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JP4419189B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

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本発明は、トランスの二次巻線に誘起した電圧を整流平滑して出力電圧を得る整流平滑回路を備えたスイッチング電源装置に関する。
従来のフォワード型スイッチング電源装置の一例を図5に示す。同図において、1,2は入力電圧Vinが印加される入力端子、3は一次側と二次側とを絶縁するトランスで、このトランス3の一次巻線3aと主スイッチ素子であるNPNトランジスタ4との直列回路が、前記入力端子1,2間に接続される。トランジスタ4のベースは図示しない制御回路からパルス駆動信号が与えられており、これによりトランジスタ4がスイッチングされ、入力電圧Vinが一次巻線3aに断続的に印加されるようになっている。
一方、トランス3の二次側には、トランジスタ4のスイッチングに伴ないトランス3の二次巻線3bに誘起した電圧を整流平滑して、出力端子15,16間に直流出力電圧Voutを得る整流平滑回路21が接続される。この整流平滑回路21は、トランジスタ4のオン時に整流素子である整流用ダイオード5が導通して、チョークコイル7にエネルギーを蓄えると共に、トランジスタ4のオフ時に転流素子である転流用ダイオード6が導通して、それまでチョークコイル7に蓄えられていたエネルギーを出力側に送り出すように構成される。より具体的には、二次巻線3bのドット側が、整流用ダイオード5のアノードに接続され、整流用ダイオード5のカソードはインダクタンスであるチョークコイル7の一端と、転流用ダイオード6のカソードに接続される。そして二次巻線3bの非ドット側は、転流用ダイオード6のアノードと、容量素子である出力平滑コンデンサ14の他端と、出力端子16に接続される。またチョークコイル7の他端は出力平滑コンデンサ14の一端と、出力端子15に接続される。
次に上記構成についてその作用を説明すると、制御回路からのパルス駆動信号によりトランジスタ4がスイッチング動作することに伴い、入力電圧Vinがトランス3の一次巻線3aに断続的に印加される。この一連の動作でトランジスタ4がオンすると、一次巻線3aに印加される入力電圧Vinにより、二次巻線3bのドット側を正極性とする電圧が誘起されて整流用ダイオード5が導通し、チョークコイル7にエネルギーを蓄えつつ、出力平滑コンデンサ14で平滑された出力電圧Voutが、出力端子15,16間に出力される。一方、トランジスタ4がオフすると、今度は二次巻線3bの非ドット側端子に正極性の電圧が発生する。すると今度は、整流用ダイオード5が逆バイアスされて非導通となり、転流用ダイオード6が導通して、それまでチョークコイル7に蓄えられていたエネルギーが放出されつつ、引き続き出力端子15,16間に出力平滑コンデンサ14で平滑された出力電圧Voutが出力される。
図5に示す整流平滑回路21は、整流用ダイオード5が導通すると、チョークコイル7の両端間に二次巻線3bの誘起電圧と出力電圧Voutとの差電圧が印加され、転流用ダイオード6が導通すると、チョークコイル7の両端間電圧が出力電圧Voutとして出力されるいわば降圧形回路を構成している。図6は、転流用ダイオード6の両端間の電圧波形を示しているが、トランジスタ4のオン時に転流用ダイオード6の両端間に発生する電圧をVpとすると、整流平滑回路で整流平滑された後の出力電圧Voutは、電圧VpにNPNトランジスタ4のデューティ比(一周期に対するオン時間の比)Dを掛けた、Vp×Dに概ね等しくなる。
従って、整流平滑回路21から出力電圧Voutとして取り出せる電圧最大値は、トランス3の一次巻線3aと二次巻線3bの巻数比によって決定されるので、この巻数比を増加させない限り、出力電圧Voutとしてより高い電圧を取り出すことはできない。そのため、特に出力電圧Voutを高くしたい場合には、トランス3が大型化して重くなり、コストの増加と小型化を困難にする問題を有していた。
こうした問題を回避するために、例えば特許文献1には、リンギングチョーク方式のスイッチング電源装置において、主スイッチ素子のオン時には、トランスの二次巻線に誘起された電圧で第2のコンデンサを充電する一方で、主スイッチ素子のオフ時には、それまでトランスに蓄えられた磁気エネルギーによって第1のコンデンサを充電し、トランスの出力側で第1および第2のコンデンサを直列に接続することで、この直列回路の両端間からより高い出力電圧を取り出せるようにしたものが提案されている。
特開平6−189539号公報
上記引用文献1に示す回路構成では、第1および第2のコンデンサによる簡単な構成で、整流平滑回路からより高い出力電圧を得ることができる。しかし、整流平滑回路として整流用ダイオード5と転流用ダイオード6とを備えたフォワード型のスイッチング電源装置では、そのままコンデンサを組み込むことはできない上に、一次巻線3aと二次巻線3bとの巻数比を変えないまま、簡単な構成で出力電圧を高くしたり低くしたりすることは不可能である。
本願発明は上記問題点に鑑み、トランスの巻数比を変えることなく、簡単な構成で任意の出力電圧を取り出せるスイッチング電源装置を提供することをその目的とする。
本発明におけるスイッチング電源装置は、主スイッチ素子のスイッチングに伴いトランスの二次巻線に誘起した電圧を整流平滑して出力電圧を得る整流平滑回路を備え、この整流平滑回路は、前記主スイッチ素子のオン時に整流素子が導通して、インダクタンスにエネルギーを蓄えると共に、前記主スイッチ素子のオフ時に転流素子が導通して、前記インダクタンスに蓄えたエネルギーを出力側に送り出すように構成されるスイッチング電源装置において、少なくとも前記整流素子が導通している間に、前記二次巻線と前記インダクタンスとの直列回路を短絡するオン期間が存在し、オフ期間には該インダクタンスのエネルギーを出力側に送り出すスイッチ素子と、このスイッチ素子のオン期間に出力側から該スイッチ素子への電流の流れ込みを阻止する一方向導通素子とを備えた昇降圧チョッパ回路を設け、前記スイッチ素子のオフタイミングを前記整流素子の導通期間中にして、前記出力電圧を前記二次巻線の誘起電圧より高くし、前記スイッチ素子のオフタイミングを前記転流素子の導通期間中にして、前記出力電圧を前記二次巻線の誘起電圧より低くするように、前記スイッチ素子のオフタイミングを決めるPWM制御回路を備えている。
この場合、整流素子の導通期間中に昇降圧チョッパ回路を構成するスイッチ素子がオンすると、二次巻線に誘起した電圧がインダクタンスの両端間に印加され、このインダクタンスに速やかにエネルギーを蓄積する。その後、スイッチ素子のオフタイミングが整流素子の導通期間中であれば、二次巻線の誘起電圧にインダクタンスのフライバック電圧が重畳され、二次巻線の誘起電圧よりも高い出力電圧を取り出すことができる。また、スイッチ素子のオフタイミングを転流素子の導通期間中にすれば、今度はインダクタンスのフライバック電圧だけが出力側に印加され、二次巻線の誘起電圧よりも低い出力電圧を取り出すことができる。
上記構成によれば、トランスの一次巻線と二次巻線の巻数比をわざわざ変えなくても、昇降圧チョッパ回路を構成するスイッチ素子のオン・オフタイミングを適宜設定するだけで、任意の出力電圧を取り出すことが可能になる。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付する図1〜図4を参照して詳細に説明する。尚、従来例の図5と構成が重複するものについては同一の符号を付し、その説明を極力省略する。
回路の全体構成を示す図1において、本実施例ではトランス3の整流平滑回路21を構成するチョークコイル7と出力平滑コンデンサ14との間に、二次巻線3bの誘起電圧を昇圧または降圧することのできる昇降圧チョッパ回路31を備えている。この昇降圧チョッパ回路31は、チョークコイル7の他端にドレイン(一端)を接続し、二次巻線3bと転流用ダイオード6との接続点にソース(他端)を接続したスイッチ素子としてのMOSFET32と、出力平滑コンデンサ14からの電荷がチョークコイル7やMOSFET32に流れ込むことを防止する逆流防止素子であるダイオード33と、MOSFET32のゲートに接続する抵抗34とにより構成され、後述するバッファ49からMOSFET32に与えられるパルス制御信号により、このMOSFET32のオン・オフタイミングを変えることで、チョークコイル7を昇圧用または降圧用のインダクタンスとして機能させるようにしている。なお、36は出力端子15,16間に接続する負荷である。
一方、前記MOSFET32のオン・オフタイミングを決めるために、任意のパルス幅を有するパルス制御信号をMOSFET32のゲートに供給するPWM制御回路41が設けられる。図1に示す昇圧用のPWM制御回路41は、二次巻線3bの誘起電圧よりも高い出力電圧Voutを取り出すためのものであるが、降圧用のPWM制御回路71については後ほど説明する。
PWM制御回路41は、トランジスタ4がオンすると二次巻線3bに誘起される電圧に同期して、H(高)レベルの矩形波aを生成するパルス成形回路42と、パルス成形回路42からの矩形波aが立ち上がると電圧レベルが低下し、この矩形波が立ち下がると電圧レベルが上昇する反転ノコギリ波形cを生成する反転ノコギリ波発生回路43と、出力端子15,16間に分圧抵抗44,45を直列接続して構成され、出力電圧Voutを分圧した検出電圧dを分圧抵抗44,45の接続点から出力する出力電圧検出回路46と、出力電圧検出回路46からの検出電圧dと反転ノコギリ波発生回路43からの反転ノコギリ波cとを比較して、その比較結果に応じてHレベルまたはL(低)レベルの矩形波bを発生するコンパレータ47と、パルス成形回路42からの矩形波aがHレベルで、コンパレータ47からの矩形波bがLレベルのときにのみ、Hレベルの矩形波(a−b)を出力する引算器48と、引算器48からの矩形波(a−b)をスイッチ素子であるMOSFET32のゲートにパルス制御信号(ゲートドライブパルス)として供給する駆動手段としてのバッファ49とにより構成される。なお、昇降圧チョッパ回路31およびPWM制御回路41以外の回路構成は、図5に示したものと全て共通している。
次に、図2の波形図を参照しながら、上記構成の作用について説明する。なお、この図2において、上段は二次巻線3bのドット側に発生するトランス3の二次タップ電圧であり、以下、パルス成形回路42からの矩形波aと、反転ノコギリ波発生回路43からの反転ノコギリ波cおよび出力電圧検出回路46からの検出電圧dと、コンパレータ47からの矩形波bと、引算器48からの矩形波(a−b)と、FET32のドレイン・ソース間電圧をそれぞれ示している。
主スイッチ素子であるトランジスタ4のスイッチングに伴い、入力電圧Vinがトランス3の一次巻線3aに断続的に印加される。この一連の動作において、トランジスタ4がオン状態の時には、二次巻線3bのドット側を正極性とする電圧Vtapが誘起され、整流用ダイオード5は順バイアスされ導通する一方で、転流用ダイオード6は逆バイアスされ非導通になる。ここで二次巻線3bに誘起電圧Vtapが発生するのに同期して、PWM制御回路41のパルス成形回路42からは、誘起電圧Vtapが立ち上がるよりも僅かに早く、Hレベルの矩形波aが発生する。なお、ここでは誘起電圧Vtapの立ち上がりと同時に、パルス成形回路42からHレベルの矩形波aを発生させてもよい。パルス成形回路42からの矩形波aがHレベルに切り替わったことを受けて、反転ノコギリ波発生回路43はその電圧レベルが傾斜減少する反転ノコギリ波cをコンパレータ47に出力する。コンパレータ47は反転ノコギリ波cと出力電圧検出回路46からの検出電圧dを比較するが、誘起電圧Vtapが発生した直後は、検出電圧dよりも反転ノコギリ波cの電圧レベルが高いので、コンパレータ47からはLレベルの矩形波bが出力され、引算器48からはHレベルの矩形波(a−b)が出力される。
こうして、二次巻線3bに誘起電圧Vtapが発生する期間において、検出電圧dよりも反転ノコギリ波cの電圧レベルが低くなるまでは、バッファ49を介してMOSFET32のゲートにHレベルのパルス制御信号が与えられ、MOSFET32がオン状態になる。そのため、二次巻線3b,チョークコイル7,MOSFET32,二次巻線3bからなる閉ループが形成され、チョークコイル7を流れる電流が増加して、より多くのエネルギーを蓄えて行く。
やがて、二次巻線3bのドット側に誘起電圧Vtapが発生する期間中に、反転ノコギリ波cの電圧レベルが出力電圧検出回路46からの検出電圧dよりも低くなると、引算器48からの矩形波(a−b)がLレベルに転じて、MOSFET32はターンオフする。こうなると、チョークコイル7の両端間にはそれまで蓄えられたエネルギーによる逆起電力が発生し、MOSFET32のドレイン・ソース間には、二次巻線3bの誘起電圧Vtapにチョークコイル7のフライバック電圧Vflybuckを加えた昇圧電圧が発生する。そのため、出力端子15,16間に発生する出力電圧Voutは、この昇圧した電圧Vtap+Vflybuckとほぼ同レベルとなる。
その後、主スイッチ素子であるトランジスタ4がオフすると、二次巻線3bの非ドット側を正極性とする電圧が発生して、整流用ダイオード5は逆バイアスされ非導通になる一方で、転流用ダイオード6は順バイアスされ導通する。このときPWM制御回路41のパルス成形回路42からは、誘起電圧Vtapが立ち上がるよりも僅かに遅く、Lレベルの矩形波aが発生する。なお、ここでは誘起電圧Vtapの立ち下がりと同時に、パルス成形回路42からLレベルの矩形波aを発生させてもよい。パルス成形回路42からの矩形波aがLレベルに切り替わったことを受けて、反転ノコギリ波発生回路43はその電圧レベルが傾斜増加する反転ノコギリ波cをコンパレータ47に出力する。コンパレータ47は反転ノコギリ波cと出力電圧検出回路46からの検出電圧dを比較するが、反転ノコギリ波cの電圧レベルは検出電圧dよりも低く、コンパレータ47からはHレベルの矩形波bが出力され、且つパルス成形回路42からの矩形波aはLレベルなので、引算器48からの矩形波(a−b)は引き続きLレベルのままであり、MOSFET32はオフ状態を継続する。このとき、MOSFET32のドレイン・ソース間には電圧が発生しない。
やがて、二次巻線3bに誘起電圧Vtapが発生する期間が近づき、パルス成形回路42からHレベルの矩形波aが発生するようになると、MOSFET32がオン状態になり、前述の動作を繰り返す。なお、MOSFET32がオンしている間は、出力平滑コンデンサ14側からチョークコイル7やMOSFET32へのエネルギーの移動が、ダイオード33によって阻止される。
ここまでは昇降圧チョッパ回路31の昇圧動作について述べたが、MOSFET32のスイッチング制御を、誘起電圧Vtapが発生するタイミングより少し遅れてオンにすることで、チョークコイル7に短期間エネルギーを蓄えるようにし、トランジスタ4がオフして、二次巻線3bの非ドット側を正極性とする電圧が発生した後に、MOSFET32をオフにすれば、そこでチョークコイル7に蓄えたエネルギーが放出され、二次巻線3bに誘起される電圧よりも低い出力電圧Voutを得ることができる。
図3は、こうした降圧動作を実現するための回路構成を示したものである。ここでのPWM制御回路71は、図1における反転ノコギリ波発生回路43に代わって、パルス成形回路42からの矩形波aが立ち上がると電圧レベルが上昇し、この矩形波が立ち下がると電圧レベルが下降するノコギリ波形c’を生成するノコギリ波発生回路73が設けられ、また引算器48に代わって、パルス成形回路42からの矩形波aとコンパレータ47からの矩形波bがいずれもがHレベルのときにのみ、Hレベルの矩形波(a&b)を出力するAND回路78が設けられる。その他の構成は、図1に示すものと共通している。
上記図3の回路構成における動作を、図4の波形図に基づき説明すると、主スイッチ素子であるトランジスタ4がオンし、二次巻線3bのドット側に正極性の誘起電圧Vtapが発生する時点では、パルス生成回路42からHレベルの矩形波aが発生しており、このパルス成形回路42からの矩形波aがHレベルに切り替わったことを受けて、ノコギリ波発生回路73はその電圧レベルが傾斜上昇するノコギリ波c’をコンパレータ47に出力する。コンパレータ47はノコギリ波c’と出力電圧検出回路46からの検出電圧dを比較するが、誘起電圧Vtapが発生した直後は、検出電圧dよりもノコギリ波c’の電圧レベルが低いので、コンパレータ47からはLレベルの矩形波bが出力され、AND回路78からの矩形波(a&b)はLレベルとなる。これにより、二次巻線3bの誘起電圧Vtapと出力電圧Voutとの差電圧がチョークコイル7の両端間に印加され、チョークコイル7にエネルギーが蓄えられてゆく。なお、ここでは誘起電圧Vtapの立ち上がりと同時に、パルス成形回路42からHレベルの矩形波aを発生させてもよい。
やがて、二次巻線3bのドット側に誘起電圧Vtapが発生する期間中に、ノコギリ波c’の電圧レベルが出力電圧検出回路46からの検出電圧dよりも高くなると、AND回路78からの矩形波(a&b)がHレベルに転じて、MOSFET32はターンオンする。こうなると、二次巻線3b,チョークコイル7,MOSFET32,二次巻線3bからなる閉ループが形成され、チョークコイル7を流れる電流が増加して、より多くのエネルギーを蓄えて行く。
その後、トランジスタ4がオフすると、二次巻線3bの非ドット側を正極性とする電圧が発生して、整流用ダイオード5は逆バイアスされ非導通になる一方で、転流用ダイオード6は順バイアスされ導通する。このときPWM制御回路41のパルス成形回路42からは、誘起電圧Vtapが立ち上がるよりも僅かに遅く、Lレベルの矩形波aが発生する。なお、ここでは誘起電圧Vtapの立ち下がりと同時に、パルス成形回路42からLレベルの矩形波aを発生させてもよい。パルス成形回路42からの矩形波aがLレベルに切り替わったことを受けて、ノコギリ波発生回路73はその電圧レベルが傾斜減少するノコギリ波c’をコンパレータ47に出力する。コンパレータ47はノコギリ波c’と出力電圧検出回路46からの検出電圧dを比較し、引き続きHレベルの矩形波bを出力するが、パルス成形回路42からの矩形波aはLレベルなので、AND回路78からの矩形波(a&b)はLレベルになり、MOSFET32はそこでターンオフする。これにより、MOSFET32のドレイン・ソース間にはチョークコイル7のフライバック電圧Vflybuckだけが発生し、出力端子15,16間に発生する出力電圧Voutは、誘起電圧Vtapよりも低いフライバック電圧Vflybuckとほぼ同レベルになる。
やがて、出力電圧検出回路46からの検出電圧dよりもノコギリ波c’の電圧レベルが低くなるが、AND回路78からの矩形波(a&b)は引き続きLレベルのままであり、MOSFET32はオフ状態を維持する。そして、トランジスタ4が再びターンオンして、前述の動作を繰り返す。なお、MOSFET32がオンしている間は、出力平滑コンデンサ14側からチョークコイル7やMOSFET32へのエネルギーの移動が、ダイオード33によって阻止される。
このように、本実施例の昇降圧チョッパ回路31は、トランジスタ4のオン期間、即ち整流ダイオード5の導通中に、MOSFET32をオンしてチョークコイル7にエネルギーを蓄える期間を設けておけば、MOSFET32のターンオフタイミングを、整流ダイオード5の導通期間中とするか、さもなければ転流ダイオード6の導通期間中とするかによって、二次巻線3bの誘起電圧よりも出力電圧Voutを高く若しくは低くすることができる。そのため、従来のように高い出力電圧Voutを取り出すために、直列接続したコンデンサを組み込んだり、トランス3の一次巻線3aと二次巻線3bとの巻数比をわざわざ変えなくても、トランス3の二次側に昇降圧チョッパ回路31を組み込んで、MOSFET32のオン・オフタイミングを適宜設定するだけで、任意の出力電圧Voutを取り出すことが可能になる。
以上のように本実施例では、主スイッチ素子であるトランジスタ4のスイッチングに伴い、トランス3の二次巻線3bに誘起した電圧を整流平滑して出力電圧Voutを得る整流平滑回路21を備え、この整流平滑回路21は、トランジスタ4のオン時に整流素子である整流用ダイオード5が導通して、インダクタンスであるチョークコイル7にエネルギーを蓄えると共に、トランジスタ4のオフ時に転流用ダイオード6が導通して、チョークコイル7にそれまで蓄えたエネルギーを出力側に送り出すように構成されるスイッチング電源装置において、少なくとも整流用ダイオード5が導通している間に、二次巻線2cとチョークコイル7との直列回路を短絡するオン期間が存在し、オフ期間にはこのチョークコイル7のエネルギーを出力側に送り出すスイッチ素子としてのMOSFET32と、このMOSFET32のオン期間に出力側からMOSFET32への電流の流れ込みを阻止する一方向導通素子としてのダイオード33とを備えた昇降圧チョッパ回路31を設け、MOSFET32のオフタイミングを整流用ダイオード5の導通期間中にして、出力電圧Voutを二次巻線3bの誘起電圧より高くするように、MOSFET32のオフタイミングを転流用ダイオード6の導通期間中にして、出力電圧Voutを二次巻線3bの誘起電圧より低くするように、MOSFET32のオフタイミングを決めるPWM制御回路41、71を備えている。
この場合、整流用ダイオード5の導通期間中に昇降圧チョッパ回路31を構成するMOSFET32がオンすると、二次巻線3bに誘起した電圧がチョークコイル7の両端間に印加され、このチョークコイル7に速やかにエネルギーを蓄積する。その後、MOSFET32のオフタイミングが整流用ダイオード5の導通期間中であれば、二次巻線3bの誘起電圧にチョークコイル7のフライバック電圧が重畳され、二次巻線3bの誘起電圧よりも高い出力電圧Voutを取り出すことができる。また、MOSFET32のオフタイミングを転流用ダイオード6の導通期間中にすれば、今度はチョークコイル7のフライバック電圧だけが出力側に印加され、二次巻線3bの誘起電圧よりも低い出力電圧Voutを取り出すことができる。したがって、トランス3の一次巻線3aと二次巻線3bの巻数比をわざわざ変えなくても、MOSFET32のオン・オフタイミングを適宜設定するだけで、任意の出力電圧Voutを取り出すことが可能になる。
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、次のような種々の変形が可能である。例えば、主スイッチ素子としてトランジスタ4以外にMOS型FETなどを利用できる。同様に、スイッチ素子としてのMOSFET32も、例えばトランジスタなどを利用してよい。また、整流平滑回路21の整流,転流素子として、MOSFETなどの整流,転流スイッチ素子を利用し、主スイッチ素子のスイッチングに同期してこれらの整流,転流スイッチ素子を駆動させてもよい。これにより、整流平滑回路21の損失を低減して効率の向上を図ることができる。さらに、整流平滑回路21の回路構成をセンタータップ型にしても良い。また、整流用ダイオード5を二次巻線3bのドット側端子側にではなく、非ドット側端子側に接続してもよい。
本実施例におけるフォワード型スイッチング電源装置の一例を示す回路図である。 同上、昇圧動作時における各部の電圧を示す波形図である。 同上、別な変形例を示すフォワード型スイッチング電源装置の回路図である。 同上、降圧動作時における各部の電圧を示す波形図である。 従来のフォワード型スイッチング電源装置の一例を示す回路図である。 同上、転流用ダイオードの両端間の電圧を示す波形図である。
3 トランス
4 トランジスタ(主スイッチ素子)
7 チョークコイル(インダクタンス)
21 整流平滑回路
31 昇降圧チョッパ回路
32 MOSFET(スイッチ素子)
33 ダイオード(一方向導通素子)
41,71 PWM制御回路

Claims (1)

  1. 主スイッチ素子のスイッチングに伴いトランスの二次巻線に誘起した電圧を整流平滑して出力電圧を得る整流平滑回路を備え、
    この整流平滑回路は、前記主スイッチ素子のオン時に整流素子が導通して、インダクタンスにエネルギーを蓄えると共に、前記主スイッチ素子のオフ時に転流素子が導通して、前記インダクタンスに蓄えたエネルギーを出力側に送り出すように構成されるスイッチング電源装置において、
    少なくとも前記整流素子が導通している間に、前記二次巻線と前記インダクタンスとの直列回路を短絡するオン期間が存在し、オフ期間には該インダクタンスのエネルギーを出力側に送り出すスイッチ素子と、このスイッチ素子のオン期間に出力側から該スイッチ素子への電流の流れ込みを阻止する一方向導通素子とを備えた昇降圧チョッパ回路を設け
    前記スイッチ素子のオフタイミングを前記整流素子の導通期間中にして、前記出力電圧を前記二次巻線の誘起電圧より高くし、前記スイッチ素子のオフタイミングを前記転流素子の導通期間中にして、前記出力電圧を前記二次巻線の誘起電圧より低くするように、前記スイッチ素子のオフタイミングを決めるPWM制御回路を備えたことを特徴とするスイッチング電源装置。
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