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JP4515120B2 - レゾルバディジタル角度変換装置および方法ならびにプログラム - Google Patents

レゾルバディジタル角度変換装置および方法ならびにプログラム Download PDF

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Description

本発明は、レゾルバディジタル角度変換装置および方法ならびにプログラムに関する。
車輛などの産業機器に使用される回転軸の回転角度検出素子として、レゾルバが広く使われている。レゾルバは、動作周囲温度150℃付近でも動作可能であることから、特にモータ制御分野における回転角度検出素子として好適である。
レゾルバは、一種の変圧器であり、入力側巻き線を交流電圧で励磁すると、出力側巻き線に交流の出力電圧が誘起される。回転角とレゾルバの入出力の関係を図13に示す。励磁電源に同期した波形が、回転子の回転角における実際の出力(Sin出力、Cos出力)となる。励磁電源波形の山の頂でサンプリングし、回転角におけるそれぞれの出力の値を結んでいくと、回転角の余弦値、正弦値をそれぞれとることが分かる。この余弦値、正弦値から回転子の絶対回転角を求めることができる。
しかし、実際のシステムでは、レゾルバはモータなどの回転子の軸に取り付けられる関係上、レゾルバの出力には外来ノイズが含まれる可能性が高い。ノイズが含まれる場合、レゾルバの出力信号をA/D変換するとノイズによる誤差が発生する。また、A/Dコンバータそのものの変換誤差もある。そのため、得られるA/D変換結果から誤差を補正する必要がある。
一方、レゾルバから回転角度をディジタル化して取り出す素子として、R/D変換器があるが、単価が高い上に、ハードウエアが増加することから、R/D変換器を使用しない回転角度変換方法が求められていた。
レゾルバにおける回転角度は、レゾルバのSin出力信号、Cos出力信号、および励磁電源をA/D変換し、A/D変換結果を処理することでを求められ、1相励磁2相出力のレゾルバ、2ch以上のA/Dコンバータ、マイクロコンピュータ等から構成される装置で実現される。
特許文献1に記載の方法を図14に示す。レゾルバの励磁電源信号、Sin出力信号、Cos出力信号をA/Dコンバータでサンプリングし(ステップS41)、Sin出力信号、Cos出力信号をそれぞれフーリエ変換する(ステップS42、S43)。フーリエ係数の積から|Sinθ|、|Cosθ|を演算し(ステップS44、S45)、象限の判別を行う(ステップS46)。|Sinθ|/|Cosθ|を計算し(ステップS47)、象限と逆正接(tan-1)関数のテーブルからディジタル回転角を求めている(ステップS48)。ステップS42〜S45では、図15に示すようなサンプリングポイントでn回サンプリングしたレゾルバの励磁電源サンプリング値、Sin出力サンプリング値、Cos出力サンプリング値のA/D変換結果を、下記(1)〜(6)の式によって、|Sinθ|、|Cosθ|を求めている。
Figure 0004515120

Figure 0004515120
−−−(2)

Figure 0004515120

Figure 0004515120

Figure 0004515120
−−−(5)

Figure 0004515120
特許文献2に記載の方法では、図16に示すように、励磁電源の1周期中に2回サンプリングを行い、2つのA/D変換結果を減算することでA/Dコンバータが持つ直流成分誤差を除去している。その後、A/D変換結果から積分を計算し、ディジタル角度を求めている。
また、特許文献3に記載の方法では、図17に示すように、レゾルバのSin出力信号、Cos出力信号のピーク値を挟んで2回連続でサンプリングすることで、許容範囲に入らないものを除外し、1回目あるいは2回目のサンプリング時に発生したノイズを除去している。
さらに、一般に良く知られた最小二乗法を用いた方法では、図18に示すように、サンプリングした複数のデータから、回帰直線を求め、回帰直線の方程式にSin出力信号、Cos出力信号のA/D変換結果を代入して誤差補正を行う方法である。この方法を図19に示すフローチャート図で説明する。A/DコンバータでSin出力信号、Cos出力信号をサンプリングし(ステップS51)、変換結果のデータをメモリに格納する(ステップS52)。既にメモリに格納されているデータから回帰直線の式を算出し(ステップS53)、最新の変換結果をこの回帰直線の式に代入する(ステップS54)。代入した結果から|Sinθ|、|Cosθ|の補正値を算出する(ステップS55)。また|Sinθ|、|Cosθ|−中心の座標を計算する(ステップS56)。求めた点がどの象限に属するか判別し(ステップS57)、|Sinθ|/|Cosθ|を求め(ステップS58)、象限とTan-1関数から角度すなわちディジタル回転角を算出する(ステップS59)。
特開平11−118520号公報 特許第3408238号公報 特開2001−82981号公報
従来の技術には、大別すると3つの問題点がある。第1に、A/D変換におけるサンプリング数の制約があること、第2に、マイクロコンピュータのCPU演算量が多いこと、第3に外来ノイズや、A/Dコンバータが持つ様々な変換誤差に対して、全てを補正できないこと、が挙げられる。
特許文献1に記載の方法では、フーリエ変換をするために、A/D変換のサンプリング周波数を励磁電源周波数の1/2以上に設定する必要があり、励磁電源周波数に比例して高速なA/Dコンバータが要求される。また、励磁電源信号もサンプリングするため、A/Dコンバータへの入力数が増加する。さらに、|Sinθ|、|Cosθ|を求める際に、A/D変換結果に対して、平方根の演算が発生するため、マイクロコンピュータのCPU負荷が増大する。
一方、特許文献2に記載の装置および特許文献3に記載の装置では、A/D変換のサンプリング数は、励磁電源1周期あたり2回と少なく、マイクロコンピュータのCPU演算量も抑えている。しかしながら、例えば、何らかの外的要因で励磁電源のGNDレベルが変動した場合のように、2つのA/D変換結果に共に誤差が発生する場合、誤差を除去することができないという問題がある。
また、最小二乗法による誤差補正では、ディジタル角度の精度を向上させるためには、A/D変換のサンプリング数を増やす以外に方法がなく、サンプリング回数に比例して回帰直線の方程式を求める演算量が増加する。回転子が高回転になると、制御周期におけるマイクロコンピュータの演算に要する時間の割合が高くなってしまう。
本発明の目的は、A/D変換におけるサンプリング数が少なく、演算量も少なくすることができ、さらに、外来ノイズや、A/Dコンバータが持つ様々な変換誤差を補正するレゾルバディジタル角度変換装置および方法ならびにプログラムを提供することにある。
(発明の原理)
図1に示すように、1相励磁2相出力レゾルバの出力(Sin出力、Cos出力)を励磁電源に同期した波形のピークのタイミングでA/Dコンバータによりサンプリングする。レゾルバのロータを1回転させると、図2に示すように、サンプリングされた2相出力を表す点Oは、円Sに示すような回転軌跡に沿った軌跡をたどる。しかし実際には、量子化誤差や、A/Dコンバータの変換誤差、励磁電源のノイズなどの外来要因により、A/Dコンバータの変換結果が、期待する軌跡から外れる場合がある。その対策として、円Sの接線Tの方程式を用いて誤差を補正処理し、ディジタル角度θを算出することを特徴とする。
本発明に係るレゾルバディジタル角度変換装置は、第1のアスペクトによれば、1相励磁2相出力のレゾルバから得られる2相の出力信号を波形のピークのタイミングでサンプリングした値(「2相サンプリング値」という)からレゾルバ回転角度を算出する装置である。この装置は、2相サンプリング値のそれぞれを直交するそれぞれの座標で表した際に2相サンプリング値が所定の回転軌跡から所定量以上外れたか否かを判定する判定部を備える。また、判定が所定量以上外れたことを示す場合には2相サンプリング値に対し、回転軌跡上にある前回レゾルバ回転角度を求めた点における回転軌跡の接線の方程式を用いて補正を行う補正処理部を備える。さらに、補正処理によって得られた補正後の2相のサンプリング値に対するレゾルバ回転角度を求める角度算出部を備える。また、補正処理部は、直交するそれぞれの座標で表した際の2相サンプリング値のいずれか一方の座標値を接線の方程式に代入して他方の座標値を求め、一方の座標値と他方の座標値とを補正後の2相のサンプリング値にする。
本発明に係るレゾルバディジタル角度変換方法は、第2のアスペクトによれば、1相励磁2相出力のレゾルバから得られる2相の出力信号を波形のピークのタイミングでサンプリングした値(「2相サンプリング値」という)からレゾルバ回転角度を算出する方法である。この方法は、2相サンプリング値のそれぞれを直交するそれぞれの座標で表した際に2相サンプリング値が所定の回転軌跡から所定量以上外れたか否かを判定する。また、判定が所定量以上外れたことを示す場合には2相サンプリング値に対し、回転軌跡上にある前回レゾルバ回転角度を求めた点における回転軌跡の接線の方程式を用いて補正を行う。さらに、補正処理によって得られた補正後の2相のサンプリング値に対するレゾルバ回転角度を求める。また、補正を行うステップにおいて、直交するそれぞれの座標で表した際の2相サンプリング値のいずれか一方の座標値を接線の方程式に代入して他方の座標値を求め、一方の座標値と他方の座標値とを補正後の2相のサンプリング値にする。
本発明に係るレゾルバディジタル角度変換方法は、第3のアスペクトによれば、1相励磁2相出力のレゾルバから得られる2相の出力信号を波形のピークのタイミングでサンプリングした値(「2相サンプリング値」という)からレゾルバ回転角度を算出する方法である。この方法は、過去の2相サンプリング値の平均値を求めるステップと、最新の2相サンプリング値(「今回値」という)と前回の2相サンプリング値(「前回値」という)との差分が所定の許容値を超えているか判断するステップと、許容値を超えていると判断した場合に、今回値と前回値との第1の距離、および平均値と前回値との第2の距離を求めるステップと、を含む。また、第1の距離が第2の距離より小さい場合に今回値を補正候補値とし、第1の距離が第2の距離より大きい又は等しい場合に平均値を補正候補値とするステップを含む。さらに、前回値を直交する座標で表した際に前回値を通る円の前回値を通過する接線の方程式に補正候補値を代入して補正値を求めるステップを含む。補正値と前回値との距離が補正候補値と前回値との距離より大きな場合には補正候補値を補正値とするステップを含む。また、平均値に対する第1の傾きを求めるステップと、今回値に対する第2の傾きを求めるステップと、補正値に対する第3の傾きを求めるステップと、第1の傾き、第2の傾き、および第3の傾きの中で、前回値に対する傾きに最も近い傾きからレゾルバ回転角度を求めるステップと、を含む。補正値を求めるステップにおいて、直交するそれぞれの座標で表した際の補正候補値のいずれか一方の座標値を接線の方程式に代入して他方の座標値を求め、一方の座標値と他方の座標値とを補正値にする。
本発明に係るプログラムは、第4のアスペクトによれば、1相励磁2相出力のレゾルバから得られる2相の出力信号を波形のピークのタイミングでサンプリングした値(「2相サンプリング値」という)からレゾルバ回転角度を算出するレゾルバディジタル角度変換装置を構成するコンピュータに、2相サンプリング値のそれぞれを直交するそれぞれの座標で表した際に2相サンプリング値が所定の回転軌跡から所定量以上外れたか否かを判定する処理を実行させる。また、プログラムは、判定が所定量以上外れたことを示す場合には2相サンプリング値に対し、回転軌跡上にある前回レゾルバ回転角度を求めた点における回転軌跡の接線の方程式を用いて補正を行う処理を実行させる。さらに、補正処理によって得られた補正後の2相のサンプリング値に対するレゾルバ回転角度を求める処理を実行させる。補正を行う処理において、直交するそれぞれの座標で表した際の2相サンプリング値のいずれか一方の座標値を接線の方程式に代入して他方の座標値を求め、一方の座標値と他方の座標値とを補正後の2相のサンプリング値にする。
また、本発明に係るプログラムは、第5のアスペクトによれば、1相励磁2相出力のレゾルバから得られる2相の出力信号を波形のピークのタイミングでサンプリングした値(「2相サンプリング値」という)からレゾルバ回転角度を算出するレゾルバディジタル角度変換装置を構成するコンピュータに、過去の2相サンプリング値の平均値を求める処理と、最新の2相サンプリング値(「今回値」という)と前回の2相サンプリング値(「前回値」という)との差分が所定の許容値を超えているか判断する処理と、許容値を超えていると判断した場合に、今回値と前回値との第1の距離、および平均値と前回値との第2の距離を求める処理を実行させる。また、第1の距離が第2の距離より小さい場合に今回値を補正候補値とし、第1の距離が第2の距離より大きい又は等しい場合に平均値を補正候補値とする処理を実行させる。さらに、前回値を直交する座標で表した際に前回値を通る円の前回値を通過する接線の方程式に補正候補値を代入して補正値を求める処理と、補正値と前回値との距離が補正候補値と前回値との距離より大きな場合には補正候補値を補正値とする処理を実行させる。また、平均値に対する第1の傾きを求める処理と、今回値に対する第2の傾きを求める処理と、補正値に対する第3の傾きを求める処理と、第1の傾き、第2の傾き、および第3の傾きの中で、前回値に対する傾きに最も近い傾きからレゾルバ回転角度を求める処理を実行させる。補正値を求める処理において、直交するそれぞれの座標で表した際の補正候補値のいずれか一方の座標値を接線の方程式に代入して他方の座標値を求め、一方の座標値と他方の座標値とを補正値にする。
本発明において、好ましくは、2相の出力信号を波形の節のタイミングでサンプリングした値が、円の中心から所定量以上ずれている場合に、ピークのタイミングでサンプリングした値をずれの量で補正するようにしてもよい。
本発明によれば、円の接線の方程式を利用して誤差補正を行うので、励磁電源1周期当たりのSin出力信号、Cos出力信号のサンプリング数が削減され、マイクロコンピュータのCPU演算量が削減される。すなわち、励磁電源周波数が高くなった場合であっても、ディジタル角度の算出において、A/D変換やCPU演算における時間的な制約を受けにくくなる。
また、外来ノイズがSin出力信号、Cos出力信号のサンプリング値に加わった場合でも、円上にある前回レゾルバ回転角度を求めた点における接線の方程式を用いて補正を行うので、ノイズの影響を抑えることができる。
さらに、GNDレベル変動などによってSin出力信号、Cos出力信号が全体的に変動した場合でも、節のタイミングでSin出力信号、Cos出力信号をサンプリングすることで、円の中心からのずれを補正し、より精度良くディジタル角度を演算することができる。
図3は、本発明の実施形態に係るレゾルバディジタル角度変換装置を示すブロック図である。図3において、レゾルバディジタル角度変換装置10は、A/D変換器11、データ保持部12、判定部13、補正処理部14、角度算出部15、出力部16を備える。レゾルバ20は、励磁電源21によって駆動され、2相の出力信号であるSin出力信号22と、Cos出力信号23を出力する。
A/D変換器11は、Sin出力信号22、Cos出力信号23を所定のタイミング、例えば波形のピークにおいてサンプリングしてディジタル化されたデータをデータ保持部12に保持する。
判定部13は、データ保持部12に保持されている、Sin出力信号22およびCos出力信号23に対応する1組のデータを、直交するそれぞれの座標で表した際に1組のデータが所定の回転軌跡(例えば円軌跡)から所定量以上外れたか否かを判定する。
補正処理部14は、判定部13が所定量以上外れたことを示す場合には、1組のデータに対し、回転軌跡上にある前回レゾルバ回転角度を求めた点における回転軌跡の接線の方程式を用いて補正処理を行う。
角度算出部15は、補正処理部14から出力される補正後の1組のデータに対するレゾルバ回転角度を求める。求めた角度のデータは、出力部16に出力される。
なお、レゾルバディジタル角度変換装置10は、CPUとCPUで実行されるプログラムで構成されてもよい。
レゾルバディジタル角度変換装置10は、以上のように構成され、補正式が予め所定の円の接線の方程式、すなわち直線であるために演算量が少なくなる。また、A/D変換のサンプリング回数は、励磁電源周期当たり、最低1回あれば、演算が可能である。さらにA/D変換結果が2回とも期待値から外れた場合でも、補正のベースをレゾルバ出力の円の軌跡としているため、補正が可能である。
次に本発明の実施例について詳しく説明する。図3において、A/Dコンバータ11の最新の変換結果(一組のサンプリング値)を今回値、1つ前のA/Dコンバータの変換結果(一組のサンプリング値)を前回値と定義する。
励磁電源の節となるタイミングから1/4周期ずれたタイミング、(図1に示す励磁電源の山の頂き部分)において、レゾルバのSin出力信号、Cos出力信号をA/Dコンバータでサンプリングし、レゾルバのロータを回転させると、ノイズやA/Dコンバータの変換誤差がない場合、Sin出力信号およびCos出力信号の2相出力は、図2に示すような半径をaとする円の軌跡上の点となる。この円の軌跡を基準として、図4、図5に示す手順によって、ディジタル角度を求める。
図4は、本発明の第1の実施例に係るレゾルバディジタル角度変換方法のフローチャートを表す図であり、図5は、図4中の補正処理を表すフローチャート図である。
レゾルバのSin出力、Cos出力を山頂のタイミングで、A/D変換し(ステップS11)、A/D変換結果をそれぞれメモリに格納する(ステップS12)。
A/D変換およびA/D変換結果のメモリへの格納は数回行い、A/Dの変換結果の平均値をそれぞれ求める(ステップS13)。
今回値と前回値の差分を求め(ステップS14)、許容範囲を超えているかどうかを調べる(ステップS15)。
許容誤差を超えている場合、補正処理を行う(ステップS16)。
補正処理では、今回値と前回値との距離を計算し(ステップS31)、平均値と前回値との距離を計算する(ステップS32)。この二つの距離を比較し、前回値との距離の小さい方の値を補正値の対象とする(ステップS33)。
前回値(x1,y1)に対する円の接線の方程式xx1+yy1=a2に、ステップS33で定めた補正値の対象となる値をそれぞれ代入して、今回値の補正値を求める(ステップS34)。
補正値と前回値との距離を計算し(ステップS35)、ステップS33で定めた補正値の対象となる値と前回値との距離より大きい場合は、ステップS33で定めた補正値の対象となる値をそのまま補正値とし(ステップS36)、補正処理を終了してステップS17に進む。
平均値に対する傾き(例えばTan値(正接値)あるいはTan−1値(逆正接値))を求める(ステップS17)。なお、Tan-1関数は、例えば図6に示すようなxに対するTan-1xを表す曲線に対応する値が、テーブルとして格納されているものとする。
今回値に対する傾きを求める(ステップS18)。
補正値に対する傾きを求める(ステップS19)。
ステップS17、S18、S19でそれぞれ求めた傾きと、既にメモリに格納されている前回値の傾きを比較して、前回値の傾きに最も近い、平均値、今回値、補正値のいずれかの傾きを選択する(ステップS20)。
図7に示すようなテーブルを参照し、Sin出力の正負、Cos出力の正負、|Sinθ|と|Cosθ|との大小関係から角度がどの象限に属するかを判別する(ステップS21)。
|Sinθ|/|Cosθ|を求め(ステップS22)、角度が属する象限と傾きからディジタル回転角を算出する(ステップS23)。
前回値を更新する(ステップS24)。すなわち今回値が次回計算における前回値となる。
次に具体的な例を参照して説明する。まず、静止している回転子のディジタル角度を求める場合を考える。
図8において、複数回サンプリングしたA/D変換結果から前回値を●で示される点P、今回値を〇で示される点Q、平均値を△で示される点Rとする。今回値のCos出力軸方向は、前回値からの許容範囲を超えているとする。
このとき、Cos出力軸方向は補正が必要であり、補正の対象となるのは、L1>M1より、平均値の座標(x1,y2)となる。接線の方程式にx1を代入して、y2を補正するとy1となる。補正された座標は(x1,y2)となり、これは前回値と同じ値である。
静止している回転子のディジタル角度は、先に説明したようにTan-1関数のテーブルと象限の関係から求めることができる。
次に、静止している回転子のディジタル角度を求める場合において、今回値がCos出力軸方向だけでなく、Sin出力軸方向も前回値からの許容範囲を超えた場合を考える。
図9において、複数回サンプリングしたA/D変換結果から前回値を●で示される点P、今回値を〇で示される点Qとすると、平均値は△で示される点Rとなる。今回値のSin出力軸方向,Cos出力軸方向は、前回値からの許容範囲を超えているとする。
このとき、Sin出力軸方向,Cos出力軸方向ともに補正が必要であり、補正の対象となるのは、L2>M2、L3>M3より、平均値の座標となる。
補正の結果、Cos出力軸方向は平均値が補正値となり、Sin出力軸方向は平均値が補正値となる。ここで、平均値に対するTan値、今回値に対するTan値、補正値に対するTan値を計算すると、前回値に最も近いのは平均値に対するTan値となり、このTan値から回転子のディジタル角度θ’を求めることとなる。
次に、回転子が回転する場合を考える。図10において、複数回サンプリングしたA/D変換結果から前回値を●で示される点P、今回値を〇で示される点Q、平均値を△で示される点Rとする。今回値のSin出力軸方向およびCos出力軸方向は、前回値からの許容範囲を超えているとする。
このとき、Sin出力軸方向,Cos出力軸方向ともに補正が必要であり、補正が必要となるのは、L4>M4,L5<M5より、Sin出力軸方向は今回値、Cos出力軸方向は、平均値の座標となる。
この場合、接線の方程式で補正される座標は2つあり、接線の方程式にx3を代入して、y3を(a2−x1x3)/y1に補正する場合、補正値の座標は(x3,(a2−x1x3)/y1)となり、接線の方程式にy2を代入する場合、x2は(a2−y1y2)/x1に補正され、補正値の座標は、((a2−y1y2)/x1,y2)となる。この2つの座標のうち、前回値に近い座標を補正値の座標とする。図10の場合、補正値の座標は(x3,(a2−x1x3)/y1)となる。
平均値に対するTan値、今回値に対するTan値、補正値に対するTan値を計算すると、前回値に最も近いのは補正値に対するTan値となり、このTan値から回転子のディジタル角度を求めることとなる。
レゾルバの出力をA/Dコンバータに取り込み、ディジタル角度を算出する方法として、従来、フーリエ変換を用いた計算方法が特許文献1に記されているが、平方根の演算が少なくとも1回発生するため、CPUの演算処理に時間がかかるという欠点があった。本発明では、四則演算のみでディジタル角度を算出するため、CPUの演算処理に要する時間が、フーリエ変換をする場合の約15分の1に短縮される。
また、特許文献1では、励磁電源,Sin出力,Cos出力を連続サンプリングするため、励磁電源の周波数に比例して高速のA/Dコンバータが必要となるが、本発明ではレゾルバ出力の山の部分のみのサンプリング1回ですむ。
本発明同様にA/Dコンバータでサンプリングを行い、誤差を補正する手法として、従来、最小二乗法が知られている。最小二乗法における回帰直線の式に代入する演算と、本発明における円の接線の方程式に代入する演算量を比較すると、最小二乗法では、回帰直線の方程式を求める演算があるため、サンプル数がnのとき、4n+9(n≧2)回の四則演算が発生するのに対し、本発明では18回の四則演算ですむ(平均値を求める演算を除く)。
以上のことから、本発明により、A/D変換のサンプリング回数を減らし、マイクロコンピュータの演算量を削減することができる。このことにより、従来例と比較し、励磁電源の周波数を上げることができ、高回転時でも、1回転当たりのディジタル角度算出回数を増加させることができる。また、従来例同様、R/D変換器を用いることなくディジタル角度を算出するため、コストダウン、省スペース化が実現できる。
実施例2は、実施例1と同じ構成で、図11に示すように、励磁電源の山だけでなく、山の直前の節のタイミングで、Sin出力信号、Cos出力信号をサンプリングする。節のタイミングでサンプリングしたSin出力信号、Cos出力信号のA/D変換結果は、誤差を考えない場合、常に一定の値となる。この場合、節のタイミングでサンプリングしたSin出力のA/D変換結果、Cos出力のA/D変換結果は、図2の円の中心の値を示している。
円の中心の値にずれがないことをディジタル角度の演算前に確認し、中心からずれがある場合は、山のタイミングでサンプリングした、Sin出力のA/D変換結果、Cos出力のA/D変換結果に対し、ずれを補正する。
次に、この時の動作フローについて説明する。図12は、本発明の第2の実施例に係るレゾルバディジタル角度変換方法のフローチャートを表す図である。図12において、図4と同一の符号のステップにおける処理は、図4で説明したと同等の処理を行い、処理内容の説明を省略する。
レゾルバのSin出力信号、Cos出力信号を節のタイミングで、A/D変換し(ステップS71)、A/D変換結果をそれぞれメモリに格納する(ステップS72)。
ステップS73において、ステップS12でメモリに格納されている山のタイミングでサンプリングされたSin出力信号から、ステップS72でメモリに格納されている節のタイミングでサンプリングされたSin出力信号を差し引いて補正し、真の変換結果とする。また、ステップS12でメモリに格納されている山のタイミングでサンプリングされたCos出力信号から、ステップS72でメモリに格納されている節のタイミングでサンプリングされたCos出力信号を差し引いて補正し、真の変換結果とする。
ステップS74において、ステップS73で求めた真の変換結果からステップS13と同じように平均値を求める。
以上のように実施例2では動作し、節のタイミングでSin出力信号、Cos出力信号をサンプリングすることで、円の中心からのずれ、すなわちGNDレベルの変動を補正し、ディジタル角度を演算することができる。
したがって、特許文献2および特許文献3における、励磁電源のGNDレベルの変動等により2つのA/D変換結果がともに変動した場合に誤差を除去することができないという問題を解決することができる。
自動車分野等において、レゾルバはモータに取り付けられるケースが多く、モータから発生するノイズによって励磁電源のGNDレベルが変動する場合であっても、励磁電源のGNDレベルの変動がディジタル角度の精度に影響を与えないという効果がある。
レゾルバの入出力波形とサンプリングのタイミングを示す図である。 本発明における原理を表すレゾルバのSin出力、Cos出力をx-y平面で表した時の図である。 本発明の実施形態に係るレゾルバディジタル角度変換装置を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例に係るレゾルバディジタル角度変換方法のフローチャートを表す図である。 図4中の補正処理を表すフローチャート図である。 xに対するTan-1xを表す曲線を表す図である。 角度がどの象限にあるかを判別するための表を示す図である。 回転子のディジタル角度を求める第1の具体例を説明する図である。 回転子のディジタル角度を求める第2の具体例を説明する図である。 回転子のディジタル角度を求める第3の具体例を説明する図である。 本発明の第2の実施例に係るレゾルバディジタル角度変換方法におけるサンプリングタイミングを示す図である。 本発明の第2の実施例に係るレゾルバディジタル角度変換方法のフローチャートを表す図である。 レゾルバの入出力波形を示す図である。 特許文献1におけるレゾルバディジタル角度変換方法のフローチャート図である。 特許文献1におけるレゾルバディジタル角度変換方法のサンプリングタイミングを示す図である。 特許文献2におけるレゾルバディジタル角度変換方法のサンプリングタイミングを示す図である。 特許文献3におけるレゾルバディジタル角度変換方法のサンプリングタイミングを示す図である。 最小二乗法における回帰直線を表す図である。 最小二乗法におけるレゾルバディジタル角度変換方法のフローチャート図である。
符号の説明
10 レゾルバディジタル角度変換装置
11 A/D変換器
12 データ保持部
13 判定部
14 補正処理部
15 角度算出部
16 出力部
20 レゾルバ
21 励磁電源
22 Sin出力信号
23 Cos出力信号23

Claims (9)

  1. 1相励磁2相出力のレゾルバから得られる2相の出力信号を波形のピークのタイミングでサンプリングした値(「2相サンプリング値」という)からレゾルバ回転角度を算出するレゾルバディジタル角度変換装置において、
    前記2相サンプリング値のそれぞれを直交するそれぞれの座標で表した際に前記2相サンプリング値が所定の回転軌跡から所定量以上外れたか否かを判定する判定部と、
    前記判定が所定量以上外れたことを示す場合には前記2相サンプリング値に対し、前記回転軌跡上にある前回レゾルバ回転角度を求めた点における前記回転軌跡の接線の方程式を用いて補正を行う補正処理部と、
    前記補正処理によって得られた補正後の2相のサンプリング値に対するレゾルバ回転角度を求める角度算出部と、
    を備え
    前記補正処理部は、前記直交するそれぞれの座標で表した際の前記2相サンプリング値のいずれか一方の座標値を前記接線の方程式に代入して他方の座標値を求め、前記一方の座標値と前記他方の座標値とを前記補正後の2相のサンプリング値にすることを特徴とするレゾルバディジタル角度変換装置。
  2. 1相励磁2相出力のレゾルバから得られる2相の出力信号を波形のピークのタイミングでサンプリングした値(「2相サンプリング値」という)からレゾルバ回転角度を算出するレゾルバディジタル角度変換方法において、
    前記2相サンプリング値のそれぞれを直交するそれぞれの座標で表した際に前記2相サンプリング値が所定の回転軌跡から所定量以上外れたか否かを判定するステップと、
    前記判定が所定量以上外れたことを示す場合には前記2相サンプリング値に対し、前記回転軌跡上にある前回レゾルバ回転角度を求めた点における前記回転軌跡の接線の方程式を用いて補正を行うステップと、
    前記補正処理によって得られた補正後の2相のサンプリング値に対するレゾルバ回転角度を求めるステップと、
    を含み、
    前記補正を行うステップにおいて、前記直交するそれぞれの座標で表した際の前記2相サンプリング値のいずれか一方の座標値を前記接線の方程式に代入して他方の座標値を求め、前記一方の座標値と前記他方の座標値とを前記補正後の2相のサンプリング値にすることを特徴とするレゾルバディジタル角度変換方法。
  3. 1相励磁2相出力のレゾルバから得られる2相の出力信号を波形のピークのタイミングでサンプリングした値(「2相サンプリング値」という)からレゾルバ回転角度を算出するレゾルバディジタル角度変換方法において、
    過去の2相サンプリング値の平均値を求めるステップと、
    最新の2相サンプリング値(「今回値」という)と前回の2相サンプリング値(「前回値」という)との差分が所定の許容値を超えているか判断するステップと、
    前記許容値を超えていると判断した場合に、前記今回値と前記前回値との第1の距離、および前記平均値と前記前回値との第2の距離を求めるステップと、
    前記第1の距離が前記第2の距離より小さい場合に前記今回値を補正候補値とし、前記第1の距離が前記第2の距離より大きい又は等しい場合に前記平均値を前記補正候補値とするステップと、
    前記前回値を直交する座標で表した際に前記前回値を通る円の前記前回値を通過する接線の方程式に前記補正候補値を代入して補正値を求めるステップと、
    前記補正値と前記前回値との距離が前記補正候補値と前記前回値との距離より大きな場合には前記補正候補値を前記補正値とするステップと、
    前記平均値に対する第1の傾きを求めるステップと、
    前記今回値に対する第2の傾きを求めるステップと、
    前記補正値に対する第3の傾きを求めるステップと、
    前記第1の傾き、前記第2の傾き、および前記第3の傾きの中で、前記前回値に対する傾きに最も近い傾きからレゾルバ回転角度を求めるステップと、
    を含み、
    前記補正値を求めるステップにおいて、前記直交するそれぞれの座標で表した際の前記補正候補値のいずれか一方の座標値を前記接線の方程式に代入して他方の座標値を求め、前記一方の座標値と前記他方の座標値とを前記補正値にすることを特徴とするレゾルバディジタル角度変換方法。
  4. 前記第1の距離は、前記直交する座標のいずれかに前記今回値と前記前回値とを射影した距離であり、前記第2の距離は、前記直交する座標のいずれかに前記平均値と前記前回値とを射影した距離であることを特徴とする請求項3記載のレゾルバディジタル角度変換方法。
  5. 前記2相の出力信号を波形の節のタイミングでサンプリングした値が、前記円の中心から所定量以上ずれている場合に、前記ピークのタイミングでサンプリングした値を前記ずれの量で補正することを特徴とする請求項3記載のレゾルバディジタル角度変換方法。
  6. 1相励磁2相出力のレゾルバから得られる2相の出力信号を波形のピークのタイミングでサンプリングした値(「2相サンプリング値」という)からレゾルバ回転角度を算出するレゾルバディジタル角度変換装置を構成するコンピュータに、
    前記2相サンプリング値のそれぞれを直交するそれぞれの座標で表した際に前記2相サンプリング値が所定の回転軌跡から所定量以上外れたか否かを判定する処理と、
    前記判定が所定量以上外れたことを示す場合には前記2相サンプリング値に対し、前記回転軌跡上にある前回レゾルバ回転角度を求めた点における前記回転軌跡の接線の方程式を用いて補正を行う処理と、
    前記補正処理によって得られた補正後の2相のサンプリング値に対するレゾルバ回転角度を求める処理と、
    を実行させ、
    前記補正を行う処理において、前記直交するそれぞれの座標で表した際の前記2相サンプリング値のいずれか一方の座標値を前記接線の方程式に代入して他方の座標値を求め、前記一方の座標値と前記他方の座標値とを前記補正後の2相のサンプリング値にするプログラム。
  7. 1相励磁2相出力のレゾルバから得られる2相の出力信号を波形のピークのタイミングでサンプリングした値(「2相サンプリング値」という)からレゾルバ回転角度を算出するレゾルバディジタル角度変換装置を構成するコンピュータに、
    過去の2相サンプリング値の平均値を求める処理と、
    最新の2相サンプリング値(「今回値」という)と前回の2相サンプリング値(「前回値」という)との差分が所定の許容値を超えているか判断する処理と、
    前記許容値を超えていると判断した場合に、前記今回値と前記前回値との第1の距離、および前記平均値と前記前回値との第2の距離を求める処理と、
    前記第1の距離が前記第2の距離より小さい場合に前記今回値を補正候補値とし、前記第1の距離が前記第2の距離より大きい又は等しい場合に前記平均値を前記補正候補値とする処理と、
    前記前回値を直交する座標で表した際に前記前回値を通る円の前記前回値を通過する接線の方程式に前記補正候補値を代入して補正値を求める処理と、
    前記補正値と前記前回値との距離が前記補正候補値と前記前回値との距離より大きな場合には前記補正候補値を前記補正値とする処理と、
    前記平均値に対する第1の傾きを求める処理と、
    前記今回値に対する第2の傾きを求める処理と、
    前記補正値に対する第3の傾きを求める処理と、
    前記第1の傾き、前記第2の傾き、および前記第3の傾きの中で、前記前回値に対する傾きに最も近い傾きからレゾルバ回転角度を求める処理と、
    を実行させ
    前記補正値を求める処理において、前記直交するそれぞれの座標で表した際の前記補正候補値のいずれか一方の座標値を前記接線の方程式に代入して他方の座標値を求め、前記一方の座標値と前記他方の座標値とを前記補正値にするプログラム。
  8. 前記第1の距離は、前記直交する座標のいずれかに前記今回値と前記前回値とを射影した距離であり、前記第2の距離は、前記直交する座標のいずれかに前記平均値と前記前回値とを射影した距離であることを特徴とする請求項7記載のプログラム。
  9. 前記2相の出力信号を波形の節のタイミングでサンプリングした値が、前記円の中心から所定量以上ずれている場合に、前記ピークのタイミングでサンプリングした値を前記ずれの量で補正することを特徴とする請求項7記載のプログラム。
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