JP4576429B2 - タキソールの免疫学的検定 - Google Patents
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Description
パクリタキセルとしても知られているタキソールは、胸部(Holmes et. al. Proc. Am. Soc. Clin. Oncol., 10, 60, 1991)、卵巣(Einzig et. al. Proc. Am. Assoc. Cancer Res., 31, 1114, 1990)及び非小細胞肺癌の治療に使用される一般的な細胞毒性薬の一である。タキソールは下式を有する。
同時に、タキソールの投与量及びその結果得られる治療効果に影響を及ぼす血中薬物濃度との間には、しばしば極めて変わりやすい関係がある。タキソールの個体内及び個体間薬物動態学的変動度は5倍程度であり(Gurney et. al., J. Clin. Oncol. 14, pp 2590-2611, 1996)、以下の因子を含む多くの因子により影響を受ける。
・臓器機能
・遺伝的調節
・病状
・年齢
・薬物-薬物相互作用
・薬物服用の時間
・薬物の投与方法
・技術関連投与
この変動の結果、異なる個体において等量の同一の薬物を投与しても劇的に異なる臨床転帰となりうる(Hon et. al. Clinical Chemistry 44, pp 388-400, 1998)。同一タキソール投与量の効果は、患者における個々の薬物クリアランス及び極限血中濃度に基づいて有意に変化する。治療薬物管理では、経口的及び静脈内の両方の薬物投与において臨床医学者が患者の変化を洞察するであろう。治療薬物管理を用いると、薬物の投与量は個々の患者により調節でき、迷惑な副作用なしに癌を効果的に治療する可能性がずっと高いであろう。
タキソールの定期的な治療薬物管理は、一般的な実験装置に適合する簡単な自動化試験の利用を必要とするであろう。これらの基準に最も適合する試験は免疫学的検定である。タキソールに関しては、放射免疫測定及び酵素免疫吸着測定法(ELISA)が報告されている(Erlanger et. al. US Patent 5,756,301, May 26, 1998)。しかしながら、この検定において使用される誘導体及び免疫原は、対応する抗体にタキソール、及びタキソール代謝産物、特に6-α-ヒドロキシパクリタキセルとの幅広い交差反応性を付与する。薬物濃度の追跡において最も効果的であるためには、抗体は活性化合物と最も特異性であり、不活性代謝産物に対して非常に低い交差反応性を示すか、まったく交差反応性を示すべきではない。
免疫原性ポリアミンポリマーと下式の化合物
本発明の検定において用いられる試薬は、ポリマーキャリヤーと式II-A及びII-Bの化合物又はそれらの混合物との複合体である。これらの複合体は、本発明の抗体との結合に関して試料中に存在するタキソールと競合する結合パートナーである。したがって、抗体と結合する複合体試薬の量は、試料中のタキソールの量と反比例するであろう。本発明によれば、検定は、抗体と結合している又はしていない前記複合体を検出及びその量を測定するいずれかの従来の測定手段を使用しうる。前記手段の使用により、結合している又はしていない複合体の量を決定しうる。一般的には、試料中のタキソールの量は、試料中のタキソールにより引き起こされる結合している又はしていない複合体の測定量を、既知の量のタキソールを含む標準又は較正曲線試料から決定された結合している又はしていない複合体の値と相関させることにより決定される。前記既知の量は、試験される試料に関して予期される範囲内である。較正曲線を作るこれらの研究は、試料に使用されるのと同一の免疫学的検定手段を用いて決定される。
本明細書の至るところで以下の定義が理解されるべきである。
本明細書の至るところで使用されている“Ph”という用語は、フェニル基を意味する。“アルキレン”という用語は、1乃至10個の炭素原子を含む2価の飽和した直鎖状又は分岐状連鎖の炭化水素置換基を意味する。
“免疫原”及び“免疫原性の”という用語は、生物において免疫反応を誘発しうる、引き起こしうる、又は発生させうる物質を言及する。
“複合体”という用語は、2つの部分の結合により形成されるいずれかの物質を言及する。本発明による典型的な複合体には、式II-A及びII-Bの化合物のような小さな分子とキャリヤー又はポリアミンポリマー、特にたんぱく質のような大きな分子との結合により形成されるものが含まれる。複合体においては、小さな分子は大きな分子上の1以上の活性サイトにおいて結合しうる。複合体という用語には、免疫原という用語も含まれる。
本明細書において使用されている“スペーサ基”又は“スペーサ”という用語は、ハプテン、キャリヤー、免疫原、ラベル、又はトレーサのような2以上の部分構造物をCH2又は官能性結合基により結合する化学構造の部分を言及する。これらのスペーサ基は、本明細書において以下に列挙されよう。スペーサ基の原子及びスペーサ基内の連鎖の原子は化学結合により結合している。好ましいスペーサ基には、直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和炭素連鎖がある。これらの炭素連鎖はまた、連鎖内又は連鎖の末端に1以上のへテロ原子を含みうる。“ヘテロ原子”とは、酸素、窒素及び硫黄からなる群から選択される炭素以外の原子を意味する。スペーサ基はまた、連鎖の一部として又は連鎖内の原子の一上の置換基として環状又は芳香族基を含みうる。
スペーサ基内の原子の数は、水素以外の原子を数えることにより判断される。スペーサ基内の連鎖内の原子数は、部分構造物が結合されている最短経路に沿って水素以外の原子の数を数えることにより判断される。官能性結合基は、ラベル又はキャリヤー又はポリアミンポリマーとハプテンの複合体を合成するためにハプテン又はスペーサ基を活性化、例えばその上に利用できる官能性サイトを提供するのに使用されうる。
ポリ(アミノ酸)免疫原性キャリヤーとして種々のたんぱく質類も使用されうる。これらの種類には、アルブミン、血清たんぱく質、リポたんぱく質等が含まれる。典型的なたんぱく質には、ウシ血清アルブミン(BSA)、キーホールリンペットヘモシアニン(KLH)、卵オボアルブミン、ウシサイログロブリン(BTG)等が含まれる。あるいは、合成ポリ(アミノ酸)が使用されうる。
免疫原性キャリヤーには、単糖類の繰り返し縮合により形成された高分子量ポリマーであるポリアミノ-多糖類も含まれうる。多糖類の例は、でんぷん、グリコーゲン、セルロース、アラビアゴムのような炭水化物ガム、寒天等である。多糖類はまた、ポリアミノ酸残基及び/又は脂質残基を含む。
免疫原性キャリヤーはまた、単独の又は前述のポリ(アミノ酸)又は多糖類の一方と結合したポリ(核酸)でもよい。
“ポリ(アミノ酸)”又は“ポリペプチド”は、アミノ酸から形成されたポリアミドである。“ポリ(アミノ酸)”は、一般的には約2,000以上の上限のない分子量を有し、標準的には10,000,000未満、通常約600,000以下の原子質量単位である。通常、免疫原性キャリヤー又は酵素が含まれているか否かに依存して、異なる範囲であろう。
“ペプチド”は、アミド(ペプチド)結合による2以上のアミノ酸の結合により形成されたいずれかの化合物であり、通常、各アミノ酸残基(NH2末端以外)のα-アミノ基が直鎖状連鎖における次の残基のα-カルボキシル基に結合しているα-アミノ酸のポリマーである。ペプチド、ポリペプチド及びポリ(アミノ酸)という用語は、本明細書においては同義語として、大きさに関する限定なしにこの種の化合物を言及するのに使用される。この種の化合物の中で最も大きなものはたんぱく質と言及される。
“抗体”という用語は、抗原の特異的たんぱく質結合パートナーを言及し、他の物質を排除して抗原に対して特異的な結合親和性を有するいずれかの物質又は物質群である。抗体という総称には、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体及び抗体フラグメントが含まれる。
“誘導体”という用語は、1以上の化学反応により親化合物から製造された化合物又は分子を言及する。
“キャリヤー”という用語は、前述の免疫原性ポリマーのような固体粒子及び/又は高分子量ポリマーを言及する。キャリヤーが固体粒子の場合には、固体粒子にポリアミンポリマーが巻きつけられているか、塗布されているか、又は結合して、式II-A及びII-Bの化合物内の末端官能基Xに結合する1以上の反応性サイトを提供してもよい。
“較正及び対照物質”という語句は、既知の量の測定される薬物を含むいずれかの標準又は対照物質を言及する。薬物の濃度は、未知の試料に関して得られた結果を標準物質に関して得られた結果と比較することにより計算される。これは、通常較正曲線を作成することによりなされる。
“生体試料”という用語には、限定するわけではないが、いずれかの量の生物又は以前の生物からの物質が含まれる。そのような生物には、限定するわけではないが、ヒト、マウス、サル、ラット、ウサギ、ウマ、及びその他の動物が含まれる。そのような物質には、限定するわけではないが、血液、血清、血漿、尿、細胞、臓器、組織、骨、骨髄、リンパ液、リンパ節、滑膜組織、軟骨細胞、滑液マクロファージ、内皮細胞、及び皮膚が含まれる。
好ましいスペーサ基には、前述のようなスペーサ基が含まれる。特に好ましいスペーサ基は1乃至10個の炭素原子を含むアルキレン基、
式III-A及びIII-Bの化合物においては、X'は-CH2-又はスペーサを、好ましくは高分子キャリヤー上のアミン基に結合する官能基である。基X'は、キャリヤー又は免疫原のいずれかとして使用されるポリアミンポリマー中のアミノ基に結合しうる式II-A及びII-Bの化合物中の末端官能基Xから生じたものである。アミンと反応しうるいずれの末端官能基も、式II-A及びII-Bの化合物中の官能基Xとして使用しうる。好ましくはXに含まれるこれらの末端官能基は、-CO-OR3、-N=C=R4、又は-COH(式中、R3は水素であるか結合している酸素原子とともに反応性エステルと考えられ、R4は酸素又は硫黄である)である。基-N=C=R4はイソシアネート又はイソチオシアネートでもよい。OR3により形成される活性エステルには、N-ヒドロキシスクシンアミド、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール及びp-ニトロフェニルエステルのようなイミドエステルが含まれる。しかしながら、アミン基と反応しうるいずれの活性エステルも使用されうる。
カルボキシル基及び活性エステルは従来の手段によりキャリヤー又は免疫原性ポリマーと結合する。たんぱく質のようなポリアミンポリマー上のアミン基は、スペーサを本発明のポリマー、免疫原又はキャリヤー及び/又は複合体に結合するアミド基を形成する。
本発明の免疫原及び複合体においては、カルボキシル基を含むタキソールハプテン及びキャリヤー又は免疫原のポリアミンポリマー上のアミノ基との化学結合が当業者に公知の種々の方法により確立されうる。アミド結合の形成がしばしば好ましい。アミド結合は、まずカルボキシ基を脱離基試薬(例えば、N-ヒドロキシスクシンアミド、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール、及びp-ニトロフェノール等)と反応させることにより式II-A及びII-Bの化合物中のタキソールハプテンのカルボン酸部分を活性化することにより形成される。ジシクロヘキシルカルボジイミド及びジイソプロピルカルボジイミド等のような活性化試薬が使用されうる。次いで、式II-A又はII-Bのタキソールハプテン中のカルボキシル基の活性化された形を、たんぱく質キャリヤーを含む緩衝溶液と反応させる。
他方、Xが式II-A又はII-Bの化合物中の末端イソシアネート又はチオイソシアネート基である場合には、ポリアミンポリマーの遊離アミンと反応するこれらの基は、X'がポリアミンキャリヤー又は免疫原性ポリペプチド上のアミノ基と官能的に結合しているNH-CR4-(式中のR4は前述のとおりである)である式III-A又はIII-Bの複合体又は免疫原を形成する。
式Iの化合物のタキソール及びその9-ケト基は>C=Oで表され、>C=Oは9-ケト基を有するタキソールを表す。9-ケトタキソールは、タキソールと下式
NH2-O-CH2-(Y)p-X V-A
のメトキシアミンとの反応によりAが=N-O-である式II-Aの化合物と結合して、
下式の化合物を生成する。
>C=NH-O-CH2-(Y)p-X VI-A
(式中、p、Y及びXは、前述のとおりである)
式Iの化合物は、米国特許第4,039,385号に開示されているような式VI-Aのオキシルアミンを形成するためのメトキシアミンとカルボニル基とを縮合する従来の手段により、その9-オキソ基において式V-Aのメトキシアミンと反応して式VI-Aの化合物を形成する。式V-Aの化合物がいずれかの反応性アミノ又はその他の官能性置換基を含む場合には、これらの置換基は、タキソールと式V-Aの化合物との反応のまえに従来の保護基と反応させうる。式VI-Aの化合物が生成した後、これらの保護基は、式VI-Aの化合物中のオキシルアミン結合を保持しつつそのような保護基を除去する当業者に公知の手順により除去されうる。
ハロ-CO-CH2-(Y)p-X V-B
(式中、Y、p及びXは前述のとおりである)
タキソールの9-オキソ基は、塩化アンモニウム及びシアノホウ化水素ナトリウムのような還元剤を用いる還元的アミノ化により9-アミノ基に変換されうる。
タキソールの9-オキソ基のアミン基への変換には、還元的アミノ化において伝統的ないずれの条件も使用されうる。9-アミノタキソールは縮合により酸ハロゲン化物と反応してAが-NH-CO-である式II-Aのアミドを形成する。この縮合の実施には、アミドを形成するための酸ハロゲン化物とアミンとを縮合させるいずれの方法も使用されうる。
Bが-CH2-である式II-Bの7-置換化合物は、タキソールの7-ヒドロキシ基を下式のハロゲン化物と反応させることにより形成される。
ハロ-CH2-(Y)p-X V-C
(式中、p、Y及びXは前述のとおりである)
タキソールからの式II-Bの化合物の形成においては、アルコールを反応させてエーテルを形成するいずれかの従来の手段が、式V-Cの化合物とタキソールの7-ヒドロキシ位との縮合に使用されうる。式V-Cの化合物におけるハロゲン化物の使用は、アルコールとの縮合によるそのようなエーテルの形成に有効な手段を提供する。他方、式V-Cの化合物が、式II-Bの化合物を形成するこの反応を妨げうる官能基を含む場合には、これらの官能基は、前述のようにこの反応後に除去されうる適する保護基により保護されうる。
NH2-CH2-(Y)p-X VI
(式中、X、Y及びpは前述のとおりである)
まずタキソールの7-ヒドロキシ基をクロロ蟻酸基-O-CO-Clに変換する。ヒドロキシ基をクロロ蟻酸基に変換するいずれの従来の手段も使用されうる。クロロ蟻酸エステルの形成後、クロロ蟻酸エステルのハロ基を式VIの化合物のアミン基と縮合させる。この反応のまえに、タキソール及び/又は式VIの化合物上の反応性基は、前述のように従来の保護基で保護される。これらの保護基はこのハロゲン化物の縮合後前述のような従来の手段により除去されうる。
式II-A及びII-Bの化合物は、これらの化合物をポリアミン又はポリペプチドと反応させることにより本発明の免疫原及び/又は複合体試薬に変換されうる。ポリアミン又はポリペプチドが免疫学的に活性であれば、同一のポリペプチドが本発明の免疫原中のキャリヤー及び免疫原性ポリマーとして使用されうる。しかしながら、複合体の形成には、これらのポリマーは免疫原に必要な免疫反応を発現する必要はない。本発明によれば、式II-A及びII-Bの化合物においてXにより表される種々の官能基は、官能基をポリマー内に含まれるアミン基に結合させる従来の手段によりポリマー物質に複合させうる。好ましい実施態様によれば、式II-A及びII-Bの化合物において、Xはカルボン酸基である。
抗体
本発明は新規抗体及びタキソールに対するモノクローナル抗体に関する。本発明の抗血清は、本発明の免疫原で宿主動物に免疫性をあたえることにより便宜的に製造されうる。適する宿主動物には、例えば、マウス、ラット、ウサギ、モルモット等のようなげっ歯動物、又はヤギ、ヒツジ、ウマ等の高等動物が含まれる。初回の投与、採血及び追加抗原注射は、動物における免疫反応を誘発するための許容される実験記録にしたがってなされうる。例えば、好ましい実施態様においては、マウスは100μg免疫原/マウスの腹腔内初期投与及びその後の2回以上の6ヶ月にわたる50〜100μg免疫原/マウスの追加抗原注射を受けた。定期的な採血により、免疫性を与えられたマウスの血液試料について、従来の免疫学的検定を用いたタキソール結合に対する免疫反応の展開を観察した。これらの方法は、所望の活性を有する抗血清を提供する宿主を選別する便宜的な方法を提供する。抗体もまた、タキソールの主要な代謝物質に対して選別され、これらの化合物と実質的に結合していないことが示された。
宿主の脾臓、末梢血、リンパ節又はその他の組織から得られるBリンパ球は、細胞を形成するモノクローナル抗体として使用されうる。脾臓から得られるBリンパ球が最も好ましい。本発明の所望のモノクローナル抗体を産生しうるハイブリドーマは、そのようなBリンパ球と、ハイブリッド細胞に長期間の組織培養安定性を付与する細胞株である死なない細胞株との融合により得られる。本発明の好ましい実施態様においては、死なない細胞はリンパ芽球様細胞又は骨髄腫細胞のような形質細胞種細胞、細胞ばかりでなく悪性種を産生する抗体自身でもよい。タキソールモノクローナル抗体を産生するマウスハイブリドーマは、マウスの骨髄腫細胞及びタキソール-たんぱく質複合体に対して免疫が付与されたマウスの脾臓細胞との融合により形成される。キメラ及びヒト化モノクローナル抗体は、ハイブリドーマ細胞からの遺伝子を示す抗体のクローンを作成し、マウスの種々の領域のサブシークエンスをヒトの一定領域に結合するか又はヒトのフレームワーク領域とドナーのマウス又はラットの免疫グロブリンからの相補性決定領域とを結合するための当業者に公知の遺伝子組み換え法を用いることにより製造しうる。親和性の強められた抗体を提供するマウスのモノクローナル抗体のヒト化を実施する改良方法は、国際特許願第WO 92/11018号に説明されている。
本発明の抗体は、前述の代謝産物のようなタキソールの代謝産物との交差反応性を実質的に有することなくタキソール選択性である。実質的に交差反応性を示さないことにより、本発明の抗体は、タキソールと比較してこれらの代謝産物との交差反応性が10%未満であることを意味する。本発明の抗体は、ドセタキセルのようなその他のタキソール様化合物と反応性でもよい。
免疫学的検定
抗体に結合した式II-A及びII-Bの化合物から形成された複合体の量の測定には、種々の方法を使用しうる。その一においては、複合体と抗体の結合が蛍光プローブ複合体の回転率の低下を引き起こす。液体混合物中の蛍光プローブ複合体の回転率の低下量は、米国特許第4,269,511号及び米国特許第4,420,568号に開示されているような蛍光偏光技術により検出されうる。
他方、これらの検定は、マイクロタイタープレートのような固体支持体又は固体粒子を含むいずれかのその他の従来の固体支持体に結合した抗体又はタキソール複合体のいずれかを用いることにより実施しうる。抗体及びたんぱく質のそのような固体粒子への結合は当業者には公知である。そのような結合の実施にはいずれかの従来の方法が使用されうる。多くの場合には、測定を助けるために、抗体と結合している又は結合していない式II-A及びII-Bの化合物から形成された複合体の量の検出における援助として、抗体、複合体又は固体粒子上に、放射性ラベル又は酵素ラベルのようなラベルをつけうる。その他の適するラベルには、発色団、蛍光プローブ等が含まれる。
これらの必須の試薬のほかに、補助試薬のような添加剤、例えば、安定剤、緩衝剤等が含まれうる。種々の試薬の相対量は、検定の感度を実質的に最適にする試薬の溶液内濃度を提供するために幅広く変化しうる。試薬は溶液状態又は乾燥粒子として、通常、溶解時に検定を実施するのに適する濃度を有する試薬溶液を提供する賦形剤を含む凍結乾燥粒子として提供されうる。
実施例
THF テトラヒドロフラン
EA エチルアルコール
EtOAc 酢酸エチル
DCM ジクロロメタン
DMAP ジメチルアミノピリジン
NHS N-ヒドロキシスクシンイミド
EDC 1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩
TLC 薄層クロマトグラフィー
ANS 8-アニリノ-1-ナフタレンスルホン酸
i.p. 腹腔内
HRP ホースラディッシュペルオキシダーゼ
TMB 3,3',5,5'-テトラメチルベンジジン
TRIS トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩酸塩
BSA ウシ血清アルブミン
BTG ウシサイログロブリン
PBS リン酸緩衝生理食塩水
di 脱イオン水
タキソール誘導体[5]の調製(スキーム1)
タキソール1(1.685g)を、アルゴンの連続流下の三口フラスコ内の新たに蒸留した26mLのジクロロメタン中に入れた。 この添加中温度を−15℃に保持し、ジイソプロピルアミン(1当量)及びアリルクロロホルメート(1.1当量)も添加した。反応混合物の温度を室温にして4時間撹拌した。この後40mLのジクロロメタンを添加して反応混合物を0.1N HCl(60mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、回転エバポレータ(?rotavap)で濃縮して、タキソールの2'ヒドロキシル基が保護されている生成物2を形成した。この生成物を2日間デシケーター内に置き、更に精製することなく次の工程及び実施例2で使用した。
次いで生成物2を、アルゴン雰囲気下で−15℃の温度に保持しながら40mLのTHFに溶解させた。次いでこの溶液にまずNaH(2当量)を添加し、10分後に5-ブロモ吉草酸(1.1当量を3mLのTHFに溶解させてゆっくり添加した)を添加すると、反応混合物中に生成物として生成物3が得られた。生成物3のTLC確認後、4.4mLの2N HClをこの反応混合物に滴下した。生成物3を含む反応混合物を水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、回転エバポレータで濃縮して精製した。生成物3はシリカゲルカラムで精製し、15%EtOAc:DCM乃至20%EtOAc:DCMで溶離すると、1.1611gの純粋な生成物3が得られた。
タキソール誘導体[8]の調製(スキーム2)
6-アミノヘキサン酸(3g、22.87mmol)のアリルアルコール(14mL、過剰)懸濁液に塩化チオニルをゆっくり添加した。反応混合物を室温において一晩撹拌すると、4-アミノヘキサン酸アリルエステル6が得られた。過剰のアリルアルコールを除去した後、6-アミノヘキサン酸アリルエステル(3.9g、白色結晶固体)を高圧下で乾燥させた。
実施例1で形成したアリルで保護したタキソール生成物2(400mg、0.43mmol)及びDMAP(191.5mg、1.57mmol)のDCM(10mL)溶液に、窒素雰囲気下でトリエチルアミン(1.57mmol)次いでp-ニトロフェニルクロロホルメート(103mg、0.51mmol)を添加した。次いで反応混合物を室温において5.5時間撹拌し、前述のようにして調製した白色結晶固体のアミン6(1.1当量)をDCM(2mL)に溶解させたものを添加すると生成物7が得られた。この得られた混合物を室温で一晩撹拌した。この得られた反応混合物からDCMを減圧下で除去し、粗反応生成物7を、溶剤系として15%EtOAc:DCMを用い、シリカゲルカラムで精製し、オフホワイト固体として精製された生成物7(320mg、66.1%)を得た。前述のようにして生成した生成物7をアルゴン雰囲気下で30mLのジクロロメタンに溶解させ、次いでPd(PPh3)4(0.05当量)とともにPhSiH3(6.25当量)を添加した。1.5時間後に12mLのMeOHを添加し、更に10分間撹拌した。反応混合物を蒸発させて乾燥させると、誘導体化された7-ヒドロキシタキソール生成物8が得られた。生成物8は、シリカゲルカラム(溶剤系として10%MeOH:EtOAcを用いた)で精製され、オフホワイトのゴムとして単離された(236mg、82.8%)。 出発物質からの収率は54.73%であった。
タキソール免疫原の調製
BTGの50mMリン酸緩衝液(50mM、pH7.5)溶液(36.4mg/mL)6.8mLに、ジメチルスルホキシド(DMSO)(13.8mL)を滴下して溶液を形成した。16.6mLのこの溶液に、実施例1で調製した精製された活性化N-ヒドロキシスクシンイミドエステルタキソール誘導体5(50mg/mL DMSO溶液1.26mL)を滴下した。得られた混合物を室温において一晩撹拌して、BTGを精製されたタキソール誘導体5に複合させた。次いでこの免疫原性複合体を透析により精製し、すでに記載されている方法(Wu et al., Bioconj. Chem., 8: pp 385-390, 1997, Li et al., Bioconj. Chem., 8: pp 896-905, 1997, Salamone et al., J. Forensic Sci. pp 821-826, 1998)に従って特性決定した。
タキソール抗体の調製
10匹のメスのBALB/cマウスに、完全フロインドアジュバント中で乳化させた100μg/マウスのタキソール-BTG(実施例3で調製した)を腹腔内注射して免疫性を与えた。完全フロインドアジュバント中で乳化させた100μgの/マウスのタキソール-BTGの最初の注射の4週間後に1度追加免疫した。追加免疫の10日後に、各マウスから眼窩出血により試験採血した。これらの試験採血からの抗血清は、実施例7、8a及び9において評価されるタキソール抗体を含有した。モノクローナル抗体のために、融合の4日前から開始して、マウスに100μgのタキソール-BTGのPBS溶液を3日連続して腹腔内注射した。選択したマウスから脾臓細胞を単離し、Coligan, J. E. et al., eds., Current Protocols in Immunology, 2.5.1-2.5.8, (1992), Wiley & Sons, NYの方法にしたがって、50%ポリエチレングリコール1500を用いて2×107の骨髄腫細胞SP2/0と融合させた。融合させた細胞を、20%のFetalClone I、2%のL-グルタミン(100mM)及び2%の50X HATを補ったDMEM/F12中の10個の96穴プレート上に置いた。2週間後に、ハイブリドーマ上清をELISA(実施例8b)により抗-タキソール-BTG抗体の存在について検定した。プラスのELISA結果(実施例8b)を示す穴からの細胞は24穴プレートに拡大した。ELISAによりプラスのクローンは、Coligan, J. E. et al., eds., Current Protocols in Immunology, 2.5.8-2.5.17, (1992), Wiley & Sons, NYに開示されている方法に従って希釈を限定することにより1回又は2回サブクローン化された。選択されたサブクローンからのモノクローナル抗体を含むハイブリドーマ培養上清は、競争的ELISA(実施例8a及び9)によりタキソール結合に関して確認された。これらのモノクローナル抗体は、実施例9に記載されているような間接競争的マイクロタイタープレート検定によりタキソール結合及びタキソール代謝産物との交差反応性に関して試験された。
誘導体5を用いたタキソール-BSA複合体の調製
BSAのリン酸緩衝液(50mM、pH7.5)溶液(50mg/mL)20mLに、20mLのジメチルスルホキシド(DMSO)を滴下した。18mLのこの溶液に、実施例1と同様にして調製した活性化N-ヒドロキシスクシンイミドエステルタキソール誘導体5(50mg/mL DMSO溶液0.316mL)を滴下した。混合物を室温において一晩撹拌すると、活性化エステル5及びBSAの複合体が得られた。次いでこの複合体を透析により精製し、すでに記載されている方法(Wu et al., Bioconj. Chem., 8: pp 385-390, 1997, Li et al., Bioconj. Chem., 8: pp 896-905, 1997, Salamone et al., J. Forensic Sci. pp 821-826, 1998)に従って特性決定した。
誘導体8を用いたタキソール-BSA複合体の調製
塩化メチレン(3mL)に溶解させた、25mgの、実施例2で調製したタキソール誘導体8に、EDC(28mg)及びNHS(16.8mg)を添加した。溶液を窒素雰囲気下室温において24時間撹拌した。この混合物に7mLの追加の塩化メチレン、次いで2mLの塩酸(0.3N)を添加した。反応混合物を15分間撹拌し、有機層を分離して、乾燥及び蒸発させると、タキソール誘導体8のNHS活性化エステルである非晶質の白色残渣が得られた。この残渣を2mLのDMSO中に溶解させ、1.25mLのこの溶液を40mLのBSA溶液(25mg/mL、20mL DMSO/20mL 50mMリン酸緩衝液、pH7.5)に滴下した。溶液を室温において60時間撹拌すると、BSA及びタキソール誘導体8の複合体が得られた。この複合体をすでに記載されている方法(Wu et al., Bioconj. Chem., 8: pp 385-390, 1997, Li et al., Bioconj. Chem., 8: pp 896-905, 1997, Salamone et al., J. Forensic Sci. pp 821-826, 1998)に従って透析により精製した。
タキソール誘導体5を用いたマイクロタイタープレート感作方法
タキソール濃度を測定するELISA法は、たんぱく質結合に関して最適化され、プレートあたり96個の穴を含むポリスチレンマイクロタイタープレート(Nunc MaxiSorp C8 or F8 Immunomodules)で実施した。各穴は、タキソール-BSA複合体(実施例5のようにして調製した)を10μg/mLで0.05Mの炭酸水素ナトリウム、pH=9.6に溶解させたものを300μL添加し、室温で3時間培養することによりタキソール-BAS複合体で塗布した。穴を0.05Mの炭酸水素ナトリウム、pH=9.6で洗浄し、次いで5%の蔗糖、0.2%のカゼイン酸ナトリウム溶液400μLで室温において30分間ブロックした。後から塗布した溶液を除去した後、プレートを37℃で一晩乾燥した。
タキソール誘導体8を用いたマイクロタイタープレート感作方法
タキソール濃度を測定するELISA法は、たんぱく質結合に関して最適化され、プレートあたり96個の穴を含むポリスチレンマイクロタイタープレート(Nunc MaxiSorp C8 or F8 Immunomodules)で実施した。各穴は、タキソール-BSA複合体(実施例6のようにして調製した)を10μg/mLで0.05Mの炭酸水素ナトリウム、pH=9.6に溶解させたものを300μL添加し、室温で3時間培養することによりタキソール-BAS複合体で塗布した。穴を0.05Mの炭酸水素ナトリウム、pH=9.6で洗浄し、次いで5%の蔗糖、0.2%のカゼイン酸ナトリウム溶液400μLで室温において30分間ブロックした。後から塗布した溶液を除去した後、プレートを37℃で一晩乾燥した。
抗体スクリーニング方法−タイター
タキソール抗体(実施例4で製造した)をスクリーニングするELISA法は、実施例7に記載したようにしてタキソール-BSAで感作されたマイクロタイタープレートを用いて実施した。抗体スクリーニング検定は、タキソール抗体(実施例4の)を含む抗血清を、0.1%のBSA及び0.01%のチメロサールを含むリン酸緩衝生理食塩水で1:100、1:1,000、1:10,000及び1:100,000に希釈することにより実施した。モノクローナル抗体の評価の場合には、8bの方法により抗体の存在がプラスであることがみいだされた実施例4のハイブリドーマ上清を、0.1%のBSA及び0.01%のチメロサールを含むリン酸緩衝生理食塩水で1:2、1:4、1:8、1:16等に希釈した。タキソール-BSAで感作された穴(実施例7で調製した)の各々に、100μLの希釈された抗体を添加し、室温において振盪しながら10分間培養した。この培養中に抗体は穴の中でタキソール複合体と結合する。プレートの穴を、0.02MのTRIS、0.9%のNaCl、0.5%のTween-80及び0.001%のチメロサール、pH7.8で3回洗浄し、未結合抗体を除去した。穴の中でタキソール-BSA複合体と結合したタキソール抗体の量を検出するために、0.1%のBSA、0.05%のANS、0.01%のチメロサールを含むPBSで所定の特定の活性(約1/2000)に希釈された、基質とともに培養されるとマウス免疫グロブリンと特異的に結合して着色生成物を形成しうるヤギの抗マウス抗体-HRP酵素複合体(Jackson Immunoresearch)を各穴に100μL添加した。第二の-HRP複合体が穴の中でタキソール抗体と結合する室温における振盪しながらの10分間の培養後に、プレートを再び3回洗浄して未結合の第二の複合体を除去した。穴の中で測定しうる色を発現するために、洗浄後にHRPの基質であるTMB(TMB Liquid Substrate, Sigma)を100μL添加して室温における振盪しながらの10分間の培養中に色を発現させた。色の発現のための培養後に、50μLの停止液(フッ化ナトリウムの1.5%脱イオン水溶液)を各穴に添加して色の発現を停止させ、10秒の振盪後に650nmにおいて吸光度を測定した(Molecular Devices Plate Reader)。穴の中の抗体の量は測定された吸光度に比例し、1.5の吸光度における希釈度(タイター)として表された。タイターは、測定された抗体の抗体希釈度の対数(x-軸)対650nmにおける吸光度(y-軸)をグラフにして、1.5の吸光度におけるタイターを外挿することにより決定された。タイターは、実施例9に記載される間接競争的マイクロタイタープレート検定において使用される抗体の濃度(希釈度)を決定した。
抗体スクリーニング方法−モノクローナルスクリーニング
タキソールモノクローナル抗体(実施例4で製造した)をスクリーニングするELISA法は、実施例6に記載したようにしてタキソール-BSAで感作されたマイクロタイタープレートを用いて実施した。タキソール-BSAで感作された穴(実施例7bで調製した)の各々に、0.1%のBSA及び0.01%のチメロサールを含むリン酸緩衝生理食塩水50μL、次いで50μLのモノクローナル培養上清を添加し、室温において浸透しながら10分間培養した。この培養中に抗体は穴の中でタキソール複合体と結合する。プレートの穴を、0.02MのTRIS、0.9%のNaCl、0.5%のTween-80及び0.001%のチメロサール、pH7.8で3回洗浄し、未結合抗体を除去した。穴の中でタキソール-BSA複合体と結合したタキソール抗体の量を検出するために、0.1%のBSA、0.05%のANS、0.01%のチメロサールを含むPBSで所定の特定の活性(約1/2000)に希釈された、基質とともに培養されるとマウス免疫グロブリンと特異的に結合して着色生成物を形成しうるヤギの抗マウス抗体-HRP酵素複合体(Jackson Immunoresearch)を各穴に100μL添加した。ヤギの抗マウス抗体-HRP複合体が穴の中でタキソール抗体と結合する室温における振盪しながらの10分間の培養後に、プレートを再び3回洗浄して未結合のヤギの抗マウス抗体-HRP酵素複合体を除去した。穴の中で測定しうる色を発現するために、洗浄後にHRPの基質であるTMB(TMB Liquid Substrate, Sigma)を100μL添加して室温における振盪しながらの10分間の培養中に色を発現させた。色の発現のための培養後に、50μLの停止液(フッ化ナトリウムの1.5%脱イオン水溶液)を各穴に添加して色の発現を停止させ、10秒の振盪後に650nmにおいて吸光度を測定した(Molecular Devices Plate Reader)。穴の中の抗体の量は測定された吸光度に比例した。バックグラウンドの2倍より大きい吸光度を有する試料がプラスであるとされた。
IC50及び交差反応性を測定する間接競争的マイクロタイタープレート免疫学的検定方法
タキソール濃度を測定するELISA方法は、実施例7aにおいて記載したタキソール-BSAで感作したマイクロタイタープレートを用いて実施した。タキソール、baccatin III、3'-p-ヒドロキシパクリタキセル、6-α-ヒドロキシパクリタキセル及びタキソテールを、PBS中又は0.01乃至10,000ng/mLの濃度範囲にわたって0.1%のBSA及び0.01%のチメロサールを含むPBS中で10倍に希釈した。検定は、実施例8aで決定されたタイターに希釈された50μLの抗体(実施例4で製造された)とともに50μLの測定する検体を培養することにより実施した。10分間の培養(振盪しながら室温で)中に、穴の中のタキソール複合体及び検体溶液との抗体結合が競争する。この培養後に、プレートの穴を、0.02MのTRIS、0.9%のNaCl、0.5%のTween-80及び0.001%のチメロサール、pH7.8で3回洗浄し、結合されていない物質を除去した。穴の中でタキソール-BSA複合体と結合したタキソール抗体の量を検出するために、0.1%のBSA、0.05%のANS、0.01の%チメロサールを含むPBSで所定の特定の活性(約1/2000)に希釈された、基質とともに培養されるとマウス免疫グロブリンと特異的に結合して着色生成物を形成しうるヤギの抗マウス抗体-HRP酵素複合体(Jackson Immunoresearch)である第二の抗体を各穴に100μL添加した。第二の抗体-HRP複合体が穴の中でタキソール抗体と結合する室温における振盪しながらの10分間の培養後に、プレートを再び3回洗浄して未結合の第二の複合体を除去した。穴の中で測定しうる色を発現するために、洗浄後にHRPの基質であるTMB(TMB Liquid Substrate, Sigma)を100μL添加して室温における振盪しながらの10分間の培養中に色を発現させた。色の発現のための培養後に、50μLの停止液(フッ化ナトリウムの1.5%脱イオン水溶液)を各穴に添加して色の発現を停止させ、10秒の振盪後に650nmにおいて吸光度を測定した(Molecular Devices Plate Reader)。穴の中の抗体の量は測定された吸光度に比例し、試料中のタキソールの量に反比例した。検体を含む穴の中の色の吸光度を、検体を含まないそれと比較して標準曲線を作成した。所与の検体のIC50値は、検体を含まない穴の吸光度の50%を抑制するのに必要な検体の濃度と定義された。所与の検体の交差反応性は、baccatin III、3'-p-ヒドロキシパクリタキセル、6-α-ヒドロキシパクリタキセル及びタキソテールに関するIC50に対するタキソールに関するIC50の比を%で表わして計算した。実施例4において産生したタキソールポリクローナル抗体とのbaccatin III、3'-p-ヒドロキシパクリタキセル、6-α-ヒドロキシパクリタキセル及びタキソテールの交差反応性を評価するために、眼窩出血からプール抗血清を得た。このプールを、それぞれタキソールに関するIC50値が<20ng/mLである4匹のマウスの抗体と一緒にした。このプール抗体を用いて測定すると、タキソールと比較したbaccatin III、3'-p-ヒドロキシパクリタキセル、及び6-α-ヒドロキシパクリタキセルに関する相対反応性は10%未満であった。6-α-ヒドロキシパクリタキセルとの相対反応性は60%未満であった。結果は表1に示す。baccatin III、3'-p-ヒドロキシパクリタキセル、6-α-ヒドロキシパクリタキセル及びタキソテールの実施例4で産生したタキソールモノクローナル抗体との交差反応性を評価するためには、選択されたサブクローニングされたモノクローナル抗体からのハイブリドーマ上清を使用した。これらのモノクローナル抗体2種を用いて測定すると、タキソールと比較したbaccatin III、3'-p-ヒドロキシパクリタキセル、及び6-α-ヒドロキシパクリタキセルに関するの交差反応性は6%未満であった。結果は表2に示す。
IC50及び交差反応性を測定する間接競争的マイクロタイタープレート免疫学的検定方法
タキソール濃度を測定するELISA方法は、実施例7bにおいて記載したタキソール-BSAで感作したマイクロタイタープレートを用いて実施した。タキソール、baccatin III、3'-p-ヒドロキシパクリタキセル、6-α-ヒドロキシパクリタキセル及びタキソテールを、PBS中又は0.01乃至10000ng/mLの濃度範囲にわたって0.1%BSA及び0.01%チメロサールを含むPBS中で10倍に希釈した。検定は、実施例8aで決定されたタイターに希釈された50μLの抗体(実施例4で製造された)とともに50μLの測定する検体を培養することにより実施した。10分間の培養(振盪しながら室温で)中に、穴の中のタキソール複合体及び検体溶液との抗体結合が競争する。この培養後に、プレートの穴を、0.02MのTRIS、0.9%のNaCl、0.5%のTween-80及び0.001%のチメロサール、pH7.8で3回洗浄し、結合されていない物質を除去した。穴の中でタキソール-BSA複合体と結合したタキソール抗体の量を検出するために、0.1%のBSA、0.05%のANS、0.01%のチメロサールを含むPBSで所定の特定の活性(約1/2000)に希釈されたヤギの抗マウス抗体-HRP酵素複合体(Jackson Immunoresearch)である第二の抗体を各穴に100μL添加した。この第二の抗体は、基質とともに培養されるとマウス免疫グロブリンと特異的に結合して着色生成物を生成しうる。第二の抗体-HRP複合体が穴の中でタキソール抗体と結合する室温における振盪しながらの10分間の培養後に、プレートを再び3回洗浄して未結合の第二の複合体を除去した。穴の中で測定しうる色を発現するために、洗浄後にHRPの基質であるTMB(TMB Liquid Substrate, Sigma)を100μL添加して室温における振盪しながらの10分間の培養中に色を発現させた。色の発現のための培養後に、50μLの停止液(フッ化ナトリウムの1.5%脱イオン水溶液)を各穴に添加して色の発現を停止させ、10秒の振盪後に650nmにおいて吸光度を測定した(Molecular Devices Plate Reader)。穴の中の抗体の量は測定された吸光度に比例し、試料中のタキソールの量に反比例した。検体を含む穴の中の色の吸光度を、検体を含まないそれと比較して標準曲線を作成した。所与の検体のIC50値は、検体を含まない穴の吸光度の50%を抑制するのに必要な検体の濃度と定義された。所与の検体の交差反応性は、baccatin III、3'-p-ヒドロキシパクリタキセル、6-α-ヒドロキシパクリタキセル及びタキソテールに関するIC50に対するタキソールに関するIC50の比として%で表された。baccatin III、3'-p-ヒドロキシパクリタキセル、6-α-ヒドロキシパクリタキセル及びタキソテールの実施例4において産生したタキソール抗体との交差反応性を評価するために、実施例9aのプールを使用した。このプール抗体を用いて測定すると、タキソールと比較したbaccatin III、3'-p-ヒドロキシパクリタキセル、6-α-ヒドロキシパクリタキセル及びタキソテール(ドセタキセル)に関する交差反応性は2%未満であった。結果は表1に示す。選択したモノクローナル抗体を用いて測定すると(実施例9aと同様に)、タキソールと比較したbaccatin III、3'-p-ヒドロキシパクリタキセル、及び6-α-ヒドロキシパクリタキセルに関する交差反応性は9%未満であった。結果は表2に示す。
Claims (11)
- 試料中のタキソールを検出するための免疫学的検定であって、以下の工程、
(1) 試料と、選択的にタキソールと反応性であり、かつ6-α-ヒドロキシパクリタキセル及び3'-p-ヒドロキシパクリタキセルとは実質的に交差反応性ではない抗体と、キャリヤーと下式、
pは、0乃至1の整数であり、
Yは、有機スペーサ基であり、
Xは、ポリアミンポリマーと結合しうる末端官能基であり、そして
Bは、-CH2-又はCO-NH-CH2-である。)
で示される化合物との複合体とを含む混合物を提供する工程、
(2) 前記試料中のタキソール及び前記複合体を前記抗体と結合させた後、前記抗体と結合している又はしていない前記混合物中の前記複合体の量を測定し、それにより試料中のタキソールの存在を測定する工程、
を有することを特徴とする免疫学的検定。 - 前記試料が、ヒト試料である請求項1記載の免疫学的検定。
- 前記抗体が、固体支持体に結合している請求項1又は2に記載の免疫学的検定。
- 前記固体支持体が、マイクロタイタープレートである請求項4記載の免疫学的検定。
- 前記固体支持体が、ナノ粒子である請求項4記載の免疫学的検定。
- 選択的にタキソールと結合し、6-α-ヒドロキシパクリタキセル及び3'-p-ヒドロキシパクリタキセルとは実質的に結合しないことを特徴とする抗体。
- マウス、ウサギ又はラットに由来する請求項7記載の抗体。
- 前記抗体が、モノクローナル抗体である請求項7記載の抗体。
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