[go: up one dir, main page]

JP4452112B2 - 空調装置 - Google Patents

空調装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4452112B2
JP4452112B2 JP2004102327A JP2004102327A JP4452112B2 JP 4452112 B2 JP4452112 B2 JP 4452112B2 JP 2004102327 A JP2004102327 A JP 2004102327A JP 2004102327 A JP2004102327 A JP 2004102327A JP 4452112 B2 JP4452112 B2 JP 4452112B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
electric compressor
air conditioner
connection line
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004102327A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005283077A (ja
Inventor
誠 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2004102327A priority Critical patent/JP4452112B2/ja
Publication of JP2005283077A publication Critical patent/JP2005283077A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4452112B2 publication Critical patent/JP4452112B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、空調装置に関し、特に、車両に搭載されて使用されるものである。
車両には、室内の温度や湿度などをコントロールするための空調装置が搭載されており、この空調装置のうちの冷房・除湿機能を有するクーラーは、冷媒ガスの気化と液化による熱交換によって行うものであり、コンプレッサ(圧縮機)とコンデンサ(凝縮機)と膨張弁とエバポレータ(蒸発器)とから構成されている。即ち、コンプレッサにより低圧ガス状の冷媒ガスが圧縮されて高温高圧のガスとなり、コンデンサにより走行風やファンによって冷却されて液化され、膨張弁により高圧液状の液冷媒が急激に膨張して霧化しやすくなり、エバポレータにより周囲のフィンから熱を奪って冷媒ガスとなる。このとき、エバポレータで気化する際に、熱を大量に奪って冷却を行い、再び低圧ガス状の冷媒となってコンプレッサに戻される。
このような空調装置にて、コンプレッサはエンジンの駆動力により作動するものであるが、ハイブリッド車両や電気自動車などの増加により電動モータを備えたコンプレッサが使用されるようになってきている。この場合、車両の走行状態に応じて電動モータを作動制御しなければならず、この電動モータを制御する制御装置(インバータ回路)が必要となる。この場合、制御装置を高温となるエンジンから隔離するために、一般にダッシュパネル近傍に設けられており、エンジンルーム内のコンプレッサと、ダッシュパネル近傍の制御装置とを電線や信号線などにより接続しなければならず、この配線はエンジンルームの側方に配索されている。
しかし、エンジンルーム内はエンジンの発熱により高温となることから、制御装置の電線や信号線をエンジンルーム内に配索すると、この電線や信号線などの配線が損傷しやすく、寿命が短くなってしまう。また、電動モータの大容量化により配線自体からの発熱もあり、配線自体を冷却する必要がある。
なお、自動車用空調装置において、空調制御ユニットの信号だけで圧縮機を制御するようにしたものとして、下記特許文献1に記載されたものがある。
特開平08−048140号公報
ところが、エンジンルーム内に配索された電線や信号線などの配線を冷却するには、別途、冷却装置が必要となり、装置の大型化や高コスト化を招いてしまうという問題がある。一方で、電動モータの大電流化(大容量化)に伴って配線の径を拡大して抵抗を減少させることで、発熱量を抑制することが考えられるが、この場合でも、部品コストの上昇を招いてしまうという問題がある。
本発明は上述した課題を解決するものであり、制御装置の接続線を効率的に冷却することで耐久性及び信頼性の向上を図った空調装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための請求項1の発明の空調装置は、吸い込んだ冷媒ガスを圧縮して流出す電動圧縮機と、該電動圧縮機から流出した冷媒ガスを凝縮・液化させて液冷媒として送出する凝縮器と、該凝縮器から送出された液冷媒を減圧する膨張弁と、該膨張弁で減圧された液冷媒と被冷却物との間で熱交換を行って被冷却物を冷却すると共に液冷媒を蒸発・気化させる蒸発器とが冷媒配管により閉回路として連結されると共に、前記電動圧縮機を駆動制御する制御装置が設けられた空調装置において、前記電動圧縮機と前記制御装置を接続する接続線と、冷媒を循環する冷媒配管とが接触するように沿わせて配設されていて、前記接続線は電線の外周が絶縁体により被覆された半円断面をなし、前記冷媒配管は該接続線の平面部に密着可能な半円断面をなすことを特徴とするものである。
上記の目的を達成するための請求項2の発明の空調装置は、吸い込んだ冷媒ガスを圧縮して流出す電動圧縮機と、該電動圧縮機から流出した冷媒ガスを凝縮・液化させて液冷媒として送出する凝縮器と、該凝縮器から送出された液冷媒を減圧する膨張弁と、該膨張弁で減圧された液冷媒と被冷却物との間で熱交換を行って被冷却物を冷却すると共に液冷媒を蒸発・気化させる蒸発器とが冷媒配管により閉回路として連結されると共に、前記電動圧縮機を駆動制御する制御装置が設けられた空調装置において、前記電動圧縮機と前記制御装置を接続する接続線と、冷媒を循環する冷媒配管とが接触するように沿わせて配設されていて、前記接続線は電線の外周が絶縁体により被覆された小円形断面をなし、前記冷媒配管は該接続線を内包する大円形断面をなすことを特徴とするものである。また、請求項2の発明の空調装置では、前記接続線の外周面と前記冷媒配管の内周面との間に補強リブが設けられて複数の冷媒通路が形成されたことを特徴としている。
上記の目的を達成するための請求項3の発明の空調装置は、吸い込んだ冷媒ガスを圧縮して流出す電動圧縮機と、該電動圧縮機から流出した冷媒ガスを凝縮・液化させて液冷媒として送出する凝縮器と、該凝縮器から送出された液冷媒を減圧する膨張弁と、該膨張弁で減圧された液冷媒と被冷却物との間で熱交換を行って被冷却物を冷却すると共に液冷媒を蒸発・気化させる蒸発器とが冷媒配管により閉回路として連結されると共に、前記電動圧縮機を駆動制御する制御装置が設けられた空調装置において、前記電動圧縮機と前記制御装置を接続する接続線と、冷媒を循環する冷媒配管とが接触するように沿わせて配設されていて、前記接続線は電線の外周が絶縁体により被覆された円形断面をなし、該絶縁体内に冷媒通路が形成されて前記冷媒配管を構成することを特徴とするものである。
請求項の発明の空調装置では、前記制御装置は前記蒸発器の近傍に配設され、前記接続線と、前記蒸発器と前記電動圧縮機とを連結する冷媒配管とが接触するように沿わせて配設されたことを特徴としている。
請求項の発明の空調装置では、前記空調装置は車両に搭載され、前記制御装置及び前記蒸発器は車室内に配設され、前記電動圧縮機はエンジンルームに配設されたことを特徴としている。
請求項1、2、3の発明の空調装置によれば、電動圧縮機と凝縮器と膨張弁と蒸発器とを冷媒配管により閉回路として連結すると共に、電動圧縮機を制御装置により駆動制御可能とし、この電動圧縮機と制御装置を接続する接続線と、冷媒配管とが接触するように沿わせて配設したので、接続線が冷媒配管内を流れる冷媒により冷却されることとなり、接続線の発熱を抑制することができ、制御装置の接続線を特別な冷却装置を設けることなく効率的に冷却することとなり、接続線の耐久性及び信頼性を向上することができる。
請求項1の発明の空調装置によれば、接続線を電線の外周が絶縁体により被覆された半円断面とし、冷媒配管を接続線の平面部に密着可能な半円断面としたので、接続線と冷媒配管とをほぼ円形断面をなすように密着させることができ、表面が凹凸形状とならずに容易に配索することができると共に、接触による外部損傷を防止することができる。
請求項2の発明の空調装置によれば、接続線を電線の外周が絶縁体により被覆された小円形断面とし、冷媒配管が接続線を内包する大円形断面としたので、接続線と冷媒配管との接触面が拡大することで、接続線の冷却効率を向上することができると共に、接続線が冷媒配管により保護されることで、接続線の外部損傷を防止することができる。
また、請求項2の発明の空調装置によれば、接続線の外周面と冷媒配管の内周面との間に補強リブを設けて複数の冷媒通路を形成したので、冷媒配管の強度が上昇することで、接続線がこの冷媒配管によりその折れ曲がりによる損傷を防止することができる。
請求項3の発明の空調装置によれば、接続線の外周部を絶縁体により被覆し、この絶縁体内に冷媒ガス通路が形成して冷媒配管を構成している。従って、接続線は、絶縁体により外部から隔離されると共に、内部を流れる冷媒ガスにより常時冷却されることとなり、接続線の高温化や発熱を抑制することができ、耐久性及び信頼性を向上することができる。また、絶縁体に冷媒ガス通路が形成して冷媒配管を構成するため、接続線を確実に保持して振動による損傷を抑制することができると共に、絶縁体と冷媒配管を共用化して低コスト化を可能とすることができる。
請求項の発明の空調装置によれば、制御装置を蒸発器の近傍に配設し、接続線と、蒸発器と電動圧縮機を連結する冷媒配管とが接触するように沿わせて配設したので、接続線は、蒸発器で被冷却物との間で熱交換を行うことで蒸発・気化された低圧の冷媒ガスにより冷却されることとなり、この接続線を効率的に冷却することができる。
請求項の発明の空調装置によれば、空調装置が車両に搭載され、制御装置及び蒸発器を車室内に配設する一方、電動圧縮機をエンジンルームに配設したので、空調機器を車両に効率的に配設することができる一方で、エンジンルーム内に配索された接続線を冷媒配管により確実に冷却することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る空調装置の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施例1に係る空調装置の概略構成図、図2は、図1のII−II断面図である。
本実施例の空調装置は、図1に示すように、車両に搭載されたものであり、この空調装置のうちの冷房・除湿機能を有するクーラーは、冷媒ガスの気化と液化による熱交換によって行うものであり、電動コンプレッサ(電動圧縮機)11とコンデンサ(凝縮機)12と膨張弁13とエバポレータ(蒸発器)14とから構成されている。この電動コンプレッサ11は、エンジンルーム21内にてエンジン22の近傍に配設されており、ハウジング内に電動モータ及び圧縮機構を収容して構成されている。従って、ハウジング内に吸い込んだ低圧の冷媒ガスを圧縮機構により圧縮し、高温高圧のガスとして外部に流出することができる。
コンデンサ12は、エンジンルーム21内の前方で図示しないラジエータの前側に配設されており、上下のタンクを連結するように冷媒ガスが流動する多数のチューブが装着されると共に、このチューブにフィンが装着されて構成されている。従って、電動コンプレッサ11から流出した冷媒ガスがチューブ内を流動させる間にチューブとフィンの表面を流れる風によりこの冷媒ガスから熱を奪い、凝縮・液化させて液冷媒として流出することができる。
膨張弁13及びエバポレータ14は、エンジンルーム21からダッシュパネル23により仕切られた車室内に配設されている。このエバポレータ14は上下のタンクを連結するように液冷媒が流動する多数のチューブが装着されると共に、このチューブにフィンが装着されて構成されており、膨張弁13はこのエバポレータ14における液冷媒の入口部に装着されている。従って、コンデンサ12から送出された液冷媒を膨張弁13により減圧し、この減圧された液冷媒がチューブ内を流動させる間にチューブとフィンの表面を流れる風(被冷却物)との間で熱交換を行うことで、この冷風を車室内に送り込む一方、液冷媒を蒸発・気化させて低圧の冷媒ガスとして流出することができる。
そして、この電動コンプレッサ11とコンデンサ12と膨張弁13とエバポレータ14とが冷媒配管15,16,17,18により閉回路として連結されている。
また、電動コンプレッサ11は電動モータを有し、車両の運転状態に応じてこの電動モータを駆動制御する必要から、インバータ回路を有する制御装置19が設けられている。この制御装置19は、車室内におけるエバポレータ14の近傍に配設されており、電動コンプレッサ11と電線や制御線などの接続線20を介して接続されており、本実施例では、この接続線20は、エバポレータ14と電動圧縮機11とを連結する冷媒配管18に接触するように沿わせて配設されている。
即ち、図2に示すように、接続線20は、銅線20aの外周面が絶縁体20bにより被覆されたほぼ円形断面形状をなしている。一方、冷媒配管18は、接続線20の外周面に嵌合可能な凹んだ内湾曲部18aと突出した外湾曲部18bとを有して内部に冷媒ガス通路18cが形成された中空三日月断面形状をなしている。そして、接続線20における絶縁体20bの外周面と、冷媒配管18における内湾曲部18aとが嵌合し、両者が接着剤により密着したものとなっている。この場合、一体構造をなす接続線20及び冷媒配管18は、エンジンルーム21内で車体パネルに沿わせる用に固定しており、電動コンプレッサ11側では、冷媒ガスの吸入口と入力端子を近接して設ける一方、エバポレータ14及び制御装置19側では、両者をなるべく近接して設けることで、冷媒配管18と接続線20の並設構造を長く安定した状態を確保するようにしている。
このように構成された実施例1の空調装置にて、制御装置19が電動コンプレッサ11を駆動制御し、低圧の冷媒ガスを吸入して圧縮することで高温高圧の冷媒ガスとし、コンデンサ12はこの冷媒ガスを走行風やファンによって冷却することで液化し、膨張弁13はこの高圧の液冷媒を急激に膨張して霧化しやすくし、エバポレータ14は周囲のフィンにより気体から熱を奪って冷却風を生成する一方、液冷媒が熱を大量に奪って再び低圧の冷媒ガスとなり、電動コンプレッサ11に戻される。
このとき、制御装置19と電動コンプレッサ11と間の接続線20は、エンジンルーム21内で高温化にさらされ、また、内部を流れる電流により発熱する。ところが、この接続線20は、電動コンプレッサ11とエバポレータ14を連結する冷媒配管18に密着しているため、接続線20は冷媒配管18内を流れる冷媒ガスにより冷却されることとなり、エンジン熱による高温化及び発熱が抑制される。
このように実施例1の空調装置にあっては、電動コンプレッサ11と制御装置19とを接続する接続線20を、電動コンプレッサ11とエバポレータ14とを連結する冷媒配管18に接触するように沿わせて配設している。
従って、接続線20は、冷媒配管18内を流れる冷媒ガスにより常時冷却されることとなり、この接続線20の発熱を抑制することができ、制御装置19の接続線20を特別な冷却装置を設けることなく効率的に冷却することとなり、接続線20の耐久性及び信頼性を向上することができる。
また、接続線20を冷却することで、抵抗の増大による損失の増加を緩和することができ、接続線20の大径化による装置の大型化や高コスト化を防止することができる。更に、接続線20は、硬質な鉄あるいはアルミ製の冷媒配管18に沿わせて配索されるため、車両の振動による疲労切断などの不具合が抑制され、この点でも、接続線20の耐久性及び信頼性を向上することができる。
図3は、本発明の実施例2に係る空調装置に適用された接続線及び冷媒配管の断面図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例2の空調装置において、図3に示すように、接続線31は、銅線31aの外周面が絶縁体31bにより被覆されたほぼ円形断面形状をなしている。一方、2つの冷媒配管32,33は、接続線31の外周面の両側に嵌合する内湾曲部32a,33aと外湾曲部32b,33bとを有して内部に冷媒ガス通路32c,33cが形成された中空三日月断面形状をなしている。そして、接続線31における絶縁体31bの外周面の両側に対して、各冷媒配管31,32における内湾曲部32a,33aが嵌合し、両者が接着剤により密着している。
従って、接続線31は、エンジンルーム21内で高温化にさらされると共に、内部を流れる電流により発熱するが、この接続線31の両側に冷媒配管32,33が挟持するように密着しているため、この接続線31は各冷媒配管32,33内を流れる冷媒ガスにより冷却されて高温化及び発熱が抑制される。
このように実施例2の空調装置にあっては、電動コンプレッサと制御装置とを接続する接続線31を、電動コンプレッサとエバポレータとを連結する2つの冷媒配管32,33が挟持するように接触して配設している。従って、接続線31は、各冷媒配管32,33内を流れる冷媒ガスにより常時冷却されることとなり、接続線31の高温化や発熱を抑制することができ、耐久性及び信頼性を向上することができる。また、接続線31と各冷媒配管32,33との接触面積が増大するため、接続線20の冷却効率を向上することができる。
図4は、本発明の実施例3に係る空調装置に適用された接続線及び冷媒配管の断面図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例3の空調装置において、図4に示すように、接続線41は、銅線41aの外周面が絶縁体41bにより被覆され、平面部41cを有するほぼ半円形断面形状をなしている。一方、冷媒配管42は、接続線41の平面部41cに密着する平面部42aを有して内部に冷媒ガス通路42bが形成された中空半円形断面形状をなしている。そして、接続線31における平面部41cと冷媒配管41おける平面部42aが接着剤により密着し、全体として円形断面形状としている。
従って、接続線41は、エンジンルーム21内で高温化にさらされると共に、内部を流れる電流により発熱するが、この接続線41に沿って冷媒配管42が密着しているため、この接続線41は冷媒配管42内を流れる冷媒ガスにより冷却されて高温化及び発熱が抑制される。
このように実施例3の空調装置にあっては、電動コンプレッサと制御装置とを接続する接続線41の平面部41cと、電動コンプレッサとエバポレータとを連結する冷媒配管42の平面部42aとが密着させることで円形断面形状としている。従って、接続線41は、冷媒配管42内を流れる冷媒ガスにより常時冷却されることとなり、接続線41の高温化や発熱を抑制することができ、耐久性及び信頼性を向上することができる。また、接続線41と冷媒配管42とが全体として円形断面形状をなしているため、エンジンルーム内への配索を容易に行うことができると共に、外部損傷を抑制することができる。
図5は、本発明の実施例4に係る空調装置に適用された接続線及び冷媒配管の断面図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例4の空調装置において、図5に示すように、接続線51は、銅線51aの外周面が絶縁体51bにより被覆された小径の円形断面形状をなしている。一方、冷媒配管52は、接続線51を内包して両者の間に冷媒ガス通路5aが形成された大径の中空円形断面形状をなしている。なお、接続線51の外周面と冷媒配管52の内周面との間に補強リブを設けて接続線を保持するようにしても良い。これにより、接続線51の外周面と冷媒配管52の内周面との間に補強リブを設けて複数の冷媒通路を形成したので、冷媒配管52の強度が上昇することで、接続線51がこの冷媒配管52によりその折れ曲がりによる損傷を防止することができる。
従って、接続線51は冷媒配管52に内包されているため、エンジンルーム21内で高温化にさらされることはなく、また、内部の発熱は冷媒配管52内を流れる冷媒ガスにより冷却されることとなり、高温化及び発熱が抑制される。
このように実施例4の空調装置にあっては、電動コンプレッサと制御装置とを接続する接続線51を、電動コンプレッサとエバポレータとを連結する冷媒配管52により内包している。従って、接続線51は、冷媒配管52により外部から隔離されると共に、内部を流れる冷媒ガスにより常時冷却されることとなり、接続線51の高温化や発熱を抑制することができ、耐久性及び信頼性を向上することができる。また、接続線51は外周面が冷媒配管52に保護されているため、接触面積が増大して冷却効率を向上することができると共に、外部損傷を抑制することができる。
図6は、本発明の実施例5に係る空調装置に適用された接続線及び冷媒配管の断面図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例5の空調装置において、図6に示すように、接続線61は、銅線61aが円形断面形状をなして構成されている。この接続線61の外周部には所定厚さの絶縁体62が装着されており、この絶縁体62内に4本の冷媒ガス通路62aが形成されることで、冷媒配管を構成している。
従って、接続線61は冷媒配管としての絶縁体62に内包されているため、エンジンルーム21内で高温化にさらされることはなく、また、内部の発熱は冷媒ガス通路62a内を流れる冷媒ガスにより冷却されることとなり、高温化及び発熱が抑制される。
このように実施例5の空調装置にあっては、電動コンプレッサと制御装置とを接続する接続線61の外周部を絶縁体62により被覆し、この絶縁体62内に4本の冷媒ガス通路62aが形成して冷媒配管を構成している。従って、接続線61は、絶縁体62により外部から隔離されると共に、内部を流れる冷媒ガスにより常時冷却されることとなり、接続線61の高温化や発熱を抑制することができ、耐久性及び信頼性を向上することができる。また、絶縁体62に冷媒ガス通路62aが形成して冷媒配管を構成するため、接続線61を確実に保持して振動による損傷を抑制することができると共に、絶縁体と冷媒配管を共用化して低コスト化を可能とすることができる。
なお、上述した実施例4,5では、冷媒配管内に接続線を内包しており、電動コンプレッサ側では、ハウジングの低圧室内に接続線をそのまま連通し、内部で入力端子に接続したり、また、途中で冷媒配管から分離してハウジングの外部に設けられた入力端子に接続してもよい。
また、上述した各実施例にて、電動コンプレッサ11と制御装置19との接続線20,31,41,51,61を、電動コンプレッサ11とエバポレータ14の冷媒配管18,32,33,42,52及び冷媒ガス通路62aに接触するように配設したが、膨張弁13を電動コンプレッサ11に近接して配設し、接続線20を膨張弁13とエバポレータ14の冷媒配管17に接触するように配設してもよい。
更に、上述した各実施例では、接続線20,31,41,51,61と冷媒配管18,32,33,42,52及び冷媒ガス通路62aとを別部材としたが、配管を中空の銅製として接続線として機能させると共に、内周面に絶縁体を設けてその内部を冷媒ガス通路としても良い。
そして、接続線20,31,41,51,61や冷媒配管18,32,33,42,52、絶縁体62(冷媒ガス通路62a)形状は円形、楕円形、半円などの形状に限定されるものではなく、配索する位置や用途に応じて適宜設定すればよいものである。
本発明に係る空調装置は、電動圧縮機の接続線と冷媒配管とが接触するように沿わせて配設することで、接続線を確実に冷却するようにしたものであり、車両用に拘らずいずれの種類の空調装置にも適用することができる。
本発明の実施例1に係る空調装置の概略構成図である。 図1のII−II断面図である。 本発明の実施例2に係る空調装置に適用された接続線及び冷媒配管の断面図である。 本発明の実施例3に係る空調装置に適用された接続線及び冷媒配管の断面図である。 本発明の実施例4に係る空調装置に適用された接続線及び冷媒配管の断面図である。 本発明の実施例5に係る空調装置に適用された接続線及び冷媒配管の断面図である。
11 電動コンプレッサ
12 コンデンサ(凝縮器)
13 膨張弁
14 コンデンサ(蒸発器)
15,16,17,18,32,33,42,52 冷媒配管
18a,32a,33a,42a,52a,62a 冷媒ガス通路
19,31,41,51,61 接続線
20 制御装置
21 エンジンルーム
22 エンジン

Claims (5)

  1. 吸い込んだ冷媒ガスを圧縮して流出す電動圧縮機と、該電動圧縮機から流出した冷媒ガスを凝縮・液化させて液冷媒として送出する凝縮器と、該凝縮器から送出された液冷媒を減圧する膨張弁と、該膨張弁で減圧された液冷媒と被冷却物との間で熱交換を行って被冷却物を冷却すると共に液冷媒を蒸発・気化させる蒸発器とが冷媒配管により閉回路として連結されると共に、前記電動圧縮機を駆動制御する制御装置が設けられた空調装置において、前記電動圧縮機と前記制御装置を接続する接続線と、冷媒を循環する冷媒配管とが接触するように沿わせて配設されていて、前記接続線は電線の外周が絶縁体により被覆された半円断面をなし、前記冷媒配管は該接続線の平面部に密着可能な半円断面をなすことを特徴とする空調装置。
  2. 吸い込んだ冷媒ガスを圧縮して流出す電動圧縮機と、該電動圧縮機から流出した冷媒ガスを凝縮・液化させて液冷媒として送出する凝縮器と、該凝縮器から送出された液冷媒を減圧する膨張弁と、該膨張弁で減圧された液冷媒と被冷却物との間で熱交換を行って被冷却物を冷却すると共に液冷媒を蒸発・気化させる蒸発器とが冷媒配管により閉回路として連結されると共に、前記電動圧縮機を駆動制御する制御装置が設けられた空調装置において、前記電動圧縮機と前記制御装置を接続する接続線と、冷媒を循環する冷媒配管とが接触するように沿わせて配設されていて、前記接続線は電線の外周が絶縁体により被覆された小円形断面をなし、前記冷媒配管は該接続線を内包する大円形断面をなすことを特徴とする空調装置。
  3. 吸い込んだ冷媒ガスを圧縮して流出す電動圧縮機と、該電動圧縮機から流出した冷媒ガスを凝縮・液化させて液冷媒として送出する凝縮器と、該凝縮器から送出された液冷媒を減圧する膨張弁と、該膨張弁で減圧された液冷媒と被冷却物との間で熱交換を行って被冷却物を冷却すると共に液冷媒を蒸発・気化させる蒸発器とが冷媒配管により閉回路として連結されると共に、前記電動圧縮機を駆動制御する制御装置が設けられた空調装置において、前記電動圧縮機と前記制御装置を接続する接続線と、冷媒を循環する冷媒配管とが接触するように沿わせて配設されていて、前記接続線は電線の外周が絶縁体により被覆された円形断面をなし、該絶縁体内に冷媒通路が形成されて前記冷媒配管を構成することを特徴とする空調装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の空調装置において、前記制御装置は前記蒸発器の近傍に配設され、前記接続線と、前記蒸発器と前記電動圧縮機とを連結する冷媒配管とが接触するように沿わせて配設されたことを特徴とする空調装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の空調装置において、前記空調装置は車両に搭載され、前記制御装置及び前記蒸発器は車室内に配設され、前記電動圧縮機はエンジンルームに配設されたことを特徴とする空調装置。
JP2004102327A 2004-03-31 2004-03-31 空調装置 Expired - Fee Related JP4452112B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004102327A JP4452112B2 (ja) 2004-03-31 2004-03-31 空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004102327A JP4452112B2 (ja) 2004-03-31 2004-03-31 空調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005283077A JP2005283077A (ja) 2005-10-13
JP4452112B2 true JP4452112B2 (ja) 2010-04-21

Family

ID=35181662

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004102327A Expired - Fee Related JP4452112B2 (ja) 2004-03-31 2004-03-31 空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4452112B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7259561B2 (ja) * 2019-06-05 2023-04-18 株式会社オートネットワーク技術研究所 電線付温度管理システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005283077A (ja) 2005-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8156754B2 (en) Carbon dioxide refrigerant-coolant heat exchanger
US20140096560A1 (en) Cooling system for vehicle
JP2010025515A (ja) 空気調和機
JP2012144245A (ja) 熱交換システム
CN110249189A (zh) 制冷剂配管和制冷循环装置
US20140166250A1 (en) Cooling module for vehicle
JP2007303746A (ja) 冷凍サイクルおよび冷凍サイクル用部品組立体
JP3432108B2 (ja) 電気自動車用空調装置
JP2006097911A (ja) 熱交換器
JP4452112B2 (ja) 空調装置
JP6769315B2 (ja) 小型冷凍サイクル装置
US20060042308A1 (en) Air conditioner for vehicle use
WO2020129496A1 (ja) 凝縮器、車両用空気調和装置
JP2010001767A (ja) 冷却装置
JP2014118140A (ja) 車両用クーリングモジュール
JP4912757B2 (ja) 車両用空調システム
JP2003276427A (ja) 空調装置の凝縮器まわりの配管付属品
JP2017172948A (ja) 熱交換ユニットおよび車両用空調装置
KR101893846B1 (ko) 복합 대공화기 냉방용 실외기 장치
JPWO2012153610A1 (ja) 車両用空調装置
JP2012245866A (ja) 複合熱交換器
JP2008273220A (ja) 車両用冷房装置
JP2007071511A (ja) アキュームレータ構造
JP2009143311A (ja) 車両用熱交換器
EP1878602A1 (en) Cooling module for a vehicle

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090901

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100112

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100129

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130205

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140205

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees