JP4571095B2 - 原着ポリ乳酸仮撚糸及びその製造方法並びにカーペット - Google Patents
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Description
前記ポリ乳酸仮撚糸は、強度が1.5〜2.65cN/dtex、伸度が25〜50%、熱水収縮率が4〜12%、乾熱捲縮率が20〜50%であることを特徴とする原着ポリ乳酸仮撚糸。
前記紡糸糸を70〜125℃に設定された延伸ローラにより3〜6倍に延伸する工程と、
前記延伸された紡糸糸を100〜150℃に設定された熱セットローラにより熱セットする工程と、
前記熱セットされた延伸糸に加熱流体捲縮付与装置を用いて90〜160℃の加熱流体を接触させることによって糸に捲縮を付与する捲縮工程と、
前記捲縮工程を経た捲縮糸を該糸のガラス転移温度よりも低い温度まで冷却する工程と、
前記冷却工程を経た捲縮糸を、オーバーフィード率−20〜−5%の条件下で100〜140℃に設定された熱処理装置で熱処理して仮撚する仮撚工程と、
前記仮撚工程を経た糸を、オーバーフィード率10〜50%の条件下で100〜130℃に設定された熱処理装置で熱処理する熱処理工程とを包含することを特徴とする原着ポリ乳酸仮撚糸の製造方法。
前記紡糸糸を70〜125℃に設定された延伸ローラにより3〜6倍に延伸する工程と、
前記延伸された紡糸糸を100〜150℃に設定された熱セットローラにより熱セットする工程と、
前記熱セットされた延伸糸に加熱流体捲縮付与装置を用いて90〜160℃の加熱流体を接触させることによって糸に捲縮を付与する捲縮工程と、
前記捲縮工程を経た捲縮糸を該糸のガラス転移温度よりも低い温度まで冷却する工程と、
前記冷却工程を経た捲縮糸を、オーバーフィード率−20〜−5%の条件下で100〜140℃に設定された熱処理装置で熱処理して仮撚する仮撚工程と、
前記仮撚工程を経た糸を、オーバーフィード率10〜50%の条件下で100〜130℃に設定された熱処理装置で熱処理する熱処理工程とを包含することを特徴とする原着ポリ乳酸仮撚糸の製造方法。
30℃≧ S−R ≧−10℃
を満足する前項5または6に記載の原着ポリ乳酸仮撚糸の製造方法。
前記仮撚工程を経た糸を、オーバーフィード率10〜50%の条件下で100〜130℃に設定された熱処理装置で熱処理する熱処理工程とを包含することを特徴とする原着ポリ乳酸仮撚糸の製造方法。
30℃≧ S−R ≧−10℃
を満足する条件で製造するので、得られる仮撚糸の強度及び伸度ともに向上させることができる。
(1)強度:1.75〜3.5cN/dtex
(2)伸度:35〜60%
(3)総繊度:500〜2000dtex
(4)単糸繊度:1.5〜20dtex
(5)熱水収縮率:2〜8%
(6)乾熱捲縮率:5〜20%
次の(7)〜(10)の特性を備える仮撚糸である。
(7)強度が1.5〜2.65cN/dtex
(8)伸度が25〜50%
(9)熱水収縮率が4〜12%
(10)乾熱捲縮率が20〜50%。
30℃≧ S−R ≧−10℃
を満足することが特に好ましい。このような条件を満足する場合には、得られる原着ポリ乳酸捲縮糸の強度及び伸度ともに向上させることができる。中でも、下記関係式
20℃≧ S−R ≧−10℃
を満足することがより好ましく、特に好ましいのは15℃≧S−R≧−10℃の関係を満足する構成である。
図1に示す構成からなる製造装置を用いて原着ポリ乳酸捲縮糸を製造した。即ち、まずポリ乳酸投入口(10)からポリ乳酸チップ(L−乳酸98質量%とD−乳酸2質量%からなる乳酸モノマーの重合体、重量平均分子量140000、相対粘度3.2、ガラス転移温度Tg:57℃、融点Tm:170℃、軟化点温度Ts:130℃、結晶化温度Tc:115℃)100質量部を投入する一方、着色剤投入口(11)からカーボンブラックのマスターバッチ(前記ポリ乳酸75質量%、カーボンブラック25質量%の組成)4質量部を投入してベント(13)付き2軸押出機(12)内で脱気しながら230℃で溶融混練した後、2軸押出機(12)の先端に取り付けられた紡糸口金(15)の96個の円形断面(丸断面)のノズルから紡糸ビーム温度225℃で押出して3口金分をまとめて紡糸した。
仮撚加工工程の製造条件を表1に示す値に設定した以外は、実施例1と同様にして原着ポリ乳酸仮撚糸(38)を製造した。得られた原着ポリ乳酸仮撚糸の特性は表1に示したとおりである。この原着ポリ乳酸仮撚糸を用いて実施例1と同様にしてタフテッドカーペットを作製した。
紡糸口金(15)として、96個の円形断面(丸断面)のノズルを備えた紡糸口金を用いた以外は、実施例1と同様にして原着ポリ乳酸捲縮糸(6)を得た。
仮撚加工工程の製造条件を表1に示す値に設定した以外は、実施例4と同様にして原着ポリ乳酸仮撚糸(38)を製造した。得られた原着ポリ乳酸仮撚糸の特性は表1に示したとおりである。この原着ポリ乳酸仮撚糸を用いて実施例4と同様にしてタフテッドカーペットを作製した。
単繊維の断面形状が異形度1.4の略円形状である糸を用いた以外は、実施例4と同様にして原着ポリ乳酸捲縮糸(6)を製造した。この捲縮糸を用いて、仮撚加工工程の製造条件を表1に示す値に設定した以外は、実施例4と同様にして原着ポリ乳酸仮撚糸(38)を製造した。得られた原着ポリ乳酸仮撚糸の特性は表1に示したとおりである。この原着ポリ乳酸仮撚糸を用いて実施例4と同様にしてタフテッドカーペットを作製した。
実施例1で得られた原着ポリ乳酸捲縮糸(6)をそのまま用いて(仮撚加工を省略して)実施例1と同様にしてタフテッドカーペットを作製した。
紡糸口金(15)として、32個の略Y字形状断面のノズルを備えた紡糸口金を用いた以外は、実施例1と同様にして原着ポリ乳酸捲縮糸を製造した。
図1に示す構成からなる製造装置におけるポリ乳酸投入口(10)からポリ乳酸チップ(L−乳酸98質量%とD−乳酸2質量%からなる乳酸モノマーの重合体、重量平均分子量220000、相対粘度4.0)100質量部を投入する一方、着色剤投入口(11)からカーボンブラックのマスターバッチ(前記ポリ乳酸75質量%、カーボンブラック25質量%の組成)4質量部を投入してベント(13)付き2軸押出機(12)内で脱気しながら230℃で溶融混練した。2軸押出機(12)の出口でのポリ乳酸の溶融粘度が高すぎるために、ポリマー管温度225℃の紡糸ヘッド(14)までのポリマー管内での圧力損失が大きく、紡糸ヘッド(14)出口でポリ乳酸の吐出量ムラが顕著に発生した。そこで、2軸押出機(12)の温度を235℃に、ポリマー管温度を250℃に設定した。これによりポリ乳酸の吐出量は安定したが、紡糸ヘッド(14)出口でポリ乳酸が黄変し、しかも熱分解と思われる発煙も発生し、良好状態に紡糸することができなかった。
仮撚加工工程の製造条件を表2に示す値に設定した以外は、実施例1と同様にして原着ポリ乳酸仮撚糸の製造を試みたが、仮撚工程において糸が切れたため、仮撚糸を製造することはできなかった。
仮撚加工工程の製造条件を表2に示す値に設定した以外は、実施例1と同様にして原着ポリ乳酸仮撚糸を製造した。得られた原着ポリ乳酸仮撚糸の特性は表2に示したとおりである。この原着ポリ乳酸仮撚糸の乾熱捲縮率は13.5%であり、捲縮発現性が不十分であった。この原着ポリ乳酸仮撚糸を用いて実施例1と同様にしてタフテッドカーペットを作製した。
仮撚加工工程の製造条件を表3に示す値に設定した以外は、実施例1と同様にして原着ポリ乳酸仮撚糸を製造した。得られた原着ポリ乳酸仮撚糸の特性は表3に示したとおりである。この原着ポリ乳酸仮撚糸の熱水収縮率は13.7%であった。この原着ポリ乳酸仮撚糸を用いて実施例1と同様にしてタフテッドカーペットを作製した。
仮撚加工工程の製造条件を表3に示す値に設定した以外は、実施例1と同様にして原着ポリ乳酸仮撚糸の製造を試みたが、熱処理工程において糸の弛みが発生したため、仮撚糸を良好に製造することはできなかった。
仮撚加工工程の製造条件を表3に示す値に設定した以外は、実施例1と同様にして原着ポリ乳酸仮撚糸を製造した。得られた原着ポリ乳酸仮撚糸の特性は表3に示したとおりである。この原着ポリ乳酸仮撚糸の乾熱捲縮率は14.7%であり、捲縮発現性が不十分であった。この原着ポリ乳酸仮撚糸を用いて実施例1と同様にしてタフテッドカーペットを作製した。
フェノール/テトラクロロエタン=60/40(質量比)の混合溶液に試料を1g/dLの濃度となるよう溶解せしめ、20℃でウベローデ粘度管を用いて相対粘度を測定した。
試料を10mg/mLの濃度になるようクロロホルムに溶解せしめ、クロロホルムを溶媒として、東ソー製HLC8120GPCによりGPC分析を行い、重量平均分子量Mwを測定した。検出器はRI(赤外分光器)を用い、分子量の標準物質としてはポリスチレンを使用した。
ポリ乳酸を加水分解し、メタノール性水酸化ナトリウム溶液(濃度1.0N)を溶媒として高速液体クロマトグラフィー(HPLC:島津製作所LC10AD型)を使用してL−乳酸の比率を求めた。
単糸を切断後、光学顕微鏡を用いて単糸の外接円直径(B)と内接円直径(A)を測定して、B/Aの値を異形度とした(図3参照)。
USTER社製TENSORAPID3の引張試験機を用い、試料長25cm、引張速度30cm/分の条件で強力(cN)と伸度(%)を測定した。強度(cN/dtex)は、強力(cN)を総繊度で除した値である。
JIS L1013に準拠して測定した。
熱水収縮率(%)は、JIS L1013のカセ収縮率(A法)に準拠して測定した。まず、ボビンパッケージからカセ取りした原着ポリ乳酸捲縮糸を試料とする。この試料糸に総繊度dtex×0.882mN(90mg/dtex)の張力を与える荷重をかけ10秒経過した後に、試料長さ(Ls1)を測定する。無荷重状態にて98℃の熱水に30分間浸漬した後、一昼夜自然乾燥させる。この乾燥後の捲縮糸を熱水処理後の原着ポリ乳酸捲縮糸とする。この熱水処理後の原着ポリ乳酸捲縮糸に、総繊度dtex×0.882mN(90mg/dtex)の張力を与える荷重をかけ10秒経過した後に、試料長さ(Ls2)を測定する。
熱水収縮率(%)={(Ls1−Ls2)/Ls1}×100
上記式より熱水収縮率(%)を求める。
ボビンパッケージからカセ取りした原着ポリ乳酸捲縮糸を、無荷重状態で100℃の熱風で10分間処理した後、10分間自然放置する。この糸を乾熱処理後の原着ポリ乳酸捲縮糸とする。この乾熱処理後の原着ポリ乳酸捲縮糸に、総繊度dtex×0.882mN(90mg/dtex)の張力を与える定荷重をかけ10秒経過した後に、試料長さ(Lc1)を測定する。次いで、前記乾熱処理後の原着ポリ乳酸捲縮糸に、総繊度dtex×0.0176mN(1.8mg/dtex)の張力を与える定荷重をかけ10秒経過した後に、試料長さ(Lc2)を測定する。
乾熱捲縮率(%)={(Lc1−Lc2)/Lc1}×100
上記式より乾熱捲縮率(%)を求める。
本発明の原着ポリ乳酸仮撚糸の規定範囲(強度が1.5〜2.65cN/dtex、伸度が25〜50%、熱水収縮率が4〜12%、乾熱捲縮率が20〜50%)の全てを満たすものを「○」とし、上記4特性のうち少なくとも1つの特性が規定範囲を逸脱しているものを「×」とした。
カーペットを真上から見た時に、パイル表皮の隙間から基布が見える状態を目視で評価し、基布が全く見えないものを「◎◎」、基布が見えにくいものを「◎」、基布がある程度見えるものを「○」、基布がよく見えるものを「×」とした。
カーペットの耐摩耗性は、JIS L1096.17.3に規定のテーバー型摩耗試験機を用いて評価した。即ち、H−18摩耗輪を使用し、この摩耗輪に9.8Nの荷重をかけ試験台を1000回回転させて試験片を摩耗させ、その摩耗状態を目視により評価した。摩耗の非常に少ないものを「◎」、摩耗の少ないものを「○」、摩耗がある程度あるものを「△」、摩耗が多いものを「×」とした。
3…延伸ローラ
4…熱セットローラ
5…加熱流体捲縮付与装置
6…捲縮糸
20…冷却ドラム
21…交絡処理装置
32…第1熱処理装置
36…第2熱処理装置
38…原着ポリ乳酸仮撚糸
50…仮撚工程
51…熱処理工程
Claims (15)
- 断面形状が略円形状または円形状の単繊維を有し、着色剤を0.01〜3質量%含有し、相対粘度が2.8〜3.8であるポリ乳酸捲縮糸であって、強度が1.75〜3.5cN/dtex、伸度が35〜60%、総繊度が500〜2000dtex、単糸繊度が1.5〜20dtex、熱水収縮率が2〜8%、乾熱捲縮率が5〜20%であるポリ乳酸捲縮糸が仮撚加工されて得られたポリ乳酸仮撚糸からなり、
前記ポリ乳酸仮撚糸は、強度が1.5〜2.65cN/dtex、伸度が25〜50%、熱水収縮率が4〜12%、乾熱捲縮率が20〜50%であることを特徴とする原着ポリ乳酸仮撚糸。 - 前記単繊維の断面形状が異形度1.5未満の略円形状または円形状である請求項1に記載の原着ポリ乳酸仮撚糸。
- 前記着色剤として、無機顔料及び有機顔料からなる群より選ばれた少なくとも1種の顔料が用いられている請求項1または2に記載の原着ポリ乳酸仮撚糸。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の原着ポリ乳酸仮撚糸を構成繊維の少なくとも一部に用いて構成されたカーペット。
- 着色剤及びポリ乳酸を含有し、着色剤含有率が0.01〜3質量%で相対粘度が2.8〜3.8であるポリ乳酸組成物を紡糸して、単繊維の断面形状が異形度1.5未満の略円形状または円形状である紡糸糸を得る紡糸工程と、
前記紡糸糸を70〜125℃に設定された延伸ローラにより3〜6倍に延伸する工程と、
前記延伸された紡糸糸を100〜150℃に設定された熱セットローラにより熱セットする工程と、
前記熱セットされた延伸糸に加熱流体捲縮付与装置を用いて90〜160℃の加熱流体を接触させることによって糸に捲縮を付与する捲縮工程と、
前記捲縮工程を経た捲縮糸を該糸のガラス転移温度よりも低い温度まで冷却する工程と、
前記冷却工程を経た捲縮糸を、オーバーフィード率−20〜−5%の条件下で100〜140℃に設定された熱処理装置で熱処理して仮撚する仮撚工程と、
前記仮撚工程を経た糸を、オーバーフィード率10〜50%の条件下で100〜130℃に設定された熱処理装置で熱処理する熱処理工程とを包含することを特徴とする原着ポリ乳酸仮撚糸の製造方法。 - 着色剤及びポリ乳酸を含有し、着色剤含有率が0.01〜3質量%で相対粘度が2.8〜3.8であるポリ乳酸組成物を紡糸口金から押出して断面形状が異形度1.5未満の略円形状または円形状のフィラメントを得、該フィラメントを冷風で冷却した後、フィラメントを油剤で被覆することによって紡糸糸を得る紡糸工程と、
前記紡糸糸を70〜125℃に設定された延伸ローラにより3〜6倍に延伸する工程と、
前記延伸された紡糸糸を100〜150℃に設定された熱セットローラにより熱セットする工程と、
前記熱セットされた延伸糸に加熱流体捲縮付与装置を用いて90〜160℃の加熱流体を接触させることによって糸に捲縮を付与する捲縮工程と、
前記捲縮工程を経た捲縮糸を該糸のガラス転移温度よりも低い温度まで冷却する工程と、
前記冷却工程を経た捲縮糸を、オーバーフィード率−20〜−5%の条件下で100〜140℃に設定された熱処理装置で熱処理して仮撚する仮撚工程と、
前記仮撚工程を経た糸を、オーバーフィード率10〜50%の条件下で100〜130℃に設定された熱処理装置で熱処理する熱処理工程とを包含することを特徴とする原着ポリ乳酸仮撚糸の製造方法。 - 前記熱セットローラの温度を「S」とし、前記加熱流体捲縮付与装置における加熱流体の温度を「R」としたとき、下記関係式
30℃≧ S−R ≧−10℃
を満足する請求項5または6に記載の原着ポリ乳酸仮撚糸の製造方法。 - 前記延伸された紡糸糸を100℃以上であって且つポリ乳酸の軟化点温度以下の温度に設定された熱セットローラにより熱セットする請求項5〜7のいずれか1項に記載の原着ポリ乳酸仮撚糸の製造方法。
- 前記熱セットされた延伸糸に加熱流体捲縮付与装置を用いて90℃以上であって且つポリ乳酸の結晶化温度以下の温度の加熱流体を接触させることによって糸に捲縮を付与する請求項5〜8のいずれか1項に記載の原着ポリ乳酸仮撚糸の製造方法。
- 前記冷却工程と前記仮撚工程の間に、該冷却工程を経た捲縮糸に交絡処理装置を用いて交絡処理する交絡工程を有することを特徴とする請求項5〜9のいずれか1項に記載の原着ポリ乳酸仮撚糸の製造方法。
- 前記仮撚をピン仮撚装置を用いて行う請求項5〜10のいずれか1項に記載の原着ポリ乳酸仮撚糸の製造方法。
- 断面形状が略円形状または円形状の単繊維を有し、着色剤を0.01〜3質量%含有し、相対粘度が2.8〜3.8であるポリ乳酸捲縮糸であって、強度が1.75〜3.5cN/dtex、伸度が35〜60%、総繊度が500〜2000dtex、単糸繊度が1.5〜20dtex、熱水収縮率が2〜8%、乾熱捲縮率が5〜20%であるポリ乳酸捲縮糸を、オーバーフィード率−20〜−5%の条件下で100〜140℃に設定された熱処理装置で熱処理して仮撚する仮撚工程と、
前記仮撚工程を経た糸を、オーバーフィード率10〜50%の条件下で100〜130℃に設定された熱処理装置で熱処理する熱処理工程とを包含することを特徴とする原着ポリ乳酸仮撚糸の製造方法。 - 前記仮撚をピン仮撚装置を用いて行う請求項12に記載の原着ポリ乳酸仮撚糸の製造方法。
- 請求項5〜13のいずれか1項に記載の製造方法で製造された原着ポリ乳酸仮撚糸。
- 請求項14に記載の原着ポリ乳酸仮撚糸を構成繊維の少なくとも一部に用いて構成されたカーペット。
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