JP4511010B2 - スクリーン印刷機におけるスクリーン版クリーニング装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント基板等の被印刷物に対しパターン開孔を有するスクリーン版を介して、半田ペーストや絶縁ペースト等の印刷用ペーストを印刷するスクリーン印刷機におけるスクリーン版クリーニング装置に係り、殊にスクリーン版の下面側に移動可能に設けられていて、その移動に伴って、該スクリーン版のパターン開孔の内側面及び/または該スクリーン版の下面に附着した印刷用ペーストの残渣を該スクリーン版の下方から除去し得るように構成した装置本体を具備するスクリーン版クリーニング装置に関する
【0002】
【従来の技術】
この種の装置としては、吸引開口ないし吸気ノズルを有する装置本体を該装置本体の外部に設けた真空ポンプ等の吸気装置に吸引ホースないしダクトを介して連結し、該吸気装置の作動に伴って生じる吸引作用により前記ペースト残渣を装置本体内に吸い込ませ、前記吸引ホースないしダクトを介して移送するようにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この種のスクリーン版クリーニング装置にあっては、スクリーン版のパターン開孔の内側面に附着したペースト残渣の吸引除去効率は、吸引ノズルに作用する吸引力の大小によって大きく左右されるものであるところ、装置本体をその外部に設けた吸気装置に吸引ホースないしダクトを介して連結した構成を有する前記の如き従来公知のスクリーン版クリーニング装置においては、所要の長さを有する吸引ホースないしダクト(以下、ダクトという)及びその取り付けに要する各種の取付部品並びに労力や時間が必要となるばかりでなく、空気力学的にはダクトの壁面摩擦による空気流のエネルギ損失が不可避であるため、そのエネルギ損失分や起こり得る空気漏れによる圧力損失分を十分にカバーし得る強力な吸引能力を有する交流電動機を備えた比較的大型の吸気装置を使用しなければならず、構造が複雑化し、コスト高とならざるを得ない。
また、この種の従来公知の装置としては、吸引ノズルは、図9に示したような、単一の細長い吸気口3′を有し、かつその内部が区分されていない単一の吸引部を有するものが良く知られており、該公知例においては、吸引ノズルB′の移動にともなって、その吸気口3′の掃引領域内に存在するスクリーン版Sのパターン開孔S2の内側面に附着して残留するペースト残渣を該スクリーン版の下方から吸引除去し得るようにされている。図示の例にあっては、スクリーン版Sの清掃必要領域Zが広く、吸気口3′の掃引領域とほぼ一致しているため、吸気装置の動力を無駄なく利用することができる。
これに対し、図10に示すスクリーン版Sの場合、そのパターン開孔S2がその中央領域に集まっていて、その清掃必要領域Zが極めて狭いため、図9に示した単一の吸引部及び吸気口3′を有する吸気ノズルB′を使用すると、その吸気口3′の掃引領域が清掃必要領域Zより遥かに広い範囲にまで及ぶので、吸気装置の動力を不必要に消費することとなる。
【0004】
本発明は、従来技術の有する上記の如き問題点を解決すべくなされたものであって、スクリーン版のパターン開孔の内側面に附着した印刷用ペーストの残渣を極めて効率よく吸引除去し得ると共に、吸気装置の動力を無駄なく有効に利用し得るようにした、構造が比較的簡単で廉価に提供可能なスクリーン印刷装置におけるスクリーン版クリーニング装置を提供することをその第1の目的とするものである。
【0005】
本発明の第2の目的は、スクリーン版のパターン開孔の内側面に附着した印刷用ペーストの残渣を極めて効率よく吸引除去し得ると共に、吸気装置の動力を無駄なく有効に利用し得るようにし、かつ該スクリーン版の下面に附着した印刷用ペーストの残渣をも極めて効率よく摺動除去し得るようにした、構造が比較的簡単で廉価に提供可能なスクリーン印刷機におけるスクリーン版クリーニング装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の前記第1の目的を達成するために、本発明に係るスクリーン版クリーニング装置は、被印刷物に対しパターン開孔を有するスクリーン版を介して印刷用ペーストを印刷するスクリーン印刷機におけるスクリーン版クリーニング装置であって、スクリーン版の下面側に移動可能に設けられていて、その移動に伴って、該スクリーン版のパターン開孔の内側面に附着した印刷用ペーストの残渣を吸引除去し得るように構成した装置本体を具備するものにおいて、前記装置本体が複数個の吸気装置を収容配設した横長の中空ハウジングと、該吸気装置の個数と同数の相互に独立した吸引ノズル部を有すると共に、該各吸引ノズル部を前記中空ハウジングの頂板にそれぞれ穿設した各独立の開口を通して前記吸気装置の各吸込口と連通させた態様で前記頂板上に着脱自在に固定した吸引ノズルとからなっていること、及び、前記各吸気装置の動力を各別に制御し得るコントローラを備えていることを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明の前記第2の目的を達成するために、本発明に係るスクリーン版クリーニング装置は、被印刷物に対しパターン開孔を有するスクリーン版を介して印刷用ペーストを印刷するスクリーン印刷機におけるスクリーン版クリーニング装置であって、スクリーン版の下面側に移動可能に設けられていて、その移動に伴って、該スクリーン版のパターン開孔の内側面に附着した印刷用ペーストの残渣を吸引除去し得るように構成した装置本体を具備するものにおいて、前記装置本体が複数個の吸気装置を収容配設した横長の中空ハウジングと、該吸気装置の個数と同数の相互に独立した吸引ノズル部を有すると共に、該各吸引ノズル部を前記中空ハウジングの頂板にそれぞれ穿設した各独立の開口を通して前記吸気装置の各吸込口と連通させた態様で前記頂板上に着脱自在に固定した吸引ノズルとからなっていること、前記各吸気装置の動力を各別に制御し得るコントローラを備えていること、及び、前記装置本体を移動させると、その移動に伴って前記スクリーン版の下面に摺接して該下面に附着した印刷用ペーストの残渣を摺動除去し得るようにした摺動除去手段を備えていることを特徴とするものである。
【0008】
本発明に係るスクリーン版クリーニング装置の他の構成上の特徴については、請求項3〜7の各記載事項を参照されたい。
【0009】
以下、本発明につき、その実施形態を具体的に示した添付図面を参照して詳細に説明する。
【発明の実施の形態】
【0010】
図面において、1は本発明に係るスクリーン版クリーニング装置の本体であり、該装置本体1はスクリーン印刷機(図示してない)にスクリーンホルダーを介してセットされたスクリーン版Sの下面S1側に昇降可能かつ前後方向に往復移動可能に設けられていて、その前後方向への移動に伴って、該スクリーン版Sのパターン開孔S2の内側面に附着して残留する、半田合金粉末と液状フラックスとを練り合わせてクリーム状にした半田ペースト等の印刷用ペーストの残渣(以下、ペースト残渣という)R1を該スクリーン版下面S1の下方から吸引除去し得るように構成されている。
【0011】
本発明においては、装置本体1は、複数個の吸気装置2を収容配設した横長の中空ハウジングAと、該中空ハウジングA上に着脱自在に固定された、単一または複数の吸気口3並びに該吸気装置2の個数と同数の相互に独立した吸引ノズル部B1、B2、B3を有する吸引ノズルBとからなっており、各吸引ノズル部B1、B2、B3は、各吸気装置2の吸込口2Aにそれぞれ連通されている。図示の例にあっては、小型の高速直流電動機の出力軸に直結した羽根車を有する軸流式の小型吸気装置2が3個前記中空ハウジングA内にその軸線に沿って吸込口2Aを上に、吐出口2Bを下に向けた態様で等間隔に立設されており、前記吸引ノズルBは、該吸気装置2の各吸込口2Aを取り囲む3個の独立した円形の開口4をそれぞれ穿設した中空ハウジングAの平坦な頂板5上に、吸引除去されたペースト残渣R1を捕集するための扁平なシート状のフィルター6を介在させて後述のロック機構Cにより着脱交換自在に固定されている。また、前記電動機は2段変速可能に構成されており、外部に接続したコントローラCにより、必要に応じて回転数を変化させて各吸気装置の吸込風量、従ってまた、吸引力を調整することができるようにされている。
【0012】
前記コントローラCは、図示の例にあっては、図8に示すように電源電池を収容したボックスC1と、電源スイッチC2と、前記3個の吸気装置2の各電動機の回路を開閉すると共に、その回転数をそれぞれ高速と低速との2段に変化させ得る3個の回動操作ノブC3とを備えている。図中、C4は、各吸気装置2の作動ないし停止の状態を表示するパイロットランプである。
【0013】
前記中空ハウジングAは、図示の例にあっては、直方形に形成されていて、その前壁A1、後壁A2、左右両側壁A3、A4には通気孔としての横長の窓孔7がそれぞれ形成されていると共に、その底壁A5には吸気装置2の各吐出口2Bから吐出される温風を排出させる多数の排気口8が形成されており、これにより、作動時における各吸気装置の過度の温度上昇を防止することができるようにしてある。符号9は中空ハウジングA内の各吸気装置2間に縦設した隔壁で、それぞれの発生する熱や回転音等の相互干渉ないし増幅を遮断するために設けたものである。符号Pは各吸気装置2のケーシングの肩部と前記頂板5との間の隙間に充填されたパッキングである。
【0014】
前記吸引ノズルBは、図示の例にあっては、中空ハウジングAの軸線に沿って延在し、かつ前記吸引部B1、B2、B3を画成する2つの隔壁10を吸気口3を閉鎖しない態様で内部に縦設した横長の直方形中空突起11からなっており、その底面に固定された、前記開口4とそれぞれ連通する円形の開口12Aを備えた長方形の取付板12を介して中空ハウジングAの頂板5に前記のように取りつけられている。
【0015】
装置本体1には、吸引ノズルBと一体に移動し、スクリーン版下面S1に附着したペースト残渣R2を摺動除去し得るようにした摺動除去手段が設けられており、図示の例にあっては、当該摺動除去手段はスクリーン版下面S1に当接して摺動し得る前記中空突起11の平坦な頂部11Aと、該頂部11Aの前後両側に形成された削ぎ取りエッジ部11B、11Cとからなっており、スクリーン版下面S1に当接させた状態で摺動させると、その摺動に伴って、該スクリーン版の下面に附着したペースト残渣R2を削ぎ取りエッジ部11B、11Cで削ぎ取るようにして除去することができるように構成されている。
【0016】
前記したロック機構Cは、図1〜4に図示されているように、吸引ノズルBの取付板12、フィルター6及び中空ハウジングAの頂板5の各端部寄りの中央部位にそれぞれ穿設された取付孔13、14、15に、該頂板5上に該フィルター6及び該取付板12を順次重ね合わせた状態において、それぞれ上方から挿通される頭付ねじ16と、前記取付孔13、14、15に挿通された該ねじ16を前記頂板5の各端部の中央部下側において釈放可能に係止する係止手段17とからなっている。各係止手段17は、頂板5の各端部の中央部下面に固定される平面四角形の枠体18と、半径方向の円弧状の切欠溝19を形成したリング20と、一端部にねじ部21をそれぞれ形成した一対のロッド22、22の他端部間に円弧状の係合凹部23Aを有する係合片23を固定してなる摺動部材24と、2個のコイルスプリング25と、把手26と、2個のナット27とからなる組立体であって、前記枠体18に水平に設けた一対の貫通孔18A、18Aに前記摺動部材24の一対のロッド22、22を挿通し、該ロッドを挿通する側から該枠体18の約半分にわたって水平に形成したコ字状の摺動溝18Bに前記摺動部材24の係合片23を挿入し、かつ該係合片を前記枠体18内に嵌装した前記リング20の前記切欠溝19に摺動可能に挿入した後、ねじ21が形成されている前記ロッド22、22の端部を中空ハウジングAの各側壁A3、A4に形成した一対の小径の開口30、30を通して該側壁の外方へ突出させ、その突出部分に前記コイルスプリング25をそれぞれ縮装すると共に、把手26を固定し、かつ前記ロッド22のねじ部21にナット27をそれぞれ螺合させてやることによって組み立てられる。
【0017】
係止手段17が上記のようにして組み立てられると、摺動部材24は前記2個のコイルスプリング25によって外方へ偏倚されており、この状態においては、該摺動部材24の係合片23は、図4に示すように、前記四角形の枠体18の内側に張出していると共に、前記したリング20の切欠溝19に嵌合した状態で該リング20の円形孔20′内に突出している。この状態において、吸引ノズルBを中空ハウジングAに取り付ける際には、該ハウジングの頂板5上にフィルター6及び吸引ノズルBの取付板12を順次積み重ねた状態において、頭付ねじ16を前記した13、14、15に挿通すると共に、把手26を押して摺動部材24をスプリング25の弾性に抗して内方へ摺動させ、頭付ねじ16の中心軸線とリング20の中心軸線とをほぼ一致させた状態において頭付ねじ16のねじ部16′のねじ溝に係合し、該頭付ねじ16を係止するので、吸引ノズルBは極めて簡単に中空ハウジングAに固定される。吸引ノズルBの取付板12の下面には複数個の止めピン28が穿設されている一方、フィルター6及び中空ハウジングAの頂板5にはそれらの止ピン28を圧入するための小孔29が設けられており、吸引ノズルBを中空ハウジングAに取り付ける際に、それら止めピン28をそれらの小孔29にそれぞれ圧入することによって、吸引時にフィルター6に作用する吸引力により該フィルターが変形したりずれたりして空気漏れが生ずることがないようフィルター6を頂板5と取付板12との間に強固に圧着することができるようにされている。
【0018】
上記のようにして中空ハウジングAに固定された吸引ノズルBを取り外すためには、把手26を押して摺動部材24をスプリング25の弾性に抗して内方へ摺動させてやると、その係合片23が頭付ねじ16のねじ溝から外れてその係止を解除するので、頭付ねじ16を上方へ引き抜いてやればよく、これによって吸引ノズルBを極めて容易に取り外すことが可能となる。
【0019】
上述の如く構成されたスクリーン版クリーニング装置は、毎回若しくは複数回のスクリーン印刷工程終了後に印刷によって汚れたスクリーン版を清掃すべく運転されるものであって、スクリーン版Sが図9に示したように広い清掃必要領域Zを有する場合には前記した3個の吸気装置2を全部起動させるものとする。そして、吸引ノズルBの頂部11Aをスクリーン版Sの下面S1に当接させた状態で装置本体1を図5において矢印X方向、すなわち前方へ移動させると、スクリーン版Sの開孔S2の下を通過する際に、前記吸気装置全部の作動によって発生する強力な吸引力により該開孔S2の内側面に附着して残留するペースト残渣R2は吸引ノズルBの吸気口3から前記各吸引部B1、B2、B3内に勢いよく吸い込まれて除去され、吸気装置の吸込口2Aに近接して位置するフィルター6に捕集されると共に、スクリーン版下面S1に附着しているペースト残渣R1は装置本体1の摺動に伴って吸引ノズルBの前側の削ぎ取りエッジ部11Bによって極めて効率よく除去される。この場合、スクリーン版Sのパターン開孔S2の配置状況やそのサイズの大小やペースト残渣R2の性質ないし硬軟等に応じて吸引装置2の各電動機の回転を前記コントローラーCを操作して適宜変速してやることにより、吸引ノズルBに作用する吸引力ないし吸気口3を貫流する吸引流速を適正に調整するができる。
【0020】
図6は、装置本体1を矢印Yの方向、すなわち後方へ移動させた場合におけるペースト残渣R2、R1の除去の様子を示したもので、その動作の内容ないし態様は前記の場合と同様であるのでその説明は省略する。
【0021】
次に、スクリーン版Sの清掃必要領域Zが吸気口3の全長の掃引領域に比較して極めて狭い場合、例えば、図10に示すようにスクリーン版Sのパターン開孔S2がその中央領域に集まっていて、吸引ノズルBの中央の吸引部B2の吸気口3部分による掃引領域内に存在する場合には、3個の吸気装置2全部を起動する必要はなく、該吸引部B2に対応する1つの吸気装置2のみを起動してやればよく、また、清掃必要領域Zが、左方または右方の吸引部B1またはB3の吸気口部分による掃引領域内に存在する場合には、当該吸気部に対応する1つの吸気装置2のみを運転するだけでたりる。
【0022】
図1〜6では吸引ノズルBは一直線状の単一の吸気口3を有するものとして、また、図7では一直線状の2つの吸気口3を有するものとして示したが、吸引ノズルBはそのような形状と異なる形状を有する複数の吸気口を備えたものであってもよく、それを中空ハウジングAに取り付けるための取付板12の形状、寸法等を規格化して数種準備して取り揃えておけば、互換性が付与されるので、必要に応じてそれらのなかから所望のものを選択して使用することが可能となる。この場合、上記したロック機構Cは、上述したように操作が極めて簡単な一種のいわゆるワンタッチ式ロック機構であるから、これを使用すれば、ペースト残渣の吸引で汚れ易い吸引ノズルBやフィルター6の清掃や交換に極めて便利であるばかりでなく、互換性を付与された吸引ノズルの選択的交換作業をする際にも極めて便利である。
【0023】
以上、本発明につきその実施形態を具体的に示した図面を参照して詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で、これに各種の改変を施して実施することができるものである。
【0024】
かようにして、本発明によれば、スクリーン版のパターン開孔の内側面に附着した印刷用ペーストの残渣を極めて効率よく吸引除去することができると共に、吸気装置の動力を無駄なく有効に利用することができ、パターン開孔内の残留残渣に起因するにじみや、かすれ、短絡等のない高精度の印刷の実現及び印刷作業能率の格段の向上に寄与することのできる、構造が比較的簡単で廉価に提供可能なスクリーン印刷機におけるスクリーン版クリーニング装置を得ることができる。
また、本発明によれば、スクリーン版のパターン開孔の内側面に附着した印刷用ペーストの残渣を極めて効率よく吸収除去することができると共に、吸気装置の動力を無駄なく有効に利用することができ、しかも該スクリーン版の下面に附着した印刷用ペーストの残渣をも極めて効率よく摺動除去することができ、パターン開孔内及びスクリーン版下面の残留残渣に起因するにじみや、かすれ、短絡等のない高精度の印刷の実現及び印刷作業能率の格段の向上に寄与することのできる、構造が比較的簡単で廉価に提供可能なクリーニング装置を得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例としてのスクリーン版クリーニング装置本体の縦断正面図である。
【図2】図1に示した装置本体の分解斜視図である。
【図3】吸引ノズルを中空ハウジングに着脱自在に固定するために使用するロック機構の分解斜視図である。
【図4】同上ロック機構の別の分解斜視図である。
【図5】本発明装置の動作を示す一部縦断側面図である。
【図6】本発明の動作を示す別の一部縦断側面図である。
【図7】直線上の2つの吸気口を有する吸引ノズルの平面図である。
【図8】コントローラの斜視図である。
【図9】従来公知の単一の吸引部及び細長い単一の吸気口を有する吸引ノズルを用いて清掃必要領域の広いスクリーン版をクリーニングする状態を示す平面図である。
【図10】本発明の一実施態様における吸引ノズルを用いて清掃必要領域の狭いスクリーン版をクリーニングする状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 装置本体
A 中空ハウジング
B 吸引ノズル
B1〜B3 吸引部
C コントローラ
2 吸気装置
2A 吸気装置の吸気口
3 吸気ノズルの吸気口
S スクリーン版
S1 スクリーン版下面
S2 パターン開孔
R1 スクリーン版の開孔の内側面に附着したペースト残渣
R2 スクリーン版の下面に附着したペースト残渣
4 開口
5 頂板
6 フィルター
7 窓孔
A5 底壁
8 排気口
11 中空突起
11B 削ぎ取りエッジ部
11C 削ぎ取りエッジ部
Claims (7)
- 被印刷物に対しパターン開孔を有するスクリーン版を介して印刷用ペーストを印刷するスクリーン印刷機におけるスクリーン版クリーニング装置であって、スクリーン版の下面側に移動可能に設けられていて、その移動に伴って、該スクリーン版のパターン開孔の内側面に附着した印刷用ペーストの残渣を吸引除去し得るように構成した装置本体を具備するものにおいて、前記装置本体が複数個の吸気装置を収容配設した横長の中空ハウジングと、該吸気装置の個数と同数の相互に独立した吸引部を有すると共に、該各吸引部を前記中空ハウジングの頂板にそれぞれ穿設した各独立の開口を通して前記吸気装置の各吸込口と連通させた態様で前記頂板上に着脱自在に固定した吸引ノズルとからなっていること、及び、前記各吸気装置の動力を各別に制御し得るコントローラを備えていることを特徴とするスクリーン版クリーニング装置。
- 被印刷物に対しパターン開孔を有するスクリーン版を介して印刷用ペーストを印刷するスクリーン印刷機におけるスクリーン版クリーニング装置であって、スクリーン版の下面側に移動可能に設けられていて、その移動に伴って、該スクリーン版のパターン開孔の内側面に附着した印刷用ペーストの残渣を吸引除去し得るように構成した装置本体を具備するものにおいて、前記装置本体が複数個の吸気装置を収容配設した横長の中空ハウジングと、該吸気装置の個数と同数の相互に独立した吸引部を有すると共に、該各吸引ノズル部を前記中空ハウジングの頂板にそれぞれ穿設した各独立の開口を通して前記吸気装置の各吸込口と連通させた態様で前記頂板上に着脱自在に固定した吸引ノズルとからなっていること、前記各吸気装置の動力を各別に制御し得るコントローラを備えていること、及び、前記装置本体を移動させると、その移動に伴って前記スクリーン版の下面に摺接して該下面に附着した印刷用ペーストの残渣を摺動除去し得るようにした摺動除去手段を備えていることを特徴とするスクリーン版クリーニング装置。
- 前記中空ハウジングが直方形に形成されていて、少なくともその前後両壁には通気孔としての横長の窓孔が、その底壁には前記吸気装置の各吐出口から吐出される空気を排出させる多数の排気口がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1、又は2に記載のスクリーン版クリーニング装置。
- 請求項1から3までのいずれか1項に記載のスクリーン版クリーニング装置において、前記吸引ノズルが前記中空ハウジングの軸線に沿って延在する中空突起からなっていること、及び、前記各吸引ノズル部にはスクリーン版下面に向けて開口する単一または複数個の吸気口が形成されていることを特徴とするスクリーン版クリーニング装置。
- 請求項4に記載のスクリーン版クリーニング装置において、スクリーン版下面に附着した前記残渣の摺動除去手段が該スクリーン版下面に当接し得る前記中空突起の頂部と該頂部の前後両側に形成された削ぎ取りエッジ部とからなっていることを特徴とするスクリーン版クリーニング装置。
- 請求項1から5までのいずれか1項に記載のスクリーン版クリーニング装置において、前記吸引ノズルと互換可能に構成された1個または複数個の吸引ノズルをオプションとして備えていることを特徴とするスクリーン版クリーニング装置。
- 印刷用ペーストが半田合金粉末と液状フラックスとを練り合わせてクリーム状にした半田ペーストであることを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載のスクリーン版クリーニング装置。
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