JP4573984B2 - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
空気入りラジアルタイヤ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4573984B2 JP4573984B2 JP2000312579A JP2000312579A JP4573984B2 JP 4573984 B2 JP4573984 B2 JP 4573984B2 JP 2000312579 A JP2000312579 A JP 2000312579A JP 2000312579 A JP2000312579 A JP 2000312579A JP 4573984 B2 JP4573984 B2 JP 4573984B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grooves
- groove
- longitudinal
- shoulder
- circumferential direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 3
- 241001315488 Inazuma Species 0.000 description 2
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
- 238000009751 slip forming Methods 0.000 description 1
- 230000001629 suppression Effects 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/12—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
- B60C11/1236—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special arrangements in the tread pattern
- B60C11/125—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special arrangements in the tread pattern arranged at the groove bottom
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気入りラジアルタイヤ、特に、トラック,バスなどの重荷重用タイヤにおけるブロック基調のトレッド模様に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トラック,バス等の重荷重用空気入りラジアルタイヤとして、周方向に連続するセンター縦溝と、周方向に連続する左右のショルダー縦溝と、周方向の間隔を有して前記センター縦溝と前記左右のショルダー縦溝とを連絡する左右の横溝と、を備え、前記各溝によって画成された左右のブロックを基調とするトレッド模様を有するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ブロック基調のトレッド模様を有するオールシーズン用の空気入りラジアルタイヤにおいては、ウェット性能、耐偏摩耗性能(ヒールアンドトゥ摩耗の防止)、通過騒音性能のそれぞれを向上することは困難であった。
すなわち、ウェット性能を向上させるにはセンター縦溝のボリューム(溝幅、溝深さ)を大きくすれば良いが、これではブロックの端縁においてのヒールアンドトゥ摩耗が激しいものとなるし、また、通過騒音性能も悪くなる(通過騒音が高くなる)傾向があった。
【0004】
なお、特開平6−270612号公報で開示の空気入りラジアルタイヤにおいては、ブロック基調のトレッド模様であって、雪氷路面における車両のふらつき現象を減少させることによって、保舵力及び操舵力を軽減させることを可能にするために、
「トレッドにタイヤ周方向に延びる少なくとも1本の主溝(縦溝)とタイヤ幅方向に延びる複数の副溝(横溝)を設け、これら主溝及び副溝によって複数のブロックを分割形成したブロックパターンを有する空気入りラジアルタイヤにおいて、ブロックの主溝に臨む両縁部に切り込み部を設けた」ものであった。
【0005】
しかしながら、タイヤにあっては、ブロックの周方向縁部が路面に踏み込むとともに離陸することを繰り返すことから、ヒールアンドトゥ摩耗が発生するものであって、ブロックの主溝(縦溝)に臨む両縁部に切り込み部を形成しても前記摩耗を防止(抑制)することはできないものであった。
そこで、本発明は、センター縦溝とショルダー縦溝との溝深さに関係をもたせるとともに、ブロックの周方向端縁部に細溝を形成することによって、ウェット性能、耐偏摩耗性能および通過騒音性能のそれぞれを向上し得る空気入りラジアルタイヤ、特に、ブロック基調のトレッド模様を有するタイヤを提供することが第1の目的である。
【0006】
また、本発明は、センター縦溝と左右のサイド縦溝および左右のショルダー縦溝の形状に関係をもたせることによって、ウエット性能、耐偏摩耗性能および通過騒音性能のそれぞれを向上し得る空気入りラジアルタイヤ、特に、ブロック基調のトレッド模様を有するタイヤを提供することが第2の目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る空気入りラジアルタイヤは、周方向に連続するセンター縦溝3と、周方向に連続する左右のショルダー縦溝4L,4Rと、周方向の間隔を有して前記センター縦溝3と前記左右のショルダー縦溝4L,4Rとを連絡する左右の横溝5L,5Rと、を備え、前記センター縦溝3、前記ショルダー縦溝4L,4Rおよび前記横溝5L,5Rによって画成された左右のブロック6L,6Rを基調とするトレッド模様7を有する空気入りラジアルタイヤ1であって、前記センター縦溝3の溝深さHは、前記ショルダー縦溝4L,4Rの溝深さH1の80%以上とされており、前記左右のブロック6L,6Rの周方向端縁側に、前記横溝5L,5Rの溝長手方向に並行する細溝6LA,6LB,6RA,6RBが横溝5L,5Rの溝深さH2よりも浅く形成され、左右のブロック6L,6Rの表面には、横溝5L,5Rを周方向に連絡する縦副溝8L,8Rが形成され、該縦副溝8L,8Rの溝底8L1,8R1を含んでタイバー9L,9Rが形成され、該タイバー9L,9Rには前記溝底8L1,8R1に開口する細溝8L2,8R2が形成され、前記横溝5L,5Rは溝底にサイピングを有しない。
【0008】
このような構成を採用したことにより、従来ではセンター縦溝の溝深さは、ショルダー縦溝の溝深さの60〜70%程度であったのを、80%以上、望ましくは90%以上としてセンター縦溝3の溝ボリュームを増大したことによって摩耗後半での排水性を良好にしてウェット性能を確保するとともに空気流れを円滑にして騒音を抑えたのであるが、反面センター溝を深くすることによる偏摩耗の発生が助長されることになる。そこで、左右のブロック6L,6Rの周方向端縁側に、横溝5L,5Rの溝長手方向に並行する細溝6LA,6LB,6RA,6RBを形成することによって、ブロック6L,6Rの周方向端縁の剛性を柔らかくして耐偏摩耗性能を向上できたのである。
【0009】
本発明に係る空気入りラジアルタイヤは、左右のブロック6L,6Rの表面に、横溝5L,5Rを周方向に連絡する縦副溝8L,8Rが形成され、該縦副溝8L,8R)の溝底8L1,8R1を含んでタイバー9L,9Rが形成され、該タイバー9L,9Rには前記溝底8L1,8R1に開口する細溝 8L2,8R2が形成されていることにより、耐偏摩耗性能が向上し、縦副溝8L,8Rの端縁によって雪氷路面における車両のふらつき現象を減少させることができる。
【0010】
更に、縦副溝8L,8Rの溝深さH4は、前記横溝5L,5Rの溝深さH2のほぼ半分以下の深さとされていることが推奨される。
このように構成することによってタイバー9L,9Rによってブロック6L,6Rが過度に横変形するのが阻止できるのである。
また、トレッド模様7は、左右のショルダー縦溝4L,4Rと周方向の間隔を有して前記左右のショルダー縦溝4L,4Rに連絡する左右のショルダー横溝11L,11Rによって画成された左右のショルダーブロック10L,10Rを含み、前記左右のショルダー横溝11L,11Rは前記左右の横溝5L,5Rの溝長手方向延長上に形成されていることが推奨される。
【0011】
このように構成したことにより、センター縦溝3の溝ボリュームの増大によって摩耗後半のウェット性能を向上できる反面、通過騒音が高くなるのを左右の横溝5L,5Rと左右のショルダー横溝11L,11Rを一本でトレッドエッジまで連続したことになって空気の流れ及び排水性を高めて騒音性能を向上(騒音抑制)しつつより一層のウェット性能の向上になったのである。
【0012】
また、本発明に係る空気入りラジアルタイヤは、周方向に連続するセンター縦溝3と、周方向に連続する左右のサイド縦溝4L−1、4R−1と、周方向に連続する左右のショルダー縦溝4L、4Rと、周方向の間隔を有して前記センター縦溝3と前記左右のサイド縦溝4L−1、4R−1とを連絡する左右の第1横溝5L、5Rと、周方向の間隔を有して前記左右のサイド縦溝4L−1、4R−1と前記左右のショルダー縦溝4L、4Rとを連絡する左右の第2横溝5L−1、5R−1と、を備え、前記各溝によって画成された左右のセンターブロック6L、6Rと左右のサイドブロック6L−1、6R−1を基調とするトレッド模様7を有する空気入りラジアルタイヤ1であって、前記センター縦溝3と前記左右のショルダー縦溝4L、4Rのそれぞれはジグザグ形状の縦溝に形成されており、前記左右のサイド縦溝4L−1、4R−1のそれぞれは、ストレート形状の縦溝に形成され、かつその溝幅が周方向交互において狭幅部Sと広幅部S1とに形成され、前記センター縦溝3の溝深さHは、前記ショルダー縦溝4L,4Rの溝深さH1の80%以上であり、前記左右のサイドブロック6L−1,6R−1の周方向端縁側に、前記左右の第2横溝5L−1,5R−1の溝長手方向に並行する細溝6LA,6LB,6RA,6RBが形成され、前記左右の第1横溝5L,5Rと前記左右の第2横溝5L−1,5R−1は周方向で位相がズラされていて前記左右のサイド縦溝4L−1,4R−1における広幅部S1の周方向前後にそれぞれ連絡されていることを特徴とするものである。
【0013】
このように、センター縦溝3と左右のショルダー縦溝4L、4Rの合計3本をジグザグ形状として周方向に連続させ、一方、左右のサイド縦溝4L−1、4R−1の合計2本をストレート形状として周方向に連続させ、トレッド部2を合計5本の縦溝で分割することによって、6列のブロック基調とされてウエット性能を向上するとともに、左右のサイド縦溝4L−1、4R−1を狭幅部Sと広幅部S1を周方向交互に形成したストレート溝とすることにより、トレッド部2が摩耗したとき、図4で示すように前記狭幅部Sが消失して左右のセンターブロック6L、6L−1、6R、6R−1が一体化となってブロック剛性が大きくなって耐摩耗性能を向上するのである。
【0014】
更に、前記左右の第2横溝5L−1、5R−1のそれぞれには左右のサイドブロック6L−1、6R−1を周方向において連結するタイバー12L、12Rが突隆形成されており、この左右のタイバー12L、12Rには細溝12L−1、12R−1が形成されていることが推奨される。
このように構成することによってタイバー12L、12Rにおいて左右のサイドブロック6L−1、6R−1が周方向において過度に変形するのを防止して、駆動性能が向上できたのである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図1を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。図1(1)は空気入りラジアルタイヤ1のトレッド部2を一部展開して示した平面図であり、図1(1)において、矢印Tで示している周方向に連続するセンター縦溝3と、周方向に連続する左右のショルダー縦溝4L,4Rと、周方向の間隔を有して前記センター縦溝3と前記左右のショルダー縦溝4L,4Rとを連絡する左右の横溝5L,5Rと、を備え、前記各溝3,4L,4R,5L,5Rによって画成された左右のブロック6L,6Rを基調とするトレッド模様7を有する。
【0016】
センター縦溝3は、周方向に「イナズマ」形状として連続されているが、これは直線状のストレート溝であっても良いが、図のように「イナズマ」形状とすることによって周方向の中途に係合段部3L,3Rを形成して駆動力、ブレーキ力等を向上できるようにすることが望ましい。
上記と同じような理由によって左右のショルダー縦溝4L、4Rは「ジグザグ」形状であり、左右の横溝5L,5Rについても「ジグザグ」形状とされているが、いずれの溝についても直線状のストレート溝とすることは構わない。
【0017】
図1(2)は図1(1)のA−A拡大断面であり、図1(3)は図1(1)のB−B拡大断面であり、この図1(2)(3)を参照すれば明らかなように、センター縦溝3の溝深さHは、ショルダー縦溝4L、4Rの溝深さH1の80%以上、望ましくは90%以上とされている。
従来例では70%程度であったのを、本発明では80%以上とすることによって溝ボリューム(断面積)を増大することによって、路面が濡れているときの排水性を向上してウェット性能を確保したのである。
【0018】
更に、図1(1)(4)を参照すると、前記左右のブロック6L,6Rの周方向端縁側に、前記横溝5L,5Rの溝長手方向に並行する細溝6LA,6LB,6RA,6RBが形成され、この細溝をブロックの周方向前後縁に形成することによってブロック前後縁の剛性を抑えることとなり、ヒールアンドトゥ摩耗を防止しているのである。
【0019】
細溝6LA,6LB,6RA,6RBの溝深さH3は、横溝の溝深さH2と同程度であっても良いが当該深さH2よりも低く(浅く)形成されており、具体的にはH3は、0.2×H2〜0.4×H2とされている。
細溝の溝深さが深く(大きく)なると、ブロック端辺6L1の剛性が極端に低くなりすぎることから、H3は0.2×H2〜0.4×H2とされており、更に、細溝の形成位置は横溝5L,5Rの端縁から3〜5mmの部分に形成され、ブロック端片6L1は幅Dが3〜5mmとされている。
【0020】
更に、図1(1)(5)を参照すると、左右のブロック6L,6Rの表面には、横溝5L,5Rのそれぞれを周方向に連絡する縦副溝8L,8Rが形成され、該縦副溝8L,8Rの溝底8L1,8R1を含んでタイバー9L,9Rが形成され、該タイバーには前記溝底8L1,8R1に開口する細幅溝8L2,8R2が形成されている。
【0021】
このように、左右のブロック6L,6Rのそれぞれの表面、すなわち、ブロック幅方向(タイヤ軸心方向)の中間部分に、縦副溝8L,8Rを形成することによって左右のブロック6L,6Rの剛性を抑えてヒールアンドトゥ摩耗を防止しているとともに、細副溝8L2,8R2を介してタイバー9L,9Rを形成することにより、細副溝8L2,8R2がブロックのタイヤ軸方向の変形乃至動きによって閉じるまでは、当該ブロック6L,6Rの剛性を抑え、閉じた後は、タイバー9L,9Rによって当該ブロック6L,6Rの剛性を確保し、ここに、偏摩耗を防止するとともに操舵時及び氷雪路走行時における横滑り抵抗を維持してグリップ力を増進するのである。
【0022】
このようなことから、細副溝8L2,8R2の深さH4はH2の半分以下の深さにすることが望ましい。
図1(1)を参照すると、左右の縦副溝8L,8Rは右下がり傾斜状のストレート溝として形成されているが、タイヤ周方向と平行するストレート溝でも、「ジグザグ」形状であっても構わない。
【0023】
図1(1)を参照すると、トレッド模様7は、左右のブロック6L,6Rの列と、一部展開して示している左右のショルダーブロック10L,10Rの列を含んで構成されている。
すなわち、左右のショルダーブロック10L,10Rの列は、左右のショルダー縦溝4L,4Rと、周方向の間隔を有して左右のショルダー縦溝4L,4Rに連絡する左右のショルダー横溝11L,11Rとによって画成されており、前記左右のショルダー横溝11L,11Rは前記左右の横溝5L,5Rの溝長手方向延長上に形成されていて、タイヤの回転によってセンター縦溝3を流れる空気又は水、雪などを段部3L,3R等を介して左右の横溝5L,5Rに導入し、この導入された水等はショルダー横溝11L,11Rが一本の連続された形態となってタイヤ外側方に円滑かつ確実に排出され、ここに、ウェット性能と騒音性能を確保しているのである。
【0024】
図2〜図4は本発明の第2の実施の形態を示しており、基本構成は、前述した第1の実施の形態と共通するので共通部分は共通符号を援用し、以下、相違する構成と作用について着目して説明する。
図2においてトレッド部2は、周方向に連続するセンター縦溝3と、周方向に連続する左右のサイド縦溝4L−1、4R−1と、周方向に連続する左右のショルダー縦溝4L、4Rと、周方向の間隔を有して前記センター縦溝3と前記左右のサイド縦溝4L−1、4R−1とを連絡する左右の第1横溝5L、5Rと、周方向の間隔を有して前記左右のサイド縦溝4L−1、4R−1と前記左右のショルダー縦溝4L、4Rとを連絡する左右の第2横溝5L−1、5R−1と、を備え、前記各溝によって画成された左右のセンターブロック6L、6Rと左右のサイドブロック6L−1、6R−1を基調とするトレッド模様7を有し、前記センター縦溝3と前記左右のショルダー縦溝4L、4Rのそれぞれはジグザグ形状の縦溝に形成されており、前記左右のサイド縦溝4L−1、4R−1のそれぞれはストレート形状の縦溝に形成され、かつ溝幅が周方向交互において狭幅部Sと広幅部S1に形成されている。
【0025】
ここに、第2実施形態における空気入りラジアルタイヤ1のトレッド部2は、センター縦溝3と左右のショルダー縦溝4L、4Rの合計3本をジグザグ形状とし、左右のサイド縦溝4L−1、4R−1をストレート形状とすることによってトレッド部2を6列のブロックを基調とするトレッド模様7としているのである。
【0026】
このようにジグザグ形状の縦溝とストレート形状の縦溝とを組み合わせることにより、ウエット性能を向上しているのである。
また、左右のサイド縦溝4L−1、4R−1は狭幅部Sと広幅部S1とを周方向交互に形成することによって、トレッド部2が摩耗したとき、図4で示すように狭幅部Sが消失し、左右のセンターブロック6L、6Rと左右のサイドブロック6L−1、6R−1が連続一体化されてブロック全体としての剛性が高くなって耐摩耗性能が向上するとともに駆動力も向上するのである。
【0027】
なお、左右のサイド縦溝4L−1、4R−1の形成位置は、図2で示すように、0.1≦A/TW≦0.23にすることが望ましく、また、左右のショルダー縦溝4L、4Rの形成位置は、図2で示すように、0.23≦B/TW≦0.37にすることが望ましい。
更に、前記左右の第1横溝5L、5Rと前記左右の第2横溝5L−1、5R−1は周方向で位相がズラされていて前記左右のサイド縦溝4L−1、4R−1における広幅部S1の周方向前後にそれぞれ連絡されていることが望ましく、このとき、第1・2横溝の深さは、縦溝の深さの90%以上の深さとされている。
【0028】
また、図2(2)で示すように、トレッド部2の断面形状は、左右のショルダー縦溝4L、4Rの位置まではTR1の半径(直径)の曲面に形成され、該縦溝4L、4Rを変曲点として左右のショルダーブロック10L、10Rは直線又は半径TR1より大きな半径(直径)TR2とすることにより、リム組、エアイン性を維持しながら、高速耐久性を低下させることなく耐摩耗性、耐偏摩耗性を向上している。
【0029】
また、前記変曲点を設けた場合、図2(1)で示すように、左右のショルダー縦溝4L、4Rが最もショルダー側に振れた位置のセンター側の点をmとし、最もセンター側に振れた位置のショルダー側の点をnとし、赤道からのm点、n点までのラジアル方向の距離をそれぞれBm、Bnとしたとき、Bn≧B≧Bmとなるように設定することによって、排水性の向上およびノイズ低減を図ることができる。
【0030】
更に、前記左右のサイドブロック6L−1、6R−1の周方向端縁側に、前記左右の第2横溝5L−1、5R−1の溝長手方向に並行する細溝6LA、6LB、6RA、6RBが形成されていることが推奨され、これによって、ブロック前後縁の剛性を抑えて、ヒールアンドトゥ摩耗を防止しているのである。
この細溝6LA、6LB、6RA、6RBの形成位置および形成深さは、第1実施形態(図1(4)参照)と同じようにされており、具体的には図3(1)(2)で示すように、Dは3〜5mmで、溝幅は0.6mm〜1.4mm、H3は、0.2×H2〜0.4×H2とされている。
【0031】
また、前記左右の第2横溝5L−1、5R−1のそれぞれには左右のサイドブロック6L−1、6R−1を周方向において連結するタイバー12L、12Rが突隆形成されており、この左右のタイバー12L、12Rには細溝12L−1、12R−1が形成されていることが推奨される。
このタイバー12L、12Rを形成することによって、周方向前後のサイドブロック6L−1、6R−1を一体化しており、このタイバーを形成したことによる第2横溝5L−1、5R−1の残溝はH3となり、細溝12L−1、12R−1は横溝とほぼ同じ深さまで形成されているのである。
【0032】
本発明に係る、空気入りラジアルタイヤ1の実施の形態は以上の通りであるが種々の設計変更は可能である。
例えば、ブロック6L,6Rの周方向端縁側に形成した左右の細溝6LA,6LB,6RA,6RBは、センター縦溝3、縦副溝8L,8R、ショルダー縦溝4L,4Rにそれぞれ連通(開口)したオープン形状であるが、クローズ形状(開口してない)でも、セミ・オープン形状(一方のみに開口し、他方は閉じている)であっても構わない。
【0033】
【発明の効果】
以上詳述したようにブロック基調のトレッド模様を有するオールシーズン形の本発明に係る空気入りタイヤを、車両(乗用車、トラックなど)を装着して走行させたとき、ウェット性能、耐偏摩耗性能、騒音性能および氷雪性能のいずれにおいても優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示し、(1)はトレッド模様の一部(左右ショルダー部分)を展開して示した平面図、(2)はA−A、(3)はB−B、(4)はD−D、(5)はC−Cの拡大図である。
【図2】 本発明の第2実施形態を示し、(1)は平面図、(2)は断面図である。
【図3】 図2(1)の拡大断面図であり、(1)はE−E、(2)はF−Fの断面図である。
【図4】 第2の実施形態のトレッド部が摩耗したときの平面図である。
【符号の説明】
1 空気入りラジアルタイヤ
3 センター縦溝
4L,4R 左右のショルダー縦溝
5L,5R 左右の横溝
6L,6R 左右のブロック
6LA,6LB,6RA,6RB 左右の細溝
Claims (5)
- 周方向に連続するセンター縦溝(3)と、周方向に連続する左右のショルダー縦溝(4L)(4R)と、周方向の間隔を有して前記センター縦溝(3)と前記左右のショルダー縦溝(4L)(4R)とを連絡する左右の横溝(5L)(5R)と、を備え、前記センター縦溝(3)、前記ショルダー縦溝(4L)(4R)および前記横溝(5L)(5R)によって画成された左右のブロック(6L)(6R)を基調とするトレッド模様(7)を有する空気入りラジアルタイヤ(1)であって、
前記センター縦溝(3)の溝深さ(H)は、前記ショルダー縦溝(4L)(4R)の溝深さ(H1)の80%以上とされており、
前記左右のブロック(6L)(6R)の周方向端縁側に、前記横溝(5L)(5R)の溝長手方向に並行する細溝(6LA)(6LB)(6RA)(6RB)が横溝(5L)(5R)の溝深さ(H2)よりも浅く形成され、
左右のブロック(6L)(6R)の表面には、横溝(5L)(5R)を周方向に連絡する縦副溝(8L)(8R)が形成され、
該縦副溝(8L)(8R)の溝底(8L1)(8R1)を含んでタイバー(9L)(9R)が形成され、
該タイバー(9L)(9R)には前記溝底(8L1)(8R1)に開口する細溝 (8L2)(8R2)が形成され、
前記横溝(5L)(5R)は溝底にサイピングを有しない
ことを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。 - 前記縦副溝(8L)(8R)の溝深さ(H4)は、前記横溝(5L)(5R)の溝深さ(H2)のほぼ半分以下の深さとされている
ことを特徴とする請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤ。 - 前記トレッド模様(7)は、左右のショルダー縦溝(4L)(4R)と周方向の間隔を有して前記左右のショルダー縦溝(4L)(4R)に連絡する左右のショルダー横溝(11L)(11R)によって画成された左右のショルダーブロック(10L)(10R)を含み、
前記左右のショルダー横溝(11L)(11R)は前記左右の横溝(5L)(5R)の溝長手方向延長上に形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤ。 - 周方向に連続するセンター縦溝(3)と、周方向に連続する左右のサイド縦溝(4L−1)(4R−1)と、周方向に連続する左右のショルダー縦溝(4L)(4R)と、周方向の間隔を有して前記センター縦溝(3)と前記左右のサイド縦溝(4L−1)(4R−1)とを連絡する左右の第1横溝(5L)(5R)と、周方向の間隔を有して前記左右のサイド縦溝(4L−1)(4R−1)と前記左右のショルダー縦溝(4L)(4R)とを連絡する左右の第2横溝(5L−1)(5R−1)と、を備え、前記各溝によって画成された左右のセンターブロック(6L)(6R)と左右のサイドブロック(6L−1)(6R−1)を基調とするトレッド模様(7)を有する空気入りラジアルタイヤ(1)であって、
前記センター縦溝(3)と前記左右のショルダー縦溝(4L)(4R)のそれぞれはジグザグ形状の縦溝に形成されており、
前記左右のサイド縦溝(4L−1)(4R−1)のそれぞれは、ストレート形状の縦溝に形成されかつその溝幅が周方向交互において狭幅部(S)と広幅部(S1)とに形成され、
前記センター縦溝(3)の溝深さ(H)は、前記ショルダー縦溝(4L)(4R)の溝深さ(H1)の80%以上であり、
前記左右のサイドブロック(6L−1)(6R−1)の周方向端縁側に、前記左右の第2横溝(5L−1)(5R−1)の溝長手方向に並行する細溝(6LA)(6LB)(6RA)(6RB)が形成され、
前記左右の第1横溝(5L)(5R)と前記左右の第2横溝(5L−1)(5R−1)は周方向で位相がズラされていて前記左右のサイド縦溝(4L−1)(4R−1)における広幅部(S1)の周方向前後にそれぞれ連絡されている
ことを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。 - 前記左右の第2横溝(5L−1)(5R−1)のそれぞれには左右のサイドブロック(6L−1)(6R−1)を周方向において連結するタイバー(12L)(12R)が突隆形成されており、
この左右のタイバー(12L)(12R)には細溝(12L−1)(12R−1)が形成されている
ことを特徴とする請求項4に記載の空気入りラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000312579A JP4573984B2 (ja) | 1999-11-10 | 2000-10-12 | 空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11-320243 | 1999-11-10 | ||
JP32024399 | 1999-11-10 | ||
JP2000312579A JP4573984B2 (ja) | 1999-11-10 | 2000-10-12 | 空気入りラジアルタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001199206A JP2001199206A (ja) | 2001-07-24 |
JP4573984B2 true JP4573984B2 (ja) | 2010-11-04 |
Family
ID=26570013
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000312579A Expired - Fee Related JP4573984B2 (ja) | 1999-11-10 | 2000-10-12 | 空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4573984B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4355276B2 (ja) * | 2004-11-18 | 2009-10-28 | 住友ゴム工業株式会社 | 重荷重用空気入りタイヤ |
US7762297B2 (en) * | 2004-11-18 | 2010-07-27 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Heavy duty pneumatic tire |
CN102292224B (zh) * | 2009-01-26 | 2014-09-17 | 株式会社普利司通 | 轮胎 |
DE102009003642A1 (de) * | 2009-03-19 | 2010-09-23 | Continental Reifen Deutschland Gmbh | Laufflächenprofil eines Fahrzeugluftreifens |
JP5412208B2 (ja) * | 2009-08-05 | 2014-02-12 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ |
FR2997043B1 (fr) * | 2012-10-24 | 2015-04-24 | Michelin & Cie | Bande de roulement evolutive |
JP6754186B2 (ja) * | 2015-12-14 | 2020-09-09 | Toyo Tire株式会社 | 空気入りタイヤ |
DE102016224366A1 (de) | 2016-12-07 | 2018-06-07 | Continental Reifen Deutschland Gmbh | Fahrzeugluftreifen |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03178809A (ja) * | 1989-12-07 | 1991-08-02 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 重荷重用ラジアルタイヤ |
JPH04183611A (ja) * | 1990-11-15 | 1992-06-30 | Bridgestone Corp | 氷結湿濡地表上での走行性能に優れる空気入りタイヤ |
JPH04201608A (ja) * | 1990-11-30 | 1992-07-22 | Bridgestone Corp | 氷結湿濡地表上での走行性能に優れる空気入りタイヤ |
JPH05162511A (ja) * | 1991-12-10 | 1993-06-29 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 重荷重用タイヤ |
JPH06270611A (ja) * | 1993-03-17 | 1994-09-27 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りラジアルタイヤ |
JPH08282213A (ja) * | 1995-04-18 | 1996-10-29 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 重荷重用タイヤ |
JPH1086613A (ja) * | 1996-09-19 | 1998-04-07 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ |
JP2000225813A (ja) * | 1999-02-05 | 2000-08-15 | Ohtsu Tire & Rubber Co Ltd :The | 空気入りタイヤ |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05213014A (ja) * | 1992-02-03 | 1993-08-24 | Ohtsu Tire & Rubber Co Ltd :The | 空気入りタイヤ |
-
2000
- 2000-10-12 JP JP2000312579A patent/JP4573984B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03178809A (ja) * | 1989-12-07 | 1991-08-02 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 重荷重用ラジアルタイヤ |
JPH04183611A (ja) * | 1990-11-15 | 1992-06-30 | Bridgestone Corp | 氷結湿濡地表上での走行性能に優れる空気入りタイヤ |
JPH04201608A (ja) * | 1990-11-30 | 1992-07-22 | Bridgestone Corp | 氷結湿濡地表上での走行性能に優れる空気入りタイヤ |
JPH05162511A (ja) * | 1991-12-10 | 1993-06-29 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 重荷重用タイヤ |
JPH06270611A (ja) * | 1993-03-17 | 1994-09-27 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りラジアルタイヤ |
JPH08282213A (ja) * | 1995-04-18 | 1996-10-29 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 重荷重用タイヤ |
JPH1086613A (ja) * | 1996-09-19 | 1998-04-07 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ |
JP2000225813A (ja) * | 1999-02-05 | 2000-08-15 | Ohtsu Tire & Rubber Co Ltd :The | 空気入りタイヤ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001199206A (ja) | 2001-07-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN203793050U (zh) | 充气轮胎 | |
US10766309B2 (en) | Pneumatic tire | |
JP4518641B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP4581732B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP3555777B2 (ja) | 方向性傾斜溝を有する高運動性能空気入りタイヤ | |
JP3519473B2 (ja) | 氷雪上走行用空気入りタイヤ | |
JP5114890B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2000108615A (ja) | 方向性傾斜溝を備えた乗用車用空気入りラジアル・タイヤ | |
JPH10230712A (ja) | オール・シーズン乗用車用空気入りラジアル・タイヤ | |
JP3383405B2 (ja) | ストレート溝を有する空気入りタイヤ | |
JP4800610B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP4017503B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP4475756B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP3062312B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
US6250353B1 (en) | On/off road tread for a tire | |
JP4573984B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP2001206017A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JPH11342708A (ja) | 車両用タイヤ | |
JP2001322407A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP4302218B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP4020685B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2001322406A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP3860308B2 (ja) | オール・シーズン乗用車用空気入りラジアル・タイヤ | |
JP3509387B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2002321508A (ja) | 空気入りタイヤ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070919 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100513 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100518 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100714 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100817 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100818 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |