JP4446680B2 - 水力発電装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、蛇口から射出される水道水などの流れを利用して水力発電を行う水力発電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
蛇口の下方位置に手を差し出したとき、それをセンサが感知すると、蛇口から水を自動的に流すように構成した自動水栓装置が普及しつつある。また、近年、水道水の流路の途中位置に小型の水力発電装置を設けるとともに、この水力発電装置によって得た電力を蓄え、この電力を自動水栓装置のセンサ回路に供給する装置も案出されている。
【0003】
この種の水力発電装置としては、従来、流体入口から流体出口を結ぶ流路の途中位置に水車室を形成しておき、ここに配置した発電用水車の羽根に向けて流体を高速で射出して発電を行うものが案出されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
ここで、水車室の下方位置に流体出口と連通する排出空間を構成しておくと、水車室を直接、流体出口に連通させた構造と比較して、発電用水車を回転させた後の流体がスムーズに下方に流れてくれるので、発電効率が向上する。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−81361号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、水車室の下方位置に流体出口と連通する排出空間を構成しておくと、発電効率が向上する一方、異音が発生しやすいという問題点がある。本願発明者は、このような異音の発生原因について追究した結果、排出空間内において、一部の流体が高速で循環しているため、そこに紛れ込んだ気泡が排出空間から流体出口に向けて排出されず、圧縮、膨張により変形を繰り返しながら回転することによって異音を発生させるという知見を得た。
【0007】
本願発明は、このような知見に基づいて成されたものであり、本発明の課題は、発電効率を高める排出空間を水車室と流体出口との間に構成した場合でも、気泡に起因する異音の発生を防止することのできる水力発電装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、流体入口から流体出口までの間に水車室を備えた流路と、前記水車室に配置された発電用水車と、該発電用水車に連動して回転するロータマグネットとを有する水力発電装置において、前記水車室の下方位置には、前記発電用水車を回転させた後の流体が排出されてくる排出空間が前記流体出口に連通して構成され、前記排出空間の内壁には、当該排出空間内に滞留しようとする気泡の前記流体出口への流出を促進する滞留防止用突起が形成されていることを特徴とする。
【0009】
本発明では、水車室の下方位置に流体出口と連通する排出空間が構成されているため、発電用水車を回転させた後の流体がスムーズに下方に流れてくれるので、発電効率が高い。また、排出空間を構成すると、この排出空間内で流体が高速で循環し、そこに紛れ込んだ気泡が排出空間から流体出口に向けて排出されにくいが、本発明では、排出空間の内壁に滞留防止用突起が形成されているため、排出空間内での流体の循環が阻害され、流体が気泡とともに流体出口へ流出するのが促進される。このため、滞留防止用突起によって排出空間から流体出口への流体の排出が促進される結果、流体の還流、循環による発電用水車への余計な抵抗が解消されるので、発電効率がさらに向上するという利点もある。
【0010】
また、本発明は、前記水車室および前記排出空間が円筒状の空間である水力発電装置に適用することを特徴する。すなわち、前記水車室および前記排出空間が円筒状の空間である場合には、排出空間で流体が気泡とともに高速で循環しやすく、そこに紛れ込んだ気泡が排出空間から流体出口に向けて排出されにくいが、このような構造の排出空間において滞留防止用突起によって、流体が気泡とともに流体出口へ流出するのを促進すれば、一部の流体が高速で循環しているため、そこに紛れ込んだ気泡が排出空間から流体出口に向けて排出されず、圧縮、膨張により変形を繰り返しながら回転することによる異音の発生を防止でき、かつ、発電効率のさらなる向上を図ることができる。
【0011】
さらに、本発明は、前記滞留防止用突起は、前記排出空間の内壁のうち、前記発電用水車の軸方向に位置する前記排出空間の底壁に形成されていることを特徴とする。排出空間内では、流体が底壁に沿って高速で循環するので、この底壁に滞留防止用突起を形成すれば、流体が気泡とともに流体出口へ流出するのを効果的に促進することができる。
