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JP4386874B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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JP4386874B2
JP4386874B2 JP2005271868A JP2005271868A JP4386874B2 JP 4386874 B2 JP4386874 B2 JP 4386874B2 JP 2005271868 A JP2005271868 A JP 2005271868A JP 2005271868 A JP2005271868 A JP 2005271868A JP 4386874 B2 JP4386874 B2 JP 4386874B2
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Description

本発明は、自動車に搭載される車両用空調装置に関し、一層詳細には、結露によって膨張弁近傍に生成した水滴を誘導する車両用空調装置に関する。
自動車には、乗員が乗車する乗員室が設けられる。この乗員室の温度が高いと感じた際、乗員は、該自動車に搭載された冷房機構の制御作用下に温度の調整を行う。
冷房機構は、コンプレッサ、コンデンサ、レシーバ、膨張弁及びエバポレータを備え、これらの機器間には配管が橋架されている。冷媒は、この配管を介して前記の各機器を循環経由する。すなわち、コンプレッサで圧縮された冷媒は、コンデンサで凝縮されて液化し、レシーバを通過して膨張弁に送られる。冷媒は、この膨張弁から噴射されて急激に膨張し、ミスト状態となってエバポレータに送られる。
エバポレータには乗員室の空気が送気され、エバポレータ内を流通する冷媒は、この空気から気化熱を奪取することによって該空気の温度を下降させる一方、自身は気化する。この気化した冷媒がコンプレッサに戻って圧縮され、以降は上記のサイクルを繰り返す。
ところで、ミスト状の冷媒が膨張弁からエバポレータに噴出される際には、冷媒が断熱膨張を起こし、このために膨張弁の噴出口近傍や、該噴出口に連結された配管の温度が低下する。温度低下の度合いが大きく膨張弁及び配管の外表面が露点温度以下となった場合には、結露が起こる。この結露によって生じた液滴が乗員室内に浸入すると、乗員室内の乗員が濡れてしまう。また、液滴の乗員室への浸入量が過度に多量であると、乗員の足下付近に配設されるCPUに液滴が到達することが懸念される。この場合にはCPUに影響が及ぶことがあるので、液滴の乗員室への浸入を可及的に抑制する必要がある。
このような観点から、膨張弁及びその近傍の配管に、エチレンプロピレン共重合体等からなるインシュレータを巻回することで結露を抑制することが広汎に行われている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、インシュレータを単純に巻回しただけでは結露が起こることを抑制することは困難である。換言すれば、熟練した作業者でなければ、結露を抑制することが可能な程度に巻回することは容易ではない。しかも、インシュレータを巻回する作業は煩雑であり、巻回終了までに長時間を要する。さらに、この場合、インシュレータが存在するために部品点数が多くなり、コスト的に不利となる。
一方、特許文献2には、膨張弁を収容する膨張弁収容室に水抜き孔を設け、この水抜き孔から液滴を排出することが提案されている。この場合、膨張弁やその近傍の配管に結露が生じたとしても、液滴が速やかに膨張弁収容室からケーシング外へ排出される、とされている。
特開平9−303905号公報 特開2004−98755号公報
本発明は上記した技術に関連してなされたもので、膨張弁近傍の配管へのインシュレータの巻回が不要となるのでコスト的に有利であり、しかも、結露によって前記配管に生じた液滴を誘導して排出することが容易な車両用空調装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、自動車の乗員室内の空気の温度を調整するために前記自動車に搭載される車両用空調装置であって、
エバポレータと、
配管を介して前記エバポレータに接続された膨張弁と、
前記エバポレータを収容して第1邪魔板が設けられた第1ケーシングと、
前記第1ケーシングに連結された際、その一辺が前記第1邪魔板の一辺に対向する位置に第2邪魔板が設けられた第2ケーシングと、
を備え、
前記第1ケーシング又は前記第2ケーシングの内壁には、該第1ケーシング又は該第2ケーシングの内部を区画する区画壁が形成され、
前記区画壁によって、前記第1ケーシング又は前記第2ケーシングの内部に液溜室が形成され、
前記第2邪魔板が摺動自在に挿入されるとともに前記液溜室に向かって前記区画壁を貫通した案内溝が前記第1ケーシングに形成されるか、又は、前記第1邪魔板が摺動自在に挿入されるとともに前記液溜室に向かって前記区画壁を貫通した案内溝が前記第2ケーシングに形成され、
前記第2ケーシングが前記第1ケーシングに連結された際、前記第2邪魔板が前記第1ケーシングに形成された案内溝に摺動自在に挿入されるか、又は、前記第1邪魔板が前記第2ケーシングに形成された案内溝に摺動自在に挿入されるともに、前記第1邪魔板と前記第2邪魔板の辺同士で前記膨張弁を挟持し、
前記配管に結露が起きたとき、前記第1邪魔板と前記第2邪魔板で液滴を堰止して前記案内溝を通過させ、前記液溜室に導入することを特徴とする。
第1邪魔板と第2邪魔板で堰止された液滴を、案内溝を介して排出することにより、液滴が乗員室に浸入することを回避することができる。
しかも、本発明においては、エバポレータと膨張弁とを連結する配管にインシュレータを巻回して該配管での結露を防止する必要は特にない。配管に結露が起こった場合であっても、液滴が堰止されて効率よく捕集されるからである。従って、本発明によれば、インシュレータを巻回するという煩雑な作業が不要となり、このために車両用空調装置の生産効率も向上する。さらに、インシュレータが不要であることから部品点数が低減するので、コスト的に有利となる。
ここで、第1邪魔板又は第2邪魔板の各端面にそれぞれ当接して該第1邪魔板又は該第2邪魔板を互いの面同士で把持する2枚の壁部を、前記互いの面同士が対向し且つその間に前記案内溝が介在するようにして該記案内溝の開口近傍に立設することが好ましい。これら壁部によって、液滴が案内溝に容易に案内されるようになるからである。
この場合、2枚の壁部の中の一方を残余の他方に比して短寸法に設定し、且つ案内溝の幅方向寸法を、この短寸法に設定された壁部の終端側で拡張することが好ましい。これにより、液滴を一層確実に案内溝を通過させることができるようになる。
さらに、第1邪魔板又は第2邪魔板のいずれか一方の先端部が、液溜室に向かって延在する方向に案内溝から突出することが好ましい。これにより、第1邪魔板及び第2邪魔板の一端面で堰止された液滴が、案内溝から突出した第1邪魔板又は第2邪魔板の先端部を超えて他端面に移動することが著しく困難となる。換言すれば、液滴をより一層確実に案内溝を通過させることができる。
なお、先端部の突出量は、車両用空調装置内の空気の流通を妨げることのない程度、換言すれば、空気抵抗を上昇させることのない程度とすればよい。
本発明によれば、第1ケーシング、第2ケーシングのそれぞれに設けられた第1邪魔板、第2邪魔板で膨張弁を挟持するとともに、膨張弁及び配管に結露が起こった場合、これら第1邪魔板、第2邪魔板で液滴を堰止し、最終的に案内溝から排出するようにしている。換言すれば、液滴を容易に誘導することができるので、液滴が乗員室内に浸入して乗員が濡れることを回避することができる。
しかも、このため、配管にインシュレータを巻回するという煩雑な作業が不要となるので、車両用空調装置を効率よく製造することが可能となる。さらに、部品点数が低減するのでコスト的に有利である。
以下、本発明に係る車両用空調装置につき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る車両用空調装置10を構成するエバポレータ12、膨張弁14及び第1ケーシング16を示す全体概略斜視図であり、図2は、第1ケーシング16に連結される第2ケーシング18の全体概略斜視図である。なお、図2において、第2ケーシング18は、第1ケーシング16を臨んでエバポレータ12及び膨張弁14を覆う側の面(内方面)が図示されている。
第2ケーシング18は、図3及び図4に示すように、第1ケーシング16の開口20を覆う位置に連結され、これにより車両用空調装置10が形成されるに至る。なお、図4においては、第1ケーシング16と第2ケーシング18との係合関係を明確にするために第2ケーシング18の一部を切り欠き、且つエバポレータ12及び膨張弁14を省略して示している。
エバポレータ12(図1参照)は、該エバポレータ12の一端部から他端部にわたって複数回往復を繰り返す図示しないチューブを有し、このチューブの内部(冷媒通路)には、冷媒が流通する。
膨張弁14は、冷媒流通方向において、エバポレータ12の上流側に配設される。すなわち、冷媒は、膨張弁14を経由してエバポレータ12に到達する。なお、膨張弁14は、低圧側配管22、高圧側配管24を介してエバポレータ12に連結されている。
この膨張弁14は、低圧側配管22及び高圧側配管24に近接して底面が横長楕円形状である円柱体形状の下流側継手部26と、該下流側継手部26に比して若干幅広で略角柱体形状の上流側継手部28とを有する。
第1ケーシング16は、略半円円弧状に湾曲した側周壁部を具備する椀状部30と、前記エバポレータ12を収容するエバポレータ収容部32とを有し、椀状部30の側周壁部上方及び収容部の頂上部には、吹出口34、36が互いに近接し且つ乗員室に臨んで開口している。
エバポレータ収容部32の図1における前方面は大きく開放され、これにより前記開口20が設けられている。エバポレータ12はこの開口20から視認可能であり、また、開口20からは、低圧側配管22、高圧側配管24及び膨張弁14が突出している。開口20の周囲には、該開口20を囲繞するように所定の厚みの締結用リブ38が設けられ、この締結用リブ38には、複数個のボルト穴40が設けられている。
ここで、開口20の上部略中腹部には段部42が設けられており、このため、開口20の上部は、図1の右方で高さ方向寸法が小さくなっている。また、開口20の幅方向寸法も下方になるに従って小さくなるように設定されている。
そして、図5に示すように、開口20の上部における段部42が設けられた部位から、右方における幅狭となった部位よりも下方にわたって、仕切壁44が傾斜するように橋架されている。該仕切壁44は、エバポレータ12を隠蔽しない位置に形成されている(図1参照)。
仕切壁44の一端面には、第1邪魔板46、第1支持板48、第2支持板50が左方からこの順序で互いに平行に配設されるように突出形成されている(図5参照)。また、第1邪魔板46と第1支持板48との間、第1支持板48と第2支持板50との間には、それぞれ、補強用リブ52、54が介在されている。図5から諒解されるように、第1邪魔板46の縦方向寸法は、第1支持板48及び第2支持板50に比して大きく設定されている。
第1邪魔板46には略半円状の円弧状凹部56が形成されており、一方、第1支持板48及び第2支持板50の各々には、略半矩形状で且つ隅角部が面取りされて湾曲した形態の係合用切欠部58、60が設けられている。図1に示すように、円弧状凹部56に前記膨張弁14の下流側継手部26が係合される一方、係合用切欠部58、60に上流側継手部28が係合される。
一方、第2ケーシング18の内方面には、図2に示すように、開口20の形状に対応する形状の開口62が設けられ、この開口62は、所定の厚みの締結用リブ64に囲繞されている。そして、締結用リブ64には、第1ケーシング16の締結用リブ38に設けられたボルト穴40に対応する位置に、ボルト穴66が設けられている。
また、第2ケーシング18を第1ケーシング16に連結した際に外表面として露呈する側の面(外方面)には、略長方形状の貫通孔68が設けられている(図2〜図4参照)。従って、第2ケーシング18が第1ケーシング16に連結された際にも、エバポレータ12は、この貫通孔68を介して図1、図3及び図4における正面側から視認することが可能である。
第2ケーシング18は、膨張弁14を収容可能な程度に膨出した収容室70を上部に有する。すなわち、第2ケーシング18内には、区画壁72と、該区画壁72の水平部74に指向して鉛直方向に延在する第2邪魔板76とが設けられ、これら区画壁72、第2邪魔板76、及び外方面の内壁によって収容室70が区画される。さらに、収容室70の下方には、区画壁72と外方面の内壁によって形成される液溜室78が存在し、この液溜室78には、図示しないドレンが設けられる。
区画壁72は、図2における左方から右方に延在する前記水平部74と、水平方向から鉛直方向に向けて湾曲するように傾斜した傾斜部80と、鉛直下方に垂下した垂下部82とを有する。ここで、傾斜部80は、図2における手前側から奥側になるにつれて若干上方となるようにも傾斜している。また、第2ケーシング18の視認角度を変更した図6に示すように、水平部74と傾斜部80との境界近傍には、案内溝としてのスリット84が設けられている。
そして、スリット84の近傍には、収容室70側に臨むようにして案内用リブ86が立設されている。すなわち、案内用リブ86は、水平部74と傾斜部80との境界近傍に突出形成され、前記スリット84は、この案内用リブ86から区画壁72に至るまで貫通形成されている。
案内用リブ86は、収容室70の図2における奥行き方向に沿って延在する長尺形状であり、スリット84は、案内用リブ86の一端部から奥行き方向中腹部を若干超える程度に至るまで形成されている。このため、案内用リブ86は、その一端部に、スリット84を挟んで互いに対向する水平部側壁88と傾斜部側壁90とを有する形態となっている。そして、案内用リブ86の他端部には第2邪魔板76が連なっている。
案内用リブ86における傾斜部側壁90の奥行き寸法は、水平部側壁88に比して短く設定されている。このため、傾斜部80には、スリット84の開口寸法を拡張するような形態でスリット拡張切欠部92が設けられている(図2及び図6参照)。
第2邪魔板76には、半円状の円弧状凹部94が設けられている(図2参照)。後述するように、第2邪魔板76は、前記第1邪魔板46と対向する位置に設けられており、膨張弁14の下流側継手部26は、円弧状凹部56、94に係合する。これに伴い、膨張弁14が第1邪魔板46及び第2邪魔板76に挟持される。
また、収容室70の側方には永穴96が形成されており、この永穴96には、前記膨張弁14の上流側継手部28の先端面が臨む。換言すれば、上流側継手部28の先端面は、永穴96から視認することが可能である。
第1ケーシング16に第2ケーシング18が連結される際には、エバポレータ12及び膨張弁14が所定の位置に配設される。この際、膨張弁14の下流側継手部26が第1邪魔板46の円弧状凹部56に係合する一方、上流側継手部28が第1支持板48及び第2支持板50の各係合用切欠部58、60に係合される(図1参照)。
その後、第1ケーシング16の開口20と第2ケーシング18の開口62とが位置合わせされる。そして、第2ケーシング18に設けられたスリット84に第1邪魔板46の先端部が摺動自在に挿入され(図4参照)、図7に示すように、該先端部がスリット84から若干突出する。その一方で、第1支持板48及び第2支持板50の下端面が、区画壁72の水平部74の上端面に摺動自在に載置される(図4参照)。
この状態で第2ケーシング18を第1ケーシング16に当接するまで移動させると、膨張弁14の下流側継手部26が第2邪魔板76の円弧状凹部94に係合し、結局、該下流側継手部26が第1邪魔板46及び第2邪魔板76で挟持される。この挟持と、上流側継手部28の上記した第1支持板48及び第2支持板50への係合により、膨張弁14、ひいては低圧側配管22及び高圧側配管24の位置決めがなされる。その後、第1ケーシング16及び第2ケーシング18のボルト穴40、66に図示しないボルトが螺合され、これにより第2ケーシング18が第1ケーシング16に連結されるに至る。
上記したように、第1邪魔板46の下端部はスリット84から突出して収容室70の外方に位置する(図7参照)。また、膨張弁14の上流側継手部28の先端面が永穴96に臨む。
本実施の形態に係る車両用空調装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
この車両用空調装置10は、コンプレッサ、コンデンサ、レシーバ(いずれも図示せず)とともに冷房機構を構成し、自動車に搭載される。乗員によって冷房機構の運転が開始されると、冷媒がコンプレッサで圧縮され、コンデンサで凝縮されて液化し、さらに、レシーバを通過して、永穴96を通して膨張弁14に連結された図示しない配管を経由し、該膨張弁14に送られる。そして、膨張弁14から噴射され、ミスト状態でエバポレータ12に到達して前記チューブ内を流通する。
その一方で、図示しないブロアユニットの作用下に自動車の乗員室又は外部からの空気がエバポレータ12に接触するように導入され、この空気は、エバポレータ12のチューブを流通する冷媒と熱交換して冷却された後、吹出口34、36の少なくともいずれか一方から乗員室に向けて導出される。
このようにして空気が冷却される間、膨張弁14が下流側継手部26近傍で断熱膨張を起こすことに伴い、下流側継手部26や低圧側配管22、高圧側配管24に結露が起こって液滴が生じる。ブロアユニットの吸引作用下に第1ケーシング16内に空気が導入されることに伴って第1ケーシング16内の圧力が高くなるので、液滴は、第1邪魔板46及び第2邪魔板76に指向して移動する。
ここで、第1邪魔板46をスリット84に摺動自在に挿入するべく、第1邪魔板46とスリット84の間には僅かなクリアランスが存在する。このため、空気は、垂下部82と外方面の内壁で区画される前記液溜室78にスリット84を介して流入し、空気に同伴した液滴もこの液溜室78に流入する。
また、第1邪魔板46及び第2邪魔板76に接触した液滴は、スリット84まで案内され、第1邪魔板46とスリット84の間のクリアランスから液溜室78に浸入する。一方、案内用リブ86の傾斜部側壁90に接触した液滴は、傾斜部80がスリット拡張切欠部92に向かうにつれて沈下するように傾斜しているので、該傾斜部側壁90に案内されて、スリット拡張切欠部92から前記液溜室78に滴下する。膨張弁14の下流側継手部26から液滴が流動する場合も同様に、該液滴が第1邪魔板46及び第2邪魔板76に案内され、最終的にスリット84を介して液溜室78に誘導される。
上記のようにして液滴がスリット拡張切欠部92から液溜室78に案内される際には、第1邪魔板46がスリット84から液溜室78に突出しているので(図7参照)、液滴が収容室70側に移動することが妨げられる。このため、液滴が効率よく液溜室78に捕集される。捕集された液滴は、液溜室78に設けられた図示しない前記ドレン、場合によっては貫通孔68から、第2ケーシング18の外部へと排出される。
このように、本実施の形態によれば、結露による液滴を第1邪魔板46及び第2邪魔板76で堰止し、これら第1邪魔板46及び第2邪魔板76や案内用リブ86でスリット84に案内して、該スリット84から第2ケーシング18における所定の空間(液溜室78)に誘導するようにしている。従って、液滴が乗員室内に浸入して乗員が濡れてしまうことを可否することができる。
しかも、本実施の形態においては、低圧側配管22及び高圧側配管24に結露が起こっても液滴がドレンに誘導されるので、これら低圧側配管22及び高圧側配管24にインシュレータを巻回して結露を防止する必要は特にない。従って、インシュレータを巻回する作業が不要となるので、車両用空調装置10を効率よく製造することができるようにもなる。さらに、インシュレータが不要であるために部品点数を低減することができ、結局、コスト的に有利となる。
ここで、第1邪魔板46を液溜室78に突出させた場合(□のプロット)と、突出させずにスリット84と面一とした場合(●のプロット)の各風量変化をグラフにして図8に併せて示す。なお、図8における横軸は、ブロアユニットへの印加電圧を表す。
図8から、□のプロットを結ぶ曲線と、●のプロットを結ぶ曲線とが略合致していることが諒解される。このことは、第1邪魔板46を液溜室78に若干突出させても空気抵抗が変化せず、空調機能に差がないことを意味する。
なお、上記した実施の形態においては、第2ケーシング18側にスリット84を設け、このスリット84に、第1ケーシング16に設けられた第1邪魔板46を挿入するようにしているが、逆であってもよい。すなわち、第1ケーシング16の第1邪魔板46の近傍にスリット84を設け、このスリット84に、第2ケーシング18の第2邪魔板76を挿入するようにしてもよい。
また、必要に応じて、スポンジ等からなるジャケットで膨張弁14を被覆するようにしてもよい。
本実施の形態に係る車両用空調装置を構成するエバポレータ、膨張弁及び第1ケーシングを示す全体概略斜視図である。 図1に示す第1ケーシングに連結される第2ケーシングの全体概略斜視図である。 図1に示す第1ケーシングに、図2に示す第2ケーシングが連結された状態を示す全体概略斜視図である。 図3の一部を切り欠いた一部省略斜視図である。 図1の第1ケーシングのみの全体概略斜視図である。 図2の第2ケーシングの別角度からの全体概略斜視図である。 第1邪魔板がスリットから液溜室に突出した状態を示す要部拡大縦断面図である。 第1邪魔板を液溜室に突出させた場合(□のプロット)と、突出させない場合(●のプロット)における、ブロアユニットへの印加電圧と風量変化との関係を示すグラフである。
符号の説明
10…車両用空調装置 12…エバポレータ
14…膨張弁 16、18…ケーシング
22、24…配管 26…下流側継手部
28…上流側継手部 34、36…吹出口
44…仕切壁 46、76…邪魔板
48、50…支持板 56、94…円弧状凹部
58、60…係合用切欠部 70…収容室
72…区画壁 78…液溜室
80…傾斜部 84…スリット
86…案内用リブ 88…水平部側壁
90…傾斜部側壁 92…スリット拡張切欠部
96…永穴

Claims (4)

  1. 自動車の乗員室内の空気の温度を調整するために前記自動車に搭載される車両用空調装置であって、
    エバポレータと、
    配管を介して前記エバポレータに接続された膨張弁と、
    前記エバポレータを収容して第1邪魔板が設けられた第1ケーシングと、
    前記第1ケーシングに連結された際、その一辺が前記第1邪魔板の一辺に対向する位置に第2邪魔板が設けられた第2ケーシングと、
    を備え、
    前記第1ケーシング又は前記第2ケーシングの内壁には、該第1ケーシング又は該第2ケーシングの内部を区画する区画壁が形成され、
    前記区画壁によって、前記第1ケーシング又は前記第2ケーシングの内部に液溜室が形成され、
    前記第2邪魔板が摺動自在に挿入されるとともに前記液溜室に向かって前記区画壁を貫通した案内溝が前記第1ケーシングに形成されるか、又は、前記第1邪魔板が摺動自在に挿入されるとともに前記液溜室に向かって前記区画壁を貫通した案内溝が前記第2ケーシングに形成され、
    前記第2ケーシングが前記第1ケーシングに連結された際、前記第2邪魔板が前記第1ケーシングに形成された案内溝に摺動自在に挿入されるか、又は、前記第1邪魔板が前記第2ケーシングに形成された案内溝に摺動自在に挿入されるともに、前記第1邪魔板と前記第2邪魔板の辺同士で前記膨張弁を挟持し、
    前記配管に結露が起きたとき、前記第1邪魔板と前記第2邪魔板で液滴を堰止して前記案内溝を通過させ、前記液溜室に導入することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1記載の車両用空調装置において、前記第1邪魔板又は前記第2邪魔板の各端面にそれぞれ当接して該第1邪魔板又は該第2邪魔板を互いの面同士で把持する2枚の壁部が、前記互いの面同士が対向し且つその間に前記案内溝が介在するようにして前記案内溝の開口近傍に立設され、該壁部は、液滴を前記案内溝に案内することを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項2記載の車両用空調装置において、前記2枚の壁部の中の一方が残余の他方に比して短寸法に設定されており、前記案内溝の幅方向寸法が前記短寸法側の壁部の終端側で拡張されていることを特徴とする車両用空調装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用空調装置において、前記第1邪魔板又は前記第2邪魔板のいずれか一方の先端部が、前記液溜室に向かって延在する方向に前記案内溝から突出することを特徴とする車両用空調装置。
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