JP4608847B2 - 液体吐出装置、補正用パターン、補正用パターン形成方法、及び、液体吐出システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体吐出装置、補正用パターン、補正用パターン形成方法、及び、液体吐出システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
代表的な液体吐出装置であるインクジェットプリンタは既によく知られている。このインクジェットプリンタは、ノズルから液体の一例としてのインクを吐出するインクジェット式の吐出ヘッドを備えており、媒体の一例としての印刷用紙にインクを吐出させることによって画像や文字等を記録する構成となっている。そして、このようなインクジェットプリンタの中には、印刷速度を向上させるために、往路と復路とでそれぞれインクを吐出して印刷するいわゆる「双方向印刷」を行う機能を有するものがある。
【0003】
ところで、かかるインクジェットプリンタにより画像や文字等を記録するために、インクを吐出して印刷用紙にドットを形成する際に、前記双方向印刷の往路において形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、復路において形成されるドットの主走査方向のドット形成位置との間にズレが生ずる場合がある。かかるドット形成位置のズレは、記録された画像や文字等の品質劣化の要因となるため、当該ズレを補正する必要がある。
【0004】
このようなドット形成位置のズレを補正する方策として、主走査方向に濃度差を有する補正用パターンであって、前記濃度差に基づいて前記ズレを補正するための補正用パターンを吐出ヘッドに設けられたノズルからインクを吐出して印刷用紙に形成し、前記ズレを補正するための濃度情報を取得するために、濃度読取手段により補正用パターンの濃度を読み取る方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−291470号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記補正用パターンの濃度を濃度読取手段により読み取った際に、その出力電気信号の波形にノイズが発生する場合がある。かかるノイズの発生は、補正用パターンの濃度読み取りの精度を悪化させ、その結果として、前記ズレを精度良く補正することが困難になる。
【0007】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、主走査方向のドット形成位置のズレを精度良く補正可能な補正用パターンを形成する液体吐出装置、主走査方向のドット形成位置のズレを精度良く補正可能な補正用パターン、当該補正用パターンの補正用パターン形成方法、及び、前記液体吐出装置を有する液体吐出システムを実現することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
主たる本発明は、媒体を副走査方向へ搬送する副走査送り機構と、液体を吐出して前記媒体にドットを形成するためのノズルが前記副走査方向の列状に複数配置されたノズル列と、発光により光を発し、前記媒体により反射された前記光を受光するセンサと、を有し、前記副走査方向に交差する主走査方向に濃度差を有する補正用パターンであって、前記ノズル列の主走査の往路における前記主走査方向のドット形成位置と、前記主走査の復路における前記主走査方向のドット形成位置とのズレを、前記センサにより前記主走査方向へ前記濃度差を読み取って補正するための補正用パターンを、前記往路において前記ノズルから液体を吐出するタイミングと前記復路において前記ノズルから液体を吐出するタイミングとの差を変化させながら、前記ノズルから液体を吐出して前記媒体に形成する液体吐出装置において、前記ノズルから液体を吐出して前記補正用パターンを形成する際に、前記ノズル列を構成する複数のノズルのうち少なくとも二つのノズルは、ノズル毎に異なるタイミングにて液体を吐出して、濃度差を有する各マスによる市松模様の補正用パターンであって、前記マスの各辺が前記主走査方向または前記副走査方向と平行な市松模様の補正用パターンを形成し、前記センサの発光によるスポットは、前記媒体上において、前記主走査方向に複数の前記マスに跨る大きさであり、かつ、前記副走査方向に複数の前記マスに跨る大きさである液体吐出装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【0009】
【発明の実施の形態】
本明細書及び添付図面の記載により少なくとも次のことが明らかにされる。
液体を吐出して媒体にドットを形成するためのノズルが列状に複数配置されたノズル列を有し、主走査方向に濃度差を有する補正用パターンであって、前記濃度差に基づいて、主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンを、前記ノズルから液体を吐出して前記媒体に形成する液体吐出装置において、前記ノズルから液体を吐出して前記補正用パターンを形成する際に、前記ノズル列を構成する複数のノズルのうち少なくとも二つのノズルは、ノズル毎に異なるタイミングにて液体を吐出することを特徴とする液体吐出装置。
【0010】
前記ノズルから液体を吐出して前記補正用パターンを形成する際に、前記ノズル列を構成する複数のノズルのうち少なくとも二つのノズルは、ノズル毎に異なるタイミングにて液体を吐出することにより、主走査方向のドット形成位置のズレを精度良く補正可能な補正用パターンを形成することが可能となる。
【0011】
また、主走査方向に濃度差を有する補正用パターンであって、前記濃度差に基づいて、主走査の往路における主走査方向のドット形成位置と、主走査の復路における主走査方向のドット形成位置とのズレを補正するための補正用パターンを、主走査の往路において前記ノズルから液体を吐出するタイミングと復路において該ノズルから液体を吐出するタイミングとの差を変化させながら、前記往路及び前記復路において前記ノズルから液体を吐出して、前記媒体に形成することとしてもよい。
このようにすれば、主走査方向のドット形成位置のズレを精度良く補正可能なBi−D調整用パターンを形成することが可能となる。
【0012】
また、前記ノズル列は、該ノズル列の方向に並んだ複数のサブノズル列を備え、該複数のサブノズル列のうち、偶数番目のサブノズル列に属するノズルから液体を吐出するタイミングは、奇数番目のサブノズル列に属するノズルから液体を吐出するタイミングと異なり、前記偶数番目のサブノズル列に属するノズルから液体を吐出するタイミングは互いに等しくなり、かつ、前記奇数番目のサブノズル列に属するノズルから液体を吐出するタイミングは互いに等しくなるように、前記ノズルから液体を吐出して、前記補正用パターンを形成することとしてもよい。
このようにすれば、主走査方向のドット形成位置のズレを、より精度良く補正可能な補正用パターンを形成することが可能となる。
【0013】
また、前記偶数番目のサブノズル列に属するノズルから液体を吐出する動作と、前記奇数番目のサブノズル列に属するノズルから液体を吐出する動作とを繰り返して、前記補正用パターンを形成することとしてもよい。
このようにすれば、主走査方向のドット形成位置のズレを、より精度良く補正可能な補正用パターンを形成することが可能となる。
【0014】
また、前記複数のサブノズル列の各サブノズル列に属するノズルの数は、互いに等しいこととしてもよい。
このようにすれば、主走査方向のドット形成位置のズレを、より精度良く補正可能な補正用パターンを形成することが可能となる。
【0015】
また、前記補正用パターンの濃度を読み取るための主走査方向に移動可能な濃度読み取り手段を有し、前記濃度読み取り手段を主走査方向に移動させながら、該濃度読み取り手段により前記濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて前記ズレを補正することとしてもよい。
このようにすれば、主走査方向のドット形成位置のズレを補正可能な補正用パターンの形成手順が簡易なものとなる。
【0016】
また、主走査の往路において前記ノズルから液体を吐出するタイミングと復路において該ノズルから液体を吐出するタイミングとの差を、前記補正パターンに比べてより細かく変化させながら、主走査方向に濃度差を有する前記補正パターンとは異なる他の補正用パターンであって、前記濃度差に基づいて、主走査の往路における主走査方向のドット形成位置と、主走査の復路における主走査方向のドット形成位置とのズレを補正するための前記他の補正用パターンを、前記往路及び前記復路において前記ノズルから液体を吐出して、前記媒体に形成することとしてもよい。
【0017】
前記補正用パターンは、主走査の往路においてノズルから液体を吐出するタイミングと復路においてノズルから液体を吐出するタイミングとの差を、前記他の補正用パターンに比べてより粗く変化させながら、形成されるので、振動がより発生しやすくなる。したがって、振動が発生しやすくなる前記補正用パターンを形成する際に、前記ノズル列を構成する複数のノズルのうち少なくとも二つのノズルについて、前記主走査において前記ノズルから液体を吐出するタイミングを互いに異ならせればより効果的なものとなる。
【0018】
また、前記補正用パターン又は前記他の補正用パターンの濃度を読み取るための主走査方向に移動可能な濃度読み取り手段を有し、前記ノズル列を複数備え、複数の前記ノズル列の中から選択された一つの前記ノズル列、に備えられた前記ノズルから液体を吐出して、前記補正用パターンを形成し、前記濃度読み取り手段を主走査方向に移動させながら、該濃度読み取り手段により前記補正用パターンの濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて、前記他の補正用パターンを複数の前記ノズル列毎に複数形成し、前記濃度読み取り手段を主走査方向に移動させながら、該濃度読み取り手段により複数の前記他の補正用パターンの濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて、前記ズレを、複数の前記ノズル列毎に補正することとしてもよい。
このようにすれば、効率的なズレ補正が可能となる。
【0019】
また、液体を吐出して媒体にドットを形成するためのノズルが列状に複数配置されたノズル列を有し、主走査方向に濃度差を有する補正用パターンであって、前記濃度差に基づいて、主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンを、前記ノズルから液体を吐出して前記媒体に形成する液体吐出装置において、前記ノズルから液体を吐出して前記補正用パターンを形成する際に、前記ノズル列を構成する複数のノズルのうち少なくとも二つのノズルは、ノズル毎に異なるタイミングにて液体を吐出し、主走査方向に濃度差を有する補正用パターンであって、前記濃度差に基づいて、主走査の往路における主走査方向のドット形成位置と、主走査の復路における主走査方向のドット形成位置とのズレを補正するための補正用パターンを、主走査の往路において前記ノズルから液体を吐出するタイミングと復路において該ノズルから液体を吐出するタイミングとの差を変化させながら、前記往路及び前記復路において前記ノズルから液体を吐出して、前記媒体に形成し、前記ノズル列は、該ノズル列の方向に並んだ複数のサブノズル列を備え、該複数のサブノズル列のうち、偶数番目のサブノズル列に属するノズルから液体を吐出するタイミングは、奇数番目のサブノズル列に属するノズルから液体を吐出するタイミングと異なり、前記偶数番目のサブノズル列に属するノズルから液体を吐出するタイミングは互いに等しくなり、かつ、前記奇数番目のサブノズル列に属するノズルから液体を吐出するタイミングは互いに等しくなるように、前記ノズルから液体を吐出して、前記補正用パターンを形成し、前記偶数番目のサブノズル列に属するノズルから液体を吐出する動作と、前記奇数番目のサブノズル列に属するノズルから液体を吐出する動作とを繰り返して、前記補正用パターンを形成し、前記複数のサブノズル列の各サブノズル列に属するノズルの数は、互いに等しくて、主走査の往路において前記ノズルから液体を吐出するタイミングと復路において該ノズルから液体を吐出するタイミングとの差を、前記補正パターンに比べてより細かく変化させながら、主走査方向に濃度差を有する前記補正パターンとは異なる他の補正用パターンであって、前記濃度差に基づいて、主走査の往路における主走査方向のドット形成位置と、主走査の復路における主走査方向のドット形成位置とのズレを補正するための前記他の補正用パターンを、前記往路及び前記復路において前記ノズルから液体を吐出して、前記媒体に形成し、前記補正用パターン又は前記他の補正用パターンの濃度を読み取るための主走査方向に移動可能な濃度読み取り手段を有し、前記ノズル列を複数備え、複数の前記ノズル列の中から選択された一つの前記ノズル列、に備えられた前記ノズルから液体を吐出して、前記補正用パターンを形成し、前記濃度読み取り手段を主走査方向に移動させながら、該濃度読み取り手段により前記補正用パターンの濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて、前記他の補正用パターンを複数の前記ノズル列毎に複数形成し、前記濃度読み取り手段を主走査方向に移動させながら、該濃度読み取り手段により複数の前記他の補正用パターンの濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて、前記ズレを、複数の前記ノズル列毎に補正することを特徴とする液体吐出装置も実現可能である。
このようにすれば、既述の殆どの効果を奏するため、本発明の目的がより有効に達成される。
【0020】
また、主走査方向に濃度差を有する補正用パターンであって、前記濃度差に基づいて、主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンであって、液体を吐出して媒体にドットを形成するためのノズルが列状に複数配置されたノズル列を有する液体吐出装置により、前記ノズルから液体を吐出して前記媒体に形成される補正用パターンにおいて、前記ノズル列を構成する複数のノズルのうち少なくとも二つのノズルは、ノズル毎に異なるタイミングにて液体を吐出して、前記媒体に形成されることを特徴とする補正用パターンも実現可能である。
かかる補正用パターンによれば、主走査方向のドット形成位置のズレを精度良く補正可能となる。
【0021】
次に、液体を吐出して媒体にドットを形成するためのノズルが列状に複数配置されたノズル列を有する液体吐出装置により、主走査方向に濃度差を有する補正用パターンであって、前記濃度差に基づいて、主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンを、前記ノズルから液体を吐出して前記媒体に形成する補正用パターン形成方法において、前記ノズル列を構成する複数のノズルのうち少なくとも二つのノズルは、ノズル毎に異なるタイミングにて液体を吐出することを特徴とする補正用パターン形成方法。
かかる補正用パターン形成方法によれば、主走査方向のドット形成位置のズレを精度良く補正可能な補正用パターンを形成することが可能となる。
【0022】
また、コンピュータ、コンピュータに接続可能な表示装置、及び、コンピュータに接続可能な液体吐出装置であって、液体を吐出して媒体にドットを形成するためのノズルが列状に複数配置されたノズル列を有し、主走査方向に濃度差を有する補正用パターンであって、前記濃度差に基づいて、主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンを、前記ノズルから液体を吐出して前記媒体に形成する液体吐出装置であって、前記ノズルから液体を吐出して前記補正用パターンを形成する際に、前記ノズル列を構成する複数のノズルのうち少なくとも二つのノズルは、ノズル毎に異なるタイミングにて液体を吐出する液体吐出装置、を具備することを特徴とする液体吐出システムも実現可能である。
このようにして実現された液体吐出システムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
【0023】
===プリンタの概要===
まず、プリンタの概要について、図1及び図2を参照しつつ説明する。図1は、インクジェットプリンタ22(以下、プリンタとも呼ぶ)を備えた印刷システムの概略構成図である。図2は、制御回路40を中心とした液体吐出装置の一例としてのプリンタ22の構成を示すブロック図である。
【0024】
プリンタ22は、紙送りモータ23によって媒体の一例としての印刷用紙Pを送る副走査送り機構と、キャリッジモータ24によってキャリッジ31をプラテン26の軸方向に往復動させる主走査送り機構とを有している。ここで、副走査送り機構による印刷用紙Pの送り方向を副走査方向といい、主走査送り機構によるキャリッジ31の移動方向を主走査方向という。なお、キャリッジ31には、後述する補正用パターンの濃度読取手段をなす反射型光学センサ29が設けられている。
【0025】
また、プリンタ22は、キャリッジ31に搭載された吐出ヘッド60を駆動して液体の一例としてのインクの吐出およびドット形成を制御するヘッド駆動機構と、紙送りモータ23、キャリッジモータ24、吐出ヘッド60、反射型光学センサ29および操作パネル32との信号のやり取りを司る制御回路40とを備えている。制御回路40は、コネクタ56を介してコンピュータ90に接続されている。このコンピュータ90は、プリンタ22のドライバーを搭載し、入力手段をなすキーボードや、マウス等の操作によるユーザの指令を受け付け、また、プリンタ22における種々の情報をディスプレイの画面表示によりユーザに提示するユーザインターフェイスをなしている。
【0026】
印刷用紙Pを搬送する副走査送り機構は、紙送りモータ23の回転をプラテン26と用紙搬送ローラ(図示せず)とに伝達するギヤトレインを備える(図示省略)。また、キャリッジ31を往復動させる主走査送り機構は、プラテン26の軸と並行に架設されキャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と、キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検出する位置検出センサ39とを備えている。
【0027】
図2に示すように、制御回路40は、CPU41と、プログラマブルROM(PROM)43と、RAM44と、文字のドットマトリクスを記憶したキャラクタジェネレータ(CG)45とを備えた算術論理演算回路として構成されている。この制御回路40は、さらに、外部のモータ等とのインタフェースを専用に行うI/F専用回路50と、このI/F専用回路50に接続され吐出ヘッド60を駆動してインクを吐出させるヘッド駆動回路52と、紙送りモータ23およびキャリッジモータ24を駆動するモータ駆動回路54と、前記反射型光学センサを制御する制御回路53と、を備えている。I/F専用回路50は、パラレルインタフェース回路を内蔵しており、コネクタ56を介してコンピュータ90から供給される印刷信号PSを受け取ることができる。
なお、印刷用紙Pをプリンタ22へ供給するための給紙動作、印刷用紙Pをカラーインクジェットプリンタ22から排出させるための排紙動作も上記紙送りローラ23を用いて行われる。
【0028】
===反射型光学センサの構成例===
次に、図3を参照しつつ反射型光学センサの構成例について説明する。図3は、反射型光学センサ29の一例を説明するための模式図である。
反射型光学センサ29はキャリッジ31に取り付けられ、例えば発光ダイオードから構成される発光部29aと例えばフォトトランジスタから構成される受光部29bを有している。発光部29aから発した光、すなわち入射光は印刷用紙Pにより反射され、その反射光は受光部29bで受光され、電気信号に変換される。受光した反射光の強さに応じた受光センサの出力値として、電気信号の大きさが測定される。したがって、反射型光学センサ29は、印刷用紙P上のパターンの濃度を読み取る濃度読取手段として機能する。
【0029】
なお、上記においては、図に示されるように、発光部29aと受光部29bは、一体となって反射型光学センサ29という機器を構成することとしたが、発光機器と受光機器のように各々別個の機器を構成してもよい。
また、上記においては、受光した反射光の強さを得るために、反射光を電気信号に変換した後に電気信号の大きさを測定することとしたが、これに限定されるものではなく、受光した反射光の強さに応じた受光センサの出力値を測定することができればよい。
【0030】
===吐出ヘッドの構成===
次に、吐出ヘッドの構成について、図4、図5、及び図6をも参照しつつ説明する。図4は、吐出ヘッド60の内部の概略構成を示す説明図である。図5は、ピエゾ素子PEとノズルNzとの構造を詳細に示した説明図である。図6は、吐出ヘッド60におけるノズルNzの配列を示す説明図である。
【0031】
キャリッジ31(図1)には、ブラック色(K)インク用のカートリッジ71aと、ライトブラック色(LK)インク用のカートリッジ71bと、シアン色(C)インク用のカートリッジ71cと、ライトシアン色(LC)インク用のカートリッジ71dと、マゼンタ色(M)インク用のカートリッジ71eと、ライトマゼンダ色(LM)インク用のカートリッジ71fと、イエロー色(Y)インク用のカートリッジ71gとが搭載可能である。
【0032】
キャリッジ31の下部には吐出ヘッド60が設けられており、当該吐出ヘッド60は計7個の各色別吐出ヘッド60a、60b、60c、60d、60e、60f、60gにより構成されている。キャリッジ31の底部には、これらの各色別吐出ヘッド60a、60b、60c、60d、60e、60f、60gにインクタンクからのインクを導く導入管67(図4参照)が設けられている。キャリッジ31にカートリッジ71a、71b、71c、71d、71e、71f、71gを上方から装着すると、各カートリッジに設けられた接続孔に導入管67が挿入され、各カートリッジから各色別吐出ヘッド60a、60b、60c、60d、60e、60f、60gへのインクの供給が可能となる。
【0033】
カートリッジ71a、71b、71c、71d、71e、71f、71gがキャリッジ31に装着されると、図4に示すようにカートリッジ内のインクが導入管67を介して吸い出され、キャリッジ31下部に設けられた各色別吐出ヘッド60a、60b、60c、60d、60e、60f、60gに導かれる。
【0034】
キャリッジ31下部に設けられた各色別吐出ヘッド60a、60b、60c、60d、60e、60f、60gには、ノズルNz毎に、電歪素子の一つであって応答性に優れたピエゾ素子PEが配置されている。そして、図5上段に図示するように、ピエゾ素子PEは、ノズルNzまでインクを導くインク通路68に接する位置に設置されている。ピエゾ素子PEは、周知のように、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う素子である。本実施例では、ピエゾ素子PEの両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加することにより、図5下段に示すように、ピエゾ素子PEが電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路68の一側壁を変形させる。この結果、インク通路68の体積はピエゾ素子PEの伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴Ipとなって、ノズルNzの先端から高速に吐出される。このインク滴Ipがプラテン26に装着された印刷用紙Pに染み込むことにより、ドットが形成されて印刷が行われる。
【0035】
図6に示すように、吐出ヘッド60は、副走査方向に沿った一直線上にそれぞれ配列されたブラックノズル列、ライトブラックノズル列、シアンノズル列、ライトシアンノズル列、マゼンタノズル列、ライトマゼンタノズル列、イエローノズル列、と、を有している。各ノズル列は、それぞれ180個のノズル#1〜#180を備えており、ノズル#1〜#180は、副走査方向に沿って一定のノズルピッチk・Dで配置されている。ここで、Dは副走査方向のドットピッチであり、kは整数である。以下では、ノズルピッチk・Dを表す整数kを、単に「ノズルピッチk」と呼ぶ。図8の例では、ノズルピッチkは4ドットである。但し、ノズルピッチkは、任意の整数に設定することができる。
【0036】
なお、吐出ヘッド60の副走査方向のヘッド長は約1インチである。
また、前述した反射型光学センサ29は、吐出ヘッド60と共に、キャリッジ31に取り付けられており、本実施の形態においては、図に示すように、反射型光学センサ29の副走査方向の位置は、前述したノズル#1の副走査方向の位置と一致している。
また、前述した主走査送り機構によるキャリッジ31の移動方向、すなわち、主走査方向は、ノズル列の方向に交差する。
【0037】
以上説明したハードウェア構成を有するプリンタ22は、紙送りモータ23により印刷用紙Pを搬送しつつ、キャリッジ31をキャリッジモータ24により往復動させ、同時に吐出ヘッド60のピエゾ素子PEを駆動して、各色インクの吐出を行い、ドットを形成して印刷用紙P上に多色の画像を形成する。
【0038】
なお、ここでは、既に述べた通りピエゾ素子PEを用いてインクを吐出するヘッドを備えたプリンタ22を用いているが、吐出駆動素子としては、ピエゾ素子以外の種々のものを利用することが可能である。例えば、インク通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生する泡(バブル)によりインクを吐出するタイプの吐出駆動素子を備えたプリンタに適用することも可能である。そして、制御回路40の構成も、各吐出駆動素子に駆動信号を供給し、主走査の往路と復路において、インク滴の経時的な吐出順序を同一に保つように駆動信号を生成するものであれば、どのようなものでもよい。
【0039】
===吐出ヘッドの駆動===
次に、吐出ヘッド60の駆動について、図7を参照しつつ説明する。図7は、ヘッド駆動回路52(図2)内に設けられた駆動信号発生部の構成を示すブロック図である。
【0040】
図7において、駆動信号発生部は、複数のマスク回路204と、原駆動信号発生部206と、駆動信号補正部230とを備えている。マスク回路204は、吐出ヘッド61aのノズルn1〜n180をそれぞれ駆動するための複数のピエゾ素子PEに対応して設けられている。なお、図7において、各信号名の最後に付されたかっこ内の数字は、その信号が供給されるノズルの番号を示している。原駆動信号発生部206は、ノズルn1〜n180に共通に用いられる原駆動信号ODRVを生成する。この原駆動信号ODRVは、一画素分の主走査期間内に、第1パルスW1と第2パルスW2の2つのパルスを含む信号である。駆動信号補正部230は、マスク回路204が整形した駆動信号波形のタイミングを前後にずらし、補正を行う。この駆動信号波形のタイミングの補正によって、主走査方向のドット形成位置のズレが補正される。
なお、本実施の形態において、図7に示したヘッド駆動回路52(図2)内に設けられた駆動発生信号部は、ノズル列毎に設けられている。
【0041】
===主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターン===
上述したプリンタ22は、主走査方向に濃度差を有する補正用パターンであって、前記濃度差に基づいて、主走査の往路における主走査方向のドット形成位置と、復路における主走査方向のドット形成位置とのズレを補正するための補正用パターンを、ノズルからインクを吐出して印刷用紙Pに形成する。
ここでは、かかる補正用パターンについて、図8乃至図16を用いて説明する。図8は、本実施の形態に係る補正用パターンを表した図である。図9は、補正用パターンを形成する手順を説明するための図である。図10は、ブロックを構成するマスの番号を示した図である。図11は、サブノズル列を示した図である。図12乃至図16については、後述する。
【0042】
<<<補正用パターンの形成方法について>>>
先ず、補正用パターンの形成方法について、図8を用いて説明する。プリンタ22は、主走査の往路と復路において、ノズルからインクを吐出して当該補正用パターンを形成する。すなわち、プリンタ22は、吐出ヘッド60を主走査方向に移動させて、図8上部に示す往路パターンを形成し、引き続いて、吐出ヘッド60を前記方向とは逆の主走査方向に移動させて、図8中央に示す復路パターンを形成する。図8においては、便宜上、往路パターンと復路パターンとが、図上の異なる位置に記載されているが、実際には、双方のパターンは重ねて形成される。そして、両パターンが重ねられた結果、図8下部に示す補正用パターンが完成する。なお、本実施の形態においては、図面左側から右側への方向を主走査方向の往路とし、図面右側から左側への方向を主走査方向の復路としている。
【0043】
ここで、図8上部の往路パターンについて考察する。往路パターンは、図に示すように、インクが吐出されてドットが形成された矩形領域(図中斜線を施した領域)と、インクが吐出されずにドットが形成されていない矩形領域と、が交互に並ぶように形成されている。以下の説明を解りやすくするために、当該ドットが形成された矩形領域を黒マス、当該ドットが形成されていない矩形領域を白マス、双方を併せて単にマスとも呼ぶ。また、主走査方向に4マス、副走査方向に11マスの計44マスで構成される領域を、ブロックと呼ぶ。図8上部には、9つのブロックが示されている。すなわち、往路パターンは、複数のマスの集合であり、図のように、いわゆる市松模様を有している。
【0044】
次に、図8中央部の復路パターンについて考察する。復路パターンは、往路パターンと同様、インクが吐出されてドットが形成された矩形領域と、インクが吐出されずにドットが形成されていない矩形領域と、が交互に並ぶように形成されており、その結果として市松模様を有しているが、往路パターンとは異なり、図に示すように前述したブロック間に隙間(その大きさをαとする)を有する。すなわち、往路パターンのブロックと復路パターンのブロックとの相対位置を比較すると、記号#0で示されるブロック(以下、単にブロック#0と呼ぶ)については、往路と復路間で相対位置に差は無いが、ブロック#1についてはα、ブロック#2については2α、ブロック#3については3α分のズレが生じている。これは、主走査の往路においてノズルからインクを吐出するタイミングと復路においてノズルからインクを吐出するタイミングとの差を変化させながら、往路パターン及び復路パターンを形成することにより実現される。なお、図8においては、往路パターンと復路パターンとを形成した際に、双方の相対位置が一致したブロックをブロック#0とし、かかるブロックより図中右側に形成されたブロックを順番に、ブロック#1、#2、#3・・・とし、かかるブロックより図中左側に形成されたブロックを順番に、ブロック#-1、#-2、#-3・・・としている。
【0045】
次に、図8下部の完成した補正用パターンについて考察する。図から明らかなように、当該補正用パターンは、主走査方向に濃度差を有するパターンとなっている。すなわち、図中記号Aで示される位置では、往路パターンのブロック#0と復路パターンのブロック#0とで補正用パターンが形成されるから、両パターンの黒マスの位置が互いに一致し、市松模様のパターンとなるのに対し、図中記号Aで示される位置よりも右又は左へ行くにしたがって、両パターンの黒マスの位置ズレが大きくなり、ドットが形成された領域の割合が増加する。そして、図中記号Bで示される位置においては、復路パターンのブロック#4(又は#-4)の白マスを、往路パターンの黒マスが埋めている状態となり、ドットが形成された領域の割合が最も大きくなる。したがって、補正用パターンの濃度は、図中記号Aで示される位置において最も薄くなり、図中記号Bで示される位置において最も濃くなる。
【0046】
なお、図8においては、図を解りやすくするために、隙間αの大きさを主走査方向のマスの幅の1/4として、補正用パターンを表したが、本実施の形態では、隙間αの大きさをマスの前記幅の1/32として補正用パターンを形成する。かかる場合には、往路パターンのブロック#0と復路パターンのブロック#0とで補正用パターンが形成された補正用パターン上の位置で濃度が最も薄くなり、復路パターンのブロック#32(又は#-32)の白マスを、往路パターンの黒マスが埋めている補正用パターン上の位置で濃度が最も濃くなる。
【0047】
次に、補正用パターン形成の具体的手順について、図9及び図10を用いて説明する。ここでは、簡易かつ解りやすい説明にするために、一つの前記ブロックを形成する手順について説明する。また、ブロックを構成する11行4列の44個のマスに、説明の便宜上、図10に示すような番号を付ける。
図9左部に示されるように、本実施の形態においては、180個のノズルを有する前述したノズル列の一部のノズル、すなわち、ノズル#69〜#112からインクを吐出して、補正用パターンを形成する。
【0048】
ここで、これらのノズルについて、説明を加える。図11に示すように、180個のノズルを有するノズル列の一部を、当該ノズル列の方向に並んだ複数のサブノズル列に分割する。当該分割されたサブノズル列は、ノズル#69〜#72により構成される第一サブノズル列と、ノズル#73〜#76により構成される第二サブノズル列と、ノズル#77〜#80により構成される第三サブノズル列と、ノズル#81〜#84により構成される第四サブノズル列と、ノズル#85〜#88により構成される第五サブノズル列と、ノズル#89〜#92により構成される第六サブノズル列と、ノズル#93〜#96により構成される第七サブノズル列と、ノズル#97〜#100により構成される第八サブノズル列と、ノズル#101〜#104により構成される第九サブノズル列と、ノズル#105〜#108により構成される第十サブノズル列と、ノズル#109〜#112により構成される第十一サブノズル列である。また、これらのサブノズル列に属するノズルの数は4個であり、その数はサブノズル列間で等しくなっている。そして、分割されたサブノズル列の各々が、前述した副走査方向に並んだ11マスの各々の形成を担当する。
【0049】
先ず、これらのノズルからインクを吐出して、一列目のマスを形成する。図10に示すように、一列目のマスの中で、黒マスはマス#11、#31、#51、#71、#91、#111であるから、前述したサブノズル列のうち、第一、第三、第五、第七、第九、第十一サブノズル列を構成するノズルからインクを吐出することにより、一列目のマスが形成される。
引き続いて、二列目のマスを形成するが、二列目のマスの中で、黒マスはマス#22、#42、#62、#82、#102であるから、前述したサブノズル列のうち、第二、第四、第六、第八、第十サブノズル列を構成するノズルからインクを吐出することにより、二列目のマスが形成される。
すなわち、主走査において、44個のノズルから同一のタイミングでインクが吐出されるのではなく、44個のノズルのうち少なくとも二つのノズルは、ノズル毎に異なるタイミングにてインクを吐出する。
【0050】
より具体的には、前記サブノズル列のうち、偶数番目のサブノズル列(第二、第四、第六、第八、第十サブノズル列)に属するノズルからインクを吐出するタイミングは、奇数番目のサブノズル列(第一、第三、第五、第七、第九、第十一サブノズル列)に属するノズルからインクを吐出するタイミングと異なり、偶数番目のサブノズル列に属するノズルからインクを吐出するタイミングは互いに等しくなり、かつ、奇数番目のサブノズル列に属するノズルからインクを吐出するタイミングは互いに等しくなるように、主走査においてノズルからインクが吐出される。
【0051】
引き続いて、三列目、四列目のマスを形成する。三列目のマスを形成する際には、一列目のマスの形成時と同様、第一、第三、第五、第七、第九、第十一サブノズル列を構成するノズルからインクを吐出し、四列目のマスを形成する際には、二列目のマスの形成時と同様、第二、第四、第六、第八、第十サブノズル列を構成するノズルからインクを吐出する。すなわち、偶数番目のサブノズル列に属するノズルからインクを吐出する動作と、奇数番目のサブノズル列に属するノズルからインクを吐出する動作とを繰り返して、前記補正用パターンが形成される。
【0052】
次に、図9に示されたマス#11を参照しつつ、黒マス内に形成されるドットのドット解像度について考察する。
主走査方向については、図9に示されるように、ドットが1/360インチ間隔で形成されるので、ドット解像度は360dpiとなる。そして、一つの黒マス内には、主走査方向に15のドットが形成される。なお、マス#11の右部(マス#11の主走査方向16番目のドット位置)には点線でドットが示されている。これは、本実施の形態では、インクの滲み等を考慮してこの位置にインクを吐出しないことを表している。但し、この位置にインクを吐出しても構わない。上記より、主走査方向の1マスの幅は、16/360インチとなる。
【0053】
副走査方向についても、ドットが1/360インチ間隔で形成される。前述したとおり、副走査方向のヘッド長は約1インチであり、かつ、ノズル列を構成するノズル数は180ドットであるから、吐出ヘッドの一走査により形成されるドットのドット間隔は、1/180インチである。したがって、図9右部に示すとおり、1/360インチ分紙送りを行って、二度目の走査によりドットを形成する。これにより、ドット間隔が1/360インチとなる。すなわち、ドット解像度は360dpiとなり、一つの黒マス内には、副走査方向に8のドットが形成される。上記より、副走査方向の1マスの幅は、8/360インチとなる。
なお、ブロックは11行4列の44個のマスから構成されるから、ブロックの主走査方向と副走査方向の幅は、それぞれ、64/360(=16/360×4)インチ、88/360(=8/360×11)インチとなる。また、隙間αの大きさは、主走査方向の1マスの幅の1/32としたから、その大きさは1/720(=16/360/32)インチとなる。
【0054】
<<<補正用パターンの濃度読み取り等について>>>
次に、主走査方向に濃度差を有する補正用パターンの濃度読み取りと、当該濃度読み取りの際に発生するノイズについて、図12乃至図14を用いて説明する。濃度読み取りの際に発生するノイズについては、本実施の形態に係る前述した補正用パターン(以下、本件パターンとも呼ぶ)を従来例(以下、従来パターンとも呼ぶ)と比較しながら、考察する。
【0055】
プリンタ22は、補正用パターンの濃度を、反射型光学センサ29を主走査方向に移動させながら読み取って、電気信号に変換する。すなわち、反射型光学センサ29の発光部29aから発した光、すなわち入射光は補正用パターンにより反射され、その反射光は受光部29bで受光され、受光した反射光の強さに応じた受光センサの出力値としての電気信号に変換される。
【0056】
ここで、図12に着目する。図12は、反射型光学センサ29を主走査方向に移動させて得られた受光センサの出力値を表した図であり、横軸に補正用パターン上の主走査方向の位置、縦軸に受光センサの出力値を取っている。補正用パターンの濃度の薄いところほど、受光センサの出力値が高くなるため、縦軸は、補正用パターンの濃さを表していると言うこともできる。
【0057】
また、図12には、2つの図が示されているが、図12Aは、本件パターンに係る図であり、図12Bは従来パターンに係る図である。
ここで、従来パターンについて、説明を加える。前述したとおり、本件パターンは、ノズル列を構成する複数のノズルのうち少なくとも二つのノズルは、ノズル毎に異なるタイミングにてインクを吐出して、形成された補正用パターンであったが、これに対し、従来パターンは、図13に示されるように、ノズル列を構成する複数のノズルからの主走査におけるインク吐出タイミングを同一にして、主走査の往路及び復路においてノズルからインクを吐出して形成された補正用パターンである。図13は、図8に対応した図であり、従来パターンを表したものである。
【0058】
図12を考察すると、本件パターンと従来パターンの双方について、得られた受光センサ出力波形に振動、すなわちノイズが認められるが、従来パターンに係る受光センサ出力波形の方が、本件パターンに係る受光センサ出力波形よりも大きく振動している。このように、従来パターンに係る受光センサ出力波形に発生する振動が、本件パターンに係る受光センサ出力波形に発生する振動よりも大きくなる理由について、図14を用いて説明する。図14は、補正用パターンに、反射型光学センサ29の発光部29aから発せられた入射光が当たっている様子を示した図である。図14Aは、本件パターンに係る図であり、図14Bは従来パターンに係る図である。
【0059】
図14には、図8又は図13の下部に表した補正用パターンの図中記号Aで示される位置が示されている。また、図14中の円は、前記入射光の補正用パターン上のスポットを表したものであり、図14A又図14B中に二つの円を描くことにより、当該スポットが位置Xから位置Yへ移動する様子を示している。
【0060】
先ず、図14Bに着目すると、スポットが位置Xから位置Yへわずかに移動するだけで、スポット内のドットが形成された領域の割合が大きく変動する。すなわち、位置Xにおいては、スポット内でドットが形成された領域は僅かであるのに対し、位置Yにおいては、ドットが形成された領域はスポット内の殆どの領域を占める。そして、かかるドット形成領域の割合の変動が前述した受光センサ出力波形に発生する振動の要因となる。
【0061】
一方、図14Aに着目すると、スポットが位置Xから位置Yへ移動しても、スポット内のドットが形成された領域の割合があまり変動しない。これは、本件パターンが、ノズル列を構成する複数のノズルからの主走査におけるインク吐出タイミングを互いに異ならせて形成されているからである。
したがって、かかる本件パターンを使用することにより、受光センサ出力波形に発生する振動を抑えることが可能となるため、補正用パターンの濃度読み取りの精度が上がり、結果として、主走査方向のドット形成位置のズレを精度良く補正することが可能となる。
【0062】
<<<補正用パターンを利用した主走査方向のドット形成位置のズレ補正方法について>>>
次に、補正用パターンを利用した主走査方向のドット形成位置のズレ補正方法について、図15及び図16を用いて説明する。図15は、主走査方向のドット形成位置のズレ補正方法に係るフローチャートである。図16は、粗調整用パターンによる粗調整と微調整パターンによる微調整との関係を示した概念図である。
【0063】
先ず、プリンタ22は、前述した複数のノズル列の中から選択された一つのノズル列(本実施の形態においては、当該ノズル列をブラックノズル列とする)、に備えられたノズルからインクを吐出して、前述した本件パターンを印刷用紙Pに形成する(ステップS2)。すなわち、最初に、図8下部に示した補正用パターンがブラック色で形成される。
【0064】
なお、詳細については後述するが、本実施の形態においては、前記ズレ補正を行うために、二つの補正用パターン、すなわち、粗調整を行うための補正用パターン(以下、粗調整用パターンとも呼ぶ)と微調整を行うための補正用パターン(以下、微調整用パターンとも呼ぶ)が形成される。前記本件パターンは、この粗調整用パターンとして形成される。
【0065】
次に、プリンタ22は、当該粗調整用パターンの濃度を、反射型光学センサ29を主走査方向に移動させながら読み取って、電気信号に変換する(ステップS4)。すなわち、反射型光学センサ29の発光部29aから発した光、すなわち入射光は粗調整用パターンにより反射され、その反射光は受光部29bで受光され、受光した反射光の強さに応じた受光センサの出力値としての電気信号に変換される。
【0066】
次に、プリンタ22は、濃度情報としての当該電気信号に基づいて、前述した微調整用パターンを前記複数のノズル列毎に複数形成する(ステップS6)。
【0067】
すなわち、ステップS6では、7つの微調整用パターンがインク色毎に形成される。
【0068】
ここで、微調整用パターンについて、説明を加える。微調整用パターンは、主走査の往路においてノズルからインクを吐出するタイミングと復路においてノズルからインクを吐出するタイミングとの差を、前記粗調整用パターンに比べてより細かく変化させながら形成された、粗調整用パターンとは異なる他の補正用パターンである。すなわち、粗調整用パターンは、前述したとおり、前記差を1/720インチずつ変化させながら形成されるのに対し、微調整用パターンは、前記差を1/2880インチずつ変化させながら形成される。
【0069】
当該粗調整用パターンによる粗調整と当該微調整パターンによる微調整との関係を、図16を用いて説明する。前述したとおり、粗調整用パターンの濃度は、反射型光学センサ29により読み取られて、電気信号に変換されるが(ステップS4)、その後、濃度情報としての当該電気信号に基づいて、最も濃度の薄い位置(図8下部に示した位置A)が、制御回路40によって抽出される。
【0070】
ここで、図16上部の粗調整に係る図に着目する。往路におけるインク着弾位置を×印で、復路におけるインク着弾位置を黒丸印で示した場合に、各々の黒丸印と×印との差が、前述した往路においてノズルからインクを吐出するタイミングと復路においてノズルからインクを吐出するタイミングとの差に相当する。粗調整用パターンの濃度が薄いところほど、往路においてノズルからインクを吐出するタイミングと復路においてノズルからインクを吐出するタイミングとが合っていると考えられるから、最も濃度の薄い位置の前記抽出により、図に記号Mで示した復路タイミングが特定されることとなる。次に、当該復路タイミングを基準として、主走査の往路においてノズルからインクを吐出するタイミングと復路においてノズルからインクを吐出するタイミングとの差を、前記粗調整用パターンに比べてより細かく変化させながら、微調整用パターンが形成される。後述するように、微調整用パターンの濃度も、反射型光学センサ29により読み取られて、電気信号に変換されるが、図16下部の微調整に係る図に示されるように、粗調整用パターンに比べて前記差の変化がより細かくなっているため、往路においてノズルからインクを吐出するタイミングと復路においてノズルからインクを吐出するタイミングとをより高い精度で合致させることが可能となる。
【0071】
なお、本実施の形態においては、微調整パターンとして、前記本件パターンではなく、前記従来パターンを用いる。また、微調整用パターンを複数のノズル列毎に複数形成するのは、主走査の往路における主走査方向のドット形成位置と、主走査の復路における主走査方向のドット形成位置とのズレ量が、ノズル列又はインク色毎に僅かに変化するからである。
【0072】
次に、プリンタ22は、複数の微調整用パターンの濃度を、反射型光学センサ29を主走査方向に移動させながら読み取って、電気信号に変換する(ステップS8)。そして、濃度情報としての前記電気信号に基づいて、最も濃度の薄いサブパターンが、制御回路40によって前記ノズル列毎に抽出される。前述したとおり、主走査の往路において印刷用紙P上に形成されたドットと、主走査の復路において印刷用紙P上に形成されたドットとの重なりが大きいほど、補正用パターンの濃度は薄くなるから、最も濃度の薄い位置に対応した補正値が所望の補正値ということになる。したがって、最も濃度の薄い位置に対応した補正値が、主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正値として取得される(ステップS10)。そして、後に実行される印刷の際には、当該補正値が前述した駆動信号補正部230に入力され、前記ズレが複数の前記ノズル列毎に補正される(ステップS12)。
【0073】
===その他の実施の形態===
以上、一実施形態に基づき本発明に係る液体吐出装置等を説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、媒体として印刷用紙を例にとって説明したが、媒体として、フィルム、布、金属薄板等を用いてもよい。
【0074】
また、上記実施の形態においては、液体吐出装置の一例としてインクジェットプリンタについて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などに、本実施形態と同様の技術を適用しても良い。このような分野に本技術を適用しても、液体を媒体に向かって吐出することができるという特徴があるので、前述した効果を維持することができる。
【0075】
また、上記実施の形態においては、インクジェットプリンタの一例としてカラーインクジェットプリンタについて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、モノクロインクジェットプリンタについても適用可能である。
【0076】
また、上記実施の形態においては、液体の一例としてインクについて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、金属材料、有機材料(特に高分子材料)、磁性材料、導電性材料、配線材料、成膜材料、加工液、遺伝子溶液などを含む液体(水も含む)をノズルから吐出してもよい。
【0077】
また、上述したズレ補正は、ユーザの要求に基づいて行うようにしてもよいし、ユーザの指示無しに自動的に行うようにしてもよいし、プリンタがユーザの手に渡る前、例えば出荷時等に行うようにしてもよい。
【0078】
また、上記実施の形態においては、主走査方向に濃度差を有する補正用パターンであって、前記濃度差に基づいて、主走査の往路における主走査方向のドット形成位置と、主走査の復路における主走査方向のドット形成位置とのズレを補正するための補正用パターンを、主走査の往路において前記ノズルからインクを吐出するタイミングと復路において該ノズルからインクを吐出するタイミングとの差を変化させながら、前記往路及び前記復路において前記ノズルからインクを吐出して、前記媒体に形成することとしたが、これに限定されるものではない。
【0079】
すなわち、本発明は、補正用パターンとして、前述したBi−D調整用パターンを形成する場合だけでなく、複数のノズル列を有するプリンタによってノズル列間のドット形成位置のズレを補正するためのUni−D調整用パターンを形成する場合や、複数の吐出ヘッドを有するプリンタによって吐出ヘッド間のドット形成位置のズレを補正するためのマルチヘッド調整用パターンを形成する場合にも適用することができる。
【0080】
また、上記実施の形態においては、前記ノズル列は、該ノズル列の方向に並んだ複数のサブノズル列を備え、該複数のサブノズル列のうち、偶数番目のサブノズル列に属するノズルからインクを吐出するタイミングは、奇数番目のサブノズル列に属するノズルからインクを吐出するタイミングと異なり、前記偶数番目のサブノズル列に属するノズルからインクを吐出するタイミングは互いに等しくなり、かつ、前記奇数番目のサブノズル列に属するノズルからインクを吐出するタイミングは互いに等しくなるように、前記ノズルから液体を吐出して、前記補正用パターンを形成することとしたが、これに限定されるものではない。ノズル列を構成する複数のノズルのうち少なくとも二つのノズルはノズル毎に異なるタイミングにてインクを吐出して、補正用パターンが形成されていれば、上述したノイズに係る効果は生ずる。例えば、図17A乃至図17Cに示すいずれかの前記ブロックを用いて、補正用パターンを形成してもよい。なお、図17は、補正用パターンの往路パターンや復路パターンを構成するブロックの他のバリエーションを示した図である。
ただし、主走査方向のドット形成位置のズレを、より精度良く補正可能な補正用パターンを形成することが可能となる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
【0081】
また、上記実施の形態においては、前記偶数番目のサブノズル列に属するノズルからインクを吐出する動作と、前記奇数番目のサブノズル列に属するノズルからインクを吐出する動作とを繰り返して、前記補正用パターンを形成することとしたが、これに限定されるものではない。例えば、図17Dに示す前記ブロックを用いて、補正用パターンを形成してもよい。
ただし、主走査方向のドット形成位置のズレを、より精度良く補正可能な補正用パターンを形成することが可能となる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
【0082】
また、上記実施の形態においては、前記複数のサブノズル列の各サブノズル列に属するノズルの数は、互いに等しいこととしたが、これに限定されるものではない。例えば、図17Eに示す前記ブロックを用いて、補正用パターンを形成してもよい。
ただし、主走査方向のドット形成位置のズレを、より精度良く補正可能な補正用パターンを形成することが可能となる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
【0083】
また、上記実施の形態においては、1ブロックは11行4列のマスにより構成されることとしたが、例えば、図17Fに示すように11行2列のマスでもよい。また、当然のことながら、行数は11行に限定されるものではない。
【0084】
また、前記補正用パターンの濃度を読み取るための主走査方向に移動可能な反射型光学センサを有し、前記反射型光学センサを主走査方向に移動させながら、該反射型光学センサにより前記濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて前記ズレを補正することとしてもよい。すなわち、上記実施形態においては、反射型光学センサにより微調整パターンの濃度を読み取り、読み取った微調整パターンの濃度情報に基づいてズレを補正することとしたが、微調整パターンを形成することなく、粗調整用パターンの濃度情報に基づいてズレを補正することとしてもよい。
このようにすれば、主走査方向のドット形成位置のズレを補正可能な補正用パターンの形成手順が簡易なものとなる。
【0085】
また、上記実施の形態においては、主走査の往路において前記ノズルからインクを吐出するタイミングと復路において該ノズルからインクを吐出するタイミングとの差を、前記補正パターンに比べてより細かく変化させながら、主走査方向に濃度差を有する前記補正パターンとは異なる他の補正用パターンであって、前記濃度差に基づいて、主走査の往路における主走査方向のドット形成位置と、主走査の復路における主走査方向のドット形成位置とのズレを補正するための前記他の補正用パターンを、前記往路及び前記復路において前記ノズルからインクを吐出して、印刷用紙に形成することとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、上記実施の形態においては、補正用パターンとして、粗調整用パターンと微調整パターンを利用し、粗調整用パターンとして、本件パターンを、微調整用パターンとして従来パターンを形成したが、これに限定されるものではなく、例えば、双方のパターンとして本件パターンを形成してもよいし、粗調整用パターンとして従来パターンを、微調整用パターンとして本件パターンを形成してもよい。
ただし、粗調整パターンは、主走査の往路においてノズルからインクを吐出するタイミングと復路においてノズルからインクを吐出するタイミングとの差を、微調整パターンに比べてより粗く変化させながら、形成されるので、前述した振動がより発生しやすくなる。したがって、振動が発生しやすくなる粗調整用パターンの方を、本件パターンとする上記実施の形態の方がより効果的である。
【0086】
また、前記補正用パターン又は前記他の補正用パターンの濃度を読み取るための主走査方向に移動可能な反射型光学センサを有し、前記ノズル列を複数備え、複数の前記ノズル列の中から選択された一つの前記ノズル列、に備えられた前記ノズルからインクを吐出して、前記補正用パターンを形成し、前記濃度読み取り手段を主走査方向に移動させながら、該濃度読み取り手段により前記補正用パターンの濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて、前記他の補正用パターンを複数の前記ノズル列毎に複数形成し、前記濃度読み取り手段を主走査方向に移動させながら、該濃度読み取り手段により複数の前記他の補正用パターンの濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて、前記ズレを、複数の前記ノズル列毎に補正することとしたが、これに限定されるものではない。上記実施の形態においては、粗調整用パターンを1色で、微調整パターン7色で形成して、ズレ補正を行うこととしたが、これに限定されるものではなく、双方のパターンを7色で形成して、ズレ補正を行うこととしてもよいし、双方のパターンを1色で形成して、ズレ補正を行うこととしてもよい。
ただし、主走査の往路における主走査方向のドット形成位置と、主走査の復路における主走査方向のドット形成位置とのズレ量のインク色毎の差は僅かだから、当該ズレ量の差の影響を受けにくい粗調整用パターンを1色で形成し、当該ズレ量の差の影響を受けやすい微調整パターンを7色で形成する上記実施の形態の方がより効率的である。
【0087】
===印刷システム等の構成===
次に、本発明に係る実施形態の一例である液体吐出システムとしての印刷システムの実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図18は、印刷システムの外観構成を示した説明図である。印刷システム1000は、コンピュータ1102と、表示装置1104と、プリンタ1106と、入力装置1108と、読取装置1110とを備えている。コンピュータ1102は、本実施形態ではミニタワー型の筐体に収納されているが、これに限られるものではない。表示装置1104は、CRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)やプラズマディスプレイや液晶表示装置等が用いられるのが一般的であるが、これに限られるものではない。プリンタ1106は、上記に説明されたプリンタが用いられている。入力装置1108は、本実施形態ではキーボード1108Aとマウス1108Bが用いられているが、これに限られるものではない。読取装置1110は、本実施形態ではフレキシブルディスクドライブ装置1110AとCD−ROMドライブ装置1110Bが用いられているが、これに限られるものではなく、例えばMO(Magneto Optical)ディスクドライブ装置やDVD(Digital Versatile Disk)等の他のものであっても良い。
【0088】
図19は、図18に示した印刷システムの構成を示すブロック図である。コンピュータ1102が収納された筐体内にRAM等の内部メモリ1202と、ハードディスクドライブユニット1204等の外部メモリがさらに設けられている。
【0089】
なお、以上の説明においては、プリンタ1106が、コンピュータ1102、表示装置1104、入力装置1108、及び、読取装置1110と接続されて印刷システムを構成した例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、印刷システムが、コンピュータ1102とプリンタ1106から構成されても良く、印刷システムが表示装置1104、入力装置1108及び読取装置1110のいずれかを備えていなくても良い。
【0090】
また、例えば、プリンタ1106が、コンピュータ1102、表示装置1104、入力装置1108、及び、読取装置1110のそれぞれの機能又は機構の一部を持っていても良い。一例として、プリンタ1106が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部、及び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱するための記録メディア着脱部等を有する構成としても良い。
【0091】
このようにして実現された印刷システムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
【0092】
【発明の効果】
本発明によれば、主走査方向のドット形成位置のズレを精度良く補正可能な補正用パターンを形成する液体吐出装置、主走査方向のドット形成位置のズレを精度良く補正可能な補正用パターン、当該補正用パターンの補正用パターン形成方法、及び、前記液体吐出装置を有する液体吐出システムを実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットプリンタ22を備えた印刷システムの概略構成図である。
【図2】制御回路40を中心とした液体吐出装置の一例としてのプリンタ22の構成を示すブロック図である。
【図3】反射型光学センサ29の一例を説明するための模式図である。
【図4】吐出ヘッド60の内部の概略構成を示す説明図である。
【図5】ピエゾ素子PEとノズルNzとの構造を詳細に示した説明図である。
【図6】吐出ヘッド60におけるノズルNzの配列を示す説明図である。
【図7】ヘッド駆動回路52内に設けられた駆動信号発生部の構成を示すブロック図である。
【図8】本実施の形態に係る補正用パターンを表した図である。
【図9】補正用パターンを形成する手順を説明するための図である。
【図10】ブロックを構成するマスの番号を示した図である。
【図11】サブノズル列を示した図である。
【図12】図12Aは、反射型光学センサ29を主走査方向に移動させて得られた受光センサの出力値を表した、本件パターンに係る図である。図12Bは、反射型光学センサ29を主走査方向に移動させて得られた受光センサの出力値を表した、従来パターンに係る図である。
【図13】従来パターンを表した図である。
【図14】図14Aは、本件パターンに反射型光学センサ29の発光部29aから発せられた入射光が当たっている様子を示した図である。図14Bは従来パターンに反射型光学センサ29の発光部29aから発せられた入射光が当たっている様子を示した図である。
【図15】主走査方向のドット形成位置のズレ補正方法に係るフローチャートである。
【図16】粗調整用パターンによる粗調整と微調整パターンによる微調整との関係を示した概念図である。
【図17】図17A乃至図17Fは、補正用パターンの往路パターンや復路パターンを構成するブロックの他のバリエーションを示した図である。
【図18】印刷システムの外観構成を示した説明図である。
【図19】図18に示した印刷システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
22 インクジェットプリンタ 23 紙送りモータ
24 キャリッジモータ 26 プラテン
29 反射型光学センサ 29a 発光部
29b 受光部 31 キャリッジ
32 操作パネル 34 摺動軸
36 駆動ベルト 38 プーリ
39 位置検出センサ 40 制御回路
41 CPU 43 PROM
44 RAM 45 キャラクタジェネレータ(CG)
50 I/F専用回路 52 ヘッド駆動回路
53 反射型光学センサ制御回路 54 モータ駆動回路
56 コネクタ 60 吐出ヘッド
60a〜60g 各色別吐出ヘッド 67 導入管
68 インク通路 71 カートリッジ
71a ブラック色(K)インク用のカートリッジ
71b ライトブラック色(LK)インク用のカートリッジ
71c シアン色(C)インク用のカートリッジ
71d ライトシアン色(LC)インク用のカートリッジ
71e マゼンタ色(M)インク用のカートリッジ
71f ライトマゼンダ色(LM)インク用のカートリッジ
71g イエロー色(Y)インク用のカートリッジ
90 コンピュータ 204 マスク回路
206 原駆動信号発生部 230 駆動信号補正部
1000 印刷システム 1102 コンピュータ
1104 表示装置 1106 プリンタ
1108 入力装置 1108A キーボード
1108B マウス 1110 読取装置
1110A フレキシブルディスクドライブ装置
1110B CD−ROMドライブ装置
1202 内部メモリ
1204 ハードディスクドライブユニット
Ip インク滴
Nz ノズル
P 印刷用紙
PE ピエゾ素子
PS 印刷信号
Claims (9)
- 媒体を副走査方向へ搬送する副走査送り機構と、
液体を吐出して前記媒体にドットを形成するためのノズルが前記副走査方向の列状に複数配置されたノズル列と、
発光により光を発し、前記媒体により反射された前記光を受光するセンサと、
を有し、
前記副走査方向に交差する主走査方向に濃度差を有する補正用パターンであって、前記ノズル列の主走査の往路における前記主走査方向のドット形成位置と、前記主走査の復路における前記主走査方向のドット形成位置とのズレを、前記センサにより前記主走査方向へ前記濃度差を読み取って補正するための補正用パターンを、前記往路において前記ノズルから液体を吐出するタイミングと前記復路において前記ノズルから液体を吐出するタイミングとの差を変化させながら、前記ノズルから液体を吐出して前記媒体に形成する液体吐出装置において、
前記ノズルから液体を吐出して前記補正用パターンを形成する際に、前記ノズル列を構成する複数のノズルのうち少なくとも二つのノズルは、ノズル毎に異なるタイミングにて液体を吐出して、濃度差を有する各マスによる市松模様の補正用パターンであって、前記マスの各辺が前記主走査方向または前記副走査方向と平行な市松模様の補正用パターンを形成し、
前記センサの発光によるスポットは、前記媒体上において、前記主走査方向に複数の前記マスに跨る大きさであり、かつ、前記副走査方向に複数の前記マスに跨る大きさである液体吐出装置。 - 請求項1に記載の液体吐出装置において、
前記ノズル列は、前記副走査方向に並んだ複数のサブノズル列を備え、
該複数のサブノズル列のうち、偶数番目のサブノズル列に属するノズルから液体を吐出するタイミングは、奇数番目のサブノズル列に属するノズルから液体を吐出するタイミングと異なり、前記偶数番目のサブノズル列に属するノズルから液体を吐出するタイミングは互いに等しくなり、かつ、前記奇数番目のサブノズル列に属するノズルから液体を吐出するタイミングは互いに等しくなるように、前記ノズルから液体を吐出して、前記市松模様の補正用パターンを形成することを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項2に記載の液体吐出装置において、
前記偶数番目のサブノズル列に属するノズルから液体を吐出する動作と、前記奇数番目のサブノズル列に属するノズルから液体を吐出する動作とを繰り返して、前記市松模様の補正用パターンを形成することを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項2又は請求項3に記載の液体吐出装置において、
前記複数のサブノズル列の各サブノズル列に属するノズルの数は、互いに等しいことを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の液体吐出装置において、
主走査の往路において前記ノズルから液体を吐出するタイミングと復路において該ノズルから液体を吐出するタイミングとの差を、前記補正パターンに比べてより細かく変化させながら、
主走査方向に濃度差を有する前記補正パターンとは異なる他の補正用パターンであって、前記濃度差に基づいて、主走査の往路における主走査方向のドット形成位置と、主走査の復路における主走査方向のドット形成位置とのズレを補正するための前記他の補正用パターンを、前記往路及び前記復路において前記ノズルから液体を吐出して、前記媒体に形成することを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の液体吐出装置において、
前記ノズル列を複数備え、
複数の前記ノズル列の中から選択された一つの前記ノズル列に備えられた前記ノズルから液体を吐出して、前記補正用パターンを形成し、
前記濃度読み取り手段を主走査方向に移動させながら、該濃度読み取り手段により前記補正用パターンの濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて、前記他の補正用パターンを複数の前記ノズル列毎に複数形成し、
前記濃度読み取り手段を主走査方向に移動させながら、該濃度読み取り手段により複数の前記他の補正用パターンの濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて、前記ズレを、複数の前記ノズル列毎に補正することを特徴とする液体吐出装置。 - 媒体を副走査方向へ搬送する副走査送り機構と、
液体を吐出して前記媒体にドットを形成するためのノズルが前記副走査方向の列状に複数配置された複数のノズル列と、
発光により光を発し、前記媒体により反射された前記光を受光するセンサと、
を有し、
前記副走査方向に交差する主走査方向に濃度差を有する補正用パターンであって、前記ノズル列の主走査の往路における前記主走査方向のドット形成位置と、前記主走査の復路における前記主走査方向のドット形成位置とのズレを、前記センサにより前記主走査方向へ前記濃度差を読み取って補正するための補正用パターンを、前記往路において前記ノズルから液体を吐出するタイミングと前記復路において前記ノズルから液体を吐出するタイミングとの差を変化させながら、前記ノズルから液体を吐出して前記媒体に形成する液体吐出装置において、
前記ノズルから液体を吐出して前記補正用パターンを形成する際に、前記ノズル列を構成する複数のノズルのうち少なくとも二つのノズルは、ノズル毎に異なるタイミングにて液体を吐出して、濃度差を有する各マスによる市松模様の補正用パターンであって、前記マスの各辺が前記主走査方向または前記副走査方向と平行な市松模様の補正用パターンを形成し、
前記センサの発光によるスポットは、前記媒体上において、前記主走査方向に複数の前記マスに跨る大きさであり、かつ、前記副走査方向に複数の前記マスに跨る大きさであり、
前記ノズル列は、該ノズル列の方向に並んだ複数のサブノズル列を備え、該複数のサブノズル列のうち、偶数番目のサブノズル列に属するノズルから液体を吐出するタイミングは、奇数番目のサブノズル列に属するノズルから液体を吐出するタイミングと異なり、前記偶数番目のサブノズル列に属するノズルから液体を吐出するタイミングは互いに等しくなり、かつ、前記奇数番目のサブノズル列に属するノズルから液体を吐出するタイミングは互いに等しくなるように、前記ノズルから液体を吐出して、前記市松模様の補正用パターンを形成し、
前記偶数番目のサブノズル列に属するノズルから液体を吐出する動作と、前記奇数番目のサブノズル列に属するノズルから液体を吐出する動作とを繰り返して、前記市松模様の補正用パターンを形成し、
前記複数のサブノズル列の各サブノズル列に属するノズルの数は、互いに等しくて、
主走査の往路において前記ノズルから液体を吐出するタイミングと復路において該ノズルから液体を吐出するタイミングとの差を、前記補正パターンに比べてより細かく変化させながら、主走査方向に濃度差を有する前記補正パターンとは異なる他の補正用パターンであって、前記濃度差に基づいて、主走査の往路における主走査方向のドット形成位置と、主走査の復路における主走査方向のドット形成位置とのズレを補正するための前記他の補正用パターンを、前記往路及び前記復路において前記ノズルから液体を吐出して、前記媒体に形成し、
複数の前記ノズル列の中から選択された一つの前記ノズル列に備えられた前記ノズルから液体を吐出して、前記補正用パターンを形成し、
前記濃度読み取り手段を主走査方向に移動させながら、該濃度読み取り手段により前記補正用パターンの濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて、前記他の補正用パターンを複数の前記ノズル列毎に複数形成し、前記濃度読み取り手段を主走査方向に移動させながら、該濃度読み取り手段により複数の前記他の補正用パターンの濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて、前記ズレを、複数の前記ノズル列毎に補正することを特徴とする液体吐出装置。 - 媒体を副走査方向へ搬送する副走査送り機構と、
液体を吐出して前記媒体にドットを形成するためのノズルが前記副走査方向の列状に複数配置されたノズル列と、
発光により光を発し、前記媒体により反射された前記光を受光するセンサと、
を有する液体吐出装置により、
前記副走査方向に交差する主走査方向に濃度差を有する補正用パターンであって、前記ノズル列の主走査の往路における前記主走査方向のドット形成位置と、前記主走査の復路における前記主走査方向のドット形成位置とのズレを、前記センサにより前記主走査方向へ前記濃度差を読み取って補正するための補正用パターンを、前記往路において前記ノズルから液体を吐出するタイミングと前記復路において前記ノズルから液体を吐出するタイミングとの差を変化させながら、前記ノズルから液体を吐出して前記媒体に形成する補正用パターン形成方法において、
前記ノズル列を構成する複数のノズルのうち少なくとも二つのノズルは、ノズル毎に異なるタイミングにて液体を吐出して、濃度差を有する各マスによる市松模様の補正用パターンであって、前記マスの各辺が前記主走査方向または前記副走査方向と平行な市松模様の補正用パターンを形成し、
前記センサの発光によるスポットは、前記媒体上において、前記主走査方向に複数の前記マスに跨る大きさであり、かつ、前記副走査方向に複数の前記マスに跨る大きさにて前記媒体に光を発する、補正用パターン形成方法。 - コンピュータ、コンピュータに接続可能な表示装置、及び、コンピュータに接続可能な液体吐出装置であって、
媒体を副走査方向へ搬送する副走査送り機構と、
液体を吐出して前記媒体にドットを形成するためのノズルが前記副走査方向の列状に複数配置されたノズル列と、
発光により光を発し、前記媒体により反射された前記光を受光するセンサと、
を有し、
前記副走査方向に交差する主走査方向に濃度差を有する補正用パターンであって、前記ノズル列の主走査の往路における前記主走査方向のドット形成位置と、前記主走査の復路における前記主走査方向のドット形成位置とのズレを、前記センサにより前記主走査方向へ前記濃度差を読み取って補正するための補正用パターンを、前記往路において前記ノズルから液体を吐出するタイミングと前記復路において前記ノズルから液体を吐出するタイミングとの差を変化させながら、前記ノズルから液体を吐出して前記媒体に形成する液体吐出装置であって、前記ノズルから液体を吐出して前記補正用パターンを形成する際に、前記ノズル列を構成する複数のノズルのうち少なくとも二つのノズルは、ノズル毎に異なるタイミングにて液体を吐出して、濃度差を有する各マスによる市松模様の補正用パターンであって、前記マスの各辺が前記主走査方向または前記副走査方向と平行な市松模様の補正用パターンを形成し、前記センサの発光によるスポットは、前記媒体上において、前記主走査方向に複数の前記マスに跨る大きさであり、かつ、前記副走査方向に複数の前記マスに跨る大きさである液体吐出装置、を具備することを特徴とする液体吐出システム。
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