[go: up one dir, main page]

JP4424634B2 - 発泡性樹脂粒子及び発泡成形品 - Google Patents

発泡性樹脂粒子及び発泡成形品 Download PDF

Info

Publication number
JP4424634B2
JP4424634B2 JP29765499A JP29765499A JP4424634B2 JP 4424634 B2 JP4424634 B2 JP 4424634B2 JP 29765499 A JP29765499 A JP 29765499A JP 29765499 A JP29765499 A JP 29765499A JP 4424634 B2 JP4424634 B2 JP 4424634B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin particles
weight
expandable resin
molecular weight
polymerization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29765499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001114924A (ja
Inventor
龍介 田中
滋 波江野
誠 斉藤
哲也 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSP Corp
Original Assignee
JSP Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JSP Corp filed Critical JSP Corp
Priority to JP29765499A priority Critical patent/JP4424634B2/ja
Publication of JP2001114924A publication Critical patent/JP2001114924A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4424634B2 publication Critical patent/JP4424634B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発泡性樹脂粒子及びその発泡成形品に関する。更に詳しくは、易揮発性発泡剤の保持性がよく、また樹脂粒子を用いた成形品の強度も強い発泡性樹脂粒子及びこれを用いて得られる発泡成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、容器用途としての木箱は産業のあらゆる分野で用いられているが、木材資源の保護の観点や、生産コスト、重量、断熱性等の特性との兼ね合いによって制約を受けることから、需要が減少している。この代替材料として各種のプラスチック容器が用いられているが、その廃棄処分は焼却に頼っているのが現状である。また、プラスチックの箱は燃焼熱量が約10,000cal/gと高く、焼却炉を傷める問題があった。また更に、ポリスチレン系の樹脂では、自然燃焼時に黒煙が発生し、環境上の問題があった。
【0003】
この解決策として、無機物を配合、充填したポリプロピレン系樹脂が提案されているが、これは単位重量あたりの燃焼熱は下げられるものの、同じ機能をもつ成形体としては燃焼効率の低下の傾向があり、また灰分が増加することによる環境上の問題があった。そこで、成形品の焼却処分に関して、黒煙、樹脂の溶融残査、灰分等の発生がなく、しかも燃焼カロリーが低く、木材類似の燃焼形態を示す発泡性樹脂粒子として、メタクリル酸メチルを主成分とする熱可塑性樹脂粒子が種々提案されている。
【0004】
メタクリル酸メチルを主成分とする熱可塑性樹脂粒子を製造する方法として、従来よりメタクリル酸メチル単量体とその他に発泡性向上のため、ホモポリマーのガラス転移温度が低くまた共重合可能なビニル系単量体を、有機系あるいは無機系分散剤を添加した水性媒体中で懸濁重合する方法が採られている。また、この時の分子量調整剤は、通常メタクリル酸メチル単量体および共重合可能なビニル系単量体とともに、重合率が、0%以上25%未満の時点で1回のみ添加されている。
【0005】
また、メタクリル酸メチル単量体を前記の懸濁重合方法で単独で重合させた場合、ポリスチレン換算分子量から求まる多分散度(Mw/Mn Mw:重量平均分子量、Mn:数平均分子量)は2.0前後となり、樹脂流動性の低下が起こり、良好な発泡性を有する樹脂粒子とするには、重量平均分子量を10万程度まで下げる必要がある。また、こうして得られた重合体粒子に易揮発性発泡剤を含浸せしめて、発泡性のメタクリル酸メチルを主成分とする熱可塑性樹脂粒子とすることも既に公知である。しかし、このようにして得られた成形品は、非常にもろい発泡成形体となってしまう問題がある。
【0006】
前述の懸濁重合法においては、発泡性の向上のため、ホモポリマーのガラス転移温度が低くまた共重合可能なビニル系単量体を共重合させているが、これらのビニル系単量体としては、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸i−ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル等のメタアクリル酸エステルが挙げられる。これらメタアクリル酸エステルを共重合させてできたメタクリル酸メチルを主成分とする熱可塑性樹脂粒子は、発泡性が向上し、良好な成形品を得ることができるものもある。
【0007】
しかし、前記熱可塑性樹脂粒子は、発泡性は向上するものの易揮発性発泡剤の保持性が悪く、短時間で発泡力が低下してしまう欠点を有している。また更に、成形品にしたときの成形品曲げ強度が、汎用のポリスチレン系樹脂粒子を用いた成形品よりもかなり劣るという欠点も有している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、上記問題を鋭意検討した結果、ポリスチレン換算重量平均分子量が15万を越える高分子量樹脂粒子でも良好な発泡性を示し、易揮発性発泡剤の保持性もよく、また、前記樹脂粒子を用いた成形品の強度も強い発泡性樹脂粒子及びこれを用いた発泡成形品を提供するものである。
【0009】
【問題点を解決するための手段】
本発明は、メタクリル酸メチル85〜97重量%及びアクリロニトリル3〜15重量%の割合で懸濁重合によって共重合され、易揮発性発泡剤を含む発泡性樹脂粒子であって、前記発泡性樹脂粒子のポリスチレン換算重量平均分子量が15〜50万であり、ポリスチレン換算分子量から求まる多分散度(Mw/Mn、Mw:重量平均分子量,Mn:数平均分子量)3.0以上7.0以下であることを特徴とする発泡性樹脂粒子及びこれを用いた発泡成形品を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
一般に懸濁重合は、分散剤を含む水系分散媒に、重合開始剤として有機過酸化物を溶解したビニル系単量体を分散させて行われるが、本発明においても同様に、メタクリル酸メチルを85〜97重量%、アクリロニトリルを3〜15重量%混合して懸濁重合が行われる。
本発明におけるメタクリル酸メチルとは、メタクリル酸メチルと共重合可能なビニル系単量体との共重合体としてもよい。共重合可能なビニル系単量体としては、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸i−ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル等のメタクリル酸エステル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル等のアクリル酸エステルが挙げられる。
本発明における3.0以上7.0以下の多分散度は重合温度、重合開始剤の種類及び量、単量体の組成、連鎖移動剤の添加時期及びその使用量等を選択することによって得ることができる。
【0011】
本発明に用いられる重合開始剤は、分解温度(10時間半減期温度)が110℃以下である従来公知の有機過酸化物が適用できる。かかる有機過酸化物としては、オクタノイルパーオキサイド(62℃)、ラウロイルパーオキサイド(62℃)、ステアロイルパーオキサイド(62℃)、ベンゾイルパーオキサイド(74℃)、t−ブチルパーオキシ−2エチルヘキサノエート(72℃)、ビス(t−ブチルパーオキシ)トリメチルシクロヘキサン(90℃)、ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン(91℃)、t−ブチルパーオキシベンゾエート(105℃)、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート(97℃)等が挙げられる。これらの有機過酸化物は、単量体の総量に対して0.3〜0.6重量%使用されるのが好ましい。
これらの有機過酸化物は、通常、高い重合率の共重合体粒子を得るため、2種類以上組み合わせて使用することもできる。
【0012】
本発明における重合温度は、重合率から50〜110℃が好ましく、60〜95℃とすることがより好ましい。重合時間は重合開始剤の種類及び量、単量体の組成、重合温度、連鎖移動剤の添加時期及びその使用量等によって決定され、通常4〜7時間とされる。
【0013】
懸濁重合に際し使用される分散剤としては、従来より分散剤として広く用いられているものを適用することができる。これには、ポリビニルアルコール、アルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、カルボキシアルキルセルロース等の水溶性セルロース誘導体、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン等の水溶性高分子や、リン酸三カルシウム、リン酸マグネシウム等の難溶性無機物質等がある。水溶性高分子は単量体の総量に対して0.05〜1重量%添加されるのが好ましく、難溶性無機物質は0.05〜0.5重量%添加されるのが好ましい。
【0014】
