[go: up one dir, main page]

JP4487751B2 - テレビジョンおよびテレビジョンの調整方法 - Google Patents

テレビジョンおよびテレビジョンの調整方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4487751B2
JP4487751B2 JP2004352398A JP2004352398A JP4487751B2 JP 4487751 B2 JP4487751 B2 JP 4487751B2 JP 2004352398 A JP2004352398 A JP 2004352398A JP 2004352398 A JP2004352398 A JP 2004352398A JP 4487751 B2 JP4487751 B2 JP 4487751B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
pedestal level
value
circuit
color difference
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004352398A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006165841A (ja
Inventor
桂吾 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Funai Electric Co Ltd filed Critical Funai Electric Co Ltd
Priority to JP2004352398A priority Critical patent/JP4487751B2/ja
Priority to US11/293,752 priority patent/US7583322B2/en
Publication of JP2006165841A publication Critical patent/JP2006165841A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4487751B2 publication Critical patent/JP4487751B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/14Picture signal circuitry for video frequency region
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/64Circuits for processing colour signals
    • H04N9/72Circuits for processing colour signals for reinsertion of DC and slowly varying components of colour signals

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Description

本発明は、同期信号の同期期間における映像信号のペデスタルレベル(黒レベル)をペデスタルレベル調整値に応じた調整量で調整して映像を表示するテレビジョンおよびテレビジョンの調整方法に関する。
従来、テレビジョンには、クロマICを中心とする映像増幅クロマ回路、マイコンIC、RGB信号(R信号とG信号とB信号)等の三原色別の色信号を生成する映像出力回路、受像管、高周波信号とドライブ電流を生成する偏向回路、偏向コイル、フライバックトランス(FBT)を有して高電圧を受像管に供給する高圧回路、等が設けられている。映像増幅クロマ回路は、同期信号が重畳された輝度信号(Y)と、赤の色差信号(V、またはCr等)と、青の色差信号(U、またはCb等)と、からなるコンポーネント映像信号を入力し、のこぎり波状のドライブ信号とRGB色信号とを生成している。V信号とU信号についてはペデスタルレベルを調整するためのペデスタルレベル調整値がそれぞれ設けられて半導体メモリに記憶されており、映像増幅クロマ回路は、水平同期信号の水平同期期間においてV,U信号のペデスタルレベルをこれらの調整値に応じた調整量で調整している。これは、水平同期期間にFBTからV,U信号に電気ノイズが飛び込み、V,U信号のペデスタルレベルにずれが生じるためである。具体的には、テレビジョン生産工場でテレビジョンにコンピュータを接続し、水平同期期間におけるペデスタルレベルのずれをできるだけ無くすように工場の作業者がコンピュータに対して試行錯誤しながらペデスタルレベル調整値を操作入力し、テレビジョンのIICバスを介してコンピュータからクロマICにペデスタルレベル調整値を書き込んでいる。
特開2000−13805号公報
試行錯誤を行いながらクロマICにペデスタルレベル調整値を書き込む作業が面倒であり、時間がかかっていた。
なお、特許文献1記載の技術は複数の入力映像信号について共通の操作で映像の色度を調整可能とする技術であるため、上記課題を解決することはできない。同技術では、わざわざ入力映像信号を復調、変調する必要があり、回路が複雑となっている。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、映像信号のペデスタルレベルを調整する作業を不要にさせることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、映像増幅クロマ回路と、マイコンと、映像出力回路と、受像管と、偏向回路と、フライバックトランスを有する高圧回路と、偏向コイルとを備え、上記映像増幅クロマ回路は、上記コンポーネント映像信号から上記垂直同期信号および上記水平同期信号を分離する分離回路と、上記赤の色差信号のペデスタルレベルを調整するための複数段階の値のみとりうるV用ペデスタルレベル調整値と、上記青の色差信号のペデスタルレベルを調整するための複数段階の値のみとりうるU用ペデスタルレベル調整値と、を記憶した半導体メモリと、上記分離回路にて分離された水平同期信号の水平同期期間において、上記赤の色差信号のペデスタルレベルを上記半導体メモリに記憶されているV用ペデスタルレベル調整値に応じた調整量で調整するとともに上記青の色差信号のペデスタルレベルを上記半導体メモリに記憶されているU用ペデスタルレベル調整値に応じた調整量で調整する処理を行うペデスタルレベル調整回路とを有し、上記調整後のコンポーネント映像信号に基づいて上記受像管から映像を表示させるテレビジョンにおいて、グランド電位を基準として上記赤および青の色差信号をそれぞれ増幅してV用増幅信号およびU用増幅信号を生成する増幅回路と、生成されたV用増幅信号およびU用増幅信号をそれぞれ平滑化する平滑化回路とを備え、上記マイコンは、上記平滑化回路にて平滑化されたV用増幅信号およびU用増幅信号のそれぞれから対応するデジタルのV用増幅信号値およびU用増幅信号値を生成するアナログ−デジタル変換回路を有し、上記映像増幅クロマ回路に対して上記赤および青の色差信号が入力されていない状態における同V用増幅信号値およびU用増幅信号値を生成して、生成したV用増幅信号値に基づいて同アナログ−デジタル変換回路にて生成されるV用増幅信号値を最も0に近づけるように上記V用ペデスタルレベル調整値を上記複数段階の値の中から決定するとともに、生成したU用増幅信号値に基づいて同アナログ−デジタル変換回路にて生成されるU用増幅信号値を最も0に近づけるように上記U用ペデスタルレベル調整値を上記複数段階の値の中から決定し、決定したV用ペデスタルレベル調整値およびU用ペデスタルレベル調整値を上記映像増幅クロマ回路に対して出力し、上記映像増幅クロマ回路は、上記マイコンから上記V用ペデスタルレベル調整値および上記U用ペデスタルレベル調整値を入力して上記半導体メモリに記憶することにより、上記水平同期期間に上記フライバックトランスから上記赤および青の色差信号に電気ノイズが飛び込むことによる同水平同期期間における同赤および青の色差信号のペデスタルレベルのずれを少なくさせることを特徴とする。
また、請求項2にかかる発明は、映像信号のペデスタルレベルを調整するためのペデスタルレベル調整値を記憶したメモリと、上記映像信号に同期した同期信号の同期期間における上記映像信号のペデスタルレベルを上記メモリに記憶されているペデスタルレベル調整値に応じた調整量で調整する処理を行う調整手段と、上記調整後の映像信号に基づいて映像を表示する映像表示手段とを備えるテレビジョンにおいて、上記同期期間における映像信号のペデスタルレベルを検出する検出手段と、検出された上記ペデスタルレベルに基づいて上記同期期間内における映像信号のペデスタルレベルと上記同期信号の走査期間内における映像信号のペデスタルレベルとの差異を少なくさせるように上記ペデスタルレベル調整値を決定する調整値決定手段と、決定された上記ペデスタルレベル調整値を上記メモリに記憶させる調整値記憶手段とを具備することを特徴とする。
すなわち、検出手段にて同期期間における映像信号のペデスタルレベルが検出されると、検出されたペデスタルレベルに基づいて同期期間内における映像信号のペデスタルレベルと同期信号の走査期間内における映像信号のペデスタルレベルとの差異が少なくなるようにペデスタルレベル調整値が決定される。決定されたペデスタルレベル調整値は、調整値記憶手段にてメモリに記憶される。すると、同期期間における映像信号のペデスタルレベルがメモリに記憶されているペデスタルレベル調整値に応じた調整量で調整され、調整後の映像信号に基づく映像が表示される。
これにより、同期期間に映像信号に電気ノイズが飛び込むことによる映像信号のペデスタルレベルのずれを少なくさせるように自動的に調整されるので、映像信号のペデスタルレベルを調整する作業を不要にさせることが可能となる。
さらに、請求項3にかかる発明は、同期信号が重畳されるとともに輝度信号および色差信号からなる映像信号を入力する映像入力手段と、入力された上記映像信号から上記同期信号を分離する分離回路と、上記色差信号のペデスタルレベルを調整するためのペデスタルレベル調整値を記憶した半導体メモリと、上記分離回路にて分離された同期信号の水平同期期間における上記色差信号のペデスタルレベルを上記半導体メモリに記憶されているペデスタルレベル調整値に応じた調整量で調整する処理を行う調整手段と、高電圧を生成する高圧回路と、同高電圧を入力して内部で電子ビームを放出させて映像を表示する受像管とを有し、上記調整後の映像信号に基づいて同受像管から映像を表示する映像表示手段とを備えるテレビジョンにおいて、上記水平同期期間における色差信号のペデスタルレベルを検出する検出手段と、検出された上記ペデスタルレベルに基づいて上記水平同期期間内における色差信号のペデスタルレベルと上記同期信号の水平走査期間内における色差信号のペデスタルレベルとの差異を少なくさせるように上記ペデスタルレベル調整値を決定する調整値決定手段と、決定された上記ペデスタルレベル調整値を上記半導体メモリに記憶させる調整値記憶手段とを具備することを特徴とする。
これにより、水平同期期間に高圧回路から色差信号に電気ノイズが飛び込むことによる色差信号のペデスタルレベルのずれを少なくさせるように自動的に調整されるので、色差信号のペデスタルレベルを調整する作業を不要にさせることが可能となる。
上記検出手段は、グランド電位を基準として上記色差信号を増幅した増幅信号を生成する増幅回路と、生成された増幅信号を平滑化する平滑化回路と、平滑化された増幅信号から対応するデジタルの増幅信号値を生成するアナログ−デジタル変換回路とを有し、上記映像入力手段に対して上記色差信号が入力されていない状態における同増幅信号値を生成することにより上記水平同期期間における色差信号のペデスタルレベルを検出する手段とされ、上記調整値決定手段は、上記アナログ−デジタル変換回路にて生成された上記色差信号が入力されていない状態における増幅信号値に基づいて上記水平同期期間内および上記水平走査期間内における色差信号のペデスタルレベルの差異を少なくさせるように上記ペデスタルレベル調整値を決定する構成としてもよい。
色差信号が入力されていない状態では、水平同期期間外の色差信号はペデスタルレベルとなっている。この状態でグランド電位を基準として色差信号を増幅して平滑化すると、水平同期期間に高圧回路から色差信号に電気ノイズが飛び込むことによりずれる水平同期期間のペデスタルレベルを検出することができる。従って、簡易な構成で色差信号のペデスタルレベルを調整する作業を不要にさせることが可能となる。
上記ペデスタルレベル調整値は、複数段階の値のみとりうる階調値とされ、上記調整値決定手段は、上記アナログ−デジタル変換回路にて生成された上記色差信号が入力されていない状態における増幅信号値に基づいて同アナログ−デジタル変換回路にて生成される増幅信号値を最も0に近づけるように上記ペデスタルレベル調整値を上記複数段階の値の中から決定する構成としてもよい。水平同期期間のペデスタルレベルのずれが最も小さくなるようにペデスタルレベルが調整されるので、確実に色差信号のペデスタルレベルを調整することができる。
上記検出手段は、上記水平同期期間内における増幅信号値と上記水平走査期間内における増幅信号値との差を求める差演算手段を有し、上記映像入力手段に対して上記色差信号が入力されていない状態における同増幅信号値の差を求めることにより上記水平同期期間における色差信号のペデスタルレベルを検出する手段とされ、上記調整値決定手段は、上記差演算手段にて求められた上記色差信号が入力されていない状態における増幅信号値の差に基づいて上記水平同期期間内および上記水平走査期間内における色差信号のペデスタルレベルの差異を少なくさせるように上記ペデスタルレベル調整値を決定してもよい。
その際、上記調整値決定手段は、上記アナログ−デジタル変換回路にて生成された上記色差信号が入力されていない状態における増幅信号値の差に基づいて同アナログ−デジタル変換回路にて生成される増幅信号値の差を最も0に近づけるように上記ペデスタルレベル調整値を上記複数段階の値の中から決定してもよい。
ところで、上記メモリと、上記調整手段と、上記映像表示手段とを備えるテレビジョンの調整方法において、上記同期期間における映像信号のペデスタルレベルを検出する検出工程と、検出された上記ペデスタルレベルに基づいて上記同期期間内における映像信号のペデスタルレベルと上記同期信号の走査期間内における映像信号のペデスタルレベルとの差異を少なくさせるように上記ペデスタルレベル調整値を決定する調整値決定工程と、決定された上記ペデスタルレベル調整値を上記メモリに記憶させる調整値記憶工程とを備えるテレビジョンの調整方法も、同様の作用、効果を奏する。
請求項1にかかる発明によれば、テレビジョンに対して面倒な調整作業を行う必要がなく、コンポジット映像信号のみならずコンポーネント映像信号に基づく映像の白バランスも十分に調整することができ、両映像信号を入力して比較したときの映像の白バランスの差異を確実に少なくさせることが可能となる。
請求項2、請求項9にかかる発明では、映像信号のペデスタルレベルを調整する作業を不要にさせることが可能となる。
請求項3にかかる発明では、色差信号のペデスタルレベルを調整する作業を不要にさせることが可能となる。
請求項4、請求項6にかかる発明では、簡易な構成で色差信号のペデスタルレベルを調整する作業を不要にさせることが可能となる。
請求項5、請求項7にかかる発明では、確実に色差信号のペデスタルレベルを調整することができる。
請求項8にかかる発明では、赤の色差信号のペデスタルレベルと青の色差信号のペデスタルレベルをを調整する作業を不要にさせることが可能となる。
以下、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)テレビジョンの構成:
(2)ペデスタルレベル調整処理:
(3)変形例:
(1)テレビジョンの構成:
図1は、本発明にかかるテレビジョン(TV)100の構成を示すブロック図である。TV100は、図に示す各部101,102,110,119,120,121,130,150,161〜167,171,172,181〜184,C1,C2,O1,O2,R1,R2、等から構成されている。IICバス101には、マイコン110、公知のチューナICを中心としたチューナ回路120、クロマICを中心とした映像増幅・クロマ回路130、EEPROM(記憶するデータを書き換え可能な不揮発性メモリ)150、IICバスデータポート102、等が接続されている。これらの回路は互いにバス101を介してシリアルデータを送受信する。チューナ回路120と映像増幅・クロマ回路130は、別の信号線を介して直接マイコン110に接続されており、マイコン110から同信号線を介して入力される信号に基づく制御により動作するようになっている。
マイコン110は、操作パネル119や図示しないリモコン信号受光部が直接接続されており、操作パネル119等への操作入力に対応するデータを同操作パネル119等から入力可能とされている。また、マイコン110は、内部のバスに接続されたCPU111、ROM112、RAM113、複数のI/Oポート114,115、複数のA/D変換回路(アナログ−デジタル変換回路)116,117、図示しないタイマ回路、等を備えている。そして、CPU111がROM112やEEPROM150に書き込まれた内部回路制御用のプログラムに従ってTV100全体を制御することにより、TVとしての機能を実現している。
映像増幅・クロマ回路130には、チューナ回路120からの中間周波信号(IF)、コンポジット映像入力端子181からのコンポジット映像信号(輝度信号と色差信号とが合成された映像信号、VIDEO信号と呼ばれる)、三つのコンポーネント映像入力端子182〜184からのコンポーネント映像信号(YUV信号と呼ばれる)、のいずれかが入力されるようになっている。これらの端子181〜184は映像信号を入力する映像入力手段と言えるが、映像増幅・クロマ回路の映像信号入力機能も映像入力手段と言うことができる。ここで、コンポーネント映像信号は、同期信号(垂直同期信号および水平同期信号)が重畳されたY信号(輝度信号)と、R-Y信号(赤の色差信号)と、B-Y信号(青の色差信号)と、からなる信号とされている。また、コンポジット映像信号は、同期信号およびY,R-Y,B-Y信号が合成された信号とされている。両映像信号は、複数の種類の信号で明るさおよび色を表す映像信号である。なお、TVは、輝度信号Yと青の色差信号Cbと赤の色差信号Crからなるコンポーネント映像信号等を入力して映像を表示するものでもよい。
同映像増幅・クロマ回路130は、映像出力回路161に対してR(赤)、G(緑)、B(青)別のRGB信号(三原色別の色信号)を出力し、垂直偏向回路163に対して垂直ドライブ信号(ドライブ信号の一種)を出力し、水平偏向回路164に対して水平ドライブ信号(ドライブ信号の一種)を出力し、公知の音声アンプICを中心とした低周波出力回路171に対して音声信号を出力するようになっている。映像出力回路161は、偏向コイル165,166が装着された受像管(CRT)162が接続され、RGB信号を増幅して受像管に対して出力する。受像管162は、高圧回路167からの高電圧を入力して内部で電子ビームを放出させるとともに、増幅されたRGB信号を入力して映像信号に対応する映像を表示する。垂直偏向回路163は、垂直偏向コイル165が接続され、垂直ドライブ信号を入力して垂直ドライブ電流(ドライブ電流の一種)を生成する。水平偏向回路164は、水平偏向コイル166と、公知のフライバックトランス(FBT)を中心とした高圧回路167とが接続され、水平ドライブ信号を入力して高周波信号と水平ドライブ電流(ドライブ電流の一種)を生成する。高圧回路167は、受像管162が接続され、水平偏向回路から高周波信号を入力して高電圧を生成し、受像管に供給する。垂直偏向コイル165は、垂直偏向回路から垂直ドライブ電流を入力し、受像管内で放出された電子ビームを垂直方向にドライブさせる。水平偏向コイル166は、水平偏向回路から水平ドライブ電流を入力し、受像管内で放出された電子ビームを水平方向にドライブさせる。低周波出力回路171には、スピーカ172が接続されている。
チューナ回路120は、公知の回路であり、アンテナ121から所定の放送方式によるTV信号(テレビジョン信号)を入力して中間周波信号を作成して出力することが可能である。所定の放送方式にはPAL方式、SECAM方式、NTSC方式等があり、チューナ回路は複数の種類の放送方式のTV信号を入力して中間周波信号を生成する回路であってもよい。本回路120はいわゆる周波数シンセサイザ方式のチューナを内蔵しており、図示しない高周波増幅回路、局部発振回路、混合回路等を備えている。むろん、電圧シンセサイザ方式等であってもよい。
映像増幅・クロマ回路130は、図2に示す各部131〜146等から構成されている。本明細書では、134〜137が映像増幅回路であり、139〜146がクロマ回路である。同回路130は、外付けの抵抗回路やコンデンサ等を除いてクロマICと呼ばれる1チップICとされている。
制御回路131は、内部のバスに接続されたCPU131a、半導体メモリ131b、複数のI/Oポート131c、複数のラッチ回路、等を備えたマイコンである。メモリ131bは、ROM、RAM、EEPROM等のデータの書き換え可能不揮発性メモリ、等のいずれかまたは組み合わせとすることができる。RAMは、電源オフ時でもバッテリ等により記憶データがバックアップされていてもよい。そして、CPU131aがメモリ131bに書き込まれた内部回路制御用のプログラムに従って、回路130全体を制御している。なお、外部のマイコン110からバス101を介してペデスタルレベル調整値(P値)やカットオフ調整値やドライブ調整値を入力して、メモリに131bに保持することが可能となっている。
中間周波増幅回路(VIF)132は、チューナ回路120からの中間周波信号を入力し、同中間周波信号を中間周波増幅し、検波回路133に出力する公知の回路である。検波回路133は、図示しないVCO(Voltage Controlled Oscillator)回路からの発振信号を入力しながら中間周波増幅された中間周波信号から映像検波を行い、合成映像信号を生成して第1映像増幅回路134に出力する公知の回路である。また、音声の信号については、中間周波増幅された中間周波信号のうち音声成分と発振信号とを混合して例えば4.5MHzの第二音声中間周波信号を生成する。第二音声中間周波信号は、図示しないFM検波回路に入力されてFM検波され、音声信号とされて外部の低周波出力回路171に対して出力される。
第1映像増幅回路(分離回路)134は、入力される合成映像信号を、輝度信号(Y)、搬送色・バースト信号、同期信号に分離し、それぞれ、第2映像増幅回路135、帯域増幅回路139、同期回路138に対して出力する。なお、搬送色・バースト信号は、搬送色信号とバースト信号(カラーバースト信号とも呼ばれる)とが合成された信号である。また、同回路134は、コンポーネント映像信号を構成するとともに同期信号が重畳された輝度信号[Y]を入力し、輝度信号(Y)と同期信号(垂直同期信号および水平同期信号)とに分離し、回路135,138に対して出力することも可能である。さらに、同回路134は、コンポジット映像信号を入力して輝度信号と搬送色・バースト信号と同期信号に分離し、回路135,139,138に対して出力することも可能である。
分離された輝度信号は、第2映像増幅回路135、遅延回路136、第3映像増幅回路137を経て増幅され、マトリックス回路143に入力される。
同期回路138は、入力される同期信号からのこぎり波状の垂直ドライブ信号と、のこぎり波状の水平ドライブ信号を生成し、それぞれ、外部の垂直偏向回路163、外部の水平偏向回路164に対して出力する公知の回路である。
帯域増幅回路139は、入力される搬送色・バースト信号を、搬送色信号と、バースト信号とに分離し、それぞれ、復調回路141、色同期回路140に対して出力する公知の回路である。色同期回路140は、入力されるバースト信号から副搬送波を復元し、復調回路141に対して出力する公知の回路である。復調回路141は、入力される副搬送波を基準としながら、入力される搬送色信号から、二種類の色差信号R-Y,B-Yを取り出し、ペデスタル・ドライブ調整回路142に対して出力する。また、復調回路141は、コンポーネント映像信号を構成する二種類の色差信号[V],[U]を入力し、色差信号R-Y,B-Yとしてペデスタル・ドライブ調整回路142に対して出力することも可能である。
図3に示すように、ペデスタル・ドライブ調整回路142は、ペデスタルレベル調整回路(調整手段)を構成する各部142a〜d、ドライブ調整回路142e,f、増幅回路145a,b、D/A変換回路145c,dを備える。増幅回路145a,bは、例えばオペアンプを用いた公知の差動増幅回路(差動アンプ)とすることができ、入力側にR-Y,B-Y信号とグランドとが接続され、出力側に増幅回路O1,O2の入力側が接続されている。同回路145a,bは、グランド電位を基準としてR-Y,B-Y信号をそれぞれ増幅してPV,PU信号を生成し、増幅回路O1,O2に対して出力する。
修正信号生成回路142a,bは、例えば図4に示すようにゲート回路G1〜G5とD/A変換回路142a1とから構成することができ、制御回路131のラッチ回路131d,eからの4ビットのデジタル出力をD/A変換回路(142a1)でアナログ電圧(例えば−50mV〜+50mVの範囲内)に変換して加算回路142cに対して出力する。ここで、ラッチ回路131d,eからの4ビット出力はそれぞれANDゲートG2〜G5の入力側に入力され、水平同期信号(負論理とする)を反転器G1でバッファしながら反転させた信号も各ANDゲートG2〜G5の入力側に入力されるようにしてある。そして、反転器G1の出力は、水平同期信号の水平同期期間に”1”となり、水平同期期間外の期間に”0”となるようにしてある。その結果、水平同期期間のみ、ラッチ回路131d,eからのデジタル出力に対応するアナログ電圧が加算回路142cにてR-Y,B-Y信号に加算されるようになっている。
なお、水平同期信号が正論理であれば、インバータゲートG1の代わりにバッファゲートを使用すればよい。
ドライブ調整回路142e,fは、例えば利得制御増幅器を中心とした回路で構成され、入力される色差信号R-Y,B-Yのそれぞれに対して設けられている。各ドライブ調整回路142e,fには、それぞれ別とされたD/A変換回路145c,dが接続されている。各D/A変換回路145c,dは、制御回路131のラッチ回路131f,gに接続されている。各ドライブ調整回路142e,fは、各D/A変換回路145c,dの出力電圧に応じて各色差信号R-Y,B-Yのドライブを調整し、マトリックス回路143に対して出力する。
マトリックス回路143は、入力される輝度信号Yと色差信号R-Y,B-Yとを組み合わせて三原色別の三種類の色信号であるR信号、G信号、B信号(色信号R,G,Bとも記載)を生成し、カットオフ調整回路144に対して出力する。PAL方式やSECAM方式のTV信号に基づいて映像を表示する場合、マトリックス回路143には規格化されたYUV信号が入力され、例えば以下の変換式に合うように信号を変換する。
R = Y+1.140V
G = Y−0.396U−0.581V
B = Y+2.029U
ここで、Y成分(輝度)は、CIE1931XYZに従う値としている。
むろん、NTSC方式等のTV信号に基づいて映像を表示する場合、マトリックス回路には規格化されたYCbCr信号を色信号R,G,Bに変換する回路を用いればよい。
カットオフ調整回路144は、例えば信号に正はたは負の直流電圧を加えるクランプ回路を中心とした回路で構成され、入力される色信号R,G,Bのそれぞれに対して設けられている。各カットオフ調整回路144には、それぞれ別とされたD/A変換回路146(図ではまとめて示している)が接続されている。各D/A変換回路146は、制御回路131に接続されている。各カットオフ調整回路144は、各D/A変換回路146の出力電圧に応じて各色信号R,G,Bのカットオフを調整し、外部の映像出力回路161に対して出力する。より具体的には、D/A変換回路146の出力電圧にほぼ比例した直流電圧を加えている。
図1において、映像出力回路161は、映像増幅・クロマ回路からのRGB信号を増幅して受像管に供給する。偏向回路163,164は、それぞれ入力される垂直、水平ドライブ信号に対応する垂直、水平ドライブ電流を生成し、偏向コイル165,166に供給する。すると、同コイル165,166は受像管162内に磁界を発生させ、カソードから受像管162の管面に向かう熱電子をそれぞれ垂直、水平方向にドライブさせる。また、水平偏向回路164は、生成した高周波信号を高圧回路167に対して出力する。高圧回路167は、入力される高周波信号を用いて高電圧を生成し、受像管162のアノードに供給する。その結果、受像管162では、増幅された色信号R,G,Bに応じた電子ビームがドライブされながら放出され、管面に映像が表示される。
音声信号については、低周波出力回路171に入力されて増幅され、スピーカ172に入力されて、対応する音声が出力される。
制御回路131は、EEPROM150に記憶されたペデスタルレベル調整値やカットオフ調整値やドライブ調整値を外部のマイコン110から入力して保持する。ペデスタルレベル調整値は、デジタルの値であり、例えば4ビットで表現される0〜15(複数段階)の16階調の階調値で表現される。ペデスタルレベル調整値には、R-Y信号のペデスタルレベルを調整するための複数段階の値のみとりうるV用ペデスタルレベル調整値と、B-Y信号のペデスタルレベルを調整するための複数段階の値のみとりうるU用ペデスタルレベル調整値とがある。カットオフ調整値やドライブ調整値も、複数段階の階調値で表現される。そして、修正信号生成回路142a,bやD/A変換回路145c,d,146に対してそれぞれデジタルのペデスタルレベル調整値、ドライブ調整値、カットオフ調整値を出力することにより、調整回路142,144に対してペデスタルレベル、ドライブ、カットオフを調整するアナログの電圧を出力する。従って、マイコン110からの指示によって、制御回路131が調整値に応じた調整量の調整処理を行い、映像の黒レベルや白バランスを調整することができる。
以上の構成により、ペデスタルレベル調整回路142a〜dは、映像信号から分離された水平同期信号の水平同期期間において、R-Y信号のペデスタルレベルを半導体メモリ131bに記憶されているV用ペデスタルレベル調整値に応じた調整量で調整するとともにB-Y信号のペデスタルレベルを半導体メモリ131bに記憶されているU用ペデスタルレベル調整値に応じた調整量で調整する処理を行う。そして、映像表示手段161〜167にて、調整後の映像信号に基づいて受像管から映像を表示する。
ところで、図5に示すように、水平同期期間T1にFBTからR-Y,B-Y信号に電気ノイズが飛び込み、水平走査期間T2のペデスタルレベルに対して水平同期期間T1のペデスタルレベルにずれが生じることがある。このずれは、TVの回路や部品に応じて、同図の上段に示すようにFBTに由来する正電位の電気ノイズが水平同期期間T1に発生してR-Y,B-Y信号に混入してペデスタルレベルが正電位方向にずれる場合もあれば、同図の下段に示すようにFBTに由来する負電位の電気ノイズが水平同期期間T1に発生してR-Y,B-Y信号に混入してペデスタルレベルが負電位方向にずれる場合もある。電気ノイズにより黒レベルが高くなると図6の上段に示すようにR-Y,B-Y信号は最適な波形(破線部)よりも高電位側にずれた波形(実線部)となり、電気ノイズにより黒レベルが低くなると図6の下段に示すようにR-Y,B-Y信号は最適な波形(破線部)よりも低電位側にずれた波形(実線部)となる。従来は、TVの製造工場でTVにコンピュータを接続し、水平同期期間T1におけるペデスタルレベルのずれをできるだけ無くすように工場の作業者がコンピュータに対して試行錯誤しながらペデスタルレベル調整値を操作入力し、TVのIICバスを介してコンピュータからクロマICにペデスタルレベル調整値を書き込んでいた。しかし、この面倒であり、時間がかかっていた。
本実施形態では、増幅回路145a,b,O1,O2と平滑化回路R1,R2,C1,C2とを設け、水平同期期間T1における映像信号のペデスタルレベルを検出し、検出したペデスタルレベルに基づいて水平同期期間T1内における映像信号のペデスタルレベルと水平同期信号の水平走査期間T2内における映像信号のペデスタルレベルとの差異を少なくさせるようにペデスタルレベル調整値を決定し、決定したペデスタルレベル調整値を映像増幅クロマ回路のメモリ131bに記憶させるようにしている。これにより、映像信号のペデスタルレベルを調整する作業を不要にさせることが可能となっている。
なお、図7に示すように、映像信号SI1は、例えば、水平帰線期間外の水平走査期間を映像信号部SI2とし、水平同期信号SI3の水平同期期間が水平帰線期間内とされた信号とすることができる。
増幅回路O1,O2は、例えばオペアンプを用いた公知の差動増幅回路とすることができ、入力側に増幅回路145a,bからのPV,PU信号とグランドとが接続され、出力側に抵抗器R1,R2の一端が接続されている。同回路O1,O2は、グランド電位を基準としてPV,PU信号をそれぞれ増幅してV用増幅信号とU用増幅信号とを生成し、抵抗器R1,R2に対して出力する。ここで、増幅回路145a,b,O1,O2は、グランド電位を基準として赤および青の色差信号をそれぞれ増幅してV用増幅信号およびU用増幅信号を生成する増幅回路とされている。
抵抗器R1,R2は、それぞれ増幅回路O1,O2とマイコンのA/D変換回路116,117との間に接続されている。コンデンサC1,C2は、それぞれ抵抗器R1,R2とA/D変換回路116,117との接続部と、グランドと、の間に接続されている。抵抗器R1,R2とコンデンサC1,C2は、増幅回路O1,O2にて生成されたV用増幅信号およびU用増幅信号をそれぞれ平滑化する平滑化回路を構成する。
マイコンのA/D変換回路116,117は、それぞれ、平滑化されたV用増幅信号およびU用増幅信号から、対応するデジタルのV用増幅信号値およびU用増幅信号値を生成する。
(2)ペデスタルレベル調整処理:
図8と図9は、マイコン110が行うペデスタルレベル調整処理をフローチャートにより示している。図10は、映像増幅・クロマ回路130を構成するクロマICが行う処理をフローチャートにより示している。なお、増幅回路145a,b,O1,O2と平滑化回路R1,R2,C1,C2とA/D変換回路116,117とが検出手段を構成し、ステップS102〜S110,S114〜S122,S126,S130〜S138,S208〜S210,S214〜S222,S226,S230〜S238(以下、「ステップ」の記載を省略)の処理を行うマイコン110が調整値決定手段を構成し、S112,S124,S128,S140,S212,S224,S228,S240の処理を行うマイコン110とS302〜S308の処理を行うクロマICとが調整値記憶手段を構成する。なお、TVを製造する工場での最終調整工程において、水平同期期間における色差信号のペデスタルレベルの調整を行うものとする。
まず、V用ペデスタルレベル調整値を表す変数Bvと、U用ペデスタルレベル調整値を表す変数Buと、を初期化する(S102)。変数Bv,Buは、水平走査期間のペデスタルレベルに対して−50mV〜+50mVの範囲内で加算される16段階に対応した0〜15の整数値をとりうる変数としてある。初期化時点では、例えば0mVに相当する略中間値(8あるいは7)をBv,Buに代入する。次に、映像増幅・クロマ回路に対してR-Y,B-Y信号が入力されていない状態であるか否かを判断する処理を行い、条件成立となるまで当該処理を繰り返す(S104)。例えば、工場の作業者がUVのコンポーネント映像入力端子183,184を無入力にしたうえで操作パネル119に対してペデスタルレベル調整モードを表す所定の操作入力を行う仕様としている場合、操作パネル119に対して所定の操作入力が行われたか否かを検出すればよい。また、マイコンのI/O114,115からスイッチ回路S1,S2を無入力側に切り替える信号を同スイッチ回路S1,S2に対して出力してS104を終了し、端子183,184にUV信号が入力させないようにしてR-Y,B-Y信号を無入力状態としてもよい。
すると、A/D変換回路116,117では、映像増幅・クロマ回路に対してR-Y,B-Y信号が入力されていない状態におけるV用増幅信号値DvとU用増幅信号値Duとを生成する。これにより、U,V映像入力端子183,184からU,V信号が入力されていない状態(映像入力手段に対して色差信号が入力されていない状態)における増幅信号値を生成することにより水平同期期間におけるR-Y,B-Y信号のペデスタルレベルを検出する。S106では、A/D変換回路116からV用増幅信号値Dvを読み込む。これにより、水平同期期間におけるR-Y信号のペデスタルレベルが検出される。そして、V用増幅信号値Dvが0より大きいか否かを判断する(S108)。
Dv>0の場合、変数Bvを1減らし(S110)、IICバス101を介して変更後のBv値をクロマICに書き込む(S112)。クロマICでは、マイコン110からV用ペデスタルレベル調整値の書き込み要求が入力されているか否かを判断し(S302)、条件成立時には制御回路のメモリ131bに対してBv値を書き込む(S304)。すると、映像増幅・クロマ回路130では、メモリ131bに記憶されているBv値をラッチ回路131dでラッチし、修正信号生成回路142aにて水平同期期間においてデジタルのBv値をアナログの電圧に変換し、加算回路142cにて水平同期期間においてR-Y信号に修正信号生成回路142aからのアナログの電圧を加算する。これにより、水平同期期間において、R-Y信号のペデスタルレベルがBv値に応じた調整量(−50mV〜+50mVの範囲内)で調整される。その後、A/D変換回路116からV用増幅信号値Dvを読み込む(S114)。そして、V用増幅信号値Dvが0より大きいか否かを判断する(S116)。
Dv>0の場合、Bv値をさらに小さくした方がよいかもしれないが、Bv値が最小値となっているとこれ以上Bv値を小さくすることができないので、Bv値が最小値であるか否かを判断する(S118)。条件不成立時にはS110に戻り、条件成立時にはS206に進む。この場合、V用ペデスタルレベル調整値は最小値に決定されたことになる。
S116でDv≦0の場合、今回読み出したDv値の絶対値が前回読み出したDv値の絶対値より大きいか否かを判断する(S120)。条件不成立時には今回のDv値の方が前回のDv値よりも0に近いか、または、今回のDv値と0との差異が前回のDv値と0との差異と等しいことになるので、そのままS206に進む。この場合、V用ペデスタルレベル調整値は今回のBv値に決定されたことになる。S120で条件成立時には前回のDv値の方が今回のDv値よりも0に近いことになるので、変数Bvを1増やし(S122)、IICバス101を介して変更後のBv値をクロマICに書き込み(S124)、S206に進む。この場合、V用ペデスタルレベル調整値は前回のBv値に決定されたことになる。
S108で条件不成立時には、変数Bvを1増やし(S126)、IICバス101を介して変更後のBv値をクロマICに書き込む(S128)。すると、制御回路のメモリ131bに対してBv値が書き込まれ、水平同期期間において、R-Y信号のペデスタルレベルがBv値に応じた調整量(−50mV〜+50mVの範囲内)で調整される。その後、A/D変換回路116からV用増幅信号値Dvを読み込み(S130)、V用増幅信号値Dvが0より小さいか否かを判断する(S132)。
Dv<0の場合、Bv値をさらに大きくした方がよいかもしれないが、Bv値が最大値となっているとこれ以上Bv値を大きくすることができないので、Bv値が最大値であるか否かを判断する(S134)。条件不成立時にはS126に戻り、条件成立時にはS206に進む。この場合、V用ペデスタルレベル調整値は最大値に決定されたことになる。
S132でDv≧0の場合、今回読み出したDv値の絶対値が前回読み出したDv値の絶対値より大きいか否かを判断する(S136)。条件不成立時には今回のDv値の方が前回のDv値よりも0に近いか、または、今回のDv値と0との差異が前回のDv値と0との差異と等しいことになるので、そのままS206に進む。この場合、V用ペデスタルレベル調整値は今回のBv値に決定されたことになる。S136で条件成立時には前回のDv値の方が今回のDv値よりも0に近いことになるので、変数Bvを1減らし(S138)、IICバス101を介して変更後のBv値をクロマICに書き込み(S140)、S206に進む。この場合、V用ペデスタルレベル調整値は前回のBv値に決定されたことになる。
以上の処理にて、マイコン110では、映像増幅・クロマ回路に対してR-Y信号が入力されていない状態において生成されるV用増幅信号値に基づいてA/D変換回路116にて生成されるV用増幅信号値を最も0に近づけるように(R-Y信号のペデスタルレベルの差異を少なくさせるように)V用ペデスタルレベル調整値を16段階の値の中から決定し、映像増幅・クロマ回路に対して出力することができる。映像増幅・クロマ回路130では、決定されたV用ペデスタルレベル調整値を制御回路のメモリ131bに記憶する。
図9のS206〜S240に示すように、U用ペデスタルレベル調整値を決定して書き込む処理についても、V用ペデスタルレベル調整値を決定して書き込む処理と同様である。クロマICでは、マイコン110からU用ペデスタルレベル調整値の書き込み要求が入力されているか否かを判断し(S306)、条件成立時には制御回路のメモリ131bに対してBu値を書き込む(S308)。すると、映像増幅・クロマ回路130では、メモリ131bに記憶されているBu値をラッチ回路131eでラッチし、修正信号生成回路142bにて水平同期期間においてデジタルのBu値をアナログの電圧に変換し、加算回路142dにて水平同期期間においてB-Y信号に修正信号生成回路142bからのアナログの電圧を加算する。これにより、水平同期期間において、B-Y信号のペデスタルレベルがBu値に応じた調整量(−50mV〜+50mVの範囲内)で調整される。
以上の処理にて、マイコン110では、映像増幅・クロマ回路に対してB-Y信号が入力されていない状態において生成されるU用増幅信号値に基づいてA/D変換回路117にて生成されるU用増幅信号値を最も0に近づけるように(B-Y信号のペデスタルレベルの差異を少なくさせるように)U用ペデスタルレベル調整値を16段階の値の中から決定し、映像増幅・クロマ回路に対して出力することができる。映像増幅・クロマ回路130では、決定されたU用ペデスタルレベル調整値を制御回路のメモリ131bに記憶する。
以上の構成により、図11に示すように、水平同期期間T1にFBTからR-Y,B-Y信号に電気ノイズが飛び込んでR-Y,B-Y信号のペデスタルレベルにずれが生じても、修正信号生成回路142a,bにてR-Y,B-Y信号に対して水平同期期間に加算する修正信号が生成される。ここで、図の上段に示すようにR-Y,B-Y信号のペデスタルレベルが負電位方向にずれた場合にはペデスタルレベル調整値が大きくされることによって正電位の修正信号が生成され、図の下段に示すようにR-Y,B-Y信号のペデスタルレベルが正電位方向にずれた場合にはペデスタルレベル調整値が小さくされることによって負電位の修正信号が生成される。これにより、色差信号のペデスタルレベルのずれが少なくなるように、具体的には、水平同期期間T1におけるペデスタルレベルを水平走査期間T2におけるペデスタルレベルに合わせるように自動的に調整されるので、色差信号のペデスタルレベルを調整する作業を不要にさせることが可能となる。
また、映像増幅・クロマ回路にU,Vの色差信号が入力されていない状態では、水平同期期間外のR-Y,B-Y信号はペデスタルレベルとなっている。この状態でグランド電位を基準としてR-Y,B-Y信号を平滑化回路R1,R2,C1,C2にて平滑化すると、水平同期期間にFBTからR-Y,B-Y信号に電気ノイズが飛び込むことによりずれる水平同期期間のペデスタルレベルを検出することができる。従って、水平同期期間内のペデスタルレベルと水平走査期間内のペデスタルレベルとの双方を検出する必要がなく、簡易な構成で色差信号のペデスタルレベルを調整する作業を不要にさせることが可能となる。その際、増幅回路145a,b,O1,O2にてR-Y,B-Y信号を増幅しているので、より確実にR-Y,B-Y信号のペデスタルレベルを検出して調整することができる。
さらに、U,Vの色差信号が入力されていない状態においてA/D変換回路116,117にて生成される増幅信号値が最も0に近づくようにペデスタルレベル調整値が決定されるので、水平同期期間のペデスタルレベルのずれが最も小さくなるようにペデスタルレベルが調整され、確実に色差信号のペデスタルレベルを調整することができる。
(3)変形例:
本発明は、様々な変形例が考えられる。
本発明が適用されるテレビジョンは、受像管を有するテレビジョン、液晶テレビジョン、プラズマテレビジョン、等が考えられる。また、単独の装置であってもよいし、ビデオデッキやDVDデッキとテレビジョンとが一体となった装置等、他の機器に付属した装置や他の機器と一体となった装置であってもよい。
ペデスタルレベルを調整する映像信号は、上記R-Y,B-Y信号以外に、Cr,Cb信号でもよいし、色差信号以外にも、R信号とG信号とB信号といった三原色別の色信号でもよい。
色差信号を増幅する増幅回路は、上記増幅回路O1,O2のみでもよいし、上記増幅回路145a,bのみでもよいし、上記増幅回路145a,b,O1,O2に別の部品を追加した回路でもよい。
増幅信号を平滑化する平滑化回路は、上記コンデンサC1,C2のみでもよいし、上記各素子R1,R2,C1,C2に別の部品を追加した回路でもよい。
また、図12に示すように、平滑化回路を設けないで色差信号のペデスタルレベルを検出する構成とすることもできる。すなわち、増幅回路O1,O2の出力がA/D変換回路116,117に直接入力されるようになっている。また、マイコン110にI/Oポート118が設けられ、第1映像増幅回路134からの水平同期信号がバッファゲートG6を介してI/O118に入力されるようになっている。本変形例において、増幅回路145a,b,O1,O2がグランド電位を基準としてR-Y,B-Y信号を増幅したV用増幅信号とU用増幅信号とを生成し、A/D変換回路116,117がV用増幅信号とU用増幅信号とから対応するデジタルのV用増幅信号値とU用増幅信号値とを生成する。
図13は、本変形例においてマイコン110が行うペデスタルレベル調整処理をフローチャートにより示している。ここで、S406の処理を行うマイコン110とバッファゲートG1とが差演算手段を構成する。なお、図8と図9のフローにおける増幅信号値Dv,Duを増幅信号値の差に置き換えるとS106,S206の箇所で増幅信号値の差を求めるだけで残りは同じフローとすることができる。そこで、S406の処理の詳細を説明することにする。
図14は、上記S406にてV用増幅信号値の差Dvを算出する処理をフローチャートにより示している。まず、I/Oポート118を読み込んで水平同期信号が水平同期期間の状態であるか否かを判断する(S502)。水平同期期間でなければS502の判断処理を繰り返し、水平同期期間である場合には、A/D変換回路116からV用増幅信号値Dv1を読み込む(S504)。増幅信号値Dv1は、水平同期期間におけるR-Y信号のペデスタルレベルに対応するデジタル値である。
また、映像信号が水平走査期間であるか否かを判断する(S506)。例えば、マイコン110のタイマ回路を利用し、S502で水平同期信号が水平走査期間の状態であると判断した時点から所定期間経過したか否かを判断することにより、S506の判断処理を行うことができる。なお、I/Oポート118を読み込んで水平同期信号が水平同期期間外の状態であるか否かを判断するようにしてもよい。水平走査期間でなければS506の判断処理を繰り返し、水平走査期間である場合には、A/D変換回路116からV用増幅信号値Dv2を読み込む(S508)。増幅信号値Dv2は、水平走査期間におけるR-Y信号のペデスタルレベルに対応するデジタル値である。
そして、水平同期期間の増幅信号値Dv1から水平走査期間の増幅信号値Dv2を差し引くことによりV用増幅信号値の差Dvを求め(S510)、フローを終了する。以上の処理により、V映像入力端子184からV信号が入力されていない状態において、水平同期期間内のV用増幅信号値と水平走査期間内のV用増幅信号値との差を求めることができ、水平同期期間におけるR-Y信号のペデスタルレベルを検出することができる。
その後は、S108〜S140の処理を行うことによって、R-Y信号が入力されていない状態における増幅信号値の差Dvに基づいてA/D変換回路116にて生成される増幅信号値の差Dv(増幅信号値の差異)が最も0に近づくように(少なくなるように)V用ペデスタルレベル調整値が複数段階の値の中から決定され、クロマICに書き込まれる。
図示を省略したが、U用ペデスタルレベル調整値についても、図9のフローのうちS206の処理を図14と同様の処理に置き換えた処理を行えばよい。すると、B-Y信号が入力されていない状態における増幅信号値の差Duに基づいてA/D変換回路117にて生成される増幅信号値の差Du(増幅信号値の差異)が最も0に近づくように(少なくなるように)U用ペデスタルレベル調整値が複数段階の値の中から決定され、クロマICに書き込まれる。
以上の構成によっても、図11で示したように、水平同期期間T1に高圧回路167から色差信号に電気ノイズが飛び込んで色差信号のペデスタルレベルにずれが生じても、修正信号生成回路142a,bにてR-Y,B-Y信号に対して水平同期期間に加算する修正信号が生成される。これにより、色差信号のペデスタルレベルのずれが少なくなるように、具体的には、水平同期期間T1におけるペデスタルレベルを水平走査期間T2におけるペデスタルレベルに合わせるように自動的に調整されるので、色差信号のペデスタルレベルを調整する作業を不要にさせることが可能となる。
また、水平同期期間の色差信号のペデスタルレベルと水平走査期間の色差信号のペデスタルレベルとの双方を検出してこれらの差異が小さくなるように色差信号のペデスタルレベルを調整しているので、より確実に色差信号のペデスタルレベルを良好に調整することが可能となる。その際、増幅回路145a,b,O1,O2にてR-Y,B-Y信号を増幅しているので、より確実にR-Y,B-Y信号のペデスタルレベルを検出して調整することができる。
さらに、U,Vの色差信号が入力されていない状態においてA/D変換回路116,117にて生成される増幅信号値の差が最も0に近づくようにペデスタルレベル調整値が決定されるので、水平同期期間のペデスタルレベルのずれが最も小さくなるようにペデスタルレベルが調整され、確実に色差信号のペデスタルレベルを調整することができる。
以上説明したように、本発明では、種々の態様により、同期信号の水平同期期間T1におけるR-Y,B-Y信号(色差信号)のペデスタルレベルを検出し、検出したペデスタルレベルに基づいて同期期間T1内におけるR-Y,B-Y信号のペデスタルレベルと同期信号の水平走査期間T2内におけるR-Y,B-Y信号のペデスタルレベルとの差異を少なくさせるようにペデスタルレベル調整値を決定し、決定したペデスタルレベル調整値を映像増幅・クロマ回路のメモリ131bに記憶させる。すると、映像増幅・クロマ回路130は、水平同期期間T1におけるR-Y,B-Y信号のペデスタルレベルをメモリ131bに記憶されているペデスタルレベル調整値に応じた調整量で調整する。これにより、映像信号のペデスタルレベルを調整する作業が不要になる。
テレビジョンの構成を示すブロック図である。 映像増幅・クロマ回路の構成を示すブロック図である。 ペデスタル・ドライブ調整回路を増幅回路と制御回路のラッチ回路とともに示す回路図である。 修正信号生成回路を加算回路とラッチ回路とともに示す回路図である。 水平同期期間における色差信号のペデスタルレベルがずれる様子を示す図である。 電気ノイズにより色差信号の波形がずれる様子を示す図である。 映像信号を模式的に示す図である。 マイコンが行うペデスタルレベル調整処理を示すフローチャートである。 マイコンが行うペデスタルレベル調整処理を示すフローチャートである。 クロマICが行う処理を示すフローチャートである。 水平同期期間のペデスタルレベルが調整される様子を模式的に示す図である。 テレビジョンの変形例を示すブロック図である。 変形例においてマイコンが行うペデスタルレベル調整処理を示すフローチャートである。 増幅信号値の差を求める処理を示すフローチャートである。
符号の説明
100…テレビジョン
110…マイコン
116,117…A/D変換回路(アナログ−デジタル変換回路)
120…チューナ回路
130…映像増幅・クロマ回路(映像増幅クロマ回路)
131…制御回路
131a…CPU
131b…半導体メモリ(メモリ)
131d〜g…ラッチ回路
134…第1映像増幅回路(分離回路)
139…帯域増幅回路
140…色同期回路
141…復調回路
142…ペデスタル・ドライブ調整回路
142a〜d…ペデスタルレベル調整回路(調整手段)
142e,f…ドライブ調整回路
143…マトリックス回路
144…カットオフ調整回路
145a,b…増幅回路
145c,d,146…D/A変換回路
150…EEPROM(不揮発性メモリ)
161…映像出力回路
162…受像管
163…垂直偏向回路(偏向回路の一種)
164…水平偏向回路(偏向回路の一種)
165…垂直偏向コイル(偏向コイルの一種)
166…水平偏向コイル(偏向コイルの一種)
167…フライバックトランスを有する高圧回路
181…コンポジット映像入力端子
182〜184…コンポーネント映像入力端子
C1,C2…コンデンサ
O1,O2…増幅回路
R1,R2…抵抗器
S1,S2…スイッチ回路

Claims (9)

  1. 垂直同期信号および水平同期信号が重畳された輝度信号と、赤の色差信号と、青の色差信号と、からなるコンポーネント映像信号を入力してのこぎり波状のドライブ信号と三原色別の色信号とを生成する映像増幅クロマ回路と、この映像増幅クロマ回路の処理を制御するマイコンと、同三原色別の色信号を増幅する映像出力回路と、高電圧を入力して内部で電子ビームを放出させるとともに同増幅された三原色別の色信号を入力して同コンポーネント映像信号に対応する映像を表示する受像管と、同ドライブ信号を入力して高周波信号とドライブ電流を生成する偏向回路と、フライバックトランスを有して同高周波信号を入力して同高電圧を同受像管に供給する高圧回路と、同ドライブ電流を入力して同受像管内で放出された電子ビームをドライブさせる偏向コイルとを備え、
    上記映像増幅クロマ回路は、
    上記コンポーネント映像信号から上記垂直同期信号および上記水平同期信号を分離する分離回路と、
    上記赤の色差信号のペデスタルレベルを調整するための複数段階の値のみとりうるV用ペデスタルレベル調整値と、上記青の色差信号のペデスタルレベルを調整するための複数段階の値のみとりうるU用ペデスタルレベル調整値と、を記憶した半導体メモリと、
    上記分離回路にて分離された水平同期信号の水平同期期間において、上記赤の色差信号のペデスタルレベルを上記半導体メモリに記憶されているV用ペデスタルレベル調整値に応じた調整量で調整するとともに上記青の色差信号のペデスタルレベルを上記半導体メモリに記憶されているU用ペデスタルレベル調整値に応じた調整量で調整する処理を行うペデスタルレベル調整回路とを有し、
    上記調整後のコンポーネント映像信号に基づいて上記受像管から映像を表示させるテレビジョンにおいて、
    グランド電位を基準として上記赤および青の色差信号をそれぞれ増幅してV用増幅信号およびU用増幅信号を生成する増幅回路と、生成されたV用増幅信号およびU用増幅信号をそれぞれ平滑化する平滑化回路とを備え、
    上記マイコンは、上記平滑化回路にて平滑化されたV用増幅信号およびU用増幅信号のそれぞれから対応するデジタルのV用増幅信号値およびU用増幅信号値を生成するアナログ−デジタル変換回路を有し、上記映像増幅クロマ回路に対して上記赤および青の色差信号が入力されていない状態における同V用増幅信号値およびU用増幅信号値を生成して、生成したV用増幅信号値に基づいて同アナログ−デジタル変換回路にて生成されるV用増幅信号値を最も0に近づけるように上記V用ペデスタルレベル調整値を上記複数段階の値の中から決定するとともに、生成したU用増幅信号値に基づいて同アナログ−デジタル変換回路にて生成されるU用増幅信号値を最も0に近づけるように上記U用ペデスタルレベル調整値を上記複数段階の値の中から決定し、決定したV用ペデスタルレベル調整値およびU用ペデスタルレベル調整値を上記映像増幅クロマ回路に対して出力し、
    上記映像増幅クロマ回路は、上記マイコンから上記V用ペデスタルレベル調整値および上記U用ペデスタルレベル調整値を入力して上記半導体メモリに記憶することにより、上記水平同期期間に上記フライバックトランスから上記赤および青の色差信号に電気ノイズが飛び込むことによる同水平同期期間における同赤および青の色差信号のペデスタルレベルのずれを少なくさせることを特徴とするテレビジョン。
  2. 映像信号のペデスタルレベルを調整するためのペデスタルレベル調整値を記憶したメモリと、
    上記映像信号に同期した同期信号の同期期間における上記映像信号のペデスタルレベルを上記メモリに記憶されているペデスタルレベル調整値に応じた調整量で調整する処理を行う調整手段と、
    上記調整後の映像信号に基づいて映像を表示する映像表示手段とを備えるテレビジョンにおいて、
    上記同期期間における映像信号のペデスタルレベルを検出する検出手段と、
    検出された上記ペデスタルレベルに基づいて上記同期期間内における映像信号のペデスタルレベルと上記同期信号の走査期間内における映像信号のペデスタルレベルとの差異を少なくさせるように上記ペデスタルレベル調整値を決定する調整値決定手段と、
    決定された上記ペデスタルレベル調整値を上記メモリに記憶させる調整値記憶手段とを具備することを特徴とするテレビジョン。
  3. 同期信号が重畳されるとともに輝度信号および色差信号からなる映像信号を入力する映像入力手段と、
    入力された上記映像信号から上記同期信号を分離する分離回路と、
    上記色差信号のペデスタルレベルを調整するためのペデスタルレベル調整値を記憶した半導体メモリと、
    上記分離回路にて分離された同期信号の水平同期期間における上記色差信号のペデスタルレベルを上記半導体メモリに記憶されているペデスタルレベル調整値に応じた調整量で調整する処理を行う調整手段と、
    高電圧を生成する高圧回路と、同高電圧を入力して内部で電子ビームを放出させて映像を表示する受像管とを有し、上記調整後の映像信号に基づいて同受像管から映像を表示する映像表示手段とを備えるテレビジョンにおいて、
    上記水平同期期間における色差信号のペデスタルレベルを検出する検出手段と、
    検出された上記ペデスタルレベルに基づいて上記水平同期期間内における色差信号のペデスタルレベルと上記同期信号の水平走査期間内における色差信号のペデスタルレベルとの差異を少なくさせるように上記ペデスタルレベル調整値を決定する調整値決定手段と、
    決定された上記ペデスタルレベル調整値を上記半導体メモリに記憶させる調整値記憶手段とを具備することを特徴とするテレビジョン。
  4. 上記検出手段は、グランド電位を基準として上記色差信号を増幅した増幅信号を生成する増幅回路と、生成された増幅信号を平滑化する平滑化回路と、平滑化された増幅信号から対応するデジタルの増幅信号値を生成するアナログ−デジタル変換回路とを有し、上記映像入力手段に対して上記色差信号が入力されていない状態における同増幅信号値を生成することにより上記水平同期期間における色差信号のペデスタルレベルを検出する手段とされ、
    上記調整値決定手段は、上記アナログ−デジタル変換回路にて生成された上記色差信号が入力されていない状態における増幅信号値に基づいて上記水平同期期間内および上記水平走査期間内における色差信号のペデスタルレベルの差異を少なくさせるように上記ペデスタルレベル調整値を決定することを特徴とする請求項3に記載のテレビジョン。
  5. 上記ペデスタルレベル調整値は、複数段階の値のみとりうる階調値とされ、
    上記調整値決定手段は、上記アナログ−デジタル変換回路にて生成された上記色差信号が入力されていない状態における増幅信号値に基づいて同アナログ−デジタル変換回路にて生成される増幅信号値を最も0に近づけるように上記ペデスタルレベル調整値を上記複数段階の値の中から決定することを特徴とする請求項4に記載のテレビジョン。
  6. 上記検出手段は、グランド電位を基準として上記色差信号を増幅した増幅信号を生成する増幅回路と、生成された増幅信号から対応するデジタルの増幅信号値を生成するアナログ−デジタル変換回路と、上記水平同期期間内における増幅信号値と上記水平走査期間内における増幅信号値との差を求める差演算手段とを有し、上記映像入力手段に対して上記色差信号が入力されていない状態における同増幅信号値の差を求めることにより上記水平同期期間における色差信号のペデスタルレベルを検出する手段とされ、
    上記調整値決定手段は、上記差演算手段にて求められた上記色差信号が入力されていない状態における増幅信号値の差に基づいて上記水平同期期間内および上記水平走査期間内における色差信号のペデスタルレベルの差異を少なくさせるように上記ペデスタルレベル調整値を決定することを特徴とする請求項3に記載のテレビジョン。
  7. 上記ペデスタルレベル調整値は、複数段階の値のみとりうる階調値とされ、
    上記調整値決定手段は、上記アナログ−デジタル変換回路にて生成された上記色差信号が入力されていない状態における増幅信号値の差に基づいて同アナログ−デジタル変換回路にて生成される増幅信号値の差を最も0に近づけるように上記ペデスタルレベル調整値を上記複数段階の値の中から決定することを特徴とする請求項6に記載のテレビジョン。
  8. 上記同期信号は、垂直同期信号および水平同期信号からなり、
    上記映像信号は、上記同期信号が重畳された輝度信号と、赤の色差信号と、青の色差信号と、からなるコンポーネント映像信号とされ、
    上記ペデスタルレベル調整値は、複数段階の値のみとりうる階調値とされるとともに、上記赤の色差信号のペデスタルレベルを調整するためのV用ペデスタルレベル調整値と、上記青の色差信号のペデスタルレベルを調整するためのU用ペデスタルレベル調整値と、からなり、
    上記分離回路は、上記映像信号から上記垂直同期信号と上記水平同期信号とを分離し、
    上記調整手段は、上記分離回路にて分離された水平同期信号の水平同期期間において、上記赤の色差信号のペデスタルレベルを上記半導体メモリに記憶されているV用ペデスタルレベル調整値に応じた調整量で調整するとともに上記青の色差信号のペデスタルレベルを上記半導体メモリに記憶されているU用ペデスタルレベル調整値に応じた調整量で調整する処理を行い、
    上記検出手段は、上記水平同期期間における赤および青の色差信号の各ペデスタルレベルを検出し、
    上記調整値決定手段は、上記検出手段にて検出された上記各ペデスタルレベルに基づいて上記水平同期期間内および上記水平走査期間内における赤の色差信号のペデスタルレベルの差を最小とするように上記V用ペデスタルレベル調整値を決定するとともに上記水平同期期間内および上記水平走査期間内における青の色差信号のペデスタルレベルの差を最小とするように上記U用ペデスタルレベル調整値を決定することを特徴とする請求項3〜請求項7のいずれかに記載のテレビジョン。
  9. 映像信号のペデスタルレベルを調整するためのペデスタルレベル調整値を記憶したメモリと、
    上記映像信号に同期した同期信号の同期期間における上記映像信号のペデスタルレベルを上記メモリに記憶されているペデスタルレベル調整値に応じた調整量で調整する処理を行う調整手段と、
    上記調整後の映像信号に基づいて映像を表示する映像表示手段とを備えるテレビジョンの調整方法において、
    上記同期期間における映像信号のペデスタルレベルを検出する検出工程と、
    検出された上記ペデスタルレベルに基づいて上記同期期間内における映像信号のペデスタルレベルと上記同期信号の走査期間内における映像信号のペデスタルレベルとの差異を少なくさせるように上記ペデスタルレベル調整値を決定する調整値決定工程と、
    決定された上記ペデスタルレベル調整値を上記メモリに記憶させる調整値記憶工程とを備えることを特徴とするテレビジョンの調整方法。
JP2004352398A 2004-12-06 2004-12-06 テレビジョンおよびテレビジョンの調整方法 Expired - Fee Related JP4487751B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004352398A JP4487751B2 (ja) 2004-12-06 2004-12-06 テレビジョンおよびテレビジョンの調整方法
US11/293,752 US7583322B2 (en) 2004-12-06 2005-12-01 Television and adjustment method for the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004352398A JP4487751B2 (ja) 2004-12-06 2004-12-06 テレビジョンおよびテレビジョンの調整方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006165841A JP2006165841A (ja) 2006-06-22
JP4487751B2 true JP4487751B2 (ja) 2010-06-23

Family

ID=36573731

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004352398A Expired - Fee Related JP4487751B2 (ja) 2004-12-06 2004-12-06 テレビジョンおよびテレビジョンの調整方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7583322B2 (ja)
JP (1) JP4487751B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102492150B1 (ko) * 2017-09-15 2023-01-27 삼성전자주식회사 디스플레이 시스템 및 디스플레이 보정 방법

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5410365A (en) * 1992-04-02 1995-04-25 Sony Corporation Video camera with coarse analog and fine digital black level adjustment
JP3326388B2 (ja) 1998-06-26 2002-09-24 三洋電機株式会社 色信号処理回路
JP2003018429A (ja) * 2001-07-02 2003-01-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd ペデスタルレベル制御回路、およびペデスタルレベル制御方法
JP3711994B2 (ja) * 2003-12-03 2005-11-02 セイコーエプソン株式会社 映像信号判別装置および映像信号判別方法

Also Published As

Publication number Publication date
US7583322B2 (en) 2009-09-01
US20060119737A1 (en) 2006-06-08
JP2006165841A (ja) 2006-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8369646B2 (en) Image correction circuit, image correction method and image display
JP4802350B2 (ja) 表示装置
US4633299A (en) Color temperature control circuit using saturation level detector
US7990474B2 (en) Image correction circuit, image correction method and image display
US20020085122A1 (en) Image display method and device
US20080266315A1 (en) Method and apparatus for displaying images having wide color gamut
KR20060115651A (ko) 색조, 채도, 휘도 방향으로 검출, 보정, 페이딩 및 처리방법
JP2009081849A (ja) 色補正回路及びこれを用いた画像表示装置
US8102473B2 (en) Image correction circuit, image correction method and image display
US20070286532A1 (en) Image correction circuit, image correction method and image display
CN101141654A (zh) 图像处理设备、显示设备和图像处理方法
US8340410B1 (en) Intelligent saturation of video data
US20050190198A1 (en) Color correction circuit and image display device equipped with the same
JP5938845B2 (ja) 表示装置
KR20030097507A (ko) 평판 표시 장치의 색도 보정 장치 및 그 방법
JP4487751B2 (ja) テレビジョンおよびテレビジョンの調整方法
US20070046788A1 (en) Image processing apparatus, image display and image processing method
US5889565A (en) Method and apparatus for improving the color rendition of color television receivers
US6580464B1 (en) Color difference signal correction apparatus
EP0696142B1 (en) Control circuit for adjusting cut-off voltage and drive voltage, e.g. for cathode ray tubes, and video equipment incorporating the circuit
JP2001169132A (ja) 色補正回路及び色補正方法
KR20070040279A (ko) 디스플레이장치 및 그 제어방법
US6563276B2 (en) CRT display apparatus
JP2001016605A (ja) ディジタル色補正回路
KR20070118433A (ko) 스카트 패스트블랭킹 신호에 따른 영상신호 출력장치 및방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071015

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100303

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100309

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100322

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees