JP4493856B2 - プロスタグランジンプレカーサーの調製のための方法 - Google Patents
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Description
(発明の分野)
本発明は、光学活性に富む形態のプロスタグランジンオメガ側鎖の調製に関する。
(発明の背景)
4-アリールオキシ-3-ヒドロキシ-1-(E)-ブテニルオメガ鎖を有する合成プロスタグランジン、特に16-[3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-17,18,19,20-テトラノール-PGF2αおよびそのエステル、より詳細にはイソプロピルエステルは、緑内障および高眼圧症の治療に有効な薬物である。この目的のための4-アリールオキシ-3-ヒドロキシ-1-(E)-ブテニル側鎖を有する11-オキサプロスタグランジンの使用が、WO-A-97/23223に開示されている。所望される活性は右旋性15R異性体型にある。(+)-16-[3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-17,18,19,20-テトラノール-PGF2αイソプロピルエーテルの構造を次に示す。
【0002】
【化4】
【0003】
US-A-4321275は、獣医薬において黄体融解剤および子宮平滑筋収縮刺激剤として使用するための、対応するラセミ体遊離酸フルプロステノールの合成を開示する。この化合物は、コーリーラクトンアルデヒド4β-ホルミル-2,3,3αβ,6αβ-テトラヒドロ-2-オキソ-5α-(4-フェニルベンゾイルオキシ)-シクロペンテノ[b]フランから、ジメチル2-オキソ-3-[3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-オキシプロピルホスホネートを用いてオメガ鎖のC14-16を導入する反応により調製される。生じたエノンが、ケト基の対応するアルコールへの非立体選択的還元、4-フェニルベンゾイル基の除去、2つの水酸基のテトラヒドロピラニルによる保護、ラクトールへの還元、(4-カルボキシブチル)トリフェニルホスホニウムブロマイドから調製されるイリドを用いたウィッティッヒ・オレフィン化、およびテトラヒドロピラニル基の除去により、フルプロステノールに転換される。活性15R*ジアステレオ異性体が、クロマトグラフィー分離により得られる。
【0004】
EP-A-0639563は、エナンチオマーに富む16-[3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-17,18,19,20-テトラノール-PGF2αイソプロピルエステルの調製を開示する。類似体、16-(3-クロロフェノキシ)-17,18,19,20-テトラノール-PGF2αイソプロピルエステルの活性15Rジアステレオ異性体は、対応するCoreyラクトンエノンのケト基の、(−)-B-クロロジイソピノカンフェイルボランを用いた還元により立体選択的に形成される。
【0005】
プロスタグランジンのオメガ鎖はまた、有機銅試薬と親電子性シクロペンタンコアシントンの間のカップリング反応を用いて、その全体を導入することができる。この手段は、より集約的であるという利点を有し、これにより、必要とされるキラリティをすでに有するオメガ鎖を導入することができる。
【0006】
Danilova et al, DOKL Chem. USSR (Engl. Transl.), 1983, 273, 375-377は、ラセミ体の4-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)-3-(1-エトキシエトキシ)-1-ヨード-1E-ブテンから形成されたアルケニル銅と2-シクロペンテノンの、フルプロステノールの11-デオキシ類似体を調製するための有機銅カップリング反応を開示する。
Tolskikov et al, J. Org. Chem. USSR (Engl. Transl), 1983, 19, 1624-1631はさらに、この1-エトキシエトキシエーテルに対するラセミ体プレカーサー、4-[(3-トリフルオロメチル)フェノキシ]-1-ブチン-3-オール、4-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)-1-ヨード-1E-ブテン-3-オールと、その対応するトリメチルシリルエーテルを開示する。
【0007】
エナンチオマーに富むオメガ鎖プレカーサーの、PGF2αの調製のための使用がDavies et al, J. Chem. Soc., Perkin Trans 1, 1981, 1317に開示されているが、ここでは、鍵となるステップはアルケニル銅試薬のトリシクロヘプタノンヘのカップリングである。
【0008】
WO-A-95/33845は、エナンチオマーに富む式
【化5】
(式中、R1およびR2はそれぞれHまたはアルキルであり、および、R3は、置換されていてよいフェニル、アルキルまたはシクロアルキルである)のプロパルギルアルコールの、対応するラセミ体のエナンチオ選択的酵素媒介性生物分割による調製を開示する。実施例では、ラセミ体の3-ヒドロキシ-4-フェノキシ-1-ブチンをイソプロペニルアセテートおよびリパーゼPSで処理し、(S)-アルコールが98%eeで得られている。(R)-アルコールは、生物分割ステップにおいて生じた(R)-エステルの非酵素的加水分解により96%eeで得られている。
【0009】
(発明の概要)
本発明は、最終的にプロスタグランジンオメガ側鎖を提供するための4-アリールオキシ-3-ヒドロキシ-1-(E)-ブテンの単一エナンチオマーを得るために、WO-A-95/33845の方法が必ずしも満足のいくものではないという発見に基づく。特に、例えば鍵であるCF3またはCl基でアリール基がメタ置換されている場合には、相対的に低いeeのものしか得られない。これらのオメガ側鎖を有するプロスタグランジン剤の効果的な合成法、特に16-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)-17,18,19,20-テトラノールPGF2αおよびそのエステル誘導体に関するものを見出した。
【0010】
本発明に従い、(R)-エナンチオマーに富む式
【化6】
(式中、RはC1 - 4アルコキシ、ハロゲンまたは、OHまたはハロゲンで置換されていてよいC1 - 4アルキルである)
のプロパルギルアルコールの調製法は、
(a)アシルドナーと第一酵素を用いるラセミ体アルコールのエナンチオ選択的(R)-エステル化;
(b)未反応の(S)-アルコールの除去;および、
(c)第二酵素を用いる(R)-エステルのエナンチオ選択的加水分解、
のステップから成る。
【0011】
該プロパルギルアルコールは、式
【化7】
(式中、Rは前に定義するものであり、R1はブロッキング基であり、Xは金属または金属含有基であり(その結果、該化合物は有機金属試薬となる)、または、Xはこれに転換可能な基である)の保護アリルアルコールに次いで転換することができ、これは前記ステップおよびさらに、
(d)ブロッキング基を導入すること;
(e)C≡C基を(E)-CH=CH-X基に転換すること、
を含む。
【0012】
該アリルアルコールは次いで、基
【化8】
(式中、Rは前に定義したものである)
を含むω側鎖を有するプロスタグランジンに転換することができ、この転換には前記ステップ;Xが転換可能な基である場合、それを金属または金属含有基に転換すること;および有機金属アリルアルコールをプロスタグランジンに転換すること、を含む。この転換は公知の方法により行うことができる。前記の引用例を参照されたい。この転換は、「プロスタグランジンの合成のための新規中間体」という標題の、同日に出願された係属中の、英国特許出願No.9908326.3から優先権を主張する特許出願に記載され、権利が請求されているように、8-アンチ{4-[3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-3R-ジメチル-tert-ブチルシリルオキシ-1E-ブテニル}-6-エンド-ジメチル-tert-ブチルシリルオキシ-2-オキサビシクロ[3.2.1]オクタン-3-オンが結晶形態で単離することができるという発見により促される。
【0013】
本発明の方法により、80%の過剰、好ましくは少なくとも97%および最も好ましくは少なくとも99%という良好なee値を有する新規なプロスタグランジンω-側鎖を提供することができる。特に、本発明により、少なくとも97%、好ましくは少なくとも99%eeで(R)-プロパルギルアルコールが提供される。
【0014】
(発明の記載)
前記のように、本発明の方法により、シクロペンタンまたは他のプロスタグランジンコア成分のためのシントンにω鎖を結合させるために用いられるトランス-アルケニル銅(trans-alkenylcuprate)試薬に容易に転換することができるプロパルギルアルコールを得る。このアルケニル銅試薬は、水酸基が塩基安定基、例えばtert-ブチルジメチルシリルで保護されている対応する単一のトランス-アルケニル金属誘導体、例えばトランス-アルケニルリチウムから調製することができる。このトランス-アルケニル金属誘導体は、対応するハロゲン化物(X=ハロゲン化物、好ましくはヨウ化物)の金属化(例えばtert-ブチルリチウムを用いるアルケニルリチウムの形成)または、対応するアルキンの水素金属化(hydrometallation)(例えば、ジルコノセンジクロライドとtert-ブチルマグネシウムクロライドから形成される試薬を用いる水素金属化)のいずれかにより調製することができる。トランス-アルケニルヨウ化物は、アルキンの水素金属化により形成することができるトランス-アルケニル金属誘導体(例えばトランス-アルケニルジルコノセンクロライド)の、親電子性ヨウ素源(例えばヨウ素)との反応により調製することができる。アルキンは、対応するプロパルギルアルコールから、保護基ドナー(例えばtert-ブチルジメチルクロロシラン)を用いた反応により調製することができる。
【0015】
本発明の鍵となる態様は、対応するラセミ体のプロパルギルアルコールからの、エナンチオマーに富む(R)-プロパルギルアルコールの調製に関するものである。これは、同一または(より一般的には)異なる酵素を用いる2つの酵素反応を含む。ステップ(c)には、エナンチオマー過剰率を高めるカルボン酸エステルの分解(例えば、酵素を用いた酪酸エステルの加水分解)が含まれる。ステップ(b)の一例では、カルボン酸またはカルボン酸塩を用いた、(R)-カルボン酸エステルおよび(S)-スルホン酸エステルの混合物中のスルホン酸エステルの反転により、例えばメシレートのトリエチルアンモニウムブチレートとの反応により、カルボン酸エステルが調製される。(R)-カルボン酸エステルと(S)-スルホン酸エステルの混合物は、(R)-カルボン酸エステルと(S)-プロパルギルアルコールの混合物(これは、ラセミ体のアルコールのエナンチオ選択的エステル化(ステップ(a))(例えばビニルブチレートまたはビニルプロピオネートと酵素を用いるもの)により得ることができる)のスルホニル化により調製することができる。別に、ステップ(b)で(R)-カルボン酸エステルは、ステップ(a)により得られる(R)-カルボン酸エステルと(S)-アルコールの混合物から、三酸化硫黄源、例えば三酸化硫黄-ピリジン錯体を用いた処理により(S)-ヘミ硫酸エステル(これは、塩基性水溶液中に選択的に抽出することができる)を形成させて、直接単離することができる。
【0016】
ラセミ体のプロパルギルアルコール(式中、R1はtert-ブチルジメチルシリルであり、R3はメタ置換フェニル基である)からエナンチオマーに富む形態で所望のオメガ鎖ヨウ化物を調製する例示的方法を、スキームIを引用して、より詳細にここに開示する。
【0017】
スキームのステップ(i)は、エナンチオ選択的エステル化反応(前記のステップ(a))である。これは、適当なアシルドナーと酵素、好ましくはビニルブチレートまたはビニルプロピオネートとムコール・ミエヘイ(Mucor miehei)リパーゼを用いて達成される。この反応は非極性溶媒、好ましくはヘプタン中で行うことができる。RがCF3であるプロパルギルアルコールを用いて行う有用酵素のスクリーニングの結果、ムコール・ミエヘイリパーゼがこのステップのために好ましい。この予備スクリーニングでは、ノボザイム、リパーゼAK、キラザイムL2(ベーリンガー・マンハイムからの固定化カンジダ・アンタークティカリパーゼ)およびリパーゼPS(アマノからのシュードモナス・セペチアリパーゼ)、リポザイム(ノボからの固定化ムコール・ミエヘイリパーゼ)を用いても、エナンチオ選択性に関して最良の結果が得られた。
【0018】
ステップ(ii)はスルホニル化反応である。これは、塩基(トリエチルアミンであってよい)と適当なスルホニルドナー、好ましくはメタンスルホニルクロライドを用いて達成される。
ステップ(iii)は反転反応である。これは、カルボン酸またはカルボン酸塩、好ましくは酪酸またはプロピオン酸または、酪酸塩またはプロピオン酸塩(トリエチルアンモニウムブチレートまたはプロピオネートであってよい)を用いて達成される。
【0019】
ステップ(iv)は、ステップ(i)または(iii)いずれかの後で、カルボン酸エステルから残存しているプロパルギルアルコールを除去するための精製法である。これは、二酸無水物(これは、三酸化硫黄の錯体、好ましくは三酸化硫黄-ピリジン錯体または、酸塩化物と塩基、好ましくはクロロスルホン酸とピリジンの錯体であってよい)を用いる対応する酸半エステル、好ましくは硫酸水素エステルの形成および、それに次ぐ塩基性水性媒質(好ましくは重炭酸ナトリウム溶液)を用いた分割により達成される。
【0020】
ステップ(v)は、エナンチオマー過剰率を高めるカルボン酸エステルの分解である(前記ステップ(c))。これは、適当な酵素、例えばムコール・ミエヘイリパーゼを用いる塩基性加水分解により達成することができるが、カンジダ・アンタークティカ(Candida antarctica)リパーゼが好ましい。ステップ(i)に関し、適当な酵素活性は、現在の知識および本明細書中に記載する情報に基づき、当業者が容易に決定することができる。適当な反応条件、例えば溶媒も、容易に決定することができる。
【0021】
ステップ(vi)は、(R)-プロパルギルアルコールの塩基安定保護基、好ましくはシリル基、最も好ましくはtert-ブチルジメチルシリルとのカップリングである。これは、適当な保護基ドナーと塩基、好ましくはシリルクロライド、最も好ましくはtert-ブチルジメチルシリルクロロシランとイミダゾールを用いて達成することができる。
【0022】
ステップ(vii)は、シリルエーテル中に不純物として存在している全ての残存カルボン酸エステルを除去するための任意精製法を含む。これは、塩基をアルコール媒質中で用いる、好ましくは炭酸カリウムをメタノール中で用いるエステルの分解および次いで、二酸無水物(フタル酸無水物または三酸化硫黄ピリジン錯体または、酸塩化物と塩基、好ましくはクロロスルホン酸とピリジンであってよい)を用いる反応による対応する酸半エステル(ヘミフタレートまたは硫酸水素塩であってよい)の形成およびその後の、塩基性水性媒質、好ましくは炭酸ナトリウム溶液を用いた分割により達成される。
【0023】
ステップ(viii)は、保護(R)-プロパルギルアルコールの水素金属化-ハロゲン化反応である。これは、金属水素化物(好ましくはジルコノセンジクロライドおよびtert-ブチルマグネシウムクロライドから形成される試薬)と、次いでハロゲン化試薬(好ましくはヨウ素)を用いた反応により達成される。HがXの代わりに存在する末端アルケンはこのステップの副産物であるが、4-アリールオキシ-3-ヒドロキシ-1-(E)-ブテニルプロスタグランジンの調製におけるオメガ側鎖成分としてのトランス-アルケニルハロゲン化物の使用には影響しない。
【0024】
反転処理は、工程から省略できる。つまり、ステップ(ii)および(iii)を省略しても、ステップ(iv)の後で、ステップ(v)に直接用いることができる(R)-エステルがまた得られる。この省略法を用いても、(R)-エステルは反転工程後に得られるものよりも概してエナンチオマー過剰率が高く(>90%)、故に、ステップ(v)の後で得られる(R)-アルコールはほとんど(S)-エステルを含まない。ステップ(vii)および(viii)も省略でき、残存する(S)-エステルを除去するには、簡単な精製方法、例えば非極性溶離剤、例えばヘプタンを用いるシリカゲルカラムによる濾過で十分である。この省略法は、全収率が50%を決して超えることができないという不利な点を有するが、必要とされる化学ステップが4少ないという利点を有する。ステップ(v)の後、再結晶化による(R)-アルコールの精製が可能な場合は、たとえ反転工程を用いたとしても、ステップ(vii)および(viii)は省略してよい。
【0025】
このように、本発明により、4-アリールオキシ-3-ヒドロキシ-1-(E)-ブテニルプロスタグランジンオメガ側鎖、特に16-(3-アリールオキシ)-17,18,19,20-エトラノール-PGF2αオメガ鎖のための新規なシントンへの、所定の新規中間体を用いる実際的な経路が提供される。第二酵素反応を用いるカルボン酸エステルの分解により、単一の酵素反応を用いて達成し得るよりも大きなエナンチオマー過剰率で(R)-プロパルギルアルコールが得られる。
以下の実施例により本発明を説明する。
【0026】
実施例1 4-[3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-1-ブチン-3-オールの生物分割
ラセミ体のプロパルギルアルコール(852g、3.70mol)を10Lのジャケット付き容器に入れる。ヘプタン(4300ml)とビニルブチレート(580ml、4.82mol)を添加し、混合液を、窒素雰囲気下で効率よく攪拌しながら22℃へ平衡化する。ムコール・ミエヘイリパーゼ(173g)を混合液に添加し、これを次いで43時間22℃にて攪拌する。懸濁液を濾過し、残存物をヘプタン(1200ml)で洗浄し、濾液を合わせた後、減圧下で溶媒を蒸発させる。残存物をトルエン(1500ml)に溶解し、溶液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×550ml)で洗浄する。合わせた水性洗浄物をトルエン(1×300ml)で抽出し、合わせたトルエン溶液を飽和塩化ナトリウム水溶液(1×500ml)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥させ、濾過し、および溶媒を減圧下で蒸発させて、(S)-アルコール(92.8%eeまで)と対応する(R)-酪酸エステル(96.7%)の等モル量の混合物(1059g)を得る。キラルGC分析により得られるこれら2つのee値から推定されるデータは、反応が49.1%の転換で終結し、222のエナンチオマー比(E)を有することを示す。
【0027】
実施例2 メシル化
(1:1)アルコール/酪酸エステル混合物(アルコール中1059g、2.00mol)をジクロロメタン(4000ml)に溶解し、溶液を0℃へ平衡化し、トリエチルアミン(640ml、4.60mol)を添加する。溶液を0℃に戻し、メタンスルホニルクロライド(200ml、2.34mol)のジクロロメタン溶液(400ml)を2時間かけて滴下し、2℃未満の反応温度に維持する。添加を終え、反応液を1時間2℃未満で攪拌し、過剰のトリエチルアミン(60ml、0.45mmol)とメタンスルホニルクロライド(20ml、0.29mmol)のジクロロメタン溶液(60ml)を添加する。溶液をさらに1時間2℃未満で攪拌した後、すばやく攪拌しながら10分間かけて5℃未満で水(1500ml)を添加する。相を分離させた後、二層を分ける。有機相を1.5Nの塩酸(1500ml)および飽和重炭酸ナトリウム水溶液(800ml)で洗浄する。有機溶液を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、濾過し、溶媒を減圧下で除去して透明の淡褐色オイル(1123g)を得る。GC分析は、メシレート/ブチレート混合物が残存アルコールを含まないことを示した。
【0028】
実施例3 (R)-4-[3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-1-ブチン-3-イル-ブチレート
トリエチルアミン(327ml、2.35mol)を酪酸(230ml、2.52mol)に、窒素パージしたフラスコ中で、温度を10℃未満に維持しながら40分かけて添加する。酪酸エステル/メシレート(1:1)混合物(1123g、メタンスルホネート中1.85mol)を添加し、溶液を110-120℃に3-4時間加熱する。溶液を室温まで冷却させた後、ヘプタン(1600ml)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(800ml)および水(800ml)を添加する。混合液を激しく攪拌し、そして相を分離する。水層をヘプタン(300ml)で抽出し、合わせた有機抽出物を1.2Nの塩酸(800ml)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(800ml)で洗浄する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧下で除去して粗(R)ブチレートを褐色の液体(907g)として得る。キラルGC分析は、エナンチオマー過剰率が92.6%であることを示し、およびアキラルGCはいくらかのプロパルギルアルコールが存在していることを示した。
【0029】
実施例4 粗(R)-4-[3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-1-ブチン-3-イルブチレートからの残存プロパルギルアルコールの除去
DMF(1L)を粗(R)-ブチレート(907g、3.02mol)に窒素下で添加する。三酸化硫黄-ピリジン錯体(45g、0.28mol)を5分間かけて添加する。溶液を1-2時間攪拌し、次いでヘプタン(1.8L)で希釈する。飽和重炭酸ナトリウム溶液(2.3L)を15分かけて添加する。層を分離させ、水相をヘプタン(0.5L)で抽出する。合わせた有機相を10%硫酸水素カリウム溶液(0.9L)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(0.9L)で洗浄する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、GCによりアルコールを含まない粗(R)-ブチレートを黄色から褐色のオイル(865)として得る。
【0030】
実施例5 ブチレート過剰率が90%未満である(R)-4-[3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-1-ブチン-3-オール
リン酸二水素カリウム(30.6g、0.225mol)を、温度計とpH探針を装着した10Lのジャケット付き容器に入れる。水(4.4L)を添加し、懸濁液を固体が溶解するまで攪拌する。溶液をpH7.0まで2Nの水酸化カリウム溶液で滴定し、30℃へ平衡化する。酪酸エステル(865g、288g)のヘプタン溶液(850ml)を添加する。カンジダ・アンタークティカリパーゼ(16.8g)を添加し、反応液を30℃にて攪拌し、その間4Nの水酸化ナトリウム溶液を用いてpH7まで滴定する。3時間後、トルエン(0.7L)を添加し、酵素を濾過により除去する。有機相を分離し、水相をトルエン(400ml)で抽出する。合わせた有機溶液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×700ml)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、および溶媒を減圧下で蒸発させて、不要な(S)-酪酸エステル(キラルGCにより57%ee)を含む粗(R)-アルコール(740g、キラルGCにより99%ee)を得る。
【0031】
実施例6 (R)-4-[3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-3-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-1-ブチン
粗(R)-アルコール(740g、約75%ピュア、2.41mmol)をDMF(1L)に溶解し、溶液を窒素パージしたフラスコに入れる。イミダゾール(214g、3.14mol)を添加する。溶液を0℃に冷却し、tert-ブチルジメチルクロロシラン(364g、2.41mol)を部分添加し、内部の温度を10℃未満に維持する。反応混合液を室温まで温め、15時間攪拌する。水(2.2L)を30分間かけて添加する。混合液をヘプタン(2.2L+0.6L)で抽出する。合わせた有機相を水(2×1L)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗(R)-シリルエーテル(988g)を得る。
【0032】
実施例7 (R)-4-[3-(トリフルオロメチル)-フェノキシ]-3-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-1-ブチンからの残存酪酸エステルの除去
粗(R)-シリルエーテル(988g、約75%ピュア、2.15mmol)をメタノール(1.5L)に溶解し、炭酸カリウム(37g、0.27mol)を添加する。混合液を3時間攪拌し、その後メタノールを減圧下で除去する。水(1.5L)およびヘプタン(1.5L)を残存物に添加し、混合液を攪拌し、層を分離させる。有機層を水(0.7L)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、乾燥状態まで蒸発させる。残存物をジクロロメタン(1.5L)に添加し、無水フタル酸(78g、0.53mol)およびトリエチルアミン(87ml、0.63mol)を添加する。溶液を2時間攪拌し、その後溶媒を減圧下で除去し、10%炭酸ナトリウム溶液(0.7L)、へプタン(2.2L)、水(4.5L)および塩化ナトリウム(500g)を添加する。激しく攪拌した後混合液を分離させる。ヘプタン層を分け、水層をヘプタン(0.5L)で抽出し、合わせた有機層を水(1.5L)で洗浄する。ヘプタン溶液を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、シリカ栓(321g)を通過させる。化合物をヘプタン(1.5L)で溶離し、溶媒を蒸発させた後、(R)-シリルエーテルを明黄色の移動性の液体(740g、ラセミ体のプロパルギルアルコールから全58%)として得る。[α]23 D = -28.16 (c 0.98, CH2Cl2)。 1H nmr: 200MHz (CDCl3) δ ppm 0.12 (3H, s), 0.16 (3H, s), 0.93 (9H, s), 2.49 (1H, d, J 2Hz), 4.10 (2H, d, J 6Hz), 4.75 (1H, td, J 6.2Hz), 7.05-7.16 (2H, m), 7.24 (1H, d, J 8Hz), 7.40 (1H, t, J 8Hz)。HCl/MeOHを用いる小サンプルからのTBDMS基の除去の後、プロパルギルアルコールのキラルHPLC分析は、エナンチオマー過剰が>99%であることを示した。
【0033】
実施例8 生物分割と、(S)-アルコールのヘミ硫酸エステルとしての除去による(R)-4-[3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-1-ブチン-3-イルブチレート
4-[3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-1-ブチン-3-オール(14.51kg、63.0mol)、ヘプタン(49.6kg)およびビニルブチレート(9.96kg、94.6mol)を窒素パージした容器に入れる。出発アルコールをヘプタン(3.4kg)で洗浄する。容器の内部の温度を21-23℃に調整し、ムコール・ミエヘイリパーゼ(2.94kg)を入れる。混合液を、(R)-ブチレートへの50%の転換が達成させるまで(約48時間)攪拌し、酵素を濾過により除去する。容器をヘプタン(16.5kg)で満たし、フィルターを通してそれを排出して酵素を洗浄する。容器を水および次いでメタノールを用いて洗浄し、乾燥し、全系を清浄化した。合わせた有機相を容器に入れた後、3.4kgのヘプタンで洗浄した。温度を50℃未満に維持しながら減圧と加熱を行い、ヘプタンを蒸留する(目標68kg)。容器の内部を18-22℃まで冷却する。ジメチルホルムアミド(16.5kg)を入れ、三酸化硫黄-ピリジン錯体(6.0kg、37.7mol)を部分添加する。反応液の内部の温度は25℃未満に維持する。ヘプタン(18.2kg)を入れ、次いで25%の炭酸ナトリウム溶液を、溶液のpHをチェックしながら分けて入れる。pHが7.0-7.5(およそ15kgのカルボネート溶液)になるまで、滴下にて添加を続ける。水(〜52.5kt)を、入れた炭酸ナトリウム溶液と水を合わせた量が69.6kgになるまで入れる。混合液を固体が溶解するまで(〜1時間)攪拌する。静置後、低い方の水相をドラムに移し、ヘプタン溶液を、減圧下(最高温度50℃)でヘプタン(8.4kg)を蒸留して濃縮し、標題化合物をヘプタン溶液(8.5kgの標題化合物を含有する10.4kg、49%収率、〜93%ee)として得、これを直接次のステップに用いる。
【0034】
実施例9 ブチレートが>90%のエナンチオマー過剰率である(R)-4-[3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-1-ブチン-3-オール
リン酸二水素カリウム(310g、2.28mol)および水(44.0kg)を窒素パージした容器に入れる。混合液をリン酸塩が溶解するまで攪拌し、温度を28-32℃に調整する。10%水酸化カリウム溶液(〜0.56%)を、pHが6.9-7.1になるまで滴下する。酪酸エステル(8.5kg、28.3mol)/へプタン溶液を入れ、ヘプタン(4kg)により洗浄する。カンジダ・アンタークティカリパーゼ(190g)を添加し、混合液を30℃にて攪拌し、その間、4Nの水酸化カリウム溶液(〜6.2kg)を用いてpH7に滴定する。12時間後、トルエン(13.1kg)を入れる。酵素を濾過除去し、トルエン(3kg)で洗浄する。容器を水、次いでメタノールを用いて洗浄し、乾燥させる。系を清浄化する。混合液を容器に戻した後、トルエン(3kg)洗浄する。水層を除去し、真空(〜130トル)にする。有機層を、50-60℃の最高温度での水の共沸除去により乾燥させる。溶液をロータリーエバポレーターに移し、溶媒を減圧下で除去して不要な酪酸エステル(〜4−8%)を含む橙色のオイル(6.3kg、〜90%w/w、〜86%収率、>98%ee)として(R)アルコールを得た。
【0035】
実施例10 (R)-4-[3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-3-tert-ブチルジメチルシリルオキシ-1-ブチン。ステップviiおよびviiiは省略する。
粗(R)-アルコール(〜90%ee、6.3kg、5.7kgAI、24.8mol)、イミダゾール(2.4kg、35.3mol)およびDMF(10.8kg)を容器に入れる。t-ブチルジメチルクロロシラン(4.03kg、26.7mol)を分けて添加し、添加中、内部の温度を10℃未満に維持する。混合液を4℃に冷却し、2時間攪拌し、容器の内部を18-25℃に調整する。水(25.0kg)およびヘプタン(17.1kg)を入れ、混合液を攪拌し、静置し、相を分離させる。有機相をロータリーエバポレーターに入れ、溶媒を減圧下で蒸留し(最大浴温60℃)、粗シリルエステルを淡黄色の移動性の液体(9.1kg、〜93%w/wおよび8.4kgAIと想定)として得る。粗シリルエーテルを7×1.3kgずつシリカ栓(1.06kg、1.5:1の比率の幅対高さ:16.5cm対11.0cm)を用いて精製し、ヘプタン(3×3.4kg)を微圧下で用いて溶離する。合わせた有機相をロータリーエバポレーターに入れ、ヘプタンで洗浄しながら移し(2×0.7kg)、ヘプタンを減圧下で蒸留し(10-20トル、最高温度、50-55℃)、(R)-シリルエーテルを無色のオイル(バッチ当たり1.09kg、トータル7.5kgの生成物)として得る。
【0036】
実施例11 (R)-4-[3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-3-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-1-ヨード-1E-ブテン
乾燥させた5Lの3つ首フラスコに窒素を入れ、ビス(シクロペンタジエニル)-ジルコニウムジクロライド(459g、1.57mol)およびトルエン(2L)を添加する。容器を光を遮断するためにアルミホイルで覆い、排気して窒素パージする。tert-ブチルマグネシウムクロライド(エーテル中2M、785ml)を30分かけて添加する。混合液を50℃にて1時間加熱する。この間、ガスの放出が認められる(イソブチレン)。アルキン(450g、1.31mol)のトルエン溶液(500ml)を添加し、50-60℃で5時間加熱し続ける。反応混合液を−40℃まで冷却し、ヨウ素(497g、1.96mol)のTHF溶液(600ml)を35分かけて添加する。混合液を室温まで1時間温め、1Mのメタ重亜硫酸ナトリウム(2L)を添加する。ヘプタン(3L)を添加し、濃茶黄色の沈殿を得る。混合液をNo3濾紙を通して濾過し、濾過ケーキをヘプタン(1L)で洗浄する。有機層を分離し、水相をヘプタン(1L)で抽出して、合わせた有機相をメタ重亜硫酸ナトリウム溶液(1M、3L)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(2L)および塩水(2L)で洗浄する。有機相を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、減圧下で濃縮する。残存液を活性化させた酸化アルミニウムのパッド(Neutral Brockmann 1、150メッシュ、750g)に通過させ、ヘプタン(6L)で溶離する。溶媒を減圧下で濃縮し、残存物をヘプタン(1L)中に溶解し、セライトを通して濾過する。溶媒を濃縮してヨウ素を赤/褐色オイル(441g、71.5%Th)として得る。[α]23 D = -15.5 (c 0.96, CH2Cl2);1H nmr: 200MHz (CDCl3) δ ppm 0.11 (6H, s, 2), 0.92 (9H, s), 3.91 (2H, d, J 6Hz), 4.51 (1H, m, CH), 6.50 (1H, dd, J 14 and 1Hz), 6.68 (1H, dd, J 14 and 5Hz), 7.04-7.11 (2H, m), 7.24 (1H, m), 7.40 (1H, t, J 8Hz)。GC分析は、5−10%の4-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)-3-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-1-ブテンが存在していることを示す。
【0037】
実施例12 1-(3-クロロフェノキシ)-3-ブチン-2-オールの生物分割
1-クロロフェノキシ-3-ブチン-2-オール(19.1g、97mmol)をジャケット付きフラスコに入れ、MTBE(17ml)およびヘプタン(95ml)を添加した。混合液を22℃へ平衡化し、ビニルプロピオネート(13.2ml、121mmol)およびキラジム(Chirazume)-L9(4.46g)を添加した。混合液を22℃にて46.5時間攪拌し、この時、キラルGC分析は、出発アルコールが87%ee(S)であることおよび、プロピオネートが92%ee(R)、48.6%の転換であることを示した。溶液を濾過し、溶媒を蒸発させて、アルコール/プロピオネート混合物を淡黄色オイルとして得た。
【0038】
実施例13 メシル化
アルコール/プロピオネート混合物をMTBE(100ml)に溶解し、溶液を5°まで冷却した。トリエチルアミン(10.8ml、78mmol)を添加した。溶液を0−2℃まで冷却し、メタンスルホニルクロライド(3.75ml、48.5mmol)を30分間かけて添加し、内部の温度は0−2℃に維持した。懸濁液を0−2℃にて15分間攪拌し、過剰のメタンスルホニルクロライド(0.2ml、2.6mmol)を次いで添加した。懸濁液を0-2℃にて5分間攪拌し、次いで反応を水(85ml)で停止させた。水層を除去し、有機層を飽和硫酸水素カリウム溶液-水(1:1、80ml)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(80ml)および塩水(40ml)で洗浄した。乾燥し(MgSO4)、濾過し、溶媒を蒸発させた後、メシレート/プロピオネート混合物を黄色オイル(26g)として得た。1H nmr (200 MHz, CDCl3) δ ppm 7.27-6.92 (2H トータル, m), 6.84-6.78 (1H トータル, m) 5.74 (1H プロピオネート, td, J 5.8, 2.3 Hz), 5.51 (1H メシレート, td, J 5.6, 2.4 Hz), 4.25 (2H, メシレート, d, J 4.9, 4.19 (1H プロピオネート, d, J 5.5 Hz), 3.16 (3H メシレート, s), 2.79 (1H メシレート, J 2.4 Hz), 2.53 (1H プロピオネート, J 2.1 Hz), 2.39 (2H プロピオネート, q, J 7.6 Hz) および1.16 (3H プロピオネート, t, J 7.5 Hz)。
【0039】
実施例14 (R)-1-(3-クロロフェノキシ)-3-ブチン-2-イルプロピオネート
トリエチルアミン(12ml)をプロピオン酸(7.2ml、97mmol)に、15分かけて添加した。メシレート/プロピオネート混合液(26g)を添加し、トリエチルアミン(1.5ml、トータル13.5ml、97mmol)で洗浄した。反応フラスコを窒素パージし、混合液を110-120℃まで4時間加熱し、次いで室温まで冷却させた。混合液をヘプタン(80ml)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(80ml)を注意深く攪拌しながら添加した。層を分離し、水層をヘプタン(20ml)で抽出した。合わせた有機層を飽和硫酸水素カリウム溶液-水(1:1、80ml)、飽和硫酸水素カリウム溶液(80ml)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(80ml)で洗浄し、乾燥させて(MgSO4)および濾過した。溶媒を蒸発させた後、粗プロピオネートを褐色オイル(20.3g)として得た。
【0040】
実施例15 粗(R)-プロピオネートからの残存アルコールの除去
粗プロピオネート(20.3g、80.3)を無水DMF(20ml)に溶解した。三酸化硫黄-ピリジン錯体(1.28g、8.03mmol)を添加した。溶液を室温で1時間攪拌した。溶液をヘプタン(80ml)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(40ml)を注意深く攪拌しながら添加した。水(40ml)を添加し、層を分離した。有機層を飽和硫酸水素カリウム溶液-水(1:1、80ml)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)および濾過した。溶媒を蒸発させた後、アルコールを含まないプロピオネートを褐色オイル(19.3g、ラセミ体のアルコールから79%)として得た。1H nmr (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.21 (1H, t, J 8.1 Hz), 6.98 (1H, dt, J 7.9, 1.0 Hz), 6.95 (1H, t, J 2.2 Hz), 6.83 (1H, ddd, J 8.4, 2.5, 1.0 Hz), 4.76-5.73 (1H, m), 4.23-4.10 (2H, m), 2.53 (1H, d, J 2.4 Hz), 2.47-2.32 (2H, m) および 1.16 (3H, t, J 7.6 Hz)。キラルGCによりee79%。
【0041】
実施例16 (R)-1-(3-クロロフェノキシ)-3-ブチン-2-オール
約50mMのリン酸バッファーを、オルトリン酸二水素カリウム(1.04g、7.63mmol)を水(150ml)に溶解することによりジャケット付きフラスコ中に調製した。溶液を30℃へ平衡化し、次いでpH7に、約2Mの水酸化カリウム溶液を用いて滴定した。水酸化ナトリウム(3.24g、81mmol)水溶液(20ml)も調製した。(R)-プロピオネート(24.1g、95mmol)のへプタン溶液(22ml)をバッファー溶液に添加した。キラジム-L2(440mg)を添加し、混合液を激しく30℃にて4時間攪拌し、その間、水酸化ナトリウム溶液を用いてpH7まで滴定した。19ml(約77mmol)の水酸化ナトリウム溶液を用いた。混合液をトルエン(50ml)で希釈し、濾過(セライト)し、トルエン(30ml)で洗浄し、層を分離した。有機層を飽和重炭酸水素ナトリウム溶液(2×80ml)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、次いでシリカ栓(20g)を通して濾過し、ヘプタン-MTGE(2:1、200ml)で溶離した。溶媒を蒸発させた後、トルエン(50ml)とヘプタン(150ml)を添加した。溶液を−10℃まで30分かけて、攪拌しながら冷却した。結晶化は10℃で始まった。懸濁液を−10℃にて30分間攪拌し、次いで濾過した。結晶を冷たい(−20℃)へプタン-トルエン(3:1)で洗浄し、次いで乾燥させて、(R)-アルコールを細かい白色固体(10.9g、58.1%)として得た。DSCによりmpの開始は48℃。[α]25 D -24.4°,[α]25 578 -25.4°, [α]25 546 -28.9°, [α]25 436 -49.6°, [α]25 405 -60.0° および [α]25 365 -80.3° (c = 1.0, CHCl3)。 1H nmr (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.20 (1H, t, J 8.1 Hz), 6.96 (1H, dt, J 7.9, 1.0 Hz), 6.93 (1H, t, J 2.2 Hz), 6.81 (1H, ddd, J 8.4, 2.5, 1.0 Hz), 4.77-4.73 (1H, m), 4.11 (1H, dd, J 9.4, 3.9 Hz), 4.06 (1H, dd, J 9.9, 6.9 Hz), 2.65 (1H, d, J 5.4 Hz) および 2.53 (1H, d, J 2.5 Hz)。実測値: C 61.09%, H 4.64% および Cl 17.91%; C10H9ClO2にはC61.08%、H4.61%およびCl11.40%を要す。トリフルオロ酢酸無水物を用いた導出後のeeはキラルGCにより>99%であった。
【0042】
実施例17 (R)-4-(3-クロロフェノキシ)-3-tert-ブチルジメチルシリルオキシ-1-ブチン
(R)-アルコール(10.8g、55mmol)をDMF(11ml)に溶解した。イミダゾール(7.86g、115mmol)を添加した。溶液が均質化した時、氷-水浴中で冷却し、tert-ブチルジメチルシリルクロライド(8.70g、57.7mmol)を15分かけて添加した。溶液を攪拌し、室温まで温め、室温にて2時間攪拌した。反応を水(75ml)を注意深く15分かけて添加することにより停止し、次いでヘプタン(75ml)を添加した。有機層を分離し、水(2×75ml)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、次いでシリカパッド(5g)を通して濾過し、ヘプタン(75ml)で溶離して、シリルエーテルを無色の移動性オイル(17.0g、99.5%)として得た。[α]25 D -30.7°, [α]25 578 -32.0°, [α]25 546 -36.4°, [α]25 436 -61.5°, [α]25 405 -73.9°および[α]25 365 -96.1° (c = 1.2, CHCl3)。 1H nmr (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.19 (1H, t, J 8.1 Hz), 6.95-6.91 (2H, m), 6.80 (1H, ddd, J 8.4, 2.5, 1.0 Hz), 4.72 (1H, td, J 5.9, 2.5 Hz), 4.08-4.01 (2H, m), 2.47 (1H, d, J 2.0 Hz), 0.91 (9H, s), 0.16 (3H, s) および 0.13 (3H, s)。実測値: C 61.78%, H 7.39%およびCl 11.45%; C16H23ClO2Siには、C61.81%、H7.46%およびCl11.40%を要す。HCl/MeOHを用いたTBDMSの除去およびトリフルオロ酢酸無水物を用いた導出の後、キラルGCによりeeは>99%であった。
【0043】
実施例18 (E)-1-ヨード-4-(3-クロロフェノキシ)-3(R)-tert-ブチルジメチルシリルオキシ-1-ブテン
ジルコノセンジクロライド(9.35g、32.0mmol)およびトルエン(50ml)を250mlの3つ首フラスコに添加し、次いで窒素で洗浄し、窒素雰囲気下に置いた。フラスコを光を遮断するためにホイルで覆った。機械による攪拌を開始し、tert-ブチルマグネシウムクロライド(2M、16.0ml、32.0mmol)を添加した。混合液を50℃まで1時間加熱し続けた。アルキン(8.29g、26.66mmol)のトルエン溶液(20ml)を添加し、さらに5時間加熱し続けた。加熱マントルを除去し、反応液を室温まで冷却した。フラスコを次いでCO2/アセトン浴中、−40℃まで冷却した。ヨウ素(10.15g、40.0mmol)のテトラヒドロフラン溶液(20ml)を10分間かけて(温度を−33℃未満に維持しながら)添加した。冷浴を除去し、反応液を室温まで温めた(20℃の水浴を用いた)。20分後、反応液を10℃まで再冷却し、メタ重亜硫酸ナトリウム水溶液(1M、100ml)を添加した(温度は18℃まで上昇した)。混合液をヘプタン(100ml)およびメタ重亜硫酸ナトリウム水溶液(1M、100ml)に注ぎ、次いで濾過して濃黄色沈殿を除去した。濾過ケーキをヘプタン(100ml)で洗浄した。有機相を分離し、水層をヘプタン(100ml)で抽出した。合わせた有機層をメタ重硫酸ナトリウム水溶液(1M、100ml)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100ml)および塩水(100ml)で洗浄し、乾燥させて(MgSO4)、濾過および蒸発させた。粗生成物を、中性アルミナのパッド(40g)を通した濾過により精製し、ヘプタン(300ml)、次いで5%のMTBEへプタン溶液を用いて溶離した。溶媒を蒸発させて、わずかに濁った黄/橙色のオイルを得た。精製ステップをセライトの土台にかぶせたアルミナのパッド(10g)を用いて反復し、ヘプタン(250ml)で溶離した。溶媒を蒸発させて、ヨウ化ビニルを、およそ10%のアルケンを含む透明の黄/橙色のオイル(8.77g、20.2mmol、75%)として得た。[α]20 D -13.8° (c = 1.0, CH2Cl2). 1H nmr (200 MHz, CDCl3) δ ppm 7.20 (1 H, t, J 8), 6.97-6.88 (2 H, m), 6.80-6.74 (1 H, m), 6.67 (1 H, dd, J 14.5, 5), 6.48 (1 H, dd, J 14, 7), 4.51-4.43 (1 H, m), 3.85 (2 H, d, J 6), 0.91 (9 H, s)および0.10 (6 H, s)。 m/z (GCMS, EI) 381 (M-tBu, 9%), 185 (100)。
Claims (20)
- (R)-エナンチオマーに富む式
(a)アシルドナーおよび第一酵素を用いるラセミ体アルコールのエナンチオ選択的(R)-エステル化;
(b)未反応の(S)-アルコールの除去;および、
(c)第二酵素を用いる(R)-エステルのエナンチオ選択的加水分解、
のステップを含む方法、
ここで、該アシルドナーはビニルブチレートまたはビニルプロピオネートである;
該第一酵素および第二酵素は、それぞれ独立に、ムコール・ミエヘイ(Mucor miehei)リパーゼ、カンジダ・アンタークティカ(Candida antarctica)リパーゼ、およびシュードモナス・セペチア(Pseudomonas cepecia)リパーゼからなる群から選択される;および
該工程(a)および(c)は非極性溶媒中で行われる。 - 生成物が少なくとも97%エナンチオマー過剰率である請求項1記載の方法。
- 生成物が少なくとも99%エナンチオマー過剰率である請求項1記載の方法。
- 第一酵素がムコール・ミエヘイ(Mucor miehei)リパーゼである請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
- 除去が、未反応の(S)-アルコールの、それ以上に容易に(R)-エステルから分離できる誘導体への転換および誘導体の分離を含み、該誘導体がヘミ硫酸エステルである、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
- 除去が、アシルオキシ基で置換することができる脱離基へのOH基の転換およびアシルオキシドナーを用いた反転による置換により、未反応の(S)-アルコールを(R)-エステルへ転換することを含む、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
- 脱離基がアルケンスルホネートまたはアレーンスルホネート基であり、置換がカルボン酸またはその塩を用いることを含む、請求項6記載の方法。
- 脱離基がメタンスルホネートまたはp-トルエンスルホネートである請求項7記載の方法。
- エステルがブチレートまたはプロピオネートである請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
- 第二酵素がカンジダ・アンタークティカ(Candida antarctica)リパーゼである請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
- RがCF3である請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
- RがClである請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
- 金属が銅である請求項13記載の方法。
- Xがハロゲン化物である請求項13記載の方法。
- Xがヨウ化物である請求項13記載の方法。
- ブロッキング基がtert-ブチルジメチルシリルである請求項13〜16のいずれかに記載の方法。
- プロスタグランジンが11-オキサプロスタグランジンである請求項18記載の方法。
- プロスタグランジンが(+)-16-[3-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-17,18,19,20-テトラノールPGF2αイソプロピルエステルである請求項18記載の方法。
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