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JP4384457B2 - エンジン - Google Patents

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Description

この発明は、クランクケース内にトランスミッションを内蔵したエンジンに関するものである。
一般に、車載用エンジンでは、クランクシャフトの回転がクラッチ機構およびトランスミッションを介して所定に変速されて駆動輪に伝達される。
また、エンジンには、クランクケース内にトランスミッションを内蔵したものがあり(例えば、特許文献1参照)、従来のこの種のエンジンでは、クラッチ機構のプライマリドリブンギヤと、エンジンの各部に潤滑オイルを供給するオイルポンプがエンジン側面視において重なり合う位置に配置されている(例えば、特許文献2参照)。
特公平7−99086号公報 特公昭62−34950号公報
しかしながら、クラッチ機構とトランスミッションがエンジン側面視で同軸上に配置されている場合、前述のようにクラッチ機構のプライマリドリブンギヤとオイルポンプがエンジン側面視で重なり合う位置に配置されていると、エンジンの幅方向の寸法が大きくなり、車両におけるエンジンの搭載位置の自由度が小さくなってしまう。
また、クランクケース内にトランスミッションを内蔵したエンジンでは、トランスミッションのメンテナンス性向上等を図るため、トランスミッションをユニット化してクランクケースに着脱自在にしたカートリッジ式トランスミッションとするものがある。
このようなカートリッジ式トランスミッションを備えたエンジンにおいては、該トランスミッションの周囲の構造はメンテナンス性に影響を及ぼすため検討の余地があった。
そこで、この発明は、エンジンの幅方向の寸法を小さくできて、カートリッジ式トランスミッションのメンテナンス性も向上するエンジンを提供するものである。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、クランクケース(例えば、後述する実施例におけるクランクケース31)に内蔵されてクランクシャフト(例えば、後述する実施例におけるクランクシャフト47)の回転をメインシャフト(例えば、後述する実施例におけるメインシャフト102)から入力し所定に変速してカウンタシャフト(例えば、後述する実施例におけるカウンタシャフト103)から出力するトランスミッションと、前記クランクケースの下方に配置されたオイルパン(例えば、後述する実施例におけるオイルパン46)に蓄えられた潤滑オイルをエンジン各部に供給するオイルポンプ(例えば、後述する実施例におけるオイルポンプ89)と、を備えたエンジン(例えば、後述する実施例におけるエンジン15)において、前記トランスミッションをユニット化して前記クランクケースの側面のミッション取り付け面(例えば、後述する実施例におけるミッション取り付け面95)に着脱自在なカートリッジ式トランスミッション(例えば、後述する実施例におけるシフトドラム変速機100)とし、前記カートリッジ式トランスミッションは、ミッション取り付け面に取り付けられるミッションホルダ(例えば、後述する実施例におけるミッションホルダ101)を有し、前記ミッションホルダには前記メインシャフトと前記カウンタシャフトとシフトドラム(例えば、後述する実施例におけるシフトドラム105)とが回転自在に支持され、前記オイルポンプのオイルポンプシャフト(例えば、後述する実施例におけるオイルポンプシャフト90)にはオイルポンプドリブンスプロケット(例えば、後述する実施例におけるオイルポンプドリブンスプロケット84)が取り付けられ、このオイルポンプドリブンスプロケットは、前記メインシャフトと共に回転するオイルポンプドライブスプロケット(例えば、後述する実施例におけるオイルポンプドライブスプロケット128)にチェーン(例えば、後述する実施例におけるチェーン129)を介して連係され、前記オイルポンプは、エンジン側面視で前記ミッション取り付け面および前記ミッションホルダの真下に配置され、エンジン前後方向で前記ミッション取り付け面および前記ミッションホルダの最前部と略同一に配置され、前記オイルポンプドリブンスプロケットは前記オイルポンプシャフトの軸方向で前記ミッションホルダよりも外側に配置されており、前記オイルポンプと前記ミッション取り付け面および前記ミッションホルダをエンジン側面視で重なり合わないように配置するとともに、前記オイルポンプドリブンスプロケットと前記ミッションホルダ取り付け用のボス部を除く前記ミッション取り付け面をエンジン側面視で重なり合わないように配置し、前記オイルポンプは、前記カートリッジ式トランスミッションの前記メインシャフトとの間で前記チェーンにより駆動させられることを特徴とする。
このように構成することにより、カートリッジ式トランスミッションをクランクケースに対して着脱する際に、カートリッジ式トランスミッションとオイルポンプが干渉し合わなくすることができる。
また、カートリッジ式トランスミッションとクラッチ機構がエンジン側面視で同軸上に配置されている場合に、オイルポンプをエンジン側面視でクラッチ機構とも重なり合わないようにすることが容易になり、エンジンの幅方向の寸法を小さくすることができる。
また、チェーンを取り外すことにより、オイルポンプとトランスミッションとの連係を解除することができ、カートリッジ式トランスミッションの着脱が容易になり、メンテナンス性が向上する。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記クランクシャフトと前記トランスミッションとの間に設けられたクラッチ機構のプライマリドリブンギヤと、前記オイルポンプは、エンジン側面視で重なり合わないように配置したことを特徴とする。
このように構成することにより、カートリッジ式トランスミッションをクランクケースに対して着脱する際に、カートリッジ式トランスミッションとプライマリドリブンギヤが干渉し合わなくすることができる。
請求項に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記エンジンのシリンダ周囲に冷却水を供給するウォータポンプ(例えば、後述する実施例におけるウォータポンプ55)を備え、このウォータポンプのウォータポンプシャフトと前記オイルポンプのオイルポンプシャフトをエンジン側面視で同軸上に配置し、前記ウォータポンプを、前記カウンタシャフトに設けたドライブスプロケットに掛け回されたドライブチェーンにおけるドライブスプロケット側のチェーンラインと、エンジン側面視で重なるように配置したことを特徴とする。
このように構成することにより、ウォータポンプをドライブスプロケットに近づけて配置することができ、エンジンをコンパクトにすることができる。特に、ウォータポンプをドライブスプロケットの下方に配置した場合には、ウォータポンプとオイルポンプを大幅に上方に配置させずに済む。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記ミッションホルダの上部前側には前記メインシャフトが回転自在に支持され、前記ミッションホルダの下部前側には前記カウンタシャフトが回転自在に支持され、前記ミッションホルダの上部後側には前記シフトドラムが回転自在に支持され、前記クランクシャフトおよび前記カウンタシャフトに対して前記メインシャフトの軸中心が上方に配置されていて、前記クランクケース内の後部に設けられたミッションケース部(例えば、後述する実施例におけるミッションケース部92)に、前記メインシャフトと前記カウンタシャフトと前記シフトドラムが収容され、前記ミッションホルダと前記ミッション取り付け面並びに前記ミッションケース部と前記クランクケースの後部を、前記シフトドラムおよび前記カウンタシャフトに接近する側に凹ませたことを特徴とする。
請求項1および請求項4に係る発明によれば、カートリッジ式トランスミッションをクランクケースに対して着脱する際に、カートリッジ式トランスミッションとオイルポンプが干渉し合わないので、カートリッジ式トランスミッションの着脱が容易になり、メンテナンス性が向上する。
また、カートリッジ式トランスミッションとクラッチ機構がエンジン側面視で同軸上に配置されている場合に、エンジンの幅方向の寸法を小さくすることができるので、車両へのエンジン搭載位置の自由度を確保することができる。
さらに、チェーンを取り外すことにより、オイルポンプとトランスミッションとの連係を解除することができるので、カートリッジ式トランスミッションの着脱が容易になり、メンテナンス性が向上する。
請求項2に係る発明によれば、カートリッジ式トランスミッションをクランクケースに対して着脱する際に、カートリッジ式トランスミッションとプライマリドリブンギヤが干渉し合わないので、カートリッジ式トランスミッションの着脱が容易になり、メンテナンス性がさらに向上する。
請求項3に係る発明によれば、エンジンをコンパクトにすることができる。特に、ウォータポンプをドライブスプロケットの下方に配置した場合には、ウォータポンプとオイルポンプを大幅に上方に配置させずに済む。
以下、この発明に係るエンジンの実施例を図1から図13の図面を参照して説明する。
なお、以下の説明において、前側とは車両の前進方向であり、右側および左側とは車両が前進する方向に向かって右側および左側とする。
図1に示すように、自動二輪車1の前輪2は、フロントフォーク3に軸支されており、フロントフォーク3はトップブリッジ4を介して車体フレーム5の前端部に設けられたヘッドパイプ6に操舵可能に枢支される。自動二輪車1の後輪7はリアフォーク8に軸支されており、リアフォーク8は車体フレーム5の中間部に設けられたピボット部9およびエンジン15に揺動可能に枢支される。リアフォーク8のピボット軸近傍には、リアクッションユニット10の上端が取り付けられる。リアクッションユニット10の下端はエンジン15の下部にリンク機構11を介して取り付けられており、後輪7およびリアフォーク8を介して車体に衝撃が加わらないように衝撃を吸収する。
ヘッドパイプ6の上部からは車体フレーム5のメインフレーム12が左右に分かれて後方下側に延び、その後端部が下方に屈曲してピポット部9に連なる。メインフレーム12の後方には車体フレーム5のシートレール13が連結される。メインフレーム12の上方には燃料タンク14が配設され、メインフレーム12の下方にはエンジン15が配設される。
燃料タンク14の後方には運転者用のシート16および後部搭乗者用のピリオンシート17が各々シートレール13に支持される。また、メインフレーム12のピボット部9の後部には運転者用のステップ18が取り付けられ、シートレール13の下部には後部搭乗者用のステップ19が取り付けられる。さらに、フロントフォーク3の上端部には左右一対のハンドル20が取り付けられる。
フロントフォーク3の下端部にはブレーキキャリパ21が取り付けられ、前輪2にはブレーキキャリパ21に対応するブレーキロータ22が取り付けられてフロントブレーキ装置23が構成される。なお、後輪7の右側には、前輪2のフロントブレーキ装置23と同様の構成を有するリアブレーキ装置(図示略)が設けられる。
自動二輪車1の車体前部はフロントカウル24により覆われ、シートレール13周辺はリアカウル25により覆われる。後輪7の左側にはリアスプロケット26が取り付けられ、このリアスプロケット26とエンジン15の後部左側に配設されるドライブスプロケット27とにドライブチェーン28が掛け回されてエンジンの駆動力を後輪7に伝達可能である。車体フレーム5の左側下部には格納可能なサイドスタンド29が配設され、自動二輪車1をその車体が左側に傾斜した起立状態で支持可能である。
この実施例のエンジン15は、水冷式の直列四気筒型のエンジンであり、後述するようにクランクケース31内に内蔵されたシフトドラム変速機(トランスミッション)100を一体的に備えて構成されている。エンジン15のシリンダ本体30はクランクケース31上にやや前傾した状態で配設される。シリンダ本体30の後部には各気筒に対応するスロットルボディ32が接続され、各スロットルボディ32はメインフレーム12と燃料タンク14との間に配置されたエアクリーナケース33に接続される。また、シリンダ本体30の前部には各気筒に対応する排気管34が接続される。排気管34は、シリンダ本体30の前壁から下方に向かって湾曲し、クランクケース31下方を通過した後にピボット部9後方で上方に向かって屈曲してシートレール13に支持されたサイレンサ35に接続される。
排気管34の前方にはラジエータ36がシリンダ本体30と同様やや前傾した姿勢で配設される。ラジエータ36はその前面側が凹状に湾曲したラウンド型であるとともに、上下方向でシリンダ本体30の上部からクランクケース31の下部に渡るように設けられる。ラジエータ36の上部背面側には左右一対のラジエータファン39が取り付けられる。
図2の左側面図、および図3の右側面図に示すように、エンジン15は、その主要部品であるシリンダヘッド40およびシリンダブロック43とクランクケース31とを備えている。シリンダヘッド40はヘッド本体41とヘッドカバー42とに分割構成され、クランクケース31はアッパーケース44とロアケース45とに分割構成される。アッパーケース44とシリンダブロック43とは一体成形され、ロアケース45の下にはオイルパン46が取り付けられる。ここで、ヘッド本体41はアルミ合金製の鋳造品である。
シリンダヘッド40のヘッド本体41には、各燃焼室内に臨ませるように点火プラグ70が螺着され、かつ各燃焼室と外部とを連通する吸気ポート71および排気ポート72が各々形成される。各吸気ポート71の外部側の開口にはスロットルボディ32が接続され、各排気ポート72の外部側の開口には排気管34が接続される。また、各吸気ポート71および排気ポート72の燃焼室側の開口には各々バルブシートが装着され、かつ、これら開口が吸気バルブ75および排気バルブ76の作動により各々開閉可能である。
各吸気バルブ75および排気バルブ76の上方には、これらを作動させる吸気側カムシャフト85および排気側カムシャフト86が、クランクシャフト47の軸線Cと平行に配設される。これら吸気側カムシャフト85および排気側カムシャフト86の周面には、各吸気バルブ75および排気バルブ76に対応する吸気側カムおよび排気側カム(図示略)が設けられる。
また、各カムシャフト85,86の右端にはカムスプロケット(図示略)がそれぞれに設けられ、このカムスプロケットに巻回されるカムチェーンを介して各カムシャフト85,86がクランクシャフト47と連係させられる。クランクシャフト47の回転に伴い、各カムシャフト85,86が回転するので、吸気バルブ75および排気バルブ76を作動させることができる。なお、各カムシャフト85,86は中空とされ、その中空部がエンジンオイル(潤滑オイル)Lの通路となって所定の油孔から各摺動面にエンジンオイルLが供給される。
図3および図4に示すように、クランクケース31内には車幅方向に平行な軸線Cを有するクランクシャフト47が配設される。また、クランクケース31内の後部にはミッションケース部92が連なって設けられ、ミッションケース部92の右側方にクラッチ室94が設けられている。このミッションケース部92内にシフトドラム変速機100が配設され、クラッチ室94にクラッチ機構163が配設される。そして、シフトドラム変速機100の上部にはスタータモータ98、減速ギヤ99などからなる始動系部品が配設され、エンジン始動時にクランクシャフト47を回転できるようになっている。
シリンダブロック43には四つのシリンダ50が車幅方向に並んで形成され、これらシリンダ50内にはピストン51が摺動可能に嵌装される。図2に示すように、各ピストン51にはクランクピン54を介してコンロッド53が回転自在に連結されるとともに、コンロッド53の大端部がクランクシャフト47のクランクピン54に回転自在に連結され、ピストン51の往復運動が軸線Cを中心としたクランクシャフト47の回転運動に変換される。各クランクピン54は一対のクランクアーム169で支持される。各クランクアーム169には、クランクピン54と反対側の部位にカウンタウエイト169aが一体形成されている。左側から二つ目のクランクピン54を支持するクランクアーム169の外周には二次バランサ230を稼動させるバランサドライブギヤ187を設けている。また、最も右側の四つ目のクランクピン54を支持するクランクアーム169の外周にはプライマリドライブギヤ189を設けている。クランクシャフト47の両端部および各クランクアーム169間であって軸線C上に設けられる五箇所のジャーナル部170は、アッパーケース44およびロアケース45に設けられた軸受け171に回転自在に支持される。クランクシャフト47の左端はジェネレータカバー221で覆われる。
ロアケース45におけるクランクシャフト47の下方には、クランクシャフト47の両
端近傍に渡って車幅方向に延びるメインオイルギャラリ173が形成される。メインオイルギャラリ173はクランクシャフト47および各軸受け171に適宜形成される油路と連通され、メインオイルギャラリ173から各軸受け171および各クランクピン54の周面にエンジンオイルLが供給される。これら油路の詳細は後で説明する。
クラッチ室94に配設されたクラッチ機構163は、クランクシャフト47のプライマリドライブギヤ189に噛み合うプライマリドリブンギヤ190を有し、これと一体に回転するクラッチアウタ191を備える。クラッチアウタ191内には、シフトドラム変速機100のメインシャフト102とスプライン結合して一体に回転するクラッチセンタ193と、クラッチアウタ191側およびクラッチセンタ193側の複数の摩擦板191a・・・,193a・・・等を備え、クランクシャフト47の回転をシフトドラム変速機100のメインシャフト102に伝達する役割を担う。クラッチセンタ193には複数のクラッチスプリング194により付勢されたプレッシャプレート195が取り付けられ、このプレッシャプレート195により両摩擦板191a・・・,193a・・・が相互に圧接されてクラッチ機構163が動力伝達可能な状態となる。そして、左側のハンドル20のグリップ部前方に設けられたクラッチレバー20aの操作により、プレッシャプレート195をクラッチスプリング194の付勢力に抗して移動させることで、両摩擦板191a・・・,193a・・・が離れてクラッチ機構163による動力伝達が切断される。
ミッションケース部92内に配設されたシフトドラム変速機100は次のように構成されている。図5はエンジン15を右側方から見た図で、ミッションケース部92からシフトドラム変速機100を矢印Dで示す取り外し方向に引き出した状態を示す図である。
図5に示すように、シフトドラム変速機100はユニット化されており、ミッションケース部92の開口91の周囲に形成されたミッション取り付け面95に着脱自在なカートリッジ式変速機(カートリッジ式トランスミッション)として構成されている。ここで、ミッション取り付け面95はクラッチ室94内に配置されており、ミッション取り付け面95はクラッチカバー取り付け面96よりも内側に位置している(図4参照)。
シフトドラム変速機100は、ミッション取り付け面95に取り付けられるミッションホルダ101を有し、ミッションホルダ101の上部前側にはメインシャフト102がベアリング107(図4参照)を介して回転自在に支持される。メインシャフト102の右端部102bはミッションホルダ101から突出しており、この右端部102bにクラッチ機構163のクラッチセンタ193がスプライン結合する。また、メインシャフト102の右端部102bにおいてミッションホルダ101に近い位置には、後述するオイルポンプ89を駆動するためのオイルポンプドライブスプロケット128がメインシャフト102に対して回転不能に取り付けられている。ミッションホルダ101の下部前側にはカウンタシャフト103が回転自在に支持される。すなわち、このエンジン15では、クランクシャフト47、メインシャフト102、カウンタシャフト103の三軸が同一平面上に配置されず、クランクシャフト47およびカウンタシャフト103に対し、メインシャフト102の軸中心が上方に配置されることで、エンジン15の前後長を短縮し、車体設計自由度の向上を図っている。
これらメインシャフト102とカウンタシャフト103には、相互にスプライン嵌合する変速ギヤ群104がそれぞれに設けられており、この変速ギヤ群104を構成する複数の変速ギヤから噛み合い状態になる一組の変速ギヤを選択することで変速比を選択することができる。噛み合わせる変速ギヤの選択は、ミッションホルダ101の上部後側を回転自在に貫通するシフトドラム105と、これと共に作動する複数のシフトフォーク(図5にはシフトフォーク110のみが図示されている)により制御する。シフトドラム変速機100は、シフトドラム105、メインシャフト102、カウンタシャフト103の各回転軸の軸線がクランクシャフト47の軸線Cと平行になるように、ミッションホルダ101の内面から左側に向かって配置される。
シフトドラム変速機100をエンジン15、つまりミッションケース部92に装着すると、図4に示すように、メインシャフト102の左端部102aがクランクケース31(ミッションケース部92)の左側壁93に設けたベアリング106に回転自在に支持される。
また、カウンタシャフト103の左端部103a側は、図14に示すように、左側壁93に設けたベアリング161で支持されつつ、左側壁93を貫通する。左端部103aの左側壁93から突出した部分にはドライブスプロケット27がスプライン嵌合され、カウンタシャフト103の左端面にボルト162で固定したストッパ164によって、ドライブスプロケット27はカウンタシャフト103からの離脱を阻止され、且つ、ボルト162およびストッパ164を取り外すことによりドライブスプロケット27をカウンタシャフト103から離脱できる。前述したように、ドライブスプロケット27はドライブチェーン28を介してリアスプロケット26に連係される。シフトドラム105の左端部108は、左側壁93に支持される。
さらに、シフトドラム105およびシフトドラム105の回転を制御する機構の詳細について、図2のB−B線に沿った断面図である図6を参照して説明する。
シフトドラム105は、略円柱形状をなし、外周に複数の溝109を有する。この溝109にはシフトフォーク110,111,112の一端側が係合する。なお、シフトフォーク110,111,112の他端側は二股に分岐し、変速ギヤ群104に係合する。さらに、シフトフォーク110の一端側から他端側に至る間には、シフトドラム105の軸線と平行に配置されるシフトフォークシャフト113が貫通する。同様に、シフトフォーク111,112の一端側から他端側に至る間には、シフトドラム105の軸線と平行に配置されるシフトフォークシャフト114が貫通する。
シフトドラム105の左端部108にはベアリング115が取り付けられており、クランクケース31の左側壁93に回転自在に支持される。その左端面にはシフトプレート117がボルト118で固定される。このシフトプレート117と左端部108の突き合わせ部分にはノックピン119が挿入されており、シフトプレート117とシフトドラム105とは一体的に回転可能である。
シフトプレート117は、側面視で円形状を有し、その中心がボルト118で固定されるとともに、同心円上に略等間隔に六つの貫通孔120を有する。貫通孔120はシフトドラム105の軸線と平行に設けられ、その各々にドラムピン121がシフトドラム105の軸線方向に沿って内側から外側(左側)に向かって挿入される。ドラムピン121の突出方向は、図6に矢印Dで示すシフトドラム変速機100の取り外し方向と反対向きであり、突出する6本の内の少なくとも一本のドラムピン121には、シフトアーム122の係合爪123がエンジン15(シフトドラム変速機100)の幅方向外側から係合する。
シフトアーム122は、エンジン15の前後方向に沿って細長形状を有し、後側で係合爪123がシフトドラム105に向かって切り起こされ、前側でチェンジスピンドル124に固着されている。このチェンジスピンドル124は、クランクケース31の左側壁93に回転可能に支持され、コイル状のシフトリターンスプリング125が装着される。シフトアーム122は、チェンジスピンドル124よりも上側、かつ後側にスリット127を有し、ここに左側壁93に固定したストッパピン126を遊嵌してある。このストッパピン126には、シフトリターンスプリング125の一端を上側から係合させてあり、シフトアーム122に対して半径回りの方向(図2で矢印Eと反対の方向)の付勢力を与えている。なお、ストッパピン126はシフトアーム122に形成したスリット127を挿通しているので、シフトアーム122の回転量はストッパピン126により規制される。
チェンジスピンドル124は、シフトアーム122を覆うギヤシフトリンクケージカバー222を貫通する。図2に示すように、チェンジスピンドル124にはリンク部材145の前側の一端が固定される。このリンク部材145は一端からエンジン15に沿って後方に向かって延び、その他端にはピン146でロッド147の上部に連結される。ロッド147の下部は、エンジン15に対して揺動可能に取り付けられたシフトチェンジ用の変速ペダル148に連結される。ロッド147の下部と変速ペダル148との連結部は、揺動中心となるピン149と運転者が足をかける作用点との間に設けてある。なお、上記の変速ペダル148、ロッド147、リンク部材145、チェンジスピンドル124、およびシフトアーム122はエンジン15の左側に配置される。
一方、図6に示すように、シフトドラム105の右端部116は、ベアリング151でミッションホルダ101に回転自在に支持され、ミッションホルダ101を貫通する。シフトドラム105の右端面にはストッパプレート152がボルト153で固定され、シフトドラム105の回転を規制するようになっている。ストッパプレート152と右端部116の突き合わせ部分にはノックピン154が圧入されており、ストッパプレート152とシフトドラム105とは一体的に回転する。
ストッパプレート152は、外周に沿って曲面形状の溝155を有し、その中心部分がボルト153で固定されている。図3に示すように、ストッパプレート152は、シフトドラム変速機100を6段階に切り換えられるタイプのストッパプレートで、上記したドラムピン121の配置に合わせて六つの溝155を設けた略星型形状を有する。この溝155の一つには、ストッパローラ組立体156のストッパローラ157を弾接させてある。図6に示すように、ストッパローラ組立体156はミッションホルダ101から立設するボルト158にレバー部材159を揺動可能に取り付け、レバー部材159の先端にストッパローラ157を回転自在に取り付けた構成を有する。ボルト158にはコイル状のリターンスプリング160が装着されており、ストッパローラ157をストッパプレート152に押し付ける方向にレバー部材159を付勢している。
また、シフトドラム105は、ベアリング151よりも内側の右側外周部にカム面201を有する。カム面201は、ニュートラルを含む全ての変速段に対応した突出部(カム)201aを有する。さらに、このカム面201に対応する位置で、ロアケース45の後部の壁部45aにはシフトドラム105の回転位置を検出するセンサ202を取り付けてある。このセンサ202は、壁部45aの外側から取り付けられ、先端部分の検知ピン203がカム面201(またはシフトドラム105の軸線)に対して略垂直な方向からカム面201に当接するようにしてある。
図7に示すように、センサ202は、中空な筒形状の本体部204を有し、雄ネジ205を形成した前部204aに対し、有段成形により後部204bを拡径させ、ここにスパナなどを掛ける六角部206を形成してある。さらに、本体部204は、大径の後部204b側から検知ピン203と、コイル状のスプリング207と、ベースターミナル208とが順番に挿入される。検知ピン203は、先端が球面形状を有し、一端から他端に至るまでの間に外周に沿って拡径した鍔部203aを有する。鍔部203aの径は、本体部204の前部204a側の開放端210の開口径よりも小さいので、検知ピン203が開放端210から抜け落ちることはない。検知ピン203は導電性材料から製造されており、開放端210には絶縁体からなるスリーブ209が内挿されている。また、検知ピン203の鍔部203aには後部204b側からコイル状のスプリング207の一端側を当接させてあるので、検知ピン203は開放端210(カム面201)側に常に付勢される。スプリング207の他端側は、ベースターミナル208の絶縁部材212に当接する。ベースターミナル208は、センサ202の中心軸上に導電性の接触部材211を有し、その外周を絶縁部材212で覆ってある。接触部材211は電流検出用の端子213に接続されており、ベースターミナル208全体は本体部204の後部204bにカシメ加工により取り付けられる。また、中空部分の内部の段差とベースターミナル208との間にはOリング214を挿入してある。
図3に示すように、クランクケース31内の下部であってクラッチ室94内の下部には、エンジンオイルLを圧送するオイルポンプ89が配設されている。オイルポンプ89のオイルポンプシャフト90にはオイルポンプドリブンスプロケット84が取り付けられており、このオイルポンプドリブンスプロケット84は、シフトドラム変速機100のメインシャフト102と共に回転するオイルポンプドライブスプロケット128に、チェーン129を介して連係されていて、オイルポンプ89はクランクシャフト47の回転に伴い作動を開始する。すなわち、オイルポンプ89はシフトドラム変速機100のメインシャフト102との間でチェーン129により駆動させられることになる。
オイルポンプ89は、クランクケース31のミッション取り付け面95よりも下方に配置されており、エンジン15の側面視においてミッション取り付け面95と重なり合わないように配置されている。これにより、シフトドラム変速機100をクランクケース31から取り外す際に、シフトドラム変速機100をメインシャフト102の軸線方向(すなわち、図5における矢印D方向)に沿って真っ直ぐに引き出しても、シフトドラム変速機100とオイルポンプ89とが干渉し合うことがない。さらに、このオイルポンプ89は、エンジン15の側面視においてクラッチ機構163のクラッチアウタ191およびプライマリドリブンギヤ190とも重なり合わないように配置されている。これにより、シフトドラム変速機100とクラッチ機構163がエンジン側面視で同軸上に配置されているこのエンジン15において、シフトドラム変速機100とクラッチ機構163とを極めて近接して配置することができるので、エンジン15におけるクラッチ機構163側の突出寸法を抑えることができ、その結果、エンジン15の車幅方向の寸法(すなわち、エンジン15の幅方向の寸法)を小さくすることができる。
なお、図3に示すように、オイルポンプドリブンスプロケット84とオイルポンプドライブスプロケット128との間に巻回されるチェーン129は、エンジン15の側面視において、カウンタシャフト103、ミッション取り付け面95、クラッチカバー取り付け面96と重複して配置される。
オイルポンプ89の吸入口には、ロアケース45下部に固定されたオイルパン46に向かってラッパ状に広がる吸入管130が接続され、吸入管130の下端にはストレーナ131が取り付けられている。ストレーナ131および吸入管130の下部は、オイルパン46内に貯溜されたエンジンオイルL中に浸漬される。
ロアケース45の右側面にはカートリッジ式のオイルフィルタ134が着脱可能に取り付けられており、ロアケース45の前壁196に水冷式のオイルクーラ65が設けられている。
オイルポンプ89で吸い上げられたエンジンオイルLは、油路133を経由してオイルフィルタ134に送られる。オイルフィルタ134で浄化されたエンジンオイルLは油路137を経てオイルクーラ65へ送られて、冷却水により冷却される。冷却されたエンジンオイルLは、油路140を経てメインオイルギャラリ173へ送られ、そこからクランクケース31の各軸受部へ送られて、クランクシャフト47の回転摺動部の潤滑・冷却に供せられる。油路133から分岐した油路141の下端にはリリーフバルブ142が連なっている。リリーフバルブ142は、エンジンオイルLの油圧が高まって所定値に達したときに作動して油圧を解放する。
ここで、各油路についてさらに詳細に説明する。なお、図8〜図12における矢印はエンジンオイルLの流れを示す。
図8は図3のF−F線に沿った断面図であり、クランクケース31の横断面を前から見た図である。前述したように、ロアケース45におけるクランクシャフト47の下方には車幅方向に延びるメインオイルギャラリ173が形成されおり、メインオイルギャラリ173の略中央に油路140が接続されている。メインオイルギャラリ173からは、ロアケース45の各軸受け171に向かって延びる油路135が穿設されている。また、メインオイルギャラリ173の略中央上方に、メインオイルギャラリ173と上下に離れて交差する油路133が配設されている。
クランクシャフト47には、各軸受け171に支持されている部分に、クランクシャフト47の軸方向と直交する油路136が穿設されている。また各クランクピン54の内部には、上記油路136に連通する斜めの油路138が穿設されている。さらにこの油路138に連通しクランクピン54を横断する油路139が穿設されている。油路138を穿設したときに生じた開口端は、鋼ボール144を圧入して塞がれている。なお、図8において、クランクシャフト47の軸端に装着されているのはジェネレータ48である。
油路140を経由してメインオイルギャラリ173内に送り込まれたエンジンオイルLは、油路135を経て各軸受け171に供給され、クランクシャフト47の摺動部を潤滑する。さらにそのエンジンオイルLは、クランクシャフト47内の油路136、油路138、油路139を経て、クランクピン54とコンロッド53の大端部の間に押し出され、その摺動部を潤滑する。
図9は、図3の矢印Gの方向から見たオイルフィルタ134とオイルクーラ65、および関連のある油路を、図8の対応位置に表示した図である。オイルフィルタ134のオイル出口134bとオイルクーラ65のオイル入口65aは前述した油路137で接続されている。オイルクーラ65のオイル出口65bとメインオイルギャラリ173は前述した油路140によって接続されている。
図10は、クランクシャフト47を取りはずして示す図3のA−A線に沿った断面図においてオイルフィルタ134とオイルクーラ65および関連のある油路を表示した図である。メインオイルギャラリ173と上下に離れて交差する油路133はオイルフィルタ134のオイル入口134aに接続されている。油路133の曲がり部からは、前述した油路141が下方へ分岐しており、その先端にリリーフバルブ142が接続される。ロアケース45の各軸受け171の中央にメインオイルギャラリ173に通じる前記油路135が開口しており、油路135の両側にスリット172が形成されている。なお、図示を省略するが、アッパーケース44の各軸受け171にもスリット172と同様のスリットが形成されている。なお、符号37はアッパーケース44とロアケース45の上下の軸受け171を、ひとつながりの円環状に接続形成するためのボルトを挿通するためのボルト孔である。
図11は、前述した油路のつながりを模式的に示した斜視図である。図中、矢印Hは前方を指す。ストレーナ131を介して吸入されたエンジンオイルLは、吸入管130を流通して、オイル入口89aからオイルポンプ89に流入する。オイルポンプ89で昇圧されたエンジンオイルLは、オイル出口89bから流出して油路133を経由し、オイル入口134aからオイルフィルタ134に流入する。オイルフィルタ134で浄化されたエンジンオイルLは、オイル出口134bから流出して油路137を経由し、オイル入口65aからオイルクーラ65に流入する。オイルクーラ65により冷却されたエンジンオイルLは、オイル出口65bから流出して油路140を経由し、メインオイルギャラリ173の略中央部に流入する。メインオイルギャラリ173に流入したエンジンオイルLは、五つの油路135にほぼ均等に行き渡り、油路135とスリット172を経由して各軸受け171に供給される。エンジン15の摺動部等に供給されたエンジンオイルLは自然滴下等によりオイルパン46内に戻り貯溜される。また、オイルポンプ89によりエンジンオイルLに過剰圧力が生じたときには、油路141に接続されているリリーフバルブ142から過剰油圧が解放される。リリーフバルブ142から放出されたエンジンオイルLは、オイルパン46に戻る。なお、油路133,135,137,140,141,172,173はクランクケース31内に穿設された油路である。
図12は、図3のA−A方向から見たクランクシャフト47の一部と二次バランサ230の図を、図10のロアケース45の対応位置に重ねて示した図である。なお、この図12では、クランクシャフト47も二次バランサ230も断面で示されている。この図において、二次バランサ230は全4気筒のうちの中央側の気筒の前方に配置されている。バランサシャフト231はロアケース45の前壁部に支持されて固定されており、図13のロアケース45の正面図に示すように、バランサシャフト231の軸中心231aはクランクケース31の上下分割面Sよりも若干下方に配置されている。なお、図13において、符号38はオイルクーラ65の取り付け座面を示す。
バランサシャフト231の外周には、ニードル232aとニードル保持器232bとからなるニードルベアリング232を介して、バランスウエイト233が回転可能に保持されている。バランスウエイト233のボス部外周には、ウエイト部に隣接してバランサ従動歯車234が嵌装され、凹凸嵌合部235によって、バランスウエイト233とバランサ従動歯車234とが一体的に回転するようになっている。バランスウエイト233の両端は、バランサ従動歯車234とともにサイドワッシャ236,237によって、軸方向の動きが規制されている。前述したように、クランクシャフト47におけるクランクアーム169の一つの外周にはバランサドライブギヤ187が設けられており、バランサ従動歯車234はこのバランサドライブギヤ187に噛み合っている。ここで、バランサドライブギヤ187の歯数はバランサ従動歯車234の歯数の二倍にされており、これにより、クランクシャフト47の回転がバランサドライブギヤ187、バランサ従動歯車234を介してバランサウェイト233に伝達され、クランクシャフト47の二倍の回転速度でバランサウェイト233を回転駆動して、二次振動を打ち消す。
図2、図14に示すように、ウォータポンプ55はロアケース45の左側壁であってドライブスプロケット27の下方に取り付けられており、図15に示すように、エンジン側面視において、ウォータポンプ55の上部外縁の一部は、ドライブチェーン28におけるドライブスプロケット27側のチェーンラインと重なっている。さらに、ウォータポンプ55の上部外縁の一部は、ドライブスプロケット27を覆うドライブスプロケットカバー165の下部に対しても、エンジン側面視において重なって配置されている。ここで、ウォータポンプ55を車幅方向および上下方向においてドライブスプロケット27に接近させることができるように、ドライブスプロケットカバー165の下部にはウォータポンプ55との干渉を避けるための凹部165aが設けられている。
ウォータポンプ55のインペラ77を回転駆動するウォータポンプシャフト78は、オイルポンプ89のオイルポンプシャフト90と同軸上に配置されている。ウォータポンプシャフト78の右端部78aはオイルポンプシャフト90の左端部90aに嵌合していて実質的に同軸に構成されており、ウォータポンプシャフト78はオイルポンプシャフト90と一体となって同期回転する。したがって、ウォータポンプ55もオイルポンプドリブンスプロケット84、チェーン129を介してシフトドラム変速機100のメインシャフト102によって駆動され、クランクシャフト47の回転に伴い作動を開始する。
このようにウォータポンプ55を配置した理由を説明する。このシフトドラム変速機100のようにメインシャフト102とカウンタシャフト103を上下に配置した場合には、カウンタシャフト103をクランクシャフト47に近い位置に配置することができ、エンジン15の前後方向の寸法を小さくすることができる。ここで、ドライブスプロケット27との干渉を避けるようにウォータポンプ55の配置を考えたときに、エンジン側面視においてドライブスプロケット27と完全に重ならないようにドライブスプロケット27の下側に配置することが考えられるが、そのようにウォータポンプ55を配置すると、エンジン15の下部側の幅方向の寸法が増大し、車両走行時におけるバンク角が制限される虞がある。また、ウォータポンプ55をドライブスプロケット27の上側に配置すれば、エンジン15の下部側の幅方向の寸法を小さくすることはできるが、そのようにするとエンジン15上部に重量物が偏って配置されることとなり、好ましくない。
この実施例のように、ウォータポンプ55とオイルポンプ89を実質的に同軸とし、且つ、ウォータポンプ55をドライブスプロケット27の下方に配置し、ドライブスプロケットカバー165に凹部165aを設けてドライブスプロケットカバー165とウォータポンプ55との干渉を避け、ドライブチェーン28におけるドライブスプロケット27側のチェーンラインとウォータポンプ55とを実質的な干渉を避けつつエンジン側面視で重なるように配置すると、ウォータポンプ55をドライブチェーン28に近づけて配置することができ、しかも、ウォータポンプ55およびオイルポンプ89の重量物の位置を大幅に上方に配置させずに済む。しかも、それでいながら、エンジン15の下部側の幅方向の寸法が大きくなるのを抑制できるので、車両走行時におけるバンク角を大きく取ることが可能になる。
なお、図14は図2のH−H線に沿ったウォータポンプ55とオイルポンプ89の断面図であり、図15はウォータポンプ55のケーシングカバー79を外して示すクランクケース31内部の左側面図である。図15において、符号81はウォータポンプ55のケーシングカバー79とケーシング本体80との合わせ面を示す。
このウォータポンプ55にはラジエータ36(図1参照)から冷却水を導入する冷却水導入ホース58と、バイパスホース64が接続される。ラジエータ36から導出した冷却水は冷却水導入ホース58を介してウォータポンプ55に導入され、ウォータポンプ55によって加圧された冷却水は冷却水導出ホース59を介してシリンダ側ウォータジャケット57に圧送され、シリンダヘッド40の後部のヘッド側ウォータジャケット60に設けられた冷却水出口61から流出し、サーモスタット62およびラジエータ循環ホース69を経由してラジエータ36に戻る。このとき、サーモスタット62を通過する冷却水が一定温度以下であれば、冷却水がサーモスタット62からバイパスホース64を介してウォータポンプ55に戻り、ラジエータ36を介さずに循環する。また、圧送される冷却水の一部は、図3に示すように、導入ホース68を介してオイルクーラ65に供給され、オイルクーラ65内を流通してエンジンオイルLを冷却した後の冷却水は、導出ホース67を経由してウォータポンプ55に戻る。
次に、シフトドラム変速機100の作用を説明する。エンジン15が始動すると、図3および図4に示すクランクシャフト47の回転がクラッチ機構163を介して、シフトドラム変速機100のメインシャフト102に伝達される。メインシャフト102は、変速ギヤ群104から選択されて噛み合い状態にある一組の変速ギヤでカウンタシャフト103と連結されているので、変速段の変速ギヤのギヤ比に応じた回転数でカウンタシャフト103が回転する。そして、カウンタシャフト103の左側に取り付けられたドライブスプロケット27によりドライブチェーン28を介して後輪7が回転する(図1参照)。
ここで、変速段を切り換えるときには、運転者が図2に示す変速ペダル148を踏む。変速ペダル148がピン149を支点にして下方に踏み下ろされると、ロッド147が略下方に引き下ろされ、ロッド147の上部にピン146で連結されたリンク部材145がチェンジスピンドル124を中心として下方に揺動する。このとき、チェンジスピンドル124には時計回りのトルクが作用するので、チェンジスピンドル124と一体のシフトアーム122の係合爪123は、チェンジスピンドル124を中心として時計回り(図2の矢印Eの向き)に揺動する。これにより、図6に示す係合爪123と係合するドラムピン121が所定量だけ押し下げられて、シフトプレート117が回転する。したがって、シフトプレート117と一体に固定されたシフトドラム105も、シフトプレート117の回転角度に等しい角度だけ回転する。
この際に、シフトドラム105と一体に固定されたストッパプレート152も回転する。ストッパプレート152は、これに弾接するストッパローラ組立体156のストッパローラ157を押し戻す。ストッパローラ157はストッパプレート152の外周面に沿って押し戻され、ストッパプレート152が一つの溝155に相当する回転角度だけ回転したときに、リターンスプリング160の付勢力により回転後の溝155に収まる。これにより、ストッパプレート152およびこれに一体に固定されたシフトドラム105の回転が停止する。
なお、運転者が変速ペダル148から足を外すと、変速ペダル148が上方に戻る。シフトアーム122は、シフトリターンスプリング125によりストッパピン126とスリット127が当接するまで図2の矢印Eと反対の方向に戻され、そこで次のドラムピン121と係合する。
このとき、カム面201も同時に回転するので、センサ202からは電流が出力される。すなわち、シフトドラム105の回転前は、カム面201の突出部201aが検知ピン203を押圧するので、図7に示す検知ピン203と接触部材211が接触し、カム面201と接触部材211とが通電し、端子213から電流が出力される。
そして、上記した変速ペダル148の操作によってシフトアーム122とドラムピン121との協働によりシフトドラム105が回転すると、突出部201aと検知ピン203との係合が解かれる。これにより、検知ピン203がスプリング207により押し戻されてカム面201と接触部材211が絶縁状態になり、端子213からの電流の出力が停止する。
さらに、ストッパプレート152とストッパローラ組立体156の協働により所定の変速段に相当する回転角度でシフトドラム105が停止させられると、その変速段に対応する突出部201aが再び検知ピン203を押圧し、端子213から電流が出力される。
カム面201はニュートラルを含む全変速段に対応して突出部201aを形成してあるので、センサ202から出力される電流をモニタすることで順番に変化する変速段を検知することができる。ここで、センサ202の中空部分の長さや、検知ピン203の長さは、検知ピン203が突出部203aに押圧されたときに検知ピン203と接触部材211とが接触し、その他の場合には、検知ピン203と接触部材211とが非接触になる長さである。
なお、図6に示すシフトドラム105が回転すると、その外周に形成された溝109と、各シフトフォーク110,111,112の係合位置が変化する。回転前の変速段に対応する溝109は、係合するシフトフォーク110,111,112をシフトドラム105の軸線方向に沿って移動させる。シフトフォーク110,111,112は、シフトフォークシャフト113,114に摺動可能に支持されているので、シフトフォーク110,111,112の一端が移動させられると、他端の二股部分も同じ方向に移動する。回転前の変速段に対応する溝109に係合するシフトフォーク110,111,112は、シフトフォークシャフト113,114に沿って摺動し、対応する変速ギヤをシャフト102,103の軸線方向に追って摺動させ、他のシャフト102,103の変速ギヤと噛み合いを解除させる。一方、回転後の変速段に対応する溝109に係合するシフトフォーク110,111,112は、シフトフォークシャフト113,114に沿って摺動し、対応する変速ギヤをシャフト102,103の軸線方向に沿って摺動させ、他のシャフト102,103の所定の変速ギヤと噛み合わせる。
次に、シフトドラム変速機100のクランクケース31に対する着脱手順について説明する。
シフトドラム変速機100をエンジン15から外す際には、最初にエンジン15の左側のドライブスプロケットカバー165と右側のクランクケースカバーを外す。ドライブスプロケットカバー165を外すと、カウンタシャフト103の左端部103aが現れるので、これに固定されているドライブスプロケット27(図14参照)を取り外す。一方、右側のクランクケースカバーを外すと、クラッチ機構163が現れるので、これを取り外してミッションホルダ101およびオイルポンプ駆動用のチェーン129を露出させる。ここで、チェーン129を取り外し、オイルポンプ89とシフトドラム変速機100との連係を解除する。
次に、ミッションホルダ101の外周のボルトを取り外して、ミッションホルダ101を図5の矢印Dに沿って引き出して、シフトドラム変速機100をクランクケース31から取り外す。このときに、ミッションホルダ101に軸支されるメインシャフト102、カウンタシャフト103、シフトドラム105もクランクケース31から引き出される。ここで、オイルポンプ89がエンジン15の側面視においてミッション取り付け面95と重なり合わないように配置されているので、シフトドラム変速機100をメインシャフト102の軸線方向(すなわち、図5における矢印D方向)に沿って真っ直ぐに引き出しても、シフトドラム変速機100とオイルポンプ89とが干渉し合うことがないので、スムーズに引き出すことができる。
また、ストッパプレート152やストッパローラ組立体156はミッションホルダ101側に配されているので、ミッションホルダ101と共に引き出される。同様に、ドラムピン121を装着したシフトプレート117は、シフトドラム105と共にクランクケース31から引き出される。一方、ドラムピン121と係合していたシフトアーム122はクランクケース31側に残る(図6参照)。
一方、シフトドラム変速機100をエンジン15に取り付ける際には、図4および図5に示すように、ミッションホルダ101をクランクケース31のミッションケース部92に挿入する。このときに、シフトプレート117がミッションケース部92の左側壁93を貫通し、ドラムピン121が係合爪123と係合する。シフトドラム変速機100をミッションケース部92に挿入するときも、シフトドラム変速機100とオイルポンプ89が干渉し合うことがないので、極めてスムーズにミッションケース部92内に挿入することができる。この状態でミッションホルダ101をボルトでクランクケース31のミッション取り付け面95に固定し、オイルポンプドライブスプロケット128とオイルポンプドリブンスプロケット84にチェーン129を装着し、ミッションホルダ101から右側に突出するメインシャフト102の右端部102b(図5参照)にクラッチ機構163を装着する。一方、エンジン15の左側にはカウンタシャフト103が突出するので、これにドライブスプロケット27を固定する。その後は、クランクケース31の左側にドライブスプロケットカバー165を、右側にクランクケースカバーを取り付ける。
以上説明するように、この実施例のエンジン15では、オイルポンプ89とクランクケース31のミッション取り付け面95をエンジン側面視において重なり合わないように配置したので、シフトドラム変速機100をクランクケース31に対して着脱する際にシフトドラム変速機100をメインシャフト102の軸線方向に沿って真っ直ぐに移動しても、シフトドラム変速機100とオイルポンプ89が干渉し合わず、シフトドラム変速機100の着脱が容易になり、メンテナンス性が向上する。
しかも、この実施例では、オイルポンプ89は、エンジン15の側面視においてクラッチ機構163のクラッチアウタ191およびプライマリドリブンギヤ190とも重なり合わないように配置されているので、シフトドラム変速機100のミッションホルダ101とクラッチ機構163のプライマリドリブンギヤ190とを極めて近接して配置することができ、エンジン15の幅方向の寸法を小さくすることができる。その結果、車両へのエンジン搭載位置の自由度を確保することができる。
また、オイルポンプ89はチェーン129を介してシフトドラム変速機100のメインシャフト102により駆動されるようになっているので、シフトドラム変速機100をクランクケース31から取り外す際には、チェーン129を取り外すことによりオイルポンプ89とシフトドラム変速機100との連係を解除することができる。したがって、シフトドラム変速機100の着脱が容易になり、メンテナンス性が向上する。
また、ウォータポンプ55とオイルポンプ89を実質的に同軸とし、且つ、ウォータポンプ55をドライブスプロケット27の下方に配置し、ドライブチェーン28におけるドライブスプロケット27側のチェーンラインとウォータポンプ55とを実質的な干渉を避けつつエンジン側面視で重なるように配置しているので、ウォータポンプ55をカウンタシャフト103に近づけて配置することができる。
この発明は前述した実施例に限定されるものではない。例えば、エンジンの搭載対象は、二輪車に限定されずに、三輪車や、四輪車、船舶などの移動体であっても良い。
この発明に係るエンジンを搭載した二輪車の側面図である。 前記エンジンの左側面図である。 前記エンジンの右側面図である。 図3のA−A線に沿った断面図である。 クランクケースに対するシフトドラム変速機の着脱を説明する模式図である。 図2のB−B線に沿ったシフトドラム変速機の断面図である。 センサの断面図である。 図3のF−F線に沿った断面図である。 図3の矢印G方向から見たオイルクーラ周辺の正面図である。 クランクシャフトを取りはずして示す図3のA−A線に沿った断面図である。 油路を模式的に示した斜視図である。 図3のA−A方向から見たクランクシャフトの一部と二次バランサの要部を断面にして示す図である。 ロアケースの正面図である。 図2のH−H線に沿ったウォータポンプとオイルポンプの断面図である。 ウォータポンプのケーシングカバーを外して示すクランクケース内の左側面図である。
符号の説明
15 エンジン
27 ドライブスプロケット
28 ドライブチェーン
31 クランクケース
46 オイルパン
47 クランクシャフト
55 ウォータポンプ
78 ウォータポンプシャフト
89 オイルポンプ
90 オイルポンプシャフト
95 ミッション取り付け面
100 シフトドラム変速機(カートリッジ式トランスミッション)
102 メインシャフト
103 カウンタシャフト
129 チェーン

Claims (4)

  1. クランクケースに内蔵されてクランクシャフトの回転をメインシャフトから入力し所定に変速してカウンタシャフトから出力するトランスミッションと、
    前記クランクケースの下方に配置されたオイルパンに蓄えられた潤滑オイルをエンジン各部に供給するオイルポンプと、
    を備えたエンジンにおいて、
    前記トランスミッションをユニット化して前記クランクケースの側面のミッション取り付け面に着脱自在なカートリッジ式トランスミッションとし、前記カートリッジ式トランスミッションは、ミッション取り付け面に取り付けられるミッションホルダを有し、前記ミッションホルダには前記メインシャフトと前記カウンタシャフトとシフトドラムとが回転自在に支持され、
    前記オイルポンプのオイルポンプシャフトにはオイルポンプドリブンスプロケットが取り付けられ、このオイルポンプドリブンスプロケットは、前記メインシャフトと共に回転するオイルポンプドライブスプロケットにチェーンを介して連係され、
    前記オイルポンプは、エンジン側面視で前記ミッション取り付け面および前記ミッションホルダの真下に配置され、エンジン前後方向で前記ミッション取り付け面および前記ミッションホルダの最前部と略同一に配置され、
    前記オイルポンプドリブンスプロケットは前記オイルポンプシャフトの軸方向で前記ミッションホルダよりも外側に配置されており、
    前記オイルポンプと前記ミッション取り付け面および前記ミッションホルダをエンジン側面視で重なり合わないように配置するとともに、前記オイルポンプドリブンスプロケットと前記ミッションホルダ取り付け用のボス部を除く前記ミッション取り付け面をエンジン側面視で重なり合わないように配置し、
    前記オイルポンプは、前記カートリッジ式トランスミッションの前記メインシャフトとの間で前記チェーンにより駆動させられることを特徴とするエンジン。
  2. 前記クランクシャフトと前記トランスミッションとの間に設けられたクラッチ機構のプライマリドリブンギヤと、前記オイルポンプは、エンジン側面視で重なり合わないように配置したことを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
  3. 前記エンジンのシリンダ周囲に冷却水を供給するウォータポンプを備え、このウォータポンプのウォータポンプシャフトと前記オイルポンプのオイルポンプシャフトをエンジン側面視で同軸上に配置し、前記ウォータポンプを、前記カウンタシャフトに設けたドライブスプロケットに掛け回されたドライブチェーンにおけるドライブスプロケット側のチェーンラインと、エンジン側面視で重なるように配置したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエンジン。
  4. 前記ミッションホルダの上部前側には前記メインシャフトが回転自在に支持され、前記ミッションホルダの下部前側には前記カウンタシャフトが回転自在に支持され、前記ミッションホルダの上部後側には前記シフトドラムが回転自在に支持され、前記クランクシャフトおよび前記カウンタシャフトに対して前記メインシャフトの軸中心が上方に配置されていて、
    前記クランクケース内の後部に設けられたミッションケース部に、前記メインシャフトと前記カウンタシャフトと前記シフトドラムが収容され、
    前記ミッションホルダと前記ミッション取り付け面並びに前記ミッションケース部と前記クランクケースの後部を、前記シフトドラムおよび前記カウンタシャフトに接近する側に凹ませたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のエンジン。
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