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JP4508676B2 - ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、1ラインに配列された発光素子を階調制御することにより、自然画の印字を可能とするラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置に関するものである。
1ラインに多数の発光素子を設けたラインヘッドを露光手段として用いる画像形成装置が開発されている。特許文献1には、プリンタヘッドに1ラインのLED素子を配列し、当該LED素子を相互に隣接するn個の画素を1ブロックとしてm個に分割する例が記載されている。各ブロックの画素をm本の共通配線によりブロック毎に共通に配線し、各ブロックより1画素づつ選択して、n本のマトリクス配線により異なるブロック間で共通に配線している。このような構成とすることにより、一定時間平均でみたLED素子の発光強度を高めている。
特開平11―274569号公報
前記特許文献1に記載の技術は、文字データに対応するものであり、発光素子に階調データを供給していないので、画像形成に制約があり、自然画を印字することができない、という問題があった。
本発明は従来技術のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、1ラインに配列された発光素子を階調制御することにより、自然画の印字を可能とするラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成する本発明のラインヘッドは、1ラインに複数の発光素子を配列した発光素子ラインの前記各発光素子が並列に接続される正負の電源線と、
前記正の電源線と各発光素子間に接続され、前記各発光素子を制御する複数のドライバトランジスタと、
前記各ドライバトランジスタを制御する複数の制御トランジスタと、
前記各制御トランジスタに接続され、前記発光素子にデータ信号を供給する信号線と、
当該発光素子ラインの発光素子を複数個ずつ区分して複数の大ブロックを形成し、前記大ブロックを順次選択する第1の選択手段と、
前記各大ブロックを複数の小ブロックに区分し、前記第1の選択手段で選択された大ブロック内の前記小ブロックを順次選択する第2の選択手段と、
前記第2の選択手段に信号を供給する外部制御線と、
を備え、
前記データ信号を供給する信号線から濃淡データを時間データに変換した画像データを供給して、前記第1および第2の各選択手段で選択された小ブロックの各発光素子を階調制御することを特徴とする。このため、発光素子は小ブロック単位で階調制御されるので、自然画の印字にもきめ細かく対応することができる。また、外部信号で制御される小ブロック選択手段を有しているので、個別の発光素子の点灯動作を迅速に行える。
また、本発明は、前記発光素子ラインの発光素子をn個ずつ区分してm個の大ブロックを形成し、各大ブロックはu個の小ブロック(n、m、uは2以上の整数)を有していることを特徴とする。このように、各大ブロックはu個の小ブロックに区分されており、小ブロックを選択して当該小ブロックに配列された発光素子を点灯させている。このため、各発光素子に配線されるデータ線の配線が簡素化される。

また、本発明は、前記発光素子ラインを副走査方向に複数ライン形成したことを特徴とする。このため、予め予備ラインを形成しておき、点灯動作している発光素子ラインの発光素子に異常が発生した場合でも迅速に対応できる。また、多重露光にも対応できる。
また、本発明は、前記複数ラインの発光素子ラインの中で、点灯動作させる発光素子ラインを選択する切り替え手段を設けたことを特徴とする。このため、点灯動作中に輝度が低下した場合には、発光素子ラインを切り替えて交互に点灯動作させて使用することができるので、発光素子の寿命を延長させることが可能となる。
また、本発明は、前記ブロックの選択手段をシフトレジスタで構成したことを特徴とする。このため、パルス駆動の簡単な構成でブロック選択を行うことができる。
また、本発明は、前記第2の選択手段をスイッチトランジスタを用いたデコーダで構成したことを特徴とする。このため、スイッチトランジスタをTFTを用いて発光素子と同じ基板上に形成できるので、ラインヘッドの構成を簡略にできる。
また、本発明は、前記各ブロックに配列された発光素子を、個別に選択して点灯させる制御手段を設けたことを特徴とする。このため、1ラインの発光素子ラインに配列された個別の発光素子の点灯、非点灯の制御を簡単に行うことができる。また、1ラインの発光素子ラインに配列された発光素子を、必要に応じてブロック単位かつ当該ブロック内で個別に制御することができる。また、個別の発光素子の点灯時間を任意に設定することができる。
また、本発明は、前記発光素子を有機EL素子、またはLEDで構成したことを特徴とする。有機EL素子は静的な制御が可能であるので制御系を簡略化でき、ドット対応で有機EL素子を配置して精細な画像制御が行える。また、LEDで構成した場合には発光素子の製造が簡単になる。
本発明の画像形成装置は、制御部に、1ドット毎の階調データの集合からなる濃淡データで形成される画像データをラインヘッドに送信する形式に変換する手段を備え、前記変換された画像データを、前記いずれかに記載のラインヘッドに配列された発光素子に供給することを特徴とする。このため、濃淡データで形成される画像データを時間データに変換することにより発光素子の発光時間の長さを変えて階調制御することができる。
また、本発明は、前記制御部は、前記1ドット毎の階調データの集合からなる濃淡データで形成される画像データをスクリーン処理する手段と、各色の画像形成ステーションに対応した色のデータに分解する手段とを具備することを特徴とする。このように、画像データをスクリーン処理、色変換処理を経てラインヘッドに送信する形式に変換しているので、最適なデータを発光素子に供給することができる。
また、本発明は、像担持体の周囲に帯電手段と、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のラインヘッドと、現像手段と、転写手段との各画像形成用ユニットを配した画像形成ステーションを少なくとも2つ以上設け、転写媒体が各ステーションを通過することにより、タンデム方式で画像形成を行うことを特徴とする。このため、タンデム方式の画像形成装置において、ブロック単位で発光素子を階調制御することにより自然画の印字に対応することができる。
また、本発明は、静電潜像を担持可能に構成された像担持体と、ロータリ現像ユニットと、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のラインヘッドとを備え、前記ロータリ現像ユニットは、複数のトナーカートリッジに収納されたトナーをその表面に担持するとともに、所定の回転方向に回転することによって異なる色のトナーを順次前記像担持体との対向位置に搬送し、前記像担持体と前記ロータリ現像ユニットとの間に現像バイアスを印加して、前記トナーを前記ロータリ現像ユニットから前記像担持体に移動させることで、前記静電潜像を顕像化してトナー像を形成することを特徴とする。このため、ロータリ現像ユニットを備えた画像形成装置において、ブロック単位で発光素子を階調制御することにより自然画の印字に対応することができる。
また、本発明は、中間転写部材を備えたことを特徴とする。このため、中間転写部材を備えた画像形成装置において、ブロック単位で発光素子を階調制御することにより自然画の印字に対応することができる。
以下、図を参照して本発明を説明する。図2は、本発明における画像データの例を示す説明図である。図2は、ホストコンピュータなどの外部機器で作成される画像データの例を示している。図2において、印字画像の、主走査方向Yの画素数をξとし、副走査方向Xの画素数をζとする。Zは紙送り方向とする。
外部機器により、1つの印字画像に対し、主走査方向にξ列、副走査方向にζ行の行列状の画像濃淡データが形成される。これらの濃淡データは、allを印字紙面の左上端の画素濃度、aijを左からi番目、上からj番目の画素濃度、aξζを右下端の画素濃度を表すものとする。本発明においては、画像データの主走査方向の配列を列、副走査方向の配列を行と表示する。
ここで、ある行にかかる主走査期間tHを、k個の複数の小主走査期間tHsに分ける。更に、各小主走査期間tHsをmx個のブロック小主走査期間tHsbに分ける。ここで、kは表現する濃淡階調数以上、mは正整数nとの積が、nm≧ξを満たす整数、更に、j列のデータをaブロックの第bデータとする。但し、j−1=amx+b、とする。
図3は、画像データの具体例を示す説明図である。主走査方向の画素数を、ξ=5012pixelとした場合に、n=128bitとし、m=40個のブロックに分ける。この場合に、5012=128bit×39+20bit×lとなる。従って、例えば、128列目の濃淡データは、0ブロックの第127データとなる。また、小主走査期間tHsを10μSとする。ブロック小主走査期間mxは40であるから、ブロック小主走査期間tHsbは、10/40=0.25μSとなる。また、主走査期間tHは、小主走査期間kを20とすると小主走査期間tHsの20倍の200μSとなる。
ここで、本発明のデータ変換部は、対象とする画像データ、すなわち図2に示した濃淡データが、どの行の主走査期間であるか、どの小主走査期間であるか、どのブロック小主走査期間であるかを認識する。このような認識手段は、例えば、適当なカウンタ回路を組み合わせて画素数をカウントすることにより容易に実現出来る。次に、前記各期間を認識する手段を用いて、濃淡データを当該濃度に応じた時間データに変換する。
前記した、濃淡データを時間データに変換する第1の例について説明する。任意の画素の濃淡データaijは、次のように変換される。主走査期間がi行目で、任意のブロック小主走査期間のデータとして、濃淡データaijの値>小主走査期間の値、の場合にオンデータ(1)とし、その他の場合にはオフデータ(0)に変換する。なお、小主走査期間の値は、この例では、前記k個に区分された複数の小主走査期間において何番目の値に相当するかの数値、すなわち、1〜kの整数となる。
このような時間データへの変換は、濃淡データaijの値>(全小主走査期間一小主走査期間)の値の場合にオンデ−タとし、その他の場合にはオフデータに変換しても良い。この場合には、全小主走査期間一小主走査期間値は、kから小主走査期間の順番の数値を減算した数値となる。前者は主走査期間の早い時間に点灯し、後者は後半に点灯する。
更に、(濃淡データaijの値/2)>{(全小主走査期間一小主走査期間)/2}、又は、(濃淡データaijの値/2)>(小主走査期間の値/2)の場合にオンデータとし、その他の場合にはオフデータに変換しても良い。このような(1/2)で除算する処理を行うことにより、主走査期間の中程で点灯させることができる。
前記のような処理とは逆に、主走査期間の中程で非点灯とさせる条件設定も同様に可能である。これらの条件は総ての画素について必ずしも同じにする必要はなく、例えば隣接する画素で異ならせても良い。また、これらの条件設定は、印字画像によって異ならせても良い。例えば、線画等であれば、同一条件の方が好ましく、自然画の場合には異ならせた方が良い場合がある。更に、多色印刷で複数本の画素を使用する場合には、色毎に設定を変えても良い。このように、これらの印字条件は適宜設定可能である。
図1は、本発明のラインヘッド10の例を示す説明図である。1ラインの発光素子ライン1には、主走査方向Yに沿って複数個の発光素子Eaが配列されている。発光素子Eaは、有機ELやLEDが用いられる。発光素子はn個ずつまとめられてE1〜Emのm個の大ブロックに区分される。この例では、各大ブロックに8個(n=8)の発光素子が配列されている。また、各大ブロックはp個ずつの発光素子を有するu個の小ブロックに区分されている。
図1の例では、小ブロックはp=4の発光素子で形成されており、小ブロックの数はu=2である。大ブロックE1は発光素子4個づつのf1、f2の2個の小ブロックを有している。以下各大ブロックE2、E3・・・は、g1とg2、h1とh2・・・の小ブロックを有している。大ブロックの数は、例えばm=40としている。大ブロックの数m、各大ブロックが有する小ブロック数n、小ブロックの発光素子数pは、それぞれ任意の数とすることができる。
各大ブロックは、後述するようにシフトレジスタ回路の出力信号により選択される。また、選択された大ブロック内の小ブロックは、TFTトランジスタを用いたデコーダにより選択される。このようにして選択された発光素子に対して、前記のように濃淡データを時間データに変換したデータ信号が供給され、各発光素子の発光時間が制御される。このため、印字画像の階調制御が可能となり、自然画の印字を高画質で実現できる。なお、大ブロックと小ブロックの制御については、図7、図8により説明する。
本発明においては、ホストコンピュータから画像形成装置に送られてきた画像データは、画像処理手段を介して記憶手段に記憶される。この画像データのデータ構造は、1ドット毎にRGB各色の階調データの集合となっている。記憶手段に記憶された画像データについて、所定の画像処理を施してラインヘッドに転送している。
図4は、本発明による前記画像データのラインヘッドへの転送例を示すフローチャートである。図4において、処理プログラムをスタートさせる(ステップS1)。次に、スクリーン処理を行う(ステップS2)。スクリーン処理は、画像形成装置のプロセス条件とのマッチングを取り、階調再現性を確保することを目的として行われる。スクリーンの種類としては、万線パタ−ン、誤差拡散パターン、網点パターン等が知られているが、通常はこれらを組み合わせて用いられる。この処理によるデータ構造は、前記記憶手段に記憶されているデータ構造と同様に、1ドット毎にRGB各色の階調データの集合となっている。
続いて、色変換処理を行う(ステップS3)。この処理は、スクリーン処理された画像データを、各画像形成ステーションに対応した色に分解したデータに変換するものである。データ構造は、1ドット毎の階調データの集合になる。次に、色変換処理されたデータに対してラインヘッド送信用データへの変換処理を行い(ステップS4)、ラインヘッドへデータを転送し(ステップS5)、処理プログラムを終了する(ステップS6)。
図5は、画像データの例を示す説明図である。(a)は、ホストコンピュータから画像形成装置に送られて来た元の画像データを示している。(b)はスクリーン処理後の画像を示す。(c)は、スクリーン処理された画像データを、各画像形成ステーションに対応した色に分解したデータを示している。
色分解データはこの例では、C1aはイエロー、C2aはマゼンタ、C3aはシアン、C4aはブラックの各画像形成ステーションに設定するデータを示している。(d)は、色分解された階調データをラインヘッドヘ送る形式に変換したデータを示す。このデータ構造は、オン(1)、オフ(0)に2値化されている。d1、d2、d3・・・はそれぞれ画像1ラインのデータを示している。例えば、画像1ラインのデータd1はda〜dn行で形成されており、上の行から順次ラインヘッドに送信することにより、各発光素子の発光時間を制御する。
図6は、本発明の実施形態を示すブロック図である。画像形成装置に設けられている制御部20には、CPU、画像処理部などで構成されるデータ処理手段21、および記憶手段22が設けられている。また、ラインヘッドには、イエローの発光素子ライン23、マゼンタの発光素子ライン24、シアンの発光素子ライン25、ブラックの発光素子ライン26が設けられている。
データ処理手段21は、前記のようにホストコンピュータ27から画像形成装置に送信され、記憶手段に記憶されている元の画像データを読み出して、図4、図5で説明したような処理を行う。すなわち、スクリーン処理、色変換処理、ラインヘッドへの送信用データの変換処理を行う。このようにして、図5(d)のように濃淡データを時間データに変換したデータを各色の発光素子ライン23〜26に供給し、発光素子の階調制御を行う。このように、画像データをスクリーン処理、色変換処理を経てラインヘッドに送信する形式に変換しているので、最適なデータを発光素子に供給することができる。
図7は、本発明の一例を示す回路図である。図7において、ラインヘッド10aには、発光素子ライン1が設けられている。発光素子ライン1は、図1に示したように大ブロックE1〜E3に区分され、各大ブロックはf1とf2・・・のように小ブロックに区分されている。発光素子ライン1には、例えばEL素子やLEDを用いた発光素子D1〜D24が配列されている。
有機EL素子は静的な制御が可能であるので制御系を簡略化でき、各ドット単位で設けられるので画像制御を精細に行うことができる。また、LEDで構成した場合には発光素子の製造が簡単になる。4は正の電圧VDDが印加される電源線、5は負の電圧GNDが印加される電源線である。正の電源線4は、発光素子ライン1における各発光素子のアノードに共通して接続されている。また、負の電源線5は発光素子ライン1における各発光素子のカソードに接続されている。発光素子ライン1の各発光素子D0〜D24は、正の電圧VDDが印加される電源線4と負の電源線5間に並列に接続されている。
図7の11、12、13は、発光素子D1〜D24を大ブロック単位で選択するためのシフトレジスタ回路である。SDは信号線17よりシフトレジスタ11のデータ端子に入力されるスタートパルス、CLKは信号線18より各シフトレジスタ回路11〜13に入力されるクロック信号である。7は各発光素子にデータ信号Dat0〜Dat3を供給する信号線、Tr2は各発光素子のアノード側に接続されるドライバトランジスタ、Tr1はドライブトランジスタTr2のゲートにソースが接続される制御トランジスタである。制御トランジスタTr1、ドライブトランジスタTr2は、例えばFET(Field Effect Transistor、電界効果トランジスタ)により形成される。
14は、TFTのスイッチトランジスタTr3が設けられているデコーダで、シフトレジスタ回路11〜13で選択された大ブロックの中の小ブロックを選択する、小ブロック選択手段として機能する。8、9は、小ブロック選択信号SEL0、SEL1が入力される信号線である。この小ブロック選択信号SEL0、SEL1は、外部制御線である信号線8、9から供給される。このため、例えば、シフトレジスタ回路11〜13に供給されるクロック信号CLKよりも早いクロック信号を用いることができる。信号線8は、大ブロックの中で一方の小ブロックに設けられている各スイッチトランジスタTr3のゲートに接続される。また、信号線9は大ブロックの中で他方の小ブロックに設けられている各スイッチトランジスタTr3のゲートに接続される。
デコーダ14に設けられているスイッチトランジスタTr3は、各々のドレインがシフトレジスタ回路11〜13の出力信号が供給される信号線C1a〜C3aに接続される。また、各々のソースが各制御トランジスタTr1のゲートに接続される。図7の例では、シフトレジスタ回路11にスタート信号を入力し、逐次クロック信号(CLK)でシフトレジスタ回路を転送させることにより、各大ブロックE1〜E3を順次選択する。デコーダ14のスイッチトランジスタTr3をTFTを用いて発光素子と同じ基板上に形成した場合には、ラインヘッドのスペースの有効利用が図れ、ラインヘッドの構成を簡略にできる。
シフトレジスタ回路11の出力端子から出力される出力信号C1は、信号線C1aを介してデコーダ14のスイッチトランジスタTr3に供給され、大ブロックE1を選択する。同様に、シフトレジスタ回路12の出力端子から出力される出力信号C2は、デコーダ14を介して大ブロックE2を選択し、シフトレジスタ回路13の出力端子から出力される出力信号C3は、デコーダ14を介して大ブロックE3を選択する。すなわち、シフトレジスタ回路11〜13は、発光素子ラインに配列された発光素子の大ブロック選択手段(第1の選択手段)として機能する。
このように、図7の例では、大ブロックとして選択された発光素子の中で、小ブロックを形成する発光素子を、デコーダ14により更に選択している。デコーダ14は、第2の選択手段として機能する。この際に、動作速度が速い信号をラインヘッドの外部で形成してデコーダ14に供給しているので、選択された小ブロック内の発光素子の点灯動作を迅速に行うことが可能となる。
図7において、それぞれのシフトレジスタ回路11〜13出力信号C1〜C3がHレベルのときで、小ブロック選択信号SEL0またはSEL1がHレベルとする。このときに、当該小ブロックの発光素子を制御する各制御トランジスタTr1のゲートに、データ線7のデータ信号Dat0〜Dat3信号を印加する。このように、図7の例ではシフトレジスタ回路を用いているので、パルス駆動の簡単な構成で大ブロックの選択を行うことができる。
次に、データ線7のデータ信号Dat0〜Dat3について説明する。このデータ信号は、各制御トランジスタTr1のドレインに供給される。したがって、前記大ブロック選択信号および小ブロック選択信号で選択された発光素子の制御トランジスタTr1に、データ信号Dat0〜Dat3が供給されると、当該制御トランジスタTr1に接続されたドライブトランジスタTr2が導通して該当する発光素子が動作する。
例えば大ブロックE1内の小ブロックf1については、データ信号Dat0〜Dat3はそれぞれ発光素子D1〜D4を制御する制御トランジスタTr1に供給される。すなわち、データ信号Dat0〜Dat3は、同一小ブロック内の個別の発光素子を選択する選択信号として作用する。このように、本発明のラインヘッドにおいては、個別の発光素子を大ブロックと小ブロックの2段階で選択して点灯動作させることができる。なお、データ信号Dat0〜Dat3は、前記のように濃淡データが時間データに変換されて各発光素子に供給される。このため、階調制御が可能となり種々の画像形成が可能となる。なお、各発光素子は、各制御トランジスタTr1により個別に点灯、非点灯が制御され、点灯時間も任意に設定できる。
次に、図8のタイミングチャートを参照して、図7に示された各発光素子の具体的な動作について説明する。図7の各発光素子に接続される正負の電源線4−5間には直流電圧が印加されているものとする。図7に示された図示番号11〜13で構成される一連のシフトレジスタ回路において、左端のシフトレジスタ回路11のデータ端子にスタートパルスSDを入力する。次に、クロックパルスCLKが各シフトレジスタ回路11〜13に入力される。
クロックパルスCLKがHレベルとなるタイミングで大ブロック選択信号C1、C2・・・がHレベルとなる。また、大ブロック選択信号C1、C2・・・がHレベルとなるタイミングで、小ブロック選択信号の一方、例えばSEL0がHレベルとなる。この際に、他方の小ブロック選択信号SEL1はLレベルである。一方の小ブロック選択信号のSEL0がHレベルからLレベルに反転すると、他方の小ブロック選択信号SEL1はLレベルからHレベルに反転する。
各発光素子の点灯データ(データ信号)Dat0〜Dat3は、小ブロック選択信号SEL0、またはSEL1のHレベルとLレベルの反転タイミングに同期をとって供給されている。図8の例で、大ブロック信号C1が出力され、小ブロック選択信号SEL0がHレベルのときには、点灯データDat1〜Dat3により、発光素子D1〜D4が点灯する。また、大ブロック信号C1が出力され、小ブロック選択信号SEL1がHレベルのときには、点灯データDat1〜Dat3により、発光素子D5〜D8が点灯する。図8では、大ブロック信号C2が出力され、小ブロック選択信号SEL0がHレベルのときに発光素子D9〜D12が点灯する例を示している。
このように、本発明においては、2本の信号線から小ブロック選択信号SEL0、SEL1を供給しているので、各大ブロック内の発光素子に対するデータ線の本数を低減できる。例えば、図7の例では各大ブロック内の発光素子に対するデータ線は、本来8個の発光素子にそれぞれ必要なので、8本必要となる。これに対して、本発明においては、データ線は4本となるので半減している。各大ブロック内の発光素子数が増加した場合、例えば100個の発光素子が配列されている場合には、本発明の構成によると、データ線は50本ですむ。すなわち、大ブロック内に配列された発光素子数の半分のデータ線を配線すれば良いので、配線数を大幅に減少させることが可能となる。
図9は、本発明の他の実施形態を示す回路図である。図7に対応するところには同じ符号を付している。図9の例では回路構成を工夫することで、小ブロック選択信号を供給する信号線を1本に減少させている。図9において、デコーダ回路14の図示左半分の小ブロックを選択するスイッチトランジスタTr3をNチャンネルで形成し、右半分の小ブロックを選択するスイッチトランジスタTr3をPchとしている。このため、1本の信号線8で供給される信号SEL0のみで、相補的に両方の小ブロックを選択出来る。
本発明において、各大ブロック中の小ブロック数は2個でなくともよく、任意の数で構成することができる。図1の例で、大ブロックを12個の発光素子で形成し、小ブロックに各3個の発光素子を配列すると、大ブロック内の小ブロック数は4となる。この場合には、小ブロック選択信号を供給する信号線は4本になる。ある小ブロック選択信号がHレベルのときに、他の3個の小ブロック選択信号はLレベルとする。4本の信号線の小ブロック選択信号を順次Hレベルとしていくことにより、選択された大ブロック内の4個の小ブロックを選択できる。
小ブロック内の発光素子数は3となるので、各発光素子に配線されるデータ線は3本となる。したがって、大ブロック内の個別の各発光素子を点灯させるために必要な配線数は7本となる。このため、大ブロック内の個別の各発光素子を点灯させる際に12本の配線が必要な構成に比較して、この例の場合にも配線数を減少させることができる。
図10は、本発明の他の実施形態を示す説明図である。図10の例では、各色対応のラインヘッド10bにそれぞれ複数ラインの発光素子ライン1a〜1dを配列している。発光素子ライン1b〜1dは予備ラインとして予めラインヘッドに形成される。すなわち、図10の例では、発光素子ライン1bは予備動作用の発光素子ラインとして形成されており通常は使用されない。通常の印字処理で使用される通常動作用の発光素子ライン1aのいずれかの発光素子Eaが故障した場合には、詳細を後述する切り替え手段により予備動作用の発光素子ライン1bを使用する。発光素子ライン1c、1dは、例えば多重露光を行う場合に使用することができる。
本発明のラインヘッドにおいては、予備動作用として設けられる発光素子ラインは1ラインのみに限定されるものではない。発光素子ライン1cを発光素子ライン1dの予備動作用として形成することもできる。また、図11の例では発光素子ラインを副走査方向に4ライン形成しているが、発光素子ラインを2列形成し、一方の1ラインを通常動作用の発光素子ライン、他方の1ラインを予備動作用の発光素子ラインとして切り替えて使用する構成とすることもできる。なお、多重露光用のラインヘッドにおいては、通常動作用の発光素子ラインは任意数のラインを形成することができる。
このように、本発明においては、ラインヘッドの副走査方向に2ライン以上の複数ラインの発光素子ラインを設け、その中の少なくとも1ラインを予備動作用の発光素子ラインとして形成することができる。その形態は、前記のように、2ラインの発光素子ラインを通常動作用の発光素子ラインと予備動作用の発光素子ラインに区分して形成する場合、3ライン以上の複数ラインで発光素子ラインを形成し、その中の少なくとも1ラインを予備動作用の発光素子ラインとして使用する場合が含まれる。後者の場合には、予備動作用の発光素子ラインは2ライン以上形成することもできる。
図11は、ラインヘッドに複数の発光素子ラインを形成した場合における他の実施形態の例を示す回路図である。図11の例では、主走査方向に複数ライン配列された発光素子ライン1と2を切り替えスイッチ3により切り替えて使用するものである。図11の例は、各発光素子ライン1、2の発光素子に接続される負の電源線5、6側、すなわち、発光素子のカソード側で切り替えを行うものである。
各発光素子ライン1、2の発光素子は、図1に示したように大ブロックに区分され、各大ブロックは小ブロックに区分されている。なお、図11において、大ブロックを選択するシフトレジスタ回路11〜13を発光素子ライン1、2、制御トランジスタTr1、ドライブトランジスタTr2と共に同一基板に形成することができる。この場合にはラインヘッドをコンパクトに構成することができる。
図12は、本発明に係る他の実施形態の例を示す回路図である。この例でも、図11と同様に各発光素子ライン1、2の発光素子は、大ブロックに区分され、各大ブロックは小ブロックに区分されている。図12において、Tr3、Tr4は発光素子ライン1、2に共通のドライブトランジスタTr2に直列に接続される、発光素子ラインの切り替え用トランジスタである。8、9は、発光素子ラインのセレクト信号Sel1、Sel2が供給される信号線である。INVはセレクト信号Sel1を反転したSel2を出力するインバータであり、信号線9に供給する。ここで、セレクト信号Sel1を反転したSel2を外部から供給することも可能であり、この場合インバータは不要となる。
図12の例では、正の電源線4は発光素子ライン1、2における各発光素子のアノードに共通して接続されている。また、負の電源線5は発光素子ライン1における各発光素子のカソードに接続されており、負の電源線6は発光素子ライン2における各発光素子のカソードに接続されている。各発光素子は、負の電源線5、6に共通の電位で接続された状態を保持する。
信号線8から、発光素子ラインを切り替えるために、切り替え用のトランジスタTr3のゲートにセレクト信号Sel1が供給されると、発光素子ライン1の各発光素子が点灯する。この際に、信号線9からはセレクト信号Sel2が供給されないので、発光素子ライン2の発光素子は点灯しない。信号線8のセレクト信号Sel1を停止し、信号線9からセレクト信号Sel2が供給されると、発光素子ライン1の発光素子は消灯し、発光素子ライン2の発光素子が点灯する。
このように、図12の例ではトランジスタTr3、Tr4を動作させることにより、各発光素子ライン1、2のアノード側で切り替え制御を行うものである。すなわち、セレクト信号Sel1、Sel2が供給されるトランジスタTr3、Tr4は発光素子ラインを切り替える第1の制御手段として作用する。なお、セレクト信号Sel2をセレクト信号Sel1の反転信号として形成することもできる。
上記のように図12の例では、発光素子ラインを切り替える第1の制御手段をトランジスタTr3、Tr4で構成している。このため、切り替え動作を迅速に、また、機械的スイッチと比較して発光素子ラインの切り替えの信頼性を高めることができる。なお、発光素子を有機EL素子で、切り替え用のトランジスタTr3、Tr4をTFT(Thin Film Transistor)で形成する場合には、ラインヘッドに切り替え用のトランジスタと発光素子とを同じ製造技術を用いて作製できるので、製造コストを低減することができる。
上記の説明は、モノクロプリンタのような画像形成装置に使用されるラインヘッドを対象としている。しかしながら、本発明においては、4サイクルカラープリンタや、タンデム方式のカラープリンタにも当該ラインヘッドは当然適用されるものである。これらのカラープリンタにおいては、本発明の構成とすることにより、発光素子の階調制御が可能なラインヘッドを構成することができる。
図13は、発光素子として有機ELを用いた画像形成装置の一例を示す縦断側面図である。この画像形成装置は、同様な構成の4個の有機ELアレイラインヘッド101K、101C、101M、101Yを、対応する同様な構成である4個の感光体ドラム(像担持体)41K、41C、41M、41Yの露光位置にそれぞれ配置したものであり、タンデム方式の画像形成装置として構成されている。
図13に示すように、この画像形成装置は、駆動ローラ51と従動ローラ52とテンションローラ53が設けられており、テンションローラ53によりテンションを加えて張架されて、図示矢印方向(反時計方向)へ循環駆動される中間転写ベルト50を備えている。この中間転写ベルト50に対して所定間隔で配置された4個の像担持体としての外周面に感光層を有する感光体41K、41C、41M、41Yが配置される。
前記符号の後に付加されたK、C、M、Yはそれぞれ黒、シアン、マゼンタ、イエローを意味し、それぞれ黒、シアン、マゼンタ、イエロー用の感光体であることを示す。他の部材についても同様である。感光体41K、41C、41M、41Yは、中間転写ベルト50の駆動と同期して図示矢印方向(時計方向)へ回転駆動される。
各感光体41(K、C、M、Y)の周囲には、それぞれ感光体41(K、C、M、Y)の外周面を一様に帯電させる帯電手段(コロナ帯電器)42(K、C、M、Y)と、この帯電手段42(K、C、M、Y)により一様に帯電させられた外周面を感光体41(K、C、M、Y)の回転に同期して順次ライン走査する本発明の上記のような有機ELアレイラインヘッド101(K、C、M、Y)が設けられている。
また、この有機ELアレイラインヘッド101(K、C、M、Y)で形成された静電潜像に現像剤であるトナーを付与して可視像(トナー像)とする現像装置44(K、C、M、Y)と、この現像装置44(K、C、M、Y)で現像されたトナー像を一次転写対象である中間転写ベルト50に順次転写する転写手段としての一次転写ローラ45(K、C、M、Y)と、転写された後に感光体41(K、C、M、Y)の表面に残留しているトナーを除去するクリーニング手段としてのクリーニング装置46(K、C、M、Y)とを有している。
ここで、各有機ELアレイラインヘッド101(K、C、M、Y)は、有機ELアレイ露光ヘッド101(K、C、M、Y)のアレイ方向が感光体ドラム41(K、C、M、Y)の母線に沿うように設置される。そして、各有機ELアレイラインヘッド101(K、C、M、Y)の発光エネルギーピーク波長と、感光体41(K、C、M、Y)の感度ピーク波長とは略一致するように設定されている。
現像装置44(K、C、M、Y)は、例えば、現像剤として非磁性一成分トナーを用いるもので、その一成分現像剤を例えば供給ローラで現像ローラへ搬送し、現像ローラ表面に付着した現像剤の膜厚を規制ブレードで規制し、その現像ローラを感光体41(K、C、M、Y)に接触あるいは押厚させることにより、感光体41(K、C、M、Y)の電位レベルに応じて現像剤を付着させることによりトナー像として現像するものである。
このような4色の単色トナー像形成ステーションにより形成された黒、シアン、マゼンタ、イエローの各トナー像は、一次転写ローラ45(K、C、M、Y)に印加される一次転写バイアスにより中間転写ベルト50上に順次一次転写され、中間転写ベルト50上で順次重ね合わされてフルカラーとなったトナー像は、二次転写ローラ66において用紙等の記録媒体Pに二次転写され、定着部である定着ローラ対61を通ることで記録媒体P上に定着され、排紙ローラ対62によって、装置上部に形成された排紙トレイ68上へ排出される。
なお、図13中、63は多数枚の記録媒体Pが積層保持されている給紙カセット、64は給紙カセット63から記録媒体Pを一枚ずつ給送するピックアップローラ、65は二次転写ローラ66の二次転写部への記録媒体Pの供給タイミングを規定するゲートローラ対、66は中間転写ベルト50との間で二次転写部を形成する二次転写手段としての二次転写ローラ、67は二次転写後に中間転写ベルト50の表面に残留しているトナーを除去するクリーニング手段としてのクリーニングブレードである。
このように、図13の画像形成装置は、書き込み手段として有機ELアレイを用いているので、レーザ走査光学系を用いた場合よりも、装置の小型化を図ることができる。また、タンデム方式の画像形成装置において、選択された大ブロック内の小ブロック単位で発光素子を階調制御することにより、自然画の印字に対応することができる。
次に、本発明に係る画像形成装置に係る他の実施の形態について説明する。図14は、画像形成装置の縦断側面図である。図14において、画像形成装置160には主要構成部材として、ロータリ構成の現像装置161、像担持体として機能する感光体ドラム165、有機ELアレイが設けられている像書込手段(ラインヘッド)167、中間転写ベルト169、用紙搬送路174、定着器の加熱ローラ172、給紙トレイ178が設けられている。
現像装置161は、現像ロータリ161aが軸161bを中心として矢視A方向に回転する。現像ロータリ161aの内部は4分割されており、それぞれイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色の像形成ユニットが設けられている。162a〜162dは、前記4色の各像形成ユニットに配置されており、矢視B方向に回転する現像ローラ、163a〜163dは、矢視C方向に回転するトナ−供給ローラである。また、164a〜164dはトナーを所定の厚さに規制する規制ブレードである。
165は、前記のように像担持体として機能する感光体ドラム、166は一次転写部材、168は帯電器、167は像書込手段で有機ELアレイが設けられている。感光体ドラム165は、図示を省略した駆動モータ、例えばステップモータにより現像ローラ162aとは逆方向の矢視D方向に駆動される。
中間転写ベルト169は、従動ローラ170bと駆動ローラ170a間に張架されており、駆動ローラ170aが前記感光体ドラム165の駆動モータに連結されて、中間転写ベルトに動力を伝達している。当該駆動モータの駆動により、中間転写ベルト169の駆動ローラ170aは感光体ドラム165とは逆方向の矢視E方向に回動される。
用紙搬送路174には、複数の搬送ローラと排紙ローラ対176などが設けられており、用紙を搬送する。中間転写ベルト169に担持されている片面の画像(トナー像)が、二次転写ローラ171の位置で用紙の片面に転写される。二次転写ローラ171は、クラッチにより中間転写ベルト169に離当接され、クラッチオンで中間転写ベルト169に当接されて用紙に画像が転写される。
上記のようにして画像が転写された用紙は、次に、定着ヒータHを有する定着器で定着処理がなされる。定着器には、加熱ローラ172、加圧ローラ173が設けられている。定着処理後の用紙は、排紙ローラ対176に引き込まれて矢視F方向に進行する。この状態から排紙ローラ対176が逆方向に回転すると、用紙は方向を反転して両面プリント用搬送路175を矢視G方向に進行する。177は電装品ボックス、178は用紙を収納する給紙トレイ、179は給紙トレイ178の出口に設けられているピックアップローラである。
用紙搬送路において、搬送ローラを駆動する駆動モータは、例えば低速のブラシレスモータが用いられる。また、中間転写ベルト169は色ずれ補正などが必要となるのでステップモータが用いられている。これらの各モータは、図示を省略している制御手段からの信号により制御される。
図の状態で、イエロー(Y)の静電潜像が感光体ドラム165に形成され、現像ローラ62aに高電圧が印加されることにより、感光体ドラム165にはイエローの画像が形成される。イエローの裏側および表側の画像がすべて中間転写ベルト169に担持されると、現像ロータリ161aが矢視A方向に90度回転する。
中間転写ベルト169は1回転して感光体ドラム165の位置に戻る。次にシアン(C)の2面の画像が感光体ドラム165に形成され、この画像が中間転写ベルト169に担持されているイエローの画像に重ねて担持される。以下、同様にして現像ロータリ161の90度回転、中間転写ベルト169への画像担持後の1回転処理が繰り返される。
4色のカラー画像担持には中間転写ベルト169は4回転して、その後に更に回転位置が制御されて二次転写ローラ171の位置で用紙に画像を転写する。給紙トレー178から給紙された用紙を搬送路174で搬送し、二次転写ローラ171の位置で用紙の片面に前記カラー画像を転写する。片面に画像が転写された用紙は前記のように排紙ローラ対176で反転されて、搬送径路で待機している。その後、用紙は適宜のタイミングで二次転写ローラ171の位置に搬送されて、他面に前記カラー画像が転写される。ハウジング180には、排気ファン181が設けられている。図14の例では、ロータリ方式の画像形成装置において、選択された大ブロック内の小ブロック単位で発光素子を階調制御することにより、自然画の印字に対応することができる。また、図13、図14のように中間転写部材を備えた画像形成装置において、選択された大ブロック内の小ブロック単位で発光素子を階調制御することにより、自然画の印字に対応することができる。
以上、本発明のラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置について実施例に基づいて説明した。本発明はこれら実施例に限定されず種々の変形が可能である。
本発明の実施形態を示す説明図である。 本発明の実施形態を示す説明図である。 本発明の実施形態を示す説明図である。 本発明の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の画像データ処理の例を示す説明図である。 本発明の実施形態を示すブロック図である。 本発明の基本構成を示す回路図である。 本発明の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態を示す回路図である。 本発明の実施形態を示す説明図である。 本発明の実施形態を示す回路図である。 本発明の実施形態を示す回路図である。 本発明の画像形成装置を示す縦断側面図である。 本発明の他の画像形成装置を示す縦断側面図である。
符号の説明
1、2・・・発光素子ライン、3・・・切り替えスイッチ、4・・・正の電源線、5、6・・・負の電源線、7・・・データ線、8、9・・・選択線、11〜13・・・シフトレジスタ、14・・・デコーダ、20・・・制御部、21・・・データ処理手段、22・・・記憶手段、27・・・ホストコンピュータ、41(K、C、M、Y)・・・感光体ドラム(像担持体)、42(K、C、M、Y)・・・帯電手段(コロナ帯電器)、44(K、C、M、Y)・・・現像装置、45(K、C、M、Y)・・・一次転写ローラ、46(K、C、M、Y)・・・クリーニング装置、50・・・中間転写ベルト、66・・・二次転写ローラ、101K、101C、101M、101Y・・・有機ELアレイラインヘッド、161・・・現像装置、165・・・感光体ドラム、167・・・有機ELアレイラインヘッド、169・・・中間転写ベルト、171・・・二次転写ローラ、D1〜D24・・・発光素子、P…記録媒体、Tr1・・・制御トランジスタ、Tr2・・・ドライブトランジスタ、Tr3・・・スイッチトランジスタ

Claims (13)

  1. 1ラインに複数の発光素子を配列した発光素子ラインの前記各発光素子が並列に接続される正負の電源線と、
    前記正の電源線と各発光素子間に接続され、前記各発光素子を制御する複数のドライバトランジスタと、
    前記各ドライバトランジスタを制御する複数の制御トランジスタと、
    前記各制御トランジスタに接続され、前記発光素子にデータ信号を供給する信号線と、
    当該発光素子ラインの発光素子を複数個ずつ区分して複数の大ブロックを形成し、前記大ブロックを順次選択する第1の選択手段と、
    前記各大ブロックを複数の小ブロックに区分し、前記第1の選択手段で選択された大ブロック内の前記小ブロックを順次選択する第2の選択手段と、
    前記第2の選択手段に信号を供給する外部制御線と、
    を備え、
    前記データ信号を供給する信号線から濃淡データを時間データに変換した画像データを供給して、前記第1および第2の各選択手段で選択された小ブロックの各発光素子を階調制御することを特徴とする、ラインヘッド。
  2. 前記発光素子ラインの発光素子をn個ずつ区分してm個の大ブロックを形成し、各大ブロックはu個の小ブロック(n、m、uは2以上の整数)を有していることを特徴とする、請求項1に記載のラインヘッド。
  3. 前記発光素子ラインを副走査方向に複数ライン形成したことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のラインヘッド。
  4. 前記複数ラインの発光素子ラインの中で、点灯動作させる発光素子ラインを選択する切り替え手段を設けたことを特徴とする、請求項3に記載のラインヘッド。
  5. 前記第1の選択手段をシフトレジスタで構成したことを特徴とする、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のラインヘッド。
  6. 前記第2の選択手段をスイッチトランジスタを用いたデコーダで構成したことを特徴とする、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のラインヘッド。
  7. 前記各小ブロックに配列された発光素子を、個別に選択して点灯させる制御手段を設けたことを特徴とする、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のラインヘッド。
  8. 前記発光素子を有機EL素子、またはLEDで構成したことを特徴とする、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のラインヘッド。
  9. 制御部に、1ドット毎の階調データの集合からなる濃淡データで形成される画像データを、ラインヘッドに送信する形式に変換する手段を備え、前記変換された画像データを、前記請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のラインヘッドに配列された発光素子に供給することを特徴とする、画像形成装置。
  10. 前記制御部は、前記1ドット毎の階調データの集合からなる濃淡データで形成される画像データをスクリーン処理する手段と、各色の画像形成ステーションに対応した色のデータに分解する手段とを具備することを特徴とする、請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 像担持体の周囲に帯電手段と、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のラインヘッドと、現像手段と、転写手段との各画像形成用ユニットを配した画像形成ステーションを少なくとも2つ以上設け、転写媒体が各ステーションを通過することにより、タンデム方式で画像形成を行うことを特徴とする画像形成装置。
  12. 静電潜像を担持可能に構成された像担持体と、ロータリ現像ユニットと、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のラインヘッドとを備え、前記ロータリ現像ユニットは、複数のトナーカートリッジに収納されたトナーをその表面に担持するとともに、所定の回転方向に回転することによって異なる色のトナーを順次前記像担持体との対向位置に搬送し、前記像担持体と前記ロータリ現像ユニットとの間に現像バイアスを印加して、前記トナーを前記ロータリ現像ユニットから前記像担持体に移動させることで、前記静電潜像を顕像化してトナー像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  13. 中間転写部材を備えたことを特徴とする、請求項11または請求項12に記載の画像形成装置。
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