【0012】
また、本発明は、前記排出空間の底壁に、前記発電用水車の回転中心軸の下端部を保持するボスが形成されている水力発電装置に適用することを特徴とする。すなわち、排出空間の底壁にボスが形成されていると、このボス周りに流体が気泡とともに循環しやすいが、このような構造の排出空間において滞留防止用突起によって、流体が気泡とともに流体出口へ流出するのを促進すれば、気泡が排出空間の内壁に衝突を繰り返すことによる異音の発生を防止でき、かつ、発電効率のさらなる向上を図ることができる。
【0013】
さらに、本発明は、前記滞留防止用突起は、前記ボスから半径方向に延びたリブであることを特徴とする。このように構成すると、ボス周りに流体が気泡とともに循環しようとするのを効果的に妨げて、流体が気泡とともに流体出口へ流出するのを効果的に促進することができる。
【0014】
また、本発明は、前記流体出口は、前記排出空間の外周側に位置しており、前記滞留防止用突起は、前記ボスから前記流体出口に向かって延びていることを特徴とする。このように構成すると、流体が気泡とともに流体出口へ流出するのを効果的に促進することができる。
【0015】
本発明において、前記流体は、蛇口から射出される水である。このような水力発電装置は、例えば、自動水栓装置のセンサなどに対して電力を供給するために用いられる。ここで、水道の場合には、気泡が特に入りやすいという性質があるので、このような用途の水力発電装置に本発明を適用すると、その効果が大である。
【0016】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0017】
(全体構成)
図1は、本発明を適用した小型の水力発電装置の平面図である。図2は、図1の矢印II方向からみた側面図である。図3は、図1に示す水力発電装置の縦断面図である。
【0018】
図1、図2および図3に示すように、本形態の水力発電装置100は、流体入口12、流体出口13、および流路110を備えた本体ケース1と、本体ケース1に形成された水車室50と、水車室50の中心位置で直立する支軸7と、この支軸7に対して回転可能に支持された回転体4と、この回転体4に被さるように本体ケース1に取り付けられたステンレス製のカップ状ケース5と、このカップ状ケース5の円筒部55の外周側に配置されたステータ部6と、このステータ部6に被さるように本体ケース1に取り付けられた樹脂ケース9とから構成されている。後述するように、回転体4には、その中央に支軸7が嵌る軸孔41(軸受)が形成されているとともに、その下端側に発電用水車3が構成され、上半部の外周面にはロータマグネット2が固着されている。
【0019】
本形態では、本体ケース1に支軸7の下端部を圧入固定した後、環状のカバー15を取り付け、しかる後に支軸7に対して回転体4を取り付け、次に、シール用のOリング8を嵌め込んだカップ状ケース5を本体ケース1に圧入し、次に、カップ状ケース5の円筒部55の周りにステータ部6を取り付け、次に、このステータ部6に被さるように本体ケース1に樹脂ケース9を取り付けた構造になっている。また、本体ケース1の水車室20を覆う円環状のカバー15によって、図5を参照して後述するように、発電用水車3に対して半径方向の外側から水を吹き付ける注水部30が構成されている。
【0020】
(本体ケースおよびカバーの構成)
図4および図5はそれぞれ、図1に示す水力発電装置に用いた本体ケースの断面図、および平面図である。図6(A)、(B)はそれぞれ、図3に示す水力発電装置において、本体ケースとともに射出口を構成するカバーの底面図、および断面図である。
【0021】
本形態の水力発電装置100において、本体ケース1は、本体部11と、この本体部11から両側に各々突出している筒状の流体入口12および流体出口13とを備えている。本体部11の内部には、流体入口12の側で立ち上がって水車室50を区画する注水用壁201が形成され、この注水用壁201と、本体部11の内壁とによって水車室50が構成されている。
【0022】
水車室50の下方位置には、支軸7の下端を保持する軸受け孔112が形成されている。この軸受け孔112は、水車室50の軸線方向下側に位置する底壁250から突き出た円筒状のボス51の上面に形成されており、支軸7に回転体4を取り付けた状態において、水車室30の下方位置には、回転体4において発電用水車3の下方に突き出た突起42の高さ寸法と、ボス51の高さ寸法とを合わせた高さ寸法の排出空間25が形成されている。このように構成された排出空間25は、水車室50と同様、円筒状の空間である。
【0023】
また、本形態では、排出空間25の内壁のうち、発電用水車3の軸線方向に位置する底壁250には、ボス51から半径方向外側、例えば、ボス51から流体出口13に向かって1本のリブからなる滞留防止用突起500が形成されている。ここで、滞留防止用突起500は、ボス51から、ボス51と同じ高さ寸法をもって延びている。
【0024】
注水部30は、流体入口12から流れ込んできた水の流路110を絞り、水の勢いを強くして発電用水車3の羽根に吹き付けてぶつけるためのものである。
【0025】
このような注水部30を構成するにあたって、本形態では、まず、図4および図5に示すように、本体ケース1において、水車室50の周りには、2つの環状面18、19が段差を介して形成されている。これらの環状面18、19のうち、内側の環状面18には環状凹部26が形成され、その内側で、水車室50を区画する側壁の上方には、周方向に延びた5つの注水用壁201、202、203、204、205が形成されることにより、本体ケース1とカバー15との間には、水車室50の上方位置を囲む環状の導水路27が構成されている。ここで、環状凹部26は、注水用壁201の外周側に位置する部分が流体入口12と連通している。
【0026】
このように構成した環状面18に対しては、図6に示す円環状のカバー15が被せられる。このカバー15の内径寸法は、水車室50の内径と同じであり、このカバー15の外径寸法は、2つの環状面18、19を構成する段差の内径よりわずかに小さい。従って、カバー15はその内周部分が、周方向に延びた5つの注水用壁201、202、203、204、205の上面に載置され、その外周部分が環状面18上に載置される。
【0027】
ここで、注水用壁201、202、203、204、205の上面には、細い溝206が形成されている一方、カバー15には、各溝206に嵌る突起156が形成されている。このため、本体ケース1にカバー15を被せた状態で突起156が溝206に嵌ることにより、カバー15と、注水壁201、202、203、204、205との隙間からの水漏れを防止している。
【0028】
また、カバー15を注水用壁201、202、203、204、205の上面に載置した状態において、カバー15は導水路27の上を覆うとともに、注水用壁201、202、203、204、205の狭い溝状の途切れ部分によって、水車室50の内周面で開口する複数の射出口221、222、223、224を構成することになる。射出口221、222、223、224は、水車室50に配置された発電用水車3の周りで開口し、本体ケース1の流体入口12から流れ込んだ水を発電用水車3の半径方向外側から、図7を参照して後述する羽根31に向けて水を射出する。
【0029】
なお、カバー15には、下方に1枚の板状部151が延びており、この板状部151は、図3に示すように、発電用水車3の周りのうち、水車室50と流体出口13との連通部分131において発電用水車3の側方を覆った状態となる。
【0030】
(発電部の構成)
再び図3において、本体ケース1にカバー15を取り付けた状態においてカバー15の上面には凹部14が形成されるので、そこにカップ状ケース5の下面側が嵌めこまれる。カップ状ケース5は、中央の円筒部55の下端縁から外周側にフランジ部が広がり、かつ、フランジ部は、外周側が上方に屈曲した後、外側に折れ曲がっていることにより、下面側には環状部分56が形成され、この環状部分56が凹部14にはめ込まれている。この際、環状部分56の外周部分と凹部16との間にOリング8が配置され、ここでの液密が確保されている。このカップ状ケース5において、円筒部55の上面には、支軸7の上端部を支持する軸受部分52が形成されている。
【0031】
このようにして本体ケース1に被せられたカップ状ケース5の円筒部55に対しては、環状に構成されたステータ部6が装着される。ステータ部6は、軸方向に重ねて配置された2つの相601、602で構成されている。各相601、602は、それぞれ外ヨーク61と、この外ヨーク61に一体的に形成された外極歯611と、内ヨーク62と、この内ヨーク62に一体的に形成された内極歯621と、コイルボビンに巻回されたコイル63とを備えている。コイル63の巻き始め部分および巻き終わり部分は、それぞれ端子部64に接続されている。
【0032】
このような構成のステータ部6をカップ状ケース5の円筒部55の外側部分に嵌めこんだ状態で、ステータ部6の各極歯611、621と、回転体4に装着されているロータマグネット2との間には磁束が流れている。従って、発電用水車3とともに、回転体4全体が回転すると、この磁束の流れの変化が生じ、この流れの変化を防止する方向にコイル63に誘起電圧が発生する。この誘起電圧は、端子部64から取り出される。このような形で取り出された誘起電圧は、回路により直流に変換され、所定の回路(図示省略)を通して整流され電池に充電される。
【0033】
また、ステータ部6を覆うように樹脂ケース9が被せられ、この樹脂ケース9は、カップ状ケース5とともに本体ケース1に対してねじ10によって固定される。この樹脂ケース9には、図2および図3に示すように、端子部64を覆うフード部91が形成されている。このフード部91には、端子部64に一方端が接続されたリード線65の他端側を外部へ引き出すための引き出し部92が形成されている。この引き出し部92には、外部とステータ部6とを封止するシール剤(図示せず)が充填され、外部から引き出し部92を通ってステータ部6へ水が浸入するのを防止する構造になっている。
【0034】
(発電用水車の構成)
図7(A)、(B)、(C)はそれぞれ、図3に示す水力発電装置に用いた回転体の一部を切り欠いて示す側面図、平面図、および底面図である。
【0035】
図7(A)、(B)、(C)に示すように、発電用水車3は、回転体4の下端部に形成された胴部33と、この胴部から放射状に形成された羽根31とから構成されている。胴部33は、軸孔41を構成する円筒状の小筒部331と、この小筒部331より径の大きい大筒部332と、両筒部331、332を連結した骨部333とから形成されている。なお、両筒部331、332の間は軸方向に貫通し、このような貫通部分334によって水車室50において水を循環させ、回転体4(発電用水車3)の回転を滑らかにする。
【0036】
羽根31は、各射出口221、222、223、224から射出される水の圧力を受けやすいように途中部分が湾曲している。このため、発電用水車3は、流体入口12から流れ込んだ水が各射出口221、222、223、224で絞られて圧力を高められた状態で羽根31に勢い良くぶつかり、その水力で支軸7を回転中心として回転するようになっている。
【0037】
回転体4において、その上半部分にはロータマグネット2が嵌めこまれ、このロータマグネット2の外周面には多極着磁がなされている。
【0038】
(動作)
このように構成した水力発電装置100において、以下に説明するように、流体入口12から流れ込んだ水は、流体入口12から流体出口13までの間に水車室50を備える流路110(図3に矢印Aで示す)を通って発電に寄与する。
【0039】
まず、水力発電装置100において、流体入口12から流れ込んだ水は、注水用壁201にぶつかって上方に流れ、本体ケース1の環状面18とカバー15と間において、凹部26からなる導水路27を通って各射出口221、222、223、224から水車室50の発電用水車3の羽根31に射出される。その結果、発電用水車3が回転する。発電用水車3を回し終えた水は、下方に形成されている排出空間25に落下し、そこから流体出口13に向かう。
【0040】
ここで、排出空間25は、水車室50と同様に略円筒形の空間であり、その底壁250にはボス51が突き出ている。また、排出空間25の上方では発電用水車3が高速回転しているので、落下してきた水が、そのまま流体出口13に向かって排出されずに、排出空間25内において、ボス51の周りで循環しやすい。しかるに本形態では、ボス51から流体出口13に向って滞留防止用突起500が形成されているため、循環しようとする水は、滞留防止用突起500によって循環を妨げられ、流体出口13への流出が促進される。また、本形態の水力発電装置100を水道の途中位置に接続した場合には水道水に気泡が紛れ込みやすく、このような気泡も、排出空間25内において、ボス51の周りで循環してしまうことがあるが、水の循環が滞留防止用突起500によって妨げられて、流体出口13への水の流出が促進されている結果、流体出口13への気泡の流出も促進されることになる。
【0041】
(本形態の効果)
以上説明したように、本形態では、水車室30の下方位置に流体出口13と連通する排出空間25が構成されているため、発電用水車3を回転させた後の水がスムーズに下方に流れてくれるので、発電効率が高い。また、排出空間25を構成すると、この排出空間25内で水が高速で循環し、そこに紛れ込んだ気泡が排出空間25から流体出口13に向けて排出されにくいが、本形態では、排出空間25の底壁250に滞留防止用突起500が形成されているため、排出空間25内での水の循環が阻害され、水が気泡とともに流体出口13へ流出するのが促進される。しかも、本形態では、排出空間25内では、水が底壁250に沿って高速で循環するのに対応させて、この底壁250に滞留防止用突起500を形成したので、水が気泡とともに流体出口13へ流出するのを効果的に促進することができる。それ故、気泡が排出空間25の内壁に衝突を繰り返すことによる異音の発生を防止できる。
【0042】
また、滞留防止用突起500によって排出空間25から流体出口13への水の排出が促進される結果、水の還流、循環による発電用水車3への余計な抵抗が解消されるので、発電効率がさらに向上するという利点もある。
【0043】
しかも、本形態において、水車室30および排出空間25が円筒状の空間であり、かつ、排出空間25の底壁250の中央に、発電用水車30の支軸7の下端部を保持するボス51が形成されている。このため、排出空間25で水および気泡がボス51周りに循環しやすいが、このような構造の排出空間25に対して滞留防止用突起500を形成したので、気泡が排出空間25の内壁に衝突を繰り返すことによる異音の発生を防止でき、かつ、発電効率のさらなる向上を図ることができる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る水力発電装置では、水車室の下方位置に流体出口と連通する排出空間が構成されているため、発電用水車を回転させた後の流体がスムーズに下方に流れてくれるので、発電効率が高い。また、排出空間を構成すると、この排出空間内で流体が高速で循環し、そこに紛れ込んだ気泡が排出空間から流体出口に向けて排出されにくいが、本発明では、排出空間の内壁に滞留防止用突起が形成されているため、排出空間内での流体の循環が阻害され、流体が気泡とともに流体出口へ流出するのが促進される。このため、気泡が排出空間の内壁に衝突を繰り返すことによる異音の発生を防止できる。また、滞留防止用突起によって排出空間から流体出口への流体の排出が促進される結果、流体の還流、循環による発電用水車への余計な抵抗が解消されるので、発電効率がさらに向上するという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した小型水力発電装置の平面図である。
【図2】図1の矢印II方向からみた側面図である。
【図3】図1に示す小型水力発電装置の縦断面図である。
【図4】図1に示す小型水力発電装置に用いた本体ケースの断面図である。
【図5】図1に示す小型水力発電装置に用いた本体ケースの平面図である。
【図6】(A)、(B)は、図1に示す小型水力発電装置において、本体ケースと一緒に射出口を構成するカバーの底面図、および断面図である。
【図7】図1に示す小型水力発電装置に用いた回転体の一部を切り欠いて示す側面図、平面図、および底面図である。
【符号の説明】
1 本体ケース
2 マグネット
3 発電用水車
4 回転体
5 カップ状ケース
6 ステータ部
7 支軸
11 本体部
12 流体入口
13 流体出口
15 カバー
25 排出空間
26 溝状凹部
27 導水路
30 注水部
31 羽根
50 水車室
51 ボス
63 コイル
100 水力発電装置
110 発電用の流路
201、202、203、204、205 注水用壁
221、222、223、224 射出口
250 排出空間の底壁
500 滞留防止用突起
Claims (2)
- 流体入口から流体出口までの間に水車室を備えた流路と、前記水車室に配置された発電用水車と、該発電用水車に連動して回転するロータマグネットとを有する水力発電装置において、
前記水車室は、円筒状の空間であり、
前記水車室の下方位置には、前記発電用水車を回転させた後の流体が排出されてくる円筒状の排出空間が前記流体出口に連通して構成され、
前記流体出口は、前記排出空間の外周側に位置しており、
前記発電用水車の軸方向に位置する前記排出空間の底壁には、前記発電用水車の回転中心軸の下端部を保持するボスと、当該排出空間内に滞留しようとする気泡の前記流体出口への流出を促進する滞留防止用突起が形成され、
前記滞留防止用突起は、前記ボスから半径方向に延びて前記流体出口に向かうリブであることを特徴とする水力発電装置。 - 請求項1において、前記流体は、蛇口から射出される水であることを特徴とする水力発電装置。
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