JP4567167B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置およびその製造方法に関し、特にMIM(Metal-Insulator-Metal )型のキャパシタ構造を備えた半導体装置およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体記憶装置の一つであるDRAM(Dynamic Random Access Memory)は、一つのメモリセルが1トランジスタ・1キャパシタで構成され、このメモリセルの大きさを小さくすることによって高集積化を図ることが要求されている。このような要求のなか、キャパシタを構成する誘電体膜に酸化タンタル(Ta2O5)等の高誘電率を有する材料を用いることで微細キャパシタを製造可能とし、チップ当たりの集積度を上げる技術が提案されている。
【0003】
誘電体膜に酸化タンタル等の高誘電率を有する材料を用いる場合、酸化タンタルを成膜した後に熱処理やプラズマ処理等の後処理を施すことで、所期の誘電率を得ることが行われている。その際、酸化物である誘電材料から酸素が脱離することを防ぐために、酸素が存在する雰囲気での後処理が一般的に行われているが、ストレージ電極にタングステンや窒化チタンを用いるとこれらの電極が酸化してしまうため、白金またはルテニウム等の酸化されにくいまたは酸化されても導電性を示す金属材料が用いられている。
【0004】
図9(a)、(b)は、従来のDRAMにおけるメモリセルを示す断面図である。同図(a)に示すように、シリコン基板101上のフィールド酸化膜102で区画された領域に、ゲート絶縁膜103を介してゲート電極104が形成されている。また、ゲート電極104両脇のシリコン基板101には、ゲート電極104をマスクとしたイオン注入等により不純物領域を形成することで、ソース・ドレイン領域105が配置されている。ゲート電極104上にはシリコン基板101の主表面全域にわたって層間絶縁膜106が形成され、この層間絶縁膜106の所定の位置にソース・ドレイン領域105の一方に接続するためのコンタクトプラグ107が形成されている。
【0005】
コンタクトプラグ107にはビット線108が接続されている。ビット線108を含む層間絶縁膜106上には、層間絶縁膜109が形成され、ソース・ドレイン領域105の他方に接続するためのコンタクトプラグ110が層間絶縁膜109および106を貫通して形成されている。コンタクトプラグ110上には、コンケーブ(concave )状のルテニウムからなるストレージ電極113が形成され、ストレージ電極113の表面には容量絶縁膜114が形成され、その上にはプレート電極115が形成されている。
【0006】
このようにゲート電極104およびソース・ドレイン領域105からなるトランジスタと、このトランジスタに接続するストレージ電極113、容量絶縁膜114およびプレート電極115からなるキャパシタ構造とにより、DRAMにおけるメモリセルの基本が構成されている。なお、実際のDRAMにおいては、プレート電極115を含む層間絶縁膜111上にも絶縁体からなる層間絶縁膜が形成され、その上に上述したビット線108およびプレート電極115に接続するための配線層等が形成されている。また、図9(b)に示す構造は、(a)における層間絶縁膜111を除去し、王冠状のキャパシタ構造(ストレージ電極117、容量絶縁膜118、プレート電極119)を作製したものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来の半導体装置においては、シリコン基板との接続のためのコンタクトプラグに、耐熱性を有するポリシリコンやタングステン等の高融点金属が用いられている。
【0008】
しかしながら、上記従来構成では所期の誘電率を得ることを目的として、容量絶縁膜を形成した後に酸素雰囲気での高温処理を行うのが通常であり、このような酸素雰囲気での高温処理においては、ルテニウムからなるストレージ電極が酸素を透過し易いことから、透過した酸素によってコンタクトプラグが酸化し、ストレージ電極とコンタクトプラグとの界面に容量を発生させたり、抵抗増大を招いたりするなどの問題が生じることがあった。
【0009】
本発明は、このような問題点を解消するためになされたものであり、金属酸化物からなる容量絶縁膜を備えたキャパシタのストレージ電極に、低抵抗でコンタクトプラグを接続できるようにした半導体装置を提供することを目的とする。また、本発明は、金属酸化物からなる容量絶縁膜を備えたキャパシタのストレージ電極に、低抵抗でコンタクトプラグを接続できるようにした半導体装置の製造方法を提供することをその他の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために本発明に係る半導体装置は、半導体基板上に形成された層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜を通して形成された導電性を有する材料からなるコンタクトプラグと、前記コンタクトプラグの上面に形成されたバリア膜と、このバリア膜を介して前記コンタクトプラグに接続され、前記層間絶縁膜上に形成された金属材料からなる第1の電極と、この第1の電極上に形成された絶縁性を有する金属酸化物からなる容量絶縁膜と、この容量絶縁膜により絶縁分離されて前記第1の電極の表面に形成された第2の電極とを備える。
【0011】
また、本発明は以下に示す構成を含むものである。すなわち、前記バリア膜は、前記コンタクトプラグと接する第1の薄膜と、この第1の薄膜および前記第1の電極に接する第2の薄膜とで構成され、前記第1の薄膜は、タングステン・シリコン・ナイトライド(WSixNy)からなり、前記第2の薄膜は、タングステン・シリサイド(WSix )からなる。また、前記バリア膜は、前記コンタクトプラグと接する第1の薄膜と、この第1の薄膜および前記第1の電極に接する第2の薄膜とで構成され、前記第1の薄膜は、タングステン・ナイトライド(WNx )からなり、前記第2の薄膜は、タングステン・シリサイド(WSix )からなる。また、前記第2の薄膜は、前記第1の電極との界面が窒化されている。
【0012】
また、前記第1の電極は、白金族元素からなる。前記コンタクトプラグは、ポリシリコンからなる。また、前記コンタクトプラグは、タングステン(W)からなる。また、前記コンタクトプラグは、ポリシリコンの層とこの上に接続して形成されたタングステンの層とで構成されている。また、前記半導体基板に形成されかつ前記コンタクトプラグと接続されたトランジスタをさらに有する。
【0013】
このように構成することにより本発明は、ストレージ電極(第1の電極)を透過した酸素がコンタクトプラグへ侵入することを、新たに設けたバリア膜によって阻止することができる。そのためコンタクトプラグの酸化を防止することができ、低抵抗な状態でストレージ電極とコンタクトプラグとを接続することができる。
【0014】
また、本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、導電性を有する材料からなるコンタクトプラグを前記層間絶縁膜を貫通して形成する工程と、前記層間絶縁膜から露出している前記コンタクトプラグを覆うようにタングステン・シリサイドからなるバリア膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜上に金属材料からなる第1の電極を前記バリア膜を介して前記コンタクトプラグに接続して形成する工程と、前記第1の電極上に絶縁性を有する金属酸化物からなる容量絶縁膜を形成する工程と、前記容量絶縁膜により絶縁分離された状態で前記第1の電極表面上に第2の電極を形成する工程とを備え、前記バリア膜の形成は、タングステンのソースガスとシリコンのソースガスとを用いた化学気相成長法により、タングステン・シリサイド(WSix )の膜を成膜することで行う。
【0015】
加えて、前記バリア膜は、前記コンタクトプラグと接する第1の薄膜と、この第1の薄膜および前記第1の電極に接する第2の薄膜とで構成され、前記第1の薄膜は、タングステン・ナイトライド(WN x )からなり、前記第2の薄膜は、タングステン・シリサイド(WSi x )からなる。また、前記タングステン・ナイトライドとして、W 2 N の結晶を用いる。
また、本発明はその他の態様として以下に示す構成を含むものである。すなわち、前記第1の電極と接する側の前記バリア膜に窒化処理を施す。また、前記窒化処理は、アンモニア(NH3 )雰囲気下でのアニール処理である。また、前記窒化処理は、アンモニア(NH3 )または窒素(N2 )雰囲気下でのプラズマ処理である。また、前記タングステン・シリサイドにおけるシリコンの組成を50atm%(原子百分率)よりも大きくする。また、前記タングステン・シリサイドの形成を、基板温度を400℃以上かつ650℃以下とし、六フッ化タングステンとシランとの分圧比(WF6/SiH4)を0.02以上かつ0.3以下とし、シラン(SiH4 )の分圧を0.2Torr以上かつ1Torr以下として行う。
このように構成することにより本発明は、ストレージ電極とコンタクトプラグとを低抵抗で接続可能とした半導体装置を製造することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の一つ実施の形態について図を用いて説明する。
図1(a)、(b)は、本発明の一つの実施の形態を示す断面図である。同図(a)に示すように、半導体基板(ここではシリコン基板1)の主表面にソース・ドレイン領域5とゲート酸化膜3とゲート電極4とからなるトランジスタが形成され、このトランジスタはフィールド酸化膜2により隣接した他のトランジスタ(図示せず)から素子分離されている。また、シリコン基板1の主表面は層間絶縁膜6で被覆され、この層間絶縁膜6に開口されたコンタクトホール内にはポリシリコンからなるコンタクトプラグ7が形成されている。コンタクトプラグ7はソース・ドレイン領域5の一方、および層間絶縁膜6上の配線8と電気的に接続されている。
【0017】
層間絶縁膜6の上にはさらに層間絶縁膜9が積層され、層間絶縁膜6,9に開口されたコンタクトホール内にはポリシリコンからなるコンタクトプラグ10が形成されている。コンタクトプラグ10はソース・ドレイン領域5の他方、および層間絶縁膜9上のバリア膜12を介したストレージ電極13と電気的に接続されている。ストレージ電極13はコンケーブ(concave)状の電極であり、ルテニウム(Ru)、白金(Pt)またはイリジウム(Ir)等の白金属元素によって形成され、その表面はTa2O5等からなる容量絶縁膜14で被覆されている。
容量絶縁膜14の上にはプレート電極15が形成されている。これらによってMIM型のキャパシタが構成されている。また、図1(b)に示す構造は、(a)における層間絶縁膜11を除去し、王冠状のキャパシタ構造(ストレージ電極17、容量絶縁膜18、プレート電極19)およびバリア膜16を作製したものである。
【0018】
なお、上述の白金属元素とは、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)、白金(Pt)の計6元素を指し、本発明においてはこれらの何れを用いてもよいが、特にルテニウム、白金およびイリジウムが好適である。また、容量絶縁膜14の構成材料としては、上述のTa2O5の金属酸化物の他に、BST((BaxSr1-x)TiO3 )やPZT(Pb(ZrxTi1-x)O3 )等の酸素を含む強誘電体膜を用いることができる。さらに、ストレージ電極13の形状は王冠状に限られず、平面状や台座状の電極構造を用いてもよい。
【0019】
ここで、本発明の特徴とするところのバリア膜の詳細について図を参照しながら説明する。
図2(a)〜(f)は、バリア膜の詳細を示す断面図であり、それぞれバリア膜の例を示したものである。何れのバリア膜を用いてもストレージ電極を透過した酸素が下部構造に侵入することを阻止することができ、本発明の目的を達成することができる。同図(a)〜(c)は酸素の透過を阻止するバリア膜のみを備えた構成であり、同図(d)〜(f)はそれぞれ(a)〜(c)におけるWSix 層の表面を窒化したものである。窒化層はストレージ電極を形成する金属材料とWSix 層とのシリサイド反応を阻止することができる点で有効である。以下、各図について詳説する。
【0020】
図2(a)は、バリア膜12,16を、ストレージ電極13、17側のタングステン・シリサイド層(WSix 層)とコンタクトプラグ10側の(タングステン・ナイトライド層)WNx 層とで構成したものである。このような2層構造を採用することにより、ストレージ電極13を透過した酸素はWSix 層と反応して薄い酸化膜(SiO2 )を形成して消費されるため、下部構造まで侵入することが阻止される。また、WSix 層の下にさらにWNx 層を設けることによってコンタクトプラグとWSix 層が反応することを阻止することができる。なお、上記および下記の組成比x、yは分子毎に独立しており、したがって同一記号であってもその値は各分子で任意に設定される。
【0021】
図2(b)は、バリア膜12,16を、ストレージ電極13、17側のWSix 層とコンタクトプラグ10側のタングステン・シリコン・ナイトライド層( WSixNy層)とで構成したものである。この2層構造の働きは(a)の場合と同様であり、同様の効果を得ることができる。
図2(c)は、バリア膜12,16をWSix 層のみで構成したものである。
WSix 層のみであってもその膜厚を調整するなどすることにより、バリア膜として機能させることができる。
【0022】
一方、図2(d)〜(f)は、それぞれ(a)〜(c)におけるWSix 層の表面を窒化処理したものであり、この処理で得られた窒化層によって熱処理時におけるストレージ電極13、17とWSix 層とが反応し、これらの界面にシリサイドが生じることを防ぐことができる。なお、上記(a)〜(f)におけるWSix 層はストレージ電極を透過した酸素をその表面に極薄いSiO2 層を形成することにより消費する。その際にWSix 層にWが多いとSiO2 を生成する前に、W酸化物を生成して体積が膨張し、剥がれ等の問題を引き起こす恐れがあるため、好ましくはWよりもSiが過剰である状態を作るとよい。例えばWSi2 が安定でよく、結晶相としてWがなるべく少ない方がよい。
【0023】
ここで、バリア膜の詳細な製造工程について説明する。
〔A.WSix (in−situによる窒化処理)+WNx 〕
ポリシリコンからなるコンタクトプラグを形成したウエハを処理チャンバ内に挿入し、ウエハ温度を500℃まで昇温してから、以下の順序でガスフローを行う。
(1)密着性のよいWNx を堆積させるため、六フッ化タングステン(WF6 )の分圧=0.068[Pa],六フッ化タングステンとアンモニアの分圧比(以下、WF6/NH3 と記す)=0.002とする。
(2)段差被覆性のよいWNx を堆積させるため、WF6 の分圧=2.5[Pa],WF6/NH3 =0.25とする。
(3)WSix を堆積させるため、WF6 の分圧=0.16[Pa],六フッ化タングステンとシランの分圧比(以下、WF6/SiH4 と記す)=0.05とする。
【0024】
その後、引き続き同一処理チャンバ内でNH3 のポストフローによる窒化処理を行う。
(4)堆積したWSix の表面を窒化するため、NH3 の分圧=173[Pa]とする。
その後、以上のようにして形成されたバリア膜の上にストレージ電極(Ru)、容量絶縁膜(Ta2O5)、プレート電極(Ru)の材料を成膜および加工することにより、MIM型キャパシタ構造ができあがる。なお、容量絶縁膜形成後には容量絶縁膜改質のため、酸化雰囲気中(O2分圧0.1MPa)での熱処理を行う。
【0025】
以上のようにして作製されたキャパシタの電気的特性を測定したところ、酸化膜換算膜厚が0.7nm、リーク電流密度が2E−7A/cm2 @1Vの良好な特性が得られた。また、熱処理後のストレージ電極のRuとの界面を含むバリア膜のESCA(Electron Spectroscopy for Chemical Analysis;電子分光分析)分析を行ったところ、WSix 層の表面にN濃度の高い層が形成されており、この層がバリア膜とストレージ電極のRuとのシリサイド反応を抑制していること、酸素原子がこの窒化層を含むWSix 層の表面に高濃度でとどまってバリア膜の深さ方向には拡散していないことがわかった。すなわち、バリア膜上層のWSix 層の表面に極薄いSiO2 層を形成することで酸素原子が消費され、酸素原子がそれ以上バリア膜内部に拡散することを抑制している。また、バリア膜の下のWNx 層がコンタクトプラグとバリア膜との間におけるSiの拡散を抑制しており、プラグ部分の抵抗上昇を防いでいることがわかった。
【0026】
なお、コンタクトプラグの材料にはWを用いてもよいが、ポリシリコンを用いた場合は最初のWNx の成膜前にWF6 を分圧0.5〜1[Pa]でフローさせることにより、コンタクトプラグとバリア膜の密着性が高まるため、高い密着性を必要とする場合に好適である。また、工程(4)の窒化処理を行わなかった場合、バリア膜表面においてSiとRuが反応してシリサイドが形成され、部分的に膨張してふくれが生じることがあるため、上記窒化処理は可能な限り行った方が好ましいといえる。また、工程(1)、(2)における成膜条件を適宜調整することにより、バリア膜中のWNx 部分が結晶性W2N となる。このような結晶構造は、アモルファス状態のものよりも耐熱性や剥がれに対する耐性が向上するためより好ましいといえる。さらに、工程(3)における成膜条件を適宜調整することにより、バリア膜中のWSix の組成がSi>50atm%(原子百分率)となる。この構造は、熱処理の際にWOxが生成される前にSiO2 が生成されるため剥がれや抵抗増大を防ぐことができ、より好ましいといえる。
【0027】
〔B.WSix (in−situによる窒化処理)+WSixNy〕
Wからなるコンタクトプラグまで作製したウエハを処理チャンバ内に挿入し、ウエハ温度が450℃となるように昇温した後、以下の順序でガスフローを行う。
(1)WSixNyを堆積させるため、各分圧を53PaとしてWF6 ,NH3 ,SiH4 のフローを交互に30回行う。各フローの間には真空引きを行う。
(2)WSix を堆積させるため、WF6 の分圧=0.16[Pa]、WF6 /SiH4 =0.05とする。
その後、同一処理チャンバ内でNH3 のポストフローにより窒化処理を行う。
(3)窒化処理を行うため、NH3 の分圧=173[Pa]とする。
【0028】
その後、以上のようにして作製されたバリア膜の上にストレージ電極(Ru)、容量絶縁膜(Ta2O5)、プレート電極(Ru)の材料を成膜および加工することにより、MIM型キャパシタ構造ができあがる。なお、容量絶縁膜の形成後に、容量絶縁膜改質のために酸化雰囲気中で熱処理(O2 分圧0.1MPa)を実施する。
【0029】
以上のようにして作製されたキャパシタの電気的特性を測定したところ、酸化膜換算膜厚が0.8nm、リーク電流密度が2E−7A/cm2 @1Vの良好な特性が得られた。本実施例によるバリア膜は、段差被覆性に優れ、薄膜化しても連続性および平坦性を維持することができた。したがって、キャパシタ構造の微細化により、高アスペクト比のシリンダ構造を作製する場合に特に有効である。
【0030】
〔C.WSix(ex−situによる窒化処理)+WNx〕
コンタクトプラグの形成までの工程およびバリア膜成膜の工程(1)〜(3)をA.と同様に行う。その後、ウエハを処理チャンバから取り出し、別のチャンバに挿入してからウエハ温度が650℃となるように昇温し、以下の窒化処理を行う。
(4)窒化処理を、常圧によるNH3 アニールで行う。
その後、窒化処理されたバリア膜の上にストレージ電極(Ru)、容量絶縁膜(Ta2O5)、プレート電極(Ru)の材料を成膜および加工することにより、MIM型キャパシタ構造ができあがる。なお、容量絶縁膜形成後に容量絶縁膜改質のための酸化雰囲気中の熱処理(O2 分圧0.1MPa)を行う。
以上のようにして作製されたキャパシタの電気的特性を測定したところ、酸化膜換算膜厚が0.75nm、リーク電流密度が3E−7A/cm2 @1Vという良好な特性が得られた。
【0031】
〔D.WSix(in−situによるプラズマ窒化処理)+WNx〕
コンタクトプラグ形成までの工程およびバリア膜成膜の工程(1)〜(3)をA.と同様に行う。その後、同一処理チャンバ内でNH3 雰囲気下でのプラズマ処理を行う。
(4)窒化処理を、NH3 の分圧=289[Pa]、RFパワー=500[W]の下で行う。
なお、窒化プラズマ種はN2 であってもよい。キャパシタの電気的特性を測定したところ、酸化膜換算膜厚が0.7nm、リーク電流密度が2E−7A/cm2 @1Vという良好な特性が得られた。
【0032】
〔E.WSix(ex−situによるプラズマ窒化処理)+WNx〕
コンタクトプラグ形成までの工程およびバリア膜成膜の工程(1)〜(3)をA.と同様に行う。その後、ウエハを処理チャンバから取り出し、別の処理チャンバに挿入してからウエハ温度を450℃まで昇温した後、NH3 雰囲気下でのプラズマ処理を行う。
(4)窒化処理を、NH3 の分圧=289[Pa]、RFパワー=500[W]の下で行う。
なお、窒化プラズマ種はN2 であってもよい。キャパシタの電気的特性を測定したところ、酸化膜換算膜厚が0.68nm、リーク電流密度が2E−7A/cm2 @1Vという良好な特性が得られた。
【0033】
〔F.WSix 層の成膜条件〕
次に、図2(a)〜(f)に示したWSix 層の成膜条件について述べる。WSix 層の形成に当たっては、本願発明者等により、次のような成膜条件を与えることによって高品質な膜ができることを確認している。すなわち、基板温度が400℃未満であると十分な成膜温度が得られず、また基板温度が650℃を超えるとSiH4の気相反応が進行してパーティクルを発生させる原因になることから、成膜時の基板温度は400℃以上かつ650℃以下にするのが好ましい。
また、分圧比WF6/SiH4が0,02未満であるとWF6 の供給律速となって十分な成膜速度が得られず段差被覆性が劣り、またWF6/SiH4が0.3を超えるとWが生成されて耐酸化性が劣るため、分圧比WF6/SiH4は0.02以上かつ0.3以下にするのが好ましい。さらに、SiH4 の分圧が0.2Torr未満であるとWが生成されて耐酸化性が劣り、また1Torrを超えると気相反応が進行してパーティクルが発生する原因となるため、SiH4 の分圧は0.2Torr以上かつ1Torr以下にするのが好ましい。
【0034】
次に、図1に係る半導体装置の一連の製造工程について説明する。なお、以下においては、スタック型のメモリセルを例にして説明する。
図3〜図6は、図1(a)に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。
まず、図3(a)に示すように、シリコン基板1上のフィールド酸化膜2で区画された領域に、公知の方法によりゲート絶縁膜3を介してゲート電極4を形成する。また、ゲート電極4が形成された後、ゲート電極4をマスクとしたイオン注入等によりソース・ドレイン領域5を形成する。
【0035】
次いで、図3(b)に示すように、シリコン基板1の主表面全域に酸化シリコン等の絶縁体からなる層間絶縁膜6を形成してから、ソース・ドレイン領域5の一方に対応させて層間絶縁膜6にコンタクトホールを開口する。その後、CVD(Chemcal Vapor Deposition)法によりポリシリコンを堆積させてから、CMP(Chemical and Mechanical Polishing )により層間絶縁膜6上のポリシリコンを研削し、コンタクトホール内にのみポリシリコンを残してコンタクトプラグ7を形成する。その後、さらにCVD法によりポリシリコンを堆積させ、公知のフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術により、コンタクトプラグ7と接続されたビット線8を形成する。
【0036】
次いで、図3(c)に示すように、ビット線8を含む層間絶縁膜6上に、酸化シリコン等の絶縁体からなる層間絶縁膜9を形成する。次いで、図3(d)に示すように、公知のフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術(例えばRIE(Reactive Ion Etching)法など)により、層間絶縁膜9および6にソース・ドレイン領域5の他方に到達するコンタクトホール9aを開口する。次いで、図4(e)に示すように、コンタクトホール9aが充填された状態になるように、層間絶縁膜9上にポリシリコンをCVD法により堆積し、ポリシリコン膜10aを形成する。次いで、図4(f)に示すように、ポリシリコン膜10aをCMPにより除去し、コンタクトホール9a内にポリシリコンからなるコンタクトプラグ10を形成する。
【0037】
次いで、図4(g)に示すように、コンタクトプラグ10を含む層間絶縁膜9の主表面全域に酸化シリコンからなる層間絶縁膜11を形成する。次いで、図5(h)に示すように、コンタクトプラグ10を中心とするとともに、このコンタクトプラグ10よりも大きな径のビアホール11aを公知のフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術により層間絶縁膜11に開口する。次いで、図5(i)に示すように、層間絶縁膜11の表面およびビアホール11a内部を被覆するようにバリア膜の材料12aを成膜する。このバリア膜の材料12aとしては図2に示したものを用いることができ、すなわち図2(a)〜(c)のWSixとWNx の2層構造、WSixとWSixNyの2層構造またはWSix の単層の何れを採用してもよく、これらの層によりコンタクトプラグ10の酸化を防止することができる。また、図2(d)〜(f)に示すように上記成膜されたWSix の表面を窒化したものも本発明に含まれ、この窒化層によってストレージ電極13,17とWSix 層とが反応してシリサイドが形成されることを防ぐことができる。
【0038】
次いで、図5(j)に示すように、バリア膜の材料12aの表面を被覆するようにCVD法またはスパッタリング法によりRu膜13aを形成する。次いで、図6(k)に示すように、CMPにより層間絶縁膜11上のRu膜13aおよびバリア膜の材料12aを除去し、ビアホール11a内にのみこれらの膜が残るようにする。すなわち、ストレージ電極13とバリア膜12ができあがる。次いで、図6(l)に示すように、ウエハ全面を被覆するようにCVD法によりTa2O5膜14aを形成してから、その上にCVD法またはスパッタリング法によりRu膜15aを形成する。次いで、公知のフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術によりこれらの膜の不要部分を除去することにより、ストレージ電極13、容量絶縁膜14およびプレート電極15からなるMIM型のキャパシタ構造が完成する。
【0039】
なお、図1(b)に示すキャパシタ構造は、工程(a)〜(k)までを上記同様に行ってから、図7に示すように層間絶縁膜11を除去し(l’)、Ta2O5膜18aおよびRu膜19aを成膜し(m’)、これらの膜を加工して容量絶縁膜18およびプレート電極19を作製することにより作ることができる。
【0040】
また、上記の実施の形態では、コンタクトプラグ10の材料としてポリシリコンを用いたが本発明はこれに限られるものではなく、タングステンを用いてもよい。タングステンを用いる場合、図8(a),(b)に示すように、コンタクトプラグ20をポリシリコンからなる下部コンタクトプラグ20aとタングステンからなる上部コンタクトプラグ20bとで構成する。コンタクトプラグをタングステンから構成する場合、微細なコンタクトホール内にタングステンを充填するように成膜することになるが、熱CVD法によるタングステンの埋め込み性が乏しいため、コンタクトホールをポリシリコンで予めかさ上げしておき、上記のように2層構造でコンタクトプラグを構成する。なお、図8(a),(b)において、他の構成は上記実施の形態と同様である。
【0041】
また、上記のタングステンをコンタクトプラグに用いる場合、タングステン・ナイトライドの下地層とタングステンの中間部分とタングステン・シリサイドの上部との3層構造としてもよい。この三層構造のコンタクトプラグ形成について簡単に説明すると、まずコンタクトホール内に所定の深さまで、ポリシリコンを成膜した後、タングステン・ナイトライド,タングステン,バリア膜となるタングステン・シリサイドを連続的に形成する。この場合、ポリシリコンとタングステンが反応して高抵抗化したり、形状が変化することを防ぐために、ポリシリコンとタングステンの間にタングステン・ナイトライドが挿入されているが、成膜温度の工夫等により上記反応が問題にならない程度に抑制できる場合には、間に挟むタングステン・ナイトライドの膜を省略してもよい。また、逆にタングステン・シリサイド中のシリコンのタングステンへの拡散をより厳密に防止するために、タングステンとタングステン・シリサイドの間に、タングステン・ナイトライドの膜を挿入してもよい。最後に、CMPにより連続的に形成した膜を所定量エッチバックすることで、コンタクトホール上部にタングステンを用いたコンタクトプラグとともに、コンタクトプラグ上面にバリア膜が配置された状態が同時に形成できる。したがって、この方法によればコンタクトプラグとバリア膜とを個別に形成する場合に比較して工程削減が可能となる。
【0042】
このようにタングステンからなるコンタクトプラグとこの上のバリア膜とが同時に形成できるが、バリア膜はコンタクトプラグ上面を全て覆った状態には形成されない。この場合は、コンタクトプラグ上面の周囲が、バリア膜に覆われずに露出した状態になる。しかしながら、バリア膜は、コンタクトプラグ上面を全て覆う必要はなく、コンタクトプラグ上面をバリア膜である程度覆っておけば、コンタクトプラグ上面が全て酸化されることによる問題を解消することができる。
例えばコンタクトプラグ上面の80%程度をバリア膜で覆っておけば、バリア膜下の領域は酸化されずに導電性が確保され、また、コンタクトプラグ周囲の酸化による盛り上がりもある程度抑制できる。また、以上においてはWSix 層形成時のSi源としてSiH4 (シラン)を用いた場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えばSi2H6(ジシラン)、SiH2Cl2(ジクロルシラン)、SiHCl3 (トリクロルシラン)等を用いてもよい。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る半導体装置によれば、バリア膜によりコンタクトプラグに対する酸素の侵入が抑制されるので、バリア膜形成後にコンタクトプラグ表面に酸化膜が形成されることが抑制され、ストレージ電極とコンタクトプラグとを低抵抗で接続できるという優れた効果が得られる。
また、本発明に係る製造方法によれば、ストレージ電極とコンタクトプラグとを低抵抗で接続可能とした半導体装置を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一つの実施の形態を示す断面図である。
【図2】 バリア膜を示す断面図である。
【図3】 図1(a)に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図4】 図3の続きの工程を示す断面図である。
【図5】 図4の続きの工程を示す断面図である。
【図6】 図5の続きの工程を示す断面図である。
【図7】 図1(b)に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図8】 Wプラグを用いた場合を示す断面図である。
【図9】 従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…シリコン基板、2…フィールド酸化膜、3…ゲート絶縁膜、4…ゲート電極、5…ソース・ドレイン領域、6…層間絶縁膜、7…コンタクトプラグ、8…ビット線、9…層間絶縁膜、9a…コンタクトホール、10…コンタクトプラグ、10a…ポリシリコン膜、11…層間絶縁膜、11a…ビアホール、12,16…バリア膜、12a…バリア膜の材料、13,17…ストレージ電極(第1の電極)、13a…Ru膜、14,18…容量絶縁膜、14a,18a…Ta2O5膜、15,19…プレート電極(第2の電極)、15a,19a…Ru膜、20…コンタクトプラグ、20a…下部コンタクトプラグ、20b…上部コンタクトプラグ。
Claims (16)
- 半導体基板上に形成された層間絶縁膜と、
前記層間絶縁膜を通して形成された導電性を有する材料からなるコンタクトプラグと、
前記コンタクトプラグの上面に形成されたバリア膜と、
このバリア膜を介して前記コンタクトプラグに接続され、前記層間絶縁膜上に形成された金属材料からなる第1の電極と、
この第1の電極上に形成された絶縁性を有する金属酸化物からなる容量絶縁膜と、
この容量絶縁膜により絶縁分離されて前記第1の電極の表面に形成された第2の電極と
を備え、
前記バリア膜は、前記コンタクトプラグと接する第1の薄膜と、この第1の薄膜および前記第1の電極に接する第2の薄膜とで構成され、
前記第1の薄膜は、タングステン・シリコン・ナイトライド(WSixNy)からなり、
前記第2の薄膜は、タングステン・シリサイド(WSix )からなる
ことを特徴とする半導体装置。 - 半導体基板上に形成された層間絶縁膜と、
前記層間絶縁膜を通して形成された導電性を有する材料からなるコンタクトプラグと、
前記コンタクトプラグの上面に形成されたバリア膜と、
このバリア膜を介して前記コンタクトプラグに接続され、前記層間絶縁膜上に形成された金属材料からなる第1の電極と、
この第1の電極上に形成された絶縁性を有する金属酸化物からなる容量絶縁膜と、
この容量絶縁膜により絶縁分離されて前記第1の電極の表面に形成された第2の電極と
を備え、
前記バリア膜は、前記コンタクトプラグと接する第1の薄膜と、この第1の薄膜および前記第1の電極に接する第2の薄膜とで構成され、
前記第1の薄膜は、タングステン・ナイトライド(WNx )からなり、
前記第2の薄膜は、タングステン・シリサイド(WSix )からなることを特徴とする半導体装置。 - 請求項1または2記載の半導体装置において、
前記第2の薄膜は、前記第1の電極との界面が窒化されていることを特徴とする半導体装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置において、
前記第1の電極は、白金族元素からなることを特徴とする半導体装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置において、
前記コンタクトプラグは、ポリシリコンからなることを特徴とする半導体装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置において、
前記コンタクトプラグは、タングステン(W)からなることを特徴とする半導体装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置において、
前記コンタクトプラグは、ポリシリコンの層とこの上に接続して形成されたタングステンの層とで構成されていることを特徴とする半導体装置。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体装置において、
前記半導体基板に形成されかつ前記コンタクトプラグと接続されたトランジスタをさらに有することを特徴とする半導体装置。 - 半導体基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、
導電性を有する材料からなるコンタクトプラグを前記層間絶縁膜を貫通して形成する工程と、
前記層間絶縁膜から露出している前記コンタクトプラグの上面を覆うようにバリア膜を形成する工程と、
前記層間絶縁膜上に金属材料からなる第1の電極を前記バリア膜を介して前記コンタクトプラグに接続して形成する工程と、
前記第1の電極上に絶縁性を有する金属酸化物からなる容量絶縁膜を形成する工程と、
前記容量絶縁膜により絶縁分離された状態で前記第1の電極表面上に第2の電極を形成する工程とを備え、
前記バリア膜は、前記コンタクトプラグと接する第1の薄膜と、この第1の薄膜および前記第1の電極に接する第2の薄膜とで構成され、
前記第1の薄膜は、タングステン・ナイトライド(WNx )からなり、
前記第2の薄膜は、タングステン・シリサイド(WSix )からなり、
タングステンのソースガスとシリコンのソースガスとを用いた化学気相成長法により、前記タングステン・シリサイド(WSix )の膜を成膜することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項9に記載の半導体装置の製造方法において、
前記タングステン・ナイトライドとして、W2N の結晶を用いることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 半導体基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、
導電性を有する材料からなるコンタクトプラグを前記層間絶縁膜を貫通して形成する工程と、
前記層間絶縁膜から露出している前記コンタクトプラグの上面を覆うようにバリア膜を形成する工程と、
前記層間絶縁膜上に金属材料からなる第1の電極を前記バリア膜を介して前記コンタクトプラグに接続して形成する工程と、
前記第1の電極上に絶縁性を有する金属酸化物からなる容量絶縁膜を形成する工程と、
前記容量絶縁膜により絶縁分離された状態で前記第1の電極表面上に第2の電極を形成する工程とを備え、
前記バリア膜は、前記コンタクトプラグと接する第1の薄膜と、この第1の薄膜および前記第1の電極に接する第2の薄膜とで構成され、
前記第1の薄膜は、タングステン・シリコン・ナイトライド(WSixNy)からなり、
前記第2の薄膜は、タングステン・シリサイド(WSix )からなり、
タングステンのソースガスとシリコンのソースガスとを用いた化学気相成長法により、前記タングステン・シリサイド(WSix )の膜を成膜することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項9〜11のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
前記第1の電極と接する側の前記バリア膜に窒化処理を施すことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項12に記載の半導体装置の製造方法において、
前記窒化処理は、アンモニア(NH3 )雰囲気下でのアニール処理であることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項12に記載の半導体装置の製造方法において、
前記窒化処理は、アンモニア(NH3 )または窒素(N2 )雰囲気下でのプラズマ処理であることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項12に記載の半導体装置の製造方法において、
前記タングステン・シリサイドにおけるシリコンの組成を50atm%(原子百分率)よりも大きくすることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項12に記載の半導体装置の製造方法において、
前記タングステン・シリサイドの形成を、基板温度を400℃以上かつ650℃以下とし、六フッ化タングステンとシランとの分圧比(WF6/SiH4)を0.02以上かつ0.3以下とし、シラン(SiH4 )の分圧を0.2Torr以上かつ1Torr以下として行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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