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JP4489504B2 - ディーゼルエンジンの排気浄化装置 - Google Patents

ディーゼルエンジンの排気浄化装置 Download PDF

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Description

この発明はディーゼルエンジンの排気浄化装置に関し、より具体的にはディーゼルエンジンの排気浄化装置を構成するDPF(ディーゼルパーティキュレートフィルタ)などの再生処理についての装置に関する。
ディーゼルエンジンの排気系には、排ガス中の未燃HC(炭化水素)などの固形微粒子(パーティキュレート)を捕集するフィルタ(DPF)が設けられると共に、排ガス(排気)中のNOx(窒素酸化物)成分を吸収するNOx触媒装置が配置される。DPFに捕集される微粒子が付着して堆積すると目詰まりを起こすことから、燃焼させてDPFを再生する必要があると共に、NOx触媒装置にあっても、SOx(硫黄酸化物)が付着すると、それによってNOx浄化性能が低下する。従って、DPFあるいはNOx触媒装置については定期的に付着物を除去し、再生する必要がある。
その点に関し、下記の特許文献1記載の技術にあっては、ディーゼルエンジンの排気系に、排ガスの流れにおいて上流側から酸化触媒装置と、DPFと、NOx触媒装置とを直列に配置すると共に、DPFとNOx触媒装置の間に排ガス中のNOxを還元するための添加剤(軽油)を噴射する添加装置を設ける構成を提案している。これにより、排ガス中のNOxを酸化触媒装置で酸化してNOとし、そのNOとDPFに堆積した微粒子とを反応させてDPFを再生すると共に、後段のNOx触媒装置において、反応しなかったNOを添加剤によってNまたはNOに還元することで、NOなどのNOxを低減している。
また、特許文献2記載の技術は、空気過剰率が1.0から1.5の値となるようにEGRおよび吸気絞りを調整すると共に、排ガス中の残存酸素量に応じて軽油(炭化水素)を還元剤として混入し、NOx触媒装置において混入した軽油で積極的に酸化反応を生じさせることで触媒温度を昇温させ、よって生じた高温還元雰囲気で触媒装置に付着しているSOx(被毒物質)を還元させて除去することで触媒装置を被毒から再生する技術を提案している。
特開2000−199423号公報 特開2000−018024号公報
しかしながら、特許文献1記載の技術にあっては、空気流量を減少させていないことから、還元雰囲気まで空気過剰率を操作するために必要な還元剤、即ち、ディーゼルエンジンの燃料である軽油の使用量が増加し、DPFの再生において燃費性能が低下するという問題がある。
また、特許文献2記載の技術にあっては、空気過剰率が1.5程度までの値となるようにEGRおよび吸気絞りを調整すると共に、排ガス中の残存酸素量に応じて軽油(炭化水素)を還元剤として混入し、混入した軽油で積極的に酸化反応を生じさせることで触媒温度を再生可能温度まで昇温させているが、その温度まで昇温させるにはかなりの軽油を必要するため、燃費性能の点で改善の余地があった。
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、DPFを再生する機会を利用してNOx触媒装置を再生することで、NOx触媒装置の再生に際して燃費性能を向上させるようにしたディーゼルエンジンの排気浄化装置を提供することにある。
上記の目的を解決するために、請求項1にあっては排気中の微粒子を捕集するフィルタと、前記フィルタの下流に配置されて排気中のNOx成分を除去するNOx触媒装置とを備えるディーゼルエンジンの排気浄化装置において、前記ディーゼルエンジンの吸気通路に設けられ、前記吸気通路の吸気量を減少させる吸気絞り装置と、前記フィルタと前記NOx触媒装置との間に設けられ、排気に還元剤を供給する還元剤供給装置と、前記フィルタに捕集された微粒子を燃焼させ、前記フィルタの詰まりを解消するフィルタ再生を実行するフィルタ再生手段と、フィルタ再生時に前記還元剤供給装置を動作させて前記NOx触媒装置に還元剤を供給し、前記フィルタ再生と前記NOx触媒装置のSOx被毒再生とを同時に行わせる同時再生手段と、前記ディーゼルエンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段と、前記フィルタの上流の温度に基づいて前記NOx触媒装置に流入する排気の温度を予測する排気温度予測手段と、前記予測された排気の温度に基づき、前記NOx触媒装置の温度が所定の再生温度となるように、前記検出された運転状態に基づいて前記吸気絞り装置と前記ディーゼルエンジンのインジェクタを駆動する触媒装置上流温度制御手段とを備える如く構成した。
請求項に係るディーゼルエンジンの排気浄化装置にあっては、前記同時再生手段は、前記フィルタ再生手段がn(n>1)回動作する度に、1回動作する如く構成した。
請求項1にあっては、排気中の微粒子を捕集するフィルタと、前記フィルタの下流に配置されて排気中のNOx成分を除去するNOx触媒装置とを備えるディーゼルエンジンの排気浄化装置において、前記ディーゼルエンジンの吸気通路に設けられ、前記吸気通路の吸気量を減少させる吸気絞り装置と、前記フィルタと前記NOx触媒装置との間に設けられ、排気に還元剤を供給する還元剤供給装置と、前記フィルタに捕集された微粒子を燃焼させ、前記フィルタの詰まりを解消するフィルタ再生を実行するフィルタ再生手段と、フィルタ再生時に前記還元剤供給装置を動作させて前記NOx触媒装置に還元剤を供給し、前記フィルタ再生と前記NOx触媒装置のSOx被毒再生とを同時に行わせる同時再生手段と、前記ディーゼルエンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段と、前記フィルタの上流の温度に基づいて前記NOx触媒装置に流入する排気の温度を予測する排気温度予測手段と、前記予測された排気の温度に基づき、前記NOx触媒装置の温度が所定の再生温度となるように、前記検出された運転状態に基づいて前記吸気絞り装置と前記ディーゼルエンジンのインジェクタを駆動する触媒装置上流温度制御手段とを備えるように構成、即ち、DPFの再生に同期してNOx触媒装置の再生を行うように構成したので、DPFでの燃焼によって昇温された高温の排気(排ガス)をNOx触媒装置に供給することができ、再生可能温度まで昇温させるに必要な燃料などの還元剤の使用量を減少させることができるので、燃費性能を改善しつつ、NOx触媒装置を再生することができる。また、NOx触媒装置の温度を再生に必要な温度まで確実に昇温することができる。
さらに、NOx触媒装置でのSOx還元には、CO(一酸化炭素)とHC(炭化水素)が存在すると、酸素濃度は同一でも還元効果が向上するが、DPFの再生時に発生する大量のCO(一酸化炭素)とHC(炭化水素)をNOx触媒装置に供給することができるので、NOx触媒装置を一層効果的に再生することができる。
このとき、DPFの再生に際して吸気量を減少させることで、DPF再生に必要最小限の量の酸素を供給するため、DPF下流の酸素濃度を低くすると同時にCOおよびHCを増加させることでき、NOx触媒の再生効率を高めることができる。
請求項に係るディーゼルエンジンの排気浄化装置にあっては、NOx触媒装置の再生を、フィルタの再生がn(n>1)回行われる度に1回行うように構成したので、NOx触媒装置の再生がDPFの再生ほど頻繁に必要とされない場合、NOx触媒装置の再生頻度に応じて最適に再生を行うことができる。また、必要な場合にのみNOx触媒装置のSOx再生とDPFの再生とを同時に行うことによって、燃料の使用量を節約することができる。
以下、添付図面に即してこの発明に係るディーゼルエンジンの排気浄化装置を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、この発明の第1実施例に係るディーゼルエンジンの排気浄化装置を全体的に示す概略図である。
図1において、符号10は、4気筒のディーゼル機関(内燃機関。以下「エンジン」という)を示す。エンジン10において、エアクリーナ(図示せず)から吸入された空気は吸気管(吸気路)12とそれから分岐する吸気マニホルド(図示せず)を流れ、それぞれの気筒の吸気バルブ(図示せず)が開弁すると共に、ピストン(図示せず)が下降するとき、燃焼室(図示せず)に吸入される。吸入された空気はピストンが上昇するとき圧縮されて高温となる。
吸気管12の適宜位置には吸気絞り装置14が配置される。吸気絞り装置14はバルブ14aと、それに接続される電動モータなどのアクチュエータ14bを備える。吸気絞り装置14において、駆動回路(図示せず)を介してアクチュエータ14bが駆動されるとき、それに応じてバルブ14aが閉鎖方向に駆動されて吸気管12の開度を絞り方向に調整し、そこを通過する吸気量を減少させる。
他方、燃料タンク(図示せず)に貯留された燃料(軽油)はポンプおよびコモンレール(共に図示せず)を介してそれぞれの気筒の燃焼室を臨む位置に配置されたインジェクタ16に供給され、駆動回路(図示せず)を介してインジェクタ16が駆動(開弁)されるとき、燃焼室に噴射され、高圧縮・高温となった吸入空気に触れて自然着火して燃焼する。それによってピストンは下方に駆動された後、再び上昇し、排気バルブ(図示せず)が開弁するとき、排ガス(排気)を排気系に排出する。
排気系において、排気マニホルド(図示せず)に接続された排気管20の適宜位置には、白金などからなる酸化触媒装置(以下「DOC」という)22が配置されると共に、その下流には排ガス中の未燃HC(炭化水素)の固形微粒子(パーティキュレート)を捕集するフィルタ(Diesel Particulate Filter。以下「DPF」という)24が配置され、さらにその下流には排ガス中のNOx(窒素酸化物)成分を吸収するNOx触媒装置(以下「LNC」という)26が配置される。
DPF24はセラミック製のハニカムフィルタからなり、その内部に上流側端部が閉塞されると共に、下流側端部が開放された排ガス通路と、上流側端部が開放されると共に、下流側端部が閉塞された排ガス通路とが交互に配列されると共に、隣接する通路間には多孔室の壁面が形成される。また、LNC26には、白金などを担体上に担持させたNOx触媒装置、あるいは金属炭化物または金属窒化物から選ばれる担体上にイリジウムとアルカリ土類金属を共存担持させた選択還元型のNOx触媒装置のいずれかが用いられる。
また、DPF24とLNC26の間には、そこを流れる排ガスに還元剤を供給する還元剤供給装置30が配置される。還元剤供給装置30も前記したインジェクタ16と同様の構造を備え、燃料供給系を介して燃料タンクに接続され、駆動回路(図示せず)を通じて駆動されるとき、圧送された燃料(軽油)を噴射して排ガスに供給する。
上記した排気系において、排ガスはDOC22において酸化雰囲気にあるとき、CO(一酸化炭素)とHC(炭化水素)が酸化・除去されて下流に流れ、DPF24でその中の未燃HC(炭化水素)などの固形微粒子(パーティキュレート)が捕集される。
排ガスは次いでLNC26に至り、排ガス中のNOx(窒素酸化物)成分およびSOx(硫黄酸化物)は、LNC26で吸収された後、エンジン外へと排出される。尚、LNC26に吸収されたNOxおよびSOxは、後述の如く、高温の還元雰囲気において還元作用によってSあるいはNに還元されて浄化される。
また、排気管20と吸気管12との間にはEGR管(EGR通路)32が設けられて排気系と吸気系を接続すると共に、EGR管32にはEGRバルブ34が設けられ、EGR管32を開閉する。即ち、EGRバルブ34は、駆動回路(図示せず)を介して作動させられるとき、EGR管32から排ガスの一部を吸気系に還流させる。
エンジン10のクランク軸(図示せず)の付近には複数組の電磁ピックアップからなるクランク角センサ36が配置され、気筒判別信号を出力すると共に、4気筒のそれぞれのTDCあるいはその付近でTDC信号を出力し、さらに所定クランク角度ごとにクランク角度信号を出力する。
また、車両運転席(図示せず)の床面に配置されたアクセルペダル42の付近にはアクセル開度センサ44が配置され、アクセル開度(エンジン負荷を示す)APに応じた信号を出力すると共に、車輪(図示せず)の適宜位置には車輪速センサ46が配置され、車輪の所定角度当たりの回転ごとに信号を出力する。
エンジン10の排気系において、DOC22の上流位置には第1の広域空燃比センサ50が配置され、その部位を流れる排ガス中の酸素濃度に比例した出力を生じる。また、DOC22の下流位置でDPF24の上流位置には温度センサ(排気温度検出手段)52が配置され、DPFに流入する排ガスの温度に比例した出力を生じると共に、還元剤供給装置30の下流位置には第2の広域空燃比センサ54が配置され、その部位を流れる排ガス中の酸素濃度に比例した出力を生じる。
上記したセンサ群の出力は、ECU(電子制御ユニット)60に送られる。ECU60はCPU,ROM,RAMからなるマイクロコンピュータおよび図示しない入出力回路およびカウンタなどを備える。ECU60は、センサ群の出力の中、クランク角センサ36から出力されるクランク角度信号をカウンタでカウントしてエンジン回転数NEを検出(算出)する。
またECU60は、車輪速センサ46の出力もカウンタでカウントして車速を検出すると共に、エンジン10が始動されてからの車両の走行距離を算出する。ECU60は、エンジン10が停止されるとき、算出した走行距離を図示しないバックアップRAMに格納された走行距離の累積値に加算して更新し、ある時点からの車両の走行距離の累積値を算出する。
尚、この実施例は排気浄化装置に関することから、説明の簡略化のため、エンジン10の通常の制御に使用される他のセンサの図示および説明を省略した。
次いで、図1に示すディーゼルエンジンの排気浄化装置の動作を説明する。
図2はその動作を示すフロー・チャートである。この動作はECU60のマイクロコンピュータにおいてCPUが行う処理である。
以下説明すると、S10においてDPF24の再生時期にあるか否か判断する。これは前記した車両の走行距離の積算値を所定の値と比較することで行う。即ち、車両の走行距離の積算値が所定の値を超えるとき、捕集されたパーティキュレートの量が過剰と推定して再生時期にあると判断する。
尚、それに代え、DPF24の前後の圧力を検出し、検出された圧力の差が所定値を超えたとき、DPF24が目詰まりしている、即ち、パーティキュレートの量が過大であって再生時期にあると判断するようにしても良い。
S10で否定されるときは以降の処理をスキップすると共に、肯定されるときはS12に進み、再生タイマ(アップカウンタ)をスタートさせ、S14に進み、温度センサ52で検出された排ガス温度に基づき、LNC26に流入する排ガス温度を予測(検出)する。
次いでS16に進み、予測(検出)された排ガス温度に基づき、LNC26の温度が所定の再生温度となるように、検出されたエンジン回転数NEとアクセル開度APに基づき、吸気絞り装置14のアクチュエータ14bとインジェクタ16を駆動し、吸気量を減少する制御を実行すると共に、燃焼後の排気行程における燃料を噴射するポストインジェクション(ポストInj)制御を実行する。
LNC26にあっては、高温の還元雰囲気にあるとき、還元剤として軽油などのHCが供給されるとき、付着したSOx(硫黄酸化物)は、それと還元することで除去されて再生されるが、還元雰囲気においてSOxを完全に除去するには、例えば600℃以上の高温を必要とする。
そこで、この実施例においては、吸気量を減少させることで、新気の導入による温度低下を可能な限り抑制すると共に、ポストインジェクションを実行することで未燃燃料をDPF24に供給し、DPF24で燃焼させて昇温させるようにした。
具体的には、DPF24から流出する排ガス温度が650℃程度まで達するように上記のような制御を行う。これにより、DPF24から大量のCO,HCが発生され、650℃まで昇温された排ガス中に混入されて後段のLNC26に送られる。
次いでS18に進み、第2の広域空燃比センサ54の出力の出力に基づき、検出された酸素濃度が減少するように還元剤供給装置30を動作させて還元剤として燃料(軽油)を供給する。具体的には、還元剤供給装置30の上流での排ガスの酸素濃度が空燃比において17:1程度であるとき、LNC26に流入する排ガスの酸素濃度が空燃比において14:1程度となるように、燃料を噴射する。
このとき、DPF24から流出する排ガス中の酸素は固形微粒子(PM)の燃焼によって消費されるため、還元雰囲気に必要な燃料の量は僅少で足りる。また、同一の酸素濃度(空燃比)であれば、CO,HCの量が多いほど還元効率が向上するが、前記したように、DPF24から流出する排ガスには大量のCO,HCが含まれていることから、必要な燃料の量はさらに減少する。
LNC26においては、よって生じた高温の還元雰囲気において付着されて堆積されたSOxは、供給された燃料中のHCおよび流入した排ガス中のCO,HCと還元されて除去され、LNC26がSOxによる被毒から再生される。
次いでS20において再生タイマの値が所定値(再生に必要な所定時間)を超えたか否か判断する。所定値としては、DPF24とLNC26が共に再生されるに必要な時間を予め求めて設定する。否定されるときはS16に戻ると共に、肯定されるときはDPF24とLNC26の再生が完了したことから、終了して通常の排ガス浄化制御に戻る。
この実施例にあっては、DPF24の再生に同期して(換言すれば同時に)LNC26の再生を行うようにしたので、DPF24での燃焼によって昇温された高温の排ガスをLNC26に供給することができ、再生可能な温度まで昇温させると共に還元雰囲気とするために必要な燃料(還元剤)の使用量を減少させることでき、よって燃費性能を改善しつつ、LNC26を再生することができる。
さらに、DPF24の再生時に発生する大量のCOとHCをLNC26に供給するようにしたので、LNC26を一層効果的に再生することができる。
また、検出された排気の温度に基づき、LNC26に流入する排気温度を予測(推定)し、推定された触媒流入温度に基づいて、LNC26の温度が所定の再生温度となるように、検出されたエンジン回転数NEとアクセル開度AP(即ち、検出された運転状態)に基づいて吸気絞り装置14とインジェクタ16を駆動するようにしたので、前記した効果に加え、LNC26の温度を再生に必要な温度まで確実に昇温することができる。
図3は、この発明の第2実施例に係るディーゼルエンジンの排気浄化装置の動作を示すフロー・チャートである。
第1実施例と相違する点に焦点をおいて説明すると、第2実施例に係るディーゼルエンジンの浄化装置にあっては、LNC26の再生は、DPF24の再生がn(n>1)回、例えば5回、実行される度に1回だけ実行するようにした。
以下説明すると、先ずS100においてDPF24の再生時期にあるか否か第1実施例と同様に判断し、否定されるときは以降の処理をスキップすると共に、肯定されるときはS102に進み、LNC26が再生時期にあるか否か判断する。これは例えば、LNC26下流のNOxセンサにより排ガス中のNOx濃度を検出し、NOx濃度に基づいてLNCの反応性の低下を判断することによって行う。
S102で肯定されるときは、S104以降に進み、第1実施例と同様な同時再生処理を実行する。他方、S102で否定されるときは、S114以降に進み、DPF24の再生のみ実行する。具体的には、S114において、第2の再生タイマ(アップカウンタ)をスタートさせ、次いでS116に進み、燃焼後の排気行程における燃料を噴射するポストインジェクション(ポストInj)制御を実行する。即ち、ポストインジェクションによる燃料をDOC22内で燃焼させることによってDPF24が昇温し、結果、DPF24内の固形微粒子(PM)が燃焼することになる。
次いでS118に進み、第2の再生タイマの値が第2の所定値(DPF24の再生に必要な所定時間)を超えたか否か判断する。第2の所定値としては、DPF24が再生されるに必要な時間を予め求めて設定する。S118において否定されるときはS116に戻ると共に、肯定されるときはDPF24の再生が完了したことから終了して通常の排ガス浄化制御に戻る。
第2実施例にあっては、DPF24の再生時期とLNC26の再生時期が一致しない場合はDPF24の再生処理のみ行うと共に、一致した場合はDPF24の再生処理とLNC26再生処理を同時に行うようにした。
即ち、LNC28の再生は、DPF24の再生がn(n>1)回行われる度に、1回行うように構成したので、LNC26の再生がDPF24の再生ほど頻繁に必要とされない場合、LNC26の再生頻度に応じて最適に再生を行うことができる。また、必要な場合にのみNOx触媒装置のSOx再生とDPFの再生とを同時に行うことによって、燃料の使用量を節約することができる。
尚、残余の構成および効果は、第1実施例と異ならない。
上記の如く、第1、第2の実施例においては、排気中の微粒子を捕集するフィルタ(DPF24)と、前記フィルタの下流に配置されて排気中のNOx成分を除去するNOx触媒装置(LNC26)とを備えるディーゼルエンジンの排気浄化装置において、前記ディーゼルエンジンの吸気通路12に設けられ、前記吸気通路の吸気量を減少させる吸気絞り装置14と、前記フィルタ(DPF24)と前記NOx触媒装置(LNC26)との間に設けられ、排気に還元剤を供給する還元剤供給装置30と、前記フィルタ(DPF24)に捕集された微粒子を燃焼させ、前記フィルタの詰まりを解消するフィルタ再生を実行するフィルタ再生手段(ECU60,S10からS16)と、フィルタ再生時に前記還元剤供給装置30を動作させて前記NOx触媒装置(LNC26)に還元剤を供給し、前記フィルタ(DPF24)再生と前記NOx触媒装置のSOx被毒再生とを同時に行わせる同時再生手段(ECU60,S18,S20)と、前記ディーゼルエンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段(クランク角センサ36、アクセル開度センサ44)と、前記フィルタ(DPF24)の上流の温度に基づいて前記NOx触媒装置(LNC26)に流入する排気の温度を予測する排気温度予測手段(温度センサ52,ECU60,S14)と、前記予測された排気の温度に基づき、前記NOx触媒装置(LNC26)の温度が所定の再生温度となるように、前記検出された運転状態に基づいて前記吸気絞り装置14と前記ディーゼルエンジンのインジェクタを駆動する触媒装置上流温度制御手段(ECU60,S16)とを備える如く構成した。
また、第2実施例にあっては、前記同時再生手段は、前記フィルタ再生手段がn(n>1)回動作する度に、1回動作する如く構成した(S100,S102)。
さらに、上記において、この発明を車両用のエンジンを例にとって説明したが、この発明は、クランク軸を鉛直方向とした船外機などのような船舶用推進機関用エンジンにも適用が可能である。
この発明の第1実施例に係るディーゼルエンジンの排気浄化装置を全体的に示す概略図である。 図1に示す装置の動作を示すフロー・チャートである。 この発明の第2実施例に係るディーゼルエンジンの排気浄化装置の動作を示す、図2と同様なフロー・チャートである。
符号の説明
10 ディーゼルエンジン(内燃機関。エンジン)
12 吸気管(吸気系)
14 吸気絞り装置
16 インジェクタ
20 排気管(排気系)
22 酸化触媒装置(DOC)
24 フィルタ(DPF)
26 NOx触媒装置(LNC)
30 還元剤供給装置
32 EGR管(EGR通路)
34 EGRバルブ
36 クランク角センサ
44 アクセル開度センサ
54 第2の広域空燃比センサ
60 ECU(電子制御ユニット)

Claims (2)

  1. 排気中の微粒子を捕集するフィルタと、前記フィルタの下流に配置されて排気中のNOx成分を除去するNOx触媒装置とを備えるディーゼルエンジンの排気浄化装置において、
    a.前記ディーゼルエンジンの吸気通路に設けられ、前記吸気通路の吸気量を減少させる吸気絞り装置と、
    b.前記フィルタと前記NOx触媒装置との間に設けられ、排気に還元剤を供給する還元剤供給装置と、
    c.前記フィルタに捕集された微粒子を燃焼させ、前記フィルタの詰まりを解消するフィルタ再生を実行するフィルタ再生手段と
    d.フィルタ再生時に前記還元剤供給装置を動作させて前記NOx触媒装置に還元剤を供給し、前記フィルタ再生と前記NOx触媒装置のSOx被毒再生とを同時に行わせる同時再生手段と、
    e.前記ディーゼルエンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段と、
    f.前記フィルタの上流の温度に基づいて前記NOx触媒装置に流入する排気の温度を予測する排気温度予測手段と、
    g.前記予測された排気の温度に基づき、前記NOx触媒装置の温度が所定の再生温度となるように、前記検出された運転状態に基づいて前記吸気絞り装置と前記ディーゼルエンジンのインジェクタを駆動する触媒装置上流温度制御手段と、
    を備えたことを特徴とするディーゼルエンジンの排気浄化装置。
  2. 前記同時再生手段は、前記フィルタ再生手段がn(n>1)回動作する度に、1回動作することを特徴とする請求項1記載のディーゼルエンジンの排気浄化装置。
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