JP4539798B2 - ヘリカル複合アンテナ構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、人工衛星からの電波(以下「衛星波」とも呼ぶ。)又は地上での電波(以下「地上波」とも呼ぶ。)を受信してデジタルラジオ放送を聴取することが可能なデジタルラジオ受信機に関し、特に、デジタルラジオ受信機に用いられるヘリカル複合アンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、衛星波又は地上波を受信して、デジタルラジオ放送を聴取可能にしたデジタルラジオ受信機が開発され、米国において実用化されようとしている。このデジタルラジオ受信機は、自動車等の移動局に搭載され、周波数が約2.3GHzの電波を受信してラジオ放送を聴取することが可能である。すなわち、デジタルラジオ受信機は、モバイル放送を聴取することが可能なラジオ受信機である。
なお、地上波は、衛星波を一旦、地球局で受信した後、周波数を若干シフトしたものである。
【0003】
このような、約2.3GHzの周波数の電波を受信するためには、自動車の車外にアンテナを設置する必要がある。そのようなアンテナとしては、種々の構造のものが考えられるが、平面型(平板型)ではなくスティック型とすることが一般的である。また、周知のように、自由空間に放射される電磁波は、波の進行方向と直角な面内に振動する電界と磁界をもった横波で、電界と磁界はその面内で強さが変化するが、これを偏波という。衛星波は円偏波であるのに対して、地上波は直線偏波である。したがって、衛星波と地上波との両方を受信するためには、それぞれ、それ専用のアンテナが必要となる。
【0004】
以下では、衛星波を受信するためのアンテナについて主に説明する。スティック型アンテナの1つとして、ヘリカルアンテナが知られている。ヘリカルアンテナは、円筒状部材の周りに複数本の導線をヘリックス状(螺旋状)に巻いた構造であり、上述した円偏波を効率高く受信することができる。円筒状部材の材料としてはプラスチックなどの絶縁材料が使用される。また、導線の本数としては、例えば、4本が使用される。一方、円筒状部材に複数本の導線をヘリックス状に巻くのは実際には著しく困難である。したがって、その代りに、絶縁シートに複数本の導体パターンを印刷して構成されるアンテナパターンフィルムを、円筒状部材に巻き付けるようにしたヘリカルアンテナが提案されている。
【0005】
さらに、上記対象製品として、前記円偏波受信用アンテナ(以下、ヘリカルアンテナと呼ぶ。)と前記直線偏波受信用アンテナ(以下、モノポールアンテナと呼ぶ。)を搭載したヘリカル複合アンテナも提案されている。図2にそのような複合アンテナの構造を示す。図2に示すように、円筒状部材12は通信機筐体11内の支持部材(図示せず)に支持されている。絶縁シートに複数本の導体パターン16がヘリックス状に印刷されて構成される導体パターン付き絶縁フィルムが円筒状部材12の外周面上に巻き付けられて固定されている。モノポールアンテナ13と円筒状部材12の内周面の間にヘリカルアンテナを支持するための中空のヘリカルアンテナホルダ14を設けている。このヘリカルアンテナホルダ14の中空部にモノポールアンテナ13が立っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した構造ではモノポールアンテナの位置の偏りにより不安定な指向特性となってしまうので、モノポールアンテナを支持する支持部材が別途必要となり、構造の複雑化、部品点数の増加等の問題が生じる。
【0007】
そこで、本発明の目的は、このようなヘリカル複合アンテナの筒状部材を改造して、安定な指向特性が得られ、構造の簡素化、部品点数の減少を図ることができるヘリカル複合アンテナを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、筒状部材の周囲に導体パターン付き円偏波用絶縁フィルムを券回されてなるヘリカルアンテナと、該ヘリカルアンテナ内にその中心軸に沿って設けられたモノポールアンテナから構成されるヘリカル複合アンテナにおいて、前記モノポールアンテナを支持するための中空部を有する中心軸と、該中心軸と前記筒状部材の内周面との間に放射状に形成された少なくとも3本のリブとからなるモノポールアンテナホルダーが、前記筒状部材と一体成形されたことを特徴とするヘリカル複合アンテナ構造が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態例のヘリカル複合アンテナ構造について図1を参照して説明する。
【0010】
図1(a)は本実施の形態におけるヘリカル複合アンテナの側面図であり、図1(b)は図1(a)のA−A′断面図である。尚、本実施の形態では円筒状部材1の外周面に巻き付けられる導体パターン付き絶縁フィルムを省略する。
【0011】
図1(b)に示すように、円筒状部材1は、中空の中心軸3と4本のリブ2とを樹脂等、例えばプラスチックで一体成形する。4本のリブ2は、中心軸3の周囲に向かって十字状に形成され、中心軸3と円筒状部材1の内周面との間を連結する。中心軸3と各リブ2とは、円筒状部材1のモノポールアンテナ4近傍に少なくとも一ヶ所部分的に形成されている。ここで、モノポールアンテナ4は中心軸3の中空部を通って立っている。本発明の特徴はこのようにモノポールアンテナ4を支持するホルダーとして機能する中心軸3とヘリカルアンテナを支持する機能を有するボビンとしての円筒状部材1とを一体成形したことである。
【0012】
強度の保持、重量の制約、材料費の節減及び成形の容易性を勘案すると、円筒状部材1の寸法は、内径14〜15mm程度が適切である。
【0013】
リブ2の本数は、本実施の形態例では4本であるが、円筒状部材1の所要の強度に応じて3本以上を適宜に選択する。また、リブ2を中心軸3の周囲に対称に放射状に形成すると、円筒状部材1の強度が向上し、更に、成形を容易に行うことができる。更に、中心軸3と各リブ2とを、本実施の形態例では、円筒状部材1のモノポールアンテナ4近傍に一ヶ所部分的に形成した。尚、リブ2と中心軸3の形成箇所は少なくとも一ヶ所部分的に形成すればよく、例えばモノポールアンテナ4近傍に複数箇所設けても良い。又、円筒状部材1の一端から他端までの全長にわたって形成するように設計変更することができる。この場合には少なくとも一ヶ所部分的に形成するときよりも誦しでの押し出し成形はより容易になり、製造の簡素化を図ることができる。
【0014】
さらに、円筒状部材1は、所望の誘電率が得られるならば、円筒状に限らず、多角形の角筒状であってもよいし、空気を誘電体の一部として用いる円筒または角筒状であってもよい。
【0015】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、筒状部材の中心軸とその内周面との間に少なくとも3本のリブを放射状に形成し、モノポールアンテナを支持するホルダーとして機能する中心軸とヘリカルアンテナを支持する機能を有するボビンとしての円筒状部材とを一体成形したので、安定な指向特性が得られ、構造の簡素化、部品点数の減少を図ることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるヘリカル複合アンテナ構造の要部を示し、(a)は側面図、(b)は(a)のA−A′線断面図である。
【図2】従来のヘリカル複合アンテナ構造の要部を示し、(a)は平面図、(b)は(a)の側面図である。
【符号の説明】
1 円筒状部材
2 リブ
3 中心軸
4 モノポ−ルアンテナ
Claims (4)
- 筒状部材の周囲に導体パターン付き円偏波用絶縁フィルムを券回されてなるヘリカルアンテナと、該ヘリカルアンテナ内にその中心軸に沿って設けられたモノポールアンテナから構成されるヘリカル複合アンテナにおいて、
前記モノポールアンテナを支持するための中空部を有する中心軸と、該中心軸と前記筒状部材の内周面との間に放射状に形成された少なくとも3本のリブとからなるモノポールアンテナホルダーが、前記筒状部材と一体成形されたことを特徴とするヘリカル複合アンテナ構造。 - 前記筒状部材と前記中心軸と前記リブとは樹脂で一体成形されていることを特徴とする請求項1記載のヘリカル複合アンテナ構造。
- 前記モノポールアンテナホルダーは前記筒状部材の一端から他端までの全長にわたって形成されていることを特徴とする請求項1記載のヘリカル複合アンテナ構造。
- 前記モノポールアンテナホルダーは前記筒状部材に、少なくとも一箇所、部分的に形成されていることを特徴とする請求項1記載のヘリカル複合アンテナ構造。
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