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JP4565974B2 - 車両のキーインタロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のキーインタロック装置に関し、より詳しくは、車両が駐車状態にある場合にのみ、キーをイグニションスイッチ＆ステアリングコラムロックアセンブリから脱去することができるようにする技術に関する。
イグニションスイッチ＆ステアリングコラムロックアセンブリはＬＯＣＫ、ＡＣＣ、ＯＮ、ＳＴＡＲＴの４種類の状態を順に切り替えてエンジンを始動させる電気スイッチの役目は勿論、ＬＯＣＫ状態でステアリングコラムがロックするようにして盗難を防止するステアリングコラムロック機能など多様な機能を付加的に遂行するようになっている。
上記のようなイグニションスイッチ＆ステアリングコラムロックアセンブリは、キーインタロック機能も有するが、この機能は、車両が駐車状態ではない場合にはイグニションスイッチ＆ステアリングコラムロックアセンブリからキーを脱去することができないようにして、走行中にステアリングコラムロック機能の作動することを防止する安全手段の役目をする。
キーインタロック機能を実現するのに使用されるメカニズムには、キーが挿入されたキーシリンダの回転によってカムが共に回転するようにし、電気アクチュエータがカムの回転可能可否または回転範囲を制限するようにするメカニズムがある。
即ち、キーはキーシリンダがＬＯＣＫ状態にある場合にのみ、キーシリンダから抜けることができるようになっており、電気アクチュエータは変速レバーがＰレンジにある場合にのみ、キーシリンダがＬＯＣＫ状態に回転できるようにカムの回転運動範囲を制限する。
電気アクチュエータとしては、プランジャの一方向直線運動は電磁石の磁気力によって行い、反対方向の直線運動はスプリングの力によって行う一方向ソレノイドアクチュエータと、両方向への直線運動をすべて電磁石の磁気力によって遂行する両方向ソレノイドアクチュエータとが使用される。
特開平１０−２７８７４２号公報
本発明の目的は、キーが挿入されたキーシリンダと共に連動するカムの回転運動範囲を両方向ソレノイドアクチュエータによって制御するイグニションスイッチ＆ステアリングコラムロックアセンブリの作動信頼性を向上できるようにすることにある。
本発明による車両のキーインタロック装置は、キーが挿入されるキーシリンダに連動して回動するように設けられたカム軸と；前記カム軸に垂直な方向に直線往復運動するプランジャを備えた両方向ソレノイドアクチュエータと；前記プランジャに引っかかって前記キーシリンダがＬＯＣＫ状態で回転することを防止するように前記カム軸にカム軸の半径方向に突出したロックカムブロックと；前記カム軸と同一方向に前記プランジャの端部から突出したフック突起と；前記キーシリンダがＯＮ状態またはＳＴＡＲＴ状態にある時、前記フック突起に引っかかって前記プランジャの直線運動を制限するように前記カム軸に設けられたリミットカムブロックと；を含んで構成されたことを特徴とする。

本発明により、カム軸がＯＮ状態またはＳＴＡＲＴ状態にある場合には、外部から衝撃が加えられたり、両方向ソレノイドアクチュエータの誤作動が発生する場合にも、フック突起とリミットカムブロックとがプランジャの位置をそのまま維持して、より安定したキーインタロック機能を遂行できるようにする。

以下、本発明の実施例を添付図によって詳述する。
図１に示す通り、本発明の実施例は、キー１が挿入されるキーシリンダ３に連動して回動するように設けられたカム軸５と；カム軸５に垂直な方向に直線往復運動するプランジャ７を備えた両方向ソレノイドアクチュエータ９と；プランジャ７に引っかかってキーシリンダ３がＬＯＣＫ状態で回転することを防止するようにカム軸５にカム軸５の半径方向に突出したロックカムブロック１１と；カム軸５と同一方向にプランジャ７の端部から突出したフック突起１３と；キーシリンダ３がＯＮ状態またはＳＴＡＲＴ状態にある時、フック突起１３に引っかかってプランジャ７の直線運動を制限するようにカム軸５に設けられたリミットカムブロック１５とを含んだ構成である。
キーシリンダ３は、公知の技術ＬＯＣＫ状態でのみキー１をキーシリンダ３から抜き取れるようになっているが、これは、公知の技術である。
キーシリンダ３は、ＬＯＣＫ状態から順にＡＣＣ、ＯＮ、ＳＴＡＲＴ状態に回動できるようになっている。
両方向ソレノイドアクチュエータ９は、電気によって作動し、プランジャ７をカム軸５の近くに直線移動させ、ロックカムブロック１１の回動運動を制限することができる状態と、プランジャ７をカム軸５から離隔する方向に直線移動させ、ロックカムブロック１１の回動運動を可能にする状態とを切り替えられるようになっている。
ロックカムブロック１１は、円柱状のカム軸５から扇状の断面として突出した構造である。
本実施例では、リミットカムブロック１５は、カム軸５が中心を貫通する円板状に形成された円板部１７と、円板部１７からロックカムブロック１１方向に突出したリミット部１９とからなっている。
リミット部１９は、円板部１７の半径方向外側に位置しており、プランジャ７がカム軸５の近くに移動した状態では、フック突起１３と干渉しないため、カム軸５の回動運動が可能になっている。
図２にはロックカムブロック１１とリミットカムブロック１５との位置関係をカム軸５を中心にして示している。即ち、カム軸５が回動しながら両方向ソレノイドアクチュエータ９のプランジャ７と重なる地点の状態がカム軸のＬＯＣＫ、ＡＣＣ、ＯＮ及びＳＴＡＲＴ状態を決定するようになっている。
ここで、ＡＣＣ状態ではプランジャ７がリミットカムブロック１５及びロックカムブロック１１と干渉しないため、自由にカム軸５に近い状態と遠い状態で直線運動できる。
カム軸５がＯＮ状態またはＳＴＡＲＴ状態にある時には、図３に示すように、プランジャ７から突出したフック突起１３がリミットカムブロック１５に引っかかって、外部からの衝撃や両方向ソレノイドアクチュエータ９の誤作動などによってプランジャ７がカム軸５から離れることができない機構的メカニズムが形成される。
従って、車両が走行中である場合には、急にキー１をＬＯＣＫ状態に回転させようとすれば、プランジャ７がロックカムブロック１１の回動運動を制限して、ＬＯＣＫ状態が形成されないため、キー１をキーシリンダ３から脱去することができない。
即ち、カム軸５がＯＮまたはＳＴＡＲＴ状態からＬＯＣＫ状態に回動されるには、カム軸５が回動して図４に示すようなＡＣＣ状態になった後にプランジャ７がカム軸５から離れる動作が必要であり、両方向ソレノイドアクチュエータ９は車の変速レバーがＰレンジにある場合にのみプランジャ７がカム軸５から離れる方向に作動するため、結果的に、車両が駐車状態になった場合にのみキー１をキーシリンダ３から脱去することができる。
本発明による車両のキーインタロック装置の主要部を示した図面である。 ロックカムブロックとリミットカムブロックとの位置関係を説明した図面である。 両方向ソレノイドアクチュエータのプランジャに形成されたフック突起がリミットカムブロックのリミット部に引っかかる状態を説明した図面である。 両方向ソレノイドアクチュエータのプランジャがリミットカムブロックによって運動が制限されずに上昇される状態を説明した図面である。
符号の説明
１ キー
３ キーシリンダ
５ カム軸
７ プランジャ
９ 両方向ソレノイドアクチュエータ
１１ ロックカムブロック
１３ フック突起
１５ リミットカムブロック
１７ 円板部
１９ リミット部

Claims (3)

  1. キーが挿入されるキーシリンダに連動して回動するように設けられたカム軸と；
    前記カム軸に垂直な方向に直線往復運動するプランジャを備えた両方向ソレノイドアクチュエータと；
    前記プランジャに引っかかって前記キーシリンダがＬＯＣＫ状態に回転することを防止するように前記カム軸にカム軸の半径方向に突出したロックカムブロックと；
    前記カム軸と同一方向に前記プランジャの端部から突出したフック突起と；
    前記キーシリンダがＯＮ状態またはＳＴＡＲＴ状態にある時、前記フック突起に引っかかって前記プランジャの直線運動を制限するように前記カム軸に設けられたリミットカムブロックと；
    を含んで構成されたことを特徴とする車両のキーインタロック装置。
  2. 前記ロックカムブロックは、前記カム軸をなす円柱から扇状の断面として突出したことを特徴とする請求項１に記載の車両のキーインタロック装置。
  3. 前記リミットカムブロックは、前記カム軸が中心を貫通する円板状に形成された円板部と；
    前記円板部から前記ロックカムブロック方向に突出したリミット部；
    とからなることを特徴とする請求項１に記載の車両のキーインタロック装置。
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