JP4569727B2 - 銀粉およびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、銀粉およびその製造方法に関し、特に、積層コンデンサの内部電極や回路基板の導体パターンなどの電子部品に使用できる導電性ペースト用の銀粉およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
積層コンデンサの内部電極や回路基板の導体パターンなどの電子部品に使用される導電性ペーストとして、銀粉をガラスフリットとともに有機ビヒクル中に加えて混練することにより製造される銀ペーストが使用されている。このような電子部品を小型化したり、銀粉の使用量の低減してコストを削減するため、導電性ペースト用の銀粉は、粒径が適度に小さく、粒度が揃っていることが要求される。
【0003】
このような導電性ペースト用の銀粉を製造する方法として、銀塩含有水溶液にアルカリまたは錯化剤を加えて、酸化銀含有スラリーまたは銀錯塩含有水溶液を生成した後、還元剤を加えることにより銀粉を還元析出させる湿式還元法が知られている。また、所望の粒径を有する導電性ペースト用の銀粉を製造する方法として、銀塩含有水溶液に錯化剤を加えて銀錯塩含有水溶液(銀アンミン錯体水溶液)を生成した後、微量の有機金属化合物の存在下で還元剤を添加することにより、所望の粒径を有する銀粉を製造する方法が知られている(特開平8−176620号参照)。この方法によれば、有機金属化合物の添加量を変えることにより、所望の粒径を有する球状銀粉を得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の銀粉の製造方法によって粒径の小さい銀粉を製造しようとすると、銀粉の粒径を小さくするにしたがって、その銀粉を使用した導電性ペーストの粘度が増大してしまうという問題がある。すなわち、粒径が小さく且つ導電性ペーストに使用した場合の導電性ペーストの粘性が低い銀粉を製造することができないという問題がある。
【0005】
したがって、本発明は、このような従来の問題点に鑑み、銀の粒径や粒度分布を実質的に変化させることなく銀の粒子表面に存在する凹凸や角張った部分を滑らかにすることにより、粒径が小さく且つ導電性ペーストに使用した場合の導電性ペーストの粘性が低い銀粉およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、銀の粒子同士を機械的に衝突させる表面平滑化処理を施すことにより、銀の粒径や粒度分布を実質的に変化させることなく銀の粒子表面に存在する凹凸や角張った部分を滑らかにすることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明による銀粉の製造方法は、湿式還元法で製造された銀の粒子同士を機械的に衝突させる表面平滑化処理を施すことを特徴とする。
【0008】
この表面平滑化処理は、粒子を機械的に流動化できる装置、例えばヘンシェルミキサーなどの筒型高速攪拌機を用いて行うことができる。また、表面平滑化処理によって得られる銀粉の平均粒径は、好ましくは0.1乃至10μm、さらに好ましくは5μm以下である。
【0009】
また、本発明による銀粉は、平均粒径が0.1乃至10μmの銀粉であって、この銀粉80重量%に25℃で粘度が0.2乃至0.6Pa・secのエポキシ樹脂20重量%を混練して得られる混練物の粘度をE型粘度計により25℃、1rpmで測定したときの粘度が135Pa・sec以下、または、平均粒径が0.1乃至10μmの銀粉であって、この銀粉80重量%に25℃で粘度が0.2乃至0.6Pa・secのエポキシ樹脂20重量%を混練して得られる混練物の粘度をE型粘度計により25℃、3rpmで測定したときの粘度が90Pa・sec以下であることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明による銀粉の製造方法の実施の形態では、湿式還元法により銀粉を製造した後、銀の粒子同士を機械的に衝突させる表面平滑化処理を施す。
【0011】
湿式還元法は、銀塩含有水溶液にアルカリまたは錯化剤を加えて、酸化銀含有スラリーまたは銀錯塩含有水溶液を生成した後、還元剤を加えて銀粉を還元析出させる方法である。この湿式還元方法は、二次凝集を防止して単分散した粒子を得ることにより導電性ペーストを使用した電子部品の特性の向上を図るために、還元析出した銀スラリーに対して分散剤を添加する処理、または銀粉を還元析出させる前の銀塩と酸化銀の少なくとも一方を含む水性反応系に対して分散剤を添加する処理を含むことができる。分散剤としては、脂肪酸、脂肪酸塩、界面活性剤、有機金属および保護コロイドのいずれか1種以上を選択して使用することができる。
【0012】
表面平滑化処理は、乾燥した銀粉を、粒子を機械的に流動化させることができる装置に投入して、銀の粒子同士を機械的に衝突させることにより行う。実際には、攪拌機(ミキサー、ミルなど)を使用して、銀粉の投入量、攪拌機の羽根の回転数および種類、処理時間などを、粒子の流動化と衝突による表面形状の平滑化に最適になるように調整する。この表面平滑化処理により、銀粉の粒子表面の凹凸や角張った部分を滑らかにして、銀の粒径や粒度分布を実質的に変えることなく導電性ペーストの粘度を低下させることができる。
【0013】
【実施例】
以下、実施例に基づいて本発明による銀粉およびその製造方法について詳細に説明する。
【0014】
[実施例1]
銀イオンとして21.7g/Lの硝酸銀溶液496.8Lに、工業用のアンモニア35Lを加えて、銀のアンミン錯体溶液を生成した。生成した銀のアンミン錯体溶液に水465Lを加えて希釈し、還元剤としてヒドラジンの80%溶液3.2Lを加えた。また、還元剤を加えた直後に、分散剤としてオレイン酸43.2gを加えた。このようにして得られた銀のスラリーをろ過、水洗した後、乾燥し、乾燥した銀10.3kgを得た。
【0015】
得られた銀を5kgとり、20Lのヘンシェルミキサー(三井鉱山(株)製のFM20C/I型三井ヘンシェルミキサー)に投入した。このヘンシェルミキサーの上羽根としてST型の羽根を使用するとともに、下羽根としてせん断力の強いSo型の羽根を使用して、2750rpmで20分間回転させて表面平滑化処理を行った。
【0016】
得られた銀粉の粒度(マイクロトラックD50)は1.44μm、比表面積は0.92m2/g、タップ密度は4.2g/mlであった。また、得られた銀粉8gにエポキシ樹脂(油化シェルエポキシ(株)製のエピコート(グレード819(25℃で粘度0.2〜0.6Pa・sec))2gを加えてペーストを調整し、このペーストの粘度をE型粘度計により25℃、0.5rpm、1rpmおよび3rpmで測定したところ、それぞれ180Pa・sec、130Pa・secおよび82Pa・secであった。また、図1に示す倍率5000倍の電子顕微鏡写真からわかるように、本実施例によって得られた銀粉の粒子形状は、表面の凹凸や角張った部分が滑らかになっていた。
【0017】
[比較例1]
実施例1と同様の方法で得られた乾燥した銀を10kgとり、実施例1と同じ20Lのヘンシェルミキサーに投入した。このヘンシェルミキサーの上羽根として実施例1と同様にST型の羽根を使用するとともに、下羽根として実施例1で使用したSo型の羽根よりもせん断力の弱いAo型の羽根を使用して、1200rpmで10分間回転させて解砕処理を行った。
【0018】
得られた銀粉の粒度(マイクロトラックD50)は1.94μm、比表面積は0.87m2/g、タップ密度は3.8g/ml であった。また、得られた銀粉8gに実施例1と同じエポキシ樹脂2gを加えてペーストを調整し、このペーストの粘度をE型粘度計により25℃、0.5rpm、1rpmおよび3rpmで測定したところ、それぞれ210Pa・sec、150Pa・secおよび95Pa・secであった。また、図2に示す倍率5000倍の電子顕微鏡写真からわかるように、本比較例によって得られた銀粉の粒子の表面には、凹凸や角張った部分が残ったままであった。
【0019】
実施例1と比較例1の結果を図9および図10に示す。図9に示すように、実施例1では、銀粉の粒度が比較例1より小さく、ペーストの粘度も比較例1より低くなっている。また、図9および図10に示すように、実施例1では、E型粘度計の回転数が0.5rpm、1rpmおよび3rpmのいずれの場合も、ペーストの粘度が比較例1より低くなっている。
【0020】
[実施例2]
銀イオンとして21.9g/Lの硝酸銀溶液492.6Lに、濃度100g/Lの水酸化ナトリウム溶液4Lを加えてpH調整した上で、工業用のアンモニア45Lを加えて、銀のアンミン錯体溶液を生成した。次いで、濃度100g/Lの水酸化ナトリウム溶液をさらに4L加えてpH調整し、水462.5Lを加えて希釈し、還元剤として工業用のホルマリン48.0Lを加えた。その直後に、含量95%のステアリン酸14.8gをエタノール3Lに溶かした溶液を加えた。このようにして得られた銀のスラリーをろ過、水洗した後、乾燥し、乾燥した銀10.7kgを得た。
【0021】
得られた銀を5kgとり、実施例1と同じ20Lのヘンシェルミキサーに投入した。このヘンシェルミキサーの羽根として実施例1と同じ羽根を使用して、2750rpmで25分間回転させて表面平滑化処理を行った。
【0022】
得られた銀粉の粒度(マイクロトラックD50)は2.87μm、比表面積は0.35m2/g、タップ密度は5.4g/mlであった。また、得られた銀粉8gに実施例1と同じエポキシ樹脂2gを加えてペーストを調整し、このペーストの粘度をE型粘度計により25℃、0.5rpm、1rpmおよび3rpmで測定したところ、それぞれ110Pa・sec、103Pa・secおよび85Pa・secであった。また、図3に示す倍率5000倍の電子顕微鏡写真からわかるように、本実施例によって得られた銀粉の粒子形状は、表面の凹凸や角張った部分が滑らかになっていた。
【0023】
[比較例2]
実施例2と同様の方法で得られた乾燥した銀を10kgとり、実施例1と同じ20Lのヘンシェルミキサーに投入した。このヘンシェルミキサーの羽根として比較例1と同じ羽根を使用して、1200rpmで10分間回転させて解砕処理を行った。
【0024】
得られた銀粉の粒度(マイクロトラックD50)は3.73μm、比表面積は0.37m2/g、タップ密度は4.4g/mlであった。また、得られた銀粉8gに実施例1と同じエポキシ樹脂2gを加えてペーストを調整し、このペーストの粘度をE型粘度計により25℃、0.5rpm、1rpmおよび3rpmで測定したところ、それぞれ155Pa・sec、139Pa・secおよび110Pa・secであった。 また、図4に示す倍率5000倍の電子顕微鏡写真からわかるように、本比較例によって得られた銀粉の粒子の表面には、凹凸や角張った部分が残ったままであった。
【0025】
実施例2と比較例2の結果を図9および図10に示す。図9に示すように、実施例2では、銀粉の粒度が比較例2より小さく、ペーストの粘度も比較例2より低くなっている。また、図9および図10に示すように、実施例2では、E型粘度計の回転数が0.5rpm、1rpmおよび3rpmのいずれの場合も、ペーストの粘度が比較例2より低くなっている。
【0026】
[実施例3]
銀イオンとして47.8g/Lの硝酸銀溶液452.3Lに、工業用のアンモニア水75Lを加えて、銀のアンミン錯体溶液を生成した。生成した銀のアンミン錯体溶液に濃度100g/Lの水酸化ナトリウム溶液200Lを加えてpH調整し、水350Lを加えて希釈し、還元剤として工業用のホルマリン24.2Lを加えた。その直後に、ステアリン酸のエマルジョン(ステアリン酸含量18%)360gを加えた。このようにして得られた銀のスラリーをろ過、水洗した後、乾燥し、乾燥した銀21.6kgを得た。
【0027】
得られた銀を5kgとり、実施例1と同じ20Lのヘンシェルミキサーに投入した。このヘンシェルミキサーの羽根として実施例1と同じ羽根を使用して、2750rpmで25分間回転させて表面平滑化処理を行った。
【0028】
得られた銀粉の粒度(マイクロトラックD50)は1.41μm、比表面積は0.72m2/g、タップ密度は5.0g/mlであった。また、得られた銀粉8gに実施例1と同じエポキシ樹脂2gを加えてペーストを調整し、このペーストの粘度をE型粘度計により25℃、0.5rpm、1rpmおよび3rpmで測定したところ、それぞれ157Pa・sec、121Pa・secおよび83Pa・secであった。また、図5に示す倍率5000倍の電子顕微鏡写真からわかるように、本実施例によって得られた銀粉の粒子形状は、表面の凹凸や角張った部分が滑らかになっていた。
【0029】
[比較例3]
実施例3と同様の方法で得られた乾燥した銀を10kgとり、実施例1と同じ20Lのヘンシェルミキサーに投入した。このヘンシェルミキサーの羽根として比較例1と同じ羽根を使用して、1200rpmで10分間回転させて解砕処理を行った。
【0030】
得られた銀粉の粒度(マイクロトラックD50)は1.90μm、比表面積は0.81m2/g、タップ密度は4.0g/mlであった。また、得られた銀粉8gに実施例1と同じエポキシ樹脂2gを加えてペーストを調整し、このペーストの粘度をE型粘度計により25℃、0.5rpm、1rpmおよび3rpmで測定したところ、それぞれ192Pa・sec、146Pa・secおよび100Pa・secであった。また、図6に示す倍率5000倍の電子顕微鏡写真からわかるように、本比較例によって得られた銀粉の粒子の表面には、表面の凹凸や角張った部分が残ったままであった。
【0031】
実施例3と比較例3の結果を図9および図10に示す。図9に示すように、実施例3では、銀粉の粒度が比較例3より小さく、ペーストの粘度も比較例3より低くなっている。また、図9および図10に示すように、実施例3では、E型粘度計の回転数が0.5rpm、1rpmおよび3rpmのいずれの場合も、ペーストの粘度が比較例3より低くなっている。
【0032】
[実施例4]
銀イオンとして22.0g/Lの硝酸銀溶液489.2Lに、工業用のアンモニア水45Lを加えて、銀のアンミン錯体溶液を生成した。生成した銀のアンミン錯体溶液に濃度100g/Lの水酸化ナトリウム溶液8Lを加えてpH調整し、水462Lを加えて希釈し、還元剤として工業用のホルマリン48.0Lを加えた。その直後に、オレイン酸を34.5g加えた。このようにして得られた銀のスラリーをろ過、水洗した後、乾燥し、乾燥した銀10.0kgを得た。
【0033】
得られた銀を5kgとり、実施例1と同じ20Lのヘンシェルミキサーに投入した。このヘンシェルミキサーの羽根として実施例1と同じ羽根を使用して、2750rpmで25分間回転させて表面平滑化処理を行った。
【0034】
得られた銀粉の粒度(マイクロトラックD50)は1.85μm、比表面積は0.59m2/g、タップ密度は5.2g/mlであった。また、得られた銀粉8gに実施例1と同じエポキシ樹脂2gを加えてペーストを調整し、このペーストの粘度をE型粘度計により25℃、0.5rpm、1rpmおよび3rpmで測定したところ、それぞれ133Pa・sec、112Pa・secおよび84Pa・secであった。また、図7に示す倍率5000倍の電子顕微鏡写真からわかるように、本実施例によって得られた銀粉の粒子形状は、表面の凹凸や角張った部分が滑らかになっていた。
【0035】
[比較例4]
実施例4と同様の方法で得られた乾燥した銀を10kgとり、実施例1と同じ20Lのヘンシェルミキサーに投入した。このヘンシェルミキサーの羽根として比較例1と同じ羽根を使用して、1200rpmで10分間回転させて解砕処理を行った。
【0036】
得られた銀粉の粒度(マイクロトラックD50)は2.51μm、比表面積は0.56m2/g、タップ密度は4.2g/mlであった。また、得られた銀粉8gに実施例1と同じエポキシ樹脂2gを加えてペーストを調整し、このペーストの粘度をE型粘度計により25℃、0.5rpm、1rpmおよび3rpmで測定したところ、それぞれ173Pa・sec、143Pa・secおよび105Pa・secであった。また、図8に示す倍率5000倍の電子顕微鏡写真からわかるように、本比較例によって得られた銀粉の粒子の表面には、表面の凹凸や角張った部分が残ったままであった。
【0037】
実施例4と比較例4の結果を図9および図10に示す。図9に示すように、実施例4では、銀粉の粒度が比較例4より小さく、ペーストの粘度も比較例4より低くなっている。また、図9および図10に示すように、実施例4では、E型粘度計の回転数が0.5rpm、1rpmおよび3rpmのいずれの場合も、ペーストの粘度が比較例4より低くなっている。
【0038】
なお、図9および図10に示すように、実施例1〜4では、E型粘度計の回転数が1rpmの場合にペーストの粘度が135Pa・sec以下、E型粘度計の回転数が3rpmの場合にペーストの粘度が90Pa・sec以下であり、いずれの場合も比較例1〜4よりペーストの粘度が低くなっている。
【0039】
【発明の効果】
上述したように、本発明によれば、銀の粒子同士を機械的に衝突させる表面平滑化処理を施すことにより、銀の粒径や粒度分布を実質的に変化させることなく銀の粒子表面に存在する凹凸や角張った部分を滑らかにすることができ、それによって粒径が小さく且つ導電性ペーストに使用した場合のペーストの粘性が低い銀粉を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1によって得られた銀粉の粒子の表面を示す電子顕微鏡写真。
【図2】比較例1によって得られた銀粉の粒子の表面を示す電子顕微鏡写真。
【図3】実施例2によって得られた銀粉の粒子の表面を示す電子顕微鏡写真。
【図4】比較例2によって得られた銀粉の粒子の表面を示す電子顕微鏡写真。
【図5】実施例3によって得られた銀粉の粒子の表面を示す電子顕微鏡写真。
【図6】比較例3によって得られた銀粉の粒子の表面を示す電子顕微鏡写真。
【図7】実施例4によって得られた銀粉の粒子の表面を示す電子顕微鏡写真。
【図8】比較例4によって得られた銀粉の粒子の表面を示す電子顕微鏡写真。
【図9】実施例1〜4および比較例1〜4の結果を示す表。
【図10】実施例1〜4および比較例1〜4におけるE型粘度計の回転数とペーストの粘度との関係を示す図。
Claims (4)
- 平均粒径が0.1乃至10μmの銀粉であって、この銀粉80重量%に25℃で粘度が0.2乃至0.6Pa・secのエポキシ樹脂20重量%を混練して得られる混練物の粘度をE型粘度計により25℃、1rpmで測定したときの粘度が135Pa・sec以下であることを特徴とする、導電性ペースト用銀粉。
- 平均粒径が0.1乃至10μmの銀粉であって、この銀粉80重量%に25℃で粘度が0.2乃至0.6Pa・secのエポキシ樹脂20重量%を混練して得られる混練物の粘度をE型粘度計により25℃、3rpmで測定したときの粘度が90Pa・sec以下であることを特徴とする、導電性ペースト用銀粉。
- 前記銀粉の平均粒径が5μm以下であることを特徴とする、請求項1または2に記載の導電性ペースト用銀粉。
- 銀塩含有水溶液にアルカリまたは錯化剤を加えて、酸化銀含有スラリーまたは銀錯塩含有水溶液を生成した後、還元剤を加えて銀粉を還元析出させる湿式還元法において、還元析出した銀スラリーに対して分散剤を添加する処理、または銀粉を還元析出させる前の銀塩と酸化銀の少なくとも一方を含む水性反応系に対して分散剤を添加する処理を行うことにより製造した銀粉に、粒径および粒度分布を実質的に変化させることなく且つ導電性ペーストに使用した場合の導電性ペーストの粘性が低くなるように粒子同士を機械的に衝突させる表面平滑化処理を施すことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の導電性ペースト用銀粉の製造方法。
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