JP4598301B2 - 温水式床暖房フロア - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、施工性に優れた温水式床暖房フロアに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
床下地の上に配設された温水パイプに温水を通すことによって暖房を行う温水式の床暖房フロアとしては、図8(a)、(b)に示すように、温水パイプ52を予め内蔵した床仕上材51が床下地53の上に敷設された床仕上材一体型の床暖房フロアと、図9(a)、(b)に示すように、温水パイプ62が内蔵された温水マット61を床下地64の上に敷設した後、その上に床仕上材63を敷設する床仕上材分離型の床暖房フロアとがある。
【0003】
床仕上材一体型の床暖房フロアでは、上述したように、温水パイプ52が床仕上材51に予め内蔵されているので、床下地53の上に床仕上材51を敷設していけばよく、床仕上材51を床下地53に釘止めする場合にも、指定された位置を釘止めすれば、床仕上材51に内蔵された温水パイプ52が損傷を受けることがないという利点がある。
【0004】
しかしながら、温水パイプ52が床仕上材51毎に分断されているので、床仕上材51を床下地53の上に敷設する際、隣接する床仕上材51に内蔵された温水パイプ52同士をコネクタ等を介して順次接続していかなければならず、床仕上材51の敷設作業性が悪いといった問題がある。
【0005】
一方、床仕上材分離型の床暖房フロアでは、床下地64の上に敷設される温水マット61を、床仕上材63の大きさに拘わらず、ある程度の床暖房エリアをまかなうことのできる大きさ(例えば、床仕上材63の6枚分程度の大きさ)に設定することができるので、床仕上材一体型の床暖房フロアに比べて、温水パイプ62の接続箇所が少なくなり、温水マット61を効率よく床下地64の上に敷設していくことができるという利点がある。
【0006】
しかしながら、こういった床暖房フロアでは、床仕上材一体型の床暖房フロアとは異なり、温水マット61の敷設工程及び床仕上材63の敷設工程の2工程が必ず必要となるので、床暖房フロア全体の施工性はよいとはいえない。
【0007】
また、床仕上材63を敷設する際、床下地64の上に敷設された温水マット61に床仕上材63を釘止めする場合があるが、先に敷設される温水マット61に対して、後に敷設される床仕上材63が確実に位置決めされるわけではないので、両者の相対位置がずれると、所定の釘止め位置に釘を打っても、その釘が温水パイプ62を貫通する等の施工ミスが発生し易いという欠点もある。
【0008】
また、通常の床暖房フロアでは、部屋の中央部分のみを床暖房するのが一般的であり、温水マット61を敷設する部屋の中央部分と、温水マット61を敷設しない部屋の周辺部分とでは、段差が生じることになるので、例えば、図9(b)に示すように、床暖房を行わない部屋の周辺部分は、床暖房を行う部屋の中央部分に比べて床下地64を高くしたり、厚みの大きい床仕上材を使用したりすることによって、フロアの仕上げ高さを調整しなければならないといった問題もある。
【0009】
また、上述した床仕上材一体型と床仕上材分離型の中間的な床暖房フロアとして、図10(a)に示すように、裏面に温水パイプ74を収容するためのパイプ収容溝72が形成された床仕上材71を、同図(b)に示すように、床下地73の上に敷設した後、同図(c)に示すように、床仕上材71の端面側からパイプ収容溝72に温水パイプ74を挿入するようにしたものがある。
【0010】
こういった床暖房フロアを採用すると、上述したような床仕上材一体型の床暖房フロアや床仕上材分離型の床暖房フロアがそれぞれ有している欠点を解消することができるが、既に敷設された床仕上材71のパイプ収容溝72に長尺の温水パイプ74をUターンさせながら通管するのは手間のかかる作業であり、やはり、効率よく床暖房フロアを施工することができない。
【0011】
そこで、この発明の課題は、上述した従来の温水式床暖房フロアの問題点に鑑み、仕上げ高さの調整等を行うことなく、効率よく施工することのできる温水式床暖房フロアを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、床下地の上に載置された温水パイプユニットを覆うように床仕上材が敷設された温水式床暖房フロアであって、前記温水パイプユニットは、所定のパイプパターンに整形された温水パイプが、接着剤を透過する熱伝導性の良好な基材シートの上面に予め固着されたものであり、前記床仕上材には、その裏面に前記温水パイプが嵌り込むパイプ収容溝が形成されており、前記床仕上材の裏面と前記基材シートの上面とを固定する接着剤が前記基材シートを透過することによって、床下地の上に載置された前記温水パイプユニットと前記温水パイプユニットを覆うように敷設される前記床仕上材とが一体的に床下地に接着固定されている温水式床暖房フロアを提供するものである。なお、ここにいう「接着剤が透過する基材シート」には、接着剤の透過性能を有する素材によって形成された基材シート以外に、積極的に接着剤の透過孔等を形成した基材シートも含まれる。
【0013】
以上のように、この温水式床暖房フロアでは、床仕上材一体型の床暖房フロアのように、床仕上材に温水パイプが内蔵されているわけではないが、床下地の上に載置した温水パイプユニットの温水パイプを、パイプ収容溝に嵌め込みながら、裏面に接着剤が塗布された床仕上材を床下地の上に順次敷設していくと、接着剤を介して床仕上材と温水パイプユニットの基材シートとが接着固定されると共に、基材シートを透過した接着剤によって床下地と基材シートまたは床仕上材とが同時に接着固定されるので、温水マット等を床下地に固定しなければならない従来の床仕上材分離型の床暖房フロアとは異なり、温水パイプユニットを単独で床下地に接着固定する必要がなく、しかも、温水パイプユニット自体の大きさをある程度大きく設定することができるので、従来の床仕上材分離型の床暖房フロアと同様に、隣接する床仕上材の間で温水パイプを接続しなければならない従来の床仕上材一体型の床暖房フロアに比べて、温水パイプの接続箇所が少なくなり、効率よく床暖房フロアを施工することができる。
【0014】
また、床下地の上に載置した温水パイプユニットの温水パイプを、パイプ収容溝に嵌め込みながら、床仕上材を床下地の上に順次敷設していけばよいので、床仕上材を床下地の上に敷設した後、パイプ収容溝に温水パイプを通管する従来の床暖房フロアのように、手間のかかる温水パイプの通管作業が不要であり、短時間で簡単に床暖房フロアを施工することができる。
【0015】
また、この温水式床暖房フロアでは、従来の床仕上材一体型の床暖房フロアのように、温水パイプが床仕上材に内蔵されているわけではないが、床仕上材に形成されたパイプ収容溝に温水パイプユニットの温水パイプが収容されるようになっているので、温水パイプユニットを載置した部分とそれ以外の部分との間で段差が生じることがなく、従来の床仕上材一体型の床暖房フロアと同様に、フロアの仕上げ高さを調整する必要がないという効果がある。
【0016】
また、温水パイプユニットは、温水パイプが固着される基材シートが、良好な熱伝導性を有しているので、温水パイプを通過する温水の熱が基材シートを介して床仕上材に均一に伝達され、床仕上材表面の温度ムラを確実に抑えることができる。従って、床仕上材に均熱シートを練り込んでおく必要がなく、床仕上材を効率よく製造することができるという効果も得られる。
【0017】
また、請求項2に係る発明の温水式床暖房フロアのように、前記基材シートが、多数の透孔を有する金属箔によって形成されているものにあっては、基材シートに固着された温水パイプの伸縮が押えられるので、床仕上材に形成されたパイプ収容溝に温水パイプを確実に嵌め込むことができ、床仕上材の敷設作業を円滑に行うことができる。
【0018】
特に、請求項3に係る発明の温水式床暖房フロアのように、前記基材シートを、金属箔からなる均熱層を含む、多数の透孔を有する複層シートによって形成しておくと、金属箔単体によって形成されている基材シートに比べて腰が強くなり、温水パイプユニットを取り扱う際に基材シートが皺くちゃになりにくく、また、基材シートが折れ曲がったような場合でも、元の状態に容易に復元することができるので、良好な取扱性を確保することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1及び図2に示すように、この温水式床暖房フロア1は、捨貼合板等からなる床下地10と、この床下地10の上に載置される温水パイプユニット20と、床下地10の上に載置された温水パイプユニット20を覆うように床下地10の上に敷設される床仕上材30とから構成されている。
【0020】
前記温水パイプユニット20は、図2及び図3に示すように、両端部で交互にUターンさせながら平面略長方形状に整形した、口径が5Aの長尺の温水パイプ21と、この温水パイプ21が固着された基材シート22とから構成されており、前記温水パイプ21は架橋ポリエチレンによって形成されている。
【0021】
前記基材シート22は、図4に示すように、厚さ50μmのアルミニウム箔24が、厚さ30μmのポリエチレンフィルム23と目付が23g/m3の紙間強化紙25とによってラミネートされた3層ラミネートシートであり、所定のパイプパターンに整形された温水パイプ21を完全に覆うことができる大きさを有している。
【0022】
この基材シート22には、その上面、即ち、ポリエチレンフィルム23の表面に、温水パイプ21が熱融着されており、熱融着された温水パイプ21部分を避けるように、口径38mm程度の透孔22aが多数形成されている。
【0023】
前記床仕上材30としては、温水パイプユニット20が載置されていない部屋の周辺部分に敷設される周辺パネルと、部屋の中央部分に載置された温水パイプユニット20における温水パイプ21の直線部分を覆うように敷設される本体パネルと、温水パイプユニット20における温水パイプ21のUターン部分を覆うように敷設されるUターンパネルとが使用されており、前記周辺パネルは、本体パネルと同一構成のパネルを使用している。
【0024】
前記本体パネルは、図2及び図5(a)、(b)に示すように、5プライ合板や3プライ合板等の木質板によって形成されたパネル基材31と、このパネル基材31の表面に貼着された突板等の表面化粧材32とから構成されており、本体パネルの表面には、長手方向に伸びる3本の擬似溝32aと各擬似溝32a間において短手方向に伸びる複数の擬似溝32bとが形成されていると共に、パネル基材31の裏面には、上述した温水パイプユニット20における温水パイプ21の直線部分を収容するための複数のパイプ収容溝31aが一定間隔で形成されている。
【0025】
前記Uターンパネルも、基本的には、前記本体パネルと同一構成を有しているが、図5(c)に示すように、温水パイプ21の直線部分が収容される直線状のパイプ収容溝31a間に、温水パイプ21のUターン部分を収容するための円弧状のパイプ収容溝31bが形成されている。
【0026】
以上のように構成された温水式床暖房フロアの施工方法について、以下に説明する。まず、図7(a)に示すように、床暖房フロアを施工しようとする部屋の一辺側から床下地10の上に周辺パネル30aを敷設した後、同図(b)に示すように、温水パイプユニット20を床下地10の所定位置に載置する。この場合、2組の温水パイプユニット20が使用されている。
【0027】
次に、同図(c)に示すように、パイプ収容溝31a、31bに温水パイプユニット20の温水パイプ21を嵌め込むようにしてUターンパネル30cを敷設すると、床下地10の上に載置された温水パイプユニット20が概ね位置決めされることになるので、各温水パイプユニット20における温水パイプ21の両端部をそれぞれ床下地10の下方側に引き落とし、床下でメインパイプに接続する。
【0028】
続いて、同図(d)に示すように、パイプ収容溝31aに温水パイプ21を嵌め込みながら本体パネル30bを敷設していく。なお、周辺パネル30a、Uターンパネル30c及び本体パネル30bを敷設する際は、パイプ収容溝31a、31b部分を除いて各パネルの裏面にそれぞれ接着剤が塗布されているので、図6に示すように、この接着剤Vによって、本体パネル30bやUターンパネル30cと温水パイプユニット20の基材シート22とが相互に接着固定されると共に、基材シート22の透孔22a部分で、本体パネル30b及びUターンパネル30cと床下地10とが同時に接着固定される。
【0029】
このようにして本体パネル30bを次々と敷設していき、図7(e)に示すように、温水パネルユニット20における温水パイプ21の反対側のUターン部分を覆うように、Uターンパネル30cを敷設した後、同図(f)に示すように周辺パネル30aを敷設すると、図1に示すような温水式床暖房フロア1が完成する。
【0030】
以上のように、この温水式床暖房フロア1では、床仕上材一体型の床暖房フロアのように、床仕上材30に温水パイプ21が予め内蔵されているわけではないが、床下地10の上に載置した温水パイプユニット20の温水パイプ21を、パイプ収容溝31a、31bに嵌め込みながら、裏面に接着剤Vが塗布された床仕上材30(本体パネル30b、Uターンパネル30c)を床下地10の上に順次敷設していくと、上述したように、床仕上材30が温水パイプユニット20及び床下地10に同時に接着固定されるので、温水マット等を床下地に固定しなければならない従来の床仕上材分離型の床暖房フロアとは異なり、温水パイプユニット20を単独で床下地10に接着固定する必要がなく、しかも、温水パイプユニット20自体の大きさをある程度大きく設定することができるので、従来の床仕上材分離型の床暖房フロアと同様に、隣接する床仕上材の間で温水パイプを接続しなければならない従来の床仕上材一体型の床暖房フロアに比べて、温水パイプ21の接続箇所が少なくなり、効率よく床暖房フロアを施工することができる。
【0031】
また、温水パイプユニット20を床下地10の上に載置した状態で、その温水パイプ21をパイプ収容溝31a、31bに嵌め込みながら、床仕上材30(本体パネル30b、Uターンパネル30c)を床下地10の上に順次敷設していけばよいので、床仕上材を床下地の上に敷設した後、床仕上材の端面側からパイプ収容溝に温水パイプを通管する従来の床暖房フロアのように、手間のかかる温水パイプの通管作業を行う必要もなく、短時間で簡単に床暖房フロアを施工することができる。
【0032】
また、この温水式床暖房フロア1では、床仕上材30(本体パネル30b、Uターンパネル30c)に形成されたパイプ収容溝31a、31bに温水パイプユニット20の温水パイプ21が完全に収容され、しかも、温水パイプ21が固着されている基材シート22は、その厚みが200μm以下に抑えられているので、温水パイプユニット20を載置した部分とそれ以外の部分との間で段差が生じることがなく、従来の床仕上材分離型の床暖房フロアのように、フロアの仕上げ高さを調整する必要がない。
【0033】
また、この温水式床暖房フロア1では、温水パイプ21が床仕上材30のパイプ収容溝31a、31bに収容されることによって、床仕上材30に対して温水パイプユニット20が確実に位置決めされるので、床仕上材30を床下地10に釘止めする場合でも、従来の床仕上材分離型の床暖房フロアのように、釘が温水パイプを貫通するといった施工ミスを有効に防止することができるという効果もある。
【0034】
また、温水パイプユニット20は、温水パイプ21が固着される基材シート22が、良好な熱伝導性を有しているアルミニウム箔24からなる均熱層を備えているので、温水パイプ21を通過する温水の熱が基材シート22を介して床仕上材30に均一に伝達され、床仕上材30の表面に発生する温度ムラを確実に抑えることができる。従って、床仕上材30に均熱シートを練り込んでおく必要がなく、床仕上材30を効率よく製造することができるという効果も得られる。
【0035】
また、温水パイプユニット20の温水パイプ21が伸縮すると、床仕上材30の裏面に形成されたパイプ収容溝31a、31bに温水パイプ21を収容しにくくなるが、温水パイプ21が固着されている基材シート22は、伸縮性に乏しいアルミニウム箔24が挟み込まれた3層ラミネートシートによって形成されているので、このアルミニウム箔24によって温水パイプ21の伸縮が確実に抑えられ、裏面に形成されたパイプ収容溝31a、31bに温水パイプ21を嵌め込みながら床仕上材30を敷設しなければならない、床仕上材30の敷設作業を円滑に行うことができる。
【0036】
また、アルミニウム箔24がポリエチレンフィルム23と紙間強化紙25とによってラミネートされた基材シート22は、アルミニウム箔等の金属箔単体によって形成されている基材シートに比べて腰が強くなり、温水パイプユニット20を取り扱う際に、基材シート22のコーナー部等が皺くちゃになりにくく、基材シート22が折れ曲がったような場合でも、元の状態に容易に復元することができるので、良好な取扱性を確保することができる。
【0037】
なお、上述した実施形態では、アルミニウム箔24をポリエチレンフィルム23と紙間強化紙25とによってラミネートした基材シート22を使用しているが、これに限定されるものではなく、例えば、アルミニウム箔の表裏両面に紙間強化紙が積層された3層構造の基材シートやアルミニウム箔の裏面に紙間強化紙が積層された2層構造の基材シートを使用することも可能である。
【0038】
また、上述した実施形態では、基材シート22の表面層を形成しているポリエチレンフィルム23に温水パイプ21を熱融着することによって、温水パイプ21を基材シート22に固着しているが、これに限定されるものではなく、例えば、アルミニウム箔の表裏両面に紙間強化紙が積層された基材シートのように、温水パイプ21を熱融着することができない場合は、ホットメルト接着剤等の接着手段を用いて温水パイプ21を基材シート22に固着すればよい。
【0039】
また、上述した実施形態では、基材シート22に接着剤を透過させるための透孔22aを形成しているが、これに限定されるものではなく、基材シート22を形成している素材自体が接着剤の透過性能を有していれば、特に、基材シート22に透孔を形成しておく必要はない。
【0040】
また、上述した実施形態では、均熱層としてアルミニウム箔24を使用しているが、これに限定されるものではなく、銅箔等の種々の金属箔やカーボン繊維を交絡させた不織布等を使用することも可能である。但し、温水パイプ21の伸縮を抑えるためには、伸縮性に乏しい金属箔を使用しなければならないことはいうまでもない。
【0041】
また、上述した実施形態では、所定のパイプパターンに整形された温水パイプ21の直線部分及びUターン部分の双方を覆うような基材シート22を使用しているが、これに限定されるものではなく、例えば、温水パイプ21の直線部分のみを覆うような基材シートを使用することも可能である。但し、温水パイプ21の伸縮を考慮すると、直線部分だけでなく、Uターン部分についても基材シートに固着しておくことが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる温水式床暖房フロアの一実施形態を示す断面図である。
【図2】同上の温水式床暖房フロアを示す分解断面図である。
【図3】同上の温水式床暖房フロアに使用される温水パイプユニットを示す平面図である。
【図4】同上の温水パイプユニットに使用されている基材シートを示す断面図である。
【図5】(a)は同上の温水式床暖房フロアに使用される床仕上材(本体パネル)を示す平面図、(b)は同上の床仕上材(本体パネル)を示す裏面図、(c)は同上の温水式床暖房フロアに使用される床仕上材(Uターンパネル)を示す裏面図である。
【図6】同上の温水式床暖房フロアにおける床仕上材及び温水パイプユニットの接着状態を示す部分断面図である。
【図7】(a)〜(f)は同上の温水式床暖房フロアの施工方法を示す工程図である。
【図8】(a)は従来の床仕上材一体型の温水式床暖房フロアに使用される床仕上材を示す断面図、(b)は同上の温水式床暖房フロアの施工方法を示す工程図である。
【図9】(a)は従来の床仕上材分離型の温水式床暖房フロアを示す断面図、(b)は同上の温水式床暖房フロアを示す分解断面図である。
【図10】(a)は従来の他の温水式床暖房フロアに使用される床仕上材を示す断面図、(b)、(c)は同上の温水式床暖房フロアの施工方法を示す工程図である。
【符号の説明】
1 温水式床暖房フロア
10 床下地
20 温水パイプユニット
21 温水パイプ
22 基材シート
23 ポリエチレンフィルム
24 アルミニウム箔
25 紙間補強紙
30 床仕上材
30a 周辺パネル
30b 本体パネル
30c Uターンパネル
31 パネル基材
31a、31b パイプ収容溝
32 表面化粧材
Claims (3)
- 床下地の上に載置された温水パイプユニットを覆うように床仕上材が敷設された温水式床暖房フロアであって、
前記温水パイプユニットは、所定のパイプパターンに整形された温水パイプが、接着剤を透過する熱伝導性の良好な基材シートの上面に予め固着されたものであり、
前記床仕上材には、その裏面に前記温水パイプが嵌り込むパイプ収容溝が形成されており、
前記床仕上材の裏面と前記基材シートの上面とを固定する接着剤が前記基材シートを透過することによって、床下地の上に載置された前記温水パイプユニットと前記温水パイプユニットを覆うように敷設される前記床仕上材とが一体的に床下地に接着固定されている温水式床暖房フロア。 - 前記基材シートが、多数の透孔を有する金属箔によって形成されている請求項1に記載の温水式床暖房フロア。
- 前記基材シートが、金属箔からなる均熱層を含む、多数の透孔を有する複層シートによって形成されている請求項1に記載の温水式床暖房フロア。
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