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JP4429539B2 - ファインパターン用電解銅箔 - Google Patents

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JP4429539B2
JP4429539B2 JP2001040287A JP2001040287A JP4429539B2 JP 4429539 B2 JP4429539 B2 JP 4429539B2 JP 2001040287 A JP2001040287 A JP 2001040287A JP 2001040287 A JP2001040287 A JP 2001040287A JP 4429539 B2 JP4429539 B2 JP 4429539B2
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foil
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昭利 鈴木
福田  伸
和弘 星野
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、その用途におけるファインパターン化に対応可能な電解銅箔、更にはこの電解銅箔を使用した銅張積層板及びプリント配線板に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子機器の小型化、軽量化に伴い、最近の各種電子部品は高度に集積化されている。これに対応して、プリント配線板における回路パターンも高密度化が要求され、微細な線幅と配線ピッチの配線から成る回路パターンが形成されている。いわゆるファインパターンのプリント配線板が要求されるようになってきた。最近では、配線ピッチが50〜100μm程度で線幅が30μ前後の高密度極細配線を有するプリント配線板が要求されている。
【0003】
これに応えるために、プリント回路形成のためのエッチング技術の向上やレジストの性能向上等がなされているが、それとともにファインパターン化が可能な電解銅箔の開発が要求されている。
【0004】
従来の電解銅箔がファインパターン化できなかった大きな要因として、マット面及び光沢面ともに表面粗さが粗いことをあげることができる。電解銅箔は、通常、図1に示すような電解製箔装置により製箔された銅箔に、図2に示すような表面処理装置により密着性向上のための粗化処理や防錆処理等を施して製造される。電解製箔装置は、回転するドラム状のカソード2(表面はSUS又はチタン製)と該カソードに対して同心円状に配置されたアノード1(鉛又は貴金属酸化物被覆チタン電極)からなる装置に、電解液3を流通させつつ両極間に電流を流して、該カソード表面に所定の厚さに銅を析出させ、その後該カソード表面から銅を剥ぎ取る。この段階の銅箔を未処理銅箔4という。また該未処理銅箔の電解液と接していた面をマット面と呼び、回転するドラム状のカソード2と接していた面を光沢面と呼ぶ。
【0005】
この後、銅張積層板に必要とされる性能を付与するため、図2に示すような表面処理装置に未処理銅箔4を通し、電気化学的或いは化学的な表面処理を連続的に行う。この処理の内、樹脂基板と接着させるときの密着性を高めるために、粒状の銅を析出させる工程がある。これを粗化処理と呼んでいる。この粗化処理は、通常、該未処理銅箔のマット面に施される。これらの表面処理した後の銅箔を表面処理銅箔8と呼び、銅張積層板に使用される。
【0006】
電解銅箔の機械的性能は未処理銅箔4の性能によって決定されるが、銅箔のエッチング特性、すなわちエッチング速度とエッチングの均一溶解性も、この未処理銅箔の性能によって多くが決定される。
【0007】
銅箔の性能でエッチング性に影響する大きな要因は表面の粗さである。特に最近のファインパターン化要求に対しては、銅箔のマット面の粗さが小さく、更に光沢面の粗さも小さいことが重要である。
【0008】
銅箔のマット面の粗さに影響する要因は大きく分けて2つある。ひとつは未処理銅箔のマット面の表面粗さであり、もうひとつは粗化処理の粒状銅の付きかたである。未処理銅箔のマット面の表面粗さが粗いと、粗化処理後の銅箔の粗さは粗くなる。粗化処理時の粒伏銅の付着量は、粗化処理時に流す電流により調節が可能であるが、未処理銅箔の表面粗さは、前述のドラム状のカソードに銅を析出させる時の電解条件、特に電解液に加える添加剤によって決まるところが大きい。
【0009】
従来の電解銅箔では、銅箔のマット面を粗化処理し、表面粗度:Rz(JISB 0601−1994「表面粗さの定義と表示」の5.1 十点平均粗さの定義に規定されたRzを言う。以下、同様)で表わして、12μm銅箔で6μm前後あり、厚さの厚い70μm銅箔では10μm前後の粗さであった。
【0010】
このように接着面が比較的大きな表面粗度の銅箔を用いた銅張基板では、銅箔の粗化面にあった銅粒子や樹枝状に析出した銅箔の一部が樹脂基板に深くくい込んでいる。このため大きな接着力が得られる反面、プリント回路を形成するためのエッチングにおいて、完全にこの銅が溶解するのに時間がかかる、いわゆる「根残り」という現象が発生する。
【0011】
その結果、銅箔と樹脂基板のボトムラインの直線性が乏しく、回路間隔を狭くすると、隣接する回路間の絶縁が悪くなり、著しい場合には回路が完全に切れず、隣接する回路がブリッジしてしまうという現象を生じる。
【0012】
また、光沢面と呼ぶドラムに接触していた側の面は、一見光沢があり平滑に見えるが、ちょうどドラム表面のレプリカになっており、その粗さは平均してRzで、1.5〜2.0μm位あるのが普通である。
【0013】
これは、当初のドラム表面は研磨された平滑な状態で製造をスタートするが、電解銅箔の製造を続けるうちに、電解液が強酸であるため、ドラム表面が次第に荒れてくるためである。ある一定の時間電解銅箔の製造を行った後、ドラム表面が荒れてくると再度研磨して平滑にするが、平均してみると、その粗さは1.5〜2.0μm位になってしまう。
【0014】
表面粗さが粗いと、回路のエッチング時に貼るドライフィルムエッチングレジストの密着性が局部的に良いところと悪いところができるため、エッチングした時、回路が波を打つような形状になる。すなわち回路の直線性が悪いため、ファインパターンが切りにくくなるという問題が発生する。また、液レジストの場合は、ドライフィルムレジストに比較すると程度は軽くなるが銅箔の表面の凹の部分と凸の部分では溶解速度が異なるので、同様に回路の形状が波打つ現象が見られる。
【0015】
以上の理由により、ファインパターン化要求に対しては、銅箔のマット面の粗さが小さいことに加え、光沢面の粗さも小さいことが重要である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような従来技術の問題点を解消すべくなされたものであり、引き剥がし強さを低下させることなく、高いエッチングファクターを持ち、回路パターン上部の直線性に優れ、なおかつ回路パターンの根本に銅粒子が残ることなく、ファインパターンを達成できる銅箔を提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ファインパターン用電解銅箔であって、平均粒径2μm以下の結晶粒が全面に渡り表出している電解銅箔の未処理銅箔を原箔とし、2%以上の加工度の冷間圧延加工を行い銅箔表面を平滑化せしめたものであることを特徴とする。未処理銅箔にこのような処置を施すことによって、マット面のみならず光沢面も平滑化された電解銅箔が得られるのである。
【0018】
更に、前記の未処理銅箔として、マット面の表面粗度:Rzが該未処理銅箔の光沢面の表面粗度:Rzと同じか、それより小さいものを使用することにより、より効果的に、未処理銅箔のマット面、光沢面を平滑化することができる。
【0019】
ところで、電解銅箔の未処理銅箔を圧延加工すること自体は、既に知られた技術である。例えば、特公昭32−10007号公報には、チオウレア及び膠等を添加した銅電解液を使用して電気分解を行い、陰極上に電着した電気銅板を剥ぎ取った後、この電気銅板を直接冷間加工により伸延材とし、この伸延材を非酸化雰囲気又は真空中で焼鈍することを特徴とする無酸素銅伸延材の製造方法が開示されている。
【0020】
しかしながら、当該方法によってはファインパターン用の電解銅箔を得ることは不可能である。
【0021】
チオウレア及び膠等を添加した銅電解液を使用した電気分解にて陰極上に電着した電気銅板のマット面は、図3に示すようにマット面の凹凸が大きく、またその結晶組織も図4に示すように粗大な柱状結晶であり、こうした電気銅板を圧延加工した場合、マット面表面の山の部分だけが単に押し潰されるだけで、大きな凹凸自体は消えることはなく最後まで表面に残る。また、結晶組織の変化も小さい。プリント配線板用の銅箔の場合、前述のように、この後に粒状の銅を電析させる粗化処理を行う。こうした表面形状、あるいは結晶組織の銅箔上に、粒状の銅を電析させると、表面形状、あるいは結晶組織の影響を受け、粒状の銅の粗大化、いわゆる「異常突起」が起こったり、樹枝状の銅が電析する。粗大化した銅粒や樹枝状の銅は、前述のように樹脂基板に深くくい込む。このため、プリント回路形成時のエッチングで、「根残り」が発生する。これが、前記の「不可能」と言った理由である。
【0022】
これに対して本発明の銅箔は、前述の特徴を有する未処理銅箔を原箔としている。因みに、このような銅箔としては、本願発明者らの発明による特開平9−143785号に開示された銅箔を挙げることができる。この未処理銅箔の表面形状(マット面)を図5に、その結晶組織を図6に示す。前述の電気銅板とは異なり、表面が平滑であり、なおかつ結晶組織は、平均粒径2μm以下の結晶粒からなっていることがわかる。このような未処理銅箔を原箔として使用し、2%以上の加工度の冷間圧延加工を行うことによって、初めてファインパターン用に適した電解銅箔が得られるのである。
【0023】
本発明の冷間圧延加工を施された電解銅箔は、表面が平滑であり、なおかつ結晶粒度が小さいので、この後に粗化処理を行った場合でも、電析する粒状の銅は微細であり、粒状の銅の粗大化や樹枝状の銅が電析することはあり得ない。
【0024】
特開平9−143785号に開示された銅箔の冷間圧延加工前のRz(マット面)は1.0〜1.5μm程度、光沢面のそれは1.5〜2.0μm程度である。これに冷間圧延加工を施すと、Rzはマット面、光沢面ともに0.5〜0.8μm程度まで平滑化する。この揚合、加工度、すなわち[(原箔の厚さ−加工後の厚さ)/原箔の厚さ]×100が高いほど平滑化される傾向にあり、2%未満では所望の平滑化は困難である。2%以上、好ましくは5%以上、特に好ましくは15%以上の加工度の冷間圧延加工を施すことにより、所望の平滑化が可能となる。
【0025】
本発明の銅箔を樹脂基板と接合するのは、冷間圧延加工を施した未処理銅箔(以下、「圧延加工銅箔」という)のいずれの面(マット面又は光沢面)でも良いが、いずれの面もそのままでは樹脂基板との密着強度が低いため、通常、圧延加工銅箔の片面(マット面又は光沢面)又は両面に更に粗化処理を施す。
【0026】
ファインパターン化に対応するためには、粗化処理にて付着せしめられた粒子(以下、「粗化粒子」という)も微細粒子としなければ、最終的に表面粗度の小さい箔を得ることが出来ない。一方、表面粗度を小さくすることは、樹脂基板と接合する際のアンカー効果が小さくなり、密着強度が弱くなるという問題が生じてくる。
【0027】
この相反する命題をクリアする電解銅箔、すなわち、表面粗度は小さく、全体として平滑な表面になっていながら、ファインな回路パターンにエッチングすることができるとともに、樹脂基板との密着強度が大きい電解銅箔を提供するため、本発明においては、前記の圧延加工銅箔の片面又は両面に電気めっきで付着せしめられる粗化粒子の平均粒径を3μm以下のもの、特に好ましくは、1μm以下のものにする(以下、このような微細な粗化粒子を「微細粗化粒子」という)。この平均粒径が3μmより大きい場合には、得られた銅箔の接着表面積の拡大効果が小さく、そのため、樹脂基材との接着性も充分には向上しないとともに、例えば回路パターンをエッチングする際に、この微細粗化粒子が樹脂基材の方に残りやすくなり、ファインな回路パターンの形成が困難になるからである。この現象は、平均粒径が1μm以下になると、より一層顕著になってくる。尚、ここでいう微細粒子の平均粒径とは、走査型電子顕微鏡で測定したときの10点以上の実測値の平均値のことをいう。
【0028】
ここで、本発明の電解銅箔の1例を図7に示す。図7において、基材である箔本体(圧延加工銅箔。以下、同様)10の片面には電気めっきで微細粗化粒子20が互いに連結してなる集合組織が形成されており、この微細粗化粒子20を有する側を樹脂基材に接着して実使用に供される。なお、この微細粗化粒子20は箔本体10の両面に付着されていてもよい。
【0029】
この微細粗化粒子20は箔本体10への電気めっきによって形成される。先ず、微細粗化粒子20は、箔本体10の表面に表出している結晶粒の結晶粒界に選択的に析出し始め、そしてその粒界から成長していき、箔本体10の結晶粒の全面に均一に微細粗化粒子の付着が進行していく。そして、それは平面的に広がっていくが、結局、微細粗化粒子20の付着は箔本体10の表面で局部的になるという傾向を示す。
【0030】
そして、このような状態で微細粗化粒子が付着している銅箔は、樹脂基材に接着したときに十分に高い密着強度が得られない。高い密着強度は、箔本体10の表面に微細粗化粒子が均一に分布して析出している状態のときに実現することができる。
【0031】
このような問題に関しては、次のような対応が有効であると考えられる。すなわち、樹脂基材との間で高い密着強度を実現するためには、箔本体10の表面に表出している結晶粒を微細なものにして単位面積当たりに存在する結晶粒界の数を多くすることである。結晶粒界の数が多いと、電気めっき時に箔本体10の単位面積当たりに付着(析出)する微細粒子の量が多くなり、微細粗化粒子20は局部的に偏在することなく箔本体10の全面に付着する。そのことにより、樹脂基材との密着強度が高くなるからである。
【0032】
このようなことから、本発明にあっては、未処理銅箔の表面に表出している結晶粒の平均粒径を2μm以下に設定しているのである。単位面積当たりの結晶粒界の数が多くなり、その結果、箔本体表面への微細粗化粒子の付着割合も多くなり、また偏在することなく付着するため、樹脂基材との接着性を向上させることができるからである。ここで、結晶粒の平均粒径は小さくするほど所望の効果が得られるが、その製造コスト等を考慮して適宜決めればよい。
【0033】
尚、上記した未処理銅箔の結晶粒の平均粒径とは、まず結晶粒が形成されている箔を断面方向に0.03μm厚さで切れるような設定でミクロトームで切り取り、その試料を透過型電子顕微鏡で撮影し、その写真における結晶粒の面積を10点以上実測し、その結晶粒を実測面積を有する真円にしたときの直径を計算し、そのときの計算値のことをいう。
【0034】
ここで、前記の微細粗化粒子は、Cuからなるものであってよいが、CuとMoの合金粒子やCuとNi、Co、Fe及びCrの群から選ばれる少なくとも1種の元素(I)とから成る合金粒子(以下、「粒子I」という)であってもよいし、該合金粒子と、V、Mo及びWの群から選ばれる少なくとも1種の元素(II)との混合物(以下、「粒子II」という)であってもよい。
【0035】
通常のリジット配線板に使用されるFR−4等のエポキシ樹脂では、Cu粒子又はCuとMoの合金粒子で所望の密着強度が得られるが、粒子がより微細になるフレキシブル配線板に使用されるポリイミドの場合、Cu粒子又はCuとMoの合金粒子では密着強度が出にくくなるので、前記の粒子I又は粒子IIを付着させるのが効果的である。これらの粒子は、単なるアンカー効果のみでなく、ポリイミドとの化学結合を増大させるため、大きな密着強度が得られる、と考えられる。
【0036】
粒子Iとしては、例えば、Cu−Ni合金、Cu−Co合金、Cu−Fe合金、Cu−Cr合金などの粒子を好適例として挙げることができる。
【0037】
前記の合金粒子における前記元素(I)の存在量は、Cuの存在量1mg/dm2−箔当たり0.1〜3mg/dm2−箔が好ましく、また前記の混合物における前記元素(II)の存在量は、Cuの存在量1mg/dm2−箔当たり0.02〜0.8mg/dm2−箔が好ましい。
【0038】
粒子Iにおいて、元素(I)の存在量が3mg/mg-Cuより多くなるような合金組成では、回路パターンをエッチングする際に、Coを除いて溶解しにくく、樹脂基板の方に残るような問題が生じて不都合であり、逆に0.1mg/mg-Cuより少ない合金組成では、樹脂基板、とりわけポリイミド樹脂基板に対してピール向上を期待できないというような不都合を生ずるからである。
【0039】
このような粒子Iの内、Cu−Ni合金粒子又はCu−Co合金粒子は、Ni又はCoそれ自体がポリイミドのような樹脂基材に対して高い密着強度を示すので、合金粒子全体としても樹脂基材との間で高い密着強度を示すようになって好適である。その場合、Cuの箔本体への存在量(付着量)が絶対量で4〜20mg/dm2であり、Ni又はCoの存在量(付着量)が0.1〜3mg/mg-CuであるCu−Ni合金粒子又はCu−Co合金粒子は非常に高い接着性を示すという点で特に好適である。
【0040】
粒子IIは、前記の粒子Iと酸化物粒子との混合物である。箔本体への電気めっき時に、結晶粒の粒界に粒子Iが析出するが、同時に元素(II)、例えばV、Mo、WはV25、MoO3、WO3、のような酸化物粒子となって粒子Iと混在する状態で析出することによりこの粒子IIは形成される。したがって、この粒子IIは、箔本体の結晶位の粒界を中心にして付着しているが、粒子Iと酸化物粒子は適度に相互分散した状態で共存している。
【0041】
尚、粒子Iは、前述の通り、結晶粒界に選択的に付着するが、その場合、全ての粒界に均一に付着するのではなく、ある特定の粒界に集中的に付着するという傾向を示す。このような付着状態が支配的に進行すると、全体としての付着量は増加していても、粒子Iは粒界全体に均一に付着しているとは限らず、未付着の箇所では樹脂基材との密着性が低下するという事態が発生することがある。
【0042】
しかしながら、元素(II)としてのV、Mo、Wなどの共存下で電気めっきを行うと、その理由は明確ではないが、V、Mo、Wの酸化物粒子の働きで、前記の粒子Iは、ある特定の粒界に集中して付着する傾向が低下し、多数の結晶粒の粒界に分散して付着するようになり、全体として均一付着が実現する。
【0043】
その結果、粒子IIの場合は、粒子Iが単独で付着しているときよりも樹脂基材との接着性は向上するという効果が得られる。
【0044】
粒子IIにおいて、元素IIの存在量が0.8mg/mg-Cuより多い場合には、樹脂基板にプレスした後、ビールを引いたときに樹脂基板上に酸化物が残るような問題が生じて不都合であり、逆に0、02mg/mg-Cuより少ない場合には元素(II)を添加する効果が見られないという不都合が生じる。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を実施例に基づいて更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0046】
原箔1
厚さ:13μmで、マット面粗度:Rz=1.20μm、光沢面粗度:Rz=1.40μmの未処理銅箔を用意した。この箔を冷間圧延にて1パス圧延し、厚さ12μmの原箔を得た。
【0047】
原箔2
厚さ:15μmで、マット面粗度:Rz=1.25μm、光沢面粗度:Rz=1.38μmの未処理銅箔を用意した。この箔を冷間圧延にて2パス圧延し、厚さ:12μmの原箔を得た。
【0048】
原箔3
厚さ:18μmで、マット面粗度:Rz=1.15μm、光沢面粗度:Rz=1.42μmの未処理銅箔を用意した。この箔を冷間圧延にて3パス圧延し、厚さ:12μmの原箔を得た。
【0049】
電気めっきA(めっき浴1の処理に続けてめっき浴2の処理を行った)
・めっき浴1の組成:硫酸銅(Cu金属として)25g/dm3、硫酸100g/dm3、モリブデン酸アンモニウム(Mo金属として)1.0g/dm3
・電流密度40A/dm3
・通電時間:3.5秒、
・浴温:35℃
【0050】
・めっき浴2の組成:硫酸銅(Cu金属として)60g/dm3、硫酸100g/dm3
・電流密度20A/dm2
・通電時間:7.0秒、
・浴温:50℃
【0051】
電気めっきB
・めっき浴の組成:硫酸銅(Cu金属として)5g/dm3、硫酸ニッケル(Ni金属として)12g/dm3、メタパナジン酸アンモニウム(V金属として)1.0g/dm3、pH3.5、
・電流密度10A/dm2
・通電時間:3秒、
・浴温:40℃
【0052】
電気めっきC
・めっき浴の組成:硫酸銅(Cu金属として)5g/dm3、硫酸コバルト(Co金属として)12g/dm3モリブデン酸アンモニウム(Mo金属として)1.0g/dm3、pH3.5、
・電流密度10A/dm2
・通電時間:3秒、
・浴温:40℃
【0053】
実施例1
原箔1を用いて電気めっきAにより処理を行った。
【0054】
実施例2
原箔2を用いて電気めっきAにより処理を行った。
【0055】
実施例3
原箔3を用いて電気めっきAにより処理を行った。
【0056】
実施例4
原箔1を用いて電気めっきBにより処理を行った。
【0057】
実施例5
原箔2を用いて電気めっきBにより処理を行った。
【0058】
実施例6
原箔3を用いて電気めっきBにより処理を行った。
【0059】
実施例7
原箔1を用いて電気めっきCにより処理を行った。
【0060】
実施例8
原箔2を用いて電気めっきCにより処理を行った。
【0061】
実施例9
原箔3を用いて電気めっきCにより処理を行った。
【0062】
原箔4
厚さ:12μmで、マット面粗度:Rz=1.21μm、光沢面粗度:Rz=1.45μmの未処理銅箔を用意した。
【0063】
比較例1
原箔4を用いて電気めっきAにより処理を行った。
【0064】
比較例2
原箔4を用いて電気めっきBにより処理を行った。
【0065】
比較例3
原箔4を用いて電気めっきCにより処理を行った。
【0066】
得られた銅箔の被接合面(粗化処理面)側の表面に亜鉛めっき(0.1mg/dm2)を施し、更にその上にクロメート処理を施した試料(以下、「表面処理銅箔」という)を作製した。
【0067】
得られた表面処理銅箔の特性を下記の項目についてそれぞれ評価した。
【0068】
(1)ピール強度
ユーピレックスVT(商品名、宇部興産(株)製のポリイミドフィルム)を用意し、得られた表面処理銅箔の被接合両側に重ね合わせた後、全体をステンレス鋼板で挟み、2660Paの真空プレスで徐々に昇温、昇圧していき、温度330℃、圧力0.2MPaの加熱・加圧状態下で10分間熱圧着し、更に5MPaの加圧下で5分間保持した後、徐々に冷却、減圧した。得られた樹脂付き銅箔を試料とし、JIS C 6481「プリント配線板用銅張積層板試験方法」の5.7に従って常態ピール(常態での「引き剥がし強さ」)を測定した。測定片の幅は10mmとし、測定温度は常温である。3点の測定結果の平均値を表1〜3に示す。
【0069】
(2)エッチング特性
実施例1〜9及び比較例1〜3で得られた表面処理銅箔をピール強度の被検体の作製方法に準じて樹脂付き銅箔(但し、基材はガラスエポキシ基材−FR4−を使用)を作製し、そのそれぞれに対するエッチング特性の評価を次に示す方法で行った。各銅張基板表面を3%過酸化水素−10%硫酸混合水溶液にて洗浄後、液レジストを5μmの厚さで均一に塗布して乾燥した。次に該レジストに試験回路パターンを重ね、露光機を用いて200mJ/cm2で紫外線照射した。テストパターンは線幅30μm、線間30μm、及び線幅20μm、線間20μm、さらに線幅15μm、線間15μmの3種類とし、長さ100mmの平行直線を10本並べたものである。紫外線照射後直ちに現像し、水洗、乾燥した。
【0070】
このように、レジストによる回路が形成された各銅張積層板のそれぞれに対し、エッチング評価装置(自作)によりエッチングした。エッチング評価装置は単ノズルで、垂直に立てた試料の銅張基板に対し直角方向からエッチング液を噴射するものである。エッチング液には塩化第二鉄と塩酸を混合した液(FeCl3:2mol/l、HCl:0.5mol/l)を使用し、液温50℃、噴射圧0.16MPa、液流量1l/min、試料とノズルの距離15cmにて行った、噴射時間は55秒とした。噴射後直に水洗し、アセトンにてレジストを剥離してプリント回路パターンを得た。得られた各々のプリント回路パターンに対し、回路間のブリッジの有無を観察した。その結果を表1〜3に示す。ブリッジが少ないほどエッチング特性が良好と判断できる。
【0071】
【表1】
Figure 0004429539
【0072】
【表2】
Figure 0004429539
【0073】
【表3】
Figure 0004429539
【0074】
実施例においては、原箔の表面が平滑化されているので、細線におけるエッチング性が良好である。また、粗化処理後の表面粗度(Ra,Rz)も比較例に比し小さく、引き剥がし強さは逆に向上している。尚、比較例に比し実施例ではエッチング時の「根残り」がきわめて少ないことも確認した。
【0075】
【発明の効果】
上述の通り、本発明によれば、その箔本体の表面粗度は小さく、全体として平滑な表面になっていながら、ファインな回路パターンにエッチングすることができるとともに、樹脂基板との密着強度を大きくした電解銅箔、更にはそれを用いた銅張積層板又はプリント配線板を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】電解製箔装置の構造を示す断面図である。
【図2】表面処理装置の構成を示す断面図である。
【図3】従来の未処理銅箔の表面状態を示す電子顕微鏡イメージである。
【図4】従来の未処理銅箔の結晶組織を示す電子顕微鏡イメージである。
【図5】本発明の原箔となる未処理銅箔の表面状態を示す電子顕微鏡イメージである。
【図6】本発明の原箔となる未処理銅箔の結晶組織を示す電子顕微鏡イメージである。
【図7】本発明の電解銅箔の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 電解製箔装置のアノード
2 電解製箔装置のカソード
3 電解製箔装置の電解液
4 未処理銅箔
5 表面処理装置の電解液
6 表面処理装置の電解液
7 表面処理装置のアノード
8 電解銅箔(表面処理銅箔)
10 箔本体(圧延加工銅箔)
20 微細粗化粒子

Claims (5)

  1. 平均粒径2μm以下の結晶粒が全面に渡り表出している電解銅箔の未処理銅箔を原箔とし、
    2%以上の加工度の冷間圧延加工を行い該箔表面を平滑化し、
    前記加工面の片面又は両面に平均粒径3μm以下の微細粗化粒子を付着せしめてなり、
    前記の微細粗化粒子が、CuとMoの合金粒子、又はCuとNi、Co、Fe及びCrの群から選ばれる少なくとも1種の元素(I)とから成る合金粒子である、
    ことを特徴とするファインパターン用電解銅箔。
  2. 平均粒径2μm以下の結晶粒が全面に渡り表出している電解銅箔の未処理銅箔を原箔とし、
    2%以上の加工度の冷間圧延加工を行い該箔表面を平滑化し、
    前記加工面の片面又は両面に平均粒径3μm以下の微細粗化粒子を付着せしめてなり、
    前記の微細粗化粒子が、Cu、若しくはCuとMoの合金粒子、又はCuとNi、Co、Fe及びCrの群から選ばれる少なくとも1種の元素(I)とから成る合金粒子と、該合金粒子とV、Mo及びWの群から選ばれる少なくとも1種の元素(II)と、の混合物である、
    ことを特徴とするファインパターン用電解銅箔。
  3. 前記の微細粗化粒子が、Cu−Mo合金粒子、Cu−Co合金粒子、又はCu−Fe合金粒子である、請求項1記載のファインパターン用電解銅箔。
  4. 前記の合金粒子における前記元素(I)の存在量が0.1〜3mg/mg‐Cuであり、前記の混合物における前記元素(II)の存在量が0.02〜0.8mg/mg‐Cuである、請求項に記載のファインパターン用電解銅箔。
  5. 請求項1〜4のいずれか一に記載のファインパターン用電解銅箔を、その粗化処理した面にて樹脂基板と接着せしめた銅張積層板又はプリント配線板。
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