JP4513522B2 - アイドルストップ時空調用電動式ウォータポンプの空回し防止装置 - Google Patents
アイドルストップ時空調用電動式ウォータポンプの空回し防止装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4513522B2 JP4513522B2 JP2004331706A JP2004331706A JP4513522B2 JP 4513522 B2 JP4513522 B2 JP 4513522B2 JP 2004331706 A JP2004331706 A JP 2004331706A JP 2004331706 A JP2004331706 A JP 2004331706A JP 4513522 B2 JP4513522 B2 JP 4513522B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water pump
- idling
- engine
- temperature
- electric water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60H—ARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
- B60H1/00—Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
- B60H1/00642—Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
- B60H1/00814—Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation
- B60H1/00878—Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation the components being temperature regulating devices
- B60H1/00885—Controlling the flow of heating or cooling liquid, e.g. valves or pumps
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Description
また車室内の空調に当たっては、上記エンジン駆動式ウォータポンプからのエンジン冷却水を一部ヒータコア付き空調系に通流させてヒータコアでの熱交換により昇温させた後の空気を車室内に導くことで車室内の空調を行うのが一般的である。
そこで従来、例えば特許文献1に記載のごとく、上記の空調系に電動式ウォータポンプを挿置し、エンジン運転中はこの電動式ウォータポンプを停止し、上記エンジン駆動式ウォータポンプからのエンジン冷却水をエンジン冷却系およびヒータコア付き空調系に通流させてエンジンの冷却および車室の空調を行うが、
エンジンのアイドルストップ中は、電動式ウォータポンプを駆動してこれにより空調系にエンジン冷却水を通流させ、これによりアイドルストップ時も車室の空調を行い得るようにしたものが提案されている。
従って、ポンプ内にエンジン冷却水が充満されていない状態でポンプを駆動する、所謂ポンプの空回しを行うと、ポンプ内における軸受の潤滑不良を生じ、ポンプの異常過熱を引き起こして故障に至る。
かかる事態を回避するため、前記した電動式ウォータポンプおよびエンジン駆動式ウォータポンプは空回しを防止する必要がある。
電動式ウォータポンプは更に、該ポンプ内におけるの電気回路の冷却も、ポンプ内におけるエンジン冷却水で行なうため、空回し運転を行なうと短時間のうちに電気回路の過熱による故障も引き起こし、この点でも電動式ウォータポンプの空回し防止対策は不可欠である。
しかし、抜けたエンジン冷却水の代わりに空気が入り込むと、この空気がエンジン冷却系および車室内空調系では電動式ウォータポンプよりも上流側に溜まり易いため、初期の冷却水漏れでは冷却水の温度上昇が起こらない。
従ってこの場合、運転席の水温計を見ただけではエンジン冷却水の漏れによる不足を当初認識することができず、入り込んだ空気が電動式ウォータポンプの空回しを惹起してこれを破損させるのを水温計の指針からは未然に予知することができない。
先ず前提となる車両を説明するに、これは、
運転状態に応じアイドリング運転を停止されるアイドルストップ装置付きエンジンにより駆動されるエンジン駆動式ウォータポンプを具え、
エンジン運転中は、該エンジン駆動式ウォータポンプからのエンジン冷却水をエンジン冷却系およびヒータコア付き空調系に通流させてエンジンの冷却および車室の空調を行い、
アイドルストップ中は、前記空調系に挿置した電動式ウォータポンプにより空調系にエンジン冷却水を通流させて車室の空調を行うものである。
前者の電動ポンプ空回し判定手段は、上記エンジンの暖機運転中におけるエンジン冷却水温の経時変化を基に、電動式ウォータポンプ内にエンジン冷却水が充満していないためこの電動式ウォータポンプを駆動すると空回しになるのを判定するものである。
また後者の電動ポンプ駆動禁止手段は、電動式ウォータポンプが空回しになると電動ポンプ空回し判定手段が判定した時、アイドルストップ時における電動式ウォータポンプの駆動を禁止するものである。
アイドルストップ時空調用電動式ウォータポンプにエンジン冷却水が充満されていないと判定した時、アイドルストップ時における電動式ウォータポンプの駆動を禁止することから、
電動式ウォータポンプがエンジン冷却水を充満されていない状態で駆動されて空回しされるのを防止することができ、この空回しにより電動式ウォータポンプの軸受が潤滑不良になったり、電動式ウォータポンプの電気回路が冷却不足になって、故障したり破損するのを回避することができる。
エンジンの暖機運転中にエンジン冷却水温の経時変化をモニタするだけの簡単、かつ、安価な手法により上記の作用効果を達成することができて大いに有利である。
図1は、本発明のアイドルストップ時空調用電動式ウォータポンプの空回し防止装置を適用可能な車両用空調装置の概略システム図で、1は空調ユニット、2はエンジンを示す。
空調ユニット1は、エアダクト3の入り口部にブロアファン4を内蔵し、これをファンモータ5により駆動するものとする。
エアダクト3の空気取り入れ口には内外気切り替えドア6を設け、このドア6を実線で示す外気導入位置にする時、ブロアファン4が外気7を吸い込んでエアダクト3内に導き、ドア6を波線で示す内気循環位置にする時、ブロアファン4が車室内の空気を吸い込んでエアダクト3内に導くものとする。
なお8は、外気7の温度を検出する外気温センサである。
エバプレータ9には、エンジン駆動されるコンプレッサーからの冷媒を通流させ、当該エバポレータ9は、これに通過する空気を冷媒との熱交換により冷却するものとする。
ヒータコア11は、エンジン2から延在してエンジンに戻る空調系12内にあって、エンジン冷却水を通流され、当該ヒータコア11は、これに通過する空気をエンジン冷却水との熱交換により暖めるものとする。
車室内から矢αで示すようにアスピレータ14に向かう空気流路の途中においてインストパネル15に車室内温度センサ16を設け、このセンサ16により車室内温度を迅速に計測し得るようになす。
なお17は、エバポレータ9を通過した直後の空気温度を検出するエバポレータ直後温度センサである。
このエンジン2はエンジン冷却系18を具え、このエンジン冷却系は、エンジン2によりVベルト等を介して機械的に駆動されるエンジン駆動式ウォータポンプ19からのエンジン冷却水を通流される。
この際、エンジン冷却水はラジエータ20により放熱されて冷却された後にエンジン2へ戻され、かかるエンジン冷却水の循環によりエンジン2を冷却することができる。
なお21は、エンジン冷却水の温度を検出する冷却水温センサである。
ところでアイドルストップ装置付きエンジン2を搭載した車両の場合、エンジンのアイドリング運転を停止されたアイドルストップ時はエンジン駆動式ウォータポンプ19も停止されることから、車室内の空調が不能になる。
そこで本実施例では、ヒータコア(11)付き空調系12に電動式ウォータポンプ22を挿置し、エンジン運転中はこの電動式ウォータポンプ22を停止し、エンジン駆動式ウォータポンプ19からのエンジン冷却水をエンジン冷却系18およびヒータコア付き空調系12に通流させてエンジン2の冷却および車室内の空調を行うが、
エンジン2のアイドルストップ中は、電動式ウォータポンプ22を駆動してこれにより空調系12にエンジン冷却水を通流させ、これによりアイドルストップ時も車室内の空調を行い得るようになす。
図2の制御システムはコントローラ31を具え、このコントローラ31には、図1につき上記した外気温センサ8、車室内温度センサ16、エバポレータ直後温度センサ17、およびエンジン冷却水温センサ21からの信号の他に、
エンジン2のイグニッションスイッチ32からのエンジン始動信号、およびエンジンスロットル開度TVO(エンジン負荷)を検出するスロットル開度センサ33からの信号を入力する。
コントローラ31は、これら入力情報を基に図3に示す制御プログラムを実行して、電動式ウォータポンプ22の駆動禁止制御、および、電動式ウォータポンプ22の空回し判定結果を運転者に知らせるための異常表示器34の作動、非作動を介し、本発明が狙いとする電動式ウォータポンプ22の空回し防止制御を以下のごとくに行う。
図3に示す制御プログラムは、エンジン2のコールドスタート(暖機運転を伴うエンジン始動)時に開始する。
ヒータの作動を行う設定になっていなければ、本実施例において行おうとしている手法による電動式ウォータポンプ22の空回し判定を行うことができないから、ステップS2で電動式ウォータポンプ22の空回し判定を行わずに制御をそのまま終了させる。
かように定めたブロアファン4の電圧および各ドア6,10の位置のもとでは、上記のヒータ作動により、エアダクト3に通流する空気が以下のようにして温度上昇される。
つまり、暖機運転中のエンジン2内を通過して昇温過程にあるエンジン冷却水がエンジン駆動式ウォータポンプ19によりエンジン冷却系18の他に空調系12へも圧送される。電動式ウォータポンプ22内に空気が存在しておらず(エンジン冷却水が充満されており)エンジン冷却水の通過が妨げられなければ、エンジン駆動式ウォータポンプ19から空調系12への圧送冷却水はヒータコア11に通流してエンジン2に戻される。
一方で、ブロアファン4によって取り込まれた外気7はヒータコア11を通過する時にこれとの熱交換により温度上昇され、温度上昇された後の空調後空気流13が車室内に吹き出される。
この場合、センサ21で検出するエンジン冷却水温は、ヒータコア11での熱交換分だけ温度上昇を抑制されることから、エンジン始動後(エンジン2の暖機運転開始後)におけるエンジン冷却水温の経時変化(昇温特性)は図4(a)に実線で示すように、同図に波線で示すヒータ非作動時のエンジン冷却水温の経時変化(昇温特性)よりも緩やかになる。
従って、ヒータ作動時冷却水基準昇温特性は図4(d)に示すごとく、エンジン冷却水の昇温特性に関与するエンジン負荷(スロットル開度TVO)や外気温度などのパラメータの組み合わせごとに用意しておくのが、電動式ウォータポンプ22の空回し判定精度を向上させる意味合いにおいて好ましい。
次のステップS5においては、図4(d)におけるヒータ作動時冷却水基準昇温特性のうち、スロットル開度TVOおよび外気温度の組み合わせに対応したヒータ作動時冷却水基準昇温特性を選択し、選択したヒータ作動時冷却水基準昇温特性を基にエンジン始動後の経過時間から対応瞬時、例えば図4(a)の瞬時t1における基準冷却水温A1を求める。
ステップS8では、このことを運転者に認識させるために異常表示器34をOFFするよう指令する。
ステップS11で、このことを運転者に認識させるために異常表示器34をONするよう指令した後に制御を終了する。
よってステップS6が、本発明における電動ポンプ空回し判定手段に相当し、ステップS10が、本発明における電動ポンプ駆動禁止手段に相当する。
また、詳細は図示していないが、ステップS9における設定時間中にステップS6での判定を複数回行うのが良く、これにより電動式ウォータポンプ22の空回し判定精度を高めることができる。
電動式ウォータポンプ22がエンジン冷却水を充満されていない状態で駆動されて空回しされるのを防止することができ、この空回しにより電動式ウォータポンプ22の軸受が潤滑不良になったり、電動式ウォータポンプ22の電気回路が冷却不足になって、故障したり破損するのを回避することができる。
エンジンの暖機運転中にエンジン冷却水温の経時変化をモニタするだけの簡単、かつ、安価な手法により上記の作用効果を達成することができるし、ユーザーに特別な始業点検や操作を要求することなく、通常通りの車両の使用中に自動的に上記の作用効果が奏し得られて大いに有利である。
エンジン冷却水温を実測することと、エンジン冷却水温の基準昇温特性を用意しておくことのみで、上記の判定を正確に行うことができ、電動式ウォータポンプ22の空回しによる破損や故障を確実に防止することができる。
しかし、抜けたエンジン冷却水の代わりに空気が入り込むと、この空気がエンジン冷却系18および空調系12では電動式ウォータポンプ22よりも上流側に溜まり易いため、初期の冷却水漏れでは冷却水の温度上昇が起こらず、運転席の水温計を見ただけではエンジン冷却水の漏れによる不足を当初認識することができず、入り込んだ空気が電動式ウォータポンプ22の空回しを惹起してこれを破損させるのを水温計の指針からは未然に予知することができない。
しかるに本実施例によれば、上記したごとくかかる状況のもとでも確実に電動式ウォータポンプ22の空回しを検知して防止することができ、この空回しによるポンプ22の破損や故障を確実に回避することができる。
先ず、上記の注水作業に先立ち、コントローラ31へコマンドを入力するなどして空調装置を冷却水注入作業用の整備モードに切り替える。
かかる整備モードへの切り替え時に図5の電動ポンプ空回し防止制御プログラムが開始され、最初のステップS21において、空調装置を電動ポンプ空回し判定用の状態に設定するため、ブロアファン4を図1の場合とは逆方向へ回転駆動して図6に矢7’および13’で示すごとくエアダクト3内に図1の場合とは逆向きの空気流を生じさせると共に、ドア6,10をそれぞれ図6に実線で示すような位置となす。
エンジン冷却水の注入作業が正常に完了していれば、電動式ウォータポンプ22を作動させなくても空調系12に、暖機運転につれ昇温されるエンジン冷却水が通流する。
一方でドア10が図6の位置にされていることから、上記した逆向きの空気流は殆どがヒータコア11を通過し、この時に逆向き空気流がヒータコア11での熱交換により暖められた後、エバポレータ9を通過して室外へ流出される。
これがため図5の次のステップS22においては、エバポレータ直後温度センサ17で検出された温度をヒータコア通過後逆向き空気流温度として読み込むと共に、車室内温度センサ16により検出した温度をヒータコア通過前逆向き空気流温度として読み込むほか、センサ21で検出したエンジン冷却水温度、および、イグニッションスイッチ32によるエンジン始動後の経過時間を読み込む。
ステップS25では、このことを運転者に認識させるために異常表示器34をOFFするよう指令する。
ステップS28で、このことを運転者に認識させるために異常表示器34をONするよう指令した後に制御を終了する。
よってステップS23が、本発明における電動ポンプ空回し判定手段に相当し、ステップS27が、本発明における電動ポンプ駆動禁止手段に相当する。
電動式ウォータポンプ22がエンジン冷却水を充満されていない状態で駆動されて空回しされるのを防止することができ、この空回しにより電動式ウォータポンプ22の軸受が潤滑不良になったり、電動式ウォータポンプ22の電気回路が冷却不足になって、故障したり破損するのを回避することができる。
そして本実施例においては、空調装置に逆向き空気流を起こさせる手間はあるが、短時間で確実にエンジン冷却水の注水状況を判定することができるため、工場出荷時や、ディーラー整備時などで、制約された時間内での判定作業が必要なときに効果的である。
エンジンの暖機運転中に空調装置に逆向きの空気流を発生させてヒータコア通過後逆向き空気流温度を計測し、これをヒータコア通過前逆向き空気流温度と比較するだけの簡単、かつ、安価な手法により、また、作業者に特別な始業点検や操作を要求することなく、上記の作用効果を達成することができて大いに有利である。
ただし本実施例は、ブロアファン4が逆転不能あったり、逆転可能であっても風量不足により、図5および図6に示す実施例のように空調装置に逆向き空気流を生起させることができない場合であっても、図5および図6に示す実施例と同様な作用効果が得られるようにしたものである。
先ず、上記の注水作業に先立ち、コントローラ31へコマンドを入力するなどして空調装置を冷却水注入作業用の整備モードに切り替える。
かかる整備モードへの切り替え時に図7の電動ポンプ空回し防止制御プログラムが開始され、最初のステップS31において、図8のごとくアスピレータ14の空気出口を蓋23により塞ぐ。
これらの手法を用いる場合は、アスピレータ14の空気出口をインストパネル15の近辺のように、作業者の手が届きやすい箇所で、且つ、乗員からは見えない箇所に設置するのが良いのは言うまでもない。
この状態で、エンジン冷却水の注入作業を行ない、エンジン2の暖機運転を開始させてエア抜き作業を行う。
エンジン冷却水の注入作業が正常に完了していれば、電動式ウォータポンプ22を作動させなくても空調系12に、暖機運転につれ昇温されるエンジン冷却水が通流する。
そして、ステップS32においてブロアファン4の正転電圧および各ドア6,10の位置が上記のように定めたられていることから、エアダクト3に通流する空気が以下のようにして温度上昇される。
空調後空気流13は他方でアスピレータ14内にも向かうが、ステップS31においてアスピレータ14の空気出口が蓋23により塞がれているため、アスピレータ14内に向かった空気は車室内温度センサ16の設置部を逆向きに通過して矢α’で示すごとく車室内に流入する。
この時の車室内温度センサ16の検出温度(車室内温度)は、ヒータコア11を通過した後の正方向空気流温度であり、ヒータコア11を通過する前の正方向空気流温度はエバポレータ直後温度センサ17で検出され得る。
ステップS36では、このことを運転者に認識させるために異常表示器34をOFFするよう指令する。
ステップS39で、このことを運転者に認識させるために異常表示器34をONするよう指令した後に制御を終了する。
よってステップS34が、本発明における電動ポンプ空回し判定手段に相当し、ステップS38が、本発明における電動ポンプ駆動禁止手段に相当する。
電動式ウォータポンプ22がエンジン冷却水を充満されていない状態で駆動されて空回しされるのを防止することができ、この空回しにより電動式ウォータポンプ22の軸受が潤滑不良になったり、電動式ウォータポンプ22の電気回路が冷却不足になって、故障したり破損するのを回避することができる。
そして本実施例においては、アスピレータ14の空気出口を塞ぐ手間はあるが、短時間で確実にエンジン冷却水の注水状況を判定することができるため、工場出荷時や、ディーラー整備時などで、制約された時間内での判定作業が必要なときに効果的であるし、
かかる図5および図6の実施例と同様の効果を、ブロアファン4が逆転され得ない場合や、逆転可能でも風量不足により逆向き空気流を生起させ得ない場合でも、同様に享受することができる。
エンジンの暖機運転中に空調装置を作動させてヒータコア通過後正方向空気流温度を計測し、これをヒータコア通過前正方向空気流温度と比較するだけの簡単、かつ、安価な手法により、また、作業者に特別な始業点検や操作を要求することなく、上記の作用効果を達成することができて大いに有利である。
図8の正方向空気流13が車室内に吹き出すことから、その温度がいずれは車室内温度センサ16により検出可能であって、当該検出に時間的な余裕がある場合はアスピレータ14の空気出口を塞ぐ必要は必ずしもない。
また、ヒータコア通過後正方向空気流温度の検出に車室内温度センサ16を用いないで、専用の温度センサにより検出する構成にした場合も、アスピレータ14の空気出口を塞ぐ必要がないことは勿論である。
2 アイドルストップ装置付きエンジン
3 エアダクト
4 ブロアファン
5 ブロアファンモータ
6 内外気切り替えドア
7 外気
8 外気温センサ
9 エバポレータ
10 エアミックスドア
11 ヒータコア
12 空調系
13 空調済み空気流
14 アスピレータ
15 インストパネル
16 車室内温度センサ
17 エバポレータ直後温度センサ
18 エンジン冷却系
19 エンジン駆動式ウォータポンプ
20 ラジエータ
21 エンジン冷却水温センサ
22 電動式ウォータポンプ
23 アスピレータ空気出口蓋
31 コントローラ
32 イグニッションスイッチ
33 スロットル開度センサ
34 異常表示器
Claims (8)
- 運転状態に応じアイドリング運転を停止されるアイドルストップ装置付きエンジンにより駆動されるエンジン駆動式ウォータポンプを具え、
エンジン運転中は、該エンジン駆動式ウォータポンプからのエンジン冷却水をエンジン冷却系およびヒータコア付き空調系に通流させてエンジンの冷却および車室の空調を行い、
前記アイドルストップ中は、前記空調系に挿置した電動式ウォータポンプにより空調系にエンジン冷却水を通流させて車室の空調を行うようにした車両において、
前記エンジンの暖機運転中におけるエンジン冷却水温の経時変化を基に、前記電動式ウォータポンプ内にエンジン冷却水が充満しておらず該電動式ウォータポンプを駆動すると空回しになるのを判定する電動ポンプ空回し判定手段と、
該手段により前記電動式ウォータポンプが空回しになると判定された時、前記アイドルストップ時における該電動式ウォータポンプの駆動を禁止する電動ポンプ駆動禁止手段とを具備してなることを特徴とするアイドルストップ時空調用電動式ウォータポンプの空回し防止装置。 - 請求項1に記載のアイドルストップ時空調用電動式ウォータポンプの空回し防止装置において、
前記電動ポンプ空回し判定手段は、前記暖機運転中に空調装置をヒーター作動状態としてエンジン冷却水温をモニタし、該モニタした実際のエンジン冷却水温の昇温状況と、暖機運転中にヒーター作動状態にして予め求めた基準とすべきエンジン冷却水温の昇温特性とを対比し、基準とすべきエンジン冷却水温の昇温特性に対し実際のエンジン冷却水温の昇温状況が所定以上に乖離した時をもって、電動式ウォータポンプが空回しされるとの判定を行うものであることを特徴とするアイドルストップ時空調用電動式ウォータポンプの空回し防止装置。 - 請求項2に記載のアイドルストップ時空調用電動式ウォータポンプの空回し防止装置において、
前記電動ポンプ空回し判定手段は、前記暖機運転中に空調装置をヒーター作動状態としてエンジン冷却水温をモニタし、該モニタした実際のエンジン冷却水温と、前記基準とすべきエンジン冷却水温の昇温特性から求めた、前記モニタ瞬時に対応する基準エンジン冷却水温とを対比し、実際のエンジン冷却水温が基準エンジン冷却水温よりも所定以上高い時をもって、電動式ウォータポンプが空回しされるとの判定を行うものであることを特徴とするアイドルストップ時空調用電動式ウォータポンプの空回し防止装置。 - 請求項2または3に記載のアイドルストップ時空調用電動式ウォータポンプの空回し防止装置において、
前記電動ポンプ空回し判定手段は、前記基準とすべきエンジン冷却水温の昇温特性を、エンジン冷却水温の昇温特性に関与するパラメータの組み合わせごとに予め求めておき、前記モニタ時におけるパラメータの組み合わせに対応したエンジン冷却水温の昇温特性を使い分けるものであることを特徴とするアイドルストップ時空調用電動式ウォータポンプの空回し防止装置。 - 請求項1に記載のアイドルストップ時空調用電動式ウォータポンプの空回し防止装置において、
前記電動ポンプ空回し判定手段は、前記暖機運転中に空調装置をヒーター作動状態にすると共に空調装置のブロアファンを逆転させて空調装置に逆向きの空気流を生起させ、前記空調系のヒータコアを熱交換関係に通過した後における該逆向き空気流の温度が所定以上車室内温度を越えて上昇しない時をもって、電動式ウォータポンプが空回しされるとの判定を行うものであることを特徴とするアイドルストップ時空調用電動式ウォータポンプの空回し防止装置。 - 請求項1に記載のアイドルストップ時空調用電動式ウォータポンプの空回し防止装置において、
前記電動ポンプ空回し判定手段は、前記暖機運転中に空調装置をヒーター作動状態にし、前記空調系のヒータコアを熱交換関係に通過した後における空気の温度が車室内温度を所定以上越えて上昇しない時をもって、電動式ウォータポンプが空回しされるとの判定を行うものであることを特徴とするアイドルストップ時空調用電動式ウォータポンプの空回し防止装置。 - 請求項6に記載のアイドルストップ時空調用電動式ウォータポンプの空回し防止装置において、
前記電動ポンプ空回し判定手段は、前記空調系のヒータコアを熱交換関係に通過した後における空気の温度を車室内温度センサにより検出するものであることを特徴とするアイドルストップ時空調用電動式ウォータポンプの空回し防止装置。 - 前記空調系のヒータコアを熱交換関係に通過した後における空気の一部を取り出して該取り出し空気流による吸引力を用い車室内空気を前記車室内温度センサに通流させるためのアスピレータを具えた、請求項7に記載のアイドルストップ時空調用電動式ウォータポンプの空回し防止装置において、
前記電動ポンプ空回し判定手段は、前記アスピレータの空気出口を塞いで、前記空調系のヒータコアを熱交換関係に通過した後における空気の一部をアスピレータを経て前記車室内温度センサに通過させ、該空気の温度を車室内温度センサにより検出するものであることを特徴とするアイドルストップ時空調用電動式ウォータポンプの空回し防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004331706A JP4513522B2 (ja) | 2004-11-16 | 2004-11-16 | アイドルストップ時空調用電動式ウォータポンプの空回し防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004331706A JP4513522B2 (ja) | 2004-11-16 | 2004-11-16 | アイドルストップ時空調用電動式ウォータポンプの空回し防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006142854A JP2006142854A (ja) | 2006-06-08 |
JP4513522B2 true JP4513522B2 (ja) | 2010-07-28 |
Family
ID=36623055
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004331706A Expired - Fee Related JP4513522B2 (ja) | 2004-11-16 | 2004-11-16 | アイドルストップ時空調用電動式ウォータポンプの空回し防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4513522B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015141042A1 (ja) * | 2014-03-19 | 2015-09-24 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 内燃機関の冷却装置及び冷却装置の制御方法 |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100867824B1 (ko) | 2006-12-12 | 2008-11-10 | 현대자동차주식회사 | 하이브리드 차량의 제어방법 |
US7698045B2 (en) | 2006-12-28 | 2010-04-13 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle and control method of vehicle |
JP4661927B2 (ja) | 2008-09-17 | 2011-03-30 | トヨタ自動車株式会社 | エンジンの冷却水量判定装置 |
JP2010083177A (ja) * | 2008-09-29 | 2010-04-15 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用空調システム |
JP5182230B2 (ja) * | 2009-06-03 | 2013-04-17 | 三菱自動車工業株式会社 | 車両の冷却装置 |
JP5641037B2 (ja) * | 2012-11-20 | 2014-12-17 | トヨタ自動車株式会社 | 冷却装置 |
CN113898480B (zh) * | 2021-10-29 | 2023-10-20 | 潍柴重机股份有限公司 | 一种防止水泵空转损坏的方法及装置 |
CN114407615B (zh) * | 2022-02-23 | 2024-04-12 | 广汽埃安新能源汽车有限公司 | 一种外接加热器的控制方法及装置 |
CN115817105A (zh) * | 2022-11-25 | 2023-03-21 | 广汽埃安新能源汽车股份有限公司 | 一种车辆暖风排空系统、排空方法、电子设备及存储介质 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000071749A (ja) * | 1998-09-02 | 2000-03-07 | Nissan Motor Co Ltd | 暖房装置 |
JP2002362137A (ja) * | 2001-06-08 | 2002-12-18 | Denso Corp | 車両用空調装置 |
JP2005343412A (ja) * | 2004-06-07 | 2005-12-15 | Honda Motor Co Ltd | 車両用ヒータ装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3358360B2 (ja) * | 1995-01-05 | 2002-12-16 | 株式会社デンソー | 車両用エンジン暖機装置 |
-
2004
- 2004-11-16 JP JP2004331706A patent/JP4513522B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000071749A (ja) * | 1998-09-02 | 2000-03-07 | Nissan Motor Co Ltd | 暖房装置 |
JP2002362137A (ja) * | 2001-06-08 | 2002-12-18 | Denso Corp | 車両用空調装置 |
JP2005343412A (ja) * | 2004-06-07 | 2005-12-15 | Honda Motor Co Ltd | 車両用ヒータ装置 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015141042A1 (ja) * | 2014-03-19 | 2015-09-24 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 内燃機関の冷却装置及び冷却装置の制御方法 |
DE112014006486B4 (de) * | 2014-03-19 | 2017-10-05 | Hitachi Automotive Systems, Ltd. | Kühlvorrichtung für einen Verbrennungsmotor und Steuerverfahren für die Kühlvorrichtung |
US9816429B2 (en) | 2014-03-19 | 2017-11-14 | Hitachi Automotive Systems, Ltd. | Cooling device for internal combustion engine and control method for cooling device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006142854A (ja) | 2006-06-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4883225B2 (ja) | 車両の冷却装置 | |
US6588380B2 (en) | Cooling system for a motor vehicle comprising a closing unit for the cooling airflow | |
US8370052B2 (en) | Engine cooling system onboard diagnostic strategy | |
JP5775536B2 (ja) | 車両用アクティブシャッタの凍結検知装置 | |
JP3896288B2 (ja) | 冷却系の温度推定装置 | |
JP4513522B2 (ja) | アイドルストップ時空調用電動式ウォータポンプの空回し防止装置 | |
JP3824828B2 (ja) | エンジン制御装置 | |
KR101886104B1 (ko) | 차량용 쿨링팬 제어 장치 및 방법 | |
JPH10176534A (ja) | エンジン冷却系のサーモスタット故障検出装置 | |
KR100191686B1 (ko) | 라디에이터 냉각팬 시스템의 이상 검출장치 | |
US7343752B2 (en) | Thermostat abnormal state detecting apparatus | |
JP2010101250A (ja) | エンジン自動始動停止制御装置及びその制御方法 | |
JP3849707B2 (ja) | 筒内噴射式内燃機関の制御装置 | |
KR101714176B1 (ko) | 써모스탯의 고장진단방법 | |
KR20110026768A (ko) | 전자제어 워터펌프를 이용한 차량의 엔진 냉각시스템 및 그 제어방법 | |
JP2010007569A (ja) | エンジンの冷却判定方法及びその判定システム | |
JP2008111413A (ja) | エンジン冷却系の故障診断装置 | |
JP5878052B2 (ja) | エンジンの制御装置 | |
KR20080023556A (ko) | 히터 블로워를 이용한 엔진룸 냉각 시스템 및 방법 | |
JP4069484B2 (ja) | 車両用ファン故障診断装置 | |
JP5329356B2 (ja) | 自動車用シャッタ装置及びその故障判定方法 | |
JP2010084630A (ja) | エンジン自動始動停止制御装置及びエンジン制御方法 | |
JP3719515B2 (ja) | エンジン冷却系のサーモスタット故障検出装置 | |
JP4325079B2 (ja) | サーモスタットの故障診断装置 | |
KR101008455B1 (ko) | 자동차의 써모스테이트 고장 진단 방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060607 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071029 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100204 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100420 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100503 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140521 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |