JP4516560B2 - マスクブランク及びフォトマスク - Google Patents
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Description
ここで、グレートーンマスクは、図9(1)及び図10(1)に示すように、透明基板上に、遮光部1と、透過部2と、グレートーン部3とを有する。グレートーン部3は、透過量を調整する機能を有し、例えば、図9(1)に示すようにグレートーンマスク用半透光性膜(ハーフ透光性膜)3a’を形成した領域、あるいは、図10(1)に示すようにグレートーンパターン(グレートーンマスクを使用する大型LCD用露光機の解像限界以下の微細遮光パターン3a及び微細透過部3b)を形成した領域であって、これらの領域を透過する光の透過量を低減しこの領域による照射量を低減して、係る領域に対応するフォトレジストの現像後の膜減りした膜厚を所望の値に制御することを目的として形成される。
大型グレートーンマスクを、ミラープロジェクション方式やレンズを使ったレンズ方式の大型露光装置に搭載して使用する場合、グレートーン部3を通過した露光光は全体として露光量が足りなくなるため、このグレートーン部3を介して露光したポジ型フォトレジストは膜厚が薄くなるだけで基板上に残る。つまり、レジストは露光量の違いによって通常の遮光部1に対応する部分とグレートーン部3に対応する部分で現像液に対する溶解性に差ができるため、現像後のレジスト形状は、図9(2)及び図10(2)に示すように、通常の遮光部1に対応する部分1’が例えば約1μm、グレートーン部3に対応する部分3’が例えば約0.4〜0.5μm、透過部2に対応する部分はレジストのない部分2’となる。そして、レジストのない部分2’で被加工基板の第1のエッチングを行い、グレートーン部3に対応する薄い部分3’のレジストをアッシング等によって除去しこの部分で第2のエッチングを行うことによって、1枚のマスクで従来のマスク2枚分の工程を行い、マスク枚数を削減する。
月刊FPD Intelligence、p.31-35、1999年5月
これに対し、FPD(フラットパネルディスプレイ)用大型マスクを、ミラープロジェクション(スキャニング露光方式による、等倍投影露光)方式の露光装置に搭載して使用する場合、(1)反射光学系だけでマスクを介した露光が行われるので、LSI用マスクの如きレンズ系の介在に基づき生じる色収差は問題とならないこと、及び、(2)現状では多色波露光(複数の波長を持つ多波長露光)の影響(透過光や反射光に基づく干渉や、色収差の影響など)を検討するよりも、単色波露光(単一波長露光)に比べ大きな露光光強度を確保した方が総合的な生産面から有利であることから、またレンズ方式の大型露光装置に搭載して使用する場合上記(2)に記載したことなどから、超高圧水銀灯のi線〜g線の広い波長帯域を利用し多色波露光を実施している。
ここで、面内及び基板間において諸特性のばらつきが大きい場合、以下の不都合がある。
(1)諸特性のばらつきが大きい製品は、ばらつきが大きい点において高品質とは言えず、性能面でも良いとは言えない。
(2)諸特性のばらつきが大きいと、規格内に納めるのが大変で、規格内に収まるものを大量に製造するのが難しく、つくりずらい。
(3)諸特性のばらつきが大きいため、規格外のものが出てしまい、生産性(歩留まり)が悪い。
(4)諸特性のばらつきが大きいと、それにあわせて規格も緩くする必要がある。したがって、高規格化を追求できず、高規格化に対応しずらい。
このようなマスクの使用環境の相違等に基づき生ずるFPD用大型マスク特有の要求特性に関し、本発明者は、多色波露光に着目した。
さて、複数の波長による露光(多色波露光)処理の利点は、露光光強度が、単一波長による露光(単色波露光)の場合に比べて大きくできることである。例えば、i線のみ、又はg線のみの単色波露光に比べて、h線を含みi線からg線に亘る波長帯域の光で露光を行うほうが、露光光強度は大きい。このため、デバイスの生産性を向上させることができる。
例えば、FPDデバイス等の大型のディスプレイデバイスは、等倍露光法を利用して製造される場合が多い。LSIデバイス等の製造で使われている縮小露光法に比べて等倍露光法では、デバイス面に照射される露光光の入射強度が小さいので、複数の波長を利用することで、デバイス面に照射される露光光の入射強度を補える利点が得られる。
本願の目的は、多色波露光に伴う問題点を見出し、対応策を案出することにある。
その結果、以下のことが判明した。
(1)露光光源である超高圧水銀灯から放射されるi線,h線,g線の露光光強度(相対強度)はほぼ等しい。より詳しくはi線,h線,g線の露光光強度(相対強度)はほぼ等しいが、両端のi,g線の強度に比べ中央のh線の強度がやや低い(図1参照)。
つまり相対強度的にはi線,h線,g線はいずれも同等に重要視する必要があり、マスクを介した露光時に相対強度に応じて発現される作用、例えばレジストの感光作用など、についてもいずれも同等に重要視する必要があると考えられる。
ここで、グレートーンマスク用半透光性膜(ハーフ透光性膜)における透過率(半透過率、ハーフ透過率)について考えると、半透光性膜の透過率(即ち半透過率)Tの分光曲線は波長λの関数であり、T=f(λ)で表される。この半透光性膜の透過率(即ち半透過率)Tの分光曲線は、主として、膜材料、膜組成、膜質、製造条件、製造装置等で決定される。
一方で、半透光性膜の透過率(即ち半透過率)Tは、T=I/I0 …式(1)で表される(式(1)中、T:半透光性膜の透過率(即ち半透過率)、I0入射光強度、I:透過光強度である)。
以上のことから、i線,h線,g線の相対強度が同等、従ってi線,h線,g線の入射光強度I0が同等であり、i線,h線,g線の波長によらず半透光性膜の透過率(即ち半透過率)Tがほぼ同等であれば、上記(1)式から、i線,h線,g線に対する透過光強度Iもほぼ同等となり、このような特性は、例えばレジストの感光作用等のシュミレーションのしやすさなどの観点から好ましいと考えられること。
言い換えると、縦軸:半透光性膜の透過率(即ち半透過率)T−横軸:波長λの分光曲線において、i線〜g線の広い波長帯域でフラットな分光特性を有する分光透過率線(即ち横軸に対する傾きの小さな分光透過率線)が好ましいと考えられること。尚、半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の分光透過率線の横軸に対する傾きは縦軸のとり方によって変動(変化)するが、縦軸のスケールが同じであれば比較可能である。
(2)i線,h線,g線に対しほぼ同等の半透光性膜の透過率(即ち半透過率)を有する膜は、実際に製造可能であること。
(3)多色波露光で使用される大型FPD用マスクにおいて、相対強度的にほぼ同等であるi線,h線,g線に対しほぼ同等の半透光性膜の透過率(即ち半透過率)を有する膜を実際にマスクブランク及びマスクに適用することによって、i線,h線,g線に対する半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅が大きな膜を適用した場合に比べ、面内及び基板間における半透光性膜の透過率(即ち半透過率)が均一なものを大量に作りやすく、従ってマスクブランク高品質化及び歩留まり向上等に寄与でき、ひいては、大面積FPD製品についての高品質化や歩留まり向上等に寄与できることが確認されたこと。
(4)上記(1)、(3)と関連して、多色波露光の影響(透過光の干渉による影響など)を考慮した膜設計を行うよりも、i線,h線,g線に対しほぼ同等の半透光性膜の透過率(即ち半透過率)を有する膜設計とした方が、マスクブランク並びにFPD製品自体の高品質化並びに歩留まり向上等に有益であること。
(5)上記(1)、(3)、(4)と関連して、少なくともi線,h線,g線に対しほぼ同等の半透光性膜の透過率(即ち半透過率)を有するように光学設計され作製された分光透過率線の傾斜が平坦(フラット)である膜、好ましくはi線〜g線を含むより広い波長帯域で分光透過率線の傾斜が平坦である膜(例えば波長330nm〜470nmに渡る波長帯域において半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅が10%未満更には5%未満に光学設計され作製された膜)、は製造条件の変動(プロセス変動)や、これに伴う膜組成の変動や膜質(物性)の変動など、に対して、半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅Hが小さく(図7(1)参照)、したがって、より均一なもの(より規格k、k’の厳しいマスクブランクやマスク)を大量に製造しやすく(図8(2)参照)、また規格k、k’内に収まるブランクやマスクを歩留まり良く大量に製造しやすいこと(図7(2)参照)。
これに対し、上記波長帯域において傾斜がきつく分光透過率の変動幅H’が大きいと(図7(2)参照)、ほんの少しのプロセス変動で、分光透過率線が上下左右にシフトしてしまい、これによって諸特性の均一性が悪くなり(図8(1)参照)、また分光透過率線のシフトによって規格k、k’外となってしまう割合も増えるので製造しにくく生産性も良くない(図7(2)参照)。したがって、現実には、フラットなものに比べ、規格k、k’を緩くしないと生産性良く製造できない。
尚、上記波長帯域における分光透過率線の変動幅h’がもともと大きいと、分光透過率線のシフト前後の変動幅H’も大きくなる(図7(1)参照)。これに対し、上記波長帯域における分光透過率線の変動幅がもともと小さいと、シフト前後の変動幅Hも小さくなる(図7(1)参照)。これは、プロセス変動で分光透過率線が上下左右にシフトした場合、シフト前の最低値とシフト後の最大値で構成される変動幅H’が、分光透過率線の傾斜が平坦な場合の変動幅Hに比べ(上下左右方向へのシフト量が同じと仮定した場合)、大きくなるからである(図7(1)参照)。
また、分光透過率線の傾斜がきついと(変動幅が大きいと)、規格値k、k’に対するマージンm’が取りにくく、また変動幅の上限にあわせて十分なマージンm’を取ろうとすると、規格値k’が悪くなりすぎる(図7(2)参照)。これに対し、分光透過率線の傾斜が平坦であると、変動幅の上限に対するマージンm大きくとること(余裕持たせること)が可能である(図7(2)参照)。
尚、上記波長帯域における分光透過率線の変動幅が大きい膜の場合、分光透過率線の変動幅内の変化(例えば傾き変化や線のシフト等)があっても、同一の膜が製造されているものとして管理、認定されてしまうので好ましくない(図8(1)参照)。
(6)尚、上記(2)と関連して、i線,h線,g線に対しほぼ同等の半透光性膜の透過率(即ち半透過率)有する膜は、実際に製造可能であること、を見出す課程おいて、以下のことがわかった。
(i)クロム酸化膜系のグレートーンマスク用半透光性膜(例えばCrO膜など)だと、膜中にOを含むため(膜中のOが多いため)、i線〜g線の波長帯域更には係る波長帯域を含むより広い波長帯域で基本的に分光透過率線の傾斜がきつく(横軸λに対する傾きが大きく)、分光透過率の変動幅が大きくなることが判明した。
(ii)クロム酸化膜系半透光性膜に比べ、クロム窒化膜系半透光性膜(例えばCrN、CrCN,CrON)では、i線〜g線の波長帯域更には係る波長帯域を含むより広い波長帯域で基本的に分光透過率線の傾斜が緩やでフラットではある(横軸λに対する傾きが小さい)が、マスクブランク並びにFPD自体の高品質化やより均一なもの(規格の厳しいもの)を大量に製造しやすくするなどの目的達成のためには、どのようなクロム窒化膜系半透光性膜であっても係る目的を達成できるものではなく、係る目的を達成し得る所定の条件を満たすクロム窒化膜系半透光性膜を見つけ出し使用する必要があることが判明した。つまり、膜材料が同じクロム窒化膜系であっても、膜組成の調整、製造条件、製造装置等の選定及び制御、これらによる膜質の制御、などの相違によって所定の条件を満たすものと満たさないものがあることが判明した。
(iii)MoSi系のグレートーンマスク用半透光性膜についても、クロム酸化膜系半透光性膜に比べ、i線〜g線の波長帯域更には係る波長帯域を含むより広い波長帯域で基本的に分光透過率線の傾斜が緩やかでフラットではある。しかしながら、マスクブランク並びにFPD自体の高品質化やより均一なもの(規格の厳しいもの)を大量に製造しやすくするなどの目的達成のためには、どのようなMoSi系半透光性膜であっても係る目的を達成できるものではなく、係る目的を達成し得るMoSi系半透光性膜を見つけ出し使用する必要があることが判明した。つまり、膜材料が同じMoSi系半透光性膜であっても、膜組成の調整、製造条件、製造装置等の選定及び制御、これらによる膜質の制御、などの相違によって所定の条件を満たすものと満たさないものがあることが判明した。尚、所定の条件を満たし上記目的を達成し得るMoSi系半透光性膜としては、例えば、MoSi4、MoSi2などの半透光性膜が適することが判明した。更に、MoSi4半透光性膜に対しMoSi2半透光性膜は、横軸のスケールを同じにして比較したときに、i線〜g線の波長帯域更には係る波長帯域を含むより広い波長帯域で分光透過率線の傾斜がより平坦になるので好ましいことが判明した。
(構成1)透光性基板上に、透過量を調整する機能を有するグレートーンマスク用半透光性膜を少なくとも有するFPDデバイスを製造するためのマスクブランクであって、
前記グレートーンマスク用半透光性膜は、超高圧水銀灯から放射される少なくともi線からg線に渡る波長帯域において、半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅が5%未満の範囲内となるように制御された膜であることを特徴とする、FPDデバイスを製造するためのマスクブランク。
(構成2)透光性基板上に、透過量を調整する機能を有するグレートーンマスク用半透光性膜を少なくとも有するFPDデバイスを製造するためのマスクブランクであって、
前記グレートーンマスク用半透光性膜は、波長330nm〜470nmに渡る波長帯域において、半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅が10%未満の範囲内となるように制御された膜であることを特徴とする、FPDデバイスを製造するためのマスクブランク。
(構成3)前記グレートーンマスク用半透光性膜は、波長330nm〜470nmに渡る波長帯域において、半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅が5%未満の範囲内となるように制御された膜であることを特徴とする、構成2記載のFPDデバイスを製造するためのマスクブランク。
(構成4)前記グレートーンマスク用半透光性膜は、上記要件を満たすべく光学設計され、作製されたクロム窒化膜系の半透光性膜であることを特徴とする構成1乃至3のいずれか一に記載のFPDデバイスを製造するためのマスクブランク。
(構成5)前記グレートーンマスク用半透光性膜は、上記要件を満たすべく光学設計され、作製されたMoSi系の半透光性膜であることを特徴をとする構成1乃至3のいずれか一に記載のFPDデバイスを製造するためのマスクブランク。
(構成6)透光性基板上に、透過量を調整する機能を有する半透光性膜を少なくとも有するマスクブランクにおいて、
前記マスクブランクは、前記半透光性膜がパターニング処理されてフォトマスクとなされた後、デバイスを製造する際に、複数の波長を含む露光光により露光処理されるフォトマスク用のマスクブランクであって、
前記半透光性膜は、超高圧水銀灯から放射される少なくともi線からg線に渡る波長帯域において、半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅が5%未満の範囲内となるように制御された膜であることを特徴とする、マスクブランク。
(構成7)構成1乃至5記載のマスクブランクを用いて製造され、少なくともグレートーンマスク用半透光性膜パターンを有することを特徴とするFPDデバイスを製造するためのフォトマスク。
(構成8)構成6に記載のマスクブランクを用いて製造されたことを特徴とするフォトマスク。
本発明に係るFPDデバイスを製造するためのマスクブランク及びマスクにおいて、前記グレートーンマスク用半透光性膜(ハーフ透光性膜)は、超高圧水銀灯から放射される少なくともi線からg線に渡る波長帯域において、グレートーンマスク用半透光性膜の透過率(半透過率、ハーフ透過率)の変動幅が5%未満の範囲内となるように制御された膜であることを特徴とし、これによって、i線,h線,g線に対するグレートーンマスク用半透光性膜の透過率(即ち半透過率)が波長によらずほぼ同等(例えば半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の差異が5%未満)であることを特徴とする(構成1)。
本発明において、上記要件を満たすグレートーンマスク用半透光性膜は、上記要件を満たす可能性があると思われる(上記要件を満たすのに適した)膜材料を選択した上で、更に膜組成の調整、製造条件、製造装置等の選定及び制御、これらによる膜質の制御などによって上記要件を満たすことが可能であることを確認して得られる。尚、膜材料が同じであっても、膜組成の調整、製造条件、製造装置等の選定及び制御、これらによる膜質の制御、などの相違によって上記要件を満たすものと満たさないものがある。
本発明において、前記グレートーンマスク用半透光性膜は、上記のような状況の下で、超高圧水銀灯から放射される少なくともi線からg線に渡る波長帯域において、半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅が5%未満の範囲内にあり、i線,h線,g線に対する半透光性膜の透過率(即ち半透過率)が波長によらずほぼ同等となるように、光学設計され、作製された膜である。
このような膜としては、例えば、MoSiX(X>2)膜(例えばMoSi3膜やMoSi4膜など)が挙げられる。
また、本発明に係るFPDデバイスを製造するためのマスクブランク及びマスクにおいて、前記グレートーンマスク用半透光性膜は、波長330nm〜470nmに渡る波長帯域において、半透光性膜の透過率(即ち半透過率)、ハーフ透過率)の変動幅が5%未満の範囲内となるように制御された膜であることが好ましい(構成3)。
このような膜としては、例えば、CrN膜や、MoSi2膜が挙げられ、また、Ta、Ti、W、Mo、Zrなどの金属膜や、これらの金属どうしの合金膜又はこれらの金属と他の金属との合金膜(他の金属としてはCr、Niが挙げられる)や、これらの金属又は合金とシリコンとを含む膜、が挙げられる。
ここで、光半透過膜の材料としては、MoとSiで構成されるMoSi系材料に限らず、金属及びシリコン(MSi、M:Mo、Ni、W、Zr、Ti、Cr等の遷移金属)、酸化窒化された金属及びシリコン(MSiON)、酸化炭化された金属及びシリコン(MSiCO)、酸化窒化炭化された金属及びシリコン(MSiCON)、酸化された金属及びシリコン(MSiO)、窒化された金属及びシリコン(MSiN)、などが挙げられ、また、Ta、Ti、W、Mo、Zrなどの金属や、これらの金属どうしの合金又はこれらの金属と他の金属との合金(他の金属としてはCr、Niが挙げられる)や、これらの金属又は合金とシリコンとを含む材料、が挙げられる。
また、遮光性膜の材料としては、例えば、光半透過膜のエッチング特性と異なる材料がよく、半透光性膜を構成する金属がモリブデンの場合、クロムや、クロムの酸化物、クロムの窒化物、クロムの炭化物、クロムのフッ化物、それらを少なくとも1つ含む材料が好ましい。同様に、半透光性膜がクロム窒化膜系材料で構成される場合、クロムや、クロムの酸化物、クロムの炭化物、クロムのフッ化物、それらを少なくとも1つ含む材料が好ましい。
また、本発明に係るFPDデバイスを製造するためのマスクブランク及びマスクにおいて、前記グレートーンマスク用半透光性膜は、上記要件を満たすべく光学設計され、作製されたMoSi系半透光性膜であることが好ましい(構成5)。
これらの理由は、これらの材料は、他の材料に比べ、膜組成の調整、製造条件、製造装置等の選定及び制御、これらによる膜質の制御、などによって上記要件を満たしやすいからである。
尚、クロム窒化膜系のグレートーンマスク用半透光性膜は、図3(2)に示す半透光性膜上置きタイプに適している。また、MoSi系のグレートーンマスク用半透光性膜は、図3(1)に示す半透光性膜下置きタイプに適している。
また、透光性基板としては、合成石英、ソーダライムガラス、無アルカリガラスなどの基板が挙げられる。
ここで、LCD製造用マスクには、LCDの製造に必要なすべてのマスクが含まれ、例えば、TFT(薄膜トランジスタ)、特にTFTチャンネル部やコンタクトホール部、低温ポリシリコンTFT、カラーフィルタ、反射板(ブラックマトリクス)、などを形成するためのマスクが含まれる。他の表示ディバイス製造用マスクには、有機EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、プラズマディスプレイなどの製造に必要なすべてのマスクが含まれる。
前記マスクブランクは、前記半透光性膜がパターニング処理されてフォトマスクとなされた後、デバイスを製造する際に、複数の波長を含む露光光により露光処理されるフォトマスク用のマスクブランクであって、
前記半透光性膜は、超高圧水銀灯から放射される少なくともi線からg線に渡る波長帯域において、半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅が5%未満の範囲内となるように制御された膜であることを特徴とする(構成6)。
本発明に係るマスクブランクは、i線,h線,g線に対する半透光性膜の透過率(即ち半透過率)が波長によらずほぼ同等(例えば半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の差異が5%未満)であることを特徴とするものであり、これによって、多色波露光に適したマスクブランク及びフォトマスクを提供できる。
詳しくは、上記構成により、半透光性膜の成膜中の製造条件(成膜条件)が変動した場合であっても、これによって分光透過率(各波長における透過率)が変化することが少なく、規格内に収まるマスクブランクやマスクを歩留まり良く製造することができる。また、このように制御された膜は、プロセス変動に伴う分光透過率曲線の上下左右方向のシフトに対し分光透過率(各波長における透過率)が大きく変動することが少なく、分光透過率(各波長における透過率)の均一性がよい。
また、本発明のマスクブランク及びマスクは、等倍露光処理する露光機に対応するマスクブランク、フォトマスクとして好適である。
また、本発明に係るマスクブランク及び、マスクは、照明光学系が反射光学式に構成された露光装置に対応するマスクブランク、マスクとして好適である。
また、本発明に係るマスクブランク及び、マスクは、330mm×450mm矩形以上の大型マスク、及びこのマスクに対応する大型マスクブランクとして好適である。このような大型マスクの用途としては、ディスプレイデバイス製造用マスク、例えば、FPDデバイス製造用フォトマスクなどを挙げることができる。
また、本発明は、グレートーンマスクに対応するマスクブランクとして好適である。
本発明に係るフォトマスクは、上記本発明に係るマスクブランクを用いて製造され、少なくとも半透光性膜パターンを有することを特徴とする(構成8)。
尚、本発明に係るマスクブランク及びフォトマスク(構成6及び構成8)に関する他の事項に関しては、上述した本発明に係るマスクブランク及びフォトマスク(構成1〜5及び構成7)で説明した事項と同様である。
(実施例1)
大型ガラス基板(合成石英(QZ)10mm厚、サイズ850mm×1200mm)上に、大型インラインスパッタリング装置を使用し、グレートーンマスク用半透光性膜の成膜を行った。具体的には、Crターゲットを用い、ArとN2ガスをスパッタリングガスとしてCrN半透光性膜を100オングストローム(試料1)、80オングストローム(試料2)、50オングストローム(試料3)、30オングストローム(試料4)、と段階的に変化させて、複数の試料を作製した。
このうち、試料2の分光透過率線を図2のAに、試料3の分光透過率線を図2のBに、それぞれ示す。DはQZの分光透過率を示す。尚、分光透過率は分光光度計(日立製作所社製:U−4100)により測定した。
図2に示す試料2に係る分光透過率線A及び試料3に係る分光透過率線Bにおいては、超高圧水銀灯から放射される少なくともi線からg線に渡る波長帯域において、半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅が5%未満の範囲内であった。
また、図2に示す試料2に係る分光透過率線A及び試料3に係る分光透過率線Bにおいては、波長330nm〜470nmに渡る波長帯域においても、半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅が5%未満の範囲内であった。
複数枚(基板間:100枚)について面内(均等9箇所)について同様に調べたところ、いずれも上記半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅の範囲内にあること確認された。
更に、CrN半透光性膜の膜厚20〜250オングストロームの範囲内において、任意の膜厚を設定して作製された膜は、いずれも上記半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅の範囲内にあることが確認された。
大型ガラス基板(合成石英(QZ)10mm厚、サイズ850mm×1200mm)上に、大型インラインスパッタリング装置を使用し、グレートーンマスク用半透光性膜の成膜を行った。具体的には、Crターゲットを用い、ArとO2ガスをスパッタリングガスとしてCrO半透光性膜を100オングストローム(試料1’)、250オングストローム(試料2’)、400オングストローム(試料3’)、500オングストローム(試料4’)、と段階的に変化させて、複数の試料を作製した。
このうち、試料3’の分光透過率線を図2のCに示す。
図2に示す試料3’に係る分光透過率線Cにおいては、超高圧水銀灯から放射される少なくともi線からg線に渡る波長帯域において、半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅は6%以上であった。
また、図2に示す試料3’に係る分光透過率線Cにおいては、波長330nm〜470nmに渡る波長帯域においては、半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅は約12%以上であった。
複数枚(基板間:100枚)について面内(均等9箇所)について同様に調べたところ、ほんの少しのプロセス変動で、分光透過率線Cが上下左右にシフトしてしまい、これによって半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅が2〜3%程度増加してしまうことがわかった。
尚、CrO半透光性膜の膜厚100〜500オングストロームの範囲内において、任意の膜厚を設定して作製された膜は、いずれも実施例1の半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅の範囲外にあることが確認された。
大型ガラス基板(合成石英(QZ)10mm厚、サイズ850mm×1200mm)上に、大型インラインスパッタリング装置を使用し、Cr系遮光膜を成膜し(マスクブランクを作製し)、このCr系遮光膜のパターニングを行った。ここで、Cr系遮光膜の成膜は、Crターゲットを用い、ArとCH4ガスをスパッタリングガスとしてCrC膜を620〜570オングストローム成膜した。
次に、グレートーンマスク用半透光性膜を上記実施例1及び比較例1と同様にして成膜し(マスクブランクを作製し)、このグレートーンマスク用半透光性膜のパターニングを行った。
以上のようにして、図3(2)に示すような、半透光性膜上置きタイプのFPD用大型マスクを作製した。
この結果、グレートーンマスク用半透光性膜として、実施例1の膜を使用した場合は、比較例1の膜を使用した場合に比べ、マスクの高品質化並びに歩留まり向上等に有益であることが確認された。
大型ガラス基板(合成石英(QZ)10mm厚、サイズ850mm×1200mm)上に、大型インラインスパッタリング装置を使用し、グレートーンマスク用半透光性膜の成膜を行った。具体的には、Mo:Si=20:80(原子%比)のターゲットを用い、Arとヘリウムをスパッタリングガスとして、モリブデン及びシリコンからなるグレートーンマスク用半透光性膜(MoSi4)を100オングストローム(試料5)、50オングストローム(試料6)、30オングストローム(試料7)、と段階的に変化させて、複数の試料を作製した。
試料5の分光透過率線を図4に、試料6の分光透過率線を図5に、試料7の分光透過率線を図6に、それぞれ示す。尚、分光透過率は分光光度計(日立製作所社製:U−4100)により測定した。
超高圧水銀灯から放射される少なくともi線からg線に渡る波長帯域において、半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅は、試料5:3.9%未満の範囲内、試料6:4.6%未満の範囲内、試料7:3.1%未満の範囲内、であった。
また、波長330nm〜470nmに渡る波長帯域において、半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅は、試料5:6.0%未満の範囲内、試料6:8.5%未満の範囲内、試料7:5.8%未満の範囲内、であった。
複数枚(基板間:100枚)について面内(均等9箇所)について同様に調べたところ、いずれも上記半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅の各範囲内にあることが確認された。
更に、MoSi4膜の膜厚20〜250オングストロームの範囲内において、任意の膜厚を設定して作製された膜は、いずれも半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅が試料6以下の範囲内にあることが確認された。
上述の実施例2において、ターゲットをMo:Si=1:2(原子%比)にした以外は実施例2と同様に、複数の透過率のグレートーンマスク用半透光性膜の成膜を行った。
その結果、MoSi2膜の膜厚15〜200オングストロームの範囲内において、任意の膜厚を設定して作製された膜は、i線からg線に渡る波長帯域においていずれも半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅が4%未満の範囲内にあること確認された。
尚、実施例2及び3の結果から、MoSi4半透光性膜に対しMoSi2半透光性膜は、横軸のスケールを同じにして比較したときに、i線〜g線の波長帯域更には係る波長帯域を含むより広い波長帯域で分光透過率線の傾斜がより平坦になるので好ましいことが判明した。
大型ガラス基板(合成石英(QZ)10mm厚、サイズ850mm×1200mm)上に、大型インラインスパッタリング装置を使用し、MoSi系のグレートーンマスク用半透光性膜、Cr系遮光膜、を順次成膜し、FPD用大型マスクブランクを作製した。
ここで、MoSi系のグレートーンマスク用半透光性膜の成膜は、上記実施例2又は3と同様とした。
また、Cr系遮光膜の成膜は、大型インラインスパッタリング装置内に連続して配置された3つのスペース(スパッタ室)にCrターゲットを各々配置し、まずArとN2ガスをスパッタリングガスとしてCrN膜を150オングストローム、次いでArとCH4ガスをスパッタリングガスとしてCrC膜を650オングストローム、次いでArとNOガスをスパッタリングガスとしてCrON膜を250オングストローム、連続成膜した。
Cr系遮光膜のパターニングを行った後、MoSi系グレートーンマスク用半透光性膜のパターニングを行い、図3(1)に示すような、半透光性膜下置きタイプのFPD用大型マスクを作製した。
この結果、グレートーンマスク用半透光性膜として、実施例2,3の膜を使用した場合は、比較例1の膜を使用した場合に比べ、マスクの高品質化並びに歩留まり向上等に有益であることが確認された。
大型ガラス基板(合成石英(QZ)10mm厚、サイズ850mm×1200mm)上に、大型インラインスパッタリング装置を使用し、グレートーンマスク用半透光性膜の成膜を行った。具体的には、Taターゲットを用い、Arをスパッタリングガスとして、タンタルからなるグレートーンマスク用半透光性膜(Ta)を、超高圧水銀灯から放射される少なくともi線からg線に渡る波長帯域において、成膜後の半透光性膜の透過率(即ち半透過率)が、それぞれ、約60%(試料T−4)、約40%(試料T−5)、約20%(試料T−6)、となるような膜厚でそれぞれ形成して、複数の試料を作製した。
上記各試料について、分光透過率を、分光光度計(日立製作所社製:U−4100)により測定した。
超高圧水銀灯から放射されるi線からg線に渡る波長帯域における、上記各試料の分光透過率線を図11に、それぞれ示す。
超高圧水銀灯から放射される少なくともi線からg線に渡る波長帯域において、半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅は、それぞれ、試料T−4:0.4%、試料T−5:0.2%、試料T−6:0.4%、未満の範囲内であり、ほとんどフラットであった。
また、波長200nm〜800nmに渡る波長帯域における、上記各試料の分光透過率線を図12に、それぞれ示す。
波長330nm〜470nmに渡る波長帯域において、上記各試料の半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅は、それぞれ、2.0%未満の範囲内であり、ほとんどフラットであった。
複数枚(基板間:100枚)について面内(均等9箇所)について同様に調べたところ、いずれも上記半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅の各範囲内にあることが確認された。
更に、成膜後の半透光性膜(Ta)の透過率(即ち半透過率)が、約20%〜約60%となる膜厚の範囲内において、任意の膜厚を設定して作製された膜は、いずれも半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅が試料T−4の範囲内にあることが確認された。
大型ガラス基板(合成石英(QZ)10mm厚、サイズ850mm×1200mm)上に、大型インラインスパッタリング装置を使用し、グレートーンマスク用半透光性膜の成膜を行った。具体的には、Tiターゲットを用い、Arをスパッタリングガスとして、チタンからなるグレートーンマスク用半透光性膜(Ti)を、超高圧水銀灯から放射される少なくともi線からg線に渡る波長帯域において、成膜後の半透光性膜の透過率(即ち半透過率)が、それぞれ、約60%(試料T−8)、約40%(試料T−9)、約20%(試料T−10)、となるような膜厚でそれぞれ形成して、複数の試料を作製した。
上記各試料について、分光透過率を、分光光度計(日立製作所社製:U−4100)により測定した。
超高圧水銀灯から放射されるi線からg線に渡る波長帯域における、上記各試料の分光透過率線を図13に、それぞれ示す。
超高圧水銀灯から放射される少なくともi線からg線に渡る波長帯域において、半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅は、それぞれ、試料T−8:1.7%、試料T−9:1.5%、試料T−10:0.3%、未満の範囲内であり、概ねフラットであった。
また、波長200nm〜800nmに渡る波長帯域における、上記各試料の分光透過率線を図14に、それぞれ示す。
波長330nm〜470nmに渡る波長帯域において、上記各試料の半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅は、それぞれ、5.0%未満の範囲内であった。但し、図14に示すように、短波長側で透過率が上昇する場所があり、透過率が高くなる(膜厚が薄くなる)につれて透過率が上昇するピークが長波長側に移動し、i線からg線に渡る波長帯域における半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅が大きくなる傾向にあることがわかった。
複数枚(基板間:100枚)について面内(均等9箇所)について同様に調べたところ、いずれも上記半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅の各範囲内にあることが確認された。
更に、成膜後の半透光性膜(Ti)の透過率(即ち半透過率)が、約20%〜約60%となる膜厚の範囲内において、任意の膜厚を設定して作製された膜は、いずれも半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅が上記各試料の範囲内にあることが確認された。
大型ガラス基板(合成石英(QZ)10mm厚、サイズ850mm×1200mm)上に、大型インラインスパッタリング装置を使用し、グレートーンマスク用半透光性膜の成膜を行った。具体的には、Wターゲットを用い、Arをスパッタリングガスとして、タングステンからなるグレートーンマスク用半透光性膜(W)を、超高圧水銀灯から放射される少なくともi線からg線に渡る波長帯域において、成膜後の半透光性膜の透過率(即ち半透過率)が、それぞれ、約60%(試料T−11)、約40%(試料T−12)、約20%(試料T−13)、となるような膜厚でそれぞれ形成して、複数の試料を作製した。
上記各試料について、分光透過率を、分光光度計(日立製作所社製:U−4100)により測定した。
超高圧水銀灯から放射されるi線からg線に渡る波長帯域における、上記各試料の分光透過率線を図15に、それぞれ示す。
超高圧水銀灯から放射される少なくともi線からg線に渡る波長帯域において、半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅は、それぞれ、試料T−11:1.8%、試料T−12:1.5%、試料T−10:1.1%、未満の範囲内であり、概ねフラットであった。
また、波長200nm〜800nmに渡る波長帯域における、上記各試料の分光透過率線を図16に、それぞれ示す。
波長330nm〜470nmに渡る波長帯域において、上記各試料の半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅は、それぞれ、4.0%未満の範囲内であった。但し、図16に示すように、実施例4、5に比べ、長波長側にいくにつれて傾斜が若干大きくなることがわかった。
複数枚(基板間:100枚)について面内(均等9箇所)について同様に調べたところ、いずれも上記半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅の各範囲内にあることが確認された。
更に、成膜後の半透光性膜(W)の透過率(即ち半透過率)が、約20%〜約60%となる膜厚の範囲内において、任意の膜厚を設定して作製された膜は、いずれも半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅が上記各試料の範囲内にあることが確認された。
大型ガラス基板(合成石英(QZ)10mm厚、サイズ850mm×1200mm)上に、大型インラインスパッタリング装置を使用し、グレートーンマスク用半透光性膜の成膜を行った。具体的には、Moターゲットを用い、Arをスパッタリングガスとして、モリブデンからなるグレートーンマスク用半透光性膜(Mo)を、超高圧水銀灯から放射される少なくともi線からg線に渡る波長帯域において、成膜後の半透光性膜の透過率(即ち半透過率)が、それぞれ、約60%(試料T−14)、約40%(試料T−15)、約20%(試料T−16)となるような膜厚でそれぞれ形成して、複数の試料を作製した。
上記各試料について、分光透過率を、分光光度計(日立製作所社製:U−4100)により測定した。
超高圧水銀灯から放射されるi線からg線に渡る波長帯域における、上記各試料の分光透過率線を図17に、それぞれ示す。
超高圧水銀灯から放射される少なくともi線からg線に渡る波長帯域において、半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅は、それぞれ、試料T−14:2.1%、試料T−15:2.4%、試料T−16:1.8%、未満の範囲内であり、概ねフラットであった。
また、波長200nm〜800nmに渡る波長帯域における、上記各試料の分光透過率線を図18に、それぞれ示す。
波長330nm〜470nmに渡る波長帯域において、上記各試料の半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅は、それぞれ、5.0%未満の範囲内であった。但し、図18に示すように、実施例6に比べ、長波長側にいくにつれて傾斜が若干大きくなることがわかった。
複数枚(基板間:100枚)について面内(均等9箇所)について同様に調べたところ、いずれも上記半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅の各範囲内にあることが確認された。
更に、成膜後の半透光性膜(Mo)の透過率(即ち半透過率)が、約20%〜約60%となる膜厚の範囲内において、任意の膜厚を設定して作製された膜は、いずれも半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅が上記各試料の範囲内にあることが確認された。
大型ガラス基板(合成石英(QZ)10mm厚、サイズ850mm×1200mm)上に、大型インラインスパッタリング装置を使用し、グレートーンマスク用半透光性膜の成膜を行った。具体的には、Ti:W=1:1(原子%比)のターゲットを用い、Arをスパッタリングガスとして、チタン及びタングステンからなるグレートーンマスク用半透光性膜(TiW)を、超高圧水銀灯から放射される少なくともi線からg線に渡る波長帯域において、成膜後の半透光性膜の透過率(即ち半透過率)が、それぞれ、約60%(試料T−23)、約40%(試料T−24)、約20%(試料T−25)となるような膜厚でそれぞれ形成して、複数の試料を作製した。
上記各試料について、分光透過率を、分光光度計(日立製作所社製:U−4100)により測定した。
超高圧水銀灯から放射されるi線からg線に渡る波長帯域における、上記各試料の分光透過率線を図19に、それぞれ示す。
超高圧水銀灯から放射される少なくともi線からg線に渡る波長帯域において、半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅は、それぞれ、試料T−23:0.26%、試料T−24:1.47%、試料T−25:0.66%、未満の範囲内であり、ほとんどフラットであった。
また、波長200nm〜800nmに渡る波長帯域における、上記各試料の分光透過率線を図20に、それぞれ示す。
波長330nm〜470nmに渡る波長帯域において、上記各試料の半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅は、それぞれ、3.0%未満の範囲内であった。但し、図20に示すように、短波長側で透過率が上昇する場所があり、透過率が高くなる(膜厚が薄くなる)につれて透過率が上昇するピークが長波長側に移動し、i線からg線に渡る波長帯域における半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅が大きくなる傾向にあることがわかった。
複数枚(基板間:100枚)について面内(均等9箇所)について同様に調べたところ、いずれも上記半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅の各範囲内にあることが確認された。
更に、成膜後の半透光性膜(TiW)の透過率(即ち半透過率)が、約20%〜約60%となる膜厚の範囲内において、任意の膜厚を設定して作製された膜は、いずれも半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅が上記各試料の範囲内にあることが確認された。
大型ガラス基板(合成石英(QZ)10mm厚、サイズ850mm×1200mm)上に、大型インラインスパッタリング装置を使用し、グレートーンマスク用半透光性膜の成膜を行った。具体的には、W:Si=1:2(原子%比)のターゲットを用い、Arをスパッタリングガスとして、タングステン及びシリコンからなるグレートーンマスク用半透光性膜(WSi)を、超高圧水銀灯から放射される少なくともi線からg線に渡る波長帯域において、成膜後の半透光性膜の透過率(即ち半透過率)が、それぞれ、約60%(試料T−20)、約40%(試料T−21)、約20%(試料T−22)となるような膜厚でそれぞれ形成して、複数の試料を作製した。
上記各試料について、分光透過率を、分光光度計(日立製作所社製:U−4100)により測定した。
超高圧水銀灯から放射されるi線からg線に渡る波長帯域における、上記各試料の分光透過率線を図21に、それぞれ示す。
超高圧水銀灯から放射される少なくともi線からg線に渡る波長帯域において、半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅は、それぞれ、試料T−20:2.6%、試料T−21:2.8%、試料T−22:2.5%、未満の範囲内であり、概ねフラットであった。
また、波長200nm〜800nmに渡る波長帯域における、上記各試料の分光透過率線を図22に、それぞれ示す。
波長330nm〜470nmに渡る波長帯域において、上記各試料の半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅は、それぞれ、5.0%未満の範囲内であった。但し、図22に示すように、長波長側にいくにつれて傾斜が若干大きくなることがわかった。
複数枚(基板間:100枚)について面内(均等9箇所)について同様に調べたところ、いずれも上記半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅の各範囲内にあることが確認された。
更に、成膜後の半透光性膜(WSi)の透過率(即ち半透過率)が、約20%〜約60%となる膜厚の範囲内において、任意の膜厚を設定して作製された膜は、いずれも半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅が上記各試料の範囲内にあることが確認された。
大型ガラス基板(合成石英(QZ)10mm厚、サイズ850mm×1200mm)上に、大型インラインスパッタリング装置を使用し、グレートーンマスク用半透光性膜の成膜を行った。具体的には、Siターゲットを用い、Arをスパッタリングガスとして、シリコンからなるグレートーンマスク用半透光性膜(Si)を、超高圧水銀灯から放射される少なくともi線からg線に渡る波長帯域において、成膜後の半透光性膜の透過率(即ち半透過率)が、それぞれ、約60%(試料T−17)、約40%(試料T−18)、約20%(試料T−19)となるような膜厚でそれぞれ形成して、複数の試料を作製した。
上記各試料について、分光透過率を、分光光度計(日立製作所社製:U−4100)により測定した。
超高圧水銀灯から放射されるi線からg線に渡る波長帯域における、上記各試料の分光透過率線を図23に、それぞれ示す。
超高圧水銀灯から放射される少なくともi線からg線に渡る波長帯域において、半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅は、それぞれ、試料T−17:13.0%、試料T−18:13.4%、試料T−19:9.7%、であり、比較例1と比べても、半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅が大きかった。
また、波長200nm〜800nmに渡る波長帯域における、上記各試料の分光透過率線を図24に、それぞれ示す。
波長330nm〜470nmに渡る波長帯域において、上記各試料の半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅は、それぞれ、約20%程度であり、比較例1と比べても、半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅が大きかった。
複数枚(基板間:100枚)について面内(均等9箇所)について同様に調べたところ、ほんの少しのプロセス変動で、図23に示す分光透過率線が上下左右にシフトしてしまい、これによって半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅が3〜5%程度増加してしまうことがわかった。
更に、成膜後の半透光性膜(Si)の透過率(即ち半透過率)が、約20%〜約60%となる膜厚の範囲内において、任意の膜厚を設定して作製された膜は、いずれも半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅が、実施例1〜9の半透光性膜の透過率(即ち半透過率)の変動幅の範囲外にあることが確認された。
大型ガラス基板(合成石英(QZ)10mm厚、サイズ850mm×1200mm)上に、大型インラインスパッタリング装置を使用し、グレートーンマスク用半透光性膜、Cr系遮光膜、を順次成膜し、FPD用大型マスクブランクを作製した。
ここで、グレートーンマスク用半透光性膜の成膜は、上記実施例4〜9の各条件と同様とした。
また、Cr系遮光膜の成膜は、大型インラインスパッタリング装置内に連続して配置された3つのスペース(スパッタ室)にCrターゲットを各々配置し、まずArとN2ガスをスパッタリングガスとしてCrN膜を150オングストローム、次いでArとCH4ガスをスパッタリングガスとしてCrC膜を650オングストローム、次いでArとNOガスをスパッタリングガスとしてCrON膜を250オングストローム、連続成膜した。
Cr系遮光膜のパターニングを行った後、グレートーンマスク用半透光性膜のパターニングを行い、図3(1)に示すような、半透光性膜下置きタイプのFPD用大型マスクを作製した。
この結果、グレートーンマスク用半透光性膜として、実施例4〜9の膜を使用した場合は、比較例1〜2の膜を使用した場合に比べ、マスクの高品質化並びに歩留まり向上等に有益であることが確認された。
2 透過部
3 グレートーン部
3a 微細遮光パターン
3b 微細透過部
3a’ 半透光性膜
10 透光性基板
11 半透光性膜
12 遮光性膜
Claims (6)
- 透光性基板上に、透過量を調整する機能を有するグレートーンマスク用半透光性膜を少なくとも有するFPDデバイスを製造するためのマスクブランクであって、
前記マスクブランクは、前記半透光性膜がパターニング処理されてフォトマスクとなされた後、デバイスを製造する際に、複数の波長を含む露光光により露光処理されるフォトマスク用のマスクブランクであって、
前記光半透過膜は、モリブデンとシリコンで構成されるMoSi系材料であって、前記MoSi系材料は、MoSiX(X>2)からなり、
前記半透光性膜は、波長330nm〜470nmに渡る波長帯域において、半透光性膜の透過率の変動幅が10%未満の範囲内となるように制御された膜であることを特徴とする、FPDデバイスを製造するためのマスクブランク。 - 前記MoSi系材料は、酸化窒化されたモリブデン及びシリコン、酸化炭化されたモリブデン及びシリコン、酸化窒化炭化されたモリブデン及びシリコン、酸化されたモリブデン及びシリコン、又は、窒化されたモリブデン及びシリコンからなることを特徴とする、請求項1記載のFPDデバイスを製造するためのマスクブランク。
- 前記半透光性膜は、波長330nm〜470nmに渡る波長帯域において、半透光性膜の透過率の変動幅が5%未満の範囲内となるように制御された膜であることを特徴とする、請求項1又は2記載のFPDデバイスを製造するためのマスクブランク。
- 前記半透光性膜上に、遮光性膜を有し、
前記遮光性膜は、クロム、クロムの酸化物、クロムの窒化物、クロムの炭化物、又は、クロムのフッ化物を含む材料からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のFPDデバイスを製造するためのマスクブランク。 - 透光性基板上に、透過量を調整する機能を有するグレートーンマスク用半透光性膜を少なくとも有するFPDデバイスを製造するためのマスクブランクであって、
前記マスクブランクは、前記半透光性膜がパターニング処理されてフォトマスクとなされた後、デバイスを製造する際に、複数の波長を含む露光光により露光処理されるフォトマスク用のマスクブランクであって、
前記半透光性膜は、MSi、MSiON、MSiCO、MSiCON、MSiO、又は、MSiN(M=Ni、W、Zr、Ti、Cr)からなり、
前記半透光性膜は、波長330nm〜470nmに渡る波長帯域において、半透光性膜の透過率の変動幅が5%未満の範囲内となるように制御された膜であることを特徴とする、FPDデバイスを製造するためのマスクブランク。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載のマスクブランクを用いて製造され、少なくともグレートーンマスク用半透光性膜パターンを有することを特徴とするFPDデバイスを製造するためのフォトマスク。
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