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JP4578747B2 - パッシブラジエータ - Google Patents

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JP4578747B2
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【0001】
本発明は、レームと、このフレームに連結しかつ並進軸線に沿ってフレームに対して移動可能なラジエータ本体とを具える受動発振子即ちパッシブラジエータに関するものである。
【0002】
このようなラジエータは米国特許第3,669,215号に記載されており、低音反射型即ちバスレフ(bass reflex)型のスピーカ装置に使用するよう設計されるものである。既知のパッシブラジエータは、バスケット形の降れと、このフレームから懸垂した円錐形本体とを有する。使用される懸垂形態は、円錐形本体の最大周縁リムとフレームとの間に延在する変形可能な懸垂リングによって行う。円錐形本体の最小周縁リムにプレートを固定し、更に、このプレートを3個の弾性ワイヤ素子を介してフレームの後方部分に固定する。この懸垂によって円錐形本体がフレームに対して限定範囲内の移動が可能になり、円錐形本体が大きな側方寸法を有する場合のみ大きな容積放出即ち、大量の空気の放出を行うことができる。
【0003】
本発明の目的は、ラジエータが限られた横方向寸法しか持たない場合でも比較的大きな空気容積放出を可能にする上述の受動発振子即ち、パッシブラジエータを得るにある。
【0004】
この目的を達成するため、本発明に係るパッシブラジエータは、前記ラジエータ本体に、中心質量素子と、前記中心質量素子に対して同心状に位置決めした1個の質量素子と、前記中心質量素子と前記質量素子を移動可能に連結する少なくとも1個の弾性環状連結素子により構成された第1の連結ユニットと、前記質量素子を前記フレームに移動可能に固定する少なくとも1個の弾性環状連結素子により構成された第2の連結ユニットとを備え、前記中心質量素子が第1の連結ユニットとともに質量ばね系を生じ、前記質量素子は前記第1及び第2の連結ユニットとともに質量ばね系を生じ、前記全ての質量ばね系が同一の共振周波数を有する構成としたことを特徴とする。
また、この目的を達成するため、本発明に係るパッシブラジエータは、フレームと、前記フレームに連結しかつ並進軸線に沿ってフレームに対して移動可能なラジエータ本体とを具えるパッシブラジエータにおいて、前記ラジエータ本体に、中心質量素子と、前記中心質量素子に対して同心状に位置決めした少なくとも2個の質量素子と、前記中心質量素子と前記中心質量素子に隣接する質量素子を移動可能に連結する少なくとも1個の弾性環状連結素子により構成された第1の連結ユニットと、隣接する複数の質量素子相互を移動可能に連結する少なくとも2個の弾性環状連結素子により構成された第2の連結ユニットと、前記フレームに隣接する質量素子をフレームに移動可能に固定する少なくとも1個の弾性環状連結素子により構成された第3の連結ユニットとを備え、前記中心質量素子が前記第1の連結ユニットとともに質量ばね系を生じ、同心状に配列した前記質量素子は当該質量素子の内側及び外側で隣接する前記第1乃至第3の連結ユニットとともにそれぞれ質量ばね系を生じ、前記全ての質量ばね系が同一の共振周波数を有する構成としたことを特徴とする。
【0005】
弾性連結素子によって相互連結した2個又はそれ以上の質量素子を使用することにより、存在する質量素子のそれぞれが使用中の全体空気放出に寄与する多重懸垂構造となる。各質量素子はそれぞれ動作中隣接の質量素子に対してラジエータ本体の並進軸線に沿って移動し、個別の移動の集積が全体としてのフレームに対する移動となる。このようにして比較的大きい質量素子の移動が得られ、比較的小さいラジエータ本体でも相当大きい容積移動が可能になる。使用中の寄生共振に対抗するためには、上述の本発明によるパッシブラジエータに存在する質量ばね系が同一又は実質的に同一の共振周波数を有することが必要であることを見いだした。この条件を満たさない場合には、個々の質量素子の移動の位相がずれて、使用中に深刻な音響歪み及び/又は減衰を生ずる。
【0006】
国際公開WO‐A97/46047号には、フレームと、質量素子と、この質量素子とフレームとの間に延在するサブフレームとを有し、質量素子を第1弾性懸垂リングによってサブフレームに移動可能に固定し、またサブフレームを第2弾性懸垂リングによってフレームに移動自在に固定したパッシブラジエータが記載されている。質量素子の最大ストロークはこのような各懸垂リングの最大ストロークの合計によって規定される。この既知の構造ではそれ相当の容積放出が可能であるが、より高い出力では低周波数帯域での高調波ひずみを防止するためより大きい最大ストロークが望ましい。
【0007】
本発明によるパッシブラジエータの実施例においては、連結ユニットは、主にラジエータ本体の並進軸線に沿う質量素子の移動を可能にし、それ以外の運動には抵抗を示すようにする。この実施例においては、動作中における質量素子相互の好ましくない傾動を防止する。このような質量素子相互の傾動は音響再生にひずみをもたらす。環状連結素子はそれ自体既知のポリウレタン又はゴムのような弾性材料で形成し、好適には、それぞれ折り曲げ構造又は溝形構造にする。連結素子の形状及び寸法は、動作中に生ずる圧力変動に対する必要な抵抗性及び可撓的変形能力によって規定される比較的狭い許容範囲内にあり、質量素子の移動中にもつれや衝突のような好ましくない作用がないようにする。ゆるすぎたり、又は可撓的変形を生じない連結素子は、好ましくないひずみを生じ、特に音響再生において二次及びそれより高次のひずみを生じ、不快なノイズを付加することになる。米国特許第3,664,215号に記載のラジエータの懸垂リングの寸法を大きくしたり、国際公開WO‐A97/46047号に記載のラジエータの懸垂リングの寸法を大きくしたりすることでは、満足のいく結果は得られないのはこのような理由からである。このようにして得られる大きな容積放出では、音響再生品質を損なうことになる。
【0008】
本発明によるラジエータの実施例においては、複数個の連結ユニットには、前記弾性環状連結素子の他に他の弾性環状連結素子をも含め、各連結ユニットの前記弾性環状連結素子及び前記他の弾性環状連結素子が、ラジエータ本体の並進軸線に沿って測って互いに距離をとって配置する。この実施例は、平坦な又は薄いラジエータ本体の代わりに、軸線方向寸法が大きい即ち、ラジエータ本体の並進軸線に平行な方向に大きな寸法を有するラジエータ本体を使用する場合に特に好適である。この実施例に使用される連結素子の固有の構成によってラジエータ本体の質量素子のよく規定された移動を保証し、従って、圧力変動及び/又は寄生共振の結果の揺動が回避される。
【0009】
本発明によるラジエータの実施例においては、前記質量素子の数を3個又は4個とする。これ以外の数の質量素子も可能であるが、3個又は4個の質量素子にする設計が比較的大きい空気容積放出を達成するのに実用的であることを見いだした。
【0010】
本発明によるラジエータの実施例においては連結素子を互いに同一とする。この実施例は、各質量素子が隣接の質量素子に対して同一の最大軸線方向ストロークを与える場合に好適である。実用的な実施例では、連結素子は例えば、オメガ形状にする。更に他の連結素子を設ける場合には、それ以外の連結素子に対して鏡対称位置に設け、質量素子の移動及び振幅に非対称性を生ずるのを防止するようにする。
【0011】
本発明によるラジエータの実施例においては複数個の連結素子を互いに異なる寸法にし、この寸法は中心質量素子から離れる方向に増大するものとする。この構成により、環状質量素子が存在する中心質量素子よりも、即ち、隣接の中心質量素子又は中心側に位置する質量素子よりも大きい最大移動を生ずるようにすることができる。この構成の利点は、連結素子の好ましくない変形を生ずることなく連結素子のストロークを最適に利用できる点である。
【0012】
本発明によるパッシブラジエータの実施例においては、前記ラジエータ本体及び連結ユニットが互いに1個の一体ユニットをなす構成とする。このようなユニットにおける質量素子及び連結素子は単一材料例えば、ゴムから形成すると好適である。一体ユニットはフレームの周縁に固定するスキン、特に薄いスキンとして構成する。この実施例における質量素子の数は、本明細書で説明した3個又は4個よりももっと大きい数にすることができる。
【0013】
本発明は、更に、電気力学的スピーカ及びパッシブラジエータを収納するハウジング又はキャビネットを有するスピーカ装置に関するものである。スピーカはそれ自体既知のタイプとすることができる。スピーカ装置に設ける本発明によるパッシブラジエータは、請求項1乃至7のうちのいずれか一項に記載のように構成する。本発明による連結ユニット及びパッシブラジエータの系により、ハウジング内での圧力変動によって決まる質量素子の相対移動が可能になり、この移動が全体的に大きな空気放出を生じ、従って、比較的大きな音圧を得ることができる。このような系において、種々の連結ユニットがハウジング内の圧力変動の影響の下でラジエータの全体的移動質量に十分調和し、また同調周波数いわゆるこの系のヘルムホルツ共鳴周波数に調和するストロークを可能にする。
【0014】
更に、本発明は、オーディオ、及びできればビジュアルの情報を提供する装置に関し、この装置に本発明によるスピーカ装置を設ける。
【0015】
以下に図面につき、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0016】
従属請求項で定義される特徴の種々の組み合わせも可能である。
図1に示す本発明による受動発振子即ちパッシブラジエータは、低音反射型即ちバスレフ(bass reflex)型スピーカ装置に好適である。このラジエータは、フレーム1と、このフレーム1に対して並進軸線Tに沿って移動自在のラジエータ本体3と、このラジエータ本体3をフレーム1に可撓的に連結する連結手段とを有する。この実施例のフレーム1は円筒形である。この実施例のラジエータ本体3は、中心質量素子3aと、この質量素子3aの周りに同心状に配列した3個の質量素子3b,3c,3dを有する。この実施例の中心質量素子3aは2個の凸状閉鎖端面を有する筒状体として構成する。この実施例の他の質量素子3b,3c,3dも筒状体として構成するが、開放した端面を有するものとする。これら筒状体には閉鎖した筒壁又は多少開放した筒壁を設ける。この実施例の上述の連結手段は4個の連結ユニット5a,5b,5c,5dを有する。3個の連結ユニット5a,5b,5cはそれぞれ互いに隣接する素子3a,3b;3b,3c;及び3c,3dを互いに移動自在に連結する。連結ユニット5dは質量素子3dをフレーム1に移動自在に連結する。この実施例では、連結ユニット5a,5b,5c及び5dは、それぞれ2個の環状連結素子5a1,5a2;5b1,5b2;5c1,5c2;及び5d1,5d2よりなる。この実施例のこれら連結素子はオメガ形状の断面を有し、ゴムから形成する。環状連結素子の端縁を質量素子3a,3b,3c,3d、及びフレーム1に例えば、それ自体既知の接着剤を塗布してまた形状を考慮して連結し、使用中に質量素子3a,3b、3c,3dが主に並進軸線Tに沿って移動するとともに、連結素子の材料特性は、質量素子の好ましくない傾動に逆らう作用を行う挙動を示すものとする。この実施例では、連結素子は互いに同一にし、互いに対向する2個の連結素子5a1,5a2;5b1,5b2;5c1,5c2;及び5d1,5d2の波の山がそれぞれ互いに離反するよう対称的な懸垂構成にする。
【0017】
図1に示す本発明によるパッシブラジエータでは4個の互いに独立した質量ばね系が存在する。これら質量ばね系は隣接の連結ユニット5a(即ち、隣接の連結素子5a1,5a2)を有する質量素子3a;隣接の連結素子5a1,5a2及び5b1,5b2を有する質量素子3b;隣接の連結素子5b1,5b2及び5c1,5c2を有する質量素子3c;隣接の連結素子5c1,5c2及び5d1,5d2を有する質量素子3dによって生ずる。図示の実施例の特徴の一つは、これら質量ばね系のすべては同一又はほぼ同一の共振周波数を有し、動作中質量素子3a,3b,3c,3dが常に同一位相で確実に移動することである。パッシブラジエータの信頼性のある動作は、この対策により、図1に示すアイドル状態からの中心質量素子3aの最大移動量が個別の連結ユニット5a,5b,5c,5dで許容される最大移動量の和となることで保証される。質量素子3bの最大移動量は個別の連結ユニット5b,5c,5dの最大ストロークの和に;質量素子3cの最大移動量は個別の連結ユニット5c,5dの最大ストロークの和に;質量素子3dの最大移動量は連結ユニット5dの最大ストロークに対応することは明らかであろう。大量の空気の放出は、このようにして得られたラジエータ本体3の比較的大きな最大移動量によって可能になる。
【0018】
図2に示す本発明によるパッシブラジエータは、環状フレーム11と、複数個の質量素子よりなるラジエータ本体13とを有する。ラジエータ本体13は並進軸線Tに沿ってフレーム11に対して移動自在である。この実施例では、ラジエータ本体13は、円筒形の中心質量素子13aと、2個の円筒形の質量素子13b、13cを有する。質量素子13a,13b及び13cはすべて一つの同一ゾーンに位置し、共通軸線としての並進軸線T* に同軸状に配列する。質量素子13a,13b,13cは、それぞれ弾性環状連結素子対5a1,5a2及び5b1,5b2によって機械的に2個ずつ相互連結する。質量素子13cは更に、1対の弾性環状連結素子対5c1,5c2によってフレーム11に機械的に連結する。この実施例に使用される質量素子13a,13b,13cの構成及び連結素子5a1,5a2;5b1,5b2;5c1,5c2の構成は3個の質量ばね系を生ずることを意味する。これら質量ばね系は、それぞれ、質量素子13a及び連結素子対5a1,5a2によって;質量素子13b及び連結素子対5a1,5a2、5b1,5b2によって;また質量素子13c及び連結素子対5b1,5b2,5c1,5c2によって生ずる。これらすべての質量ばね系は、同一の共振(又は固有)周波数を有する。使用される連結素子5a1,5a2;5b1,5b2;5c1,5c2は、すべて可撓性であり、並進軸線T* に平行な方向に撓み、側方への変形に対しては十分大きな抵抗を示す。この実施例における連結素子は形状を異ならせ、このようにする目的は、質量素子13a,13b,13cの軸線方向即ち、並進軸線T* に平行な方向の移動量を互いに異ならせるためである。この実施例において、連結素子対5a1,5a2は最小の軸線方向移動をもたらし、連結素子対5c1,5c2は最大軸線方向移動をもたらす。個別の質量素子13a,13b,13cの最大絶対移動量、換言すればフレーム11に対する最大移動量は、13c、13b、13cの順序で上昇し、従って、中心質量素子13aが最大の絶対移動量又は振幅を有する。
【0019】
図3に示す本発明によるパッシブラジエータは、フレーム21と、このフレーム21に固定しかつ並進軸線T**に沿って撓むことができるフォイル22とを有する。例えば、ゴム製のフォイル22は同心状の構体を設け、この構体は例えば、厚さ又は密度を変化させて、中心質量素子23aと、多数の環状質量素子23xと、環状連結素子25yを設け、相互に関連して同一の共振周波数を有する質量ばね系をなすようにする。従って、フォイル22は、質量素子、及びラジエータ本体をフレームに可撓的に連結しかつ質量素子を相互に可撓的に連結する連結素子を有するラジエータ本体を一体に収納したユニットとみなすことができる。このための好適な構体はコンピュータによる計算及び/又はシミュレーシイョンによって決定することができる。
【0020】
図4に示す本発明による低音反射即ちバスレフ(bass reflex)システムである拡声器即ち、スピーカ装置は、図1に示す実施例の本発明によるパッシブラジエータ103と、電気力学的スピーカ102を設けたハウジング又は共鳴ボックス100を有する。スピーカ102は動作中ラジエータ103を駆動し、この場合、スピーカ及びラジエータがともに音響スペクトルの低周波数帯域の音響生成を確実にする。従って、このシステムはサブウーハ装置といえる。この装置のハウジング100には、パッシブラジエータ103のフレーム1が通過する第1開口104と、スピーカ102のフレーム101が通過する第2開口106とを設ける。フレーム1及びフレーム101は、それぞれ開口104,106を包囲するハウジングの端縁部分100a,100bに固定する。
【0021】
パッシブラジエータについて更に説明すると、図1に関連する説明を参照して図1の実施例における質量ばね系の共振周波数は、図4のシステムのヘルムホルツ共鳴に等しいと理解されたい。
【0022】
このシステムに使用されるスピーカ102は、サブフレーム101aと、薄膜105と、及び電磁アクチュエータ107とを有する。この実施例では円錐形のサブフレーム101aはフレーム101と円錐形薄膜105との間に延在する。図示の実施例ではダストカバー117が薄膜105に存在する。サブフレーム101aは閉じた包囲面を有し、この包囲面の反対側においてフレーム101に反響開口を設ける。薄膜105は、開口109を有する前方部分105aと、管状中心素子111を有する後方部分105bを有する。アクチュエータ107の、この実施例ではコイルの形式の第1アクチュエータ部分107aをこの管状中心素子111上に配置する。コイル107aは導電体108を介してフレーム101に固定した接続接点110に電気的に接続する。アクチュエータ107は、図示の実施例では更に、環状マグネット107b1と、ヨーク部分107b2と、及びフレーム101のフレーム部分101bに固定したヨーク部分107b3とを設けた第2アクチュエータ部分107bを有する。コイル107aが延在する空隙107cをヨーク部分107b2,107b3間に設ける。アクチュエータを励起したとき、コイル107a及び従って、薄膜105は双頭矢印Xで示す軸線方向に薄膜軸線105cに沿って移動する。
【0023】
薄膜105はサブフレーム101aに懸垂し、またサブフレーム101aはスピーカ102のフレーム101に懸垂する。この目的のため、スピーカ102には、薄膜105の前方部分105aをサブフレーム101aに連結する第1可撓性連結素子113と、サブフレーム101aを前方部分105aのレベルでフレーム101に連結する第2可撓性連結素子115を設ける。この実施例では連結素子113,115はオメガ状の断面を有する環状素子として構成する。例えば、ポリウレタンで形成した連結素子113,115を薄膜105及びサブフレーム101aに、またサブフレーム101a及びフレーム101にそれぞれ接着剤によって固定する。好適には、互いに同軸状に延在する第1連結素子113及び第2連結素子115は1個の可撓性素子として構成する。
【0024】
図示の実施例ではスピーカ102に、更に、可撓性心決め素子119を設け、この心決め素子は、適当な実施例例えば、織物生地で形成した同心状の波形パターンを有する心決めディスクとして構成し、サブフレーム101aを後方部分105bに、特にこの後方部分105bの中心素子111に連結する。心決め素子119及び連結素子113,115は軸受手段をなし、この軸受手段は矢印Xに沿う軸線方向にたるみを有して撓むことができるが、それ以外の方向には剛性を示し、サブフレーム101aを含むコイル107aを有する薄膜105がフレーム101に対して規定された軸線方向移動を行うことができるようにする。図示のスピーカとは異なるスピーカも使用することができ、例えば、単独の懸垂振動系を有するスピーカを使用することができる。
【0025】
図5に示す本発明による装置は、フラットパネルのマルチメディアTVセットである。この装置にはキャビネット201を設け、このキャビネットに、画像スクリーンと、本発明によるスピーカを2個設ける。キャビネット201の前面にオン/オフ切替ユニット207を設ける。この実施例のスピーカ装置は、図4に示すスピーカ装置に対応し、図5では参照符号205を付けて説明する。従って、スピーカ装置205は、スピーカ102及び本発明によるパッシブラジエータ103を設けたハウジング100を有する。図示の装置の代わりに、本発明による装置をTVセット、モニタ、又はオーディオ装置に適用することができる。更に、装置に使用するラジエータは図2又は図3に示すような構成とするか、又は本発明の範囲内の他の構成とすることができ、また図4に示すスピーカとは異なるスピーカを使用することもできる。更にまた本発明は図1及び図2に示すラジエータの実施例に限定するものではない。3個又は4個の数ではなく、2個又は4個以上の数の質量素子を使用することもでき、またオメガ形状の連結素子以外に正弦波形状又は他の形状の適当な連結素子も使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるパッシブラジエータの第1の実施例の線図的縦断面図である。
【図2】 本発明によるパッシブラジエータの第2の実施例の線図的縦断面図である。
【図3】 ラジエータの第3の実施例の線図的縦断面図である。
【図4】 本発明によるスピーカ装置の実施例の線図的縦断面図である。
【図5】 本発明によるの実施例の線図的正面図である。

Claims (9)

  1. フレームと、前記フレームに連結しかつ並進軸線に沿ってフレームに対して移動可能なラジエータ本体とを具えるパッシブラジエータにおいて、前記ラジエータ本体に、中心質量素子と、前記中心質量素子に対して同心状に位置決めした1個の質量素子と、前記中心質量素子と前記質量素子を移動可能に連結する少なくとも1個の弾性環状連結素子により構成された第1の連結ユニットと、前記質量素子を前記フレームに移動可能に固定する少なくとも1個の弾性環状連結素子により構成された第2の連結ユニットとを備え、前記中心質量素子が第1の連結ユニットとともに質量ばね系を生じ、前記質量素子は前記第1及び第2の連結ユニットとともに質量ばね系を生じ、前記全ての質量ばね系が同一の共振周波数を有する構成としたことを特徴とするパッシブラジエータ。
  2. フレームと、前記フレームに連結しかつ並進軸線に沿ってフレームに対して移動可能なラジエータ本体とを具えるパッシブラジエータにおいて、前記ラジエータ本体に、中心質量素子と、前記中心質量素子に対して同心状に位置決めした少なくとも2個の質量素子と、前記中心質量素子と前記中心質量素子に隣接する質量素子を移動可能に連結する少なくとも1個の弾性環状連結素子により構成された第1の連結ユニットと、隣接する複数の質量素子相互を移動可能に連結する少なくとも2個の弾性環状連結素子により構成された第2の連結ユニットと、前記フレームに隣接する質量素子をフレームに移動可能に固定する少なくとも1個の弾性環状連結素子により構成された第3の連結ユニットとを備え、前記中心質量素子が前記第1の連結ユニットとともに質量ばね系を生じ、同心状に配列した前記質量素子は当該質量素子の内側及び外側で隣接する前記第1乃至第3の連結ユニットとともにそれぞれ質量ばね系を生じ、前記全ての質量ばね系が同一の共振周波数を有する構成としたことを特徴とするパッシブラジエータ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のパッシブラジエータにおいて、連結ユニットは、主にラジエータ本体の並進軸線に沿う質量素子の移動を可能にし、それ以外の運動には抵抗を示すようにしたパッシブラジエータ。
  4. 請求項3に記載のパッシブラジエータにおいて、複数個の連結ユニットには、前記弾性環状連結素子の他に他の弾性環状連結素子をも含め、各連結ユニットの前記弾性環状連結素子及び前記他の弾性環状連結素子が、ラジエータ本体の並進軸線に沿って測って互いに距離をとって配置したパッシブラジエータ。
  5. 請求項1乃至請求項2又は請求項4のいずれか一項に記載のパッシブラジエータにおいて、前記連結素子を互いに同一にしたパッシブラジエータ。
  6. 請求項1乃至請求項2又は請求項4のいずれか一項に記載のパッシブラジエータにおいて、複数個の連結素子を互いに異なる寸法にし、この寸法は中心質量素子から離れる方向に増大するものとしたパッシブラジエータ。
  7. 請求項1又は請求項2に記載のパッシブラジエータにおいて、前記ラジエータ本体及び連結ユニットが互いに1個の一体ユニットをなす構成としたパッシブラジエータ。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載のパッシブラジエータと、電気力学的スピーカとを収納するハウジング有することを特徴とするスピーカ装置。
  9. 請求項8記載のスピーカ装置を設けたオーディオ/ビジュアル情報提供装置。
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