[go: up one dir, main page]

JP4436104B2 - ダイカストマシン - Google Patents

ダイカストマシン Download PDF

Info

Publication number
JP4436104B2
JP4436104B2 JP2003353931A JP2003353931A JP4436104B2 JP 4436104 B2 JP4436104 B2 JP 4436104B2 JP 2003353931 A JP2003353931 A JP 2003353931A JP 2003353931 A JP2003353931 A JP 2003353931A JP 4436104 B2 JP4436104 B2 JP 4436104B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clamping force
mold clamping
mold
pressure
injection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003353931A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005118793A (ja
Inventor
眞 辻
宏司 横山
慎也 伊谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
Priority to JP2003353931A priority Critical patent/JP4436104B2/ja
Publication of JP2005118793A publication Critical patent/JP2005118793A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4436104B2 publication Critical patent/JP4436104B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、ダイカストマシンに関する。
ダイカストマシンやプラスチック射出成形機等の成形装置では、金型が型締された状態で成形材料を金型へ射出、充填する。
金型分割面から成形材料が漏れだすのを防ぐために型締装置により金型の型締を行うが、型締装置としては、たとえば、トグル機構式、直圧式、複合式等のものが知られている。
トグル機構式の型締装置は、型締限界で大きな型締力を発生し保持するのに適している。
直圧式型締装置は、たとえば、特許文献1等に開示されているように、油圧シリンダによって金型の開閉および型締を行う。
複合式型締装置は、たとえば、特許文献2〜4等に開示されているように、固定盤に対して移動盤を移動させて金型の開閉を行うアクチュエータと、金型の型締とを行うアクチュエータとを別々に備えている。
特開昭63−94808号公報 特開平10−52841号公報 実開平5−7419号公報 実開平5−49330号公報
ところで、上記の各型締装置のうち、トグル式型締装置は、型締限界において非常に大きな型締力を発生させることができるが、機械的構造によって型締力が決定されるため、たとえば、金型の熱膨張等で型締力が上昇した場合には、型締力の補正動作が必要となったり、型締力のリアルタイム制御が難しいという不利益が存在する。
また、金属溶湯をキャビティに射出、充填するダイカストマシンでは、プラスチック射出成形機と比べて10数倍の射出速度を要するため、射出サージが発生した場合には非常に大きな型締力を必要とする。大きな型締力で常に金型を型締すると、金型が損傷しやすいという不利益が存在する。
直圧式や複合式の型締装置では、型締力を発生する油圧回路において射出時にサージの発生により定格型締力を越える型開力が発生した場合、型締保持ができずに金型が開いて製品にバリが発生してしまう可能性がある。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、金型の損傷を抑制でき、正確な型締力を安定して発生でき、射出サージが発生しても金型が開かない型締剛性を有するダイカストマシンを提供することにある。
本発明のダイカストマシンは、一対の金型を型締する型締力を発生する型締シリンダと、前記型締シリンダに作動液を供給する液圧回路と、前記液圧回路を制御して、前記金型に金属溶湯を射出、充填する射出装置の動作に応じて必要な型締力を発生させる制御手段とを有する。
好適には、本発明のダイカストマシンは、前記型締シリンダの発生する型締力を検出する検出手段を有し、前記制御手段は、前記検出手段によって検出された型締力に基づいて、前記型締シリンダの発生する型締力をフィードバック制御する。
さらに好適には、前記液圧回路は、前記型締シリンダの型締力を発生させる作動液が供給されるシリンダ室を解放可能に密封する密封手段を有する。
本発明では、型締シリンダの発生する型締力は射出装置の動作に応じて変更される。すなわち、ダイカストマシンの射出装置の動作は、通常、射出工程と増圧工程とからなる。射出工程では、低速の射出速度で動作を開始し、高速の射出速度に切り換えて金属溶湯を金型へ射出、充填する。そして、金属溶湯を金型へ充填したのち、増圧工程に切り換える。このような射出装置の各動作に応じて必要な型締力は異なる。制御手段は、射出装置の各動作に応じて必要な型締力を発生する。
本発明によれば、金型に対して必要最小限の型締力のみを作用させるので金型の損傷を抑制することができるとともに、バリの発生を抑制でき、品質の安定した鋳造品が得られる。
また、本発明によれば、液圧シリンダの液圧に基づいて型締力を制御するので、正確な型締力を容易に発生可能である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るダイカストマシンの機械構造を示す側面図である。また、図2は図1に示すダイカストマシン1の水平方向の断面図である。なお、図1は一部に断面図を含む。また、図2はダイカストマシンの機械構造以外に油圧回路およびコントローラを含んでいる。
図1において、ダイカストマシン1は、射出装置50と、型締装置70とを有する。また、図2に示すように、ダイカストマシン1は、射出装置50および型締装置70に加えてコントローラ90と、油圧回路91とを有する。
なお、射出装置50は本発明の射出装置の一実施態様であり、油圧回路91は本発明の液圧回路の一実施態様であり、コントローラ90は本発明の制御手段の一実施態様である。
型締装置70は、移動機構40によって型開閉が行われ、型締シリンダ9によって型締が行われる、いわゆる複合式の型締装置である。
型締装置70は、図1および図2に示すように、固定盤3と、移動盤4と、タイバー7と、型締用シリンダ9と、移動機構40と、ハーフナット20と、当接部材30と、ガイド部35とを有する。
固定盤3は、ベース2上に固定されている。この固定盤3は、固定金型5を前面側に保持している。固定盤3には、タイバー7が挿入される貫通孔3hが形成されている。この貫通孔3hは、たとえば、固定盤3の四隅に形成されている。
移動盤4は、移動金型6を前面(固定盤3に対向する側)に保持している。この移動盤4は、ベース2上に型開方向A1および型閉方向A2に移動可能に設けられている。
固定金型5と移動金型6の一対の金型が型閉されることにより、固定金型5と移動金型6との間にキャビティが形成される。
タイバー7は、4本設けられており、一端部が移動盤4によって移動可能に支持されている。タイバー7は、型開方向A1および型閉方向A2に沿って水平に支持されている。 タイバー7の一端部には、ピストン8が連結され、このピストン8の両側部分が移動盤4に形成された支持孔4a、4bに嵌合挿入されている。この支持孔4a、4bによってタイバー7は一端部が支持されている。
タイバー7の他端部である自由端部には、鋸歯状の被結合溝7aが形成されている。
型締用シリンダ9は、移動盤4の内部に形成されており、この移動盤4にタイバー7に連結されたピストン8が移動可能に内蔵されている。型締用シリンダ9のシリンダ室に高圧の作動油を供給することにより、移動盤4とタイバー7との間に力が作用し、タイバー7に対して移動盤4が駆動される。
タイバー7に連結されたピストン8の可動範囲、すなわち、型締用シリンダ9のもつストロークの範囲内で、移動盤4はタイバー7に対して移動可能である。
型締用シリンダ9には、圧力センサ80が設けられている。この圧力センサ80は、型締用シリンダ9内の作動油の圧力、すなわち、型締用シリンダ9の発生する型締力を検出し、検出信号80sをコントローラ90へ出力する。この圧力センサ80は、本発明の型締力検出手段の一実施態様である。
移動機構40は、ベース2の内部に内蔵されており、ねじ軸41と、支持部材42と、サーボモータ43と、可動部材44とを有する。
支持部材42は、ねじ軸41の一端部を回転自在に支持している。
ねじ軸41の他端部は、サーボモータ43に接続されている。
ねじ軸41は、可動部材44にねじ込まれている。
可動部材44は、図2に示すように、移動盤4の両側に固定されている。
この移動機構40では、サーボモータ43を回転制御することにより、ねじ軸41が回転し、このねじ軸41の回転が可動部材44の直線運動に変換される。これにより、移動盤4が型開方向A1または型閉方向A2に駆動される。
ハーフナット20は、固定盤3の貫通孔3hの背面に配置されている。このハーフナット20は、タイバー7の被結合溝7aと噛合する図示しない溝が形成されている。
ハーフナット20は、図2に示すハーフナット開閉シリンダ21によって開閉され、ハーフナット20が閉じてタイバー7の被結合溝7aと噛合(結合)すると、タイバー7と固定盤3とが連結される。ハーフナット20が開くと、タイバー7と固定盤3との連結が解かれる。なお、ハーフナット20は周知の技術であるので詳細説明は省略する。
当接部材30は、タイバー7の自由端7bが当接することにより、このタイバー7を所定位置に位置決めする。この所定位置は、ハーフナット20がタイバー7の被結合溝7aに結合可能な位置である。タイバー7は、当接部材30に衝突することにより、移動が規制される。
当接部材30は、固定盤3の背面に図示しない連結部材を介して固定されている。
射出装置50は、スリーブ51と、プランジャ52と、射出シリンダ56とを有している。
スリーブ51は、固定盤3の背面側に設けられており、固定金型5と移動金型6との間に形成されるキャビティと連通する。スリーブ51の後端側に形成された供給口51aを通じてアルミニウム合金等の金属溶湯がスリーブ51内に供給される。
プランジャ52は、プランジャチップ53とプランジャロッド54とから構成されている。プランジャロッド54の先端部にプランジャチップ53が接続されており、プランジャチップ53はスリーブ51の内周に嵌合している。
プランジャロッド54は、カップリング55によって射出シリンダ56のピストンロッド57に連結されている。
位置検出器98は、プランジャ52の位置を検出し、検出信号98sをコントローラ90に出力する。コントローラ90は、この検出信号98sに基づいて、プランジャ52の位置や射出速度を認識する。
射出シリンダ56は、たとえば、高圧の作動油によって駆動される。スリーブ51に金属溶湯が供給された状態において、射出シリンダ56を駆動しプランジャ52を前進させると、金属溶湯が固定金型5と移動金型6の間に形成されるキャビティに射出、充填される。なお、金属溶湯がキャビティに射出、充填されるときには、固定金型5と移動金型6とを型締し、金属溶湯が固定金型5と移動金型6の分割面から漏れるのを防ぐ。
射出シリンダ56には、射出圧力を検出する図示しない圧力センサーが設けられており、この圧力センサーの検出した射出圧力がコントローラに入力される。
油圧回路91は、油圧源92からの型締シリンダ9への作動油の供給および型締シリンダ9から作動油の排出を行う。
油圧回路91は、圧力制御弁93と、方向制御回路94と、パイロットチェック弁95とを有する。
圧力制御弁93は、コントローラ90からの制御指令93sを受けて、油圧源92から供給される高圧の作動油の一部をタンクTKに還流させることにより作動油の圧力を調整し、圧力が調整された作動油を方向制御回路94へ供給する。
方向制御回路94は、油圧源92側の管路と、型締シリンダ9の2つのシリンダ室9a,9bと接続されており、コントローラ90からの制御指令94sを受けて、油圧源92側から圧力調整されて供給される作動油を型締シリンダ9の2つのシリンダ室9a,9bの一方に選択的に供給する。方向制御回路94は、複数の制御バルブ等から構成される。 方向制御回路94を通じて、シリンダ室9bへ高圧の作動油を供給することにより、型締力が発生する。
パイロットチェック弁95は、方向制御回路94とシリンダ室9bとを接続する管路の途中に設けられており、方向制御回路94からシリンダ室9bへ向かう作動油の流れを許容し、シリンダ室9bから方向制御回路94へ向かう作動油の流れを阻止する。このパイロットチェック弁95によって、シリンダ室9bを密封することが可能となる。
また、パイロットチェック弁95は、方向制御回路94からパイロット圧が供給されることにより開放され、方向制御回路94へ向かう作動油の流れを許容する。
図3は、コントローラ90の機能ブロック図である。
コントローラ90は、主制御部90Aと、型締力設定部90Bと、入力部90Cとを有する。コントローラ90のこれらの機能は、プロセッサやメモリ等のハードウエアと所要のソフトウエアとによって構成される。
型締力設定部90Bは、射出動作に応じて必要な複数の設定型締力を保持している。なお、型締力設定部90Bに保持されている設定型締力については後述する。
入力部90Cは、圧力センサー80の検出した型締シリンダ9の発生する型締力を逐次サンプリングし、これを保持する。
主制御部90Aは、型締シリンダ9の発生する型締力が型締力設定部90Bの設定型締力となるように油圧回路91(主に、圧力制御弁93)を制御する。
主制御部90Aには、圧力センサー80の検出した型締シリンダ9の型締力、射出シリンダ56の射出圧力、プランジャ52の射出位置等の情報が入力され、これらの情報に基づいて油圧回路91(主に、圧力制御弁93)に対する制御指令を生成して出力する。
具体的には、たとえば、主制御部90Aは、圧力センサー80の検出した実際の型締力と設定型締力との偏差を補償するように制御指令を生成し油圧回路91(主に、圧力制御弁93)へ与える。すなわち、主制御部90Aは、圧力センサー80の検出した実際の型締力を基に、フィードバック制御を行う。
なお、ダイカストマシン1の射出サイクルは非常に短いので、射出サイクル中に検出した型締力を用いてフィードバック制御を行うことが難しい場合もある。このため、過去の射出サイクルにおける型締力を用いて型締シリンダ9の発生する型締力を制御することも可能である。この場合には、たとえば、複数サイクルにおける型締力の平均値を用いることができる。
また、主制御部90Aは、たとえば、射出位置、射出圧力、経過時間等から現在の射出動作を判断し、これに対応する設定型締力を選択する。
図4は、ダイカストマシン1の射出動作における射出速度、鋳造圧力および設定型締力の関係の一例を示すグラフである。
図4において、(1)は射出速度、(2)は鋳造圧力、(3)は設定型締力を示している。
射出工程は、低速工程、高速工程と、増圧工程とからなる。
図4に示すように、まず、低速射出速度VL でプランジャ52を駆動したのち、高速射出速度VH に切り換える。低速射出速度VL から高速射出速度VH への切り換えは、たとえば、プランジャ52が所定の位置に到達した時点である。この切り換え位置は、金属溶湯の先端が金型のゲートに略達した位置である。
高速射出速度VH で駆動後、金属溶湯が金型のキャビティに充填されたのち、速度制御から圧力制御に切り換え、一定の力でキャビティ内の金属溶湯を圧縮する。これにより、製品が鋳造される。
上記の鋳造サイクルにおいて、設定型締力は低速射出区間に対応する設定型締力Fsaと、高速射出区間に対応する設定型締力Fsbと、増圧区間に対応する設定型締力Fscが存在する。
低速射出速度VL ではキャビティ内に金属溶湯が射出されていないので比較的小さな型締力しか必要ない。
高速射出速度VH の区間ではキャビティ内に金属溶湯が射出され、金型が開くのを防ぐためにある程度大きな型締力が必要である。
増圧区間では、キャビティ内に充填された金属溶湯をさらに圧縮するので、高速射出速度VH の区間よりもさらに大きな型締力が必要となる。
設定型締力Fsaから設定型締力Fsbへの切り換えは、たとえば、低速射出速度VL
から高速射出速度VH への切り換え位置の直前の切換位置(切換時点)P1 で行う。主制御部90Aは、たとえば、位置検出器98の検出信号98s、射出圧力、あるいは、鋳造サイクルを開始してからの経過時間等に基づいて低速から高速への切り換え位置に到達したと判断することができる。
設定型締力Fsbから設定型締力Fscへの切り換えは、たとえば、増圧工程の開始直前の切換位置(切換時点)P2 で行う。主制御部90Aは、たとえば、位置検出器98の検出信号98s、射出圧力、あるいは、鋳造サイクルを開始してからの経過時間等に基づいて、増圧工程の開始直前位置に到達したと判断することができる。
次に、上記構成の型締装置の動作の一例について説明する。
図1および図2に示した状態の型締装置1は、移動盤4が所定の型開位置に移動した状態にある。この状態において、ピストン8はシリンダ室内において金型側に位置している。
高速型閉
この状態から、サーボモータ43を駆動して、移動盤4を型閉方向A2に向けて移動させる。移動盤4の移動速度は、サイクルタイムの短縮の観点から高速で行う。移動盤4を型閉方向A2に移動していくと、図5に示すように、タイバー7の自由端7bが当接部材30に当接し、タイバー7は停止する。この位置において、タイバー7の被結合溝7aは、ハーフナット20と結合可能となっている。
なお、衝撃緩和の観点から、タイバー7の自由端7bが当接部材30に衝突する直前に、サーボモータ43の回転速度を減速することが好ましい。
タイバー7の自由端7bが当接部材30に当接した状態では、型締用シリンダ9に高圧の作動油は供給されていない。このため、ピストン8は型締用シリンダ9のシリンダ室内を移動可能となっている。
ハーフナット閉じ
図5に示したように、タイバー7の自由端7bが当接部材30に当接し、タイバー7が位置決めされたところで、ハーフナット開閉シリンダ21を駆動し、ハーフナット20を閉じる。
低速型閉
ハーフナット20を閉じる動作と並行して、比較的低圧の設定型締力Fsaによる型締が開始される。
移動機構40による移動盤4の型閉方向A2への移動が継続して行われる。タイバー7に対して移動盤4が所定の型閉位置まで移動し、図5に示すように、移動金型6と固定金型5の型閉が完了する。すなわち、移動盤4は、タイバー7が位置決めされたのち、型締用シリンダ9のもつストロークの範囲内で移動し、型閉が行われる。ピストン8はシリンダ室内において移動金型6とは反対側に移動する。
これによって、移動盤4の移動中に、ハーフナット20とタイバー7の被結合溝7aとの結合動作が重複して行われる。
低圧型締
型閉の完了後、図5に示すように、圧力制御弁93によって設定型締力Fsaに応じた圧力に調整された油圧源92からの作動油PLaが方向制御弁94を通じてシリンダ室9bに供給される。
シリンダ室9bへの作動油PLaの供給により、設定型締力Fsaで型締される。
射出動作開始
その後、スリーブ51へ所定量の金属溶湯が供給されたのち、プランジャ52が低速射出速度VL で駆動される。
高圧型締
低速射出速度VL から高速射出速度VH への切り換え位置の直前の、型締力を切り換える切換位置(切換時点)P1 に到達すると、シリンダ室9bに供給される作動油PLaの圧力が、圧力制御弁93によって調整され、設定型締力Fsbに応じた圧力に昇圧される。
ピストン8は移動金型6とは反対側にさらに移動し、タイバー7が伸長し、タイバー7の伸長量に応じた型締力が発生する。
これにより高圧型締は行われる。このとき、シリンダ室9b内の作動油PLaは、高圧状態で密封されている。
射出、充填
型締力を設定型締力Fsbに上昇させたのち、スリーブ51に供給された金属溶湯はキャビティ内に射出、充填される。
金属溶湯はキャビティ内に射出、充填されると、金型5,6間には型開力が作用する。このとき、シリンダ室9bは密封されているので、型締シリンダ9はこの型開力に対して非常に高い型締剛性をもつ。このため、金属溶湯の射出によりサージが発生しても、確実に型閉状態を保持することができる。
増圧工程
増圧工程の開始直前の切換位置(切換時点)P2 に到達すると、シリンダ室9bに供給される作動油PLaの圧力が、圧力制御弁93によって調整され、設定型締力Fscに応じた圧力にさらに昇圧される。これにより、さらに高い型締力が発生する。
射出速度制御から増圧制御に切り換えられると、キャビティ内の金属溶湯にさらに大きな力が作用するが、これにあわせて型締力が増加されているので、金型が開くことはない。
型締圧抜き
鋳造が完了した状態では、シリンダ室9bは密封されているので、シリンダ室9b内の作動油PLaは高圧状態に保持されている。この状態で急に型開を行うと、衝撃が発生する。このため、図6に示すように、まず、パイロットチェック弁95へパイロット圧を供給し、パイロットチェック弁95を開く。パイロットチェック弁95を開くと、シリンダ室9bの高圧の作動油PLaが抜ける。
高圧型開
次いで、図6に示すように、シリンダ室9aへ高圧の作動油PLbが供給され,移動盤4が型開方向A1に移動し、型締が解放される。
このとき、タイバー7には、軸方向に型締を解放する解放力が作用するが、この解放力は当接部材30によって受け止められる。
ピストン8はシリンダ室内において金型側に向かって移動する。
ハーフナット解放
この型締の解放動作と重複して、ハーフナット20が解放される。これにより、タイバー7と固定盤3との連結が解かれる。型締の解放動作とハーフナット20の解放動作を重複して行う。
次いで、サーボモータ43が駆動され、低速で所定の位置まで移動盤4が後退する。低速で移動盤4を移動するのは、金型を開いた直後に高速で急激に移動盤4を後退させると、鋳造品や金型が損傷する等の不具合が発生する可能性があるからである。
移動盤4が低速で所定位置まで後退すると、図1と同様の型開位置まで移動盤4が高速で後退する。
以上の動作により、一連の型締動作が完了する。
以上のように、本実施形態によれば、型締シリンダ9の発生する力を検出し、フィードバック制御することにより、型締力を正確に制御することができる。
また、型締シリンダ9を駆動する油圧回路91に、型締シリンダ9のシリンダ室9bを密封可能なパイロットチェック弁95を設けることにより、型締シリンダ9の型締剛性を高めることができ、鋳造サイクル中に型締力を大きく変更することが可能となる。
また、本実施形態によれば、射出動作に応じて必要な型締力を発生するので、金型5,6を不必要に大きい型締力で型締しないので、金型5,6の寿命を延ばすことができる。
なお、上述した実施形態では、複合式型締装置に本発明を適用した場合について説明したが、型開閉および型締を同一のシリンダで行う直圧式型締装置にも本発明は適用可能である。
また、上述した実施形態では、作動液として作動油を用いた場合について説明したが、油以外の他の液体を用いることも可能である。
本発明の一実施形態に係るダイカストマシンの機械構造を示す側面図である。 図1に示すダイカストマシンの水平方向の断面図である。 コントローラの機能ブロック図である。 ダイカストマシンの射出動作における射出速度、鋳造圧力および設定型締力の関係の一例を示すグラフである。 ダイカストマシンにおける型締動作を示す断面図である。 ダイカストマシンにおける型開動作を示す断面図である。
符号の説明
1…ダイカストマシン、2…ベース、3…固定盤、4…移動盤、5…固体金型、6…移動金型、50…射出装置、80…圧力センサ、90…コントローラ、91…油圧回路、92…油圧源、93…圧力制御弁、94…方向制御弁、95…パイロットチェック弁、98…位置検出器。

Claims (3)

  1. 一対の金型を型締する型締力を発生する型締シリンダと、
    前記型締シリンダに作動液を供給する液圧回路と、
    前記型締シリンダの発生する力を検出する検出手段と、
    前記一対の金型に形成されるキャビティに連通するスリーブと、
    前記スリーブ内を前進して金属溶湯を前記キャビティに射出、充填するプランジャと、
    前記検出手段によって検出された型締力が設定型締力となるように前記液圧回路をフィードバック制御し、前記プランジャを低速射出速度で前進させて金属溶湯を前記キャビティに射出する低速工程において第1の型締力を発生させ、前記プランジャを前記低速射出速度よりも大きい高速射出速度で前進させて金属溶湯を前記キャビティに射出する高速工程において前記第1の型締力よりも大きい第2の型締力を発生させ、前記低速工程及び前記高速工程において前記キャビティに充填された金属溶湯を増圧する増圧工程において前記第2の型締力よりも大きい第3の型締力を発生させるように、前記プランジャの位置、射出圧力、若しくは、鋳造サイクルを開始してからの経過時間に基づいて、前記設定型締力を、前記第1の型締力から前記第2の型締力へ、前記第2の型締力から前記第3の型締力へ切り換える制御手段と
    を有するダイカストマシン。
  2. 前記制御手段は、前記型締シリンダの発生する型締力が、前記第1〜第3の型締力を定数として階段状に変化するように前記液圧回路を制御する
    請求項に記載のダイカストマシン。
  3. 前記液圧回路は、前記型締シリンダの型締力を発生させる作動液が供給されるシリンダ室を解放可能に密封するパイロットチェック弁を有する
    請求項1又は2に記載のダイカストマシン。
JP2003353931A 2003-10-14 2003-10-14 ダイカストマシン Expired - Fee Related JP4436104B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003353931A JP4436104B2 (ja) 2003-10-14 2003-10-14 ダイカストマシン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003353931A JP4436104B2 (ja) 2003-10-14 2003-10-14 ダイカストマシン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005118793A JP2005118793A (ja) 2005-05-12
JP4436104B2 true JP4436104B2 (ja) 2010-03-24

Family

ID=34612072

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003353931A Expired - Fee Related JP4436104B2 (ja) 2003-10-14 2003-10-14 ダイカストマシン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4436104B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4794906B2 (ja) * 2005-05-20 2011-10-19 東芝機械株式会社 型締装置及び成形機
JP4832860B2 (ja) * 2005-11-17 2011-12-07 東芝機械株式会社 成形機及びバリ検出方法
JP5090085B2 (ja) * 2007-06-29 2012-12-05 東芝機械株式会社 シリンダ装置及び成形機
CN103071779B (zh) * 2013-01-11 2014-10-08 浙江欧德申自动化设备有限公司 蓄电池铸焊入模及脱模机构
CN117463970B (zh) * 2023-12-26 2024-04-16 宁波臻至机械模具有限公司 一种上下模精确定位的压铸模具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005118793A (ja) 2005-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4997921B2 (ja) ダイカストマシン及びダイカスト鋳造法
US7316259B2 (en) Diecasting machine
KR20040095705A (ko) 다이캐스트 머신의 사출 장치 및 주조 방법
JPWO2011161899A1 (ja) 射出成形機の成形方法
JP2011131225A (ja) ダイカストマシンの射出装置および射出制御方法
KR102708676B1 (ko) 다이캐스트 머신, 금형 구비 다이캐스트 머신, 다이캐스트 머신용 제어 장치 및 다이캐스트 방법
JP3247319B2 (ja) 直圧式型締装置における型締圧力の制御方法および制御装置
JP4537441B2 (ja) 射出成形機の制御方法
JP2009107010A (ja) ダイカストマシンの射出装置及びその制御方法
JP4436104B2 (ja) ダイカストマシン
KR20040099168A (ko) 다이캐스트 장치 및 주조 방법
JP5381161B2 (ja) ダイカストマシン及びダイカスト鋳造方法
JP3828857B2 (ja) ダイカストマシンの射出装置
JP5372626B2 (ja) 射出成形装置及び射出成形方法
JP3237576B2 (ja) 可動盤の型開移動量制御装置及び制御方法並びに射出圧縮成形方法
JP2004160890A (ja) 縦型射出成形機
JP5654327B2 (ja) ダイカストマシン及びダイカストマシンの増圧制御方法
JP5203782B2 (ja) 成形機
JP5278111B2 (ja) 射出成形機
JPH1015653A (ja) 射出成形法および装置
JP4646695B2 (ja) ダイカストマシン
JP5279689B2 (ja) ダイカストマシン
JP4090897B2 (ja) 射出成形機及びその制御方法
JP3394201B2 (ja) 金属射出成形機の射出方法及びその装置
JP6185625B2 (ja) ダイカストマシン及びダイカストマシンの制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061011

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081024

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090526

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090611

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090721

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090902

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20091104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091201

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4436104

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140108

Year of fee payment: 4

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees