JP4399975B2 - 雑音除去装置およびfm受信機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、たとえばカーラジオに用いられ、無線受信信号からマルチパス雑音およびパルス性雑音などの雑音を除去する雑音除去装置、および雑音除去装置が用いられたFM受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、無線受信装置には、無線受信信号から雑音を除去する雑音除去装置が用いられている。たとえば自動車に搭載されるカーラジオでは、受信された無線信号にマルチパス雑音が混入している場合が多いので、カーラジオには主としてこのマルチパス雑音を除去する装置が用いられる。
【0003】
マルチパス雑音は、伝搬している無線信号が山および高層ビルなどの反射体で反射されることに起因して発生する。より具体的には、このマルチパス雑音は、ラジオ送信局から直接届く直接波と反射体により反射された反射波とが合波してカーラジオにて受信された場合に、直接波と反射波との位相関係により直接波の一部が反射波で打ち消されることによって発生する。この場合、カーラジオにより再生される音声の品質は低下する。
【0004】
マルチパス雑音は、図15の上段に示すように、マクロ的に見ればそのエンベロープで表されるものであるが、ミクロ的に見れば図15の下段に示すように急峻に変化する複数のスパイク状雑音の集合体として見ることができる。したがって、マルチパス雑音は、無線信号に比べて高い周波数を有している。
【0005】
そこで、従来のカーラジオは、LPF(Low Pass Filter)などで無線信号から高周波成分を除去することにより、マルチパス雑音の除去を行っていた。また、ステレオ復調可能な従来のカーラジオは、受信された無線信号から高周波のステレオ成分をLPFなどで除去してモノラル成分のみを残すことにより、マルチパス雑音の除去を行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらの技術によっても、マルチパス雑音を十分に除去することは困難であった。すなわち、様々な状況により想定以上の高周波のマルチパス雑音が発生する場合があり、この場合単純に高周波成分を除去したりステレオをモノラルにしたりしても、除去しきれない雑音が残るからである。
【0007】
そこで、マルチパス雑音を十分に除去するために、LPFなどで単純に周波数をカットするのでなく、雑音自体を検出し当該雑音を除去することが考えられる。より詳述すれば、この提案技術では、受信された無線信号からHPF(High Pass Filter)などを使って高周波成分が抽出される。マルチパス雑音は無線信号に比べて高周波であるから、この処理によりマルチパス雑音を検出できる。その後、この検出されたマルチパス雑音の各スパイク状雑音の発生期間にわたって補正処理が実行される。すなわち、上記検出されたスパイク状雑音の発生期間にわたって直前の値が出力されたり補間値が出力されたりする。これにより、マルチパス雑音を除去できる。
【0008】
ところで、無線信号に含まれる雑音には、マルチパス雑音だけでなく、パルス性雑音もある。パルス性雑音は、点火雑音および電動ミラー雑音に代表されるもので、マルチパス雑音と同様に、無線信号に比べて周波数が高いという性質がある。したがって、上記提案技術のように無線信号からHPFにより高周波成分を抽出すれば、マルチパス雑音だけでなくパルス性雑音も検出される。そのため、上記提案技術では、マルチパス雑音とパルス性雑音とを区別することなく除去することになる。
【0009】
パルス性雑音は、通常、マルチパス雑音に比べて発生周期が長いという特徴がある。したがって、このパルス性雑音を除去しても発生密度が低いために特に問題にならない。しかし、様々な状況によりパルス性雑音が頻繁に発生する場合がある。この場合、大きな補正誤差が頻繁に発生し、出力される音声信号が大きく歪んで音声品質の劣化を招くという不具合がある。
【0010】
図16(a)は、マルチパス雑音を含む無線信号を示す図であり、図16(b)は、相対的に長い発生周期のパルス性雑音を含む無線信号を示す図であり、図16(c)は、相対的に短い発生周期のパルス性雑音を含む無線信号を示す図である。
【0011】
マルチパス雑音を構成する各スパイク状ノイズの発生期間Δtは、図16(a)に示すように、相対的に短い。これに対して、パルス性雑音の発生期間Δtは、図16(b)および(c)に示すように、相対的に長い。したがって、パルス性雑音を除去すると、マルチパス雑音を除去する場合に比べて、無線信号の歪み方が大きくなる。
【0012】
さらに詳述すれば、スパイク状雑音を除去すると、除去後のFM復調信号の除去した部分は破線で示すようになる。この場合、本来の値と補正後の値との差である補正誤差drは、図16(a)に示すように、相対的に小さい。これに対して、パルス性雑音を除去した場合には、図16(b)に示すように、補正誤差drは相対的に大きくなる。したがって、パルス性雑音を除去すれば、マルチパス雑音を除去する場合に比べて音声品質の劣化に大きく影響する。
【0013】
ただし、図16(b)に示すように、発生周期が相対的に長ければこの品質劣化はまだ許容できる範囲に収まる。しかし、図16(c)のように発生周期が相対的に短い場合、大きな補正誤差drが頻繁に発生し無線信号の歪み方が激しくなるため、音声品質の劣化は著しいものとなる。
【0014】
そこで、この発明の目的は、FM復調信号などの無線受信信号の歪みを最小限に抑えることができる雑音除去装置を提供することである。
【0015】
また、この発明の他の目的は、上述の雑音除去装置を用いることにより、FM音声の品質劣化を最小限に抑えることができるFM受信機を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためのこの発明は、無線受信信号に含まれる雑音を予め定められた上限期間以下の雑音として検出する第1の検出手段と、上記無線受信信号に含まれる雑音の発生状態に応じて雑音の検出感度を変化させて雑音を検出する第2の検出手段と、上記第1および第2の検出手段により検出された雑音を上記無線受信信号から除去する補正手段とを含み、上記第1の検出手段は、上記無線受信信号の高周波成分を抽出するHPFと、上記HPFにより抽出された高周波成分を絶対値化するABSと、絶対値化された後の高周波成分の平均値に基づいて第1しきい値を生成する手段と、上記絶対値化された後の高周波成分のレベルと上記第1しきい値とを比較し、上記絶対値化された後の高周波成分のレベルが上記第1しきい値以上である期間を雑音の発生期間として検出する比較部と、上記比較部により検出された雑音の発生期間が上記上限期間以下であれば上記発生期間を雑音の補正期間として出力し、上記比較部により検出された雑音の発生期間が上記上限期間よりも長ければ当該上限期間を雑音の補正期間として出力する補正期間生成部とを含むものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
実施の形態1
図1は、この発明の実施の形態1に係る雑音除去装置が用いられたカーラジオの構成を示すブロック図である。このカーラジオ1は、移動体である自動車に搭載される無線受信装置の一種であり、FM(Frequency Modulation)ステレオ無線信号(以下単に「FM無線信号」という)を受信し復調することにより、FMステレオ音声を再生できるものである。より詳しくは、このカーラジオ1は、受信アンテナ部2、フロントエンド部3、中間増幅・復調部(IF&DET)4、雑音除去部5、FMステレオ復調部6、再生出力部7およびスピーカ部8を含む。
【0019】
受信アンテナ部2により受信されたFM無線信号(無線受信信号)は、フロントエンド部3に与えられる。フロントエンド部3は、FM無線信号を高周波増幅した後中間周波に変換する。中間周波に変換されたFM無線信号は、中間増幅・復調部4に与えられる。中間増幅・復調部4は、中間周波帯のFM無線信号を増幅した後復調する。その結果、FM復調信号が得られる。FM復調信号は、雑音除去部5に与えられる。
【0020】
雑音除去部5は、FM復調信号から雑音を除去する。より具体的には、雑音除去部5は、マルチパス雑音およびパルス性雑音などをFM復調信号から除去する。ただし、雑音除去部5は、マルチパス雑音をすべて除去するとともに、雑音の発生状態に応じて除去すれば補正誤差が大きくなるパルス性雑音を間引きながら除去する。言い替えれば、雑音除去部5は、マルチパス雑音をすべて除去するとともに、パルス性雑音が頻繁に発生している場合に除去対象のパルス性雑音の数を減らしてパルス性雑音を除去する。さらに言い替えれば、雑音除去部5は、マルチパス雑音をすべて除去するとともに、パルス性雑音の発生密度が一定以上である場合に、比較的小さなレベルのパルス性雑音を雑音とみなさないようにしている。これにより、雑音除去部5は、FM復調信号の歪みを最小限に抑えている。雑音除去後のFM復調信号は、FMステレオ復調部6に与えられる。
【0021】
FMステレオ復調部6は、FM復調信号からR信号およびL信号を分離し、これらR信号およびL信号を再生部7に与える。再生部7は、R用再生出力部8R、L用再生出力部8L、R用スピーカ部9RおよびL用スピーカ部9Lを含む。R信号およびL信号は、それぞれ、R用再生出力部8RおよびL用再生出力部8Lに与えられる。R用およびL用再生出力部8R、8Lは、R信号およびL信号をそれぞれR用スピーカ部9RおよびL用スピーカ部9Lに与える。その結果、各スピーカ部9R、9Lから音声が再生される。
【0022】
雑音除去部5についてさらに詳述する。雑音除去部5は、マルチパス雑音除去部10およびパルス性雑音除去部20を備えている。マルチパス雑音除去部10は、マルチパス雑音の除去を目的とするものである。この場合、マルチパス雑音除去部10は、マルチパス雑音とパルス性雑音とを区別したうえでマルチパス雑音のみを除去するのでなく、FM復調信号に含まれるマルチパス雑音およびパルス性雑音のいずれをも予め定められたマルチパス上限期間Δtm以下の雑音として検出し除去している。マルチパス上限期間Δtmは、マルチパス雑音を構成する各スパイク状雑音の平均発生期間、または当該平均発生期間よりも若干長めに設定されている。したがって、マルチパス雑音についてはすべて除去されるとともに、スパイク状雑音よりも十分に長い発生期間を有するパルス状雑音は、その一部のみが除去されることになる。
【0023】
パルス性雑音除去部20は、パルス性雑音の除去を目的とするものである。さらに具体的には、パルス性雑音除去部20は、主としてマルチパス雑音除去部10において一部のみを除去されたパルス性雑音を除去するものである。この場合、パルス性雑音除去部20は、どのような場合でもすべての雑音を除去するのでなく、雑音の発生状態に応じて検出感度を変化させて雑音を除去する。より具体的には、パルス性雑音除去部20は、雑音の発生密度に応じて検出感度を変化させていくことによりレベルの大きな雑音だけを除去する。これにより、FM復調信号の歪みを最小限に抑え、音声品質の劣化を最小限に抑えている。
【0024】
さらに詳述すれば、マルチパス雑音除去部10は、マルチパス雑音検出部11およびマルチパス雑音補正部12を備えている。また、パルス性雑音除去部20は、パルス性雑音検出部21およびパルス性雑音補正部22を備えている。マルチパス雑音検出部11およびパルス性雑音検出部21は、それぞれ、ロジック回路からなるハードウエアである。マルチパス雑音補正部12およびパルス性雑音補正部22は、いずれも、たとえばDSP(Digital Signal Processor)において所定のコンピュータプログラムに従って実行される機能の一部である。FM復調信号は、マルチパス雑音検出部11、マルチパス雑音補正部12およびパルス性雑音検出部21に並列に与えられる。パルス性雑音補正部22には、マルチパス雑音補正部12から出力されたFM復調信号が与えられる。
【0025】
マルチパス雑音検出部11は、FM復調信号に含まれる雑音をすべて上記マルチパス上限期間Δtm以下の発生期間を有する雑音とみなして検出する。言い替えれば、マルチパス雑音検出部11は、FM復調信号に含まれるマルチパス雑音およびパルス性雑音の発生期間Δtをすべてマルチパス上限期間Δtm以下に制限して補正期間Δtcを検出する。さらに言い替えれば、マルチパス雑音検出部11は、FM復調信号に含まれるマルチパス雑音およびパルス性雑音をすべてマルチパス雑音とみなし、その発生期間ΔtまたはΔtmを補正期間Δtcとして検出している。
【0026】
マルチパス雑音検出部11は、FM復調信号から高周波成分を抽出し当該高周波成分が第1しきい値th1以上である期間を検出する。この場合、マルチパス雑音検出部11は、高周波成分が第1しきい値th1以上である期間が上記マルチパス上限期間Δtm以上である場合には、当該期間を上記マルチパス上限期間Δtmに短縮する。
【0027】
たとえば、マルチパス上限期間Δtmはスパイク状雑音の平均発生期間よりも若干長い期間である。より詳しくは、スパイク状雑音はフロントエンド部3および中間増幅・復調部4を通過する間に若干広がる場合が多いので、マルチパス上限期間Δtmは、スパイク状雑音の平均発生期間に回路通過により広がる期間(想定値あるいは実験値)を加算した値に設定される。
【0028】
したがって、マルチパス雑音の補正期間Δtcは、通常、マルチパス上限期間Δtmと等しい値として検出される。また、パルス性雑音の補正期間Δtcは、通常、上記マルチパス上限期間Δtmに短縮される。マルチパス雑音検出部11は、この検出された補正期間Δtcを表した補正期間信号をマルチパス雑音補正部12に与える。
【0029】
マルチパス雑音補正部12は、マルチパス雑音検出部11により検出された雑音をFM復調信号から除去する。より具体的には、マルチパス雑音補正部12は、マルチパス雑音検出部11から与えられた補正期間ΔtcにわたってFM復調信号を補正する。さらに具体的には、マルチパス雑音補正部12は、補正期間でないとき、すなわち非補正期間である間はFM復調信号をそのまま通過させる。一方、マルチパス雑音補正部12は、補正期間である間は、たとえば、補正期間が始まる直前のFM復調信号の値を上記補正期間にわたってFM復調信号として出力する。これにより、少なくともマルチパス雑音についてはすべて除去される。また、パルス性雑音についてはその一部のみが除去される。
【0030】
パルス性雑音検出部21は、FM復調信号に含まれる雑音の発生状態に応じて雑音の検出感度を変化させて雑音を検出する。言い替えれば、パルス性雑音検出部21は、FM復調信号に含まれる雑音の発生密度、発生周期または発生頻度に応じて、雑音の検出感度を変化させ、雑音の発生期間Δtを補正期間Δtcとして検出する。さらに言い替えれば、パルス性雑音検出部21は、FM復調信号に含まれる雑音の発生密度が高い場合に、当該密集して発生している雑音に対する検出感度を低下させ、雑音を検出する。
【0031】
パルス性雑音検出部21は、FM復調信号から高周波成分を抽出し当該高周波成分が第2しきい値th2以上である期間を補正期間Δtcとして検出する。この場合、パルス性雑音検出部21は、FM復調信号のうち高周波成分の発生状態に応じて第2しきい値th2を変化させ、雑音として検出すべき対象を選別している。具体的には、パルス性雑音検出部21は、雑音の発生密度が相対的に低い場合には第2しきい値th2を相対的に小さな値とする。これに対して、雑音の発生密度が相対的に高い場合には、パルス性雑音検出部21は、第2しきい値th2を相対的に大きな値とする。
【0032】
したがって、スパイク状雑音が密集しているマルチパス雑音に対しては実際の発生期間Δtの一部のみを補正期間Δtcとして検出する。また、パルス性雑音検出部21は、発生密度の相対的に低いパルス性雑音に対しては実際に発生しているすべての期間Δtを補正期間Δtcとして検出する。さらに、パルス性雑音検出部21は、発生密度の相対的に高いパルス性雑音に対しては、マルチパス雑音の場合と同様に、実際に発生している期間Δtの一部のみを補正期間Δtcとして検出する。パルス性雑音検出部21は、この検出された補正期間Δtcを表した補正期間信号をパルス性雑音補正部22に与える。
【0033】
パルス性雑音補正部22は、パルス性雑音検出部21により検出された雑音をFM復調信号から除去する。言い替えれば、パルス性雑音補正部22は、パルス性雑音検出部21から与えられた補正期間Δtcにわたって雑音をFM復調信号から除去する。さらに具体的には、パルス性雑音補正部22は、補正期間でないとき、すなわち非補正期間である間はマルチパス雑音補正部21から出力されたFM復調信号をそのまま通過させる。一方、パルス性雑音補正部22は、補正期間である間は、たとえば、補正期間Δtcが開始する直前のFM復調信号の値を上記補正期間ΔtcにわたってFM復調信号として出力する。
【0034】
図2は、雑音除去後のFM復調信号を示す図である。期間1において破線で示すように複数のスパイク状雑音が密集して発生している場合、雑音除去部5では、マルチパス雑音除去部10の働きによりすべてのスパイク状雑音、すなわちマルチパス雑音が除去される。一方、期間2において複数のパルス性雑音が密集して発生している場合、雑音除去部5では、パルス性雑音除去部20の働きにより相対的にレベルの大きなパルス性雑音Nhのみ除去される。すなわち、パルス性雑音が密集して発生している場合、相対的にレベルの小さなパルス性雑音Nlについては除去されない。この構成により、大きな補正誤差drが頻繁に発生するのを防ぐことができる。そのため、FM復調信号の歪みを最小限に抑えることができる。
【0035】
図3は、マルチパス雑音検出部11の内部構成を示すブロック図である。マルチパス雑音検出部11は、HPF31、ABS(ABSolute)32、第1しきい値生成部33、比較部34および補正期間生成部35を有する。FM復調信号は、HPF31に入力される。HPF31は、入力されたFM復調信号から高周波成分を抽出し出力する。FM復調信号に雑音が重畳している場合、当該雑音は高周波であるから、HPF31は雑音を抽出していることになる。この場合、雑音レベルの大小に応じて高周波成分のレベルも大小となる。HPF31により抽出された高周波成分は、ABS32に与えられる。
【0036】
ABS32は、与えられた高周波成分を絶対値化する。より具体的には、ABS32は、高周波成分の一方の極性成分を他方の極性成分に変換する。これは、1つの第1しきい値th1で雑音を検出できるようにするためである。ABS32により絶対値化された高周波成分は、第1しきい値生成部33および比較部34の両方に与えられる。
【0037】
第1しきい値生成部33は、絶対値化された高周波成分の平均値に基づいて第1しきい値th1を生成する。より具体的には、第1しきい値生成部33は、LPF33aを備えている。LPF33aは、高周波成分の平均値を抽出する。LPF33aから出力された高周波成分の平均値は、感度調整部33bから出力された感度係数と乗算部33cにおいて乗算される。こうして、第1しきい値th1が作成される。感度係数は、第1しきい値th1が通常の電子機器などから放出される雑音であるフロア雑音とマルチパス雑音およびパルス性雑音との間に位置するように設定される。具体的には、感度係数は、高周波成分の平均値をたとえば1〜5倍にする固定値である。第1しきい値生成部33により作成された第1しきい値th1は、比較部34に与えられる。
【0038】
比較部34は、ABS32から与えられる高周波成分と第1しきい値th1とを比較し、第1しきい値th1以上のレベルである高周波成分を抽出する。言い替えれば、比較部34は、高周波成分のうち第1しきい値th1以上のレベルである期間を抽出する。さらに具体的には、比較部34は、第1しきい値th1以上のレベルである場合にHレベルを有し、第1しきい値th1未満のレベルである場合にLレベルを有する検出期間信号を出力する。比較部34から出力される検出期間信号は、補正期間生成部35に与えられる。
【0039】
補正期間生成部35は、比較部34から出力される検出期間信号に基づいて補正期間信号を生成する。より具体的には、補正期間生成部35は、比較部34から出力される検出期間信号のうちHレベルの期間を監視し、当該Hレベルの期間が上述したマルチパス上限期間Δtmよりも長いか否かを判別する。Hレベルの期間がマルチパス上限期間Δtm以下であれば、補正期間生成部35は、Hレベルの期間をそのままHレベルとして出力する。一方、Hレベルの期間がマルチパス上限期間Δtmよりも長ければ、補正期間生成部35は、Hレベルの期間をマルチパス上限期間Δtmにまで短縮して出力する。したがって、補正期間生成部35は、Hレベルの期間がすべてマルチパス上限期間Δtm以下に制限された補正期間信号を出力することになる。
【0040】
図4(a)は、比較部34から出力される検出期間信号を示すものであり、図4(b)は、補正期間生成部35から出力される補正期間信号を示すものである。比較部34は、マルチパス雑音を検出した場合、図4(a)に示すように、その発生期間ΔtをHレベルP1として出力する。この場合、HレベルP1は、通常、マルチパス上限期間Δtm以下であるから、補正期間生成部35は、図4(b)に示すように、HレベルP1と同じ期間のHレベルQ1を出力する。
【0041】
一方、比較部34は、パルス性雑音を検出した場合、図4(a)に示すように、その発生期間ΔtをHレベルP2として出力する。この場合、HレベルP2はマルチパス上限期間Δtmよりも十分に長いから、補正期間生成部35は、図4(b)に示すように、マルチパス上限期間Δtmに等しい期間にわたってHレベルQ2を出力する。すなわち、補正期間生成部35は、パルス性雑音に対してはその発生期間Δtをマルチパス上限期間Δtmに短縮する。
【0042】
このようにして補正期間Δtcが検出されると、マルチパス雑音補正部12は、たとえば前値保持によりFM復調信号を補正する。より詳しくは、マルチパス雑音検出部11によりたとえば図4(c)において二点鎖線で示されたマルチパス雑音が検出された場合、マルチパス雑音補正部12は、図4(c)に実線で示すように、当該補正期間Q1にわたってこの補正期間Q1が開始する直前のFM復調信号の値を保持する。その結果、マルチパス雑音が重畳していた位置のFM復調信号は、実線で示すようになる。そのため、マルチパス雑音については完全に除去される。
【0043】
また、マルチパス雑音検出部11によりたとえば図4(c)において二点鎖線で示されたパルス性雑音が検出された場合、マルチパス雑音補正部12は、当該補正期間Q2にわたってこの補正期間Q2が開始する直前のFM復調信号の値を保持する。すなわち、マルチパス雑音補正部12は、パルス性雑音の発生期間ΔtのすべてにわたってFM復調信号を補正するのでなく、その発生期間の一部に相当するマルチパス上限期間ΔtmにわたってのみFM復調信号から雑音を除去する。その結果、パルス性雑音が重畳していた位置のFM復調信号は、パルス性雑音の一部のみが実線で示されたようになり、その後は実線で示すようにパルス性雑音に沿った形状となる。
【0044】
図5は、パルス性雑音検出部21の内部構成を示すブロック図である。パルス性雑音検出部21は、HPF41、ABS42、第2しきい値生成部43および比較部44を備えている。FM復調信号は、HPF41に入力される。HPF41は、入力されたFM復調信号の高周波成分を抽出する。すなわち、HPF41は、マルチパス雑音成分およびパルス性雑音成分の両方を抽出する。抽出された高周波成分は、ABS42に与えられる。ABS42は、1つの第2しきい値th2により雑音発生期間を検出すべく、高周波成分を絶対値化する。絶対値化された高周波成分は、第2しきい値生成部43および比較部44に与えられる。
【0045】
第2しきい値生成部43は、高周波成分の平均値および雑音の発生密度に基づいて第2しきい値th2を作成する。作成された第2しきい値th2は、比較部44に与えられる。比較部44は、高周波成分のレベルと第2しきい値th2とを比較し、高周波成分のうち第2しきい値th2以上の期間を検出する。より具体的には、比較部44は、高周波成分のうち第2しきい値th2以上の期間の場合にHレベルを有し、高周波成分のうち第2しきい値th2未満の期間の場合にLレベルを有する補正期間信号を出力する。
【0046】
パルス性雑音検出部21は、第2しきい値th2を雑音の発生密度に応じた可変しきい値としている。より詳述すれば、第2しきい値生成部43は、LPF43aを有している。LPF43aは、ABS42から出力された高周波成分の平均値を抽出する。抽出された高周波成分の平均値は、加算部43bに与えられる。また、第2しきい値生成部43は、発生密度演算部43cを有している。発生密度演算部43cは、比較部44から出力される補正期間信号に基づいて雑音の発生密度D0を求め、この求められた雑音の発生密度D0に応じた密度係数Ncを得る。この密度係数Ncは、加算部43bに与えられる。加算部43bは、高周波成分の平均値と密度係数Ncとを加算し、その加算結果を乗算部43dに与える。乗算部43dは、加算結果に対してさらに感度調整部43eに保持されている固定値である感度係数を乗じ、第2しきい値th2を求める。
【0047】
第2しきい値生成部43についてさらに詳述すれば、上述のように補正期間信号は雑音発生時にHレベルを有する。したがって、一定期間におけるHレベルの個数を調べれば、雑音の発生密度D0を得ることができる。そこで、発生密度演算部43cは、次のようにして発生密度D0を求め密度係数Ncを求めている。
【0048】
図6は、発生密度演算部43cの内部構成を示すブロック図である。発生密度演算部43cは、一定期間内におけるHレベルの平均値に基づいて雑音の発生密度D0を求め、この雑音密度D0に応じた密度係数Ncを求める。より具体的には、発生密度演算部43cは、LPF51を備えている。LPF51には、比較部44から補正期間信号が与えられるようになっている。LPF51は、補正期間信号に含まれている雑音の平均値を抽出することにより雑音の発生密度D0を得る。Hレベルの回数が多くなるほど、すなわち発生密度が高くなるほど平均値は高くなるから、平均値は雑音の発生密度D0を表すことになる。
【0049】
LPF51から出力される雑音の発生密度D0は、演算部52に与えられる。演算部52には、また、密度上限値D1が与えられるようになっている。密度上限値D1は、たとえば、これ以上雑音の発生密度が高くなれば音声品質の劣化を許容できなくなるという値に設定される。演算部52は、上記雑音の発生密度D0と密度上限値D1とに基づいて密度係数Ncを求める。
【0050】
図7は、演算部52における密度係数演算処理を説明するためのフローチャートである。演算部52は、LPF51から雑音の発生密度D0が与えられると(ステップS1)、密度係数Ncを求める(ステップS2)。より具体的には、演算部52は、雑音の発生密度D0から密度上限値D1を差し引いた値(D0−D1)に所定の比例定数Aを乗じ、その乗算結果を従前の密度係数Ncに加算することにより、密度係数Ncを求める。
【0051】
その後、演算部52は、この求められた密度係数Ncが0よりも小さいか否かを判別する(ステップS3)。密度係数Ncが0よりも小さければ、雑音の発生密度D0は相対的に低いから、演算部52は密度係数Ncを0とする(ステップS4)。すなわち、雑音の発生密度D0が相対的に低い場合には、雑音の発生密度を第2しきい値th2に反映させないようにしている。一方、密度係数Ncが0以上であれば、雑音の発生密度D0は相対的に高いから、演算部52は、求められた密度係数Ncをそのまま密度係数Ncとする。これにより、当該密度係数Ncにより第2しきい値th2は大きな値となるから、検出感度は低くなる。
【0052】
このように、雑音の発生密度D0が高ければ、その大きさに応じて密度係数Ncは大きくなっていく。したがって、第2しきい値th2も大きくなっていく。そうすると、比較部44において雑音として検出される個数が減少する。この場合、雑音として検出されないのはレベルの小さな雑音である。すなわち、雑音の発生密度D0が高くなるにつれて密度係数Ncを大きくしていくということは、小さな雑音についての感度を低下させていくということである。
【0053】
そうすると、雑音として検出される頻度は低下する。その結果、雑音の発生密度D0は低下していき、密度上限値D1よりも小さくなっていく。そうすると、ステップS2にて求められる密度係数Ncは徐々に小さくなっていく。すなわち、徐々に感度が高くなっていく。
【0054】
以上のようにこの実施の形態1によれば、マルチパス雑音除去部10においてすべてのマルチパス雑音を除去するとともに、雑音の発生密度が高い場合にパルス性雑音除去部20においてレベルの小さなパルス性雑音を除去しないようにしている。したがって、すべてのパルス性雑音を除去する場合に比べて大きな補正誤差が発生する回数を低減できる。そのため、FM復調信号の歪みを最小限に抑えることができる。一方、除去しないパルス性雑音はレベルの小さな雑音であるから、そのまま残っていても音声品質への影響は軽微で済む。よって、音声品質の劣化を最小限に抑えることができる。
【0055】
なお、上記の説明では、パルス性雑音検出部21にて検出される補正期間Δtcは、比較部44において図8(a)に示されるように高周波成分と第2しきい値th2とを比較し、その結果得られた期間そのものである。すなわち、補正期間Δtcは、図8(b)に示すように、高周波成分のうち第2しきい値th2以上の期間のみである。しかし、厳密に言えば、高周波成分は立ち上がりおよび立ち下がりに時間がかかるものであるから、高周波成分のうち第2しきい値th2よりも若干小さなレベルのものも雑音の一部である。
【0056】
そこで、雑音の発生期間Δtをより正確に検出するために、比較部44から出力される補正期間Δtの前後に予め定められた追加期間dtを付加し、図8(c)に示すように、この追加期間dtを付加した全体の期間(Δt+2dt)を補正期間Δtcとして検出することが考えられる。これは、たとえば、比較部44の後段に補正期間生成部を備え、この補正期間生成部により比較部44から出力された期間Δtに追加期間dtを付加することにより実現される。この構成によれば、補正期間をより正確に検出できるから、音声品質のさらなる向上を図ることができる。
【0057】
実施の形態2
図9は、この発明の実施の形態2に係る雑音除去装置の一部であるマルチパス雑音検出部11の内部構成を示すブロック図である。
【0058】
上記実施の形態1に係るマルチパス雑音検出部11では、比較部34により検出された期間Δtをそのままマルチパス雑音の補正期間Δtcとして検出している。これに対して、この実施の形態2に係るマルチパス雑音検出部11では、比較部34により検出された期間Δtをそのままマルチパス雑音の補正期間Δtcとするのでなく、検出期間Δtを所定長拡張して最終的な補正期間Δtcとして検出している。
【0059】
より詳述すれば、このマルチパス雑音検出部11は、ABS32、HPF31、第1しきい値生成部33、比較部34および補正期間生成部35を備えている。すなわち、マルチパス雑音検出部11は、ハードウエア構成としてはABS32とHPF31との配置位置が逆になっている以外実施の形態1と同様である。
【0060】
FM復調信号はABS32に与えられ、このABS32により絶対値化される。その後、HPF31によりFM復調信号から高周波成分が抽出される。この高周波成分は第1しきい値生成部33に与えられる。第1しきい値生成部33は高周波成分に基づいて第1しきい値th1を作成し、比較部34に与える。比較部34は、高周波成分のレベルと第1しきい値th1とを比較し、第1しきい値th1以上のレベルの期間Δtを検出する。その後、この検出された期間Δtを補正期間生成部35により拡張して最終的な補正期間Δtcとして検出する。
【0061】
図10は、マルチパス雑音検出部11の各部の波形図である。マルチパス雑音は、たとえば図10(a)に示すように、正負両極に存在する複数のスパイク状雑音を含む。したがって、このマルチパス雑音をABS32により絶対値化すると、ABS32の出力は、たとえば図10(b)に示すように、負の成分が正の成分となる。その後、ABS32の出力をHPF31に通すと、HPF31の出力は、図10(c)に示すように、正負交互に変化する信号となる。そのため、第1しきい値生成部33により作成される第1しきい値th1を正の値としておけば、比較部34から出力される信号は、図10(d)に示すように、正の値のみとなる。
【0062】
ここで、厳密に見た場合、マルチパス雑音の発生期間は、図10(a)において正負を合わせた期間である。したがって、図10(d)に示された信号だけでは、厳密な意味においてマルチパス雑音の発生期間Δtを表していないことになる。他方、図10(d)に示された信号では、厳密な意味においてのマルチパス雑音の発生期間の終了時を特定できない。そこで、補正期間生成部35は、比較部34から出力されたHレベルの期間を一定期間Δteに拡張する処理を実行し、最終的に、図10(e)に示される補正期間信号を生成する。こうすることにより、補正期間信号を厳密な意味においてのマルチパス雑音の発生期間に近づけることができる。
【0063】
以上のようにこの実施の形態2によれば、第1しきい値th1との比較により検出された期間を拡張しているから、補正期間Δtcを実際のマルチパス雑音の発生期間Δtに近づけることができる。したがって、マルチパス雑音をより良好に除去できる。そのため、FM音声の品質を一層向上できる。
【0064】
実施の形態3
図11は、この発明の実施の形態3に係る雑音除去装置が用いられたカーラジオ1の構成を示すブロック図である。図11において、図1と同じ機能部分については同一の参照符号を使用する。
【0065】
上記実施の形態1および2では、マルチパス雑音およびパルス性雑音の両方をFM復調信号から除去した後にはじめてFMステレオ復調を行うようにしている。これに対して、この実施の形態3では、FM復調信号からマルチパス雑音を除去した後にFMステレオ復調を実行し、その後パルス性雑音の除去処理を行うようにしている。
【0066】
より詳述すれば、この実施の形態3に係るパルス性雑音除去部20は、R信号専用のパルス性雑音除去部とL信号専用のパルス性雑音除去部とに分かれている。より具体的には、R信号専用のパルス性雑音除去部は、R用パルス性雑音検出部21RおよびR用パルス性雑音補正部22Rを有している。L信号専用のパルス性雑音除去部は、L用パルス性雑音検出部21LおよびL用パルス性雑音補正部22Lを有している。
【0067】
FMステレオ復調部6は、マルチパス雑音除去部10とパルス性雑音除去部20との間に配置されている。より詳しくは、FMステレオ復調部6にはマルチパス雑音補正部12から出力されたFM復調信号が入力されるようになっている。FMステレオ復調部6は、このFM復調信号をR信号およびL信号に分離し、このR信号およびL信号をそれぞれR用およびL用パルス性雑音補正部22Rおよび22Lに与える。一方、R用パルス性雑音検出部21RおよびL用パルス性雑音検出部21Lは、それぞれ、FM復調信号に含まれる雑音の補正期間Δtcを検出し、当該補正期間Δtcを表した補正期間信号をR用およびL用パルス性雑音補正部22Rおよび22Lに与える。
【0068】
R用パルス性雑音補正部22Rは、R用パルス性雑音検出部21Rにより検出された雑音の補正期間ΔtcにわたってR信号から雑音を除去し、雑音除去後のR信号をR用再生出力部8Rに与える。その結果、R用スピーカ部9RからR音声が出力される。また、L用パルス性雑音補正部22Lは、L用パルス性雑音検出部21Lにより検出された雑音の補正期間ΔtcにわたってL信号から雑音を除去し、雑音除去後のL信号をL用再生出力部8Lに与える。その結果、L用スピーカ部9LからL音声が出力される。
【0069】
図12(a)は、実施の形態1のようにパルス性雑音除去処理を実行した後にFMステレオ復調をした場合のR信号およびL信号を示すものである。図12(b)は、この実施の形態3のように、FMステレオ復調をした後にパルス性雑音除去処理を実行した場合のR信号およびL信号を示すものである。
【0070】
FMステレオ復調を後から実行する場合、パルス性雑音を除去する際の信号にはR信号およびL信号の両方が含まれている。したがって、パルス性雑音の除去効果はR信号およびL信号の両方に及ぶことになる。そのため、本来それぞれ異なる値を持つR信号およびL信号は、図12(a)に示すように、雑音の補正期間Δtcの間同一値となる。そのため、R信号およびL信号の本来の値から大きくずれる。よって、音声品質が劣化する。
【0071】
これに対して、FMステレオ復調を先に実行する場合、パルス性雑音を除去する際の信号は、R信号およびL信号に独立している。したがって、雑音の補正期間Δtcの間のR信号およびL信号は、図12(b)に示すように、いずれも本来の値から大きくずれることはない。そのため、音声品質の劣化を最小限に抑えることができる。
【0072】
以上のようにこの実施の形態3によれば、FMステレオ復調の後にパルス性雑音の除去処理を行うこととしているから、R信号およびL信号の雑音を良好に除去できる。したがって、音声品質の劣化を最小限に抑えることができる。
【0073】
実施の形態4
図13は、この発明の実施の形態4に係るカーラジオ1の構成を示すブロック図である。図13において、図1と同じ機能部分については同一の参照符号を使用する。
【0074】
上記実施の形態1では、補正期間の検出および雑音補正をマルチパス雑音とパルス性雑音とで並列に行っている。これに対して、この実施の形態4では、補正期間の検出のみをマルチパス雑音とパルス性雑音とで並列に実行し、雑音補正については共通に実行している。
【0075】
より詳述すれば、この実施の形態4に係る雑音除去部5は、マルチパス雑音検出部11、パルス性雑音検出部21、補正期間生成部60および雑音補正部61を含む。マルチパス雑音検出部11およびパルス性雑音検出部21は、実施の形態1におけるマルチパス雑音検出部11およびパルス性雑音検出部21と同様の構成である。補正期間生成部60および雑音補正部61は、いずれも、マルチパス雑音およびパルス性雑音に共通に利用される。FM復調信号は、マルチパス雑音検出部11およびパルス性雑音検出部21ならびに雑音補正部61に与えられる。
【0076】
さらに詳述すれば、マルチパス雑音検出部11およびパルス性雑音検出部21により作成された補正期間信号は、いずれも補正期間生成部60に与えられる。補正期間生成部60は、各補正期間信号に基づいて最終的な共通補正期間信号を生成するものである。より具体的には、補正期間生成部60は、各補正期間信号の論理和を求め、この論理和の結果を共通補正期間信号として雑音補正部61に与える。雑音補正部61は、この与えられた共通補正期間信号により指示された補正期間ΔtccにわたってFM復調信号を補正する。
【0077】
図14(a)は、マルチパス雑音検出部11から出力される補正期間信号を示す図であり、図14(b)は、パルス性雑音検出部21から出力される補正期間信号を示す図であり、図14(c)は、補正期間生成部60から出力される共通補正期間信号を示す図である。
【0078】
マルチパス雑音検出部11は、マルチパス雑音の発生期間Δtを補正期間Δtcとして検出するだけでなく、パルス性雑音の発生期間Δtcを短縮したマルチパス上限期間Δtmを補正期間Δtcとして検出する。たとえば、マルチパス雑音検出部11は、パルス性雑音の発生している期間t1において当該期間t1の一部のみに雑音が発生しているように雑音を検出する。したがって、マルチパス雑音検出部11から出力される補正期間信号は、図14(a)に示すように、発生周期が短くかつ発生期間の短い信号となる。
【0079】
パルス性雑音検出部21は、雑音の発生密度に応じて補正対象の雑音数を調整したうえで雑音の発生期間Δtをそのまま補正期間Δtcとして検出する。すなわち、パルス性雑音検出部21は、雑音の発生密度が高ければ第2しきい値th2を高く設定することにより雑音の補正期間Δtcとして検出する雑音を間引く。したがって、パルス性雑音検出部21から出力される補正期間信号は、図14(a)に示すように期間t2において雑音が多数発生している場合であっても、図14(b)に示すように、雑音とみなさないような信号となる。
【0080】
補正期間生成部60は、マルチパス雑音検出部11およびパルス性雑音検出部21から出力される各補正期間信号の論理和を求めることにより、最終的な共通補正期間信号を出力する。具体的には、補正期間生成部60は、図14(c)に示すように、各補正期間信号のうちいずれか一方でもHレベルであればHレベルとし、両方がLレベルの場合にのみLレベルとした共通補正期間信号を出力する。
【0081】
以上のようにこの実施の形態4によれば、雑音を補正する機能を共通化したので、処理の簡素化を図ることができる。
【0082】
他の実施の形態
この発明の実施の形態の説明は以上のとおりであるが、この発明は上述の実施の形態に限定されるものではない。たとえば上記実施の形態では、この発明をカーラジオに適用する場合を例にとって説明しているが、この発明は、自動車以外の移動体に搭載されるラジオおよび携帯型ラジオなどのように種々のラジオに適用可能である。
【0083】
また、上記実施の形態では、この発明をFMステレオ無線信号を復調する場合を例にとっているが、この発明は、FMモノラル無線信号を復調する場合であっても適用可能である。また、この発明は、FM以外の無線信号、たとえばAM無線信号などを復調する場合にも適用可能である。
【0084】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、無線受信信号に含まれる雑音を上限期間以下の雑音として検出して除去するとともに、雑音の発生状態に応じて検出感度を変化させて雑音を除去している。したがって、上限期間以下の雑音をすべて除去できるとともに、雑音の発生状態によっては検出感度を変化させることにより除去される雑音の数を調整できる。そのため、大きな補正誤差が頻繁に発生するのを防止できる。よって、無線受信信号の歪みを最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る雑音除去装置が用いられるカーラジオの構成を示すブロック図である。
【図2】 雑音除去後のFM復調信号を示す図である。
【図3】 マルチパス雑音検出部の内部構成を示すブロック図である。
【図4】 マルチパス雑音除去部における雑音除去処理w説明するための図である。
【図5】 パルス性雑音検出部の内部構成を示すブロック図である。
【図6】 発生密度演算部の内部構成を示すブロック図である。
【図7】 発生密度演算部内の演算部において行われる密度係数演算処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】 実施の形態1の変形例に係るパルス性雑音検出部における雑音検出処理を説明するための図である。
【図9】 この発明の実施の形態2に係る雑音除去装置の一部であるマルチパス雑音検出部の内部構成を示すブロック図である。
【図10】 実施の形態2に係るマルチパス雑音検出部の各部の波形を示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態3に係る雑音除去装置が用いられるカーラジオの構成を示すブロック図である。
【図12】 雑音補正後のR信号およびL信号を示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態4に係る雑音除去装置が用いられるカーラジオの構成を示すブロック図である。
【図14】 実施の形態4に係る雑音除去部の各部の波形を示す図である。
【図15】 マルチパス雑音の構成を示す図である。
【図16】 マルチパス雑音およびパルス性雑音を含む無線信号を示す図である。
【符号の説明】
1 カーラジオ、2 受信アンテナ部、3 フロントエンド部、4 中間増幅・復調部、5 雑音除去部、6 FMステレオ復調部、7 再生部、10 マルチパス雑音除去部、11 マルチパス雑音検出部、12 マルチパス雑音補正部、20 パルス性雑音除去部、21 パルス性雑音検出部、22 パルス性雑音補正部、31 HPF、32 ABS、33 第1しきい値生成部、34 比較部、35 補正期間生成部、41 HPF、42 ABS、43 第2しきい値生成部、44 比較部、21R R用パルス性雑音検出部、21L L用パルス性雑音検出部、22R R用パルス性雑音補正部、22L L用パルス性雑音補正部、60 補正期間生成部、61 雑音補正部。
Claims (13)
- 無線受信信号に含まれる雑音を予め定められた上限期間以下の雑音として検出する第1の検出手段と、
上記無線受信信号に含まれる雑音の発生状態に応じて雑音の検出感度を変化させて雑音を検出する第2の検出手段と、
上記第1および第2の検出手段により検出された雑音を上記無線受信信号から除去する補正手段とを含み、
上記第1の検出手段は、
上記無線受信信号の高周波成分を抽出するHPFと、
上記HPFにより抽出された高周波成分を絶対値化するABSと、
絶対値化された後の高周波成分の平均値に基づいて第1しきい値を生成する手段と、
上記絶対値化された後の高周波成分のレベルと上記第1しきい値とを比較し、上記絶対値化された後の高周波成分のレベルが上記第1しきい値以上である期間を雑音の発生期間として検出する比較部と、
上記比較部により検出された雑音の発生期間が上記上限期間以下であれば上記発生期間を雑音の補正期間として出力し、上記比較部により検出された雑音の発生期間が上記上限期間よりも長ければ当該上限期間を雑音の補正期間として出力する補正期間生成部と
を含む雑音除去装置。 - 無線受信信号に含まれる雑音を予め定められた上限期間以下の雑音として検出する第1の検出手段と、
上記無線受信信号に含まれる雑音の発生状態に応じて雑音の検出感度を変化させて雑音を検出する第2の検出手段と、
上記第1および第2の検出手段により検出された雑音を上記無線受信信号から除去する補正手段とを含み、
第1の検出手段は、
上記無線受信信号を絶対値化するABSと、
上記ABSにより絶対値化された無線受信信号の高周波成分を抽出するHPFと、
上記HPFにより抽出された高周波成分の平均値に基づいて第1しきい値を生成する手段と、
上記高周波成分のレベルと上記第1しきい値とを比較し、上記高周波成分のレベルが上記第1しきい値以上である期間を雑音の発生期間として検出する比較部と、
上記比較部により検出された雑音の発生期間を所定長拡大し、当該拡大された発生期間が上記上限期間以下であれば上記拡大された発生期間を雑音の補正期間として出力し、上記拡大された発生期間が上記上限期間よりも長ければ当該上限期間を雑音の補正期間として出力する補正期間生成部と
を含む雑音除去装置。 - 請求項1または2において、上限期間は、マルチパス雑音に含まれるスパイク状雑音の平均発生期間である雑音除去装置。
- 請求項1ないし3のいずれかにおいて、第2の検出手段は、雑音の発生密度を検出する手段と、この検出された雑音の発生密度と予め定められた上限密度とを比較することにより検出感度を変化させる手段とを含むものである雑音除去装置。
- 請求項4において、検出感度を変化させる手段は、上記検出された雑音の発生密度が上記上限密度よりも高い場合に、上記発生密度に応じて検出感度を低下させるものである雑音除去装置。
- 請求項1ないし3のいずれかにおいて、第2の検出手段は、無線受信信号の高周波成分を抽出するHPFと、このHPFにより抽出された高周波成分を絶対値化するABSと、絶対値化された高周波成分の平均値と雑音の発生密度に応じて求められた密度係数とに基づいて第2しきい値を生成する手段と、絶対値化された高周波成分と上記第2しきい値とを比較し、第2しきい値以上である期間を補正期間として検出し、当該補正期間を表した補正期間信号を出力する比較部とを含むものである雑音除去装置。
- 請求項6において、第2しきい値を生成する手段は、上記比較部から出力される補正期間信号に基づいて雑音の発生密度を求め、この求められた雑音の発生密度が高くなるほど大きくなる密度係数を求める手段と、上記高周波成分の平均値と上記密度係数とを加算し所定の感度係数を乗じることにより、第2しきい値を生成する手段とを有するものである雑音除去装置。
- 無線受信信号に含まれる雑音を予め定められた上限期間以下の雑音として検出する第1の検出手段と、
上記無線受信信号に含まれる雑音の発生状態に応じて雑音の検出感度を変化させて雑音を検出する第2の検出手段と、
上記第1および第2の検出手段により検出された雑音を上記無線受信信号から除去する補正手段とを含み、
第2の検出手段は、
上記無線受信信号の高周波成分を抽出するHPFと、
このHPFにより抽出された高周波成分を絶対値化するABSと、
絶対値化された高周波成分の平均値と上記雑音の発生密度に応じて求められた密度係数とに基づいて第2しきい値を生成する手段と、
上記絶対値化された高周波成分と上記第2しきい値とを比較し、上記絶対値化された高周波成分第2しきい値以上である期間を補正期間として検出し、当該補正期間を表した補正期間信号を出力する比較部と
を含むものである雑音除去装置。 - 請求項8において、上記第2しきい値を生成する手段は、
上記比較部から出力される補正期間信号に基づいて雑音の発生密度を求め、この求められた雑音の発生密度が高くなるほど大きくなる密度係数を求める手段と、
上記高周波成分の平均値と上記密度係数とを加算し所定の感度係数を乗じることにより、上記第2しきい値を生成する手段と
を有するものである雑音除去装置。 - 請求項1ないし9のいずれかにおいて、補正手段は、
上記無線受信信号から第1の検出手段により検出された雑音を除去する第1の補正手段と、
この第1補正手段により雑音が除去された後の無線受信信号から上記第2の検出手段により検出された雑音を除去する第2の補正手段とを含むものである雑音除去装置。 - 請求項1ないし9のいずれかにおいて、無線受信信号は、R信号およびL信号を含むFMステレオ無線信号であり、
上記補正手段は、
上記FMステレオ無線信号から第1の検出手段により検出された雑音を除去する第1の補正手段と、
この第1補正手段により雑音が除去された後のFMステレオ無線信号に含まれるR信号およびL信号からそれぞれ別々に上記第2の検出手段により検出された雑音を除去する第2の補正手段とを含むものである雑音除去装置。 - 請求項1ないし9のいずれかにおいて、補正手段は、
上記第1および第2の検出手段により検出された雑音の論理和を求めることにより最終的な雑音を検出する手段と、
この検出された最終的な雑音を上記無線受信信号から除去する手段とを含むものである雑音除去装置。 - FM変調された無線信号を受信するFM受信機において、
上記FM無線信号を受信する受信アンテナ部と、
この受信アンテナ部により受信されたFM無線信号を増幅した後中間周波に変換するフロントエンド部と、
このフロントエンド部から出力される中間周波のFM無線信号を増幅し復調する中間増幅・復調部と、
この中間増幅・復調部から出力されるFM復調信号から雑音を除去する請求項1ないし12のいずれかに記載の雑音除去装置と、
雑音除去後のFM復調信号を再生する再生部とを備えたFM受信機。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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