JP4599155B2 - 複式クラッチ装置 - Google Patents
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Description
図1に本発明の一実施形態としての複式クラッチ装置を搭載したAMTの構成図を示す。図1では、エンジンは左側に配置されている。AMTは、主に、複式クラッチ装置1と、トランスミッション2と、図示しないケーシングとから構成されている。複式クラッチ装置1は、主に、入力軸10と、第1出力軸20と、第2出力軸30と、第1クラッチ100と、第2クラッチ200とから構成されている。入力軸10は、エンジンからのトルクが入力される部材であり、フレキシブルプレート50を介してエンジン(図示せず)側のフライホイール60(エンジン側の部材)に対して弾性的に連結されている。第1出力軸20は、入力軸10から入力されたトルクをトランスミッション2側へ出力するためのものである。第2出力軸30は、第1出力軸20と同様に入力軸10から入力されたトルクをトランスミッション2側へ出力するためのものである。第1クラッチ100は、入力軸10と第1出力軸20との間でトルクを伝達及び遮断するためのものである。第2クラッチ200は、入力軸10と第2出力軸30との間でトルクを伝達及び遮断するためのものである。第1及び第2クラッチ100、200は、ダンパー機構40を介して入力軸10からトルクが入力される。このような構成により、複式クラッチ装置1は、第1及び第2クラッチ100、200を選択的に作動させて第1出力軸20又は第2出力軸30にトルクを出力可能としている。複式クラッチ装置1の構造の詳細については後述する。
(1)全体構成
図2に本発明の一実施形態としての複式クラッチ装置1周辺の縦断面概略図を示す。図2及び図3では、エンジンは左側、トランスミッション2は右側に配置されている。また、図2及び図3のO−Oは、複式クラッチ装置1の回転中心を示す。
入力軸10は、複式クラッチ装置1のエンジン側に配置されており、入力軸本体14と、フランジ部15とから構成されている。入力軸本体14は、フライホイール60の中心部に形成された孔部62にトランスミッション側から挿嵌されている。フランジ部15は、入力軸本体14のトランスミッション側であって外周側に形成されている。フランジ部15は、フレキシブルプレート50を介してクランクシャフト65に固定されたフライホイール60と連結されている。具体的には、フレキシブルプレート50の内周部は、フランジ部15に対して複数のボルト52(第3固定部材)により連結されている。また、フレキシブルプレート50の外周部は、フライホイール60の外周部に対して複数のボルト51により連結されている。フレキシブルプレート50は、例えば複数のプレートから構成されている。これらの構成により、入力軸10とフライホイール60とは、軸方向に弾性的に連結されている。
図3に示すように、入力軸10は、ダンパー機構40を介して第1及び第2クラッチ100、200に対して回転方向に弾性的に連結されている。ダンパー機構40は、入力軸10の外周側に配置されており、第1入力プレート41と、第2入力プレート42と、出力プレート44と、複数のコイルスプリング43とから構成されている。第1入力プレート41は、入力軸10の外周側に配置された環状の部材であり、入力軸10の外周側にリベット13(第1固定部材)により相対回転不能に連結されている。第2入力プレート42は、第1入力プレート41のトランスミッション側に配置された環状の部材である。第1入力プレート41と第2入力プレート42とは、複数の連結部材45により相対回転不能にかつ軸方向へ相対移動不能に連結されている。出力プレート44は、第1及び第2入力プレート41、42の間に相対回転可能に挟み込まれている。出力プレート44の外周側には、円周方向に配置され半径方向外方へ延びる複数の外歯44aが形成されている。出力プレート44は、外歯44aを介して、後述するクラッチカバー110と相対回転不能に係合している。複数のコイルスプリング43は、円周方向に配置されており、第1入力プレート41と第2入力プレート42との軸方向間に挟み込まれている。第1入力プレート41、第2入力プレート42及び出力プレート44は、コイルスプリング43を収容するための窓孔41a、42a及び44aを有している。これらの構成により、入力軸10とクラッチカバー110とは、回転方向に弾性的に連結されている。この複式クラッチ装置1では、ダンパー機構40を備えているため、第1及び第2クラッチ100、200連結及び連結解除時に発生する捩り振動を低減することができるとともに、入力軸10に入力されたエンジンからのトルク変動を減衰することができる。
クラッチカバー110は、前述のようにダンパー機構40を介して入力軸10からトルクが入力される。図3に示すように、クラッチカバー110は、後述する第1及び第2クラッチ100、200を内周側に収容するよう環状に形成されている。図4にクラッチカバー110の立面図及び平面図を示す。図4に示すように、クラッチカバー110は、第1筒状部111と、第2筒状部112と、複数の取付孔113とを有している。第1筒状部111は、外周側に配置された軸方向へ延びる筒状の部分である。第1筒状部111のエンジン側の端部には、円周方向に配置され軸方向へ突出する複数の突起111aが形成されている。突起111aは、ダンパー機構40の外歯44aと噛み合っている。そして、図3に示すように、クラッチカバー110とダンパー機構40とは、スナップリング111bにより軸方向へ相対移動不能に固定されている。これにより、クラッチカバー110とダンパー機構40とは、相対回転不能にかつ軸方向へ相対移動不能に連結されている。第2筒状部112は、軸方向へ延びる筒状の部分であり、第1筒状部111の内周側に形成されている。複数の取付孔113は、後述する入力部材160が貫通する部分であり、第2筒状部112の外周側に円周方向に配置されている。
入力部材160は、クラッチカバー110に相対回転不能に連結されており、第1及び第2クラッチ100、200に対してトルクを入力するための環状、より詳細には筒状の部材である。図5に入力部材160の立面図及び平面図を示す。図5に示すように、入力部材160は、筒状部161と、複数の突出部162とから構成されている。筒状部161は、入力部材160の主要部を構成する筒状の部分である。複数の突出部162は、円周方向に配置されており、筒状部161から軸方向へ突出した部分である。突出部162の外周側には、複数の軸方向面168が形成されている。突出部162の外周側には、複数の溝部169が形成されている。入力部材160の外周側には、円周方向に配置され半径方向外方へ延びる複数の入力外歯163が形成されている。より具体的には、後述する複数の第1ドライブプレート131が相対回転不能にかつ軸方向へ相対移動可能に係合するために、入力部材160の外周部は歯車のような形状を有している。入力部材160の内周側には、円周方向に配置され半径方向内方へ延びる複数の入力内歯164が形成されている。より具体的には、後述する複数の第2ドライブプレート231が相対回転不能にかつ軸方向へ相対移動可能に係合するために、入力部材160の内周部は歯車のような形状を有している。また、入力部材160は、エンジン側に入力外歯163から半径方向外方へ突出する外周側突起部165を有している。入力部材160は、エンジン側に入力内歯164から半径方向内方へ突出する内周側突起部166を有している。
図3に示すように、第1クラッチ100は、第1出力部材120と、第1摩擦連結部130とから構成されている。
第1出力部材120は、後述の第1出力軸20に対して相対回転不能に連結された環状の部材である。具体的には、図3に示すように、第1出力部材120は、第9筒状部121と、第10筒状部122とを有している。第9筒状部121は、第1出力部材120の外周側に形成された軸方向へ延びる筒状の部分である。第9筒状部121は、クラッチカバー110の第1筒状部111と入力部材160との半径方向間に配置されている。第10筒状部122は、第1出力部材120の内周側に形成された軸方向へ延びる筒状の部分である。第10筒状部122は、第1出力軸20の外周側に配置されている。第10筒状部122の内周側には、第1スプライン部124が形成されており、第1スプライン部124は、後述する第1出力軸20のスプライン部22aとスプライン係合している。また、第1出力軸20の外周側には、環状の溝部24が形成されており、溝部24にはスナップリング23が嵌め込まれている。そして、スナップリング23と第1出力部材120との間には、中間部材25が挟み込まれている。これらの構成により、第1出力部材120は、第1出力軸20に対して相対回転不能にかつ軸方向エンジン側へ相対移動不能に連結されている。
第1摩擦連結部130は、入力部材160に入力されるトルクを摩擦係合により第1出力部材120へ伝達するためのもので、入力部材160の外周側に配置されている。具体的には、図3に示すように、第1摩擦連結部130は、入力部材160と第1出力部材120との半径方向間に配置されており、例えば2枚の第1ドライブプレート131と、1枚の第1ドリブンプレート133と、コーンスプリング135(第2弾性部材)とから構成されている。
コーンスプリング135は、第1ドライブプレート131のトランスミッション側へ配置された環状の弾性部材である。具体的には、コーンスプリング135は、入力部材160の外周側に軸方向へ弾性変形可能に配置されている。このコーンスプリング135により、第1クラッチ100の連結及び連結解除を滑らかにすることができ、第1クラッチ100連結及び連結解除時の衝撃を低減させることができる。これは、車両の発進が第1クラッチ100を連結させて行われる場合に特に有効である。
図3に示すように、第2クラッチ200は、第2出力部材220と、第2摩擦連結部230とから構成されている。
第2出力部材220は、後述の第1出力軸20に対して相対回転不能に連結された環状の部材である。具体的には、図3に示すように、第2出力部材220は、第11筒状部221と、第12筒状部222とを有している。第11筒状部221は、第2出力部材220の外周側に形成された軸方向へ延びる筒状の部分である。第11筒状部221は、入力部材160の内周側に形成されている。第12筒状部222は、第2出力部材220の内周側に形成された軸方向へ延びる筒状の部分である。第12筒状部222は、第1出力軸20の外周側に配置されている。第12筒状部222の内周側には、第2スプライン部224が形成されており、第2スプライン部224は、後述する第2出力軸30のスプライン部30aとスプライン係合している。これにより、第2出力部材220は、第2出力軸30に対して相対回転不能に連結される。また、第1出力部材120と第2出力部材220との軸方向間には、第1スラスト軸受175が配置されている。さらに、第2出力部材220と筒状部材170との軸方向間には、第2スラスト軸受176が配置されている。これらの構成により、第1及び第2出力部材120、220は、筒状部材170に対して相対回転可能にかつ軸方向へ相対移動不能に配置されている。
第2摩擦連結部230は、入力部材160に入力されるトルクを摩擦係合により第2出力部材220へ伝達するためのもので、入力部材160の内周側に配置されている。具体的には、図3に示すように、第2摩擦連結部230は、入力部材160と第2出力部材220との半径方向間に配置されており、例えば3枚の第2ドライブプレート231と、2枚の第2ドリブンプレート233とから構成されている。
付勢力発生機構140は、油圧により第1及び第2摩擦連結部130、230に対して選択的に付勢力を与えて摩擦係合させるためのものであり、クラッチカバー110の第2筒状部112の内周側に配置されている。具体的には、図3に示すように、付勢力発生機構140は、主に、第1ピストン部材141(第1付勢部材)と、第2ピストン部材151(第2付勢部材)と、支持部材157と、複数のコイルスプリング155と、第1油圧室146と、第2油圧室156と、第3油圧室159とから構成されている。
第1出力軸20は、入力軸10から入力されたトルクを第1クラッチ100を介してトランスミッション2へ出力するためのものである。具体的には、図3に示すように、第1出力軸20は、入力軸10と同軸上に配置されており、大径部22と、小径部21とから構成されている。大径部22は、トランスミッション2側に配置されており、前述のように内周側が第1出力部材120とスプライン係合している。小径部21は、大径部22からエンジン側に突出した部分であり、入力軸10の孔部11内に設けられたニードルベアリング12に挿嵌されている。これにより、入力軸10は、第1出力軸20に相対回転可能に支持されている。
(1)複式クラッチ装置の動作
以上に述べた複式クラッチ装置1の動作について図3を参照しながら説明する。第1及び第2クラッチ100、200は、付勢力発生機構140により選択的に連結可能となっている。第1クラッチ100を連結状態にする場合、第1油圧室146に油路173aを介して油圧が供給される。油圧の供給は、例えばバルブ部材180内に設けられた図示しないソレノイドバルブを電子制御装置等により操作することで行われる。第1ピストン部材141は、油圧により発生した付勢力により、コイルスプリング155を圧縮しながら軸方向エンジン側へ移動する。このとき、第1ピストン部材141に押されて第2ピストン部材151も軸方向へ移動する。第3筒状部142が第1摩擦連結部130を軸方向へ付勢する。このとき、第3筒状部142とコーンスプリング135との間の距離は、第6筒状部152と第2ドライブプレート231との間の距離より短く設定しているため、第1ピストン部材141が第1摩擦連結部130を付勢する前に、第2ピストン部材151が第2ドライブプレート231を付勢することはない。この結果、第1ドライブプレート131及び第1ドリブンプレート133は、第1ピストン部材141と外周側突起部165との間に狭持される。そして、各プレート131、133同士の間に発生する摩擦力により、入力部材160、第1出力部材120及び第1摩擦連結部130が一体となって回転する。これにより、入力軸10からクラッチカバー110に入力されたトルクが、第1クラッチ100を介して第1出力軸20に伝達される。第1クラッチ100を連結解除状態にする場合、第1油圧室146への油圧の供給を停止する。この結果、第1ピストン部材141は、コイルスプリング155の弾性力により軸方向トランスミッション側へ付勢される。これにより、第1摩擦連結部130の摩擦連結が解除され、第1出力軸20へのトルク伝達は遮断される。
次に図1、図7及び図8を参照しながらトランスミッション2の動作について説明する。図7に本発明の複式クラッチ装置1を用いたトランスミッション2のトルク伝達経路の模式図を示す。また、図8に本発明の複式クラッチ装置1を用いたトランスミッション2の各変速段における締結要素の制御及び減速比の式を示す。ここでは、第1速から第6速までのシフトアップ時及び後進時の動作について説明する。図7では、各軸が点線で、各変速段におけるトルク伝達経路が実線で、それぞれ示されている。そして、図7の左側には、作動するクラッチが「C1」又は「C2」により示されている。また、図8では、各変速段において連結されているクラッチ及び切換歯車が「○」で、シフトアップ及びシフトダウンに備えて連結される切換歯車が「(○)」でそれぞれ示されている。
第1歯車対310(歯車311→歯車312):α1
第2歯車対320(歯車321→歯車322):α2
第3歯車対330(歯車331→歯車332):α3
第4歯車対340(歯車342→歯車341):α4
第1後進歯車対384(第1後進歯車381→歯車322):αb1
第2後進歯車対385(第3後進歯車383→第2後進歯車382):αb2
<停止〜前進第1速>
車両の停止状態では、第1及び第2クラッチ100、200は遮断されている。その状態で、図8に示すように、第1切換機構350の第1スリーブ352により切換機構351と第1切換歯車S1とが連結されるとともに、第2切換機構360の第2スリーブ362により切換機構361と第3切換歯車S3とが連結される。そして、第1クラッチ100が徐々に連結される。このとき、前述のように第1摩擦連結部130がコーンスプリング135を有しているため、第1クラッチ100の連結が滑らかになる。これにより、第1クラッチ100連結時の衝撃を低減させることができる。これは、第1クラッチ100の連結解除時においても同様である。図7に示すように、第1クラッチ100を介して第1入力軸300に入力されたトルクは、第2歯車対320、副軸302及び第4歯車対340を介して出力軸304に伝達され、車両は第1速で走行する。この場合、トランスミッション2全体の減速比α0は、α0=α2×α4となる。
図8に示すように、第1速走行時に、第1クラッチ100の連結が解除されるとともに、第2クラッチ200が連結される。このとき、第1速と同様に、第2切換機構360の第2スリーブ362により切換機構361と第3切換歯車S3との連結は保持しておく。これにより、図7に示すように、第2クラッチ200を介して第2入力軸301に入力されたトルクは、第1歯車対310、副軸302及び第4歯車対340を介して出力軸304に伝達され、車両は第2速で走行する。この場合、トランスミッション2全体の減速比α0は、α0=α1×α4となる。
図8に示すように、第2速走行時に、第1切換機構350の第1スリーブ352により切換機構351と第2切換歯車S2とが連結される。そして、第2クラッチ200の連結が解除されるとともに、第1クラッチ100が連結される。このとき、第2速と同様に、第2切換機構360の第2スリーブ362により切換機構361と第3切換歯車S3との連結は保持しておく。これにより、図7に示すように、第1クラッチ100を介して第1入力軸300に入力されたトルクは、第3歯車対330、副軸302及び第4歯車対340を介して出力軸304に伝達され、車両は第3速で走行する。この場合、トランスミッション2全体の減速比α0は、α0=α3×α4となる。
図8に示すように、第3速走行時に、第1クラッチ100の連結を解除するとともに、第2切換機構360での連結部分を第3切換歯車S3から第4切換歯車S4へ切り換える。その後、第2クラッチ200が連結される。このとき、第3速と同様に、第1切換機構350の第1スリーブ352により切換機構351と第2切換歯車S2との連結は保持しておく。これにより、図7に示すように、第2クラッチ200を介して第2入力軸301に入力されたトルクは、第1歯車対310、副軸302、第3歯車対330及び第1入力軸300を介して出力軸304に伝達され、車両は第4速で走行する。この場合、トランスミッション2全体の減速比α0は、α0=α1/α3となる。
図8に示すように、第4速走行時に、第2クラッチ200の連結が解除されるとともに、第1クラッチ100が連結される。このとき、第4速と同様に、第2切換機構360の第2スリーブ362により切換機構361と第4切換歯車S4との連結は保持しておく。これにより、図7に示すように、第1クラッチ100を介して第1入力軸300に入力されたトルクは、第2切換機構360を介して出力軸304に伝達され、車両は第5速で走行する。この場合、トランスミッション2全体の減速比α0は、α0=1.00となる。
図8に示すように、第5速走行時に、第1切換機構350の第1スリーブ352により切換機構351と第1切換歯車S1とが連結される。そして、第1クラッチ100の連結が解除されるとともに、第2クラッチ200が連結される。このとき、第5速と同様に、第2切換機構360の第4切換歯車S4の連結は保持しておく。これにより、図7に示すように、第2クラッチ200を介して第2入力軸301に入力されたトルクは、第1歯車対310、副軸302及び第2歯車対320を介して出力軸304に伝達され、車両は第6速で走行する。この場合、トランスミッション2全体の減速比α0は、α0=α1/α2となる。
車両の停止状態では、第1及び第2クラッチ100、200は遮断されている。その状態で、図8に示すように、後進切換機構370の後進スリーブ182により歯車371と後進切換歯車S5とが連結されるとともに、第2切換機構360の第2スリーブ362により切換機構361と第3切換歯車S3とが連結される。そして、第1クラッチ100が徐々に連結される。これにより、図7に示すように、第1クラッチ100を介して第1入力軸300に入力されたトルクは、第1入力軸300、第2後進歯車対385、第1後進歯車対384、副軸302及び第4歯車対340を介して出力軸304に伝達され、車両は後進する。この場合、トランスミッション2全体の減速比α0は、α0=αb2×αb1×α3となる。
歯車対を切り換えることで、後進1以外にも後進2による後進が可能となる。具体的には、車両の停止状態では、第1及び第2クラッチ100、200は遮断されている。その状態で、図8に示すように、後進切換機構370の後進スリーブ372により歯車371と後進切換歯車S5とが連結されるとともに、第2切換機構360の第2スリーブ362により切換機構361と第4切換歯車S4とが連結される。そして、第1クラッチ100が徐々に連結される。これにより、図7に示すように、第2クラッチ200を介して第2入力軸301に入力されたトルクは、第2入力軸301、第1歯車対310、副軸302、第1後進歯車対384、第2後進歯車対385及び第1入力軸300を介して出力軸304に伝達され、車両は後進する。この場合、トランスミッション2全体の減速比α0は、α0=α1/αb1/αb2となる。
複式クラッチ装置1の組み付け手順について図2及び図3を参照しながら説明する。
本発明に係る複式クラッチ装置1の作用効果を以下にまとめる。
この複式クラッチ装置1では、フライホイール60と入力軸10とが弾性変形可能なフレキシブルプレート50により連結されているため、エンジン側から入力される曲げ振動を減衰及び吸収することができる。これにより、この複式クラッチ装置1では、エンジン側から入力される曲げ振動により、シール部材が破損又は摩耗して油漏れを起こしたり、あるいは各部材同士がスプライン係合するスプライン部が異常摩耗を起こすのを防止することができる。このようにフライホイール60と入力軸10とをフレキシブルプレート50により連結し、エンジン側から曲げ振動が伝達されるのを防止することができるのは、複式クラッチ装置1がトランスミッション2側に固定されているためである。具体的には、入力軸10から第1及び第2出力軸20、30までの部材が全てトランスミッション2側に固定されているためである。
この複式クラッチ装置1では、入力軸10の入力側はフレキシブルプレート50がボルト52により固定されており、また出力側はダンパー機構40がリベット13により固定されている。これにより、従来のスプライン結合に比べて入力軸10周辺の連結部の強度を向上させることができる。
本発明はかかる上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
2 トランスミッション
10 入力軸
13 リベット(第3固定部材)
14 入力軸本体
15 フランジ部
20 第1出力軸
30 第2出力軸
40 ダンパー機構
50 フレキシブルプレート
51 ボルト(第2固定部材)
52 ボルト(第3固定部材)
60 フライホイール
70 ケーシング
80 バッフルプレート
82 シール部材
100 第1クラッチ
110 クラッチカバー
120 第1出力部材
140 付勢力発生機構
160 入力部材
200 第2クラッチ
220 第2出力部材
Claims (15)
- エンジン側のフライホイールから入力されるトルクをトランスミッション側へ出力するための複式クラッチ装置であって、
前記フライホイールにより端部を軸方向に移動可能に支持され前記フライホイールにより前記端部を半径方向に保持された入力軸と、
前記フライホイールと前記入力軸とを一体回転可能かつ軸方向に弾性的に連結する部材であって、外周部が前記フライホイールに固定され、内周部が前記入力軸に固定されたフレキシブルプレートと、
前記入力軸と同軸上に配置された第1出力軸と、
前記第1出力軸の外周側に同軸上に配置された筒状の第2出力軸と、
前記第1出力軸の外周側に配置され、前記入力軸に入力されるトルクを前記第1出力軸へ伝達及び遮断可能な第1クラッチと、
前記第1クラッチの内周側に配置され、前記入力軸に入力されるトルクを前記第2出力軸へ伝達及び遮断可能な第2クラッチと、
前記入力軸の外周側に配置され、前記入力軸と前記第1及び第2クラッチとを回転方向に弾性的に連結するためのダンパー機構と、
を備えた、複式クラッチ装置。 - 前記第1及び第2クラッチにトルクを伝達するための入力側部材をさらに備え、
前記入力側部材の内周部は、前記入力軸に連結されている、
請求項1に記載の複式クラッチ装置。 - 前記入力軸は、入力軸本体と、前記入力軸本体の外周側に環状に形成されたフランジ部とを有し、
前記入力側部材の内周部は、複数の第1固定部材により前記フランジ部に固定される、
請求項2に記載の複式クラッチ装置。 - 前記フレキシブルプレートの外周部は、複数の第2固定部材により前記フライホイールの外周部に固定されており、
前記フレキシブルプレートの内周部は、複数の第3固定部材により前記フランジ部に固定されている、
請求項3に記載の複式クラッチ装置。 - 前記フレキシブルプレートは、複数のプレートが軸方向に重なって構成されている、
請求項1から4のいずれかに記載の複式クラッチ装置。 - 前記第1及び第2クラッチの外周側に配置されたケーシングと、
前記入力軸の外周側に配置され、前記ケーシングとともに前記第1及び第2クラッチを収容する空間を形成する環状のバッフルプレートと、
前記入力軸と前記バッフルプレートとの間に配置された環状のシール部材とを備えた、
請求項1から5のいずれかに記載の複式クラッチ装置。 - 前記シール部材は、前記入力軸のフランジ部の外周側に配置されている、
請求項6に記載の複式クラッチ装置。 - 前記第1及び第2クラッチは、前記第1出力軸に対して軸方向前記エンジン側へ相対移動不能に固定されている、
請求項1から7のいずれかに記載の複式クラッチ装置。 - 前記第1クラッチは、
前記第1出力軸に対して相対回転不能に連結された環状の第1出力部材と、
前記入力部材の外周側に配置され、前記入力部材に入力されるトルクを摩擦係合により前記第1出力部材へ伝達するための第1摩擦連結部とを有し、
前記第2クラッチは、
前記第2出力軸に対して相対回転不能に連結された環状の第2出力部材と、
前記入力部材の内周側に配置され、前記入力部材に入力されるトルクを摩擦係合により前記第2出力部材へ伝達するための第2摩擦連結部とを有している、
請求項1から8のいずれかに記載の複式クラッチ装置。 - 前記第1出力部材は、前記第1出力軸の外周側にスプライン係合しており、
前記第1出力軸の外周側に配置され、前記第1出力部材を前記第1出力軸に対して軸方向前記エンジン側へ相対移動不能に固定するための環状の第1リング部材をさらに備えた、
請求項9に記載の複式クラッチ装置。 - 前記入力軸は、
前記トランスミッション側に設けられた孔部と、
前記孔部内に設けられ前記第1出力軸の前記エンジン側の端部が挿嵌される軸受とを有している、
請求項1から10に記載の複式クラッチ装置。 - 前記第1および第2クラッチを収容し内部に潤滑油が充填されたハウジング部材と、
前記ハウジング部材の端部と前記入力軸との間に配置され前記ハウジング内の空間をシールするシール部材と、をさらに備えた、
請求項1から11のいずれかに記載の複式クラッチ装置。 - 前記第1及び第2クラッチを内周側に収容し、前記入力軸からトルクが入力されるクラッチカバーと、
前記クラッチカバーに相対回転不能にかつ軸方向へ相対移動不能に連結され、前記第1及び第2クラッチに対してトルクを入力するための筒状の入力部材とを備えた、
請求項1から12のいずれかに記載の複式クラッチ装置。 - 前記ダンパー機構は、
前記入力側部材と、
前記クラッチカバーの内周側に配置され、前記クラッチカバーに対して相対回転不能に設けられた環状の出力側部材と、
前記入力側部材と前記出力側部材とを回転方向に弾性的に連結するための複数の弾性部材とを有している、
請求項13に記載の複式クラッチ装置。 - 前記出力側部材は、円周方向に配置され半径方向外方へ突出する複数の外歯を有し、
前記クラッチカバーは、円周方向に配置され軸方向前記エンジン側に突出し、前記外歯と互いに噛み合っている複数の突起を有し、
前記クラッチカバーの軸方向前記エンジン側の内周側には、前記クラッチカバーに対する前記出力側部材の軸方向前記エンジン側への相対移動を規制するための第2リング部材が設けられている、
請求項14に記載の複式クラッチ装置。
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