JP4514277B2 - 製品コイルの船積方法 - Google Patents
製品コイルの船積方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4514277B2 JP4514277B2 JP2000069041A JP2000069041A JP4514277B2 JP 4514277 B2 JP4514277 B2 JP 4514277B2 JP 2000069041 A JP2000069041 A JP 2000069041A JP 2000069041 A JP2000069041 A JP 2000069041A JP 4514277 B2 JP4514277 B2 JP 4514277B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pallet
- product
- ship
- quay
- coil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Ship Loading And Unloading (AREA)
- Pallets (AREA)
- Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、岸壁クレーン又は船舶に搭載されたクレーンを使用して製品倉庫の製品コイルを船内に船積みする製品コイルの船積方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、製鉄所内で圧延により薄く伸ばされた薄板をコイル状に巻き取った後、梱包され製品となった製品コイルが出荷される場合、製鉄所の岸壁から船舶に船積され、各々の目的とする港に運び、水切りされ、その後購入者の元へ運ばれている。
製鉄所内において製品コイルを船積する工程を説明すると、まず、倉庫内の天井クレーンにて製品コイルを大型移動架台の載置部上に積載する。その時、1個の大型移動架台に対し、製品コイルを30個程度を2列で積載する。その後、大型移動架台の載置部の下方に重量物搬送用車両(以下ドーリと呼ぶ)が入り込み、ドーリ自身が備えた昇降装置を駆動して車高を高くすることで大型移動架台を持ち上げ、そのまま、岸壁まで大型移動架台をドーリに載せて運ぶ。ドーリが岸壁に着いた後、ドーリは自身の昇降装置により大型移動架台を下降し、岸壁に降ろした後、ドーリは大型移動架台の下から抜き出て、再度製品倉庫に向かう。この工程を何度も繰り返し、製品コイルを載置した大型移動架台を岸壁に運んでいる。また、大型移動架台には、その上部に開閉式の幌を取付けたものもあり、これにより、雨天時にも、雨濡れ厳禁対象品となっている製品コイルが、運搬中や岸壁での待機中に雨に濡れないようにしている。
岸壁に置かれた大型移動架台上の製品コイルを船積する際には、大型移動架台の荷台上に作業員が乗り、その上で製品コイル1個又は2個に対し、ワイヤ玉掛けを行い、そのまま、岸壁クレーンで製品コイルを吊り上げて船内まで運び積付けている。
【0003】
図17は製品コイル用の吊り装置80を用いた従来の製品コイルの船積方法の説明図である。吊り装置80は、岸壁81に置かれた大型移動架台82上の載置部83に配置された製品コイル84を吊り上げて、船内まで運び積付けるもので、岸壁クレーンの吊りフック85に取付けられている。製品コイル84の下部には載置部83に当接する木台86が、図示しないスチールバンドによって固定されている。大型移動架台82の載置部83の下部には、図示しないドーリが出入りできる空間87が形成されている。
製品コイル84を船積するために、玉掛け作業者88、89は大型移動架台82の載置部83上に上り、そこで製品コイル84の木台86の下部に、吊りロープ90を通した後、短めの吊りビーム91から吊り下げられた8本のワイヤロープ92の下端に備えられた吊りフック93に吊りロープ90の端の環状部94を掛ける。その後、玉掛け作業者88、89の合図で岸壁クレーンの操縦者により2個の製品コイル84は吊り上げられ、停泊中の船舶に船積される。これを従来の第1の製品コイルの船積方法とする。
【0004】
従来の第2の製品コイルの船積方法として、最近では、パレットに搭載した多数の貨物をパレットごとキャリアカーを使用してロールオンロール方式で積み込み、これによって貨物のハンドリング回数を大幅に減少させることを可能とした貨物の海上輸送方式(日本造船学会誌757号18〜22頁、平成4年7月参照)で代表される、貨物をパレットに搭載した状態のままパレットごと船積みする方法が採用されるようになっている。この方法は、ランプウエイを岸壁から船舶に橋渡しし、ランプウエイの上をキャリアカーが貨物(製品コイル)を搭載したパレットを持ち上げた状態で船舶に運び込むものである。しかし、この方法では、キャリアカーの移動と共に船舶が傾いたり、浮き沈みをすることにより、岸壁から船舶に橋渡しをしたランプウエイの傾きが変わり、その傾斜が急になった場合、搬送中のキャリアカーが船舶の腹をこすったり、船舶の天井に当たるなど不都合が生じる場合があったり、また、ランプウエイの傾きが変わることでランプウエイの下面と岸壁の端が接触するなど不安定でキャリアカーの走行に支障をきたす場合がある。しかし、これらの問題は特開平5−50981号公報に開示されたランプウエイの傾斜を一定にする装置によって解決することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の第1及び第2の製品コイルの船積方法においては、それぞれ、以下の解決すべき課題を有していた。
まず、第1の製品コイルの船積方法においては、大型移動架台82上の30個の製品コイル84を船積するためには、玉掛け作業及び吊り上げ船積作業を15回(2個ずつの場合)又は30回(1個ずつの場合)繰り返す必要がある。そのため時間がかかり、しかも、玉掛け作業者88、89が転落する危険や手足を挟まれる危険、また吊りロープ90による梱包製品への疵付けや損傷の可能性もあり、極めて効率の悪い方法であった。また、岸壁クレーン自体の吊り上げ能力は製品コイル84の重量に換算すると20個程度吊り上げることが可能であるのに対し、実際は1個又は2個の製品コイル84しか吊り上げておらず、能力上の無駄があった。さらに、幌付きの大型移動架台を使用すれば、製品コイル84の岸壁81への運搬時や岸壁81での待機時での雨濡れは防げるが、製品コイル84を吊り上げた時には、岸壁81に大型移動架台82を残し、製品コイル84のみを船積することになるため、雨天時の船積は中止せざるを得なかった。
【0006】
次に、第2の製品コイルの船積方法においては、装置の製作費や維持の費用がかなりの金額になるという問題があった。また、そもそも、第2の製品コイルの船積方法を採用すると、パレットを搬入するための専用のキャリアカーが必要となるため、いきおいその購入費用又は製作費用はかなりの額になるという問題があった。さらに、一般の貨物船にはランプウエイを橋渡しできるような貨物の積み込み口があるわけでなく、船舶の上部に岸壁からランプウエイを橋渡しするには、船舶の上部は岸壁に対しあまりにも高くなり、どの貨物船でも適用できる方法ではなかった。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、船積みの作業効率が向上し、船積み作業が安全となり、また、どの船にも対応でき、雨天時でも対応可能で廉価な装置とすることができる製品コイルの船積方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う本発明に係る製品コイルの船積方法は、岸壁クレーン又は船舶に搭載されたクレーンにより、複数の製品コイルを載置したパレットをパレット吊り装置を用いて吊り上げて岸壁から前記船舶まで運び、船積みする製品コイルの船積方法であって、
前記パレットに、a)平面視して長方形で、b)長手方向に一列に複数の前記製品コイルを載置可能で、c)一列に並べられた前記製品コイルを固定する、一方が長手方向に移動可能で他方は固定のスタンションを長手方向の端部に有し、d)左右には前記パレット吊り装置の爪が前後から掛合する掛け止め部が設けられたものを、
前記パレット吊り装置に、e)下端に前記掛け止め部に掛合する爪をそれぞれ有する左右2対の垂直アームと、f)前記左右2対の垂直アーム間の距離を前後方向に可変にできる左右のアーム可動部と、g)前記左右のアーム可動部を繋ぐ連結ビームと、h)前記アーム可動部の上部に設けられ、前記岸壁クレーン又は前記船舶に搭載されたクレーンの吊りフックが掛け止め可能な吊掛部と、i)前記垂直アームの内側に前記製品コイルの転倒を防止する転倒防止用柵とを有するものを用い、
1)製品倉庫内で、大型移動架台に載置された前記パレットに、複数の前記製品コイルを積載して、前記一方のスタンションを移動させて、載置した複数の前記製品コイルが動かないように固定し、
2)前記製品コイルが積載された前記パレットを載せた前記大型移動架台を、岸壁まで運び、
3)複数の前記製品コイルを載置した前記パレットを、前記パレットの掛け止め部に前記パレット吊り装置の前記垂直アームの下端に設けられた爪を掛止させて吊り上げ、岸壁から前記船舶に船積みし、
4)前記船舶の床面上に複数の前記製品コイルを載置した前記パレットを降ろした後、前記前後の垂直アームの間隔が広くなるように該垂直アームを動かして、前記掛け止め部から前記爪を抜き出し、この後、前記パレット吊り装置を真上に上昇させ、
5)前記パレットに載置された前記製品コイルを前記船舶の所定の場所に積付けする。
これによって、元々、岸壁に備え付けの岸壁クレーンや船に搭載されたクレーンを使用することが可能となる。また、複数の製品コイルを載置可能なパレットを使用することによって、複数の製品コイルを岸壁から船舶に一度に船積みできる。
本発明に係る製品コイルの船積方法において、パレットは、パレットの長手方向に伸縮し、開閉可能な幌を有するように構成することもできる。これによって、幌を開けた状態で製品コイルをパレット上から吊り上げることができ、製品コイルを吊り上げない場合には幌を閉じて、製品コイルを覆うことができる。
【0009】
本発明に係る製品コイルの船積方法において、船舶内で空になったパレットを複数段積みし、複数段積みされたパレットを一度に岸壁に運ぶこともできる。これによって、船舶内のスペースを有効に活用でき、またパレットの搬送作業が簡略化される。
本発明に係る製品コイルの船積方法において、ハッチカバーのない船舶内で、製品コイルを、製品コイルを覆うカバーを設けて搬送することもできる。これによって、雨天時でも船積作業ができる。
本発明方法に係る製品コイルの船積に用いるパレット吊り装置において、左右対のアーム可動部がピンを介して連結ビームに回動可能に接続されるように構成することもできる。これによって、左右2対の垂直アームの高さを変えることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1(A)、(B)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係る製品コイルの船積方法の概略説明図、同製品コイルの船積方法における大型移動架台上のパレットと製品コイルの配置図、図2は同製品コイルの船積方法に用いるパレットの平断面図、図3は同製品コイルの船積方法に用いるパレットの正断面図、図4は同製品コイルの船積方法に用いるパレットに複数個の穴竪型コイルを載置した状態を示す平面図、図5は同製品コイルの船積方法に用いるパレットに複数個の穴竪型コイルを載置した状態を示す正面図、図6は同製品コイルの船積方法に用いるパレットに複数個の穴横型コイルを載置した状態を示す平面図、図7は同製品コイルの船積方法に用いるパレットに複数個の穴横型コイルを載置した状態を示す正面図、図8は同製品コイルの船積方法に用いる幌付きパレットに複数個の穴横型コイルを載置した状態を示す平面図、図9は同製品コイルの船積方法に用いる幌付きパレットに複数個の穴横型コイルを載置した状態を示す斜視図、図10は同製品コイルの船積方法に用いるパレット吊り装置の使用状態を示す正面図、図11は同製品コイルの船積方法に用いるパレット吊り装置の使用状態を示す側面図、図12は同製品コイルの船積方法に用いるパレット吊り装置の正面図、図13は同製品コイルの船積方法に用いるパレット吊り装置の側面図、図14は同製品コイルの船積方法に用いるカバー付きフォークを備えたフォークリフトによる製品コイルの移送要領を示す説明図、図15(A)、(B)はそれぞれ同製品コイルの船積方法における大型移動架台上のパレットと製品コイルの平面配置図、図16は同製品コイルの船積方法に用いるパレットの変形例の正断面図である。
【0011】
図1(A)、(B)に示すように、本発明の一実施の形態に係る製品コイルの船積方法は、複数の製品コイル10を載置可能なパレット11を、岸壁12に備えられた岸壁クレーン13(船舶14に搭載された図示しないクレーンを使用することもできる)を使用して、パレット11上に複数(本実施の形態では7個)の製品コイル10を載置した状態で吊り上げ、岸壁12に停泊中の船舶14に複数の製品コイル10を一度に船積する方法である。図1中の符号15はパレット11を前後、左右に4台搭載できる大型移動架台を、符号16はパレット11上に製品コイル10を載置した状態でパレット11を吊り上げるパレット吊り装置を、符号17は船舶14内に配置されたフォークリフトを、13aは岸壁クレーン13が横行するクレーンガーダーを表している。以下、図を参照しながら詳しく説明する。なお、類似の構成については、符号にアルファベットを付して記し、詳しい説明を省略している。また、図15(A)には大型移動架台15上にパレット11を4台搭載した場合を、図15(B)には大型移動架台15a上にパレット11を6台搭載した場合を示している。
【0012】
図2及び図3に示すように、パレット11のパレット本体18は前後2本の縦フレーム19と、左右2本の横フレーム20と、パレット本体18の中央部に長手(X)方向に位置する長手フレーム21と、長手フレーム21と縦フレーム19との間に幅方向(短手方向)に複数個(本実施の形態では10個)配置された中間フレーム22と、左右の2箇所に配置され、各々2つのフレームから構成された吊掛用フレーム23と、2本の横フレーム20間の各フレームの上面に位置し、平面視して矩形を有する上部平板24から構成される。各縦フレーム19には吊掛用フレーム23と接する位置に、また長手フレーム21には、吊掛用フレーム23が直交する位置に吊掛用フレーム23の長手(Y)方向に貫通する孔25と同じ形状の孔26が各々2箇所ずつ開けられており、連通する孔25及び孔26によってパレット本体18を幅(Y)方向に貫通できる、掛け止め部の一例である貫通孔27が構成されている。各々のフレーム同士及び上部平板24と各フレームとはパレット本体18が必要な強度を持つよう強固に固着されている。上部平板24の上面には平面視して上部平板24と同じ外形の滑り止め用のゴムラバー28が接着されている。また、パレット11は図1、図15(A)に示すように、1個の大型移動架台15上に横2列、縦2列載置可能な大きさとなっている。複数の製品コイル10が載置されたパレット11を岸壁クレーン13により吊り上げた場合、岸壁クレーン13の吊り上げ能力に近い吊り重量になるようにしている。
【0013】
図2及び図3に示すように、パレット本体18の長手(X)方向の端部にはそれぞれ、Y方向に所定の間隔を開けて2本ずつスタンション29、30が立設されている。スタンション29は横フレーム20に固着されている。スタンション30は上部平板24の下面に設けられたスライドボックス31にその下端部が挿入されており、スタンション30が立設した状態でX方向にスライドすることができる。スタンション29、30の上端角部のX方向の内側には、図に示すように、面取り32が形成されている。スライドボックス31には、スタンション30がX方向の任意の位置で固定できるよう、図示しないストッパー手段が設けられている。なお、船舶14内に載置されたパレット11を船舶14内で移動することができるように、フォークリフト17のフォークに掛止可能な、貫通孔27に倣った、フォークリフト用の掛止部の一例である掛止孔17dが2ヶ所形成されている。
【0014】
図4〜図7に示すように、パレット11は、穴竪型コイル33又は穴横型コイル34の2種類の製品コイル10を複数個(本実施の形態では7個又は6個)長手方向に一列で載置できるようになっている。パレット11は平面視して長方形の形状をしており、幅方向は最大の製品コイル10を載せた場合でも、製品コイル10とパレット本体18の端部との幅方向の隙間dがある程度取れるよう十分な長さを有している。そのため、製品コイル10に無用な疵を付けるなど損傷を与えないで済む。スタンション29、30はパレット11の吊り上げ時、万一パレット11が上下(Z)方向に極端に傾いた場合でも、製品コイル10が落下しないように設けられている。また、穴横型コイル34を載置した場合はパレット11上で製品コイル10が動かないよう固定する役割を果たしている。さらに、図16に示すように、パレット本体18の上面に穴横型コイル34を保持するように穴横型コイル34間に保持座63、63a、63bを取付けたパレット11aを用いることもできる。
【0015】
スタンション30はX方向に移動可能となっているので、製品コイル10のサイズが様々に変わることによる右端の製品コイル10の位置の変化に柔軟に対応できるようになっており、どのサイズの製品コイル10でもしっかりと押さえることが可能である。スタンション29、30には面取り32が設けられているので、パレット11上に製品コイル10を載置したり、あるいはパレット11上から製品コイル10を吊り上げる際に、万一、スタンション29、30の角部に当たっても疵が付きにくくなっている。穴横型コイル34を載置する場合は製品コイル10が転げないように、パレット本体18は歯止めを備え、凹凸を付けた床面にすることもできる。なお、穴竪型コイル33は、パレット11に載置される木台35及び上端面部を覆う包装紙36を備え、スチールバンド37により梱包されているが、一方、穴横型コイル34は、両端面部を覆う包装紙38を備え、スチールバンド39により梱包されている。
【0016】
次に、図8及び図9を用い、パレット11の変形例である幌付きパレット40について説明する。なお、幌付きパレット40においてパレット11と共通の部分には同一の符号を付けて表す。
幌付きパレット40は、パレット11と同じ部材により構成されるパレット本体18と、固定式のスタンション29及び移動可能なスタンション30を有している。さらに、幌付きパレット40には穴横型コイル34が雨に濡れないように開閉可能な蛇腹式の幌41が設けられている。幌41の上部には幌41が穴横型コイル34及びパレット本体18を覆うよう形状を保つために、一定の間隔を開けて「く」の字型の骨材42が幌41にしっかりと取付けられている。
【0017】
従って、幌41に雨が溜まり、重くなることもなく、また穴横型コイル34に幌41が接触しないで済む。そして、骨材42の中央には上方に突出して設けられたスライド輪43が、パレット本体18の長手方向の端部で幅方向中央部に立設された2本のポスト44、45の上端間に張設されたワイヤ46に通されているため、骨材42を動かすことにより幌41を左右(長手方向)に伸縮させ開閉できるようになっている。また、ワイヤ46は穴横型コイル34をパレット本体18上に載置する際やパレット本体18から取り出す際は邪魔にならないよう、ポスト45から外すことができるようになっている。そして、ワイヤ46をポスト45から外したときは格納できるようすることも可能である。
【0018】
次に、本発明の一実施の形態に係る製品コイルの船積方法について、岸壁クレーン13を使用してパレット11(幌付きパレット40も同じ)を吊り上げる場合について説明する。図10及び図11には、パレット吊り装置47を備えた岸壁クレーン13によりパレット11を吊り上げる方法が図示されている。この方法によると、パレット11には左右2箇所に貫通孔27が設けられているため、パレット吊り装置47の2本の吊りロープ48をそれぞれ貫通孔27に通し(ワイヤ玉掛け作業)、パレット11を吊り上げることができる。その場合、貫通孔27を通された吊りロープ48は、吊りビーム49の下側の左右2箇所に吊り下げられた吊りフック50に掛けられる。
【0019】
吊りビーム49には上側の左右2箇所に取付けられた接続ロープ51があり、接続ロープ51は岸壁12に設置された岸壁クレーン13から吊り下げられた左右2つの吊りフック52に掛けられており、岸壁クレーン13を操作して吊りフック52を上昇することによって、7個の穴竪型コイル33が載置されたパレット11を吊り上げることができる。
パレット11の左右2つの貫通孔27は、パレット11上に複数の穴竪型コイル33が仮に左右対称に置かれない場合でも傾くことはない。貫通孔27の位置は、最大数の穴竪型コイル33が載置された状態でパレット11の長手方向中央部の曲げモーメントが最小となるように、パレット11の左右端から適当長さ中央よりに設けられることが好ましい。
【0020】
図12及び図13には、本発明の一実施の形態に係る製品コイルの船積に用いるパレット吊り装置16を示す。パレット吊り装置47に代えてパレット吊り装置16を取付けた岸壁クレーン13を操作すれば、パレット11(幌付きパレット40も同じ)をワイヤ玉掛け作業なしで容易に吊り上げることができる。図に示すように、パレット吊り装置16は、パレット11又は幌付きパレット40の貫通孔27に掛合可能な爪53と、その一端に爪53を有する左右2対の垂直アーム54と、前後(Y)方向に垂直アーム54間の距離を可変にできるアーム可動部55と、左右のアーム可動部55を繋ぐ連結ビーム56と、上部には岸壁クレーン13の吊りフック52(図10及び図11参照)に掛け止め可能な吊掛部57を有している。以下、図を参照しながら詳しく説明する。
【0021】
左右2対で計4個の垂直アーム54は、図13で二点鎖線で示す位置と実線で示す位置との間を前後対称に拡縮できるよう移動可能であり、垂直アーム54の下端には垂直アーム54が縮限においてパレット11又は幌付きパレット40の貫通孔27(図3及び図9参照)に掛合し、パレット11又は幌付きパレット40を吊り上げることができるように、爪53がパレット吊り装置16の幅(Y)方向の内側に突出している。垂直アーム54の下部又は爪53には図示しないセンサーが取付け可能となっており、パレット11又は幌付きパレット40の貫通孔27に爪53が掛合したことを検知でき、これによってパレット11又は幌付きパレット40を確実に吊り上げることを可能としている。
【0022】
左右2つのアーム可動部55の内部には、4個の垂直アーム54の移動時に摩擦抵抗がほとんどないようにガイドできる図示しないガイド部が設けられ、左右2個ずつの垂直アーム54が幅(Y)方向において同期して反対方向に等距離動かすことを可能とするため、図示しないピニオンと、該ピニオンに噛合する、垂直アーム54に設けられたラックが内蔵されている。アーム可動部55の側面にはモーター58が取付けられており、この回転がアーム可動部55内の前記ピニオンに伝達され、ピニオンからラックに伝わり、垂直アーム54が動くようになっている。モーター58の電源は岸壁クレーン13から動力電源を給電装置により給電できるようになっている。なお、本実施の形態では電動式としているが、これに限定されず、空圧式、油圧式、手動式を採用することもできる。図1に示すように、垂直アーム54の開閉操作は、岸壁クレーン13のオペレータがパレット吊り装置16を上げ下げする操作と同様に、クレーン運転室59から操作できるようになっている。
【0023】
図12及び図13に示すように、アーム可動部55の内側の側面の幅(Y)方向の中心位置には、アーム可動部55を連結ビーム56にピン60を介して回動可能に接続するラグ61が設けられている。アーム可動部55のラグ61と連結ビーム56がピン60で回動可能に接続されているため、パレット11又は幌付きパレット40を傾いた船舶14の船内床上面62(図1参照)に吊り下ろした場合でも、垂直アーム54と連結ビーム56とのなす角度が変わり、垂直アーム54は常に鉛直状態を維持することが可能で、パレット吊り装置16に無理な力がかからない。また、連結ビーム56は左右2対の垂直アーム54下端の爪53がパレット11又は幌付きパレット40の左右2つの貫通孔27に挿入できるように、左右2つの垂直アーム54が一定間隔を保てるような長さとなっている。このため、図10に示すような吊りビーム49が不要となる。これによって、パレット吊り装置16自体を軽量化することと相まり、岸壁クレーン13の吊り上げ能力を最大限確保できるようになる。左右2つのアーム可動部55の幅(Y)方向の中心位置には吊掛部57が取付けられており、吊りフック52を左右2つの吊掛部57の軸57aに掛けることによって、岸壁クレーン13よりパレット吊り装置16を吊り上げ可能となる。なお、図12及び図13に示すように、X方向の2つの垂直アーム54の内側には、製品コイル10の転倒防止用柵を構成するための2本の長尺のパイプ64、64aが取付けられている。
【0024】
次に、本発明の一実施の形態に係る製品コイルの船積方法について、図1を参照しながら、幌付きパレット40(図8及び図9参照)に穴横型コイル34を複数載置して、パレット吊り装置16を用い岸壁クレーン13にて船積を行う方法を説明する。なお、図1は、大型移動架台15の載置部上にパレット11を載置し、パレット11に穴竪型コイル33を載置した状態を示している。
【0025】
(1)まず、岸壁12に近い製品倉庫(図示せず)内で、大型移動架台15上に幌付きパレット40を載置しておく。その時、幌付きパレット40は1個の大型移動架台15に対し最大載置数となる横(X)方向2列、縦(Y)方向2列で載置する。また、大型移動架台15と幌付きパレット40の大きさによっては横3列、縦2列に載置することもあり得る。そして、幌付きパレット40の縦2列の間には、パレット吊り装置16の垂直アーム54が入るよう充分に隙間を開けておく。また、大型移動架台15上の図9に示す幌付きパレット40のワイヤ46はポスト45から外され、穴横型コイル34の載置に邪魔にならないよう格納状態としておく。
【0026】
(2)次に、製品倉庫で大型移動架台15上に載置された幌付きパレット40上に、穴横型コイル34を天井クレーンにて一個ずつ順に積載する。図8及び図9に示すように、1つの幌付きパレット40一杯に穴横型コイル34を積んだ場合はスタンション30を移動させ、穴横型コイル34が動かないようにして図示しないストッパーで固定する。その後、幌41のワイヤ46を取り出し、ワイヤ46の端をポスト45に取付けることによりワイヤ46を緊張させ、幌41の端をポスト45まで引き、幌41で穴横型コイル34を覆う。ただし、船舶14に積み込み完了まで雨に濡れる心配がない場合、また、長期間岸壁12で待機することがない場合は必ずしも幌41で穴横型コイル34を覆わなくてもよい。
【0027】
(3)その後、大型移動架台15の載置部の下方にドーリが入り込み、ドーリ自身が備えた昇降装置を駆動させて車高を高くすることにより大型移動架台15を持ち上げ、そのまま、ドーリは大型移動架台15を岸壁12まで運ぶ。図1に示すように、岸壁12に着いた後、ドーリは自身の昇降装置により下降し、大型移動架台15を岸壁12に降ろした後、大型移動架台15の下から抜き出て、再度製品倉庫に向かう。その時、もし穴横型コイル34を船舶14内に積み終えた空の幌付きパレット40のみを載置した大型移動架台15が岸壁12にある場合は、この大型移動架台15の下にドーリが入り込み、大型移動架台15を持ち上げ、製品倉庫まで運ぶ。その後、大型移動架台15を降ろし、次に、ドーリは同じ要領により、穴横型コイル34を積載した幌付きパレット40を載置した大型移動架台15を製品倉庫から岸壁12に運ぶ。これを繰り返し、穴横型コイル34を複数個積載した幌付きパレット40を載置した大型移動架台15を岸壁12上に置いていく。
【0028】
(4)幌付きパレット40を船舶14まで運ぶための準備として、岸壁12上において、岸壁クレーン13の左右2つの吊りフック52(図10参照)を、図12に示すパレット吊り装置16の左右2つの吊掛部57に引っ掛け、パレット吊り装置16を岸壁クレーン13により吊り上げ可能としておく。また岸壁クレーン13の動力電源のケーブルをモーター58の電源として繋げ、クレーン運転室59からパレット吊り装置16の垂直アーム54を遠隔操作可能としておく。そして、その時パレット吊り装置16の左右2対の垂直アーム54間距離は、図13で二点鎖線で示すように、最も開いた状態にしておく。
【0029】
(5)クレーン運転室59より岸壁クレーン13を操作し、パレット吊り装置16を岸壁12に置かれた大型移動架台15上に載置された幌付きパレット40の上方で、そのまま下降させ、4本の垂直アーム54の下端の爪53がそれぞれ一つの幌付きパレット40の左右2つの貫通孔27に掛合可能な位置に移動させ、内蔵したセンサーで貫通孔27を確認した後、停止させる。その後、前後の垂直アーム54の間隔が狭くなるように垂直アーム54を動かし、爪53からの信号がクレーン運転室59に送られる。
(6)岸壁クレーン13の左右2つの吊りフック52を同時に巻き上げ、複数の穴横型コイル34が載せられた幌付きパレット40を持ち上げ、そのまま岸壁12に停泊中の船舶14内に運ぶ。
【0030】
(7)停泊中の船舶14の船内床上面62に幌付きパレット40を降ろした後、前後の垂直アーム54の間隔が広くなるように垂直アーム54を動かし、幌付きパレット40の貫通孔27から爪53を抜き出す。確実に貫通孔27から爪53が離れたことを確認後、再度岸壁クレーン13の吊りフック52を巻き上げ、幌41を開けている場合には、絶対に幌41又は穴横型コイル34に接触しない高さまでパレット吊り装置16を真上に上昇させ、その後岸壁クレーン13を移動させ、次の幌付きパレット40が待つ岸壁12上にパレット吊り装置16を戻す。その際船舶14に空になった幌付きパレット40がある場合は、それをパレット吊り装置16で岸壁12上の大型移動架台15上まで運び、降ろす。その後、再び穴横型コイル34が積載された幌付きパレット40を、同じ要領により船舶14へ運ぶ。
【0031】
(8)船舶14の船内床上面62に置かれた幌付きパレット40から船舶14内の所定の位置に穴横型コイル34を積付ける際は、幌41を開け、ワイヤ46をポスト45から外し、ワイヤ46を格納した後、大型本船の場合には幌付きパレット40に載置された穴横型コイル34を船内床上面62を移動するフォークリフト17により1個ずつ持ち上げ、所定の場所に運び、積付けて行く。この場合大型本船の船内上部にハッチカバーがある場合は、ハッチカバーを閉めてから、幌41を開け、フォークリフト17によって穴横型コイル34を所定位置に積付けるようにすると、雨天時でも、穴横型コイル34を濡らすことなく、船積ができる。また、ハッチカバーがない場合でも、図14に示すように、幌付きパレット40aのパレット本体18上に木台35aを介して載置された穴竪型コイル33をフォークリフト17aのフォーク17bで取り上げる際、幌41aに接触しないようにフォーク17bの上端に設けられ穴竪型コイル33を覆うカバー17cによって、雨天時の作業も可能となる。小型船の場合には、運んできたパレット吊り装置16の爪53にそのままワイヤロープを掛け、例えば、穴竪型コイル33の下部の木台35にそのワイヤロープを玉掛けし、岸壁クレーン13を用い一個ずつ船舶14の所定の場所に積付けていくこともできる。
【0032】
(9)穴横型コイル34を船舶14内の所定の積み付け位置に積付ける作業が終わり、空になった幌付きパレット40は再び、パレット吊り装置16により吊り上げられ、岸壁12上の大型移動架台15上まで運ばれ、幌付きパレット40を置くスペースがある載置部に載置される。ここで、スタンション及びポストが可倒タイプに構成された幌付きパレットの場合であれば、フォークリフト17にて空の幌付きパレットを順次移動させて船内床上面62に4〜5段程度段積みしておき、その後、パレット吊り装置16により段積みされた空の幌付きパレットを一度に大型移動架台15上又は岸壁12に運ぶこともできる。大型移動架台15が岸壁12上にない時、又は大型移動架台15上が幌付きパレット40で一杯の時には、後で説明するように、岸壁12に位置するパレット仮置き場に置くこともできる。
大型本船の場合は、船舶14の船内床上面62でフォークリフト17により穴横型コイル34を幌付きパレット40上から所定の積み付け位置に積付けている間に、先に空になった幌付きパレット40をパレット吊り装置16により岸壁クレーン13を移動させて岸壁12に運び、その後、そのまま次の幌付きパレット40を船舶14内に運ぶことができ、作業効率がよい。
【0033】
また、(3)で説明したように、岸壁12上にドーリにより置かれた、穴横型コイル34が積載された幌付きパレット40を載置した大型移動架台15上から直接、パレット吊り装置16で幌付きパレット40を船舶14内まで運ぶこともできるが、岸壁12上の大型移動架台15を置く場所より船舶14に近いパレット仮置き場に大型移動架台15上からパレット吊り装置16を用い幌付きパレット40を吊り上げ、一旦仮置きしておき、その後、パレット仮置き場から幌付きパレット40をパレット吊り装置16で吊り上げ、船積みすることもできる。この場合には、幌付きパレット40の船積み前に空の大型移動架台15ができているため、空の大型移動架台15上に船積みを終えた空の幌付きパレット40を置き、この大型移動架台15をドーリにより製品倉庫に運び、製品倉庫で穴横型コイル34を積み、岸壁12まで運ぶことが可能となるので、少ない台数の大型移動架台15により、たくさんの幌付きパレット40を予め岸壁12に運んでおくことができる。この場合、幌41があるため、雨天となって穴横型コイル34が雨濡れする心配がない。また、パレット仮置き場は、ドーリが走行可能で大型移動架台15を置くことが可能な場所より船舶14により近い場所にあるので、幌付きパレット40の船積みにおいても、船積み時間の短縮が可能となる。さらに、空いた大型移動架台15を別の目的で、他の場所で使用することも可能となる。
【0034】
さらに、(1)、(2)において、大型移動架台15上に載置した幌付きパレット40に、製品倉庫の天井クレーンで一個ずつ穴横型コイル34を積んでいるが、天井クレーンが、許容数一杯に穴横型コイル34を載置した幌付きパレット40を吊り上げる能力がある場合は、先に製品倉庫内で幌付きパレット40に許容数の穴横型コイル34を載置しておき、その後大型移動架台15上に許容数の穴横型コイル34が載置された幌付きパレット40を載せることもできる。そのようにすると、事前に幌付きパレット40上に穴横型コイル34を積付けて製品倉庫内での保管が可能となるので、大型移動架台15への積み込み作業の効率の向上が図れる。
【0035】
【発明の効果】
請求項1〜3記載の製品コイルの船積方法においては、元々、岸壁に備え付けの岸壁クレーンや船に搭載されたクレーンを使用することが可能となるので、余計な設備費が不要である。また、複数の製品コイルを載置可能なパレットを使用することによって、複数の製品コイルを岸壁から船舶に一度に船積みできるので、従来の1個又は2個ずつ玉掛けし、そのまま、1個又は2個ずつ吊り上げる方法よりも、玉掛け作業回数と運搬回数が大幅に減少できるため、船積み作業にかかる時間と手間が大幅に低減され、それに伴い作業者の安全と製品梱包の保護が図られる。また、どの船にも対応でき、岸壁クレーン等のクレーン能力一杯で吊り上げることができるようになるので、無駄の低減となる。
特に、請求項2記載の製品コイルの船積方法においては、幌を開けた状態で製品コイルをパレット上に載置でき、幌を閉じると雨天における船積作業の際にも製品コイルを濡らして製品にダメージを与えることはなく、雨天作業が実施できる。また、複数の製品コイルを載置したパレットの運搬用の大型移動架台が幌付きのものでなく、幌なしの普通の大型移動架台を使用できるので、設備費がかからなくて済む。
【0036】
請求項3記載の製品コイルの船積方法においては、複数段積みされたパレットを一度に岸壁に運ぶことができ、この結果、船舶内のスペースを有効に活用でき、またパレットの搬送作業が簡略化されるので、作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係る製品コイルの船積方法の概略説明図、同製品コイルの船積方法における大型移動架台上のパレットと製品コイルの配置図である。
【図2】同製品コイルの船積方法に用いるパレットの平断面図である。
【図3】同製品コイルの船積方法に用いるパレットの正断面図である。
【図4】同製品コイルの船積方法に用いるパレットに複数個の穴竪型コイルを載置した状態を示す平面図である。
【図5】同製品コイルの船積方法に用いるパレットに複数個の穴竪型コイルを載置した状態を示す正面図である。
【図6】同製品コイルの船積方法に用いるパレットに複数個の穴横型コイルを載置した状態を示す平面図である。
【図7】同製品コイルの船積方法に用いるパレットに複数個の穴横型コイルを載置した状態を示す正面図である。
【図8】同製品コイルの船積方法に用いる幌付きパレットに複数個の穴横型コイルを載置した状態を示す平面図である。
【図9】同製品コイルの船積方法に用いる幌付きパレットに複数個の穴横型コイルを載置した状態を示す斜視図である。
【図10】同製品コイルの船積方法に用いるパレット吊り装置の使用状態を示す正面図である。
【図11】同製品コイルの船積方法に用いるパレット吊り装置の使用状態を示す側面図である。
【図12】同製品コイルの船積方法に用いるパレット吊り装置の正面図である。
【図13】同製品コイルの船積方法に用いるパレット吊り装置の側面図である。
【図14】同製品コイルの船積方法に用いるカバー付きフォークを備えたフォークリフトによる製品コイルの移送要領を示す説明図である。
【図15】(A)、(B)はそれぞれ同製品コイルの船積方法における大型移動架台上のパレットと製品コイルの平面配置図である。
【図16】同製品コイルの船積方法に用いるパレットの変形例の正断面図である。
【図17】従来例に係るパレット吊り装置を用いたコイルの船積方法の説明図である。
【符号の説明】
10:製品コイル、11、11a:パレット、12:岸壁、13:岸壁クレーン、13a:クレーンガーダー、14:船舶、15、15a:大型移動架台、16:パレット吊り装置、17、17a:フォークリフト、17b:フォーク、17c:カバー、17d:掛止孔(フォークリフト用の掛止部)、18:パレット本体、19:縦フレーム、20:横フレーム、21:長手フレーム、22:中間フレーム、23:吊掛用フレーム、24:上部平板、25:孔、26:孔、27:貫通孔、28:ゴムラバー、29:スタンション、30:スタンション、31:スライドボックス、32:面取り、33:穴竪型コイル、34:穴横型コイル、35、35a:木台、36:包装紙、37:スチールバンド、38:包装紙、39:スチールバンド、40、40a:幌付きパレット、41、41a:幌、42:骨材、43:スライド輪、44:ポスト、45:ポスト、46:ワイヤ、47:パレット吊り装置、48:吊りロープ、49:吊りビーム、50:吊りフック、51:接続ロープ、52:吊りフック、53:爪、54:垂直アーム、55:アーム可動部、56:連結ビーム、57:吊掛部、57a:軸、58:モーター、59:クレーン運転室、60:ピン、61:ラグ、62:船内床上面、63、63a、63b:保持座、64、64a:パイプ
Claims (3)
- 岸壁クレーン又は船舶に搭載されたクレーンにより、複数の製品コイルを載置したパレットをパレット吊り装置を用いて吊り上げて岸壁から前記船舶まで運び、船積みする製品コイルの船積方法であって、
前記パレットに、a)平面視して長方形で、b)長手方向に一列に複数の前記製品コイルを載置可能で、c)一列に並べられた前記製品コイルを固定する、一方が長手方向に移動可能で他方は固定のスタンションを長手方向の端部に有し、d)左右には前記パレット吊り装置の爪が前後から掛合する掛け止め部が設けられたものを、
前記パレット吊り装置に、e)下端に前記掛け止め部に掛合する爪をそれぞれ有する左右2対の垂直アームと、f)前記左右2対の垂直アーム間の距離を前後方向に可変にできる左右のアーム可動部と、g)前記左右のアーム可動部を繋ぐ連結ビームと、h)前記アーム可動部の上部に設けられ、前記岸壁クレーン又は前記船舶に搭載されたクレーンの吊りフックが掛け止め可能な吊掛部と、i)前記垂直アームの内側に前記製品コイルの転倒を防止する転倒防止用柵とを有するものを用い、
1)製品倉庫内で、大型移動架台に載置された前記パレットに、複数の前記製品コイルを積載して、前記一方のスタンションを移動させて、載置した複数の前記製品コイルが動かないように固定し、
2)前記製品コイルが積載された前記パレットを載せた前記大型移動架台を、岸壁まで運び、
3)複数の前記製品コイルを載置した前記パレットを、前記パレットの掛け止め部に前記パレット吊り装置の前記垂直アームの下端に設けられた爪を掛止させて吊り上げ、岸壁から前記船舶に船積みし、
4)前記船舶の床面上に複数の前記製品コイルを載置した前記パレットを降ろした後、前記前後の垂直アームの間隔が広くなるように該垂直アームを動かして、前記掛け止め部から前記爪を抜き出し、この後、前記パレット吊り装置を真上に上昇させ、
5)前記パレットに載置された前記製品コイルを前記船舶の所定の場所に積付けすることを特徴とする製品コイルの船積方法。 - 請求項1記載の製品コイルの船積方法において、前記パレットは、前記パレットの長手方向に伸縮し、開閉可能な幌を有することを特徴とする製品コイルの船積方法。
- 請求項1又は2記載の製品コイルの船積方法において、前記船舶内で空になった前記パレットを複数段積みし、該複数段積みされたパレットを一度に岸壁に運ぶことを特徴とする製品コイルの船積方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000069041A JP4514277B2 (ja) | 2000-03-13 | 2000-03-13 | 製品コイルの船積方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000069041A JP4514277B2 (ja) | 2000-03-13 | 2000-03-13 | 製品コイルの船積方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001253545A JP2001253545A (ja) | 2001-09-18 |
JP4514277B2 true JP4514277B2 (ja) | 2010-07-28 |
Family
ID=18588002
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000069041A Expired - Fee Related JP4514277B2 (ja) | 2000-03-13 | 2000-03-13 | 製品コイルの船積方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4514277B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101219630B1 (ko) | 2010-12-22 | 2013-01-10 | 주식회사 포트랜스 | 포장장치가 구비된 엘리베이터형 팔레트 |
JP2017178183A (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 三菱重工業株式会社 | プレハブ構造物の搬送冶具およびこれを用いる搬送方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0326299U (ja) * | 1989-07-20 | 1991-03-18 |
-
2000
- 2000-03-13 JP JP2000069041A patent/JP4514277B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0326299U (ja) * | 1989-07-20 | 1991-03-18 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001253545A (ja) | 2001-09-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3598440A (en) | Rotatable container-hoisting apparatus | |
JP2011037443A (ja) | リールを輸送する方法及び装置並びに船の貨物スペース内での中甲板及び中甲板用装置 | |
JPH10324493A (ja) | コンテナクレーン | |
US20030168289A1 (en) | Device for transporting people by a spreader | |
JP2000514766A (ja) | 物品ハンドリング装置 | |
JPH04327430A (ja) | 船への積込・積降方法及びその装置 | |
KR100868843B1 (ko) | 컨테이너 화물의 하역 및 선적시스템 | |
JP4514277B2 (ja) | 製品コイルの船積方法 | |
CN108495783B (zh) | 在集装箱船和码头之间转移标准化集装箱的方法 | |
JP2002302266A (ja) | 雨天荷役方法及び設備 | |
JP5138413B2 (ja) | クレーンリフター搬送用架台 | |
KR100985654B1 (ko) | 컨테이너선의 컨테이너 데몬스트레이션을 위한해치커버상단용 지그 | |
JPH09175781A (ja) | コンテナクレーン | |
JP4653990B2 (ja) | コンテナクレーン | |
JP3234536B2 (ja) | 多目的クレーン | |
JP3298488B2 (ja) | コンテナクレーン | |
JPH0527428Y2 (ja) | ||
WO2012064506A1 (en) | Modular cell elevator for container ship | |
WO2019021523A1 (ja) | 橋形クレーン | |
JPH09315758A (ja) | コンテナクレーン | |
EP0558155A1 (en) | Gantry crane | |
JPH09301674A (ja) | コンテナクレーン | |
JPS6082594A (ja) | つり上げ装置のためのひつかけシステム | |
JPH0768030B2 (ja) | コンテナ船におけるコンテナ荷役方法 | |
JP2002302092A (ja) | 船上防雨装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070308 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090525 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091117 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100114 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100427 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100511 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4514277 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140521 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |