JP4466658B2 - 信号処理装置、信号処理方法、プログラム - Google Patents
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Description
例えば、サンプリング周波数Fs=48kHz、サンプル数N=4096とされる場合、周波数軸上では0Hz〜24(48/2)kHzまで信号が約11.7(48000÷4096)Hz刻みでそれぞれ同じゲインで含まれることになる。
一方、このような位相回転を施すと振幅は小さくなる傾向となるので、位相回転後の信号に対しては、測定に必要な分のボリューム(ゲイン)アップを行うようにされる。
このようにして位相回転、及びボリュームアップが行われた信号を、TSP信号として音響測定に用いるようにされている。
OA−TSP信号は、周波数軸上で以下の式1、式2による条件を満たす信号を逆フーリエ変換して時間軸波形としたものとして定義される。
このような音響測定では、SN比を大きくとるために、このTSP測定信号を周期的に連続再生し、その周期(ここでは4096サンプル)単位にて、応答波形の同期加算平均を行うのが通常である。
また、この応答信号に対し、下記の式3、式4(周波数軸上での条件を表す)により定義される逆フィルタ(逆TSP信号)を直線上又は循環上にて畳み込むことで、伝達関数の正確な位相情報を得ることができ、さらにIFFTを行い時間軸信号に戻すことにより、インパルス応答を求めることができる。
このようなインパルス応答を解析することで、スピーカ〜マイクロフォン間の伝播時間を測定できる。
具体的に、周波数−振幅特性(単に周波数特性とも言う)は、現在の特性を周波数軸上でフラット(または任意の周波数カーブ)に近づけるよう、イコライザを調整するための評価指標として用いられる。
また、周波数−振幅特性からは、その環境におけるゲイン情報を算出することができる。なお、ここで言うゲイン情報の「ゲイン」とは、スピーカの能率や空間による吸音・反射特性などを含んだ情報であり、通常、周波数特性のうち使用目的に応じた特定帯域の平均レベルから算出されるものである。
また、周波数特性からは、使用したスピーカの低域再生能力を解析・判定し、必要に応じて再生ソースの低域信号をサブウーファに送る「バスマネージメントシステム」の使用推奨の提示や、自動設定を行うこともできる。
図22は、TSP信号のサンプル数N=4096、サンプリング周波数Fs=48kHzとした場合の周波数解析結果を示している。この図において、横軸は周波数(Hz)、縦軸はゲイン(dB)である。
先にも例示したように、このようなサンプル数N=4096、サンプリング周波数Fs=48kHzとした場合、周波数解析結果における周波数分解能はFs/N=48000÷4096より11.7Hzとなる。
このとき、周波数分解能の数値としては全帯域で11.7Hzと同じ数値にはなるものの、人間の聴覚に従うと図のようにして周波数軸は対数で示されるため、聴感上は、例えば図中「B」と示す中・高域部分ほど周波数の解像度は高くなる傾向となり、逆に「A」と示す低域部分となるのに従っては周波数の解像度が低くなる傾向となってしまう。
しかしながら、このサンプル数Nの数値は2の乗数であるため、上述のように2倍分解能とするにあたっては8192サンプル、4倍分解能では16384サンプルと増大させねばならない。これに伴っては、周波数解析に必要なメモリ容量やFFTの処理負担の増大化を招いてしまうことになる。
つまり、n、dを自然数としたとき、時間軸波形周期が2nサンプルとされる周期信号が2d個接続された信号に対し、その2d個の接続期間内での波数が2dの倍数以外となる正弦波が合成された測定信号を出力する信号出力手段を備える。
そして、上記信号出力手段により出力された上記測定信号が収音されて得られる応答信号に基づき、上記2 n サンプルの周期信号の成分のみについて周波数解析した第1の周波数解析結果と、上記合成された正弦波の成分のみについて周波数解析した第2の周波数解析結果とを得ると共に、これら第1,第2の周波数解析結果を統合して上記応答信号についての周波数解析結果を得る解析手段を備えるようにしたものである。
例えば上記2nサンプルの周期信号として、n=12とした4096サンプルのTSP信号を想定してみる。TSP信号には、その1周期分の期間内に整数周期の正弦波成分のみが含まれていることになる。
例えばd=1として、TSP信号を21個接続したとし、この接続した2個分のTSP信号に対し、この2個分の接続期間(4096×2=8192サンプルの期間)内での波数が21の倍数以外となる正弦波を合成したとする。
ここで、上記のようにしてTSP信号の2個分の期間内で波数が2の倍数以外、すなわち奇数となる正弦波は、半分の4096サンプルでみると、その波数は整数ではなく、整数間を補う数となる。上記のようにして、4096サンプルのTSP信号には整数周期の正弦波成分のみが含まれるので、これによると、正弦波が合成された上記測定信号中には、TSP信号単体で得られる整数周期の正弦波成分に対し、その中間的な周期を有する正弦波成分が含まれることになる。
本発明では、このような測定信号に基づき周波数解析が行われる。これによれば、測定信号中に合成された、上記のような整数間を補う波数による正弦波成分についても周波数解析を行うことが可能となり、これによって周波数解像度の向上が図られる。
従って、上記本発明によれば、分解能向上を図るにあたり、例えば単純に測定信号のサンプル数を増加させる従来のように必要なメモリ容量・計算量も倍数的に増加してしまうといった問題は生じず、その増加量は格段に抑えることができる。
図1は、本発明の実施の形態としての信号処理装置が備えられるAV(Audio Visual)アンプ1を中心として構成された、AVシステムの概要について示している。
図1において、この場合のAVシステムは、5.1chサラウンドシステムとして構成される。図示するようにAVアンプ1に対しては、前方正面スピーカSP-FC、前方右スピーカSP-FR、前方左スピーカSP-FL、後方右スピーカSP-RR、後方左スピーカSP-RLの5chスピーカと、サブウーファSP-SBの計6つのスピーカが接続される。
また、音響測定のために必要なマイクロフォンMが聴取位置P-lにセッティングされ、このマイクロフォンMもAVアンプ1と接続されている。
また、このAVアンプ1は、例えば周波数−振幅特性の解析結果に基づくイコライザ調整や、スピーカSP〜マイクロフォンM間の伝播時間測定結果に基づくタイムアライメント処理等、各種音場補正処理を装置側で自動的に行う自動音場補正機能を有する。
なお、この図2においては、図1に示される計6つのスピーカSP(SP-FC、SP-FR、SP-FL、SP-RR、SP-RL、SP-SB)を、説明の便宜上、1つのスピーカSPとして示している。
スピーカSPは、図示するようにAVアンプ1におけるスピーカ出力端子Toutに対して接続される。
また、図1に示したマイクロフォンMはマイク入力端子Tmに対し接続される。
また、AVアンプ1には、上記マイク入力端子Tmに加え、図示する音声入力端子Tinが設けられ、当該入力端子Tinを介して外部からのオーディオ信号が入力される。
このスイッチSWにおいては、端子t1が選択されることで音声入力端子Tinを介した外部からの入力信号がA/Dコンバータ3に供給され、また端子t2が選択されることでマイク入力端子Tmを介したマイクロフォンMからの入力信号がA/Dコンバータ3に供給されるようになっている。
スイッチSWの端子切り替え制御は、後述するCPU9が行うようにされる。
特に、この場合のDSP4は、例えば周波数−振幅特性や各スピーカSP−マイクロフォンM間の伝播時間など、自動音場補正のために必要な音響特性について測定動作を行う。このような音響特性についての測定は、スピーカSPから測定信号を出力し、これをマイクロフォンMを介して収音した結果に基づき行われる。
なお、この音響特性についての測定動作は、CPU9からの指示に基づきDSP4が行うものとされるが、本実施の形態としての測定動作の内容、及びそれを実現するためのDSP4の内部構成については後述する。
周波数−振幅特性の補正としては、測定動作により得られた周波数−振幅特性の解析結果に基づき、現在の特性を周波数軸上でフラット(または任意の周波数カーブ)に近づけるよう、イコライザを用いて周波数バンドごとにゲインを調整することで行う。
また、バスマネージメント処理は、周波数−振幅特性について特に低域の詳細解析を行った基づき、サブウーファSP−SB以外の他のスピーカSPの低域再生能力を判定し、再生不能とされた低域信号をサブウーファSP−SB側に供給して出力させる。或いは、低域信号の再生が不能とされた場合は、サブウーファSP−SB側への低域信号の供給を推奨するための画面表示が行われるようにCPU9に対して指示を行うようにすることもできる。
また、タイムアライメント処理としては、各スピーカSP−マイクロフォンM間の伝播時間の測定結果に基づき、スピーカSP〜マイクロフォンM間の距離の情報を得た上で、その情報に基づきスピーカSPごとにオーディオ信号出力の遅延時間調整を行う。
図示するようにしてCPU9は、バス7を介してDSP4、ROM10、RAM11、及び表示制御部12の各部と接続されている。
上記ROM10には、CPU9の動作プログラムや各種の係数などが格納されている。また、上記RAM11はCPU9のワーク領域として利用される。
この操作部8には、当該AVアンプ1の筐体外部に表出するようにして設けられた各種の操作子が備えられ、操作に応じた操作信号をCPU9に供給する。CPU9は操作部8からの操作信号に応じ必要な各部の制御を実行する。これにより、AVアンプ1がユーザの操作入力に応じた動作を実行するようにされる。
また、複数系統の音声入力端子Tinを備え、それらからの入力を択一的に出力するセレクタとして機能するように構成することもできる。
この場合、上記同期出力されるべきビデオ・オーディオ信号を入力する端子としてHDMI(High-Definition Multimedia Interface)端子を備えるようにすることもできる。
また、例えばビデオ信号のアップコンバート機能を与え、例えば走査線数を増やしたりインターレース→プログレッシブ変換出力が可能となるように構成するなどといったこともできる。
ここで、図2に示した実施の形態のAVアンプ1としても、周波数−振幅特性の補正やタイムアライメント処理など、音場補正機能を有している。そして、このような音場補正を行うために、周波数−振幅特性やスピーカSP〜マイクロフォンM間の伝播時間などの音響特性についての測定動作を行うようにされている。
先にも述べたように、これらの音響測定にあたっては、測定信号として、従来よりTSP(Time Stretched Pulse)信号が用いられている。但し、このTSP信号を測定信号とした場合には、聴感上、低域側での周波数分解能の低下が問題となる(先の図22参照)。
このような低域側での周波数分解能の低下によっては、特に本例のようにバスマネージメント処理を行うシステムにおいて、周波数解析結果からサブウーファSP−SB側に信号を送るか否かを適切に判定することができなくなる可能性がある。つまり、この判定が不適切であった場合、本来は出力されるべきでない低域信号がサブウーファSP−SBから出力されてしまうことになり、その結果として音場再現性の低下を招くなど、適切な音場補正とすることができなくなってしまう。
これらの点から、サンプルNを増やすという従来手法によっては、周波数解析に必要なメモリ容量やFFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)に要する処理負担の増大化を招いてしまうことになる。
先ず、本例の測定信号の説明に先立ち、従来のTSP信号について再考してみる。
一般的に用いられるTSP信号は、OA−TSP信号として知られている。このOA−TSP信号については、先の式1、式2により定義したとおりである。
従来のTPS信号においては、先に述べたようにして所要の位相回転・ボリューム(ゲイン)アップが施されることで、時間軸方向にエネルギーが分散されるように図られており、これによって或る程度のSN比を確保することができるようにされている。
一般的な暗騒音は、特に低域成分が大きいことが知られているが、これによって測定時の収音信号としては、特に低域部分のSN比が悪化してしまうという問題が生じる。
暗騒音への対策としては、TSP信号の再生回数(すなわち応答信号の加算平均回数)を増やす、またはTSP信号の再生音量を上げるなどの手法が挙げられる。しかしながら、前者は測定に要する時間の増加を招き、後者はスピーカSPを破損する危険性や、破損を免れたとしても近隣の迷惑になるなどの可能性があり、何れの手法ともユーザに不便を強いることとなってしまう。
先ず、最も根源的となるベース信号については、この場合も以下で定義される信号を用いる。すなわち、サンプル数を「N」、サンプリング周波数(動作クロック周波数)を「Fs」とした場合に、0Hz〜Fs/2Hzまでの信号がFs/NHz刻みでそれぞれ同じゲインで含まれるというものである。例えば、当該ベース信号のサンプル数Nを4096とし、サンプリング周波数(DSP4の動作クロック周波数)Fsを48kHzとした場合、当該ベース信号は、周波数軸上において0Hz〜24(48/2)kHzまで信号が約11.7(48000÷4096)Hz刻みでそれぞれ同じゲインで含まれることになる。
この図3では、横軸を周波数(Hz)、縦軸をゲイン(dB)として示しており、図3(a)では20Hz〜2.0kHzの広帯域で見た場合の特性を示し、図3(b)では20Hz〜500Hzの低域で見た場合の特性を示している。
この図3に示されるようにして、本実施の形態では、概略して言うと、高域から中域の一部にかけては一定ゲインで、以降低域にかけては周波数が低くなるのに従って徐々にゲインが上昇するような特性としている。
また、位相については、図4に示したものに限定されるべきものではなく、ベース信号を時間軸波形にした際に時間軸方向にエネルギーが分散されるようにして設定されたものであれば任意とすることができる。
先ず、図5(a)は、上記のようにしてベース信号を元に生成された4096サンプルの周期信号を時間軸波形により示している。
本実施の形態の測定信号は、この4096サンプルの周期信号に対し、図5(b)に示されるような正弦波を合成して生成される。
この正弦波としては、図示するようにして4096サンプルの2倍の8192サンプル分の長さを有し、且つこの8192サンプルの期間内においてその波数が奇数の(言い換えれば波数が2の倍数以外の)正弦波とされる。そして、このような8192サンプルの正弦波を、次の図5(c)に示されるようにして、図5(a)の4096サンプルの周期信号を2つ連続して接続したものに対し合成するものとしている。
この図6に示される測定信号の波形は、一見すると4096サンプルの周期信号の繰り返し波形のように見えるが、8192サンプルで1周期となる信号(つまり8192サンプルの周期信号)となる。
このことは、図5(b)の正弦波の波形を参照すれば理解できる。図5(b)を参照すると、各正弦波は、4096サンプル目ではそれぞれ正→負のゼロクロスとなるのに対し、8192サンプル目では負→正のゼロクロスとなる波形とされている。従って、この図5(b)に示されるような正弦波が合成されて得られる図6の測定信号としては、前半の4096サンプル分と後半の4096サンプル分とでそれぞれ微妙に波形が異なるようにされ、結果、8192サンプルで1周期となる周期信号となる。
上記周期信号を2個接続した場合、その中に含まれる各正弦波の波数はそれぞれ2倍となる。つまり、4096サンプルの周期信号では波数が整数の正弦波のみが含まれているとすると、それを2個接続した8192サンプルの信号中には、波数が偶数の正弦波成分のみが含まれていることになる。本例では、このような8192サンプルの信号に対し、同じ8192サンプル期間内の波数が奇数とされる正弦波を合成するものとしている。これによれば、本例の測定信号中においては、図5(a)の周期信号中に元々含まれる各正弦波成分に対し、その中間的な周期となる正弦波成分を含ませることができる。つまり、このような中間的な正弦波成分の追加により、これを周波数解析結果した際に、その周波数解像度が向上されるようにすることができるものである。
具体的にみると、この場合は各偶数間の奇数成分が補われるので、分解能は2倍に向上させることができる。
このことを、次の図7を参照して説明する。図7は、横軸を(周波数)インデックス、縦軸をゲインとして本例の測定信号を周波数解析した結果を示している。
なお、この図では、8192サンプルの本例の測定信号を、同じ8192サンプル単位で周波数解析した結果を示しているが、これは説明の便宜を図るためであって、本例の測定信号についての周波数解析がこのような8192サンプル単位で行われるということを意味しているものではない。
このとき、波数は2倍となるが周波数自体は変化しないので、これらの偶数インデックスの周波数としては、図示するようにして先に述べた11.7Hz刻みとなる。
この場合は、図中の細線により示すようにして、周波数インデックス「8」〜周波数インデックス「34」までの各偶数インデックスの間の奇数インデックスに振幅値が得られるようにすればよいことになる。具体的には、周波数インデックス「9」、「11」・・・「33」の奇数インデックスに振幅値が得られればよい。
このようにして、「分解能向上帯域」としての、一部の帯域内における偶数インデックス間を補うための奇数波数による正弦波のみを合成することで、効率的に周波数分解能の向上が図られるようにすることができる。
これによれば、単にサンプル数Nを増やして分解能を向上させる場合のように、解析のための計算量や必要なメモリ容量が2の乗数倍で増えるといったことは防止することができ、分解能向上のために要する計算量、メモリ容量の増加を効果的に抑えることができる。
図8は、先の図7と同様に横軸を周波数インデックス、縦軸をゲインとして、分解能を8倍とする場合の測定信号を(4096×8=32768サンプル単位で)周波数解析した結果を示している。
先の分解能2倍とする場合は、4096サンプルの周期信号を2個接続するものとしていた。この2個接続により、元の周期信号の成分が偶数インデックスにのみ得られるようにし、これに応じてその中間の奇数インデックスが埋められるように奇数正弦波を合成することで2倍分解能が得られるようにしたと捉えることができる。
これに倣うと、分解能8倍とする場合には、4096サンプルの周期信号を8個接続し、元の周期信号の成分が8の倍数の周波数インデックスにのみ得られるようにする。その上で、これら8の倍数の周波数インデックス間の整数インデックスが埋められるように、8の倍数以外の波数による正弦波を合成するものとすればよい。具体的に言うと、8個接続した周期信号(4096×8=32768サンプル)に対し、この32768サンプルの期間内での波数が8の倍数以外となる正弦波を合成すれば、周波数軸上では8の倍数以外の周波数インデックスを埋めることができ、これにより、分解能は8倍とすることができるようになる。
このためには、上述のようにして8個接続した4096サンプルの周期信号に対し、それと同じ長さとなる32768サンプルの長さを有し、且つこの32768サンプル分の期間内での波数が上記「25」、「26」、「27」・・・「135」となる正弦波を合成すればよい。
この結果、上記分解能向上帯域内においてのみ8倍の分解能が得られるようにすることができる。
すなわち、本例の測定信号としては、「時間軸波形周期が2nサンプルとされる周期信号を2d個接続し、この2d個接続した周期信号に対し、その2d個の接続期間内での波数が2dの倍数以外となる正弦波を合成した信号」であるとして定義することができる。なお、この場合において、n、dは自然数であるとする。
また、例えばn=12、d=3として、212=4096サンプルとされる周期信号を23(=8)個接続した信号に対し、その23個の接続期間内での波数が23の倍数以外となる正弦波を合成した信号とすれば、分解能は23(=8)倍とすることができるものである。
そして、本例の測定信号は、このようなN=2nサンプルの周期信号を2d個接続したN×2dサンプルで1周期の信号となる。
このような本例の測定信号の1周期分のサンプル数を「Nd」とすると、当該サンプル数Ndについては、
Nd=N×2d=2n×2d=2n+d
より、Nd=2n+dとも表すことができる。
なお、これら「N」「Nd」「n」「d」の各数値の関係は、先の図7、図8においても示してある。
■条件(A1)
k: 0≦k≦2n+d/2を満たす整数、且つ0を含む2dの倍数であるとき、
(または、0≦h≦2n/2を満たし、h=k/2dで表される整数であるとき)、
■条件(A2)
k: 0<k<2n+d/2を満たす整数、且つ条件(A1)に合致せず、且つ、
Fs/2n+d*k[Hz]が、分解能向上帯域内にあるとき、
■条件(A3)
k: 0<k<2n+d/2の整数、且つ条件(A1)に合致せず、且つ、
Fs/2n+d*k[Hz]が、分解能向上帯域内にないとき、
■条件(A4)
k: 2n+d/2+1≦k≦ 2n+d−1の整数において、
本実施の形態の場合は、先に述べたようにして一般家庭での使用時に問題となる暗騒音への対策として、低域側で大きな振幅が得られるような振幅カーブを適用するものとしている(図3参照)。 なお、先の図7、図8においても、低域側でゲインが高くなるようにして振幅カーブが設定されていることが示されている。
式5〜式7に関して、φ(k)は位相情報、D(k)は群遅延としており、A(k)2は振幅の2乗値であることからエネルギーを意味する。式6は周波数軸上k=2n+d/2の点で不連続になるのを防ぐための位相正規化の手段である。また、式6では、Mは測定信号の時間軸振幅一定区間に関係する任意の整数値(参考文献参照)を示し、このMの大小により時間波形の連続振幅部の長さを規定することができる。
[参考文献]"インパルス応答計測のための最適信号の検討"(電子情報通信学会、信学技報:守谷、金田)
なお、確認のために述べておくと、条件(A4)は、周波数軸上で定義した本例の測定信号の波形が、正しく時間軸に実数として表現可能にするために必要な一般条件である。
また、位相条件についても、先の条件(A2)にて述べたように基本的には任意とされればよいが、本例では測定信号が大きな時間振幅値とならないように考慮した位相条件を設定するものとしている。
続いては、上記により説明した本実施の形態としての測定信号を用いた測定動作について説明する。
先ず、前提として、実施の形態としての測定動作は、先に述べた音場補正処理において、各種の音響測定を行うためにDSP4が実行するものとなるが、この場合、音場補正処理は、ユーザ操作などに応じてAVアンプ1が自動で行うものとされる。
具体的には、図2に示した操作部8を介したユーザ操作などにより、CPU9に対して自動音場補正処理の開始が指示される。これに応じCPU9は、先ずはスイッチSWを制御して端子t2を選択させ、これによってマイクロフォンMからの信号の入力が可能な状態となるようにする。その上でCPU9は、DSP4に対して測定動作の開始を指示する。
以下で説明する実施の形態としての測定動作は、このようなCPU9からの開始指示に応じて実行されるものである。
また、これと同時に信号出力制御部28は、正弦波信号発生部29を制御して加算器30への正弦波の出力を実行させる。この場合、正弦波信号発生部29は、例えばsin関数(sinテーブル)に基づき、予め定められた分解能向上帯域内における2dの倍数以外のインデックスに対応した波数による正弦波を発生するように構成される。具体的に、例えば先の図7の例とする場合は、Nd=8192サンプルの期間内での波数がそれぞれ9,11,13,・・・,33となる正弦波を発生するものである。
信号出力制御部28は、このような正弦波信号発生部29による各正弦波信号の出力が、上記周期信号データ26aの値の出力と同じ時間長だけ行われるようにして制御する。
なお、確認のために述べておくと、このようにして測定信号を周期連続再生するようにして出力するのは、測定時においては、後述するように収音信号を同期加算平均することでSN比を向上させる必要があるためである。
スピーカSPから出力された測定信号は、測定対象の空間を伝播した応答信号として、マイクロフォンMにて検出された後、スイッチSW→A/Dコンバータ3を介してDSP4内の収音バッファメモリ20に供給され、ここでバッファリングされる。この場合、収音バッファメモリ20のメモリ容量は例えば2nサンプル分(図中では4096サンプル)としている。
但し、単に2nサンプル単位での同期加算としたのみでは、同期加算平均結果として、元の2nサンプルの周期信号の応答信号成分のみが得られるようにすることはできない。
このような測定信号の性質を利用すれば、測定信号の収音信号について偶数回(つまり2の倍数回)同期加算を行えば、合成された奇数成分のみが打ち消し合って相殺されるようにすることができる。
図10は、波数が偶数の正弦波が同期加算平均される様子を示している。
この図では一例として、8192サンプルの期間内での波数が2波、4波となる正弦波を示している。確認のために述べておくと、これら8192サンプルでの波数が2波、4波となる正弦波成分は、それぞれインデックスk=「2」「4」となる。
図示するようにして奇数波数の正弦波については、上述のように前半4096サンプルと後半4096サンプルとで位相が180度異なるようにされるため、上記のようにして偶数回の同期加算平均が行われると、それそれの成分が打ち消しあって相殺され、消去されることになる。
つまり、換言すれば、少なくともNd=2n+dサンプルの測定信号(収音信号)に含まれる2d個すべての2nサンプル単位の収音信号を1巡して同期加算するものとすればよいものである。
上記定義によれば、例えばd=3として8倍分解能とする場合には、Nd=2n+dサンプルの測定信号(収音信号)をN=2nサンプル単位で同期加算する回数は、23=8の倍数回とすればよいことになる。換言すれば、少なくともNd=2n+dサンプルの測定信号(収音信号)に含まれる8個のN=2nサンプルの収音信号のすべてを1巡して同期加算すればよいものである。
図12は、4096サンプル(2nサンプル)単位での同期加算をこのように10回行う際の測定信号の再生回数(出力回数)とその収音回数との関係を示している。
4096サンプル単位での同期加算を10回行うにあたり、4096サンプル×10個分の収音信号を得るためには、単純に考えれば8192サンプルの測定信号を5回再生出力すれば十分である。しかしながら、実際においては、図示するようなスピーカSP〜マイクロフォンMへの空間伝播時間の関係で最初のブロックでは連続した応答波形を収音することができずに、過渡応答が観測されてしまうため、この最初の収音ブロック分のデータは破棄する必要がある。そのために、連続周期再生による測定では、再生を収音より1回分多くするのが通常となっている。つまり、この場合であれば測定信号は少なくとも6回出力する必要がある。
上記の同期加算平均処理により、元の2nサンプルの周期信号の応答信号成分のみが求まる。従って、この同期加算平均結果に基づき、インパルス応答を適正に算出することが可能となる。
インパルス応答の演算は、インパルス応答演算部27により行われる。
本例の周期信号に対応する上記逆周期信号は、周波数軸上で以下のように表される。
■条件 (B1)
h: 0≦h≦2n/2を満たす整数であるとき、
■条件 (B2)
h: 2n/2+1≦h≦2n−1を満たす整数であるとき、
上記もしているように加算平均処理部21の同期加算平均結果としては、元の2nサンプルの周期信号の応答信号成分のみが求まる。従って、この同期加算平均結果について周波数解析を行えば、従来と同様N/Fs[Hz]の分解能による解析結果を得ることができる。
本実施の形態では、図示するようにして加算平均処理部21の同期加算平均結果に対して2nサンプル単位でFFTを行うFFT処理部23を設けており、これにより先ずはFs/N[Hz]刻みによる周波数解析結果を得るようにされている。換言すれば、2dの倍数インデックスのみが埋められた解析結果を得るようにされている。
DFT処理部24は、収音バッファメモリ20より得られる収音信号を入力し、測定信号に合成されたそれぞれの正弦波成分に対応するsin信号、cos信号を用いてDFTを行う。
この場合のDFTとしては、予め算出目的の正弦波成分についてのsin、cosのテーブルを用意、または算出しておき、収音データの先頭から図のようにDFT計算ポインタをずらしていくようにしてsinデータ、cosデータと乗算・累積し、実質DFTを行う。この際、sinデータ、cosデータとの乗算結果の累積は、図9に示した累積用メモリ25において行う。
上記sinデータ、cosデータとの乗算・累積を、収音データ先頭から8192サンプル(Ndサンプル)目まで1セット行えば、その正弦波成分についての最終的な累積値(スカラー)を求めることができる。すなわち、その結果を当該正弦波成分についての周波数振幅値として得ることができる。
例えば、合成正弦波成分を周波数解析するにあたっては、収音信号に対しNdサンプル単位でFFTを行うことも考えられるが、その場合は、Ndサンプル分のメモリ容量を要することになる。
これに対し、上記DFTによる周波数解析によれば、必要なメモリ容量は累積メモリ25において各正弦波成分ごとのsin・cosデータとの乗算結果を累積するための容量のみとすることができる。つまり、例えば9,11,13,・・・,33までの計12個であれば、必要なメモリ容量は12サンプル分に抑えることができる。
これらの式を参照しても、上記のように収音先頭から値を乗算・累積するようにしておけば、応答収音データ自体は累積メモリ25への累積後に破棄が可能であることがわかる。
統合部32は、上記FFT処理部23による周波数解析結果(図中では偶数インデックスと表記)、及びDFT処理部25による周波数解析結果(図中では分解能向上帯域の奇数インデックスと表記)とを統合し、最終的な周波数解析結果を得る。すなわち、これによって分解能向上帯域内の中間的なインデックスが補われ、分解能向上帯域が完成する。
この特性解析処理部33においては、先ず、上記統合部32にて得られた周波数解析結果の各周波数振幅値がFlat基準となるようにして振幅値補正を行う。
そして、その補正結果について、周波数−振幅特性の解析、及びゲイン解析を行う。先にも述べたように、周波数−振幅特性の解析結果はイコライザ(EQ)の調整設定に用いられる。また、ゲイン解析結果は、ゲイン設定に用いられる。なお、先にも述べたが、ここで言うゲインとは、スピーカの能率や空間による吸音・反射特性などを含んだ情報であり、通常、周波数特性のうち使用目的に応じた特定帯域の平均レベルから算出されるものである。
このような本実施の形態の測定動作とする場合において、分解能向上のために必要なメモリ容量の増加量は、DFT処理で用いる累積用メモリ25の容量(少なくとも合成した正弦波の数と同じサンプル数分の容量)のみでよいことになる。また、計算量についても、通常分解能とする場合からの増加は、このDFT処理の計算分のみとすることができる。
このことからも、本実施の形態の測定動作によれば、分解能向上にあたって必要なメモリ容量・計算量の増加が、例えば従来のように測定信号のサンプル数Nを増やす手法を採る場合のように2の乗数倍で増加してしまうといったことが防止されることが理解できる。すなわち、本実施の形態によれば、分解能向上のために必要なメモリ容量・計算量の増加は格段に少ないものとすることができる。
ところで、これまでの説明では、本実施の形態の測定動作が、図9に示したようなハードウエア構成により実現される場合を例示したが、例えば次の図14に示されるようにしてDSPコア(CPU)41、メモリ42を備えたDSP40の構成とした場合には、ソフトウエア処理により実現することもできる。
図14において、このDPS40に対しても、先の図2に示したA/Dコンバータ3からのオーディオ信号が供給されるようになっている。DSP40においては、DSPコア41の制御に基づき、A/Dコンバータ3からのオーディオ信号をメモリ42にバッファリングすることができる。
また、このようにメモリ42内にバッファリングされたオーディオ信号を、DSPコア41の制御に基づきD/Aコンバータ5に出力することができる。
また、図15においては、本例の測定信号の応答信号に基づく測定処理として、周波数−振幅特性の測定に係る処理のみについて示しており、インパルス応答の測定に係る処理については省略して示している。
また、この図に示す処理動作は、例えば先に述べたユーザ操作などに基づく音場補正処理の開始指示に応じて行われる、CPU9からの測定動作開始指示に応じて開始するものとすればよい。
具体的には、D/Aコンバータ5に対し、メモリ42に格納されている周期信号データ26aの値の出力を開始すると共に、同じくメモリ42内格納されたsin関数(sinテーブル:図示は省略)に基づき、分解能向上帯域内における2dの倍数以外のインデックスに対応した波数による正弦波信号の値の合成出力を開始する。
先の説明から理解されるように、このような周期信号と正弦波信号の合成出力は、本例の測定信号の1周期分であるNd(2n+d)サンプル分の出力が所定回(先の説明によれば、分解能2倍とする場合は6回)行われるまで繰り返し行うようにされる。
なお、確認のために述べておくと、この場合もD/Aコンバータ5に供給された信号はアナログ信号に変換された後、図2に示したアンプ6にて増幅されスピーカ出力端子Toutを介してスピーカSPから出力される。
先ず、ステップS103では、ステップS102による収音処理によってメモリ42にバッファリングされた収音信号(収音応答信号)を、2nサンプル単位で同期加算平均する処理を実行する。先の説明から理解されるように、この2nサンプル単位での同期加算平均処理は、2dの倍数回行うようにされる。
なお、この同期加算平均処理に要する収音信号のバッファリング領域は、メモリ42内に確保されている。
具体的には、先に述べたようにして収音信号の先頭からNd(2n+d)サンプル目までを1セットとして、DFT計算ポインタをずらしていくようにして各合成正弦波成分についてのsinデータ、cosデータと乗算・累積する、という処理を所定回繰り返し行う。そして、それによって得られた合成正弦波成分ごとの累積結果を累積回数で除算し平均化することで、合成正弦波成分ごとの周波数振幅値(合成正弦波成分のみについての周波数解析結果)を得る。
そして、次のステップS108では、各種解析処理を実行する。つまり、振幅値補正後の周波数解析結果に基づき、周波数−振幅特性の解析、ゲイン解析、及び低域詳細解析の各解析処理を行う。
続いて、第2の実施の形態について説明する。
先の第1の実施の形態では、分解能の向上のために合成した正弦波成分のみについての解析結果を得るにあたり、収音信号に対しDFTを行うものとしたことで、必要なメモリ容量、計算量の削減を図るものとしたが、これに代えて、第2の実施の形態では、収音信号に対し間引き加算平均を行い、その間引き加算平均結果に対しFFTを行って合成正弦波成分のみの解析結果を得るようにすることで、必要なメモリ容量・計算量の削減を図るようにしたものである。
この図16に示される第2の実施の形態の場合のDSP45の構成としては、先のDSP4の場合に備えられていたDFT処理部24、累積用メモリ25は省略され、代わりに間引き加算平均処理部46、間引き加算バッファメモリ47、FFT処理部48、対象インデックス抽出部49の各部が備えられる。
なお、この図ではn=12、d=1(N=4096、Nd=8192)とした場合を例示している。
そして、測定信号(収音信号)の以降の各周期についても、次の図17(b)に示されるようにして同様に間引きを行い、その結果を間引き加算バッファメモリ47にて同期加算していく。具体的には、例えば1サンプル目の値は加算バッファメモリ47に保持される1サンプル目の値に加算し、2サンプル目の値は加算バッファメモリ47に保持される2サンプル目の値に加算するといったように、測定信号の各周期内で同じ間引き位置となるサンプル値同士を加算していく。
このような間引き加算処理を予め設定された所定回数行い、それによって間引き加算バッファメモリ47に得られた128サンプルの各値を、加算回数で除算し平均化する。
先の説明によれば、n=12、d=1とする場合は、収音動作は8192サンプル単位で5回行うものとされているので、これに対応させ、その場合の間引き加算の回数は5回を設定すればよい。
上記のような処理によって間引き加算平均処理部46で得られた間引き加算平均結果は、FFT処理部48に供給され、ここでFFTが行われる。
この図18に示されるように、間引き加算平均結果に対しFFTを行った場合、本来はFs/2Hzまでの範囲内に振幅値が得られるものが、間引き率に応じた周波数までの範囲内にのみ振幅値が得られることになる。具体的に、この場合の間引き率1/64、Nd=8192の設定によると、有効なインデックスは(Fs/2)/64=375Hz(Fs=48kHzの場合)までである。
通常、バスマネージメントシステムに関して測定が必要な帯域は、サブウーファとの境界周波数で200Hz程度までであることから、このようなFs=48kHzに対する1/64の間引き処理による375Hzまでの解析結果が得られれば、必要充分であることがわかる。
また、分解能向上にあたり必要な計算量の増加は、間引き加算平均結果を得るための計算量と、FFT処理部48の計算量のみとすることができる。この場合、FFT処理部48では、間引きによって少ないデータ量とされた収音信号に対しFFTを行うことになるので、その計算量は非常に少ないものとすることができる。すなわち、例えば測定信号のサンプル数Ndの単位でFFTを行って合成正弦波成分についての周波数解析結果を得る場合と比較すれば、計算量の増加は格段に少ないものとできる。
このことからも理解されるように、第2の実施の形態の手法としては、先ず、FFT処理部48による解析結果として、予め設定した分解能向上帯域内の振幅値が得られるようにして間引き加算平均処理部46における間引き率を設定することになる。そして、このように分解能向上帯域に応じて間引き率が決定されれば、測定信号のサンプル数Ndの値に応じて、間引き加算時に必要なメモリ容量が自動的に定まるので、それに応じて間引き加算バッファメモリ47の容量を選定することになる。
これは、本実施の形態では、特に低域の分解能向上を意図していることによる。つまり、このような意図から、間引き率(ダウンサンプリングレート)としては例えば1/64程度と比較的高い値を設定することになるので、先の図18からも理解されるように、間引き加算平均成分には低域(ここでは上限周波数200Hz程度)以外にデータが存在しないようにできる。そして、この結果、それより高い周波数からの折りかえし雑音は、例えばN=2nのインデックス以外では原理上存在しないようにできるからである。
なお、上記により説明した第2の実施の形態としての測定動作をソフトウエア処理により実現するとした場合の構成としても、先の図14に示したものと同様となるので、ここでの改めての説明は省略する。但し、この場合、測定用プログラム42aとしては第2の実施の形態としての測定動作を実現するための処理動作をDPSコア41に実行させるためのプログラムを格納しておくようにする。
先ず、ステップS201による測定信号出力処理、及びステップS202による収音処理については、先の図15に示したステップS101の処理、ステップS102の処理とそれぞれ同一処理となる。
そして、ステップS209では、ステップS208により統合された周波数解析結果について振幅値補正処理を行い、次のステップS210ではステップS209の振幅値補正結果に基づき、先に説明した周波数−振幅特性の解析、ゲイン解析、低域詳細解析の各解析処理を実行する。
例えば、これまでの説明では、実施の形態のAVアンプ1が5.1chサラウンドシステムに対応する構成とされる場合を例示したが、例えば7.1ch、2.1chなど他のサラウンドシステムや、或いはL/R2chのステレオシステムに対応する構成とすることも可能である。その場合においても、測定動作としては、接続される個々のスピーカSPごとに測定信号を出力し、その収音結果について解析を行うことに変わりはない。
また、第2の実施の形態においては、間引き加算平均結果についての周波数解析を同様にFFTにより行うものとしたが、これについてもDFTなど他の周波数解析手法を採用することができる。
Claims (8)
- n、dを自然数としたとき、時間軸波形周期が2nサンプルとされる周期信号が2d個接続された信号に対し、その2d個の接続期間内での波数が2dの倍数以外となる正弦波が合成された測定信号を出力する信号出力手段と、
上記信号出力手段により出力された上記測定信号が収音されて得られる応答信号に基づき、上記2 n サンプルの周期信号の成分のみについて周波数解析した第1の周波数解析結果と、上記合成された正弦波の成分のみについて周波数解析した第2の周波数解析結果とを得ると共に、これら第1,第2の周波数解析結果を統合して上記応答信号についての周波数解析結果を得る解析手段と
を備える信号処理装置。 - 上記解析手段は、
上記測定信号の応答信号を2nサンプル単位で2dの倍数回同期加算平均し、その同期加算平均結果についてFFTまたはDFTを行うことで上記第1の周波数解析結果を取得すると共に、上記測定信号の応答信号の先頭から順に上記合成された正弦波に対応するsinデータ・cosデータを乗算・累積した結果に基づき上記第2の周波数解析結果を取得する
請求項1に記載の信号処理装置。 - 上記解析手段は、
上記測定信号の応答信号を2nサンプル単位で2dの倍数回同期加算平均し、その同期加算平均結果についてFFTまたはDFTを行うことで上記第1の周波数解析結果を取得すると共に、上記測定信号の応答信号をダウンサンプリングした結果についてFFTまたはDFTを行った結果に基づき上記第2の周波数解析結果を取得する
請求項1に記載の信号処理装置。 - 上記信号出力手段は、
予め記憶された上記2nサンプルの周期信号を連続して出力するのと同時に、sin関数に基づき発生させた上記正弦波を出力してリアルタイムに合成することで上記測定信号を出力する
請求項1に記載の信号処理装置。 - 上記信号出力手段は、
上記測定信号として、所定の周波数帯域のゲインが持ち上げられた信号を出力する請求項1に記載の信号処理装置。 - 上記周期信号は、そのサンプル数を「N」、サンプリング周波数を「Fs」とした場合に、0Hz〜Fs/2Hzまでの信号がFs/NHz刻みで含まれた信号に基づき生成されたものであり、
上記解析手段は、
上記測定信号の応答信号を2nサンプル単位で2dの倍数回同期加算平均すると共に、この同期加算平均結果と上記周期信号の逆信号とに基づく演算を行ってインパルス応答を算出する
請求項1に記載の信号処理装置。 - n、dを自然数としたとき、時間軸波形周期が2nサンプルとされる周期信号が2d個接続された信号に対し、その2d個の接続期間内での波数が2dの倍数以外となる正弦波が合成された測定信号を出力する信号出力手順と、
上記信号出力手順により出力した上記測定信号が収音されて得られる応答信号に基づき、上記2 n サンプルの周期信号の成分のみについて周波数解析した第1の周波数解析結果と、上記合成された正弦波の成分のみについて周波数解析した第2の周波数解析結果とを得ると共に、これら第1,第2の周波数解析結果を統合して上記応答信号についての周波数解析結果を得る解析手順と
を備える信号処理方法。 - n、dを自然数としたとき、時間軸波形周期が2nサンプルとされる周期信号が2d個接続された信号に対し、その2d個の接続期間内での波数が2dの倍数以外となる正弦波が合成された測定信号を出力する信号出力処理と、
上記信号出力処理により出力した上記測定信号が収音されて得られる応答信号に基づき、上記2 n サンプルの周期信号の成分のみについて周波数解析した第1の周波数解析結果と、上記合成された正弦波の成分のみについて周波数解析した第2の周波数解析結果とを得ると共に、これら第1,第2の周波数解析結果を統合して上記応答信号についての周波数解析結果を得る解析処理と
を信号処理装置に実行させるプログラム。
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