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JP4531955B2 - 半導体レーザ素子及びその作製方法 - Google Patents

半導体レーザ素子及びその作製方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体レーザ素子及びその作製方法に関し、更に詳細には、GaAs基板上にAlAs(N)層とAl(As)N層との組み合わせによる内部電流狭窄構造を有する半導体レーザ素子、特に発光波長0.6μmから1.65μmの帯域の半導体レーザ素子として最適な半導体レーザ素子及びその作製方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、GaAs基板上に形成した、発光波長980nm帯の狭ストライプ型半導体レーザ素子の分野では、活性層上に形成されたストライプ状リッジに電流注入領域を有するリッジ導波路型半導体レーザ素子が、作製が容易であり、動作信頼性も高いという理由から、代表的に用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、リッジ導波路型半導体レーザ素子は、埋め込み型ストライプ半導体レーザ素子、つまり内部電流狭窄構造を有する半導体レーザ素子に比べて、しきい値電流が高くなるという問題点があった。
リッジ導波路型半導体レーザ素子のしきい値電流が埋め込み型ストライプ半導体レーザ素子に比べて高くなる原因は、通常、リッジ下部の幅が2μmから3μm程度の狭い幅であっても、活性層の位置では、リッジ上部の電流注入領域から注入された電流が拡散して、リッジ下部の1.5倍程度に、つまり電流注入領域の幅が3μmから5μm程度に広がることに起因している。
ここで、埋め込み型ストライプ半導体レーザ素子とは、活性層を有する2重ヘテロ構造をエッチングしてメサ状に形成し、次いでメサの両側を電流狭窄層で埋め込んだ構造の半導体レーザを言う。特に、屈折率の小さい化合物半導体層で埋め込んだ内部電流狭窄構造を有する半導体レーザ素子は、屈折率導波路型半導体レーザ素子として分類され、安定した単一モードの横モード発振を持続することができるので、光通信分野の光源として最適と考えられている。
【0004】
そこで、本発明の目的は、このような実情に鑑み、しきい値電流が低い、狭ストライプ型の内部電流狭窄構造を有するGaAs系半導体レーザ素子を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、AlAsN層は、N含有率が高くなるにつれて、電気絶縁性が増大するという現象と、1999年春季応用物理学会予稿集の29p−T−6に発表されている「GaInNAs/GaAs量子井戸構造のMOVPE成長における基板オフ角の効果」に関する研究とに注目した。
1999年春季応用物理学会予稿集29p−T−6によれば、GaAs基板の基板面をA方向にオフした場合、オフ角を増加させるにつれ、基板面に成長させたGaInNAs層のPL波長は長波長にシフトする、つまり、GaInNAs層のN含有率が増加する。
そこで、Nを含むGaNAs層、又はAlAsN層をGaAs基板上に成長させる場合、通常、GaAs基板の(100)面上に成長させているが、本発明者は、(100)面と(111)A面方向に傾斜した面を有するGaAs基板を用いることにより、Nの取り込み量を変化させ、N含有率が低く、As含有率が高く、電気絶縁性が低いAlAs(N)層を(100)面上に、N含有率の高く、As含有率が低く、電気絶縁性が高いAl(As)N層を(111)A面上に成膜することにより、電流狭窄構造を形成することを着想した。
そして、本発明者は、この着想を実験的に確認して、本発明を発明するに至った。
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る半導体レーザ素子は、底面として設けられた(100)面と、(100)面の両縁からそれぞれ側面として斜め上方に向かう(N11)A面(N;整数)とからなる凹部を(100)面に有する段差基板として形成されたGaAs基板と、
GaAs基板上に直接、又はGaAs基板上に化合物半導体層を介して、GaAs基板の(100)面上に形成されたAlAs(N)層と、(N11)A面に形成され、AlAs(N)層よりN含有率が高く、As含有率が低いAl(As)N層とからなるAlAsN電流狭窄構造と
を備えていることを特徴としている。
【0007】
実用的には、(N11)A面(N;整数)のNが1であって、(100)面上にはAlAs(N)層が形成され、段差基板の(111)A面上にはAl(As)N層が形成されている。
【0008】
本発明の好適な実施態様では、半導体レーザ素子の活性層を、GaInP、AlGaInP、AlGaAs、GaAs、GaInAs、GaInAsSb、GaInNAs及びGaInNAsSbのいずれかで形成することにより、発光波長0.6μmから1.65μmの帯域の半導体レーザ素子を作製することができる。
【0009】
本発明に係る半導体レーザ素子では、凹部の(100)面には低N含有率の低電気絶縁性のAlAsN層が形成されているので、注入電流が(100)面を通過して流れるものの、(N11)A面、例えば(111)A面には、高N含有率、低As含有率の高電気絶縁性のAlN(As)層が形成されているいるので、注入電流は(111)A面に阻まれて流れない。
この結果、狭い、例えば2μm幅の平坦な(100)面領域と(111)A面領域の組み合わせは、内部電流狭窄構造を構成するので、活性層を内部電流狭窄構造に近接して配置することにより、(100)面領域にのみ電流が流れて、余分な漏れ電流が(100)面領域以外に流れなくなるので、しきい値電流は、埋め込みヘテロ型ストライプ半導体レーザ素子と同程度に小さくなる。
つまり、本発明では、凹部の(100)面の幅が電流注入領域の幅に相当し、凹部の(100)面の幅を狭くして、狭ストライプ型半導体レーザ素子を形成することにより、しきい値電流を低下させることができる。
好適には、凹部の(100)面の幅は2μm以下であり、(N11)A面の下端と上端との高低差は、2μm以上である。
【0010】
また、AlNは、AlAsに比べて、バンドギャップが大きく、屈折率が小さい。凹部を有するGaAs基板上に凹部に沿ってGaInAs活性層を形成し、凹部に存在するGaInAs活性層をAlAs(N)層で囲むような形にすることにより、屈折率が小さい層でGaInAs活性層を囲んだ屈折率導波路型半導体レーザ素子となる。これにより、横モードを安定な単一モードで発振する半導体レーザ素子を実現している。
【0011】
本発明に係る半導体レーザの作製方法は、AlAs(N)層とAl(As)N層との組み合わせによる電流狭窄構造を有する半導体レーザ素子の作製方法であって、
底面として設けられた(100)面と、(100)面の両縁からそれぞれ側面として斜め上方に向かう(N11)A面(N;整数)とからなる凹部をGaAs基板の(100)面に形成する工程と、
GaAs基板上に直接、又はGaAs基板上に化合物半導体層を介して、クラッキングしたAH3 を照射しつつ、ラジカル窒素及びアルミニウム原子を同時に照射して、(100)面上にAlAs(N)層を成膜し、(N11)A面上にAlAs(N)層よりN含有率が高く、As含有率が低いAl(As)N層を成膜する工程と
を備えていることを特徴としている。
【0012】
本発明方法に係る半導体レーザ素子の作製方法では、埋め込みヘテロ型半導体レーザ素子の場合のように、半導体レーザ素子の作製プロセス中に、活性層をエッチングすることにより活性層を大気に晒すというようなことがないので、活性層を酸化させないというメリットがあり、高信頼性の半導体レーザ素子を実現することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、添付図面を参照し、実施形態例を挙げて本発明の実施の形態を具体的かつ詳細に説明する。
半導体レーザ素子の実施形態例
本実施形態例は、本発明に係る半導体レーザ素子の実施形態の一例であって、図1は本実施形態例の半導体レーザ素子の構成を示す断面図である。
本実施形態例の半導体レーザ素子10は、発光波長980nm帯の半導体レーザ素子であって、半導体基板12として、底面として設けられた(100)面14aと、(100)面14aの両縁からそれぞれ側面として斜め上方に向かう(111)A面14bとからなる凹部14を(100)面に備える80μm程度の板厚のGaAs基板を有する。
(100)面14aの幅は2μm、(111)A面14bの下端と上端との高低差は2μm、凹部のピッチは250μmである。
【0014】
半導体レーザ素子10は、GaAs基板12上に、凹部14に沿って、膜厚0.3μmで、キャリア濃度が1×1018cm-3のn−GaAsバッファ層16、及び、膜厚1.5μmで、キャリア濃度が1×1018cm-3のn−Al0.3Ga0.7Asクラッド層18を有する。
また、半導体レーザ素子10は、電流狭窄構造として、n−AlGaAsクラッド層18の(100)面に形成され、Nを殆ど含まない膜厚20nmのAlAs(N)層20と、(111)A面に形成され、N含有率が高く、As含有率が低いAlN(As)層22とを備えている。AlN(As)層22は、Nを選択的に取り込み、その結果、逆にAsを殆ど含んでいない。
【0015】
半導体レーザ素子10は、AlAs(N)層20及びAlN(As)層22に沿って、更に、膜厚0.1μmのGaAs光閉じ込め層、Ga0.8In0.2As量子井戸活性層、及び膜厚0.1μmのGaAs光閉じ込め層からなるSCH−MQW24、キャリア濃度が1×1018cm-3で膜厚1.5μmのp−Al0.3Ga0.7Asクラッド層26、及びp−AlGaAsクラッド層26の凹部の底面(100)面に沿って設けられた幅2μmの、キャリア濃度が3×1019cm-3で膜厚0.2μmのp−GaAsコンタクト層28を備えている。
また、半導体レーザ素子10は、p側電極30として、p−GaAsコンタクト層28及びp−AlGaAsクラッド層26上にTi/Pt/Auの積層金属膜を、n型電極32としてGaAs基板12の裏面にAuGeNi/Auの積層金属膜を備えている。
半導体レーザ素子10の共振器長は、300μmであって、レーザ前端面はas−cleave、レーザ後端面はPCVDによりHRコーテイングが施されている。
【0016】
n−AlGaAsクラッド層18の凹部の(100)面に電気絶縁性の低いAlAs(N)層20が形成されているので、注入電流が流れるが、一方、(111)A面には電気絶縁性の高いAl(As)N層22が形成されているために、電流が流れない。この結果、AlAs(N)層20及びAlN(As)層22上に形成されているSCH−MQW24では、凹部底の平坦な2μm幅の活性層領域にのみ電流が流れ、それ以外の領域には余分な漏れ電流が流れなくなる。よって、しきい値電流が、埋め込み型の狭ストライプ型半導体レーザ素子と同じ程度に低くなる。
また、AlNは、AlAsに比べて、バンドギャップが大きいため、屈折率もAlNの方が小さくなる。図1のような構成の半導体レーザ素子10は、凹部のGaInAs活性層が屈折率の低いAlN(As)層22で囲まれているので、活性層が屈折率の低い層で囲まれた屈折率導波路型半導体レーザ素子となる。これにより、横モードも安定な単一モードが得られる。
【0017】
半導体レーザ素子の作製方法の実施形態例
本実施形態例は、本発明に係る半導体レーザ素子の作製方法を上述の半導体レーザ素子10の作製に適用した実施形態の一例であって、図2(a)から(c)及び図3(d)から(e)は、それぞれ、本実施形態例の方法に従って半導体レーザ素子を作製する際の工程毎の断面図である。
まず、n−GaAs基板12にフォトリソグラフィ処理及びエッチング加工を施して、図2(a)に示すように、底面として(100)面14aと、(100)面14aの両縁からそれぞれ斜め上方に向かう側面として(111)A面14bとからなる凹部14を(100)面に形成する。
凹部のピッチは長手方向に250μmとし、凹部の平坦底面である(100)面14aの幅は2μmとし、凹部の高さ方向の段差、即ち(111)A面14bの下端と上端との差は2μmとする。
【0018】
次いで、GaAs基板12をガスソースMBE成長装置に搬入し、サーマルクリーニングの後、エピタキシャル成長を行う。
先ず、図2(b)に示すように、キャリア濃度が1×1018cm-3のn−GaAsバッファ層16を膜厚0.3μmで、続いて、キャリア濃度が1×1018cm-3のn−Al0.3Ga0.7Asクラッド層18を膜厚1.5μmで成長させる。
【0019】
次に、以下の成長プロセス条件で、n−AlGaAsクラッド層18に形成された凹部に沿って、クラッキングしたAsH3を照射しつつ、ラジカル窒素及びアルミニウム原子を同時に照射することにより、図2(c)に示すように、(100)面にはNを殆ど含まないAlAs(N)層20を成膜し、(111)A斜面にはNを選択的に取り込み、その結果、Asを殆ど含まないAlN(As)層22を成膜する。
平坦底面に成膜するNを殆ど含まないAlAs(N)層の膜厚は、3nm以上200nm以下、例えば20nmであるように成長プロセス条件を制御する。
【0020】
成長プロセス条件
成長方法 :ガスソースMBE法
AsH3の分圧 :5×10-5Torr
ラジカル窒素の分圧 :6×10-6Torr
アルミニウム原子の分圧 4×10-7Torr
成長温度 450℃
【0021】
続いて、図3(d)に示すように、AlAs(N)層20及びAl(As)N層22上に、膜厚0.1μmのGaAs光閉じ込め層、Ga0.8In0.2As量子井戸活性層、及び膜厚0.1μmのGaAs光閉じ込め層からなるSCH−MQW24、キャリア濃度が1×1018cm-3で膜厚1.5μmのp−Al0.3Ga0.7Asクラッド層26、及びキャリア濃度が3×1019cm-3で膜厚0.2μmのp−GaAsコンタクト層28を、順次、成長させる。
次いで、図3(e)に示すように、フォトリソグラフィ処理とエッチング加工により、p−AlGaAsクラッド層26の凹部の2μm幅の平坦底面上にのみ、p−GaAsコンタクト層28を残す。
次いで、図1に示すように、p−GaAsコンタクト層28及びp−AlGaAsクラッド層26上にTi/Pt/Auの積層金属膜を蒸着して、p側電極30を形成する。更に、GaAs基板12の裏面を研磨して80μm程度の板厚に調整した後、AuGeNi/Auの積層金属膜を蒸着して、n側電極32を形成する。
【0022】
ストライプ方向に共振器長を、例えば300μmで構成し、レーザ前端面をas−cleave、レーザ後端面をPCVDによりHRコーテイングする。その後、凹部を中心として、250μmピッチで半導体レーザチップを切り出すことにより、半導体レーザ素子を作製することができる。
【0023】
(100)面にはNを殆ど含まないAlAs(N)層が形成されているので、注入電流が(100)面を通過して流れる一方、(111)A面には電気絶縁性の高いAl(As)N層22が形成されているので、電流が(111)A面を通過して流れない。
従って、本実施形態例の方法で作製した半導体レーザ素子では、平坦な2μm幅の活性層領域のみ電流が流れ、余分な漏れ電流が流れなくなるので、しきい値電流が小さい。
【0024】
また、AlAsに比べてAlNはバンドギャップが大きいため、屈折率もAlNの方が小さくなる。よって、本実施形態例の方法で作製した半導体レーザ素子10は、凹部のGaInAs活性層を屈折率の低いAl(As)N層22で囲んだ屈折率導波路型半導体レーザ素子となるので、横モードも安定な単一モードが得られる。このように、本実施形態例の方法によれば、GaAs基板上に屈折率導波型/内部電流狭窄型の半導体レーザ素子を容易に作製することができる。
更には、本実施形態例の半導体レーザ素子の作製方法では、埋め込みヘテロ型半導体レーザ素子の場合のように、半導体レーザ素子の作製プロセス中に、活性層をエッチングすることにより活性層を大気に晒すというようなことがないので、活性層を酸化させないというメリットがあり、高信頼性の半導体レーザ素子を実現することができる。
【0025】
実施形態例では、980nm帯レーザの例を示したが、活性層の材料をGaInP、AlGaInP、GaAs、AlGaAs、GaInAs、GaInAsSb、GaInNAs、GaInNAsSbとして、クラッド層と光閉じ込め層をそれぞれの活性層に適応した材料とすることにより、波長600〜1650nm帯の波長域をカバーできる。この際、AlAsNの電流狭窄技術を実施形態例と同様に使うことができる。
また、本実施形態例では、ガスソースMBE法による成長例を示したが、MBE、CBE、MOCVD法でも良い。
【0026】
【発明の効果】
本発明の半導体レーザ素子は、GaAs基板の(100)面上に形成された導電性のAlAs(N)層と、(N11)A面に形成され、AlAs(N)層よりN含有率が高く、従って電気絶縁性の高いAl(As)N層とからなるAlAsN電流狭窄構造とを備えている。
本発明は、凹部の(100)面の幅を狭くすることにより、注入電流の広がりを防止して、しきい値電流を低下させることができるので、しきい値電流が低い、狭ストライプ型の内部電流狭窄構造を有するGaAs系半導体レーザ素子を実現している。
また、本発明に係る半導体レーザ素子は、凹部のGaInAs活性層を屈折率の低いAl(As)N層22で囲むことにより、屈折率導波路型半導体レーザ素子の構成と同じ構成を有するので、横モードも安定な単一モードが得られる。
本発明方法によれば、GaAs基板上に屈折率導波型/内部電流狭窄型の半導体レーザ素子を容易に作製することができ、しかも、埋め込みヘテロ型半導体レーザ素子の場合のように、半導体レーザ素子の作製プロセス中に、活性層をエッチングすることにより活性層を大気に晒すというようなことがないので、活性層を酸化させないというメリットがあり、動作の高信頼性を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例の半導体レーザ素子の構成を示す断面図である。
【図2】図2(a)から(c)は、それぞれ、実施形態例の方法に従って半導体レーザ素子を作製する際の工程毎の断面図である。
【図3】図3(d)から(e)は、それぞれ、図2(c)に続いて、実施形態例の方法に従って半導体レーザ素子を作製する際の工程毎の断面図である。
【符号の説明】
10 実施形態例の半導体レーザ素子
12 GaAs基板
14 凹部
14a (100)面
14b (111)A面
16 n−GaAsバッファ層
18 n−Al0.3Ga0.7Asクラッド層
20 AlAs(N)層
22 AlN(As)層
24 SCH−MQW
26 p−Al0.3Ga0.7Asクラッド層
28 p−GaAsコンタクト層
30 p側電極
32 n型電極

Claims (5)

  1. 底面として設けられた(100)面と、(100)面の両縁からそれぞれ側面として斜め上方に向かう(N11)A面(N;整数)とからなる凹部を(100)面に有する段差基板として形成されたGaAs基板と、
    GaAs基板上に直接、又はGaAs基板上に化合物半導体層を介して、GaAs基板の(100)面上に形成されたAlAs(N)層と、(N11)A面に形成され、AlAs(N)層よりN含有率が高く、As含有率が低いAl(As)N層とからなるAlAsN電流狭窄構造と
    を備えていることを特徴とする半導体レーザ素子。
  2. (N11)A面(N;整数)のNが1であって、(100)面上にはAlAs(N)層が形成され、段差基板の(111)A面上にはAl(As)N層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ素子。
  3. 凹部の(100)面の幅は2μm以下であり、(N11)A面の下端と上端との高低差は2μm以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体レーザ素子。
  4. 半導体レーザ素子の活性層が、GaInP、AlGaInP、AlGaAs、GaAs、GaInAs、GaInAsSb、GaInNAs及びGaInNAsSbのいずれかで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ素子。
  5. AlAs(N)層とAl(As)N層との組み合わせによる電流狭窄構造を有する半導体レーザ素子の作製方法であって、
    底面として設けられた(100)面と、(100)面の両縁からそれぞれ側面として斜め上方に向かう(N11)A面(N;整数)とからなる凹部をGaAs基板の(100)面に形成する工程と、
    GaAs基板上に直接、又はGaAs基板上に化合物半導体層を介して、クラッキングしたAH3 を照射しつつ、ラジカル窒素及びアルミニウム原子を同時に照射して、(100)面上にAlAs(N)層を成膜し、(N11)A面上にAlAs(N)層よりN含有率が高く、As含有率が低いAl(As)N層を成膜する工程と
    を備えていることを特徴とする半導体レーザ素子の作製方法。
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