JP4401618B2 - 記録装置、及び、バッファ管理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録装置、プリンタドライバ、及びバッファ管理方法に関し、特に、ホスト装置から送信される情報に基づいて、所定方向に配列された記録素子列を有する記録ヘッドを、配列方向と交差する方向に記録媒体上で走査させて記録を行う記録装置のバッファ管理方法に関する。より詳細には、記録装置に設けられる記憶手段(メモリ)の容量を削減して記録装置のコストを低減しつつ、高速かつ高画質な記録を可能とする記録装置及び記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、記録媒体上に文字、画像、情報等を記録する際に用いられる記録方式としては様々な方式が知られているが、インクジェット記録方式は、低騒音化、装置の低コスト化、低ランニングコスト化、及び装置の小型化、が容易であることから、記録装置や複写機等において広く利用されている。
【0003】
従来、シリアル型のインクジェット記録装置は、記録ヘッドによる主走査と記録媒体を搬送する副走査とを交互に繰り返して1頁の記録を行う構成となっている。そのため、記録ヘッドにより記録されるデータを格納するプリントバッファとして、記録装置で記録可能な主走査方向の記録幅に対して1回の主走査で記録するデータの全てを格納するのに十分なメモリ容量のメモリを用い、プリントバッファに1回の主走査で記録するデータの全部がメモリに格納されてから記録へッドの主走査を開始して記録を行うよう制御される。
【0004】
近年は、カラー化、高画質化、高解像度化、及び高速記録を達成するために、記録ヘッドの数と各記録ヘッドに設けられる記録素子(インク吐出素子)の数とがいずれも増える傾向にある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように記録ヘッドの数や記録ヘッドに設けられる記録素子の数が増えると、1回の主走査で記録するデータの量も増えるため、記録バッファに必要なメモリ容量が大きくなり、装置全体のコストが高くなってしまう。
【0006】
これを防ぐため、特開昭58−146929号公報には、記録データを格納したアドレスを管理してメモリを効率的に使用して、1回の主走査で記録されるデータ量より少ないメモリ容量で、記録を行う技術が開示されている。
【0007】
しかしながら、この公報には、記録を行わないことを示すデータであるヌルデータの扱いについては記載されておらず、メモリの使用が最適に効率化されているとは言えない。また、記録動作中にメモリに対するデータの転送が間に合わない場合に、どのようにして記録動作を行うのかが開示されていない。
【0008】
また、特開平11−259248号公報には、1回の主走査分のデータの受信が完了する前に主走査を開始する技術が開示されている。
【0009】
しかしながら、この公報に開示された技術は、その主走査での実際の記録の前に、記録データが受信されることを前提とするものである。従って、例えば、記録装置に対して記録データを転送するコンピュータ等のホスト装置は、記録が行われている間はデータ転送を割り込みや妨害なしに連続して行う必要がある。
【0010】
昨今コンピュータのOSとして広く使用されているWindows System(登録商標)は、汎用性あるマルチタククであり、コンピュータが記録中にデータ転送だけを行うことは実際にはほとんどない。あるいは、コンピュータにインストールするプリンタドライバのプログラムによって、データ転送を割り込みや妨害なしに連続して実行するようにすることもできるが、このようにすると、マルチタスクシステムの利点がなくなってしまうという問題が生じる。また、この公報にも記録を行わないことを示すデータであるヌルデータの扱いについては記載されておらず、メモリの使用が最適に効率化されているとは言えない。
【0011】
なお、このような問題はインクジェット方式の記録装置だけでなく、全ての方式のシリアル型の記録装置に共通の問題である。
【0012】
本発明は以上のような状況に鑑みてなされたものであり、1回の主走査で記録するデータ量よりも少ない容量のメモリを備える安価な構成で、高速かつ高画質の記録が行える、記録装置、プリンタドライバ、及びバッファ管理方法を提供することを目的とする。
【0013】
上記目的を達成するために本発明の記録装置は、記録媒体に対して1パスで記録を行う速度優先モードと、記録媒体に対してマルチパスで記録を行う画質優先モードとを実行可能であり、インクを吐出する吐出口を複数有する記録ヘッドを走査させて記録媒体に画像を記録する記録装置であって、
前記記録ヘッドを主走査方向に沿って走査する走査手段と、
前記記録ヘッドによる一主走査の最大記録幅を、1パスの記録に用いるノズル数で記録する場合の記録データ量よりも少ない容量を有し、それぞれが記録ヘッドの走査によって記録媒体に記録される矩形状領域に対応した記録データを保持するブロックを複数備えるバッファと、
ホスト装置より送信される前記速度優先モード又は前記画質優先モードのいずれかを示す記録モードに対応して、前記ホスト装置より送信されるブロックの主走査方向及び副走査方向の幅とブロックの数とを含むパラメータに従って、ブロックの主走査方向及び副走査方向の幅とブロックの数とを設定する設定手段と、
前記ホスト装置より送信される記録データを順次、前記ブロックに格納し、当該記録データを保持するブロックの割当てを行うとともに、記録済みのブロックを解放して、前記ホスト装置より受信した記録データを前記複数のブロックに循環的に格納するように、ブロックの使用順を管理するブロック管理手段と、
前記バッファにブロック単位で格納された記録データに基づいて、前記ブロックの副走査方向の幅に対応する数の吐出口を使用して記録を行う制御手段とを備え、
前記設定手段は、前記速度優先モードにて記録を行う場合には、ブロックの主走査方向及び副走査方向のサイズを、前記画質優先モードの場合に比べて大きい値を設定し、かつ、前記速度優先モードにてバッファが備えるブロックの数を、前記画質優先モードにてバッファが備えるブロックの数より少ない値を設定することを特徴とする。
【0014】
また、上記目的は、記録媒体に対して1パスで記録を行う速度優先モードと、記録媒体に対してマルチパスで記録を行う画質優先モードとを実行可能であり、インクを吐出する吐出口を複数有する記録ヘッドを走査させて記録媒体に画像を記録し、前記記録ヘッドによる一主走査の最大記録幅を、1パスの記録に用いるノズル数で記録する場合の記録データ量よりも少ない容量を有し、それぞれが記録ヘッドの走査によって記録媒体に記録される矩形状領域に対応した記録データを保持する複数のブロックを備えるバッファを有する記録装置のバッファ管理方法であって、
前記記録ヘッドを主走査方向に沿って走査する走査工程と、
ホスト装置より送信される前記速度優先モード又は前記画質優先モードのいずれかを示す記録モードに対応して、前記ホスト装置より送信されるブロックの主走査方向及び副走査方向の幅とブロックの数とを含むパラメータに従って、ブロックの主走査方向及び副走査方向の幅とブロックの数とを設定する設定工程と、
前記ホスト装置より送信される記録データを順次、前記ブロックに格納し、当該記録データを保持するブロックの割当てを行うとともに、記録済みのブロックを解放して、前記ホスト装置より受信した記録データを前記複数のブロックに循環的に格納するように、ブロックの使用順を管理するブロック管理工程と、
前記バッファにブロック単位で格納された記録データに基づいて、前記ブロックの副走査方向の幅に対応する数の吐出口を使用して記録を行う制御工程とを備え、
前記設定工程は、前記速度優先モードにて記録を行う場合には、ブロックの主走査方向及び副走査方向のサイズを、前記画質優先モードの場合に比べて大きい値を設定し、かつ、前記速度優先モードにてバッファが備えるブロックの数を、前記画質優先モードにてバッファが備えるブロックの数より少ない値を設定することを特徴とするバッファ管理方法によっても達成される。
【0018】
従って、1回の主走査で記録するデータ量よりも少ない容量のメモリを備える安価な構成で、高速かつ高画質の記録を行うことが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0020】
本明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
【0021】
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
【0022】
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
【0023】
(実施形態1)
図2は、本発明の第1の実施形態としてのインクジェット記録装置の概略構成を示す斜視図である。
【0024】
記録装置100の給紙位置に挿入された記録媒体105は、送りローラ106によって矢印P方向に送られ、記録ヘッド104の記録可能領域へ搬送される。記録可能領域における記録媒体105の下部には、プラテン107が設けらている。キャリッジ101は、2つのガイド軸102と103によって、それらの軸方向に沿う方向に移動可能となっており、不図示のステッピングモータの駆動により、記録領域を含む走査領域を、主走査方向である矢印Q1、Q2で示す方向に沿って往復走査する。1回の主走査が終了すると、記録媒体を矢印P方向である副走査方向に一定量だけ送り次の主走査に備える。これらの主走査と副走査を繰り返して1頁の記録が行われる。なお、主走査方向の記録幅については、装置の設計上、機構的に記録ヘッドを走査可能な領域が決まっており、その走査領域に対応して最大の記録幅が装置によって決まっている。従って、記録装置における記録ヘッドの走査領域によって決まる記録幅の記録媒体、もしくはその記録幅よりも小さい記録媒体に対して記録が行えるよう構成されている。
【0025】
図2において、キャリッジ101に登載された記録ヘッド104は、インクを吐出可能な吐出口とインクを収容するインクタンクを含む構成であり、記録ヘッドの吐出口は下方に位置する記録媒体にインクを吐出して記録するようにキャリッジ上に搭載されている。また、108はスイッチ部と表示部であり、スイッチ部は記録装置の電源のオン/オフの切り替えや各種記録モードの設定等に使用され、表示部は記録装置の状態を表示可能に構成されている。
【0026】
記録ヘッド104の構成は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラック)の4色を記録可能に各色毎に吐出口が設けられており、Y、M、Cの吐出口の数は各128個、Bkは320個であり、各色の吐出口の配置ピッチは副走査方向に対して、1/600dpiであり、約42ミクロンである。記録ヘッドの駆動周波数は、15kHzであり、主走査方向に対して600dpiの密度で記録動作可能である。従って、記録動作時のキャリッジの主走査速度は25i/sである。
【0027】
図8は、記録ヘッド104の吐出口の配置を説明する図である。図示されたように、各色の吐出口は、実際には2列に分かれて配置されており、各列の配置ピッチは1/300dpiである。矢印Q1及びQ2は記録ヘッド104の移動する主走査方向を示し、矢印Pは記録媒体が記録ヘッドに対して相対移動する副走査方向を示している。
【0028】
図3は、本実施形態のインクジェット記録装置100の主要な制御構成を示すブロック図である。記録装置100の外部にはホスト装置500が接続されており、ホスト装置500から記録装置100に記録すべき文字や画像のデータが送信され、受信バッファ401に蓄えられる。また、正しくデータが転送されているかどうかを確認するデータ、および記録装置100の動作状態を知らせるデータが記録装置100からホスト装置500に送信される。
【0029】
受信バッファ401に蓄えられたデータは、ROM411に格納された制御プログラムに従って動作するCPU402の管理下において、記録ヘッド104が主走査を行う時に記録を行うためのデータに加工され、ランダムアクセスメモリ(RAM)403内のプリントバッファに記憶される。プリントバッファは記録ヘッドによる記録に用いられるデータを格納するものであり、プリントバッファに格納されたデータを記録ヘッドへ転送することで記録が行われる。図3に示す例では、RAM403の記憶領域内にプリントバッファ用の領域が確保されている。プリントバッファのデータは、記録ヘッドコントロール部410により記録ヘッド104に転送され、記録ヘッドを制御して文字や画像のデータを記録する。また、記録ヘッドコントロール部410は、記録ヘッド104の状態を示す温度情報等を検出してCPU402に送り、記録ヘッドコントロール部410にその情報を伝達し、記録ヘッドを制御する。
【0030】
機構コントロール部404は、CPU402からの指令によりキャリッジモータやラインフィードモータ等の機構部405を駆動制御する。
【0031】
センサ/SWコントロール部406は、各種センサやSW(スイッチ)からなるセンサ/SW部407からの信号をCPU402に送る。
【0032】
表示素子コントロール部408は、CPU402からの指令により、表示パネル群のLEDや液晶表示素子等からなる表示部409を制御するよう構成されている。
【0033】
本実施形態では、プリントバッファの容量は、装置で決められた主走査方向の記録幅に対して記録ヘッドを1回主走査して記録するデータ量よりも少ない容量に設定される。つまり、装置の最大記録幅に対応して1主走査分の記録データを格納するのに必要な容量よりも小さな容量を、RAM403内に確保している。このように構成することで、装置に設けられるRAM403の記憶容量を小さくすることができる。以下、本実施形態において、記録ヘッドの吐出口の内、Y、M、C、Bk各色の吐出口をそれぞれ128個使用して、1パスでカラー記録を行う場合に、プリントバッファをどのように使用するかについて具体的に説明する。
【0034】
なお、プリントバッファの容量について、記録装置の最大記録幅に対応したデータ量よりも少なく、1/2よりも多い値とする。具体的には、最大記録幅を8インチとすると、600dpiの密度で記録した場合のデータ量は、走査方向に4800dot分となるが、本実施形態ではそれより少なく、かつ1/2より大きい値である2560dot分とした。これにより、従来は走査方向に4800dot分のメモリが必要だったのに対して、約1/2のメモリ容量を確保すればよい。
【0035】
プリントバッファの構成の詳細としては、
A.Y、M、C、Bk、の色毎に同じサイズとする。
【0036】
B.縦(副走査)方向と横(主走査)方向とに所定数の記録画素(dot)を有する矩形状のブロックに分割する。本実施形態では、ブロックサイズはYMCBk各色に共通とした。また、本実施形態では、ブロックサイズは1回の主走査に対して一定の値とした。
【0037】
C.ブロックの縦方向のサイズ(高さ)は、設定により可変とし、本実施形態では、8のn1倍(n1は正の整数)とする。具体例としては、n1=16で128とした。なお、8のn1倍とするメリットは演算処理の効率化である。
【0038】
D.ブロックの横方向のサイズ(幅)は、設定により可変とし、本実施形態では、2のn2乗のn3倍(n2、n3は正の整数)とする。具体例としては、n2=8、n3=1で256とした。従って、記録幅が2560(dot;画素)であるので、主走査方向に、最大で2560/256=10個のブロックに分割される。なお、2のn2乗のn3倍とするメリットは演算処理の効率化である
E.各色で記録データの無いブロックは、メモリ領域を確保せず、ゼロフラグを立てて代用し、記録時にヌルデータとして扱う。これにより、メモリ容量をより効率的に使用できる。代替的に、ブロックの高さ又は幅を0とすることで実質的にメモリを確保しないようにしてもよい。
【0039】
このように、本実施形態ではYMCBkの各色のプリントバッファを共通のサイズとし、各プリントバッファを矩形状のブロックに分割した構成とすることで、メモリ管理を容易にした。また、ブロックの縦及び横のサイズを、1回の主走査毎に設定可能な可変構造とし、メモリを効率的に使用すべく、記録条件に応じて柔軟に対応させることが可能な構成とした。
【0040】
図1は、A4サイズの記録媒体に、幅8インチのデータを、1回の主走査で記録する時に、設定するプリントバッファのブロックの概念を示す図である。本実施形態では、主走査方向の解像度が600dpiであるので、全幅を記録するには、幅256dotのブロックが19個必要である。これに対して本実施形態では、ブロックの個数を10個として必要なメモリ容量を節約する。なお、ブロックの縦のサイズは、上述のように600dpiで128dotである。
【0041】
図中左から右への主走査の開始に伴い記録動作を始めるが、始めの時点で使用できるブロックは10であり、ブロック1の記録を終了するとそのブロックをブロック11として再利用する。続いて、ブロック2の記録を終了するとそのブロックをブロック12として再利用する。以下同様に、記録の終了したブロックを再利用して、ブロック番号19を最後として、その主走査を終了する。すなわち、プリントバッファとして確保した10ブロックを、記録が終了したブロックについては次の記録領域に対応したブロックとして利用することで、記録幅全てに対応したブロックの領域を確保することなく、記録幅全てに対応した記録を可能にしている。
【0042】
図1で、実線のブロックは、主走査開始時に確保されるブロックを示し、点線のブロックは、主走査開始時には確保されていないブロックを示している。
【0043】
図4は、本実施形態でカラー記録を行う際に、YMCBkの各色に対して必要なブロックを図1と同様に示した図である。上述のように、本実施形態では、カラー記録モードでは4色の記録に各128個の吐出口(ノズル)を使用する。従って、4色全部に対して確保すべきブロックは、実線で示すブロックであり、これを合計したプリントバッファの容量は、
128×256×10×4=1310720(bit)
である。
【0044】
以下、本実施形態でA4サイズのカラー画像1頁を記録する場合の動作を、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
【0045】
ホスト装置で動作中のアプリケーション上でユーザにより記録が指示されると、ホスト装置は、1回の主走査に対応する記録データを確定する(ステップS11)。
【0046】
具体的には、記録すべき文字や画像のデータに対して適切な画像処理を行い、YMCBkの全ての色に対して、インク滴の吐出の有無を2値データで表わした記録データを生成する。生成した記録データから、1回の主走査に対応する記録データを抽出して1回の主走査の記録データを確定する。このように、本実施形態ではほとんどのデータ処理をホスト装置で行うことにより、記録装置での処理負荷が軽減され、制御プログラムを格納するROMの容量や、ASICのGATE数を削減することが可能となっている。なお、本実施形態においてホスト装置側で行われる画像処理としては、一般的に記録装置における画像処理である、色変換処理、黒のデータを抽出する処理、多値の画像データを補正するガンマ補正、2値化処理、といった画像データに対する処理を適宜適用することができる。
【0047】
次に、ホスト装置で、ブロックサイズを設定し、その情報を記録装置に送信する(ステップS12)。ブロックサイズの決定は、記録データや記録モードにより、また、ジョブ単位/頁単位/主走査単位/ブロック単位で設定可能な構成となっている。
【0048】
ここでは、記録モードは複数ある記録モードの中の、1パス記録モードであり、これはジョブ単位で変更され、ブロックサイズは頁単位で変更される場合を示している。上述のように、ブロックサイズはYMCBkに共通であり、横方向のサイズは256、縦方向のサイズは128である。また、ブロック数は各色で10である。これらのブロックサイズとブロック数に対応する容量が、予めRAM403内にプリントバッファとして確保されている。
【0049】
そしてホスト装置から記録装置へ、1主走査分の記録データの転送を開始する(ステップS13)。この時、記録すべきデータの無いブロックに対してはRAM領域を確保しない。
【0050】
次に、記録装置は主走査を開始する記録開始ブロック数n4まで記録データが転送されたか否かを確認する(ステップS14)。本実施形態では、n4は10である。ここでn4は、記録装置のRAM容量とブロックサイズから得られる確保可能なブロック数以下の数である。例えば、確保されたブロック数が10であり、記録開始ブロック数を9としても良いが、通常はデータ転送マージンを最大にするため確保されたブロック数と同数である10とする。
【0051】
ホスト装置から転送された記録データのブロック数がn4以上となると、記録装置はキャリッジを移動させて、1回の主走査による記録動作を開始する(ステップS15)。この時、確保されなかったブロックのデータは全て、記録データ無しと判断され、記録ヘッドへは記録を行わないことを示すヌルデータが転送される。
【0052】
そして記録装置は、1つのブロックの記録が終了すると、その記録が終了したブロックに対して次の記録データを格納する(ステップS16)。
【0053】
1回の主走査が終了したか否かを判定し(ステップS17)、終了していない場合にはステップS16での処理を繰り返す。
【0054】
1回の主走査が終了したら、1ページの記録が全て終了したか否かを判定し(ステップS18)、終了していない場合には、副走査を行った後に、ステップS11に戻り、以降の処理を繰り返す。ただし、本実施形態では、ブロックサイズは頁単位で設定されるので、2回目以降の走査ではステップS12の処理は行われない。
【0055】
ここで、プリントバッファの容量と記録速度とデータ転送速度とから、1回の主走査が正しく行われることを概算で検証する。上述のように、本実施形態において、記録速度は、キャリッジの移動速度が25i/s、記録ヘッドの駆動周波数が15kHzである。また、8インチの記録幅に対して、主走査開始時に1主走査で不足しているデータ量は、
128×256×(19−10)×4=1179648(bit)
である。
【0056】
一方、ブロック1からブロック10の記録に必要な時間は、キャリッジの加速時間を0.1secとすると、
0.1+256×10/15000=0.27(sec)
である。
【0057】
従って、ブロック10を記録するまでに、以下の転送レート以上でデータがホスト装置から記録装置に送られていれば、記録動作中に残りの記録データがすべて転送され、主走査での記録が正しく行われる。その必要な転送レートは、
1179648/0.27=4.37(Mbit/sec)
=547(KByte/sec)
である。
【0058】
実際には、ブロック11以降の記録を行っている間でも、現在記録中のブロックの記録が終わる前に次のブロックの記録データが転送されればよいので、この値より小さい転送レートで良い。また、通常は転送される記録データは圧縮処理されているので、その分もマージンが生じる。一方、近年のUSBやIEEE1284のI/Fのデータ転送レートは、前記の必要な転送レートよりも高速であるので、主走査中に記録データが途切れる(転送が間に合わない)ことは通常は発生しない。
【0059】
ただし、本実施形態では主走査中に記録データが途切れた場合には、同じ領域の主走査を再度行い、転送が間に合わなかったブロックのみの記録を行って補完する。
【0060】
このような記録データの途切れを防止するために、ステップS14で特定の記録位置に相当するブロック(ブロックn4)までデータが転送されてからキャリッジの走査を開始することが重要であり、本実施形態ではn4の値を、確保可能な最大ブロック数である10としている。このように構成することで、ホスト装置から記録装置に対するデータの転送に遅れが生じたとしても、1走査分の記録が完了する以前に、次に記録するデータの転送が間に合わなくなる状態を発生しにくくしている。
【0061】
また、上述のように、本実施形態では各色ごとにブロック内にデータの全く無いブロックに対しては、メモリ領域を確保せず、変わりに次のブロックを確保する。
【0062】
例えば、図4のように、YMCBkの内、MとBkの2色しか使用していない記録を行う主走査の場合には、図中×印で示すYとCのブロック1からブロック10に対するメモリ確保は不要であり、その代わりMとBkに対して、ブロック11からブロック19と次の主走査に対する2つのブロックを確保可能であり、実質的に2倍のプリントバッファが確保されたことになり、メモリが有効に使用される。
【0063】
このように、プリントバッファに最小ブロック数である10個より多いブロックが実質的に利用できると、同一走査の先の部分、あるいは、次の主走査のプリントバッファとして利用できるというメリットが生じる。
【0064】
同一走査の先のプリントバッファとして利用できると、主走査ごとに予め確保されるバッファ量が実質的に増大するので、例えば、万一、Windowsシステムにおいてマルチタスク処理される他のタスクの影響等により、ある主走査の途中でホスト装置から記録装置へのデータ転送速度が極端に低下しても、走査の途中で記録データの転送が間に合わず記録ができなくなる事態の発生を防止できるという利点がある。
【0065】
なお、図4の例では、マゼンタMとブラックBkの2色のみを使用するため、通常シアンCとイエローYのデータを格納するための領域をMとBkのデータの格納に使用することで、実質的に1回の走査で記録されるデータ量よりプリントバッファの容量が大きくなり、例えば、ステップS14でn4の値を19として1回の走査の記録データが全て転送された後に走査を開始するようにすることもできる。
【0066】
また、次の主走査のプリントバッファまで確保可能な場合には、記録時間に対してホスト装置のデータ確定とデータ転送が高速な場合には、主走査が終了してから次の主走査を開始するまでの、ステップS14でのデータ転送待ち時間を少なくできる利点がある。
【0067】
ここで、もし、ホスト装置が1回の主走査に対応する記録データが確定する前にデータ転送を開始した場合には、記録時間の方がデータ確定とデータ転送時間の和より高速である場合、主走査の間にキャリッジの動作に対して記録データの転送が間に合わない場合が発生する。
【0068】
本実施形態ではこれを防止するため、ステップS11で、ホスト装置で少なくとも1主走査分の記録データが確定されるのを待って、ホスト装置から記録装置への記録データの転送を開始するようにしている。
【0069】
(実施形態2)
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態も上記第1の実施形態と同様なインクジェット記録装置であり、以下の説明では上記第1の実施形態と同様な部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
【0070】
第1の実施形態では、記録する主走査のデータをブロックに分け、色毎に記録データの無いブロックに対してはメモリ領域を確保しないようにしたが、第2の実施形態では、各ブロックを更に小ブロックに分割して管理する構成とすることで、より有効にメモリを有効に利用するものである。
【0071】
具体的には、各ブロックを縦方向に8画素単位、横方向はブロック幅と同じ単位の小ブロックユニットに分割し、小ブロックユニット単位で記録データの有無を判別し、データの無い小ブロックユニットに対しては、メモリ領域を確保せずにゼロフラグを立て、記録時にヌルデータとして扱うようにして、メモリを更に効率的に使用する。すなわち、本実施形態では各ブロックでサイズが異なる。
【0072】
図6は、本実施形態の小ブロックユニットの例を示す図である。この図ではYのブロック1のみを拡大して示しているが、他のブロックについても全て同様である。また、図示した例は、Yのブロック1の中で、最初の小ブロックユニット1つと、最後の小ブロックユニット1つには記録すべきデータが存在しない場合を示している。
【0073】
以上のような構成を各ブロックに適用し、各ブロック内の小ブロックユニットに対応する単位で記録データを縦方向に上側から検索し、初めて記録データが存在する小ブロックユニットの位置と、記録データが存在する最後の小ブロックユニットの位置とを求め、両者を含む間の領域に対応するサイズをそのブロックに対するメモリ領域として確保する。
【0074】
従って、各ブロックのサイズは、最大で上記第1の実施形態と同じサイズとなり、記録データの無い部分(小ブロックユニット)が存在すれば第1の実施形態のサイズ未満となるので、プリントバッファのサイズが同じでも、確保されるブロック数は上記第1の実施形態よりも多くなる可能性が高く、ホスト装置から記録装置への転送速度が同じでも、第1の実施形態よりも高速記録に対応可能である。
【0075】
このように、本実施形態によれば、データアクセス開始ポイント(初めて記録データが存在する小ブロックユニットの位置)とデータアクセス終了ポイント(記録データが存在する最後の小ブロックユニットの位置)の2ポイントを管理するのみで、各ブロックに含まれる実際の記録データの量に応じて確保するメモリ量を節約しつつ、短時間の処理が可能となり、高速記録に対応できる。
【0076】
(実施形態3)
以下、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態も上記の実施形態と同様なインクジェット記録装置であり、以下の説明では上記の実施形態と同様な部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
【0077】
上記第1の実施形態では、主走査のデータを記録領域の先頭位置から連続したブロックに分割したが、本実施形態では、記録データが存在する部分にのみブロックが割り当てられるように、各ブロックの先頭位置を、走査方向において記録するデータが存在する初めての位置とする。
【0078】
このようにすると、記録領域の先頭位置やブロックの切れ目からデータが存在しない領域が連続して存在する場合には、その領域に対するデータ確保が不要となり、メモリをより効率的に使用できる。
【0079】
処理を簡単にするためには、各ブロックの開始位置をYMCBkの全色で共通とし、メモリをより効率的に使用するためには、それぞれの色で独立してブロック開始位置を設定するのがよい。
【0080】
図7は、本実施形態において、主走査方向に様々なパターンで存在する記録データに対する、ブロックの割り当ての例を示す図である。
【0081】
図中、左側から右側へ記録ヘッドを走査し、記録幅は8インチでブロックのサイズは第1の実施形態と同じと想定する。なお、この図では1つの記録ヘッドに対するブロックのみを示している。SCAN1〜SCAN4はそれぞれ1回目〜4回目の主走査を示している。
【0082】
SCAN1は、記録データが連続して存在する例であり、第1の実施形態のブロックと同様に、19個のブロックが主走査に割り当てられる。
【0083】
SCAN2は、記録領域の先頭部分と途中とに記録データが無い領域が存在する例であり、記録領域の先頭から1/2ブロックに相当する位置までは記録データが存在しない。このため、ブロック1の開始位置は記録領域の先頭から1/2ブロックに相当する距離だけ離れた位置となり、ここで1/2ブロックに相当するメモリが節約される。また、ブロック1のデータの後にも、1/2ブロックに相当する位置までは記録データが存在しない。このため、ブロック2の開始位置はブロック1の終了位置から1/2ブロックに相当する距離だけ離れた位置となり、1/2ブロックに相当するメモリが節約される。以下の領域には連続的にデータが存在しており、合計18個のブロックが主走査に割り当てられる。従ってSCAN2の主走査に対して使用されるメモリは合計で1ブロック分節約される。
【0084】
SCAN3は、記録領域の先頭部分に記録データが無い領域が存在する例であり、記録領域の先頭から2ブロックに相当する位置までは記録データが存在しない。このため、ブロック1の開始位置は記録領域の先頭から2ブロックに相当する距離だけ離れた位置となり、ここで2ブロックに相当するメモリが節約される。以下の領域には連続的にデータが存在しており、合計17個のブロックが主走査に割り当てられる。従ってSCAN3の主走査に対して使用されるメモリは合計で2ブロック分節約される。
【0085】
SCAN4は、記録領域の先頭部分に記録データが無い領域が存在する例であり、記録領域の先頭から9ブロックに相当する位置までは記録データが存在しない。このため、ブロック1の開始位置は記録領域の先頭から9ブロックに相当する距離だけ離れた位置となり、ここで9ブロックに相当するメモリが節約される。以下の領域には連続的にデータが存在しており、合計10個のブロックが主走査に割り当てられる。従ってSCAN4の主走査に対して使用されるメモリは合計で9ブロック分節約され、1回の主走査に対応する記録データが全てプリントバッファに格納される。
【0086】
このように、本実施形態によれば、記録領域の先頭から初めて記録データが存在する位置にブロック1を割り当て、ブロック1の後で初めて記録データが存在する位置にブロック2を割り当てるようにし、ブロックの開始位置を記録データが存在する位置とすることにより、連続して記録データが存在しない領域が主走査方向に存在する場合には、1回の主走査に割り当てるブロック数を削減することができ、メモリを効率的に使用することができる。
【0087】
上記の説明は1つの記録ヘッド(色)について行ったが、各色の記録ヘッドについて独立して上記の処理を行うことにより、より効率的にメモリを使用することが可能になる。
【0088】
(実施形態4)
以下、本発明の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態も上記の実施形態と同様なインクジェット記録装置であり、以下の説明では上記の実施形態と同様な部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
【0089】
上記第1の実施形態では、ブロックサイズは1回の主走査内では固定されていたが、本実施形態では、ブロック毎にサイズを設定できる。
【0090】
例えば、8インチの記録幅を600dpiの解像度で記録すると合計4800dotとなるが、上記第1の実施形態のように、ブロックの幅(走査方向長さ)を256dotとして19ブロックを使用すると、合計4864dotとなるので、64dot分のメモリは実際には使用されず無駄である。
【0091】
このような無駄をなくすため、1回の主走査の最後のブロックのみを、幅192dotとする。これにより、確保するメモリ量を最小限にできる。
【0092】
他の例として、8インチの記録幅に対して、途中以降のデータが存在しない場合に、記録データの存在する最後のブロックの幅を小さく設定することも考えられる。これらの処理は、全色共通としても、各色独立に行っても良い。
【0093】
(実施形態5)
以下、本発明の第5の実施形態について説明する。第5の実施形態も上記の実施形態と同様なインクジェット記録装置であり、以下の説明では上記の実施形態と同様な部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
【0094】
上記の実施形態はいずれも1パスでの記録を行う場合を想定して説明したが、本実施形態は、記録ヘッドの使用するノズル数やパス数の異なる記録モードを複数有し、各記録モードに対応してブロックサイズを変更する。
【0095】
例えば、記録モードとして、1パスモードと4パスモードとのパス数の異なる2種類の記録モードを有する場合、テキストやグラフを中心とした比較的シンプルな画像の高速記録を優先する1パスモードに対しては、ブロックの幅を256dotとし、写真画像を中心とした比較的複雑な画像の高画質記録を優先し速度を優先しない4パスモードに対しては、ブロックの幅を128dotとする。
【0096】
すなわち、1パスモードではブロック処理に関係するCPUのアクセス回数を少しでも少なくするためにサイズを大きくする。一方、4パスモードでは、記録データを細かく管理して、節約可能なメモリを増大させる。
【0097】
また、記録モードとして、使用する記録ヘッドのノズル数の異なる2種類の記録モードを有する場合、例えば、128個のノズルを使用する高速モードと、64個のノズルを使用する高画質モードとを有し、記録速度又は記録品位のいずれかを優先させる場合がある。一般的に、高画質モードでは、主走査ごとのバンドムラを軽減させるため、1回の走査で使用するノズル数を少なくする。
【0098】
この場合、プリントバッファは、高速モードに対しては、幅256dot×高さ128dotのサイズで10個のブロック、高画質モードに対しては、幅128dot×高さ64のサイズで40個のブロック、とする。このようにすると、高速モードに対しては、プリントバッファに格納される記録データの量は、1回の主走査で記録されるデータの量に満たないが、高画質モードに対しては、1回の主走査で記録されるデータの量よりも多くのデータをプリントバッファに格納することが可能となる。
【0099】
以上のように本実施形態では、記録ヘッドの使用するノズル数やパス数の異なる記録モードに応じて、ブロックサイズを設定することで、メモリをより効率的に使用することが可能となった。
【0100】
また、ブロックサイズを、ジョブ単位で変更しても良い。例えば、10頁を連続して記録するジョブで、全ての頁一に対してブロックサイズを同じにすることで、頁間のブロック設定処理を省略できる。
【0101】
あるいは、ブロックサイズを、頁単位で変更しても良い。例えば、ホスト装置のプリンタドライバで1ページ内の記録データ数を予め求め、記録データ数が多い場合にはブロックサイズを小さくし、記録データ数が少ない場合にはブロックサイズを大きくすることが考えられる。
【0102】
(実施形態6)
以下、本発明の第6の実施形態について説明する。第6の実施形態も上記の実施形態と同様なインクジェット記録装置であり、以下の説明では上記の実施形態と同様な部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
【0103】
以上の実施形態では、プリントバッファの容量は一定であったが、本実施形態では、記録装置のRAM403の容量又はプリントバッファとして使用可能な容量をホスト装置側で確認し、使用する記録ヘッドのノズル数、記録データや記録モード等の記録パラメータに応じて、ブロックサイズ、ブロック数や記録開始ブロック数等のブロックに関するパラメータを決定する。
【0104】
例えば、第1の実施形態では、プリントバッファの容量が1310720bitであると想定して説明したが、実際には、記録装置によってRAM403の容量又はプリントバッファとして確保できる容量は異なる。このため、本実施形態ではホスト装置と記録装置との通信により、プリントバッファとして確保できる容量をホスト側で知ることにより、使用する記録ヘッドのノズル数、記録データや記録モード等の記録パラメータに応じて、ブロックサイズ、ブロック数や記録開始ブロック数等のブロックに関するパラメータを決定する。
【0105】
例えば、プリントバッファとして確保できる容量が、1310720bitの1.5倍であれば、他の設定は同じで、記録開始ブロック数を10から15に変更すると、データ転送が間に合わないで記録が中断するケースの発生頻度がより低減される。
【0106】
また、プリントバッファとして確保できる容量が1310720bitであり、BkインクのみをBkヘッドの320個の吐出口を全部利用して記録を行うモノクロモードの場合、幅256dot×高さ320dotのブロックサイズで、ブロック数を16とする。
【0107】
頁単位でカラーモードとモノクロモードとを切り替える記録を行う場合には、ブロックのサイズ及び数を各頁に対応して切り替える。また、主走査毎に記録データがBkデータだけか否かに応じて、Bkヘッドだけを使用するか全ての記録ヘッドを使用するかを切り替え、それに応じてブロックの割り当てを変更するようにしてもよい。
【0108】
これらの設定は、ホスト装置側のプリンタドライバで、頁や主走査の記録データが確定した後、記録ヘッドのノズル数、記録データや記録モードに応じて、ブロックサイズ、ブロック数や記録開始ブロック数などのブロックに関するパラメータをホスト装置側で決定し、記録装置に転送することで実現される。
【0109】
以上のように本実施形態によれば、ブロック、主走査、頁、ジョブ等の単位毎に、記録データに応じて柔軟にブロックに関するパラメータを設定でき、メモリをより一層効率的に使用できる。
【0110】
(実施形態7)
以下、本発明の第7の実施形態について説明する。第7の実施形態も上記の実施形態と同様なインクジェット記録装置であり、以下の説明では上記の実施形態と同様な部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
【0111】
以上説明した実施形態においては、ブロックに関するパラメータ、特にブロックサイズについては、主にノズル数に対応する高さの設定を変更する場合を例投げて説明した。本実施形態は、ブロックサイズの主走査方向の幅の設定を変更可能とする。
【0112】
より効率的にメモリを使用するためには、できるだけブロックサイズ、特に幅を小さくすることが望まれる。それは、ブロック幅が大きいと1つのブロックに対するデータの転送時間が長くなり、主走査を開始する記録開始ブロックまでのデータの転送に時間がかかるからであり、主走査開始までの時間を短縮するためには、ブロック幅を小さくすることが有効である。
【0113】
このようなブロック幅の大きさは、ホスト装置のプリンタドライバにおいて、主走査における記録領域の幅に応じて設定するのが好ましい。具体的には、記録領域の幅が短い時は、ブロック幅を短く設定し、記録領域の幅が長い時はブロック幅を長く設定する。
【0114】
この処理により得られる他のメリットとしては、途中で記録データが途切れてしまった場合のリカバー処理時に、記録領域の幅が短い時の主走査方向のリカバー位置(つなぎ位置)が細かく分散されることである。逆に、ブロックの幅が大きい場合には、リカバー位置が主走査方向で同じ位置になる確率が高くなる。
【0115】
なお、記録領域の幅の検出は、使用する記録媒体のサイズに基づいて行われてもよい。例えば、使用する記録媒体がハガキなどの通常のA4の用紙よりもかなり小さいものとわかっている場合には、その記録媒体を用いるジョブ全体に対して、ブロックの幅を小さく設定してもよい。
【0116】
もちろん、他のブロックに関するパラメータと同様に、主走査、頁、ジョブ等の単位毎に、記録データに応じて柔軟にブロック幅を設定してもよい。
【0117】
[その他の実施形態]
以上説明した実施形態は、それぞれを単独で実施してもよいし、いくつかを適宜組合せた形態で実施してもよい。
【0118】
また、以上の実施形態の説明は、インクジェット記録装置を例に挙げて説明したが、本発明は記録ヘッドを記録媒体上で走査させて記録を行うシリアル型の記録装置であれば、インクジェット以外の他の記録方式を用いた記録装置にも適用できる。
【0119】
以上の実施形態は、特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いることにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0120】
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許第4723129号明細書、同第4740796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので有効である。
【0121】
この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0122】
このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細書、同第4345262号明細書に記載されているようなものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載されている条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0123】
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4459600号明細書に記載された構成も本発明に含まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成としても良い。
【0124】
加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着されることで、装置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0125】
また、以上説明した記録装置の構成に、記録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加することは記録動作を一層安定にできるので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などがある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0126】
さらに、記録装置の記録モードとしては黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってでも良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもできる。
【0127】
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ,インターフェース機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0128】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0129】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
【0130】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0131】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0132】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した(図5に示す)フローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0133】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ホスト装置から送信された記録データを格納するバッファとして1回の主走査で記録するデータ量よりも少ない容量のメモリを備える記録装置において、バッファを、走査で使用する記録素子の数、各記録領域を走査する回数、設定された記録モードなどの記録パラメータに応じたサイズの複数のブロックに分割し、各ブロックを記録の進行に応じて循環的に使用することにより、記録が連続して行われ、記録素子の非駆動を示す記録データが所定数連続するときに、これらのデータをブロックに格納せずに特定の制御データで表わすことにより、ブロック及びバッファが効率的に使用される。
【0134】
従って、1回の主走査で記録するデータ量よりも少ない容量のメモリを備える安価な構成で、高速かつ高画質の記録を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態で設定するプリントバッファのブロックの概念を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態としてのインクジェット記録装置の概略構成を示す斜視図である。
【図3】第1の実施形態のインクジェット記録装置の主要な制御構成を示すブロック図である。
【図4】第1の実施形態でカラー記録を行う際に、YMCBkの各色に対して必要なブロックを図1と同様に示した図である。
【図5】第1の実施形態で、A4サイズのカラー画像1頁を記録する場合の動作を示すフローチャートである。
【図6】第2の実施形態の小ブロックユニットの例を示す図である。
【図7】第3の実施形態において、主走査方向に様々なパターンで存在する記録データに対する、ブロックの割り当ての例を示す図である。
【図8】カラー記録ヘッドの吐出口の配置を説明する図である。
【符号の説明】
100 記録装置
101 キャリッジ
102 ガイド軸a
103 ガイド軸b
104 記録ヘッド
105 記録媒体
106 送りローラ
107 プラテン
108 スイッチ部と表示部
401 受信バッファ
402 CPU
403 ランダムアクセスメモリ部
404 機構コントロール部
405 機構部
406 センサ/SWコントロール部
407 センサ/SW部
408 表示素子コントロール部
409 表示素子部
410 記録ヘッドコントロール部
500 ホスト装置
Claims (2)
- 記録媒体に対して1パスで記録を行う速度優先モードと、記録媒体に対してマルチパスで記録を行う画質優先モードとを実行可能であり、インクを吐出する吐出口を複数有する記録ヘッドを走査させて記録媒体に画像を記録する記録装置であって、
前記記録ヘッドを主走査方向に沿って走査する走査手段と、
前記記録ヘッドによる一主走査の最大記録幅を、1パスの記録に用いるノズル数で記録する場合の記録データ量よりも少ない容量を有し、それぞれが記録ヘッドの走査によって記録媒体に記録される矩形状領域に対応した記録データを保持するブロックを複数備えるバッファと、
ホスト装置より送信される前記速度優先モード又は前記画質優先モードのいずれかを示す記録モードに対応して、前記ホスト装置より送信されるブロックの主走査方向及び副走査方向の幅とブロックの数とを含むパラメータに従って、ブロックの主走査方向及び副走査方向の幅とブロックの数とを設定する設定手段と、
前記ホスト装置より送信される記録データを順次、前記ブロックに格納し、当該記録データを保持するブロックの割当てを行うとともに、記録済みのブロックを解放して、前記ホスト装置より受信した記録データを前記複数のブロックに循環的に格納するように、ブロックの使用順を管理するブロック管理手段と、
前記バッファにブロック単位で格納された記録データに基づいて、前記ブロックの副走査方向の幅に対応する数の吐出口を使用して記録を行う制御手段とを備え、
前記設定手段は、前記速度優先モードにて記録を行う場合には、ブロックの主走査方向及び副走査方向のサイズを、前記画質優先モードの場合に比べて大きい値を設定し、かつ、前記速度優先モードにてバッファが備えるブロックの数を、前記画質優先モードにてバッファが備えるブロックの数より少ない値を設定することを特徴とする記録装置。 - 記録媒体に対して1パスで記録を行う速度優先モードと、記録媒体に対してマルチパスで記録を行う画質優先モードとを実行可能であり、インクを吐出する吐出口を複数有する記録ヘッドを走査させて記録媒体に画像を記録し、前記記録ヘッドによる一主走査の最大記録幅を、1パスの記録に用いるノズル数で記録する場合の記録データ量よりも少ない容量を有し、それぞれが記録ヘッドの走査によって記録媒体に記録される矩形状領域に対応した記録データを保持する複数のブロックを備えるバッファを有する記録装置のバッファ管理方法であって、
前記記録ヘッドを主走査方向に沿って走査する走査工程と、
ホスト装置より送信される前記速度優先モード又は前記画質優先モードのいずれかを示す記録モードに対応して、前記ホスト装置より送信されるブロックの主走査方向及び副走査方向の幅とブロックの数とを含むパラメータに従って、ブロックの主走査方向及び副走査方向の幅とブロックの数とを設定する設定工程と、
前記ホスト装置より送信される記録データを順次、前記ブロックに格納し、当該記録データを保持するブロックの割当てを行うとともに、記録済みのブロックを解放して、前記ホスト装置より受信した記録データを前記複数のブロックに循環的に格納するように、ブロックの使用順を管理するブロック管理工程と、
前記バッファにブロック単位で格納された記録データに基づいて、前記ブロックの副走査方向の幅に対応する数の吐出口を使用して記録を行う制御工程とを備え、
前記設定工程は、前記速度優先モードにて記録を行う場合には、ブロックの主走査方向及び副走査方向のサイズを、前記画質優先モードの場合に比べて大きい値を設定し、かつ、前記速度優先モードにてバッファが備えるブロックの数を、前記画質優先モードにてバッファが備えるブロックの数より少ない値を設定することを特徴とするバッファ管理方法。
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