JP4380462B2 - 光電気混載基板及びその製造方法 - Google Patents
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Description
光配線のための素子として、例えば、特許文献1には、複数の光電変換素子が設けられたアレイ型光電変換素子ユニットと、複数の異なる長さをもち、その端部がミラーとなるように45°にカットされた光導波路が形成されたアレイ型光導波路ユニットと、各光電変換素子と光導波路を結合する光結合用光導波路を備えた光路変換デバイスが記載されている。
例えば、以下の特許文献2には、光導波路基板と電気回路基板を積層した光電気混載基板と、発光素子、受光素子等の光素子との光接合を、光素子及び光ピンを備えた電気チップの光ピンを光導波路基板に設けたガイド穴に挿入することにより行うことが記載されている。更に、以下の特許文献3には、光導波路シートに、光路変換手段付き光素子(発光素子、受光素子)を光導波路シートのコア部に埋め込んだものを電気回路基板に積層した光電気混載基板が記載されている。
しかしながら、任意の位置で光の入出力が可能で、光接続が高密度で行える基板状の光導波路はこれまで知られておらず、したがって、光導波路配線基板に単に電気回路基板を積層した光電気混載基板も知られていない。
(1)光導波路配線基板と電気回路基板とを積層した光電気混載基板であって、前記光導波路配線基板は、光導波路配線、光入出力部、及び光導波路配線基板平面に平行な面に対して角度を有する方向へ光の方向を変換することにより光導波路配線基板面上に設けた光入出力部と光導波路を光接続する光路変換手段Aを少なくとも2つ有し、前記電気回路基板はその電気配線ピッチが、前記光路変換手段Aの間隔の整数倍、または整数分の1であり、電気配線が光導波路配線基板への光入力及び光導波路配線基板からの光出力を妨げないように電気回路基板と光導波路配線基板が積層されており、前記光導波路配線基板は光入出力部を形成する光入出力開口部が設けられ、前記電気回路基板は前記光導波路配線基板の光入出力部に対応する位置に光入出力開口部が設けられており、前記光導波路配線基板の光入出力開口部及び前記電気回路基板の光入出力開口部にそれぞれ導波路材料が充填されていることを特徴とする光電気混載基板。
(光導波路配線基板)
本発明における光導波路配線基板は、光導波路配線、光入出力部、及び光導波路配線基板平面に平行な面に対して角度を有する方向へ光路を変換することにより光導波路配線基板面上に設けた光入出力部と光導波路を光接続する光路変換手段A(以下単に「光路変換手段A」という。)を少なくとも2つ有している。前記光配線の一部又は全部と光路変換手段Aにより光導波路配線基板に光回路が形成される。
光導波路配線のパターンは特に制限されないが、光導波路配線の作製を容易にするためまた光電気混載基板の作製を容易にするために、平行状又は格子状にすることが好ましく、更に平行方向における各配線の間隔(ある配線の中心から隣接する配線の中心までの距離)は同一とすることが好ましい。以下において、平行方向における各配線の間隔を同一とする場合、配線間の間隔を「ピッチ」という。
また、本発明において用いる光導波路配線基板には、前記光路変換手段Aの他に更に光導波路配線基板平面に平行な面内において光路を変換する光路変換手段B(以下単に「光路変換手段B」という。)を1以上設けることができる。光路変換手段Aと光路変換手段Bとを組み合わせることにより、より多様な光回路パターンが構成され光接続の集積度度を上げることができる。
光路変換手段Aは光を反射させることにより光路を変換する反射面を設けたものが好ましい。光反射面は平面でも凹面のような曲面でもよい。また、光反射面は、光導波路配線基板平面に対し角度を有し、かつ変更前後の光が伝達される光導波路に対し直角に置かれる。
光路変換手段Aが光反射面を設けたものである場合、その形状は、光導波路配線基板平面に平行な面に対して角度を有する方向へ光路を変換するものであるため、少なくとも前記基板平面に対し角度を持った光反射面を有するものであれば、どのような形状のものであってもよい。また、作製方法の容易性を考慮して形状を選択してもよい。形状としては、断面が三角形、台形のものなどが挙げられ、例えば、図15(C)の10で示される形状のものなどが挙げられるがこれらに限定されるものではない。
光を入射方向に対し90°変換するためには、入射方向に対し反射面を45°傾斜させればよく、90°より更に大きく(鋭角に)曲げるためには、入射光に対し反射面を45°より大きい角度で傾斜させればよい。
光路変換手段Bは光路変換手段Aと同様、光方向変更面として光反射面を有するものが好ましい。光路変換手段Bが光反射面を設けたものである場合、その形状は、光導波路配線基板平面の面内において光路を変換するため、少なくとも前記基板平面に対し垂直な光反射面を有するものであれば、どのような形状のものであってもよい。また、作製方法の容易性を考慮して形状を選択してもよい。形状としては、三角柱、直方体、立方体などが挙げられるがこれらに限定されるものではない。光を入射方向に対し90°変換するためには、入射方向に対し反射面を45°傾斜させればよく、90°より更に大きく鋭角に曲げるためには、入射光に対し反射面を45°より大きい角度で傾斜させればよい。
また、光反射面は平面でも凹面のような曲面でもよい。
例えば、図3に示す光路変換手段Bは、1つの面が正方形である直方体を、その対向する正方形の面の対角線同士を結ぶ面に沿って切断した三角柱である。また、図3中、20は光路変換手段Bを、12は光導波路のコアをそれぞれ示す。
また、図4に示す光路変換手段Bは、光の入射角度に対し45°より大きく傾いた反射面(平面)を有しているため、より鋭角に光の進行が変換される。
図7(A)は、光導波路が前記基板に平行な面内において相互に交差する構造を有する光導波路配線基板を示す概念図であり、図7(B)は、前記基板平面に平行な光導波路と前記基板平面に垂直な方向の光導波路が相互に交差する構造を有する光導波路配線基板を示す概念図である。図7(B)中、10は光路変換手段Aを示す。
また、本発明の光導波路配線基板を電気回路基板に積層していわゆる光電気混載基板を作製する場合には、コア及びクラッド材料は、光電気混載基板を作製する際の半田付けの温度に耐えられるよう、耐熱性の材料を用いることが好ましい。耐熱温度は280℃、好ましくは300℃程度である。例えば耐熱性材料としてはポリイミド系、エポキシアクリル系、ポリシラン系等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
更に、前記光路変換手段A及びBを構成する材料も、前記クラッド及びコアと同程度の耐熱性を有することが必要である。
前記開口部は光導波路配線基板の片面に設けても両面に設けてもよい。
電気回路基板としては、印刷回路基板等の電気回路基板が用いられる。電気回路基板の電気配線は平行又は格子状に設けられ、平行方向における各配線の間隔(配線の中心から隣接する配線の中心までの距離)は同一とする。この場合、配線間の間隔を「ピッチ」という。
電気回路基板にも、光導波路配線基板に積層した場合光導波路配線基板に設けた光入出力部に対応する位置に開口部が形成される。
本発明の光電気混載基板は、光導波路配線基板と電気回路基板とを電気配線が光導波路配線基板への光入力及び光導波路配線基板からの光出力を妨げないように積層したものであり、光導波路配線基板は、導波路配線、光入出力部、及び光導波路配線基板平面に平行な面に対して角度を有する方向へ光路を変換することにより光導波路配線基板面上に設けた光入出力部と光導波路を接続する光路変換手段Aを少なくとも2つ有し、電気回路基板の電気配線ピッチは、前記光路変換手段Aの間隔の整数倍、または整数分の1であることを特徴とする。
ここで、「電気配線ピッチ」とは、1方向又は2方向に等間隔に並列配線された電気配線において、互いに隣接する2本の配線の中心間距離を意味する。
また、光路変換手段Aは、電気配線ピッチの並列配線方向(1方向又は2方向)において互いに隣接する2つの光路変換手段A同士の各距離(並列配線方向における中心間距離であり、光路変換手段Aと光路変換手段Aとの間の距離ではない)が互いに同じか、又は最も短い距離の整数倍の関係にあり、前記「光路変換手段Aの間隔」とは、前記電気配線の並列配線方向(1方向又は2方向)における前記「最も短い距離」を意味する。
光導波路配線が格子状に形成され、光路変換手段Aがその格子点に配置される場合には、電気回路基板の電気配線ピッチを、光導波路配線ピッチの整数倍、または整数分の1とすればよい。
図9は、格子状の光導波路配線を有する光導波路配線基板200に、電気配線を2つの方向に並列配線した電気回路基板300を積層した光電気混載基板100を示すもので、電気配線、光導波路配線、光路変換手段のすべてが顕れるように示した図である。図9(A)はその平面図を、図9(B)は図9(A)のA−A断面を示す図である。
2つの光路変換手段A(210)及び2つの光路変換手段B(220)はいずれも光導波路212、214の格子点に配置されている。402は光送信デバイスであり、光送信デバイスからの光は光路変換手段Aにより光路変換され光導波路中を導波し、光導波路中に配置された光路変換手段Bにより、進行方向が90°変更される。光導波路のx方向配線212のピッチはdx1であり、y方向配線214のピッチはdy1であり、電気配線のx方向配線302のピッチはdx2であり、y方向配線304のピッチはdy2である。また、この例では、dx1=dx2、dy1=dy2となっており、光導波路配線基板と電気回路基板は、光導波路配線と電気配線(x方向及びy方向)はそれぞれ2分の1ずつピッチがずれるように積層されている。
この例では、光路変換手段Aがすべて光導波路の格子点に配置されているため、x方向において1箇所及びY方向において1箇所、光導波路配線と電気配線が積層方向において重ならないように位置合わせを行えば、すべての光路変換手段Aからの(への)光が電気配線により進行を妨げられないようにすることができる。
このような配線ピッチを有する例において、光路変換手段Aが光導波路の格子点に配置されていない場合でも、電気配線のx方向及びy方向において隣接する2つの光路変換手段Aの間の最も短い距離と、電気配線のx方向及びy方向のピッチが前記のごとき関係を有していれば、同様に位置合わせが可能である。
図12は、光導波路配線基板200の両面に2つの電気回路基板300A及び300Bを積層した光電気混載基板100の一例を示す図である。図12(A)は平面図を、図12(B)は図12(A)のA−A断面を、図12(C)は図12(A)のB−B断面をそれぞれ示す。図12中、404は光受信デバイスを、308は電気回路基板300Bの電気配線を、310は電気配線306と308を接続するためのビア(貫通配線)を示し、その他図9と同じ符号で示すものは図9と同じものを意味する。
電気回路基板300Aにおいて、電気配線306のピッチは光導波路配線214のピッチの3分の1に設定され、また、電気回路基板300Bの電気配線308のピッチは光導波路配線212のピッチと同じに設定されている。電気回路基板300Aは、その電気配線306が、光導波路214と重なった状態から電気配線306のピッチの半分の量だけシフトさせて積層しているので光導波路214と電気配線306が重なることはない。また、電気回路基板300Bは、その電気配線308が光導波路212と重ならないようにシフトさせて光導波路配線基板に積層させている。その結果、ビア310は光導波路212及び214のいずれとも重ならず、ビアも容易に設定できる。
この例においても、2つの電気配線方向においてそれぞれ1箇所位置合わせを行えばよい。
本発明の光電気混載基板は、光導波路配線基板の上に電気回路基板を積層することにより作製され、その際、前記のごとく光路変換手段Aの間隔と電気配線ピッチとの相関関係を規定した光導波路配線基板と電気回路基板を、少なくとも1箇所(1箇所でもよいし複数箇所でもよい)、電気配線が光導波路配線基板への光入力及び光導波路配線基板からの光出力を妨げないような位置関係に積層すればよい。少なくとも1箇所位置合わせをするだけで、すべての光入出力部(光路変換手段Aを設けた部分)からの(への)光が、電気配線によりその進路が妨げられることがないように積層可能である。
光導波路配線基板と電気回路基板の積層は、半田、接着等の積層方法のほかに、光導波路基板上に電気回路基板を形成していく所謂ビルドアップ等の手法も利用できる。
光導波路配線基板及び電気回路基板の開口部はそのままにしてもよいが、その中に導波路材料(コア材料)を充填するのが好ましい。
電気回路基板の開口部には光デバイス、例えば光送信デバイスや光受信デバイス、例えばVCSEL、LED、PD等が配置される。前記光デバイスとしてはその他に、LSIと光I/Oデバイスを一体にした、所謂、光マルチチップモジュール(MCM)等が挙げられる。
また、電気回路基板の上には、光デバイスの他、電気デバイス例えばチップコンデンサ等の受動素子からLSI/マルチチップモジュールの様な大規模な半導体素子など、通常PWBAに搭載される素子が搭載できる。
前記光デバイス及び電気デバイスの搭載は、電気回路基板の上にあらかじめ、半田をプリントし、その後、電気デバイス、および、光デバイスを高精度マウンターにて搭載し、半田リフロー工程を経ることにより可能である。この際、光デバイスの実装精度は、光接続の効率の点から5μm以下が望ましい。
[光導波路配線基板の製造方法]
本発明の光導波路配線基板は、例えば以下のごとき製造方法により作製される。第1の方法は、型基板上に光路変換手段Aに対応する第1のピットが少なくとも2つ、又はこれに更に光路変換手段Bに対応する第2のピットが少なくとも1つ形成された型を作製し、次に前記型のピットに樹脂を充填してピットの形状を転写することにより光路変換手段A又は光路変換手段A及びBが作製された樹脂基材を作製し、次いで前記樹脂基材上に光導波路配線を作製する方法である。
また、第2の方法は、基材上に、光路変換手段Aの少なくとも2つ、又はこれに更に光路変換手段Bの少なくとも1つを形成し、その後、光路変換手段A等を形成した基材の上に光導波路配線を作製する方法である。
最初に第1の方法について説明する。まず、型基板上に光路変換手段Aに対応する第1のピットが少なくとも2つ、又はこれに更に光路変換手段Bに対応する第2のピットが少なくとも1つ形成された型を作製するには、例えば、前記光路変換手段A等の底面形状に対応する開口部を有するエッチングマスク(例えばポジ型のフォトレジスト層を、フォトマスクを介して露光・現像して作製)を型基板の上に設け、次にエッチングによりピットを形成する方法が挙げられる。
この他に、切削等の機械加工的な方法も有力である。型基板としてはシリコン(100)基板、機械的な方法においては、通常の金属板やAlブロック等が用いられる。
また、前記方法において型基板としてシリコン(100)基板を用いると、異方性エッチングを行うことにより斜面が形成されたピットを容易に作製することができる。
前記硬化性樹脂としては熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂等が用いられる。本発明の光導波路配線基板を光電気混載基板に用いる場合(組み立て工程で半田工程を必要とする場合)には、耐熱性を有する硬化性樹脂を用いることが好ましい。耐熱温度は略280℃以上、好ましくは300 ℃以上で、例えば、ポリイミド等が用いられる。また、前記の加熱により軟化する樹脂基材としては、例えば前記のごとき耐熱性を有するポリイミド基材等が挙げられる。
また、前記のごとき樹脂層又は樹脂基材に他の支持基材を貼り合わせて型を補強することもできる。樹脂の硬化と支持基材の接合を同時に行ってもよい。支持基材としては、例えば、樹脂基板のごときものが用いられる。
フォトブリーチング法は、有機ポリシラン材料(日本ペイント(株)製の「グラシア」等)を用い、コア部分だけを紫外線非露光とし、露光部と未露光部に屈折率の変化を起こさせる(紫外線露光部の屈折率が小さくなる)方法であり、露光部分を除去する必要がない方法である。
前記2)の反応性イオンエッチング法は、コア材料の層の上にフォトレジスト(ネガ型)を塗布し、フォトマスクを用いて露光現像し、コア部の上にレジスト層を残し、これを反応性イオンエッチング法を用いて非コア部を除去し、コア部の上のフォトレジストを除去する方法である。この方法においてはマスク材料としてシリコン含有レジストを用いると、通常の酸素プラズマにより容易にエッチングが可能である。
また、3)の直接露光法は、コア材料として感光性を有する材料を用い、これをフォトマスクを介して直接露光し、その後現像してパターニングする方法である。
上部クラッドの表面を研磨等により平坦化してもよい。また、研磨に代え、クラッド層の多層コーティングにより平坦性を得ても良い。
(第1のピット及び第2のピットが形成された型を作製する工程)
図13は型基板に第1のピットを形成するまでの工程を示す概念図である。図13(A)はSi基板602に後の工程である異方性エッチングからSi基板を保護するための保護膜604を設けたものを示す。保護膜604は、例えばSi3N4膜やSiO2膜を用いることができる。Si3N4膜を用いる場合には、Si3N4膜に対して行うプロセスの際、該膜に傷がつかないように該膜の上にポリシリコン膜を積層することが好ましいが、必ずしも必要としない。保護膜の着膜方法はプラズマCVD法、減圧CVD法等の公知の方法が使用可能で特に制限はない。また、SiO2膜は熱酸化法やCVD法により形成することができる。また、図13(A)では保護膜は片面に設けられているように描かれているが、エッチング液から裏面も保護する必要があり、両面に設ける必要がある。
また、光路変換手段の底面形状が矩形の場合には、フォトマスクの開口部の形状を正確な矩形とせずに、4隅にRをつけることが好ましい。これにより、以下の図13(D)で示す工程において、保護膜604の開口形状が4隅にRをつけた矩形となり、後述の異方性エッチングを施す(図13(F)参照)工程において、クラックの発生が防止できる。(Rをつけないと、エッチングの際、4隅の保護膜が庇のように残り(庇の下の方までエッチングされ)、クラックが発生することがある。)
このような異方性エッチングを行うと、結晶異方性のため、正確な45°の断面の傾斜をもったピットが形成される。