また分散助剤として、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ等の陰イオン系界面活性剤を添加することができる。これは、分散剤として難溶性無機物質を使用するときに併用することが好ましい。その使用量は、単量体の総量に対して0.001〜0.02重量%で使用するのが好ましい。
【0015】
また、懸濁重合に際し、得られる重合体の粒子径を調整するために、食塩、硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の電解質を水性媒体に添加することができる。電解質の使用量は、単量体の総量に対して0.001〜1重量%が好ましい。
【0016】
本発明になる樹脂粒子のポリスチレン換算重量平均分子量は、15〜50万である。重量平均分子量が15万未満では発泡成形体としたときの強度が劣る傾向があり、また、50万を越えると十分な高い発泡性を得ることが困難となる傾向がある。
【0017】
本発明における重合率は、重合温度と有機過酸化物の種類の選択によって概ね決まるが、95%以上であることが好ましい。
【0018】
また、本発明は、連鎖移動剤を懸濁重合工程において少なくとも2回以上に分割して添加することが好ましい。
【0019】
また、本発明においては、重合工程において重合率が0%以上25%未満の時点で少なくとも1回以上、重合率が25%以上65%以下の時点で少なくとも1回以上、連鎖移動剤を添加することが好ましい。
【0020】
また、本発明においては、重合工程において重合率が25%以上65%以下の時点で追加する連鎖移動剤の総量が、重合率が0%以上25%未満の時点で添加する連鎖移動剤の量よりも重量比で5倍以上多くすることが好ましい。
【0021】
本発明に用いる連鎖移動剤としては、t−ドデシルメルカプタン、n−オクチルメルカプタン等の硫黄化合物や、アルファメチルスチレンダイマー等が適用できる。重合初期に添加する連鎖移動剤の量としては、単量体の総量に対して、好ましくは0.01〜0.1重量%、さらに好ましくは、0.015〜0.05重量%とされる。重合率が25%以上65%以下の時点で添加する連鎖移動剤の量としては、単量体の総量に対して、好ましくは0.05〜0.7重量%、より好ましくは、0.15〜0.5重量%とされる。
【0022】
本発明における樹脂粒子への発泡剤の含浸は、一般に発泡性スチレン系樹脂粒子で用いられる処方がそのまま適用できる。使用しうる発泡剤は、常温常圧下に液体または気体であり、かつ上記樹脂組成物を溶解しない易揮発性有機化合物が使用できる。このようなものとしては、プロパン、イソブタン、ノルマルブタン、イソペンタン、ノルマルペンタン等の脂肪族炭化水素、シクロペンタン、シクロヘキサン等の環式脂肪族炭化水素、メチルクロライド、エチルクロライド、トリクロロトリフルオロエタン、ジクロロジフルオロエタン等のハロゲン化脂肪族炭化水素などが挙げられる。
【0023】
これら易揮発性発泡剤の使用量は、発泡性から重合体に対して4〜10重量%の範囲で用いることが好ましい。また、重合体粒子への易揮発性発泡剤の含浸は、重合途中若しくは重合完結後に行うことができる。ここで重合の途中とは、重合率が50%以上、好ましくは70%以上である。懸濁重合下での含浸は90〜130℃で行うのが好ましい。
【0024】
重合体への易揮発性発泡剤の含浸時に、可塑剤を存在させることができる。可塑剤としては、重合体を溶解または膨潤させることができる有機溶剤が使用でき、その沸点が、重合体の軟化点より約10℃低い温度以上で150℃以下のものが好ましい。
【0025】
可塑剤としては、エチルベンゼン、トルエン、スチレン、ベンゼン、キシレン等の芳香族炭化水素、1,2−ジクロロプロパン、トリクロロエチレン等のハロゲン化炭化水素、ジオクチルアジペート、ジオクチルフタレート、ジブチルセバテート、ブチルステアレート、エポキシ化大豆油、植物油等が挙げられる。可塑剤は、重合体に対して0.5〜6重量%使用されるのが好ましい。
【0026】
本発明になる樹脂粒子は、発泡剤が含浸され脱水乾燥の後、種々の添加剤で被覆される。
本発明の発泡工程において、一次発泡における集塊化を防止するために集塊化防止剤を使用することができる。集塊化防止剤としては、シリコーン類、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の金属石鹸、エチレンビスアミド、ステアリン酸アミド等の高級脂肪酸アミドが挙げられる。集塊化防止剤は、発泡性樹脂粒子に対して0.05〜0.5重量%使用されるのが好ましい。
また成形工程において、この樹脂粒子本体の融着を向上させるために融着促進剤を使用することもできる。融着促進剤としては、ステアリン酸トリグリセライド、オレイン酸グリセライド等の高級脂肪酸のトリエステル、ジエステル、モノエステル類、蔗糖エステル類、ひまし硬化油等が挙げられる。融着促進剤は、発泡性樹脂粒子に対して0.005〜0.2重量%使用されるのが好ましい。
【0027】
これらの添加剤の樹脂粒子への被覆は、特に制限は無く従来公知の手段で行うことができる。例えば、リボブレンダー、V型ブレンダー、ヘンシェルミキサーやレディゲミキサー等によって行うことができる。
【0028】
本発明になる発泡性樹脂粒子の発泡は、水蒸気、熱風、熱水等により行われる。その方法は、広く工業的に行われているスチレン系樹脂の発泡方法がそのまま適用できる。
【0029】
本発明になる発泡性樹脂粒子の成形は、予備発泡粒子を密閉金型中に送り加熱、減圧などの方法で行う、従来のスチレン系樹脂を成型する方法で行うことができる。
【0030】
本発明に係わる発泡性樹脂粒子から得られる発泡体は、良好な発泡性を示し、易揮発性発泡剤の保持性もよく、またこれを用いた発泡成形品は、強度も強い。
【0031】
【実施例】
以下実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらにより制限されるものではない。
[実施例1]
<重合反応>
攪拌機付属の16リットルのオートクレーブ中に、純水8000g、リン酸三カルシウム8.0g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.12g、亜硫酸水素ナトリウム0.40gを200回転/分で撹拌しながら仕込んだ。続いて、同様に撹拌しながら、メタクリル酸メチル3800g、アクリロニトリル200g、ベンゾイルパーオキサイド(日本油脂社製:ナイパーB)26.7g、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート(日本油脂社製:パーブチルI)2.0g、n−オクチルメルカプタン(花王社製:チオカルコール08)1.6gを混合溶解して入れた後、窒素ガスでパージし、60℃まで昇温した。
昇温完了2.5時間後にリン酸三カルシウムを4.0g追加した。ついで、60℃で1.3時間保温し、重合率が約50%まで進んだ時点でn−オクチルメルカプタン16.0gを添加し、更に2時間保温した後、リン酸三カルシウム4.0g及びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.20gを追加した。引き続き90℃で5時間保温し、重合反応を完結せしめた。
【0032】
<発泡剤の含浸>
重合完結後、リン酸三カルシウムを6.0g追加してから110℃に昇温した。110℃に保温した状態で、発泡剤としてブタン280gを圧入し、更に8時間保温した後、室温まで冷却してオートクレーブから取り出した。
<後処理>
取り出したスラリーを洗浄、脱水、乾燥した後、18メッシュと36メッシュの間の粒径を有する粒子を採取して、樹脂粒子3630gを得た。得られた樹脂粒子に対して、ジメチルシリコーン0.73g、ステアリン酸亜鉛5.45g、ひまし硬化油2.36gを順次加えて混合し表面被覆し、発泡性樹脂粒子を得た。
<発泡成形>
得られた発泡性樹脂粒子を、スチームを熱媒とした、小型予備発泡機で嵩密度が0.03g/mlになるよう予備発泡し、1日熟成した後、発泡スチロール用成形機(ダイセン製CVS−300)でスチーム圧0.07MPaで箱状成形品を得た。
【0033】
<評価>
得られた発泡性樹脂粒子の分子量(ポリスチレン換算重量平均分子量、多分散度)、発泡度、成形品の曲げ強度及び外観を表1に示す。なお、物性の測定は次の方法に従った。
分子量:ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定した。
発泡度:発泡性樹脂粒子の揮発性成分量が8.0重量%の時、3分間沸騰水中に保持したときの発泡倍数(ml/g)で表した。
成形品曲げ強度:試験方法は、JIS−K−7221に準じた。
成形品外観:目視による。
【0034】
[比較例1,2]
表1のごとく、単量体の組成を変更した以外は、実施例1と同様に懸濁重合及び発泡剤の含浸を実施した。試験結果を表1に示した。
【0035】
[比較例3]
<重合反応>
攪拌機付属の16リットルのオートクレーブ中に、純水8000g、リン酸三カルシウム8.0g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.12g、亜硫酸水素ナトリウム0.40gを200回転/分で撹拌しながら入れた。続いて、同様に撹拌しながら、メタクリル酸メチル3800g、アクリロニトリル200g、ベンゾイルパーオキサイド(日本油脂社製:ナイパーB)26.7g、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート(日本油脂社製:パーブチルI)2.0g、n−オクチルメルカプタン(花王社製:チオカルコール08)4.0gを混合溶解して入れた後、窒素ガスでパージし、60℃まで昇温した。
昇温完了2時間後にリン酸三カルシウムを4.0g追加した。更に2.5時間保温した後、リン酸三カルシウム4.0g及びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.20gを追加した。引き続き90℃で5時間保温し、重合反応を完結せしめた。発泡剤の含浸以降は、実施例1と同様に行った結果、発泡度の低い発泡粒子しか得られなかった。
【0036】
【表1】
Figure 0004424634
【0037】
【発明の効果】
本発明により、ポリスチレン換算重量平均分子量が15万を越える高分子量樹脂粒子でも良好な発泡性を示し、易揮発性発泡剤の保持性もよく、また、得られる成形品の強度も強い発泡性樹脂粒子が提供される。

Claims (3)

  1. メタクリル酸メチル85〜97重量%及びアクリロニトリル3〜15重量%の割合で懸濁重合によって共重合され、易揮発性発泡剤を含む発泡性樹脂粒子であって、
    前記発泡性樹脂粒子のポリスチレン換算重量平均分子量が15〜50万であり、
    ポリスチレン換算分子量から求まる多分散度(Mw/Mn、Mw:重量平均分子量,Mn:数平均分子量)3.0以上7.0以下であることを特徴とする発泡性樹脂粒子。
  2. 易揮発性発泡剤が脂肪族系炭化水素であって、含有量が4重量%以上10重量%未満である請求項1記載の発泡性樹脂粒子。
  3. 請求項1または2に記載の発泡性樹脂粒子を用いて得られる発泡成形品。
JP29765499A 1999-10-20 1999-10-20 発泡性樹脂粒子及び発泡成形品 Expired - Fee Related JP4424634B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29765499A JP4424634B2 (ja) 1999-10-20 1999-10-20 発泡性樹脂粒子及び発泡成形品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29765499A JP4424634B2 (ja) 1999-10-20 1999-10-20 発泡性樹脂粒子及び発泡成形品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001114924A JP2001114924A (ja) 2001-04-24
JP4424634B2 true JP4424634B2 (ja) 2010-03-03

Family

ID=17849401

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29765499A Expired - Fee Related JP4424634B2 (ja) 1999-10-20 1999-10-20 発泡性樹脂粒子及び発泡成形品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4424634B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006089705A (ja) * 2004-08-27 2006-04-06 Sekisui Chem Co Ltd アクリル系樹脂発泡シート及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001114924A (ja) 2001-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2004209533B2 (en) Foamable interpolymer resin particles containing limonene as a blowing aid
JP5831548B2 (ja) 複合樹脂発泡粒子及びその成形体
WO2016047490A1 (ja) 発泡性メタクリル酸メチル系樹脂粒子、予備発泡粒子、発泡成形体、及び消失模型
JP2023021144A (ja) 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子およびその利用
US9815956B2 (en) Expandable composite resin bead
JP2018203871A (ja) 複合樹脂粒子、複合樹脂発泡粒子、複合樹脂発泡粒子成形体
JP5895786B2 (ja) 発泡性複合樹脂粒子及び複合樹脂発泡粒子成形体
JP4424634B2 (ja) 発泡性樹脂粒子及び発泡成形品
JP7196078B2 (ja) 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子、ポリスチレン系予備発泡粒子及び発泡成形体
JP2018039923A (ja) 複合樹脂粒子、複合樹脂発泡粒子、複合樹脂発泡粒子成形体
JP2001123001A (ja) 発泡性メタクリル酸メチル系樹脂粒子及び発泡成形品
JP4424637B2 (ja) 発泡性樹脂粒子及び発泡成形品
US10563056B2 (en) Expandable thermoplastic resin particles, thermoplastic pre-expanded particles, and thermoplastic expansion-molded article
JP2611355B2 (ja) 発泡性熱可塑性樹脂粒子の製造法
JPH064717B2 (ja) 発泡性熱可塑性共重合体粒子の製造方法
JP2001164026A (ja) 発泡性樹脂粒子及び発泡成形品
JPH07330943A (ja) 発泡性樹脂粒子および発泡成形品
JP2001270959A (ja) 発泡性樹脂粒子の製造法、発泡性樹脂粒子及び発泡成形品
JPH11310657A (ja) 熱架橋発泡性アクリル系樹脂粒子の製造方法、熱架橋発泡性アクリル系樹脂粒子及びこれを用いた架橋発泡アクリル系樹脂の成形品
JPH11269300A (ja) 架橋発泡性樹脂粒子及びこれを用いた発泡成形品
JP4587499B2 (ja) 発泡性スチレン系樹脂粒子及びその製造法
JP4587499B6 (ja) 発泡性スチレン系樹脂粒子及びその製造法
JPH0247498B2 (ja)
JPH0247497B2 (ja)
JP2002097296A (ja) 発泡性アクリロニトリル・スチレン樹脂粒子及びこれを用いた発泡成形品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060919

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20080521

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20080703

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090507

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090702

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091202

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4424634

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131218

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees