JP4445459B2 - 薬剤蒸散装置 - Google Patents
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Description
一方、特許文献1(特開平9−289855号公報)には、常温蒸散性防虫材として、貫通穴を有し、表面積/体積が1〜20cm−1の範囲にある担体に、常温蒸散性の防虫性化合物を保持することによる殺虫、防虫方法が開示されている。また、従来から、塩化ビニル樹脂にDDVPのような蒸散性の高い薬剤を練り込み、常温下で薬剤を蒸散させて殺虫するプレート剤が製造販売されている。
要するため、乾電池等による加熱蒸散はエネルギー効率上不利であり、持ち運びを可能とする製剤をつくる場合、何らかの工夫がいる。
さらに、塩化ビニル樹脂にDDVPのような蒸散性の高い薬剤を練り込み、常温下で薬剤を蒸散させて殺虫するプレート剤は、使用されているDDVPが劇物であり、安全性の面で取り扱いが難しく、また、薬剤を練り込んだ場合、薬剤の蒸散量が極端に抑制されるという問題がある。
さらに本発明の目的は、薬剤の蒸散に際して、薬剤が塗布・含浸された薬剤保持体に、従来の薬液吸上式の加熱蒸散方式のように薬剤の分解や薬剤保持体の劣化を生ずることもなく、有効蒸散率に優れ、使用初期から長期間に亘って安定して薬剤を蒸散でき、また使用が簡便で製品の形態をコンパクトにして商品設計し易い薬剤蒸散装置を提供することにある。
さらに好適な態様においては、上記ロールは、薬剤保持体を下方に所定長さ引き下げたときに薬剤保持体が元に戻らないように、ラチェット機構を介して中空円筒体に取り付けられており、かつ、装置はラチェット解除ボタン及びロール自動巻取機構を備えている。
その結果、本発明によれば、種々の蒸散性薬剤を保持する薬剤保持材から環境温度と空気の流れによって薬剤を長期間効率的に蒸散させることができる自然蒸散式の薬剤蒸散方法が提供される。ただし、本発明の薬剤蒸散装置の蒸散方式としては、自然蒸散方式の他、送風式や加温(微加熱)式も少ないエネルギーで効率的に蒸散を可能とするという利点により適用可能であり、携帯可能なコンパクトな製品に設計できる。
これらの薬剤保持材は、薬剤の保持力を確保するためには厚さ0.02mm以上、好ましくは0.03mm以上、密度が0.05g/cm3以上、好ましくは0.1g/cm3以上であることが望ましく、薬剤を常温において蒸散させ易くするためには厚さが1mm以下、好ましくは0.8mm以下、密度が1.0g/cm3以下、好ましくは0.8g/cm3以下であることが望ましい。また、厚さ1mmを超えると、微加熱蒸散方式の場合、熱伝導率の点で不利になる。
これらの薬剤保持材の単位空間容積当りの蒸散面積(薬剤処理面積)は、自然蒸散式の場合、効力面からは5×100cm2/m3以上であることが望ましく、取扱い易さ、安全性、経済性の面からは1×103cm2/m3以下であることが望ましい。また、送風式及び加温式の場合は、効力面からは5×10−1cm2/m3以上であることが望ましく、取扱い易さ、安全性、経済性の面からは1×102cm2/m3以下であることが望ましい。
・一般名;化学名(商品名、メーカー)
*アレスリン;dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル dl−シス/トランス−クリサンテマート(ピナミン、住友化学工業(株))
*dl・d−T80−アレスリン;dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル d−シス/トランス−クリサンテマート(ピナミンフォルテ、住友化学工業(株))
*dl・d−T−アレスリン;dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル d−トランス−クリサンテマート(バイオアレスリン)
*d・d−T−アレスリン;d−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル d−トランス−クリサンテマート(エスビオール)
*d・d−T80−プラレトリン;(+)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−2−シクロペンテニル (+)−シス/トランス−クリサンテマート(エトック、住友化学工業(株))
*レスメトリン;5−ベンジル−3−フリルメチル dl−シス/トランス−クリサンテマート(クリスロン、住友化学工業(株))
*dl・d−T80−レスメトリン;5−ベンジル−3−フリルメチル d−シス/トランス−クリサンテマート(クリスロンフォルテ、住友化学工業(株))
*エンペントリン;1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル dl−シス/トランス−3−(2,2−ジメチルビニル)−2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシラート(ベーパースリン、住友化学工業(株))
*テラレスリン;dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル−d1−シス/トランス−2,2,3,3−テトラメチル−シクロプロパンカンボキシラート(ノックスリン、住友化学工業(株))
*トランスフルスリン;d−トランス−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシラート
上記化合物及び/又はこれらの異性体及び/又は類縁体から選ばれた少なくとも1種以上を用いることが好ましいが、必要に応じて以下の害虫防除成分を単独で又は組み合わせて用いることになんら制限はされない。
*フタルスリン;N−(3,4,5,6−テトラヒドロフタリミド)−メチル dl−シス/トランス−クリサンテマート(ネオピナミン、住友化学工業(株))
*dl・d−T80−フタルスリン;(1,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1,3−ジオキソ−2−インドリル)メチル dl−シス/トランス−クリサンテマート(ネオピナミンフォルテ、住友化学工業(株))
*フラメトリン;5−プロパギル−2−フリルメチル d−シス/トランス−クリサンテマート(ピナミンD、住友化学工業(株))
*ペルメトリン;3−フェノキシベンジル dl−シス/トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシラート(エクスミン、住友化学工業(株))
*フェノトリン;3−フェノキシベンジル d−シス/トランス−クリサンテマート(スミスリン、住友化学工業(株))
*イミプロスリン;2,4−ジオキソ−1−(プロプ−2−イニル)−イミダゾリジン−3−イルメチル(1R)−シス/トランス−クリサンテマート(プラール、住友化学工業(株))
*フェンバレレート;α−シアノ−3−フェノキシベンジル−2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブチレート(スミサイジン、住友化学工業(株))
*シペルメトリン;α−シアノ−3−フェノキシベンジル dl−シス/トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート(アグロスリン、住友化学工業(株))
*シフェノトリン;(±)α−シアノ−3−フェノキシベンジル (+)−シス/トランス−クリサンテマート(ゴキラート、住友化学工業(株))
*エトフェンプロックス;2−(4−エトキシフェニル)−2−メチルプロピル−3−フェノキシベンジルエーテル(トレボン)
*テフルスリン;2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−1−プロペニル)−2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシラート
*フェンプロパトリン;α−シアノ−3−フェノキシベンジル シス/トランス−2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシラート
*フェンフルスリン;2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンジル−dl−シス/トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシラート
*1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル シス/トランス−2,2,3,3−テトラメチル−1−シクロプロパンカルボキシラート
*ダイアジノン;(2−イソプロピル−4−メチルピリミジル−6)−ジエチルチオホスフェート(ダイアジノン)
*フェニトロチオン、MEP;O,O−ジメチル−O−(3−メチル−4−ニトロフェニル)チオホスフェート(スミチオン)
*ピリダフェンチオン;O,O−ジメチル−O−(3−オキソ−2−フェニル−2H−ピリダジン−6−イル)ホスホロチオエート(オフナック)
*マラチオン;ジメチルジカルベトキシエチルジチオホスフェート(マラソン)
*ディプテレックス;O,O−ジメチル−2,2,2−トリクロロ−1−ハイドロオキシエチル ホスホネイト
*クロルピリホス;O,O−ジエチル−O−(3,5,6−トリクロル−2−ピリジル)−ホスホロチオエート
*フェンチオン;O,O−ジエチル−O−(3−メチル−4−メチルチオフェニル)−ホスホロチオエート(バイテックス)
*ジクロルボス;O,O−ジメチル−2,2−ジクロロビニルホスフェート(DDVP)
*プロペタンホス;O−[(E)−2−イソプロポキシカルボニル−1−メチルビニル]−O−メチルエチルホスホラミドチオエート(サフロチン)
*アベイト;O,O,O´,O´−テトラメチル−O,O´−チオジ−P−フェニレン ホスホロチオエート
*プロチオホス;ジチオリン酸O−2,4−ジクロロフェニル O−エチル S−プロピルエステル(トヨチオン)
*ホキシム;O,O−ジエチル−O−(α−シアノベンジリデンアミノ)チオホスフェート
*ピリプロキシフェン;2−[1−メチル−2−(4−フェノキシフェノキシ)エトキシ]ピリジン(スミラブ)
*メトプレン;11−メトキシ−3,7,11−トリメチル−2,4−ドデカジエノイックアシド−1−メチルエチルエステル
*フェノキシカルブ;エチル[2−(4−フェノキシフェノキシ)エチル]カーバメート
*ジフルベンズロン;1−(4−クロロフェニル)−3−(2,6−ジフロロベンゾイル)ウレア
*シロマジン;2−シクロプロピルアミノ−4,6−ジアミノ−s−トリアジン
*テフルベンズロン;N−[[(3,5−ジクロロ−2,4−ジフロロフェニル)アミノ]カルボニル]−2,6−ジフロロベンズアミド
*メトキサジアゾン;5−メトキシ−3−(2−メトキシフェニル)−O−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン(エレミック)
クロロニコチン系殺虫剤の具体例としては、以下のものが挙げられる。
*イミダクロプリド;1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−ニトロイミダゾリジン−2−イリデンアミン(ハチクサン)
*アセタミプロリド;(E)−N1−[(6−クロロ−3−ピリジル)メチル]−N2−シアノ−N1−メチルアセトンアミジン(モスピラン)
*トリフルミゾール;(E)−4−クロロ−α,α,α−トリフルオロ−N−(1−イミダゾール−1−イル−2−プロポキシエチリデン−O−トルイジン)
*ヘキサコナゾール;(R,S)−2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ヘキサン−2−オール(アンピル)
*硫黄(S)
*TPN;テトラクロロイソフタロニトリル(ダコニール)
*カルベンダゾール;2−(メトキシカルボニルアミノ)ベンゾイミダゾール(MBC)
*チオファメートメチル;1,2−ビス(3−メトキシカルボニル−2−チオウレイド)ベンゼン(トップジンM)
*プロシミドン;N−(3,5−ジクロロフェニル)−12−ジメチルシクロプロパン−1,2−ジカルボキシミド(スミレックス)
*ミクロブタニル;2−P−クロロフェニル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)ヘキサンニトリル(ラリー)
*イソプロチオラン;ジイソプロピル−1,3−ジチオラン−2−イソデン−マロネート(フジワン)
*ケルセン;1,1−ビス(クロロフェニル)−2,2,2−トリクロロエタノール
*キノメチオネート;6−メチルキノキサリン−2,3−ジチオカ−ボネート
*ヘキサチアゾクス;トランス−5−(4−クロロフェニル)−N−シクロヘキシル−4−メチル−2−オキソチアゾリジン−3−カルボキサミド
*N,N−ジエチル−m−トルアミド(ディート)
*ジメチルフタレート
*ジブチルフタレート
*2−エチル−1,3−へキサンジオール
*1,4,4a,5a,6,9,9a,9b−オクタヒドロジベンゾフラン−4a−カルバルデヒド
*ジ−n−プロピル イソシンコメロネート
*p−ジクロロベンゼン
*ジ−n−ブチルサクシネート
*カプリン酸ジエチルアミド
*N−プロピルアセトアニリド
*β−ナフトール
*カンファー
*シトラール、シトロネラール、シトロネロール、オイゲノール、メチルオイゲノール、ゲラニオール、シンナミックアルデヒド、リナロール、ペリラアルデヒド、ネペタリック酸、メチルヘプテノン、デシルアルデヒド、ミルセン、酢酸ゲラニオール、チモール、リモネン、シネオール、ピネン、シメン、テルピネン、サビネン、エレメン、セドレン、エレモール、ビドロール、セドロール、ヒノキチオール、ツヤプリシン、トロポロイド、ヒノキチン、ツヨプセン、ボルネオール、カンフェン、テルピネオール、テルピニルエステル、ジペンテン、ファランドレン、シネオール、カリオレフィン、バニリン、フルフラール、フルフリルアルコール、ピノカルベオール、ピノカルボン、ミルテノール、ベルベノン、カルボン、オイデスモール、ピペリトン、ツエン、ファンキルアルコール、メチルアンスラニレート、ビサボレン、ベンガプトール、ノニルアルデヒド、ノニルアルコール、ヌートカトン、オクチルアルデヒド、酢酸リナリル、酢酸ゲラニル、ネロリドール、オシメン、アンスラニル酸メチル、インドール、ジャスモン、ベンツアルデヒド、プレゴン等
*上記の異性体及び/又は誘導体
*上記から選ばれる少なくとも1つ以上を含有する精油
*ブチルカービトル 6−プロピル−ピペロニル エーテル(商品名ピペロニルブトキサイド)
*オクタクロロジプロピルエーテル(商品名S−421)
*イソボルニルチオシアナアセテート(商品名IBTA)
*N−オクチルビシクロヘプテンカルボキシイミド(商品名サイネピリン222)
(2−エチルヘキシル)−1−イソプロピル−4−メチルビシクロ(2,2,2)オクト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド(商品名サイネピリン500)
保持材の形態としては、所望の形状に切断した単一シート材の他、これを重層したシート状形態なども含まれる。また、シート材に格子状、網目状等の任意の模様となる多数の透孔を形成することもできる。
第一の利用形態は、薬剤保持体の最外層を、有効成分を保持させない保護層とすることである。これによって、最外層の保護層は、内部の有効成分保持層に光が直接照射されたり埃が付着するのを防止するバリヤー層として機能し、有効成分の分解や蒸散抑制といった現象が著しく低減する。また、最外層を保護層とすることにより、薬剤保持体に含浸・保持されている薬剤が手などに付着することもなく、有効成分の損失防止や安全性の向上の点でも有利である。
このような保持体構造が有利な点は、有効成分保持層が互いに接することのない多層構造であるため、異なった作用又は蒸気圧を有する有効成分を保持させ、各々の作用を充分に発揮させることが可能な点である。単一層の保持体に多種の有効成分を保持させた場合、例えば蒸気圧の異なる複数種の物質を混合して用いると、蒸気圧の高い易蒸散性物質の蒸散が蒸気圧の低い難蒸散性物質によって抑制されるといった現象が起こり、性能を充分に発揮することができない。それに対し、多層構造の各層にそれぞれ作用又は蒸気圧の異なる常温蒸散性薬剤を保持させた保持体構造であれば、長期にわたって安定して効力を発揮する持続成分と、使用初期を中心に大きな効力を発揮する即効性成分の双方を確実に蒸散させることが可能である。また、複数の有効成分保持層とした場合、内側ほど通気が悪く蒸散量が低下するので、内側に易蒸散性成分を、通気のよい外側に難蒸散性成分を保持させ、双方の成分の蒸散量を調整することが可能となる。これにより効力を長期にわたって持続させることが可能となるほか、数種の効果を同時に発揮させ、効力の増強を図ることが可能となる。なお、このような利用形態においても、例えば少なくとも三層以上の多層構造の最外層を常温蒸散性薬剤を保持しない保護層とし、内部の各層にそれぞれ作用又は蒸気圧の異なる常温蒸散性薬剤を保持させることもできるが、最外層に蒸気圧の高い易蒸散性成分を保持させ、この成分が蒸散した後に保護層として利用する態様も可能である。
図1は、自動巻取ロールスクリーン方式の薬剤蒸散装置の一実施例を示している。
この装置40は、中空円筒体41内に回転自在に配設されたロール42に、蒸散性薬剤を含浸・保持するシート状の薬剤保持体45が巻回された構造を有し、薬剤保持体45の下端縁は中空円筒体41の下部に軸線方向に形成されたスリット状開口部(図示せず)から突出している。薬剤保持体45の下端縁には補強シート46が貼着されており、薬剤保持体45が全体的に中空円筒体41内部に収納されたときに、補強シート46がスリット状開口部に密接・シールして、薬剤蒸散が起こらないように構成されている。
試料例1
テラレスリンをヘキサンに3.125%(w/v)溶解させ、その80mlを5000cm2の障子紙(商品名Hi−Pac、MOLZA株式会社製)に塗布して風乾し、供試剤を得た。
テラレスリンをヘキサンに3.125%(w/v)溶解させ、その20mlを1243cm2のA3サイズ上質紙(品番TPPCA3)に塗布して風乾し、供試剤を得た。これを4枚試験に用いた。
テラレスリンをヘキサンに3.125%(w/v)溶解させ、その4mlを直径18.5cmのろ紙(東洋ろ紙No.5A)に塗布して風乾し、供試剤を得た。これを20枚試験に用いた。
テラレスリンをヘキサンに1%(w/v)溶解させ、その250mlを5000cm2のポリプロピレン製不織布(品番RN2020、出光石油化学株式会社製)に塗布して風乾し、供試剤を得た。
テラレスリンをヘキサンに1%(w/v)溶解させ、その250mlを5000cm2のポリプロピレン製不織布(品番RN2040、出光石油化学株式会社製)に塗布して風乾し、供試剤を得た。
テラレスリンをヘキサンに1%(w/v)溶解させ、その250mlを5000cm2のポリプロピレン製不織布(品番RW2100、出光石油化学株式会社製)に塗布して風乾し、供試剤を得た。
テラレスリンをヘキサンに1%(w/v)溶解させ、その250mlを5000cm2のポリプロピレン製不織布(品番RW2150、出光石油化学株式会社製)に塗布して風乾し、供試剤を得た。
d・d−T−アレスリン(エスビオール)をヘキサンに0.2%(w/v)溶解させ、その1000mlを20000cm2のポリプロピレン製不織布(品番RW2040、出光石油化学株式会社製)に塗布して風乾し、供試剤を得た。
dl・d−T80−アレスリン(ピナミンフォルテ)をヘキサンに0.2%(w/v)溶解させ、その1500mlを30000cm2のポリプロピレン製不織布(品番RW2040、出光石油化学株式会社製)に塗布して風乾し、供試剤を得た。
d・d−T80−プラレトリンをヘキサンに0.04%(w/v)溶解させ、その1250mlを25000cm2のポリプロピレン製不織布(品番RW2040、出光石油化学株式会社製)に塗布して風乾し、供試剤を得た。
エムペントリンをヘキサンに3%(w/v)溶解させ、その500mlを10000cm2のポリプロピレン製不織布(品番RW2040、出光石油化学株式会社製)に塗布して風乾し、供試剤を得た。
トランスフルスリンをヘキサンに1%(w/v)溶解させ、その100mlを2000cm2のポリプロピレン製不織布(品番RW2040、出光石油化学株式会社製)に塗布して風乾し、供試剤を得た。
テラレスリンをヘキサンに1%(w/v)溶解させ、その50mlを1000cm2のポリプロピレン製不織布(品番RW2150、出光石油化学株式会社製)に塗布して風乾し、供試剤を得た。
エムペントリンをヘキサンに3%(w/v)溶解させ、その100mlを2000cm2のポリプロピレン製不織布(品番RW2150、出光石油化学株式会社製)に塗布して風乾し、供試剤を得た。
トランスフルスリンをヘキサンに1%(w/v)溶解させ、その20mlを400cm2のポリプロピレン製不織布(品番RW2150、出光石油化学株式会社製)に塗布して風乾し、供試剤を得た。
テラレスリンをヘキサンに1%(w/v)溶解させ、その10mlを200cm2のポリプロピレン製不織布(品番RW2150、出光石油化学株式会社製)に塗布して風乾し、供試剤を得た。
エムペントリンをヘキサンに3%(w/v)溶解させ、その20mlを400cm2のポリプロピレン製不織布(品番RW2150、出光石油化学株式会社製)に塗布して風乾し、供試剤を得た。
トランスフルスリンをヘキサンに1%(w/v)溶解させ、その4mlを80cm2のポリプロピレン製不織布(品番RW2150、出光石油化学株式会社製)に塗布して風乾し、供試剤を得た。
テラレスリンを5.56wt%練り込んだポリプロピレン(密度0.9g/cm3)を厚さ0.1mmのシート状に引き延ばし、それを5000cm2に裁断して供試剤を得た。
d・d−T−アレスリン(エスビオール)を1.11wt%練り込んだポリプロピレン(密度0.9g/cm3)を厚さ0.1mmのシート状に引き延ばし、それを20000cm2に裁断して供試剤を得た。
d・d−T80−プラレトリンを0.22wt%練り込んだポリプロピレン(密度0.9g/cm3)を厚さ0.1mmのシート状に引き延ばし、それを25000cm2に裁断して供試剤を得た。
テラレスリンを5.56wt%練り込んだポリプロピレン(密度0.9g/cm3)を厚さ0.1mmのシート状に引き延ばし、それを1000cm2に裁断して供試剤を得た。
テラレスリンを5.56wt%練り込んだポリプロピレン(密度0.9g/cm3)を厚さ0.1mmのシート状に引き延ばし、それを200cm2に裁断して供試剤を得た。
8畳(33m3)の居室試験室の中央天井面に表1に示す各供試剤を吊るし、表1に示す蒸散方式による蒸散開始3時間後に、アカイエカ雌成虫10匹を入れた16メッシュナイロンネットを試験室の四隅(地上150cmの位置)に吊るした。その後の経時的なノックダウン数を観察し、ブリス(Bliss)のプロビット(Probit)法によりKT50を求めた。その結果を表2に示す。
ワゴン車(7.5m3)の中央天井面に表3に示す各供試剤を吊るし、表3に示す蒸散方式による蒸散開始3時間後に、アカイエカ雌成虫10匹を入れたナイロンネットをワゴン車の運転席及び後部座席の窓際に吊るした。その後の経時的なノックダウン数を観察し、ブリスのプロビット法によりKT50を求めた。その結果を表4に示す。
4人用テント(1.5m3)の中央天井面に表5に示す各供試剤を吊るし、表5に示す蒸散方式で蒸散開始3時間後に、アカイエカ雌成虫10匹を入れたナイロンネットをワゴン車の運転席及び後部座席の窓際に吊るした。その後の経時的なノックダウン数を観察し、ブリスのプロビット法によりKT50を求めた。その結果を表6に示す。
10×10cmのポリプロピレン不織布(RW2100、出光石油化学株式会社製、目付け100g/m2、厚さ0.58mm、密度0.17g/cm3)にテラレスリンの1%(W/V)ヘキサン溶液5mlを塗布含浸し、一昼夜風乾させたものを薬剤蒸散体(害虫防除剤)とした。こうして得られた薬剤蒸散体Y1を、図2に示すような送風装置50の前面に取り付けた。
図2は送風装置50の概略構成を示し、枠体51の後側に軸流ファン52を備えており、この軸流ファン52はモータ53により回転される。符号54はモータ駆動用のAC電源である。
4×5cmのポリプロピレン不織布(RW2100、出光石油化学株式会社製、目付け100g/m2、厚さ0.58mm、密度0.17g/cm3)にトランスフルスリンの1%(W/V)ヘキサン溶液2mlを塗布含浸し、一昼夜風乾させたものを薬剤蒸散体(害虫防除剤)とした。こうして得られた薬剤蒸散体Y2を、図2に示すような送風装置50の前面に取り付けた。
33m3(3.65m×3.65m×高さ2.5m)の25℃に設定した無風恒温室に、上記試料例19、20で得られた薬剤蒸散体Y1又はY2を取り付けた送風装置50を試験室中央床面に設置し、通電して送風を開始し、1時間蒸散させた。その後、アカイエカ(Culex pipiens pallens)の雌成虫10匹をいれた16メッシュのナイロン網の三角ネット(20×20×高さ16.4cm)を部屋の4隅(壁面から90×90cm)の地上150cmの位置に吊るし、薬剤の雰囲気に曝露した。曝露からの時間経過に伴うノックダウン数を室内で観察し、ブリスのプロビット法によりKT50を算出した。
この試験において、1時間後の効力調査終了後、薬剤蒸散体に対する送風はそのまま続け、蒸散開始から3、6、9及び12時間後の経時的な効力を調査した。
その結果を表7に示す。
12.5×8cmのポリプロピレン不織布(RW2100、出光石油化学株式会社製、目付け100g/m2、厚さ0.58mm、密度0.17g/cm3)にテラレスリンの1%(W/V)ヘキサン溶液5mlを塗布含浸し、一昼夜風乾させたものを薬剤蒸散体(害虫防除剤)とした。こうして得られた薬剤蒸散体を、使い捨てカイロ(13.5×9.5cm;最高温度58℃)にセロハンテープで4隅を接着して加温蒸散型の供試剤Z1を作製した。
試料例20において得られた薬剤蒸散体Y2を、使い捨てカイロ(13.5×9.5cm;最高温度58℃)に耐熱テープで4隅を接着して加温蒸散型の供試剤Z2を作製した。
図3に示すように、各々内径20cmの下部ステンレス製シリンダー61(高さ10cm)と上部のガラスシリンダー62(高さ33cm)を接合した燻蒸試験装置60を用いて試験を行った。装置中に供試虫(アカイエカ)を約15匹放した後、あらかじめ装置外で30分発熱させた試料例21、22の供試剤Z1又はZ2を装置底面に入れ、ガラスプレート63で蓋をし、10秒燻蒸し、燻蒸開始からの時間経過に伴うノックダウン虫数を観察し、ブリスのプロビット法によりKT50を算出した。
この試験において、1時間後の効力調査後、供試剤の加熱はそのまま続け、所定時間経過後に同様の試験を実施した。
その結果を表8に示す。
41 中空円筒体
42 ロール
43 ラチェット解除ボタン
45 薬剤保持体
50 送風装置
60 シリンダー燻蒸試験装置
Y 薬剤蒸散体
Z 使い捨てカイロに薬剤蒸散体を貼着した供試剤
Claims (3)
- 下部に軸線方向に形成されたスリット状開口部を有する中空円筒体と、該中空円筒体内に回転自在に配設されたロールと、該ロールに巻回された、蒸散性薬剤を含浸及び/又は保持するシート状の薬剤保持体とを備え、上記ロールに巻回された薬剤保持体は引き出し自在且つ巻き戻し自在に中空円筒体内に収容されており、該薬剤保持体の下端縁は中空円筒体のスリット状開口部から突出していると共に、薬剤保持体は薬剤を蒸散させるためにスリット状開口部から所定長さ引き出したときに元に位置に戻らないでスリット状開口部に密接してスリット状開口部をシールした状態に保持されるように構成され、薬剤は上記中空円筒体内に液状形態で収容されることなく上記シート状の薬剤保持体のみに含浸及び/又は保持されており、かつ、薬剤保持体は、合成繊維及び/又は天然繊維からなる繊維状の素材を密度0.05〜1.0g/cm3、厚さ0.02〜1mmに加工した薬剤保持材に、20℃における蒸気圧が1×10−6〜1×10−3mmHgの薬剤を含浸及び/又は保持せしめたものであることを特徴とする薬剤蒸散装置。
- ロールは、薬剤保持体を下方に所定長さ引き下げたときに薬剤保持体が元に戻らないように、ラチェット機構を介して中空円筒体に取り付けられており、かつ、装置はラチェット解除ボタン及びロール自動巻取機構を備えていることを特徴とする請求項1に記載の薬剤蒸散装置。
- 薬剤が殺虫剤及び/又は忌避剤であることを特徴とする請求項1又は2に記載の薬剤蒸散装置。
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