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JP4447097B2 - 構造物躯体カバーの隙間塞ぎ構造 - Google Patents

構造物躯体カバーの隙間塞ぎ構造 Download PDF

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JP4447097B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、構造物躯体に被せられるカバーとその構造物躯体との間にできる隙間を塞ぐための塞ぎ構造及びその塞ぎ構造に使用する塞ぎ材に係り、例えば、建物の手摺り壁や腰壁、パラペット、さらには建物基礎、塀等のカバーが被せられる構造物躯体に利用できるものである。
【0002】
【背景技術】
集合住宅等の建物に突堤形状で形成されるバルコニ用手摺り壁の上面には、構造物躯体になっているこの手摺り壁の上面カバーとしての笠木が被せられ、この笠木は、手摺り壁の側面と対面する側面部を有している。笠木は手摺り壁の上面に固定されたブラケットを介して手摺り壁に取り付けられ、このブラケットの長さは手摺り壁の厚さ寸法よりも大きく、したがってブラケットは手摺り壁のバルコニ内外方向の両方の側面から突出する長さとなっている。このため、このようなブラケットを使用して手摺り壁に笠木を取り付けると、笠木の側面部と手摺り壁の側面との間に隙間ができる。
【0003】
このような隙間が笠木の側面部と手摺り壁の側面との間に生じていても、通常の雨天時の雨水は笠木の上面部から側面部に沿って流れ、そのまま滴下するため、雨水が笠木の内側に入ってブラケットの上面に乗ったり手摺り壁の内部に侵入したりすることはない。このため、手摺り壁の通常時の防水性はこの笠木で充分である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、台風等の暴風を伴う雨天時には雨水が手摺り壁の側面に沿って吹き上がることがある。このような場合には、笠木の側面部と手摺り壁の側面との間の隙間が下向きに開口していても、この隙間から雨水が笠木の内側に侵入することが考えられる。このため、このような場合にも手摺り壁の防水性を確保できる構造が望まれ、このような高度の防水性は、手摺り壁が木質製である場合に特にその必要性が高まる。
【0005】
一方、笠木の内側へ雨水が侵入するのを防止するためには、上記隙間にシール剤を充填して完全に塞げばよい。しかし、これによると、笠木内側の通気性が損なわれてしまうことになり、手摺り壁等の耐久性に影響が生じ、好ましくない。
【0006】
本発明の目的は、笠木等のカバーと、このカバーが被せられる手摺り壁等の構造物躯体との間の隙間を通気性を確保して塞ぐことができ、この隙間に求められる防水性と通気性の両方を満足する構造物躯体カバーの隙間塞ぎ構造及びその塞ぎ材を提供するところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る構造物躯体カバーの隙間塞ぎ構造は、突堤形状になっている構造物躯体の先端面にカバーが被せられ、このカバーの側面部が前記構造物躯体の側面と隙間を開けて対面しているとともに、この隙間に塞ぎ材が、前記カバーの側面部と前記構造物躯体の側面とのうちの少なくとも一方との間に通気部を残して配置されていることを特徴とするものである。
【0008】
この構造物躯体カバーの隙間塞ぎ構造によると、カバーの側面部と構造物躯体の側面との間にできる隙間は塞ぎ材で塞がれるため、防水性を確保できる。また、この塞ぎ材は隙間を完全に塞ぐものではなく、カバーの側面部と構造物躯体の側面とのうちの少なくとも一方との間に通気部を残すものとなっているため、隙間の通気性も確保できる。
【0009】
この構造物躯体カバーの隙間塞ぎ構造において、塞ぎ材は通気性を有しないものでもよく、通気性を有するものでもよい。また、塞ぎ材はこれらの性質を有するそれぞれの部分からなるものでもよく、構造物躯体カバーの隙間塞ぎ構造においてこれらの性質を有する2種類の塞ぎ材を並設使用してもよい。
【0010】
また、本発明に係る構造物躯体カバーの隙間塞ぎ構造は、突堤形状になっている構造物躯体の先端面にカバーが被せられ、このカバーの側面部が前記構造物躯体の側面と隙間を開けて対面しているとともに、この隙間に通気性を有する塞ぎ材が配置されていることを特徴とするものである。
【0011】
この構造物躯体カバーの隙間塞ぎ構造によると、カバーの側面部と構造物躯体の側面との間にできる隙間に通気性を有する塞ぎ材が配置されるため、隙間の防水性は塞ぎ材の配置によって確保できるとともに、隙間の通気性は塞ぎ材自身の通気性によって確保できる。
【0012】
この構造物躯体カバーの隙間塞ぎ構造において、塞ぎ材は、カバーの側面部と構造物躯体の側面との両方に対して通気部を残さないで上記隙間に配置されてもよく、カバーの側面部と構造物躯体の側面とのうちの少なくとも一方との間に通気部を残して上記隙間に配置されてもよい。
【0013】
以上のそれぞれの構造物躯体カバーの隙間塞ぎ構造において、塞ぎ材が通気性を有するものとする場合には、その塞ぎ材は、例えば、発泡樹脂やスポンジ等による多孔質体によるでもよく、樹脂毛や動物毛等で形成された多毛質体、すなわちモヘヤ等によるものでもよい。
【0014】
また、それぞれの構造物躯体カバーの隙間塞ぎ構造において、塞ぎ材がカバーの側面部との間に通気部を残してカバーの側面部と構造物躯体の側面との間の隙間に配置され、かつ、カバーの側面部の端部に構造物躯体側に屈曲した屈曲部が形成されている場合には、塞ぎ材を、この屈曲部に対し、突堤形状の構造物躯体の突出方向に離間していてこの構造物躯体の厚さ方向には重複しているものとしてもよい。
【0015】
このようにすると、上記隙間の通気性が、塞ぎ材とカバーの側面部との間の通気部や、塞ぎ材と屈曲部との間の構造物躯体突出方向の間隔によって形成される通気路で確保されるととともに、この塞ぎ材と屈曲部は構造物躯体の厚さ方向に重複しているため、上記通気路を構造物躯体の厚さ方向に蛇行したものとさせることができる。
【0016】
これによると、雨水のカバー内側への侵入をこの蛇行した通気路によって一層有効に阻止することができ、カバーと塞ぎ材による構造物躯体の防水性を高めることができる。
【0017】
本発明に係る構造物躯体カバーの隙間塞ぎ材は、突堤形状になっている構造物躯体の先端面に被せられるカバーの側面部と前記構造物躯体の側面との間の隙間に、前記カバーの側面部と前記構造物躯体の側面とのうちの少なくとも一方との間に通気部を残して配置されることを特徴とするものである。
【0018】
この構造物躯体カバーの隙間塞ぎ材によると、カバーの側面部と構造物躯体の側面との間の隙間に配置されるため、この隙間の防水性を確保できるとともに、この塞ぎ材の配置は、カバーの側面部と構造物躯体の側面とのうちの少なくとも一方との間に通気部を残して行われるため、上記隙間の通気性を確保できる。
【0019】
この構造物躯体カバーの隙間塞ぎ材において、塞ぎ材自体は通気性を有していなくてもよく、有していてもよい。また、塞ぎ材はこれらの性質を有するそれぞれの部分からなるものでもよく、これらの性質を有する2種類の塞ぎ材を並設使用することにより構造物躯体とカバーとの間を防水性と通気性を確保して塞ぐようにしてもよい。
【0020】
また、本発明に係る構造物躯体カバーの隙間塞ぎ材は、突堤形状になっている構造物躯体の先端面に被せられるカバーの側面部と前記構造物躯体の側面との間の隙間に配置され、かつ通気性を有していることを特徴とするものである。
【0021】
この構造物躯体カバーの隙間塞ぎ材も、カバーの側面部と構造物躯体の側面との間の隙間に配置されるため、この隙間の防水性を確保できるとともに、この塞ぎ材はそれ自身で通気性を有しているため、この通気性により上記隙間の通気性を確保できることになる。
【0022】
この構造物躯体カバーの隙間塞ぎ材において、塞ぎ材は、カバーの側面部と構造物躯体の側面との両方に対して通気部を残さないで上記隙間に配置されるものでもよく、カバーの側面部と構造物躯体の側面とのうちの少なくとも一方との間に通気部を残して上記隙間に配置されるものでもよい。
【0023】
以上のそれぞれの構造物躯体カバーの隙間塞ぎ材において、塞ぎ材を通気性を有するものとする場合には、その塞ぎ材を、例えば、発泡樹脂やスポンジ等による多孔質体で形成されたものとしてよく、樹脂毛や動物毛等による多毛質体、すなわちモヘヤ等で形成されたものしてもよい。
【0024】
また、それぞれの構造物躯体カバーの隙間塞ぎ材において、塞ぎ材はカバーの側面部に取り付けてもよく、構造物躯体の側面に取り付けてもよく、カバーの側面部に取り付けたものと構造物躯体の側面に取り付けたものとの両方としてもよい。
【0025】
塞ぎ材をカバーの側面部に取り付けるものとした場合には、カバーが構造物躯体の先端面に被せられる以前のカバーの側面部に予め塞ぎ材を取り付けておくことが好ましい。
【0026】
このように塞ぎ材をカバーが構造物躯体の先端面に被せられる以前のカバーの側面部に予め取り付けておくと、構造物躯体の先端面にカバーを取り付ける作業を行うことによりカバーの側面部と構造物躯体の側面との間の隙間に塞ぎ材を自ずと配置できるようになり、この配置作業の容易化を達成できる。
【0027】
以上の本発明に係る構造物躯体カバーの隙間塞ぎ構造及びその塞ぎ材において、構造物躯体は、例えば、建物の手摺り壁でもよく、腰壁でもよく、パラペットでもよく、建物基礎でもよく、塀でもよく、突堤形状であって、その先端面に笠木等のカバーが被せられるものであれば、任意なものでよい。
【0028】
また、構造物躯体が建物の手摺り壁や腰壁である場合に、その手摺り壁や腰壁はバルコニを形成するものでもよく、外階段を形成するものでもよく、さらには、建物以外の構築物、例えば、横断歩道橋を形成するものでもよい。
【0029】
さらに、先端面にカバーが被せられる突堤形状の構造物躯体は、上方に突出するものでもよく、水平方向に突出するものでもよく、これらの方向に対して傾斜した方向に突出するものでもよい。そして、構造物躯体の先端面は、水平面でもよく、鉛直面でもよく、これらの面に対して傾斜した面でもよい。さらに、構造物躯体の先端面は、鋭角又は鈍角の屈曲面でもよく、湾曲面でもよい。
【0030】
また、カバーの側面部及びこの側面部が対面する構造物躯体の側面は、構造物躯体の長手方向に延びる面でもよく、長手方向と直角等の角度をなす面でもよい。さらに、これらのカバーの側面部と構造物躯体の側面は鉛直面でもよく、鉛直方向に対して傾斜した面でもよい。
【0031】
また、構造物躯体は木質製でもよく、コンクリート製でもよく、金属製でもよく、これらのうちの少なくとも2つが複合されて形成されたものでもよく、任意な材質のものでよい。
【0032】
本発明に係る構造物躯体カバーの隙間塞ぎ構造及びその塞ぎ材を適用する場合におけるカバーの側面部と構造物躯体の側面とに間に隙間ができる理由は、任意でよい。
【0033】
構造物躯体が手摺り壁であって、カバーが笠木である場合には、笠木の側面部と手摺り壁の側面との間に隙間ができる理由は、手摺り壁の上面に手摺り壁の両方の側面から突出する長さのブラケットが固定され、このブラケットを介して笠木が手摺り壁の上面に取り付けられるからであり、上記隙間は、手摺り壁の側面からのブラケットの突出した長さのためにできることになる。
【0034】
このようなブラケット等の中間部材を介して笠木等のカバーを手摺り壁等の構造物躯体に取り付ける場合には、塞ぎ材はこの中間部材の配置箇所を除いて部分的又は断続的に配置してもよく、中間部材の配置箇所を含めて連続的に配置してもよい。
【0035】
本発明に係る構造物躯体カバーの隙間塞ぎ構造及びその塞ぎ材は、このようなブラケット等の中間部材を使用しないでカバーを構造物躯体に取り付ける場合にも、もちろん適用できる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。これから説明するそれぞれの実施形態は、構造物躯体が建物のバルコニ用手摺り壁であって、カバーが、この手摺り壁の先端面である上面に被せられる笠木の場合である。
【0037】
初めに、この手摺り壁の構造を図1及び図2で説明する。図1はこの手摺り壁1及び笠木10の内部構造を示す縦断面図であり、図2は、笠木10等を一部破断して示した手摺り壁1の平面図である。突堤形状の手摺り壁1は、木質製であり、したがって、手摺り壁1は、図2では省略され、手摺り壁1の長手方向両端に配置されている両端柱と、これらの両端柱の間に立設された中柱2と、両端柱と中柱の上端間に架設された上端部材3とで骨組みが形成され、両端柱と中柱2のそれぞれのバルコニ内外方向の両側面には縦胴縁4が固定されている。手摺り壁1の室外側の側面に配置された縦胴縁4及び室内側の側面に配置された縦胴縁4には、それぞれの表面材5が取り付けられ、これらの表面材5は、例えば、サイディングであり、あるいは、タイル付き面材である。なお、手摺り壁1の表面はこれに限らず、例えば、モリタル塗りによる湿式仕上げとしてもよい。
【0038】
上方へ突出する突堤形状になっている手摺り壁1の先端面である上面には、笠木10を手摺り壁1に取り付けるためのブラケット6が配置され、このブラケット6は、図2で示されているように、手摺り壁1の長手方向に所定間隔で複数配置されるとともに、図1で示すとおり、上端部材3にビス、釘等による止着具7で固定される。この固定はブラケット6の本体部6Aで行われ、この本体部6Aの手摺り壁1の厚さ方向長さは手摺り壁1の厚さ寸法よりも大きく、手摺り壁1の両方の側面1A,1Bから突出している本体部6Aのそれぞれの端部には、上方延出部6Bと下方延出部6Cが形成されている。
【0039】
手摺り壁1の全長に亘る笠木10は、手摺り壁1の上面全部を覆うとともに、バルコニ外側が高くなった水勾配を有する本体部10Aと、この本体部10Aのバルコニ外側端部、バルコニ内側端部から下方へ延び、手摺り壁1の側面1A、1Bと対面する側面部10B、10Cと、これらの側面部10B、10Cの端部から手摺り壁1側に屈曲した屈曲部10D,10Eとからなる。両方の側面部10B、10Cを少し開きながら笠木10を上方から手摺り壁1に被せ、本体部10Aをブラケット6の上方延出部6Bに載せるとともに、側面部10B、10Cをもとの状態に閉じて屈曲部10D,10Eをブラケット6の下方延出部6Cの下端に係止することにより、笠木10はブラケット6を介して手摺り壁1に取り付けられる。
【0040】
なお、笠木10に図1の想像線で示す手摺り15が立設される場合には、この手摺り15の支柱及びこの支柱の内部に挿入される中子は、笠木10やブラケット6にビス等の止着具で固定される。
【0041】
笠木10の側面部10B,10Cは手摺り壁1の側面1A,1Bと間隔を開けて対面し、側面部10B、10Cからの屈曲部10D,10Eの屈曲量を含めても、これらの側面部10B,10Cと側面1A,1Bとの間には、手摺り壁1の両方の側面1A,1Bから突出したブラケット6の本体部6Aの長さ分に対応する隙間Sが生じている。
【0042】
図1には、これらの隙間Sに配置された第1実施形態に係る塞ぎ材20が示され、この塞ぎ材20は、図2に示されているように、手摺り壁1の長手方向に連続するものになっている。図3には、手摺り壁1の室外側の隙間Sに配置された塞ぎ材20が拡大されて示されている。
【0043】
図2では、手摺り壁1の室外側の隙間Sと室内側の隙間Sの両方に塞ぎ材20が配置されている。塞ぎ材20は、このように両方の隙間Sに配置してもよく、室外側の隙間Sだけに配置してよい。これは、図4以降の図面で説明する他の実施形態に係る塞ぎ材についても同じである。
【0044】
次ぎに、第1実施形態の塞ぎ材20を図3により説明する。この塞ぎ材20は、鉛直方向に延びる板状の取付部21と、取付部21の下部に笠木10の側面部10B側に突設された箱部22と、箱部22の内部に設けられた弁部23とからなる。箱部22の下辺部22Aには孔22Bが形成されているとともに、上辺部22Cには開口部22Dが形成されている。この開口部22Dは手摺り壁1の長手方向に連続し、孔22Bはこの長手方向に間隔を開けて多数形成されている。
【0045】
弁部23は、例えば、ゴム又は軟質合成樹脂等による可撓性の弾性材料で形成されており、また、手摺り壁1の長手方向に連続した長さを有している。弁部23の上端は箱部22の内面に結合されており、弁部23は、通常時には笠木10の側面部10B側へ下向き傾斜している。そして、弁部23が上端を中心に上向きに回動したときには、弁部23の厚肉部分が、想像線で示されているとおり、塞ぎ材20の箱部22の開口部22Dを閉じるようになっている。
【0046】
また、塞ぎ材20の箱部22の下辺部22Aには、笠木10の側面部10B側へ突出した延長部25が形成されている。
【0047】
このような形状、構造となっている塞ぎ材20は、笠木10が手摺り壁1の上面に被せられる前に、取付部21が手摺り壁1の側面1Aにシール部材26を介してビス等の止着具27で固定されることにより、手摺り壁1に取り付けられる。この後、笠木10を前述のようにブラケット6で手摺り壁1に取り付けたときには、延長部25の位置は、笠木10の屈曲部10Dに対し、上方へ突出した突堤形状となっている手摺り壁1の突出方向へ離間した位置、すなわち上方へ離間した位置であって、手摺り壁1の厚さ方向には重複した位置となっている。また、このときには、延長部25を含めた塞ぎ材20は、笠木10の側面部10Bとの間に通気部28を残した位置(ブラケット6が配置されている箇所では、ブラケット6の下方延出部6Cとの間にも通気部を残した位置)に配置されている。
【0048】
以上の第1実施形態の塞ぎ材20によると、台風等の暴風を伴う雨天時に手摺り壁1の側面1Aに沿って強風が吹き上がると、塞ぎ材20の孔22Bから箱部22内に侵入した強風により弁部23が上端を中心に上向きに回動し、この結果、弁部23の厚肉部分で箱部22の開口部22Dが閉じられる。このため、強風と共に雨水が箱部22の内部に入っても、雨水が、それ以上に笠木10の内側に侵入してブラケット6の上面に乗ったり手摺り壁1の表面材5の裏側隙間に侵入したりすることを防止できる。
【0049】
また、塞ぎ材20と笠木10の側面部10Bとの間には通気部28が設けられているが、この通気部28の下部には、手摺り壁1の厚さ方向に重複した塞ぎ材20の延長部25と笠木10の屈曲部10Dとが設けられているため、屈曲部10Dの高さ位置における隙間Sから通気部28に至る通気路29は、これらの重複した塞ぎ材20の延長部25と笠木10の屈曲部10Dとにより、手摺り壁1の厚さ方向に蛇行したものとなっている。このため、暴風と共に雨水がこの通気路29、通気部28を通って笠木10の内側に侵入することはできず、雨水は屈曲部10Dや延長部25で遮られて下方へ落下することになり、笠木10の内側へ侵入することはない。
【0050】
したがって、手摺り壁1の側面1Aと笠木10の側面部10Bとの間に隙間Sがあっても、この隙間Sの防水性を確保することができる。
【0051】
一方、晴天時には、笠木10の内側は塞ぎ材20の開口部22Dと孔22B、及び通気部28と上記通気路29を介して笠木10の外部と連通しているため、通気性が確保されている。したがって、晴天時には、手摺り壁1の内部から蒸発する水分等を笠木10の外部に排出することができ、手摺り壁1等の耐久性を向上させることができる。
【0052】
次ぎに、本発明の他の実施形態に係る各種塞ぎ材を説明する。これらの塞ぎ材は、前記実施形態の塞ぎ材と同じく、手摺り壁1の長手方向に連続する長さを有する。
【0053】
図4で示した第2実施形態に係る塞ぎ材30は、塞ぎ材本体31と、塞ぎ材本体31の下端から垂設された垂下部材32とからなる。塞ぎ材本体31は、手摺り壁1の側面1Aにシール部材36を介して止着具37で固定された板状の取付部31Aと、この取付部31Aの下端から笠木10の側面部10B側へ水平に延びる水平延出部31Bとからなるアングル材で形成され、水平延出部31Bの先端に垂下部材32が垂設されており、この垂下部材32はゴム又は軟質合成樹脂等による可撓性弾性材料からなる。そして、垂下部材32の下端と笠木10の屈曲部10Dとの間には間隔があいている。
【0054】
また、塞ぎ材本体31の水平延出部31Bの先端と垂下部材32の位置は、笠木10の側面部10Bとの間に通気部38を残した位置となっている。
【0055】
この実施形態では、暴風を伴う雨天時に手摺り壁1の側面1Aに沿って強風が吹き上がると、この強風により垂下部材32が塞ぎ材本体31との接続部である上端を中心に笠木10の側面部10B側へ回動する。これにより、垂下部材32の先端は、ブラケット6が配置されていない箇所では、笠木10の側面部10Bの内面に接触し、ブラケット6が配置されている箇所では、ブラケット6の下方延出部6Cの内面に接触する。この結果、強風と共に雨水が笠木10の内側に侵入しようとしても、この侵入は、このように回動する垂下部材32、及び笠木10の側面部10Bと手摺り壁1の側面1Aとの間の隙間Sに配置されている塞ぎ材本体31の水平延出部31Bにより、阻止されることになり、隙間Sの防水性が確保される。
【0056】
一方、晴天時には、笠木10の内外は上記通気部38を介して連通しているため、第1実施形態と同じく、通気性は確保される。
【0057】
図5には、第3実施形態に係る塞ぎ材40が示されている。この塞ぎ材40は、手摺り壁1の側面1Aにシール部材46を介して止着具47で固定された板状の取付部40Aと、この取付部40Aの下端から笠木10の側面部10B側へ水平に延びる水平延出部40Bとからなるアングル材で形成され、水平延出部40Bの先端の位置は、笠木10の側面部10Bとの間に通気部48を残した位置(ブラケット6が配置されている箇所では、ブラケット6の下方延出部6Cとの間にも通気部を残した位置)となっている。
【0058】
また、水平延出部40Bは、笠木10の屈曲部10Dに対し、手摺り壁1の突出方向である上方に僅かに離間していて手摺り壁1の厚さ方向には重複している。このため、屈曲部10D高さ位置における隙間Sから通気部48に至る通気路49は、手摺り壁1の厚さ方向に蛇行したものとなっている。
【0059】
暴風を伴う雨天時において、手摺り壁1の側面1Aに沿って雨水が強風と共に吹き上がった場合には、この雨水は、笠木10の側面部10Bと手摺り壁1の側面1Aとの間の隙間Sに配置されている塞ぎ材40の水平延出部40Bで遮断され、また、通気部48に至る上記通気路49は手摺り壁1の厚さ方向に蛇行しているため、この通気路49と通気部48を通って雨水が笠木10の内側に侵入することも阻止され、防水性が確保される。
【0060】
そして、晴天時には、笠木10の内外は通気部48と通気路49を介して連通していることから、通気性は確保される。
【0061】
図6は、第4実施形態に係る塞ぎ材50を示す。この塞ぎ材50は発泡樹脂やスポンジ等による弾性力を有する多孔質体で形成され、したがって、塞ぎ材50はそれ自身で通気性を有する。塞ぎ材50は、笠木10が手摺り壁1の上面に被せられる前に笠木10の側面部10Bの内面に接着剤等で取り付けられる。また、塞ぎ材50における手摺り壁1の厚さ方向の自然寸法は、笠木10の側面部10Bの内面から手摺り壁1の側面1Aまでの寸法よりも大き目に設定されている。このため、笠木10を手摺り壁1に上方から被せてブラケット6で手摺り壁1に取り付けると、ブラケット6が配置されていない箇所では、塞ぎ材50の手摺り壁1側の端部が手摺り壁1の側面1Aの弾性接触して塞ぎ材50は少し圧縮変形し、ブラケット6が配置されている箇所では、塞ぎ材50はブラケット6の下方延出部6Cの外面に押圧されることにより大きく圧縮変形する。
【0062】
暴風を伴う雨天時に雨水が手摺り壁1の側面1Aに沿って吹き上がると、ブラケット6が配置されていない箇所では、笠木10の側面部10Bと手摺り壁1の側面1Aとの間の隙間Sは塞ぎ材50で塞がれているため、雨水がブラケット6よりも高位置に達することはなく、ブラケット6が配置されている箇所では、雨水はブラケット6の下方延出部6Cの内側に入るが、その上は手摺り壁1の側面1Aから突出したブラケット6の本体6Aで遮断された状態となっているため、この箇所でも雨水がブラケット6よりも高位置に達することはない。したがって、笠木10の側面部10Bと手摺り壁1の側面1Aとの間の隙間Sのうち、ブラケット6の本体6Aよりも高位置についての防水性は確保される。
【0063】
一方、晴天時には、塞ぎ材50自身が通気性を有する多孔質体で形成されているため、塞ぎ材50よりも上側空間での笠木10の内側と笠木10の外側との間の通気性は確保される。
【0064】
また、この実施形態によると、塞ぎ材50は笠木10が手摺り壁1に取り付けられる以前に予め笠木10の側面部10Bの内面に固定されるため、笠木10を手摺り壁1にブラケット6を介して取り付ける作業を行うことにより、塞ぎ材50は自ずと所定位置に配置されることになり、塞ぎ材50のこの配置作業を容易に行える。
【0065】
図7及び図8には、第5実施形態に係る塞ぎ材60が示されている。この塞ぎ材60は、手摺り壁1の側面1Aにシール部材66を介して止着具67で固定される板状の取付部61と、取付部61の下端から笠木10の側面部10B側へ突出する突出部62とからなり、突出部62はゴム又は軟質合成樹脂等による弾性材料で形成されている。
【0066】
図7は、笠木10の側面部10Bと手摺り壁1の側面1Aとの間隔が大きい寸法L1となっている場合を示す。この場合には、突出部62の先端は笠木10の側面部10Bまで届かず、ブラケット6の下方延出部6Cに届く程度である。
【0067】
図7において、笠木10の側面部10Bと手摺り壁1の側面1Aとの間隔方向における隙間Sの大部分は、塞ぎ材60の突出部62で塞がれ、かつ、笠木10の屈曲部10Dから上方に離間しているこの突出部62は、屈曲部10Dと手摺り壁1の厚さ方向には重複しているため、雨水が手摺り壁1の側面1Aに沿って吹き上がっても、屈曲部10Dよりも手摺り壁1側の位置で側面1Aに沿って吹き上がることになるこの雨水は、突出部62よりも高位置に上がることを阻止される。このため、突出部62よりも高位置についての隙間Sの防水性は確保される。
【0068】
一方、晴天時には、塞ぎ材60の突出部62の先端が届いていない笠木10の側面部10Bの内側には通気部68が残されているため、この通気部68により笠木10の内外の通気性は確保される。
【0069】
図8は、笠木10の側面部10Bと手摺り壁1の側面1Aとの間隔が小さい寸法L2となっている場合である。この場合には、突出部62の先端は笠木10の側面部10まで届き、ブラケット6が配置された箇所では、突出部62はブラケット6の下方延出部6Cに当たって下方へ撓み変形している。
【0070】
図8の場合には、雨天時に雨水が手摺り壁1の側面1Aに沿って吹きあがっても、この雨水は塞ぎ材60の突出部62で遮断され、それ以上に上がるのを阻止される。このため、突出部62よりも高位置についての隙間Sの防水性は確保される。
【0071】
晴天時には、塞ぎ材60の弾性材料で形成された突出部62はブラケット6の下方延出部6Cに弾性接触しているだけであって、この下方延出部6Cの幅方向(図8の表裏方向)両側には、突出部62と下方延出部6Cと笠木10の側面部10Bとの間で通気部68'ができているため、この通気部68'により笠木10の内外の通気性が確保される。
【0072】
そして、この第5実施形態の塞ぎ材60によると、突出部62は弾性材料で形成されているため、笠木10の側面部10Bと手摺り壁1の側面1Aとの間隔が異なる各種タイプの手摺り壁に共通して使用できるという効果を得られる。
【0073】
図9は、第6実施形態に係る塞ぎ材70,80を示す。これらの塞ぎ材70,80のうち、塞ぎ材70はゴム又は軟質合成樹脂等による弾性材料で形成され、塞ぎ材80は、塞ぎ材70と同じ材料又は硬質合成樹脂等の硬質材料で形成されている。また、塞ぎ材70は、手摺り壁1の上面に被せられる以前の笠木10の側面部10Bの内面に予め取り付けられ、塞ぎ材80は、手摺り壁1の側面1Aに取り付けられている。
【0074】
笠木10をブラケット6を介して手摺り壁1の上面に取り付けたときには、塞ぎ材70は、ブラケット6が配置されていない箇所では、手摺り壁1の側面1Aと通気部78を残して対面し、ブラケット6が配置されている箇所では、ブラケット6の下方延出部6Cで大きく圧縮変形される。また、塞ぎ材70よりも低い位置にある塞ぎ材80は、ブラケット6が配置されていない箇所では、笠木10の側面部10Bと通気部88を残して対面し、ブラケット6が配置されている箇所では、ブラケット6の下方延出部6Cと接触し又は下方延出部6Cから僅かに離間している。また、手摺り壁1の突出方向である手摺り壁1の高さ方向に離間しているこれらの塞ぎ材70と80は、ブラケット6が配置されていない箇所では、手摺り壁1の厚さ方向に重複している。
【0075】
このため、手摺り壁1の側面1Aに沿って雨水が吹き上がった場合、ブラケット6が配置されていない箇所では、雨水は塞ぎ材70と80によりこれらの塞ぎ材70,80の配置高さ以上に上がるのを阻止され、ブラケット6が配置されている箇所では、塞ぎ材80で阻止されるとともに、たとえこの塞ぎ材80の配置高さ以上に上がっても、手摺り壁1の側面1Aから突出しているブラケット6の本体6Aにより、ブラケット6よりも高位置まで上がるのを阻止される。このため、防水性を確保することができる。
【0076】
一方、晴天時には、上記通気部78と88により笠木10の内外の通気性は確保される。
【0077】
図10〜図12は、第7実施形態に係る塞ぎ材90を示す。この塞ぎ材90はスポンジ等の弾性を有する多孔質体で形成されているとともに、図10で示すとおり、笠木10が手摺り壁1の上面に取り付けられる以前に、笠木10の本体部10Aと側面部10Bとで形成される屈曲部の内面に両面テープ又は接着剤等で固定されている。図11及び図12は笠木10をブラケット6を介して手摺り壁1の上面に取り付けたときを示し、図11は、ブラケット6が配置された箇所での手摺り壁1と笠木10の縦断面図で、図12は、ブラケット6が配置されていない箇所での手摺り壁1と笠木10の縦断面図である。
【0078】
この実施形態では、笠木10をブラケット6を介して手摺り壁1の上面に取り付ける作業は、塞ぎ材90をブラケット6の上方延出部6Bで圧縮変形させながら行われる。この取付作業後、塞ぎ材90の手摺り壁1側の下角部近辺は、図12で示すブラケット6が配置されていない箇所については、手摺り壁1の側面1Aと上面に弾性接触し、図11で示すブラケット6が配置されている箇所については、ブラケット6の上方延出部6Bから外れた手摺り壁1の上面に弾性接触する。
【0079】
暴風を伴う雨天時に雨水が手摺り壁1の側面1Aに沿って吹き上がると、ブラケット6が配置されていない箇所では、前記隙間Sのうちの手摺り壁1の上面近くの上部が塞ぎ材90で塞がれているため、手摺り壁1の上面まで雨水が侵入することはなく、また、ブラケット6が配置されている箇所では、手摺り壁1の側面1Aからブラケット6の本体6Aが突出しているため、この本体6Aで雨水が手摺り壁1の上面まで達することが阻止され、防水性が確保される。
【0080】
一方、晴天時には、塞ぎ材90は多孔質体からなり、それ自身で通気性を有するため、塞ぎ材90が笠木10の内部に設けられていても、笠木10の内外の通気性は確保される。
【0081】
以上説明した実施形態は、図13で示す笠木10のバルコニ内外方向における側面部10B、10Cについてであったが、前記各実施形態は、手摺り壁1に掘り込み部1Cがある場合などのように、笠木10に手摺り壁1の長手方向と角度をなす側面部10Fがある場合には、この側面部10Fにも適用できる。
【0082】
【発明の効果】
本発明によると、笠木等のカバーと、このカバーが被せられる手摺り壁等の構造物躯体との間の隙間を通気性を確保して塞ぐことができ、この隙間に求められる防水性と通気性の両方を満足できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る塞ぎ材が適用された構造物躯体である手摺り壁及びカバーである笠木を示す縦断面図である。
【図2】笠木等を一部破断して示した図1の手摺り壁の平面図である。
【図3】第1実施形態の塞ぎ材の配置部分を示す図1の一部拡大図である。
【図4】第2実施形態の塞ぎ材を示す図3と同様の図である。
【図5】第3実施形態の塞ぎ材を示す図3と同様の図である。
【図6】第4実施形態の塞ぎ材を示す図3と同様の図である。
【図7】第5実施形態の塞ぎ材を示す図3と同様の図である。
【図8】第5実施形態の塞ぎ材について、手摺り壁の側面と笠木の側面部との間隔が図7とは異なる場合を示す図3と同様の図である。
【図9】第6実施形態の塞ぎ材を示す図3と同様の図である。
【図10】第7実施形態の塞ぎ材を示す図で、構造物躯体である手摺り壁の上面に取り付けられる前のカバーである笠木の要部を示す縦断面図である。
【図11】第7実施形態の塞ぎ材を示す図3と同様の図である。
【図12】第7実施形態の塞ぎ材について、図11とは手摺り壁の長手方向に異なる箇所で示した縦断面図である。
【図13】手摺り壁に形成される掘り込み部の部分を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 構造物躯体である手摺り壁
1A,1B, 側面
6 ブラケット
10 カバーである笠木
10B,10C,10F 側面部
10D,10E 屈曲部
20,30,40、50,60,70,80,90 塞ぎ材
28,38,48,68,68',78,88 通気部
29,49 通気路
S 隙間

Claims (5)

  1. 突堤形状になっている構造物躯体の先端面にカバーが被せられ、このカバーは、前記構造物躯体の上面全部を覆う本体部と、この本体部の端部から下方へ延び、前記構造物躯体の側面と隙間を開けて対面する側面部と、この側面部の端部から前記構造物躯体側に屈曲した屈曲部とからなり、
    前記隙間に塞ぎ材が配置され、この塞ぎ材は、塞ぎ材本体と、この塞ぎ材本体の下端から垂設された垂下部材とからなり、前記塞ぎ材本体は、前記構造物躯体の前記側面に固定された取付部と、この取付部の下端から前記カバーの前記側面部側へ延びる延出部とからなり、この延出部の先端に可撓性弾性材料からなる前記垂下部材が垂設されており、
    前記垂下部材の下端と前記カバーの前記屈曲部との間には間隔があいているとともに、前記延出部の先端と前記垂下部材の位置は、前記カバーの前記側面部との間に通気部を残した位置となっており、
    前記垂下部材は、前記構造物躯体の前記側面に沿って吹き上がる強風で上端を中心に前記カバーの前記側面部側へ回動してこの側面部の内面に接触することを特徴とする構造物躯体カバーの隙間塞ぎ構造。
  2. 突堤形状になっている構造物躯体の先端面にカバーが被せられ、このカバーは、前記構造物躯体の上面全部を覆う本体部と、この本体部の端部から下方へ延び、前記構造物躯体の側面と隙間を開けて対面する側面部と、この側面部の端部から前記構造物躯体側に屈曲した屈曲部とからなり、
    前記隙間に塞ぎ材が配置され、この塞ぎ材は、前記構造物躯体の前記側面に固定された取付部と、この取付部の下端から前記カバーの前記側面部側へ延びる延出部とからなり、この延出部の先端の位置は、前記カバーの前記側面部との間に通気部を残した位置となっているとともに、前記延出部は、前記カバーの前記屈曲部に対し、上方に僅かに離間していてこの構造物躯体の厚さ方向には重複しており、
    前記屈曲部の高さ位置における前記隙間から前記通気部に至る通気路が前記構造物躯体の厚さ方向に蛇行していることを特徴とする構造物躯体カバーの隙間塞ぎ構造。
  3. 請求項1又は2に記載の構造物躯体カバーの隙間塞ぎ構造において、前記取付部は、前記構造物躯体の前記側面にシール部材を介して固定されていることを特徴とする構造物躯体カバーの隙間塞ぎ構造。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の構造物躯体カバーの隙間塞ぎ構造において、前記構造物躯体の前記先端面には、前記カバーを前記構造物躯体に取り付けるためのブラケットが配置され、このブラケットは、前記構造物躯体の前記先端面に固定され、前記構造物躯体の厚さ方向長さがこの構造物躯体の厚さ寸法よりも大きくなっている本体部と、この本体部における前記構造物躯体の前記側面から突出している端部に形成された上方延出部及び下方延出部とを有し、前記カバーの前記本体部が前記ブラケットの前記上方延出部に載せられ、前記カバーの前記屈曲部が前記ブラケットの前記下方延出部の下端に係止されていることを特徴とする構造物躯体カバーの隙間塞ぎ構造。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の構造物躯体カバーの隙間塞ぎ構造において、前記構造物躯体は木質製であることを特徴とする構造物躯体カバーの隙間塞ぎ構造。
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