その後、ドライエッチング法、例えば反応性イオンエッチング法(RIE法)を用いてエッチングし、第2のピットP2を形成する(図14(B)参照)。次いで、エッチングマスク614を除去し、型600を得る(図14(C)参照。エッチングマスクがSiO2膜の場合には、フッ化水素酸水溶液が用いられ、レジスト膜の場合には熱硫酸と過酸化水素の混液等により行われる。第1及び第2のピットが形成されたSi基板(型)が得られる。
図15(A)ないし図15(C)により、光路変換手段A及び光路変換手段Bが形成された樹脂基材を作製する工程を説明する。
前記のようにして作製した型に、図15(A)に示すように、硬化性樹脂620aを塗布する。硬化性樹脂を薄く形成する場合には、補強のために、図15(B)に示すように支持基材622を積層することが好ましい。次に塗布した硬化性樹脂を硬化させ、硬化層620を形成する。硬化層620と型600の間から剥離すると、符号10で示される光路変換手段Aと符号20で示される光路変換手段Bが形成された樹脂基材630が得られる(図15(C)参照)。また、図示しないが、この後、光路変換手段A及びBが作製された樹脂基材の表面に光学的ミラー特性を改善するための反射膜を形成することができる。
次に、図16(A)ないし図16(C)が示すように、光路変換手段が形成された樹脂基材の上に光導波路を作製する。図16(A)は下部クラッドを、図16(B)はコアを、図16(C)は上部クラッドを作製する工程を示す。図16(A)中、620は硬化層、10は光路変換手段A、20は光路変換手段B、642は下部クラッドをそれぞれ示し、図16(B)中、644はコアを示し、図16(C)中、646は上部クラッドを示す。これらの工程を経て本発明の光導波路配線基板700が作製される。
次に第2の方法について説明する。第2の方法では、予め光路変換手段A等を作製し、これを基材上の所定の位置に接着等により固定する。光路変換手段A等は精密加工により作製することができる。また、シリコン基板に異方性エッチングを行い、斜面を形成したものを用いることもできる。
次いで前記樹脂基板上に光導波路配線を作製する。光導波路配線の作製方法は、前記第1の方法と同様に行われる。
(製造例1)
厚さ650μmのSi基板に、プラズマCVD法を用い、Si3N4膜及びポリシリコン膜をこの順に着膜させ保護膜を形成した。前記保護膜の上にポジ型フォトレジストを塗布し、露光現像して、400×200μmの長方形にレジスト層を除去して開口部を形成した。開口部の1辺は、以下で形成される第1のピットと第2のピットを結ぶラインに対して直角となるようにした。また、長方形の四隅にRを付けた。その後、反応性イオンエッチングにより前記開口部に対応する形状で保護膜を除去した。次いで、熱硫酸と過酸化水素の混液を用いてレジスト層を除去した。この後、エチレンジアミンとピロカテコールの混液からなる異方性エッチング液を用いて、ピットの深さが100μmになるまでSi基板をエッチングした。略45°の斜面を有するピットが形成された。次に熱燐酸を用いて保護膜を除去した。光路変換手段Aに対応する第1のピット(図13(F)で示す断面形状を有する)が形成された。
20、220 光方向変換手段B
12 コア
14 クラッド
18 光出力口
19 光入力口
100 光電気混載基板
200 光導波路配線基板
212、214 光導波路配線
300 電気回路基板
302、304、306、308 電気配線
310 ビア
402 光送信デバイス
404 光受信デバイス
Claims (1)
- 光導波路配線基板と電気回路基板とを積層した光電気混載基板であって、前記光導波路配線基板は、光導波路配線、光入出力部、及び光導波路配線基板平面に平行な面に対して角度を有する方向へ光の方向を変換することにより光導波路配線基板面上に設けた光入出力部と光導波路を光接続する光路変換手段Aを少なくとも2つ有し、前記電気回路基板はその電気配線ピッチが、前記光路変換手段Aの間隔の整数倍、または整数分の1であり、電気配線が光導波路配線基板への光入力及び光導波路配線基板からの光出力を妨げないように電気回路基板と光導波路配線基板が積層されており、前記光導波路配線基板は光入出力部を形成する光入出力開口部が設けられ、前記電気回路基板は前記光導波路配線基板の光入出力部に対応する位置に光入出力開口部が設けられており、前記光導波路配線基板の光入出力開口部及び前記電気回路基板の光入出力開口部にそれぞれ導波路材料が充填されていることを特徴とする光電気混載基板。
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