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JP4492089B2 - ワンタッチキャップ及び包装体 - Google Patents

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JP4492089B2
JP4492089B2 JP2003356576A JP2003356576A JP4492089B2 JP 4492089 B2 JP4492089 B2 JP 4492089B2 JP 2003356576 A JP2003356576 A JP 2003356576A JP 2003356576 A JP2003356576 A JP 2003356576A JP 4492089 B2 JP4492089 B2 JP 4492089B2
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Description

本発明は、歯磨きペーストや化粧クリームなどを充填した容器のワンタッチキャップ及び包装体に関するものである。
歯磨きペーストや化粧クリームなどを充填するための容器として、チューブ状の容器本体の口部に螺合或いは無理嵌めにより固定されるキャップ本体と、キャップ本体に対して一体ヒンジにより開閉自在に設けたトップキャップと有する1部品からなるワンタッチキャップを備えたチューブ容器が広く実用化されている。
ところで、前記チューブ容器においては、容器本体の下端を折り畳んで融着封止している関係上、容器本体には表裏が存在するので、使用時や店頭での陳列時における見栄性を高めるため、容器本体の裏側に位置するようトップキャップの一体ヒンジを配置させ、容器本体の表側を遊端側としてトップキャップを開閉できるように、ワンタッチキャップを容器本体に組み付けている。しかし、螺合部分の成形精度や容器本体に対するワンタッチキャップの無理嵌め時における組付精度のバラツキなどにより、トップキャップの開閉方向と容器本体の表裏が適正に配置されないことがあった。
このような問題を解決するため、前記ワンタッチキャップを、容器本体の口部に固定される固定キャップと、固定キャップに回転自在に取付けられる回転キャップとで構成し、固定キャップに回転自在に凹凸嵌合するベース部と、ベース部に一体ヒンジを介して回動自在に取付けたトップキャップを回転キャップに一体的に形成し、ワンタッチキャップを容器本体に組付けた後においても、回転キャップを操作することで、トップキャップの開閉方向と容器本体の表裏との位置関係を適正に調整可能となした2部品からなるワンタッチキャップも提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
実開平6−16253号公報
しかし、前記特許文献1記載のワンタッチキャップにおいても、回転キャップを固定キャップに無理嵌めして回転自在に組付けている関係上、次のような問題があった。
(1) 両キャップを無理嵌めするための装置を新設する必要があり、設備経済的な負担が大きくなること。
(2) 両キャップの嵌合部分における成形精度のバラツキによって、嵌合部分の遊びが小さくなり過ぎた場合には、回転キャップの回転操作性が低下し、遊びが大きくなり過ぎた場合には、回転キャップの安定性が低下するとともにトップキャップの操作性が低下すること。
(3) 両キャップの嵌合部分における断面形状や形成位置に関する設計自由度が大幅に制約されること。
本発明の目的は、設備経済的な負担が少なく、固定キャップと回転キャップの嵌合部分の遊びを適正に設定でき、しかも両キャップの嵌合部分の設計自由度を大きくできるワンタッチキャップ及び包装体を提供することである。
本発明に係るワンタッチキャップは、容器本体の口部に固定される固定キャップと、固定キャップに取付けた回転キャップであって、固定キャップに回転自在に取付けたベース部と、ベース部に一体ヒンジを介して回動自在に取付けたトップキャップとを有する回転キャップとを備え、トップキャップの開閉により、容器本体の口部に連通する固定キャップの注出口を開閉可能なワンタッチキャップにおいて、前記ベース部と固定キャップの一方に周方向に連続する嵌合凹部を形成し、他方に周方向に連続する嵌合凸部を形成し、前記容器本体と固定キャップ間の隙間と、回転キャップと固定キャップとの嵌合部間とを連通する貫通孔を固定キャップに形成し、嵌合凹部と嵌合凸部とが回転自在に且つ脱落不能に凹凸嵌合するように、回転キャップと固定キャップとを相溶性を有しない合成樹脂材料で2色成形により一体成形したものである。
このワンタッチキャップにおいては、固定キャップに対して回転キャップが回転自在に取付けられているので、容器本体に対して回転キャップを周方向に位置調整することで、容器本体に印刷されるラベル等の位置に応じてトップキャップの開閉方向を調整したり、利用者の好みに応じてトップキャップの開閉方向を調整したりすることができる。
また、回転キャップと固定キャップとを2色成形により一体成形するので、固定キャップと回転キャップとの嵌合代を大きく設定して両者を強固に凹凸嵌合させるなど、嵌合部分における断面形状や形成位置に関する設計自由度を大きくできるとともに、両キャップの嵌合部分の遊びを適正に設定することが可能となる。加えて、従来のように両キャップを別部材で構成して無理嵌めする場合と比較して、無理嵌めのための設備が不要となり、金型構造の設計変更のみによりワンタッチキャップを製作できるので設備経済的な負担も軽減できる。
更に、ワンタッチキャップを取付けた容器全体をシュリンクフィルムで包装する場合には、シュリンクフィルム越しに回転キャップを回転操作することにより、シュリンクフィルムを容易に開封できるので好ましい。
更にまた、回転キャップと固定キャップとを異なる色に着色することで、ワンタッチキャップの意匠性を高めたり、シュリンクフィルムで容器全体を覆った場合において、開封のためにどこを回転操作すればよいのかを利用者に案内したりできる。
また、前記回転キャップと固定キャップとを相溶性を有しない合成樹脂材料で構成しているので、ワンタッチキャップを2色成形するときに、固定キャップと回転キャップとが融着することを確実に防止して、確実に相対回転するように両キャップを一体成形することが可能となる。
更に、前記容器本体と固定キャップ間の隙間と、回転キャップと固定キャップとの嵌合部間を連通する貫通孔を固定キャップに形成しているので、ワンタッチキャップの意匠性を低下させることなく、固定キャップを肉抜きして固定キャップの樹脂使用量を極力少なくできるとともに、容器本体と固定キャップ間における排水や通気を円滑にして、該部分におけるカビ等の発生を効果的に防止できる。
ここで、前記回転キャップを固定キャップよりも高融点の合成樹脂材料で構成すること、前記固定キャップを回転キャップよりも高融点の合成樹脂材料で構成すること、前記回転キャップと固定キャップとを異なる色に構成すること、前記容器本体をチューブ状に構成し、容器本体の口部に固定キャップを回転不能に装着すること、などが好ましい実施例である。
本発明に係る包装体は、前記ワンタッチキャップを取付けた容器全体をシュリンクフィルムで覆ったものである。
このような包装体においては、容器本体を一方の手で持ち、他方の手でシュリンクフィルム越しに回転キャップを握ってこれを回転させることで、シュリンクフィルムを容易に開封することができる。特に、回転キャップと固定キャップとを異なる色に着色した場合には、開封のためにどこを回転操作すればよいのかを利用者に案内できるので好ましい。
本発明に係るワンタッチキャップによれば、容器本体に対して回転キャップを周方向に位置調整することで、容器本体に印刷されるラベル等の位置に応じてトップキャップの開閉方向を調整したり、利用者の好みに応じてトップキャップの開閉方向を調整したりすることができるので、陳列時における容器全体の意匠性や使用時におけるトップキャップの操作性を向上できる。
また、回転キャップと固定キャップとを2色成形により一体成形するので、固定キャップと回転キャップとの嵌合部分における断面形状や形成位置に関する設計自由度が大きくなるとともに、両キャップの嵌合部分の遊びを適正に設定して、回転キャップの回転操作性及び組付け安定性を向上できる。加えて、従来のように両キャップを別部材で構成して無理嵌めする場合と比較して、無理嵌めのための設備が不要となり、金型構造の設計変更のみにより製作できるので設備経済的な負担を軽減できる。
更に、ワンタッチキャップを取付けた容器全体をシュリンクフィルムで包装する場合には、シュリンクフィルム越しに回転キャップを回転操作することによりシュリンクフィルムを容易に開封できるので好ましい。
更にまた、前記回転キャップと固定キャップとを相溶性を有しない合成樹脂材料で構成しているので、ワンタッチキャップを2色成形するときに、固定キャップと回転キャップとが融着することを確実に防止して、確実に相対回転するように両キャップを一体成形することが可能となる。
また、前記容器本体と固定キャップ間の隙間と、回転キャップと固定キャップとの嵌合部間を連通する貫通孔を固定キャップに形成しているので、ワンタッチキャップの意匠性を低下させることなく、固定キャップを肉抜きして固定キャップの樹脂使用量を極力少なくできるとともに、容器本体と固定キャップ間における排水や通気を円滑にして、該部分におけるカビ等の発生を効果的に防止できる。
ここで、前記回転キャップを固定キャップよりも高融点の合成樹脂材料で構成すると、回転キャップの成形後、固定キャップを回転キャップに対して一体成形するときに、回転キャップが軟化して変形したりすることを効果的に防止できる。また、回転キャップを固定キャップよりも先に成形するので、ヒンジ特性の安定した品質のよいワンタッチキャップを得ることができる。つまり、2色成形においては、1色目の合成樹脂材料の溶融温度等を考慮して2色目の成形条件を設定する必要があることから、2色目の成形条件幅は1色目のそれよりも厳しくなる。一方、回転キャップには一体ヒンジが設けられていることから、その成形条件幅は固定キャップの成形条件幅よりも狭くなるが、この発明では成形条件幅の狭い回転キャップを固定キャップよりも先に成形することで、回転キャップの成形条件幅が更に狭くなることを防止できるので、回転キャップを1部品からなる通常のワンタッチキャップと同等の成形条件幅で成形することが可能となり、ヒンジ特性の安定した品質のよいワンタッチキャップを得ることができる。ただし、固定キャップを回転キャップよりも高融点の合成樹脂材料で構成することも可能である。
前記回転キャップと固定キャップとを異なる色に構成すると、ワンタッチキャップの意匠性を高めたり、シュリンクフィルムで容器全体を覆った場合において、開封のためにどこを回転操作すればよいのかを利用者に的確に案内したりすることができる。
前記容器本体をチューブ状に構成し、容器本体の口部に固定キャップを回転不能に装着する場合でも、前述したように、回転キャップを周方向に位置調整することで、陳列時における容器全体の意匠性や使用時におけるトップキャップの操作性を向上できる。
本発明に係る包装体によれば、前記請求項1〜6のいずれか1項記載のワンタッチキャップを容器本体に取付けているので、前記ワンタッチキャップと同様の効果が得られる。加えて、この包装体によれば、容器本体を一方の手で持ち、他方の手でシュリンクフィルム越しに回転キャップを握ってこれを回転させることで、シュリンクフィルムを容易に開封することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。
図1、図2に示すように、包装体1は、容器本体2と、容器本体2の上端部に取付けたワンタッチキャップ3と、容器本体2とワンタッチキャップ3とからなる容器4全体を覆うシュリンクフィルム5とを備えている。
容器本体2としては、軟質の合成樹脂からなるチューブ状や、ガラス製や硬質合成樹脂からなる円筒状や多角筒状などの各種形状のものを採用できるが、チューブ状の容器本体2のように、下端開口部を折り畳んで熱融着した封止部6を容器本体2の下端部に形成したものは、図1に示すように、容器本体2の正面形状と側面形状とが異なり、陳列したときの意匠性だけでなく、手で持った状態での取扱性を向上させるため、トップキャップ23の遊端部が前側に向くように設定することが好ましいことから、本発明のワンタッチキャップ3を適用するのに好適である。
容器4に充填する内容物としては液状やペースト状やジェル状の顆粒状や粉末状など各種物性の内容物を充填できる。容器本体2としてチューブ状のものを採用する場合には、容器本体2を握って内容物を押出し可能な、歯磨きペーストや化粧クリーム、マーガリンやラード、機械グリスなどのペースト状や、整髪用ジェルなどのジェル状の内容物を充填することができる。また、顆粒状や粉末状の内容物を充填する場合には、ガラス製や硬質合成樹脂からなる容器本体を用いることになる。
シュリンクフィルム5としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリプロピレン(PP)など、周知の合成樹脂材料からなる透明なものを採用できる。
ワンタッチキャップ3は、図1〜図7に示すように、容器本体2の口部7に固定される固定キャップ10と、固定キャップ10に取付けた回転キャップ20であって、固定キャップ10に回転自在に取付けたベース部21と、ベース部21に一体ヒンジ22を介して回動自在に取付けたトップキャップ23とを有する回転キャップ20とを備え、固定キャップ10に周方向に連続する嵌合凹部11を形成し、ベース部21に周方向に連続する嵌合凸部24を形成し、嵌合凹部11と嵌合凸部24とが回転自在に凹凸嵌合するように、回転キャップ20と固定キャップ10を2色成形により一体成形したものである。但し、ベース部21に周方向に連続する嵌合凹部を形成し、この嵌合凹部に適合する嵌合凸部を固定キャップ10に周方向に連続的に形成してもよい。
ワンタッチキャップ3は、例えば後述のように回転キャップ20を成形した後、この回転キャップ20をワンタッチキャップ3に適合した成形空間内に装填し、この成形空間内において固定キャップ10を成形することで、回転キャップ20と固定キャップ10とを回転自在に且つ脱落不能に一体化したものである。
先ず、固定キャップ10について説明すると、固定キャップ10の中央部には注出筒部12が設けられ、注出筒部12の下半部の内周面には雌螺子部13が形成され、注出筒部12の上半部内には注出口14が形成され、固定キャップ10は、その雌螺子部13を容器本体2の口部7の外周面に形成した雄螺子部8に螺合させることによって容器本体2に着脱可能に固定され、この状態で注出筒部12の注出口14が口部7に連通されて、口部7から注出口14を経て容器本体2外へ内容物を注出できるように構成されている。尚、本実施例では、固定キャップ10を容器本体2に螺合により取付けたが、無理嵌めにより取付けることも可能である。
固定キャップ10の外周部には下側へ行くにしたがって段階的に拡径する上部筒部15と中間筒部16と下部筒部17とが注出筒部12と同心上に形成され、上部筒部15の上端部は注出筒部12の途中部に連なって設けられ。上部筒部15の下端部と中間筒部16の上端部間には環状の上部棚部18が設けられ、中間筒部16の下端部と下部筒部17の上端部間には環状の下部棚部19が設けられている。注出筒部12と3つの筒部15〜17と2つの棚部18、19とは射出成形などにより一体成形され、固定キャップ10を容器本体2に固定した状態で、下部筒部17の下端部が容器本体2の肩部付近に配置され、固定キャップ10により容器本体2の肩部の上半部が覆われるように構成されている。
固定キャップ10の上部筒部15の外周面には断面略V溝状の嵌合凹部11が全周にわたって連続的に形成されている。この嵌合凹部11は任意の断面形状に設定可能で、例えば角溝状や円弧溝状に形成することも可能である。
次に、回転キャップ20について説明すると、ベース部21の上部には上部筒部15に回転自在に嵌合する上部外筒部25が形成され、ベース部21の下部には中間筒部16に回転自在に外嵌する下部外筒部26が形成され、下部外筒部26の外周面は固定キャップ10の下部筒部17の外周面に略面一に設けられている。上部外筒部25は下部外筒部26よりも小径に構成され、両筒部25,26間には環状の棚部27が設けられ、回転キャップ20のベース部21の後部にはトップキャップ23を開閉自在に支持するための左右1対のブラケット部28が後方へ突出状に設けられている。尚、符号29は、回転キャップ20を回転操作するために下部外筒部26の外周面に円周方向に一定間隔おきに形成した滑り止め用の突部である。
上部外筒部25の内周面には固定キャップ10の嵌合凹部11に凹凸嵌合する嵌合凸部24が全周にわたって連続的に形成され、回転キャップ20と固定キャップ10とは、嵌合凸部24と嵌合凹部11との凹凸嵌合により脱落不能に取付けられている。
トップキャップ23は、略円筒状のカバー筒部30と略円板状の蓋部31とから一体的に形成され、カバー筒部30の下端部とベース部21のブラケット部28の上端部とは一体ヒンジ22を介して連結され、トップキャップ23は、一体ヒンジ22を中心としてトップキャップ23をベース部21の上方外へ回動させた図6に示す開蓋位置と、カバー筒部30の下端部をベース部21の上部外筒部25に嵌合させ、カバー筒部30の外周面を下部外筒部26の外周面に略面一に連ねた図7に示す閉蓋位置とにわたって開閉自在に設けられている。
左右のブラケット部28間に対応させてトップキャップ23のカバー筒部30と蓋部31とにわたって略L字状の切欠部33が形成され、左右のブラケット部28間における下部外筒部26の下端部とトップキャップ23の切欠部33の奥端部とを連結する略L字状の切替付勢部34が設けられ、トップキャップ23はこの切替付勢部34の弾性により閉蓋位置と開蓋位置との2位置に択一的に切り替え可能の保持されている。
蓋部31の下面中央部には閉蓋位置において注出口14の先端部に外嵌されて内容物が注出口14から漏れ出すことを防止するための封止突部35が一体的に形成されている。蓋部31は外周部にはカバー筒部30から外方へ突出した鍔部36が形成され、鍔部36の前部にはトップキャップ23の開閉操作用の操作部37が形成されている。
固定キャップ10の上部棚部18と下部棚部19には、固定キャップ10と回転キャップ20のベース部21との嵌合部分へ連通する貫通孔38が周方向に一定間隔おきに形成され、これら複数の貫通孔38を介して固定キャップ10と回転キャップ20のベース部21との嵌合部分に侵入した水を固定キャップ10と容器本体2間へ排水するとともに、該嵌合部分への通気性を高めて、該嵌合部分におけるカビ等の発生を防止するように構成されている。
このような構成のワンタッチキャップ3において回転キャップ20と固定キャップ10とは、任意の合成樹脂材料で構成することが可能であるが、前述のように2色成形にて製作する関係上、相溶性を有しない合成樹脂材料で構成することが好ましい。また、固定キャップ10を回転キャップ20よりも高融点の合成樹脂材料で構成することも可能であるが、後述のように回転キャップ20の成形後に固定キャップ10を成形する場合には、固定キャップ10の成形時に、回転キャップ20が軟化して変形しないようにするため、回転キャップ20を固定キャップ10よりも高融点の合成樹脂材料で構成することが好ましい。具体的には、回転キャップ20をポリプロピレンなどの合成樹脂材料や硬質エラストマーで構成し、固定キャップ10をポリエチレン、ポリアミド、ポリスチレンなどの合成樹脂材料で構成することになる。特に、回転キャップ20は、一体ヒンジ22を設ける関係上、反復折曲性に優れたポリプロピレンで構成することが好ましい。更に、回転キャップ20と固定キャップ10とは同色に着色してもよいが、異なる色に着色すると、ワンタッチキャップ3の意匠性を高めたり、シュリンクフィルム5で容器4全体を覆った場合において、開封のためにどこを回転操作すればよいのかを利用者に案内したりできるので好ましい。
このようなワンタッチキャップ3を備えたチューブ状の容器4においては、ワンタッチキャップ3を容器本体2に取付けた後、回転キャップ20を回転操作して、一体ヒンジ22が容器本体2の後面側となるようにトップキャップ23の位置を調整した状態で、容器4全体をシュリンクフィルム5で包装できるので、店頭での陳列時における意匠性を向上することができる。また、利用者の好みに応じてトップキャップ23の開閉方向を調整できるので、使用時におけるトップキャップ23の開閉操作性を向上できる。更に、シュリンクフィルム5で包装した包装体1においては、容器本体2を一方の手で持ち、他方の手でシュリンクフィルム5越しに回転キャップ20を握って回転させることで、シュリンクフィルム5を容易に破ることができるので、シュリンクフィルム5の開封操作性を向上できる。特に、回転キャップ20と固定キャップ10とを異なる色に着色した場合には、開封のためにどこを回転操作すればよいのかを利用者に案内できるので好ましい。
また、固定キャップ10と回転キャップ20とを2色成形により一体成形するので、固定キャップ10と回転キャップ20との嵌合代を大きく設定して両者を強固に凹凸嵌合させるなど、嵌合部分における断面形状や形成位置に関する設計自由度を大きくできるとともに、両キャップ10,20の嵌合部分の遊びを適正に設定することが可能となる。加えて、従来のように両キャップを別部材で構成して無理嵌めする場合と比較して、無理嵌めのための設備が不要となり、金型構造の設計変更のみによりワンタッチキャップ3を製作できるので設備経済的な負担も軽減できる。
次に、前記ワンタッチキャップ3の成形方法について説明する。
図8(a)に示すように、トップキャップ23を開蓋位置へ回動させた状態の回転キャップ20の形状に適合する成形空間40を有する上下1対の第1の金型41,42内において、第1の合成樹脂材料からなる溶融樹脂材料を成形空間40内に射出して回転キャップ20を成形する。
次に、図8(b)に示すように、トップキャップ23を前記と同様に開放させた状態でのワンタッチキャップ3の形状に適合する成形空間50を有する上下1対の第2の金型51,52内に、第1の金型41,42にて成形した回転キャップ20を装填し、この状態で第1の合成樹脂材料とは相溶性を有しない第2の合成樹脂材料からなる溶融樹脂材料を第2の金型51,52の成形空間50内に射出して、固定キャップ10を回転キャップ20に一体的に成形する。
次に、第2金型51,52のスライド型53を下方へ移動させた後、注出筒部12の下半部を外側へ弾性変形させながら、注出口14及び雌螺子部13を成形するシャフト状の成形ピン54を下方へ抜き取り、第2の金型51,52を型開きしてワンタッチキャップ3を得ることになる。尚、符号43は、第1の金型42と第2の金型52とを共通使用するために設けたスライド型である。
この成形方法では、従来のように両キャップ10,20を別個に製作した後に両者を無理嵌めするのではなく、回転キャップ20の成形後固定キャップ10を成形するときに、両キャップ10,20を凹凸嵌合させた状態に一体化できるので、既存の1部品からなるワンタッチキャップ3の成形設備における金型構造を設計変更するだけで、固定キャップ10と回転キャップ20の2部品からなるワンタッチキャップ3を製作でき、無理嵌めのための設備を新設する必要がないので設備経済的な負担を軽減できる。しかも、固定キャップ10と回転キャップ20との嵌合代を大きく設定して両者を強固に凹凸嵌合させるなど、嵌合部分における断面形状や形成位置に関する設計自由度が大きくなるとともに、両キャップ10,20の嵌合部分の遊びを適正に設定することが可能となる。
尚、前記成形方法では、回転キャップ20の成形後に固定キャップ10を成形したが、固定キャップ10の成形後に回転キャップ20を固定キャップ10に一体成形することも可能である。この場合には、固定キャップ10の形状に適合する成形空間を有する第1の金型内において、第1の合成樹脂材料を用いて固定キャップ10を成形し、次にワンタッチキャップ3の形状に適合する成形空間を有する第2の金型内に固定キャップ10を装填した状態で、第1の合成樹脂材料とは相溶性を有しない第2の合成樹脂材料を用いて、第2の金型の成形空間内において回転キャップ20を固定キャップ10に一体的に成形することになる。
(a)は包装体の正面図、(b)は包装体の側面図 チューブ容器に取付けた状態でのワンタッチキャップの縦断面図 ワンタッチキャップの閉蓋状態の斜視図 ワンタッチキャップの開蓋状態での平面図 ワンタッチキャップの開蓋状態での側面図 ワンタッチキャップの開蓋状態での縦断面図 ワンタッチキャップの閉蓋状態での縦断面図 (a)は第1の金型を用いた回転キャップの成形方法説明図、(b)は第2の金型を用いた固定キャップの成形方法の説明図
符号の説明
1 包装体 2 容器本体
3 ワンタッチキャップ 4 容器
5 シュリンクフィルム 6 封止部
7 口部 8 雄螺子部
10 固定キャップ 11 嵌合凹部
12 注出筒部 13 雌螺子部
14 注出口 15 上部筒部
16 中間筒部 17 下部筒部
18 上部棚部 19 下部棚部
20 回転キャップ 21 ベース部
22 一体ヒンジ 23 トップキャップ
24 嵌合凸部 25 上部外筒部
26 下部外筒部 27 棚部
28 ブラケット部 29 突部
30 カバー筒部 31 蓋部
33 切欠部 34 切替付勢部
35 封止突部 36 鍔部
37 操作部 38 貫通孔
40 成形空間 41 第1の金型
42 第1の金型 43 スライド型
50 成形空間 51 第2の金型
52 第2の金型 53 スライド型
54 成形ピン

Claims (6)

  1. 容器本体の口部に固定される固定キャップと、固定キャップに取付けた回転キャップであって、固定キャップに回転自在に取付けたベース部と、ベース部に一体ヒンジを介して回動自在に取付けたトップキャップとを有する回転キャップとを備え、トップキャップの開閉により、容器本体の口部に連通する固定キャップの注出口を開閉可能なワンタッチキャップにおいて、
    前記ベース部と固定キャップの一方に周方向に連続する嵌合凹部を形成し、他方に周方向に連続する嵌合凸部を形成し、前記容器本体と固定キャップ間の隙間と、回転キャップと固定キャップとの嵌合部間とを連通する貫通孔を固定キャップに形成し、嵌合凹部と嵌合凸部とが回転自在に且つ脱落不能に凹凸嵌合するように、回転キャップと固定キャップとを相溶性を有しない合成樹脂材料で2色成形により一体成形した、
    ことを特徴とするワンタッチキャップ。
  2. 前記回転キャップを固定キャップよりも高融点の合成樹脂材料で構成した請求項1記載のワンタッチキャップ。
  3. 前記固定キャップを回転キャップよりも高融点の合成樹脂材料で構成した請求項1記載のワンタッチキャップ。
  4. 前記回転キャップと固定キャップとを異なる色に構成した請求項1〜3のいずれか1項記載のワンタッチキャップ。
  5. 前記容器本体がチューブ状に構成され、容器本体の口部に固定キャップを回転不能に装着した請求項1〜のいずれか1項記載のワンタッチキャップ。
  6. 前記請求項1〜のいずれか1項記載のワンタッチキャップを取付けた容器全体をシュリンクフィルムで覆ったことを特徴とする包装体。
JP2003356576A 2003-10-16 2003-10-16 ワンタッチキャップ及び包装体 Expired - Lifetime JP4492089B2 (ja)

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