[go: up one dir, main page]

JP4539182B2 - 印刷装置、コンピュータプログラム、印刷システム、及び、印刷方法 - Google Patents

印刷装置、コンピュータプログラム、印刷システム、及び、印刷方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4539182B2
JP4539182B2 JP2004171157A JP2004171157A JP4539182B2 JP 4539182 B2 JP4539182 B2 JP 4539182B2 JP 2004171157 A JP2004171157 A JP 2004171157A JP 2004171157 A JP2004171157 A JP 2004171157A JP 4539182 B2 JP4539182 B2 JP 4539182B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
unit
ink ejection
printing
print
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004171157A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005349638A (ja
Inventor
豊彦 蜜澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2004171157A priority Critical patent/JP4539182B2/ja
Publication of JP2005349638A publication Critical patent/JP2005349638A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4539182B2 publication Critical patent/JP4539182B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Description

この発明は、複数のインク吐出部群を有する印刷装置、コンピュータプログラム、印刷システム、及び、印刷方法に関する。
従来、複数のインク吐出部群を有する印刷装置として、インクを吐出する印刷ヘッドを備え、吐出したインクにより媒体にドットを形成することにより印刷するインクジェットプリンタが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなインクジェットプリンタでは、大判の印刷用紙(例えばJIS規格のA列0番用紙やB列0番用紙やロール紙)に、複数の印刷ヘッドを用いて1つの画像を高速に印刷するような大型のインクジェットプリンタが考えられている。このような大型のインクジェットプリンタにあっては、印刷する用紙のサイズに対応すべく、複数の印刷ヘッドが、用紙の搬送方向に適宜間隔を隔てて配置されたキャリッジを有している。そして、キャリッジが所定の移動機構により移動されつつ印刷ヘッドからインクを吐出する動作と、用紙を搬送する動作とが交互に繰り返され、搬送された用紙と対向する印刷ヘッドから各々インクが吐出されて画像が印刷される。すなわち、まず、搬送方向の上流側に配置された印刷ヘッドからインクを吐出して画像の一部を印刷し、同一の画像の他の部分を、搬送方向の下流側に配置された印刷ヘッドからインクを吐出することにより、互いに異なる複数の印刷ヘッドを用いて1つの画像を印刷することが可能である。
特開平2001−1510号公報
しかしながら、1つの画像を、互いに異なる複数の印刷ヘッドを用いて印刷すると、1つの画像の中に、異なる印刷ヘッドにて形成されたドットが混在することになる。特に、キャリッジが所定の移動機構により移動されつつ印刷ヘッドからインクを吐出する動作と、用紙を搬送する動作とが交互に繰り返されて画像が印刷されるため、搬送方向における目標位置が同じドットの形成される位置が、印刷ヘッド毎にばらつくと、良好な画像が得られない畏れがあるという課題がある。
この発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、複数の印刷ヘッドにて各々形成されるドットの、搬送方向における形成位置を容易に、且つ、精度良く調節することが可能な印刷装置、コンピュータプログラム、印刷システム、及び、印刷方法を提供することを目的とする。
主たる発明は、(a)印刷媒体を所定方向に沿って搬送するための搬送部と、(b)前記印刷媒体にインク滴を吐出してドットを形成するためのインク吐出部を複数備えた第1インク吐出部群と、前記第1インク吐出部群よりも前記所定方向において下流側に設けられた第2インク吐出部群であって、前記印刷媒体にインク滴を吐出してドットを形成するためのインク吐出部を複数備えた第2インク吐出部群と、を含むインク吐出部群ユニットと、(c)前記インク吐出部群ユニットを前記所定方向と交差する移動方向に沿って移動させるための移動部と、(d)前記移動部及び前記搬送部を制御することにより、各前記インク吐出部からインク滴を吐出させて、前記第1インク吐出部群と前記第2インク吐出部群にて、1つの画像を印刷させることを可能とし、前記搬送部による前記印刷媒体の搬送量を制御するための印刷パターンであって、前記第1インク吐出部群の所定のインク吐出部からインク滴を吐出させて第1のドット列を形成し、前記第2インク吐出部群の所定のインク吐出部が前記第1のドット列を形成した領域と対向するように前記印刷媒体を搬送させ、前記第2インク吐出部群の前記所定のインク吐出部からインクを吐出させて第2のドット列を形成して構成される印刷パターンを印刷させる制御部と、を備える印刷装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明確にする。
本明細書及び添付図面の記載により少なくとも次のことが明らかにされる。
(a)インク滴を吐出して印刷媒体にドットを形成するためのインク吐出部を複数備えたインク吐出部群を少なくとも2つ有し、少なくとも2つの前記インク吐出部群が所定方向に沿って並べて配置されたインク吐出部群ユニットと、(b)前記インク吐出部群ユニットを前記所定方向と交差する移動方向に沿って移動させるための移動部と、(c)前記所定方向に沿って前記印刷媒体を搬送するための搬送部と、(d)前記移動部及び前記搬送部を制御することにより、各々の前記インク吐出部からインク滴を吐出させて、少なくとも2つの前記インク吐出部群にて、1つの画像を印刷させることを可能とし、前記搬送部による前記印刷媒体の搬送量を制御するための印刷パターンであって、前記インク吐出部群ユニットを前記移動方向に移動させつつ、互いに異なる前記インク吐出部群が備えるインク吐出部から各々インク滴を吐出させることにより、各インク吐出部群に各々対応して前記移動方向に沿ったドット列にて構成される印刷パターンを印刷させることが可能な制御部と、(e)を有することを特徴とする印刷装置である。
このような印刷装置によれば、この印刷装置が有する少なくとも2つのインク吐出部群が並べて配置された方向と、印刷媒体の搬送方向とが一致している。このため、少なくとも2つのインク吐出部群にて1つの画像を印刷する際には、各々のインク吐出部群に備えられたインク吐出部から吐出されたインクにて印刷媒体に各々形成されるドットの相対位置を、印刷媒体の搬送量を制御することにより調節することが可能である。
かかる印刷装置において、互いに異なるインク吐出部群に備えられ、前記1つの画像に含まれる所定のドット列を形成するインク吐出部から各々インク滴を吐出させて、前記印刷パターンを印刷することが望ましい。
このような印刷装置によれば、搬送部による印刷媒体の搬送量を制御するための印刷パターンを、互いに異なるインク吐出部群が備えるインク吐出部から各々インク滴を吐出させて印刷する。このため、互いに異なるインク吐出部群にて形成される各々のドット列の相対位置を、実際に各インク吐出部群が備えるインク吐出部にてインクを吐出し、搬送部にて搬送された印刷媒体に印刷パターンが印刷される。すなわち、相対位置を調節すべきドット列を形成するインク吐出部群を用いて実際に印刷した印刷パターンに基づいて、印刷媒体の搬送量を制御することが可能なので、精度良くドット列の相対位置を調節することが可能である。
かかる印刷装置において、前記互いに異なるインク吐出部群のうち、いずれかのインク吐出部群にて形成されたドット列を基準とし、基準となるドット列と他のインク吐出部群にて形成されたドット列との前記所定方向における距離を測定する測定部を有し、前記測定部にて測定された距離に基づいて、前記制御部が、前記搬送部による前記印刷媒体の搬送量を制御することが望ましい。
このような印刷装置によれば、互いに異なるインク吐出部群にて形成されたドット列の所定方向(搬送方向)における距離を測定する測定部を有しているので、互いに異なるインク吐出部群にて形成されたドット列の搬送方向における距離を容易に且つ正確に測定することが可能である。また、測定部にて測定された距離に基づいて、搬送部による印刷媒体の搬送量が制御されるので、ドット列の相対位置を高精度にて調節することが可能である。
かかる印刷装置において、前記互いに異なるインク吐出部群が2つの場合には、前記搬送部による前記印刷媒体の搬送量は、予め設定されている既定搬送量と測定された距離との和、又は、差とすることが望ましい。
印刷パターンは既定搬送量にて搬送された印刷媒体に印刷されるので、互いに異なる2つのインク吐出部群にて形成された2本のドット列の搬送方向における距離は、形成された2本のドット列の搬送方向におけるズレ量を示している。そして、上記印刷装置によれば、搬送量を既定搬送量と測定された距離との和、又は、差とするので、既定搬送量にズレ量が加えられ、又は、既定搬送量にズレ量が取り除かれた搬送量にて、画像が印刷されることになる。このため、互いに異なるインク吐出部群にて形成されたドット列が適切な相対位置に調節されるので、複数のインク吐出部群を用いて1つの画像を印刷しても良好な画像を印刷することが可能である。
かかる印刷装置において、前記互いに異なるインク吐出部群が3つ以上の場合には、いずれかのインク吐出部群にて形成されたドット列を基準とし、基準となるドット列と他のインク吐出部群にて形成されたドット列との、前記所定方向における距離を、前記測定部にて各々測定し、測定された距離の平均値と、予め設定されている既定搬送量との和、又は、差とすることが望ましい。
印刷パターンは既定搬送量にて搬送された印刷媒体に印刷されるので、互いに異なる3つ以上のインク吐出部群にて形成された3本以上のドット列の所定方向における距離は、形成された3本のドット列の搬送方向におけるズレ量を示している。そして、上記印刷装置によれば、いずれかのインク吐出部群にて形成されたドット列を基準として、基準となるドット列と他のインク吐出部群にて形成されたドット列との、搬送方向における距離を測定するので、基準となるドット列に対する、他のドット列のズレ量が各々測定される。ところが、3つ以上のインク吐出部群を有する印刷装置にて画像を印刷する際には、各インク吐出部群から同時に印刷媒体にインクが吐出される。このため、測定されたドット列のズレ量がドット列により異なる場合には、印刷媒体の搬送量をそれぞれについて制御することはできない。このため、測定された測定値の平均値を求め、搬送量を平均値と、既定搬送量との和、又は、差とすることにより、いずれのインク吐出部群にて形成されるドット列の位置をも、バランス良く調節することが可能である。よって、互いに異なる3つ以上のインク吐出部群を用いて1つの画像を印刷しても良好な画像を印刷することが可能である。
かかる印刷装置において、前記基準となるドット列は、前記インク吐出部群ユニットが前記移動方向に移動される際に、当該移動による振動を最も受けやすいインク吐出部群以外の前記インク吐出部群に備えられたインク吐出部からインク滴が吐出されて形成されることが望ましい。
このような印刷装置によれば、基準となるドット列は、移動による振動を最も受けやすいインク吐出部群以外のインク吐出部群にて形成されるので、基準となるドット列はほぼ目標位置に形成される。印刷媒体の搬送量を制御するための印刷パターンを印刷する際に、基準となるドット列を形成するためにインクを吐出するインク吐出部群を、移動による振動を最も受けやすいインク吐出部群以外のインク吐出部群とすることにより、基準となるドット列を目標位置に、より正確に形成することが可能である。
かかる印刷装置において、前記基準となるドット列を形成するインク吐出部群は、前記他のインク吐出部群より、前記移動による振動を受け難いインク吐出部群であることが望ましい。
このような印刷装置によれば、基準となるドット列は、移動による振動を受け難いインク吐出部群により形成されるので、ほぼ目標位置に形成される。印刷媒体の搬送量を制御するための印刷パターンを印刷する際に、基準となるドット列を形成するためにインクを吐出するインク吐出部群を、他のインク吐出部群より、移動による振動を受け難いインク吐出部群とすることにより、基準となるドット列を目標位置により正確な位置に形成することが可能であり、他のインク吐出部群にて形成されるドット列との距離を正確に測定することが可能である。
かかる印刷装置において、前記インク吐出部群ユニットは外力により移動され、前記基準となるドット列を形成するインク吐出部群は、前記所定方向にて、前記外力が作用する部位と最も離れた位置に存在するインク吐出部群以外のインク吐出部群であることが望ましい。
少なくとも2つのインク吐出部群を有するインク吐出ユニットの大きさは、各インク吐出部群と比較して大きいため、インク吐出ユニットに外力が作用する部位の近くに位置するインク吐出部群と、離れて位置するインク吐出部群が存在することになる。インク吐出ユニットが移動される際の挙動は、移動方向と交差する方向にて、外力が作用する部位と最も離れた位置に存在するインク吐出部群が最も不安定になるため、振動しやすい。このため、基準となるドット列を形成するインク吐出部群を、外力が作用する部位と最も離れた位置に存在するインク吐出部群以外のインク吐出部群とすることにより、基準となるドット列を目標位置に、より高精度にて形成することが可能である。
かかる印刷装置において、前記基準となるドット列を形成するインク吐出部群は、前記所定方向にて、前記外力が作用する部位に最も近い位置に存在することが望ましい。
このような印刷装置によれば、外力が作用する部位に最も近い位置に存在するインク吐出部群にて形成されたドット列の位置に、他のインク吐出部群にて形成されるドット列の位置を合わせることになる。このため、より安定した挙動にて移動するインク吐出部群にて形成されたドットを基準として、他のインク吐出部にて形成されるドット列の位置が一致するように印刷媒体の搬送量が制御されるため、より良好な画像を印刷することが可能である。
かかる印刷装置において、前記基準となるドット列を形成するインク吐出部群は、前記他のインク吐出部群より、前記外力が作用する部位の中心に近い側に位置することが望ましい。
このような印刷装置によれば、外力が作用する部位の中心の挙動が最も安定している。このため、外力が作用する部位の中心に近い側に位置するインク吐出部群にて形成されたドット列の位置を基準とすることにより、印刷媒体の搬送量をより適切に制御することが可能であり、より良好な画像を印刷することが可能である。
かかる印刷装置において、前記画像は複数種類の前記印刷媒体に印刷可能であり、前記印刷パターンは、前記印刷媒体の種類に応じてそれぞれ印刷されることが望ましい。
印刷媒体は、種類による摩擦係数等の違いにより、同一の処理にて搬送しても、搬送量が相違してしまう畏れがある。このため、印刷媒体の搬送量を制御するための印刷パターンを印刷媒体の種類に応じてそれぞれ印刷し、印刷された印刷パターンに基づいて、印刷媒体の搬送量を制御することにより、各種類の印刷媒体に適した搬送量にて印刷媒体を搬送することが可能である。このため、いずれの種類の印刷媒体であっても良好な画像を印刷することが可能である。
かかる印刷装置において、前記画像は複数種類の印刷モードにて印刷可能であり、前記印刷パターンは、前記印刷モードの種類に応じてそれぞれ印刷されることが望ましい。
画像を印刷する際の印刷媒体の既定搬送量は、印刷モードにより相違する場合がある。そして、既定搬送量が相違すると、例えば既定搬送量が大きい印刷モードより、既定搬送量が小さい印刷モードの方が搬送精度が高い場合がある。このため、異なる印刷モードにて印刷する際に、同様に搬送量を制御しても良好な画像が印刷できない畏れがある。このため、印刷媒体の搬送量を制御するための印刷パターンを印刷モードに応じてそれぞれ印刷し、印刷された印刷パターンに基づいて、印刷媒体の搬送量を制御することにより、各種類の印刷モードに適した搬送量にて印刷媒体を搬送することが可能である。このため、いずれの種類の印刷モードであっても良好な画像を印刷することが可能である。
また、(a)インク滴を吐出して印刷媒体にドットを形成するためのインク吐出部を複数備えたインク吐出部群を少なくとも2つ有し、少なくとも2つの前記インク吐出部群が所定方向に沿って並べて配置されたインク吐出部群ユニットと、(b)前記インク吐出部群ユニットを前記所定方向と交差する移動方向に沿って外力により移動させるための移動部と、(c)前記所定方向に沿って前記印刷媒体を搬送するための搬送部と、(d)前記移動部及び前記搬送部を制御することにより、各々の前記インク吐出部からインク滴を吐出させて、少なくとも2つの前記インク吐出部群にて、複数種類の前記印刷媒体に、1つの画像を複数種類の印刷モードにて印刷させることを可能とし、前記搬送部による前記印刷媒体の搬送量を制御するための印刷パターンであって、前記インク吐出部群ユニットを前記移動方向に移動させつつ、互いに異なる前記インク吐出部群が備えられ、前記1つの画像に含まれる所定のドット列を形成するインク吐出部から各々インク滴を吐出させることにより、各インク吐出部群に各々対応して前記移動方向に沿ったドット列にて構成される印刷パターンを、前記印刷媒体の種類及び前記印刷モードに応じてそれぞれ印刷させることが可能な制御部と、(e)前記制御部が、前記搬送部による前記印刷媒体の搬送量を制御するために、前記互いに異なるインク吐出部群のうち、いずれかのインク吐出部群にて形成されたドット列を基準とし、基準となるドット列と他のインク吐出部群にて形成されたドット列との前記所定方向における距離を測定する測定部と、(f)を有する印刷装置であって、前記互いに異なるインク吐出部群が2つの場合には、前記搬送部による前記印刷媒体の搬送量は、予め設定されている既定搬送量と測定された距離との和、又は、差とし、前記互いに異なるインク吐出部群が3つ以上の場合には、前記外力が作用する部位の中心に最も近い位置に存在するインク吐出部群にて形成されたドット列を基準とし、基準となるドット列と他のインク吐出部群にて形成されたドット列との、前記所定方向における距離を、前記測定部にて各々測定し、測定された距離の平均値と、予め設定されている既定搬送量との和、又は、差とすることを特徴とする印刷装置である。
このような印刷装置によれば、既述のすべての効果を奏するため、本発明の目的が最も有効に達成される。
また、(a)インク滴を吐出して印刷媒体にドットを形成するためのインク吐出部を複数備えたインク吐出部群を少なくとも2つ有し、少なくとも2つの前記インク吐出部群が所定方向に沿って並べて配置されたインク吐出部群ユニットと、(b)前記インク吐出部群ユニットを前記所定方向と交差する移動方向に沿って移動させるための移動部と、(c)前記所定方向に沿って前記印刷媒体を搬送するための搬送部と、(d)前記移動部及び前記搬送部を制御することにより、各々の前記インク吐出部からインク滴を吐出させて、少なくとも2つの前記インク吐出部群にて、1つの画像を印刷させることが可能な制御部と、(e)を有する印刷装置に、前記インク吐出部群ユニットを前記移動方向に移動させつつ、互いに異なる前記インク吐出部群が備えるインク吐出部から各々インク滴を吐出させることにより、各インク吐出部群に各々対応して前記移動方向に沿ったドット列にて構成され、前記搬送部による前記印刷媒体の搬送量を制御するための印刷パターンを印刷させる機能を実現させるためのコンピュータプログラムも実現可能である。
また、(A)コンピュータ本体と、(B)前記コンピュータ本体に接続されて、以下の(a)〜(d)を有する印刷装置と、(a)インク滴を吐出して印刷媒体にドットを形成するためのインク吐出部を複数備えたインク吐出部群を少なくとも2つ有し、少なくとも2つの前記インク吐出部群が所定方向に沿って並べて配置されたインク吐出部群ユニット、(b)前記インク吐出部群ユニットを前記所定方向と交差する移動方向に沿って移動させるための移動部、(c)前記所定方向に沿って前記印刷媒体を搬送するための搬送部、(d)前記移動部及び前記搬送部を制御することにより、各々の前記インク吐出部からインク滴を吐出させて、少なくとも2つの前記インク吐出部群にて、1つの画像を印刷させることを可能とし、前記搬送部による前記印刷媒体の搬送量を制御するための印刷パターンであって、前記インク吐出部群ユニットを前記移動方向に移動させつつ、互いに異なる前記インク吐出部群が備えるインク吐出部から各々インク滴を吐出させることにより、各インク吐出部群に各々対応して前記移動方向に沿ったドット列にて構成される印刷パターンを印刷させることが可能な制御部、(C)を有することを特徴とする印刷システムも実現可能である。
また、インク滴を吐出して印刷媒体にドットを形成するためのインク吐出部を複数備えたインク吐出部群を少なくとも2つ有し、少なくとも2つの前記インク吐出部群が所定方向に沿って並べて配置されたインク吐出部群ユニットを、前記所定方向と交差する移動方向に沿って移動させつつ、互いに異なる前記インク吐出部群が備えるインク吐出部から各々インク滴を吐出させることにより、各インク吐出部群に各々対応して前記移動方向に沿ったドット列にて構成される印刷パターンを印刷するステップと、前記印刷された印刷パターンに基づいて、前記所定方向に沿って前記印刷媒体を搬送する搬送量を制御して、少なくとも2つの前記インク吐出部群にて1つの画像を印刷するステップと、を有することを特徴とする印刷方法も実現可能である。
===印刷装置の概略例===
図1は本発明の実施形態として、インク吐出部としてのノズル列からインクを吐出して印刷する印刷装置としてのカラーインクジェットプリンタ(以下、カラープリンタという)20の概要を示す斜視図である。このカラープリンタ20は、カラー画像の出力が可能なインクジェットプリンタであり、例えば、シアン系インクとしてのシアンインク(C)及びライトシアンインク(淡いシアンインク、LC)、マゼンタ系インクとしてのマゼンタインク(M)及びライトマゼンタインク(淡いマゼンタインク、LM)、イエローインク(Y)、ブラックインク(K)の6色の色インクを印刷用紙などの様々な媒体上に吐出してドットを形成することによって画像を印刷するインクジェット方式のプリンタである。なお、色インクは上記6色に限らず、例えばダークイエロー(暗いイエロー、DY)などを用いても良い。また、カラープリンタ20は、例えば印刷媒体としての印刷用紙をロール状に巻き付けたロール紙や、JIS規格のA列0番用紙やB列0番用紙といった比較的大型の単票状の印刷用紙にも対応している。図1の例においては、カラープリンタ20にロール紙(以下、印刷用紙という)が備えられている。キャリッジ28については後述する。
図示するようにカラープリンタ20は、インクを吐出して印刷用紙Pに印刷する印刷部3と、印刷用紙を所定の搬送方向に沿って搬送するための印刷用紙搬送部5とを有している。
印刷部3は、複数のインク吐出部としてのノズル列を備えたインク吐出部群としての印刷ヘッド36を少なくとも2つ保持するインク吐出部群ユニットとしてのキャリッジ28と、このキャリッジ28を、印刷用紙Pの搬送方向とほぼ直交する方向(以下、キャリッジ移動方向という)に移動させて往復移動させるためのキャリッジモータ30と、キャリッジモータ30と共に移動機構を構成しキャリッジモータ30により駆動されてキャリッジ28を移動させる金属製の牽引ベルト32と、キャリッジ28を案内するための2本のガイドレール34と、キャリッジ28に固定されたリニア式エンコーダ17と、所定の間隔にスリットが形成されたリニア式エンコーダ用符号板19とを備えている。
ガイドレール34は、キャリッジ移動方向に沿って2本設けられ、搬送方向に互いに間隔を隔てて上下に配置され、左右の両端部側にて基台となるフレーム(図示せず)により支持されている。このとき、2本のガイドレール34は、下側のガイドレール341が上側のガイドレール342より手前に配置されている。このため、これら2本のガイドレール341,342に架け渡されるように配置されるキャリッジ28は、上部が後方に下部が前方に位置するように傾斜した状態にて移動する。
キャリッジ28が案内される上側のガイドレール342には、リニア式エンコーダ用符号板19がガイドレール342に沿って設けられている。このリニア式エンコーダ用符号板19は、ガイドレール34に沿って移動するキャリッジ28に固定されたリニア式エンコーダ17の検出部と対向するように配置されている。
牽引ベルト32は、キャリッジ28の左右端部に固定されて環状に形成されており、上下のガイドレール341,342の中間位置にて、ガイドレール341,342の長さとほぼ等しい間隔を隔てて配置された2つのプーリ44、45に架け渡されている。これらプーリ44,45のうち一方のプーリ44はキャリッジモータ30の軸に固定されている。
2本のガイドレール341,342に架け渡されるように配置されたキャリッジ28は、左右端部における上下方向のほぼ中央にて牽引ベルト32が固定されている。そして、カラープリンタ20は、キャリッジモータ30の動力が牽引ベルト32により伝達され、伝達された動力によりキャリッジ28が牽引ベルト32に牽引されてガイドレール34に沿ってキャリッジ移動方向に移動する。キャリッジ28の移動の際に、当該キャリッジ28に備えられた8つの印刷ヘッド36からインクを吐出することにより、印刷用紙搬送部5により搬送された印刷用紙Pに画像を印刷する。
本実施形態ではキャリッジ28に8つの印刷ヘッド36が設けられ、これら印刷ヘッド36はインクを吐出する複数のノズルnを有し、後述するヘッド制御ユニット63(図6参照)に制御されて所定のノズルnからインクを吐出する。印刷ヘッド36の印刷用紙Pと対向する面には、複数のノズルnが搬送方向に沿って列状に配置されたインク吐出部としてのノズル列Nを複数有し、これらノズル列Nはキャリッジ移動方向に沿って並べられている。印刷ヘッド36及びノズルnの配列については後述する。
印刷用紙搬送部5は、前記2本のガイドレール34の背面側に設けられている。印刷用紙搬送部5は、下側ガイドレール341より下方にて印刷用紙Pをホルダ27とともに回動自在に保持するロール紙保持部35と、上側ガイドレール342より上方にて印刷用紙Pを搬送するロール紙搬送部37と、それらロール紙保持部35とロール紙搬送部37との間にて搬送される印刷用紙Pが沿わされるプラテン26とを有している。このプラテン26は搬送される印刷用紙Pの全幅に亘る平面を有し、この平面が、傾斜した状態にて移動するキャリッジ28に搭載された各印刷ヘッド36と等間隔にて対向するように傾斜した状態で設けられている。
ホルダ27は、印刷用紙Pが保持された状態にて回動軸となる軸体27aを有し、軸体27aの両端部側には供給する印刷用紙Pの蛇行を防止するためのガイド円盤27bがそれぞれ設けられている。
ロール紙搬送部37は、印刷用紙Pを搬送するための紙搬送ローラ24と、これと対向して配置され紙搬送ローラ24との間に印刷用紙Pを挟持する挟持ローラ29と、紙搬送ローラ24を回動させるための搬送モータ31とを備えている。搬送モータ31の軸には駆動ギア40が、紙搬送ローラ24の軸には駆動ギア40と噛み合う中継ギア41がそれぞれ設けられ、搬送モータ31の動力は、駆動ギア40と中継ギア41とを介して紙搬送ローラ24に伝達される。すなわち、ホルダ27に保持された印刷用紙Pは、紙搬送ローラ24と挟持ローラ29との間に挟持され、搬送モータ31によって、プラテン26に沿って搬送される。また、搬送モータ31の軸には、放射状に複数のスリット有する円盤状のエンコーダ用符号盤18(図2)を備えたロータリー式エンコーダ16が設けられている。印刷用紙の搬送量は、このロータリー式エンコーダ16からの出力信号に基づいて制御される。
===エンコーダ===
次に、ロータリー式エンコーダ16について説明する。図2は、ロータリー式エンコーダ16の構成を模式的に示した説明図である。
図2に示したロータリー式エンコーダ16は、発光ダイオード16aと、コリメータレンズ16bと、検出処理部16cとを備えている。検出処理部16cは、複数(例えば4個)のフォトダイオード16dと、信号処理回路16eと、例えば2個のコンパレータ16fA、16fBとを有している。
発光ダイオード16aの両端に抵抗を介して電圧VCCが印加されると、発光ダイオード16aから光が発せられる。この光はコリメータレンズ16bにより平行光に集光されてロータリー式エンコーダ用符号盤18を通過する。このとき、エンコーダ用符号盤18には、発光ダイオード16aから発せられた光の照射位置において、印刷用紙が所定距離(例えば1/180インチ(1インチ=2.54cm))を搬送される毎に出力が検出されるようにスリットが設けられている。
ロータリー式エンコーダ用符号盤18を通過した平行光は、図示しない固定スリットを通って各フォトダイオード16dに入射し、電気信号に変換される。4個のフォトダイオード16dから出力される電気信号は信号処理回路16eにおいて信号処理され、信号処理回路16eから出力される信号はコンパレータ16fA、16fBにおいて比較され、比較結果がパルスとして出力される。コンパレータ16fA、16fBから出力されるパルスENC−A、ENC−Bがロータリー式エンコーダ16の出力となる。
図3Aは、搬送モータ正転時におけるロータリー式エンコーダ16の2つの出力信号の波形を示したタイミングチャート、図3Bは、搬送モータ逆転時におけるロータリー式エンコーダ16の2つの出力信号の波形を示したタイミングチャートである。
図3A、図3Bに示すように、搬送モータ正転時及び逆転時のいずれの場合も、パルスENC−AとパルスENC−Bとは位相が90度だけ異なっている。搬送モータ31が正転し、用紙が搬送方向に沿って下方から上方に向かって搬送されているときは、図3Aに示すように、パルスENC−AはパルスENC−Bよりも90度だけ位相が進み、搬送モータ31が逆転しているときは、図3Bに示すように、パルスENC−AはパルスENC−Bよりも90度だけ位相が遅れる。そして、パルスENC−A及びパルスENC−Bの1周期Tは、搬送モータ31がロータリー式エンコーダ用符号盤18のスリット間隔を移動する時間に等しい。
パルスENC−A及びパルスENC−Bの出力パルスをカウントして印刷用紙を搬送することにより、印刷用紙Pを所定の位置まで移動させることが可能となる。また、ホストコンピュータ90から入力されたコマンドデータの搬送量データと、エンコーダ用符号盤18のスリット間隔等に基づいて、実際に搬送される印刷用紙Pの搬送距離を制御することが可能である。
また、ロータリー式エンコーダ16から出力されたパルスを等分割することにより、ロータリー式エンコーダ用符号盤18のスリットより高い解像度にて用紙の搬送量を制御することが可能となる。例えば、ロータリー式エンコーダ16から出力されたパルスを4分割すると、1440dpiの精度にて搬送モータを制御し、印刷用紙の搬送量を制御することが可能となる。
===印刷ヘッドの構成===
前記印刷ヘッド36の構成について、図1,図4,図5を用いて説明する。図4は、印刷ヘッド36が有するノズルの配列を説明するための説明図、図5は、隣接する複数の印刷ヘッド36の配置と、それら印刷ヘッド36が有するノズル列の位置関係を示す図である。
印刷ヘッド36は、図4に示すとおり、複数のノズルnが搬送方向に沿って一直線上に配列されたノズル列Nを6列有している。本実施形態においては、ノズル列Nは、ブラックノズル列Nk、シアンノズル列Nc、ライトシアンノズル列Nlc、マゼンタノズル列Nm、ライトマゼンタノズル列Nlm、イエローノズル列Nyというように吐出するインク色毎に列をなしているが、これに限るものではない。
ブラックノズル列Nkは、180個のノズルn1〜n180を有し、各ノズルnには、各ノズルnを駆動してインク滴を吐出させるための駆動素子としてピエゾ素子(不図示)が設けられている。ブラックノズル列Nkのノズルn1、・・・、n180は、搬送方向に沿って一定のノズルピッチk・Dで配置されている。ここで、Dは搬送方向のドットピッチであり、kは1以上の整数である。搬送方向のドットピッチDは、ドットがキャリッジ移動方向に配列された横ドットライン(以下、ラスタラインという)のピッチとも等しい。以下では、ノズルピッチk・Dを表す整数kを、単に「ノズルピッチk」と呼ぶ。図4の例では、ノズルピッチkは4ドットである。但し、ノズルピッチkは、任意の整数に設定することができる。
また、上述した事項は、シアンノズル列Nc、ライトシアンノズル列Nlc、マゼンタノズル列Nm、ライトマゼンタノズル列Nlm、イエローノズル列Nyについても、同様である。すなわち、各ノズル列Nは、180個のノズルn1〜n180を有し、搬送方向に沿って一定のノズルピッチk・Dで配置されている。
そして、印刷時には、印刷用紙Pが印刷用紙搬送部5によって間欠的に所定の搬送量で搬送され、その間欠的な搬送の間にキャリッジ28がキャリッジ移動方向に移動して各ノズルnからインク滴が吐出される。但し、印刷方式によって、例えば自然画などを印刷するのインターレース方式などにて印刷する場合には、すべてのノズルnが常に使用されるとは限らず、一部のノズルnのみが使用される場合もある。
キャリッジ28に設けられた8つの印刷ヘッド36a〜36hは、4つずつの印刷ヘッド36が、搬送方向に沿わされると共に、互いに間隔を隔てて2列に配置されている。4つの印刷ヘッド36で構成される2つの印刷ヘッド列は、キャリッジ移動方向に並べて配置されている。2列に配置された印刷ヘッド列は、一方の印刷ヘッド列36b、36d,36f、36hが、他方の印刷ヘッド列36a、36c,36e、36gよりおよそ印刷ヘッド1個分の距離だけ搬送方向上流側に配置されている。すなわち、8つの印刷ヘッド36の各々が、キャリッジ移動方向において並ぶことがないように、前記一方の印刷ヘッド列の下流側から1番目に位置する印刷ヘッド36aと2番目に位置する印刷ヘッド36cとの間に、他の印刷ヘッド列の最下流側に位置する印刷ヘッド36bが配置されている。そして、一方の印刷ヘッド列の最下流側に位置する印刷ヘッド36aの180番ノズルと、他方の印刷ヘッド列の最下流側に位置する印刷ヘッド36bの1番ノズルとは、搬送方向において、ノズルピッチk・D分だけ離れるように配置されている。また、前記他方の印刷ヘッド列の最下流側に位置する印刷ヘッド36bの180番ノズルと、前記一方の印刷ヘッド列の下流側から2番目に位置する印刷ヘッド36cの1番ノズルとは、搬送方向においてノズルピッチk・D分だけ離れるように配置されている。このように、2列に配列された印刷ヘッド36は、搬送方向において互いに隣接する印刷ヘッド同士の1番ノズルと180番ノズルとが、それぞれノズルピッチk・D分だけ離れるように配置されている。すなわち、2列の印刷ヘッド列において最も下流側に位置する印刷ヘッド36aの1番ノズルから最も上流側に位置する印刷ヘッド36hの180番ノズルまでは、いずれも搬送方向においてノズルピッチk・D分だけ離れるように配置されている。このため、キャリッジ28の1回の移動において、例えば、8つの印刷ヘッド有する各ノズル列Nにて、印刷用紙Pに対するキャリッジ移動方向の同一位置にドットを形成すると、8つの印刷ヘッド36のノズル列Nにて形成したドットが等ピッチにて連続して形成されることになる。
また、キャリッジ28に設けられた8つの印刷ヘッド36のうち、4つの印刷ヘッド36a〜36dは牽引ベルト32より上側に配置され、残り4つの印刷ヘッド36e〜36hは牽引ベルト32より下側に配置されている。これら4つずつの印刷ヘッド36間における位置関係は同様であるため、ここでは 上側の4つの印刷ヘッド36a〜36dにおける位置関係を例に説明する。
ところで、キャリッジ28が移動するための外力としてのキャリッジモータ30の動力(牽引力)は、キャリッジ28に牽引ベルト32が固定されている部位、すなわち係合部S1,S2に作用する。そして、キャリッジ28において、係合部S1,S2を繋ぐ作用線SLに近い部分は、前記牽引力がより直接伝達されるために、キャリッジ28移動中の振動が小さく、作用線SLから離れるにしたがい振動が大きくなる。すなわち、キャリッジ28の移動による振動を最も受けやすい印刷ヘッド36は、作用線SLから最も離れた位置に配置された、印刷ヘッド36a、36hである。そして、作用線SLの中心、すなわち、係合部S1,S2の中点46に最も近い印刷ヘッド、さらには、中点46に最も近いノズル列Nが、キャリッジ28の移動による振動を最も受け難いことになる。また、異なる2つの印刷ヘッド36の間では、2つの印刷ヘッド36のうち作用線SLに近い側の一方の印刷ヘッド36が、他方の印刷ヘッド36よりキャリッジ28の移動による振動を受け難いことになる。
なお、図4においては、各ノズル列のインク色は、図面左側からブラックノズル列Nk、シアンノズル列Nc、ライトシアンノズル列Nlc、マゼンタノズル列Nm、ライトマゼンタノズル列Nlm、イエローノズル列Nyとしたが、これに限定されるものではなく、各ノズル列Nのインク色は、他の並び順で並んでいてもよい。
また、キャリッジ28の上部側には、後述する印刷パターンを読み取って電気信号に変換可能な読取部11(図6)と、変換された電気信号に所定の処理を施す信号処理部12(図6)とを有する印刷パターン情報取得部13が設けられている。読取部11は、例えばCCDセンサ等を有する画像読取装置である。信号処理部12は、読取部11から出力される電気信号に種々の信号処理を施すことにより、例えば、画像の濃淡やエッジを検出したり、画像に含まれるの複数のエッジ間の距離を測定することが可能である。すなわち、印刷パターン情報取得部13が請求項に係る測定部に相当する。
===印刷システムの全体構成例===
次に印刷システムの全体構成例について、図6及び図7を用いて説明する。図6は、前述したカラープリンタ20を備えた印刷システムの構成を示すブロック図である。図7は、画像処理ユニット38の構成を示すブロック図である。
この印刷システムは、コンピュータ90と、印刷装置の一例としてのカラープリンタ20と、を備えている。なお、カラープリンタ20とコンピュータ90とを含む印刷システムは、広義の「印刷装置」と呼ぶこともできる。また、このシステムは、上記コンピュータ90、上記カラープリンタ20、CRT21及び、図示しない、液晶表示装置等の表示装置、キーボードやマウス等の入力装置、フレキシブルドライブ装置、CD−ROMドライブ装置等のドライブ装置等から構築されている。
コンピュータ90では、所定のオペレーティングシステムの下で、アプリケーションプログラム95が動作している。オペレーティングシステムには、ビデオドライバ91が組み込まれており、画像のレタッチなどを行うアプリケーションプログラム95は、処理対象の画像に対して所望の処理を行い、また、ビデオドライバ91を介してCRT21に画像を表示している。
カラープリンタ20は、アプリケーションプログラム95からの印刷データ等が入力され、画像処理ユニット38と、カラープリンタ20全体の動作を制御する制御部としてのシステムコントローラ54と、メインメモリ56と、EEPROM58とを備えている。システムコントローラ54には、さらに、キャリッジモータ30を駆動するキャリッジモータ駆動回路61と、搬送モータ31を駆動するための搬送モータ駆動回路62と、印刷ヘッド36を制御するヘッド制御ユニット63と、用紙の搬送量を制御するためのロータリー式エンコーダ16と、印刷パターン情報取得部13が接続されている。
図1及び図6に示したとおり、前述したカラープリンタ20は複数の印刷ヘッド36を有する。本実施の形態においては、キャリッジ28に8つの印刷ヘッド36が上下方向及び左右方向にそれぞれ間隔を隔てて配置されており、各々の印刷ヘッド36は、プリンタ本体に対して着脱可能に構成されている。
さらに、各々の印刷ヘッド36は、当該印刷ヘッド36に備えられた印刷ヘッド36に供給されるインクを収容するためのインクタンク67を備えている。また、印刷ヘッド36は各々前述したヘッド制御ユニット63及び画像処理ユニット38を有し、印刷ヘッド36毎に、基準となる駆動信号に基づいてそれぞれ制御することが可能である。
そして、アプリケーションプログラム95が印刷命令を発すると、カラープリンタ20に設けられた画像処理ユニット38が、画像データをアプリケーションプログラム95から受け取り、これを印刷データPDに変換する。図7に示すように、画像処理ユニット38の内部には、解像度変換モジュール97と、色変換モジュール98と、ハーフトーンモジュール99と、ラスタライザ100と、UIプリンタインターフェースモジュール102と、ラスタデータ格納部103と、色変換ルックアップテーブルLUTと、バッファメモリ50と、イメージバッファ52が備えられている。
解像度変換モジュール97は、アプリケーションプログラム95で形成されたカラー画像データの解像度を、画像データと共に受け取った印刷モード等の情報に基づいて、対応する印刷解像度に変換する役割を果たす。こうして解像度変換された画像データは、まだRGBの3つの色成分からなる画像情報である。色変換モジュール98は、色変換ルックアップテーブルLUTを参照しつつ、画素毎にRGB画像データを、カラープリンタ20が利用可能な複数のインク色の多階調データに変換する。
色変換された多階調データは、例えば256階調の階調値を有している。ハーフトーンモジュール99は、いわゆるハーフトーン処理を実行してハーフトーン画像データを生成する。ここでハーフトーンは、例えば画像を、画素を形成可能な複数の部位にて構成される所定領域毎に分割し、各領域における濃度を、その領域を構成する複数の部位に、大ドット、中ドット、小ドットのいずれかを形成するか否かにより各領域の濃度を表現するものとする。
このハーフトーン画像データは、ラスタライザ100により所望のデータ順に並べ替えられ、最終的な印刷データPDとしてラスタデータ格納部103に対して出力される。このとき、画像の中間調の部分を印刷するためのドットを形成する信号は、前述した牽引ベルト32に近い側に位置する印刷ヘッド36に割り当てられている。
一方、コンピュータ90に備えられたユーザインターフェース表示モジュール101は、印刷に関係する種々のユーザインターフェースウィンドウを表示する機能と、それらのウィンドウ内におけるユーザの入力を受け取る機能とを有している。例えば、ユーザは、印刷用紙の種類、サイズや印刷モード等をユーザインターフェース表示モジュール101に指示することが可能である。
また、UIプリンタインターフェースモジュール102は、ユーザインターフェース表示モジュール101とカラープリンタ20との間のインターフェースとしての機能を有している。ユーザがユーザインターフェースにより指示した命令を解釈して、システムコントローラ54等へ各種コマンドCOMを送信したり、逆に、システムコントローラ54等から受信したコマンドCOMを解釈して、ユーザインターフェースへ各種表示を行ったりする。例えば、ユーザインターフェース表示モジュール101により受け取られた印刷用紙の種類、サイズ等に係る前記指示は、UIプリンタインターフェースモジュール102へ送られ、UIプリンタインターフェースモジュール102は、指示された命令を解釈してシステムコントローラ54へコマンドCOMを送信する。
また、UIプリンタインターフェースモジュール102は、印刷モード設定部としての機能も有する。すなわち、UIプリンタインターフェースモジュール102は、ユーザインターフェース表示モジュール101により受け取られた印刷情報、すなわち印刷する画像の解像度、印刷に使用するノズルに係る情報、搬送方向送り量を示すデータに係る情報等に基づいて記録モードとしての印刷モードを決定し、この印刷モードに応じた印刷データPDがハーフトーンモジュール99やラスタライザ100により生成され、ラスタデータ格納部103へ出力する。ラスタデータ格納部103に出力された印刷データPDは、一旦、バッファメモリ50に蓄えられ、ノズルに対応したデータに変換されてイメージバッファ52に格納される。カラープリンタ20のシステムコントローラ54は、UIプリンタインターフェースモジュール102により出力されたコマンドCOMの情報に基づいてキャリッジモータ駆動回路61、搬送モータ駆動回路62、ヘッド制御ユニット63等を制御し、イメージバッファ52のデータに基づいて印刷ヘッド36に設けられた各色のノズルを駆動して印刷する。ここで、印刷モードとしては、例えば、1つのラスタラインを形成するノズル数や断続的に搬送される印刷用紙の搬送量等を違えた各種インターレース方式を用いてドットを記録する高画質モード、当該方式を用いないでドットを記録する高速モードなどがある。
===印刷ヘッドの駆動===
次に、印刷ヘッド36の駆動について、図8を参照しつつ説明する。
図8は、ヘッド制御ユニット63(図6)内に設けられた駆動信号発生部の構成を示すブロック図であり、図9は、駆動信号発生部の動作を示す原駆動信号ODRV、印刷信号PRT(i)、駆動信号DRV(i)のタイミングチャートである。図8において、駆動信号発生部200は、複数のマスク回路204と、原駆動信号発生部206と、駆動信号補正部230とを備えている。マスク回路204は、印刷ヘッド36のノズルn1〜n180をそれぞれ駆動するための複数のピエゾ素子に対応して設けられている。なお、図8において、各信号名の最後に付されたかっこ内の数字は、その信号が供給されるノズルの番号を示している。
原駆動信号発生部206は、ノズルn1〜n180に共通に用いられる原駆動信号ODRVを生成する。この原駆動信号ODRVは、一画素分のキャリッジ移動期間内に、第1パルスW1と第2パルスW2の2つのパルスを含む信号であり、各ノズルからインクを吐出させるための基準吐出信号である。すなわち、各印刷ヘッド36が有するすべてのノズルは、同一の原駆動信号ODRVに基づいてインクを吐出する。そして、キャリッジ28が所定の位置に到達したことが、リニア式エンコーダ17の出力により検出されると、原駆動信号ODRVの出力が開始される。このため、各印刷ヘッド36の各ノズル列からインクを吐出して印刷用紙の同一の目標位置にドット列を形成した際に、それらドット列のキャリッジ移動方向の位置が一致するように、原駆動信号ODRVの出力タイミングが調節されている。すなわち、この調節がなされる前には、初期値として、前記所定の位置から印刷用紙の目標位置にインクを吐出するための理論上の値が、キャリッジ28と印刷用紙の相対位置、各印刷ヘッド間のキャリッジ移動方向における間隔、各印刷ヘッドが有するノズル列のキャリッジ移動方向における間隔等、に基づいて設定され、その設定された値がEEPROMに記憶されている。
駆動信号補正部230は、マスク回路204が整形した駆動信号波形のタイミングを前後にずらすことにより、個々のドットが形成される位置を変更することを可能としている。
図8に示すように、入力されたシリアル印刷信号PRT(i)は、原駆動信号発生部206から出力される原駆動信号ODRVとともにマスク回路204に入力される。このシリアル印刷信号PRT(i)は、一画素当たり2ビットのシリアル信号であり、その各ビットは、第1パルスW1と第2パルスW2とにそれぞれ対応している。そして、マスク回路204は、シリアル印刷信号PRT(i)のレベルに応じて原駆動信号ODRVをマスクするためのゲートである。すなわち、マスク回路204は、シリアル印刷信号PRT(i)が1レベルのときには原駆動信号ODRVの対応するパルスをそのまま通過させて駆動信号DRVとしてピエゾ素子に供給し、一方、シリアル印刷信号PRT(i)が0レベルのときには原駆動信号ODRVの対応するパルスを遮断する。
図9に示した通り、原駆動信号ODRVは、各画素区間T1、T2、T3において、第1パルスW1と第2パルスW2とを順に発生する。なお、画素区間とは、一画素分のキャリッジ移動期間と同じ意味である。
図9に示す通り、印刷信号PRT(i)が2ビットの画素データ『1、0』に対応しているとき、第1パルスW1のみが一画素区間の前半で出力される。これにより、ノズルから小さいインク滴が吐出され、被印刷体には小さいドット(小ドット)が形成される。また、印刷信号PRT(i)が2ビットの画素データ『0、1』に対応しているとき、第2パルスW2のみが一画素区間の後半で出力される。これにより、ノズルから中サイズのインク滴が吐出され、被印刷体には中サイズのドット(中ドット)が形成される。また、印刷信号PRT(i)が2ビットの画素データ『1、1』に対応しているとき、第1パルスW1と第2パルスW2とが一画素区間で出力される。これにより、ノズルから大きいインク滴が吐出され、被印刷体には大きいドット(大ドット)が形成される。以上説明したとおり、一画素区間における駆動信号DRV(i)は、印刷信号PRT(i)の3つの異なる値に応じて互いに異なる3種類の波形を有するように整形され、これらの信号に基づいて印刷ヘッド36は3種類のサイズのドットを形成することが可能である。
===互いに異なる印刷ヘッドにて形成されるドットの搬送方向における位置調整===
上述したカラープリンタ20は、8つの印刷ヘッド36a〜36hを有しており、各々の印刷ヘッド36にてそれぞれ別個の画像を印刷することは勿論、複数の印刷ヘッド36を用いて1つの画像を印刷することも可能である。複数の印刷ヘッド36を用いて1つの画像を印刷する際には、印刷された画像に、互いに異なる印刷ヘッド36が有するノズルから吐出したインクにて形成されるドットが混在することになる。このため、互いに異なる印刷ヘッド36が有するノズルから吐出したインクにて形成されるドットの位置を調節する必要がある。特に、搬送方向に並べて配置された複数の印刷ヘッド36を用いて1つの画像を印刷する際には、搬送方向上流側に設けられた印刷ヘッド36にてドットが形成された後、下流側に設けられた印刷ヘッド36と対向する位置まで印刷用紙が搬送され、下流側に設けられた印刷ヘッド36にてドットが形成される。このため、互いに異なる複数の印刷ヘッド36を用いて形成された1つの画像を構成する各ラスタラインが、異なる印刷ヘッドにて形成されたドットにより構成される。このように、1本のラスタラインが、異なる印刷ヘッドにて形成されたドットにより構成される場合には、印刷用紙が適切な搬送量にて搬送されないと、異なる印刷ヘッドにて形成されたドット同士の相対位置にズレが生じ、良好な画像が印刷されない畏れがある。このため、本実施形態のカラープリンタ20は、互いに異なる印刷ヘッド36を用いて1つの画像を印刷する際に、互いに異なる印刷ヘッド36にて形成されるドットの搬送方向における位置のズレを調節するために、1つの画像を形成する印刷ヘッド36を用いて所定の印刷パターンを印刷し、印刷した印刷パターンに基づいて、用紙の搬送量を制御する。
<ドットの搬送方向における位置調整に用いる印刷パターン>
互いに異なる印刷ヘッド36を用いて1つの画像を印刷する際に用いる各印刷ヘッド36にて形成されるドットの、搬送方向における位置を調節するための印刷パターンについて説明する。
用紙の搬送量は、画像を印刷する印刷媒体の種類、印刷モード等により異なるため、印刷パターンは、印刷媒体の種類、印刷モード毎に各々印刷する。そして、印刷された各印刷パターンに基づいて、所定の印刷用紙に所定の印刷モードにて印刷する際の搬送量を設定し、システムコントローラ54は設定された搬送量に基づいて印刷用紙の搬送量を制御する。そして、印刷パターンは、各印刷モードにて画像を実際に印刷するときに、同一のラスタラインを構成するドットを形成するために用いる、互いに異なる印刷ヘッド36に設けられたノズルを用いて印刷される。ここでは、たとえば4つの印刷ヘッド36が各々有するノズルからそれぞれインクを吐出し、形成されたドットにて1本のラスタラインを形成する印刷モード(以下、4パスオーバーラップ印刷モードという)にて印刷する際の搬送量の設定について説明する。
図10は、4パスオーバーラップ印刷モードにて画像を印刷する際におけるノズルと印刷用紙の相対位置を説明するための図である。図10では、便宜上、各印刷ヘッドが有するノズル列は各々7個のノズルを有するものとし、各印刷ヘッドが有するノズル列のうち1つのノズル列が搬送方向に沿って直線状に配置されているとみなして説明する。また、図10では、印刷用紙Pが停止し、印刷ヘッド36が移動しているように示しているが、実際の印刷動作では印刷用紙Pが搬送されることにより、印刷ヘッド36と印刷用紙Pとの相対位置が変化する。以下の説明では、搬送方向下流側に位置する印刷ヘッド36から順に第1印刷ヘッド〜第4印刷ヘッドといい、第1印刷ヘッドは、上述したカラープリンタ20の最下流側の印刷ヘッド36aに、第4印刷ヘッドは、最下流側から4番目の印刷ヘッド36dに、相当する。また、各印刷ヘッド36が有するノズルは、搬送方向下流側に位置するノズルから順に第1ノズル〜第7ノズルという。
4パスオーバーラップ印刷モードにて印刷する際には、キャリッジ28がキャリッジ移動方向に往復移動する際の最初の往路(1パス目)にてすべてのノズルからインクを吐出して複数のドットを形成する。このとき、形成されるドットをキャリッジ移動方向における第1ドットとする。この第1ドットは、キャリッジ移動方向に沿って形成され、互いに3ドット分の間隔が隔てられている。
次に印刷用紙Pが7ドット分搬送され、キャリッジ28が復路(2パス目)方向に移動され、すべてのノズルからインクが吐出されてドットが形成される。このとき形成されるラスタラインも、キャリッジ移動方向に隣り合うドットが互いに3ドット分の間隔が隔てられている。そして、復路にて形成されたラスタライン同士は、往路にて形成されたラスタラインと、搬送方向において隣接する位置に形成される。また、復路にて形成されたラスタラインを構成するドットは、キャリッジ移動方向において、往路にて形成された各ドットの間に位置している。
次に、再び印刷用紙Pが7ドット分搬送され、キャリッジ28が往路(3パス目)方向に移動され、すべてのノズルからインクが吐出されてドットが形成される。このとき形成されるラスタラインも、キャリッジ移動方向に隣り合うドットが互いに3ドット分の間隔が隔てられている。そして、2回目の往路にて形成されたラスタライン同士は、前記復路にて形成されたラスタラインと、搬送方向において隣接する位置に形成される。また、2回目の往路にて形成されたラスタラインを構成するドットは、キャリッジ移動方向において、最初の往路にて形成された各ドットと復路にて形成されたドットとの間に形成されている。このように、印刷用紙Pをドット7個分ずつ搬送した後に、キャリッジ28を移動させると共に各ノズルからインクを吐出して、互いのドット間隔が3ドット分の隔てられたラスタラインを形成する動作を繰り返す。このような印刷動作を実行すると、図示するように、1パス目の第4印刷ヘッドの第1ノズルと、5パス目の第3印刷ヘッドの第1ノズルと、9パス目の第2印刷ヘッドの第1ノズルと、13パス目の第1印刷ヘッドの第1ノズルとが、キャリッジ移動方向に並ぶことになる。すなわち、このような印刷モードにて印刷される画像は、各印刷ヘッドの第1ノズル同士、第2ノズル同士、第3ノズル同士、第4ノズル同士、第5ノズル同士、第6ノズル同士、第7ノズル同士にて形成されるドットにて、同一のラスタラインが構成されることになる。
すなわち、各印刷ヘッド36に設けられた同番号のノズル同士にて形成されるドットの搬送方向における形成位置をあわせるべく、搬送量を設定し、設定した搬送量に基づいて制御すればよい。
図11は、搬送量を設定するために用いる印刷パターンの一例を示す図である。この印刷パターン10は、キャリッジ28の移動方向に沿って形成された4本のラスタラインで構成された4パスオーバーラップ印刷モード用の搬送量を設置するための印刷パターン10である。各々のラスタラインは、第1印刷ヘッド〜第4印刷ヘッドに設けられた同番号のノズルにてそれぞれ印刷されている。ここでは、各印刷ヘッドに設けられた第1ノズルにて形成するものとする。
この印刷パターン10の印刷方法は、まず印刷用紙Pを、その先端が第4印刷ヘッドの第1ノズルより十分に下流側に位置するところまで搬送する(図10)。このとき、ロール紙がキャリッジと対向する部分の全域に渡って配置されている場合には、この動作を必要としない。ここで、印刷パターン10を印刷する印刷用紙Pは、実際に画像を印刷する際に用いる印刷用紙が望ましい。この例では、4パスオーバーラップ印刷モードは、いわゆる高画質の画像を印刷するための印刷モードなので、印刷用紙としては例えば写真用紙等が用いられる。
印刷用紙Pが搬送されると、キャリッジ28の最初の移動(1パス目)を実行し、第4印刷ヘッド36dの第1ノズルのみからインクを吐出して所定長さだけ、キャリッジ移動方向に沿ったラスタライン(以下、第1ラスタラインという)を印刷する。このとき、印刷される第1ラスタラインは、実線とする。
次に、キャリッジ28を移動した際に、第3印刷ヘッド36cの第1ノズルが、第1ラスタラインを形成した領域と対向するように、予め設定される搬送量(既定搬送量)に基づいて印刷用紙Pを搬送する。すなわち、予め設定されている搬送量にて、印刷用紙Pを7ドット分の距離ずつ断続的に4回移動させる。このとき、一度に28ドット分の距離を搬送しないのは、実際に画像を印刷する場合の搬送方法と同じくするためである。すなわち、同じように搬送モータ31を駆動しても、1回の搬送量が大きい場合には誤差を含みやすく、1回の搬送量が小さい方が精度良く搬送される傾向があるため、実際に画像を印刷する際と同じ搬送方法としている。また、印刷用紙Pを搬送すると同時に、すべてのノズルからインクを吐出することなくキャリッジ28を復路方向に移動する。このキャリッジ28の移動も、印刷パターン10を形成する際の動作を、実際に画像を印刷する際の動作にあわせるために実行する。すなわち、実際に画像を印刷する際に、第4印刷ヘッド36dの第1ノズルにて既に形成されているドットと並べて、第3ヘッド36cの第1ノズルにてドットを形成する動作は5パス目で行われる。すなわち、キャリッジ28を往復移動させて画像を印刷する際には、5パス目は往路方向への移動となるため、印刷パターン10を形成する際の動作と実際の印刷時の動作とを合わせている。このように、実際に画像を印刷する際の動作と、印刷パターン10を印刷する際の動作を合わせることにより、より正確な搬送量を設定することが可能となる。
そして、印刷用紙Pを7ドット分の距離ずつ断続的に4回移動させるとともに、キャリッジ28を復路方向に移動させた後、キャリッジ28を往路方向に移動させつつ、第3印刷ヘッド36cの第1ノズルのみからインクを吐出させて、キャリッジ移動方向に沿った所定長さの第2ラスタラインを印刷する。このとき印刷される第2ラスタラインは破線とする。
次に、予め設定されている搬送量にて、印刷用紙Pを7ドット分の距離ずつ断続的に4回移動させるとともに、すべてのノズルからインクを吐出することなくキャリッジ28を復路方向に移動する。その後、キャリッジ28を往路方向に移動させつつ、第2印刷ヘッド36bの第1ノズルのみからインクを吐出させて、キャリッジ移動方向に沿った所定長さの第3ラスタラインを印刷する。このとき印刷される第3ラスタラインは一点鎖線とする。
そしてさらに、予め設定されている搬送量にて、印刷用紙を7ドット分の距離ずつ断続的に4回移動させるとともに、すべてのノズルからインクを吐出することなくキャリッジを復路方向に移動する。その後、キャリッジ28を往路方向に移動させつつ、第1印刷ヘッド36aの第1ノズルのみからインクを吐出させて、キャリッジ移動方向に沿った所定長さの第4ラスタラインを印刷する。このとき印刷される第4ラスタラインは二点鎖線とする。
このようにして印刷された印刷パターン10を構成する4本のラスタラインは、各印刷ヘッドにて形成されるドットの搬送方向における位置が、目標位置と一致している場合には、重ねて印刷されるため1本となる。また、各印刷ヘッドにて形成されるドットの搬送方向における位置が、目標位置とずれている場合には、図11に示すように、搬送方向に離れた2本以上の線となる。
===印刷パターンに基づく搬送量の設定方法===
図11に示す印刷パターンを用いて、各印刷ヘッドに設けられた同番号のノズル同士にて形成されるドットの搬送方向における形成位置をあわせるべく搬送量を設定する方法を説明する。
印刷された印刷パターン10は、4つの印刷ヘッド36a〜36dにて形成されたラスタラインの搬送方向における互いの位置ズレ量を示している。このため、いずれかのラスタラインを基準とし、基準となるラスタラインと、他のラスタラインとのズレ量を測定し、そのズレ量分だけ、印刷用紙Pを搬送する際の搬送量を補正すればよい。ところが、各印刷ヘッドに対する適正な搬送量は必ずしも一致するとは限らない。そして、本実施形態においては4つの印刷ヘッドにて1つの画像を印刷するので、搬送された印刷用紙Pに4つの印刷ヘッドに設けられたノズルからインクが吐出されることになる。すなわち、印刷用紙Pは、4つの印刷ヘッドに対し、同じ搬送量にて搬送されることになり、1枚の印刷用紙Pを各々の印刷ヘッドに対応させた搬送量にて搬送することはできない。このため、本実施形態では基準となるラスタラインに対する他のラスタライン各々のズレ量を測定し、測定したズレ量の平均値を求めて、印刷用紙を搬送する際の補正量とする。
基準となるラスタラインは、キャリッジ28の移動時に最も安定した状態にてインクを吐出することが可能な印刷ヘッドが有するノズルから吐出されたインクにて形成されることが望ましい。最も安定した状態にてインクを吐出することが可能な印刷ヘッド36とは、例えば、キャリッジ28の移動による振動を受けにくい印刷ヘッド36である。本実施形態においては、上述したようにキャリッジ28の牽引力Fの作用線SLにおける中点46が最も振動を受けにくい部位であり、キャリッジ28の上側に位置する4つの印刷ヘッド36a〜36dのうちでは、作用線SLの中点46に最も近い第4印刷ヘッド36dが最も振動を受けにくい。よって、第4印刷ヘッド36dにて形成された第1ラスタラインを基準とする。本実施形態では、4つの印刷ヘッドにて各々形成されるドットの搬送方向における位置を合わせることとしたため、作用線SLの中点46に最も近い第4印刷ヘッド36dにて形成された第1ラスタラインを基準としたが、基準となるラスタラインを形成する印刷ヘッドは第4印刷ヘッド36dに限るものではない。例えば、第1印刷ヘッド36aと第3印刷ヘッド36cとにて、また、第2印刷ヘッド36bと第3印刷ヘッド36cとにて1つの画像を印刷する場合には、それら2つの印刷ヘッドのうち、作用線SLに近い側に位置する第3印刷ヘッド36cにて形成されたラスタラインを基準とすることが望ましい。このときには、印刷パターンを構成するラスタラインが2本なので、測定したズレ量がそのまま補正量をなる。
また、キャリッジ28に設けられた8つの印刷ヘッドを用いて1つの画像を印刷する場合には、第4印刷ヘッド又は第5印刷ヘッドのいずれかにて形成されたラスタラインを基準としても良い。すなわち、基準となるラスタラインを形成する印刷ヘッド36は、作用線SLから最も離れた位置に配置され、キャリッジの移動による振動を受けやすい第1印刷ヘッド36a及び第8印刷ヘッド36hを除く印刷ヘッド36にて形成されたラスタラインであれば良い。
そして、印刷パターン10に基づく搬送量の設定方法は、印刷パターン10の印刷動作から継続して実行される。図12は、搬送量の設定方法を説明するための図である。
まず、使用者により、搬送量を設定するための指令信号が、例えば接続されたコンピュータ等から印刷用紙、印刷モードとの情報と共に入力されると(S101)、プリンタ20はシステムコントローラ54の制御により上述した方法にて4本のラスタラインで構成された印刷パターン10を印刷する(S102)。4本のラスタラインが形成されると、印刷パターン情報取得部13の読取部11が印刷パターン10を読取可能な位置まで、システムコントローラ54の制御により印刷用紙Pが搬送される(S103)。
印刷用紙Pが所定の位置に搬送されると、システムコントローラ54は印刷パターン情報取得部13の読取部11にて印刷パターン10を読み取り(S104)、信号処理部12では、読み取った情報に基づいて各ラスタライン間の距離を測定する(S105)。読取部11は、例えばCCDセンサを用いたカメラであり、CCDセンサを構成するフォトダイオード毎の濃度情報を、CCDセンサの解像度に応じた分解能にて取得して、各濃度情報を電気信号に変換することにより読み取っている。このため、信号処理部12では、高い濃度を示す電気信号が出力されたフォトダイオードに対応する位置がラスタラインとして認識され、高い濃度を示す電気信号が出力された複数のフォトダイオード間に存在するフォトダイオードの数から距離を換算することにより、ラスタライン間のズレ量を測定することが可能である。
ラスタライン間の距離を測定した際に、印刷パターン10を構成するラスタラインの数を検出し、信号処理部12はラスタラインが3本以上あるか否かを判定する(S106)。ラスタラインが3本以上あると判定されると、信号処理部12により、それらの平均値が算出される(S107)。このとき、各ラスタラインは、信号処理部12により、形成された印刷ヘッド36に対応付けてそれぞれ識別される。そして、基準となるラスタラインと、他のラスタラインとのズレ量が測定されて、それらの総和が求められる。ここで、ズレ量の総和は、測定されるズレ量を、ズレの方向により搬送方向における双方向の一方が正の値、他方が負の値として求められる。次に、印刷パターンを印刷する際に、最初のラスタラインが形成された後から最後のラスタラインが形成されるまでの間に、間欠的に搬送された回数にて、求めた総和が除される。これにより、間欠的な各搬送におけるズレ量の平均値が算出される。
算出された平均値は補正情報として、入力された印刷用紙、印刷モード等の情報と対応付けられ、システムコントローラ54によりEEPROM58に記憶される。一方印刷パターン10を構成するラスタラインが3本より少ないと判定された場合には、測定されたズレ量が補正情報としてそのまま、EEPROM58に記憶される(S108)。
ところで、印刷用紙Pの搬送量は、ロータリー式エンコーダ16にて制御されるため、印刷用紙Pを搬送するために既に設定されている既定搬送量は、回転させるべき搬送モータ31の回転量がロータリー式エンコーダ16のパルス数にて設定されている。このため、EEPROM58に記憶される平均値は、ロータリー式エンコーダ16の分解能に対応させたパルス数である。すなわち、算出されたズレ量の平均値分に相当するパルス数が、EEPROM58に記憶されており、画像を印刷する際には、記憶されているパルス数が既定搬送量を示すパルス数に加算、又は、記憶されているパルス数が既定搬送量を示すパルス数から減算されることにより搬送量が補正される。
図13は、画像を印刷する際の処理を説明するための図である。
カラープリンタ20に印刷指令信号が入力されると(S201)、システムコントローラ54は、印刷指令信号に含まれる情報から印刷モード、印刷すべき印刷媒体の種類を示す情報を取得する(S202)。システムコントローラ54は、取得した印刷モード、印刷媒体の種類等の情報に基づいて、EEPROM58に記憶されている搬送量の補正量を示す補正情報を取得する(S203)。システムコントローラ54は、取得した補正量を既定搬送量に加算、又は、既定搬送量から減算して、印刷モード、印刷媒体の種類等に適した搬送量を算出する(S204)。その後、システムコントローラ54の制御によりカラープリンタ20は、算出した搬送量に基づいて、印刷用紙の搬送しつつ印刷処理を実行する(S205)。
本実施形態においては、同一のラスタラインを形成するノズル同士にて形成した印刷パターンについて説明したが、印刷パターンを形成するノズルは、必ずしも同一のラスタラインを形成するノズル同士でなくてもよい。例えば、第4印刷ヘッドの第1ノズル、第3印刷ヘッドの第2ノズル、第2印刷ヘッドの第3ノズル、第1印刷ヘッドの第4ノズルにて印刷パターンを印刷する。この場合には、印刷の際に用いた各ノズルの物理的距離(例えば、設計値)に基づいて、ズレ量を算出する。
===異なる印刷モードの搬送量を設定するための印刷パターン例===
図14は、2パスオーバーラップ印刷モードにて画像を印刷する際におけるノズルと用紙の相対位置を説明するための図である。この例は、2つの印刷ヘッドが各々有するノズルからそれぞれインクを吐出し、形成されたドットにて1本のラスタラインを形成する印刷モード(以下、2パスオーバーラップ印刷モードという)の搬送量の設定について説明する。上述した例と同様に、各印刷ヘッドが有するノズル列は各々7個のノズルを有しており、各印刷ヘッドが有するノズル列のうち1つのノズル列が搬送方向に沿って直線状に配置されているとみなして説明する。
2パスオーバーラップ印刷モードでは、キャリッジ28がキャリッジ移動方向に往復移動する際の最初往路(1パス目)にて第1印刷ヘッド36aの第1ノズルと、第4印刷ヘッド36dの第7ノズルとを除くノズルからインクを吐出して複数のドットを形成する。このとき、形成されるドットをキャリッジ移動方向における第1ドットとする。この第1ドットは、キャリッジ移動方向に沿って形成され、互いに1ドット分の間隔が隔てられている。
次に印刷用紙Pが13ドット分搬送され、キャリッジ28が復路(2パス目)方向に移動され、第1印刷ヘッド36aの第1ノズルと、第4印刷ヘッド36dの第7ノズルとを除くノズルからインクが吐出されてドットが形成される。この形成されるラスタラインも互いのドットが1ドット分の間隔が隔てられている。そして、復路にて形成されたラスタラインは、往路にて形成されたラスタラインと、搬送方向において隣接する位置に形成される。また、復路にて形成されたラスタラインを構成するドットは、キャリッジ移動方向において、往路にて形成された各ドットの中間に位置して形成されている。
このように、印刷用紙Pをドット13個分ずつ搬送した後に、キャリッジ28を移動させると共に1印刷ヘッド36aの第1ノズルと、第4印刷ヘッド36dの第7ノズルとを除くノズルからインクを吐出して、互いのドット間隔が1ドット分の隔てられたラスタラインを形成する動作を繰り返す。このような印刷動作を実行すると、図14に示すように、1パス目の第3印刷ヘッド36cの第1ノズルと、5パス目の第1印刷ヘッド36aの第2ノズルとが、及び、1パス目の第4印刷ヘッド36dの第1ノズルと、5パス目の第2印刷ヘッド36bの第2ノズルとが、キャリッジ移動方向に並ぶことになる。すなわち、このような印刷モードにて印刷される画像は、第3印刷ヘッド36cの第1ノズルと、第1印刷ヘッド36aの第2ノズルとにて、及び、第4印刷ヘッド36dの第1ノズルと、第2印刷ヘッド36bの第2ノズルとにて形成されるドットにて、同一のラスタラインが構成されることになる。
すなわち、第3印刷ヘッド36cの第1ノズルと、第1印刷ヘッド36aの第2ノズルとにて、及び、第4印刷ヘッド36dの第1ノズルと、第2印刷ヘッド36bの第2ノズルとにて形成されるドットの搬送方向における形成位置をあわせるべく、搬送量を設定し、設定した搬送量に基づいて制御すればよい。
このような印刷装置によれば、カラープリンタ20が有する8つの印刷ヘッド36が並べて配置された方向と、印刷用紙Pの搬送方向とが一致している。このため、複数の印刷ヘッド36にて1つの画像を印刷する際には、各々の印刷ヘッド36に備えられたノズルから吐出されたインクにて印刷用紙Pに各々形成されるドットの相対位置を、印刷用紙Pの搬送量を制御することにより調節することが可能である。
また、印刷用紙搬送部5による印刷用紙Pの搬送量を制御するための印刷パターンを、互いに異なる印刷ヘッド36が備えるノズルから各々インク滴を吐出させて印刷する。このため、互いに異なる印刷ヘッド36にて形成される各々のラスタラインの相対位置を、実際に各印刷ヘッド36が備えるノズルにてインクを吐出し、印刷用紙搬送部5にて搬送された印刷用紙Pに印刷パターンが印刷される。すなわち、相対位置を調節すべきラスタラインを形成する印刷ヘッド36を用いて実際に印刷した印刷パターンに基づいて、印刷用紙の搬送量を制御することが可能なので、精度良くラスタラインの相対位置を調節することが可能である。
さらに、互いに異なる印刷ヘッド36にて形成されたラスタラインの搬送方向における距離を測定するための印刷パターン情報取得部13を有しているので、互いに異なる印刷ヘッドにて形成されたラスタラインの搬送方向における距離を容易に且つ正確に測定することが可能である。また、印刷パターン情報取得部13にて測定された距離に基づいて、印刷用紙搬送部5による印刷用紙Pの搬送量が制御されるので、ラスタラインの相対位置を高精度にて調節することが可能である。
また、印刷パターンは既定搬送量にて搬送された印刷用紙Pに印刷されるので、互いに異なる2つの印刷ヘッド36にて形成された2本のラスタラインの搬送方向における距離は、形成された2本のラスタラインの搬送方向におけるズレ量を示している。そして、上記カラープリンタ20によれば、搬送量を既定搬送量と測定された距離との和、又は、差とするので、既定搬送量にズレ量が加えられ、又は、既定搬送量にズレ量が取り除かれた搬送量にて、画像が印刷されることになる。このため、互いに異なる印刷ヘッド36にて形成されたラスタラインが適切な相対位置に調節されるので、複数の印刷ヘッド36を用いて1つの画像を印刷しても良好な画像を印刷することが可能である。
一方、互いに異なる3つ以上の印刷ヘッド36にて形成された3本以上のラスタラインの搬送方向における距離は、形成された3本のラスタラインの搬送方向における相互のズレ量を示している。そして、上記カラープリンタ20によれば、いずれかの印刷ヘッド36にて形成されたラスタラインを基準として、基準となるラスタラインと他の印刷ヘッド36にて形成されたラスタラインとの、搬送方向における距離を測定するので、基準となるラスタラインに対する、他のラスタラインのズレ量が各々測定される。ところが、3つ以上の印刷ヘッド36を有するカラープリンタ20にて画像を印刷する際には、各印刷ヘッド36から同時に印刷用紙にインクが吐出される。このため、測定されたラスタラインのズレ量がラスタラインにより異なる場合には、印刷用紙Pの搬送量をそれぞれについて制御することはできない。このため、測定された測定値の平均値を求め、搬送量を平均値と、既定搬送量との和、又は、差とすることにより、いずれの印刷ヘッド36にて形成されるラスタラインの位置をも、バランス良く調節することが可能である。よって、互いに異なる3つ以上の印刷ヘッド36を用いて1つの画像を印刷しても良好な画像を印刷することが可能である。
さらに、基準となるラスタラインは、キャリッジ28の移動による振動を最も受けやすい印刷ヘッド36以外の印刷ヘッド36、すなわち振動を受けにくい印刷ヘッド36にて形成されるので、基準となるラスタラインはほぼ目標位置に形成される。このとき、基準となるラスタラインを形成する印刷ヘッド36を、外力が作用する作用線SLと最も離れた位置に存在する印刷ヘッド36a,36h以外の印刷ヘッドとすることにより、基準となるラスタラインを目標位置に、より高精度にて形成することが可能である。さらに、外力が作用する作用線SLに最も近い位置に存在する印刷ヘッド36d,36eにて形成されたラスタラインを基準として、他の印刷ヘッド36にて形成されるラスタラインの位置が一致するように印刷用紙の搬送量が制御すると、より良好な画像を印刷することが可能である。さらにまた、挙動が最も安定している、外力が作用する作用線SLの中点46に近い側に位置する印刷ヘッド36にて形成されたラスタラインの位置を基準とすることにより、印刷用紙Pの搬送量をより適切に制御することが可能であり、より良好な画像を印刷することが可能である。
また、印刷媒体は、種類による摩擦係数等の違いにより、同一の処理にて搬送しても、実際の搬送量が相違してしまう畏れがある。このため、印刷媒体の搬送量を制御するための印刷パターンを印刷媒体の種類に応じてそれぞれ印刷し、印刷された印刷パターンに基づいて、印刷媒体の搬送量を制御することにより、各種類の印刷媒体に適した搬送量にて印刷媒体を搬送することが可能である。このため、いずれの種類の印刷媒体であっても良好な画像を印刷することが可能である。
画像を印刷する際の印刷用紙の既定搬送量は、印刷モードにより相違する場合がある。そして、既定搬送量が相違すると、例えば既定搬送量が大きい印刷モードより、既定搬送量が小さい印刷モードの方が搬送精度が高い場合があり、異なる印刷モードにて印刷する際に、同様に搬送量を制御しても良好な画像が印刷できない畏れがある。このため、印刷用紙Pの搬送量を制御するための印刷パターンを印刷モードに応じてそれぞれ印刷し、印刷された印刷パターンに基づいて、印刷用紙Pの搬送量を制御することにより、各種類の印刷モードに適した搬送量にて印刷用紙Pを搬送することが可能である。このため、いずれの種類の印刷モードであっても良好な画像を印刷することが可能である。
===その他の実施形態===
本発明は上記実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記実施形態において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
(2)本発明は、一般にインク滴を吐出するタイプの印刷装置に適用可能であり、カラーインクジェットプリンタ以外の種々の印刷装置に適用可能である。例えば、インクジェット方式のファクシミリ装置やコピー装置にも適用可能である。
(3)上記実施形態においては、印刷システムを、カラープリンタ20、コンピュータ90、表示装置、入力装置、及び、ドライブ装置等にて構成した例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、印刷システムが、コンピュータ90とカラープリンタ20とから構成されても良く、印刷システムが表示装置、入力装置及びドライブ装置のいずれかを備えていなくても良い。
また、例えば、カラープリンタ20が、コンピュータ90、表示装置、入力装置、及び、ドライブ装置のそれぞれの機能又は機構の一部を持っていても良い。一例として、カラープリンタ20が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部、及び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱するための記録メディア着脱部等を有する構成としても良い。
また、上述した実施形態における、プリンタを制御するコンピュータプログラムが、プリンタコントローラのメモリに記憶されており、プリンタコントローラがこのコンピュータプログラムを実行することにより、上述した実施形態のプリンタ動作を達成してもよい。
このようにして実現された印刷システムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
本発明にかかるカラープリンタの構成の一例を示す斜視図。 ロータリー式エンコーダ16の構成を模式的に示した説明図。 図3Aは、搬送モータ正転時におけるロータリー式エンコーダ16の2つの出力信号の波形を示したタイミングチャート、図3Bは、搬送モータ逆転時におけるロータリー式エンコーダ16の2つの出力信号の波形を示したタイミングチャート。 印刷ヘッドが有するノズルの配列を説明するための説明図。 隣接する複数の印刷ヘッドの配置と、それら印刷ヘッドが有するノズル列の位置関係を示す図。 カラープリンタを備えた印刷システムの構成を示すブロック図。 画像処理ユニットの構成を示すブロック図。 ヘッド制御ユニット(図6)内に設けられた駆動信号発生部の構成を示すブロック図。 駆動信号発生部の動作を示す原駆動信号ODRV、印刷信号PRT(i)、駆動信号DRV(i)のタイミングチャート。 4パスオーバーラップ印刷モードにて画像を印刷する際におけるノズルと印刷用紙の相対位置を説明するための図。 搬送量を設定するために用いる印刷パターンの一例を示す図。 搬送量の設定方法を説明するための図。 画像を印刷する際の処理を説明するための図。 2パスオーバーラップ印刷モードにて画像を印刷する際におけるノズルと印刷用紙の相対位置を説明するための図。
符号の説明
3 印刷部,5 印刷用紙搬送部,10 印刷パターン,11 読取部,12 信号処理部,13 印刷パターン情報取得部,16 ロータリー式エンコーダ,16a ダイオード,16b コリメータレンズ,16c 検出処理部,16d フォトダイオード,16e 信号処理回路,16fA コンパレータ,16fB コンパレータ,17 リニア式エンコーダ,18 エンコーダ用符号盤,19 リニア式エンコーダ用符号板,20 カラープリンタ,21 CRT,24 紙搬送ローラ,26 プラテン,27 ホルダ,27a 軸体,27b 円盤,28 キャリッジ,29 挟持ローラ,30 キャリッジモータ,31 搬送モータ,32 牽引ベルト,34 ガイドレール,341 下側のガイドレール,342 上側のガイドレール,35 ロール紙保持部,36 印刷ヘッド,36a〜36h 印刷ヘッド,37 ロール紙搬送部,38 画像処理ユニット,40 駆動ギア,41 中継ギア,44 プーリ,45 プーリ,46 作用線の中点,50 バッファメモリ,52 イメージバッファ,54 システムコントローラ,56 メインメモリ,58 EEPROM,61 キャリッジモータ駆動回路,62 搬送モータ駆動回路,63 ヘッド制御ユニット,67 インクタンク,90 コンピュータ,91 ビデオドライバ,95 アプリケーションプログラム,97 解像度変換モジュール,98 色変換モジュール,99 ハーフトーンモジュール,100 ラスタライザ,101 ユーザインターフェース表示モジュール,102 UIプリンタインターフェースモジュール,103 ラスタデータ格納部,200 駆動信号発生部,204 マスク回路,206 原駆動信号発生部,230 駆動信号補正部,Nc シアンノズル列,Nk ブラックノズル列,Nlc ライトシアンノズル列,Nlm ライトマゼンタノズル列,Nm マゼンタノズル列,Ny イエローノズル列,P 印刷用紙,T1 各画素区間,W1 パルス,W2 パルス,n ノズル,LUT ルックアップテーブル,ODRV 原駆動信号,S1 係合部,S2 係合部,SL 作用線

Claims (15)

  1. (a)印刷媒体を所定方向に沿って搬送するための搬送部と、
    (b)前記印刷媒体にインク滴を吐出してドットを形成するためのインク吐出部を複数備えた第1インク吐出部群と、前記第1インク吐出部群よりも前記所定方向において下流側に設けられた第2インク吐出部群であって、前記印刷媒体にインク滴を吐出してドットを形成するためのインク吐出部を複数備えた第2インク吐出部群と、を含むインク吐出部群ユニットと、
    (c)前記インク吐出部群ユニットを前記所定方向と交差する移動方向に沿って移動させるための移動部と、
    (d)前記移動部及び前記搬送部を制御することにより、各前記インク吐出部からインク滴を吐出させて、前記第1インク吐出部群と前記第2インク吐出部群にて、1つの画像を印刷させることを可能とし、
    前記搬送部による前記印刷媒体の搬送量を制御するための印刷パターンであって、前記第1インク吐出部群の所定のインク吐出部からインク滴を吐出させて第1のドット列を形成し、前記第2インク吐出部群の所定のインク吐出部が前記第1のドット列を形成した領域と対向するように前記印刷媒体を搬送させ、前記第2インク吐出部群の前記所定のインク吐出部からインクを吐出させて第2のドット列を形成して構成される印刷パターンを印刷させる制御部と、
    を備える印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置において、
    互いに異なるインク吐出部群に備えられ、前記1つの画像に含まれる所定のドット列を形成するインク吐出部から各々インク滴を吐出させて、前記印刷パターンを印刷することを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項2に記載の印刷装置において、
    前記互いに異なるインク吐出部群のうち、いずれかのインク吐出部群にて形成されたドット列を基準とし、基準となるドット列と他のインク吐出部群にて形成されたドット列との前記所定方向における距離を測定する測定部を有し、
    前記測定部にて測定された距離に基づいて、前記制御部が、前記搬送部による前記印刷媒体の搬送量を制御することを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項3に記載の印刷装置において、
    前記互いに異なるインク吐出部群が2つの場合には、前記搬送部による前記印刷媒体の搬送量は、予め設定されている既定搬送量と測定された距離との和、又は、差とすることを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項3に記載の印刷装置において、
    前記互いに異なるインク吐出部群が3つ以上の場合には、いずれかのインク吐出部群にて形成されたドット列を基準とし、基準となるドット列と他のインク吐出部群にて形成されたドット列との、前記所定方向における距離を、前記測定部にて各々測定し、測定された距離の平均値と、予め設定されている既定搬送量との和、又は、差とすることを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記基準となるドット列は、前記インク吐出部群ユニットが前記移動方向に移動される際に、当該移動による振動を最も受けやすいインク吐出部群以外の前記インク吐出部群に備えられたインク吐出部からインク滴が吐出されて形成されることを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項6に記載の印刷装置において、
    前記基準となるドット列を形成するインク吐出部群は、前記他のインク吐出部群より、前記移動による振動を受け難いインク吐出部群であることを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項6または請求項7に記載の印刷装置において、
    前記インク吐出部群ユニットは外力により移動され、前記基準となるドット列を形成するインク吐出部群は、前記所定方向にて、前記外力が作用する部位と最も離れた位置に存在するインク吐出部群以外のインク吐出部群であることを特徴とする印刷装置。
  9. 請求項7に記載の印刷装置において、
    前記基準となるドット列を形成するインク吐出部群は、前記所定方向にて、前記外力が作用する部位に最も近い位置に存在することを特徴とする印刷装置。
  10. 請求項8または請求項9に記載の印刷装置において、
    前記基準となるドット列を形成するインク吐出部群は、前記他のインク吐出部群より、前記外力が作用する部位の中心に近い側に位置することを特徴とする印刷装置。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記画像は複数種類の前記印刷媒体に印刷可能であり、
    前記印刷パターンは、前記印刷媒体の種類に応じてそれぞれ印刷されることを特徴とする印刷装置。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記画像は複数種類の印刷モードにて印刷可能であり、
    前記印刷パターンは、前記印刷モードの種類に応じてそれぞれ印刷されることを特徴とする印刷装置。
  13. (a)印刷媒体を所定方向に沿って搬送するための搬送部と、
    (b)前記印刷媒体にインク滴を吐出してドットを形成するためのインク吐出部を複数備えた第1インク吐出部群と、前記第1インク吐出部群よりも前記所定方向において下流側に設けられた第2インク吐出部群であって、前記印刷媒体にインク滴を吐出してドットを形成するためのインク吐出部を複数備えた第2インク吐出部群と、を含むインク吐出部群ユニットと、
    (c)前記インク吐出部群ユニットを前記所定方向と交差する移動方向に沿って移動させるための移動部と、
    を備え、前記移動部及び前記搬送部を制御することにより、各前記インク吐出部からインク滴を吐出させて、前記第1インク吐出部群と前記第2インク吐出部群にて、1つの画像を印刷させることを可能とする印刷装置に、
    前記第1インク吐出部群の所定のインク吐出部からインク滴を吐出させて第1のドット列を形成することと、
    前記第2インク吐出部群の所定のインク吐出部が前記第1のドット列を形成した領域と対向するように前記印刷媒体を搬送させることと、
    前記第2インク吐出部群の前記所定のインク吐出部からインクを吐出させて第2のドット列を形成して構成される印刷パターンを印刷させることと、
    を行わせ、前記搬送部による前記印刷媒体の搬送量を制御するための印刷パターンを印刷させる機能を実現させるためのコンピュータプログラム。
  14. (A)コンピュータ本体と、
    (B)前記コンピュータ本体に接続されて、以下の(a)〜(d)を有する印刷装置と、
    (a)印刷媒体を所定方向に沿って搬送するための搬送部、
    (b)前記印刷媒体にインク滴を吐出してドットを形成するためのインク吐出部を複数備えた第1インク吐出部群と、前記第1インク吐出部群よりも前記所定方向において下流側に設けられた第2インク吐出部群であって、前記印刷媒体にインク滴を吐出してドットを形成するためのインク吐出部を複数備えた第2インク吐出部群と、を含むインク吐出部群ユニット、
    (c)前記インク吐出部群ユニットを前記所定方向と交差する移動方向に沿って移動させるための移動部、
    (d)前記移動部及び前記搬送部を制御することにより、各前記インク吐出部からインク滴を吐出させて、前記第1インク吐出部群と前記第2インク吐出部群にて、1つの画像を印刷させることを可能とし、
    前記搬送部による前記印刷媒体の搬送量を制御するための印刷パターンであって、前記第1インク吐出部群の所定のインク吐出部からインク滴を吐出させて第1のドット列を形成し、前記第2インク吐出部群の所定のインク吐出部が前記第1のドット列を形成した領域と対向するように前記印刷媒体を搬送させ、前記第2インク吐出部群の前記所定のインク吐出部からインクを吐出させて第2のドット列を形成して構成される印刷パターンを印刷させる制御部、
    を備える印刷システム。
  15. (a)印刷媒体を所定方向に沿って搬送するための搬送部と、
    (b)前記印刷媒体にインク滴を吐出してドットを形成するためのインク吐出部を複数備えた第1インク吐出部群と、前記第1インク吐出部群よりも前記所定方向において下流側に設けられた第2インク吐出部群であって、前記印刷媒体にインク滴を吐出してドットを形成するためのインク吐出部を複数備えた第2インク吐出部群と、を含むインク吐出部群ユニットと、
    (c)前記インク吐出部群ユニットを前記所定方向と交差する移動方向に沿って移動させるための移動部と、
    を備え、前記移動部及び前記搬送部を制御することにより、各前記インク吐出部からインク滴を吐出させて、前記第1インク吐出部群と前記第2インク吐出部群にて、1つの画像を印刷させることを可能とする印刷装置において、前記搬送部による前記印刷媒体の搬送量を制御するための印刷パターンを印刷する方法であって、
    前記第1インク吐出部群の所定のインク吐出部からインク滴を吐出させて第1のドット列を形成することと、
    前記第2インク吐出部群の所定のインク吐出部が前記第1のドット列を形成した領域と対向するように前記印刷媒体を搬送させることと、
    前記第2インク吐出部群の前記所定のインク吐出部からインクを吐出させて第2のドット列を形成して構成される印刷パターンを印刷させることと、
    を含む印刷方法。
JP2004171157A 2004-06-09 2004-06-09 印刷装置、コンピュータプログラム、印刷システム、及び、印刷方法 Expired - Fee Related JP4539182B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004171157A JP4539182B2 (ja) 2004-06-09 2004-06-09 印刷装置、コンピュータプログラム、印刷システム、及び、印刷方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004171157A JP4539182B2 (ja) 2004-06-09 2004-06-09 印刷装置、コンピュータプログラム、印刷システム、及び、印刷方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005349638A JP2005349638A (ja) 2005-12-22
JP4539182B2 true JP4539182B2 (ja) 2010-09-08

Family

ID=35584496

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004171157A Expired - Fee Related JP4539182B2 (ja) 2004-06-09 2004-06-09 印刷装置、コンピュータプログラム、印刷システム、及び、印刷方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4539182B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4506983B2 (ja) 2006-03-30 2010-07-21 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録装置
JP5603703B2 (ja) * 2010-08-03 2014-10-08 キヤノン株式会社 記録装置及びその記録位置調整方法
JP5812261B2 (ja) 2011-06-30 2015-11-11 ブラザー工業株式会社 印刷装置、および、コンピュータプログラム
JP5807412B2 (ja) * 2011-06-30 2015-11-10 ブラザー工業株式会社 印刷装置、印刷装置に関する設定方法、コンピュータプログラム
JP5817257B2 (ja) 2011-06-30 2015-11-18 ブラザー工業株式会社 印刷装置、印刷装置に関する設定を行う設定方法
JP7094826B2 (ja) * 2018-08-17 2022-07-04 株式会社ミマキエンジニアリング 印刷装置及び印刷方法
US11491778B2 (en) 2018-08-17 2022-11-08 Mimaki Engineering Co., Ltd. Printing device and printing method
JP7103889B2 (ja) * 2018-08-17 2022-07-20 株式会社ミマキエンジニアリング 印刷装置及び印刷方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000052574A (ja) * 1998-08-03 2000-02-22 Hewlett Packard Co <Hp> インクジェットのプリントヘッドを較正するための方法
JP2001146051A (ja) * 1999-11-18 2001-05-29 Canon Inc 記録装置の送り量補正方法、および記録装置
JP2003011474A (ja) * 2001-07-02 2003-01-15 Seiko Epson Corp プリンタにおける紙送り誤差の補正
JP2003237154A (ja) * 2002-02-21 2003-08-27 Seiko Epson Corp 印刷装置、搬送量補正用パターン、コンピュータプログラム、コンピュータシステム、及び、印刷方法
JP2004136551A (ja) * 2002-10-17 2004-05-13 Seiko Epson Corp 印刷装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000052574A (ja) * 1998-08-03 2000-02-22 Hewlett Packard Co <Hp> インクジェットのプリントヘッドを較正するための方法
JP2001146051A (ja) * 1999-11-18 2001-05-29 Canon Inc 記録装置の送り量補正方法、および記録装置
JP2003011474A (ja) * 2001-07-02 2003-01-15 Seiko Epson Corp プリンタにおける紙送り誤差の補正
JP2003237154A (ja) * 2002-02-21 2003-08-27 Seiko Epson Corp 印刷装置、搬送量補正用パターン、コンピュータプログラム、コンピュータシステム、及び、印刷方法
JP2004136551A (ja) * 2002-10-17 2004-05-13 Seiko Epson Corp 印刷装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005349638A (ja) 2005-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7478893B2 (en) Liquid ejection control method and liquid ejection apparatus
US7219977B2 (en) Printing apparatus, liquid ejecting apparatus, method of adjusting positions of liquid droplet marks, and liquid ejecting system
JP4539182B2 (ja) 印刷装置、コンピュータプログラム、印刷システム、及び、印刷方法
US7618114B2 (en) Liquid ejection method and liquid ejecting apparatus
JP4857535B2 (ja) 印刷装置、コンピュータプログラム、印刷システム、印刷制御装置、及び、印刷方法
JP4507724B2 (ja) 印刷装置、コンピュータプログラム、印刷システム、及び、印刷方法
JP4604570B2 (ja) 調整用パターンの形成方法、調整用パターン、印刷方法、及び、印刷装置
US7926894B2 (en) Printing apparatus, printing method, program and printing system
US7524012B2 (en) Printing method, test pattern, method of producing test pattern, and printing apparatus
JP2004216615A (ja) 印刷装置、プログラム及びコンピュータシステム
JP2005007727A (ja) 液体吐出装置、液体吐出方法、及び、印刷システム
JP2004314434A (ja) 液体吐出装置およびその吐出タイミングの調整方法
JP4122886B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、印刷物製造方法、プログラム及びコンピュータシステム
JP4284958B2 (ja) 液体吐出装置、コンピュータプログラム、コンピュータシステム、及び、液体吐出方法
JP3864692B2 (ja) 印刷媒体に応じた副走査送り量の補正
JP4428024B2 (ja) 液体吐出装置、印刷制御装置、プログラム、液体吐出方法、および、液体吐出システム
JP2005074853A (ja) 印刷装置、印刷方法、ドット形成方法、プログラム及び印刷システム
JP4400162B2 (ja) 印刷システム、コンピュータプログラム、及び、印刷方法
JP4599890B2 (ja) 印刷装置、コンピュータプログラム、及び、ドット形成位置のズレ補正方法
JP2010260364A (ja) 印刷装置及び印刷方法
JP5018987B2 (ja) 液体吐出装置、及び、コンピュータシステム
JP3752989B2 (ja) 印刷媒体に応じた副走査送り誤差の設定
JP3838171B2 (ja) 液体吐出装置、及び、コンピュータシステム
JP4348922B2 (ja) 液体吐出装置、及び、液体吐出方法
JP2004082631A (ja) 液体吐出装置、及び、コンピュータシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100601

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100614

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4539182

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130702

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees