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JP4545205B2 - 光ディスク記録再生信号の処理方法、光ディスク記録再生装置及びプログラム - Google Patents

光ディスク記録再生信号の処理方法、光ディスク記録再生装置及びプログラム Download PDF

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JP4545205B2 JP2008112303A JP2008112303A JP4545205B2 JP 4545205 B2 JP4545205 B2 JP 4545205B2 JP 2008112303 A JP2008112303 A JP 2008112303A JP 2008112303 A JP2008112303 A JP 2008112303A JP 4545205 B2 JP4545205 B2 JP 4545205B2
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Description

本発明は、光ディスクに記録するための条件の評価及び決定をする技術に関する。
光ディスクへのデータ記録は、レーザ光の強度や照射タイミングを制御し、光ディスク上にマークとスペースとを交互に形成することによって行われる。このデータ記録においては、光ディスクの厚みや反りといった製造上に生じる誤差、光ディスク記録再生装置におけるピックアップ・ユニットのレーザ広がり角などの製造に伴う誤差によって、光ディスク上のレーザ光のスポット径(以下、単に「スポット径」という。)のばらつきが誘発され、記録品位の悪化が数多く発生している。
例えば、特開平6−150322号公報には、光ディスクのデータ領域へのデータ記録の前に、テスト領域でマーク形成時の記録パワーとなるレーザ光強度を変化させてテスト記録を実施し、レーザ光強度を最適化してスポット径のばらつきによる記録品位を改善する最適記録パワー制御方法(Optimum Power Controlの略語として、以下、「OPC」という。)が開示されている。しかし、スペース形成時のレーザパワーやクーリングパルス幅などについては考察されていない。
また、特開平7−129959号公報には、書換型光ディスクにデータをパルス幅変調(Pulse Width Modulationの略語として、以下、「PWM」という。)記録する場合に、マーク間の熱干渉および再生時の周波数特性によるピークシフトを記録時に補償し、再生エラーレートの改善、高密度記録を達成するための技術が開示されている。具体的には、PWM記録のマークに相当する信号を、始端パルス発生回路、バーストゲート発生回路と、終端パルス発生回路とによって、一定幅の始端部分、バースト状の中間部分、一定幅の終端部分に分解した信号とし、これで2値のレーザ出力を高速にスイッチングして記録する構成を有している。この構成によりマークの始端部分と終端部分の位置を、マーク/スペース長検出回路でマーク長が小さい時とマーク前後のスペース長が小さい時に検出する。この長いマークとスペースの時の位置とを変化させて記録することにより、熱干渉や再生周波数特性に起因するピークシフトを記録時に補償することが可能となる。しかし、ピックアップ・ユニットによるスポットのばらつき等の製造誤差については考慮されておらず、そのためスポットのばらつきによって熱干渉が発生して記録品位が悪化しても対処できない。
特開平6−150322号公報 特開平7−129959号公報
従って、本発明の目的は、製造時に生じる誤差などによるスポット径のばらつきによって発生する熱干渉を評価するための技術を提供することである。
また、本発明の他の目的は、記録品位向上のために熱干渉の評価に基づき記録や再生を行うシステムの信号を制御する技術を提供することである。
本発明の第1の態様に係る光ディスク記録再生処理方法は、光ディスクに記録されている最短スペースの直後に出現する所定符号長の第1のマークの長さと、光ディスクに記録されている最長スペースの直後に出現しかつ第1のマークと同じ符号長の第2のマークの長さとを測定する測定ステップと、測定ステップによって測定された第1のマークの長さと第2のマークの長さとの差に基づき熱干渉量を算出する熱干渉量算出ステップとを含む。このように第1及び第2の値に基づき熱干渉量を算出することによって、簡易に熱干渉量を評価できるようになる。
また、本発明の第1の態様において、光ディスクに照射されているレーザのスポット径と熱干渉量との、予め定められた関係データに基づき、前記熱干渉量算出ステップにおいて算出された上記熱干渉量に対応する、前記光ディスクに照射されているレーザのスポット径を特定するステップをさらに含むようにしてもよい。例えば熱干渉量とスポット径との関係を予め取得しておけば、熱干渉量からスポット径を即時に得ることができるようになる。
さらに、本発明の第1の態様において、測定ステップ及び熱干渉量算出ステップを、データ記録条件を変化させて実施するステップと、熱干渉量算出ステップにおいて算出された熱干渉量が最小となるデータ記録条件を特定するステップと、特定された上記データ記録条件を設定するステップとをさらに含むようにしてもよい。このようにすれば、熱干渉について適切なデータ記録条件を適用することができるようになる。
また、本発明の第1の態様において、熱干渉量算出ステップにおいて算出された熱干渉量が適切であるか判断するステップをさらに含むようにしてもよい。例えば、熱干渉量の最適値(通常第1の値−第2の値の最適値は0)を取得しておき、算出された熱干渉量と比較することによって、適切か否かを判断するものである。
さらに、本発明の第1の態様において、スペース形成時の最適レーザパワーと熱干渉量との、予め予測された関係データに基づき、熱干渉量算出ステップにおいて算出された熱干渉量に対応する、スペース形成時の最適レーザパワーを特定するステップをさらに含むようにしても良い。予め上記のような関係が特定できているのであれば、このようにしてスペース形成時の最適レーザパワーを特定するようにしても良い。
同様に、本発明の第1の態様において、最適クーリングパルス幅と熱干渉量との、予め予測された関係データに基づき、熱干渉量算出ステップにおいて算出された熱干渉量に対応する、最適クーリングパルス幅を特定するステップをさらに含むようにしてもよい。
また、スポット径とスペース形成時の最適レーザパワー又は最適クーリングパルス幅と熱干渉量との、予め予測された関係データに基づき、熱干渉算出ステップにおいて算出された熱干渉量に対応する、スペース形成時の最適レーザパワー又は最適クーリングパルス幅を特定するステップをさらに含むようにしてもよい。
さらに、上で述べたデータ記録条件が、スペース形成時のレーザパワー又はクーリングパルス幅である場合もある。
本発明の第2の態様に係る光ディスク記録再生装置は、光ディスクに記録されている最短スペースの直後に出現する所定符号長の第1のマークの長さと、光ディスクに記録されている最長スペースの直後に出現しかつ第1のマークと同じ符号長の第2のマークの長さとを測定する測定手段と、測定手段によって測定された第1のマークの長さと第2のマークの長さとの差に基づき熱干渉量を算出する熱干渉量算出手段とを有する。本発明の第1の態様は、第2の態様に適用可能である。
本発明の光ディスク記録再生信号の処理方法をプロセッサに実行させるためのプログラムを作成することができ、当該プログラムは、例えばフレキシブル・ディスク、CD−ROMなどの光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ、ハードディスク等の記憶媒体又は記憶装置若しくはプロセッサの不揮発性メモリに格納される。また、ネットワークを介してディジタル信号にて頒布される場合もある。なお、処理途中のデータについては、プロセッサのメモリ等の記憶装置に一時保管される。
本発明によれば、製造誤差などによるスポット径のばらつきによって発生する熱干渉を評価できるようになる。
また、本発明の他の側面によれば、記録品位向上のために熱干渉の評価に基づき記録・再生を行うシステムの信号を制御することができるようになる。
[本発明の原理]
本発明では、製造時の誤差などによるレーザ光のスポット径のばらつきによって発生する熱干渉の量を以下のように評価する。すなわち、図1(a)に示すように、光ディスク上のある長さのマークの後の最短スペースの直後に記録されている所定の符号長の第1のマークの長さAと、図1(b)に示すように、ある長さのマークの後の最長スペースの直後に記録され、かつ第1のマークと同じ符号長のマークの長さBとを測定して、第1のマークの長さAと第2のマークの長さBとの差をもって熱干渉量を特定する。すなわち、適正なスポット径のレーザが照射されていれば、熱干渉がなく、第1のマークの長さAと第2のマークの長さBとは同じになる。一方、何らかの理由でスポット径が適切でない場合(特にスポット径が大きい場合)には、熱干渉が発生して、通常であれば最短スペースの直後の第1のマークの長さAが最長スペースの直後の第2のマークの長さBより長くなってしまう。
このような状況において測定された熱干渉量又は当該熱干渉量から推定されるスポット径に基づき、実施の形態1乃至4ではスペース形成時のレーザパワーPs又はクーリングパルス幅を調整する。また、ピックアップ・ユニットを物理的に調整する例を実施の形態5及び6で述べる。
図2(a)に、マルチパルスを採用した場合の各種記録パラメータを示す。記録パワーに関するパラメータには、マーク形成時の記録パワーPw、スペース形成時のレーザパワーPsの他に、熱干渉を抑制するための冷却時のクーリングパルスパワーPc及びマーク形成時の記録パワーPwのパルスの底のレベルであるバイアスパワーPbwなどもある。また、タイミングに関するパラメータには、先頭パルス開始位置を示すdTtop、先頭パルスの幅を示すTtop、中間パルスの幅を示すTmp、最終パルスの幅を示すTlp、冷却パルスの終了位置を示すdTsなどがある。クーリングパルス幅は、dTsを調整することによって設定することができる。また、図2(b)に、ノンマルチパルスを採用した場合の各種記録パラメータを示す。この場合にも、記録パワーに関するパラメータには、マーク形成時の記録パワーPw、スペース形成時のレーザパワーPsが含まれ、さらに他のパラメータとして中間パルスパワーを示すPmや冷却時のクーリングパルスパワーを示すPcなどがある。さらに、タイミングに関するパラメータには、先頭パルス開始位置を示すdTtop、先頭パルスの幅を示すLDH、マーク作成の長さに相当するパルス幅を示すDuty、最終パルスの幅を示すTBST、最終パルス終了位置を示すdTlast、冷却パルスの終了位置を示すdTsなどがある。ノンマルチパルスの場合にも、dTsを調整することによってクーリングパルス幅を設定することができる。このようにマルチパルスを採用しても、ノンマルチパルスを採用しても、マーク形成時の記録パワーPw、スペース形成時のレーザパワーPs、及びクーリングパルス幅は、適切に設定する必要がある。
[実施の形態1]
本発明の第1の実施の形態におけるドライブ・システムの機能ブロック図について、図3を用いて説明する。本発明の実施の形態に係るドライブ・システムは、光情報記録再生装置100と、テレビ受像器などの表示部とリモートコントローラなどの操作部とを含む入出力システム(図示せず)を含む。
光情報記録再生装置100は、処理途中のデータ、処理結果のデータ、処理における参照データなどを格納するメモリ127と、以下で説明する処理を行わせるためのプログラムが記録されるメモリ回路126を含む中央演算装置(Central Processing Unit)などから構成される制御回路125と、入出力システムとのインターフェースであるインターフェース部(以下、「I/F」と略記する。)128と、再生信号である微小なRF信号から2T乃至11T符号のいずれが読み出されたかを増幅して復号するための処理などを行うイコライザ(Equalizerを以下、「EQ」と略記する。)124、増幅して復号された記録マーク信号を規定のレベルで2値化させるためのスライサ122及び熱干渉の有無を識別して長さの測定を可能にするデータ復号回路123と、ピックアップ部110と、制御回路125から出力される記録すべきデータに対して所定の変調を行い、レーザ・ダイオード(以下、「LD」と略記する。)ドライバ121に出力するデータ変調回路129と、LDを駆動するLDドライバ121と、光ディスク150の回転制御部及びモータ並びにピックアップ部110用のサーボ制御部(図示せず)等を含む。
また、ピックアップ部110は、対物レンズ114と、ビームスプリッタ116と、検出レンズ115と、コリメートレンズ113と、LD111と、フォトディテクタ(以下、「PD」と略記する。)112とを含む。ピックアップ部110では、図示しないサーボ制御部の制御に応じて図示しないアクチュエータが動作し、フォーカス及びトラッキングが行われる。
制御回路125は、メモリ127、I/F128、LDドライバ121、データ変調回路129、図示しない回転制御部及びサーボ制御部などに接続されている。LDドライバ121は、データ変調回路129、制御回路125及びLD111に接続されている。制御回路125は、I/F128を介して入出力システムにも接続されている。
次に、光ディスク150に対してデータを記録する場合における処理の概要を説明する。まず、制御回路125は、データ変調回路129に、光ディスク150に記録すべきデータに対して所定の変調処理を実施させ、データ変調回路129は変調処理後のデータをLDドライバ121に出力する。LDドライバ121は、指定の記録条件に従って、受信したデータでLD111を駆動してレーザ光を出力させる。レーザ光は、コリメートレンズ113、ビームスプリッタ116、対物レンズ114を介してディスク150に照射され、光ディスク150にマークとスペースを交互に形成する。
また、光ディスク150に記録されたデータを再生する場合における処理の概要を説明する。制御回路125からの指示に従ってLDドライバ121は、LD111を駆動してレーザ光を出力させる。レーザ光は、コリメートレンズ113、ビームスプリッタ116、対物レンズ114を介して光ディスク150に照射される。光ディスク150からの反射光は、対物レンズ114、ビームスプリッタ116、検出レンズ115を介してPD112に入力される。PD112は、ディスク150からの反射光を電気信号に変換し、EQ124に出力する。EQ124、スライサ122及びデータ復号回路123等は、出力された再生信号に対して所定の復号処理を行い、復号されたデータを制御回路125及びI/F128を介して、入出力システムの表示部に出力して、再生データを表示させる。
次に、図4乃至図10を用いて第1の実施の形態における処理内容について説明する。まず、制御回路125は、OPCによるマーク形成時の記録パワーPwの最適化を実施させ、併せてデータ復号回路123に、マーク形成時の最適記録パワー時における最短スペース直後の所定符号長の第1のマークの長さA及び最長スペース直後の所定符号長の第2のマークの長さBを測定させる(ステップS1)。OPCについては周知なのでこれ以上の説明を省略する。OPCによってマーク形成時の最適記録パワーPwが特定されると、その際の上記第1のマークの長さA及び第2のマークの長さBを測定する。第1のマークの長さA及び第2のマークの長さBは、図5に示すように時間又は長さとして測定される。すなわち、図5では、横軸は時間を表し、縦軸は振幅レベルを表しており、EQ124の出力が図5の記録マーク信号aとして表される。スライサ122では図5中のスライスレベルで記録マーク信号aを2値化して、「1」となる時間を例えば標準クロック数で測定する。図5の例では例えば122nsとして測定される。このように上記第1のマークの長さA及び第2のマークの長さBを時間として把握しても良いが、ビームスキャン速度を、測定された時間に掛ければ長さも算出することができる。例えばビームスキャン速度が4.92m/sであれば、マークの長さは600nmであることが分かる。データ復号回路123は、測定結果を制御回路125に出力する。なお、ステップS1では、データ復号回路123が、測定された時間を制御回路125に出力して、制御回路125が長さを算出するようにしても良い。
制御回路125は、上記第1のマークの長さA及び第2のマークの長さBから熱干渉量を算出する(ステップS3)。本実施の形態では、A−Bを熱干渉量として算出する。図6に、熱干渉量の算出例を示す。図6のテーブルに示すように、最長スペース直後に出現する第2のマークの長さBはほとんど変化しないが、最短スペース直後に出現する第1のマークの長さAは、熱干渉の状況によって大きく変化する。当然ながら最短スペース直後の第1のマークの長さAが長くなるほど、熱干渉量が多くなる。なお、ある光ディスクについて図6のテーブルの1つのレコードのデータがステップS1で測定されステップS3で算出される。
なお、図6の測定を行った試料は、次に示すブルーレイディスク(BD−R)を使用した。基板は外径12cmで内径1.5cmのポリカーボネイト一方の主面に、深さ45μmで、0.32μmピッチの螺旋状の案内溝が設けられたものである。この案内溝が設けられた上面に形成されている光反射膜は、銀合金をスパッタリングして約50μmの厚みに形成されている。この光反射膜の上面に形成された有機色素膜は、アゾ系色素をTFP(テトラフルオロプロパノール)溶剤に溶かした色素溶液をスピンコート法により塗布し、80℃で30分間乾燥して約40μmに形成されている。上述の案内溝には、この有機色素膜が十分充填されているので、レーザ光を十分形成することができるようになっている。有機色素膜の上面には保護膜が形成されている。この保護膜は二酸化珪素をスパッタリングで約20μmに形成されたものである。保護膜の上面に形成されたカバー層は、二層の樹脂層で形成した。まず、有機色素膜の上面に硬化後の25℃における弾性率が約35(MPa)のUV樹脂をスピンコート法で塗布し光硬化して約25μmの低弾性樹脂層が形成されている。この低弾性樹脂層の上面に硬化後の25℃における弾性率が約1700(MPa)のUV硬化樹脂をスピンコート法で塗布し光硬化して約75μmに形成されたものである。このように構成されたBD−Rを試料として熱干渉量が測定された。
熱干渉量の測定は、上記BD−Rに一般的なデータを記録した後に実施した。データが記録されたBD−Rの再生における信号をデータ復号回路123において、2Tスペース直後の2Tマークを選択して、その2Tマークの長さをクロック信号の本数でカウントさせ長さ換算させてオシロスコープにマーク長Aを表示させた。また、同様に11Tスペース直後の2Tマークを選択し、同方法で測定し、長さ換算させてオシロスコープにマーク長Bを表示させた。図6には、二つの測定結果A及びBと(A−B)の計算結果である熱干渉量が示されている。
そして、例えばメモリ127に、図7に示すような測定結果のデータを予め保持しておき、制御回路125は、当該データを用いて、熱干渉量からスポット径を特定する(ステップS5)。スポット径は、図6の各熱干渉量の測定を行うときに、LD111から発射されたレーザ光の各スポット径である。即ち、スポット径は、スポットの点像強度分布における中心ピークの強度を1としたときに1/e2の強度における直径を求めることにより得られた値であり、上記測定で使用している装置において、LD111の波長を405nm、対物レンズの開口率(NA)及びRIM値(中心強度を1としたときのレンズ周縁部の強度)をそれぞれを0.85及び0.65として得られている。
これらの関係付けを行うことにより、熱干渉量からスポット径を特定でき、図7に示している。なお、図7で得られた数値をプロットしたグラフを図8に示している。この図8のグラフからも、熱干渉量が多い場合にはスポット径も大きくなることが分かる。
また、例えばメモリ127に図9に示すようなデータを保持しておき、制御回路125は、当該データを用いて、スポット径からスペース形成時の最適レーザパワーPsを特定し、LDドライバ121に設定する(ステップS7)。図9の例におけるスポット径とスペース形成時の最適レーザパワーPsとの対応関係は、実際に使用される可能性の高い1/e2レーザ光スポット径(nm)を選択している。各スポット径に対応して、図6のデータを得たときの条件に従って、LDドライバ121へ入力するライトストラテジにおける2Tスペース形成のためのレーザパワーPs(mW)を変化させることにより得た数値を図9に示している。
このようにして得られたほぼ比例関係にある数値が用意され、スポット径が特定されていれば、スペース形成時の最適レーザパワーPsについても特定できる。図9のデータをグラフにすると図10のようになる。図10からも分かるように、スポット径が小さければ、スペース形成時の最適レーザパワーPsは大きくなり、スポット径が大きければ、スペース形成時の最適レーザパワーPsは小さくなる。すなわち、スポット径が大きいほど、スペース形成時のレーザパワーPsを小さくしないと、熱干渉が発生してDCJ(Data Clock Jitter)等の記録品位を表す評価指標が悪くなることが推定できる。なお、ステップS7では、現在の設定値が最適な状態であるか確認し、最適な状態であれば設定は行わず、現在の設定値が最適でない場合には再設定を行う。
なお、図4に示した処理の効果を図11に示す。図11は、縦軸はDCJ(%)を表しており、横軸はスポット径(414nmのみ)を表している。図11では、(A)は最適化無しの場合のDCJを表しており、(B)はマーク形成時の記録パワーPwを最適化した場合のDCJを表しており、(C)はマーク形成時の記録パワーPw及びスペース形成時のレーザパワーPsを共に最適化した場合のDCJを表している。このように、(A)から(C)に移行するにつれてDCJが下がっており、記録品位が向上していることが分かる。この図11のDCJは、スポット径を414nmに固定することと、LDドライバ121へ入力するライトストラテジの、2Tマークを形成するときのレーザパワーPw(mW)と2Tスペースの形成におけるレーザパワーPs(mW)とを変化させることを除き、図6のデータを得たときの条件に従って測定した。グラフにおける(A)はスポット径406nmにおいてDCJが最小となるように最適化されたPw(図2)を用いて記録した結果である。(B)はスポット径414nmにおいてDCJが最小となるように最適化されたPwを用いて記録した結果である。(C)は(B)の条件に加えてDCJが最小となるように最適化されたPsを用いて記録した結果である。
なお、図4のステップS1ではOPCの処理の中で測定を行う例を示したが、マーク形成時の記録パワーPwを最適化した後、再度試し書きを行って測定を実施するようにしても良い。
また、スポット径を特定してからPsを特定するような処理を行っているが、スポット径を特定せずに、熱干渉量からPsを直接特定するようにしても良い。
[実施の形態2]
次に、スペース形成時のレーザパワーPsを最適化する他の方法について図12を用いて説明する。まず、制御回路125は、OPCによりマーク形成時の記録パワーPwの最適化を実施させる(ステップS11)。この処理自体は周知であるからこれ以上述べない。なお、この段階で、最適記録パワーPwは設定されるものとする。
次に、制御回路125は、LDドライバ121に、スペース形成時のレーザパワーPsの初期値を設定する(ステップS13)。そして、制御回路125は、LDドライバ121及びサーボ制御部などを制御して、テスト記録領域に所定のデータ記録を実施させる(ステップS15)。第1の実施の形態と同様の測定を行うので、最短スペースの直後に出現する所定符号長の第1のマーク及び最長スペースの直後に出現しかつ第1のマークと同じ符号長の第2のマークを光ディスク150上のテスト記録領域に記録するようにする。
そして、制御回路125は、設定すべき全てのPsについてデータ記録が完了したか判断する(ステップS17)。例えばテスト記録領域に書き込む際のPsのバリエーションを予め定めておき、全てのPsにおいてデータ記録を行ったか否かを判断する。全てのPsについてデータ記録が完了しているわけではない場合には、制御回路125は、未設定のPsに変更してLDドライバ121に設定する(ステップS18)。そして処理はステップS15に戻る。
一方、全てのPsについてデータ記録が完了したと判断された場合には、制御回路125は、LDドライバ121、サーボ制御部などに対して、ステップS15でテスト記録領域に記録したデータを再生させるように制御し、さらにデータ復号回路123に、各Psについて、最短スペース直後の第1のマークの長さAと最長スペース直後の第2のマークの長さBとを測定させる(ステップS19)。測定については第1の実施の形態と同様である。データ復号回路123は、測定結果を制御回路125に出力する。
そして、制御回路125は、各Psについて、熱干渉量(A−B)を算出する(ステップS21)。その後、制御回路125は、最小熱干渉量のPsを特定し(ステップS23)、当該PsをLDドライバ121に設定する(ステップS25)。
このようにすれば、設定可能なPsの範囲において熱干渉量が最も少なく最適と推定されるPsを特定且つ設定することができるため、記録品位を向上させることができるようになる。
[実施の形態3]
次に、クーリングパルス幅を調整する方法について図13及び図14を用いて説明する。
まず、制御回路125は、OPCによるマーク形成時の記録パワーPwの最適化を実施させ、併せてデータ復号回路123に、マーク形成時の最適記録パワー時における最短スペース直後に出現する所定符号長の第1のマークの長さA及び最長スペース直後に出現しかつ第1のマークと同じ符号長の第2のマークの長さBを測定させる(図13:ステップS31)。OPCについては周知なのでこれ以上述べない。OPCによってマーク形成時の最適記録パワーPwが特定されると、その際の上記第1のマークの長さA及び第2のマークの長さB(時間の場合を含む)を測定する。データ復号回路123は、測定結果を制御回路125に出力する。
制御回路125は、上記第1のマークの長さA及び第2のマークの長さBから熱干渉量を算出する(ステップS33)。本実施の形態でも、A−Bを熱干渉量として算出する。そして、例えばメモリ127に、図14に示すようなグラフのデータを予め保持しておき、制御回路125は、当該データを用いて、熱干渉量から最適クーリングパルス幅を特定し、LDドライバ121に設定する(ステップS35)。図14の例では、縦軸は最適クーリングパルス幅を表しており、横軸は熱干渉量を表している。このように熱干渉量が大きくなると最適クーリングパルス幅も長くなり、熱干渉量が小さくなると最適クーリングパルス幅は短くなる。なお、ステップS35では、現在の設定値が最適な状態であるか確認し、最適な状態であれば設定は行わず、現在の設定値が最適でない場合には設定を行う。
図14のデータは、光ディスクへ図1における(a)及び(b)を含むデータ信号記録の際の測定結果である。これら以外の条件は図6のデータを得たときの条件に従って測定したものである。この条件において、各熱干渉量について、クーリングパルスパワーPc(mW)を変化させながら、DCJを最小化するクーリングパルスパワーPc(mW)を探索して測定することによって図14のデータが得られた。
このようにして、熱干渉量に応じてクーリングパルス幅を調整することによって、記録品位を向上させることができるようになる。
[実施の形態4]
次に、クーリングパルス幅を最適化するための他の方法について図15を用いて説明する。
まず、制御回路125は、OPCによるマーク形成時の記録パワーPwの最適化を実施させる(ステップS41)。この処理自体は周知であるからこれ以上述べない。なお、このステップにおいて、最適記録パワーPwが設定されるものとする。
次に、制御回路125は、LDドライバ121に、クーリングパルス幅の初期値を設定する(ステップS43)。その後、制御回路125は、LDドライバ121及びサーボ制御部などを制御して、テスト記録領域に所定のデータ記録を実施させる(ステップS45)。第1の実施の形態と同様の測定を行うので、最短スペースの直後に出現する所定符号長の第1のマーク及び最長スペースの直後に出現しかつ第1のマークと同じ符号長の第2のマークを光ディスク150上のテスト記録領域に記録するようにする。
そして、制御回路125は、設定すべき全てのクーリングパルス幅についてデータ記録が完了したか判断する(ステップS47)。例えば予めテスト記録領域に書き込む際のクーリングパルス幅のバリエーションを定めておき、全てのクーリングパルス幅についてデータ記録を行ったか否かを判断する。全てのクーリングパルス幅についてデータ記録が完了しているわけではない場合には、制御回路125は、未設定のクーリングパルス幅に変更してLDドライバ121に設定する(ステップS48)。そして処理はステップS45に戻る。
一方、全てのクーリングパルス幅についてデータ記録が完了したと判断された場合には、制御回路125は、LDドライバ121、サーボ制御部などに対して、ステップS45でテスト記録領域に記録したデータを再生させるように制御し、さらにデータ復号回路123に、各クーリングパルス幅について、最短スペース直後の第1のマークの長さAと最長スペース直後の第2のマークの長さBとを測定させる(ステップS49)。測定については第1の実施の形態と同様である。データ復号回路123は、測定結果を制御回路125に出力する。
そして、制御回路125は、各クーリングパルス幅について、熱干渉量(A−B)を算出する(ステップS51)。その後、制御回路125は、最小熱干渉量のクーリングパルス幅を特定し(ステップS53)、当該クーリングパルス幅をLDドライバ121に設定する(ステップS55)。
このようにすれば、設定可能なクーリングパルス幅の範囲において熱干渉量が最も少なく最適と推定されるクーリングパルス幅を特定でき且つ設定することができるため、記録品位を向上させることができるようになる。
[実施の形態5]
第1乃至第4の実施の形態では、熱干渉量に応じたスペース形成時のレーザパワーPs又はクーリングパルス幅についての調整について説明したが、本実施の形態では、ピックアップ部110の例えば対物レンズ114のチルト角を調整する。
まず、制御回路125は、OPCによるマーク形成時の記録パワーPwの最適化を実施させ、併せてデータ復号回路123に、マーク形成時の最適記録パワー時における最短スペース直後に出現する所定符号長の第1のマークの長さA及び最長スペース直後に出現しかつ第1のマークと同じ符号長の第2のマークの長さBを測定させる(図16:ステップS61)。OPCについては周知なのでこれ以上述べない。OPCによってマーク形成時の最適記録パワーPwが特定されると、その際の上記第1のマークの長さA及び第2のマークの長さBを測定する。第1のマークの長さA及び第2のマークの長さBは、時間又は長さとして測定される。データ復号回路123は、測定結果を制御回路125に出力する。なお、ステップS61では、データ復号回路123が、測定された時間を制御回路125に出力して、制御回路125が長さを算出するようにしても良い。
制御回路125は、上記第1のマークの長さA及び第2のマークの長さBから熱干渉量を算出する(ステップS63)。本実施の形態では、A−Bを熱干渉量として算出する。そして、例えばメモリ127に、図7に示すようなデータを予め保持しておき、制御回路125は、当該データを用いて、熱干渉量からスポット径を特定する(ステップS65)。
また、例えばメモリ127に図17に示すようなデータを保持しておき、制御回路125は、当該データを用いて、スポット径からディスク反り量を特定する(ステップS67)。図17の例では、スポット径とディスク反り量との対応関係が保持されている。従って、スポット径が特定されていれば、ディスク反り量についても特定できる。図17のデータから分かるように、スポット径が小さければ、ディスク反り量は小さく、スポット径が大きければ、ディスク反り量も大きくなる。
なお、図17では、メディア上に照射されるスポットの断面強度分布のピーク値を1に規格化した場合の1/e2の強度をもつ範囲をレーザ光のスポット径(nm)として選択している。また、光ディスクの反り(Deg)は、カバー層の厚み0.1mm、対物レンズの開口数0.85(NA)と、レーザ光の波長405nmとの関数になるので、コンピュータ上でシミュレーションができる。このようにスポット径(nm)に対する反りのシミュレーション値の代表例を図17に示している。
そして、制御回路125は、メモリ127に予め保持されているディスク反り量とレンズチルト角の対応関係データに基づき、ステップS67で特定されたディスク反り量に対応するレンズチルト角を特定し、ピックアップ部110に対して当該レンズチルト角を設定する(ステップS69)。例えば、図18の左側に示されているように、ディスク反りが存在している場合には、図18の右側に示されているように、例えば対物レンズ114をステップS69で特定されるレンズチルト角に応じて傾けることによって、ディスク反りに対応して記録品位を向上させる。
なお、ステップS69では、現在の設定値が最適な状態であるか確認し、最適な状態であれば設定は行わず、現在の設定値が最適でない場合には設定を行う。
また、図16のステップS61ではOPCの処理の中で測定を行う例を示したが、マーク形成時の記録パワーPwを最適化した後、再度試し書きを行って測定を実施するようにしても良い。
さらに、スポット径を特定してからディスク反り量を特定するような処理を行っているが、スポット径を特定せずに、熱干渉量からディスク反り量を直接特定するようにしても良い。
[実施の形態6]
本実施の形態では、熱干渉量に応じてピックアップ部110の例えば対物レンズ114のレンズフォーカス長を調整する方法を説明する。
まず、制御回路125は、OPCによるマーク形成時の記録パワーPwの最適化を実施させ、併せてデータ復号回路123に、マーク形成時の最適記録パワー時における最短スペース直後に出現する所定符号長の第1のマークの長さA及び最長スペース直後に出現しかつ第一のマークと同じ符号長の第2のマークの長さBを測定させる(図19:ステップS71)。OPCについては周知なのでこれ以上述べない。OPCによってマーク形成時の最適記録パワーPwが特定されると、その際の上記第1のマークの長さA及び第2のマークの長さBを測定する。第1のマークの長さA及び第2のマークの長さBは、時間又は長さとして測定される。データ復号回路123は、測定結果を制御回路125に出力する。なお、ステップS71では、データ復号回路123が、測定された時間を制御回路125に出力して、制御回路125が長さを算出するようにしても良い。
制御回路125は、上記第1のマークの長さA及び第2のマークの長さBから熱干渉量を算出する(ステップS73)。本実施の形態では、A−Bを熱干渉量として算出する。そして、例えばメモリ127に、図7に示すようなデータを予め保持しておき、制御回路125は、当該データを用いて、熱干渉量からスポット径を特定する(ステップS75)。
また、例えばメモリ127に図20に示すようなデータを保持しておき、制御回路125は、当該データを用いて、スポット径から基板厚誤差を特定する(ステップS77)。図20の例では、スポット径と基板厚誤差との対応関係が保持されている。従って、スポット径が特定されていれば、基板厚誤差についても特定できる。図20のデータから分かるように、スポット径が小さければ、基板厚誤差は小さく、スポット径が大きければ、基板厚誤差も大きくなる。
図20のデータは、図17のデータと同様にして得られる。同様の条件から得られた関数に基づき、1/e2レーザ光のスポット径(nm)に対する光ディスクの基板厚誤差(μm)は、コンピュータ上でシミュレーションができる。このようにして得られた、スポット径(nm)に対する基板厚誤差(μm)のシミュレーション値の代表例が図20に示されている。
そして、制御回路125は、メモリ127に予め保持されている基板厚誤差とレンズフォーカス長の対応関係データに基づき、ステップS77で特定された基板厚誤差に対応するレンズフォーカス長を特定し、ピックアップ部110に対して当該レンズフォーカス長を設定する(ステップS79)。例えば、図21の左側に示されているように、光ディスク150の基板厚誤差が存在している場合には、例えば対物レンズ114をステップS79で特定されるレンズフォーカス長に応じて上下することによって、基板厚誤差に対応して記録品位を向上させるものである。
なお、ステップS79では、現在の設定値が最適な状態であるか確認し、最適な状態であれば設定は行わず、現在の設定値が最適でない場合には設定を行う。
また、図18のステップS71ではOPCの処理の中で測定を行う例を示したが、マーク形成時の記録パワーPwを最適化した後、再度試し書きを行って測定を実施するようにしても良い。
さらに、スポット径を特定してから基板厚誤差を特定するような処理を行っているが、スポット径を特定せずに、熱干渉量から基板厚誤差を直接特定するようにしても良い。
[実施の形態7]
図3は、DVDなどPRML(Partial Response Maximum Likelihood)信号処理を行わない例を示している。一方、Blu-ray規格やHD−DVD規格などの場合には、PRML信号処理を用いて、振幅レベルを検出するようになっている。このような場合には、図22に示すように、スライサ122の代わりにPRML処理部130が導入される。例えばこのPRML処理部130によって、最短スペース直後に出現する所定符号長の第1のマークに対応する振幅レベルA'と、最長スペース直後に出現しかつ第1のマークと同じ符号長の第2のマークに対応する振幅レベルB'とを測定し、制御回路125に出力する。
図23に示すように、長いマークほど振幅レベルは高くなり、短いマークほど振幅レベルは低くなる。従って、熱干渉量が大きくなると、マーク長が長くなるため振幅レベルが高くなる。従って、A'−B'を算出することによって、実施の形態1乃至6と同等のデータを得ることができるようになる。
以上本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、機能ブロック図(図3及び図21)は本発明の実施の形態を説明するためのものであって、必ずしも実際の部品構成などに対応するわけではない。
また、処理フローについても処理結果が変わらない限りにおいて、処理順番を入れ替えたり、並列に処理したりしても良い。
(a)及び(b)は、本発明の原理を説明するための図である。 (a)はマルチパルスの場合の各種記録パラメータを表し、(b)はノンマルチパルスの場合の各種記録パラメータを表す図である。 本発明の第1乃至第6の実施の形態におけるドライブ・システムの機能ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における処理フローを示す図である。 マーク長を説明するための図である。 測定結果の一例を示す図である。 熱干渉量とスポット径との関係の一例を示す図である。 熱干渉量とスポット径との関係の一例を示すグラフである。 スポット径とスペース形成時の最適レーザパワーPsとの関係の一例を示す図である。 スポット径とスペース形成時の最適レーザパワーPsとの関係を表すグラフの図である。 スペース形成時のレーザパワーPsを最適化した場合の効果を表す図である。 本発明の第2の実施の形態における処理フローを示す図である。 本発明の第3の実施の形態における処理フローを示す図である。 熱干渉量と最適クーリングパルス幅との関係を表すグラフの図である。 本発明の第4の実施の形態における処理フローを示す図である。 本発明の第5の実施の形態における処理フローを示す図である。 スポット径とディスク反り量の関係を示す図である。 ディスク反り及びレンズチルト角の説明をするための模式図である。 本発明の第6の実施の形態における処理フローを示す図である。 スポット径と基板厚誤差の関係を表す図である。 ディスクの基板厚誤差とレンズフォーカス長の説明をするための模式図である。 本発明の第7の実施の形態におけるドライブ・システムの機能ブロック図である。 PRMLにおける信号例を示す図である。
符号の説明
100 光情報記録再生装置
110 ピックアップ部 111 LD
112 PD 113 コリメートレンズ
114 対物レンズ 115 検出レンズ
116 ビームスプリッタ 121 LDドライバ
122 スライサ 123 データ復号回路 124 EQ
125 制御回路 126 メモリ回路
127 メモリ 128 I/F 129 データ変調回路
130 PRML処理部
150 光ディスク

Claims (6)

  1. 光ディスクに記録されている最短スペースの直後に出現する所定符号長の第1のマークの長さと、前記光ディスクに記録されている最長スペースの直後に出現しかつ前記第1のマークと同じ符号長の第2のマークの長さとを測定する測定ステップと、
    前記測定ステップによって測定された前記第1のマークの長さと前記第2のマークの長さとの差に基づき熱干渉量を算出する熱干渉量算出ステップと、
    前記熱干渉量算出ステップにおいて算出された前記熱干渉量によって、前記光ディスクに照射されているレーザ光のスポット径を特定するスポット径特定ステップと、
    を含む光ディスク記録再生信号の処理方法。
  2. スペース形成時の最適レーザパワー又は最適クーリングパルス幅とスポット径との、予め定められた関係データに基づき、前記スポット径特定ステップにおいて特定された前記スポット径に対応する、前記スペース形成時の最適レーザパワー又は前記最適クーリングパルス幅を特定するステップ
    をさらに含む請求項記載の光ディスク記録再生信号の処理方法。
  3. 光ディスクに記録されている最短スペースの直後に出現する所定符号長の第1のマークの長さと、前記光ディスクに記録されている最長スペースの直後に出現しかつ前記第1のマークと同じ符号長の第2のマークの長さとを測定する測定手段と、
    前記測定手段によって測定された前記第1のマークの長さと前記第2のマークの長さとの差に基づき熱干渉量を算出する熱干渉量算出手段と、
    熱干渉量と照射されているレーザのスポット径との、予め定められた関係データに基づき、前記熱干渉量算出手段において算出された前記熱干渉量に対応する、前記光ディスクに照射されているレーザのスポット径を特定するスポット径特定手段と、
    を有する光ディスク記録再生装置。
  4. スペース形成時の最適レーザパワー又は最適クーリングパルス幅とスポット径との、予め定められた関係データに基づき、前記スポット径特定手段において特定された前記スポット径に対応する、前記スペース形成時の最適レーザパワー又は前記最適クーリングパルス幅を特定する手段
    をさらに有する請求項記載の光ディスク記録再生装置。
  5. 光ディスクに記録されている最短スペースの直後に出現する所定符号長の第1のマークの長さと、前記光ディスクに記録されている最長スペースの直後に出現しかつ前記第1のマークと同じ符号長の第2のマークの長さと、を測定する測定ステップと、
    前記測定ステップによって測定された前記第1のマークの長さと前記第2のマークの長さとの差に基づき熱干渉量を算出する熱干渉量算出ステップと、
    前記熱干渉量算出ステップにおいて算出された前記熱干渉量によって、前記光ディスクに照射されているレーザ光のスポット径を特定するスポット径特定ステップと、
    をプロセッサに実行させるためのプログラム。
  6. スペース形成時の最適レーザパワー又は最適クーリングパルス幅とスポット径との、予め定められた関係データに基づき、前記スポット径特定ステップにおいて特定された前記スポット径に対応する、前記スペース形成時の最適レーザパワー又は前記最適クーリングパルス幅を特定するステップ
    をさらに前記プロセッサに実行させるための請求項5記載のプログラム。
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