JP4549785B2 - 中間転写記録媒体、中間転写層形成物及び中間転写層の形成方法。 - Google Patents
中間転写記録媒体、中間転写層形成物及び中間転写層の形成方法。 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4549785B2 JP4549785B2 JP2004260450A JP2004260450A JP4549785B2 JP 4549785 B2 JP4549785 B2 JP 4549785B2 JP 2004260450 A JP2004260450 A JP 2004260450A JP 2004260450 A JP2004260450 A JP 2004260450A JP 4549785 B2 JP4549785 B2 JP 4549785B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- intermediate transfer
- transfer layer
- layer
- ionizing radiation
- group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
- Decoration By Transfer Pictures (AREA)
Description
また、「LCD」は「液晶ディスプレイ」、「PDP」は「プラズマディスプレイパネル」、及び「EL」は「エレクトロルミネッセンス」の略語、機能的表現、通称、又は業界用語である。
なお、「電離放射線硬化性樹脂」は「未硬化物」で、「電離放射線硬化樹脂」は「硬化物」とし、「(メタ)アクリロイル」は「アクリロイル及びメタクリロイル」を表し、同様に「(メタ)アクリレート」は「アクリレート及びメタクリレート」を表し、他も同様とする。
このような印刷物としては、光源光を適度に散乱させて、高輝度の光源部分が目立たず、輝度ムラが低減されて出来るだけ均一な面光を背後から照明させることで、目に優しくかつ判読しやすく、また、外光が反射すると不要な景色が写り込み判読しにくいので、表面の反射が防止され、さらにまた、印刷が低コストで、個々に異なる内容を印字しやすさが求められている。
また、微細な凹凸からなるホログラムを同時に転写するものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。しかしながら、微細な凹凸(ホログラム)は中間転写記録媒体の状態で形成されており、中間転写層を被転写体へ再転写後に、微細な凹凸を賦型したものではない。
さらに、紫外線硬化性樹脂からなる中間転写層を被転写体へ再転写後に、紫外線硬化させるものが知られている(例えば、特許文献3参照。)。しかしながら、耐熱性の向上によるブロッキング防止、耐擦傷性や耐薬品性の向上による画像の保護であり、被転写体へ再転写後に、微細な凹凸を賦型することについては記載も示唆もされていない。
請求項2の発明に係わる被転写体上への中間転写層の形成方法は、請求項1において、上記電離放射線が紫外線であるように、したものである。
請求項3の発明に係わる被転写体上への中間転写層の形成方法は、請求項1〜2のいずれかにおいて、上記微細な凹凸が光散乱性及び/又は光回折性の光学的機能を有するように、したものである。
請求項2の本発明によれば、工程的に安定し、低コストで硬化させることができる中間転写層の形成方法が提供される。
請求項3の本発明によれば、中間転写層の表面に形成した微細な凹凸が、マット感や反射防止などの光散乱性、及び/又はホログラムや回折格子などの光回折性などの光学的機能を付与できる中間転写層の形成方法が提供される。
図1は、本発明の中間転写層の形成方法の工程を説明する断面図である。
図2は、本発明の1実施例を示す中間転写記録媒体の断面図である。
本発明の中間転写記録媒体1の中間転写層15は電離放射線硬化性樹脂組成物(未硬化物)からなり、印画時には画像の受容層となり、転写時には接着層を設けなくても被転写体へ密着することができ、かつ、転写後はその表面へ微細な凹凸を賦型することができる。即ち、画像の受容層、転写時の接着層、かつ微細な凹凸の形成層、という3つの機能を兼務することができる。
図2(B)は本発明の他の実施例を示す中間転写記録媒体1で、基材11と中間転写層15の間に剥離層13を設けてもよく、該剥離層13を設けると、転写時の剥離がより安定する。
また、中間転写層15の面に受容層19を設けてもよく、中間転写層15へ昇華転写法などで印画する際に、画像の印画状態が悪い場合、受容層19を設ければ、中間転写記録媒体に印字することができ、さらに、受容層19を接着性を有する樹脂を用いれば、接着層を兼ねることもできる。
さらにまた、中間転写層15又は受容層19の面に接着層を設けてもよく、中間転写層15への印画面積が大きい場合、中間転写層15の被転写体101への密着性が阻害されるが、接着層を設ければ、被転写体へより密着し強固に接着させることができる。
さらに、基材11の中間転写層15と反対面へ耐熱背面層9を設けてもよく、転写時の熱による基材11への粘着を防止できるので、中間転写記録媒体の切れやジャムリがなく、転写効率を向上させることができる。
本発明の中間転写層の形成方法には、本発明の請求項1〜4の中間転写記録媒体を好ましく用いることができる。
さらにまた、中間転写層の転写は未硬化状態で行われ、その後に電離放射線で硬化されるので、被転写体との密着がよく耐久性に優れる。通常、凹凸は賦型後に転写などで被転写体へ転写移行されるので、凹凸が変形する危険があるが、本発明では転写後に凹凸を賦型するので、加熱加圧する転写工程で凹凸が変形する危険がなく、凹凸の精度がよく、かつその凹凸精度が維持できる。
このために、光拡散性及び/又は光回折性などの光学的機能に優れる。さらに、喩え、高温などの厳しい環境に曝されても、凹凸精度が維持できるので、光学的機能が低下しにくい。
(基材)基材11としては、サーマルヘッドの熱に耐える耐熱性、機械的強度、製造に耐える機械的強度、耐溶剤性などがあれば、用途に応じて種々の材料が適用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリブチレンテレフタレ−ト、ポリエチレンナフタレ−ト、ポリエチレンテレフタレート‐イソフタレート共重合体、テレフタル酸‐シクロヘキサンジメタノール‐エチレングリコール共重合体などのポリエステル系樹脂、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610などのポリアミド系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、環状ポリオレフィンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニルなどのビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリレート、ポリメチル(メタ)アクリレートなどのアクリル系樹脂、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミドなどのイミド系樹脂、ポリアリレ−ト、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンエ−テル、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリアラミド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルニトリル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルファイトなどのエンジニアリング樹脂、ポリカ−ボネ−ト、ポリスチレン、高衝撃ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂などのスチレン系樹脂、セロファン、セルローストリアセテート、セルロースダイアセテート、ニトロセルロースなどのセルロース系フィルム、などがある。
剥離層13の材料としては、離型性樹脂、離型剤を含んだ樹脂、電離放射線で架橋する硬化性樹脂などが適用できる。例えば、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、メラミン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、弗素系樹脂、シリコーン、エポキシ樹脂、繊維素系樹脂などである。離型剤を含んだ樹脂は、例えば、弗素系樹脂、シリコーン、又は各種のワックスなどの離型剤を、添加または共重合させたアクリル系樹脂、ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、繊維素系樹脂などである。電離放射線で架橋する硬化性樹脂は、例えば、紫外線(UV)、電子線(EB)などの電離放射線で重合(硬化)する官能基を有するモノマー・オリゴマーなどを含有させた樹脂である。
剥離層13の厚さは、通常は0.01μm〜5.0μm程度、好ましくは0.5μm〜3.0μm程度である。該厚さは薄ければ薄い程良いが、0.1μm以上であればより良い成膜が得られて剥離力が安定する。
該ウレタン変性アクリレート樹脂としては、未硬化物がタックフリーで、微細な凹凸の賦型性がよく、さらに硬化後は硬度が高く、耐熱性や耐薬品性に優れ耐久性がよい点で、次の2種がより好ましい。
第1の電離放射線硬化性樹脂組成物は、後述する一般式(a)で表されるウレタン変性アクリル系樹脂を主成分とする電離放射線硬化性樹脂組成物(未硬化物)である。
第2の電離放射線硬化性樹脂組成物は、必須成分として、(A)アクリル樹脂と、(B)光重合性官能基およびウレタン結合を分子中に有するウレタンアクリレートと、(C)金属アルコキシドの重縮合物を含有する電離放射線硬化性樹脂組成物(未硬化物)である。
一般式(a)で表わされるウレタン変性アクリル系樹脂は、例えば、好ましい1例として、メタクリル酸メチル20〜90モルとメタクリル酸0〜50モルと2−ヒドロキシエチルメタクリレート10〜80モル、Zとしてイソボルニルメタクリレート0〜80モルとを共重合して得られるアクリル共重合体であって、該共重合体中に存在している水酸基にメタクリロイルオキシエチルイソシアネート(2−イソシアネートエチルメタクリレート)を反応させて得られる樹脂である。
従って、上記メタクリロイルオキシエチルイソシアネートが共重合体中に存在している全ての水酸基に反応している必要はなく、共重合体中の2−ヒドロキシエチルメタクリレート単位の水酸基の少なくとも10モル%以上、好ましくは50モル%以上がメタクリロイルオキシエチルイソシアネートと反応していればよい。上記の2−ヒドロキシエチルメタクリレートに代えて又は併用して、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、4−ヒドロキシブチルメタクリレート等の水酸基を有するモノマーも使用することができる。
光カチオン開始剤としては、例えば、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、芳香族スルホニウム塩、芳香族ホスホニウム塩、混合配位子金属塩等が挙げられる。
光アニオン重合開始剤としては、例えば、1,10‐ジアミノデカンや4,4’‐トリメチレンジピペリジン、カルバメート類及びその誘導体、コバルト‐アミン錯体類、アミノオキシイミノ類、アンモニウムボレート類等を例示することができる。
モノマー又はオリゴマーは、電離放射線硬化性樹脂組成物の固形分全量中に5〜50重量%の割合で配合するのが好ましい。モノマー或いはオリゴマーの割合が上記範囲未満では、得られる硬化樹脂層の強度、耐熱性、耐擦傷性、耐水性、耐薬品性、基材に対する密着性が十分とはいえず、一方、モノマー或いはオリゴマーの使用量が上記範囲を超えると表面のタックが高くなり、ブロッキングを引き起こしたり、ホログラム等の複製時に版(プレススタンパー)に材料が一部残る(版取られ)ことにより反復エンボス性が低下する等の点で好ましくない。
詳しくは、本出願人による、特開2004−98455号公報などで開示している。
また、上記アクリル樹脂が分子中に少なくとも1個の光重合性官能基を有する場合には、硬化後の強度、硬度、耐熱性、耐擦傷性、耐水性、耐薬品性等の諸物性に優れた樹脂組成物となるので好ましい。
ウレタンアクリレートは、分子中にウレタン結合と、光重合性を有する(メタ)アクリロイル基を有するものであれば、いずれも使用できる。ウレタンアクリレートの中では、2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネート化合物と、2個以上の水酸基を有する化合物と、1個以上の水酸基及び1個以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物を反応させて得られるウレタンアクリレート、又は、2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネート化合物と、2個以上の水酸基及び1個以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物を反応させて得られるウレタンアクリレートが好ましい。
以上説明したウレタンアクリレートは、特開平3−19842号公報に記載の反応条件で上記の各成分を反応させることにより製造することができる。
(Rは炭素数1〜10のアルキル基、ビニル基、(メタ)アクリロイル基、エポキシ基、アミド基、スルホニル基、水酸基またはカルボキシル基、R’は炭素数1〜10のアルキル基、Mは金属原子、m+nは金属原子Mの価数である)
Rとしては、炭素数1〜10のアルキル基、ビニル基、(メタ)アクリロイル基、エポキシ基、アミド基、スルホニル基、水酸基またはカルボキシル基が挙げられる。特に、ビニル基または(メタ)アクリロイル基を使用した場合には、活性エネルギー線の照射によって、光重合性官能基を有するバインダー樹脂と反応することができるため、より耐久性、耐熱性の高い樹脂組成物となる。
上記金属アルコキシドの重縮合物(C)は、アルコキシ基を有するものが好ましい。アルコキシ基を有する場合は、加熱によりさらに縮合反応を起こし、結合を形成することができる。また、バインダー中の水酸基とも脱水縮合によって架橋構造を形成することができる。
上記離型剤は、電離放射線硬化性樹脂組成物の固形分全量中に0.1〜30重量%の割合で配合するのが好ましい。離型剤の割合が上記範囲未満では、プレススタンパーと電離放射線硬化性樹脂層の離型性が不十分となりやすい。一方、離型剤の割合が上記範囲を超えると組成物の塗工時のはじきによる塗膜面の面荒れの問題が生じたり、製品において基材自身及び近接する層、例えば、蒸着層の密着性を阻害したり、転写時に皮膜破壊等(膜強度が弱くなりすぎる)を引き起こす等の点で好ましくない。
詳しくは、本出願人による、特開2004−123831号公報などで開示している。
微細な凹凸を賦型した後に、電離放射線、好ましくは紫外線で硬化すると、電離放射線硬化樹脂組成物(硬化物)、好ましくは光硬化樹脂組成物(硬化物)となって、耐久性に優れた層とすることができる。
従来から、中間転写層15として、既に硬化させた電離放射線硬化樹脂組成物(硬化物)を用いることは公知であるが、本発明では、電離放射線硬化性樹脂組成物(未硬化物)とを用いることでのみ、画像の受容層、転写時の接着層、かつ微細な凹凸の形成層、という3つの機能を兼務させることができるのである。
受容層19は、中間転写層の電離放射線で架橋する硬化性樹脂に、インクの受容性を上げるために、熱で溶融又は軟化して接着する熱可塑性樹脂、例えば、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、酸変性ポリオレフィン系樹脂、エチレン‐(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン‐(メタ)アクリル酸エステル共重合体、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系・メタクリル系などの(メタ)アクリル系樹脂、アクリル酸エステル系樹脂、マレイン酸樹脂、ブチラール系樹脂、アルキッド樹脂、ポリエチレンオキサイド樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニールエーテル樹脂、シリコーン樹脂、ゴム系樹脂などが適用でき、これらの樹脂を単独または複数を組み合せて使用する。
耐熱背面層9は、シリコン変性樹脂、あるいは、耐熱性のある熱可塑性樹脂バインダーと、熱離型剤または滑剤のはたらきをする物質とを、基本的な構成成分とする。シリコン変性樹脂としては、シリコン変性アクリル樹脂、シリコン変性ウレタン樹脂等、耐熱性のある熱可塑性樹脂バインダーとしては、広い範囲から選ぶことが出来るが、好適な例をあげれば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、セルロースアセテートプロピオネート、環化ゴム及びポリビニルアルコールがある。耐熱背面層9を形成する組成物は前記の熱可塑性樹脂バインダー100質量部に対し、上記の滑剤又は熱離型剤の作用をする物質を10〜100質量部の割合で配合して形成する。基材への適用は、適宜の溶剤で練ってインキとし、一般のコーティング剤の塗布方法と同様に、例えばロールコーティング法、グラビアコーティング法等のコーティング法により、基材11の離型層13でない面に、固形分0.1〜4g/m2程度により塗布し、乾燥することによって行えばよい。基材11と耐熱背面層9の付着を確実にするために、予め基材11上にプライマー層を設けてもよく、また、耐熱性を上げるために、硬化剤で架橋してもよい。
本発明の中間転写層の形成方法は、図1はに示すように、図1(A)は、基材の一方の面に、電離放射線硬化樹脂組成物の未硬化物からなる中間転写層を剥離可能に設けた中間転写記録媒体を準備する工程、図1(B)は、中間転写記録媒体の中間転写層へ任意の画像を印画する工程、図1(C)は、任意の画像が印画された中間転写層を被転写体上へ転写移行させる工程、図1(D)は、被転写体上の中間転写層の表面へ微細な凹凸を賦型し、電離放射線で硬化させる工程からなる。
(凹凸の形状)微細な凹凸の形状としては、特に限定されないが、レリーフホログラム、回折格子、モスアイ、ヘアライン、万線、マット(ランダム)などが適用できる。
レリーフホログラムや回折格子などであれば、光回折性があるので、立体像や虹模様などの特異な高意匠効果が得られる。光回折性の凹凸の場合には、凹凸面へさらに反射層を設けると、明るさが向上するので、より効果的である。
モスアイ、ヘアライン、万線、又はマット(ランダム)などであれば、光拡散性による反射防止効果や、艶消し状などの特異な高意匠効果が得られる。印画した画像と凹凸とを関連ずければ、画像と光学的効果を相乗させて、より効果的である。また、部分的に画像を設けずに、画像の無い部分にLCDなどの他の表示装置と組合わせてもよい。
・<耐熱保護層塗工液>
シリコーン変性アクリル樹脂(固形分26%) 10.0部
(商品名ポリアロイNSA−X55 ナトコ(株)製)
トルエン/メチルエチルケトン(質量比1/1) 40.0部
上記の耐熱背面層が設けられた基材の耐熱背面層の設けられていない面に、下記組成の剥離層塗工液を、乾燥後の厚みが0.5g/m2になるように、コーターで塗工し80℃で乾燥させて、剥離層を形成した。
・<剥離層塗工液>
アクリル樹脂(固形分30%) 10.0部
(商品名LP−45M、綜研化学(株)製)
トルエン/メチルエチルケトン(質量比1/1) 10.0部
上記の形成した剥離層の上に、下記に記載することに相当する商品名SDワニスMHX(ザ・インクテック(株)製、電離放射線硬化性樹脂組成物)を、乾燥後の厚みが0.5〜1.0g/m2になるように、グラビアリバースコータで塗工し100℃で乾燥させて、中間転写層を形成して、実施例1の中間転写記録媒体を得た。
電離放射線硬化樹脂組成物は、必須成分として、(A)下記の一般式(a)で表されるウレタン変性アクリル系樹脂を主成分とするアクリル樹脂と、(B)光重合性官能基およびウレタン結合を分子中に有するウレタンアクリレートと、(C)金属アルコキシドの重縮合物を含有する未硬化の電離放射線硬化性樹脂組成物であり、(C)の金属アルコキシドの重縮合物が、金属アルコキシドモノマーが2〜20単位重合した重縮合物、金属アルコキシドモノマーが3〜12単位重合した重縮合物、ケイ素を含む金属アルコキシドの重縮合により調製されたアルコキシ基を有する部分重縮合物、アルミニウムを含む金属アルコキシドの重縮合により調製されたアルコキシ基を有する部分重縮合物、又はケイ素を含む金属アルコキシドの重縮合物とアルミニウムを含む金属アルコキシドの重縮合物の混合物であり、(B)のウレタンアクリレートが、光重合性官能基を分子中に3個以上有するウレタンアクリレートであり、(A)のアクリル樹脂が、分子中に少なくとも1個の光重合性官能基を有するアクリル樹脂、又はポリスチレン換算分子量が5000〜600000である。
上記で得られた画像(顔写真及び文字)が印画された中間転写層の全面を、被転写体として厚さが188μmのPETフィルムへ、加熱ロール方式で連続転写し、基材を剥離し徐去して、中間転写層形成物を得た。
該中間転写層形成物の画像(顔写真及び文字)が印画された中間転写層の表面へ、スタンパを加圧(エンボス)して凹凸レリーフを賦形する。
スタンパの凹凸形状はマット状のランダムな凹凸形状とし、該スタンパを複製装置のエンボスローラーに貼着して、相対するローラーと間で加熱プレス(エンボス)して、微細な凹凸パターンからなるレリーフを賦形させた。賦形後直ちに、高圧水銀灯による紫外線を照射して、硬化させて、画像(顔写真及び文字)が印画され、かつ表面に微細な凹凸が形成された実施例2の中間転写層形成物を得た。
下記の一般式(a)で表されるウレタン変性アクリル系樹脂を主成分とする未硬化の電離放射線硬化性樹脂組成物である。
実施例6の中間転写層形成物を目視で観察したところ、ホログラムと画像(顔写真及び文字)が観察され優れた意匠性であり、さらに、ホログラムによる偽造防止性も合わせ持っていた。
実施例1〜8の中間転写層形成物を、60℃で100時間放置後、目視で観察したが、マット感及びホログラムと、画像(顔写真及び文字)に変化は認められなかった。
実施例1〜8の中間転写層形成物を、JIS−K−5400に準拠した鉛筆硬度試験ではいずれもH以上であった。
このように、本発明によれば、耐熱性、及び耐久性、すなわち、耐磨耗性、耐擦傷性、耐薬品性、耐水性等に優れた微細な凹凸が形成された中間転写層形成物が得られる。
9:耐熱背面層
11:基材
13:剥離層
15:中間転写層
19:接着層
31:印画部
101:被転写体
Claims (3)
- 基材と、該基材の一方の面に、少なくとも、未硬化の電離放射線硬化樹脂組成物からなり、かつ剥離可能な中間転写層を設けてなる中間転写記録媒体を用いて、前記中間転写層へ任意の熱転写による画像を印画し、該中間転写層を被転写体上へ転写移行させた後に、該被転写体上の中間転写層の表面へ微細な凹凸を賦型し、電離放射線で硬化させる被転写体上への中間転写層の形成方法において、前記電離放射線硬化樹脂組成物は、必須成分として、(A)下記の一般式(a)で表されるウレタン変性アクリル系樹脂を主成分とするアクリル樹脂と、(B)光重合性官能基およびウレタン結合を分子中に有するウレタンアクリレートと、(C)金属アルコキシドの重縮合物を含有する未硬化の電離放射線硬化性樹脂組成物であり、(C)の金属アルコキシドの重縮合物が、金属アルコキシドモノマーが2〜20単位重合した重縮合物、金属アルコキシドモノマーが3〜12単位重合した重縮合物、ケイ素を含む金属アルコキシドの重縮合により調製されたアルコキシ基を有する部分重縮合物、アルミニウムを含む金属アルコキシドの重縮合により調製されたアルコキシ基を有する部分重縮合物、又はケイ素を含む金属アルコキシドの重縮合物とアルミニウムを含む金属アルコキシドの重縮合物の混合物であり、(B)のウレタンアクリレートが、光重合性官能基を分子中に3個以上有するウレタンアクリレートであり、(A)のアクリル樹脂が、分子中に少なくとも1個の光重合性官能基を有するアクリル樹脂、又はポリスチレン換算分子量が5000〜600000であることを特徴とする被転写体上への中間転写層の形成方法。
- 上記電離放射線が紫外線であることを特徴とする請求項1記載の被転写体上への中間転写層の形成方法。
- 上記微細な凹凸が光散乱性及び/又は光回折性の光学的機能を有することを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の被転写体上への中間転写層の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004260450A JP4549785B2 (ja) | 2004-09-08 | 2004-09-08 | 中間転写記録媒体、中間転写層形成物及び中間転写層の形成方法。 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004260450A JP4549785B2 (ja) | 2004-09-08 | 2004-09-08 | 中間転写記録媒体、中間転写層形成物及び中間転写層の形成方法。 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006076042A JP2006076042A (ja) | 2006-03-23 |
JP4549785B2 true JP4549785B2 (ja) | 2010-09-22 |
Family
ID=36155908
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004260450A Expired - Fee Related JP4549785B2 (ja) | 2004-09-08 | 2004-09-08 | 中間転写記録媒体、中間転写層形成物及び中間転写層の形成方法。 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4549785B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4946209B2 (ja) * | 2006-06-29 | 2012-06-06 | 大日本印刷株式会社 | ホログラム転写箔、及びそれを用いたホログラム付き成形品 |
JP2014188893A (ja) * | 2013-03-27 | 2014-10-06 | Dainippon Printing Co Ltd | 中間転写記録媒体 |
JP6840488B2 (ja) * | 2016-07-28 | 2021-03-10 | 洋治 杉山 | 転写加工方法及び転写加工装置 |
JP2018058225A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-12 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写受像シート、熱転写シート、受容層用塗工液、熱転写受像シートの形成方法、及び印画物の形成方法 |
CN107641454A (zh) * | 2017-08-24 | 2018-01-30 | 张家港康得新光电材料有限公司 | 防析出pet光学薄膜及其应用 |
CN114272144B (zh) * | 2021-12-30 | 2023-11-21 | 浙江闪铸三维科技有限公司 | 一种快速光固化打印材料及其制备方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002090276A (ja) * | 2000-09-18 | 2002-03-27 | Dainippon Printing Co Ltd | 転写箔シート及びその剥離性・破断性の評価方法 |
JP2003231287A (ja) * | 2002-02-06 | 2003-08-19 | Alps Electric Co Ltd | 中間転写記録装置および中間転写記録方法 |
JP2004098455A (ja) * | 2002-09-09 | 2004-04-02 | Dainippon Printing Co Ltd | 転写箔及びその製造方法 |
JP2004114546A (ja) * | 2002-09-27 | 2004-04-15 | Dainippon Printing Co Ltd | 転写箔、画像形成方法、及び画像表示媒体 |
JP2004123831A (ja) * | 2002-09-30 | 2004-04-22 | Dainippon Printing Co Ltd | 光硬化性樹脂組成物、微細凹凸パターン転写箔、光学物品、スタンパー及び微細凹凸パターンの形成方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63153200A (ja) * | 1986-12-17 | 1988-06-25 | 大日本印刷株式会社 | 転写シ−ト及び転写方法 |
-
2004
- 2004-09-08 JP JP2004260450A patent/JP4549785B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002090276A (ja) * | 2000-09-18 | 2002-03-27 | Dainippon Printing Co Ltd | 転写箔シート及びその剥離性・破断性の評価方法 |
JP2003231287A (ja) * | 2002-02-06 | 2003-08-19 | Alps Electric Co Ltd | 中間転写記録装置および中間転写記録方法 |
JP2004098455A (ja) * | 2002-09-09 | 2004-04-02 | Dainippon Printing Co Ltd | 転写箔及びその製造方法 |
JP2004114546A (ja) * | 2002-09-27 | 2004-04-15 | Dainippon Printing Co Ltd | 転写箔、画像形成方法、及び画像表示媒体 |
JP2004123831A (ja) * | 2002-09-30 | 2004-04-22 | Dainippon Printing Co Ltd | 光硬化性樹脂組成物、微細凹凸パターン転写箔、光学物品、スタンパー及び微細凹凸パターンの形成方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006076042A (ja) | 2006-03-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7420005B2 (en) | Photocurable resin composition, finely embossed pattern-forming sheet, finely embossed transfer sheet, optical article, stamper and method of forming finely embossed pattern | |
JP4197240B2 (ja) | 光硬化性樹脂、光硬化性樹脂組成物、微細凹凸パターン形成方法、転写箔、光学物品及びスタンパー | |
JP4015471B2 (ja) | 光硬化性樹脂組成物、微細凹凸パターン転写箔、光学物品、スタンパー及び微細凹凸パターンの形成方法 | |
JP5083607B2 (ja) | 中間転写記録媒体、及び転写された被転写体 | |
JP4275469B2 (ja) | 凹凸パターン形成材料、凹凸パターン受容体、凹凸パターン形成方法、転写箔、及び光学物品 | |
JP3776830B2 (ja) | 光回折層を有するカード、及びその製造方法 | |
JP4100991B2 (ja) | 光硬化性樹脂組成物を用いた光学物品、微細凹凸パターン形成方法、及び転写箔 | |
JP5565376B2 (ja) | 熱転写型画像保護シート | |
WO2006085597A1 (ja) | 複数図柄光輝性フィルム、複数図柄光輝性スレッドおよびそれらを用いた光輝性複数図柄形成物 | |
JP2004101834A (ja) | 画像表示媒体、及びその製造方法 | |
JP4549785B2 (ja) | 中間転写記録媒体、中間転写層形成物及び中間転写層の形成方法。 | |
JP2004098455A (ja) | 転写箔及びその製造方法 | |
JP2007072188A (ja) | ホログラム、ホログラムラベル及びホログラム転写箔 | |
JP2006309205A (ja) | 着色層転写材及びそれを用いた画像形成物 | |
JP2014065165A (ja) | 転写シート | |
JP2006124686A (ja) | 熱転写型画像保護シート | |
JP2003335083A (ja) | 印字記録媒体、定期券、及びその製造方法 | |
JP2003162205A (ja) | 光硬化性樹脂組成物、シート、転写箔、微細凹凸パターン形成方法、及び光学用物品 | |
JP2007225639A (ja) | 複数ホログラム転写箔、及びそれを用いた複数ホログラム形成物。 | |
JP5633587B2 (ja) | 転写箔の製造方法 | |
JP2004123831A (ja) | 光硬化性樹脂組成物、微細凹凸パターン転写箔、光学物品、スタンパー及び微細凹凸パターンの形成方法 | |
JPWO2019151391A1 (ja) | 熱転写シート、離型層用塗工液、及び熱転写シートの製造方法 | |
JP5169275B2 (ja) | 光硬化性樹脂、及び光硬化性樹脂組成物 | |
JP4391044B2 (ja) | 中間転写記録媒体及び印画物 | |
JP4676843B2 (ja) | 印刷及びホログラム付きパウチシートの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070511 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100219 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100316 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100423 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100615 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100707 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4549785 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |