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JP4399043B2 - 防振性シリコーン組成物 - Google Patents

防振性シリコーン組成物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、防振性シリコーン組成物に関し、詳しくは、防振特性の温度依存性が小さい防振性シリコーン組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
シリコーンオイル、およびシリカ粉末、ガラス粉末、シリコーンレジン粉末等の固体粉末からなる防振性シリコーン組成物は、例えば、特開昭63−308241号公報、特開昭63−308242号公報により知られている。
しかし、これらの防振性シリコーン組成物は、その防振特性が温度によって変化しやすいという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、上記の課題について鋭意検討した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明の目的は、防振特性の温度依存性が小さい防振性シリコーン組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の防振性シリコーン組成物は、(A) 25℃における粘度が100〜5,000mPa・sの範囲内である分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサンもしくはメチル基の一部がアリール基で置換されたジオルガノポリシロキサン、(B)25℃において、該(A)成分の粘度に対して10倍以上の粘度を有し、該(A)成分に完全には相溶あるいは溶解せず、昇温と共に該(A)成分に対する相溶性あるいは溶解性が大きくなるため、分光光度計により測定した該(A)成分および該(B)成分からなるシリコーンオイル組成物の光線透過率(%)が温度上昇によって増加することを特徴とする分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサンもしくは分子鎖両末端シラノール基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、および(C)平均粒子径が0.1〜200μmである固体粉末からなり、(A)成分と(B)成分の重量比が50:50〜99:1であることを特徴とする。ただし、(B)成分は、(A)成分と異なる基を有するシリコーンオイルもしくはシリコーンガム、(A)成分の有する基と同じ基を有するものの、その含有率が異なるシリコーンオイルもしくはシリコーンガムである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の防振性シリコーン組成物を詳細に説明する。(A)成分のシリコーンオイルは本組成物の主剤であり25℃において、その粘度が100〜5,000mPa・sの範囲内である。また、この(A)成分の分子構造は限定されず、直鎖状、一部分岐を有する直鎖状、分岐鎖状が例示され、好ましくは、直鎖状である。このような(A)成分のシリコーンオイルとしては、分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン、このジメチルポリシロキサンのメチル基の一部をフェニル基、トリル基、キシリル基等のアリール基に置換したジオルガノポリシロキサンが例示される。ただし、(A)成分は、(B)成分と異なる基を有するシリコーンオイル、(B)成分の有する基と同じ基を有するものの、その含有率が異なるシリコーンオイルである。
【0006】
一方、(B)成分は、25℃において、(A)成分の粘度に対して10倍以上の粘度を有し、かつ、該(A)成分に完全には相溶あるいは溶解せず、昇温と共に該(A)成分に対する相溶性あるいは溶解性が大きくなるため、分光光度計により測定した該(A)成分および該(B)成分からなるシリコーンオイル組成物の光線透過率(%)が温度上昇によって増加するような分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサンもしくは分子鎖両末端シラノール基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体であり、本組成物の防振特性の温度依存性を小さくするための成分である。これは、(B)成分の25℃における粘度が、(A)成分の25℃における粘度に対して10倍未満であったり、(B)成分が(A)成分に完全に相溶あるいは溶解した場合には、得られる防振性シリコーン組成物の防振特性が温度により変化しやすくなるからである。本組成物においては、(B)成分が(A)成分に完全には相溶あるいは溶解せず、昇温と共に該(A)成分に対する相溶性あるいは溶解性が大きくなることにより、該(B)成分の一部もしくは全部が該(A)成分に相溶あるいは溶解して平衡状態となり、本組成物の防振特性の温度依存性を小さくすることができるのである。特に、本組成物の防振特性の温度依存性がより小さくなることから、(A)成分のシリコーンオイルに結合する基のほとんどがメチル基であり、一方、(B)成分に結合する基として、相溶性あるいは溶解性がコントロールしやすく、かつ得られる防振性シリコーン組成物の耐熱性が優れ、高温度領域で使用することが可能となることから、少なくともフェニル基を結合していることが好ましい。このような(B)成分は分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサンもしくは分子鎖両末端シラノール基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体であり、実際には、(A)成分と異なる基を有するシリコーンオイルもしくはシリコーンガム、(A)成分の有する基と同じ基を有するものの、その含有率が異なるシリコーンオイルもしくはシリコーンガムである。
【0007】
本組成物において、(B)成分の配合量は、(A)成分と(B)成分の重量比が50:50〜99:1の範囲内であ、特に、この重量比が70:30〜95:5の範囲内であることが好ましい。これは、(B)成分の配合量が、(A)成分の重量に対して上記範囲の下限未満であると、得られる防振性シリコーン組成物の防振特性の温度依存性が大きくなる傾向があるからであり、一方、上記範囲の上限をこえると、得られる防振性シリコーン組成物が繰り返し温度変化を受けた場合に、その安定性が低下する傾向があるからである。
【0008】
また、(C)成分の固体粉末は、本組成物に防振性を付与するための成分であり、その平均粒子径が0.1〜200μmの範囲内であり、好ましくは、0.1〜100μmの範囲内であり、特に好ましくは、10〜40μmの範囲内である。さらに、この(C)成分の固体粉末は、粒子径が10μm以下の固体粉末の含有量が1重量%以上であり、かつ、粒子径が30μm以上の固体粉末の含有量が10重量%以上であるような粒子径分布を有するものであることが好ましい。このような(C)成分の固体粉末としては、シリカ粉末、炭酸カルシウム粉末、ガラス粉末(ビーズ)等の無機粉末;ポリエチレン樹脂粉末、アクリル樹脂粉末、フッ素樹脂粉末等の有機樹脂粉末;シリコーンレジン粉末が例示される。
【0009】
本組成物において、(C)成分の配合量は限定されないが、(A)成分と(B)成分の合計100重量部に対して5〜200重量部の範囲内であることが好ましく、特に、10〜150重量部の範囲内であることが好ましい。これは、(C)成分の配合量が、(A)成分と(B)成分の合計100重量部に対して、上記範囲の下限未満であると、得られる防振性シリコーン組成物の防振特性が十分でなくなる傾向があり、一方、上記範囲の上限ををこえても、得られる防振性シリコーン組成物の防振特性が十分でなくなる傾向があるからである。
【0010】
本発明の防振性シリコーン組成物を製造する方法は限定されず、例えば、(A)成分、(B)成分、および(C)成分を混合装置により混合する方法、あるいは、(A)成分と(B)成分とを、共に溶解し得る有機溶剤に溶解させた後、該有機溶剤を除去したシリコーンオイル組成物に、(C)成分を混合する方法が挙げられ、(B)成分の再凝集、分離が起こりにくいことから、後者の方法が好ましい。
【0011】
前者の製造方法において、(A)成分、(B)成分、および(C)成分を混合するための混合装置は限定されず、例えば、プラネタリミキサー、ヘンシェルミキサー、ホバートミキサー等の周知の混合装置が例示される。
【0012】
また、後者の製造方法において、(A)成分と(B)成分とを、共に溶解し得る有機溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン等の芳香族系有機溶剤;アセトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系有機溶剤;ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素系有機溶剤;クロロホルム、1,1,1−トリクロロエタン、1,1,1−トリクロロエチレン等の塩素系有機溶剤が挙げられる。
【0013】
後者の方法において、この有機溶剤の配合量は限定されないが、(A)成分と(B)成分とを完全に溶解し得る量であり、この際、加熱によりこれらの成分の溶解を促進させることができる。このようにして、(A)成分と(B)成分とを有機溶剤により溶解した後、該有機溶剤を除去することにより、(A)成分中に、該(A)成分に対して相溶あるいは溶解しなかった該(B)成分を均一に分散しているシリコーンオイル組成物を調製することができる。特に、得られる防振性シリコーン組成物が繰り返し温度変化を受けた場合でも、その防振特性の温度依存性を小さく抑えることができることから、(A)成分中に、該(A)成分に対して相溶あるいは溶解しなかった(B)成分が、平均粒子径0.01〜500μmの粒子状に分散しているシリコーンオイル組成物を用いることが好ましい。
【0014】
次いで、(A)成分中に、該(A)成分に対して相溶あるいは溶解しなかった(B)成分を均一に分散させているシリコーンオイル組成物に、(C)成分を混合する。シリコーンオイル組成物に(C)成分を混合する方法としては、前記例示した混合装置により混合する方法が挙げられる。
【0015】
本発明の防振性シリコーン組成物は、その防振特性の温度依存性が小さいので、温度変化を受けるような過酷な箇所での防振材料として好適である。
【0016】
【実施例】
本発明の防振性シリコーン組成物を実施例により詳細に説明する。なお、実施例中の粘度は25℃において測定した値である。また、昇温による、(A)成分に対する(B)成分の相溶性あるいは溶解性の変化を確認するために、(A)成分と(B)成分からなるシリコーンオイル組成物の光線透過率を分光光度計(株式会社島津製作所製のUV−265FW;波長500nm;光路幅1mm)により測定した。また、(A)成分中に分散している(B)成分の平均粒子径(数平均粒子径)は、光学顕微鏡に接続した画像処理装置により求めた。さらに、防振性シリコーン組成物の防振特性は、RHEOMETRICS社製のレオメトリック ダイナミックアナライザー RDA−700(プレート法)により測定し、その損失係数(tanδ)により示した。測定条件は次のとおりである。
プレート径:20mm
周波数 :10Hz
ストレイン:20%
サンプル厚:1mm
【0017】
[実施例1]
攪拌機付きの500ml−3つ口フラスコに、トルエン200g、およびJISK 6249に規定の可塑度が100である分子鎖両末端シラノール基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体(ジメチルシロキサン単位とメチルフェニルシロキサン単位の重量比=92:8)20gを投入し、攪拌下に加熱して、この共重合体を完全に溶解した。次に、このフラスコに、粘度1,000mPa・sの分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン180gを投入し、均一に攪拌した後、減圧しながら150℃まで加熱してトルエンを除去し、次いで、室温まで冷却した。得られたシリコーンオイル組成物は、粘度が3,560mPa・sであり、半透明の懸濁粘稠液状であった。粒状に分散している上記ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体の平均粒子径は2μmであった。
【0018】
このシリコーンオイル組成物の温度−粘度特性をブルックフィールズ社製の回転粘度計により測定し、その結果を表1に示した。また、このシリコーンオイル組成物を加熱した際の、ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体とジメチルポリシロキサンの相溶性あるいは溶解性の変化を、その光線透過率の変化により観察した。この光線透過率の変化を表2に示した。
【0019】
ホバート社製のホバートミキサーに、上記のシリコーンオイル組成物100g、平均粒子径20μmの炭酸カルシウム162g、および平均粒子径90μmのガラスビーズ36gを投入し、低速で攪拌し、30分毎に掻き落とししながら1時間混練して防振性シリコーン組成物を調製した。この防振性シリコーン組成物の−20℃、25℃、および60℃におけるそれぞれのtanδを測定し、25℃におけるtanδに対する−20℃、および60℃におけるそれぞれのtanδの比を求め、それらの結果を表3に示した。
【0020】
[実施例2]
実施例1において、JIS K 6249に規定の可塑度が100である分子鎖両末端シラノール基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体の配合量を30gとし、また、粘度1,000mPa・sの分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン配合量を170gとした以外は実施例1と同様にしてシリコーンオイル組成物を調製した。得られたシリコーンオイル組成物は、粘度が5,720mPa・sであり、半透明の懸濁粘稠液状であった。また、粒状に分散している上記ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体の平均粒子径は2μmであった。
【0021】
このシリコーンオイル組成物の温度−粘度特性をブルックフィールズ社製の回転粘度計により測定し、その結果を表1に示した。また、このシリコーンオイル組成物を加熱した際の、ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体とジメチルポリシロキサンの相溶性あるいは溶解性の変化をその光線透過率の変化により観察した。この光線透過率の変化を表2に示した。
【0022】
ホバート社製のホバートミキサーに、上記のシリコーンオイル組成物100g、平均粒子径20μmの炭酸カルシウム162g、および平均粒子径90μmのガラスビーズ36gを投入し、低速で攪拌し、30分毎に掻き落とししながら1時間混練して防振性シリコーン組成物を調製した。この防振性シリコーン組成物の−20℃、25℃、60℃におけるそれぞれのtanδを測定し、25℃のtanδに対する、−20℃、および60℃におけるそれぞれのtanδの比を求め、それらの結果を表3に示した。
【0023】
[実施例3]
攪拌機付きの500ml−3つ口フラスコに、トルエン200g、およびJISK 6249に規定の可塑度が160である分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン10gを投入し、攪拌下に加熱して、これを完全に溶解した。次に、このフラスコに、粘度500mPa・sの分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体(メチル基とフェニル基のモル比=5:95)190gを投入し、均一に攪拌した後、減圧しながら150℃まで加熱してトルエンを除去し、次いで、室温まで冷却した。得られたシリコーンオイル組成物は、粘度が850mPa・sであり、半透明の懸濁粘稠液状であった。また、粒状に分散している上記ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体の平均粒子径は30μmであった。
【0024】
このシリコーンオイル組成物の温度−粘度特性をブルックフィールズ社製の回転粘度計により測定し、その結果を表1に示した。また、このシリコーンオイル組成物を加熱した際の、ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体とジメチルポリシロキサンの相溶性あるいは溶解性の変化をその光線透過率の変化により観察した。この光線透過率の変化を表2に示した。
【0025】
ホバート社製のホバートミキサーに、上記のシリコーンオイル組成物100g、平均粒子径20μmの炭酸カルシウム162g、および平均粒子径90μmのガラスビーズ360gを投入し、低速で攪拌し、30分毎に掻き落とししながら1時間混練して防振性シリコーン組成物を調製した。この防振性シリコーン組成物の−20℃、25℃、および60℃におけるそれぞれのtanδを測定し、25℃におけるtanδに対する−20℃、および60℃におけるそれぞれのtanδの比を求め、表3に示した。
【0026】
[実施例4]
ホバート社製のホバートミキサーに、JIS K 6249に規定の可塑度が100である分子鎖両末端シラノール基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体(ジメチルシロキサン単位とメチルフェニルシロキサン単位の重量比=92:8)8g、粘度1,000mPa・sの分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン92g、平均粒子径20μmの炭酸カルシウム162g、平均粒子径90μmのガラスビーズ36gを投入し、低速で攪拌し、30分毎に掻き落とししながら1時間混練して防振性シリコーン組成物を調製した。この防振性シリコーン組成物の−20℃、25℃、および60℃におけるそれぞれのtanδを測定し、25℃におけるtanδに対する−20℃、および60℃におけるそれぞれのtanδの比を求め、表3に示した。
【0027】
[比較例1〜3]
粘度5,000mPa・sの分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、粘度12,500mPa・sの分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、および粘度500mPa・sの分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体(メチル基とフェニル基のモル比=5:95)について、それぞれの温度−粘度特性をブルックフィールズ社製の回転粘度計により測定し、それらの結果を表1に示した。
【0028】
ホバート社製のホバートミキサーに、これらのシリコーンオイル100g、平均粒子径20μmの炭酸カルシウム162g、および平均粒子径90μmのガラスビーズ36gを投入し、低速で攪拌し、30分毎に掻き落とししながら1時間混練して、3種の防振性シリコーン組成物を調製した。これらの防振性シリコーン組成物の−20℃、25℃、および60℃におけるそれぞれのtanδを測定し、25℃におけるtanδに対する−20℃、および60℃におけるそれぞれのtanδの比を求め、表3に示した。
【0029】
【表1】
Figure 0004399043
【0030】
【表2】
Figure 0004399043
【0031】
【表3】
Figure 0004399043
【0032】
【発明の効果】
本発明の防振性シリコーン組成物は、防振特性の温度依存性が小さいという特徴がある。

Claims (4)

  1. (A)25℃における粘度が100〜5,000mPa・sの範囲内である分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン、(B)25℃において、該(A)成分の粘度に対して10倍以上の粘度を有し、該(A)成分に完全には相溶あるいは溶解せず、昇温と共に該(A)成分に対する相溶性あるいは溶解性が大きくなるため、分光光度計により測定した上記の(A)成分および該(B)成分からなるシリコーンオイル組成物の光線透過率(%)が温度上昇によって増加することを特徴とする分子鎖両末端シラノール基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、および(C)平均粒子径が0.1〜200μmであり、無機固体粉末、有機樹脂固体粉末およびシリコーンレジン粉末から選択される固体粉末からなり、(A)成分と(B)成分の重量比が50:50〜99:1であり、(C)成分の配合量が、(A)成分と(B)成分との合計100重量部に対して5〜200重量部である防振性シリコーン組成物。
  2. (A)25℃における粘度が100〜5,000mPa・sの範囲内である分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖され、メチル基の一部がアリール基で置換されたジオルガノポリシロキサン、(B)25℃において、該(A)成分の粘度に対して10倍以上の粘度を有し、該(A)成分に完全には相溶あるいは溶解せず、昇温と共に該(A)成分に対する相溶性あるいは溶解性が大きくなるため、分光光度計により測定した上記の(A)成分および該(B)成分からなるシリコーンオイル組成物の光線透過率(%)が温度上昇によって増加することを特徴とする分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン、および(C)平均粒子径が0.1〜200μmであり、無機固体粉末、有機樹脂固体粉末およびシリコーンレジン粉末から選択される固体粉末からなり、(A)成分と(B)成分の重量比が50:50〜99:1であり、(C)成分の配合量が、(A)成分と(B)成分との合計100重量部に対して5〜200重量部である防振性シリコーン組成物。
  3. 防振性シリコーン組成物が、(A)成分と(B)成分とを、共に溶解し得る有機溶剤に溶解させた後、該有機溶剤を除去したシリコーンオイル組成物に、(C)成分を混合してなるものであることを特徴とする、請求項1または請求項2記載の防振性シリコーン組成物。
  4. (A)成分と(B)成分とを、共に溶解し得る有機溶剤に溶解させた後、該有機溶剤を除去してなるシリコーンオイル組成物が、25℃において、該(A)成分中に該(A)成分に対して相溶あるいは溶解しない該(B)成分が平均粒子径0.01〜500μmの粒子状に分散しているものであることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項記載の防振性シリコーン組成物。
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