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JP4544151B2 - 車両側部構造 - Google Patents

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JP4544151B2 JP2005364990A JP2005364990A JP4544151B2 JP 4544151 B2 JP4544151 B2 JP 4544151B2 JP 2005364990 A JP2005364990 A JP 2005364990A JP 2005364990 A JP2005364990 A JP 2005364990A JP 4544151 B2 JP4544151 B2 JP 4544151B2
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Description

本発明は自動車等の車両に適用され、フロントピラーにインストルメントパネルが結合された車両側部構造に関する。
従来から、フロントピラーにインストルメントパネルが結合された車両側部構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術では、フロントピラーのインナパネルにインストルメントパネル取付用の取付フランジが接合されている。また、フロントピラーの閉断面内に配置されたリインホースメントには、取付フランジの位置に対応させてビード部が車両上下方向に沿って形成されている。このため、ビード部によってインストルメントパネルの取付部の剛性が向上し、取付部に固定されるインストルメントパネルリインホースメントの振動が抑制されるようになっている。
実開昭63−37383号公報
しかしながら、特許文献1の車両側部構造においては、ビード部がフロントピラーの車両上下方向に沿って形成されており、車幅方向の曲げ荷重に対しての強度アップを図っている。このため、車両前突時に車両前方から車両後方へ向って作用する衝突荷重(圧縮荷重)に対してはビード部による強度アップの効果は少ない。この結果、車両前突時の衝突荷重に対するフロントピラーの強度を向上する対策が別途必要になる。
本発明は上記事実を考慮し、インストルメントパネルリインホースメントの振動を抑制できると共に車両前突時の衝突荷重に対するフロントピラーの強度を向上できる車両側部構造を提供することが目的である。
請求項1記載の本発明の車両側部構造は、車室前部の車幅方向両端部に長手方向を車両上下方向に沿って配置された左右のフロントピラーと、前記フロントピラーに設けられたドアヒンジ取付手段と、長手方向を車幅方向に沿って配置され、長手方向両端部が前記左右のフロントピラーの一部であるリインホースメント取付部に取付けられたインストルメントパネルリインホースメントと、前記フロントピラーにおける前記リインホースメント取付部に長手方向を車両上下方向に沿って形成された上下方向補強手段と、前記上下方向補強手段の上端から車両前方の前記ドアヒンジ取付手段に向かって連続形成された前側上部前後方向補強手段と、前記上下方向補強手段の下端から車両後方のフロントサイドドア開口部に向って連続形成された後側下部前後方向補強手段と、を有し、前記各補強手段は板材を折り曲げることによって形成される稜線であることを特徴とする。
インストルメントパネルリインホースメントの長手方向両端部が左右のフロントピラーの一部であるリインホースメント取付部に取付けられており、フロントピラーのリインホースメント取付部には、長手方向を車両上下方向に沿って上下方向補強手段が形成されている。このため、上下方向補強手段により、フロントピラーのリインホースメント取付部における車両上部と車両下部との車幅方向の相対変位によって発生する曲げに対する剛性が向上する。また、車両前突時にフロントピラーに車両前方から車両後方へ向かって作用する荷重は、フロントピラーに設けられたドアヒンジ取付手段を介して、上下方向補強手段の上端から車両前方のドアヒンジ取付手段に向かって連続形成されたフロントピラーの前側上部前後方向補強手段に伝達され、前側上部前後方向補強手段、上下方向補強手段を介して、上下方向補強手段の下端から車両後方のフロントサイドドア開口部に向って連続形成された後側下部前後方向補強手段に伝達される。このため、車両前突時に車両前方から車両後方へ向かってフロントピラーに作用する荷重を、ドアヒンジ取付手段、前側上部前後方向補強手段、上下方向補強手段、後側下部前後方向補強手段で支持すると共に、前側上部前後方向補強手段と後側下部前後方向補強手段により、フロントピラーに作用する車両前方からの押圧荷重によるフロントピラーの車両前後方向の圧縮変形が抑制される。また、板材を折り曲げた稜線を各補強手段とするため、補強手段の形成が容易である。
請求項1記載の本発明の車両側部構造は、インストルメントパネルリインホースメントの振動を抑制できると共に車両前突時の衝突荷重に対するフロントピラーの強度を向上できる。また、補強手段を容易に形成できる。
本発明における車両側部構造の一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
なお、図中矢印UPは車両上方方向を示し、図中矢印FRは車両前方方向を示し、図中矢印INは車幅内側方向を示している。
図6に示される如く、本実施形態では、自動車車体10における車室12の前部の車幅方向両端部に左右のフロントピラー14が、長手方向を車両上下方向に沿って配置されている。また、自動車車体10におけるフロントボデー10Aの車幅方向両端上部には左右のエプロンアッパメンバ18が長手方向を車両前後方向に沿って配置されている。
なお、図6には車両左側のフロントピラー14を示しており、図1〜図4には車両右側のフロントピラー14を示している。
図2に示される如く、フロントピラー14は、フロントピラー14の車幅方向外側部を構成する板材としてのフロントピラーアウタパネル20とフロントピラー14の車幅方向内側部を構成する板材としてのフロントピラーインナパネル22とを備えており、フロントピラーアウタパネル20とフロントピラーインナパネル22との間には、補強板としてのリインホースメント24がフロントピラーアウタパネル20、フロントピラーインナパネル22と同等以上の肉厚とされて配置されている。
フロントピラーアウタパネル20の後部には、車幅方向内側へ凹んだ凹部26が形成されており、凹部26によって閉止状態にあるフロントサイドドア28の車室内側部28Aとフロントピラー14との干渉を防止している。
フロントピラーアウタパネル20の前部の車両上下方向から見た断面形状は、開口部を車幅方向内側へ向けたコ字状となっており、車幅方向外側壁部20Aの前端からは車幅方向内側へ向かって前壁部20Bが形成されている。一方、車幅方向外側壁部20Aの後端からは車幅方向内側へ向かって後壁部20Cが形成されており、後壁部20Cは凹部26の前壁部を構成している。また、後壁部20Cの車幅方向内側端からは車両後方へ向かって車幅方向内側壁部20Dが形成されており、車幅方向内側壁部20Dは凹部26の側壁部を構成している。なお、車幅方向内側壁部20Dの後端部にはフランジ20Eが形成されており、前壁部20Bの車幅方向内側端からは車両前方へ向かって車幅方向内側壁部20Fが形成されている。
フロントピラー14のリインホースメント24は、フロントピラーアウタパネル20の車幅方向内側に近接配置されており、リインホースメント24の前部の車両上下方向から見た断面形状は、開口部を車幅方向内側へ向けたコ字状となっている。また、リインホースメント24の車幅方向外側壁部24Aの前端からは車幅方向内側へ向かって前壁部24Bが形成されている。
リインホースメント24の前壁部24Bの車幅方向内側端からは、車幅内側前方へ向かって傾斜した傾斜壁部24Cが形成されており、傾斜壁部24Cの車幅方向内側端からは車幅方向内側へ向かってフランジ24Dが形成されている。また、フランジ24Dは、フロントピラーアウタパネル20の前壁部20Bにおける車幅方向内側部の後面に結合されている。
一方、リインホースメント24の車幅方向外側壁部24Aの後端からは車幅方向内側へ向かって後壁部24Eが形成されており、後壁部24Eの車幅方向内側端からは車両後方へ向かって車幅方向内側壁部24Fが形成されている。また、車幅方向内側壁部24Fの前後方向中間部には傾斜部24Gが形成されており、傾斜部24Gは車両前方外側から車両後方内側に向かって形成されている。傾斜部24Gの前端には車両上下方向に延びる上下方向補強手段としての折り曲げ部によって形成される稜線38が設けられており、傾斜部24Gの後端には車両上下方向に延びる上下方向補強手段としての折り曲げ部によって形成される稜線40が設けられている。なお、稜線38と稜線40とは互いに平行で鉛直方向に形成されており、稜線38は車幅外側後方へ向かって凸、稜線40は車幅内側前方へ向かって凸となっている。
また、リインホースメント24の車幅方向内側壁部24Fの後端からは車幅方向へ向かって後壁部24Hが形成されており、後壁部24Hの車幅方向外側端からは車両後方へ向かってフランジ24Iが形成されており、フランジ24Iは、フロントピラーアウタパネル20のフランジ20Eに結合されている。
フロントピラーインナパネル22の縦壁部22Aは、フロントピラー14の車幅方向内側壁部を形成しており、縦壁部22Aの前端縁部にはフランジ22Bが形成されいる。フロントピラーインナパネル22のフランジ22Bは、フロントピラーアウタパネル20の車幅方向内側壁部20Fに結合されている。また、縦壁部22Aの後端縁部にはフランジ22Cが形成されおり、フロントピラーインナパネル22のフランジ22Cは、フロントピラーアウタパネル20のフランジ20Eとリインホースメント24のフランジ24Iとに結合されている。
従って、フロントピラー14の前部にフロントピラーアウタパネル20の前部(コ字状部)とフロントピラーインナパネル22の前部とで形成される断面S1が、フロントピラー14の後部にフロントピラーアウタパネル20の後部(凹部26)とフロントピラーインナパネル22の後部とで形成される断面S2に比べて大きくなっている。
また、フロントピラーインナパネル22のフランジ22Cと、フロントピラーアウタパネル20のフランジ20Eと、リインホースメント24のフランジ24Iとの結合部にはドア開口部ウエザストリップ44が取付けられている。
フロントピラーアウタパネル20の車幅方向外側壁部20Aとリインホースメント24の車幅方向外側壁部24Aとの間には、ドアヒンジ取付手段としてのヒンジ取付ブラケット48の車幅方向外側壁部48Aが挟持されている。ヒンジ取付ブラケット48はフロントピラー14のフロントピラーアウタパネル20、フロントピラーインナパネル22、リインホースメント24より厚肉の屈曲された板材であり、車幅方向外側壁部48Aの前端からは車幅方向内側へ向かって前壁部48Bが形成されており、前壁部48Bはリインホースメント24の前壁部24Bの前面に結合されている。また、ヒンジ取付ブラケット48の車幅方向外側壁部48Aの後端からは車幅方向内側へ向かって後壁部48Cが形成されており、後壁部48Cはリインホースメント24の後壁部24Eの後面に結合されている。
ヒンジ取付ブラケット48の車幅方向外側壁部48Aは、長手方向を車両前後方向に沿って配置されており、車幅方向外側壁部48Aの前部は、エプロンアッパメンバ18の後端部18Aにフロントピラーアウタパネル20の車幅方向外側壁部20Aを挟んで結合されている。
なお、図2の符号50はフェンダパネルを示しており、符号52はドアウエザストリップを示している。
図1に示される如く、ヒンジ取付ブラケット48はフロントピラー14のリインホースメント24におけるエプロンアッパメンバ18の後端部18Aの上下方向略中央部となる位置に取付けられている。また、フロントピラー14のリインホースメント24におけるヒンジ取付ブラケット48の車両後方側には、インストルメントパネルリインホースメント(以下インパネリインフォースという)56を固定するためのブラケット58が取付けられている。
なお、インパネリインフォース56には、図示を省略したステアリング、ブレーキやアクセル等のペダルブラケット、インストルメントパネル等が取付けられる。
図4に示される如く、ブラケット58は長手方向を車両上下方向に沿って配置されており、上部58Aが前後2本のボルト62(図3参照)によってフロントピラー14に固定されている。また、ブラケット58の下部58Bは1本のボルト66によってフロントピラー14に固定されている。
従って、フロントピラー14のリインホースメント24におけるブラケット58の車幅方向の外側となる部位、即ち、リインホースメント24におけるブラケット58の上部58Aの取付部から下部58Bの取付部までの部位が、フロントピラー14のリインホースメント24の一部であるリインホースメント取付部25となっている。
ブラケット58の上下方向中間部には、車幅方向内側へ向かって膨出したインパネリインフォース取付部58Cが形成されており、インパネリインフォース取付部58Cには取付孔68が形成されている。この取付孔68には車幅方向内側から円形パイプ状のインパネリインフォース56の車幅方向外側端部56Aが挿入され、溶接等によって結合されている。なお、インパネリインフォース56の車幅方向外側端部56Aとフロントピラー14との間には隙間70が形成されている。
ボルト62はフロントピラーアウタパネル20、リインホースメント24、フロントピラーインナパネル22及びブラケット58の上部58Aを車幅方向外側から車幅方向内側に向かって貫通しており、フロントピラーアウタパネル20とリインホースメント24との間に配置されたワッシャ74に挿通されている。また、ボルト62は、ブラケット58の上部58Aの車幅方向内側部に配置されたナット76に締結されている。
同様にボルト66はフロントピラーアウタパネル20、リインホースメント24、フロントピラーインナパネル22及びブラケット58の下部58Bを車幅方向外側から車幅方向内側に向かって貫通しており、フロントピラーアウタパネル20とリインホースメント24との間に配置されたワッシャ78に挿通されている。また、ボルト66は、ブラケット58の下部58Bの車幅方向内側部に配置されたナット80に締結されている。
図1に示される如く、リインホースメント24の車幅方向内側壁部24Fの稜線38は、その長手方向を車両上下方向に沿って形成されており、上端38Aがリインホースメント24の車幅方向内側壁部24Fにおけるブラケット58の上部58Aの取付部近傍に、下端38Bがリインホースメント24の車幅方向内側壁部24Fにおけるブラケット58の下部58Bの取付部下方まで達している。従って、稜線38はリインホースメント24におけるリインホースメント取付部25に長手方向を車両上下方向に沿って形成されている。
また、稜線38の上端38Aからは、車両前方上側に向かって前側上部前後方向補強手段としての折り曲げ部によって形成される稜線86が連続形成されている。なお、稜線86は車幅外側上方へ向かって凸となっている。
図5に示される如く、稜線86の前端86Aは、リインホースメント24の後壁部24Eの車幅方向内側端となる車幅方向内側壁部24Fの前端24Jまで達しており、稜線86の前端86Aの車幅方向外側となるリインホースメント24の後壁部24Eの部位には、ヒンジ取付ブラケット48の後壁部48Cの上端部48Dが結合されている。
更に、稜線38の下端38Bからは、車両後方のフロントサイドドア開口部88に向かって後側下部前後方向補強手段としての折り曲げ部によって形成される稜線90が連続形成されており、稜線90の後端90Aが車幅方向内側壁部24Fの後端となる後壁部24Hまで達している。なお、稜線90は車幅外側上方へ向かって凸となっている。
同様に、リインホースメント24の車幅方向内側壁部24Fの稜線40は、その長手方向を車両上下方向に沿って形成されており、上端40Aがリインホースメント24の車幅方向内側壁部24Fにおけるブラケット58の上部58Aの取付部近傍に、下端40Bがリインホースメント24の車幅方向内側壁部24Fにおけるブラケット58の下部58Bの取付部下方まで達している。従って、稜線40はリインホースメント24におけるリインホースメント取付部25に長手方向を車両上下方向に沿って形成されている。
また、稜線40の上端40Aからは、車両前方上側に向かって前側上部前後方向補強手段としての折り曲げ部によって形成される稜線92が連続形成されている。なお、稜線92は車幅内側下方へ向かって凸となっている。
図5に示される如く、稜線92の前端92Aは、リインホースメント24の後壁部24Eの車幅方向内側端となる車幅方向内側壁部24Fの前端24Jまで達しており、稜線92の前端92Aの車幅方向外側となるリインホースメント24の後壁部24Eの部位には、ヒンジ取付ブラケット48の後壁部48Cの上端部48Dが結合されている。
更に、稜線40の下端40Bからは、車両後方のフロントサイドドア開口部88に向かって後側下部前後方向補強手段としての折り曲げ部によって形成される稜線94が連続形成されており、稜線94の後端94Aが車幅方向内側壁部24Fの後端となる後壁部24Hまで達している。
図4に示される如く、稜線90と稜線94は、リインホースメント24の車幅方向内側壁部24Fにおけるブラケット58の取付け位置の下方近傍に形成されており、稜線90と稜線94との間は車幅方向内側上方から車幅方向外側下方へ傾斜した傾斜面96となっている。なお、稜線94は車幅内下方へ向かって凸となっている。
図4に示される如く、リインホースメント24の車幅方向外側に位置するフロントピラーアウタパネル20には、後側上部前後方向補強手段としての折り曲げ部によって形成される稜線98が設けられており、稜線98はフロントピラーアウタパネル20に車幅方向内側上方から車幅方向外側下方へ向かって形成された傾斜部99の下端に形成されている。また、傾斜部99の上端には稜線98と平行に稜線100が形成されている。
なお、稜線98は車幅外側上方へ向かって凸となっており、稜線100は車幅内側下方へ向かって凸となっている。
また、稜線98、100はフロントピラーアウタパネル20におけるフロントピラーアウタパネルブラケット58の上部58Aの取付部と下部58Bの取付部との間に形成されている。
図1に二点鎖線で示される如く、稜線98、100は稜線92の後部の車幅方向外側部となる部位から車両後方のフロントサイドドア開口部88に向かって形成されており、図3に示される如く、稜線98、100の後端98A、100Aはフロントピラーアウタパネル20における車幅方向内側壁部20Dの後端部まで達している。
従って、図1に示される如く、稜線38と稜線40をリインホースメント24の車幅方向内側壁部24Fにおけるリインホースメント取付部25に長手方向を車両上下方向に沿って形成したため、これらの稜線38、40を形成した部位では、リインホースメント24の車幅方向への曲げに対する剛性が向上するようになっている。即ち、稜線38、40によって、インパネリインフォース56をフロントピラー14に取付けるためのブラケット58の上部58Aと下部58Bとに発生する車幅方向(図4の矢印A及び矢印B方向)の相対変位を抑制できるようになっている。この結果、インパネリインフォース56の支持剛性が向上し、インパネリインフォース56に取付けられるステアリングの振動を抑制できるようになっている。
また、車両前突時にエプロンアッパメンバ18に車両前方から車両後方へ向かって作用する衝突荷重(図1の矢印F1)は、図1に矢印F2で示すように、フロントピラー14に取付けられエプロンアッパメンバ18に繋がるヒンジ取付ブラケット48を介して、稜線86、92に伝達され、稜線86、92から稜線38、40に伝達され、稜線38、40から稜線90、94に伝達され、フロントピラー14の後端からフロントサイドドア28に伝達されるようになっている。このため、車両前突時に車両前方から車両後方へ向かってフロントピラー14に作用する衝突荷重F1を、図1に矢印F2で示すように、ヒンジ取付ブラケット48、稜線86、92、稜線38、40及び稜線90、94で支持することができるようになっている。また、稜線86、92と稜線90、94とによって、リインホースメント24の車幅方向内側壁部24Fに作用する車両前方からの押圧荷重によってリインホースメント24の車幅方向内側壁部24Fが車両前後方向に圧縮変形するのを抑制できるようになっている。
また、車両前突時にエプロンアッパメンバ18に車両前方から車両後方へ向かって作用する衝突荷重(図2の矢印F1)の一部は、エプロンアッパメンバ18からフロントピラーアウタパネル20に伝達され、図1に矢印F3で示すように、フロントピラーアウタパネル20の稜線98、100を介してフロントピラー14の後端からフロントサイドドア28に伝達されるようになっている。このため、車両前突時に車両前方から車両後方へ向かってフロントピラーに作用する衝突荷重F1の一部を稜線92及び稜線98、100で支持することができ、フロントピラーアウタパネル20に作用する車両前方からの押圧荷重によってフロントピラーアウタパネル20が車両前後方向に圧縮変形するのを抑制できるようになっている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
本実施形態では、図2に示される如く、フロントピラー14はフロントピラーアウタパネル20とフロントピラーインナパネル22との間にリインホースメント24を備えており、図3に示される如く、リインホースメント24の車両後方側に形成された車幅方向内側壁部24Fには、インパネリインフォース56を取付けるためのブラケット58が図4に示される如く、ボルト62、66によって固定されている。また、図1に示される如く、リインホースメント24の車幅方向内側壁部24Fにおけるリインホースメント取付部25には、稜線38と稜線40が、ブラケット58の上部58Aの取付部近傍とブラケット58の下部58Bの取付部下方とを跨いで車両上下方向に沿って形成されている。このため、これらの稜線38、40を形成した部位では、リインホースメント24の車幅方向への曲げに対する剛性が向上する。この結果、ブラケット58の上部58Aと下部58Bとに発生する車幅方向(図4に矢印A及び矢印B方向)の相対変位を抑制でき、インパネリインフォース56の支持剛性が向上するので、インパネリインフォース56に取付けられるステアリングの振動を抑制できる。
また、本実施形態では、稜線38、40の上端38A、40Aから、車両前方上側に向かって稜線86、92が連続形成されており、稜線86、92の前端86A、92Aが、ヒンジ取付ブラケット48の後壁部48Cの上端部48Dが結合されたリインホースメント24の後壁部24Eにおける車幅方向内側端となる車幅方向内側壁部24Fの前端24Jまで達している。更に、稜線38、40の下端38B、40Bから、車両後方のフロントサイドドア開口部88に向かって稜線90、94が連続形成されており、稜線90、94の後端90A、94Aが車幅方向内側壁部24Fの後端となる後壁部24Hまで達している。このため、車両前突時にエプロンアッパメンバ18に車両前方から車両後方へ向かって衝突荷重(図1の矢印F1)が作用した場合には、この衝突荷重F1は、図1に矢印F2で示すように、エプロンアッパメンバ18からフロントピラー14に取付けられヒンジ取付ブラケット48を介して、稜線86、92に伝達され、稜線86、92から稜線38、40に伝達され、稜線38、40から稜線90、94に伝達されフロントピラー14の後端からフロントサイドドア28に伝達される。
即ち、車両前突時に車両前方から車両後方へ向かってフロントピラーに作用する衝突荷重F1を、ヒンジ取付ブラケット48、稜線86、92、稜線38、40及び稜線90、94で支持することができる。この結果、フロントピラー14、特に、フロントサイドドア28の干渉を防止するために、凹部26を形成したことで、断面積が小さくなったフロントピラー14の後部において、稜線86、92と稜線90、94とにより、リインホースメント24の車幅方向内側壁部24Fに作用する車両前方からの押圧荷重によって、リインホースメント24の車幅方向内側壁部24Fが車両前後方向に圧縮変形するのを抑制できる。
従って、本実施形態では、インパネリインフォース56に取付けられるステアリングの振動を抑制できると共に、車両前突時にフロントピラー14が車両前後方向に圧縮変形するのを抑制できる。
また、本実施形態では、車両前突時にエプロンアッパメンバ18に車両前方から車両後方へ向かって作用する荷重(図1の矢印F1)の一部が、エプロンアッパメンバ18からフロントピラーアウタパネル20に伝達され、図1に矢印F3で示すように、フロントピラーアウタパネル20の稜線98、100を介してフロントピラー14の後端からフロントサイドドア28に伝達される。このため、車両前突時に車両前方から車両後方へ向かってフロントピラーに作用する衝突荷重F1の一部を稜線92及び稜線98、100で支持することができる。この結果、フロントピラー14、特に、フロントサイドドア28の干渉を防止するために、凹部26を形成したことで、断面積が小さくなったフロントピラー14の後部においてフロントピラーアウタパネル20に作用する車両前方からの押圧荷重によってフロントピラーアウタパネル20が車両前後方向に圧縮変形するのを抑制でき、フロントピラー14の車両前突時の衝突荷重に対する強度を更に向上できる。
また、本実施形態では、図1に示される如く、稜線38、40、86、90、92、94がフロントピラー14のフロントピラーアウタパネル20とフロントピラーインナパネル22との間に設けられたリインホースメント24に形成されている。このため、フロントピラー14のフロントピラーアウタパネル20またはフロントピラーインナパネル22に取付けられる部材と、稜線38、40、86、90、92、94とが干渉しない。この結果、稜線38、40、86、90、92、94を効果的な部位に容易に形成できる。
また、本実施形態では、補強手段が、板材としてのリインホースメント24またはフロントピラーアウタパネル20を折り曲げることによって形成される稜線38、40、86、90、92、94、98、100であるため、フロントピラー14に補強手段を容易に形成できる。
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである
例えば、フロントピラー14のリインホースメント24に代えて、フロントピラーアウタパネル20に稜線38、40、86、90、92、94を形成しても良い。
また、フロントピラーアウタパネル20に代えて、リインホースメント24に稜線98、100を形成しても良い。
また、上記実施形態では、リインホースメント24の車幅方向内側壁部24Fにおける稜線92の後部の車幅方向外側となるフロントピラーアウタパネル20の部位から稜線98、100を車両後方側のフロントサイドドア開口部88に向って連続形成したが、これに代えて、稜線40の上部の車幅方向外側となるフロントピラーアウタパネル20の部位から稜線98、100を車両後方側のフロントサイドドア開口部88に向って連続形成した構成としても良い。
また、上記実施形態では、稜線38、40を鉛直方向に形成したが、これに代えて、下方のボルト66の軸心P1と、上方に設けた前後2本のボルト62の各軸心P2、P3とを結ぶ2本の直線L1、L2の間となる軸心P1を通過する直線L3と平行になるように稜線38、40を車両前後方向へ傾斜させても良い。
また、稜線38、40の形成位置は、リインホースメント24の車幅方向内側壁部24Fの前端から後端の範囲内であれば、他の位置であっても良い。
また、上記実施形態では、稜線86、92を車両前方上側に向かって傾斜させたが、これに代えて、稜線86、92を車両前方に向かって水平に形成したり、車両前方下側に向かって傾斜させた構成としても良い。
また、上記実施形態では、稜線90、94を車両後方に向かって水平に形成したが、これに代えて、稜線90、94を車両後方上側または車両後方下側に向って傾斜させても良い。
本発明の一実施形態に係る車両側部構造を示す図2の1−1線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態に係る車両側部構造を示す図1の2−2線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態に係る車両側部構造を示す図1の3−3線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態に係る車両側部構造を示す図1の4−4線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態に係る車両側部構造のフロントピラーのリインホースメントを示す車両斜め後方外側(図2の矢印5の方向)から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る車両側部構造が適用された車体を示す概略側面図である。
符号の説明
10 自動車車体
10A フロントボデー
14 フロントピラー
18 エプロンアッパメンバ
20 フロントピラーアウタパネル(板材)
22 フロントピラーインナパネル(板材)
24 フロントピラーのリインホースメント(補強板)
25 フロントピラーのリインホースメント取付部
28 フロントサイドドア
38 稜線(上下方向補強手段)
40 稜線(上下方向補強手段)
48 ヒンジ取付ブラケット(ドアヒンジ取付手段)
56 インストルメントパネルリインホースメント(インパネリインフォース)
58 インパネリインホース取付けブラケット
86 稜線(前側上部前後方向補強手段)
90 稜線(後側下部前後方向補強手段)
92 稜線(前側上部前後方向補強手段)
94 稜線(後側下部前後方向補強手段)
96 傾斜面
98 稜線(後側上部前後方向補強手段)
100 稜線(後側上部前後方向補強手段)

Claims (1)

  1. 車室前部の車幅方向両端部に長手方向を車両上下方向に沿って配置された左右のフロントピラーと、
    前記フロントピラーに設けられたドアヒンジ取付手段と、
    長手方向を車幅方向に沿って配置され、長手方向両端部が前記左右のフロントピラーの一部であるリインホースメント取付部に取付けられたインストルメントパネルリインホースメントと、
    前記フロントピラーにおける前記リインホースメント取付部に長手方向を車両上下方向に沿って形成された上下方向補強手段と、
    前記上下方向補強手段の上端から車両前方の前記ドアヒンジ取付手段に向かって連続形成された前側上部前後方向補強手段と、
    前記上下方向補強手段の下端から車両後方のフロントサイドドア開口部に向って連続形成された後側下部前後方向補強手段と、
    を有し、前記各補強手段は板材を折り曲げることによって形成される稜線であることを特徴とする車両側部構造。
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