JP4456774B2 - 扉 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、建物の通路口を開閉する扉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、建物の通路口を開閉する扉として、開き戸、引戸、折り畳みドア、アコーディオンドア等が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記開き戸式の扉は、建物の通路口において回動自在に取付けられ、引く又は押すことにより扉が開閉されるものであるが、かかる開き戸式の扉にあっては、その扉の回動半径内に障害物が存在すると、開閉することができない。このため、例えば、車椅子がかかる通路口を通行する場合には、その車椅子自体が障害物となり、その開閉の困難性を伴うという問題を有する。
【0004】
また、上記引戸式の扉は、建物の通路口においてスライド自在に取付けられ、スライドさせることにより扉が開閉されるものであるが、かかる引戸式の扉にあっては、その通路口の幅だけ扉をスライドさせることを要する。このため、例えば、車椅子がかかる通路口を通行する場合には、車椅子に乗った状態で通路口の幅だけ扉をスライドさせることが困難である。
【0005】
また、上記問題点に対して、開き戸式と引き戸扉とを組み合わせることも考えられる。つまり、建物に対して回動自在に回動扉を取付け、該回動扉に通路口の開閉方向にスライド扉をスライド可能に設けられるものが考えられる。
【0006】
しかしながら、上記のように単に開き戸式と引き戸扉とを組み合わせるだけでは、回動扉を回動させる段階で不用意にスライド扉がスライドしてしまい、開閉作業が困難であるという問題を有している。
【0007】
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、容易に開閉することのできる扉を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願発明に係る扉は、建物の扉枠を開閉する扉であって、建物の扉枠に回動可能に取り付けられた回動扉と、該回動扉に沿ってスライド可能に設けられたスライド扉と、該スライド扉のスライドを、回動扉が開放方向に回動している際に規制するスライド規制手段とを備えており、前記スライド扉のスライド閉方向側の端部には被保持部が設けられており、前記スライド規制手段は、前記回動扉の回動軸側の端部に設けられた回動軸と、X字状に交差しており且つ回動軸を中心にそれぞれ回動可能に設けられた一対の保持部材と、前記保持部材の先端部が互いに近接するように該保持部材を付勢する弾性手段とを有しており、前記回動扉が回動しているときには、前記保持部材の先端部が前記弾性手段の付勢力により互いに近接してスライド扉の被保持部を係止する一方、前記回動扉が回動していないときには、前記保持部材の後端部が前記扉枠に当接し、これにより該保持部材の先端部が前記弾性手段の付勢力に抗して互いに離れる方向に移動して前記スライド扉の被保持部を解放するようになっている。
【0009】
該構成からなる扉にあっては、閉塞状態において、スライド扉を開放側にスライドさせ、回動扉を開放方向に回動させることにより、扉を開放させることができる。一方、開放状態において、回動扉を閉塞方向に回動させ、スライド扉を閉塞側にスライドさせることにより、扉を閉塞することができる。このため、扉自体の回動半径を小さくすることができるとともに、そのスライド作業の幅も狭くすることができ、例えば車椅子に乗った人であっても、容易に開閉作業が行い得る。
しかも、回動扉の開放方向に回動している際にスライド扉はスライド規制手段によってスライドが規制されることになり、このため、回動扉の開閉時にスライド扉が不用意にスライドすることを防止でき、開閉作業をより容易に行うことができる。
【0010】
本願発明に係る別の扉は、建物の扉枠を開閉する扉であって、建物の扉枠に回動可能に取り付けられた回動扉と、該回動扉内に収容可能に設けられたスライド扉と、該スライド扉のスライドを、回動扉が開放方向に回動している際に規制するスライド規制手段とを備えており、前記スライド扉のスライド閉方向側の端部には略コの字状のスライド扉側ロック部材が設けられており、このスライド扉側ロック部材には穿孔が設けられており、前記スライド規制手段は、前記回動扉内の回動軸側の端部に設けられ且つ内部に前記スライド扉側ロック部材を収容可能なロック部材と、このロック部材内に回動自在に設けられており且つ該ロック部材内に収容された前記スライド扉側ロック部材の穿孔に係入可能な係入部を有するカム部材と、前記ロック部材内にスライド扉のスライド方向に移動自在に設けられており且つ前記カム部材に当接可能な当接部を有する回転規制部材と、この回転規制部材をスライド扉のスライド開方向側に付勢する弾性手段とを有しており、前記回動扉が回動しているときには、前記回転規制部材が前記弾性手段の付勢力により前記スライド開方向側に移動し、前記当接部が前記カム部材に当接することにより、該カム部材の回動を規制し、前記係入部が前記スライド扉側ロック部材の穿孔に係入された状態を維持する一方、前記回動扉が回動していないときには、前記回転規制部材が前記扉枠に押圧され、前記弾性手段の付勢力に抗してスライド閉方向側に移動することにより、前記当接部が前記カム部材から離れ、該カム部材の回動規制が解除されるようになっている。
【0011】
また、本発明にあっては、前記スライド扉のスライドをガイドするためのガイド手段を設けることが好ましい。このような構成を採用することによって、スライド時にスライド扉はガイド手段に沿い、このため安定した状態でスライドすることができる。
【0012】
また、上記構成を採用した場合には、ガイド手段として、建物側に設けられた出退可能な出退部材を採用し、該出退部材は、前記スライド扉が開放方向にスライドされている際に建物側に退出し、前記スライド扉が閉塞方向にスライドされている際に扉側に表出するように設けることが好ましい。
【0013】
上記構成を採用することにより、建物側に設けられたガイド手段としての出退部材によってスライド扉を安定した状態でスライドできる一方、スライド扉が開放された状態では、この出退部材は、建物側に退出するので、通行口等において邪魔にならない。
【0014】
【発明の実施の形態】
<第一実施形態>
まず、本願発明の第一実施形態の扉について、図1乃至図3を参酌しつつ説明する。
図1は、第一実施形態の扉が取り付けられた通路口における概略的平面図であって、その扉の開閉を説明するための説明図であり、(イ)は、閉塞状態を示し、(ロ)は、スライド扉のみを開放した状態、(ハ)は、開放状態を示す。図2は、同実施形態の扉の断面側面図であり、(イ)は、回動扉のガイドローラ部分における断面図、(ロ)は、扉枠の出退部材部分における断面図である。図3は、同実施形態の扉のスライド規制手段を説明するための説明図で、(イ)及び(ロ)は、スライド規制が解除されている状態での断面図であり、(イ)は、要部拡大断面平面図、(ロ)は、要部拡大断面正面図、(ハ)は、スライド規制がなされている状態での要部拡大断面平面図である。
【0015】
本実施形態の扉は、建物の通路口を開閉すべく回動可能に取り付けられるものであり、建物の扉枠300に回動自在に取付けられる回動扉100と、該回動扉100に通路口の開閉方向にスライド可能に設けられたスライド扉200とを備えているものである。また、該スライド扉200のスライドを、回動扉100が開放方向に回動している際に規制するスライド規制手段150も備えており、該スライド規制手段150は、回動扉100に設けられている。
【0016】
前記回動扉100は、扉枠300に設けられた回動軸を中心に回動自在に取付けられ、該回動扉100には、扉閉塞側において、前記スライド扉200が設けられている。該回動扉100には、その上部に図2に示すようにレール部分101が設けられ、スライド扉200には、その上部に前記レール部分101を走行するランナー201が設けられている。つまり、スライド扉200は、回動扉100に吊り下げ状態でスライド可能に設けられている。
【0017】
また、スライド扉200には、下部にスライド溝203が設けられており、前記回動扉100には、該スライド溝203に回転自在に収容されるガイドローラ103が設けられている。なお、ガイドローラ103は、回動扉100本体の下面から扉閉塞側(スライド扉取付側)に突出されたフレーム105に回転自在に軸支されている。なお、該ガイドローラ103は、スライド扉200のスライドに対するガイド手段としての機能を有する。
【0018】
また、建物側には、スライド扉200の開閉時において、スライド溝203内にスライド自在に収容される出退部材310が設けられており、該出退部材310は、スライド扉200のスライドに対するガイド手段としての機能を有する。また、該出退部材310は、スライド扉200が開放方向にスライドされている際に建物側に退出し、スライド部材が閉塞方向にスライドされている際に扉側に表出するように設けられている。
【0019】
該出退部材310は、具体的には、扉枠300の下側から上方に向けて出退自在に設けられており、扉枠300には、出退部材310が下方側に退出した際に、該出退部材310が収納される収納空間部(図示省略)が形成されている。具体的には、該収納空間部は、扉枠300に埋め込まれた筒体301の空間部から構成されている。
また、出退部材310は、スライド扉200が上方に位置した際に磁力によって上方側に表出するように設けられており、具体的には、出退部材310の上部が磁石により構成されるとともに、スライド扉200のスライド溝203には、板状のの磁性体205が介在されている。つまり、出退部材310の上方にスライド溝203が位置した際に、その磁石と磁性体205との磁力によって両者が引き合い、出退部材310が上方に移動して、スライド溝203内に嵌まり込み、一方、出退部材310の上方からスライド溝203が離れると、出退部材310が自重により落下して、扉枠300の内側に埋没することになる。
【0020】
さらに、該出退部材310は、スライド方向に沿って複数(図示例では二箇所)設けられており、スライド閉塞側の出退部材310は、スライド扉200が開放状態となった際に、スライド溝203から退出するように配されている。
【0021】
また、回動扉100には、回動扉100の開放状態において、スライド扉200のスライドを規制するスライド規制手段150が設けられている。該スライド規制手段150は、スライド扉200の被保持部210を係脱可能な保持部材151から構成されており、該保持部材151は、回動扉100が閉塞状態においては、スライド扉200のスライドを許容すべくスライド扉200を係止せずに、回動扉100が開放状態においては、スライド扉200のスライドを規制すべくスライド扉200を係止するように設けられている。かかる係止・非係止の変更は、回動扉100の回動角度に応じた扉枠300と接触・非接触を利用しているものである。
【0022】
つまり、図3に示すように、一対の保持部材151が、回動扉100本体に設けられた回動軸153を中心にそれぞれ回動可能に設けられており、該保持部材151の一端側が、スライド扉200に設けられた被保持部210の係脱を行い、他端側が、回動扉100の回動角度に応じて扉枠300に当接するように設けられており、この一対の保持部材151がバネなどからなる弾性手段によって、常時閉状態となるように(一対の保持部材151の端部が近接するように)弾性付勢されている。このため、回動扉100が閉塞状態においては、前記した保持部材151の他方側が扉枠300に当接して、これにより一対の保持部材151は弾性手段の弾性力に抗して開状態となり、スライド扉200の被保持部210を保持せずに、一方、回動扉100が開放側に回動していくと、一対の保持部材151は弾性手段の弾性力によりその端部が互いに近接する方向に移動し、さらに回動扉100が開放側に回動されることにより、前記した保持部材151の他端側が扉枠300から離間して、これにより保持部材151の端部は閉状態となり、前記した保持部材151の一端側は、スライド扉200の被保持部210を係止することになる。
【0023】
なお、前述した出退部材310は、スライド扉200がスライド方向に沿って移動し、前記保持部材151によって被保持部210が保持可能な位置まで移動した際にスライド溝203から離脱するように配されている。
【0024】
また、スライド扉200には、把持部220が設けられており、該把持部220を人が把持して、スライド扉200をスライドし、さらに回動扉100を回動できるように設けられている。
【0025】
上記実施形態の扉は上述の構成からなるので、閉塞状態から開放状態とするためには、スライド扉200を開放側にスライドさせ、回動扉100を開放方向に回動させることにより、扉を開放させることになる。また、開放状態から開放状態とするためには、回動扉100を閉塞方向に回動させ、スライド扉200を閉塞側にスライドさせることにより、扉を閉塞することになる。このため、扉開閉時のために回動扉100を回動させる際には、スライド扉200は閉塞方向にスライドされており、扉自体の回動半径を小さくすることができる。しかも、スライド扉200のスライド作業の幅も狭い。このため、例えば車椅子に乗った人であっても、容易に開閉作業が行い得るという利点を有する。
【0026】
また、回動扉100を開放方向に回動している際には、スライド扉200はスライド規制手段150によってスライドが規制されているので、回動扉100の開閉時にスライド扉200が不用意にスライドすることを防止でき、このため、開閉作業をより容易に行うことができる。
【0027】
また、スライド時にスライド扉200はガイド手段103,310に沿ってスライドできるため、安定した状態でスライド扉200をスライドさせることができる。
【0028】
さらに、前記ガイド手段たる出退部材310は、スライド扉200が開放方向にスライドされている際に建物側に退出するように設けられており、スライド扉200が開放された状態では、この出退部材310は、建物側に退出するので、通行口において邪魔にならない。なお、出退部材310をスライド扉200側に設ける構成を採用することも可能であるが、この場合、出退部材310がスライドするスライド溝203等を建物側に設けることが必要となり、また、出退部材310を退出させるためのバネなどの弾性部材が必要となるため、上記実施携帯のように、出退部材310を建物側に設け、スライド扉200側に該出退部材310がスライドするスライド溝203を設けることが好ましい。
【0029】
また、前記出退部材310は、スライド扉200のスライド方向に沿って複数設けられているので、スライド扉200のスライド範囲全域に亘って安定した状態でスライド作業を行い得る。
【0030】
さらに、前記出退部材310は、スライド扉200が閉塞方向にスライドし、被保持部210が保持部材151により保持可能な状態までスライド溝203内に存在するので、回動扉100の開閉時において確実にスライド規制手段150が機能し得るという利点を有する。
【0031】
<第二実施形態>
次に、本願発明の第二実施形態の扉について、図4乃至図6を参酌しつつ、説明する。
図4は、第二実施形態の扉が取り付けられた通路口における概略的平面図である。図5は、同実施形態の扉の内部構造を説明する説明図であって、一部切欠を含む正面図である。図6は、同実施形態の扉のスライド規制手段を説明するための説明図で、(イ)は、スライド扉の開状態、(ロ)は、スライド扉のみが開状態の時、(ハ)は、回動扉の開状態の説明図である。
なお、第一実施形態と同様の構成及び機能を有する部材等については、同一の図番を用い、詳細な説明は省略する。
【0032】
第二実施形態の扉も、建物の扉枠300に回動自在に取付けられる回動扉100と、該回動扉100に通路口の開閉方向にスライド可能に設けられたスライド扉200と、該スライド扉200のスライドを、回動扉100が開放方向に回動している際に規制するスライド規制手段150とを備えるものである。また、該スライド規制手段150は、回動扉100に設けられている。
【0033】
第二実施形態においては、スライド扉200は、閉塞時において回動扉100内に収容されるように設けられており、回動扉100には内部にスライド扉200の収納空間部が形成されている。
【0034】
該回動扉100とスライド扉200とは、中心軸403において一対のリンク部材401が回動自在に設けられたリンク機構400によって連結されている。該リンク機構400は、上下に二箇所設けられている。
前記回動扉100及びスライド扉200には、夫々、リンク機構400の一方のリンク部材401の一端を回動可能に軸支し、他方のリンク部材401の他端をスライド自在に収納する収納溝131,231が形成された柱部材130,230が設けられている。なお、前記リンク機構400は、バネ410等の弾性手段によって常時スライド扉200を開く方向に付勢されており、後述するスライド規制手段150によるスライド規制が解除された際に、スライド扉200が開放方向にスライドするように設けられている。
【0035】
また、前記スライド扉200には、第一実施形態と同様に、把持部220が設けられているが、第二実施形態の把持部220は、所謂埋め込み式のものであり、スライド扉200に設けられた凹部に把持部が回動自在に収納されてなるものである。なお、回動扉100には、スライド扉200の閉塞時において、この把持部220をスライド扉200の開く方向に付勢する板バネ120等の弾性手段が設けられており、後述するスライド規制手段150によるスライド規制が解除された際に、弾性力によってスライド扉200が開放方向にスライドするように設けられている。
【0036】
また、スライド扉200には、スライド方向に沿ってガイド溝140が形成されている。該ガイド溝140はスライド扉200の上面部に形成されている。また、回動扉100には、該ガイド溝140内に位置するようにガイドピン240が設けられている。さらに、扉枠300には、スライド扉200の開放時において、該ガイド溝140内に位置するガイド部材(図示省略)が突設されており、これによって、スライド扉200のスライドの安定性が向上される。
該ガイド部材は、スライド扉200が開放状態となった際に、ガイド溝140から退出するように配されており、これにより、スライド扉200が完全に開放するまでの回動扉100の回動が規制されている。
【0037】
また、回動扉100には、第一実施形態と同様に、スライド規制手段150が設けられているが、第二実施形態のスライド規制手段150は、スライド扉200の閉塞により回動し、スライド扉200の被保持部261に係入される係入部171を有するカム部材170、及び、この状態のカム部材170を、回動扉100の開放時において回転不能となる回転規制部材180を備えている。
かかるスライド規制手段150について具体的に説明すると、図6に示すように、スライド扉200には、略コの字状のロック部材260が設けられており、該ロック部材260の上部には、前記被保持部としての穿孔261が形成されている。また、回動扉100には、前記ロック部材260が内部に挿入可能な略コの字状のロック部材本体160が設けられており、該ロック部材本体160には、前記カム部材170が回動自在に軸支されており、該カム部材170は、前記ロック部材260がロック部材本体160内に挿入された際に、まず一方側(図示においては反時計回り)に回動して、その後、ロック部材260の穿孔261に嵌り込むべく他方側(時計回り側)に回動して、カム部材170の係入部171が穿孔261に嵌り込むように設けられている。また、該ロック部材本体160には、前記回転規制部材180がスライド扉200のスライド方向にスライド可能に設けられている。該回転規制部材180は、一端側が回動扉100の回動角度に応じて扉枠300に当接するように設けられており、他端側には、前記カム部材170の回動を規制するための当接部181が設けられている。そして、該回転規制部材180は、バネ190などからなる弾性手段によって、常時回転規制状態となるように弾性付勢されている。このため、回動扉100が閉塞状態においては、前記した回転規制部材の一端が扉枠300に当接しているため、ロック部材260が挿入された状態であってもカム部材170の回動を規制せず、カム部材170は回動自在であるために、スライド扉200のスライドが許容されている状態となる。一方、回動扉100が開放側に回動していくと、回転規制部材は、弾性手段190の弾性力によりスライドして、前記当接部181がカム部材170と当接して、カム部材170の回動を規制し、カム部材170の係入部171が穿孔261から抜け出ないので、スライド扉200のスライドが規制されることになる。
【0038】
<その他の実施形態>
なお、本願発明は、上記第一及び第二の実施形態の構成に限定されるものではなく、本願発明の意図する範囲内で適宜設計変更可能である。
【0039】
【発明の効果】
上述のように、本願発明は、扉自体の回動半径を小さくでき、且つ、スライド作業の幅も狭くすることができるため、例えば車椅子に乗った人であっても、容易に開閉作業が行い得るとともに、スライド規制手段によって扉回動時におけるスライド扉のスライドが規制されているため、回動扉の開閉時にスライド扉が不用意にスライドすることを防止でき、開閉作業をより容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第一実施形態の扉が取り付けられた通路口における概略的平面図であって、その扉の開閉を説明するための説明図であり、(イ)は、閉塞状態を示し、(ロ)は、スライド扉のみを開放した状態、(ハ)は、開放状態を示す。
【図2】第一実施形態の扉の断面側面図であり、(イ)は、回動扉のガイドローラ部分における断面図、(ロ)は、扉枠の出退部材部分における断面図である。
【図3】図3は、同実施形態の扉のスライド規制手段を説明するための説明図で、(イ)及び(ロ)は、スライド規制が解除されている状態での断面図であり、(イ)は、要部拡大断面平面図、(ロ)は、要部拡大断面正面図、(ハ)は、スライド規制がなされている状態での要部拡大断面平面図である。
【図4】本願発明の第二実施形態の扉が取り付けられた通路口における概略的平面図である。
【図5】第二実施形態の扉の内部構造を説明する説明図であって、一部切欠を含む正面図である。
【図6】第二実施形態の扉のスライド規制手段を説明するための説明図で、(イ)は、スライド扉の開状態、(ロ)は、スライド扉のみが開状態の時、(ハ)は、回動扉の開状態の説明図である。
【符号の説明】
100 回動扉
103 ガイドローラ(ガイド手段)
310 出退部材(ガイド手段)
150 スライド規制手段
200 スライド扉
300 扉枠ガイド手段
240 ガイドピン(ガイド手段)
Claims (4)
- 建物の扉枠を開閉する扉であって、
建物の扉枠に回動可能に取り付けられた回動扉と、
該回動扉に沿ってスライド可能に設けられたスライド扉と、
該スライド扉のスライドを、回動扉が開放方向に回動している際に規制するスライド規制手段とを備えており、
前記スライド扉のスライド閉方向側の端部には被保持部が設けられており、
前記スライド規制手段は、前記回動扉の回動軸側の端部に設けられた回動軸と、
X字状に交差しており且つ回動軸を中心にそれぞれ回動可能に設けられた一対の保持部材と、
前記保持部材の先端部が互いに近接するように該保持部材を付勢する弾性手段とを有しており、
前記回動扉が回動しているときには、前記弾性手段の付勢力により、前記保持部材の先端部が互いに近接してスライド扉の被保持部を係止する一方、
前記回動扉が回動していないときには、前記保持部材の後端部が前記扉枠に当接し、これにより該保持部材の先端部が前記弾性手段の付勢力に抗して互いに離れる方向に移動して前記スライド扉の被保持部を解放するようになっていることを特徴とする扉。 - 建物の扉枠を開閉する扉であって、
建物の扉枠に回動可能に取り付けられた回動扉と、
該回動扉内に収容可能に設けられたスライド扉と、
該スライド扉のスライドを、回動扉が開放方向に回動している際に規制するスライド規制手段とを備えており、
前記スライド扉のスライド閉方向側の端部には略コの字状のスライド扉側ロック部材が設けられており、このスライド扉側ロック部材には穿孔が設けられており、
前記スライド規制手段は、前記回動扉内の回動軸側の端部に設けられ且つ内部に前記スライド扉側ロック部材を収容可能なロック部材と、
このロック部材内に回動自在に設けられており且つ該ロック部材内に収容された前記スライド扉側ロック部材の穿孔に係入可能な係入部を有するカム部材と、
前記ロック部材内にスライド扉のスライド方向に移動自在に設けられており且つ前記カム部材に当接可能な当接部を有する回転規制部材と、
この回転規制部材をスライド扉のスライド開方向側に付勢する弾性手段とを有しており、
前記回動扉が回動しているときには、前記回転規制部材が前記弾性手段の付勢力により前記スライド開方向側に移動し、前記当接部が前記カム部材に当接することにより、該カム部材の回動を規制し、前記係入部が前記スライド扉側ロック部材の穿孔に係入された状態を維持する一方、
前記回動扉が回動していないときには、前記回転規制部材が前記扉枠に押圧され、前記弾性手段の付勢力に抗してスライド閉方向側に移動することにより、前記当接部が前記カム部材から離れ、該カム部材の回動規制が解除されるようになっていることを特徴とする扉。 - 前記スライド扉のスライドをガイドするためのガイド手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の扉。
- 前記ガイド手段が、建物側に設けられた出退可能な出退部材から構成されており、
該出退部材は、前記スライド扉が開放方向にスライドされている際に建物側に退出し、前記スライド扉が閉塞方向にスライドされている際に扉側に表出することを特徴とする請求項3記載の扉。
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