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JP4563942B2 - 熱可塑性素材の成形方法 - Google Patents

熱可塑性素材の成形方法 Download PDF

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Description

本発明は、ガラス・プラスチックなどの熱可塑性素材の機能面予定面に、成形型に形成された機能面成形面を接触させ、押圧成形して成形品を得る熱可塑性素材の成形方法に関する。
従来、熱可塑性素材を加熱軟化して成形型で押圧成形する方法として、例えば特許文献1の技術が公知である。この従来技術によれば、上下一対の成形型が収納されている成形室の外部に加熱装置が設けられている。そして、成形室の外部において、ホルダーに熱可塑性素材を載置し、このホルダーを搬送アームの先端に保持して加熱装置内に搬入し、この加熱装置内で熱可塑性素材を加熱軟化する。その後、別途温調された上下一対の成形型間に熱可塑性素材を挟持し、押圧成形を行っていた。
しかし、この方法では、熱可塑性素材の加熱を完了した後に該素材を加熱装置から外に出して、上下一対の成形型のある成形室内に搬入する必要がある。このため、熱可塑性素材が加熱装置から外に出た時点では外気に触れ、また、成形室内ではパージガスに直にさらされる。このため、熱可塑性素材を上下一対の成形型で挟持成形する前に、該熱可塑性素材の温度が冷えて低下する。特に、熱可塑性素材の外周面は内部よりも温度が低くなるため、成形時に成形素材の表面にヒビが入るおそれがあった。
これを回避するために、熱可塑性素材の温度低下分を見込んで加熱すると、加熱温度が高くなったり、加熱時間が長くなり、或いは、熱可塑性素材が溶融して落下したり、熱可塑性素材が過加熱により変質する等の不具合があった。
これに対し、例えば特許文献2には、一対の成形型とこれを挿嵌するスリーブを有する型セットは、各工程毎に温度設定されたプレートで挟持温調され、これら各プレートの間を、成形素材を含んだ型セットが移動して成形が進められる旨が開示されている。すなわち、この従来技術では、成形サイクルの各段階を、加熱工程および設定温度の異なる複数の加圧工程で構成し、成形素材を含んだ型セットを、各工程間をすばやく移動させることで、加熱、成形、冷却の一連の成形工程を短時間で完結可能としたものである。
更に、上記特許文献2を含む近年の従来技術として、一対の成形型とこれを挿嵌するスリーブを有する型セットの内部に熱可塑性素材を配置し、型セットと熱可塑性素材をまとめて加熱することで、熱可塑性素材を加熱軟化したのち該熱可塑性素材が外気やパージガスに直接触れずに押圧成形する成形方法が採用されるようになった。
この方法によれば、加熱軟化された熱可塑性素材は、これと同時に加熱された型セット内に包囲されているので、熱可塑性素材が外気やパージガスにさらされることはなく、加熱後の熱可塑性素材が冷却されるのを緩和することができる。そのため、加熱温度を高くする必要もなく、熱可塑性素材の溶融による落下や変質も防止することができる。
特開平10−251030号公報 特公平5−47488号公報
しかしながら、前述した特許文献2や他の従来技術では、上下一対の成形型の対向面間には、熱可塑性素材が加熱工程の最初から接触状態で配置されている。このため、熱可塑性素材によっては、加熱時に型から熱を受ける接触部(受熱部)において成分が熱により分解等し、曇り・発泡・失透・結晶化・揮発などの変質が発生し、その透明度や元来の色が失われるという不具合が発生していた(例えば、ガラス素材OHARA製 S-LAH58、S-LAH53、ショット製 SF11等)。
例えば、図3に示すように、ボール状に研磨した成形素材130(OHARA製の硝材S-LAH58)を、落下防止枠121を備えた下型120上に載置し、酸素濃度10ppm以下のN2パージガス環境で下型120を870℃に加熱し、300秒間放置する。すると、図4(a)(b)に示すように、成形素材130の下型120との接触面150(図3参照)には白濁131が発生し、この白濁131の部分を拡大観察すると(×1500)、ガラス成分が熱により分解した泡であることが確認できる(図4(c)参照)。
これに対し、図5(a)〜(c)に示すように、下型120を加熱したのち、成形素材130よりも低い温度640℃に設定した上型110で成形素材130を押圧成形し、冷却硬化させる。すると、成形品140の下型120との接触面である下面141には、加熱時の変質(泡)が残った。しかし、成形品140の上型110との接触面である上面142には、変質のない面が得られることが確認された。
これは、成形品140の下面141に残った変質は、加熱時に下型120の温度が成形素材130よりも高かったため、該成形素材130が下型120からの受熱作用を受けて(矢印参照)、下型120と接触していた成形素材130の接触面が変質(発泡)して白濁したものと考えられる。
これに対し、成形品140の上面142については、成形時に上型110の温度が成形素材130よりも低かったため、該成形素材130が上型110からの奪熱作用となったため(矢印参照)、上型110と接触していた成形素材130の接触面には変質(発泡)の発生がなかったものと思われる。
以上により、加熱時に下型120の温度が成形素材130よりも高いと、該成形素材130には、曇り・発泡・失透・結晶化・揮発などの変質が発生し、その透明度や元来の色が失われることが推定される。
本発明は、かかる課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、熱可塑性素材の機能面予定面に発生する曇りや発泡等の変質を防止し、熱可塑性素材のもつ透明度や元来の色が失われないようにした熱可塑性素材の成形方法を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、対向配置された一対の成形型とこれらを挿嵌するスリーブとを有する型セットの内部に、熱可塑性素材を配置し、前記型セットと前記熱可塑性素材をまとめて加熱することで該熱可塑性素材を加熱軟化した後、押圧成形する熱可塑性素材の成形方法において、
前記熱可塑性素材の機能面予定面と、前記一対の成形型の対向面側に夫々形成された機能面成形面とが非接触の状態で、前記熱可塑性素材を前記機能面予定面以外の部位にて支持し、該支持部位から前記熱可塑性素材への伝熱加熱により、該熱可塑性素材を変形可能な温度に加熱軟化
前記熱可塑性素材を加熱軟化して押圧成形する際、前記熱可塑性素材の前記機能面予定面と前記一対の成形型の少なくとも一方の前記機能面成形面とが接触してから、成形が終了して前記熱可塑性素材が冷却されて硬化するまでの期間中に、前記一対の成形型の夫々の前記機能面成形面の温度を前記熱可塑性素材の前記機能面予定面の温度よりも常に低く保持することを特徴とする。
また、本発明は、対向配置された一対の成形型とこれらを挿嵌するスリーブとを有する型セットの内部に、熱可塑性素材を配置し、前記型セットと前記熱可塑性素材をまとめて加熱することで該熱可塑性素材を加熱軟化した後、押圧成形する熱可塑性素材の成形方法において、
前記熱可塑性素材の機能面予定面と、前記一対の成形型の対向面側に夫々形成された機能面成形面とが非接触の状態で、前記熱可塑性素材を前記機能面予定面以外の部位にて支持し、該支持部位から前記熱可塑性素材への伝熱加熱により、該熱可塑性素材を変形可能な温度に加熱軟化し、
前記熱可塑性素材を加熱軟化して押圧成形する際、前記熱可塑性素材の前記機能面予定面と前記一対の成形型の少なくとも一方の前記機能面成形面とが接触する前に、前記一対の成形型の夫々の前記機能面成形面の温度を前記熱可塑性素材の前記機能面予定面の温度よりも低くし、その後、前記機能面予定面と前記一対の成形型の夫々の前記機能面成形面とを接触させて押圧成形することを特徴とする。
また、本発明は、上記の熱可塑性素材の成形方法において、
前記一対の成形型の夫々の前記機能面成形面の温度を前記熱可塑性素材の前記機能面予定面の温度よりも低くする際、前記熱可塑性素材を含む前記型セットの外面側から熱を奪って冷却することを特徴とする。
本発明によれば、熱可塑性素材の機能面予定面と成形型の機能面成形面とが非接触のまま、熱可塑性素材を機能面予定面以外の部位にて支持し、該支持部位からの伝熱加熱により熱可塑性素材を加熱軟化して押圧成形する際、機能面成形面の温度を機能面予定面の温度よりも低くするので、熱可塑性素材の機能面予定面に発生する曇りや発泡等の変質を防止することができ、熱可塑性素材のもつ透明度や元来の色が失われるのを防止することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係る成形方法を実施する成形装置の概念図である。
本実施の形態の型セット10は、上下に対向配置された上型11と下型12、及びスリーブ13を有している。このスリーブ13は、中空円筒状をなしていて、第1の孔14と、これよりも大径の第2の孔15と、これら第1と第2の孔14、15の境界に形成された段部16と、を有している。
上型11は、段付き円柱状をなしていて、第1の柱状部18と、これよりも大径の第2の柱状部19と、これら第1と第2の柱状部18,19の境界に形成された段部20とを有している。この上型11には、下型12との対向面側に機能面成形面11aが形成されている。下型12は、段付き円柱状をなしていて、第1の柱状部22と、これよりも小径の第2の柱状部23と、これら第1と第2の柱状部22,23の境界に形成された段部24と、を有している。この下型12には、上型11との対向面側に機能面成形面12aが形成されている。なお、上型11の機能面成形面11aと、下型12の機能面成形面12aとは、鏡面に仕上げられている。
上型11と下型12は、スリーブ13の内側で、夫々の機能面成形面11a及び機能面成形面12aが対向するように当該スリーブ13の両端側から挿嵌されている。この場合、上型11は、第1の柱状部18がスリーブ13の第2の孔15に挿嵌され、かつ段部20がスリーブ13の端面に当接されて支持されている。また、下型12は、第1の柱状部22がスリーブ13の第1の孔14に摺動自在に挿嵌されている。
スリーブ13の内側の段部16には、円筒状の支持部材26が挿嵌されている。この支持部材26は、外周面をスリーブ13の第2の孔15に挿嵌され、下端面をスリーブ13の段部16に支持されている。また、この支持部材26には、第1の孔27と、これよりも大径の第2の孔28と、これら第1と第2の孔27、28の境界に形成された段部29とを有している。そして、この支持部材26の第1の孔27に、下型12の第2の柱状部23が摺動自在に挿嵌されている。
そして、この支持部材26の段部29には、例えばガラスやポリエチレン、ポリカーボネイト等の熱可塑性素材30が配置されている。この熱可塑性素材30の表裏面側には、それぞれ機能面予定面30a,30bが形成されている。なお、この状態では、機能面予定面30a,30bは、上型11及び下型12の機能面成形面11a及び機能面成形面12aと非接触状態とされている。
また、上型11及び下型12は、タングステンカーバイド(WC)等の超硬合金を研磨したものが用いられている。また、熱可塑性素材30は、たとえば略円柱形状の市販の光学ガラス(たとえば、株式会社オハラ製のS−LAH58)が用いられている。
図2(a)〜(d)は、本発明の成形工程を示す図である。
すなわち、図2(a)の加熱工程では、内部に熱可塑性素材30を含む型セット10を、予め870℃に加熱しておいた上下一対の加熱プレート32、33で挟持し、主として熱伝導による伝熱加熱により型セット10を加熱する。このとき、本実施形態では、型セット10全体の加熱に100秒を要し、また、内部の熱可塑性素材30を加熱するのに50秒の時間を要した。
また、加熱プレート32、33からの伝熱経路は、プレート33の上面よりスリーブ13の下面から該スリーブ13を加熱し、その段部16を経て支持部材26に伝わる。更に、熱は、この支持部材26から、その段部29及び第2の孔28の内周面を介して伝熱され、熱可塑性素材30が加熱されて軟化される。この場合、熱可塑性素材30は、支持部材26の段部29及び第2の孔28の内周面と接している部分が受熱部となる。
よって、熱可塑性素材30における受熱部には変質(泡)が発生するが、熱可塑性素材30の機能面予定面30a,30bには変質が発生することはない。この場合、熱可塑性素材30を含む型セット10の全部品が、ほぼ同程度の温度である約850℃±5℃に加熱される。
このように、熱可塑性素材30の受熱部とその機能面予定面30a,30bとを分離して加熱することで、熱可塑性素材30に発生する受熱部の変質を、機能面予定面30a,30bには発生させずに、他の部分に移動させることができる。
なお、装置内のN2パージガスによる冷却外乱を防止するため、例えば、図示しない保温胴を当該型セット10の外周側に配置して冷却外乱を防止しても良好である。
次に、図2(b)の一次冷却工程では、熱可塑性素材30を含む型セット10を加熱工程完了後に、820℃に加熱された一次冷却プレート34、35にて挟持し、上下面から型セット10を30秒〜40秒の間冷却する。これにより、型素材である超硬材よりも熱伝導の悪い熱可塑性素材30は、殆ど元の温度(約850℃)のままで保持されるが、型セット10は温度が低下する。このため、上型11及び下型12の機能面成形面11a、12aの表面温度は、熱可塑性素材30の機能面予定面30a、30bよりも約20℃ほど低く(約830℃)設定される。
すなわち、本実施形態では、熱可塑性素材30を含む型セット10の外面側から熱を奪って冷却するようにしている。なお、この一次冷却工程では、加熱工程後において同加熱工程用の加熱プレート32,33の温度設定を870℃から820℃に変更して、同一の加熱プレート32,33を用いても、同様の効果を得ることができる。
次に、図2(c)の成形工程では、熱可塑性素材30を含む型セット10を800℃に加熱された成形プレート36,37にて挟持・固定したのち、押圧成形する。この場合、下側の成形プレート37の中央部には、押し上げロッド(押し上げピン)41を摺動自在に挿嵌する挿通孔42が形成されている。そして、この押上げロッド41を上昇させて、該ロッド先端が下型12を上昇させる。こうして、一対の上下型11、12により熱可塑性素材30を挟持成形すると、該熱可塑性素材30は変形が進行して成形品40が成形される。
このとき、一対の上下型11,12の機能面成形面11a,12aの温度は、成形される熱可塑性素材30の機能面予定面30a,30bの温度よりも、一次冷却工程により予め約20℃低く設定されている。このため、熱可塑性素材30は、上下型11,12と接触しても熱を受熱することはなく、よって接触面が変質することなく成形される。
本実施形態では、成形プレート36,37の設定温度をさらに一次冷却プレート34、35よりも低く(800℃) 設定しているので、熱可塑性素材30の変形と冷却に伴って上下型11、12が該熱可塑性素材30から熱を受けてその温度が上昇し、熱可塑性素材30と上下型11、12との温度間隔が詰まらないようにしている。これにより、熱可塑性素材30の接触面が変質するのを抑止することができる。
更に、例えば、熱可塑性素材30の所定変形量による成形が完了するまで、成形プレート36,37の制御温度を、熱可塑性素材30と上下型11、12との温度間隔が詰まらないように順次(700℃まで)下げていっても良い。これによって、さらに安全に熱可塑性素材30の上下型11,12との接触面の変質を防止することができる。
また、最終的には、熱可塑性素材30の転移点近傍の温度(硬化する温度)、つまり熱可塑性素材30の変形が進行しない粘度に冷却されるまで、熱可塑性素材30と上下型11,12との温度間隔が詰まらないように制御しても良い。これによっても、熱可塑性素材30の上下型11,12との接触面が変質するのを防止することができる。
次に、図2(d)の冷却工程では、熱可塑性素材30を含む型セット10を600℃に加熱された冷却プレート38,39にて挟持して冷却する。その後、冷却プレート38,39の設定温度を400℃に下げて徐冷し、50秒かけて冷却することで、熱可塑性素材30に割れ・ヒビなどの発生を防止する。
その後は、型セット10を成形室内から取り出して常温で放置し、手で扱える温度に冷却したのち、型セット10を分解して成形品40を取り出す。
本実施形態によれば、上下型11,12とこれを挿嵌するスリーブ13によって構成される型セット10の内部に、熱可塑性素材30を配置するので、加熱工程から成形工程に移行する際に、加熱軟化後の熱可塑性素材30が直接周囲の外気や成形室内のパージガスにさらされることがないので、過度の冷却を受けることがない。そのため、加熱温度をその分高くする必要もないので、熱可塑性素材30が溶融して落下したり、該熱可塑性素材30が変質したりするのを防止することができる。
また、図2(a)の加熱工程のときに、熱可塑性素材30の機能面予定面30a,30bと受熱部とを分離して加熱するようにしたことで、当該機能面予定面30a,30bにおいて、曇り・発泡・失透・結晶化・揮発などの変質の発生を抑止することができる。
なお、本実施形態では、熱可塑性素材30として、例えば、ガラス素材OHARA製 S-LAH58、ガラス素材OHARA製 S-LAH53、ガラス素材ショット社製 SF11を用いた。
また、図2(c)の成形工程において、本実施形態では、軟化した熱可塑性素材30を押圧成形して所定の形状に成形するとともに、冷却硬化させて熱可塑性素材30の温度が転移点近傍に至るまでの間において、常に上下型11,12の温度を熱可塑性素材30の温度よりも低く保持・制御するようにした。このため、成形により得られた成形品40にも、その機能面に変質が発生することがなかった。
本発明の成形方法を実施するための成形装置の構成を示す図である。 (a)は加熱工程を示す図、(b)は一次冷却工程を示す図、(c)は成形工程を示す図、(d)は冷却工程を示す図である。 成形型に熱可塑性素材を載置した状態の従来例を示す図である。 (a)は、熱可塑性素材の型との接触面に白濁が生じた場合の斜視図、(b)はその白濁点の拡大図、(c)は更に高倍率の白濁点の拡大図である。 (a)は、高温の下型から熱可塑性素材に受熱する状態を示す図、(b)は熱可塑性素材を高温の下型と低温の上型で挟持した状態を示す図、(c)は上下型で押圧したときの、熱可塑性素材の型との接触面の状態を示す図である。
符号の説明
10 型セット
11 上型
11a 機能面成形面
12 下型
12a 機能面成形面
13 スリーブ
14 第1の孔
15 第2の孔
16 段部
18 第1の柱状部
19 第2の柱状部
20 段部
22 第1の柱状部
23 第2の柱状部
24 段部
26 支持部材
27 第1の孔
28 第2の孔
29 段部
30 熱可塑性素材
30a 機能面予定面
30b 機能面予定面
40 成形品

Claims (3)

  1. 対向配置された一対の成形型とこれらを挿嵌するスリーブとを有する型セットの内部に、熱可塑性素材を配置し、前記型セットと前記熱可塑性素材をまとめて加熱することで該熱可塑性素材を加熱軟化した後、押圧成形する熱可塑性素材の成形方法において、
    前記熱可塑性素材の機能面予定面と、前記一対の成形型の対向面側に夫々形成された機能面成形面とが非接触の状態で、前記熱可塑性素材を前記機能面予定面以外の部位にて支持し、該支持部位から前記熱可塑性素材への伝熱加熱により、該熱可塑性素材を変形可能な温度に加熱軟化
    前記熱可塑性素材を加熱軟化して押圧成形する際、前記熱可塑性素材の前記機能面予定面と前記一対の成形型の少なくとも一方の前記機能面成形面とが接触してから、成形が終了して前記熱可塑性素材が冷却されて硬化するまでの期間中に、前記一対の成形型の夫々の前記機能面成形面の温度を前記熱可塑性素材の前記機能面予定面の温度よりも常に低く保持することを特徴とする、熱可塑性素材の成形方法。
  2. 対向配置された一対の成形型とこれらを挿嵌するスリーブとを有する型セットの内部に、熱可塑性素材を配置し、前記型セットと前記熱可塑性素材をまとめて加熱することで該熱可塑性素材を加熱軟化した後、押圧成形する熱可塑性素材の成形方法において、
    前記熱可塑性素材の機能面予定面と、前記一対の成形型の対向面側に夫々形成された機能面成形面とが非接触の状態で、前記熱可塑性素材を前記機能面予定面以外の部位にて支持し、該支持部位から前記熱可塑性素材への伝熱加熱により、該熱可塑性素材を変形可能な温度に加熱軟化し、
    前記熱可塑性素材を加熱軟化して押圧成形する際、前記熱可塑性素材の前記機能面予定面と前記一対の成形型の少なくとも一方の前記機能面成形面とが接触する前に、前記一対の成形型の夫々の前記機能面成形面の温度を前記熱可塑性素材の前記機能面予定面の温度よりも低くし、その後、前記機能面予定面と前記一対の成形型の夫々の前記機能面成形面とを接触させて押圧成形することを特徴とする、熱可塑性素材の成形方法。
  3. 請求項1又は2に記載の熱可塑性素材の成形方法において、
    前記一対の成形型の夫々の前記機能面成形面の温度を前記熱可塑性素材の前記機能面予定面の温度よりも低くする際、前記熱可塑性素材を含む前記型セットの外面側から熱を奪って冷却することを特徴とする、熱可塑性素材の成形方法。
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