JP4407560B2 - 自動車用ガラスラン - Google Patents
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Description
なお、ドア1と車体との間のシールは、図4に示すように、ドアフレーム2の外周に取付けられたドアウエザストリップ108および/または車体の開口部のフランジに取付けられたオープニングトリムウエザストリップ109によりなされている。
ドアガラス5を閉じるとき、パワーウインドのレギュレータドアガラス5がドアフレーム2の縦辺部に沿って上昇し、ドアガラス5の上端がドアフレーム2の上辺に装着されているガラスラン110の上辺の本体部内に挿入され、底壁140に当り、底壁140はチャンネル3の底壁140に当接し、チャンネル3内でガラスラン110を介して保持される。
この場合、ガラスラン110車内側側壁130または底壁140を撓ませてチャンネル3内に嵌め込むが、チャンネル3に装着しやすくする必要があった。
このため、ガラスラン110の剛性を増加するために、車外側側壁120、車内側側壁130および底壁140の内部に補強材としてインサートを埋設することも行なわれている(例えば、特許文献2参照。)。
また、ガラスラン110の全体の剛性を増加させると、チャンネル3内への装着に手間がかかることとなる。
ドアフレームのガラスランを装着する部分は、断面略L字形で形成され、ガラスランの本体部は、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略U字形をなし、底壁の少なくとも車内側側壁との連続部位は断面略L字形に形成され、車内側側壁は軟質材で構成され、車外側側壁と底壁は上記車内側側壁の軟質材よりも硬度が高い硬質材で形成され、
車外側側壁と車内側側壁の先端から、それぞれ断面略U字状の本体部の内側に向かって延出する車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップとがそれぞれ軟質材で形成され、ガラスランをドアフレームに装着したときには、車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップの先端は、相互に当接するように形成されるとともに、装着前の上記断面略U字形の本体部が展開されている時には、車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップの先端は、相互に離隔するように形成され、
車内側側壁をドアフレームに取り付けられたチャンネルで保持し、車内側側壁にガラスラン本体部の展開を容易とする溝部を設け、溝部は、ガラスランをチャンネルに装着したときに、溝部の両側壁が当接して閉じられることが可能に形成されたことを特徴とする自動車用ガラスランである。
ガラスランの本体部は、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略U字形をなしている。また、底壁の少なくとも車内側側壁との連続部位は断面略L字形に形成されている。そのため、ドアガラスの上昇時に、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略U字状のガラスランの本体部の内側にドアガラスの先端を収納することができ、ドアガラスを確実に保持することができる。
車内側側壁を軟質材で形成したため、ガラスランをドアフレームに取り付けられているチャンネル内へ装着しやすい。
車外側側壁と車内側側壁の先端から、それぞれ断面略U字状の本体部の内側に向かって延出する車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップをそれぞれ軟質材で形成したため、車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップが柔軟にドアガラスに当接することができ、ドアガラスの上昇がスムースにできるとともに、ドアガラスとガラスランの間のシールを確実に行うことができる。
ガラスランを保持するチャンネルの両側端の間に対応する車内側側壁の内面に、ガラスランの展開を容易にするための溝部を設けたため、車内側側壁の柔軟性が増加し、ガラスランをチャンネルに装着するときに、その溝部を閉じる方向に車内側側壁を撓ませることができ、装着が容易である。
車内側側壁をドアフレームに取り付けられているチャンネルに保持されるようにしたため、ガラスランを確実に保持することができる。車内側側壁の内面に、ガラスランの本体部の展開を容易にする溝部を設けたため、車内側側壁の柔軟性が増加し、ガラスランをチャンネルに装着するときに、その溝部を閉じる方向に車内側側壁を撓ませることができ、装着が容易である。
図3は自動車のドア1の側面図である。図1は、本発明の実施の形態におけるドアフレーム2に装着されたガラスラン10の断面図であり、図3のA−A線に沿った部分の断面図である。図2は、本発明のガラスラン10がドアフレーム2に装着される前の展開された状態の断面図である。
直線部11は、ドアフレーム2の上辺に取付けられる部分と、ドアフレーム2のリヤ側縦辺に取付けられる部分と、ドアフレーム2のフロント側縦辺に取付けられる部分とからなり、本実施の形態では、特に、ドアフレーム2の上辺に取付けられる部分に関するものを例にとり説明する。
また、ドアフレーム2の上辺において、アルミニウム製またはステンレス製のアウターパネル2bは、断面が略L字形に形成され、L字形の一方の辺はドアフレーム2に対して上部平坦面を形成し、他方の辺は、ドアフレーム2に対して車外側に開口する側部平坦面を形成する。アウターパネル2bの上部平坦面には、ガラスラン10がその底壁40を当接させるように配置される。
アウターパネル2bの断面略L字形の側部平坦面には、断面略U字形のチャンネル3が溶接やビス止めで固着されている。チャンネル3の先端は、それぞれ断面略U字形の内部方向に屈曲しており、ガラスラン10に設けられた凹部に嵌め込まれて、ガラスラン10を保持する。換言すれば,ガラスラン10の車内側側壁30に設けられたチャンネル保持リップ34、36、37が断面略U字形のチャンネル3内に嵌め込まれ、特にチャンネル保持リップ34、36、37が上記チャンネル3の先端の屈曲部位と係合して、ガラスラン10がチャンネル3に保持される。
リンフォース4の車内側には、板金製のインナーパネル2cが形成されている。さらに、インナーパネル2cの内側には、樹脂製のガーニッシュが設けられている。図1ではガーニッシュの下部の先端部分が記載されている。インナーパネル2cの上側の先端には、保護トリム2fとの間に、リップ状のドアウエザストリップ(図示せず)が装着されて、車体開口部との間をシールしている。なお、ガーニッシュの下側の先端は、屈曲してガラスラン10の車内側側壁30を保持している。
車内側側壁30の先端には、断面略U字形の本体部の内部に向かって車内側ガラスシールリップ31が形成されている。車内側ガラスシールリップ31は、ドアフレーム2の構造上、車内側の部分が大きくなるため、車外側ガラスシールリップ21よりも大きく形成されている。
なお、この低摺動部材は、後述する底壁リップ41の表面にも塗布または接着することが好ましい。
なお、車内側カバーリップ32の表面にも低摺動部材を塗布または接着することが好ましい。
車内側カバーリップ32の裏面と車内側側壁30の先端との間に車内側パネル凹部33を設けることができる。車内側パネル凹部33には、ガーニッシュの先端を嵌挿させて、ガラスラン10を保持することができる。
さらに、車内側側壁30の先端部には車内側チャンネル凹部34とチャンネル保持リップ34が形成され、アウターパネル2bに固着されたチャンネル3の両側の側端が、底壁チャンネル凹部42と車内側チャンネル凹部に挿入されて、ガラスラン10を保持する。なお、底壁チャンネル凹部42は、本実施の形態では、底壁40の側端外面に設けたが、車内側側壁30の底壁40に近い側端部に設けてもよい。
上記底壁40と車内側側壁30との連続部分の断面略L字形の部分の内面には、底壁リップ41が形成される。底壁リップ41は、車内側側壁30から連続して軟質材で形成され、断面略U字状ガラスラン10の本体部の内側に向かって形成される。このため、ドアガラス5が上昇し、ドアフレーム2の上辺に装着されたガラスラン10の内部に挿入されたときに、ドアガラス5の先端が底壁リップ41に当接し、底壁リップ41の弾性によりドアガラス5の先端の衝撃を吸収することができ、ドアガラス5の先端が底壁40に衝突することを回避し、異音の発生を防止することができる。
なお、本実施の形態では、底壁チャンネル凹部42を底壁40に形成したが、チャンネル3の一方の側端が嵌挿される凹部を、車内側側壁30の底壁40との連続部分の外面に設けてもよい。
ガラスラン10の成形においては、直線部11の成形材料の軟質材は、合成ゴム、熱可塑性エラストマー、合成樹脂が使用され、硬質材は合成ゴム、熱可塑性エラストマー、合成樹脂が使用される。例えば合成ゴムでは、EPDMゴム、熱可塑性エラストマーでは、オレフィン系エラストマー、EVA、合成樹脂では、軟質ポリエチレン等のオレフィン系樹脂が使用されるが、EPDMゴム、オレフィン系熱可塑性エラストマーが好ましい。
熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂の場合は、加硫せずに冷却され固化される。合成ゴムの場合は、押出成形後に加硫槽に図2に示すように架台50に載せられて、搬送されて、熱風や高周波等により加熱されて加硫が行われる。
なお、車外側ガラスシールリップ21と車内側ガラスシールリップ31のドアガラス5が当接する表面には、シリコーン樹脂、ウレタン塗料、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)等の低摺動部材が塗布されたり、押出成形時に同時に薄層押出成形により一体に形成されている。
ガラスラン10の本体部が展開された状態では、車外側ガラスシールリップ21と車内側ガラスシールリップ31の先端同士は接触しない状態である。通常、両ガラスシールリップ21、31の先端同士を接触させないようにするためには、各ガラスシールリップ21、31が設けられている両側壁20、30と底壁40とを回転中心としてそれぞれ展開させることが行なわれているが、このようにすると、車外側側壁20の車外側にドアフレーム2が存在しない状態では、車外側側壁20及びドアガラス5の先端を保持できなくなる。
3 チャンネル
5 ドアガラス
10 ガラスラン
20 車外側側壁
30 車内側側壁
35 溝部
38 湾曲部
40 底壁
41 底壁リップ
Claims (6)
- 自動車ドアのドアフレームの内周に取付けられ、ドアガラスの昇降を案内する自動車用ガラスランにおいて、
上記ドアフレームのガラスランを装着する部分は、断面略L字形で形成され、
上記ガラスランの本体部は、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略U字形をなし、該底壁の少なくとも車内側側壁との連続部位は断面略L字形に形成され、上記車内側側壁は軟質材で構成され、上記車外側側壁と底壁は上記車内側側壁の軟質材よりも硬度が高い硬質材で形成され、
上記車外側側壁と車内側側壁の先端から、それぞれ上記断面略U字状の本体部の内側に向かって延出する車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップとがそれぞれ軟質材で形成され、上記ガラスランを上記ドアフレームに装着したときには、上記車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップの先端は、相互に当接するように形成されるとともに、装着前の上記断面略U字形の本体部が展開されている時には、上記車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップの先端は、相互に離隔するように形成され、
上記車内側側壁を上記ドアフレームに取り付けられたチャンネルで保持し、上記車内側側壁に上記ガラスラン本体部の展開を容易とする溝部を設け、該溝部は、上記ガラスランを上記チャンネルに装着したときに、上記溝部の両側壁が当接して閉じられることが可能に形成されたことを特徴とする自動車用ガラスラン。 - 上記溝部に対応する上記車内側側壁または底壁の外面に中央部が薄肉になるように湾曲部を設けた請求項1に記載の自動車用ガラスラン。
- 上記軟質材は硬度がIRHD70°〜80°であり、上記硬質材は硬度がIRHD85°〜95°である請求項1又は請求項2に記載の自動車用ガラスラン。
- 上記車外側側壁の外面は、軟質材で被覆されている請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の自動車用ガラスラン。
- 上記軟質材は、EPDMゴムまたはオレフィン系熱可塑性エラストマーであり、上記硬質材はEPDMゴム、オレフィン系熱可塑性エラストマーまたはオレフィン系樹脂である請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の自動車用ガラスラン。
- 上記車外側ガラスシールリップおよび車内側ガラスシールリップの表面に低摺動部材が形成されている請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の自動車用ガラスラン。
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