JP4423095B2 - 原稿照明装置、画像読み取り装置、カラー原稿読み取り装置、および画像形成装置 - Google Patents
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Description
その用途の一つとして、デジタル複写機やイメージスキャナのような画像読み取り装置の原稿照明装置にLEDは用いられている。
画像形成部は、ドラム状の潜像担持体の周囲に帯電手段としての帯電ローラ、現像装置、転写ローラ、クリーニング装置が配備される。帯電手段としては「コロナチャージャ」を用いることもできる。
画像読み取り部等、外部からの原稿情報を受けてレーザビームにより光走査を行う光走査装置が設けられ、帯電ローラと現像装置との間で「光書込による露光」を行う。
画像形成装置本体に脱着可能に装着されたカセットに収納された転写紙の最上位の1枚を給紙コロにより給紙し、レジストローラ対により転写部へ送り込み、転写部においてトナー画像と重ね合わせ、転写ローラによりトナー画像を静電転写したのち、定着装置においてトナー画像を定着し、搬送路を通して排紙ローラ対によりトレイ上に排出する。
トナー画像転写後の像担持体表面は、クリーニング装置によりクリーニングし、残留トナーや紙粉等が除去する。
即ち、原稿をコンタクトガラス上に定置し、コンタクトガラス下部に配置した第1走行体に一体化された照明部により原稿を照明し、原稿からの反射光を第1走行体で、第1走行体の走行方向に平行に反射した後、2面の反射面を直交させて組み合わせた第2走行体に入射させ、その2面の反射面により第2走行体の走行方向に平行に折り返して反射して、装置内に固定された縮小結像レンズに入射させ、ラインセンサー上に結像させる。
通常、画像読み取り装置に用いられる原稿照明装置は、原稿を照らすために、原稿幅とほぼ同じ長さが必要とされるため、原稿照明装置としてのLEDの使用方法としては、LED素子を多数個並べ、アレイ状にして用いる。
ただし、LEDは上述したような優れた特性を有しているものの、画像読み取り装置の照明装置として用いるには、素子1個1個の絶対的な明るさが足りないため、低速読み取り機器や、コンパクト性重視の機器を中心に用いられており、高速読み取り機器や、大型機器には、主に冷陰極蛍光ランプが用いられている。
光利用効率向上を目的として、LEDアレイと長尺レンズを組み合わせた原稿照明装置の提案がある(例えば、特許文献1、特許文献2 参照。)。通常LEDの光を、各LEDの副走査断面上で収束させることで効率を上げようとしていた。しかし、このような方法を用いると、特許文献1の図に記載のように、収束光の中心部は明るく、中心から外れた位置では光が拡散され急速に暗くなるという問題がある。LEDの出射光のうち、副走査断面に角度を持って出射される光のほとんどを無駄にするため、LEDを多数配列しなければ、主走査方向の照度ムラが発生する。
主走査方向の照度ムラを解消する本出願人の発明がある(特許文献3 参照。)。ただし特許文献3では、副走査方向の集光方法については言及されていない。また、本出願人は先に、光学要素として、点光源の光束出射面の近傍に入射面を有し、読み取り領域に出射面を向けた導光体を有した構成を提案した(特願2003−140927)。この構成によれば、目標とする照度分布が良好に得られるが、導光体の他に反射板も用いるのでやや構成が複雑になり、その分コスト高になりやすい。
副走査方向には、光の収束性が高く、NAを明るくでき、
主走査方向には、光拡散による損失が少なく、比較的少ないLED個数でも照度ムラの少ない原稿照明装置(特願2004−052253)を提案した。
D(LED)<D(BF)
を満足することを特徴とする。
W0(η)>Wθp(η)
が満足されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、請求項2または3に記載の原稿照明装置において、前記無焦点角θpは、前記発光素子の配光分布の半値角以内に定めたことを特徴とする。
β>1
を満足することを特徴とする。
請求項6に記載の発明では、請求項5に記載の原稿照明装置において、前記収束角θfを、前記発光素子の配光分布の半値角以内に定めたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明では、請求項1ないし6のいずれか1つに記載の原稿照明装置において、前記複数の発光素子の配置間隔は、最も中央部に近い発光素子間の間隔をP0とし、n≧1として、最も端に近い発光素子までの任意の発光素子間の間隔をPnとしたとき、
Pn−1≧Pn
0.2≦Pn/P0≦1
の関係を同時に満たすことを特徴とする。
請求項9に記載の発明では、請求項1ないし8のいずれか1つに記載の原稿照明装置において、前記発光素子であるLEDは、蛍光体を用いた1チップ型白色発光ダイオードであることを特徴とする。
請求項11に記載の発明では、請求項1ないし10のいずれか1つに記載の原稿照明装置において、長尺シリンダレンズは、副走査断面の光入射面および光出射面の少なくとも一面は断面が楕円弧形状であることを特徴とする。
請求項12に記載の発明では、請求項1ないし11のいずれか1つに記載の原稿照明装置を用いた画像読み取り装置を特徴とする。
請求項13に記載の発明では、請求項1ないし11のいずれか1つに記載の原稿照明装置を用いたカラー原稿読み取り装置を特徴とする。
請求項14に記載の発明では、請求項12に記載の画像読み取り装置を用いた画像形成装置を特徴とする。
請求項15に記載の発明では、請求項13に記載のカラー原稿読み取り装置を用いた画像形成装置を特徴とする。
同図において符号1は点光源、2は長尺レンズとしてのシリンダレンズ、3は被照明面前面に置かれたコンタクトガラスをそれぞれ示す。
点光源1の光出射面の近傍に長尺レンズ2の光入射面2aを配置し、同レンズの光出射面2bから所定距離離れた位置に被照明面を配置する。被照明面はコンタクトガラス3の、点光源とは反対の側の面3b(以後裏面と呼ぶ)に一致させてある。
点光源1は、例えばLEDのように発光点が非常に小さくて、被照明面としてA4サイズ等を考えた場合、その紙幅に比べて発光点の大きさが点とみなし得るものを指している。
このような照明装置はデジタル複写機やイメージスキャナに用いられるが、その場合、原稿の一方向を長尺レンズ2の長手方向に一致させてコンタクトガラス3の裏面3bに密着させる。照明光は上記長手方向に沿ったライン状に集光するので、原稿面全部を同時に読み取ることはできない。したがって、原稿面と照明装置を相対的に原稿の他方向に沿って移動させなければならない。ここで、照明光のライン状方向を主走査方向、上記相対的な移動方向を副走査方向と呼んでいる。図1は「副走査方向断面」を表している。単に副走査方向断面というと無限に存在することになるが、以下の説明においては「光源ユニットにおける発光源を含む副走査方向断面」である。以下、「副走査方向断面」を「副走査断面」とも言う。
光源ユニットの発光素子端面を含む副走査断面上において、LED端面の位置とR1面との距離:D(LED)、R1面側の焦点位置からR1面までの距離:D(BF)が「D(LED)<D(BF)」なる大小関係にあるので、副走査断面では、レンズ2によるLED端面の像は虚像となり、長尺レンズを透過した光束は「副走査断面上で発散性」となる。
即ち、副走査断面においては、長尺レンズ2を透過した光束は、図1において実線で示すように発散性である。この発散性の光束を長尺レンズ2を無視して光源側へ延長した時の発散の起点が上記「点光源1の虚像」である。
しかし、図2において「破線で示すような方向」に出射する光束は、レンズ出射後発散光束にはならず、むしろ平行光束になる。
図1に破線で示した、レンズ2’、コンタクトガラス3’、および光束は、図2における破線に沿った断面における状態を示す。このように、平行光になる現象は、光束が長尺レンズ2を斜めに透過するため、光束にとっての見かけ上の入射面、出射面の曲率が大きくなることに由来する。
図2におけるθpは丁度被照明面において光束が平行になる角度(この角度を便宜上無焦点角と呼ぶことにする)として示してある。以後、一般に同図において紙面と垂直な断面に出射する光束が副走査断面となす角をθとし、このような光束を斜行光束と呼ぶことにする。
このように本構成によれば、点光源から出射される光束全てが原稿面に対して発散光になるのではなく、原稿面で平行になる光束が存在する。主走査方向における焦点位置の変化の概要を図2に2点鎖線で示す。
点光源から出射される斜行光束の角度θが大きくなるにつれて、当初虚像だった点光源の像Iiが徐々に遠くなり、ついにはθpで無限遠(平行光束)になる。これがθpを無焦点角と呼ぶ理由である。θが無焦点角θpより大きくなれば、今度は実像Irとなって逆側の無限遠からコンタクトガラスに近づいてくる。ZpはIi、Irの漸近線である。
前記先願においては、上記斜行角度θを0にしたとき光束が平行光束になり、上記θpのあたりの角度を収束角θfと名付けて、θfにおいて光束が収束するように設定していた。すなわち、光源の像Iは、光源を含む副走査断面上において無限遠になり、それより斜行角度が大きくなるにつれて、実像Irとして漸近線Zpにほぼ沿ってコンタクトガラス3に近づいてきて、収束角θfにおいて、コンタクトガラス裏面3b上に至る。さらに斜行角θが大きくなると、実像はコンタクトガラス面内に入り込む。
しかしながら「主走査方向から見た光束が、コンタクトガラス裏面、即ち、被照明面に収束」する収束点ではエネルギーが集中しすぎて、主走査方向における平坦な照度分布を得るにはやや難点が有ることが分かった。この問題を解決するには2通りの方法がある。すなわち、その1つは、主走査方向における収束点を有効領域内に入らないようにする方法である。本発明が図1、2の構成を採用したのはこのような理由による。他の1つは、光源像の拡大率を大きくして、即ち、前述の副走査方向の発光素子結像倍率をβを拡大倍率(β>1)として、エネルギーが狭い範囲に集中しないようにする方法である。この方法については、後述の実施例で説明する。このほかに、発光素子そのものを大きくする方法も考えられるが、光源として、市販品を用いることを考えると、特別に発光面積の大きいLEDを用意することは得策ではない。
同図においては光源を含む副走査断面のみを示す。走査光学系は被照明面を光学的に読み取る必要があることから、斜めに照明して正面から読み取る構成にしている。なお同図は後述の実施例1の構成でもある。
図5は主光線を含む光路に沿った断面を示す概略図である。
同図において、被照明面だけは正面から見た図に置き換えてある。このような図を以後便宜上変則的平面図と呼ぶ。同図も実施例1の基本構成になっている。
副走査断面上における光束は、被照明面に対して発散光束として入射する。そして、θp=45°の位置で被照明面に平行光束として入射する。
コンタクトガラス3は例えば幅20mm、長さ50mmのガラス板で構成され、幅の中央部約2mmほどが読み取り領域として用いられる。画像読み取り手段としてのCCDの副走査方向の幅は、3色用CCDの場合で被照明領域の位置に換算しておよそ1mmである。部品の製造誤差や、組み付け誤差等を考慮して照明幅には余裕を持たせ、読み取り領域を2mmとしている。したがって、この領域を、許容できる照度ムラの範囲に収まるようにすれば、品質の高い画像が得られる。照度ムラとは、最大照度と最小照度の差の、最大の照度に対する比を百分率で表したものを用い、その許容値としては、カラー画像を読み取る場合12%以下が望ましい。モノクロ画像を読み取る場合は30%程度まで許容できるとしている。
主光線とは、レンズの光軸を通る光線のことであり、通常は、光源の最大放射エネルギーの放射方向をレンズの光軸に一致させる。
同図において符号8は点光源、9は配光分布をそれぞれ示す。
点光源から放射される光エネルギーの強度分布が球状Qになっている場合ランバート分布と呼んでいる。同図の分布は断面図を示している。この分布の場合、光源の面に対する法線方向に最大のエネルギー放射が行われる。最大エネルギーEの放射方向をθ=0°として、θが大きくなるにつれ、その角度方向に放射される光束の光エネルギーは減少し、θh=60°において最大値の2分の1E(半値)となり、立体角的なエネルギー放射は4分の1に減少する。θh=60°をこの分布の半値角と呼ぶ。放射エネルギーのほとんどはこの半値角以内に放射されている。
シリンダレンズ R1=∞
R2=−4.3 (楕円面で、円錐乗数K=−0.467)
中心厚:7.2(mm)
主走査方向の幅:100(mm)
材料:nd=1.491 νd=57.2
LED 配光分布:ランバート分布
発光面上強度分布:一様
発光面サイズ:1(mm)×1(mm)
数量:9(個) 、10(mm)ピッチ
効率:1(W)×9
コンタクトガラス 中心厚:3.2(mm)
材料:nd=1.517 νd=64.2
位置関係 D(LED):1(mm)
D(BF):3.93(mm)
シリンダレンズR2面−コンタクトガラス間距離:10(mm)
シリンダレンズの光軸と、コンタクトガラスの傾き:30度
被照明面(原稿面):コンタクトガラス面上とする
幅20mm、長さ50mm
D(BF)は、上記シリンダレンズの仕様から一義的に定まる。
本実施例では無焦点角θpを45°に設定した。すなわち、各LEDから副走査断面に対してθp=45°の方向に出射された光線が、レンズを出射後平行光となり、被照明面であるコンタクトガラス裏面3bを平行光のまま通過するように設定されている。θpを45°に設定した理由は、発光素子の配光分布の半値角θhとの関係を考慮したからである。ランバート分布では半値角θh=60°であるから、θpをそれ以上に設定すると、θpより大きい角度の主走査領域における照度が著しく低下するおそれがあるからである。θpとθhの関係をどの程度にするかは、他の条件も関わってくるので、一義的に定めることはできないが、少なくとも、θp≦θhにしておく必要はある。
図8は実施例1の照度分布を説明するための図である。
同図は、配光分布を考慮して光源から出射した光線が、コンタクトガラスの表面を1mm角のメッシュに等分した各領域に入射する光線の本数をもって、その領域の照度とみなしたものである。
Gm1〜Gm2の領域における照度の最小値の、最大値に対する比は89.6%であった。これは、照度ムラで言えば10.4%であり、カラー原稿を読み取る場合に許される照度ムラは12%程度であるため、本実施例の場合、幅2mmの読み取り領域が確保できる。
図9は副走査方向の照度分布を説明するための図である。
主走査方向の中心位置における副走査方向の照度分布が曲線Gs1である。中心位置から主走査方向の端に向かって3mm離れた位置における照度分布が曲線Gs2、さらに2mm離れた位置(中心から5mm)における照度分布が曲線Gs3である。LEDの配列ピッチが10mm間隔なので、照度分布も同じ10mm間隔でほぼ同形の分布の繰り返しになる。したがって、5mmの位置より先はこのグラフを逆順に置き換えてゆき、それを繰り返したものに相当するので、主走査方向領域0ないし5mmの範囲を確認すればほぼ全体の照度分布が推定できる。ただし、主走査方向の照度分布が、端から端まで安定していることが条件である。上記5mm幅の範囲における照度ムラは10%未満になっている。このグラフで、最大値をほぼ中心に含む幅2mmの領域を、読み取り領域として使用できることが分かる。
同図は1個のLEDを主走査方向中心部に置いた場合の、被照明面における相対的な照度分布を示している。最高照度を1とし、照度なしを0として等分割し、照度比0.1単位で等高線を描いてある。太線は照度比0.5の等高線である。横軸(x座標)は光源位置をx=0とした主走査方向の座標である。縦軸(y座標)はコンタクトガラスの幅方向中心をy=0とした副走査方向の座標である。
この図を見ると、単一のLEDによる主走査方向における照明幅の違いがよく分かる。ここで照明幅というのは、同図において、指定した等高線領域における副走査方向に見た幅と定める。指定した等高線を表現するため、前記照度比を%表示して照明幅の前に表記する。例えば、光源の位置に対応する被照明面の位置(x=0)の50%照明幅は、一方がコンタクトガラスの端縁で切られ、およそ14mmになっている。これに対し、20%照明幅は両側がコンタクトガラスの端縁で切られているため20mmになる。この場合、10%照明幅も同じ20mmということになる。
無焦点角θpに対応する照明幅を見るには、x=16.5mmの位置における副走査方向の等高線を見ればよい。この位置には先に示した太線がかかっていないので、50%照明幅は0mmとなり、20%照明幅はおよそ11mmになる。因みに、10%照明幅を見るとおよそ12mmとなる。
このように照明幅は最高照度に対する照度比の関数になるので、照度比をη(<1)として副走査断面における照明幅をW0(η)と置き、無焦点角θpにおける照明幅をWθp(η)としたとき、任意のηにおいて
W0(η)>Wθp(η)
が成り立っている。
R2=−3.4mm
この変更の結果、D(BF)=2.1mmになった。
この変更により、副走査断面における光束は、発散光ではあるが少し平行に近づく。本構成における無焦点角θpは、θp=37°、光束が平行になる主走査方向の位置は、中心から12.9mmとなった。
図11ないし13は実施例2の結果を説明するための図である。これらの図は、実施例1における図8ないし10に対応するものである。
実施例3は、実施例1の仕様の内、シリンダレンズの面の曲率仕様と、コンタクトガラスまでの距離を変えたものである。
シリンダレンズ R1=10
R2=−2.887 (楕円面で、円錐乗数K=−0.837)
シリンダレンズR2面−コンタクトガラス間距離:20(mm)
上記変更により、収束角θfは、θf=35mm、収束点の主走査方向位置は中心から19mmになった。
図14に示すように、本実施例では、主走査方向両端側±17mmを超えると明らかに照度低下が見られる。したがって、有効照明領域を広げるためには周辺側の光源をさらに増やすか、周辺ほど光源の配列密度を高めるなどの措置が必要になる。
±17mmの領域においては、図15に示すように、2mmの読み取り領域を確保したとき、その照度ムラは約11%になっており、読み取り領域として使用できる。
図16に示すように、本実施例は、実施例3のシリンダレンズと原稿面との間に反射鏡Mを入れて、モジュールの小型化を図ったものである。
反射鏡関連の仕様を示す。
シリンダレンズ−反射鏡間:15.6mm
反射鏡サイズ:100mm(主走査方向)×10mm(副走査方向)
反射鏡傾き:26.57度
コンタクトガラス位置:
シリンダレンズの光軸に平行で、光軸から15mmの位置に3a面を配置
これらの条件を元に実施例3と同様な表現に換算すると
シリンダレンズR2面−コンタクトガラス間距離:34.4(mm)
シリンダレンズの光軸と、コンタクトガラスの傾き:36.86度
となる。この変更によっても収束角θfは変化せず、収束点が遠くなった。収束点の主走査方向中心からの距離は32.7mmとなった。
同図において符号Pは発光素子間隔を示す。
複数の発光素子の配置間隔は、最も中央部に近い発光素子間の間隔をP0とし、n≧1として、最も端に近い発光素子までの任意の発光素子間の間隔をPnとしたとき、
Pn−1≧Pn
0.2≦Pn/P0≦1
の関係を同時に満たすように構成する。
図17に示す照度分布でも、主走査方向両端において若干照度低下が見られる。これは、被照明面の主走査方向端部がその位置より中心側からの光束しか受けてないためであると考えられる。この問題を解消するために上記のような構成にする。
これまでの実施例では、被照明面の照度を均一にすることを目標としていたが、読み取り光学系の特性によっては、いわゆるシェーディングと呼ばれる周辺光量不足を生ずることがある。本構成はシェーディング補正を考慮した照明装置を得ることにも利用できる。上記のように、主走査方向の端に行くほど発光素子の配置密度を上げることにより、周辺の光量を中心部より大きくし、結果的に読み取り光学系を経た光量が均一になるようにする。
発光素子の総数を15個とし、最も中心に近い光源の配置間隔P0を6.2mmとする。
次の発光素子から端へ向かって、2個目までは各0.3mmずつ間隔を減少させ、それより外側は順次0.4mmずつ狭くしている。したがって、一番外側(7個目)とそのすぐ内側の発光素子間隔は4mmとなり、最外側の発光素子の中心間距離は72.2mmとなり被照明面の長さ(50mm)より長くなっている。これによって、被照明面の主走査方向端部は、配置密度の高い光源からの光束を受けると共に、中心側からだけでなくその位置より外側からの光束も受けることによって、周辺照度低下が解消される。
以上の説明では、被照明面の長さを50mmとして論じてきたが、実際に読み取り装置等に適用するに当たっては、所望の原稿幅に対応するように、発光素子の個数を増加するなどの措置を講ずる。
本発明においては、光源は発光ダイオード(LED)が最も適している。中でも、あらゆる原稿の読み取りに対応できるようにするため、白色LEDを用いるのがよい。
白色LEDには幾つかのタイプがある。その1つは蛍光体を用いた1チップ型白色LEDである。チップと称する発光部が、YAG蛍光体を混入した透明な封入部材に封じられている。チップはInGaNからなる青色発光を行う。それによって、チップが青色発光したとき、同時に蛍光体が励起されて黄色の蛍光を発光する。青色と黄色は互いに補色関係にあるため、両者が一緒に外部へ出ると白色光として認識される。
他のタイプとして、蛍光体を使わず、それぞれの発光する色が異なる2つ以上のチップを用い、混色により白色発光させる白色発光ダイオードがある。複数のチップは同一面に配置され、全部の発光色が混合されると白色として認識される組み合わせになっている。
たとえば、2個のチップの場合、前記と同様それぞれ青色と黄色の発光をするチップを用いる。3個のチップの場合であれば、いわゆる3原色に相当するそれぞれ赤、緑、青を発光するチップを用いる。
2 長尺レンズ
3 コンタクトガラス
Claims (15)
- 長さと幅を有する被照明面と、前記長さ方向を主走査方向とし、前記幅方向を副走査方向としたとき、前記主走査方向に複数のLEDが発光素子として列設された光源ユニットと、前記被照明面と前記光源ユニットの間に配置され、前記主走査方向に長手方向を一致させた収束性の長尺シリンダレンズとを有し、前記光源ユニットからの光束を、前記長尺シリンダレンズを経て前記被照射面に照射する原稿照明装置において、
前記長尺シリンダレンズにおける副走査方向断面における前記光束の通過面の内、前記光源ユニットに向いた面をR1とし、前記光源ユニットの発光素子端面を含む前記副走査方向断面上において、前記発光素子端面の位置と前記R1面との距離をD(LED)、前記R1面側の焦点位置から該R1面までの距離をD(BF)とするとき、式
D(LED)<D(BF)
を満足することを特徴とする原稿照明装置。 - 請求項1に記載の原稿照明装置において、
前記複数の発光素子のそれぞれの出射光は、長尺シリンダレンズにより、前記発光素子端面を含む副走査方向断面においては発散光となり、該副走査方向断面に対し所定の無焦点角θpなる方向においては、主走査方向からみて平行光となることを特徴とする原稿照明装置。 - 請求項2に記載の原稿照明装置において、
照度比をη(0<η<1)とし、前記副走査方向断面における照度比ηの照明幅をW0(η)、前記無焦点角における照度比ηの照明幅をWθp(η)とするとき、任意のηにおいて
W0(η) > Wθp(η)
を満足することを特徴とする原稿照明装置。 - 請求項2または3に記載の原稿照明装置において、
前記無焦点角θpは、前記発光素子の配光分布の半値角以内に定めたことを特徴とする原稿照明装置。 - 長さと幅を有する被照明面と、前記長さ方向を主走査方向とし、前記幅方向を副走査方向としたとき、前記主走査方向に複数のLEDが発光素子として列設された光源ユニットと、前記被照明面と前記光源ユニットの間に配置され、前記主走査方向に長手方向を一致させた長尺シリンダレンズとを有し、前記光源ユニットからの光束を、前記長尺シリンダレンズによって収束性を与えて前記被照射面に照射する原稿照明装置において、
前記複数の発光素子のそれぞれの出射光は、前記長尺シリンダレンズを透過後、前記発光素子端面を含む副走査方向断面においては平行光となり、該副走査方向断面に対し所定の収束角θfなる方向においては、主走査方向からみて収束光となり、
照明光が、副走査方向において、被照明面に収束する収束点における副走査方向の発光素子結像倍率をβとしたとき、
β>1
を満足することを特徴とする原稿照明装置。 - 請求項5に記載の原稿照明装置において、
前記収束角θfは、前記発光素子の配光分布の半値角以内に定められたことを特徴とする原稿照明装置。 - 請求項1ないし6のいずれか1つに記載の原稿照明装置において、
前記複数の発光素子の両端を結ぶ長さは、前記被照明面の長さより長いことを特徴とする原稿照明装置。 - 請求項1ないし6のいずれか1つに記載の原稿照明装置において、
前記複数の発光素子の配置間隔は、最も中央部に近い発光素子間の間隔をP0とし、n≧1として、最も端に近い発光素子までの任意の発光素子間の間隔をPnとしたとき、
Pn−1≧Pn
0.2≦Pn/P0≦1
の関係を同時に満たすことを特徴とする原稿照明装置。 - 請求項1ないし8のいずれか1つに記載の原稿照明装置において、
前記発光素子であるLEDは、蛍光体を用いた1チップ型白色発光ダイオードであることを特徴とする原稿照明装置。 - 請求項1ないし8のいずれか1つに記載の原稿照明装置において、
前記発光素子であるLEDは、それぞれの発光する色が異なる2つ以上のチップを用い、混色により白色発光させる白色発光ダイオードであることを特徴とする原稿照明装置。 - 請求項1ないし10のいずれか1つに記載の原稿照明装置において、
前記長尺シリンダレンズは、副走査断面の光入射面および光出射面の少なくとも一面の断面が楕円弧形状であることを特徴とする原稿照明装置。 - 請求項1ないし11のいずれか1つに記載の原稿照明装置を用いたことを特徴とする画像読み取り装置。
- 請求項1ないし12のいずれか1つに記載の原稿照明装置を用いたことを特徴とするカラー原稿読み取り装置。
- 請求項12に記載の画像読み取り装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項13に記載のカラー原稿読み取り装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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