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JP4583545B2 - 経糸一重緯糸四重構造の製紙用織物 - Google Patents

経糸一重緯糸四重構造の製紙用織物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、製紙用織物に関し、更に詳しくは、経糸10〜16本で完全組織を構成し、紙料の平滑性、紙料支持性や接合部の強度を向上させることができると共に、優れた脱水性を有し、長寿命である経糸一重緯糸四重構造の製紙用織物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より製紙工程においては、ワイヤーパートで脱水された湿紙を受け取ってプレスパートへ運び、プレスロールの間を通してさらに水を絞り、同時に湿紙の表面を平滑にしてドライパートに送るために、製紙用織物が利用されている。そして今日、抄造される紙の品質向上及び抄速の高速化による生産効率向上の要請に応えるために、製紙用織物として、紙料支持性を向上させて表面性に優れた紙を効率的に生産できると共に、強度的に優れた性質を有する製紙用織物の開発が進められている。そして、従来より、紙の表面性を改善すると共に高速化に耐え得る製紙用織物として、経糸一重緯糸三重構造の製紙用織物(特開平9−41282号公報、特開平9−41283号公報、特開平9−41284号公報等)及び経糸二重緯糸三重構造の製紙用織物(特公平3−21679号公報)等が提案されているが、かかる従来品の性質を更に上回る製紙用織物の開発が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、紙料の平滑性、紙料支持性及び接合部の強度を向上させることができると共に、優れた脱水性を有し、長寿命である経糸一重緯糸四重構造の製紙用織物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は上記目的を達成するべく、製紙用織物の構造、経糸と緯糸の織込みパターンと製紙用織物の性質との関係について鋭意検討した結果、上下四層に配置された緯糸と、これら緯糸を織り成す所定本数の一重の経糸とからなり、該所定本数の経糸で完全組織とする経糸一重緯糸四重構造を採用することにより、上記目的を達成できることを見出して本発明を完成するに至った。
【0005】
本第1発明の経糸一重緯糸四重構造の製紙用織物は、上下四層に配置された第1層緯糸、第2層緯糸、第3層緯糸及び第4層緯糸と、これら緯糸を織り成す一重の経糸とからなり、該経糸A本(A:10又は12)で完全組織を構成し、上記経糸は、製紙面側では第1層緯糸を少なくとも1回織込んでいることを特徴とする。
また、本第2発明の経糸一重緯糸四重構造の製紙用織物は、上下四層に配置された第1層緯糸、第2層緯糸、第3層緯糸及び第4層緯糸と、これら緯糸を織り成す一重の経糸とからなり、該経糸B本(B:14又は16)で完全組織を構成し、上記経糸は、製紙面側では第1層緯糸を少なくとも2回織込んでいることを特徴とする。
【0006】
本第1発明及び第2発明の経糸一重緯糸四重構造の製紙用織物は、経糸が10、12、14又は16本で完全組織を構成し、経糸一重緯糸四重構造とすることにより、製紙面側と走行面側の組織を種々変化させることができる。即ち、従来の経糸一重緯糸三重構造と比較して、製紙面側は、比較的緻密な組織とすることにより、紙料の平滑性及び紙料支持性を向上させると同時に、走行面側の緯糸の数を減らして走行面側を比較的疎な組織とすることができる。これにより、脱水負荷を低減して走行負荷を低減することができ、その結果、紙料を送る速度を高速化して、表面性に優れた紙を効率的に生産することができる。また、第4層緯糸が摩耗しても第3層緯糸がカバーするという、二重摩耗構造とすることができるので、寿命延長を図ることができる。
【0007】
本発明の経糸一重緯糸四重構造の製紙用織物において、上記完全組織中の上記第1層緯糸〜第4層緯糸と経糸の織込みパターンについては特に限定はないが、本第3発明に示すように、上記第1層緯糸〜第4層緯糸と経糸の織込みパターンが交互に入れ替わる織込みパターンとすることができる。例えば、図1に示す製紙用織物では、奇数番の経糸の織込みパターンが共通し、偶数番の経糸の織込みパターンが共通している。そして、これらが交互に入れ替わる構成となっている。かかる構成を採用することにより、走行面側において第4層緯糸をより下方に突出させることができる結果、耐摩耗性を向上させ、製紙用織物の寿命延長を図ることができるので好ましい。
【0008】
本発明の経糸一重緯糸四重構造の製紙用織物において、経糸と緯糸とが織込んで交差する箇所であるナックル部と、隣のナックル部の間に突出して形成される部分(クリンプ)の間隔については特に限定はないが、本第4発明に示すように、上記完全組織の中で、上記第4層緯糸は、(経糸の本数−1)本分のクリンプを有する構成とすることができる。かかる長いクリンプ間隔とすることにより、上記第4層緯糸をより下方に突出させることができる結果、耐摩耗性を向上させ、製紙用織物の寿命延長を図ることができるので好ましい。また、本第5発明に示すように、経糸(〔B−2〕/2)本分(B:14又は16)のクリンプを有する構成とすると、走行面との接触面積を小さくして摩擦抵抗を低減し、走行負荷を低減することができるので好ましい。
【0009】
更に、本第6発明に示すように、上記完全組織を構成する経糸の本数が16本である経糸一重緯糸四重構造の製紙用織物においては、上記第4層緯糸のクリンプとして、経糸12本分のクリンプと経糸2本分のクリンプとが交互に現れる構成とすることができる(図13、16及び17参照)。かかる構成とすることにより、経糸12本分のクリンプ間隔を有した第4層緯糸だけが走行面に突出させることができる。これにより、走行面との接触面積を少なくして製紙用織物の摩耗を低減し、製紙用織物の寿命延長を図ることができるので好ましい。
【0010】
本発明の経糸一重緯糸四重構造の製紙用織物において、製紙面側の第1層緯糸が経糸に織込まれることにより、隣の第1層緯糸との間に窪みが形成されて、製紙面側の紙料支持性に影響を及ぼす場合がある。かかる窪みを補う方法として、後述のように、隣合う第1層緯糸の間に、第1層緯糸よりも径の小さい補助緯糸を織込む他、本第7発明に示すように、上記完全組織の中で、上記第1層緯糸が経糸6本分のクリンプを有する構成とすることができる(図1〜図6参照)。これにより、補助緯糸を別途設けなくても、製紙面側で紙料を支持する上記第1層緯糸の浮きを多くすることにより、紙料の支持性を向上させることができ、その結果、表面性に優れた紙を効率的に抄造することができるので好ましい。
【0011】
本発明の経糸一重緯糸四重構造の製紙用織物において上記完全組織中、上記経糸、第1層緯糸〜第4層緯糸の込数比については限定はなく、必要に応じて様々な値とすることができる。例えば、本第8発明に示すように、上記第1層緯糸と上記第2層緯糸の本数の比率を(2〜4):1としたり、本第9発明に示すように、上記第2層緯糸と上記第3層緯糸の本数の比率を(1〜2):(2〜1)としたり、本第10発明に示すように、上記第3層緯糸と上記第4層緯糸の本数の比率を(1〜2):1とすることができる。上記第1層緯糸〜第4層緯糸の本数の比率を上記範囲とすることにより、製紙面側をより緻密な組織とし、走行面側ではより疎な組織とすることができる。その結果、平滑性及び紙料支持性を向上させると共に、紙料の水分を効率的に脱水することができるので好ましい。尚、本第8発明の経糸一重緯糸四重構造の製紙用織物における「第1層緯糸の込数」は、後述のように第1層補助緯糸を使用した場合は、この第1層補助緯糸も含んで数える。
【0012】
本発明の経糸一重緯糸四重構造の製紙用織物において、上記経糸及び上記第1層緯糸〜第4層緯糸の線径については特に限定はないが、通常、0.13〜0.40mm、好ましくは0.15〜0.35mm、更に好ましくは0.15〜0.30mmである。また、本第11発明に示すように、上記第3層緯糸と上記第4層緯糸の線径の比率を1:(1〜2)、好ましくは1:(1〜1.8)、更に好ましくは1:(1〜1.5)、最も好ましくは1:(1〜1.3)とすることができる。上記第3層緯糸と上記第4層緯糸の線径が1:2を超えると、織込みの際に上記第3層緯糸と上記第4層緯糸の配置がずれた場合に、走行面側の組織を疎にすることにより形成された湿紙の水分の滑走空間が狭くなって脱水が困難になる。その結果、脱水負荷の低減、走行負荷の低減による抄速の高速化が困難となり、製紙効率が低下するので好ましくない。
【0013】
本発明の経糸一重緯糸四重構造の製紙用織物において、織込まれている第1層緯糸〜第4層緯糸の配置については特に限定はないが、本第12発明に示すように、上記第3層緯糸を上記第2層緯糸に対して縦方向に0.1〜1本分ずれるように織込んだり、あるいは、本第13発明に示すように、上記第4層緯糸を上記第3層緯糸に対して縦方向に0.1〜1本分ずれるように織込むことができる(図3参照)。このように第3層緯糸、第4層緯糸の二重性を意識的に崩した構造とすることにより、製紙用織物の網厚が必要以上に厚くならないようにすることができるので好ましい。
【0014】
本発明の経糸一重緯糸四重構造の製紙用織物においては、本第14発明に示すように、上記経糸が、上記第1層緯糸の上面から上記第3層緯糸と上記第4層緯糸の間で織込んで上記第3層緯糸においてナックル部を有し、続いて、上記第1層緯糸と上記第2層緯糸の間で織込んで上記第2層緯糸においてナックル部を有し、続いて、上記第4層緯糸の下面で織込んで上記第4層緯糸においてナックル部を有する織込みパターンとすることができる(図2、図17〜19参照)。また、本第15発明に示すように、上記緯糸が上記経糸と一回平組織で織込まれる構成とすることができる。ここで平組織とは、図4の(b)の第2層緯糸22に示すように、経糸3が第2層緯糸22の下に来るように織込み、続いて、隣りの第2層緯糸22の上に来るように織込むことにより形成される組織をいう。上記のような構成とすることにより、経糸が組織に強固に絡み合い、緯糸の拘束を強くすることができる結果、織物同士の接合部の強度を向上させることができるので好ましい。尚、本第15発明において、上記経糸と一回平組織で織込まれる緯糸は、図4に示す第2層緯糸ではなく、第1層緯糸〜第4層緯糸のどれでもいい。また、第1層緯糸〜第4層緯糸の内の1本のみでなく、複数本の緯糸が1回平組織で織込まれる構成としてもよい。
【0015】
本発明の経糸一重緯糸四重構造の製紙用織物において、第1層緯糸が経糸に織込まれることにより隣の第1層緯糸との間に形成される窪みを補うため、隣合う第1層緯糸の間に、第1層緯糸よりも径の小さい補助緯糸を織込むことができる。かかる補助緯糸を織込むことにより上記窪みを補う結果、紙料の支持性、平滑性を向上させて、表面性に優れた紙を抄造することができる。また、補助緯糸は第1層緯糸よりも径の小さいことから、織物構造には実質的変化を与えない。よって、補助緯糸を織込んでも、依然として優れた湿紙の脱水効率や長寿命といった本発明の効果を発揮することができる。このような補助緯糸の径は、第1層緯糸の0.65〜0.95倍、好ましくは0.70〜0.92倍、更に好ましくは0.75〜0.90倍である。
【0016】
本発明の経糸一重緯糸四重構造の製紙用織物を構成する上記経糸や上記第1層緯糸〜第4層緯糸の材質については限定はなく、例えば、ポリエステルモノフィラメント、ナイロンモノフィラメント(6ナイロン、66ナイロン、610ナイロン、612ナイロン等)等を使用することができる。この場合、上記経糸や上記第1層緯糸〜第4層緯糸は、単一材質で構成されているものの他、経糸あるいは緯糸ごとに材質が異なる2種以上の材質で構成されているものとすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の製紙用織物について、実施例を挙げて具体的に説明する。
(1)製紙用織物の構造
本実施例の製紙用織物1A〜1Sの完全意匠図及び縦断面模式図を図1〜図19に示す。
図1〜図19の(a)は、本実施例の製紙用織物1A〜1Sを示す完全意匠図である。図中の番号1〜16は経糸の番号を示す。即ち、本実施例の製紙用織物のうち、1A及び1Bは経糸10本で、1C〜1Fは経糸12本で、1G〜1Jは経糸14本で、1K〜1Sは経糸16本で、それぞれ完全組織を形成する織物であることを示している。また、図1〜図19の(a)において、四角マスは第1層緯糸21、第1層補助緯糸211、第2層緯糸22、第3層緯糸23及び第4層緯糸24を示す。即ち、図1〜図19の(a)の番号21、211、22、23及び24は、それぞれ、第1層緯糸21、第1層補助緯糸211、第2層緯糸22、第3層緯糸23及び第4層緯糸24を示す。更に、図1〜図19の(a)において×印は、経糸3が第1層緯糸21、第1層補助緯糸211、第2層緯糸22、第3層緯糸23又は第4層緯糸24の上部に現れていることを意味する。、例えば、図1(a)の完全意匠図のうち、第4層緯糸24を示す四角マスにおいて、×印が9個連続して続いた後、1個の無印が入った四角マスがあることから、第4層緯糸は、経糸9本分の長いクリンプを有していることを示している。
【0018】
図1〜図19の(b)は、本実施例の製紙用織物1A〜1Sの各経糸部における縦断面図である。即ち、(b)の▲1▼は、図1〜図19の(a)の完全意匠図のうち、経糸番号1の所に相当する部分の縦断面図であり、(b)の▲2▼は、図1〜図19の(a)の完全意匠図のうち、経糸番号2の所に相当する部分の縦断面図である。
【0019】
図1〜図19に示す本実施例の製紙用織物1A〜1Sは、上下四層に配置された第1層緯糸21(ポリエステル製、径:0.17mm)と、隣り合う第1層緯糸21の間に織込まれた第1層補助緯糸211(ナイロン製、径:0.15mm)と、第2層緯糸22(ポリエステル製、径:0.27mm)と、第3層緯糸23(ナイロン製、径:0.22mm)と、第4層緯糸24(ナイロン製、径:0.22mm)と、これら緯糸を織り成す一重の経糸3(ポリエステル製、径:0.17mm)とからなり、10〜16本の経糸3で完全組織を構成している。
【0020】
図1〜図19の(b)に示すように、本実施例の製紙用織物1A〜1Sは、完全組織の中で、奇数番号の経糸と第1層緯糸〜第4層緯糸との織込みパターン、及び偶数番号の経糸と第1層緯糸〜第4層緯糸との織込みパターンが共通し、交互に入れ替わる構成となっている。そして、本実施例の製紙用織物1A〜1Sにおいて、抄造の際は第1層緯糸21側が製紙面側となり、第4層緯糸24側が走行面側となる。また、図1〜図19に示す本実施例の製紙用織物1A〜1Sにおいて、第4層緯糸24、第3層緯糸23の配置を、第2層緯糸22の直下からわずかに縦方向にずらした構成としている。
【0021】
図1〜図2の製紙用織物1A〜1Bの完全組織中の込数は、第1層緯糸21、第1層補助緯糸211、及び第2層緯糸22が各10本、第3層緯糸23及び第4層緯糸24が各5本であり、経糸3が10本で完全組織を構成している。即ち、製紙面側は緻密な組織とし、走行面側は疎な組織となる構成である。これにより、製紙面側で平滑性及び紙料の支持性を向上させ、走行面側においては効率的に紙料の脱水をすることができる。
【0022】
図1の製紙用織物1Aは、(b)に示すように、奇数番号の経糸3は、第4層緯糸24を一箇所で織込んでいるのに対し、偶数番号の経糸3は第3層緯糸23までのみ織込んでいる完全組織である。また、(a)に示すように、第4層緯糸24は、経糸9本分の長いクリンプを走行面側に突出して有していることから、走行面側の組織を疎にして紙料の水分を効率的に脱水しつつ、製紙用織物の寿命を延長することができる。更に、(a)に示すように、第1層緯糸21は、経糸6本分のクリンプを製紙面側に突出して有していることから、紙料の支持性を向上させ、表面性に優れた紙を効率的に抄造することができる。
【0023】
図2の製紙用織物1Bは、(b)に示すように、奇数番号の経糸3は、第1層緯糸21の上面から第3層緯糸23と第4層緯糸24の間で織込んで第3層緯糸23においてナックル部を有し、続いて、第1層緯糸21と第2層緯糸22の間で織込んで第2層緯糸22においてナックル部を有し、続いて、第4層緯糸24の下面で織込んで第4層緯糸24においてナックル部を有するように織込んでいる。かかる構成とすることにより、図1の製紙用織物1Aと比較して、経糸3を製紙用織物1Bの組織に強固に絡み合わせることができ、その結果、製紙用織物同士の接合部の強度を向上させることができる。
【0024】
図3及び図4の製紙用織物1C及び1Dの完全組織中の込数は、第1層緯糸21、第1層補助緯糸211、及び第2層緯糸22が各12本、第3層緯糸23及び第4層緯糸24が各6本であり、経糸3が12本で完全組織を構成している。
即ち、図1の製紙用織物1Aと同様に、製紙面側は緻密な組織とし、走行面側は疎な組織となる構成である。
【0025】
図3の製紙用織物1Cでは、(b)に示すように、奇数番号の経糸3は、第4層緯糸24を一箇所で織込んでいるのに対し、偶数番号の経糸3は第3層緯糸23までのみ織込んでいる完全組織である。また、(a)に示すように、第4層緯糸24は、経糸11本分の長いクリンプを走行面側に突出して有し、第1層緯糸21は、経糸6本分のクリンプを製紙面側に突出して有している。更に、(a)に示すように、第1層緯糸21及び第2層緯糸22は比較的二重性が保たれているのに対し、第3層緯糸23及び第4層緯糸24はそれぞれ最大緯糸1本分ずれて存在し、その他の製紙用織物と比較して、一層多重性が緩和されている構成である。これにより、従来よりも多重である経糸一重緯糸四重構造としても、網厚が必要以上に厚くならないようにすることができる。
【0026】
図4の製紙用織物1D及び図5の製紙用織物1Eは、(b)に示すように、図3の製紙用織物1Cと比較して、第2層緯糸22において、経糸3が平組織で織込まれている(図4及び図5の第2層緯糸22の点線四角で囲んだ箇所)という特徴を有する。かかる構成とすることにより、第1層緯糸21〜第4層緯糸24の拘束を強くすることができる結果、本実施例の製紙用織物同士の接合部の強度を向上させることができる。
【0027】
また、図5の製紙用織物1E及び図6の製紙用織物1Fは、(b)に示すように、完全組織中の緯糸の込数は、第1層緯糸21、第1層補助緯糸211及び第2層緯糸22が各12本、第3層緯糸23が6本、第4層緯糸24が3本、である。即ち、第3層緯糸23の込数と第4層緯糸24の込数の比が2:1であり、図3の製紙用織物1Cと比較して、走行面側がより疎な組織となる構成である。
かかる構成により、製紙面側で平滑性及び紙料の支持性を向上させつつ、走行面側においては更に効率的に紙料の脱水をすることができる。
【0028】
図7〜図10の製紙用織物1G〜1Jの完全組織中の込数は、第1層緯糸21、第1層補助緯糸211、及び第2層緯糸22が各14本、第3層緯糸23及び第4層緯糸24が各7本であり、経糸3が14本で完全組織を構成している。即ち、製紙面側は緻密な組織とし、走行面側は疎な組織となる構成である。これにより、製紙面側で平滑性及び紙料の支持性を向上させ、走行面側においては効率的に紙料の脱水をすることができる。
【0029】
図7の製紙用織物1Gでは、(b)に示すように、奇数番号の経糸3は、第4層緯糸24を一箇所で織込んでいるのに対し、偶数番号の経糸3は第3層緯糸23までのみ織込んでいる完全組織である。また、(a)に示すように、第4層緯糸24は、経糸13本分の長いクリンプを走行面側に突出して有していることから、走行面側の組織を疎にして紙料の水分を効率的に脱水しつつ、製紙用織物の寿命を延長することができる。更に、(b)に示すように、奇数番号の経糸3は、第1層緯糸を二箇所で織込んでいる。かかる構成とすることにより、経糸の織込みで生じる製紙面側の組織マークが均一となり、製紙用織物の平滑性を向上させることができる。
【0030】
図8の製紙用織物1Hは、(b)に示すように、図7の製紙用織物1Gと比較して、第2層緯糸22において、経糸3が平組織で織込まれている(図8の第2層緯糸22の点線四角で囲んだ箇所)という特徴を有する。かかる構成とすることにより、第1層緯糸21〜第4層緯糸24の拘束を強くすることができる結果、本実施例の製紙用織物同士の接合部の強度を向上させることができる。
【0031】
図9の製紙用織物1I及び図10の製紙用織物1Jでは、図7の製紙用織物1Gと比較して、(b)に示すように、奇数番号の経糸3と偶数番号の経糸3の両方とも、第4層緯糸24を一箇所で織込んでいる完全組織である。また、(a)に示すように、第4層緯糸24は、緯糸6本分のクリンプを走行面側に突出して有していることから、走行面との接触面積を小さくして摩擦抵抗を低減し、走行負荷を低減することができる。
【0032】
図11〜図19の製紙用織物1K〜1Sの完全組織中の込数は、第1層緯糸21、第1層補助緯糸211、及び第2層緯糸22が各16本、第3層緯糸23及び第4層緯糸24が各8本であり、経糸3が16本で完全組織を構成している。
即ち、製紙面側は緻密な組織とし、走行面側は疎な組織となる構成である。これにより、製紙面側で平滑性及び紙料の支持性を向上させ、走行面側においては効率的に紙料の脱水をすることができる。
【0033】
図11の製紙用織物1Kは、(b)に示すように、奇数番号の経糸3は、第4層緯糸24を一箇所で織込んでいるのに対し、偶数番号の経糸3は第3層緯糸23までのみ織込んでいる完全組織である。また、(a)に示すように、第4層緯糸24は、経糸15本分の長いクリンプを走行面側に突出して有していることから、走行面側の組織を疎にして紙料の水分を効率的に脱水しつつ、製紙用織物の寿命を延長することができる。更に、(b)に示すように、奇数番号の経糸3は、第1層緯糸を二箇所で織込んでいる。かかる構成とすることにより、経糸の織込みで生じる製紙面側の組織マークが均一となり、製紙用織物の平滑性を向上させることができる。
【0034】
図12の製紙用織物1Lでは、(b)に示すように、図11の製紙用織物1Kと比較して、奇数番号の経糸3は、第4層緯糸24を二箇所で織込んでいる。そして、(a)に示すように、第4層緯糸24は、経糸7本分のクリンプを有している。かかる構成とすることにより、走行面との接触面積を小さくして摩擦抵抗を低減し、走行負荷を低減することができる。
【0035】
図13の製紙用織物1Mでは、(b)に示すように、図11の製紙用織物1Kと比較して、奇数番号の経糸3と偶数番号の経糸3の両方とも、第4層緯糸24を一箇所織込んでいる完全組織である。そして、(a)に示すように、第4層緯糸24は、経糸12本分のクリンプと経糸2本分のクリンプを有している。かかる構成とすることにより、経糸12本分のクリンプ間隔を有した第4層緯糸24だけを走行面に突出させ、これにより、走行面との接触面積を少なくして製紙用織物の摩耗を低減し、製紙用織物の寿命延長を図ることができる。
【0036】
図14〜図19の製紙用織物1N〜1Sでは、(b)▲1▼及び▲2▼に示すように、第2層緯糸22と経糸3は平織に近い状態で織込まれている。かかる構成とすることにより、緯糸の拘束を向上させて、製紙用織物の接合部の強度を向上させることができる。更に、図17〜図19の製紙用織物1Q〜1Sでは、(b)▲1▼に示すように、奇数番号の経糸3において、経糸3が、第1層緯糸21の上面から第3層緯糸23と第4層緯糸24の間で織込んで第3層緯糸23においてナックル部を有し、続いて、第1層緯糸21と第2層緯糸22の間で織込んで第2層緯糸22においてナックル部を有し、続いて、第4層緯糸24の下面で織込んで第4層緯糸24においてナックル部を有する完全組織である。上記のような各構成とすることにより、経糸を組織に強固に絡み合わせることができ、その結果、織物同士の接合部の強度を向上させることができる。
【0037】
尚、本発明においては、前記具体的実施例に示すものに限られず、目的、用途に応じて種々変更した実施例とすることができる。
【0038】
【発明の効果】
本発明の製紙用織物は、上下四層に配置された緯糸と、これら緯糸を織り成す一重の経糸とからなり、該経糸10〜16本で完全組織とする構成を採用することにより、従来の製紙用織物と比較して、平滑性、紙料支持性、及び接合部の強度を向上させることができると共に、優れた脱水性を有し、寿命延長を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の製紙用織物1Aの完全意匠図(a)及び縦断面模式図(b)である。
【図2】本実施例の製紙用織物1Bの完全意匠図(a)及び縦断面模式図(b)である。
【図3】本実施例の製紙用織物1Cの完全意匠図(a)及び縦断面模式図(b)である。
【図4】本実施例の製紙用織物1Dの完全意匠図(a)及び縦断面模式図(b)である。
【図5】本実施例の製紙用織物1Eの完全意匠図(a)及び縦断面模式図(b)である。
【図6】本実施例の製紙用織物1Fの完全意匠図(a)及び縦断面模式図(b)である。
【図7】本実施例の製紙用織物1Gの完全意匠図(a)及び縦断面模式図(b)である。
【図8】本実施例の製紙用織物1Hの完全意匠図(a)及び縦断面模式図(b)である。
【図9】本実施例の製紙用織物1Iの完全意匠図(a)及び縦断面模式図(b)である。
【図10】本実施例の製紙用織物1Jの完全意匠図(a)及び縦断面模式図(b)である。
【図11】本実施例の製紙用織物1Kの完全意匠図(a)及び縦断面模式図(b)である。
【図12】本実施例の製紙用織物1Lの完全意匠図(a)及び縦断面模式図(b)である。
【図13】本実施例の製紙用織物1Mの完全意匠図(a)及び縦断面模式図(b)である。
【図14】本実施例の製紙用織物1Nの完全意匠図(a)及び縦断面模式図(b)である。
【図15】本実施例の製紙用織物1Oの完全意匠図(a)及び縦断面模式図(b)である。
【図16】本実施例の製紙用織物1Pの完全意匠図(a)及び縦断面模式図(b)である。
【図17】本実施例の製紙用織物1Qの完全意匠図(a)及び縦断面模式図(b)である。
【図18】本実施例の製紙用織物1Rの完全意匠図(a)及び縦断面模式図(b)である。
【図19】本実施例の製紙用織物1Sの完全意匠図(a)及び縦断面模式図(b)である。
【符号の説明】
1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H,1I,1J,1K,1L,1M,1N,1O,1P,1Q,1R,1S;製紙用織物、21;第1層緯糸、211;第1層補助緯糸、22;第2層緯糸、23;第3層緯糸、24;第4層緯糸、3;経糸。

Claims (15)

  1. 上下四層に配置された第1層緯糸、第2層緯糸、第3層緯糸及び第4層緯糸と、これら緯糸を織り成す一重の経糸とからなり、該経糸A本(A:10又は12)で完全組織を構成し、上記経糸は、製紙面側では第1層緯糸を少なくとも1回織込んでいることを特徴とする経糸一重緯糸四重構造の製紙用織物。
  2. 上下四層に配置された第1層緯糸、第2層緯糸、第3層緯糸及び第4層緯糸と、これら緯糸を織り成す一重の経糸とからなり、該経糸B本(B:14又は16)で完全組織を構成し、上記経糸は、製紙面側では第1層緯糸を少なくとも2回織込んでいることを特徴とする経糸一重緯糸四重構造の製紙用織物。
  3. 上記完全組織の中で、上記第1層緯糸〜第4層緯糸と経糸の織込みパターンが交互に入れ替わる請求項1又は2記載の経糸一重緯糸四重構造の製紙用織物。
  4. 上記完全組織の中で、上記第4層緯糸は(経糸の本数−1)本分のクリンプを有する請求項1乃至3のいずれかに記載の経糸一重緯糸四重構造の製紙用織物。
  5. 上記完全組織の中で、上記第4層緯糸は経糸(〔B−2〕/2)本分のクリンプを有する請求項2又は3記載の経糸一重緯糸四重構造の製紙用織物。
  6. 上記完全組織の中で、上記経糸の本数が16本であり、上記経糸は全て第4層緯糸まで織込み、且つ上記第4層緯糸のクリンプとして、経糸12本分のクリンプと経糸2本分のクリンプとが交互に現れる請求項2又は3記載の経糸一重緯糸四重構造の製紙用織物。
  7. 上記完全組織の中で、上記第1層緯糸が経糸6本分のクリンプを有する請求項1、3又は4に記載の経糸一重緯糸四重構造の製紙用織物。
  8. 上記第1層緯糸と上記第2層緯糸の込数の比率が、(2〜4):1である請求項1乃至7のいずれかに記載の経糸一重緯糸四重構造の製紙用織物。
  9. 上記第2層緯糸と上記第3層緯糸の込数の比率が、(1〜2):(2〜1)である請求項1乃至8のいずれかに記載の経糸一重緯糸四重構造の製紙用織物。
  10. 上記第3層緯糸と上記第4層緯糸の込数の比率が、(1〜2):1である請求項1乃至9のいずれかに記載の経糸一重緯糸四重構造の製紙用織物。
  11. 上記第3層緯糸と上記第4層緯糸の線径の比率が、1:(1〜1.5)である請求項1乃至10のいずれかに記載の経糸一重緯糸四重構造の製紙用織物。
  12. 上記第3層緯糸が上記第2層緯糸に対して縦方向に0.1〜1本分ずれて織込まれている請求項1乃至11のいずれかに記載の経糸一重緯糸四重構造の製紙用織物。
  13. 上記第4層緯糸が上記第3層緯糸に対して縦方向に0.1〜1本分ずれて織込まれている請求項1乃至12のいずれかに記載の経糸一重緯糸四重構造の製紙用織物。
  14. 上記経糸が、上記第1層緯糸の上面から上記第3層緯糸と上記第4層緯糸の間で織込んで上記第3層緯糸においてナックル部を有し、続いて、上記第1層緯糸と上記第2層緯糸の間で織込んで上記第2層緯糸においてナックル部を有し、続いて、上記第4層緯糸の下面で織込んで上記第4層緯糸においてナックル部を有する請求項1乃至13のいずれかに記載の経糸一重緯糸四重構造の製紙用織物。
  15. 上記第2層緯糸が上記経糸と1回平組織で織込まれる請求項1乃至14のいずれかに記載の経糸一重緯糸四重構造の製紙用織物。
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