[go: up one dir, main page]

JP4591044B2 - 車載無線機 - Google Patents

車載無線機 Download PDF

Info

Publication number
JP4591044B2
JP4591044B2 JP2004320591A JP2004320591A JP4591044B2 JP 4591044 B2 JP4591044 B2 JP 4591044B2 JP 2004320591 A JP2004320591 A JP 2004320591A JP 2004320591 A JP2004320591 A JP 2004320591A JP 4591044 B2 JP4591044 B2 JP 4591044B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
intersection
transmission
spreading code
approach
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004320591A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005236952A (ja
Inventor
庸貴 田内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2004320591A priority Critical patent/JP4591044B2/ja
Priority to US11/036,142 priority patent/US7342509B2/en
Publication of JP2005236952A publication Critical patent/JP2005236952A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4591044B2 publication Critical patent/JP4591044B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08GTRAFFIC CONTROL SYSTEMS
    • G08G1/00Traffic control systems for road vehicles
    • G08G1/16Anti-collision systems
    • G08G1/161Decentralised systems, e.g. inter-vehicle communication

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、自車両の交差点への進入の際に無線送信を行う車載器に関する。
近年、路車間通信、車車間通信を用いて、車両間の出会い頭の衝突防止や、車両から歩行者を守るシステムが検討・開発され始めている。例えば、特許文献1、特許文献2には、路車間通信システムの使用を前提に衝突防止システムを提供する技術が開示されており、また特許文献3には、車載無線機が他の車両に対して自車両の位置情報等を通知することで、車両同士の衝突を回避する技術が開示されている。
特開2000−339591号公報 特開2001−126193号公報 特開2002−260194号公報
しかし、上記のような従来技術においては、複数の車両の車載無線機が同時に自車両の情報を無線送信すると、その送信波が互いに干渉して、他の車両に情報伝達ができないという問題がある。
本発明は上記問題点に鑑み、交差点に進入しようとする車両から情報を無線送信する車載無線機において、自車両から送信される無線信号と他の車両から送信される無線信号との干渉を抑えることを目的とする。
上記目的を達成する本発明の第1の特徴は、車載無線機が、送信手段が送信に使用する通信チャネルとして、自車両の進行方向に対応する通信チャネルを割り当てることである。
これにより、交差点に進入しようとする車両から情報を無線送信する車載無線機は、自車両の進行方向に対応する通信チャネルを割り当て、その割り当てた通信チャネルを使用して無線送信を行う。したがって、異なる方向から交差点に進入する車両には、異なる送信チャネルが割り当てられるので、自車両から送信される無線信号と他の車両から送信される無線信号との干渉を抑えることができる。また、方向に割り当てられた通信チャネルで情報が送信されるので、どの方向から交差点に進入するかを、受信した通信チャネルの種類に基づいて特定することができ、自車両の交差点への進入方向を正しく伝えることができる。
なお、通信チャネルとは、例えばFDMA(Frequency Division Multiple Access)方式の周波数、TDMA(Time Division Multiple Access)方式のタイムスロット、スペクトラム拡散方式の拡散コード、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式の直行周波等が考えられる。
また、本発明の第2の特徴は、自車両が交差点から第1の距離内に近づいたことを判定し、その判定に基づいて、送信手段が送信に使用する通信チャネルとして、自車両の前記交差点への進入方向に対応する通信チャネルを割り当てることである。
これによって、交差点に近づいたときに送信を行うことができる。
また、本発明の第3の特徴は、自車両の交差点への進入方向に対応する通信チャネルを、特定の交差点への進入方向と通信チャネルとの対応データに基づいて特定することである。
このような対応データを用いることで、交差点毎の柔軟な通信チャネルの割り当てが可能となる。
また、本発明の第4の特徴は、交差点と自車両との間で、自車両の交差点への進入方向に対応する通信チャネルによる無線信号の送信を行う先行車両の存在を検出する先行車両検出手段と、この検出手段の検出に基づいて、送信手段が使用するように割り当てられた通信チャネルによる送信を禁止する送信禁止手段とを備えたことである。
これにより、自車両と同じ方向から進入する先行車両から送信される信号に干渉を与えないので、自車両から送信される無線信号と他の車両から送信される無線信号との干渉を抑えることができる。
また、本発明の第5の特徴は、自車両が交差点から第1の距離より短い第2の距離内に近づいたことを判定する第2接近判定手段と、第2接近判定手段の判定に基づいて、送信禁止手段に関わらず、送信手段に、空のデータを前記割り当て手段が割り当てた通信チャネルで送信させる空データ送信制御手段とを備えたことである。
これによって、空データを送信することで、自車両と同じ方向から進入する先行車両から送信される信号に干渉を与えないので、自車両から送信される無線信号と他の車両から送信される無線信号との干渉を抑えることができ、さらに送信自体は行うことで、自車両の存在を他に認識させることができる。
また、本発明の第6の特徴は、対応データは、五叉路以上の多叉路の交差点については、当該交差点への進入方向に対応する通信チャネルを5つ以上有していることである。
また、本発明の第7の特徴は、対応データは、近接して連続する交差点については、隣り合う交差点で互いに重複しないように対応する通信チャネルを有していることである。
また、本発明の第8の特徴は、自車両が信号機を有しない交差点から第1の距離内に近づいたことを判定し、その判定に基づいて、送信手段が送信に使用する通信チャネルとして、自車両の前記交差点への進入方向に対応する通信チャネルを割り当てることである。
また、本発明の第9の特徴は、自車両が付近に建物のある交差点から第1の距離内に近づいたことを判定し、その判定に基づいて、送信手段が送信に使用する通信チャネルとして、自車両の前記交差点への進入方向に対応する通信チャネルを割り当てることである。
また、本発明の第10の特徴は、現在位置が地図データにある場所であるか否かを判定する手段と、現在位置が地図データにない場所であるとき、前記割り当て手段が割り当てた通信チャネルを用いて送信手段を常時送信させることである。
また、本発明の第11の特徴は、受信手段を用いて自車両の前記交差点への進入方向と異なる進入方向に対応する通信チャネルで無線信号の受信を試みることである。
また、本発明の第12の特徴は、上記受信の試みによって当該通信チャネルで無線信号を受信した場合、この受信信号に基づいて自車両の交差点における衝突の可能性があるかを判定し、衝突の可能性がある場合はその旨を報知することである。
これによって、他車両からの情報に基づいて交差点における衝突の回避の一助となる。
また、本発明の第12の特徴は、対応データは、連続する複数の交差点について、それら複数の交差点を連続して道なりに通過する方向に、同一の通信チャネルを対応させていることである。
また、本発明の第13の特徴は、自車両の交差点への進入方向に対応する通信チャネルを、自車両の走行方向および地理的区画毎の交差点への進入方向と通信チャネルとの対応データに基づいて特定することである。
このような対応データを用いることで、地理区画毎の柔軟な通信チャネルの割り当てが可能となる。
また、本発明の第14の特徴は、交差点と自車両との間で、自車両の当該交差点への進入方向に対応する通信チャネルによる無線信号の送信を行う先行車両の存在検出されたことに基づいて、割り当てた通信チャネルによる送信を、先行車両の送信タイミングとは異なるタイミングで行わせることである。
これにより、自車両と同じ方向から進入する先行車両から送信される信号に干渉を与えないので、自車両から送信される無線信号と他の車両から送信される無線信号との干渉を抑えることができる。
また、本発明の第15の特徴は、送信電力を、自車両と交差点との距離が短くなると弱くなるよう制御することである。
また、本発明の第16の特徴は、自車両が交差点から第1の距離より短い第2の距離内に近づいたことを判定することに基づいて、送信手段の送信電力を低下させることである。
また、本発明の第16の特徴は、送信する信号が、ナビゲーション装置がマップマッチングを用いて特定した自車両の位置データを含むことである。
このようになっていることで、自車両がどの道路にいるかについてのより正確な情報を送信することができる。
また、本発明の第17の特徴は、対応データは、特定の交差点への特定の進入方向における通信チャネルと、その通信チャネルでの送信の終了位置とを対応づけ、当該車載無線機は、ある交差点のある進入方向について前記割り当て手段が割り当てた通信チャネルで無線信号を送信しているとき、対応データの当該交差点の当該進入方向についての通信チャネルに対応づけられた送信の終了位置を自車両が通過したことに基づいて、当該通信チャネルでの送信を終了させることである。
このようになっていることで、柔軟な送信の送信終了位置の調整が可能となる。
また、本発明の第18の特徴は、対応データは、連続する複数の交差点について、それら複数の交差点を連続して道なりに通過する方向に、同一の通信チャネルを対応させ、当該同一の通信チャネルに対応する送信の終了位置を、当該連続する複数の交差点を当該道なりに通過する場合に最後に通過する交差点の位置とすることである。
このようになっていることで、当該連続する複数の交差点において同一の通信チャネルで送信をしている間、送信を持続させることが可能となる。
また、本発明の第19の特徴は、対応データは、交差点への特定の進入方向に複数の通信チャネルを対応付け、車載無線機は、交差点と自車両との間で、自車両の交差点への進入方向に対応する通信チャネルによる無線信号の送信を行う先行車両の存在が検出されたことに基づいて、対応データが自車両の交差点への進入方向に対応させた通信チャネルのうち、当該先行車両が送信に用いる通信チャネルとは異なる通信チャネルを、送信に使用するコードとして割り当てることである。
これにより、自車両と同じ方向から進入する先行車両から送信される信号に干渉を与えないので、自車両から送信される無線信号と他の車両から送信される無線信号との干渉を抑えることができる。
また、本発明の第20の特徴は、自車両の交差点への進入方向と異なる進入方向に対応する拡散コードで受信した信号にデータとして含まれる送信元の車両の位置と、自車両の位置との距離に基づいて、送信電力を制御することである。
このようになっていることで、通信相手の車両との相対距離に基づいた電力制御を行うことができる。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について説明する。図1に、本実施形態に係るCDMA(Code Division Multiple Access)方式を用いる車車間通信のための無線機1のハードウェア構成を示す。
この無線機1は車両に搭載され、信号機が無く建物が付近にある交差点に当該車両(以下自車両と記す)が進入する際、その進入方向に割り当てられた拡散コードを用いて自車両の位置、速度等の車両情報を他車両に送信し、また、その交差点において交差する他の道路に割り当てられた拡散コードを用いて他車両が送信した信号を受信し、この受信した信号に含まれる車両情報に基づいて、衝突の回避のための警告等の作動を行う。
このような無線機1は、受信回路11、送信回路12、ベースバンド処理部13、CPU14、RAM15、ROM16、スピーカ17、ディスプレイ18、車両インターフェース回路19、受信アンテナ20および送信アンテナ21を有している。
受信回路11は、受信アンテナ20が受信した信号に対して増幅、周波数変換、復調、A/D変換等を施し、その結果をベースバンド処理部13に出力する。
送信回路12は、ベースバンド処理部13から入力されたデータに対してD/A変換、変調、周波数変換、増幅等を施し、その結果の信号を送信アンテナ21に出力する。
ベースバンド処理部13は、例えば回路構成がプログラム可能となっているFPGA(Field Programmable Gate Array)から成り、受信回路11から入力された信号に対して、当該プログラムされた回路構成に基づく処理を施し、その結果のデータをCPU14に出力し、またCPU14から受けたデータに対して、当該プログラムされた回路構成に基づく処理を施し、その結果のデータを送信回路12に出力する。具体的には、ベースバンド処理部13は、CPU14からCDMAにおける送信のための拡散コードおよび受信のための拡散コードを指定する信号を受け、CPU14から受けたデータを指定の送信のための拡散コードで拡散変調して送信回路12に出力し、また受信回路11から受けたデータを指定の受信のための拡散コードで復調してCPU14に出力する。なお、受信回路11、送信回路12、ベースバンド処理部13が特許請求の範囲に記載の送信手段および受信手段に相当する スピーカ17は、CPU14から受けた音信号に基づく音を出力する。
ディスプレイ18は、液晶等の表示面にCPU14から受けた映像信号に基づいた映像を表示する。
車両インターフェース回路19は、図示しない車載LANを介して自車両内のカーナビゲーション装置から送信されたデータを受信し、それをCPU14が認識できる形式に変換してCPU14に出力する。また車両インターフェース回路19は、CPU14から受けたカーナビゲーション装置宛のデータを、車載LANの通信プロトコルに適合するように加工し、この加工したデータを車載LANを介してカーナビゲーション装置に出力する。
なお、この上記したカーナビゲーション装置は、道路、交差点、信号機、建造物等の位置情報を有する地図データを自己の記憶媒体に備えており、またGPS受信機、車速センサ、ジャイロスコープ、マップマッチング技術等の周知の装置や技術を用いて、自車両の現在位置を特定するようになっている。また、地図データは、進行方向振り分け情報を有している。進行方向振り分け情報は、交差点ごとに、その交差点への進入方向とCDMAの拡散コードとを対応付けるものであり、特定の交差点への進入方向と拡散コードとの対応データである。交差点への進入方向と拡散コードとの対応付けの具体例については後述する。
また、このカーナビゲーション装置は、車載LANを介して受信した信号に含まれる命令に基づいて、自車両がどの交差点にどの距離まで近づいているかの情報、自車両の現在位置、走行方向、走行速度情報等のデータを、当該車載LANを介して命令の送信元に返すようになっている。
CPU14は、ROM16からプログラムを読み出して実行し、そのプログラムに記述された処理内容に基づいて動作し、その動作において、適宜RAM15およびROM16から情報を読み出し、またRAM13に情報を書き込む。またCPU14は、その動作中にベースバンド処理部13に他車両の無線機に送信するためのデータを出力し、またベースバンド処理部13から他車両の無線機が送信したデータを受けることで、他車両の無線機と通信を行う。またCPU14は、その動作中に必要に応じて車両インターフェース回路19にカーナビゲーション装置宛のデータを出力し、また車両インターフェース回路19からカーナビゲーション装置が送信したデータを受けることで、車両インターフェース回路19を用いてカーナビゲーション装置とデータの授受を行う。
図2に、以上のような構成の無線機1が自車両に搭載されているときに、CPU14がROM16から読み出して実行するプログラムのフローチャートを示す。
まずステップ210で、自車両が交差点から第1の所定の距離範囲内に進入したか否かの判定を、進入したと判定するまで繰り返す。ただし、このステップでいう交差点とは、信号機を有さず、かつ建物が付近にある交差点をいう。建物とは、交差点に他の道路から進入する車両への視界を遮るような、見通しを悪くする建物をいう。また、この建物とは、より詳細には、現在自車両が当該交差点に進入しようとしている道路と、その道路に交差する道路とに挟まれた、当該交差点付近の建物であってもよい。
自車両が当該交差点に近づいているかは、カーナビゲーション装置から受けた、自車両の位置(緯度、経度)と、次に自車両が進入しようとしている交差点の位置、その交差点が信号を有しているか否か、およびその交差点の付近に建物があるか否か、の情報に基づいて行う。このカーナビゲーション装置からの情報は、車両インターフェース回路19を用いて当該カーナビゲーション装置に当該情報を返信する命令を送信することで、受け取ることができる。なお、所定の距離は、例えば100メートルである。
自車両が上記のような交差点から所定の距離範囲内に進入したと判定すると、次にステップ220で、これから通過する当該交差点は、地図データ内に進行方向振り分け情報が記憶されているか否かを判定する。具体的には、カーナビゲーション装置に対して、当該交差点についての進行方向振り分け情報を要求する命令を送信し、当該進行方向振り分け情報が返信されてくれば肯定と判定し、所定時間内に返信されてこなかった場合、そのデータが存在しない等のエラーメッセージが返信された場合等は、否定と判定する。肯定と判定した場合は次にステップ240を実行し、否定と判定した場合は次にステップ230を実行する。
ステップ230では、送信のために使用する拡散コードとして、自車両の進入方向にあらかじめ対応づけられた拡散コードを割り当てる。このあらかじめ定められた対応づけのデータは、ROM16に記憶されている。なお、カーナビゲーション装置に自車両の走行方向の情報を要求する命令を送信することにより、カーナビゲーション装置がジャイロスコープやGPS受信機等を用いて特定した自車両の走行方向の情報を取得することができる。
図3に、このあらかじめ定められた進入方向と拡散コードとの対応付け(割り当て)の一例を説明する図を示す。この図は、道路を俯瞰する図であり、紙面上方が北向きに相当する。この図中、道路41〜44は、それぞれ交差点45に進入する道路を示している。また、交差点45の近くには、道路41と道路44に挟まれた建物46がある。無線機1を備えた車両51〜54は、それぞれ道路41〜44を交差点45に向けて進行している。車両51〜車両54のそれぞれの無線機1に送信用に割り当てられる拡散コードは、拡散コードA、拡散コードB、拡散コードCおよび拡散コードDのうちいずれか1つである。そして、交差点45への進入方向を北→南方向、東→西方向、南→北方向および西→東方向という4つの方向範囲に分け、車両の進行方向が北→南方向に属していれば拡散コードA、東→西方向に属していれば拡散コードB、南→北方向に属していれば拡散コードC、西→東方向に属していれば拡散コードDを、それぞれ割り当てる。図3においては、北→南方向の方向範囲とは、真北から交差点45に進入する方向を中心とする90°の広がりを持つ方向範囲55であり、東→西方向の方向範囲とは、真東から交差点45に進入する方向を中心とする90°の広がりを持つ方向範囲56であり、南→北方向の方向範囲とは、真南から交差点45に進入する方向を中心とする90°の広がりを持つ方向範囲57であり、西→東方向の方向範囲とは、真西から交差点45に進入する方向を中心とする90°の広がりを持つ方向範囲58である。従って、図3の例においては、車両51には拡散コードAが、車両52には拡散コードBが、車両53には拡散コードCが、車両54には拡散コードDが、送信用の拡散コードとして割り当てられる。
ステップ240では、ステップ220においてカーナビゲーション装置から受信した進行方向振り分け情報に従って、送信に用いる拡散コードを割り当てる。進行方向振り分け情報は、当該交差点への進入方向の方向範囲分けと、各方向範囲に割り当てる送信コードの情報を含むようになっている。ステップ240では、自車両の走行方向がこの情報に含まれる方向範囲のいずれに属するかを特定し、さらにこの情報においてその属する方向範囲に割り当てられた拡散コードを特定し、その特定した拡散コードを送信用として割り当てる。
この進行方向振り分け情報による方向範囲と拡散コードの割り当ては、ステップ230の場合のように、進入方向を4つの方向範囲に分け、各方向範囲に拡散コードA〜Dを割り当てるようになっていてもよいし、割り当ての対象となる交差点に進入する道路の数に基づいていてもよい。例えば、四叉路の交差点については進入方向を4つの方向範囲に分け、五叉路以上の多叉路の交差点については、進入方向を5つ以上の方向範囲に分け、それぞれに異なる拡散コードを割り当てるようになっていてもよい。このようにすることで、各交差点の状況に応じた柔軟な拡散コードの割り当てが可能となる。
図4に、道路41〜46の6つの道路が接続する六差路交差点45における拡散コードの割り当ての一例を示す。進行方向振り分け情報においては、この交差点の割り当てとしては、交差点45への進入方向を8つの方向範囲71〜78に分け、それぞれの方向範囲に異なる8つの拡散コードA、拡散コードB、拡散コードC、拡散コードD、拡散コードE、拡散コードF、拡散コードGおよび拡散コードHが割り当てられる。
また、進行方向振り分け情報による方向範囲と拡散コードの割り当ては、信号機が無く付近に見通しの悪い建造物のある交差点が近接して連続する場合については、隣接する交差点において互いに重複しないように対応する拡散コードを割り当てるようになっていてもよい。なお、2つの交差点が近接しているとは、例えば2つの交差点が1つの無線機1の送信電波の到達範囲内に入っていることをいい、2つの交差点間の具体的な距離としては、例えば200m以内である。また、互いに重複しないとは、隣り合う2つの交差点において割り当てられる拡散コードの、どの2つを比較しても一致しないことをいう。このような場合の拡散コードの割り当ての一例を図5に示す。
図5においては、4つの交差点60〜63が近接して連続している。ただし、このうち信号機を有していない交差点は、交差点61〜63である。なお、これら交差点61〜63は、付近に見通しを悪くする建物があるものとする。このような場合、進行方向振り分け情報において、交差点61〜63のそれぞれの進入方向は4つの方向範囲に分けられ、交差点61の方向範囲には拡散コードE、拡散コードF、拡散コードG、拡散コードHが割り当てられ、交差点62の方向範囲には拡散コードA、拡散コードB、拡散コードC、拡散コードDが割り当てられ、交差点63の方向範囲には交差点61と同じ拡散コードE、拡散コードF、拡散コードG、拡散コードHが割り当てられる。
ステップ230またはステップ240に続いては、ステップ250で、自車両と同じ進行方向で車両情報を送信する先行車両が存在するか否かを判定する。具体的には、ステップ230または240で割り当てた送信用の拡散コードを受信に用いるようベースバンド処理部13に信号を出力することで、ベースバンド処理部13を用いて当該拡散コードの信号の受信を試みる。そして当該拡散コードによる車両情報を受信した場合は、自車両と同じ進行方向で車両情報を送信する先行車両が存在すると判定し、所定期間受信しなかった場合は、自車両と同じ進行方向で車両情報を送信する先行車両が存在しないと判定する。
なお、まれに自車両の後方から当該拡散コードで車両情報を受信してしまう場合があることに対応するため、自車両と同じ進行方向で車両情報を送信する先行車両が存在するか否かの判定として、当該拡散コードで車両情報を受信した場合でも、その車両情報に含まれる送信車両の現在位置と、カーナビゲーション装置に要求命令を送信して取得する自車両の現在位置とを比較し、自車両の現在位置より送信車両の現在位置の方が当該交差点に近い場合にのみ、自車両と同じ進行方向で車両情報を送信する先行車両が存在すると判定するようになっていてもよい。またCPU14は、送信車両の現在位置と自車両の位置の比較を、カーナビゲーション装置に行わせるため、その旨の命令信号を、送信車両の現在位置の情報と共にカーナビゲーション装置に送信してもよい。そして、カーナビゲーション装置は、その命令信号に基づき、受け取った送信車両の現在位置と、自身が特定した自車両の現在位置とを比較し、どちらが当該交差点により近いかを判定し、その判定結果をCPU14に出力するようになっていてもよい。
また、受信アンテナ20を後方からの信号は受信しないような指向性を有するようにしてもよい。
ステップ250で肯定と判定された場合、続いてステップ260の処理を実行し、否定と判定された場合、続いてステップ270の処理を実行する。
自車両と同じ進行方向で車両情報を送信する先行車両が存在しない場合のステップ270では、自車両の位置、走行速度、走行方向等の車両情報を、ステップ230または240で割り当てた拡散コードで送信する。具体的には、ステップ230または240で割り当てた送信用の拡散コードを送信に用いるようベースバンド処理部13に信号を出力し、その後自車両の車両情報をベースバンド処理部13、送信回路12を用いて送信する。ステップ270に続いては、ステップ290の処理を実行する。
なお、ここで送信する自車両の位置情報は、上述した通りナビゲーション装置がマップマッチング等を用いて特定したものである。マップマッチングを用いた結果の位置情報を送信することで、自車両がどの道路にいるかについてのより正確な情報を送信することができる。
自車両と同じ進行方向で車両情報を送信する先行車両が存在する場合のステップ260では、自車両は、交差点から第2の所定の距離範囲内に進入したか否かを判定する。判定の方法はステップ210と同様である。ただし、第2の所定の距離は第1の所定の距離より短く、例えば50メートルである。ステップ260で第2の所定の距離範囲内に進入した場合、続いてステップ280の処理を実行し、進入していない場合、続いてステップ290の処理を実行する。
図6に、第1の所定の距離と第2の所定の距離との関係を説明する図を示す。この図においては、交差点80に進入する道路81を車両85、86がこの順で走行し、また交差点80に進入する道路82を車両88、89がこの順で走行する。円83は、交差点80を中心とし、第1の所定の距離を半径とする円であり、円84は、交差点80を中心とし、第2の所定の距離を半径とする円である。例えば車両86に搭載された無線機1は、交差点80から第1の所定の距離内に入っているが、先行する車両85の無線機1が同じ送信コードを割り当てられて車両情報送信していることを検出し、さらに交差点80から所定の第2の距離内に入っていないので、無線機1のCPU14はステップ260からステップ290の処理に進む。
ステップ280では、空データを送信用に割り当てられた拡散コードで送信する。具体的には、すべてゼロのデータを送信用データとしてベースバンド処理部13に出力することで、ベースバンド処理部13および送信回路12を用いて、このゼロのデータと送信用拡散コードとの排他論理和(XOR)の信号を送信する。このようにして送信された電波信号は、車両情報を含む同じ拡散コードの送信信号と重なり合っても、当該車両情報の受信を妨げることがない。ステップ280に続いては、ステップ290の処理を実行する。
ステップ290では、交差点を通過したか否かを判定する。これは、カーナビゲーション装置に要求の命令を送信することで得た自車両の現在位置とステップ210で進入したと判定する交差点の現在位置、および必要であれば車両の走行方向とに基づき、自車両が当該交差点を通過したか否かを判定する。通過した場合は続いてステップ330の処理を実行し、通過していない場合は続いてステップ300の処理を実行する。
ステップ300では、他方向から接近する相手車両の存在を検出できたか否かを判定する。具体的には、当該交差点における、他の進入方向の方向範囲に割り当てられた拡散コードを受信のための拡散コードとして使用する旨の信号を、ベースバンド処理部13に出力し、この拡散コードによる信号をベースバンド処理部13を用いて受信したか否かを判定する。相手車両の存在を検出した場合、続いてステップ310の処理を行い、相手車両の存在を検出しない場合、続いてステップ250の処理を実行する。
ステップ310では、当該相手車両と衝突の可能性があるか否かを判定する。具体的には、ステップ300で受信した相手車両からの信号に含まれる車両情報中の現在位置情報、車速等の情報、自車両の走行速度、現在位置等の情報、および当該信号の受信に用いた拡散コードに対応する進入方向の情報等から、自車両が当該相手車両と衝突する危険性が所定以上であるか否かを判定する。
衝突の可能性がある場合、続いてステップ320で、警告、報知を行う。具体的には、スピーカ17に警告音を出力させ、ディスプレイ18に警告のための映像を出力させる。
ステップ310で衝突の可能性がない場合、およびステップ320に続いては、ステップ250の処理を実行する。
また、ステップ290で交差点を通過したと判定した場合に続くステップ330では、ステップ320の警告、報知を行っていればそれを停止する。
続いてステップ340では、送受信を終了する。具体的には、例えば受信回路11、送信回路12、ベースバンド処理部13の作動を停止させる。ステップ340に続いては、再びステップ210の処理を実行する。
このように、自車両が交差点を通過すると、それまで割り当てられていた拡散コードによる送受信は終了し、新たに次の交差点に進入するまでステップ210の処理を繰り返す。
以上のようなプログラムをCPU14が実行することにより、無線機1は、自車両が信号機がなく付近に見通しを悪くする建物のある交差点から第1の距離範囲内に進入する度に(ステップ210参照)、その進行方向に割り当てられた送信のための拡散コードを特定する(ステップ220、230、240参照)。ここで、カーナビゲーション装置の記憶媒体に記憶された地図データに当該交差点についての進行方向振り分け情報があれば、特定する送信用の拡散コードはその情報に基づいたものとなり(ステップ240)、地図データに進行方向振り分け情報がなければ、特定する送信用の拡散コードは予め特定の交差点によらずに定められた振り分けの情報に基づいたものになる(ステップ230)参照)。
そして無線機1は、当該交差点を通過するまで当該特定した拡散コードを用いたステップ250、260、270、280の処理を適宜繰り返す(ステップ290参照)。これにより、自車両と同じ進行方向で車両情報を送信する先行車両がないとき、自車両の車両情報を当該拡散コードで送信する(ステップ250からステップ270への分岐に相当する)。また、自車両と同じ進行方向で車両情報を送信する先行車両があり、自車両が当該交差点から第2の所定距離内に入っていないときは送信を停止する(ステップ260から否定への分岐に相当する)。また、自車両と同じ進行方向で車両情報を送信する先行車両があり、自車両が当該交差点から第2の所定距離内に入っているとき、空のデータを当該拡散コードで送信する(ステップ260からステップ280への分岐に相当する)。
また、無線機1は、当該交差点を通過するまでステップ300、310、320の処理を適宜繰り返すことにより、当該交差点に他方向から接近する相手車両を検出し(ステップ300参照)、さらにその相手車両からの車両情報に基づいて車両の衝突の可能性があると判定する(ステップ310参照)と、その旨の警告/報知を行う(ステップ320参照)。
このような作動を行う無線機1を図6の車両85〜89が有している場合、第1の所定距離内にいる先行車両である車両85、88は、自車両の車両情報をそれぞれの進入方向に割り当てられた拡散コードで送信を行う(図2のステップ270参照)。また第1の所定距離内かつ第2の所定距離外にいる車両86、89は、それぞれの先行車両である車両85、88から自車両の送信のための拡散コードによる車両情報を受信するので、自車両の車両情報を送信しない(図2のステップ260からの否定の分岐参照)。
また車両85、86は、車両88から送信される車両情報を、当該交差点に割り当てられた自己の送信のための拡散コード以外の拡散コードで受信するので、当該拡散コードに対応する方向から車両が接近していることを検出し(図2のステップ300参照)、さらにこの車両情報および拡散コードに基づいて衝突の可能性を判定する(ステップ310参照)。また車両88、89は、車両85から送信される車両情報に基づいて同様に衝突の可能性を判定することができる。
次に、図6の場合から少し時間が経過した後の交差点80の車両85〜89の配置を図7に示す。
この場合、車両85は交差点80を通過した直後であるので、車両情報の送受信を停止する(図2のステップ290、340参照)。車両情報を送信する先行車両のいなくなった車両86は、その旨を検出すると、自車両の車両情報を送信用に割り当てた拡散コードで送信を開始する。
また、車両85が交差点80を通過する前に車両86が第2の所定の距離範囲内に入った場合、車両85が交差点80を通過するまでは、空データを送信用の拡散コードで送信する。このようにすることで、万一先行車両85が何らかの障害で送信できなくなった場合、車両85が交差点を通過してから車両86がそれを検出するまでのタイムラグが大きい場合等、においても、車両86は、自車両の車両情報は送信しないまでも、自車両の存在を相手車両88、89に知らせることができる。
また、新たに第1の所定の距離内に進入した車両87は、先行車両86からの車両情報を検出するので、自らの車両情報は送信しない。
以上のような作動により、無線機1は、信号機を有さず、かつ建物が付近にある交差点から所定の第1の距離以内に進入すると、その交差点への自車両の進行方向に対応する拡散コードを割り当て、その割り当てた拡散コードを使用して無線送信を行う。したがって、異なる方向から交差点に進入する車両には、異なる送信チャネルが割り当てられるので、自車両から送信される無線信号と他の車両から送信される無線信号との干渉を抑えることができる。また、方向に割り当てられた拡散コードで情報が送信されるので、受信側の無線機1は、どの方向から交差点に進入するかを、受信した拡散コードの種類に基づいて特定することができ、自車両の交差点への進入方向を正しく伝えることができる。
また、無線機1は、自車両の交差点への進入方向に対応する拡散コードを、カーナビゲーション装置の地図情報に含まれる、特定の交差点への進入方向と拡散コードとの対応データに基づいて特定する。このような対応データを用いることで、交差点毎の柔軟な拡散コードの割り当てが可能となる。
また、無線機1は、当該交差点と自車両との間で、自車両の交差点への進入方向に対応する拡散コードによる無線信号の送信を行う先行車両の存在を検出すると、ステップ270を実行しないようにすることで、送信用に割り当てられた拡散コードによる送信を禁止する。これにより、自車両と同じ方向から進入する先行車両から送信される信号に干渉を与えないので、自車両から送信される無線信号と他の車両から送信される無線信号との干渉を抑えることができる。
また、無線機1は、自車両が交差点から第1の距離より短い第2の距離内に近づいたことを判定すると、ステップ280の実行により、上記の送信禁止に関わらず、空のデータを送信用に割り当てた拡散コードで送信する。
これによって、空データを送信することで、自車両と同じ方向から進入する先行車両から送信される信号に干渉を与えないので、自車両から送信される無線信号と他の車両から送信される無線信号との干渉を抑えることができ、さらに送信自体は行うことで、自車両の存在を他に認識させることができる。
また、無線機1は、ステップ300を実行することにより、自車両の前記交差点への進入方向と異なる進入方向に対応する拡散コードで無線信号の受信を試み、この試みによって当該拡散コードで無線信号を受信した場合、この受信信号に基づいて自車両の交差点における衝突の可能性があるかを判定し、衝突の可能性がある場合はその旨を報知する。これによって、他車両からの情報に基づいて交差点における衝突の回避の一助となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、第1実施形態と異なる部分について説明する。本実施形態においては、進行方向振り分け情報が、隣り合う間隔が基準距離以下で連続する複数の交差点に対して、それら複数の交差点を連続して道なりに通過する方向に、同一の拡散コードを対応させている。ここでいう基準距離とは、例えば50メートルであってもよいし、第1実施形態における第2の距離であってもよい。
図8に、隣り合う間隔が基準距離以下で連続する複数の交差点30、31を含む道路図を示す。東西に伸びる道路32と南北に伸びる道路33とが交差する点に交差点30があり、道路32と南北に伸びる道路34とが交差する点に交差点31がある。この交差点30および32との間の道路30に沿った距離(または直線距離)は、例えば30メートルである。
このような隣り合う間隔が基準距離以下で連続する複数の交差点については、進行方向振り分け情報の形式が図9に示すようなテーブル形式となっている。
すなわち、進行方向振り分け情報中においては、交差点への進入方向と進入する交差点(図9中では進入交差点と記す)の組毎に、送信に用いる拡散コード(図9中では割り当てコードと記す)および送信終了位置が割り当てられている。例えば、交差点30に対して南から北方向に進入する場合、送信拡散コードとして拡散コードCが、送信終了位置として交差点31が割り当てられる。また例えば、交差点31に対して西から東方向に進入する場合、送信拡散コードとして拡散コードDが、送信終了位置として交差点30が割り当てられる。
この図9のテーブルの割り当てに従えば、図8において道路32を東に走行して交差点31に進入しようとしている車両35aの無線機1は、コードDの拡散コードで送信を行う。また、道路32を西に走行して交差点30に進入しようとしている車両35bの無線機1は、コードBの拡散コードで送信を行う。また、道路33を北に走行して交差点30に進入しようとしている車両35cの無線機1は、コードCの拡散コードで送信を行う。また、道路33を南に走行して交差点30に進入しようとしている車両35dの無線機1は、コードAの拡散コードで送信を行う。また、道路34を北に走行して交差点31に進入しようとしている車両35eの無線機1は、コードFの拡散コードで送信を行う。また、道路34を南に走行して交差点31に進入しようとしている車両35fの無線機1は、コードEの拡散コードで送信を行う。
また、本実施形態のCPU14は、図2に示したプログラムに代えて、図10にフローチャートとして示すプログラムを実行する。このプログラムが、図2のプログラムと異なるのは、図2におけるステップ290の判定が、ステップ590の判定に代わったことのみである。ステップ590では、CPU14は、自車両が指定交差点を通過したか否かを判定する。指定交差点とは、直前のステップ210で第1の所定の距離範囲内に進入したと判定した交差点およびその交差点の進入方向に、進行方向振り分け情報が対応づけている送信終了位置である。具体的には、図8の車両35aにとっては交差点30であり、車両35bにとっては交差点31であり、車両35c、dにとっては交差点30であり、車両35e、fにとっては交差点31である。
なお、送信終了位置のデータは、隣り合う間隔が基準距離以下で連続する複数の交差点についてのみ設けられていてもよいし、他の交差点についても設けられていてもよい。
そして、ステップ590において自車両が指定交差点を通過したと判定した場合、続いてステップ530で図2のステップ330と同様の警告/報知の停止処理を行い、続いてステップ540で図2のステップ340と同様の送信中止処理を行う。
このようになっているので、無線機1を搭載する車両は、交差点がなく付近に見通しを悪くする建物がある交差点に進入すると、無線送信を行い、その無線送信は、その交差点およびその進入方向の組に進行方向振り分け情報が対応づけている送信終了位置を自車両が通過するまで続く。
このようになっているので、無線機1は、ある交差点のある進入方向について進行方向振り分け情報に基づいて割り当てた拡散コードで送信回路12が無線信号を送信しているとき、進行方向振り分け情報の当該交差点の当該進入方向についての拡散コードに対応づけられた送信終了位置を自車両が通過したことに基づいて、当該拡散コードでの送信を終了させる。
そして、進行方向振り分け情報は、連続する複数の交差点について、それら複数の交差点を連続して道なりに通過する方向(具体的には図8における道路32を東または西に走行する方向)に、同一の拡散コードを対応させ、当該同一の拡散コードに対応する送信の終了位置を、当該連続する複数の交差点を当該道なりに通過する場合に最後に通過する交差点の位置とする。
例えば、図8において道路32を西から東へ走行する車両35aに搭載される無線機1は、交差点31の手前から交差点30を退出するまで、同じコードDの拡散コードで送信を続ける。また、道路32を東から西へ走行する車両35bに搭載される無線機1は、交差点30の手前から交差点31を退出するまで、同じコードBの拡散コードで送信を続ける。
このようになっていることで、柔軟な送信の送信終了位置の調整が可能となる。また、無線機1は当該連続する複数の交差点において同一の通信チャネルで送信をしている間、送信を途切れさせることがない。したがって、出会い頭衝突の危険性が低減される。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。本実施形態のCPU14は、図2に示したプログラムに代えて、図11にフローチャートとして示すプログラムを実行する。このプログラムが、図2のプログラムと異なるのは、ステップ270がステップ652に代わっていること、ステップ250とステップ260との間にステップ654、656が追加されていること、およびステップ658が追加されていることである。
この図11のプログラムの実行において、CPU14は、ステップ250で先行車両が存在しないと判定した場合、続いてステップ652で、所定の間隔で自車両の車両情報を送信回路12に送信させる。例えば、20ミリ秒送信を続け、その後に40ミリ秒送信を停止するという様に、一定周期で送信を行わせる。これは、TDMA(Time Division Multiple Access)方式において一部の時間スロットを用いて拡散コードを用いた送信を行うことに相当する。ステップ652に続いては、ステップ290を実行する。
またCPU14は、ステップ250で先行車両が存在しないと判定した場合、続いてステップ654で、使用中の送信タイミングを検出する。具体的には、ステップ230または240で割り当てた送信用の拡散コードを受信に用いるようベースバンド処理部13に信号を出力し、送信回路12が受信した当該拡散コードの電波から、どのタイミングで、すなわちどのタイムスロットでその拡散コードによる無線送信が行われているかを検出する。
続いてステップ656で、送信空きスロットがあるか否かを判定する。送信空きスロットがあるとは、ステップ654で検出した使用されているスロット以外のスロットがあることに対応する。送信空きスロットがある場合は続いてステップ658を実行し、ない場合は続いてステップ260以降で第1実施形態と同様の処理を行う。
ステップ658では、空きスロットタイミングで自車両の車両情報送信を行う。すなわち、所定の間隔で、ステップ656で検出した空きスロットにおける自車両の車両情報の無線送信を送信回路12に行わせる。ステップ658に続いてはステップ290を実行する。
以上のようなプログラムをCPU14が実行することにより、無線機1は、交差点と自車両との間で、自車両の前記交差点への進入方向に対応する拡散コードによる無線信号の送信を行う先行車両の存在が検出されたことに基づいて、割り当てた拡散コードによる送信を、先行車両の送信タイミングとは異なるタイミングで行わせることができる。
図12に、このような作動が行われた場合の、先行車両が無線送信するタイミングと後続車両が無線送信するタイミングとのずれを、タイミング図として示す。図中上段が先行車両についてのタイミングを示し、下段が後続車両についてのタイミングを示す。そして、それぞれについての折れ線38、39がオンである時間帯(図12中では1回当たり20ミリ秒となっている)が、無線送信を行う時間帯を示し、そして、オフである時間帯(図12中では1回当たり40ミリ秒となっている)が、無線送信を行わない時間帯を示している。このように、先行車両と後続車両が無線送信する時間帯がずれているので、自車両から送信される無線信号と他の車両から送信される無線信号との干渉を抑えることができる。
なお、図11のプログラムにおいて、第2実施形態のように、ステップ290をステップ590に変更するようになっていてもよい。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について、第1実施形態と異なる部分について説明する。本実施形態の進行方向振り分け情報は、特定の交差点への特定の進入方向に、複数の互いに異なる拡散コードを対応付けるようになっている。例えば、ある交差点Aについては、北等の特定の方向から進入する場合に送信に用いる拡散コードとして、先頭車両用の拡散コード、後続車両用の拡散コードを対応させる。
本実施形態のCPU14は、図2に示したプログラムに代えて、図13にフローチャートとして示すプログラムを実行する。以下、図13のプログラムが図2と異なる部分について、その部分を実行するCPU14の処理と共に説明する。
CPU14は、ステップ220で、これから通過する当該交差点は、地図データ内に進行方向振り分け情報が記憶されていると判定すると、続いてステップ730で、先行車両が存在するか否かを判定する。この判定は、具体的には、進行方向振り分け情報に含まれる当該交差点への現在の進入方向に対応する先頭車両用の拡散コードを受信に用いるようベースバンド処理部13に信号を出力することで、ベースバンド処理部13を用いて当該拡散コードの信号の受信を試みる。そして当該拡散コードによる車両情報を受信した場合は、先行車両は存在すると判定し、所定期間(例えば0.1秒)受信しなかった場合は、自車両と同じ進行方向で車両情報を送信する先行車両が存在しないと判定する。先行車両が存在しないと判定した場合、続いてステップ740を実行し、存在すると判定した場合、続いてステップ750を実行する。
ステップ740では、進行方向振り分け情報に従って、当該交差点の現在の進入方向に対応づけられた先頭車両用のコードを割り当てる。
またステップ750では、進行方向振り分け情報に従って後続車両用のコードを割り当てる。ステップ740、750の後、続いてステップ270で、当該割り当てた送信コードで自車両の車両情報の無線送信を行う。
このようなプログラムをCPU14が実行することで、無線機1は、交差点と自車両との間で、自車両の前記交差点への進入方向に対応する拡散コードによる無線信号の送信を行う先行車両の存在が検出されたことに基づいて、進行方向振り分け情報が自車両の交差点への進入方向に対応させた拡散コードのうち、先行車両が送信に用いる拡散コードとは異なる後続車両用の拡散コードを、前記送信手段の送信に使用するコードとして割り当てる。このようになっていることで、先行車両がある場合でも、その先行車両の信号に干渉を与えることなく自車両の車両情報を送信することができる。
図14に、本実施形態の無線機1を搭載する車両93a〜93gが走行する道路91、92の図を示す。この図においては、車両93a〜93gは、信号機が無く見通しの悪い交差点90に対して第1の所定距離内(円95の内部に相当する)にあるので、それぞれが自車両の車両情報を送信する。ただし、同じ道路を同じ方向に走行する車両93bと車両93c、および車両93fと93gは異なる拡散コードで送信を行う。
なお、特定の交差点への特定の進入方向には、上述の通り後続車両用の拡散コードが1つだけ対応づけられていてよいし、2番目の車両用の拡散コード、3番目の車両用の拡散コード等、複数対応づけられていてもよい。この場合、CPU14は、ステップ750の処理で、進行方向振り分け情報に含まれる当該交差点への現在の進入方向に対応する2番目から順に後続車両用の拡散コードで車両情報を含む信号を試み、受信できなかった拡散コードを、自身の送信用の拡散コードとして割り当てるようになっていてもよい。このようにすることで、先行する車両が複数ある場合にも、それら先行車両の信号に干渉を与えることなく自車両の車両情報を送信することができる。
なお、図13のプログラムにおいて、第2実施形態のように、ステップ290をステップ590に変更するようになっていてもよい。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について、第1実施形態と異なる部分について説明する。本実施形態のCPU14は、図2に示したプログラムに代えて、図15にフローチャートとして示すプログラムを実行する。このプログラムが、図2のプログラムと異なるのは、ステップ270がステップ752、753、754に代わっていること、およびステップ280がステップ770に代わっていることである。
このプログラムの実行において、CPU14は、ステップ250で先行車両が存在しないと判定すると、続いてステップ752で、自車両は、交差点から第2の所定の距離範囲内に進入したかの判定を、図2のステップ260と同様の処理で実行する。そして進入していないと判定すると続いてステップ754を実行し、進入していると判定すると続いてステップ756を実行する。
ステップ754では、自車両の車両情報を、ステップ230または240にて割り当てられた拡散コードで、第1の所定の送信電力で送信させるよう、ベースバンド処理部13に信号を出力する。これによって、ベースバンド処理部13は送信回路12を用いて第1の所定の送信電力で車両情報を送信する。第1の送信電力としては、例えば10dBmが考えられる。
ステップ756では、自車両の車両情報を、ステップ230または240にて割り当てられた拡散コードで、第2の所定の送信電力で送信させるよう、ベースバンド処理部13に信号を出力する。これによって、ベースバンド処理部13は送信回路12を用いて第2の所定の送信電力で車両情報を送信する。第2の所定の送信電力は、第1の所定の送信電力より低く、例えば0dBmが考えられる。
また、ステップ260で第2の所定距離内に進入したと判定した後、CPU14は、自車両の車両情報を、ステップ230または240にて割り当てられた拡散コードで、第3の所定の送信電力で送信させるよう、ベースバンド処理部13に信号を出力する。これによって、ベースバンド処理部13は送信回路12を用いて第3の所定の送信電力で車両情報を送信する。第3の所定の送信電力は、第1の送信電力および第2の送信電力より低く、例えば−10dBmが考えられる。
ステップ754、756、770に続いては、ステップ290を実行する。
以上のようなプログラムをCPU14が実行することで、無線機1は、進入する交差点と自車両との間に先行車両が存在しない場合、自車両が交差点から第2の所定の距離内に進入するまでは第1の送信電力で車両情報を送信し、進入すると送信電力を低下させ、第2の送信電力で自車両の電波を送信する。これは、交差点に近づけば近づく程、自車両の電波の到達範囲は小さくてもよくなるという傾向に対応し、送信電力を自車両と交差点との距離が小さくなると弱くするよう制御することに相当する。
また無線機1は、先行車両が存在する場合、自車両が第2の所定の距離内に進入すると、空のデータを、先行車両が存在しない場合よりも低い送信電力で送信する。これによって、先行車両に対する干渉をより低減することができる。
図16に、本実施形態の無線機1を搭載する車両902、903が走行する道路901等の図を示す。この図においては、車両902は、信号機が無く見通しの悪い交差点900に対して第2の所定距離内(円904の内部に相当する)にあるので、車両902の無線機1は、第2の送信電力で送信を行う。そして車両903は、交差点900に対して第1の所定距離内(円905の内部に相当する)にあるが、先行車両902が存在するので、車両903の無線機1は無線送信を行わない。もし車両902が車両903と交差点900との間に存在しなかったとすれば、車両903の無線機1は、第1の送信電力で送信を行うことになる。
また、車両903が所定の第2の距離内に進入したとき、車両902がまだ交差点900を通過していない場合は、車両903の無線機1は、第3の送信電力で送信を行う。
なお、上記のように第2の所定距離内に進入したか否かで送信電力を切り替えるようにする以外にも、無線機1は、自車両と当該交差点との間の距離に比例するような送信電両で無線送信する等、自車両と当該交差点との間の距離に応じて滑らかに、あるいは他段階的に、送信電力を切り替えるようになっていてもよい。
また、図15のプログラムにおいて、第2実施形態のように、ステップ290をステップ590に変更するようになっていてもよい。
また、本実施形態においても、第3または第4実施形態のように、後続車両は先頭車両と異なるタイミングまたは拡散コードで、自車両の情報を送信するようになっていてもよい。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態について、第4実施形態と異なる部分について説明する。本実施形態のCPU14は、図13に示したプログラムに代えて、図17にフローチャートとして示すプログラムを実行する。このプログラムが、図13のプログラムと異なるのは、ステップ230、740、750の後で、かつステップ270の前に、ステップ760が挿入されていることである。
ステップ760では、他の道路から送信された信号のうち、自車両とから最も遠い位置情報を選び出し、その選び出した位置と自車両の位置との距離を算出し、その距離に応じた(例えば距離に比例した)送信電力を設定するよう、ベースバンド処理部13に制御信号を出力する。
このようにすることで、無線機1は、自車両から最も遠い相手車両(すなわち車車間通信を行う相手の車両)の距離が増大すると増大する送信電力で、自車両の車両情報を送信するので、通信相手との距離、すなわち電波到達する必要がある距離に応じた電力制御が実現し、電力消費の低減に役立つ。
また、図15のプログラムにおいて、第2実施形態のように、ステップ290をステップ590に変更するようになっていてもよい。
また、本実施形態においても、第3または第4実施形態のように、後続車両は先頭車両と異なるタイミングまたは拡散コードで、自車両の情報を送信するようになっていてもよい。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態について、第1実施形態と異なる部分について説明する。本実施形態における進行方向振り分け情報は、第1実施形態のように交差点毎にその進入方向と拡散コードとが対応づけられているのではなく、マップコード(登録商標:以下同じ)による地理区画毎にその進入方向と拡散コードとが対応づけられていることである。図18に、このような地理区画を示すための道路図を示す。図18においては、道路911〜919を含む領域が、区画線921〜929によって矩形(例えば100メートル四方)の地理区画に分割されている。地図データ中の進行方向振り分け情報においては、これらの地理区画毎に付与された識別番号(具体的にはマップコード)と進入方向の組毎に、その区画内の交差点に当該進入方向から入る場合に用いる(1つまたは複数の)拡散コードが割り振られている。
このような進行方向振り分け情報に基づいて、CPU14が図2、図11、図13、図15、または図17のプログラムを実行することで、無線機1は、自車両の交差点への進入方向に対応する拡散コードを、自車両の走行方向および地理的区画毎の交差点への進入方向と拡散コードとの対応データに基づいて特定する。
このような対応データを用いることで、地理区画毎の柔軟な通信チャネルの割り当てが可能となる。
(第8実施形態)
次に、本発明の第8実施形態について説明する。本実施形態においては、上述のカーナビゲーション装置が、地図表示を行うときに、図19の道路931〜935の図に示すように、信号機が無く見通しを悪くする建物のある交差点935〜937の近くに、そこで第1〜第7実施形態に示したような作動を無線機1が行う旨のマーク939〜941を表示するようになっている。このようになっていることで、ユーザは、どの位置で出会い頭防止のための無線通信が行われるかを知ることができる。
また、このマークに加えて、信号機のある交差点938の付近には、信号機マーク942〜95を表示させるようになっていてもよい。
また、第1〜第7実施形態に示したような作動を無線機1が行う旨のマークを表示させる交差点は、進行方向振り分け情報が拡散コードを対応させている交差点のみであってもよい。
(第9実施形態)
次に、本発明の第9実施形態について説明する。本実施形態においては、第3および第4実施形態のように、後続車両の無遷移1が自車両の車両情報を送信する場合において、先行車両の無線機1がその情報を受信し、自車両の車両情報とまとめて、先頭車両の送信コードで、前方に送信するようになっている。
具体的には、図20の道路951、952の図に示す通り、後続車両958、960をそれぞれ有する先頭車両957、959は、矢印961、962に示す通り、それぞれの後続車両から送信された電波を受信し、その内容を、矢印963、964に示す通り、交差点953に他の道路から進入しようとする車両に無線送信する。このようになっていることで、他の道路から進入する車両に対して後続車両の情報がより確かに伝わるようになる。
なお、上記した実施形態において、図2のステップ210のプログラムを実行することによって、CPU14が第1接近判定手段として機能する。
また、ステップ220、230、240、740、および750のプログラムを実行することによって、CPU14が割り当て手段として機能する。
また、ステップ250のプログラムを実行することによって、CPU14が先行車両検出手段として機能する。
また、ステップ260、752のプログラムを実行することによって、CPU14が第2接近判定手段として機能する。
また、ステップ280、770のプログラムを実行することによって、CPU14が空データ送信制御手段として機能する。
また、ステップ300のプログラムを実行することによって、CPU14が先行車両検出手段として機能する。
また、ステップ320のプログラムを実行することによってCPU14が報知手段として機能する。
また、ステップ658のプログラムを実行することによってCPU14が別タイミング送信制御手段として機能する。
また、ステップ754、756、770のプログラムを実行することによってCPU14が第1の送信電力制御手段として機能する。
また、ステップ760のプログラムを実行することによってCPU14が第2の送信電力制御手段として機能する。
また、ステップ540のプログラムを実行することによってCPU14が送信終了制御手段として機能する。
また、上記した実施形態においては、無線機1は交差点から第1の所定の距離範囲内に進入したときに限り、拡散コードの割り当て、割り当てた拡散コードによる車両情報の送信等を行うようになっているが、必ずしもこのようになっておらずともよい。
例えば、現在位置がカーナビゲーション装置の地図データにある場所であるか否かを、その情報をカーナビゲーション装置に問い合わせる命令を送信することにより得た情報に基づいて判定し、現在位置が地図データにない場所であるとき、予め不特定の交差点のために定められた進入方向と拡散コードとの対応にもとづいて自車両の進入方向に対応する送信の拡散コードを特定し、その割り当てた拡散コードによる車両情報の送信等を行うようになっていてもよい。
また、上記した実施形態においては、空情報としては、全てが0の値をとるデータであったが、必ずしもこのようになっておらずともよく、全てが1の値をとるデータであってもよい。空情報は、同じ拡散コードで送信される車両情報と重なりあうことで、干渉によって当該車両情報が正しく受信されなくなることがないような情報であれば足りる。
また、上記した実施形態においては、車載無線機として無線機1が用いられているが、無線通信機能を有するカーナビゲーション装置が車載無線機として実現されていてもよい。この場合、地図データはカーナビゲーション装置自身の有する記憶媒体に記憶されているものを用いるようになっていてもよい。
また、上記した実施形態においては、無線機1は、自車両の交差点への進入方向に対応する拡散コードを、自車両の走行方向および特定の交差点への進入方向と拡散コードとの対応データに基づいて特定している。そして、その際、自車両の走行方向はジャイロスコープやGPS受信機等の情報から特定されたものである。しかし、必ずしもこのようになっておらずともよい。例えば、無線機1は、自車両の交差点への進入方向に対応する拡散コードを、自車両の進入道路および特定の交差点への進入方向と拡散コードとの対応データに基づいて特定してもよい。このとき進入道路は、カーナビゲーション装置がマップマッチング等によって特定した、自車両が現在走行している道路(リンク)の情報に基づいていてもよい。
このようになっていると、交差点への進入道路が蛇行していたり、自車両の走行速度が低かったりする場合においても、ジャイロスコープやGPS受信機を用いた場合に比べ、自車両の交差点への進入方向を正しく伝えることができる。
また、無線機1は、電子ナンバープレートが搭載される位置に設置されてもよい。
また、上記のCPU14が実行するステップ220において、これから通過する交差点についての、進行方向振り分け情報がないと判定した場合、送信回路12に無線送信を行わせないようにしてもよい。
なお、本願請求項21〜32のそれぞれに対しては、以下のような項目の発明を組み合わせることもできる。具体的には、本願請求項21〜32のそれぞれを発明項目1とした場合に、以下の発明項目2〜24のそれぞれを発明項目1に組み合わせることができる[発明項目2]
前記割り当て手段は、自車両の交差点への進入方向に対応する拡散コードを、自車両の走行方向および特定の交差点への進入方向と拡散コードとの対応データに基づいて特定することを特徴とする発明項目1に記載の車載無線機。
[発明項目3]
前記対応データは、連続する複数の交差点について、それら複数の交差点を連続して道なりに通過する方向に、同一の拡散コードを対応させていることを特徴とする発明項目2に記載の車載無線機。
[発明項目4]
前記対応データは、隣り合う間隔が基準距離以下で連続する複数の交差点について、それら複数の交差点を連続して道なりに通過する方向に、同一の拡散コードを対応させていることを特徴とする発明項目2に記載の車載無線機。
[発明項目5]
前記対応データは、特定の交差点への特定の進入方向における拡散コードと、その拡散コードでの送信の終了位置とを対応づけ、
当該車載無線機は、ある交差点のある進入方向について前記割り当て手段が割り当てた拡散コードで前記送信手段が無線信号を送信しているとき、前記対応データの当該交差点の当該進入方向についての拡散コードに対応づけられた送信の終了位置を自車両が通過したことに基づいて、前記送信手段の当該拡散コードでの送信を終了させる送信終了制御手段を備えたことを特徴とする発明項目2に記載の車載無線機。
[発明項目6]
前記対応データは、連続する複数の交差点について、それら複数の交差点を連続して道なりに通過する方向に、同一の拡散コードを対応させ、当該同一の拡散コードに対応する送信の終了位置を、当該連続する複数の交差点を当該道なりに通過する場合に最後に通過する交差点の位置とすることを特徴とする発明項目5に記載の車載無線機。
[発明項目7]
前記対応データは、五叉路以上の多叉路の交差点については、当該交差点への進入方向に対応する拡散コードを5つ以上有していることを特徴とする発明項目2ないし6のいずれか1つに記載の車載無線機。
[発明項目8]
前記対応データは、近接して連続する交差点については、隣り合う交差点で互いに重複しないように対応する拡散コードを有していることを特徴とする発明項目2ないし7のいずれか1つに記載の車載無線機。
[発明項目9]
前記割り当て手段は、自車両の交差点への進入方向に対応する拡散コードを、自車両の走行方向および地理的区画毎の交差点への進入方向と拡散コードとの対応データに基づいて特定することを特徴とする発明項目1に記載の車載無線機。
[発明項目10]
前記割り当て手段は、自車両が進入しようとする交差点についての前記対応データを取得できる場合、前記送信手段が送信に使用する拡散コードとして、前記対応データにおいて自車両の進入方向に対応する拡散コードを割り当て、また自車両が進入しようとする交差点についての前記対応データが取得できない場合、前記送信手段が送信に使用する拡散コードとして、自車両の進入方向にあらかじめ対応づけられた拡散コードを割り当てることを特徴とする発明項目2ないし9のいずれか1つに記載の車載無線機。
[発明項目11]
前記対応データは、地図データが有するデータであることを特徴とする発明項目2ないし10のいずれか1つに記載の車載無線機。
[発明項目12]
前記対応データは、交差点への特定の進入方向に複数の拡散コードを対応付け、
前記コード割り当て手段は、前記交差点と自車両との間で、自車両の前記交差点への進入方向に対応する拡散コードによる無線信号の送信を行う先行車両の存在が検出されたことに基づいて、前記対応データが自車両の交差点への進入方向に対応させた拡散コードのうち、前記先行車両が送信に用いる拡散コードとは異なる拡散コードを、前記送信手段の送信に使用するコードとして割り当てることを特徴とする発明項目2ないし11のいずれか1つに記載の車載無線機。
[発明項目13]
前記交差点と自車両との間で、自車両の前記交差点への進入方向に対応する拡散コードによる無線信号の送信を行う先行車両の存在が検出されたことに基づいて、前記割り当て手段が割り当てた拡散コードによる前記送信手段の送信を、前記先行車両の送信タイミングとは異なるタイミングで行わせる別タイミング送信制御手段を備えたことを特徴とする発明項目1ないし12のいずれか1つに記載の車載無線機。
[発明項目14]
前記交差点と自車両との間で、自車両の前記交差点への進入方向に対応する拡散コードによる無線信号の送信を行う先行車両の存在を検出し、その検出に基づいて前記割り当て手段が割り当てた拡散コードによる前記送信手段の送信を禁止する先行車両検出手段を備えたことを特徴とする発明項目1ないし13のいずれか1つに記載の車載無線機。
[発明項目15]
自車両が交差点から前記第1の距離より短い第2の距離内に近づいたことを判定する第2接近判定手段と、
前記第2接近判定手段の判定に基づいて、前記先行車両検出手段の送信禁止に関わらず、前記送信手段に、空のデータを前記割り当て手段が割り当てた拡散コードで送信させる空データ送信制御手段と、を備えたことを特徴とする発明項目14に記載の車載無線機。[発明項目16]
前記空データ送信制御手段は、前記空のデータを、先行車両が存在しない場合よりも低い送信電力で、前記送信手段に送信させることを特徴とする発明項目15に記載の車載無線機。
[発明項目17]
前記送信手段の送信電力を、自車両と交差点との距離が短くなると弱くなるよう制御する第1の送信電力制御手段を備えたことを特徴とする発明項目1ないし16のいずれか1つに記載の車載無線機。
[発明項目18]
自車両が交差点から前記第1の距離より短い第2の距離内に近づいたことを判定する第2接近判定手段と、
前記第2接近判定手段の判定に基づいて、前記送信手段の送信電力を低下させる第1の送信電力制御手段と、を備えたことを特徴とする発明項目1ないし14のいずれか1つに記載の車載無線機。
[発明項目19]
前記送信手段が送信する信号は、ナビゲーション装置がマップマッチングを用いて特定した自車両の位置データを含むことを特徴とする発明項目1ないし18のいずれか1つに記載の車載無線機。
[発明項目20]
前記第1接近判定手段は、自車両が信号機を有しない交差点から第1の距離内に近づいたことを判定することを特徴とする発明項目1ないし19のいずれか1つに記載の車載無線機。
[発明項目21]
前記第1接近判定手段は、自車両が付近に建物のある交差点から第1の距離内に近づいたことを判定することを特徴とする発明項目1ないし20のいずれか1つに記載の車載無線機。
[発明項目22]
前記第1接近判定手段の判定に基づいて、自車両の前記交差点への進入方向と異なる進入方向に対応する拡散コードで無線信号の受信を試みる受信手段を備えた発明項目1ないし21のいずれか1つに記載の車載無線機。
[発明項目23]
自車両の前記交差点への進入方向と異なる進入方向に対応する拡散コードで前記受信手段が受信した信号にデータとして含まれる送信元の車両の位置と、自車両の位置との距離に基づいて、前記送信手段の送信電力を制御する第2の送信電力制御手段を備えたことを特徴とする発明項目22に記載の車載無線機。
[発明項目24]
前記受信手段による前記受信の試みによって当該拡散コードで無線信号を受信した場合、この受信信号に基づいて自車両の前記交差点における衝突の可能性があるかを判定し、衝突の可能性がある場合はその旨を報知する報知手段を備えたことを特徴とする発明項目22または23に記載の車載無線機。
無線機1の構成を示す図である。 CPU14の実行するプログラムのフローチャートである。 進入方向と拡散コードとの対応付けを説明する図である。 六差路交差点45における拡散コードの割り当ての一例を示す図である。 道路41〜46の6つの道路が接続する六差路交差点45における拡散コードの割り当ての一例を示す図である。 第1の所定の距離と第2の所定の距離との関係を説明する図である。 図6の場合から少し時間が経過した後の交差点80の車両85〜89の配置を示す図である。 第2実施形態における、基準距離以下で連続する交差点30、31を含む道路図である。 第2実施形態における進行方向振り分け情報のテーブルを示す図である。 第2実施形態においてCPU14が実行するプログラムのフローチャートである。 第3実施形態においてCPU14が実行するプログラムのフローチャートである。 第3実施形態における先行車両と後続車両との無線送信タイミングの関係を示すタイミング図である。 第3実施形態においてCPU14が実行するプログラムのフローチャートである。 第4実施形態において車両が送信に用いる拡散コードの具体例を説明するための道路図である。 第5実施形態においてCPU14が実行するプログラムのフローチャートである。 第5実施形態における車両の送信電力の具体例を説明するための道路図である。 第6実施形態においてCPU14が実行するプログラムのフローチャートである。 第7実施形態における地理区画毎の拡散コード割り当てを説明する道路図である。 第8実施形態における地図表示画面を示す図である。 第9実施形態における車両間の通信経路を示す図である。
符号の説明
1…無線機、11…受信回路、12…送信回路、13…ベースバンド処理部、
14…CPU、15…RAM、16…ROM、17…スピーカ、18…ディスプレイ、
19…車両インターフェース回路、20…受信アンテナ、21…送信アンテナ、
30、31…交差点、32〜34…道路、35a〜35f…車両、
38、39…折れ線、41〜44…道路、45…交差点、46…建物、
47、48…道路、51〜54…車両、55〜58…方向範囲、60〜63、
64〜67…信号機、71〜78…方向範囲、80…交差点、81、82…道路、
83、84…円、85〜89…車両、90…交差点、91、92…道路、
93a〜93g…車両、900…交差点、901…道路、902、903…車両、
911〜915…道路、916〜919…交差点、921〜929…区画線、
930〜934…道路、935〜938…交差点、939〜941…コードマーク、
942〜945…信号機マーク、951、952…道路、953…交差点、
956〜960…車両、961〜964…送信経路。

Claims (32)

  1. スペクトラム拡散方式を用いて無線信号を送信する送信手段と、
    前記送信手段による送信を終了させる送信終了制御手段と、
    自車両が交差点から第1の距離内に近づいたことを判定する第1接近判定手段と、
    前記第1接近判定手段の判定に基づいて、前記送信手段が送信に使用する拡散コードとして、自車両の前記交差点への進入方向に対応する拡散コードを割り当てる割り当て手段と、を備え、
    前記割り当て手段は、交差点と交差点への進入方向との組毎に送信用の拡散コードおよび送信終了位置が割り当てられた対応データを用いて、自車両の交差点への進入方向に対応する拡散コードを特定し、
    前記送信終了制御手段は、自車両が第1の交差点(31)へ進入した後、前記対応データにおいて前記第1の交差点(31)と自車両の前記第1の交差点(31)への進入方向との組に割り当てられた拡散コードで前記送信手段が無線信号を送信しているとき、前記対応データにおいて前記第1の交差点(31)と当該進入方向との組に割り当てられた送信終了位置を自車両が通過したことに基づいて、前記送信手段の当該拡散コードでの送信を終了させ、
    前記対応データにおいては、前記第1の交差点(31)と第1の進入方向との組には、送信終了位置として、前記第1の交差点(31)に連続する第2の交差点(30)が割り当てられており、また、前記第1の交差点(31)と前記第1の進入方向に交差する第2の進入方向との組には、送信終了位置として、前記第1の交差点(31)が割り当てられていることを特徴とする車載無線機。
  2. 前記第1の交差点(31)および前記第2の交差点(30)をこの順に道なりに通過する方向に沿って前記第1の交差点(31)に進入する進入方向は、前記第1の進入方向であり、
    前記第1の交差点(31)および前記第2の交差点(30)をこの順に道なりに通過する方向に沿って前記第2の交差点(30)に進入する進入方向を第3の進入方向と定義すると、前記対応データにおいては、前記第1の交差点(31)と前記第1の進入方向との組に割り当てられた送信用の拡散コードと、前記第2の交差点(30)と前記第3の進入方向との組に割り当てられた送信用の拡散コードと、が同一の拡散コードとなっていることを特徴とする請求項1に記載の車載無線機。
  3. 前記対応データは、隣り合う間隔が基準距離以下で連続する複数の交差点について、それら複数の交差点を連続して道なりに通過する方向に、同一の拡散コードを対応させていることを特徴とする請求項1または2に記載の車載無線機。
  4. 前記対応データは、連続する複数の交差点について、それら複数の交差点を連続して道なりに通過する方向に、同一の拡散コードを対応させ、当該同一の拡散コードに対応する送信の終了位置を、当該連続する複数の交差点を当該道なりに通過する場合に最後に通過する交差点の位置とすることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車載無線機。
  5. 前記対応データは、五叉路以上の多叉路の交差点については、当該交差点への進入方向に対応する拡散コードを5つ以上有していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車載無線機。
  6. 前記割り当て手段は、自車両が進入しようとする交差点についての前記対応データを取得できる場合、前記送信手段が送信に使用する拡散コードとして、前記対応データにおいて自車両の進入方向に対応する拡散コードを割り当て、また自車両が進入しようとする交差点についての前記対応データが取得できない場合、前記送信手段が送信に使用する拡散コードとして、自車両の進入方向にあらかじめ対応づけられた拡散コードを割り当てることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の車載無線機。
  7. 前記対応データは、地図データが有するデータであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の車載無線機。
  8. 前記対応データは、交差点への特定の進入方向に複数の拡散コードを対応付け、
    前記割り当て手段は、前記交差点と自車両との間で、自車両の前記交差点への進入方向に対応する拡散コードによる無線信号の送信を行う先行車両の存在が検出されたことに基づいて、前記対応データが自車両の交差点への進入方向に対応させた拡散コードのうち、前記先行車両が送信に用いる拡散コードとは異なる拡散コードを、前記送信手段の送信に使用するコードとして割り当てることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記
    載の車載無線機。
  9. 前記交差点と自車両との間で、自車両の前記交差点への進入方向に対応する拡散コードによる無線信号の送信を行う先行車両の存在が検出されたことに基づいて、前記割り当て手段が割り当てた拡散コードによる前記送信手段の送信を、前記先行車両の送信タイミングとは異なるタイミングで行わせる別タイミング送信制御手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の車載無線機。
  10. 前記交差点と自車両との間で、自車両の前記交差点への進入方向に対応する拡散コードによる無線信号の送信を行う先行車両の存在を検出し、その検出に基づいて前記割り当て手段が割り当てた拡散コードによる前記送信手段の送信を禁止する先行車両検出手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の車載無線機。
  11. 自車両が交差点から前記第1の距離より短い第2の距離内に近づいたことを判定する第2接近判定手段と、
    前記第2接近判定手段の判定に基づいて、前記先行車両検出手段の送信禁止に関わらず、前記送信手段に、空のデータを前記割り当て手段が割り当てた拡散コードで送信させる空データ送信制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項10に記載の車載無線機。
  12. 前記空データ送信制御手段は、前記空のデータを、先行車両が存在しない場合よりも低い送信電力で、前記送信手段に送信させることを特徴とする請求項11に記載の車載無線機。
  13. 前記送信手段の送信電力を、自車両と交差点との距離が短くなると弱くなるよう制御する第1の送信電力制御手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1つに記載の車載無線機。
  14. 自車両が交差点から前記第1の距離より短い第2の距離内に近づいたことを判定する第2接近判定手段と、
    前記第2接近判定手段の判定に基づいて、前記送信手段の送信電力を低下させる第1の送信電力制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1つに記載の車載無線機。
  15. 前記送信手段が送信する信号は、ナビゲーション装置がマップマッチングを用いて特定した自車両の位置データを含むことを特徴とする請求項1ないし14のいずれか1つに記載の車載無線機。
  16. 前記第1接近判定手段は、自車両が信号機を有しない交差点から第1の距離内に近づいたことを判定することを特徴とする請求項1ないし15のいずれか1つに記載の車載無線機。
  17. 前記第1接近判定手段は、自車両が付近に建物のある交差点から第1の距離内に近づいたことを判定することを特徴とする請求項1ないし16のいずれか1つに記載の車載無線機。
  18. 前記第1接近判定手段の判定に基づいて、自車両の前記交差点への進入方向と異なる進入方向に対応する拡散コードで無線信号の受信を試みる受信手段を備えた請求項1ないし17のいずれか1つに記載の車載無線機。
  19. 自車両の前記交差点への進入方向と異なる進入方向に対応する拡散コードで前記受信手段が受信した信号にデータとして含まれる送信元の車両の位置と、自車両の位置との距離に基づいて、前記送信手段の送信電力を制御する第2の送信電力制御手段を備えたことを特徴とする請求項18に記載の車載無線機。
  20. 前記受信手段による前記受信の試みによって当該拡散コードで無線信号を受信した場合、この受信信号に基づいて自車両の前記交差点における衝突の可能性があるかを判定し、衝突の可能性がある場合はその旨を報知する報知手段を備えたことを特徴とする請求項18または19に記載の車載無線機。
  21. スペクトラム拡散方式を用いて無線信号を送信する送信手段と、
    自車両が交差点から第1の距離内に近づいたことを判定する第1接近判定手段と、
    前記第1接近判定手段の判定に基づいて、前記送信手段が送信に使用する拡散コードとして、自車両の前記交差点への進入方向に対応する拡散コードを割り当てる割り当て手段と、を備え、
    前記割り当て手段は、自車両の交差点への進入方向に対応する拡散コードを、自車両の走行方向および特定の交差点への進入方向と拡散コードとの対応データに基づいて特定し、
    さらに前記割り当て手段は、自車両が進入しようとする交差点についての前記対応データを取得できる場合、前記送信手段が送信に使用する拡散コードとして、前記対応データにおいて自車両の進入方向に対応する拡散コードを割り当て、また自車両が進入しようとする交差点についての前記対応データが取得できない場合、前記送信手段が送信に使用する拡散コードとして、自車両の進入方向にあらかじめ対応づけられた拡散コードを割り当てることを特徴とする車載無線機。
  22. スペクトラム拡散方式を用いて無線信号を送信する送信手段と、
    自車両が交差点から第1の距離内に近づいたことを判定する第1接近判定手段と、
    前記第1接近判定手段の判定に基づいて、前記送信手段が送信に使用する拡散コードとして、自車両の前記交差点への進入方向に対応する拡散コードを割り当てる割り当て手段と、を備え、
    前記割り当て手段は、自車両の交差点への進入方向に対応する拡散コードを、自車両の走行方向および地理的区画毎の交差点への進入方向と拡散コードとの対応データに基づいて特定し、
    さらに前記割り当て手段は、自車両が進入しようとする交差点についての前記対応データを取得できる場合、前記送信手段が送信に使用する拡散コードとして、前記対応データにおいて自車両の進入方向に対応する拡散コードを割り当て、また自車両が進入しようとする交差点についての前記対応データが取得できない場合、前記送信手段が送信に使用する拡散コードとして、自車両の進入方向にあらかじめ対応づけられた拡散コードを割り当てることを特徴とする車載無線機。
  23. スペクトラム拡散方式を用いて無線信号を送信する送信手段と、
    自車両が交差点から第1の距離内に近づいたことを判定する第1接近判定手段と、
    前記第1接近判定手段の判定に基づいて、前記送信手段が送信に使用する拡散コードとして、自車両の前記交差点への進入方向に対応する拡散コードを割り当てる割り当て手段と、を備え、
    前記割り当て手段は、自車両の交差点への進入方向に対応する拡散コードを、自車両の走行方向および特定の交差点への進入方向と拡散コードとの対応データに基づいて特定し、
    前記対応データは、交差点への特定の進入方向に複数の拡散コードを対応付け、
    前記割り当て手段は、前記交差点と自車両との間で、自車両の前記交差点への進入方向に対応する拡散コードによる無線信号の送信を行う先行車両の存在が検出されたことに基づいて、前記対応データが自車両の交差点への進入方向に対応させた拡散コードのうち、前記先行車両が送信に用いる拡散コードとは異なる拡散コードを、前記送信手段の送信に使用するコードとして割り当てることを特徴とする車載無線機。
  24. スペクトラム拡散方式を用いて無線信号を送信する送信手段と、
    自車両が交差点から第1の距離内に近づいたことを判定する第1接近判定手段と、
    前記第1接近判定手段の判定に基づいて、前記送信手段が送信に使用する拡散コードとして、自車両の前記交差点への進入方向に対応する拡散コードを割り当てる割り当て手段と、を備え、
    前記割り当て手段は、自車両の交差点への進入方向に対応する拡散コードを、自車両の走行方向および地理的区画毎の交差点への進入方向と拡散コードとの対応データに基づいて特定し、
    前記対応データは、交差点への特定の進入方向に複数の拡散コードを対応付け、
    前記割り当て手段は、前記交差点と自車両との間で、自車両の前記交差点への進入方向に対応する拡散コードによる無線信号の送信を行う先行車両の存在が検出されたことに基づいて、前記対応データが自車両の交差点への進入方向に対応させた拡散コードのうち、前記先行車両が送信に用いる拡散コードとは異なる拡散コードを、前記送信手段の送信に使用するコードとして割り当てることを特徴とする車載無線機。
  25. スペクトラム拡散方式を用いて無線信号を送信する送信手段と、
    自車両が交差点から第1の距離内に近づいたことを判定する第1接近判定手段と、
    前記第1接近判定手段の判定に基づいて、前記送信手段が送信に使用する拡散コードとして、自車両の前記交差点への進入方向に対応する拡散コードを割り当てる割り当て手段と、
    前記交差点と自車両との間で、自車両の前記交差点への進入方向に対応する拡散コードによる無線信号の送信を行う先行車両の存在が検出されたことに基づいて、前記割り当て手段が割り当てた拡散コードによる前記送信手段の送信を、前記先行車両の送信タイミングとは異なるタイミングで行わせる別タイミング送信制御手段と、を備えたことを特徴とする車載無線機。
  26. スペクトラム拡散方式を用いて無線信号を送信する送信手段と、
    自車両が交差点から第1の距離内に近づいたことを判定する第1接近判定手段と、
    前記第1接近判定手段の判定に基づいて、前記送信手段が送信に使用する拡散コードとして、自車両の前記交差点への進入方向に対応する拡散コードを割り当てる割り当て手段と、
    前記交差点と自車両との間で、自車両の前記交差点への進入方向に対応する拡散コードによる無線信号の送信を行う先行車両の存在を検出し、その検出に基づいて前記割り当て手段が割り当てた拡散コードによる前記送信手段の送信を禁止する先行車両検出手段と、を備えたことを特徴とする車載無線機。
  27. 自車両が交差点から前記第1の距離より短い第2の距離内に近づいたことを判定する第2接近判定手段と、
    前記第2接近判定手段の判定に基づいて、前記先行車両検出手段の送信禁止に関わらず、前記送信手段に、空のデータを前記割り当て手段が割り当てた拡散コードで送信させる空データ送信制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項26に記載の車載無線機。
  28. 前記空データ送信制御手段は、前記空のデータを、先行車両が存在しない場合よりも低い送信電力で、前記送信手段に送信させることを特徴とする請求項27に記載の車載無線機。
  29. スペクトラム拡散方式を用いて無線信号を送信する送信手段と、
    自車両が交差点から第1の距離内に近づいたことを判定する第1接近判定手段と、
    前記第1接近判定手段の判定に基づいて、前記送信手段が送信に使用する拡散コードとして、自車両の前記交差点への進入方向に対応する拡散コードを割り当てる割り当て手段と、
    前記送信手段の送信電力を、自車両と交差点との距離が短くなると弱くなるよう制御する第1の送信電力制御手段と、を備えたことを特徴とする車載無線機。
  30. スペクトラム拡散方式を用いて無線信号を送信する送信手段と、
    自車両が交差点から第1の距離内に近づいたことを判定する第1接近判定手段と、
    前記第1接近判定手段の判定に基づいて、前記送信手段が送信に使用する拡散コードとして、自車両の前記交差点への進入方向に対応する拡散コードを割り当てる割り当て手段と、
    自車両が交差点から前記第1の距離より短い第2の距離内に近づいたことを判定する第2接近判定手段と、
    前記第2接近判定手段の判定に基づいて、前記送信手段の送信電力を低下させる第1の送信電力制御手段と、を備えたことを特徴とする車載無線機。
  31. スペクトラム拡散方式を用いて無線信号を送信する送信手段と、
    自車両が交差点から第1の距離内に近づいたことを判定する第1接近判定手段と、
    前記第1接近判定手段の判定に基づいて、前記送信手段が送信に使用する拡散コードとして、自車両の前記交差点への進入方向に対応する拡散コードを割り当てる割り当て手段と、
    前記第1接近判定手段の判定に基づいて、自車両の前記交差点への進入方向と異なる進入方向に対応する拡散コードで無線信号の受信を試みる受信手段と、
    自車両の前記交差点への進入方向と異なる進入方向に対応する拡散コードで前記受信手段が受信した信号にデータとして含まれる送信元の車両の位置と、自車両の位置との距離に基づいて、前記送信手段の送信電力を制御する第2の送信電力制御手段と、を備えたことを特徴とする車載無線機。
  32. スペクトラム拡散方式を用いて無線信号を送信する送信手段と、
    自車両が交差点から第1の距離内に近づいたことを判定する第1接近判定手段と、
    前記第1接近判定手段の判定に基づいて、前記送信手段が送信に使用する拡散コードとして、自車両の前記交差点への進入方向に対応する拡散コードを割り当てる割り当て手段と、を備え、
    前記割り当て手段は、自車両の交差点への進入方向に対応する拡散コードを、自車両の走行方向および特定の交差点への進入方向と拡散コードとの対応データに基づいて特定し、
    さらに前記割り当て手段は、自車両が進入しようとする交差点についての前記対応データを取得できる場合、前記送信手段が送信に使用する拡散コードとして、前記対応データにおいて自車両の進入方向に対応する拡散コードを割り当て、また自車両が進入しようとする交差点についての前記対応データが取得できない場合、前記送信手段が送信に使用する拡散コードとして、自車両の進入方向にあらかじめ対応づけられた拡散コードを割り当て
    前記対応データは、連続する複数の交差点について、それら複数の交差点を連続して道なりに通過する方向に、同一の拡散コードを対応させていることを特徴とする車載無線機。
JP2004320591A 2004-01-22 2004-11-04 車載無線機 Expired - Fee Related JP4591044B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004320591A JP4591044B2 (ja) 2004-01-22 2004-11-04 車載無線機
US11/036,142 US7342509B2 (en) 2004-01-22 2005-01-18 In-vehicle radio apparatus

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004014364 2004-01-22
JP2004320591A JP4591044B2 (ja) 2004-01-22 2004-11-04 車載無線機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005236952A JP2005236952A (ja) 2005-09-02
JP4591044B2 true JP4591044B2 (ja) 2010-12-01

Family

ID=34810127

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004320591A Expired - Fee Related JP4591044B2 (ja) 2004-01-22 2004-11-04 車載無線機

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7342509B2 (ja)
JP (1) JP4591044B2 (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4752464B2 (ja) * 2005-11-22 2011-08-17 日産自動車株式会社 車両用運転支援装置
JP4911998B2 (ja) * 2006-03-13 2012-04-04 株式会社トヨタIt開発センター ランダムアクセス用スロット処理方法および装置
EP1862988B1 (en) * 2006-05-30 2009-11-04 Mazda Motor Corporation A driving assist for a vehicle
US7619505B2 (en) * 2006-10-31 2009-11-17 Hyundai Motor Company Vehicle direction guide vibration system and method
JP2008293439A (ja) * 2007-05-28 2008-12-04 Toyota Motor Corp 運転支援装置
JP4466700B2 (ja) * 2007-09-07 2010-05-26 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 車載用通信装置、車載用通信方法、車載用通信プログラム
JP5098533B2 (ja) * 2007-09-14 2012-12-12 日本電気株式会社 路車間通信システム、路車間通信方法、路車間通信プログラム、および、プログラム記録媒体
US7639159B2 (en) * 2007-10-29 2009-12-29 Kapsch Trafficcom Ag System and method for determining intersection right-of-way for vehicles
JP5104283B2 (ja) 2007-12-18 2012-12-19 富士通株式会社 無線リソース割当解放システムおよび路側機
JP4582154B2 (ja) * 2008-02-04 2010-11-17 株式会社デンソー 車車間通信装置
JP5139127B2 (ja) * 2008-03-12 2013-02-06 日本無線株式会社 車載通信装置
JP5297526B2 (ja) * 2008-07-11 2013-09-25 本田技研工業株式会社 車両向け衝突回避方法
WO2010010651A1 (ja) * 2008-07-25 2010-01-28 株式会社国際電気通信基礎技術研究所 無線装置およびそれを備えた無線ネットワーク
JP5263008B2 (ja) * 2009-06-02 2013-08-14 株式会社デンソー 交差点警告装置
DE102010002093B4 (de) * 2009-06-03 2024-03-14 Continental Automotive Technologies GmbH C2X-Kommunikation mit reduzierter Datenmenge
US8618952B2 (en) * 2011-01-21 2013-12-31 Honda Motor Co., Ltd. Method of intersection identification for collision warning system
US8797938B2 (en) * 2011-06-13 2014-08-05 Electronics And Telecommunications Research Institute Multicasting system and method for vehicular communication network
JP6323248B2 (ja) * 2014-08-11 2018-05-16 株式会社デンソー 情報処理システム、端末装置、及びプログラム
JP6512029B2 (ja) * 2015-08-19 2019-05-15 株式会社デンソー 移動体通信システム、及び受信側装置
US10933867B2 (en) * 2019-05-10 2021-03-02 Arnouse Digital Devices Corporation Artificial intelligence based collision avoidance system and method

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000068923A (ja) * 1998-08-25 2000-03-03 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 車々間通信システム

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5083125A (en) * 1990-06-29 1992-01-21 Emergency Signal Systems, Inc. Emergency traffic signal preempt system
KR920022001A (ko) * 1991-05-27 1992-12-19 프레데릭 얀 스미트 교통 정보 수집 방법 및 이 방법을 수행하기 위한 시스템
JPH11110700A (ja) * 1997-09-29 1999-04-23 Toyota Motor Corp 交差点情報提供システム及びそのシステムに適用される車載情報送信装置
JP3687306B2 (ja) * 1997-09-30 2005-08-24 トヨタ自動車株式会社 車載交差点情報提供装置
JP3805923B2 (ja) * 1999-04-28 2006-08-09 本田技研工業株式会社 車両通信装置
JP4293675B2 (ja) 1999-05-27 2009-07-08 三菱電機株式会社 路車間通信システム、基地局
JP3174832B2 (ja) 1999-10-27 2001-06-11 建設省土木研究所長 横断歩行者衝突防止システム
US6516273B1 (en) * 1999-11-04 2003-02-04 Veridian Engineering, Inc. Method and apparatus for determination and warning of potential violation of intersection traffic control devices
JP3543113B2 (ja) 2001-03-05 2004-07-14 国土交通省国土技術政策総合研究所長 出合い頭衝突防止支援装置
US7274306B2 (en) * 2003-12-24 2007-09-25 Publicover Mark W Traffic management device and system

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000068923A (ja) * 1998-08-25 2000-03-03 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 車々間通信システム

Also Published As

Publication number Publication date
US7342509B2 (en) 2008-03-11
US20050168350A1 (en) 2005-08-04
JP2005236952A (ja) 2005-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4591044B2 (ja) 車載無線機
US6397149B1 (en) Processional travel control apparatus
US9872152B2 (en) Vehicle onboard communication terminal and mobile communication system
JP4468970B2 (ja) 車載通信装置
US9618355B2 (en) Onboard unit and method for providing information to a driver
CN107657824A (zh) 车辆定位的方法、装置及终端
WO2017159240A1 (ja) 通信制御装置
JP5820964B2 (ja) 無線装置
JP4244943B2 (ja) 車々間通信装置、狭路通り抜け支援システム
JP2009187413A (ja) 車載装置、車両走行支援システム
JP2008148131A (ja) 車車間通信の発信信号周波数設定システム及びその発信信号周波数設定方法
Lyu et al. Fine-grained TDMA MAC design toward ultra-reliable broadcast for autonomous driving
JP6547880B2 (ja) 運転支援装置および運転支援方法
WO2018078982A1 (ja) エリア設定装置、エリア設定システム、エリア設定方法、及びコンピュータプログラム
CN107005812A (zh) 移动体通信系统、车载终端
JP2019179472A (ja) 車載通信装置及び無線通信方法
JP5733187B2 (ja) 通信装置
JP5206486B2 (ja) 通信制御装置とこれを備えた路側通信機、及び、スロット割当方法
JP4684822B2 (ja) 車両間通信システムおよび無線通信装置
JP2007108837A (ja) 車載通信装置及び車両間通信システム
KR100857860B1 (ko) 차량간 통신에 있어 진행 방향에 따른 채널할당 장치 및방법
JP4536606B2 (ja) 無線通信方法、制御局および移動局
JP5935176B2 (ja) 無線装置
JP2015156198A (ja) 路側無線通信機、中央装置、通信方法、コンピュータプログラム、制御装置、及び制御システム
JP2010134641A (ja) 安全走行支援システム、安全走行支援方法及び安全走行支援プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090519

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100615

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100719

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100817

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100830

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees