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JP4507448B2 - ネットワークファクシミリ装置およびファクシミリシステム、並びにその制御方法 - Google Patents

ネットワークファクシミリ装置およびファクシミリシステム、並びにその制御方法 Download PDF

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JP4507448B2
JP4507448B2 JP2001140573A JP2001140573A JP4507448B2 JP 4507448 B2 JP4507448 B2 JP 4507448B2 JP 2001140573 A JP2001140573 A JP 2001140573A JP 2001140573 A JP2001140573 A JP 2001140573A JP 4507448 B2 JP4507448 B2 JP 4507448B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークファクシミリ装置およびファクシミリシステム、並びにその制御方法に関し、特に、ネットワークを介して画情報を送受信するネットワークファクシミリ装置およびファクシミリシステム、並びにその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータやLAN(ローカルエリアネットワーク)の普及に伴い、読み取った画情報を公衆網(PSTN)を介して送受信するだけでなく、画情報を電子メールに添付してLANなどのネットワークを介して送受信するネットワークファクシミリ装置が普及しつつある。こうしたネットワークファクシミリ装置の中には、メールサーバのメールボックスを介して電子メールを送受信するだけでなく、電子メールを直接送受信することが可能な装置もある。こうしたネットワークファクシミリ装置では、直接ネットワークファクシミリ装置へ電子メールを送信すれば、メールサーバへアクセスする手間が不要である。
【0003】
しかし、ネットワークファクシミリ装置では、不特定多数の相手からメール受信の要求が同時に発生した場合、メールサーバのような多重受信処理を行うことはリソース上から難しい。そこで多重受信処理能力以上の受信要求に対しては、コネクションのみ行い受信処理可能になった段階で順次処理するものと、最大受信数で受信しているときには新たにコネクションを行わないものとがある。
【0004】
また、従来のネットワークファクシミリ装置として、本出願人により先に出願されている特願平11−132308号(特開2000−324293号公報)がある。これは、電子メール送信動作が正常に行えない場合、送信エラーをユーザに通知するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のネットワークファクシミリ装置では、多重受信処理能力以上の受信要求に対してコネクションのみ行うものの場合、送信元情報機器はメール送信を多重処理できないと通信処理が保留されてしまい、処理の進行がロックされた状態になってしまう。この状態は通信の処理が終了するか、タイムアウトになるまで続くことになる。公衆網を介しての画情報の送信と違って、ネットワークを介しての電子メール送信のタイムアウト時間は長く設定されているため、送信元情報機器の動作効率を大幅に低下させることとなっていた。
【0006】
また、最大受信数で受信しているときには新たにコネクションを行わないものの場合、メール送信を多重処理できる装置にとっては動作効率が低下してしまう問題があった。
【0007】
また、特願平11−132308号のネットワークファクシミリ装置は、電子メール送信動作が正常に行えない場合に送信エラーをユーザに通知するものであり、動作効率を直接改善することはできなかった。すなわち、本発明とは目的、方法とも異なるものであった。
【0008】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたもので、以下の目的を有する。
第1の目的は、あらかじめ送信処理(電子メール送信など)の多重動作ができない(または、同時に画情報の送信処理を行う多重送信処理能力の低い)送信元(送信元情報機器)のアドレス情報を登録しておく(記憶させる)ことにより、多重受信処理能力以上の受信要求が発生した場合、登録されている送信元からの受信要求に対しては、コネクションをしないもしくはコネクションをしてもすぐに切断する制御を行い、送信元の送信処理の効率を損ねないようにすることである。すなわち、不特定多数からの受信要求に対して、動作効率を損ねることのないネットワークファクシミリ装置およびファクシミリシステム、並びにその制御方法を提供することである。
【0009】
第2の目的は、あらかじめ送信処理(電子メール送信など)の多重動作ができない(または、同時に画情報の送信処理を行う多重送信処理能力の低い)送信元(送信元情報機器)のアドレス情報と優先度を登録しておく(記憶させる)ことにより、多重受信処理能力以上の受信要求が発生した場合はコネクションを保留して受信待ちテーブル(受信待ちアドレス情報記憶機能部)に登録し、上記送信元が特定相手先テーブル(送信元アドレス情報記憶機能部)に登録されている場合はその優先度に基づいて上記受信待ちテーブルをソートし、その優先度順に受信処理する受信制御を行い、受信の優先処理を行えるようにすることである。すなわち、不特定多数からの受信要求に対して、特定相手先テーブルに登録されている送信元の受信処理を行う順番を、該送信元が早くなるように受信待ちテーブルを並べ替えることにより、動作効率を損ねることのないネットワークファクシミリ装置およびファクシミリシステム、並びにその制御方法を提供することである。
【0010】
第3の目的は、画情報を送信する(電子メール送信などを行う)際、受信側情報機器が多重受信処理能力以上の受信要求の発生のために通信処理を保留した場合でも、新たに送信しようとする(待機状態である)画情報(ファイル)がなければ、受信処理が開始されるかあるいはタイムアウトになるまで応答を待ちつづけ、その間に新たな画情報の送信要求を受け付けた場合は現在の保留されているコネクションを切断し、新たに受け付けた画情報の送信を行う送信制御を行うことにより、効率良く画情報の送信を行うことである。すなわち、同時に画情報の受信処理を行う多重受信処理能力の低い受信側情報機器への送信において、コネクション要求等の受信要求を発してから一定時間経過してもコマンドレスポンスのない状態となっても、動作効率を損ねることのないネットワークファクシミリ装置およびファクシミリシステム、並びにその制御方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明は以下の特徴を有する。
請求項1記載の発明は、ネットワークを介して接続される複数の他の情報機器と画情報を送受信する送受信手段を備えるネットワークファクシミリ装置において、複数の他の情報機器のうち、複数の情報機器への画情報の送信処理を同時に行う多重送信処理能力を持たない送信元情報機器のアドレス情報を記憶する送信元アドレス情報記憶手段と、複数の他の情報機器から同時に発生した受信要求が、複数の送信元情報機器からの画情報の受信処理を同時に行うネットワークファクシミリ装置における多重受信処理能力を超えている場合、複数の送信元情報機器のうち送信元アドレス情報記憶手段にアドレス情報が記憶されている送信元情報機器に対してはコネクションを拒否し、送信元アドレス情報記憶手段にアドレス情報が記憶されていない送信元情報機器に対してはコネクションを保留するように制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明は、ネットワークを介して接続される複数の他の情報機器と画情報を送受信する送受信手段を備えるネットワークファクシミリ装置において、複数の他の情報機器のうち、複数の情報機器への画情報の送信処理を同時に行う多重送信処理能力を持たない送信元情報機器のアドレス情報を記憶する送信元アドレス情報記憶手段と、送信処理を保留されている状態にある送信元情報機器のアドレス情報を、送受信手段により受信処理を行う順番とともに記憶する受信待ちアドレス情報記憶手段と、複数の他の情報機器から同時に発生した受信要求が、複数の送信元情報機器からの画情報の受信処理を同時に行うネットワークファクシミリ装置における多重受信処理能力を超えている場合、コネクションを保留するとともに、送信元アドレス情報記憶手段にアドレス情報が記憶されている送信元情報機器に対しては、受信待ちアドレス情報記憶手段に記憶される受信処理の順番を早くするように並べ替え、送信元アドレス情報記憶手段にアドレス情報が記憶されていない送信元情報機器に対しては、受信待ちアドレス情報記憶手段に早く記憶された順に受信処理を行う順番が早いこととして制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、送信元アドレス情報記憶手段は、多重送信処理能力を持たない送信元情報機器のアドレス情報を、優先順位とともに記憶し、制御手段は、送信元アドレス情報記憶手段にアドレス情報を記憶されている送信元情報機器に対して、受信待ちアドレス情報記憶手段の受信処理を行う順番を、当該送信元情報機器が早くなるように並べ替える際、優先順位の高い送信元情報機器のアドレス情報をより早い順番とすることを特徴とする。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1から3の何れか1項に記載の発明において、画情報を送信する際、受信要求を発してからタイムアウトよりも短い所定時間経過しても受信側情報機器よりコマンドレスポンスがなく、当該送信をしようとする画情報の他に送受信手段による送信を待機状態とされている画情報がある場合には、該タイムアウトにならなくてもコネクションを切断し、送信を待機状態とされている画情報の送信を行うように制御する送信制御手段を有することを特徴とする。
【0015】
請求項5記載の発明は、ネットワークを介して画情報の送受信を行う送受信手段を備える3つ以上の情報機器が接続されてなり、該情報機器のうち少なくとも1つがネットワークファクシミリ装置であるファクシミリシステムにおいて、少なくとも1つのネットワークファクシミリ装置のうち任意の1つのファクシミリ装置は、他の情報機器のうち、複数の情報機器への画情報の送信処理を同時に行う多重送信処理能力を持たない送信元情報機器のアドレス情報を記憶する送信元アドレス情報記憶手段と、他の情報機器から同時に発生した受信要求が、複数の送信元情報機器からの画情報の受信処理を同時に行う該任意の1つのファクシミリ装置における多重受信処理能力を超えている場合、複数の送信元情報機器のうち送信元アドレス情報記憶手段にアドレス情報が記憶されている送信元情報機器に対してはコネクションを拒否し、送信元アドレス情報記憶手段にアドレス情報が記憶されていない送信元情報機器に対してはコネクションを保留するように制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0016】
請求項6記載の発明は、ネットワークを介して画情報の送受信を行う送受信手段を備える3つ以上の情報機器が接続されてなり、該情報機器のうち少なくとも1つがネットワークファクシミリ装置であるファクシミリシステムにおいて、少なくとも1つのネットワークファクシミリ装置のうち任意の1つのファクシミリ装置は、他の情報機器のうち、複数の情報機器への画情報の送信処理を同時に行う多重送信処理能力を持たない送信元情報機器のアドレス情報を記憶する送信元アドレス情報記憶手段と、送信処理を保留されている状態にある送信元情報機器のアドレス情報を、送受信手段により受信処理を行う順番とともに記憶する受信待ちアドレス情報記憶手段と、他の情報機器から同時に発生した受信要求が、複数の送信元情報機器からの画情報の受信処理を同時に行う該任意の1つのファクシミリ装置における多重受信処理能力を超えている場合、コネクションを保留するとともに、送信元アドレス情報記憶手段にアドレス情報が記憶されている送信元情報機器に対しては、受信待ちアドレス情報記憶手段に記憶される受信処理の順番を早くするように並べ替え、送信元アドレス情報記憶手段にアドレス情報が記憶されていない送信元情報機器に対しては、受信待ちアドレス情報記憶手段に早く記憶された順に受信処理を行う順番が早いこととして制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0017】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、送信元アドレス情報記憶手段は、多重送信処理能力を持たない送信元情報機器のアドレス情報を、優先順位とともに記憶し、制御手段は、送信元アドレス情報記憶手段にアドレス情報を記憶されている送信元情報機器に対して、受信待ちアドレス情報記憶手段の受信処理を行う順番を、当該送信元情報機器が早くなるように並べ替える際、優先順位の高い送信元情報機器のアドレス情報をより早い順番とすることを特徴とする。
【0018】
請求項8記載の発明は、請求項5から7の何れか1項に記載の発明において、画情報を送信する際、受信要求を発してからタイムアウトよりも短い所定時間経過しても受信側情報機器よりコマンドレスポンスがなく、当該送信をしようとする画情報の他に送受信手段による送信を待機状態とされている画情報がある場合には、該タイムアウトにならなくてもコネクションを切断し、送信を待機状態とされている画情報の送信を行うように制御する送信制御手段を有することを特徴とする。
【0019】
請求項9記載の発明は、ネットワークを介して画情報の送受信を行う送受信手段を備える3つ以上の情報機器が接続されてなり、該情報機器のうち少なくとも1つがネットワークファクシミリ装置であるファクシミリシステムの制御方法において、少なくとも1つのネットワークファクシミリ装置のうち任意の1つのファクシミリ装置は、他の情報機器のうち、複数の情報機器への画情報の送信処理を同時に行う多重送信処理能力を持たない送信元情報機器のアドレス情報を記憶する送信元アドレス情報記憶工程を備え、他の情報機器から同時に発生した受信要求が、複数の送信元情報機器からの画情報の受信処理を同時に行う該任意の1つのファクシミリ装置における多重受信処理能力を超えている場合、複数の送信元情報機器のうち送信元アドレス情報記憶工程にてアドレス情報が記憶されている送信元情報機器に対してはコネクションを拒否し、送信元アドレス情報記憶工程にてアドレス情報が記憶されていない送信元情報機器に対してはコネクションを保留するようにしたことを特徴とする。
【0020】
請求項10記載の発明は、ネットワークを介して画情報の送受信を行う送受信手段を備える3つ以上の情報機器が接続されてなり、該情報機器のうち少なくとも1つがネットワークファクシミリ装置であるファクシミリシステムの制御方法において、少なくとも1つのネットワークファクシミリ装置のうち任意の1つのファクシミリ装置は、他の情報機器のうち、複数の情報機器への画情報の送信処理を同時に行う多重送信処理能力を持たない送信元情報機器のアドレス情報を記憶する送信元アドレス情報記憶工程と、送信処理を保留されている状態にある送信元情報機器のアドレス情報を、送受信工程にて受信処理を行う順番とともに記憶する受信待ちアドレス情報記憶工程と、を備え、他の情報機器から同時に発生した受信要求が、複数の送信元情報機器からの画情報の受信処理を同時に行う該任意の1つのファクシミリ装置における多重受信処理能力を超えている場合、コネクションを保留するとともに、送信元アドレス情報記憶工程にてアドレス情報が記憶されている送信元情報機器に対しては、受信待ちアドレス情報記憶工程にて記憶される受信処理の順番を早くするように並べ替え、送信元アドレス情報記憶工程にてアドレス情報が記憶されていない送信元情報機器に対しては、受信待ちアドレス情報記憶工程にて早く記憶された順に受信処理を行う順番が早いこととするようにしたことを特徴とする。
【0021】
請求項11記載の発明は、請求項10記載の発明において、送信元アドレス情報記憶工程では、多重送信処理能力を持たない送信元情報機器のアドレス情報を、優先順位とともに記憶し、送信元アドレス情報記憶工程にてアドレス情報を記憶されている送信元情報機器に対して、受信待ちアドレス情報記憶工程における受信処理を行う順番を、当該送信元情報機器が早くなるように並べ替える際、優先順位の高い送信元情報機器のアドレス情報をより早い順番とすることを特徴とする。
【0022】
請求項12記載の発明は、請求項9から11の何れか1項に記載の発明において、画情報を送信する際、受信要求を発してからタイムアウトよりも短い所定時間経過しても受信側情報機器よりコマンドレスポンスがなく、当該送信をしようとする画情報の他に送受信工程による送信を待機状態とされている画情報がある場合には、該タイムアウトにならなくてもコネクションを切断し、送信を待機状態とされている画情報の送信を行うようにしたことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るネットワークファクシミリ装置およびファクシミリシステム、並びにその制御方法を図面を用いて詳細に説明する。
【0024】
図1は、本発明の実施形態としてのネットワークファクシミリ装置の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、本発明に係るファクシミリ装置は、システム制御ユニット1と、スキャナユニット2と、プロッタユニット3と、メモリユニット4と、操作ユニット5と、公衆網I/Fユニット6と、LANI/Fユニット7と、画像変換ユニット8と、を有して構成される。
【0025】
図1に示す各部について、以下に説明する。
システム制御ユニット1は、ファクシミリ装置全体の機能を制御する。
スキャナユニット2は、送信する原稿を読み取る。
プロッタユニット3は、受信したデータやメモリユニット4に蓄積されている画情報などを記録紙へ出力する。
【0026】
メモリユニット4は、システム制御用プログラムを格納している。また、システム制御ユニット1によるワーク用の領域でもある。すなわち、ROMやRAMなどを有する。また、画情報の蓄積にも用いられる。また、ワンタッチダイヤルなどの機能のための宛先情報を格納する。また、特定相手先テーブル41や受信待ちテーブル42を格納する。
【0027】
特定相手先テーブル(送信元アドレス情報記憶機能部)41は、メール送信の多重動作ができない(または、同時に電子メールの送信処理を行う多重送信処理能力の低い)送信元を特定するIPアドレスなどのアドレス情報を格納する。また、それぞれの送信元について、優先順位も併せて格納することとしてもよい。詳細については後述する。
【0028】
受信待ちテーブル(受信待ちアドレス情報記憶機能部)42は、受信処理を保留されている送信元のIPアドレスなどのアドレス情報を受信処理を行う順番(処理順)とともに格納する。詳細については後述する。
【0029】
操作ユニット5は、送受信等に用いる各種キーと、表示や入力に用いるディスプレイとを有し、各種データの入出力を行う。なお、ここでのディスプレイは表示機能のみのものでもよい。
【0030】
公衆網I/Fユニット6は、公衆網(PSTN)との接続I/F(インタフェース)であり、公衆網を介する送受信を制御する。
【0031】
LANI/Fユニット7は、LANとの接続I/Fであり、送受信する画情報を電子メールとして送受信する。換言すると、メモリユニット4に蓄積されている電子メールの原稿(ファイル)を、メールヘッダ部と、テキストパート部と、バイナリパート部とを有する電子メールとしての形式に変換して送受信する。なお、バイナリパート部とは、画情報をMIME形式に変換したMIMEエンコードデータを含むものである。
【0032】
画像変換ユニット8は、スキャナユニット2で読み取った原稿のデータ等の画情報をファクシミリ用に圧縮する。また、圧縮された画情報を復元(伸長)する。また、画情報をTIFF形式へ変換したり、逆変換したりする。また、電子メールへの画情報の添付用に、MIME規格に従った変換(MIME形式への変換)を行う。
【0033】
ここで、基本的には本実施形態において、LANに接続されている端末相互間でのデータのやりとりは、いわゆるTCP/IPと呼ばれるトランスポートレイヤまでの伝送プロトコルと、それ以上の上位レイヤの通信プロトコルとの組み合わせ(いわゆるプロトコルスイート)を適用して行われる。例えば、電子メールのやりとりでは上位レイヤの通信プロトコルとしてSMTP(Simple Mail Transfer Protocol )という通信プロトコルが適用される。
【0034】
また、TCP/IP、SMTPなどの通信プロトコル、および、電子メールのデータ形式やデータ構造などは、IETF(Internet Engineering Task Force )というインターネットに関する技術内容をまとめている組織から発行されているRFC(Request For Comments)文書により規定されている。例えば、TCPはRFC793、IPはRFC793、SMTPはRFC821、電子メールの形式はRFC822、RFC1521、RFC1522(MIME(Multi Purpose Mail Extension)形式)などでそれぞれ規定されている。
【0035】
ここで、ファクシミリ送信における画情報はバイナリデータである。また、電子メールには、直接バイナリデータを含ませることができない。このため、所定の変換方法(例えば、Base64符号化方法)を適用して可読情報(7ビットのキャラクタコード)に変換した状態で、電子メールに含められる。このような電子メールの本文情報の形式をMIME形式という。
【0036】
このように、画情報を送信する際に用いられる電子メールは、一般に、複数の本文パートを持つマルチパートMIME形式の電子メールであり、電子メールの送信日付(「Date」フィールド)、宛先メールアドレス(「To」フィールド)、送信元メールアドレス(「From」フィールド)などの所定の情報からなるメールヘッダ部と、テキストデータを運ぶためのテキストパート部と、画情報を運ぶためのバイナリパート部と、を有する。該バイナリパート部には、画情報をMIME変換して得たMIMEエンコードデータが配置される。
【0037】
また、電子メールで運ばれる画情報は、元の画像データをMH符号化で圧縮し、それをTIFF形式の一種であるTIFF−Fフォーマットへ変換したものであり、したがって、MIMEエンコードデータとしては、このTIFF−FデータをMIME変換したものが配置される。
【0038】
ここで、TIFF−Fフォーマットでは、複数ページの画像データを1つのファイルとしてまとめることができるので、1つのバイナリパート部に、複数ページからなる1つの送信画情報ファイルのデータを配置することができる。
【0039】
なお、本実施形態において用いられる電子メールは、上述した複数の本文パートを持つマルチパートMIME形式のものに限定されず、画情報を送信するものであれば他の形式でもよい。
【0040】
図2は、本発明の実施形態としてのネットワークファクシミリ装置の接続されるネットワークシステムの一例を示す図である。図2に示すように、LANには本実施形態のネットワークファクシミリ装置である装置Aの他、装置B、装置Cなどの複数のネットワークファクシミリ装置と、メールサーバが接続されている。メールサーバは、LANに接続されるそれぞれの情報機器のユーザに対して、電子メールの送信や受信などのサービスを提供するものである。ここで、それぞれの情報機器におけるユーザは、一人または複数人のユーザであってよい。また、LANに接続されているネットワークファクシミリ装置などの情報機器それぞれについて、公衆網に接続されていることとしてよい。また、LANに接続される情報機器は、上述したネットワークファクシミリ装置やメールサーバに限定されず、他の情報機器であってもよい。
【0041】
なお、LANに接続される情報機器は、ネットワークを介して画情報の送受信を行う送受信機能を備え、3つ以上であることとする。すなわち、本発明に係るネットワークファクシミリ装置と、送信処理や受信処理の多重動作ができない(または、同時に画情報の送信処理や受信処理を行う多重送信処理能力や多重受信処理能力の低い)情報機器と、送信処理や受信処理の多重動作ができる情報機器との3つは、本発明に係るファクシミリシステムに含まれることとして説明する。
【0042】
図3は、電子メール送信時の送信元情報機器(例えば、ネットワークファクシミリ装置やメールサーバ)と受信側情報機器(例えば、ネットワークファクシミリ装置やメールサーバ)との間での、通信開始時における通信プロトコルに基づくやりとりの一例を示すタイムチャートである。
【0043】
まず、送信元情報機器は、受信側情報機器に対して、TCPポート25番を用い、コネクション接続要求を発する。このコネクション接続要求を受信した受信側情報機器は、接続応答として、コード「220」を応答するとともに、適宜なコメント文字列(この場合は、「hosta.abc.co.jp Service ready」)を、送信元情報機器に対して送出する。このコード「220」によるコネクション接続要求への応答メッセージを、グリーティングメッセージという。
【0044】
接続応答を受信した送信元情報機器は、次いで、コマンド「HELO」を用いて、自端末のホスト名(コマンドの引数、この場合は、「hostb.efg.co.jp」)を受信側情報機器に対して送出する。受信側情報機器は、コマンド「HELO」を正常受信すると、正常応答をあらわすコード「250」と、コメントとしてサーバホスト名(この場合は、「hosta.abc.co.jp」)を送信元情報機器に応答する。
【0045】
このようにして、送信元情報機器と受信側情報機器の間で接続が開始され、この後メールアドレスの通知等を行うことにより接続は完了する。接続が完了した後、電子メールのデータ本体の送信が開始されることになる。
【0046】
次に、本発明の第1の実施形態としてのネットワークファクシミリ装置およびファクシミリシステム、並びにその制御方法について、図4から図9のそれぞれの図を用いて詳細に説明する。なお、本実施形態では、SMTP受信による受信動作は、同時に1通信だけしか動作しないものとする。
【0047】
図4は、第1の実施形態におけるネットワークシステムの構成例と、信号の流れを表す概念図である。図4に示すように、LANには本実施形態におけるネットワークファクシミリ装置である装置Aと、装置B、装置Cなどの複数のネットワークファクシミリ装置と、メールサーバとが接続されている。
【0048】
図5は、第1の実施形態としてのネットワークファクシミリ装置の動作を示すフローチャートである。以下に、図4に示すような複数の情報機器からの受信要求が発生したとして、本実施形態の動作を図5を用いて説明する。ここでの複数の情報機器からの受信要求は、装置B、装置C、メールサーバの順に行われるものとする。
【0049】
装置AのLANI/Fユニット7は装置Bからのコネクション要求を受けると(ステップS1)、システム制御ユニット1へ該コネクション要求と装置BのIPアドレスを通知する。コネクション要求が受信可能である場合、すなわちコネクション要求が1つ目である場合(ステップS2;YES)、システム制御ユニット1は受信許可をLANI/Fユニット7へ通知し、LANI/Fユニット7は通信プロトコルに従ったコマンドやデータの送受信を行い(ステップS3)、電子メールを受信する(ステップS4)。
【0050】
なお、本実施形態における電子メールの受信とは、LANI/Fユニット7により電子メールをメモリユニット4に格納し、格納が終了するとそのままプロッタユニット3により記録紙に出力することである。また、ユーザの設定により、メモリユニット4に蓄積して必要に応じてプロッタユニット3により記録紙に出力することとしてもよい。
【0051】
装置Bからの受信処理の途中で装置Cからコネクション要求があると(ステップS1)、LANI/Fユニット7は、装置Bの場合と同様にシステム制御ユニット1へ該コネクション要求と装置CのIPアドレスを通知する。システム制御ユニット1はすでに受信処理中であるため、装置Cからの受信処理をすぐには行うことができない(ステップS2;NO)。この時、システム制御ユニット1はメモリユニット4に格納されている特定相手先テーブル41をチェックし、LANI/Fユニット7から通知された装置CのIPアドレスが登録されているか否かを確認する(ステップS5)。登録されている場合(ステップS5;YES)、装置Cからのコネクション要求に対して拒絶のパケットを通知し、コネクションを拒否する(ステップS6)。
【0052】
ここで、本実施形態における特定相手先テーブル41について図6を用いて説明する。図6は、本実施形態における特定相手先テーブル41の一例を示す図である。
ユーザは、特定相手先テーブル41にメール送信の多重動作ができない(または、同時に電子メールの送信処理を行う多重送信処理能力の低い)送信元のメールアドレス(IPアドレス)をあらかじめ登録しておく。この登録の方法としては、ユーザがテンキーなどの操作ユニット5により入力することとしてもよく、ネットワークを介して他の情報機器から入力することとしてもよい。また、入力方法であればこれらに限定されず、他の方法でもよい。
【0053】
装置Bからの受信処理の途中でメールサーバからコネクション要求があると、装置Cの場合と同様の動作によりシステム制御ユニット1は特定相手先テーブル41をチェックし、LANI/Fユニット7から通知されたメールサーバのIPアドレスが登録されているか否かを確認する(ステップS5)。登録されていない場合(ステップS5;NO)、システム制御ユニット1はLANI/Fユニット7によりTCPレベルでのコネクションを行い(ステップS7)、メモリユニット4の受信待ちテーブル42に登録する(ステップS8)。メールサーバとのコネクションは、システム制御ユニット1からの指示があるまで保留させる。
【0054】
ここで、本実施形態における受信待ちテーブル42について図7を用いて説明する。図7は、本実施形態における受信待ちテーブル42の一例を示す図である。
受信要求を発してきた送信元の情報機器に対して受信処理を保留する場合、システム制御ユニット1はそれぞれのメールアドレス(IPアドレス)を受信処理を行う順番(処理順)とともに受信待ちテーブル42に記憶させる。システム制御ユニット1により処理中の受信処理が終了すると、次にシステム制御ユニット1は、受信待ちテーブル42に記憶されている受信処理を行う順番に従って、その順番のもっとも早いメールアドレスである送信元からの受信処理を行う。受信待ちテーブル42における受信処理を行う順番の設定については、受信要求を早く出していた送信元の受信処理を行う順番を早い順番として設定する。
【0055】
また、本実施形態におけるコネクションの保留のさせ方について、図8および図9を用いて説明する。
【0056】
図8は、グリーティングメッセージの送信を遅らせることによりコネクションを保留する場合の、通信プロトコルに基づく情報のやりとりを示すタイムチャートである。送信元の装置からのコネクション要求を受信した後、受信順序が回ってくるまではグリーティングメッセージを返信しないこととする。これにより、送信元の装置はグリーティングメッセージを待つこととなるので、結果として電子メールの送信をウエイトさせることとなる。
【0057】
図9は、送信元の装置から送られてくるHELOコマンドへの応答を遅らせることによりコネクションを保留する場合の、通信プロトコルに基づく情報のやりとりを示すタイムチャートである。送信元の装置からのコネクション要求を受信した後、グリーティングメッセージを返信すると、続いて送信元の装置はHELOコマンドに基づいたメッセージを送信する。このHELOコマンドに対する応答メッセージを、受信順序が回ってくるまでは送信しないこととする。これにより、送信元の装置はHELOコマンドに対する応答メッセージを待つこととなるので、結果として電子メールの送信をウエイトさせることとなる。
【0058】
本実施形態におけるコネクションの保留のさせ方は、特に限定されるものではなく、例えば図8に示すグリーティングメッセージの送信を遅らせることによる保留方法や、図9に示すHELOコマンドへの応答を遅らせることによる保留方法でもよい。
【0059】
以上のような動作を行い、装置Bからの電子メール受信処理が終了すると、システム制御ユニット1はLANI/Fユニット7へ受信開始の通知を再び行う。そして、システム制御ユニット1はメモリユニット4の受信待ちテーブル42を検索し、次の順番として登録されているメールサーバからの電子メール受信処理を開始する。
また、コネクションを拒否された装置Cは、通信失敗となるため、アプリケーションレベルで再度送信処理が行われることとなる。
【0060】
なお、本実施形態では、特定相手先テーブル41への登録は、接続要求のパケットに含まれるIPアドレスを用いることとして説明したが、相手先(送信元)を特定できるアドレス情報であればこれに限定されず、例えばMACアドレスを用いることとしてもよい。
【0061】
また、本実施形態では、TCPコネクションを確立する前に特定相手先テーブル41に登録された送信元か否かの判断を行うこととして説明しているが、図9に示すHELOコマンドへの応答を遅らせることによる保留方法を用いる場合、コネクション確立後のHELOコマンドのパラメータであるドメイン名を特定相手先である送信元か否かの判断に用いることとしてもよい。換言すると、図9に示すHELOコマンドへの応答を遅らせることによる保留方法を用いる場合、コネクション確立後のHELOコマンドのパラメータであるドメイン名を特定相手先テーブル41への登録に用いることとしてもよい。この場合、特定相手先テーブル41に登録されている送信元に対しては、HELOコマンドへの応答としてエラーメッセージを送信し、コネクションを切断することとなる。
【0062】
次に、本発明の第2の実施形態としてのネットワークファクシミリ装置およびファクシミリシステム、並びにその制御方法について、図10から図12のそれぞれの図を用いて詳細に説明する。なお、本実施形態では、SMTP受信による受信動作は、同時に1通信だけしか動作しないものとする。また、図4、図8、図9についても説明に用いるが、第1の実施形態と共通するため、その説明は省略する。
【0063】
図10は、第2の実施形態としてのネットワークファクシミリ装置の動作を示すフローチャートである。以下に、図4に示すような複数の情報機器からの受信要求が発生したとして、本実施形態の動作を図10を用いて説明する。ここでの複数の情報機器からの受信要求は、装置B、装置C、メールサーバの順に行われるものとする。
【0064】
装置AのLANI/Fユニット7は装置Bからのコネクション要求を受けると(ステップS11)、システム制御ユニット1へ該コネクション要求と装置BのIPアドレスを通知する。システム制御ユニット1は、コネクション要求を受けるとLANI/Fユニット7によりコネクションを確立する(ステップS12)。ここで受信可能である場合、すなわちコネクション要求が1つ目である場合(ステップS13;YES)、システム制御ユニット1は受信許可をLANI/Fユニット7へ通知し、電子メールを受信する(ステップS14)。
【0065】
なお、本実施形態における電子メールの受信とは、LANI/Fユニット7により電子メールをメモリユニット4に格納し、格納が終了するとそのままプロッタユニット3により記録紙に出力することである。ただし、ユーザの設定により、メモリユニットに蓄積して必要に応じてプロッタユニット3により記録紙に出力することとしてもよい。
【0066】
装置Bからの受信処理の途中で装置Cからコネクション要求があると(ステップS11)、LANI/Fユニット7は、装置Bの場合と同様にシステム制御ユニット1へ該コネクション要求と装置CのIPアドレスを通知する。システム制御ユニット1は、コネクション要求を受けるとLANI/Fユニット7によりコネクションを確立する(ステップS12)。ここでシステム制御ユニット1はすでに受信処理中であるため、装置Cからの受信処理をすぐには行うことができない(ステップS13;NO)。この時、システム制御ユニット1は、受信待ちテーブル42の最後に装置CのIPアドレスを登録(追加)し(ステップS15)、装置Cとのコネクションを保留する。そして、メモリユニット4に格納されている特定相手先テーブル41をチェックし、装置CのIPアドレスが登録されているか否かを確認する(ステップS16)。
【0067】
ここで、本実施形態における特定相手先テーブル41について図11を用いて説明する。図11は、本実施形態における特定相手先テーブル41の一例を示す図である。
ユーザは、特定相手先テーブル41にメール送信の多重動作ができない(または、同時に電子メールの送信処理を行う多重送信処理能力の低い)送信元のメールアドレス(IPアドレス)を、受信処理の優先度とともにあらかじめ登録しておく。この優先度の表記は、図11では小さい値ほど優先度が高いものとしているが、他の表記方法でもよい。また、この登録の方法としては、ユーザがテンキーなどの操作ユニット5により入力することとしてもよく、ネットワークを介して他の情報機器から入力することとしてもよい。また、入力方法であればこれらに限定されず、他の方法でもよい。
【0068】
装置CのIPアドレスが特定相手先テーブル41に登録されている場合(ステップS16;YES)、システム制御ユニット1は、特定相手先テーブル41に登録されている優先度に従って、受信待ちテーブル42をソートする(ステップS17)。換言すると、システム制御ユニット1は、装置Cのメールアドレスを特定相手先テーブル41に登録されている優先順位に応じてより早い順番とするように受信待ちテーブル42を並べ替える。その後、装置Cは受信可能となるまで、すなわち受信待ちテーブル42で装置Cのメールアドレスが先頭となり、システム制御ユニット1から受信許可がLANI/Fユニット7へ通知されるまで、通信を保留されるウエイト状態となる(ステップS18)。
【0069】
ここで、本実施形態における受信待ちテーブル42について図12を用いて説明する。図12は、本実施形態における受信待ちテーブル42の一例を示す図である。
【0070】
受信要求を発してきた送信元の情報機器に対して受信処理を保留する場合、システム制御ユニット1はそれぞれのメールアドレス(IPアドレス)を受信処理を行う順番(待ち順)とともに受信待ちテーブル42の最後に記憶させる。すなわち、最も遅い順番として登録する。この後、システム制御ユニット1は特定相手先テーブル41を検索し、特定相手先テーブル41に登録されている場合、その登録されている優先度に応じて受信処理を行う順番を並べ替える。換言すると、システム制御ユニット1は、特定相手先テーブル41に登録されている受信処理における優先順位の高い送信元のメールアドレスをより早い順番とするように、受信待ちテーブル42を並べ替える。図12は、優先度の高い送信元のメールアドレスの受信処理を行う順番を無条件に早くするように並べ替えた状態の例を示す図である。
【0071】
また、ここでの装置Cに対するコネクションの保留の仕方は、実施例1と同様のため省略する。
【0072】
装置Bからの受信処理の途中でメールサーバからコネクション要求があると、装置Cの場合と同様の動作によりコネクションを確立し、受信待ちテーブル42にメールサーバのIPアドレスを登録する。ここで、メールサーバは特定相手先テーブル41に登録されていないので(ステップS16;NO)、受信待ちテーブル42の受信処理を行う順番は最後として登録され、特定相手先テーブル41に登録されている送信元よりも後となる。その後、メールサーバは受信可能となるまで、すなわち受信待ちテーブル42でメールサーバのメールアドレスが先頭となり、システム制御ユニット1から受信許可がLANI/Fユニット7へ通知されるまで、通信を保留されるウエイト状態となる(ステップS18)。
【0073】
以上のような動作を行い、装置Bからの電子メール受信処理が終了すると、システム制御ユニット1はLANI/Fユニット7へ受信開始の通知を再び行う。そして、システム制御ユニット1はメモリユニット4の受信待ちテーブル42を検索し、次の順番として登録されている装置Cからの電子メール受信処理を開始する。
【0074】
なお、本実施形態では、特定相手先テーブル41へのアドレス情報の登録は、接続要求のパケットに含まれるIPアドレスを用いることとして説明したが、相手先(送信元)を特定できるアドレス情報であればこれに限定されず、例えばMACアドレスを用いることとしてもよい。
【0075】
次に、本発明の第3の実施形態としてのネットワークファクシミリ装置およびファクシミリシステム、並びにその制御方法について、図13を用いて詳細に説明する。図13は、第3の実施形態としてのネットワークファクシミリ装置の動作を示すフローチャートである。なお、本実施形態は、第1、第2の実施形態と異なり、送信時の処理である。また、本実施形態としてのネットワークファクシミリ装置は、SMTP送信を多重で行うことができないものとする。また、受信側情報機器(受信側ネットワークファクシミリ装置)は、電子メールの受信処理を多重にはできないこととし、コネクションを保留する場合には、図8に示すグリーティングメッセージの返送を遅らせる方法を採ることとする。
【0076】
スキャナユニット2から読み込んだ画情報や、公衆網I/Fユニット6により公衆網を介して受信した画情報は、送信にあたって、画像変換ユニット8によりMIME変換した後LANI/Fユニット7により電子メール形式にされ、LANI/Fユニット7からLANを介して送信されることとなる。
【0077】
まず、LANI/Fユニット7は、受信側情報機器(受信側ネットワークファクシミリ装置)へコネクション要求を送信し(ステップS21)、コネクションを確立する(ステップS22)。このとき、受信側情報機器がすでに多重受信処理能力の分だけ受信処理を行っていると、それ以上の受信処理ができないため、グリーティングメッセージを送信してこないことになり(ステップS23;NO)、コネクションが保留された状態となる。
【0078】
この状態になると、システム制御ユニット1はタイムアウトよりも短く設定された一定時間が経過した後(ステップS24;YES)、新たにLANを介して電子メールの形式にして送信するファイルが送信待機ファイルとして(待機状態として)メモリユニット4に格納されているかどうかをチェックする(ステップS25)。新たにLANを介して送信するファイルが入力され、メモリユニット4に格納されている場合(ステップS25;YES)、現在のコネクションをクローズ(切断)し(ステップS27)、新たに入力された(待機状態である)ファイルを電子メールの形式にしての送信処理へと移行する。
【0079】
上述した新たにLANを介して送信するファイルが入力されていない場合、システム制御ユニット1はタイムアウトになるまで、メモリユニット4のチェックを続ける(ステップS25)。上記送信するファイルが入力されないまま(ステップS25;NO)タイムアウトになると(ステップS26;YES)、現在のコネクションを切断し(ステップS27)、リトライ処理として再び送信処理を行う。なお、リトライ処理としての再送信処理は、少し時間をおいた後に行うこととしてもよい。
【0080】
コネクション確立後の上述した動作の間に、グリーティングメッセージが送信されてきた場合(ステップS23;YES)、以後は通常通りのSMTP送信を行う(ステップS28)。
【0081】
なお、本実施形態では、受信側情報機器は電子メールの受信処理を多重にはできないこととして説明しているが、多重に受信処理の可能な受信側情報機器への送信においても動作は同様である。
【0082】
また、本実施形態では、受信側情報機器はコネクションを保留する場合、図8に示すグリーティングメッセージの返送を遅らせる方法を採ることとして説明しているが、この方法に限定されず、第1の実施形態によるコネクションの保留の仕方として説明したいずれの方法を採ることとしてもよい。
【0083】
また、本実施形態では、上述したステップS24に示す、システム制御ユニット1が新たな送信ファイルをチェックし始めるまでの一定時間は予め設定されることとしているが、ユーザの設定により、選択による入力や数値入力によることとしてもよい。
【0084】
さらに、本発明の実施形態では、受信動作も送信動作も、同時に1通信だけしか動作しない(多重動作ができない)こととして説明しているが、1通信に限定されず、同時に送信したり受信したりできる同時通信数は、少ない通信数の多重動作であれば、いくつでもよい。
【0085】
また、本発明の実施形態では、LAN以外に公衆網(PSTN)に接続することとして説明しているが、ISDNに接続することとしてもよく、また、両方に接続を切り換えることとしてもよい。
【0086】
また、本発明の実施形態では、本発明に係るネットワークファクシミリ装置が接続するネットワークはLANであることとして説明しているが、LANに限定されず、どのようなネットワークでもよい。また、接続される情報機器は、本発明に係るネットワークファクシミリ装置と、該装置と通信可能な情報機器があれば他にはどのような情報機器が接続されることとしてもよい。
【0087】
また、本発明の実施形態では、通信に用いるプロトコルとしてTCP/IPと、上位レイヤとしてのSMTPを用いることとして説明しているが、ネットワークを介しての画情報の送受信が可能であればこれらに限定されず、どのようなプロトコルでもよい。
【0088】
また、本発明の実施形態では、画情報の送受信は電子メールによって行うこととして説明しているが、画情報の送受信が可能であればこの方法に限定されず、他の方法を用いてもよい。
【0089】
また、本発明の実施形態では、第1の実施形態と第2の実施形態を別々に説明しているが、ユーザにより何れか一方を選択する機能をさらに有してもよい。
【0090】
【発明の効果】
以上の説明により明らかなように、本発明のネットワークファクシミリ装置およびファクシミリシステム、並びにその制御方法によれば、以下に示す効果が得られる。
【0091】
メールサーバを使わずネットワークファクシミリどうしで直接画情報の送信処理(電子メール送信など)を行う場合、受信側での多重動作が問題となる。メールサーバとは異なりネットワークファクシミリでは同時に複数の受信処理を行うことは難しいため、受信側の都合でコネクションのみ行いプロトコルコマンド等で待たされてしまうと送信側のネットワークファクシミリもロックされてしまう可能性がある。
そこであらかじめ多重送信ができない相手先を受信側で登録しておき、ロックしてしまうことのないように処理することにより、送信元ネットワークファクシミリの動作効率(送信処理効率)を損ねないようにすることを可能としている。
【0092】
換言すると、あらかじめ同時に画情報の送信処理を行う多重送信処理能力の低い送信元(送信元情報機器)のアドレス情報を登録しておき(記憶させておき)、多重受信処理能力以上の受信要求が発生した場合、登録されている送信元からの受信要求に対しては、コネクションをしないもしくはコネクションをしてもすぐに切断する受信制御を行うことにより、送信元の送信処理の効率を損ねないようにすることができる。また、このように、不特定多数からの受信要求に対して、動作効率を損ねることのないネットワークファクシミリ装置およびファクシミリシステム、並びにその制御方法を提供することができる。
【0093】
また、本発明のネットワークファクシミリ装置およびファクシミリシステム、並びにその制御方法は、多重受信処理能力以上の受信要求が発生した場合、受信可能となるまで全てコネクションを確立・維持しウエイトを行う。しかし、送信側の装置が送信処理の多重動作が可能ではないと分かっている場合は、あらかじめ登録してあるプライオリティに応じて受信開始待ちの順番をソートして処理することにより、送信側ネットワークファクシミリ装置の動作効率(送信処理効率)を損ねないようにすることを可能としている。
【0094】
換言すると、あらかじめ同時に画情報の送信処理(電子メール送信など)を行う多重送信処理能力の低い送信元(送信元情報機器)のアドレス情報と優先度を登録しておく(記憶させる)ことにより、多重受信処理能力以上の受信要求が発生した場合はコネクションを保留して受信待ちテーブル(受信待ちアドレス情報記憶機能部)に登録し、上記送信元が特定相手先テーブル(送信元アドレス情報記憶機能部)に登録されている場合はその優先度に基づいて上記受信待ちテーブルをソートし、その優先度順に受信処理する受信制御を行い、受信の優先処理を行えるようにすることができる。また、このように、不特定多数からの受信要求に対して、特定相手先テーブルに登録されている(アドレス情報が記憶されている)送信元の受信処理を行う順番を、該送信元が早くなるように受信待ちテーブルを並べ替えることにより、動作効率を損ねることのないネットワークファクシミリ装置およびファクシミリシステム、並びにその制御方法を提供することができる。
【0095】
また、本発明のネットワークファクシミリ装置およびファクシミリシステム、並びにその制御方法は、画情報を送信する(電子メール送信などを行う)際、受信側装置の都合によりコネクションしたまま保留されると送信側装置にとっては送信処理中の状態が続いた形となり、後から入力されたファイルがなかなか送信されなくなってしまうことに対して、保留された状態でいるときに新たに送信する画情報(ファイル)が入力されたならば、あとから入力されたファイルの送信を先に試みることで、ネットワークファクシミリの動作効率(送信処理効率)を高めることができる。
【0096】
換言すると、画情報を送信する際、受信側情報機器が多重受信処理能力以上の受信要求の発生のために通信を保留した場合でも、新たに送信する(待機状態である)画情報(ファイル)がなければ、受信処理が開始されるかあるいはタイムアウトになるまで応答を待ちつづけ、その間に新たな画情報の送信要求を受け付けた場合は現在の保留されているコネクションを切断し、新たに受け付けた画情報の送信を行う送信制御を行うことにより、効率良く画情報の送信を行うことができるようになる。また、このように、同時に画情報の受信処理を行う多重受信処理能力の低い受信側情報機器への送信において、コネクション要求等の受信要求を発してから一定時間経過してもコマンドレスポンスのない状態となっても、動作効率を損ねることのないネットワークファクシミリ装置およびファクシミリシステム、並びにその制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態としてのネットワークファクシミリ装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態としてのネットワークファクシミリ装置の接続されるネットワークシステムの一例を示す図である。
【図3】電子メール送信時の送信元情報機器と受信側情報機器との間での、通信開始時におけるやりとりの一例を示すタイムチャートである。
【図4】第1の実施形態におけるネットワークシステムの構成例と、信号の流れを表す概念図である。
【図5】第1の実施形態としてのネットワークファクシミリ装置の動作を示すフローチャートである。
【図6】第1の実施形態における特定相手先テーブルの一例を示す図である。
【図7】第1の実施形態における受信待ちテーブルの一例を示す図である。
【図8】グリーティングメッセージの送信を遅らせることによりコネクションを保留する場合のやりとりを示すタイムチャートである。
【図9】送信元の装置から送られてくるHELOコマンドへの応答を遅らせることによりコネクションを保留する場合のやりとりを示すタイムチャートである。
【図10】第2の実施形態としてのネットワークファクシミリ装置の動作を示すフローチャートである。
【図11】第2の実施形態における特定相手先テーブルの一例を示す図である。
【図12】第2の実施形態における受信待ちテーブルの一例を示す図である。
【図13】第3の実施形態としてのネットワークファクシミリ装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 システム制御ユニット
2 スキャナユニット
3 プロッタユニット
4 メモリユニット
5 操作ユニット
6 公衆網I/Fユニット
7 LANI/Fユニット
8 画像変換ユニット
41 特定相手先テーブル
42 受信待ちテーブル

Claims (12)

  1. ネットワークを介して接続される複数の他の情報機器と画情報を送受信する送受信手段を備えるネットワークファクシミリ装置において、
    前記複数の他の情報機器のうち、複数の情報機器への画情報の送信処理を同時に行う多重送信処理能力を持たない送信元情報機器のアドレス情報を記憶する送信元アドレス情報記憶手段と、
    前記複数の他の情報機器から同時に発生した受信要求が、複数の送信元情報機器からの画情報の受信処理を同時に行う前記ネットワークファクシミリ装置における多重受信処理能力を超えている場合、前記複数の送信元情報機器のうち前記送信元アドレス情報記憶手段にアドレス情報が記憶されている送信元情報機器に対してはコネクションを拒否し、前記送信元アドレス情報記憶手段にアドレス情報が記憶されていない送信元情報機器に対してはコネクションを保留するように制御する制御手段と、
    を有することを特徴とするネットワークファクシミリ装置。
  2. ネットワークを介して接続される複数の他の情報機器と画情報を送受信する送受信手段を備えるネットワークファクシミリ装置において、
    前記複数の他の情報機器のうち、複数の情報機器への画情報の送信処理を同時に行う多重送信処理能力を持たない送信元情報機器のアドレス情報を記憶する送信元アドレス情報記憶手段と、
    送信処理を保留されている状態にある送信元情報機器のアドレス情報を、前記送受信手段により受信処理を行う順番とともに記憶する受信待ちアドレス情報記憶手段と、
    前記複数の他の情報機器から同時に発生した受信要求が、複数の送信元情報機器からの画情報の受信処理を同時に行う前記ネットワークファクシミリ装置における多重受信処理能力を超えている場合、コネクションを保留するとともに、前記送信元アドレス情報記憶手段にアドレス情報が記憶されている送信元情報機器に対しては、前記受信待ちアドレス情報記憶手段に記憶される前記受信処理の順番を早くするように並べ替え、前記送信元アドレス情報記憶手段にアドレス情報が記憶されていない送信元情報機器に対しては、前記受信待ちアドレス情報記憶手段に早く記憶された順に前記受信処理を行う順番が早いこととして制御する制御手段と、
    を有することを特徴とするネットワークファクシミリ装置。
  3. 前記送信元アドレス情報記憶手段は、前記多重送信処理能力を持たない送信元情報機器の前記アドレス情報を、優先順位とともに記憶し、
    前記制御手段は、前記送信元アドレス情報記憶手段にアドレス情報を記憶されている送信元情報機器に対して、前記受信待ちアドレス情報記憶手段の前記受信処理を行う順番を、当該送信元情報機器が早くなるように並べ替える際、前記優先順位の高い送信元情報機器のアドレス情報をより早い前記順番とすることを特徴とする請求項2記載のネットワークファクシミリ装置。
  4. 情報を送信する際、受信要求を発してからタイムアウトよりも短い所定時間経過しても受信側情報機器よりコマンドレスポンスがなく、当該送信をしようとする画情報の他に前記送受信手段による送信を待機状態とされている画情報がある場合には、タイムアウトにならなくてもコネクションを切断し、前記送信を待機状態とされている画情報の送信を行うように制御する送信制御手段を有することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のネットワークファクシミリ装置。
  5. ネットワークを介して画情報の送受信を行う送受信手段を備える3つ以上の情報機器が接続されてなり、該情報機器のうち少なくとも1つがネットワークファクシミリ装置であるファクシミリシステムにおいて、
    前記少なくとも1つのネットワークファクシミリ装置のうち任意の1つのファクシミリ装置は、
    他の情報機器のうち、複数の情報機器への画情報の送信処理を同時に行う多重送信処理能力を持たない送信元情報機器のアドレス情報を記憶する送信元アドレス情報記憶手段と、
    前記他の情報機器から同時に発生した受信要求が、複数の送信元情報機器からの画情報の受信処理を同時に行う該任意の1つのファクシミリ装置における多重受信処理能力を超えている場合、前記複数の送信元情報機器のうち前記送信元アドレス情報記憶手段にアドレス情報が記憶されている送信元情報機器に対してはコネクションを拒否し、前記送信元アドレス情報記憶手段にアドレス情報が記憶されていない送信元情報機器に対してはコネクションを保留するように制御する制御手段と、
    を有することを特徴とするファクシミリシステム。
  6. ネットワークを介して画情報の送受信を行う送受信手段を備える3つ以上の情報機器が接続されてなり、該情報機器のうち少なくとも1つがネットワークファクシミリ装置であるファクシミリシステムにおいて、
    前記少なくとも1つのネットワークファクシミリ装置のうち任意の1つのファクシミリ装置は、
    他の情報機器のうち、複数の情報機器への画情報の送信処理を同時に行う多重送信処理能力を持たない送信元情報機器のアドレス情報を記憶する送信元アドレス情報記憶手段と、
    送信処理を保留されている状態にある送信元情報機器のアドレス情報を、前記送受信手段により受信処理を行う順番とともに記憶する受信待ちアドレス情報記憶手段と、
    前記他の情報機器から同時に発生した受信要求が、複数の送信元情報機器からの画情報の受信処理を同時に行う該任意の1つのファクシミリ装置における多重受信処理能力を超えている場合、コネクションを保留するとともに、前記送信元アドレス情報記憶手段にアドレス情報が記憶されている送信元情報機器に対しては、前記受信待ちアドレス情報記憶手段に記憶される前記受信処理の順番を早くするように並べ替え、前記送信元アドレス情報記憶手段にアドレス情報が記憶されていない送信元情報機器に対しては、前記受信待ちアドレス情報記憶手段に早く記憶された順に前記受信処理を行う順番が早いこととして制御する制御手段と、
    を有することを特徴とするファクシミリシステム。
  7. 前記送信元アドレス情報記憶手段は、前記多重送信処理能力を持たない送信元情報機器の前記アドレス情報を、優先順位とともに記憶し、
    前記制御手段は、前記送信元アドレス情報記憶手段にアドレス情報を記憶されている送信元情報機器に対して、前記受信待ちアドレス情報記憶手段の前記受信処理を行う順番を、当該送信元情報機器が早くなるように並べ替える際、前記優先順位の高い送信元情報機器のアドレス情報をより早い前記順番とすることを特徴とする請求項6記載のファクシミリシステム。
  8. 情報を送信する際、受信要求を発してからタイムアウトよりも短い所定時間経過しても受信側情報機器よりコマンドレスポンスがなく、当該送信をしようとする画情報の他に前記送受信手段による送信を待機状態とされている画情報がある場合には、タイムアウトにならなくてもコネクションを切断し、前記送信を待機状態とされている画情報の送信を行うように制御する送信制御手段を有することを特徴とする請求項5から7の何れか1項に記載のファクシミリシステム。
  9. ネットワークを介して画情報の送受信を行う送受信手段を備える3つ以上の情報機器が接続されてなり、該情報機器のうち少なくとも1つがネットワークファクシミリ装置であるファクシミリシステムの制御方法において、
    前記少なくとも1つのネットワークファクシミリ装置のうち任意の1つのファクシミリ装置は、
    他の情報機器のうち、複数の情報機器への画情報の送信処理を同時に行う多重送信処理能力を持たない送信元情報機器のアドレス情報を記憶する送信元アドレス情報記憶工程を備え、
    前記他の情報機器から同時に発生した受信要求が、複数の送信元情報機器からの画情報の受信処理を同時に行う該任意の1つのファクシミリ装置における多重受信処理能力を超えている場合、前記複数の送信元情報機器のうち前記送信元アドレス情報記憶工程にてアドレス情報が記憶されている送信元情報機器に対してはコネクションを拒否し、前記送信元アドレス情報記憶工程にてアドレス情報が記憶されていない送信元情報機器に対してはコネクションを保留するようにしたことを特徴とするファクシミリシステムの制御方法。
  10. ネットワークを介して画情報の送受信を行う送受信手段を備える3つ以上の情報機器が接続されてなり、該情報機器のうち少なくとも1つがネットワークファクシミリ装置であるファクシミリシステムの制御方法において、
    前記少なくとも1つのネットワークファクシミリ装置のうち任意の1つのファクシミリ装置は、
    他の情報機器のうち、複数の情報機器への画情報の送信処理を同時に行う多重送信処理能力を持たない送信元情報機器のアドレス情報を記憶する送信元アドレス情報記憶工程と、
    送信処理を保留されている状態にある送信元情報機器のアドレス情報を、前記送受信工程にて受信処理を行う順番とともに記憶する受信待ちアドレス情報記憶工程と、を備え、
    前記他の情報機器から同時に発生した受信要求が、複数の送信元情報機器からの画情報の受信処理を同時に行う該任意の1つのファクシミリ装置における多重受信処理能力を超えている場合、コネクションを保留するとともに、前記送信元アドレス情報記憶工程にてアドレス情報が記憶されている送信元情報機器に対しては、前記受信待ちアドレス情報記憶工程にて記憶される前記受信処理の順番を早くするように並べ替え、前記送信元アドレス情報記憶工程にてアドレス情報が記憶されていない送信元情報機器に対しては、前記受信待ちアドレス情報記憶工程にて早く記憶された順に前記受信処理を行う順番が早いこととするようにしたことを特徴とするファクシミリシステムの制御方法。
  11. 前記送信元アドレス情報記憶工程では、前記多重送信処理能力を持たない送信元情報機器の前記アドレス情報を、優先順位とともに記憶し、
    前記送信元アドレス情報記憶工程にてアドレス情報を記憶されている送信元情報機器に対して、前記受信待ちアドレス情報記憶工程における前記受信処理を行う順番を、当該送信元情報機器が早くなるように並べ替える際、前記優先順位の高い送信元情報機器のアドレス情報をより早い前記順番とすることを特徴とする請求項10記載のファクシミリシステムの制御方法。
  12. 情報を送信する際、受信要求を発してからタイムアウトよりも短い所定時間経過しても受信側情報機器よりコマンドレスポンスがなく、当該送信をしようとする画情報の他に前記送受信工程による送信を待機状態とされている画情報がある場合には、タイムアウトにならなくてもコネクションを切断し、前記送信を待機状態とされている画情報の送信を行うようにしたことを特徴とする請求項9から11の何れか1項に記載のファクシミリシステムの制御方法。
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