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JP4412318B2 - 弁駆動装置 - Google Patents

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JP4412318B2
JP4412318B2 JP2006281455A JP2006281455A JP4412318B2 JP 4412318 B2 JP4412318 B2 JP 4412318B2 JP 2006281455 A JP2006281455 A JP 2006281455A JP 2006281455 A JP2006281455 A JP 2006281455A JP 4412318 B2 JP4412318 B2 JP 4412318B2
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Description

本発明は電動モータを利用して内燃機関の気筒に設けられた弁を駆動する弁駆動装置に関する。
弁駆動装置として、電動モータを利用して内燃機関の気筒に設けられた弁を開閉駆動するものが広く知られている。このような弁駆動装置は、ピストンと弁との干渉を回避する観点から、クランク軸の回転とカムの回転とを高い精度で同期させる必要がある。そのような同期が何らかの原因で崩れた場合、即ちクランク軸の回転とカムの回転とが非同期の場合に、弁への動力の伝達を遮断して弁の開閉運動を停止させる、又は高リフト用のカムと低リフト用のカムとをそれぞれ準備して非同期の場合に使用するカムを低リフト用のカムに切替えて弁のリフト量を低リフト化する弁駆動装置がある(特許文献1)。
特開2005−054732号公報
しかしながら、特許文献1の装置では、弁のリフト量を低リフトにするために低リフト用のカムを準備し、高リフト用のカムから低リフト用のカムへのカムの切替えを実現する機構を設けなければならない。また、弁の開閉運動を停止させるために弁への動力の伝達を遮断する機構を設ける必要がある。従って、特許文献1の装置は、装置の複雑化とコスト高とを招くおそれがある。
また、クランク軸の回転とカムの回転との同期が異常か正常かに関わらず、弁の動作範囲の制限が必要になる場合もある。このような場合に特許文献1の装置を適用すると、弁の動作範囲が制限されるもののカム自体は自由に回転できるので電動モータは回転し続ける。そのため、例えば電動モータから弁に至るモータ駆動系に異常が生じると、その異常を助長させるおそれがある。
そこで、本発明は、カムの回転を機械的に制限できる弁駆動装置を提供することを第1の目的とし、カムの回転を制限することによりピストンと弁との干渉を防止できる弁駆動装置を提供することを第2の目的とする。
本発明の第1の弁駆動装置は、電動モータの回転運動をカムを介して内燃機関の気筒に設けられた弁の開閉運動に変換して伝達する動力伝達機構と、前記電動モータから前記弁までの運動伝達経路に設けられ、かつ前記カムの回転を前記弁の最大リフト量が得られる範囲よりも狭い所定角度範囲に制限可能な回転角度制限機構と、を備え、前記内燃機関は車両に走行用動力源として搭載され、前記内燃機関に異常が生じた場合に前記車両の走行速度が制限された退避走行を行うことができるように、前記カムを一回転内で揺動させて前記弁のリフト量を制限する制限揺動モードを実行可能なモータ制御手段を更に備え、前記所定角度範囲が前記制限揺動モードの揺動範囲よりも大きい範囲に設定されていることにより、上述した課題を解決する(請求項1)。
この弁駆動装置によれば、回転角度制限機構によって弁の最大リフト量が得られる範囲よりも狭い所定角度範囲にカムの回転角度が機械的に制限することができる。その制限によって、カムは自由に回転することができないので、電動モータが回り続ける過回転を防止することもできる。所定角度範囲は最大リフト量が得られる範囲よりも狭ければよい。従って、所定角度範囲に制限することには、回転角度制限機構にてカムを動かなくする、換言すれば回転角度制限機構にて回転中のカムを停止させることも含まれる。また、この弁駆動装置によれば、回転角度制限機構による所定角度範囲が制限揺動モードの揺動範囲よりも大きいため、回転角度制限機構にてカムの回転を制限したうえで、制限揺動モードによって退避走行を行うことができる。つまり、回転角度制限機構にてカムの回転を制限したときに内燃機関の出力が不十分となって車両が走行不能となることがないので、内燃機関の異常に対して的確に対処することができる。
回転角度制限機構はカムの回転を機械的に制限できるものであれば、その構成に特段の制限はない。例えば、前記回転角度制限機構は、前記運動伝達経路に設けられた回転部材の回転中心よりも半径方向外側に位置するようにして前記回転部材に設けられた回転規制部と、前記回転規制部の通過範囲に干渉する制限位置と前記通過範囲から離れた非制限位置との間で移動可能な可動部材と、を備えてもよい(請求項2)。また、本発明に係る動力伝達機構がバルブリフタやロッカーアームのように、前記カムと前記弁との間に介在し前記弁の開閉運動と同期して運動する介在部材を有している場合には、前記回転角度制限機構は、前記介在部材に設けられた運動規制部と、前記運動規制部の通過範囲に干渉する制限位置と前記通過範囲から離れた非制限位置との間で移動可能な可動部材と、を備えていてもよい(請求項6)。これらの態様によれば、可動部材が非制限位置から制限位置へ移動することにより、可動部材が回転規制部の通過範囲に又は運動規制部の通過範囲に干渉して回転部材の自由な回転又は介在部材の自由な運動を阻止することができる。これにより、動力伝達機構による電動モータの回転運動の伝達が運動伝達経路内で制限されるため、カムの回転角度を制限することができる。
第1の弁駆動装置の一態様においては、前記内燃機関は前記気筒として複数の気筒を、前記弁として前記複数の気筒毎に配置された複数の弁を有するとともに、前記動力伝達機構は前記カムとして前記複数の弁のそれぞれに対応する複数のカムを、前記電動モータとして前記複数のカムのうちの一部のカムの駆動源として設けられた第1の電動モータと前記複数のカムのうちの残りのカムの駆動源として設けられた第2の電動モータとを有しており、前記回転角度制限機構として、前記第1の電動モータを駆動源とした前記一部のカムの回転を前記所定角度範囲に制限可能な第1の機構部と、前記第2の電動モータを駆動源とした前記残りのカムの回転を前記所定角度範囲に制限可能な第2の機構部とが一体化された回転角度制限ユニットが設けられてもよい(請求項3)。この態様では、互いに異なる複数の気筒毎に設けられたカムの回転を一つの回転角度制御ユニットで制限できる。そのため、カム毎に回転角度制限機構を設ける態様と比べて、搭載スペースを節約できる利点がある。
第1の弁駆動装置の一態様においては、前記回転角度制限機構として、前記所定角度範囲が互いに相違する複数の回転角度制限機構が設けられていてもよい(請求項4)。この態様によれば、複数の回転角度制限機構を選択的に作動させることにより、カムの回転角度の制限にバリエーションを与えることができる。この態様においては、前記複数の回転角度制限機構の少なくとも一つは、前記所定角度範囲が前記内燃機関のピストンと前記弁とが干渉しない範囲に設定されてもよい(請求項5)。この場合、所定角度範囲がピストンと弁とが干渉しない範囲に設定された回転角度制限機構を作動させることにより、ピストンと弁との干渉(バルブスタンプ)を確実に防止することができる。
第1の弁駆動装置の一態様においては、前記電動モータへ供給される電流又は電流と相関する物理量が前記電動モータの駆動トルクの増加に伴って所定値を超えた場合に前記電動モータへの電流の供給を停止するモータ制御手段を更に備えてもよい(請求項7)。回転角度制限機構にてカムの回転が制限された場合には電動モータの駆動トルクが増加する。この態様によれば、電動モータの駆動トルクが所定値を超えた場合に電流供給が停止されるので、回転角度制限機構によるカムの回転制限と連動して電動モータを停止させることができる。
第1の弁駆動装置の一態様においては、前記内燃機関は前記気筒として複数の気筒を、前記弁として前記複数の気筒毎に配置された複数の弁を有するとともに、前記制限揺動モードは、前記複数の気筒のうちの一部の気筒に関して異常が生じた場合に、前記一部の気筒のみを休止させて前記退避走行を行うことができるように前記揺動範囲が設定されてもよい(請求項8)。この場合は、一部の気筒のみを休止させる運転、即ち減筒運転にて車両の退避走行を行うことができる。
第1の弁駆動装置の一態様においては、前記内燃機関は複数の走行用動力源の一つとして車両に搭載されるとともに、前記車両は前記内燃機関以外の走行用動力源のみで走行可能に構成されており、前記回転角度制限機構は前記弁が所定位置で停止するように前記カムの回転を制限してもよい(請求項9)。この態様に係る車両はいわゆるハイブリッド車両として知られ、内燃機関以外の走行用動力源としてモータジェネレータ等の電動の動力源が設けられる。この態様によれば、何らかの異常が生じた場合に回転角度制限機構にて弁を所定位置で機械的に停止させることにより内燃機関を停止させ、その後、走行用動力源を内燃機関以外の走行用動力源に切り替えて車両の走行を継続することができる。弁を停止させる所定位置は適宜に定めてよい。例えばポンピングロスを低減できる位置に弁が停止するようにカムの回転を制限してもよいし、前記弁が全閉状態又は所定リフト以上となる位置で停止するように前記カムの回転を制限してもよい(請求項10)。
本発明の第2の弁駆動装置は、電動モータの回転運動をカムを介して内燃機関の気筒に設けられた弁の開閉運動に変換して伝達する動力伝達機構と、前記電動モータから前記カムまでの運動伝達経路に設けられ、かつ前記カムの回転を前記内燃機関のピストンと前記弁とが干渉しないように設定された所定角度範囲に制限可能な回転角度制限機構と、前記内燃機関のクランク軸の回転と前記カムの回転とが非同期である場合に、前記カムの回転が所定角度範囲に制限されるように前記回転角度制限機構を制御する制限機構制御手段と、前記カムが前記所定角度範囲内で揺動するように前記電動モータを制御する制限揺動モードと、前記カムが前記所定角度範囲を超えて揺動するように前記電動モータを制御する通常揺動モードと、前記カムが一方向に回転するように前記電動モータを制御する正転モードとを含む複数のモードのなかから一のモードを選択して実行可能なモータ制御手段と、を備え、前記モータ制御手段は、前記内燃機関のクランク軸の回転と前記カムの回転とが非同期である場合に、前記複数のモードのなかから前記制限揺動モードを選択して実行することにより、上述した課題を解決する(請求項11)。
この弁駆動装置によれば、回転角度制限機構によってカムの回転角度を制限できる。その制限の下では、カムの回転がピストンと弁とが干渉しないように設定された所定角度範囲を超えることはない。従って、カムの回転角度を制限する必要がある場合、例えばクランク軸の回転とカムの回転とが非同期の場合に回転角度制限機構によってカムの回転角度を制限することで、ピストンと弁との干渉を防止することができる。クランク軸の回転とカムの回転とが非同期になると、ピストンと弁とが干渉する危険性がある。この弁駆動装置によれば、これらの回転が非同期である場合に、制限機構制御手段にてカムの回転が所定角度範囲に制限される。これにより、ピストンと弁との干渉を回避することができるようになる。また、この弁駆動装置によれば、クランク軸の回転とカムの回転とが非同期のときに、カムの回転角度が所定角度範囲内で揺動するようにモータ制御手段にて制御されたうえで、回転角度制限機構にてカムの回転角度が制限される。そのため、仮にモータ制御手段に制御エラーが発生しても、回転角度制限機構の制限によりカムの回転が所定角度範囲を超えることがない。つまり、制限揺動モードによる制限と回転角度制限機構による制限とが二重に働くことになる。従って、ピストンと弁との干渉が確実に回避されるので信頼性が向上する。回転角度制限機構の構成に特段の制限はない。その一態様としては、前記回転角度制限機構は、前記運動伝達経路に設けられた回転部材の回転中心よりも半径方向外側に位置するようにして前記回転部材に設けられた回転規制部と、前記回転規制部の通過範囲に干渉する制限位置と前記通過範囲から離れた非制限位置との間で移動可能な可動部材と、を備えていてもよい(請求項12)。この態様によれば、可動部材が非制限位置から制限位置へ移動することにより、可動部材が回転規制部の通過範囲に干渉して回転部材の自由な回転を阻止することができる。これにより、動力伝達機構による電動モータの回転運動の伝達が運動伝達経路内で制限されるため、カムの回転角度を制限することができる。
回転部材は、運動伝達経路に設けられたものであれば十分である。例えば、電動モータからカムが設けられたカム軸までの間にギア列等の伝達機構が設けられている場合には、そのギア列を構成するギアを回転部材として設けてもよい。また、そのギアと一体回転するギア軸に別部品としての回転部材を設けるようにしてもよい。更に、前記動力伝達機構は前記カムが設けられたカム軸を有し、前記回転部材は前記カム軸と一体回転可能に設けられていてもよい(請求項13)。この場合、回転部材の自由な回転を阻止することでカム軸の回転が制限される。これによりカム軸に設けられたカムの回転が制限される。この態様においては、回転部材に設けられる回転規制部として、前記回転部材の周方向に延びるようにして前記回転部材に形成され、かつ前記可動部材を挿入可能な大きさの溝部が設けられていてもよい(請求項14)。この場合には、溝部が予め形成された回転部材を一体成型したり、回転部材に溝部を形成する加工を施すことにより容易に回転規制部を実現できる。
更にまた、前記電動モータは出力軸を有するとともに、前記動力伝達機構は前記カムが設けられたカム軸を有し、前記回転部材として、前記出力軸又は前記カム軸が設けられていてもよい(請求項15)。この場合、回転部材として電動モータの出力軸やカム軸が利用される。そのため、別部品として回転部材を用意する必要がなく、部品点数を削減できる。
本発明の第1又は第2の弁駆動装置の一態様において、前記内燃機関は前記気筒として複数の気筒を備え、前記弁として前記複数の気筒毎に配置された複数の弁が設けられ、前記カムとして前記複数の弁のそれぞれを駆動する複数のカムが設けられ、前記動力伝達機構は前記電動モータの回転運動を前記複数のカムを介して前記複数の弁のそれぞれの開閉運動に変換して伝達するように構成され、かつ前記回転角度制限手段は前記複数のカムの回転を制限可能に構成されていてもよい(請求項16)。この態様によれば、回転角度制限機構を回転を制限するカム毎に設ける場合と比べて、回転角度制限機構の数を減らすことができるので、コスト削減に貢献できる利点がある。
本発明の第1又は第2の弁駆動装置の一態様において、前記回転角度制限機構は、前記内燃機関の運転に伴って生成された油圧を利用して前記制限位置と前記非制限位置との間で前記可動部材を移動させる油圧機構を更に備えてもよい(請求項17)。この態様によれば、内燃機関にて生成される油圧を利用するため、可動部材の駆動に電力等の動力源を必要としない。そのため、エネルギー効率よく可動部材を駆動することができる。この態様においては、前記油圧機構は、前記可動部材を前記制限位置に付勢する付勢手段を備えるとともに前記油圧を供給することにより前記制限位置から前記非制限位置へ前記可動部材を移動させてもよいし(請求項18)、これとは反対に、前記油圧機構は、前記可動部材を前記非制限位置に付勢する付勢手段を備えるとともに前記油圧を供給することにより前記非制限位置から前記制限位置へ前記可動部材を移動させてもよい(請求項19)。前者の油圧機構によれば、油圧の有無によらず可動部材を制限位置に保持できるため、油圧が低い状態でもカムの回転を制限することが可能である。後者の油圧機構は、いわゆるハイブリッド車両に搭載される内燃機関のように始動時の回転速度が高い内燃機関や、高回転高負荷領域を多用する内燃機関への適用に適している。
本発明の第1又は第2の弁駆動装置の一態様において、前記回転角度制限機構は、電磁力を利用して前記制限位置と非制限位置との間で前記可動部材を移動させる電磁駆動機構を更に備えてもよい(請求項20)。この態様によれば、内燃機関の運転状態に拘わらず可動部材を確実に駆動できる利点がある。
本発明の第1又は第2の弁駆動装置の一態様において、前記動力伝達機構は前記カムが設けられたカム軸を有し、前記回転角度制限機構は、前記可動部材が前記カム軸の軸線に対して平行な方向に移動するように構成されてもよい(請求項21)。この態様によれば、可動部材がカム軸の軸線と平行に移動するため、その軸線と垂直な方向に関する回転角度制限機構の寸法の増大を抑制できる。また、本発明の第1又は第2の弁駆動装置の一態様において、前記動力伝達機構は前記カムが設けられたカム軸を有し、前記回転角度制限機構は、前記可動部材が前記カム軸の軸線に対して垂直な方向に移動するように構成されてもよい(請求項22)。この態様によれば、可動部材がカム軸の軸線に対して垂直な方向に移動するため、その軸線と平行な方向に関する回転角度制限機構の寸法の増大を抑制できる。
以上説明したように、本発明の第1の弁駆動装置によれば、回転角度制限機構が運動伝達経路に設けられているので、カムの回転を機械的に制限できる。また、第2の弁駆動装置によれば、カムの回転が内燃機関のピストンと弁とが干渉しないように設定された所定角度範囲に制限されるので、ピストンと弁との干渉を回避できる。
(第1の形態)
図1は本発明の第1の形態に係る弁駆動装置が適用された内燃機関の要部を模式的に示している。内燃機関1は車両に走行用動力源として搭載されるもので、4つの気筒2が一列に配置された直列4気筒型内燃機関である。なお図1では、説明を簡略化するため2番目の気筒2及び3番目の気筒2の吸気側を示し、1番目及び4番目の気筒の図示を省略している。各気筒2には、気筒2を開閉する吸気弁3が設けられるとともに、不図示の排気弁も設けられている。吸気弁3はそのステム3aが不図示のシリンダヘッドのステムガイドに通されることによりステム3aの軸線方向に往復運動可能に設けられている。吸気弁3はバルブスプリング4の圧縮反力によってバルブフェースが吸気ポートのバルブシートに密着する方向に付勢されている。また、各気筒2には、コネクティングロッド7を介してクランク軸6に連結されたピストン5が往復運動可能な状態で設けられている。
内燃機関1には図示した吸気弁3の開閉を担当する可変動弁機構10が設けられている。図示を省略した1番目及び4番目の気筒の吸気弁の開閉は、可変動弁機構10と同様の構成を有した動弁機構にて行われる。また、排気弁の開閉についても、これらの機構と同様の機構にて行われている。
可変動弁機構10は、電動モータ12と、電動モータ12の回転運動をカム152を介して吸気弁3の開閉運動に変換して伝達する動力伝達機構13とを有している。電動モータ12には、回転速度の制御が可能なDCブラシレスモータ等が使用される。電動モータ12には、その回転位置を検出するためのレゾルバ、ロータリエンコーダ等の位置検出センサ33が内蔵されている。動力伝達機構13は、ギア列14とカム機構15とを備えている。ギア列14は電動モータ12の出力軸12aの一体に回転するモータギア141と、このモータギア141と噛み合うカム駆動ギア142とを有する。カム機構15は、カム駆動ギア142と同軸かつ一体回転可能に設けられたカム軸151を備えており、そのカム軸151には2番目の気筒2及び3番目の気筒2のそれぞれに設けられた吸気弁3を開閉するためのカム152が一体回転可能に設けられている。図示された2つのカム152はノーズの頂点が周方向に互いに180°ずれるようにしてカム軸151にそれぞれ設けられている。そのため、2番目の気筒2の吸気弁3及び3番目の気筒2の吸気弁3の開弁時期は互いに重ならない。なお図示を省略した1番目の気筒の吸気弁及び4番目の気筒の吸気弁の開弁時期も互いに重ならないようになっている。
可変動弁機構10は、カム152の回転角度を制限するための回転角度制限機構16を更に備えている。回転角度制限機構16はカム軸151に一体回転可能に設けられた回転部材としての円板状のフランジ161と、そのフランジ161に対して進退する可動部材としてのストッパピン162と、そのストッパピン162を駆動する駆動手段として設けられた油圧機構163とを備えている。図2はフランジ161を正面から示した拡大図である。この図にも示すように、フランジ161には、その回転中心Cよりも半径方向外側に位置する回転規制部(溝部)としての溝状長穴161aが設けられている。溝状長穴161aはフランジ161の周方向に延びるように円弧状に形成されており、ストッパピン162を挿入可能な大きさを有している。図1に示すように、ストッパピン162は、図1の実線で示した制限位置と破線で示した非制限位置との間で移動できる。制限位置ではストッパピン162が溝状長穴161aに挿入されるので溝状長穴161aの通過範囲に干渉する。一方、非制限位置では、ストッパピン162はその通過範囲から離れることになる。
そのようなストッパピン162の動作を実現するため、油圧機構163はオイルポンプ(不図示)からの油圧が導かれる円筒状の油圧室163aと、その油圧室163aと連通する供給通路163bと、油圧室163aへの油圧の供給及びその遮断とを切替える手段として供給通路163bに設けられた電磁弁163cとを備えている。ストッパピン162は油圧室163a内を摺動する鍔状のピストン部162aを有しており、ストッパピン162は油圧室163a内に設けられたスプリング163dの圧縮反力によって制限位置側に付勢されている。これにより、電磁弁163cにて供給通路163bが開かれると、油圧室163aに油圧が導かれる。その油圧がストッパピン162のピストン部162aに作用することで、ストッパピン162はスプリング163dの反力に抗して制限位置から非制限位置へ移動する。一方、電磁弁163cにて供給通路163bが閉じられると、油圧の供給が遮断されるのでストッパピン162はスプリング163dの圧縮反力によって非制限位置から制限位置へ移動する。
図2に示すように、溝状長穴161aの周方向の両端とフランジ161の回転中心Cとを結んだ中心角αは、後述する制限揺動モード時のカム軸151の揺動角範囲βと等しいか又はこれよりも大きく設定されている。但し、中心角αの上限は内燃機関1のピストン5と吸気弁3とが干渉しない限度で適宜に設定される。従って、回転角度制限機構16によってストッパピン162が溝状長穴161aに挿入されて制限位置に保持されることにより、フランジ161が角度αを超えて回転することが阻止される。即ち、カム軸151の回転が角度αを上限とした角度範囲に制限されるようになる。
図1に示すように、可変動弁機構10の電動モータ12及び回転角度制限機構16の電磁弁163aのそれぞれの動作は、内燃機関1の運転状態を適正に制御するために設けられたエンジンコントロールユニット(ECU)30にて制御される。ECU30は、マイクロプロセッサとその動作に必要な主記憶装置等の周辺部品とを備えたコンピュータユニットである。ECU30はそのROMに記憶された弁制御プログラムに従って各種の制御を実行する。ECU30には、内燃機関1のクランク軸6の角度に対応した信号を出力するクランク角センサ31、カム軸151の角度に対応した信号を出力するカム角センサ32などが接続されている。また、電動モータ12に内蔵された位置検出センサ33の出力信号もECU30に入力される。
まず、電動モータ12の基本的な制御について説明する。ECU30は所定の制御則に従って内燃機関1の運転状態に適した電動モータ12の駆動モードを選択し、選択した駆動モードに対応する形態で吸気弁3が開閉駆動されるように電動モータ12の動作を制御する。これによってECU30はモータ制御手段として機能する。ECU30が実行する駆動モードには、カム152が連続して一方向に回転するように電動モータ12を制御する正転モードと、カム152の回転方向を1回転内で正方向と逆方向とに切替えながらカム152(カム軸151)を揺動させる揺動モードとが含まれる。正転モードはクランク軸の回転動力を利用して吸気弁を開閉させる従来の動弁機構と同様な駆動モードである。即ち、カム152のプロファイルに対応した吸気弁3の動作が実現される。揺動モードでは、カム152の回転方向が1回転内で切替えられるので、カム152を揺動させる角度範囲(揺動角範囲)を適宜に設定することにより、吸気弁3のリフト量を自由に調整できる。
本実施形態では、上記の揺動モードとして、揺動角範囲の大きさが互いに異なる二つの揺動モードが用意されている。一つは、上述した溝状長穴161aの中心角αを上限とした角度範囲内で揺動させる制限揺動モードである。即ち、制限揺動モードではその揺動角範囲βと上記中心角αとの関係がβ≦αとなる。上述した中心角αの上限はピストンと吸気弁3とが干渉しない限度で設定されているので、制限揺動モードが正常に実行される場合には、たとえクランク軸6の回転とカム軸151の回転とが非同期であっても吸気弁3とピストン5とが干渉するバルブスタンプは生じない。もう一つは、中心角αを上限とした角度範囲を超えてカム152を揺動させる通常揺動モードである。このモードの揺動角範囲βと中心角αとの関係は、β>αとなる。従って、クランク軸6の回転とカム軸151の回転とが非同期の場合には、バルブスタンプが生じる可能性がある。そのため、通常揺動モードはこれらの同期が保持されている場合に実行される。
次に、これらの駆動モードの存在を前提として、ECU30が実行する各種の制御について説明する。
(フェールセーフ制御)
内燃機関1が正常に運転されるためには、クランク軸6の回転とカム軸151の回転とを同期させる必要がある。その同期は、ECU30がクランク軸に設けられたクランク角センサ31の出力信号とカム軸151に設けられたカム角センサ32の出力信号とを参照して、電動モータ12の動作を制御することにより実現されている。何らかの要因で内燃機関1に異常が発生した故障時には、これらの同期が崩れる場合があり得る。非同期の状態で何らかの故障対策が行われたり、内燃機関1の運転が続行されると、バルブスタンプが生じるおそれがある。そこでECU30は故障時におけるバルブスタンプを回避するための以下のフェールセーフ制御を実行する。
図3はフェールセーフ制御の制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンのプログラムはECU30によって予め保持されており、ECU30はこれを適宜に読み出して繰り返し実行する。まず、ECU30はステップS1においてクランク角センサ31及びカム角センサ32のそれぞれからの出力信号に基づいて、クランク軸の回転位置とカム軸151の回転位置とを検出する。次に、ECU30はステップS2において、クランク軸6の回転とカム軸151の回転とが同期しているか否かをステップS1の検出結果に基づいて確認する。その結果、これらが同期していない非同期の場合は、ステップS3に進み、これらの同期が確認された場合にはステップS7に進む。
ステップS3では、内燃機関1に何らかの異常が発生したことを運転者に報知するため、警告アラーム等の警告情報を出力させる。次に、ステップS4では、電動モータ12の駆動モードとして制限揺動モードを選択して実行する。続いて、ステップS5にて回転角度制限機構16の油圧機構163をOFFにする。即ち、ECU30は油圧機構163の油圧室163aへの油圧の供給を停止することによりストッパピン162が制限位置に切替えられるように電磁弁163cを制御する。そしてステップS5において、カム152の動作が停止するように電動モータ12を制御して、今回のルーチンを終了する
一方、ステップS7では、同期が確認できているので、正転モード又は通常揺動モードによる運転を許容し、続くステップS8にて油圧機構163をONにする。即ち、ECU30は油圧機構163の油圧室163aへ油圧を供給することによりストッパピン162が非制限位置に切替えられるように電磁弁163cを制御する。そして今回のルーチンを終了する。
図3の制御が実行されることにより、故障を原因としてクランク軸6とカム軸151とが非同期になった場合には制限揺動モードによってカム軸151の揺動角が制限され、更にその上で、回転角度制限機構16によってストッパピン162が制限位置に切替えられる。そのため、万が一何らかの理由で制限揺動モードによる制御にエラーが生じることによりカム152の揺動角が大きくなった場合でも、ピストン5と吸気弁3とが干渉しないように回転角度制限機構16によってカム152の回転角度が物理的に制限される。従って、バルブスタンプを確実に回避することができ信頼性が向上する。
(始動制御)
クランク軸とカム軸151との同期が確認されない状態で、正転モード又は通常揺動モードによって内燃機関1を始動すると、ピストンが上死点付近で停止している場合もあるのでバルブスタンプが生じるおそれがある。そこで、始動時におけるバルブスタンプを防止するため図4の始動制御を実行する。図4は、始動制御の制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンのプログラムはECU30によって予め保持されており、ECU30はこれを適宜に読み出して実行する。まず、ECU30はステップS11で、電動モータ12とカム軸151との互いの位置関係を適合させるため、初期位相合わせを実施する。初期位相合わせはカム角センサ32及び電動モータ12に内蔵された位置検出センサ33の出力信号を参照してクランク軸6が停止した状態で行われる。その際には、停止したピストン5と吸気弁3との干渉を防止するため、電動モータ12は制限揺動モードにて駆動される。
次に、ステップS12では、図示しない始動モータを駆動してクランク軸6の回転を開始させる。そして、続くステップS13では、クランク角センサ31及びカム角センサ32のそれぞれからの出力信号に基づいて、クランク軸の回転位置とカム軸151の回転位置とを検出する。次に、ECU30はステップS14において、クランク軸の回転とカム軸151の回転とが同期しているか否かをステップS13の検出結果に基づいて確認する。その結果、これらの同期が確認された場合にはステップS15に進み、これらが同期していない非同期の場合は、ステップS17に進む。
ステップS15では、油圧機構163をONにする。即ち、ECU30は油圧機構163の油圧室163aへ油圧を供給してストッパピン162が非制限位置に切替えられるように電磁弁163cを制御する。そして、次のステップS16で制限揺動モードから正転モード又は通常揺動モードへ切替えて内燃機関1を始動する。その後今回のルーチンを終了する。一方、ステップ17では、油圧機構163をOFFにする。即ち、ECU30は油圧機構163の油圧室163aへの油圧の供給が停止されてストッパピン162が制限位置に切替えられるように電磁弁163cを制御する。次いで、ステップS18で制限揺動モードによる運転を継続し、ステップS13に戻る。
図4の制御が実行されることにより、クランク軸6とカム軸151との同期が確認されていない非同期の場合には、制限揺動モードによってカム軸151の揺動角が制限され、更にその上で回転角度制限機構16によってストッパピン162が制限位置に保持される。よって、始動時におけるバルブスタンプを確実に回避することができる。
(弁停止制御)
ECU30は内燃機関1の燃費向上等のため、いわゆる減筒運転を実施している。ここでは減筒運転に関する具体的説明は省略するが、ECU30は減筒運転の実施にあたり、吸気弁3を停止させる気筒でのバルブスタンプを防止するため図5の弁停止制御を実行する。このルーチンのプログラムはECU30によって予め保持されており、ECU30はこれを適宜に読み出して実行する。まず、ECU30はステップS21で、駆動モードを制限揺動モードに切替える。次にステップS22で、油圧機構163をOFFにする。即ち、ECU30は油圧機構163の油圧室163aへの油圧の供給が停止されてストッパピン162が制限位置に切替えられるように電磁弁163cを制御する。そして、ステップS23において、ECU30は吸気弁3の開閉運動が停止するように、電動モータ12への通電を遮断して今回のルーチンを終了する。
ステップS23において、ECU30が電動モータ12の通電を遮断してから吸気弁3が完全に停止するまではカム軸151が惰性で回転して、クランク軸6とカム軸151とが非同期となる。しかし、その前にステップS21において制限揺動モードに切替えられているので、バルブスタンプが回避される。しかも、制限揺動モードに切替えられた後には回転角度制限機構16によってストッパピン162が制限位置に保持されるので、仮に、吸気弁3を停止させる際に制御エラーが生じた場合でも、バルブスタンプを確実に回避することができる。
なお、弁を停止させた気筒の運転を復帰させる処理は、図4に示した始動制御と同様の処理を実行すればよい。具体的には、図4のステップS12を省略した処理を実行することにより、運転を復帰できる。
第1の形態において、可変動弁機構10とECU30とが組み合わされたものが本発明の弁駆動装置に相当する。また、ECU30が図3のステップS5及びステップS8を、図4のステップS15及びステップS17を、図5のステップS22を、図9のステップS5及びステップS8を、それぞれ実行することにより、ECU30は制限機構制御手段として機能する。
(第2の形態)
次に本発明の第2の形態を説明する。図6は第2の形態に係る弁駆動装置が適用された内燃機関の要部を模式的に示し、図7は図6の内燃機関を同図の矢印VII-VIIの方向から見た状態を拡大して示している。これらの図に示すように、内燃機関51は図1の内燃機関1と同様に走行用動力源として車両に搭載された直列4気筒型内燃機関である。4つ(図6では2つのみを示す)の気筒52のそれぞれには、吸気弁53が2本ずつ不図示の排気弁が2本ずつ設けられている。吸気弁53はそのステム53aが不図示のシリンダヘッドのステムガイドに通されることによりステム53aの軸線方向に往復運動可能に設けられている。吸気弁53はバルブスプリング(不図示)の圧縮反力によってバルブフェースが吸気ポートのバルブシートに密着する方向に付勢されている。また、詳細な図示は省略するが、図1の形態と同様に、各気筒52にはコネクティングロッドを介してクランク軸に連結されたピストンが往復運動可能な状態で設けられている。
内燃機関51には、吸気弁53の開閉のために第1の可変動弁機構60A及び第2の可変動弁機構60Bが設けられている。一方の可変動弁機構60Aは外側の2気筒、即ち1番目及び4番目の気筒52の吸気弁53の開閉を担当し、他方の可変動弁機構60Bは内側の2気筒、即ち2番目及び3番目の気筒53の開閉を担当する。なお、図6では3番目及び4番目の気筒52に関する図示を省略している。可変動弁機構60Aは、電動モータ62Aと、この電動モータ62Aの回転運動を後述するカム652Aを介して吸気弁53の開閉運動に変換して伝達する動力伝達機構63Aとを有している。可変動弁機構60Bも同様に、電動モータ62Bと、この電動モータ62Bの回転運動を後述するカム652Bを介して吸気弁53の開閉運動に変換して伝達する動力伝達機構63Bとを有する。各カム652A、652Bと各吸気弁53との間には介在部材としてのバルブリフタ55が介在している。
第1の電動モータ62A及び第2の電動モータ62Bは互いに同一の構成を有し、例えば回転速度の制御が可能なDCブラシレスモータ等が使用される。また、第1の形態と同様に、各電動モータ62A、62Bはその回転位置を検出するためのレゾルバ、ロータリエンコーダ等の位置検出センサ33を内蔵する。
動力伝達機構63Aは、ギア列64Aとカム機構65Aとを備えている。ギア列64Aは電動モータ62Aの出力軸と一体回転するモータギア641Aと、このモータギア641Aと噛み合うカム駆動ギア642Aとを有する。カム機構65Aは、カム駆動ギア642Aと同軸かつ一体回転可能に設けられたカム軸651Aを備えており、そのカム軸651Aには1番目及び4番目の気筒52の吸気弁53を開閉するためのカム652Aが一体回転可能に設けられている。
一方、動力伝達機構63Bも動力伝達機構63Aと同様にギア列64Bとカム機構65Bとを備えている。ギア列64Bはモータギア641Bとカム駆動ギア642Bとの間に中間ギア643Bが介在する点を除き動力伝達機構63Aのギア列64Aと同一の構成を有している。また、カム機構65Bは、カム駆動ギア642Bと同軸かつ一体回転可能に設けられるとともに、動力伝達機構63Aのカム軸651Aの外周に同軸的に組み合わされる中空軸状のカム軸651Bを備えている。そのカム軸651Bには2番目及び3番目の気筒52の吸気弁53を開閉するためのカム652Bが一体回転可能に設けられている。
内燃機関51には、カム652A及びカム652Bのそれぞれの回転角度を制限する手段として回転角度制限ユニット70が設けられている。回転角度制限ユニット70は、カム652Aの回転を制限する回転角度制限機構としての第1の機構部66Aと、カム652Bの回転を制限する回転角度制限機構としての第2の機構部66Bとが一体化されている。機構部66Aは、カム軸651Aに一体回転可能に設けられた回転部材としての円板状のフランジ661Aと、そのフランジ661Aに対して進退する可動部材としてのストッパピン662Aとを備える。第2機構部66Bも同様に、カム軸651Bに一体回転可能に設けられた回転部材としてのフランジ661Bと、そのフランジ661Bに対して進退する可動部材としてのストッパピン662Bとを備える。
フランジ661Aには、図7にも示すように回転規制部(溝部)としての二つの溝状長穴663Aが互いに180°ずれるようにして設けられている。各溝状長穴663Aはフランジ661Aの周方向に延びるように円弧状に形成されており、ストッパピン662Aを挿入可能な大きさを有している。また、フランジ661Bにも、フランジ661Aと同様の二つの溝状長穴663Bが設けられており、各溝状長穴663Bはストッパピン662Bを挿入可能な大きさを有している。
これらのストッパピン662A、662Bは油圧を利用した油圧機構72にて図6に示す制限位置と図8に示す非制限位置との間で駆動される。制限位置ではストッパピン662Aが溝状長穴663Aに、ストッパピン662Bが溝状長穴663Bにそれぞれ挿入されるので、ストッパピン662Aが溝状長穴663Aの通過範囲に、ストッパピン662Bが溝状長穴663Bの通過範囲にそれぞれ干渉する。これにより、各カム652A、652Bの回転が制限される。一方、非制限位置では、ストッパピン662Aが溝状長穴663Aの通過範囲から、ストッパピン662Bが溝状長穴663Bの通過範囲からそれぞれ離れることになる。これにより各カム662A、662Bの回転の制限が解除される。
油圧機構72には内燃機関51を駆動源とするオイルポンプ(不図示)にて生成された油圧、つまり内燃機関51の運転に伴って生成される油圧が供給される。油圧機構72はストッパピン662Aが収められる油圧室721a及びストッパピン662Bが収められる油圧室721bがそれぞれ形成されたハウジング721と、各油圧室721a、721bに連通する供給通路722と、各油圧室721a、721bへの油圧の供給及びその遮断とを切替える手段として供給通路722に設けられた電磁弁723とを備えている。ストッパピン662Aは油圧室721a内を摺動する鍔状のピストン部664Aを有しており、その油圧室721a内に設けられた付勢手段としてのスプリング724の圧縮反力によって制限位置側に付勢されている。一方、ストッパピン662Bも同様に油圧室721b内を摺動する鍔状のピストン部664Bを有しており、その油圧室721b内に設けられた付勢手段としてのスプリング724の圧縮反力によって制限位置側に付勢されている。これにより、電磁弁723にて供給通路722が開かれると、各油圧室721a、721bに油圧がそれぞれ導かれる。これらの油圧がストッパピン662Aのピストン部664Aに、ストッパピン662Bのピストン部664Bにそれぞれ作用することで、各ストッパピン662A、662Bはスプリング724の反力に抗して制限位置から非制限位置へ移動する。一方、電磁弁723にて供給通路722が閉じられると油圧の供給が遮断されるので、各ストッパピン662A、662Bはスプリング724の圧縮反力によって非制限位置から制限位置へ移動する。
図9はフランジ661Aの正面図である。なお、フランジ661Bもフランジ771Aと同一構成を有するため図9を代用する。この図に示すように、各溝状長穴663A、663Bの周方向の両端と回転中心Cとを結んだ中心角αは第1の形態のフランジ161(図2参照)と同様に設定されている。即ち、中心角αの上限は内燃機関51の不図示のピストンと吸気弁53とが干渉しない限度で適宜に設定される。従って、回転角度制限ユニット70によって、ストッパピン662Aが溝状長穴663Aに、ストッパピン662Bが溝状長穴663Bにそれぞれ挿入されて制限位置に保持されることにより、各カム軸651A、651Bの回転が角度αを上限とした角度範囲に制限される。言い換えれば、各カム652A、652Bが角度αを上限とした角度範囲に制限される。これにより、各ストッパピン662A、662Bが制限位置に保持された場合には、ピストンと吸気弁53との干渉(バルブスタンプ)を防止することができる。また、各溝状長穴663A、663Bは互いに180°ずれた状態で一つのフランジに設けられているので、カムを一回転内で揺動させる揺動モードを行う際にカムの向きを問わずにカムの回転を制限できる。
第2の形態に係る各電動モータ62A、62B、回転角度制限ユニット70の油圧機構72についても図6に示すECU30にて第1の形態で説明した方法と同様の方法で制御することができる。それにより、図6に示すECU30も本発明に係るモータ制御手段及び制限機構制御手段としてそれぞれ機能する。なお、図示を省略したが、ECU30には第1の形態と同様にクランク角センサ及びカム角センサの信号がそれぞれ入力される。
本発明は以上の各形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の形態にて実施できる。上述した各形態では回転規制部としての溝状長穴の中心角α(図2及び図9)の上限をピストンと吸気弁とが干渉しない範囲に設定することにより、カムの回転をその干渉が生じない角度範囲に制限しているが、最大リフト量が得られる範囲よりも狭いことを限度として、その干渉の発生の有無とは別の観点でその角度範囲を設定することもできる。
例えば、上述した内燃機関は車両に走行用動力源として搭載されるが、その車両が内燃機関に異常が生じた場合に走行速度が制限された退避走行を行うことができる場合には、カムの回転の制限により退避走行が妨げられないようにしてもよい。具体的には、上述した制限揺動モードの揺動範囲を退避走行可能な範囲に設定し、かつ溝状長穴の中心角αをその揺動範囲よりも大きく設定すればよい。図10はこのような退避走行を行う場合にECU30が実行する制御ルーチンの一例を示している。この図に示すように、まずステップS51でECU30が内燃機関に異常が発生したか否かを判定し、異常が発生した場合にはステップS52に進み、そうでない場合には以後の処理をスキップして今回のルーチンを終了する。ステップS52では、電動モータの駆動モードとして退避走行が可能な揺動範囲に設定された制限揺動モードを選択しその制限揺動モードが実行されるように電動モータを制御する。続くステップS53では、カムの回転が制限されるように回転角度制限機構を操作して、今回のルーチンを終了する。図10の制御によれば、回転角度制限機構の制限範囲内でカムが揺動するので退避走行を続行することができる。また、内燃機関の一部の気筒に関して異常が生じた場合には、その一部の気筒のみを休止させて退避走行ができるような場合には、カムの回転角度の制限により減筒運転による退避走行が妨げられないように、回転角度制限機構による制限範囲を設定することもできる。具体的には、制限揺動モードの揺動範囲を減筒運転による退避走行が可能な範囲に設定し、かつ溝状長穴の中心角αをその揺動範囲よりも大きく設定すればよい。
第1の形態では、内燃機関1が車両の走行用動力源として設けられていることを前提としているが、車両が内燃機関1とともに他の走行用動力源としてモータジェネレータを備えたいわゆるハイブリット車両への本発明の適用を妨げるものではない。ハイブリット車両の詳細な説明は他に譲るが、ハイブリット車両への適用を前提とした場合には、図3に示したフェールセーフ制御の内容が特徴的なものとなる。図11は、ハイブリッド車両への適用を前提としたフェールセーフ制御の制御ルーチンの一例を示したフローチャートである。なお、図11において、図3に示された処理と同一処理については同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図11に示すように、ステップS6でカムが停止された後、ECU30はステップS31において走行用動力源としての内燃機関1の使用を中止し、モータジェネレータのみを走行用動力源とした走行モードに切替える。これにより、内燃機関1に異常が発生した場合でも車両走行を続けることができる。そして続くステップS32でプログラムのリセット等に代表される故障回復処理を実行してステップS1に戻る。その回復処理の結果、同期が確保された場合には、ステップS7及びステップS8の処理を実行し、ステップS33において、通常の走行モード、即ち内燃機関1及びモータジェネレータを所定の制御則に従って使い分ける走行モードに復帰させる。なお、内燃機関1を再始動する場合には、図4の制御を用いることができる。その際には、モータジェネレータが始動モータとして機能する。図11の制御によれば、走行を継続したままで故障回避が可能になるとともに、その走行継続中にバルブスタンプを確実に回避することができる。なお、図11の制御は第2の形態にも適用可能である。
また、ハイブリッド車両に適用した場合には、回転角度制限機構は吸気弁が所定位置で停止するようにカムの回転を制限してもよい。つまり、回転角度制限機構が制限する角度範囲を0に設定することもできる。言い換えれば、回転角度制限機構にてカムをロックすることもできる。これにより、何らかの異常が生じた場合に回転角度制限機構にて吸気弁を所定位置で機械的に停止させることにより内燃機関を停止させ、その後、走行用動力源をモータジェネレータに切り替えて車両の走行を継続することができる。吸気弁を停止させる所定位置は適宜に定めてよい。例えばポンピングロスを低減できる位置に弁が停止するようにカムの回転を制限してもよいし、吸気弁が全閉状態又は所定リフト以上となる位置で停止するようにカムの回転を制限してもよい。
回転角度制限機構の構成は、上述した各形態に制限されない。第1の形態では、回転規制部としての溝状長穴161aが凹部、可動部材としてのストッパピン162が凸部として実施され、凹部と凸部とが噛み合うことにより回転部材の回転を阻止する。しかし、これら凹部と凸部との関係を入れ変えることは容易である。つまり、回転が阻止される側を凸部とし、回転を阻止する側を凹部としてもよい。また、凸部と凸部とを干渉させる形態でもよい。また、カム軸151に回転部材を設けるだけでなく、カム軸151そのものを回転部材として利用してもよい。更に、カム軸の他、電動モータからカムまでの運動伝達経路に設けられた部材を回転部材として利用してもよい。また、電動モータから弁までの運動伝達経路に設けられた部材の動作が回転運動でなく直線運動であっても、その部材の動作を制限することでカムの回転を制限することも可能である。要はカム軸の回転角度が所定角度範囲に物理的に制限できる機構であればよい。第2の形態もこれらと同様のことが言える。例えば、図12〜図16に示した各種形態を具体的に例示できる。
図12に示す形態は、カム軸151を回転部材として設けるとともに、カム軸151の外周面に回転規制部(溝部)としての湾曲溝151aを設けたものである。湾曲溝151aは、カム軸151の回転中心Cよりも半径方向外側に位置しており、湾曲溝151aはストッパピン162を挿入可能な大きさを有している。ストッパピン162を駆動する油圧機構163の構成は図1に示したものと同様でよい。これにより、図1に示した形態と同様の機能を発揮できる。なお、図12に示したストッパピン162の実線の位置が制限位置で、破線の位置が非制限位置である。
また、図13A及び図13Bに示すように図12の形態を具体化してもよい。図13A及び図13Bは、図6に示す第2の形態の変形例に相当し、図13Aが制限位置の状態を図13Bが非制限位置の状態をそれぞれ示している。以下では図6と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。この変形例は、各カム軸651A、651Bの軸線に対して垂直の方向に各ストッパピン662A、662Bを移動させる油圧機構72′を備えた回転角度制限ユニット70′が設けられている。カム軸651Aの外周面及びカム軸651Bの外周面にそれぞれ回転規制部(溝部)としての湾曲溝653が形成されており、各カム軸651A、651Bは回転部材に相当する。ハウジング721′には、ストッパピン662Aが収容される油圧室721′aと、ストッパピン662Bが収容される油圧室721′bとがそれぞれ形成される。これにより、第2の形態と同等の機能を発揮でき、特に各カム軸651A、651Bの軸線と平行な方向に関する回転角度制限ユニット70′の寸法の増大を抑制できる。
図14に示す形態は、電動モータ12の出力軸12aを回転部材として設けるとともに、その出力軸12aの外周に回転規制部としての突起12bを設けたものである。ストッパピン162を駆動する油圧機構163の構成は図1に示したものと同様でよい。この突起12bの大きさを適宜調整することによりカム軸151の回転角度が制限されるので、図1に示した形態と同様の機能を発揮できる。但し、その調整にはカム軸151と電動モータ12の出力軸との速比を考慮する必要がある。カム軸151の回転が電動モータ12の出力軸12aの回転よりも減速する場合には、突起12bの周方向の長さを速比に応じて増加させる必要がある。それを増加させた結果、突起12bが出力軸12aを一巡するような速比の場合にはこの形態を実現することはできない。なお、第2の形態の回転角度制限ユニット70の代りに、電動モータの出力軸を図14のように構成して回転角度制限機構を実現することもできる。
図15に示す形態は、動力伝達機構13のギア列14がモータギア141とカム駆動ギア142との間に設けられてこれらと互いに噛み合う中間ギア143を有し、その中間ギア143と一体回転する中間軸144が設けられている。そして、中間軸144に回転部材としてのフランジ261が設けられるとともに、そのフランジ261に回転中心よりも半径方向外側に位置する回転規制部としての溝状長穴261aが設けられている。中間軸144とカム軸151との速比が1であれば、フランジ261及び溝状長穴261aのそれぞれの構成は図1及び図2に示したものと同一でよい。その速比が1以外であれば、その速比を考慮して溝状長穴261aの周方向の幅(角度)を調整する必要がある。また、図12と同様に、中間軸144そのものを回転部材として利用し、中間軸144に図12と同様の湾曲溝を回転規制部として設けることもできる。また、中間軸144に図14と同様の突起を回転規制部として設けることもできる。これらの形態においては、ストッパピン162を駆動する油圧機構163の構成は図1に示したものと同様でよい。以上によって、中間軸144の回転角度が制限されることにより、カム軸151の回転角度も制限されるので、図1に示した形態と同様の機能を発揮できる。
図16に示す形態は、第2の形態の変形例に相当する。図16ではカム652Aにて駆動される吸気弁53に適用した場合を一例として示す。図16の形態は、介在部材としてのバルブリフタ55の側面に運動規制部としての長穴55aを形成し、その長穴55aに挿入されるストッパピン662を進退させることにより、回転角度制限機構を実現したものである。ストッパピン662の制限位置と非制限位置との間での移動は回転角度制限ユニット70の油圧機構72と同様の油圧機構72″にて行われる。即ち、油圧機構72″はストッパピン662が収められる油圧室721aが形成されたハウジング721″を備えており、ストッパピン662は付勢手段としてのスプリング724の圧縮反力によって制限位置側に付勢されている。これにより、不図示の電磁弁にて供給通路722が開かれると、油圧室721aに油圧が導かれて、その油圧がストッパピン662のピストン部664に作用する。こうして、ストッパピン662はスプリング724の反力に抗して制限位置から非制限位置へ移動する。一方、電磁弁で供給通路722が閉じられると油圧の供給が遮断されるので、ストッパピン662はスプリング724の圧縮反力によって非制限位置から制限位置へ移動する。ストッパピン562がバルブリフタ55の長穴55aに挿入されると、バルブリフタ55の動作範囲が長穴55aの形成範囲内に制限される。それにより、バルブリフタ55と接触するカム652Aの回転角もバルブリフタ55の動作範囲の制限に伴って制限される。長穴55aの長手方向(図16の上下方向)の幅を適宜設定することで、カムの回転を制限する範囲を自由に設定することができる。
なお、上述した各形態では、回転角度制限機構は少なくとも一つのカムに対して一つ設けられているが、その角度範囲が互いに相違する複数の回転角度制限機構を設けることもできる。これらの回転角度制限機構を状況に応じて択一的に使用することにより、少なくとも一つのカムの回転に対して様々な角度範囲の制限を行うことができるようになる。この場合には、これらの回転角度制限機構の少なくとも一つを、カムの回転を制限する角度範囲がピストンと吸気弁とが干渉しない範囲に設定されたものとしてよい。その回転角度制限機構を複数の制限機構から選択することによりバルブスタンプを回避することが可能となる。
また、上述した各形態のECU30は、電動モータの破損等の不具合を防止することを主目的として、電動モータの供給される電流又は電流と相関する物理量が所定値を超えた場合に電動モータへの電流の供給を停止するモータ制御手段として機能してもよい。このような機能は電動モータにて弁を駆動する駆動装置に設けられることが多い。カムの回転が回転角度制限機構にて機械的に制限されると電動モータの駆動トルクが増加する。その増加に伴い電動モータへ供給される電流又は電流と相関する物理量が所定値を超えた場合には電動モータへの電流の供給が停止される。従って、この機能を利用することにより、回転角度制限機構の導入に伴って電動モータを停止させる制御ロジックを別途準備する必要がないという利点がある。なお所定値は適宜設定してよいが、例えば電動モータの定格電流の2倍程度に相当する値を設定できる。
また、上述した各形態の油圧機構は油圧の供給により制限位置から非制限位置へ切り替えているが、これとは反対に図17に示すように油圧の供給により非制限位置から制限位置へ切り替えることも可能である。図17に示す形態は第2の形態の変形例に相当し、第2の形態と同一構成には同一符号を付して説明を省略する。この油圧機構82は回転角度制限ユニット80に組み込まれ、各ストッパピン662A、662Bが油圧機構72(図6参照)に対して逆向きに設定されるとともに、スプリング724も各ストッパピン662A、662Bに対して逆向きに付勢するようになっている。このスプリング724によって各ストッパピン662A、662Bは非制限位置側に付勢されている。油圧機構82はストッパピン662Aが収められる油圧室821a及びストッパピン662Bが収められる油圧室821bがそれぞれ形成されたハウジング821と、各油圧室821a、821bに連通する供給通路822とを備えている。供給通路822には内燃機関51にて生成された油圧が導かれ、その供給通路を開閉する第1の形態と同一の電磁弁723が設けられている。これにより、電磁弁723にて供給通路822が開かれると、各油圧室821a、821bに油圧がそれぞれ導かれる。これらの油圧がストッパピン662Aのピストン部664Aに、ストッパピン662Bのピストン部664Bにそれぞれ作用することで、各ストッパピン662A、662Bはスプリング724の反力に抗して図17の実線で示す非制限位置から破線で示す制限位置へ移動する。一方、電磁弁723にて供給通路822が閉じられると油圧の供給が遮断されるので、各ストッパピン662A、662Bはスプリング724の圧縮反力によって制限位置から非制限位置へ移動する。油圧機構82は、いわゆるハイブリッド車両に搭載される内燃機関のように始動時の回転速度が高い内燃機関や、高回転高負荷領域を多用する内燃機関への適用に適している。
上述した各形態では、可動部材の駆動手段として、油圧を利用する油圧機構163、72、72′、72″、82を設けたが、可動部材を移動できる形態であればどのような手段で実現してもよい。例えば、電磁力を利用して可動部材を制限位置と非制限位置との間で移動させる得る駆動手段を用いてもよい。そのような電磁力を利用した駆動手段の一例を図18に示す。図18の形態は第2の形態の変形例に相当し、第2の形態と同一構成には同一符号を付して説明を省略する。この電磁駆動機構92は回転角度制限ユニット90に組み込まれる。各ストッパピン662A、662Bは摺動自在かつスプリング724にて実線で示す制限位置側に付勢された状態でハウジング921に収容され、そのハウジング921には電流の供給により磁力を発生するソレノイド922が設けられている。ソレノイド922に電流が供給されると、各ストッパピン662A、662Bは制限位置からスプリング724の圧縮反力に抗して破線で示す非制限位置へ移動する。一方、電流の供給が停止されると、各ストッパピン662A、662Bはスプリング724の圧縮反力により非制限位置から制限位置へ移動する。これにより、ソレノイド922への電流供給を制御することで、上述した油圧機構と同等に機能させることができる。なお、電磁力を利用する場合には、各ストッパピン662A、662Bの少なくとも一部が磁性体で構成される必要がある。
第2の形態及びその変形例では、電動モータ62Aを駆動源としたカムの回転を制限する第1の機構部66Aと、電動モータ62Bを駆動源としたカムの回転を制限する第2の機構部66Bとを一体化した回転角度制限ユニット70、70′、80、90を設けたが、これらの機構部66A、66Bを一体化することは必須ではなく、これらを別体に設けてそれぞれを回転角度制限機構として機能させても構わない。
以上の説明では、専ら吸気弁の開閉を担当する可変動弁機構について説明したが、図示しない排気弁を担当する可変動弁機構についても以上の説明が当てはまる。従って、本発明の適用によって排気弁を駆動するカムの回転角度を制限することができる。また排気弁の開閉を担当する可変動弁機構を第1又は第2の形態と同様に構成することで、ピストンと排気弁との干渉を回避できる。
本発明の第1の形態に係る弁駆動装置が適用された内燃機関の要部を模式的に示した模式図。 図1に示された回転角度制限機構のフランジを正面から示した図。 フェールセーフ制御の制御ルーチンの一例を示すフローチャート。 始動制御の制御ルーチンの一例を示すフローチャート。 弁停止制御の制御ルーチンの一例を示すフローチャート。 第2の形態に係る弁駆動装置が適用された内燃機関の要部を模式的に示した図。 図6の内燃機関を同図の矢印VII-VIIの方向から見た状態を拡大して示した図。 図6の形態の非制限位置の状態を示した図。 第2の形態に係るフランジの正面図。 退避走行を行う場合にECUが実行する制御ルーチンの一例を示したフローチャート。 ハイブリッド車両への適用を前提としたフェールセーフ制御の制御ルーチンの一例を示したフローチャート。 回転角度制限機構の各種形態の第1の例を示した図。 図12の回転角度制限機構を第2の形態の変形例として具体化した形態を示し、制限位置の状態を示した図。 図12の回転角度制限機構を第2の形態の変形例として具体化した形態を示し、非制限位置の状態を示した図。 回転角度制限機構の各種形態の第2の例を示した図。 回転角度制限機構の各種形態の第3の例を示した図。 回転角度制限機構の各種形態の第4の例を示した図。 油圧機構の他の形態を適用した第2の形態の変形例を示した図。 油圧機構と置換可能な電磁駆動機構の一例を示した図。
符号の説明
1、51 内燃機関
2、52 気筒
3、53 吸気弁(弁)
12、62A、62B 電動モータ
12a 出力軸(回転部材)
12b 突起(回転規制部)
13、63A、63B 動力伝達機構
16 回転角度制限機構
30 ECU(制限機構制御手段、モータ制御手段)
55 バルブリフタ(介在部材)
55a 長穴(運動規制部)
66A 機構部(第1の機構部、回転角度制限機構)
66B 機構部(第2の機構部、回転角度制限機構)
70、70′、80、90 回転角度制限ユニット
92 電磁駆動機構
144 中間軸(回転部材)
151、651A、651B カム軸(回転部材)
151a、653 湾曲溝(回転規制部、溝部)
152、652A、652B カム(回転部材)
161、261、661A、661B フランジ(回転部材)
161a、261a、663A、663B 溝状長穴(回転規制部、溝部)
162、662、662A、662B ストッパピン(可動部材)
168d、724 スプリング(付勢手段)

Claims (22)

  1. 電動モータの回転運動をカムを介して内燃機関の気筒に設けられた弁の開閉運動に変換して伝達する動力伝達機構と、前記電動モータから前記弁までの運動伝達経路に設けられ、かつ前記カムの回転を前記弁の最大リフト量が得られる範囲よりも狭い所定角度範囲に制限可能な回転角度制限機構と、を備え
    前記内燃機関は車両に走行用動力源として搭載され、
    前記内燃機関に異常が生じた場合に前記車両の走行速度が制限された退避走行を行うことができるように、前記カムを一回転内で揺動させて前記弁のリフト量を制限する制限揺動モードを実行可能なモータ制御手段を更に備え、
    前記所定角度範囲が前記制限揺動モードの揺動範囲よりも大きい範囲に設定されていることを特徴とする弁駆動装置。
  2. 前記回転角度制限機構は、前記運動伝達経路に設けられた回転部材の回転中心よりも半径方向外側に位置するようにして前記回転部材に設けられた回転規制部と、前記回転規制部の通過範囲に干渉する制限位置と前記通過範囲から離れた非制限位置との間で移動可能な可動部材と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の弁駆動装置。
  3. 前記内燃機関は前記気筒として複数の気筒を、前記弁として前記複数の気筒毎に配置された複数の弁を有するとともに、前記動力伝達機構は前記カムとして前記複数の弁のそれぞれに対応する複数のカムを、前記電動モータとして前記複数のカムのうちの一部のカムの駆動源として設けられた第1の電動モータと前記複数のカムのうちの残りのカムの駆動源として設けられた第2の電動モータとを有しており、
    前記回転角度制限機構として、前記第1の電動モータを駆動源とした前記一部のカムの回転を前記所定角度範囲に制限可能な第1の機構部と、前記第2の電動モータを駆動源とした前記残りのカムの回転を前記所定角度範囲に制限可能な第2の機構部とが一体化された回転角度制限ユニットが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の弁駆動装置。
  4. 前記回転角度制限機構として、前記所定角度範囲が互いに相違する複数の回転角度制限機構が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の弁駆動装置。
  5. 前記複数の回転角度制限機構の少なくとも一つは、前記所定角度範囲が前記内燃機関のピストンと前記弁とが干渉しない範囲に設定されていることを特徴とする請求項4に記載の弁駆動装置。
  6. 前記動力伝達機構は、前記カムと前記弁との間に介在し前記弁の開閉運動と同期して運動する介在部材を有しており、
    前記回転角度制限機構は、前記介在部材に設けられた運動規制部と、前記運動規制部の通過範囲に干渉する制限位置と前記通過範囲から離れた非制限位置との間で移動可能な可動部材と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の弁駆動装置。
  7. 前記電動モータへ供給される電流又は電流と相関する物理量が前記電動モータの駆動トルクの増加に伴って所定値を超えた場合に前記電動モータへの電流の供給を停止するモータ制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の弁駆動装置。
  8. 前記内燃機関は前記気筒として複数の気筒を、前記弁として前記複数の気筒毎に配置された複数の弁を有するとともに、
    前記制限揺動モードは、前記複数の気筒のうちの一部の気筒に関して異常が生じた場合に、前記一部の気筒のみを休止させて前記退避走行を行うことができるように前記揺動範囲が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の弁駆動装置。
  9. 前記内燃機関は複数の走行用動力源の一つとして車両に搭載されるとともに、前記車両は前記内燃機関以外の走行用動力源のみで走行可能に構成されており、
    前記回転角度制限機構は前記弁が所定位置で停止するように前記カムの回転を制限することを特徴とする請求項1に記載の弁駆動装置。
  10. 前記回転角度制限機構は前記弁が全閉状態又は所定リフト以上となる位置で停止するように前記カムの回転を制限することを特徴とする請求項9に記載の弁駆動装置。
  11. 電動モータの回転運動をカムを介して内燃機関の気筒に設けられた弁の開閉運動に変換して伝達する動力伝達機構と、前記電動モータから前記カムまでの運動伝達経路に設けられ、かつ前記カムの回転を前記内燃機関のピストンと前記弁とが干渉しないように設定された所定角度範囲に制限可能な回転角度制限機構と、前記内燃機関のクランク軸の回転と前記カムの回転とが非同期である場合に、前記カムの回転が所定角度範囲に制限されるように前記回転角度制限機構を制御する制限機構制御手段と、前記カムが前記所定角度範囲内で揺動するように前記電動モータを制御する制限揺動モードと、前記カムが前記所定角度範囲を超えて揺動するように前記電動モータを制御する通常揺動モードと、前記カムが一方向に回転するように前記電動モータを制御する正転モードとを含む複数のモードのなかから一のモードを選択して実行可能なモータ制御手段と、を備え、
    前記モータ制御手段は、前記内燃機関のクランク軸の回転と前記カムの回転とが非同期である場合に、前記複数のモードのなかから前記制限揺動モードを選択して実行することを特徴とする弁駆動装置。
  12. 前記回転角度制限機構は、前記運動伝達経路に設けられた回転部材の回転中心よりも半径方向外側に位置するようにして前記回転部材に設けられた回転規制部と、前記回転規制部の通過範囲に干渉する制限位置と前記通過範囲から離れた非制限位置との間で移動可能な可動部材と、を備えていることを特徴とする請求項11に記載の弁駆動装置。
  13. 前記動力伝達機構は前記カムが設けられたカム軸を有し、前記回転部材は前記カム軸と一体回転可能に設けられていることを特徴とする請求項12に記載の弁駆動装置。
  14. 前記回転規制部として、前記回転部材の周方向に延びるようにして前記回転部材に形成され、かつ前記可動部材を挿入可能な大きさの溝部が設けられていることを特徴とする請求項13に記載の弁駆動装置。
  15. 前記電動モータは出力軸を有するとともに、前記動力伝達機構は前記カムが設けられたカム軸を有し、
    前記回転部材として、前記出力軸又は前記カム軸が設けられていることを特徴とする請求項12に記載の弁駆動装置。
  16. 前記内燃機関は前記気筒として複数の気筒を備え、前記弁として前記複数の気筒毎に配置された複数の弁が設けられ、前記カムとして前記複数の弁のそれぞれを駆動する複数のカムが設けられ、前記動力伝達機構は前記電動モータの回転運動を前記複数のカムを介して前記複数の弁のそれぞれの開閉運動に変換して伝達するように構成され、かつ前記回転角度制限手段は前記複数のカムの回転を制限可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は11に記載の弁駆動装置。
  17. 前記回転角度制限機構は、前記内燃機関の運転に伴って生成された油圧を利用して前記制限位置と前記非制限位置との間で前記可動部材を移動させる油圧機構を更に備えることを特徴とする請求項2又は12に記載の弁駆動装置。
  18. 前記油圧機構は、前記可動部材を前記制限位置に付勢する付勢手段を備えるとともに前記油圧を供給することにより前記制限位置から前記非制限位置へ前記可動部材を移動させることを特徴とする請求項17に記載の弁駆動装置。
  19. 前記油圧機構は、前記可動部材を前記非制限位置に付勢する付勢手段を備えるとともに前記油圧を供給することにより前記非制限位置から前記制限位置へ前記可動部材を移動させることを特徴とする請求項17に記載の弁駆動装置。
  20. 前記回転角度制限機構は、電磁力を利用して前記制限位置と非制限位置との間で前記可動部材を移動させる電磁駆動機構を更に備えることを特徴とする請求項2又は12に記載の弁駆動装置
  21. 前記動力伝達機構は前記カムが設けられたカム軸を有し、前記回転角度制限機構は、前記可動部材が前記カム軸の軸線に対して平行な方向に移動するように構成されていることを特徴とする請求項2又は12に記載の弁駆動装置。
  22. 前記動力伝達機構は前記カムが設けられたカム軸を有し、前記回転角度制限機構は、前記可動部材が前記カム軸の軸線に対して垂直な方向に移動するように構成されていることを特徴とする請求項2又は12に記載の弁駆動装置。
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