JP4593319B2 - アスファルト組成物およびアスファルト混合物 - Google Patents
アスファルト組成物およびアスファルト混合物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4593319B2 JP4593319B2 JP2005060875A JP2005060875A JP4593319B2 JP 4593319 B2 JP4593319 B2 JP 4593319B2 JP 2005060875 A JP2005060875 A JP 2005060875A JP 2005060875 A JP2005060875 A JP 2005060875A JP 4593319 B2 JP4593319 B2 JP 4593319B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- asphalt
- polyolefin wax
- measured
- range
- metallocene catalyst
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Road Paving Structures (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
mPa・sの粘度で骨材と混合するためには、ストレートアスファルトの場合よりも高い混合温度にする必要があり、通常、改質アスファルトII型では180±10℃程度の混合温度とする。このような混合温度の高いアスファルト混合物を舗装に用いた場合、その温度の低下に要する時間が長くなるため、施工開始から交通開放までの時間が長くかかり、工事時間の延長による交通への影響、例えば交通渋滞の発生が懸念される。
(厚層施工)
通常、アスファルト混合物の1層の施工厚は5cm程度である。しかし、工事期間を短縮することなどを目的として10cm以上の厚い層厚で施工(シックリフト工法)が行われることがある。シックリフト工法は、短時間に厚みのあるアスファルト舗装を構築しなければならない場合によく実施される。例えば、空港舗装では、20cm以上のアスファルト混合物層を一夜で施工しなければならない場合がある。また、重交通路線の国道でもアスファルト混合物損傷部分の厚みが厚い場合には、この工法が採用される。
(薄層施工)
舗装の表面のみを簡易に補修するために、2cm前後の薄層でアスファルト混合物を舗設する場合がある。この場合、フィニッシャで敷き均した後のアスファルト混合物の温度低下は、通常の5cmの場合と比較して非常に早くなる。そのため、締固めが不十分となり、所定の特性が得られない。対策として、一般に、通常の混合温度よりも高い温度で混合物を混合・出荷する方法が取られるが、ストレートアスファルト、または高粘度改質アスファルトではない改質アスファルトが用いられる場合には、アスファルト中のポリマーの熱劣化が懸念される。
(CO 2 の削減)
アスファルト混合物の混合温度を低下させることは、アスファルトの貯蔵および骨材の加熱に要するエネルギーの削減、ひいてはアスファルト混合所での燃料消費量の低減につながる。燃料消費量を低減することは、コスト削減の他、近年問題となっているCO2の削
減にもつながる。この点からも混合温度を低下させる技術が求められている。
1つ目は、アスファルトに鉱物油などのオイル成分を添加し、高温でのアスファルトの粘度を低下させる方法である。しかし、この方法だと低温での粘度も低下させてしまうため、冷却後のアスファルト混合物は耐流動性に劣る。
[1]
(i)アスファルト100重量部と、
(ii)ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定した数平均分子量(Mn)が400〜5,000の範囲にあり、
重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比であるMw/Mnが1.5〜4.5の範囲にあり、
示差走査熱量計(DSC)で測定した融点が65〜130℃の範囲にあり、
密度勾配管法で測定した密度が850〜980kg/m3の範囲にあり、
示差走査熱量計(DSC)で測定した結晶化温度(Tc(℃)、降温速度2℃/分で測定)と前記密度(D(kg/m3))とが下記式(I)
0.501×D−366 ≧ Tc …(I)
で示される関係を満たす
ポリオレフィンワックス 1重量部〜5重量部と
を含有することを特徴とするアスファルト組成物。
[2]前記ポリオレフィンワックス(ii)が、メタロセン触媒の存在下に製造されるエチレン単独重合体、またはメタロセン触媒の存在下に製造されるエチレンと1種以上の炭素原子数3〜20の置換もしくは非置換の1−オレフィンとの共重合体であることを特徴とする上記[1]のアスファルト組成物。
[3]前記ポリオレフィンワックス(ii)が酸化変性または酸グラフト変性された変性ポリオレフィンワックスであることを特徴とする上記[1]のアスファルト組成物。
[4]前記酸化変性または酸グラフト変性された変性ポリオレフィンワックスの酸価が1〜100 KOHmg/gであることを特徴とする上記[3]のアスファルト組成物。
[5]前記アスファルト(i)が、改質アスファルトI型、改質アスファルトII型、高粘度改質アスファルトおよび該高粘度改質アスファルトよりもさらに粘度の高い改質アスファルトからなる群より選ばれる改質アスファルトであることを特徴とする上記[1]〜[4]のいずれかのアスファルト組成物。
[6]一般舗装または排水性舗装に使用されることを特徴とする上記[1]〜[5]のいずれかのアスファルト組成物。
[7]上記[1]〜[6]のいずれかのアスファルト組成物と骨材(iii)とを含有する
ことを特徴とするアスファルト混合物。
[8]一般舗装または排水性舗装に使用されることを特徴とする上記[7]のアスファルト混合物。
(厚層施工)
本発明によれば、予め混合温度を低下させることができるため、厚層施工であっても、舗装体の内部温度の低下を早められ、交通解放後のわだち掘れが減少する。
(薄層施工)
本発明によれば、薄層施工であっても、通常の作業温度で施工でき、かつ、温度が低下しても作業性が保てるため、ストレートアスファルトや改質アスファルトに含まれるポリマーの熱劣化を生じることなく、十分な締固め密度が得られる。
(CO 2 の削減)
本発明によれば、混合温度を低下させることができるため、混合に要する燃料消費量が削減されるので、CO2の発生を抑制できる。
(i)アスファルト;
本発明で用いられるアスファルト(i)としては、特に限定されず、たとえばストレー
トアスファルト、改質アスファルトI型、改質アスファルトII型、高粘度改質アスファル
ト、該高粘度改質アスファルトよりもさらに粘度の高い改質アスファルト(たとえば、高耐久型高粘度改質アスファルト)などを挙げることができる。これらのいずれのアスファルトを用いても、上記した本発明の効果が発揮される。
(ii)ポリオレフィンワックス;
本発明で用いられるポリオレフィンワックス(ii)としては、エチレン単独重合体、またはエチレンと炭素原子数3〜20のα−オレフィンとの共重合体が望ましい。
000、より好ましくは1,500〜4,000の範囲にある。
前記ポリオレフィンワックス(ii)の密度勾配管法で測定した密度は850〜980kg/m3、好ましくは870〜970kg/m3、より好ましくは880〜960kg/m3の範囲にある。
0.501×D−366 ≧ Tc …(I)
好ましくは、下記式(Ia)
0.501×D−366.5 ≧ Tc …(Ia)
より好ましくは、下記式(Ib)
0.501×D−367 ≧ Tc …(Ib)
の関係を満たす。
なお、アセトン抽出分量は、ソックスレー抽出器(ガラス製)を用いて以下のように測定される。
前記ポリオレフィンワックス(ii)は、例えば周期表第4族から選ばれる遷移金属のメタロセン化合物と、有機アルミニウムオキシ化合物および/またはイオン化イオン性化合物とからなる以下のようなメタロセン系触媒を用いて製造することができる。
(メタロセン化合物)
メタロセン系触媒を形成するメタロセン化合物は、周期表第4族から選ばれる遷移金属のメタロセン化合物であり、具体的な例としては下記一般式(1)で表される化合物が挙げられる。
ここで、M1は周期表第4族から選ばれる遷移金属、xは遷移金属M1の原子価、Lは配位子である。
は遷移金属M1に配位する配位子であって、そのうち少なくとも1個の配位子Lはシクロ
ペンタジエニル骨格を有する配位子であって、このシクロペンタジエニル骨格を有する配位子は置換基を有していてもよい。
7−テトラヒドロインデニル基、フルオレニル基などが挙げられる。このシクロペンタジエニル骨格を有する配位子の水素は、ハロゲン原子またはトリアルキルシリル基などで置換されていてもよい。
置換されたアリール基またはアルキル基で置換されたアリール基である。)などが挙げられる。
(メタロセン化合物の例−1)
上記一般式(1)で表されるメタロセン化合物が、例えば遷移金属の原子価が4である場合、該メタロセン化合物は、より具体的には下記一般式(2)で表される。
ここで、M1は周期表第4族から選ばれる遷移金属、R2はシクロペンタジエニル骨格を有する基(配位子)、R3、R4およびR5はそれぞれ独立にシクロペンタジエニル骨格を
有するかまたは有しない基(配位子)である。kは1以上の整数であり、k+l+m+n=4である。
も2個含むメタロセン化合物の例を次に挙げる。
ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムモノクロリドモノハイドライド、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(1−メチル−3−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムビス(トリフルオロメタンスルホナト)、ビス(1,3−ジ
メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリドなど。
またメタロセン化合物の別の例としては、上記一般式(2)において、R2、R3、R4
およびR5の少なくとも2個、例えばR2およびR3がシクロペンタジエニル骨格を有する
基(配位子)であり、この少なくとも2個の基がアルキレン基、置換アルキレン基、シリレン基または置換シリレン基などを介して結合されているブリッジタイプのメタロセン化合物を使用することもできる。このときR4およびR5は、それぞれ独立に、前述したシクロペンタジエニル骨格を有する配位子以外の配位子Lと同様である。
(重合)
本発明で用いられるポリオレフィンワックス(ii)は、上記メタロセン系触媒の存在下に、エチレンを、通常は液相で、単独重合させるか、またはエチレンおよび上記のα−オ
レフィンを共重合させることにより得られる。この際、溶媒としては、一般に炭化水素溶媒が用いられるが、α−オレフィンを溶媒として用いてもよい。
重合系内のメタロセン化合物の濃度は、通常0.00005〜0.1ミリモル/リットル(重合容積)、好ましくは0.0001〜0.05ミリモル/リットルである。
(変性ポリオレフィンワックス)
本発明で用いられるポリオレフィンワックス(ii)は、未変性のポリオレフィンワックス(以下「原料ポリオレフィンワックス」ともいう。)が、酸化変性または酸グラフト変性された変性ポリオレフィンワックスであってもよい。
エチレン・α−オレフィン共重合体が挙げられる。
(酸化変性)
酸化変性された変性ポリオレフィンワックスは、原料ポリオレフィンワックスを溶融状態で攪拌下に酸素または酸素含有ガスと接触させることにより得られる。
酸化変性する際には、原料ポリオレフィンワックスを溶融状態で攪拌下に酸素または酸素含有ガスと接触させて酸化反応を行う。ここで、「酸素」とは、純酸素(通常の液体空気分留や水の電解によって得られる酸素であって、他成分を不純物程度含んでいても差し支えない)であり、「酸素含有ガス」としては、純酸素と他のガスとの混合ガス(たとえば空気など)およびオゾンが挙げられる。
(酸グラフト変性)
酸グラフト変性された変性ポリオレフィンワックスは、従来公知の方法で調製することができ、例えば、原料ポリオレフィンワックスと、不飽和カルボン酸もしくはその誘導体またはスルフォン酸塩とを、有機過酸化物などの重合開始剤の存在下に溶融混練するか、あるいは、原料ポリオレフィンワックスと、不飽和カルボン酸もしくはその誘導体またはスルフォン酸塩とを、有機溶媒に溶解させ、有機過酸化物などの重合開始剤を添加してグラフト反応させることにより得られる。
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−sec−ブチル
、アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸−2−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸イソヘキシル、アクリル酸フェニル、アクリル酸−2−クロロフェニル、アクリル酸ジエチルアミノエチル、アクリル酸−3−メトキシブチル、アクリル酸ジエチレングリコールエトキシレート、アクリル酸−2,2,2−トリフルオロエチルなどのアクリル酸エステル類;
メタクリル酸メチル、メタアクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸−sec−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸イソプロピ
ル、メタクリル酸−2−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸−2−クロロヘキシル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、メタクリル酸−2−ヘキシルエチル、メタクリル酸−2,2,2−トリフルオロエチル等のメタクリル酸エステル類;
マレイン酸エチル、マレイン酸プロピル、マレイン酸ブチル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジプロピル、マレイン酸ジブチル等のマレイン酸エステル類;
フマル酸エチル、フマル酸ブチル、フマル酸ジブチル等のフマル酸エステル類;
マレイン酸、フマール酸、イタコン酸、クロトン酸、ナジック酸、メチルヘキサヒドロフタル酸等のジカルボン酸類;
無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸、無水アリルコハク酸、無水グルタコン酸、無水ナジック酸等の無水物
などが挙げられる。
前記ポリオレフィンワックス(ii)は、本発明のアスファルト組成物中に、前記アスファルト(i)100重量部に対して、1〜5重量部、好ましくは1〜3重量部配合される
。
(iii)骨材;
本発明で用いられる骨材(iii)としては、特に限定はなく、通常用いられる骨材であ
る砕石、砂利、砂、スラグなどが挙げられる。
その他の添加物;
本発明のアスファルト組成物またはアスファルト混合物には、本発明の効果を妨げない限り、さらに種々の添加剤を配合することができる。添加剤としては、特に限定はなく、石紛、タルク、炭酸カルシウム等のフィラー、消石灰、アミン類、アミド類、リン酸類等の剥離防止剤、メチルセルロース、ポリビニルアルコール等の繊維質補強剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等が挙げられる。
混合方法;
本発明のアスファルト組成物およびアスファルト混合物は、骨材の添加に先だってアスファルトに予めワックスを添加・混合するプレミックス、ならびにアスファルト混合所でアスファルトと骨材とを混合する際にワックスを投入するプラントミックスのいずれにも適用可能である。プレミックスであれば、アスファルト混合所での材料投入の手間が省ける利点がある。
[実施例]
以下、本発明の優れた効果を実施例により説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<ワックス>
(分子量)
ワックスの分子量および分子量分布は、GPCを用いて求めた。測定は、市販の単分散標準ポリスチレンを標準として、以下の条件で行った。
溶剤 : o-ジクロルベンゼン
カラム: 東ソー社製(CMタイプ)
流速 : 1.0 ml/分
試料 : 0.10 % o-ジクロルベンゼン溶液
温度 : 140℃
(溶融粘度)
ブルックフィールド粘度計を用いて140℃で測定した。
ASTM D1601に従って測定した。
(密度)
JIS K6760に従って測定した。
JIS K2207に従って測定した。
(酸価)
JIS K5902に従って測定した。
JIS K2207に従って測定した。
<アスファルト組成物>
(針入度、軟化点、伸度、タフネス、テナシティー)
舗装試験法便覧((社)日本道路協会発行)の記載に準拠して測定した。
<アスファルト混合物>
(締固め度)
比較例4で作成したアスファルト混合物の密度に対する、各実施例または比較例で作製したアスファルト混合物の密度の割合を%で表した。
締固め度が100%となる温度を施工温度とした。
(混合温度)
施工温度+15℃となる温度を混合温度とした。
(マーシャル安定度、ホイールトラッキング、単純曲げ)
舗装試験法便覧((社)日本道路協会発行)の記載に準拠して測定した。
[合成例1]
(ポリオレフィンワックス(1)の合成)
メタロセン触媒を用いて、次のようにしてエチレン・プロピレン共重合体(ポリオレフィンワックス(1))を合成した。
0mlおよびプロピレン 60mlを装入し、水素を0.27MPa(ゲージ圧)となる
まで導入した。次いで系内の温度を150℃に昇温した後、トリイソブチルアルミニウム
0.3ミリモル、トリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボ
レート 0.004ミリモル、(t-ブチルアミド)ジメチル(テトラメチル-η5-シクロペンタジエニル)シランチタンジクロライド(シグマアルドリッチ社製)0.02ミリモルをエチレンで圧入することにより重合を開始した。その後、エチレンのみを連続的に供給することにより全圧を2.9MPa(ゲージ圧)に保ち、150℃で20分間重合を行った。
が104℃であり、軟化点が110℃であり、針入度が4dmmであるメタロセン系ワックスを26.7g得た。
後、冷却し、ポリオレフィンワックス(1)(以下「ワックス1」ともいう。)を得た。[合成例2]
200gのポリエチレンワックス(1)をトルエン1000ml中に入れ、160℃で耐圧オートクレーブ中で完全に溶解後、70℃の無水マレイン酸3.5gおよび常温のジ
ターシャリーブチルパーオキサイド(日本油脂社製、パーブチルD)6.0gを、同時に
それぞれ1.5時間かけて供給し、1時間熟成後、真空度を1mmHgとして溶剤を除去
したところ、溶融粘度が56mPa・sであり、Mnが1000であり、Mwが2500であり、密度が936kg/m3であり、融点が107℃であり、軟化点が112℃であ
り、針入度が2dmmであり、酸価が13.4KOHmg/gであるポリオレフィンワッ
クス(2)(以下「ワックス2」ともいう。)が得られた。
[比較ワックス]
以下の比較例2,3では、ワックスとして、溶融粘度が80mPa・sであり、Mnが1200であり、Mwが3000であり、密度が920kg/m3であり、融点が110
℃であり、軟化点が113℃であり、針入度が1dmmであるハイワックス220P(製品名)(三井化学社製、以下「220P」ともいう。)、またはサソビット(製品名)(サゾール社製)を使用した。
6号砕石 84%
粗目砂 11%
石粉 5%
その後、さらに前記ワックス2を3.1重量部添加し、155℃で混合し、空隙率が20%である排水性アスファルト混合物(13)を得た。得られたアスファルト混合物の特性を表3に示す。
[比較例1]
ワックス2に代えて鉱物油を使用した以外は実施例1と同様にして、アスファルト組成
物、および空隙率が20%である排水性アスファルト混合物(13)を得た。それぞれの特性を表3に示す。
[比較例2]
ワックス2に代えてハイワックス220Pを使用し、混合温度を165℃、施工温度を150℃とした以外は実施例1と同様にして、アスファルト組成物、および空隙率が20%である排水性アスファルト混合物(13)を得た。それぞれの特性を表3に示す。
[比較例3]
ワックス2に代えてサソビットを使用し、混合温度を165℃、施工温度を150℃とした以外は実施例1と同様にして、アスファルト組成物、および空隙率が20%である排水性アスファルト混合物(13)を得た。それぞれの特性を表3に示す。
[比較例4]
ワックス2を使用せず、混合温度を175℃、施工温度を160℃とした以外は実施例1と同様にして、アスファルト組成物、および空隙率が20%である排水性アスファルト混合物(13)を得た。なお、混合物における配合比率は、排水性舗装技術指針(案)((社)日本道路協会発行)に記載された配合設計方法に準拠した。それぞれの特性を表3に示す。
Claims (15)
- (i)アスファルト100重量部と、
(ii)ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定した数平均分子量(Mn)が400〜5,000の範囲にあり、
重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比であるMw/Mnが1.5〜4.5の範囲にあり、
示差走査熱量計(DSC)で測定した融点が65〜130℃の範囲にあり、
密度勾配管法で測定した密度が850〜980kg/m3の範囲にあり、
示差走査熱量計(DSC)で測定した結晶化温度(Tc(℃)、降温速度2℃/分で測定)と前記密度(D(kg/m3))とが下記式(I)
0.501×D−366 ≧ Tc …(I)
で示される関係を満たし、
メタロセン触媒を用いて製造される
ポリオレフィンワックス 1重量部〜5重量部と
を含有するアスファルト組成物。 - 前記ポリオレフィンワックス(ii)が、メタロセン触媒の存在下に製造されるエチレン単独重合体、またはメタロセン触媒の存在下に製造されるエチレンと1種以上の炭素原子数3〜20の置換もしくは非置換の1−オレフィンとの共重合体であることを特徴とする請求項1に記載のアスファルト組成物。
- 前記ポリオレフィンワックス(ii)が酸化変性または酸グラフト変性された変性ポリオレフィンワックスであることを特徴とする請求項1に記載のアスファルト組成物。
- 前記酸化変性または酸グラフト変性された変性ポリオレフィンワックスの酸価が1〜100 KOHmg/gであることを特徴とする請求項3に記載のアスファルト組成物。
- 前記アスファルト(i)が、改質アスファルトI型、改質アスファルトII型、高粘度改質
アスファルトおよび該高粘度改質アスファルトよりもさらに粘度の高い改質アスファルトからなる群より選ばれる改質アスファルトであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のアスファルト組成物。 - 一般舗装または排水性舗装に使用されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のアスファルト組成物。
- 請求項1〜6のいずれかに記載のアスファルト組成物と骨材(iii)とを含有すること
を特徴とするアスファルト混合物。 - 一般舗装または排水性舗装に使用されることを特徴とする請求項7に記載のアスファルト混合物。
- アスファルト(i) 100重量部に、
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定した数平均分子量(Mn)が400〜5,000の範囲にあり、
重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比であるMw/Mnが1.5〜4.5の範囲にあり、
示差走査熱量計(DSC)で測定した融点が65〜130℃の範囲にあり、
密度勾配管法で測定した密度が850〜980kg/m 3 の範囲にあり、
示差走査熱量計(DSC)で測定した結晶化温度(Tc(℃)、降温速度2℃/分で測定)と前記密度(D(kg/m 3 ))とが下記式(I)
0.501×D−366 ≧ Tc …(I)
で示される関係を満たし、
メタロセン触媒を用いて製造される
ポリオレフィンワックス(ii) 1重量部〜5重量部を
添加・混合する工程を含むアスファルト組成物の製造方法。 - 前記のアスファルト(i)にポリオレフィンワックス(ii)を添加・混合する工程の前
に、メタロセン触媒を用いて前記ポリオレフィンワックス(ii)を製造する工程をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載のアスファルト組成物の製造方法。 - 前記ポリオレフィンワックス(ii)が、メタロセン触媒の存在下に製造されるエチレン単独重合体、またはメタロセン触媒の存在下に製造されるエチレンと1種以上の炭素原子数3〜20の置換もしくは非置換の1−オレフィンとの共重合体であることを特徴とする請求項9または10に記載のアスファルト組成物の製造方法。
- アスファルト(i) 100重量部と、
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定した数平均分子量(Mn)が400〜5,000の範囲にあり、
重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比であるMw/Mnが1.5〜4.5の範囲にあり、
示差走査熱量計(DSC)で測定した融点が65〜130℃の範囲にあり、
密度勾配管法で測定した密度が850〜980kg/m 3 の範囲にあり、
示差走査熱量計(DSC)で測定した結晶化温度(Tc(℃)、降温速度2℃/分で測定)と前記密度(D(kg/m 3 ))とが下記式(I)
0.501×D−366 ≧ Tc …(I)
で示される関係を満たし、
メタロセン触媒を用いて製造される
ポリオレフィンワックス(ii) 1重量部〜5重量部と、
骨材(iii)とを
混合する工程を含むアスファルト混合物の製造方法。 - 前記のアスファルト(i)とポリオレフィンワックス(ii)と骨材(iii)とを混合する工程が、請求項9〜11のいずれかに記載の製造方法によりアスファルト組成物を製造する工程、および該アスファルト組成物に前記骨材(iii)を添加する工程からなることを
特徴とする請求項12に記載のアスファルト混合物の製造方法。 - 前記のアスファルト(i)とポリオレフィンワックス(ii)と骨材(iii)とを混合する工程の前に、メタロセン触媒を用いて前記ポリオレフィンワックス(ii)を製造する工程をさらに含むことを特徴とする請求項12に記載のアスファルト混合物の製造方法。
- 前記ポリオレフィンワックス(ii)が、メタロセン触媒の存在下に製造されるエチレン単独重合体、またはメタロセン触媒の存在下に製造されるエチレンと1種以上の炭素原子数3〜20の置換もしくは非置換の1−オレフィンとの共重合体であることを特徴とする請求項12または14に記載のアスファルト混合物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005060875A JP4593319B2 (ja) | 2005-03-04 | 2005-03-04 | アスファルト組成物およびアスファルト混合物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005060875A JP4593319B2 (ja) | 2005-03-04 | 2005-03-04 | アスファルト組成物およびアスファルト混合物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006241366A JP2006241366A (ja) | 2006-09-14 |
JP4593319B2 true JP4593319B2 (ja) | 2010-12-08 |
Family
ID=37048083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005060875A Expired - Lifetime JP4593319B2 (ja) | 2005-03-04 | 2005-03-04 | アスファルト組成物およびアスファルト混合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4593319B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5043518B2 (ja) * | 2007-06-05 | 2012-10-10 | 出光興産株式会社 | アスファルト改質材及びアスファルト組成物 |
EP3169731B1 (en) * | 2014-07-16 | 2023-12-13 | Honeywell International Inc. | Asphalt coatings for roofing waterproof membranes, waterproof membranes including the asphalt coatings and methods for making the asphalt coatings |
CA3091915A1 (en) * | 2018-02-22 | 2019-08-29 | Asphalt Plus, LLC | Engineered crumb rubber composition for use in asphalt binder and paving mix applications |
CN114456610B (zh) * | 2021-12-14 | 2022-11-29 | 长安大学 | 一种环氧端基低分子量聚乙烯沥青改性剂及其制备方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000127159A (ja) * | 1998-10-21 | 2000-05-09 | Minami Ito | アスファルト用改質材およびこれを含むアスファルト組成物 |
JP2001172448A (ja) * | 1999-12-14 | 2001-06-26 | Mitsui Chemicals Inc | 軟質シンジオタクティックポリプロピレン系組成物 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2886711B2 (ja) * | 1991-07-24 | 1999-04-26 | 日本石油株式会社 | 舗装用アスファルト組成物 |
JPH06192579A (ja) * | 1992-12-25 | 1994-07-12 | Showa Shell Sekiyu Kk | 舗装用アスファルト組成物 |
-
2005
- 2005-03-04 JP JP2005060875A patent/JP4593319B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000127159A (ja) * | 1998-10-21 | 2000-05-09 | Minami Ito | アスファルト用改質材およびこれを含むアスファルト組成物 |
JP2001172448A (ja) * | 1999-12-14 | 2001-06-26 | Mitsui Chemicals Inc | 軟質シンジオタクティックポリプロピレン系組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006241366A (ja) | 2006-09-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7825186B2 (en) | Use of polyolefin waxes in hot melt road marking compositions | |
JP5580743B2 (ja) | ビチューメンとポリマー組成物との混合物 | |
US20070117894A1 (en) | Use of polyolefin waxes in hot melt compositions | |
AU783600B2 (en) | Polybutene resin, and pipe material and pipe comprising the same | |
KR19990028873A (ko) | 안정성이 개선된 비투먼/중합체 조성물 및 외장작업에의 응용 | |
US20070117907A1 (en) | Use of polyolefin waxes in hot melt compositions | |
US20090105376A1 (en) | Polymer modified bitumen composition to be used in asphalt binders or roofing compositions | |
JP7561739B2 (ja) | 再生ポリマー及びエポキシ官能化エチレンコポリマーを含むアスファルト組成物 | |
JP5644422B2 (ja) | 改質アスファルト組成物、アスファルト混合物およびアスファルト舗装材 | |
JP2004531635A (ja) | エポキシ官能化エチレンコポリマーアスファルト反応生成物 | |
CN1249771A (zh) | 具有改进的耐磨性、摩擦系数和热生胶强度的弹性体组合物 | |
WO2015108150A1 (ja) | 重合体及びアスファルト組成物 | |
JP4593319B2 (ja) | アスファルト組成物およびアスファルト混合物 | |
JP2005146160A (ja) | プロピレン系重合体、その重合体を含むポリプロピレン系樹脂組成物、および、その組成物からなる射出成形体 | |
JP4051098B2 (ja) | 舗装用バインダー組成物 | |
JP4589763B2 (ja) | アスファルト組成物およびアスファルト混合物、並びにこれらの製造方法 | |
JP2013204015A (ja) | 容器用ポリエチレン樹脂組成物及びそれよりなる成形体 | |
JP4198630B2 (ja) | オレフィン系共重合体 | |
JP2002520438A (ja) | 改良機械特性と溶融状態での改良加工性とを有するポリエチレン組成物 | |
Malus et al. | Structurally well-defined functionalized polyolefins and graft copolymers thereof as bitumen modifiers | |
AU2004251888B2 (en) | Asphalt-epoxy resin compositions | |
JP6900922B2 (ja) | ポリエチレン樹脂用改質材、並びにそれを用いたポリエチレン樹脂組成物及び成形体 | |
JP2015227459A (ja) | 容器用ポリエチレン樹脂組成物及びそれよりなる成形体 | |
JP6228441B2 (ja) | アスファルト組成物およびその用途 | |
JP4791258B2 (ja) | ポリプロピレン系樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070720 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091202 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091208 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100208 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100824 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100915 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4593319 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |